まず、実施例1に係る出納機100から現金管理装置200への貨幣の移動処理の概要について図1を用いて説明する。出納機100の包装硬貨処理部140は、金種別の棒金を払い出し可能に収納する棒金収納部142と、棒金収納部142に収まらなかった棒金を金種混合で収納する棒金一括収納部143とを備えており、棒金一括収納部143に収められた棒金は、払い出し用に使用することはできない。図1では、手作業を介して出納機100及び現金管理装置200間で貨幣を移動する処理について、出納機100の棒金一括収納部143に収められた棒金を、現金管理装置200の硬貨収納ドロア213、214に移動する処理を例としてその概要を説明する。
図1に示すように、出納機100は制御装置10、バラ紙幣処理部110、束紙幣処理部120、バラ硬貨処理部130及び包装硬貨処理部140を備えており、制御装置10が全体を制御している。また、制御装置10は、バラ紙幣処理部110、束紙幣処理部120、バラ硬貨処理部130及び包装硬貨処理部140に収納されている貨幣の在高を管理している。また、制御装置10は、現金管理装置200とデータ通信可能に接続されている。
制御装置10は、出納機100の包装硬貨処理部140の棒金一括収納部143に収納されている棒金を全て現金管理装置200の硬貨収納ドロア213、214に移動する旨の指示操作を受け付けたならば、包装硬貨処理部140の棒金一括収納部143から棒金の取り出しが可能となるよう電磁ロックの解除を行うとともに、棒金一括収納部143に収納されている棒金の金種別の本数を特定する。
図1に示した例では、棒金一括収納部143から取り出す棒金の金種別の本数を包装硬貨処理部140から取得することを示す図となっている。このように、移動元の装置の計数機能等の取出数量を検知する機能によって取り出す貨幣の数量を取得するようにしてもよいが、収納部に収められている貨幣を全て移動させるような場合には、管理している収納部ごとの貨幣在高情報に基づいて取り出す数量を制御装置10内で特定するようにしてもよい。このケースでは、包装硬貨処理部140は、棒金一括収納部143に収納されている棒金の金種別の本数を再計数する機構を備えていないので、管理している収納部ごとの貨幣在高情報に基づいて取り出す数量を制御装置10内で特定することになる。
移動元の収納部から取り出された貨幣の数量を取得したならば、制御装置10は、取得した貨幣数量に基づいて現金管理装置200に収納を依頼する収納依頼貨幣数量を特定し、該収納依頼貨幣数量を含む貨幣収納要求を現金管理装置200に送信し、取り出された貨幣の量に応じて収納部ごとに管理している貨幣在高情報を更新して処理を終了する。
現金管理装置200は、貨幣収納要求を受け付けると、受け付けた貨幣収納要求に応じて硬貨収納ドロア213、214の電磁ロックを解除して棒金一括収納部143から取り出された棒金を収納可能な状態とする。現金管理装置200は、硬貨収納ドロア213、214に棒金が収納されたならば、収納された棒金の金種別の数量を検知する。
現金管理装置200は、出納機100から受け付けた貨幣収納要求に含まれる収納依頼貨幣数量と、硬貨収納ドロア213、214に棒金が収納されたことによって検知された棒金の金種別の数量に基づいて貨幣収納要求に対応する貨幣が収納済みか否かを判定する。貨幣収納要求に対応する貨幣が収納済みであると判定されたならば、現金管理装置200は、装置内部で管理する装置内の貨幣在高の更新を行って処理を終了する。一方、硬貨収納ドロア213、214に収納された棒金の数量が貨幣収納要求に対応する貨幣の数量と一致しないと判定された場合はその旨を報知し、貨幣収納要求に対応する貨幣の収納を待ち合わせる。また、貨幣収納要求に対応する貨幣の収納が未完で、貨幣収納要求受信以降、所定時間が経過している場合には貨幣収納要求に対応する貨幣の収納が未完了である旨のアラートを報知して、貨幣収納要求に対応する貨幣の収納を待ち合わせる。
また、図1の例では出納機100から現金管理装置200へ貨幣を移動するようなケースを例に説明したが、本発明は装置間で貨幣を移動するケースだけに限定されるものではなく、出納機100内で貨幣を移動させるようなケースにおいて、取り出した数量と、収納された数量の一致を確認するようにしてもよい。
このように、出納機100と現金管理装置200の間若しくは出納機100内で手作業を伴う貨幣の移動を行う場合に、移動元の装置は、移動元から取り出された貨幣の数量を取得し、取得した貨幣の数量に基づいて移動先に収納する貨幣の数量を特定し、特定した移動先に収納する貨幣の数量を含む貨幣収納要求を移動先の装置に受け渡し、移動先の装置は、収納された貨幣の数量を特定して貨幣収納要求に含まれる移動先に収納する貨幣の数量と一致するか否かを検証し、貨幣収納要求を受け付けてから所定時間が経過しても貨幣収納要求に含まれる移動先に収納する貨幣の数量に対する貨幣の収納が終了しない場合にはアラート報知するようにしたので、金融機関等の営業店等に配設される出納機100と現金管理装置200との間で貨幣を円滑かつ効率良く移動することができる。
次に、実施例1に係る貨幣管理システムに含まれる出納機100及び現金管理装置200の外観構成について図2を用いて説明する。図2に示すように出納機100と現金管理装置200は、通信線を介して互いにデータ通信可能に接続される。
まず、図2の右側に示した出納機100の外観構成について説明する。出納機100は、向かって左側から順番に、束紙幣処理部120、バラ紙幣処理部110、包装硬貨処理部140及びバラ硬貨処理部130を有する。
束紙幣処理部120は、前面上部に入金する束紙幣の受け付けと出金する束紙幣の払い出しを行う束紙幣入出金口121と、前面下部に束紙幣を払い出す束紙幣放出口126とを備える。バラ紙幣処理部110は、前面上部に入金するバラ紙幣を受け付けるバラ紙幣入金口111と、上面に出金するバラ紙幣を払い出すバラ紙幣出金口117とを備える。包装硬貨処理部140は、前面上部に出金する棒金を払い出す棒金出金口144を備える。バラ硬貨処理部130は、前面左上部に出金するバラ硬貨を払い出すバラ硬貨出金口137と、上面に上方向に開口した入金するバラ硬貨を受け付けるバラ硬貨入金口131と、前面下部にバラ硬貨入金口131に投入したバラ硬貨のうち識別できなかった硬貨を排出するリジェクト部134とを備える。
また、包装硬貨処理部140とバラ硬貨処理部130の上面で構成される面の奥側に、外部プリンタ14、表示部11、制御装置10、IDカードリーダ13及び現外ボックス15が配置される。また、表示部11の手前には操作部12が配置される。
外部プリンタ14は、出納機100における処理内容等を紙媒体に出力するための出力部である。IDカードリーダ13は、当該出納機100を操作する操作者の担当者カードの情報を読み取るための入力部である。現外ボックス15は、現金以外の有価証券類等を収納するためのボックスである。
表示部11及び操作部12は、制御装置10に接続される。操作部12はキーボードであって制御装置10に対する指示操作を受け付ける入力部で、表示部11は制御装置10の処理に係る入力画面及び処理結果等を表示するタッチ式のディスプレイである。
制御装置10は、束紙幣処理部120、バラ紙幣処理部110、包装硬貨処理部140、バラ硬貨処理部130、外部プリンタ14及び現外ボックス15と接続して、これらの機器に対する処理の指示を行う。また、制御装置10は、制御装置10に接続される束紙幣処理部120、バラ紙幣処理部110、包装硬貨処理部140及びバラ硬貨処理部130ごとに、それぞれの機器内に収納されている貨幣の数量である貨幣在高を管理する。
次に、図2の左側に示した現金管理装置200の外観構成について説明する。現金管理装置200は、1万円紙幣を収納保管する紙幣収納ドロア211と、その他の金種の紙幣を収納保管する紙幣収納ドロア212と、100円と10円と1円の硬貨を収納保管する硬貨収納ドロア213と、500円と50円と5円の硬貨を収納保管する硬貨収納ドロア214と、現金以外の有価証券類も投入することができる予備収納ドロア215とを有している。
