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JP6612505B2 - 分かち書き処理システム、プログラム、及び、分かち書き処理方法 - Google Patents
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分かち書き処理システム、プログラム、及び、分かち書き処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、入力文字列を分かち書きするシステム、プログラム及び方法に関する。
従来、形態素解析により文字列の分割パターンを決定する技術が知られている。例えば、ベイズ階層言語モデルによる教師無し形態素解析技術(特許文献1参照)、条件付確率場を用いた教師有り形態素解析技術(特許文献2参照)、及び、条件付確率場とベイズ階層言語モデルとを用いた半教師有り形態素解析技術(特許文献3参照)が知られている。
持橋大地、他2名、"ベイズ階層言語モデルによる教師なし形態素解析"、[online]、2009年、[平成26年11月7日検索]、インターネット(URL:http://www.ism.ac.jp/~daichi/paper/nl190segment.pdf) 工藤拓、他2名、"Conditional Random Fieldsを用いた日本語形態素解析"、[online]、2004年5月14日、情報処理学会、[平成26年11月7日検索]、インターネット(URL: http://ci.nii.ac.jp/naid/110002911717) 持橋大地、他2名、"条件付確率場とベイズ階層言語モデルの統合による半教師あり形態素解析"、[online]、2011年、[平成26年11月7日検索]、インターネット(URL: http://www.ism.ac.jp/~daichi/paper/nlp2011semiseg.pdf)
ところで、本発明者らは、ネットワークを通じて複数のデバイスから利用可能なシステムとして、デバイスから入力された文字列を分かち書きして、分かち書き後の文字列をデバイスに返すシステムの構築を考えている。
しかしながら、分かち書きに用いる言語モデル(確率モデル)に対する学習データを、システムの管理者が用意して、言語モデルを学習する方法では、日常で利用される言葉の変化や新語の登場に迅速に対応して言語モデルを学習することができず、ユーザが利用するデバイスから入力される文字列を、適切に分かち書きすることが難しい。
従って、本発明の一側面では、言葉の変化や新語の登場に迅速に対応して分かち書きの法則性を学習し、入力文字列を適切に分かち書き可能なシステム、プログラム及び方法を提供できることが望ましい。
本発明の一側面に係る分かち書き処理システムは、分かち書きユニットと、学習ユニットと、を備える。分かち書きユニットは、入力された文字列を、分かち書きの法則性を表す確率モデルに基づき、分かち書きして出力する。学習ユニットは、分かち書きユニットに対する文字列の入力毎に、この文字列に基づいて、確率モデルを学習する。学習ユニットは、教師無し学習方式又は半教師有り学習方式により確率モデルを学習する構成にされ得る。
この分かち書き処理システムによれば、分かち書き対象として入力された文字列を、確率モデルの学習に用いるので、言葉の変化や新語の登場に迅速に対応して確率モデルを学習することができる。従って、本発明の一側面によれば、文字列を適切に分かち書き可能な分かち書き処理システムを構築することができる。
ところで、この分かち書き処理システムは、ユーザ毎の確率モデルを備えた構成にされ得る。この場合、分かち書きユニットは、入力された文字列を、入力元ユーザの確率モデルに基づき分かち書きする構成にされ得る。学習ユニットは、分かち書きユニットに対する文字列の入力毎に、入力元ユーザの確率モデルを、この文字列に基づいて学習する構成にされ得る。
使用される言葉は、使用者の世代、地域、趣味及び興味等によって異なる。従って、ユーザ毎の確率モデルを備え、これらの確率モデルの学習を、対応するユーザから入力される文字列に基づいて行う本発明の一側面に係る分かち書き処理システムによれば、文字列の入力元ユーザに対し、一層適切な文字列の分かち書き結果を提供することができる。
この他、本発明の別側面において、分かち書き処理システムは、上述した分かち書きユニットに加えて、次の学習ユニット及び登録ユニットを備えた構成にされてもよい。別側面の分かち書き処理システムにおける学習ユニットは、確率モデルを学習用文字列の一群に基づいて学習する第一学習処理を反復実行する一方、分かち書きユニットから出力される分かち書き後の文字列に基づき、確率モデルを学習する第二学習処理を、第一学習処理とは並列に実行する構成にされる。登録ユニットは、分かち書きユニットに入力された文字列を、学習用文字列として登録する構成にされる。
第二学習処理は、分かち書きユニットに対する文字列の入力毎に、分かち書き後の文字列に基づき、確率モデルを更新することにより、確率モデルを学習する構成にされ得る。第二学習処理は、第一学習処理とは独立して、確率モデルを更新するように実行され得る。この他、第一学習処理は、学習用文字列の一群の中から処理対象文字列を選択し、処理対象文字列に基づき確率モデルを更新する処理を繰返し実行することにより、確率モデルを学習する構成にされ得る。
公知のNPYLM(Nested Pitman−Yor Language Model)等の言語モデルに対する学習処理では、学習用文字列の一群から処理対象文字列をランダムに選択して、確率モデルを更新する処理を繰返し実行することにより、確率モデルを学習する。従って、分かち書きユニットに入力された文字列を、学習用文字列として登録しても、この文字列に基づく確率モデルの学習には、時間を要する。
一方、分かち書きユニットに入力される文字列に対しては、分かち書きユニットによる分かち書き後の文字列に基づいて、確率モデルを学習することができる。従って、第一学習処理及び第二学習処理を並列実行する本発明の一側面に係る分かち書き処理システムによれば、分かち書きユニットに入力された文字列に基づく確率モデルの学習を迅速に行うことができる。
本発明の一側面によれば、分かち書きユニットに入力された文字列は、反復実行される第一学習処理の終了毎に、学習用文字列として登録され得る。この場合、第一学習処理とは独立した第二学習処理の実行は、分かち書きユニットに入力された文字列に基づく確率モデルの迅速な学習に効果的に役立つ。
また、本発明の一側面によれば、分かち書き処理システムは、生成モデル及び識別モデルを含む確率モデルを備える構成にされてもよい。生成モデルは、教師無しデータに基づき学習可能であり、識別モデルは、教師有りデータに基づき学習可能である。生成モデルとしては、NPYLM等のベイズ階層言語モデルを一例に挙げることができる。識別モデルとしては、条件付確率場(CRF:Conditional Random Fields)に基づく言語モデルを一例に挙げることができる。
本発明の一側面によれば、第一学習処理及び第二学習処理は、生成モデル及び識別モデルを含む確率モデルを、次のように学習する構成にされてもよい。即ち、第一学習処理は、学習用文字列の一群の少なくとも一部を教師無しデータとして用いて、当該教師無しデータ及び識別モデルに基づき、生成モデルを更新する構成にされてもよい。また、第一学習処理は、学習用文字列の一群の内、教師情報を含む学習用文字列の一群の少なくとも一部を教師有りデータとして用いて、当該教師有りデータ及び生成モデルに基づき、識別モデルを更新する構成にされてもよい。
第一学習処理では、例えば、生成モデルが表す条件付確率と識別モデルから算出される条件付確率との平均値(加重平均を含む。)に基づいて、生成モデルを更新し得る。付言すれば、第一学習処理では、学習用文字列の一群の中から処理対象文字列を選択し、上記条件付確率の平均値に基づく処理対象文字列の分かち書き結果に基づき、生成モデルを更新する処理を繰返し実行することにより、生成モデルを学習し得る。
この他、第一学習処理では、教師有りデータに基づく一以上の素性、及び、生成モデルに基づく一以上の素性を要素とする素性ベクトルに基づき識別モデルを更新することにより、識別モデルを学習し得る。
一例として、素性ベクトルに基づく識別モデルの更新は、素性ベクトルとの内積が、最大(又は最小)となる重みベクトルを算出することにより行い得る。この場合、重みベクトルを構成する要素の内、上記生成モデルに基づく一以上の素性に対応する要素の値に基づき、上記加重平均の重み付けを決定し得る。
この他、第二学習処理は、分かち書き後の文字列に基づき生成モデルを更新する構成にされ得る。生成モデルの更新は、例えば、分かち書き後の文字列から生成モデルが表す条件付確率を更新することにより実現することができる。
こうした本発明の一側面に係る分かち書き処理システムによれば、確率モデルの半教師有り学習を適切に行うことができる。更には、分かち書きユニットに入力された文字列に基づく確率モデルの学習を迅速に行うことができる。
この他、ユーザ毎の確率モデルを備えるように構成された本発明の一側面に係る分かち書き処理システムによれば、登録ユニットは、分かち書きユニットに入力された文字列を、入力元ユーザの確率モデルに対する学習用文字列として登録する構成にされ得る。