また、現金管理装置200は、現金管理装置200対する指示操作を受け付けるキーボード等である操作部202と、現金管理装置200の処理に係る入力画面及び処理結果等を表示するディスプレイである表示部201と、現金管理装置200を操作する操作者の担当者カードの情報を読み取るためのIDカードリーダ203とを備えている。
次に、図2に示した出納機100の実施例1に係るバラ紙幣処理部110及び束紙幣処理部120の内部の論理構成について図3を用いて説明する。
まず、バラ紙幣処理部110におけるバラ紙幣の入金処理に係る構成について説明する。バラ紙幣入金口111に投入されたバラ紙幣は、金種、真贋及び正損の識別をする入金識別部112に搬送される。入金識別部112で真券ではない又は損券であると判定されたバラ紙幣は、リジェクト部114に搬送される。リジェクト部114に搬送されたバラ紙幣は操作者から取り出し可能な状態で集積される。また、入金識別部112において真券で且つ損券ではないと判定されたバラ紙幣は、一時保留部113に搬送される。一時保留部113に搬送されたバラ紙幣の金種別の枚数は表示部11等に表示され、操作部12等により操作者の確認操作を受け付けると、一時保留部113に集積されたバラ紙幣はバラ紙幣収納部115に収納される。バラ紙幣収納部115は、金種別に収納する収納部と混合金種を収納する収納部を有している。金種別の収納部がフル状態でない場合には、入金されたバラ紙幣は金種別の収納部に収納されるが、対応する金種別の収納部がフル状態になっている場合には、混合金種のバラ紙幣を収納する収納部に収納されることになる。また、一時保留部113も、バラ紙幣収納部115の各収納部に対応するように金種別の保留部と混合金種の保留部とを有している。また、一時保留部113にバラ紙幣が保留されている状態において、操作部12等により返却操作が行われると一時保留部113が外部から取り出し可能にロックが解除される。
次に、バラ紙幣処理部110におけるバラ紙幣の出金処理に係る構成について説明する。バラ紙幣収納部115の金種別の収納部は、入金されたバラ紙幣を収納する収納部であるとともに、出金用のバラ紙幣を収納しておく収納部であり、入金されたバラ紙幣が出金用のバラ紙幣として還流して使用される。バラ紙幣収納部115の混合金種の収納部に収納されたバラ紙幣は出金用には使用されないので、出金用に使用する場合には金種別の収納部のフル状態を解消させたうえで金種別の収納部に装填しなおさなければならない。バラ紙幣処理部110は、バラ紙幣の出金の指示を受け付けると、受け付けた指示に基づいて指示に応じたバラ紙幣をバラ紙幣収納部115から繰り出して出金識別部116で金種の正誤を判定した上でバラ紙幣出金口117に搬送する。出金識別部116で金種の判別ができなかった紙幣若しくは金種が正しくないと判定された紙幣は、出金リジェクト箱118に搬送される。
次に、束紙幣処理部120における束紙幣の入金処理に係る構成について説明する。束紙幣入出金口121に投入された束紙幣は、束識別部122に搬送され、束紙幣の金種の識別がおこなわれて、識別結果に応じて金種別の収納部を備える束紙幣収納部123に収納される。束紙幣収納部123は、金種別の収納部と、対応する金種別の収納部がフル状態であった場合に収納される混合金種の束紙幣を収納する収納部とを備えている。束紙幣収納部123は、入金された束紙幣を収納する収納部であるとともに、出金用の束紙幣を収納しておく収納部であり、入金された束紙幣が出金用の束紙幣として還流して使用される。
次に、束紙幣処理部120における束紙幣の出金処理に係る構成について説明する。束紙幣処理部120は、束紙幣の出金の指示を受け付けると、受け付けた指示に基づいて対応する束紙幣を束紙幣収納部123から搬出して束識別部122で金種の正誤を判定した上で束紙幣入出金口121又は束紙幣放出口126に搬送する。
次に、バラ紙幣を帯封により束として結束する処理に係る構成について説明する。まず、バラ紙幣処理部110のバラ紙幣収納部115に収納されているバラ紙幣100枚を帯封で結束して、束紙幣収納部123に収納する処理を例に関連する構成を説明する。バラ紙幣処理部110は、バラ紙幣収納部115から指定された金種の紙幣を100枚搬出し、出金識別部116で金種を確認した上でスタッカ119に搬送する。スタッカ119に指定された金種のバラ紙幣が100枚集積されたならば、集積された100枚のバラ紙幣は束搬送ユニット125に渡される。束搬送ユニット125はバラ紙幣処理部110のスタッカ119に集積された紙幣を束紙幣処理部120の結束ユニット124に一括して搬送するための搬送部である。結束ユニット124は、スタッカ119から搬送されてきた100枚のバラ紙幣に対して帯封で結束する。結束ユニット124で結束された束紙幣は、束識別部122で金種を確認した上で束紙幣収納部123に収納される。
また、束紙幣を作成するのは、バラ紙幣収納部115に収納されているバラ紙幣を用いて作成する方法以外に、バラ紙幣入金口111に投入した紙幣を用いて作成することもできる。バラ紙幣入金口111に投入した紙幣を用いて束紙幣を作成する場合には、バラ紙幣入金口111に投入された紙幣を入金識別部112で金種、真贋及び正損の判定後にスタッカ119に直接搬送して、スタッカ119に集積されたならば束搬送ユニット125を介して結束ユニット124に引き渡すことになる。また、作成された束紙幣は、束紙幣収納部123に収納するだけではなく、束紙幣入出金口121又は束紙幣放出口126に搬送して払い出すことも可能である。
次に、図2に示した出納機100の実施例1に係るバラ硬貨処理部130及び包装硬貨処理部140の内部の論理構成について図4を用いて説明する。
まず、バラ硬貨処理部130におけるバラ硬貨の入金処理に係る構成について説明する。バラ硬貨入金口131に投入されたバラ硬貨は、金種、真贋及び正損の識別をする識別部132に搬送される。識別部132で真貨ではない又は損貨であると判定されたバラ硬貨は、リジェクト部134に搬送される。リジェクト部134に搬送されたバラ硬貨は操作者から取り出し可能な状態に排出される。また、識別部132において真貨で且つ損貨ではないと判定されたバラ硬貨は、一時保留部133に搬送される。一時保留部133に搬送されたバラ硬貨の金種別の枚数は表示部11等に表示され、操作者の操作部12等による確認操作を受け付けると、一時保留部133に搬送されていたバラ硬貨はバラ硬貨収納部136に収納される。バラ硬貨収納部136は、金種別に収納する収納部と混合金種を収納する収納部とを有している。金種別の収納部がフル状態でない場合には、入金されたバラ硬貨は金種別の収納部に収納されるが、対応する金種別の収納部がフル状態になっている場合には、混合金種のバラ硬貨を収納する収納部に収納される。また、一時保留部133も、バラ硬貨収納部136の各収納部に対応するように金種別の保留部と混合金種の保留部とを有している。また、一時保留部133にバラ硬貨が保留されている状態において、操作部12等により返却操作が行われると、一時保留部133に保留されていたバラ硬貨は返却箱135に移動される。返却箱135は外部から取り出し可能なバラ硬貨を収納する箱である。
次に、バラ硬貨処理部130におけるバラ硬貨の出金処理に係る構成について説明する。バラ硬貨収納部136の金種別の収納部は、入金されたバラ硬貨を収納する収納部であるとともに、出金用のバラ硬貨を収納しておく収納部であり、入金されたバラ硬貨が出金用のバラ硬貨として還流して使用される。バラ硬貨収納部136の混合金種の収納部に収納されたバラ硬貨は出金用には使用されないので、出金用に使用する場合には金種別の収納部のフル状態を解消させたうえで、金種別の収納部に装填しなおさなければならない。バラ硬貨処理部130は、バラ硬貨の出金の指示を受け付けると、受け付けた指示に基づいて対応するバラ硬貨をバラ硬貨収納部136から繰り出してバラ硬貨出金口137に搬送する。
次に、包装硬貨処理部140における棒金の出金処理に係る構成について説明する。包装硬貨処理部140は、金種別に棒金を収納する棒金収納部142と、対応する金種別の棒金収納部142がフル状態のときに棒金を金種混合で収納する棒金一括収納部143とを備える。包装硬貨処理部140は、棒金の出金の指示を受け付けると、受け付けた指示に基づいて指示に応じた棒金を棒金収納部142から搬出して棒金出金口144に搬送する。なお、本実施例で説明する包装硬貨処理部140は、棒金の入金処理には対応していない。
次に、金種別にバラ硬貨を50枚単位で筒状に包装した棒金を作成する処理に係る構成について説明する。まず、バラ硬貨処理部130のバラ硬貨収納部136に収納されているバラ硬貨50枚を使用して棒金を作成して、棒金収納部142に収納する処理を例に関連する構成を説明する。バラ硬貨処理部130は、バラ硬貨収納部136から指定された金種の硬貨を50枚繰り出し、バラ硬貨処理部130から包装硬貨処理部140を跨ぐ搬送手段を介して包装硬貨処理部140の包装ユニット141に引き渡す。包装ユニット141に搬送された硬貨50枚は、筒状に包装されて棒金とされて対応する金種の棒金収納部142に収納される。ただし、対応する金種の棒金収納部142がフル状態の場合には、棒金一括収納部143に搬送され収納される。
また、棒金を作成するのは、バラ硬貨収納部136に収納されているバラ硬貨を用いて作成する方法以外に、バラ硬貨入金口131に投入した硬貨を用いて作成することもできる。バラ硬貨入金口131に投入した硬貨を用いて棒金を作成する場合には、バラ硬貨入金口131に投入された硬貨を識別部132で金種、真贋及び正損の判定後にバラ硬貨処理部130から包装硬貨処理部140を跨ぐ搬送手段を介して包装硬貨処理部140の包装ユニット141に引き渡される。また、作成された棒金は、棒金収納部142又は棒金一括収納部143に収納するだけではなく、棒金出金口144に搬送して払い出すことも可能である。
次に、図2に示した出納機100の実施例1に係る機能的な内部構成を説明する。図5は、出納機100の本実施例に係る機能的な内部構成を示すブロック図である。
図5に示すように、出納機100は、制御装置10と、制御装置10に接続される表示部11、操作部12、IDカードリーダ13、外部プリンタ14、現外ボックス15、バラ紙幣処理部110、束紙幣処理部120、バラ硬貨処理部130及び包装硬貨処理部140とで構成される。図5の説明では、図1又は図2で説明した制御装置10に接続された機器についての説明は省略し、主に制御装置10の機能的な内部構成について説明する。
制御装置10は、出納機100の全体を制御する装置であって、通信部16、記憶部17及び制御部18を有している。通信部16は、現金管理装置200とデータ通信を行うためのインタフェース部である。
記憶部17は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、処理履歴データ17a、バラ紙幣在高データ17b、束紙幣在高データ17c、バラ硬貨在高データ17d及び包装硬貨在高データ17eを有する。処理履歴データ17aは、当該出納機100で行われた入出金等の処理の履歴を記録したデータである。
バラ紙幣在高データ17bは、バラ紙幣処理部110のバラ紙幣収納部115の金種別の収納部に収納されている金種別の紙幣枚数と、混合金種の収納部に収納されている金種別の紙幣枚数とを含む。束紙幣在高データ17cは、束紙幣処理部120の束紙幣収納部123の金種別の収納部に収納されている金種別の束紙幣数と、混合金種の収納部に収納されている金種別の束紙幣数とを含む。バラ硬貨在高データ17dは、バラ硬貨処理部130のバラ硬貨収納部136の金種別の収納部に収納されている金種別の硬貨枚数と、混合金種の収納部に収納されている金種別の硬貨枚数とを含む。包装硬貨在高データ17eは、包装硬貨処理部140の棒金収納部142に収納されている金種別の棒金本数と、棒金一括収納部143に収納されている金種別の棒金本数とを含む。
制御部18は、制御装置10、ひいては出納機100の全体を制御する制御部であり、入出金処理部18a、回収・補充処理部18b及び貨幣移動処理部18cを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、それぞれに対応するプロセスを実行させることになる。
入出金処理部18aは、操作部12などの操作により出納機100に対するバラ紙幣、束紙幣、バラ硬貨及び棒金の入出金の指示を受け付けて、受け付けた指示に応じてバラ紙幣処理部110、束紙幣処理部120、バラ硬貨処理部130及び包装硬貨処理部140などの接続される貨幣処理部を制御して指示された入出金処理を制御する。
回収・補充処理部18bは、バラ紙幣処理部110、束紙幣処理部120、バラ硬貨処理部130及び包装硬貨処理部140に収納されているバラ紙幣、束紙幣、バラ硬貨及び棒金の回収処理及びバラ紙幣処理部110、束紙幣処理部120、バラ硬貨処理部130及び包装硬貨処理部140に対するバラ紙幣、束紙幣、バラ硬貨及び棒金の補充処理を制御する処理部である。
貨幣移動処理部18cは、本発明に係る出納機100と現金管理装置200との間で貨幣を移動する処理を制御する処理部である。詳細な処理手順については後述する。
入出金処理部18a、回収・補充処理部18b及び貨幣移動処理部18cは、それぞれの処理内容を処理履歴として処理履歴データ17aに登録する。また、入出金処理部18a、回収・補充処理部18b及び貨幣移動処理部18cは、それぞれの処理に応じてバラ紙幣在高データ17b、束紙幣在高データ17c、バラ硬貨在高データ17d及び包装硬貨在高データ17eを更新する。
次に、図5に示した出納機100の実施例1に係るデータ構成について図6を用いて説明する。
バラ紙幣在高データ17bは、バラ紙幣処理部110のバラ紙幣収納部115の金種別の収納部に収納されているバラ紙幣の金種別の在高と、バラ紙幣収納部115の金種混合の収納部に収納されているバラ紙幣の金種別の在高と、出金リジェクト箱118にリジェクトされた件数とを含む。図6のバラ紙幣在高データ17bの例は、バラ紙幣処理部110のバラ紙幣収納部115の金種別の収納部に万円券が「4000」枚、五千円券が「1500」枚、千円券が「3500」枚、バラ紙幣収納部115の金種混合の収納部に万円券が「100」枚、五千円券が「0」枚、千円券が「0」枚収納されていて、出金リジェクト箱118に「5」件リジェクトされたことを示している。
束紙幣在高データ17cは、束紙幣処理部120の束紙幣収納部123の金種別の収納部に収納されている束紙幣の金種別の在高と、束紙幣収納部123の金種混合の収納部に収納されている束紙幣の金種別の在高とを含む。図6の束紙幣在高データ17cの例は、束紙幣処理部120の束紙幣収納部123の金種別の収納部に万円券が「20」束、五千円券が「30」束、千円券が「20」束、束紙幣収納部123の金種混合の収納部に万円券が「5」束、五千円券が「4」束、千円券が「0」束収納されていることを示している。
バラ硬貨在高データ17dは、バラ硬貨処理部130のバラ硬貨収納部136の金種別の収納部に収納されているバラ硬貨の金種別の在高と、バラ硬貨収納部136の金種混合の収納部に収納されているバラ硬貨の金種別の在高とを含む。図6のバラ硬貨在高データ17dの例は、バラ硬貨処理部130のバラ硬貨収納部136の金種別の収納部に500円貨が「600」枚、100円貨が「400」枚、50円貨が「400」枚、10円貨が「500」枚、5円貨が「300」枚、1円貨が「500」枚、バラ硬貨収納部136の金種混合の収納部に500円貨が「30」枚、100円貨が「0」枚、50円貨が「0」枚、10円貨が「40」枚、5円貨が「0」枚、1円貨が「200」枚収納されていることを示している。