そして、学習ユニットは、ユーザ毎に、上記第一学習処理として、該当ユーザの確率モデルに対する学習用文字列の一群に基づき、該当ユーザの確率モデルを学習する処理を実行する構成にされ得る。学習ユニットは、上記第二学習処理として、分かち書きユニットに対する文字列の入力毎に、分かち書き後の文字列に基づき、入力元ユーザの確率モデルを学習する処理を実行する構成にされ得る。
本発明の一側面によれば、分かち書き処理システムは、ユーザ毎の確率モデルに加えて、ユーザ共通の確率モデルである共通確率モデルを備えてもよい。この場合、ユーザ毎に反復実行される第一学習処理は、該当ユーザの確率モデルに対する学習用文字列の一群、及び、共通確率モデルに基づいて、該当ユーザの確率モデルを学習する構成にされ得る。こうした分かち書き処理システムによれば、システムの利用開始初期から、ユーザからの入力文字列を適切に分かち書きして、出力し得る。
本発明の一側面では、分かち書き処理システムは、生成モデル及び識別モデルを含む確率モデルをユーザ毎に備え、これらに加えて共通確率モデルを備える構成にされてもよい。
この場合、学習ユニットは、ユーザ毎に、第一学習処理として、ユーザの確率モデルに対する学習用文字列の一群の少なくとも一部を教師無しデータとして用いて、教師無しデータ、ユーザの識別モデル及び共通確率モデルに基づき、ユーザの生成モデルを更新する処理を実行する構成にされ得る。更に、学習ユニットは、学習用文字列の一群の内、ユーザの確率モデルに対する学習用文字列であって教師情報を含む学習用文字列の一群の少なくとも一部を教師有りデータとして用いて、教師有りデータ、ユーザの生成モデル及び共通確率モデルに基づき、ユーザの識別モデルを更新する処理を実行する構成にされ得る。
また、学習ユニットは、第二学習処理として、分かち書きユニットに対する文字列の入力毎に、分かち書き後の文字列に基づき、入力元ユーザの生成モデルを更新する処理を実行する構成にされ得る。
例えば、第一学習処理では、ユーザの生成モデルが表す条件付確率と、ユーザの識別モデルから算出される条件付確率と、共通確率モデルから特定される条件付確率と、の平均値(加重平均を含む。)に基づいて、ユーザの生成モデルを更新し得る。付言すれば、第一学習処理では、上記条件付確率の平均値に基づく処理対象文字列の分かち書き結果に基づき、ユーザの生成モデルを更新する処理を繰返し実行することにより、ユーザの生成モデルを学習し得る。
この他、第一学習処理では、ユーザの教師有りデータに基づく一以上の素性と、ユーザの生成モデルに基づく一以上の素性と、共通確率モデルに基づく一以上の素性と、を要素とする素性ベクトルに基づき、ユーザの識別モデルを更新することにより、ユーザの識別モデルを学習し得る。学習ユニットが上記構成にされる本発明の一側面に係る分かち書き処理システムによれば、ユーザからの入力文字列を一層適切に分かち書きできるように、確率モデルを学習し得る。
本発明の一側面によれば、上述した分かち書きユニット、学習ユニット及び登録ユニットが有する機能の一部又は全ては、ハードウェア回路により実現され得る。本発明の別側面によれば、分かち書きユニット、学習ユニット、及び登録ユニットが有する機能の一部又は全ては、プログラムによりコンピュータに実現されてもよい。
分かち書きユニット、学習ユニット及び登録ユニットの少なくとも一部としてコンピュータを機能させるためプログラムは、コンピュータ読取可能な一時的でない記録媒体に記録して提供することができる。
また、本発明の一側面によれば、コンピュータにより実行される手順として、入力された文字列を、分かち書きの法則性を表す確率モデルに基づき、分かち書きして出力する手順と、文字列の入力毎に、この文字列に基づいて確率モデルを学習する手順と、を備える分かち書き処理方法が提供されてもよい。
本発明の別側面によれば、コンピュータにより実行される手順として、入力された文字列を、分かち書きの法則性を表す確率モデルに基づき、分かち書きして出力する手順と、確率モデルを学習する手順であって、確率モデルを学習用文字列の一群に基づき学習する第一学習処理を反復実行する一方、入力された文字列に対応する分かち書き後の文字列に基づき、確率モデルを学習する第二学習処理を、第一学習処理とは並列に実行する手順と、入力された文字列を、学習用文字列として登録する手順と、を備える分かち書き処理方法が提供されてもよい。これらの方法において、確率モデルは、教師無し学習方式又は半教師有り学習方式により学習され得る。
分かち書き処理システムの構成を表すブロック図である。 制御デバイスによって実現される機能を表すブロック図である。 各ユニットの詳細を表すブロック図である。 第二実施例の制御デバイスによって実現される機能を表すブロック図である。 第二実施例のCRF学習ユニットの詳細を表すブロック図である。 第二実施例のNPYLM学習ユニットの詳細を表すブロック図である。 第三実施例の制御デバイスによって実現される機能を表すブロック図である。 第三実施例の個別処理ユニットの詳細を表すブロック図である。 第三実施例のCRF学習ユニットの詳細を表すブロック図である。 第三実施例のNPYLM学習ユニットの詳細を表すブロック図である。 第四実施例のCRF学習ユニットの詳細を表すブロック図である。 第五実施例のCRF学習ユニットの詳細を表すブロック図である。
以下に本発明の実施例について、図面と共に説明する。
[第一実施例]
本実施例の分かち書き処理システム1は、図1に示すように、利用者装置5からネットワークを通じて入力された分かち書き対象文字列D1を、分かち書きした文字列D2に変換して、利用者装置5に返信する機能を有したシステムである。この機能は、例えば、ウェブAPIによって実現される機能として利用者装置5に提供される。
具体的に、分かち書き処理システム1は、制御デバイス10と、記憶デバイス20と、通信デバイス30と、を備える。通信デバイス30は、ネットワークに接続されて、複数の利用者装置5と通信可能に配置される。制御デバイス10は、記憶デバイス20に記憶された各種プログラムを実行するCPU10Aを備え、CPU10Aは、これらプログラムを実行することにより、各種機能を実現する。図示しないが、制御デバイス10は、更に作業用メモリ(RAM)を備えた構成にされる。以下では、CPU10Aがプログラムを実行することにより実現される処理、動作及び機能を、便宜的に、制御デバイス10により実現される処理、動作及び機能として説明する。
記憶デバイス20は、各種プログラムの他、プログラム実行時に必要な各種データを記憶する。記憶デバイス20は、制御デバイス10(CPU10A)が読取可能な一時的でない記録媒体、例えばハードディスク装置を有した構成にされる。
制御デバイス10は、プログラムの実行により、図2に示すように、分かち書きユニット110、第一学習ユニット140、第二学習ユニット160、及び、登録ユニット180として機能する。制御デバイス10は、記憶デバイス20からのデータ読出により、更に言語モデルLM1及び学習用文字列群LD1を有した構成にされる。
分かち書きユニット110は、通信デバイス30が利用者装置5から受信した分かち書き対象文字列D1を、言語モデルLM1に基づいて分かち書きし、分かち書きした文字列D2(以下、分かち書き後文字列D2と表現する。)を、通信デバイス30を通じて利用者装置5に返信するように構成される。言語モデルLM1は、NPYLMに基づくベイズ階層言語モデルであり得る。NPYLMは、一つの文字セットに対して別の文字セットが出現する条件付確率により、文字セットの並びに関する法則性を確率的に表す確率モデルの一種であり、分かち書きの法則性を表す確率モデルの一種である。ここで言う文字セットは、一以上の文字からなる文字の並びのことを言う。NPYLMは、生成モデルの一種である。
即ち、分かち書きユニット110は、言語モデルLM1から特定される条件付確率に基づいて、分かち書き対象文字列D1に対する尤もらしい分割パターンを決定し、決定した分割パターンに従う分かち書き後文字列D2を出力するように構成される。分かち書きユニット110は、公知のビタビアルゴリズムに従って、分かち書きを行うように構成され得る。
第一学習ユニット140は、与えられた学習用文字列群LD1に基づいて言語モデルLM1を学習する第一学習処理を反復実行するように構成される。第二学習ユニット160は、分かち書きユニット110から出力される分かち書き後文字列D2に基づき、言語モデルLM1を学習する第二学習処理を、第一学習処理とは並列に実行する構成にされる。
登録ユニット180は、利用者装置5から分かち書きユニット110に入力される分かち書き対象文字列D1を、学習用文字列として、学習用文字列群LD1に登録するように構成される。この学習用文字列群LD1は、初期学習データとしてシステム管理者から提供された文字列群、及び、利用者装置5から入力された分かち書き対象文字列D1の一群を含んだ文字列群として構成される。
続いて、第一学習ユニット140、第二学習ユニット160及び登録ユニット180の構成を、図3を用いて詳述する。図3に示すように、第一学習ユニット140は、選択部141、抽出部143、更新部145、及び、全選択判定部147を備える。
第一学習ユニット140で反復実行される上記第一学習処理は、公知のNPYLMに基づく言語学習と同様に、与えられた学習用文字列群LD1に属する文字列の夫々をランダムに一つずつ処理対象文字列に選択して、処理対象文字列に基づく言語モデルLM1の更新動作を繰返し実行することにより言語モデルを学習する処理である。1回の第一学習処理は、学習用文字列群LD1に含まれる文字列の全てを処理対象文字列に選択して、言語モデルLM1を更新すると終了する。