包装硬貨在高データ17eは、包装硬貨処理部140の棒金収納部142の棒金の金種別の在高と、棒金一括収納部143に収納されている棒金の金種別の在高とを含む。図6の包装硬貨在高データ17eの例は、包装硬貨処理部140の棒金収納部142に500円貨の棒金が「30」本、100円貨の棒金が「20」本、50円貨の棒金が「15」本、10円貨の棒金が「50」本、5円貨の棒金が「25」本、1円貨の棒金が「30」本、棒金一括収納部143に500円貨の棒金が「0」本、100円貨の棒金が「0」本、50円貨の棒金が「0」本、10円貨の棒金が「5」本、5円貨の棒金が「0」本、1円貨の棒金が「2」本収納されていることを示している。
次に、図2に示した現金管理装置200の紙幣収納ドロア212の実施例1に係る物理的な構成について図7を用いて説明する。ここでは、紙幣収納ドロア212の構成を説明するが紙幣収納ドロア211も収納する紙幣の金種が異なるだけで同様の構成である。
図7に示すように、紙幣収納ドロア212には、3種類の金種の紙幣の束が、規則正しく収納保管される。図7の例では、紙幣収納ドロア212の内部に、10個の紙幣保管容器221〜230が配置されており、容器毎に収納保管される紙幣の金種が決められている。また、1束100枚の束紙幣を10束ごとに束ねた大束紙幣が収納保管されるようになっていてもよい。
紙幣保管容器221の底面には、紙幣保管容器221内に収納保管される紙幣の束の重量を測定するための測定手段としてロードセルが設けられている。他の紙幣保管容器222〜230についても同様にロードセルが設けられている。この構成により金種毎に収納保管されている貨幣の重量を測定することによって在高を検知できるようになっている。
次に、図2に示した現金管理装置200の硬貨収納ドロア214の実施例1に係る物理的な構成について図8を用いて説明する。ここでは、硬貨収納ドロア214の構成を説明するが硬貨収納ドロア213も収納する硬貨の金種が異なるだけで同様の構成である。
図8に示すように、硬貨収納ドロア214には、3種類の金種の棒金状態の硬貨が、規則正しく収納保管される。図8の例では、硬貨収納ドロア214の内部に、3つの硬貨保管容器241〜243が配置されており、容器毎に収納保管される棒金の金種が決められている。硬貨保管容器241〜243の底面には、硬貨保管容器241〜243内に収納保管される硬貨の重量を測定するためのロードセルが設けられ、金種毎に収納保管されている棒金の在高を検知できるようになっている。
次に、図2に示した現金管理装置200の実施例1に係る機能的な内部構成を説明する。図9は、現金管理装置200の実施例1に係る機能的な内部構成を示すブロック図である。
図9に示すように、現金管理装置200は、表示部201、操作部202、IDカードリーダ203、報知部204、通信部205、紙幣収納ドロア211、212、硬貨収納ドロア213、214及び予備収納ドロア215、記憶部206及び制御部207を有している。図9の説明では、図2、図7及び図8で説明した部位についての説明は省略し、それ以外の現金管理装置200の機能的な内部構成について説明する。
報知部204は、操作者に対する音声によるメッセージを出力するための音声出力部である。通信部205は、出納機100の制御装置10とデータ通信するためのインタフェース部である。
記憶部206は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、処理履歴データ206a及び在高データ206bを有する。処理履歴データ206aは、当該現金管理装置200で行われた束紙幣及び棒金の出し入れの履歴を記録したデータである。在高データ206bは、紙幣収納ドロア211、212及び硬貨収納ドロア213、214に収納されている金種別の束紙幣数と、棒金の本数とを含む。
制御部207は、現金管理装置200の全体を制御する制御部であり、入出金処理部207a、回収・補充処理部207b及び貨幣移動処理部207cを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、それぞれに対応するプロセスを実行させることになる。
入出金処理部207aは、操作部202などの操作により現金管理装置200に対する束紙幣及び棒金の入出金の指示を受け付けて、受け付けた指示に応じて紙幣収納ドロア211、212及び硬貨収納ドロア213、214の電磁ロックの解除を行い紙幣収納ドロア211、212及び硬貨収納ドロア213、214に対する束紙幣及び棒金の出し入れを可能とする。
回収・補充処理部207bは、紙幣収納ドロア211、212及び硬貨収納ドロア213、214に収納されている束紙幣及び棒金の回収処理及び紙幣収納ドロア211、212及び硬貨収納ドロア213、214に対する束紙幣及び棒金の補充処理を制御する処理部である。
貨幣移動処理部207cは、本発明に係る出納機100と現金管理装置200との間で束紙幣及び棒金を移動する処理を制御する処理部である。詳細な処理手順については後述する。
入出金処理部207a、回収・補充処理部207b及び貨幣移動処理部207cは、それぞれの処理内容を処理履歴として処理履歴データ206aに登録する。また、入出金処理部207a、回収・補充処理部207b及び貨幣移動処理部207cは、それぞれの処理に応じて在高データ206bを更新する。
次に、図9に示した現金管理装置200の実施例1に係るデータ構成について図10を用いて説明する。
在高データ206bは、紙幣収納ドロア211、212及び硬貨収納ドロア213、214に収納されている金種別の紙幣の束数と棒金の本数とを含む。図10に示す在高データ206bの例は、紙幣収納ドロア211、212に万円券が「80」束、五千円券が「40」束、千円券が「60」束、硬貨収納ドロア213、214に500円貨の棒金が「40」本、100円貨の棒金が「45」本、50円貨の棒金が「30」本、10円貨の棒金が「25」本、5円貨の棒金が「50」本、1円貨の棒金が「40」本収納されていることを示している。
次に、図2に示した出納機100及び現金管理装置200の間で実施例1に係る紙幣の移動パターンについて図11を用いて説明する。図11に示すように、出納機100及び現金管理装置200の紙幣に係る収納部は、バラ紙幣処理部110のバラ紙幣収納部115の金種別の収納部と、バラ紙幣収納部115の金種混合の収納部と、束紙幣処理部120の束紙幣収納部123の金種別の収納部と、束紙幣収納部123の金種混合の収納部と、現金管理装置200の紙幣収納ドロア211、212とがある。図11は、本実施例で紙幣の移動処理として指定することが可能な移動元の収納部と移動先の収納部の組み合わせを説明するためのマトリクスである。移動元の収納部と移動先の収納部の組み合わせにおいて移動を指定することができる場合には組み合わせ番号が示され、その組み合わせにおいて移動を指定することができない場合には「×」で表されている。また、組み合わせ番号が白黒反転しているケースはその組み合わせにおいて紙幣の移動が可能で尚且つ手作業が不要な自動処理であることを示している。
組み合わせ番号(1)は、出納機100のバラ紙幣処理部110のバラ紙幣収納部115の金種別の収納部から、出納機100の束紙幣処理部120の束紙幣収納部123の金種別の収納部への移動で自動処理であることを示している。この組み合わせ番号(1)に対する移動の操作が行われると、出納機100は、バラ紙幣処理部110のバラ紙幣収納部115の金種別の収納部から繰り出した紙幣を、スタッカ119及び束搬送ユニット125を経由して束紙幣処理部120の結束ユニット124に渡し、結束ユニット124で結束後に束識別部122で金種の識別をして、識別結果に応じて束紙幣収納部123の金種別の収納部に収納する。
組み合わせ番号(2)は、出納機100のバラ紙幣処理部110のバラ紙幣収納部115の金種別の収納部から、出納機100の束紙幣処理部120の束紙幣収納部123の金種混合の収納部への移動で自動処理であることを示している。この組み合わせ番号(2)に対する移動の操作が行われたときの処理は、組み合わせ番号(1)と比較すると最後の収納する場所が束紙幣収納部123の金種混合の収納部であることを除いて同じである。
組み合わせ番号(3)は、出納機100のバラ紙幣処理部110のバラ紙幣収納部115の金種別の収納部から、現金管理装置200の紙幣収納ドロア211、212への移動を示している。この組み合わせ番号(3)に対する移動の操作が行われると、出納機100は、バラ紙幣処理部110のバラ紙幣収納部115の金種別の収納部からスタッカ119及び束搬送ユニット125を経由して束紙幣処理部120の結束ユニット124に渡し、結束ユニット124で結束後に束紙幣放出口126に束紙幣を搬出する。この様にして搬出された束紙幣は操作者の手作業によって連動して電磁ロックが解除された現金管理装置200の紙幣収納ドロア211、212に収納されることになる。
組み合わせ番号(4)は、出納機100のバラ紙幣処理部110のバラ紙幣収納部115の金種混合の収納部から、出納機100のバラ紙幣処理部110のバラ紙幣収納部115の金種別の収納部への移動を示している。この組み合わせ番号(4)に対する移動の操作が行われて、操作者の手作業によりバラ紙幣収納部115の金種混合の収納部から取り出されたバラ紙幣がバラ紙幣入金口111に投入されると、出納機100は、投入されたバラ紙幣を入金識別部112により金種の識別をして、識別結果に応じてバラ紙幣収納部115の金種別の収納部へ振り分けて収納する。
組み合わせ番号(5)は、出納機100のバラ紙幣処理部110のバラ紙幣収納部115の金種混合の収納部から、出納機100の束紙幣処理部120の束紙幣収納部123の金種別の収納部への移動であることを示している。この組み合わせ番号(5)に対する移動の操作が行われて、操作者の手作業によりバラ紙幣収納部115の金種混合の収納部から取り出されたバラ紙幣がバラ紙幣入金口111に投入されると、出納機100は、投入されたバラ紙幣を入金識別部112により金種の識別をして、指定された金種の紙幣についてはスタッカ119及び束搬送ユニット125を経由して束紙幣処理部120の結束ユニット124に渡し、結束ユニット124で結束後に束識別部122で金種の識別をして、識別結果に応じて束紙幣収納部123の金種別の収納部に収納する。また、出納機100は、指定された金種以外の紙幣については、金種の識別結果に応じてバラ紙幣収納部115の金種別の収納部へ振り分けて収納する。
組み合わせ番号(6)は、出納機100のバラ紙幣処理部110のバラ紙幣収納部115の金種混合の収納部から、現金管理装置200の紙幣収納ドロア211、212への移動を示している。この組み合わせ番号(6)に対する移動の操作が行われて、操作者の手作業によりバラ紙幣収納部115の金種混合の収納部から取り出されたバラ紙幣がバラ紙幣入金口111に投入されると、出納機100は、入金識別部112により金種の識別をして、指定された金種の紙幣についてはスタッカ119及び束搬送ユニット125を経由して束紙幣処理部120の結束ユニット124に渡し、結束ユニット124で結束して束紙幣放出口126に搬出する。この様にして搬出された束紙幣は、操作者の手作業によって連動して電磁ロックが解除された現金管理装置200の紙幣収納ドロア211、212に収納されることになる。また、出納機100は、指定された金種以外の紙幣については、金種の識別結果に応じてバラ紙幣収納部115の金種別の収納部へ振り分けて収納する。
組み合わせ番号(7)は、出納機100の束紙幣処理部120の束紙幣収納部123の金種別の収納部から、出納機100のバラ紙幣処理部110のバラ紙幣収納部115の金種別の収納部への移動を示している。この組み合わせ番号(7)に対する移動の操作が行われると、出納機100は、束紙幣処理部120の束紙幣収納部123の金種別収納部から束紙幣放出口126に束紙幣を搬出する。搬出された束紙幣は、操作者の手作業により束が解かれてバラ紙幣にされ、該バラ紙幣がバラ紙幣入金口111に投入されると、出納機100は、投入されたバラ紙幣を入金識別部112により金種の識別をして、識別結果に応じてバラ紙幣収納部115の金種別の収納部へ振り分けて収納する。
組み合わせ番号(8)は、出納機100の束紙幣処理部120の束紙幣収納部123の金種別の収納部から、出納機100の束紙幣処理部120の束紙幣収納部123の金種混合の収納部への移動で自動処理であることを示している。この組み合わせ番号(8)に対する移動の操作が行われると、出納機100は、束紙幣処理部120の束紙幣収納部123の金種別の収納部から、図示しない装置内の集積部に一旦搬出し、集積部に搬出された束紙幣を束識別部122で金種の識別をして、識別結果に拘わらず束紙幣収納部123の金種混合の収納部に収納する。
組み合わせ番号(9)は、出納機100の束紙幣処理部120の束紙幣収納部123の金種別の収納部から、現金管理装置200の紙幣収納ドロア211、212への移動を示している。この組み合わせ番号(9)に対する移動の操作が行われると、出納機100は、束紙幣処理部120の束紙幣収納部123の金種別収納部から束紙幣放出口126に束紙幣を搬出する。搬出された束紙幣は操作者の手作業によって連動して電磁ロックが解除された現金管理装置200の紙幣収納ドロア211、212に収納されることになる。
組み合わせ番号(10)は、出納機100の束紙幣処理部120の束紙幣収納部123の金種混合の収納部から、出納機100のバラ紙幣処理部110のバラ紙幣収納部115の金種別の収納部への移動を示している。この組み合わせ番号(10)に対する移動の操作が行われると、出納機100は、束紙幣処理部120の束紙幣収納部123の金種混合の収納部から束紙幣放出口126に束紙幣を搬出する。搬出された束紙幣は操作者の手作業により束が解かれてバラ紙幣にされ、該バラ紙幣がバラ紙幣入金口111に投入されると、出納機100は、投入されたバラ紙幣を入金識別部112により金種の識別をして、識別結果に応じてバラ紙幣収納部115の金種別の収納部へ振り分けて収納する。
組み合わせ番号(11)は、出納機100の束紙幣処理部120の束紙幣収納部123の金種混合の収納部から、出納機100の束紙幣処理部120の束紙幣収納部123の金種別の収納部への移動で自動処理であることを示している。この組み合わせ番号(11)に対する移動の操作が行われると、出納機100は、束紙幣処理部120の束紙幣収納部123の金種混合の収納部から、図示しない装置内の集積部に一旦搬出し、集積部に搬出された束紙幣を束識別部122で金種の識別をして、識別結果に応じて束紙幣収納部123の金種別の収納部に収納する。
組み合わせ番号(12)は、出納機100の束紙幣処理部120の束紙幣収納部123の金種混合の収納部から、現金管理装置200の紙幣収納ドロア211、212への移動を示している。この組み合わせ番号(12)に対する移動の操作が行われると、出納機100は、出納機100の束紙幣処理部120の束紙幣収納部123の金種混合の収納部から束紙幣放出口126に束紙幣を搬出する。搬出された束紙幣は操作者の手作業によって連動して電磁ロックが解除された現金管理装置200の紙幣収納ドロア211、212に収納されることになる。
組み合わせ番号(13)は、現金管理装置200の紙幣収納ドロア211、212から出納機100のバラ紙幣処理部110のバラ紙幣収納部115の金種別の収納部への移動を示している。この組み合わせ番号(13)に対する移動の操作が行われると、現金管理装置200は、紙幣収納ドロア211、212の電磁ロックを解除する。操作者は手作業により現金管理装置200の紙幣収納ドロア211、212から束紙幣を取り出し、取り出した束紙幣の束を解いて出納機100のバラ紙幣処理部110のバラ紙幣入金口111に投入する。出納機100は、バラ紙幣入金口111に投入されたバラ紙幣を受け付け、入金識別部112により金種の識別をし、識別結果に応じてバラ紙幣収納部115の金種別の収納部へ振り分けて収納する。
組み合わせ番号(14)は、現金管理装置200の紙幣収納ドロア211、212から、出納機100の束紙幣処理部120の束紙幣収納部123の金種別の収納部への移動であることを示している。この組み合わせ番号(14)に対する移動の操作が行われると、現金管理装置200は、紙幣収納ドロア211、212の電磁ロックを解除する。操作者は手作業により現金管理装置200の紙幣収納ドロア211、212から束紙幣を取り出し、出納機100の束紙幣処理部120の束紙幣入出金口121に投入する。出納機100は、束紙幣入出金口121に投入された束紙幣を受け付け、束識別部122により金種の識別をして、識別結果に応じて束紙幣収納部123の金種別の収納部に収納する。