選択部141は、学習用文字列群LD1から処理対象文字列を一つランダムに選択するように構成される。ランダムな選択動作は、処理対象文字列として未選択の文字列群を対象に行われる。
抽出部143は、言語モデルLM1から処理対象文字列の情報を抽出して、言語モデルLM1を処理対象文字列の情報を含まない言語モデルに置換するように構成される。学習用文字列群LD1に属する文字列の情報は、予め言語モデルLM1に登録される。初期学習データに対応する文字列は、分かち書き処理システム1が利用者装置5によって利用可能な状態に置かれる前に言語モデルLM1に登録される。分かち書きユニット110に入力される文字列D1は、分かち書き後文字列D2の情報として、第二学習ユニット160により言語モデルLM1に登録される。
更新部145は、処理対象文字列が教師情報を含まない文字列である場合、上記置換された言語モデルから特定される条件付確率に基づき、処理対象文字列を分かち書きして得られる分かち書き後文字列を言語モデルLM1に再登録し、この際、処理対象文字列の分割パターンに従って、言語モデルLM1のパラメータ(条件付確率を示すパラメータ)を更新するように動作する。
学習用文字列群LD1には、教師情報を含まない文字列(教師無しデータ)、及び、教師情報を含む文字列(教師有りデータ)が含まれる。ここで言う教師情報は、文字列の正しい分割パターン(分かち書き)を示す情報である。
更新部145は、処理対象文字列が教師情報を含む文字列である場合、教師情報から特定される処理対象文字列に対応する分かち書き後文字列を言語モデルLM1に再登録し、この際、言語モデルLM1の上記パラメータを更新するように動作する。
全選択判定部147は、学習用文字列群LD1に属する文字列の全てが処理対象文字列に選択されたか否かを判定する。全てが処理対象文字列に選択されている場合には、プール183に蓄積された文字列を学習用文字列群LD1に登録する動作を登録ユニット180に実行させる一方、選択部141が有する文字列の選択履歴をリセットする動作を実行し、学習用文字列群LD1内の文字列を、全て未選択の状態に置く。その後、選択部141に、処理対象文字列として新しい文字列を、学習用文字列群LD1から選択するように指示する。
全選択判定部147は、学習用文字列群LD1に処理対象文字列として未選択の文字列が存在する場合には、上記登録及びリセットに関する動作を実行せずに、選択部141に対して、処理対象文字列として新しい文字列を、学習用文字列群LD1から選択するように指示する。第一学習ユニット140は、このようにして上述した選択、抽出、更新、及び、判定動作のシーケンスを繰返し実行することにより、上記第一学習処理の反復実行を実現する。
一方、登録ユニット180は、受付部181、プール183及び追加部185を備える。受付部181は、分かち書きユニット110に分かち書き対象文字列D1が入力される度、この分かち書き対象文字列D1(教師情報を含まない文字列)をプール183に蓄積する。追加部185は、第一学習ユニット140において各回の第一学習処理が終了する度、それまでにプール183に蓄積された文字列D1の夫々を、プール183から取り出して学習用文字列群LD1に登録するように動作する。
このようにして、登録ユニット180は、第一学習処理の終了毎に、この第一学習処理の実行中に入力された文字列D1が、次の第一学習処理では言語モデルLM1の学習に用いられるように、学習用文字列群LD1を更新する。
この他、第二学習ユニット160は、第一学習処理とは並列に、第一学習処理とは独立して上記第二学習処理を実行することにより、分かち書きユニット110に分かち書き対象文字列D1が入力される度、その分かち書き後文字列D2に基づく言語モデルLM1の学習を行う。
具体的に、この第二学習ユニット160は、更新部145と同様に、分かち書きユニット110から得られた分かち書き後文字列D2を言語モデルLM1に登録し、この際には、分かち書き後文字列D2の分割パターンに従って、言語モデルLM1のパラメータ(条件付確率を示すパラメータ)を更新するように動作する。
このようにして本実施例では、分かち書きユニット110に入力された文字列D1に基づく言語モデルLM1の学習が、第一学習処理の実行サイクルに依存せずに、分かち書き後文字列D2が得られた時点で、第二学習ユニット160により直ちに実行される。これにより、言語モデルLM1は、分かち書きユニット110に入力された文字列D1に基づき効率的且つ迅速に学習される。
以上、本実施例の分かち書き処理システム1について説明したが、本実施例によれば、分かち書き対象文字列D1を、言語モデルLM1の学習に用いるので、言葉の変化や新語の登場に迅速に対応して言語モデルLM1を学習することができ、利用者装置5からの文字列D1を適切に分かち書き可能な分かち書き処理システム1を構築することができる。本実施例によれば特に、分かち書きユニット110に対する文字列D1の入力毎に、言語モデルLM1を迅速に更新するので、高性能な分かち書き処理システム1を利用者装置5に提供することができる。
ところで、本実施例の学習用文字列群LD1には、教師無しデータ及び教師有りデータが含まれるが、学習用文字列群LD1は、教師無しデータのみから構成されてもよい。また、言語モデルLM1は、NPYLMに限定されるものではなく、言語モデルLM1には、例えばNPYLMと同種又は類似の特徴を有する他の言語モデルを採用することが可能である。
[第二実施例]
続いて、第二実施例の分かち書き処理システム1を説明する。第二実施例の分かち書き処理システム1は、制御デバイス10によって実現される機能が第一実施例の分かち書き処理システム1とは異なる。一方で、第二実施例の分かち書き処理システム1のハードウェア構成は、図1に示す分かち書き処理システム1と同一である。従って、以下では、第二実施例として、制御デバイス10によって実現される機能を選択的に説明する。
本実施例の制御デバイス10は、プログラムの実行により、図4に示すように、分かち書きユニット210、CRF学習ユニット220、NPYLM学習ユニット230、及び、登録ユニット280として機能する。制御デバイス10は、記憶デバイス20からのデータ読出により、学習用文字列群LD2を有した構成にされる。更に、制御デバイス10は、CRF学習ユニット220内に識別モデルDM2を有し、NPYLM学習ユニット230内に言語モデルLM2を有した構成にされる。
分かち書きユニット210は、分かち書きユニット110と同様に、通信デバイス30が受信した分かち書き対象文字列D1を分かち書きし、分かち書き後文字列D2を、通信デバイス30を通じて利用者装置5に返信する構成にされる。分かち書きユニット210は、識別モデルDM2及び言語モデルLM2の少なくとも一方を用いて、分かち書き対象文字列D1を分かち書きする構成にされる。
CRF学習ユニット220は、学習用文字列群LD2に基づいて識別モデルDM2を学習するように構成される。識別モデルDM2は、条件付確率場(CRF)に基づく識別モデルである。識別モデルDM2は、教師有りデータ及び言語モデルLM2に基づいて学習される識別スコアS,Snを含む。即ち、CRF学習ユニット220は、学習用文字列群LD2の内、教師情報を含む学習用文字列の一群及び言語モデルLM2に基づき、識別スコアS,Snを学習することにより、識別モデルDM2を学習する。この識別モデルDM2もまた、NPYLMに基づく言語モデルLM2と同様に、分かち書きの法則性を表す確率モデルの一種である。
NPYLM学習ユニット230は、学習用文字列群LD2及び識別モデルDM2に基づいて言語モデルLM2を学習するように構成される。言語モデルLM2は、第一実施例と同様に、NPYLMに基づくベイズ階層言語モデルである。
登録ユニット280は、登録ユニット180と同様に、分かち書きユニット210に入力される分かち書き対象文字列D1を、学習用文字列として、学習用文字列群LD2に登録する。学習用文字列群LD2は、第一実施例と同様、初期学習データとしてシステム管理者から提供された文字列群、及び、利用者装置5から入力された分かち書き対象文字列D1の一群を含んだ構成にされる。
続いて、CRF学習ユニット220、NPYLM学習ユニット230及び登録ユニット280の構成を、図5及び図6を用いて詳述する。図5に示すように、CRF学習ユニット220は、文字列取込部221と、素性ベクトル生成部222と、条件付確率取得部223と、NPYLM素性生成部224と、統合素性ベクトル生成部227と、更新部228と、出力部229と、識別モデルDM2と、を有する。
このCRF学習ユニット220は、公知のNPYCRF技術(条件付確率場とベイズ階層言語モデルの統合による半教師有り形態素解析技術)と同様の手法で、教師有りデータ及び言語モデルLM2に基づき、識別モデルDM2を更新する構成にされ得る。
文字列取込部221は、学習用文字列群LD2から、教師情報を含む文字列の一群を教師有りデータとして取り込む。素性ベクトル生成部222は、この教師有りデータに基づく素性ベクトルFを生成する。素性ベクトルFは、文字列毎に生成される。
条件付確率取得部223は、言語モデルLM2から特定される各素性ベクトルFに対応する文字列の条件付確率Pを、NPYLM学習ユニット230から取得する。NPYLM素性生成部224は、この条件付確率取得部223が取得した条件付確率Pを、素性ベクトルFに追加する素性fnに変換する。以下では、この素性fnを、NPYLM素性と表現する。この確率素性変換は、公知のNPYCRF技術に従う演算によって実現され得る。あるいは、この確率素性変換は、上記公知技術に従う演算を近似的な演算に置き換えた演算等の代替する演算によって実現され得る。
統合素性ベクトル生成部227は、素性ベクトルFに、対応する上記NPYLM素性fnを、新たな要素として追加して、統合素性ベクトルFE=(F,fn)を生成する。統合素性ベクトルFEは、文字列毎に生成される。NPYLM素性fnがスカラー量である場合、M次元の素性ベクトルFに対して、統合素性ベクトルFEは、(M+1)次元ベクトルである。
更新部228は、この統合素性ベクトルFEと、識別スコア(S,Sn)との内積F・S+fn・Snに対応する同時確率Peに関して、文字列毎の同時確率Peの平均が最大となる識別スコア(S,Sn)を算出する。そして、識別モデルDM2が有する識別スコアS,Snを、算出された識別スコアS,Snに更新することにより、識別モデルDM2を更新する。ここで識別スコアSは、素性ベクトルFに対するスコアであり、識別スコアSnは、NPYLM素性fnに対するスコアである。識別スコアSnの初期値はゼロである。識別スコアSの初期値は、設計者により定められる。
出力部229は、NPYLM学習ユニット230及び分かち書きユニット210からの要求に応じて、識別スコアS,Sn及び同時確率Pe,Pjを出力するように構成される。ここでの同時確率Pjは、素性ベクトルFと識別スコアSとの内積F・Sに対応し、素性ベクトルFに対応する文字列における各文字の境界が区切り目となる確率及び区切り目とならない確率の同時確率を表す。換言すれば、同時確率Pjは、対応する文字列及び分割パターンの出現確率を表す。
一方、NPYLM学習ユニット230は、図6に示すように、第一学習ユニット240、第二学習ユニット260、出力ユニット270及び言語モデルLM2を有した構成にされる。第一学習ユニット240は、選択部241、抽出部243、更新部245、全選択判定部247、加重平均算出部250、NPYLM素性スコア入力部251及び変換部253を有した構成にされる。第一学習ユニット240は、公知のNPYCRF技術と同様の手法で、学習用文字列群LD2及び識別モデルDM2に基づき、言語モデルLM2を学習する構成にされ得る。
選択部241、抽出部243及び全選択判定部247は、第一実施例の選択部141、抽出部143及び全選択判定部147と同様に構成される。更新部245も、基本的には、第一実施例の更新部145と同様に構成される。但し、更新部245は、言語モデルLM2から特定される条件付確率Pに代えて、CRF学習ユニット220から提供される識別スコアSn及び同時確率Pjに基づき修正された条件付確率Paに基づいて、処理対象文字列を分かち書きする。条件付確率Paは、加重平均算出部250から提供される。
即ち、更新部245は、処理対象文字列が教師情報を含まない文字列である場合、処理対象文字列の情報が削除された言語モデルLM2から特定される条件付確率Pに対応する加重平均算出部250からの条件付確率Paに基づき、処理対象文字列を分かち書きし、この分かち書き後文字列を言語モデルLM2に登録し、言語モデルLM2のパラメータを更新するように動作する。
加重平均算出部250は、言語モデルLM2から特定される条件付確率Pと、CRF学習ユニット220からNPYLM素性スコア入力部251を通じて取得した識別スコアSnと、変換部253から入力される条件付確率P’とに基づいて、条件付確率Pと条件付確率P’との加重平均である条件付確率Pa=(P+Sn・P’)/(1+Sn)を算出する。
ここで、変換部253は、CRF学習ユニット220から得た同時確率Pjを、条件付確率P’に変換するように動作する。条件付確率P’は、同時確率Pjに対応する条件付確率P’であり、言語モデルLM2の条件付確率Pに対応する。但し、条件付確率P’は、CRF学習ユニット220から得られた同時確率Peに基づいて算出されてもよい。
第二学習ユニット260は、第二学習ユニット160と同様に構成され、第一学習ユニット240が実行する第一学習処理とは並列に、分かち書き対象文字列D1が入力される度、その分かち書き後文字列D2に基づく言語モデルLM2の学習を行う第二学習処理を実行する。即ち、第二学習ユニット260は、文字列D1の入力毎に、分かち書きユニット210から得られた分かち書き後文字列D2を言語モデルLM2に登録し、この際には、分かち書き後文字列D2の分割パターンに従って、言語モデルLM2のパラメータを更新するように動作する。
出力ユニット270は、CRF学習ユニット220及び分かち書きユニット210からの要求に応じて、要求された条件付確率P,Paを言語モデルLM2に基づいて特定し、これを要求元に出力するように動作する。
分かち書きユニット210は、例えば、NPYLM学習ユニット230から取得した上記条件付確率Pに基づいて分かち書き対象文字列D1を分かち書きするように構成され得る。あるいは、分かち書きユニット210は、NPYLM学習ユニット230から取得した条件付確率Paに基づいて分かち書き対象文字列D1を分かち書きするように構成され得る。
あるいは、分かち書きユニット210は、CRF学習ユニット220から取得した識別スコアSに基づいて、分かち書き対象文字列D1を分かち書きする構成にされ得る。例えば、分かち書きユニット210は、識別スコアSとの内積に対応する同時確率Pjが最大となる分かち書き対象文字列D1の素性ベクトルFを探索することにより、分かち書き対象文字列D1に対応する尤もらしい分割パターンを決定し、分かち書き対象文字列D1を分かち書きすることができる。あるいは、分かち書きユニット210は、CRF学習ユニット220から取得した識別スコアS,Sn及びNPYLM学習ユニット230から取得した条件付確率Pに基づいて、分かち書き対象文字列D1を分かち書きする構成にされてもよい。
登録ユニット280は、登録ユニット180と同様、受付部281、プール283及び追加部285を有する。即ち、登録ユニット280は、第一学習ユニット240による第一学習処理の終了毎に、プール283に蓄積された文字列D1を学習用文字列群LD2に追加登録することにより、第一学習処理の実行中に入力された文字列D1が、次の第一学習処理では言語モデルLM2の学習に用いられるように動作する。
以上、第二実施例の分かち書き処理システム1について説明した。本実施例の分かち書き処理システム1には、高度なモデル学習機能(言語モデルLM2及び識別モデルDM2の半教師学習機能)が備わっている上に、分かち書き処理システム1は、分かち書き後文字列D2に基づく効率的且つ迅速なモデル学習を実現可能である。従って、本実施例によれば、一層高性能な分かち書き処理システム1を、利用者装置5に対して提供可能である。
[第三実施例]
続いて、第三実施例の分かち書き処理システム1を説明する。第三実施例の分かち書き処理システム1は、制御デバイス10によって実現される機能が第一及び第二実施例の分かち書き処理システム1とは異なる。一方、第三実施例の分かち書き処理システム1のハードウェア構成は、図1に示す分かち書き処理システム1と同一である。従って、以下では、第三実施例として、制御デバイス10によって実現される機能を選択的に説明する。
本実施例の制御デバイス10は、プログラムの実行により、図7に示すように、マスタ処理ユニット300、切替ユニット350、及び、複数の個別処理ユニット400として機能する。マスタ処理ユニット300は、第二実施例の制御デバイス10にて実現される機能と同様の機能を有する。但し、マスタ処理ユニット300は、分かち書きユニット210及び登録ユニット280を有さず、初期学習データのみの学習用文字列群LD2に基づき学習した識別モデルDM2及び言語モデルLM2を有した構成にされる。
即ち、マスタ処理ユニット300は、初期学習データに基づくCRF学習ユニット220による識別モデルDM2の学習動作、及び、初期学習データに基づくNPYLM学習ユニット230による言語モデルLM2の学習動作により、学習された識別モデルDM2及び言語モデルLM2を有した構成にされる。
更に、マスタ処理ユニット300は、言語モデルLM2に基づく条件付確率P,Pa及び識別モデルDM2に基づく同時確率Pj,Peを個別処理ユニット400からの要求に従って、個別処理ユニット400に提供可能に構成される。以下では、マスタ処理ユニット300から個別処理ユニット400に提供される条件付確率P,Paのことを、マスタ条件付確率Pmと表現する。マスタ条件付確率Pmは、条件付確率Pであってもよいし、条件付確率Paであってもよい。
一方、個別処理ユニット400は、ユーザ毎に設けられる。切替ユニット350は、通信デバイス30を介して受信した分かち書き対象文字列D1を、その送信元ユーザに対応する個別処理ユニット400に入力するように動作する。
切替ユニット350は、教師有りデータとして、教師情報を含む新規文字列を、利用者装置5から通信デバイス30を通じて受信可能に構成されており、受信した新規文字列を、送信元ユーザの個別処理ユニット400に入力するように動作する。この新規文字列は、ユーザからの登録語に対応する。
切替ユニット350は、例えば、分かち書き処理システム1と利用者装置5との接続が確立される際に、ユーザ認証を行うことにより、利用者装置5とユーザとの対応関係、又は、利用者装置5と個別処理ユニット400との対応関係を特定することができる。切替ユニット350は、上記ユーザ認証及び対応関係特定のためのデータベースを有した構成にされ得る。