なお、組み合わせ番号(4)、(7)、(10)及び(13)の移動処理は、移動先としてバラ紙幣処理部110のバラ紙幣収納部115の金種別の収納部が指定されているが、金種別の収納部がフル状態になっている場合には、バラ紙幣収納部115の金種混合の収納部に移動されることになる。また、組み合わせ番号(1)、(5)、(11)及び(14)の移動処理は、移動先に束紙幣処理部120の束紙幣収納部123の金種別の収納部が指定されているが、金種別の収納部がフル状態になっている場合には、束紙幣収納部123の金種混合の収納部に移動されることになる。
また、図11では移動元と移動先を1対1として説明をしたが、図11に示した移動パターンを組み合わせて1つの移動元から複数の移動先に移動できるようにしてもよい。
次に、図2に示した出納機100及び現金管理装置200の間で実施例1に係る硬貨の移動のパターンについて図12を用いて説明する。
図12に示すように、出納機100及び現金管理装置200の硬貨に係る収納部は、バラ硬貨処理部130のバラ硬貨収納部136の金種別の収納部と、バラ硬貨収納部136の金種混合の収納部と、包装硬貨処理部140の金種別の収納部である棒金収納部142と、金種混合の収納部である棒金一括収納部143と、現金管理装置200の硬貨収納ドロア213、214とがある。図12は、本実施例で硬貨の移動処理として指定することが可能な移動元の収納部と移動先の収納部の組み合わせを説明するためのマトリクスである。図12についても図11と同様に、移動元の収納部と移動先の収納部の組み合わせにおいて移動を指定することができる場合には組み合わせ番号が示され、その組み合わせにおいて移動を指定することができない場合には「×」で表されている。また、組み合わせ番号が白黒反転しているケースはその組み合わせにおいて紙幣の移動が可能で尚且つ手作業が不要な自動処理であることを示している。
組み合わせ番号(1)は、出納機100のバラ硬貨処理部130のバラ硬貨収納部136の金種別の収納部から、出納機100の包装硬貨処理部140の棒金収納部142への移動で自動処理であることを示している。この組み合わせ番号(1)に対する移動の操作が行われると、出納機100は、バラ硬貨処理部130のバラ硬貨処理部130の金種別の収納部から繰り出した硬貨を、包装硬貨処理部140の包装ユニット141に搬送し、包装ユニット141で包装して棒金にして棒金収納部142に収納する。
組み合わせ番号(2)は、出納機100のバラ硬貨処理部130のバラ硬貨収納部136の金種別の収納部から、出納機100の包装硬貨処理部140の棒金一括収納部143への移動で自動処理であることを示している。この組み合わせ番号(2)に対する移動の操作が行われたときの処理は、組み合わせ番号(1)と比較すると最後の収納する場所が棒金一括収納部143であることを除いて同じである。
組み合わせ番号(3)は、出納機100のバラ硬貨処理部130のバラ硬貨収納部136の金種別の収納部から、現金管理装置200の硬貨収納ドロア213、214への移動を示している。この組み合わせ番号(3)に対する移動の操作が行われると、出納機100は、バラ硬貨処理部130のバラ硬貨処理部130の金種別の収納部から繰り出した硬貨を、包装硬貨処理部140の包装ユニット141に搬送し、包装ユニット141で包装して作成した棒金を棒金出金口144に搬出する。この様にして搬出された棒金は操作者の手作業によって連動して電磁ロックが解除された現金管理装置200の硬貨収納ドロア213、214に収納されることになる。
組み合わせ番号(4)は、出納機100のバラ硬貨処理部130のバラ硬貨収納部136の金種混合の収納部から、出納機100のバラ硬貨処理部130のバラ硬貨収納部136の金種別の収納部への移動を示している。この組み合わせ番号(4)に対する移動の操作が行われて、操作者の手作業によりバラ硬貨収納部136の金種混合の収納部から取り出されたバラ硬貨がバラ硬貨入金口131に投入されると、出納機100は、バラ硬貨入金口131に投入されたバラ硬貨を識別部132により金種の識別をして、識別結果に応じてバラ硬貨収納部136の金種別の収納部へ振り分けて収納する。
組み合わせ番号(5)は、出納機100のバラ硬貨処理部130のバラ硬貨収納部136の金種混合の収納部から、出納機100の包装硬貨処理部140の棒金収納部142への移動を示している。この組み合わせ番号(5)に対する移動の操作が行われて、操作者の手作業によりバラ硬貨収納部136の金種混合の収納部から取り出されたバラ硬貨がバラ硬貨入金口131に投入されると、出納機100は、バラ硬貨入金口131に投入されたバラ硬貨を識別部132により金種の識別をして、指定された金種の硬貨については包装硬貨処理部140の包装ユニット141に搬送し、包装ユニット141で包装して棒金にして棒金収納部142に収納する。また、出納機100は、指定された金種以外の硬貨については、金種の識別結果に応じてバラ硬貨収納部136の金種別の収納部へ振り分けて収納する。
組み合わせ番号(6)は、出納機100のバラ硬貨処理部130のバラ硬貨収納部136の金種混合の収納部から、現金管理装置200の硬貨収納ドロア213、214への移動を示している。この組み合わせ番号(6)に対する移動の操作が行われて、操作者の手作業によりバラ硬貨収納部136の金種混合の収納部から取り出されたバラ硬貨がバラ硬貨入金口131に投入されると、出納機100は、バラ硬貨入金口131に投入されたバラ硬貨を識別部132により金種の識別をして、指定された金種の硬貨については包装硬貨処理部140の包装ユニット141に搬送し、包装ユニット141で包装して作成した棒金を棒金出金口144に搬出する。この様にして搬出された棒金は操作者の手作業によって連動して電磁ロックが解除された現金管理装置200の硬貨収納ドロア213、214に収納されることになる。また、出納機100は、指定された金種以外の硬貨については、金種の識別結果に応じてバラ硬貨収納部136の金種別の収納部へ振り分けて収納する。
組み合わせ番号(7)は、出納機100の包装硬貨処理部140の棒金収納部142から、出納機100のバラ硬貨処理部130のバラ硬貨収納部136の金種別の収納部への移動を示している。この組み合わせ番号(7)に対する移動の操作が行われると、出納機100は、包装硬貨処理部140の棒金収納部142から棒金を棒金出金口144に搬出する。搬出された棒金は、操作者の手作業により包装が解かれてバラ硬貨とされ、該バラ硬貨がバラ硬貨入金口131に投入されると、出納機100は、バラ硬貨入金口131に投入されたバラ硬貨を識別部132により金種の識別をして、識別結果に応じてバラ硬貨収納部136の金種別の収納部へ振り分けて収納する。
組み合わせ番号(8)は、出納機100の包装硬貨処理部140の棒金収納部142から、出納機100の包装硬貨処理部140の棒金一括収納部143への移動で自動処理であることを示している。この組み合わせ番号(8)に対する移動の操作が行われると、出納機100は、包装硬貨処理部140の棒金収納部142から棒金搬出して、搬出した棒金を包装硬貨処理部140の棒金一括収納部143へ収納させることを示している。
組み合わせ番号(9)は、出納機100の包装硬貨処理部140の棒金収納部142から、現金管理装置200の硬貨収納ドロア213、214への移動を示している。この組み合わせ番号(9)に対する移動の操作が行われると、出納機100は、包装硬貨処理部140の棒金収納部142から棒金を棒金出金口144に搬出する。搬出された棒金は、操作者の手作業によって連動して電磁ロックが解除された現金管理装置200の硬貨収納ドロア213、214に収納されることになる。