本実施例の分かち書き処理システム1は、このユーザ毎の個別処理ユニット400を通じて、識別モデルDM3及び言語モデルLM3を、ユーザの使用履歴及びユーザからの登録語に適合するように、ユーザ毎に学習する。この学習により、本実施例の分かち書き処理システム1は、ユーザの夫々にとって適切な分かち書き結果(分かち書き後文字列D2)を、分かち書き対象文字列D1を送信してきた利用者装置5に返信可能であるように構成される。
ここで用語「ユーザ」について付言する。本実施例で言う一ユーザは、一人とは限らない。即ち、ユーザ毎の個別処理ユニット400は、一人毎の個別処理ユニット400であってもよいし、集団毎の個別処理ユニット400であってもよい。集団は、例えば、性別、年齢、居住地域、職業及び所属団体等の属性により分類される集団で有り得る。
続いて、個別処理ユニット400の詳細を、図8〜図10を用いて説明する。個別処理ユニット400の夫々は、図8に示すように、分かち書きユニット410、CRF学習ユニット420、NPYLM学習ユニット430、登録ユニット480及び学習用文字列群LD3を有する。
分かち書きユニット410は、分かち書きユニット210と同様、切替ユニット350を介して入力される対応ユーザの分かち書き対象文字列D1を分かち書きし、分かち書き後文字列D2を、分かち書き対象文字列D1を送信してきた利用者装置5に返信する構成にされる。ここで言う対応ユーザは、個別処理ユニット400に対応するユーザのことを示す。文字列D1の分かち書きは、同じ個別処理ユニット400が有する対応ユーザの言語モデルLM3及び識別モデルDM3の一方又は両方に基づいて行うことができる。
CRF学習ユニット420は、図9に示すように、文字列取込部421と、素性ベクトル生成部422と、条件付確率取得部423と、NPYLM素性生成部424と、マスタ条件付確率取得部425と、マスタ素性生成部426と、統合素性ベクトル生成部427と、更新部428と、出力部429と、識別モデルDM3と、を有した構成にされる。
文字列取込部421は、学習用文字列群LD3の中から教師情報を含む文字列の一群を教師有りデータとして取り込むように動作する。素性ベクトル生成部422は、この教師有りデータに基づく素性ベクトルFを生成する。素性ベクトルFは、文字列毎に生成される。
条件付確率取得部423は、対応ユーザの言語モデルLM3から特定される各素性ベクトルFに対応する文字列の条件付確率Pを、同じ個別処理ユニット400内のNPYLM学習ユニット430から取得する。NPYLM素性生成部424は、この条件付確率取得部423が取得した条件付確率Pを、素性ベクトルFに追加するNPYLM素性fnに変換する。
一方、マスタ条件付確率取得部425は、各素性ベクトルFに対応する文字列のマスタ条件付確率Pmを、マスタ処理ユニット300から取得する。マスタ素性生成部426は、このマスタ条件付確率Pmを、素性ベクトルFに追加する素性fmに変換する。以下では、この素性fmを、マスタ素性と表現する。
統合素性ベクトル生成部427は、素性ベクトルFに、対応するNPYLM素性fn及びマスタ素性fmを、新たな要素として追加して、統合素性ベクトルFE=(F,fn,fm)を生成する。統合素性ベクトルFEは、文字列毎に生成される。NPYLM素性fn及びマスタ素性fmがスカラー量である場合、M次元の素性ベクトルFに対して、統合素性ベクトルFEは、(M+2)次元ベクトルである。
更新部428は、この統合素性ベクトルFEと、識別スコア(S,Sn,Sm)との内積F・S+fn・Sn+fm・Smに対応する同時確率Peに関して、文字列毎の同時確率Peの平均が最大となる識別スコア(S,Sn,Sm)を算出する。そして、識別モデルDM3が有する識別スコアS,Sn,Smを、算出された識別スコアS,Sn,Smに更新することにより、識別モデルDM3を更新する。ここで識別スコアSmは、マスタ素性fmに対するスコアであり、その初期値は、設計者により定められる。
出力部429は、NPYLM学習ユニット430及び分かち書きユニット410からの要求に応じて、識別スコアS,Sn,Sm及び同時確率Pe,Pjを出力するように構成される。ここでの同時確率Pjは、素性ベクトルFと識別スコアSとの内積F・Sに対応する。
CRF学習ユニット420は、上記の構成を有することにより、対応ユーザの学習用文字列群LD3の内、教師情報を含む文字列の一群と、対応ユーザの言語モデルLM3及びユーザ共通のマスタ処理ユニット300の言語モデルと、に基づき、対応ユーザの識別モデルDM3を学習する。
NPYLM学習ユニット430は、図10に示すように、第一学習ユニット440、第二学習ユニット460、出力ユニット470及び言語モデルLM3を有した構成にされる。第一学習ユニット440は、選択部441、抽出部443、更新部445、全選択判定部447、加重平均算出部450、NPYLM素性スコア入力部451、変換部453、マスタ素性スコア入力部455及びマスタ条件付確率入力部457を有した構成にされる。
第一学習ユニット440は、第一学習ユニット240と基本的に同様の手順で、NPYLM学習ユニット430が有する対応ユーザの言語モデルLM3を学習する。但し、第一学習ユニット440は、同じ個別処理ユニット400内のCRF学習ユニット420から提供される識別スコアSn,Sm、このCRF学習ユニット420から提供される同時確率Pj(又は同時確率Pe)、及び、マスタ処理ユニット300から提供されるマスタ条件付確率Pmに基づく条件付確率Paを用いて、処理対象文字列を分かち書きする点で、第二実施例の第一学習ユニット240とは異なる。
選択部441、抽出部443、更新部445、全選択判定部447、NPYLM素性スコア入力部451及び変換部453は、基本的に、第二実施例の選択部241、抽出部243、更新部245、全選択判定部247、NPYLM素性スコア入力部251及び変換部253と同様に動作する。
但し、言語モデルLM3の学習は、対応ユーザの学習用文字列群LD3から処理対象文字列を一つずつ選択して行われる。更新部445は、加重平均算出部450から提供される条件付確率Paに基づいて、処理対象文字列を分かち書きし、その結果に基づき言語モデルLM3を更新するが、加重平均算出部450から更新部445には、第二実施例とは異なる次の条件付確率Paが提供される。
加重平均算出部450は、対応ユーザの言語モデルLM3から特定される条件付確率Pと、同じ個別処理ユニット400のCRF学習ユニット420からNPYLM素性スコア入力部451を通じて取得した識別スコアSn及びマスタ素性スコア入力部455を通じて取得した識別スコアSmと、変換部453から入力される条件付確率P’と、マスタ処理ユニット300からマスタ条件付確率入力部457を通じて取得したマスタ条件付確率Pmと、に基づいて、条件付確率Pと条件付確率P’とマスタ条件付確率Pmとの加重平均である条件付確率Pa=(P+Sn・P’+Sm・Pm)/(1+Sn+Sm)を算出する。
このようにして第一学習ユニット440は、対応ユーザの学習用文字列群LD3、対応ユーザの識別モデルDM3及びマスタ処理ユニット300の言語モデルに基づいて、対応ユーザの言語モデルLM3を学習する。
第二学習ユニット460は、第二学習ユニット160,260と同様に構成され、第一学習ユニット440が実行する第一学習処理とは並列に、対応ユーザの分かち書きユニット410に分かち書き対象文字列D1が入力される度、その分かち書き後文字列D2に基づく対応ユーザの言語モデルLM3の学習を行うように動作する。即ち、第二学習ユニット460は、対応ユーザからの文字列D1の入力毎に、分かち書きユニット410から得られた分かち書き後文字列D2を言語モデルLM3に登録し、この際には、分かち書き後文字列D2の分割パターンに従って、言語モデルLM3のパラメータを更新するように動作する。
出力ユニット470は、分かち書きユニット410及びCRF学習ユニット420からの要求に応じて、要求された条件付確率P,Paを言語モデルLM3に基づいて特定し、これを要求元に出力するように動作する。
登録ユニット480は、登録ユニット180,280と同様、受付部481、プール483及び追加部485を有する。この登録ユニット480は、登録ユニット180,280と同様に動作し、対応ユーザの分かち書きユニット410に入力される分かち書き対象文字列D1をプールし、第一学習ユニット440による第一学習処理の終了毎に、プール483に蓄積された文字列D1を、学習用文字列として、対応ユーザの学習用文字列群LD3に登録するように動作する。
更に、本実施例の受付部481は、切替ユニット350を通じて、対応ユーザから入力された教師情報を含む新規文字列をプール483に蓄積するように動作し、追加部485は、第一学習ユニット440による第一学習処理の終了毎に、この教師情報を含む文字列についても文字列D1と同様に、プール483から取り出して、学習用文字列として、対応ユーザの学習用文字列群LD3に登録するように動作する。
本実施例では、上述したように登録ユニット480が、対応ユーザから入力される分かち書き対象文字列D1を教師無しデータとして、及び、教師情報を含む新規文字列を教師有りデータとして、学習用文字列群LD3に登録するように構成される。このため、学習用文字列群LD3は、システム管理者からの初期学習データを有さない構成にされる。
上述したようにして学習される識別モデルDM3及び言語モデルLM3に基づいて、分かち書きユニット410は、次のように分かち書き対象文字列D1を分かち書きする構成にされ得る。例えば、分かち書きユニット410は、同じ個別処理ユニット400内のNPYLM学習ユニット430から取得した条件付確率P又は条件付確率Paに基づいて、分かち書きユニット210と同様に、対応ユーザの分かち書き対象文字列D1を分かち書きするように構成され得る。あるいは、分かち書きユニット410は、同じ個別処理ユニット400内のCRF学習ユニット420から取得した識別スコアSに基づいて、分かち書きユニット210と同様に、分かち書き対象文字列D1を分かち書きする構成にされ得る。
あるいは、分かち書きユニット410は、同じ個別処理ユニット400内のCRF学習ユニット420から取得した識別スコアS,Sn,Sm、NPYLM学習ユニット430から取得した条件付確率Pに対応するNPYLM素性fn、及び、マスタ処理ユニット300から取得したマスタ条件付確率Pmに対応するマスタ素性fmに基づいて、分かち書き対象文字列D1を分かち書きする構成にされ得る。
例えば、分かち書きユニット410は、統合素性ベクトル(F,fn,fm)と識別スコア(S,Sn,Sm)との内積に対応する同時確率Peが最大となる分かち書き対象文字列D1の素性ベクトルFを探索することにより、分かち書き対象文字列D1に対応する尤もらしい分割パターンを決定し、分かち書き対象文字列D1を分かち書きすることができる。
以上、本実施例の分かち書き処理システム1について説明したが、本実施例によれば、ユーザ毎に、ユーザから入力された分かち書き対象文字列D1及び教師情報を含む文字列の一群に基づいて、識別モデルDM3及び言語モデルLM3を学習する。従って、ユーザに適合したモデル学習を行うことができる。
更に本実施例によれば、ユーザから入力される分かち書き対象文字列D1を、このユーザの識別モデルDM3及び言語モデルLM3に基づいて分かち書きして、分かち書き後文字列D2を当該ユーザに提供するので、ユーザにとって適切な分かち書き結果を提供することができる。よって、本実施例によれば、ユーザの夫々が使用する言葉に応じた適切な分かち書き結果を提供することでき、高性能な分かち書き処理システム1を提供することができる。
この他、本実施例では、処理対象文字列に基づき言語モデルLM3を更新する際に、加重平均された条件付確率Paを用いる。そして、条件付確率Paを算出する際の条件付確率P,P’,Pmの重み付けを、識別スコアSn,Smに基づいて自動決定する。従って、本実施例の分かち書き処理システム1によれば、ユーザからの入力に基づく学習結果、及び、初期学習データに基づく学習結果を良好な比率で言語モデルLM3に反映させることができる。これにより、本実施例の分かち書き処理システム1は、非常に適切に、ユーザからの入力文字列を分かち書きすることができる。
ここで、第三実施例の変形例について説明する。以上には、第一学習ユニット440がマスタ条件付確率Pmを取得する例について説明したが、マスタ条件付確率Pmに相当するものは、マスタ処理ユニット300の識別モデルから算出される同時確率Pj,Peを条件付確率に変換することによっても得ることができる。
従って、第一学習ユニット440は、マスタ条件付確率入力部457に代えて、マスタ処理ユニット300から取得した同時確率Pj又は同時確率Peを、条件付確率Pm’に変換して、加重平均算出部450に提供する変換部を備えた構成にされてもよい。この場合、加重平均算出部450は、条件付確率Pmに代えて条件付確率Pm’を用いて条件付確率Pa=(P+Sn・P’+Sm・Pm’)/(1+Sn+Sm)を算出する構成にされ得る。
また、加重平均算出部450は、条件付確率Pm及び条件付確率Pm’の両者を用いて条件付確率Paを算出する構成にされてもよい。例えば、条件付確率Pmに代えて、条件付確率Pmと条件付確率Pm’との平均値を用いて、条件付確率Paは算出されてもよい。
同様に、CRF学習ユニット420は、マスタ処理ユニット300からマスタ条件付確率Pmを取得して、マスタ素性fmを生成するのではなく、マスタ処理ユニット300から得られる同時確率Pj又は同時確率Peからマスタ素性fmを生成するように構成されてもよい。CRF学習ユニット420は、マスタ処理ユニット300から得られるマスタ条件付確率Pm及び同時確率Pj,Peに基づいて、マスタ素性fmを生成するように構成されてもよい。
[第四実施例]
続いて、第四実施例の分かち書き処理システム1を説明する。第四実施例の分かち書き処理システム1のハードウェア構成は、上記実施例と同一である。第四実施例の分かち書き処理システム1は、第二実施例の分かち書き処理システム1において制御デバイス10により実現されるCRF学習ユニット220(図4参照)の構成を変更したものであり、他の構成に関しては、基本的に、第二実施例と同様の構成を有する。従って、以下では、第二実施例のCRF学習ユニット220に代わるCRF学習ユニット520の構成を選択的に説明する。
本実施例の制御デバイス10は、プログラムの実行により、図11に示すCRF学習ユニット520として機能する。
CRF学習ユニット520は、第二実施例と同様、学習用文字列群LD2の内の教師情報を含む学習用文字列の一群(教師有りデータ)と、言語モデルLM2と、に基づいて識別モデルDM2を学習するように構成される。識別モデルDM2は、識別スコアS,Snを含む。
具体的に、CRF学習ユニット520は、NPYLM学習ユニット230から得られる条件付確率PをNPYLM素性に変換することなく、教師有りデータに対応する学習用文字列の夫々の出現確率を、条件付確率Paに基づき算出したときの出現確率の平均値が最大となるように、識別スコアS,Snを更新する。これにより、識別モデルDM2を学習する。第二実施例で説明したように、文字の並びに関する条件付確率Paは、言語モデルLM2に基づく条件付確率Pと、識別モデルDM2に基づく条件付確率P’との加重平均に対応する統合条件付確率Pa(=(P+Sn・P’)/(1+Sn))である。学習用文字列の出現確率は、その学習用文字列の分割パターン及び文字の並びに従う統合条件付確率Paの積を算出することで得ることができる。
条件付確率P’は、第二実施例で説明したように、識別モデルDM2から算出される同時確率Pjを、対応する条件付確率に変換したものであり、識別スコアSをパラメータとして有する。従って、統合条件付確率Paは、言語モデルLM2に基づく条件付確率Pを定数とみなせば、識別スコアS,Snをパラメータとして有する関数であり、上記出現確率の平均値は、識別スコアS,Snをパラメータとする関数である。上記出現確率の平均値を最大化する識別スコアS,Snを求めることは、公知の準ニュートン法などを用いて行うことが可能である。
本実施例では、このような原理に基づき、教師有りデータに対応する学習用文字列の一群及び言語モデルLM2に基づく条件付確率Pに基づき、識別スコアS,Snを更新し、識別モデルDM2を学習する。
図11に示すように、本実施例のCRF学習ユニット520は、文字列取込部521と、条件付確率取得部523と、出現確率最大化部528と、出力部529と、識別モデルDM2と、を備える。
文字列取込部521は、学習用文字列群LD2から、教師情報を含む文字列の一群を教師有りデータとして取り込む。条件付確率取得部523は、文字列取込部521により取り込まれる各学習用文字列に対応する、言語モデルLM2に基づく条件付確率Pの一群を、NPYLM学習ユニット230から取得する。取得対象の条件付確率Pの一群は、各学習用文字列に関して、教師情報が示す分割パターンに従う学習用文字列の出現確率を算出するのに必要な条件付確率Pの一群である。
出現確率最大化部528は、上記原理に基づき、識別モデルDM2に基づく条件付確率P’と、この条件付確率P’に対応する言語モデルLM2に基づく条件付確率Pと、の加重平均で定義される統合条件付確率Pa(=(P+Sn・P’)/(1+Sn))を用いて算出される各学習用文字列の出現確率の平均値が最大となる方向に、識別モデルDM2の識別スコアS,Snを更新する。これにより、識別モデルDM2を更新する。
出力部529は、NPYLM学習ユニット230及び分かち書きユニット210からの要求に応じて、上記のように更新される識別スコアS,Sn及び識別モデルDM2に基づく同時確率Pjを出力する。本実施例のNPYLM学習ユニット230は、CRF学習ユニット520からの同時確率Pj及び識別スコアSnに基づいて、条件付確率Paを算出し、言語モデルLM2を学習することができる。本実施例によっても、上記実施例と同様、高性能な分かち書き処理システム1を提供することができる。
[第五実施例]
続いて、第五実施例分かち書き処理システム1を説明する。第五実施例の分かち書き処理システム1のハードウェア構成は、上記実施例と同一である。第五実施例の分かち書き処理システム1は、第三実施例の分かち書き処理システム1において制御デバイス10により実現されるCRF学習ユニット420(図9参照)の構成を変更したものであり、他の構成に関しては、基本的に、第三実施例と同様の構成を有する。従って、以下では、第三実施例のCRF学習ユニット420に代わるCRF学習ユニット620の構成を選択的に説明する。
本実施例の制御デバイス10は、プログラムの実行により、図12に示すCRF学習ユニット620として機能する。CRF学習ユニット620の第三実施例のCRF学習ユニット420に対する相違点は、第四実施例と同様に、統合条件付確率Pa(=(P+Sn・P’+Sm・Pm)/(1+Sn+Sm))に基づく学習用文字列群の出現確率の平均値を最大化するように、識別スコアS,Sn,Smを更新して、識別モデルDM3を学習する点である。