組み合わせ番号(10)は、出納機100の包装硬貨処理部140の棒金一括収納部143から、出納機100のバラ硬貨処理部130のバラ硬貨収納部136の金種別の収納部への移動を示している。この組み合わせ番号(10)に対する移動の操作が行われると、出納機100は、包装硬貨処理部140の棒金一括収納部143が外部からアクセス可能にロックを解除する。このようにロックが解除された状態で、操作者による手作業により棒金一括収納部143に収納されている棒金が取り出され包装が解かれてバラ硬貨とされ、該バラ硬貨がバラ硬貨入金口131に投入されると、出納機100は、バラ硬貨入金口131に投入されたバラ硬貨を識別部132により金種の識別をして、識別結果に応じてバラ硬貨収納部136の金種別の収納部へ振り分けて収納する。
組み合わせ番号(11)は、出納機100の包装硬貨処理部140の棒金一括収納部143から、出納機100の包装硬貨処理部140の棒金収納部142への移動を示している。この組み合わせ番号(11)に対する移動の操作が行われると、出納機100は、包装硬貨処理部140の棒金収納部142及び棒金一括収納部143が外部からアクセス可能にロックを解除する。このようにロックが解除された状態で、操作者による手作業により棒金一括収納部143に収納されている棒金は、棒金収納部142に移動されることになる。
組み合わせ番号(12)は、出納機100の包装硬貨処理部140の棒金一括収納部143から、現金管理装置200の硬貨収納ドロア213、214への移動を示している。この組み合わせ番号(12)に対する移動の操作が行われると、出納機100は、包装硬貨処理部140の棒金一括収納部143を外部からアクセス可能にロックを解除し、現金管理装置200は、硬貨収納ドロア213、214の電磁ロックを解除する。この状態で、操作者による手作業により包装硬貨処理部140の棒金一括収納部143に収納されている棒金は、現金管理装置200の硬貨収納ドロア213、214に移動されることになる。
組み合わせ番号(13)は、現金管理装置200の硬貨収納ドロア213、214から、出納機100のバラ硬貨処理部130のバラ硬貨収納部136の金種別の収納部への移動を示している。この組み合わせ番号(13)に対する移動の操作が行われると、現金管理装置200は、硬貨収納ドロア213、214の電磁ロックを解除する。操作者は、このように電磁ロックが解除された状態で、現金管理装置200の硬貨収納ドロア213、214から棒金を取り出し、取り出さした棒金の包装を解いてバラ硬貨処理部130のバラ硬貨入金口131に投入する。出納機100は、バラ硬貨入金口131に投入されたバラ硬貨を受け付けて、識別部132により金種の識別をして、識別結果に応じてバラ硬貨収納部136の金種別の収納部へ振り分けて収納する。
組み合わせ番号(14)は、現金管理装置200の硬貨収納ドロア213、214から、出納機100の包装硬貨処理部140の棒金収納部142部への移動を示している。この組み合わせ番号(14)に対する移動の操作が行われると、出納機100は、包装硬貨処理部140の棒金収納部142が外部からアクセス可能にロックを解除し、現金管理装置200は、硬貨収納ドロア213、214の電磁ロックを解除する。この状態で、操作者の手作業により現金管理装置200の硬貨収納ドロア213、214に収納されていた棒金が、包装硬貨処理部140の棒金収納部142に移動されることになる。
なお、組み合わせ番号(4)、(7)、(10)及び(13)の移動処理は、移動先としてバラ硬貨処理部130のバラ硬貨収納部136の金種別の収納部が指定されているが、金種別の収納部がフル状態になっている場合には、バラ硬貨収納部136の金種混合の収納部に移動されることになる。また、組み合わせ番号(1)、(5)、(11)及び(14)の移動処理は、移動先に包装硬貨処理部140の棒金収納部142が指定されているが、棒金収納部142がフル状態になっている場合には、棒金一括収納部143に移動されることになる。
また、図12では移動元と移動先を1対1として説明をしたが、図12に示した移動パターンを組み合わせて1つの移動元から複数の移動先に移動できるようにしてもよい。
次に、図2に示した出納機100において出納機100に収納されている貨幣の現金管理装置200への移動に係る画面の構成及び画面遷移について、図13に示す出納機100の棒金一括収納部143に収納されている棒金を出納機100の棒金収納部142及び現金管理装置200の硬貨収納ドロア213、214に移動する処理時に表示される画面構成及び画面遷移を一例として説明する。
図13(a)の画面は、貨幣の移動処理が選択された場合に表示される画面で、紙幣を移動させることを指示するための「紙幣」ボタンと、硬貨を移動させることを指示するための「硬貨」ボタンとが配置される。図13(a)の画面において「硬貨」ボタンが操作されると図13(b)の画面に遷移する。
図13(b)の画面は、出納機100及び現金管理装置200の間で硬貨を移動するにあたり移動元の収納部を指定するための画面である。画面最上部には移動元を指定する旨のメッセージが表示され、バラ硬貨処理部130のバラ硬貨収納部136の金種別の収納部を移動元に指定するための「バラ硬貨収納部(金種別)」ボタンと、バラ硬貨処理部130のバラ硬貨収納部136の金種混合の収納部を移動元に指定するための「バラ硬貨収納部(金種混合)」ボタンと、包装硬貨処理部140の棒金収納部142を移動元に指定するための「棒金収納部(金種別)」ボタンと、包装硬貨処理部140の棒金一括収納部143を移動元に指定するための「棒金収納部(金種混合)」ボタンと、現金管理装置200の硬貨収納ドロア213、214を移動元に指定するための「現金管理装置」ボタンとが配置される。図13(b)の画面で「棒金収納部(金種混合)」ボタンが操作されると図13(c)の画面に遷移する。
図13(c)の画面は、図13(b)で指定された収納部の硬貨を移動する移動先を指定するための画面である。画面最上部には移動先を指定する旨のメッセージが表示され、出納機100のバラ硬貨処理部130のバラ硬貨収納部136の金種別の収納部を移動先に指定するための「バラ硬貨収納部(金種別)」ボタンと、現金管理装置200の硬貨収納ドロア213、214を移動先に指定するための「全て現金管理装置」ボタンと、収納スペースが有る限り包装硬貨処理部140の棒金収納部142に移動し、収納しきれない分については現金管理装置200の硬貨収納ドロア213、214に移動することを指示するための「棒金収納部にできるだけ移動し残りを現金管理装置」ボタンと、包装硬貨処理部140の棒金収納部142に移動する数量と現金管理装置200の硬貨収納ドロア213、214に移動する数量を指定する別画面に遷移するための「その他指定」ボタンとが配置される。図13(c)の画面で「棒金収納部にできるだけ移動し残りを現金管理装置」ボタンが操作されると図13(d)の画面に遷移する。
図13(d)の画面は、棒金一括収納部143に収納されている棒金の金種別の本数と、棒金収納部142の金種別の収納可能本数及び在高と、現金管理装置200の硬貨収納ドロア213、214の収納可能本数及び在高とに基づいて自動で算出された移動明細が表示される。操作者はこの内容に従って手作業で棒金を移動することになる。また、画面の下部には、表示された内容で移動を実行することを指示するための「実行」ボタンと、図13(c)の画面に戻る為の「戻る」ボタンとが配置される。
次に、図2に示した出納機100で行われる実施例1に係る出納機100から現金管理装置200への貨幣の移動処理の処理手順について図14に示すフローチャートを用いて説明する。
貨幣移動処理部18cは、表示部11及び操作部12を用いて貨幣の移動の指示を受け付けると、受け付けた移動元の貨幣の取り出し処理を行う(ステップS101)。具体的には、図11及び図12に対する説明で詳細に記述した通り、移動元と移動先の組み合わせに応じた処理が行われた上で出納機100から取り出されることになる。ただし、図11及び図12に対する説明で詳細に記述した通り、紙幣の移動の組み合わせ番号(1)、(2)、(8)及び(11)と硬貨の移動の組み合わせ番号(1)、(2)及び(8)では装置外に貨幣が取り出されることはない。