条件付確率Pは、同じ個別処理ユニット400(図8参照)のNPYLM学習ユニット430から提供される言語モデルLM3に基づく条件付確率Pであり、条件付確率Pmは、マスタ処理ユニット300(図7参照)から提供される言語モデルLM2に基づくマスタ条件付確率Pmである。本実施例におけるマスタ処理ユニット300は、第四実施例と同様の原理で、初期学習データのみの学習用文字列群LD2に基づき学習した識別モデルDM2及び言語モデルLM2を有した構成にされ得る。
条件付確率P’は、識別モデルDM3から算出される同時確率Pjを、対応する条件付確率に変換したものであり、識別スコアSをパラメータとして有する。従って、統合条件付確率Paは、同じ個別処理ユニット400の言語モデルLM3に基づく条件付確率P及びマスタ処理ユニット300の言語モデルLM2に基づくマスタ条件付確率Pmを定数とみなせば、識別スコアS,Sn,Smをパラメータとして有する関数である。従って、上記出現確率の平均値は、識別スコアS,Sn,Smをパラメータとする関数であり、第四実施例と同様の原理で、識別スコアS,Sn,Smを更新して、識別モデルDM3を学習可能であることが理解できる。
図12に示すようにCRF学習ユニット620は、文字列取込部621と、条件付確率取得部623と、マスタ条件付確率取得部625と、出現確率最大化部628と、出力部629と、識別モデルDM3と、を備える。
文字列取込部621は、対応ユーザの学習用文字列群LD3から、教師情報を含む文字列の一群を教師有りデータとして取り込む。条件付確率取得部623は、文字列取込部621により取り込まれた各学習用文字列に対応する、対応ユーザの言語モデルLM3に基づく条件付確率Pの一群を、NPYLM学習ユニット430から取得する。
マスタ条件付確率取得部625は、文字列取込部621により取り込まれた各学習用文字列に対応する、全ユーザ共通の言語モデルLM2に基づく条件付確率Pm(マスタ条件付確率Pm)の一群を、マスタ処理ユニット300から取得する。
出現確率最大化部628は、対応ユーザの識別モデルDM3に基づく条件付確率P’と、この条件付確率P’に対応する言語モデルLM2,LM3に基づく条件付確率Pm,Pと、の加重平均で定義される統合条件付確率Pa(=(P+Sn・P’+Sm・Pm)/(1+Sn+Sm))を用いて算出される各学習用文字列の出現確率の平均値が最大となる方向に、識別モデルDM3の識別スコアS,Sn,Smを更新する。これにより、識別モデルDM3を更新する。
出力部629は、NPYLM学習ユニット430及び分かち書きユニット410からの要求に応じて、識別スコアS,Sn,Sm及び同時確率Pjを出力する。本実施例のNPYLM学習ユニット430は、CRF学習ユニット420からの同時確率Pj及び識別スコアSn,Smに代えて、CRF学習ユニット620からの同時確率Pj及び識別スコアSn,Smを用いて、条件付確率Paを算出し、言語モデルLM3を学習することができる。本実施例によっても、上記実施例と同様、高性能な分かち書き処理システム1を提供することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は、上記実施例に何ら限定されるものではなく種々の態様を採り得る。例えば、第一及び第二実施例の分かち書き処理システム1における登録ユニット180,280は、第三実施例と同様に、教師情報を含む新規文字列を、利用者装置5から通信デバイス30を通じて受信可能に構成されてもよく、受信した新規文字列を学習用文字列群LD1,LD2に登録するように構成されてもよい。
この他、上記システムの構成の一部は、同様の機能を有する公知の構成に置き換えられてもよいし、省略されてもよい。また、一実施例のシステムの構成の一部は、他の実施例のシステムの構成に対して付加又は置換されてもよい。1つの構成要素が有する機能は、複数の構成要素に分散して付与され得る。また、複数の構成要素が有する機能は、1つの構成要素に統合され得る。特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
1…分かち書き処理システム、5…利用者装置、10…制御デバイス、10A…CPU、20…記憶デバイス、30…通信デバイス、110,210,410…分かち書きユニット、140,240,440…第一学習ユニット、141,241,441…選択部、143,243,443…抽出部、145,245,445…更新部、147,247,447…全選択判定部、160,260,460…第二学習ユニット、180,280,480…登録ユニット、181,281,481…受付部、183,283,483…プール、185,285,485…追加部、220,420,520,620…CRF学習ユニット、221,421,521,621…文字列取込部、222,422…素性ベクトル生成部、223,423,523,623…条件付確率取得部、224,424…NPYLM素性生成部、227,427…統合素性ベクトル生成部、228,428…更新部、229,429,529,629…出力部、230,430…NPYLM学習ユニット、250,450…加重平均算出部、251,451…素性スコア入力部、253,453…変換部、270,470…出力ユニット、300…マスタ処理ユニット、350…切替ユニット、400…個別処理ユニット、425,625…マスタ条件付確率取得部、426…マスタ素性生成部、455…マスタ素性スコア入力部、457…マスタ条件付確率入力部、528,628…出現確率最大化部、D1…分かち書き対象文字列、D2…分かち書き後文字列、LD1,LD2,LD3…学習用文字列群、DM2,DM3…識別モデル、LM1,LM2,LM3…言語モデル。

Claims (12)

  1. 入力された文字列を、言語モデルに基づき分かち書きして出力する分かち書きユニットと、
    前記分かち書きユニットに対する前記文字列の入力毎に、前言語モデルを学習する学習ユニットと、
    を備え
    前記言語モデルは、ベイズ階層言語モデルに対応し、
    前記言語モデルの学習は、前記分かち書きユニットに対する前記文字列の入力毎に、前記分かち書きユニットから出力される分かち書き後の文字列を構成する複数の部分文字列の並びに基づき、前記言語モデルにより定義される文字列の並びに関する条件付確率を更新することにより実現されることを特徴とする分かち書き処理システム。
  2. 前記言語モデルとして、ユーザ毎の言語モデルを備え、
    前記分かち書きユニットは、入力された前記文字列を、入力元ユーザの前記言語モデルに基づき分かち書きし、
    前記学習ユニットは、前記分かち書きユニットに対する前記文字列の入力毎に、前記分かち書きユニットから出力される前記分かち書き後の文字列を構成する前記複数の部分文字列の並びに基づき、入力元ユーザの前記言語モデルにより定義される前記条件付確率を更新することにより、入力元ユーザの前記言語モデルを学習すること
    を特徴とする請求項1記載の分かち書き処理システム。
  3. 入力された文字列を、言語モデルに基づき分かち書きして出力する分かち書きユニットと、
    前記言語モデルを学習する学習ユニットであって、学習用文字列の一群に基づき前記言語モデルを学習する第一学習処理を反復実行する一方、前記分かち書きユニットから出力される分かち書き後の前記文字列に基づき、前記言語モデルを学習する第二学習処理を、前記第一学習処理とは並列に実行する学習ユニットと、
    前記分かち書きユニットに入力された前記文字列を、前記学習用文字列として登録する登録ユニットと、
    を備え
    前記言語モデルは、ベイズ階層言語モデルに対応し、
    前記第一学習処理における前記言語モデルの学習は、前記言語モデルにより定義される文字列の並びに関する条件付確率を、前記学習用文字列の一群に基づき更新することにより実現され、
    前記第二学習処理における前記言語モデルの学習は、前記言語モデルの前記条件付確率を、前記分かち書き後の前記文字列を構成する複数の部分文字列の並びに基づき更新することにより実現されることを特徴とする分かち書き処理システム。
  4. 前記第一学習処理は、前記学習用文字列の一群の中から処理対象文字列を選択し、前記処理対象文字列を構成する複数の部分文字列の並びに基づき前記言語モデルの前記条件付確率を更新する処理を、前記処理対象文字列を切り替えて繰返し実行することにより、前記学習用文字列の一群に基づ前記言語モデルを学習する処理であり、
    前記分かち書きユニットに入力された前記文字列は、反復実行される前記第一学習処理の終了毎に、前記学習用文字列として登録され、
    前記第二学習処理は、前記第一学習処理とは独立して、前記分かち書きユニットに対する前記文字列の入力毎に、前記分かち書き後の前記文字列を構成する前記複数の部分文字列の並びに基づき、前記言語モデルの前記条件付確率を更新することにより、前記言語モデルを学習する処理であること
    を特徴とする請求項3記載の分かち書き処理システム。
  5. 入力された文字列を、言語モデルに基づき分かち書きして出力する分かち書きユニットと、
    前記言語モデルを学習する学習ユニットであって、学習用文字列の一群に基づき前記言語モデルを学習する第一学習処理を反復実行する一方、前記分かち書きユニットから出力される分かち書き後の前記文字列に基づき、前記言語モデルを学習する第二学習処理を、前記第一学習処理とは並列に実行する学習ユニットと、
    前記分かち書きユニットに入力された前記文字列を、前記学習用文字列として登録する登録ユニットと、
    を備え、
    前記言語モデルは、教師無しデータに基づき学習される生成モデル、及び、教師有りデータに基づき学習される識別モデルを含み、前記生成モデルは、ベイズ階層言語モデルに対応し、前記識別モデルは、条件付確率場に基づく言語モデルに対応し、
    前記第一学習処理は、前記学習用文字列の一群の少なくとも一部を前記教師無しデータとして用いて、前記教師無しデータ及び前記識別モデルに基づき、前記生成モデルを更新する一方、前記学習用文字列の一群の内、教師情報を含む学習用文字列の一群の少なくとも一部を前記教師有りデータとして用いて、前記教師有りデータ及び前記生成モデルに基づき、前記識別モデルを更新することにより、前記言語モデルを学習する処理であり、
    前記第一学習処理における前記生成モデルの更新は、前記生成モデルにより定義される文字列の並びに関する条件付確率を前記識別モデルに基づき補正した補正後の条件付確率に基づき、前記教師無しデータに対応する文字列を分かち書きし、分かち書き後の前記教師無しデータに対応する文字列を構成する複数の部分文字列の並びに基づき、前記生成モデルの前記条件付確率を更新することにより実現され、
    前記第一学習処理における前記識別モデルの更新は、前記生成モデルにより定義される前記教師有りデータに対応する文字列の条件付確率を素性に変換し、前記教師有りデータに対応する素性ベクトルに前記変換後の素性を追加した拡張後の素性ベクトルと、前記識別モデルから特定される識別スコアとの内積に対応する同時確率を指標に、前記識別モデルの前記識別スコアを更新することにより実現され、
    前記第二学習処理は、前記分かち書きユニットに対する前記文字列の入力毎に、前記分かち書き後の前記文字列に基づき、前記生成モデルを更新することにより、前記言語モデルを学習する処理であり、
    前記第二学習処理における前記生成モデルの更新は、前記分かち書きユニットから出力される前記分かち書き後の前記文字列を構成する複数の部分文字列の並びに基づき、前記生成モデルの前記条件付確率を更新することにより実現されること
    を特徴とする分かち書き処理システム。
  6. 前記言語モデルとして、ユーザ毎の言語モデルを備え、
    前記分かち書きユニットは、入力された前記文字列を、入力元ユーザの前記言語モデルに基づき分かち書きし、
    前記登録ユニットは、前記分かち書きユニットに入力された前記文字列を、入力元ユーザの前記言語モデルに対する前記学習用文字列として登録し、
    前記学習ユニットは、
    前記ユーザ毎に、前記第一学習処理として、前記ユーザの前記言語モデルに対する前記学習用文字列の一群に基づいて、前記ユーザの前記言語モデルを学習する処理を反復実行し、
    前記第二学習処理として、前記分かち書きユニットに対する前記文字列の入力毎に、前記分かち書き後の前記文字列に基づき、入力元ユーザの前記言語モデルを学習する処理を実行すること
    を特徴とする請求項3〜請求項5のいずれか一項記載の分かち書き処理システム。
  7. 前記言語モデルとして、ユーザ毎の言語モデルを備え、更には、ユーザ共通の言語モデルである共通言語モデルを備え、
    前記分かち書きユニットは、入力された前記文字列を、入力元ユーザの前記言語モデルに基づき分かち書きし、
    前記登録ユニットは、前記分かち書きユニットに入力された前記文字列を、入力元ユーザの前記言語モデルに対する前記学習用文字列として登録し、
    前記学習ユニットは、
    前記ユーザ毎に、前記第一学習処理として、前記ユーザの前記言語モデルに対する前記学習用文字列の一群に基づいて、前記ユーザの前記言語モデルを学習する処理を反復実行し、
    前記第二学習処理として、前記分かち書きユニットに対する前記文字列の入力毎に、前記分かち書き後の文字列に基づき、入力元ユーザの前記言語モデルを学習する処理を実行し、
    前記ユーザ毎に反復実行される前記第一学習処理は、前記ユーザの前記言語モデルに対する前記学習用文字列の一群の中から処理対象文字列を選択し、前記処理対象文字列を、前記ユーザの前記言語モデルにより定義される条件付確率と前記共通言語モデルにより定義される条件付確率との加重平均に基づき分かち書きし、分かち書き後の処理対象文字列を構成する複数の部分文字列の並びに基づき、前記ユーザの前記言語モデルの前記条件付確率を更新する処理を、前記処理対象文字列を切り替えて繰返し実行することにより、前記ユーザの前記言語モデルを学習する処理であること
    を特徴とする請求項3又は請求項4記載の分かち書き処理システム。
  8. 前記言語モデルとして、ユーザ毎の言語モデルを備え、更には、ユーザ共通の言語モデルである共通言語モデルを備え、前記ユーザ毎の言語モデル及び前記共通言語モデルのそれぞれは、前記生成モデル及び前記識別モデルを含み、
    前記分かち書きユニットは、入力された前記文字列を、入力元ユーザの前記言語モデルに基づき分かち書きし、
    前記登録ユニットは、前記分かち書きユニットに入力された前記文字列を、入力元ユーザの前記言語モデルに対する前記学習用文字列として登録し、
    前記学習ユニットは、
    前記ユーザ毎に、前記第一学習処理として、前記ユーザの前記言語モデルに対する前記学習用文字列の一群の少なくとも一部を前記教師無しデータとして用いて、前記教師無しデータ、前記ユーザの前記識別モデル及び前記共通言語モデルに基づき、前記ユーザの前記生成モデルを更新する一方、前記学習用文字列の一群の内、前記ユーザの前記言語モデルに対する学習用文字列であって教師情報を含む学習用文字列の一群の少なくとも一部を前記教師有りデータとして用いて、前記教師有りデータ、前記ユーザの前記生成モデル及び前記共通言語モデルに基づき、前記ユーザの前記識別モデルを更新する処理を実行し、
    前記第二学習処理として、前記分かち書きユニットに対する前記文字列の入力毎に、前記分かち書き後の前記文字列に基づき、入力元ユーザの前記生成モデルを更新する処理を実行し、
    前記第一学習処理における前記ユーザの前記生成モデルの更新は、前記ユーザの前記生成モデルの前記条件付確率を前記ユーザの前記識別モデル並びに前記共通言語モデルの前記識別モデル及び前記生成モデルに基づき補正した補正後の条件付確率に基づき、前記教師無しデータに対応する文字列を分かち書きし、分かち書き後の前記教師無しデータに対応する文字列を構成する複数の部分文字列の並びに基づき、前記ユーザの前記生成モデルの前記条件付確率を更新することにより実現され、
    前記第一学習処理における前記ユーザの前記識別モデルの更新は、前記ユーザの前記生成モデル及び前記共通言語モデルの前記生成モデルにより定義される前記教師有りデータに対応する文字列の条件付確率を、それぞれ素性に変換し、前記教師有りデータに対応する素性ベクトルに前記変換後の素性を追加した拡張後の素性ベクトルと、前記ユーザの前記識別モデルから特定される識別スコアとの内積に対応する同時確率を指標に、前記ユーザの前記識別モデルの前記識別スコアを更新することにより実現されること
    を特徴とする請求項記載の分かち書き処理システム。
  9. 請求項1又は請求項2記載の分かち書き処理システムが備える前記分かち書きユニット及び前記学習ユニットとしての機能を、コンピュータに実現させるためのプログラム。
  10. 請求項3〜請求項8のいずれか一項記載の分かち書き処理システムが備える前記分かち書きユニット、前記学習ユニット及び前記登録ユニットとしての機能を、コンピュータに実現させるためのプログラム。
  11. コンピュータにより実行される手順として、
    入力された文字列を、言語モデルに基づき分かち書きして出力する手順と、
    前記文字列の入力毎に、前言語モデルを学習する手順と、
    を備え
    前記言語モデルは、ベイズ階層言語モデルに対応し、
    前記言語モデルの学習は、前記文字列の入力毎に、前記入力された文字列に対応する分かち書き後の文字列を構成する複数の部分文字列の並びに基づき、前記言語モデルにより定義される文字列の並びに関する条件付確率を更新することにより実現されることを特徴とする分かち書き処理方法。
  12. コンピュータにより実行される手順として、
    入力された文字列を、言語モデルに基づき分かち書きして出力する手順と、
    前記言語モデルを学習する手順であって、学習用文字列の一群に基づき前記言語モデルを学習する第一学習処理を反復実行する一方、前記入力された文字列に対応する分かち書き後の文字列に基づき、前記言語モデルを学習する第二学習処理を、前記第一学習処理とは並列に実行する手順と、
    前記入力された文字列を、前記学習用文字列として登録する手順と、
    を備え、前記言語モデルは、ベイズ階層言語モデルに対応し、
    前記第一学習処理における前記言語モデルの学習は、前記言語モデルにより定義される文字列の並びに関する条件付確率を、前記学習用文字列の一群に基づき更新することにより実現され、
    前記第二学習処理における前記言語モデルの学習は、前記言語モデルの前記条件付確率を、前記分かち書き後の文字列を構成する複数の部分文字列の並びに基づき更新することにより実現されることを特徴とする分かち書き処理方法。
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