ステップS101の貨幣の取出処理が終了して(ステップS102;Yes)、移動先の指定に出納機100のいずれかの収納部の指定が含まれている場合(ステップS103;Yes)には、指定内容に従ってステップS101で取り出された貨幣の収納処理が行われる(ステップS104)。具体的には、図11及び図12の説明で詳細に記述した通り移動元と移動先の組み合わせに応じた収納処理が行われる。また、図11及び図12に対する説明で詳細に記述した通り、紙幣の移動の組み合わせ番号(1)、(2)、(8)及び(11)と硬貨の移動の組み合わせ番号(1)、(2)及び(8)では装置内部の移動元から移動先に直接移動されることになる。ステップS101の貨幣の取出処理が終了していない場合(ステップS102;No)には、ステップS102に戻ることによって貨幣の取出処理の終了を待ち合わせる。また、移動先の指定に出納機100のいずれの収納部の指定も含まれていない場合(ステップS103;No)には、ステップS107に移行する。
ステップS104の出納機100内の収納部に対する貨幣の収納処理が完了すると(ステップS105;Yes)、出納機100は収納部に収納された貨幣の数量が指定された数量と整合するかを判定し(ステップS106)、正しい数量が収納されていない場合(ステップS106;No)にはアラート報知を行い(ステップS112)、ステップS105に戻る。なおステップS112ではアラート報知に限らず、収納操作が完了しないなどの態様となっても良い。またステップS106において出納機100の収納部に収納された貨幣の数量が指定された数量と整合すると判定され(ステップS106;Yes)、移動先の指定に現金管理装置200が含まれている場合(ステップS107;Yes)には、貨幣移動処理部18cは、現金管理装置200に対して収納する貨幣の数量の情報を含む貨幣収納要求を送信する(ステップS108)。移動先の指定に現金管理装置200が含まれていない場合(ステップS107;No)には、ステップS108の処理はスキップしてステップS109に移行する。
貨幣移動処理部18cは、ステップS101で出納機100内のいずれかの収納部からの貨幣の取出処理及びステップS104の出納機100内のいずれかの収納部への貨幣の収納処理に基づいてバラ紙幣在高データ17b、束紙幣在高データ17c、バラ硬貨在高データ17d及び包装硬貨在高データ17eを更新(ステップS109)し、貨幣移動処理の内容を処理履歴として処理履歴データ17aに登録(ステップS110)して処理を終了する。
ステップS104の出納機100内の収納部に対する収納処理が完了していなくて(ステップS105;No)、貨幣の移動処理の指示を受け付けてから既に所定時間が経過している場合(ステップS111;Yes)には、貨幣移動処理部18cは、貨幣の移動に係る操作及び処理が完了していない旨のアラートの報知を行って(ステップS112)、ステップS105に戻る。また、貨幣の移動処理の指示を受け付けてからまだ所定時間が経過していない場合(ステップS111;No)にはステップS112の処理をスキップしてステップS105に戻る。
次に、図2に示した現金管理装置200で行われる実施例1に係る出納機100から現金管理装置200への貨幣の移動処理の処理手順について図15に示すフローチャートを用いて説明する。
貨幣移動処理部207cは、出納機100から送信される収納する貨幣の数量の情報を含む貨幣収納要求を受け付けて(ステップS201)、受け付けた貨幣収納要求に対応する貨幣収納処理を行う(ステップS202)。具体的には、図11及び図12に対する説明で詳細に記述した通り、受け付けた貨幣収納要求に応じて紙幣収納ドロア211、212又は硬貨収納ドロア213、214の電磁ロックの解除を行うことになる。
ステップS203で現金管理装置200の紙幣収納ドロア211、212又は硬貨収納ドロア213、214に対する貨幣の収納が完了すると(ステップS203;Yes)現金管理装置200は貨幣収納要求で受け付けた指定数量の貨幣が収納されたかどうかを判定し(ステップS204)、正しい数量が収納されていない場合(ステップS204;No)にはアラート報知を行い(ステップS209)、ステップS203に戻る。なおステップS209ではアラート報知に限らず、貨幣を収納するべきドロアが閉状態とならないなどの態様であっても良い。またステップS204において現金管理装置200の収納部に収納された貨幣の数量が指定された数量と整合すると判定された場合(ステップS204;Yes)、貨幣移動処理部207cは、ステップS202で解除した電磁ロックをロックする(ステップS205)。また、貨幣移動処理部207cは、紙幣収納ドロア211、212又は硬貨収納ドロア213、214の収納されている貨幣の在高の検知結果に基づいて在高データ206bを更新(ステップS206)すると共に、貨幣収納処理の内容を処理履歴として処理履歴データ206aに登録(ステップS207)して処理を終了する。
ステップS201で受け付けた貨幣収納要求で受け付けた指定数量の貨幣の収納が完了していなくて(ステップS203;No)、貨幣収納要求を受信してから既に所定時間が経過している場合(ステップS208;Yes)には、貨幣移動処理部207cは、貨幣収納要求に応じた貨幣の収納操作が完了していない旨のアラートの報知を行って(ステップS209)、ステップS203に戻る。また、貨幣収納要求を受信してからまだ所定時間が経過していない場合(ステップS208;No)には、ステップS209の処理をスキップしてステップS203に戻る。
次に、図2に示した出納機100で行われる実施例1に係るバラ硬貨の入金を受け付けて、棒金を作成し、作成した棒金を現金管理装置200の硬貨収納ドロア213、214に収納する処理の処理手順について図16に示すフローチャートを用いて説明する。
貨幣移動処理部18cは、バラ硬貨を受け付けて棒金を作成し、作成した棒金を現金管理装置200に収納する旨の指示を受け付けたならば、バラ硬貨入金口131で受け付けたバラ硬貨の包装処理を行う(ステップS301)。具体的には、貨幣移動処理部18cは、バラ硬貨処理部130のバラ硬貨入金口131で受け付けたバラ硬貨を識別部132で金種の判別を行った後に、包装硬貨処理部140の包装ユニット141に搬送し、包装ユニット141において棒金にする。
貨幣移動処理部18cは、包装ユニット141において作成された棒金を棒金出金口144に搬出することにより出納機100外に払い出す(ステップS302)。貨幣移動処理部18cは、ステップS302で払い出した棒金の数量に係る情報を含む貨幣収納要求を現金管理装置200に送信して(ステップS303)、バラ硬貨を受け付けて棒金を作成し、作成した棒金を現金管理装置200に収納したことを示す処理履歴を処理履歴データ17aに登録(ステップS304)して処理を終了する。
なお、図14、図15及び図16で説明した貨幣の移動に係る処理は、出納機100から現金管理装置200に貨幣を移動するケースの処理フローについて説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図11及び図12でも示したように現金管理装置200から出納機100に貨幣を移動する場合においても、出納機100と現金管理装置200の主従を逆転して同様のシーケンスにて貨幣の移動に係る処理を行うようにしてもよい。
上述してきたように、実施例1では、出納機100と現金管理装置200の間で手作業を伴う貨幣の移動を行う場合や出納機内の貨幣を移動する場合に、移動元の装置は、移動元から取り出された貨幣の数量を取得し、取得した貨幣の数量に基づいて移動先に収納する貨幣の数量を特定し、特定した移動先に収納する貨幣の数量を含む貨幣収納要求を移動先の装置に送信し、移動先の装置は、収納された貨幣の数量を特定して貨幣収納要求に含まれる移動先に収納する貨幣の数量と一致するか否かを検証し、貨幣収納要求を受け付けてから所定時間が経過しても貨幣収納要求に含まれる移動先に収納する貨幣の数量に対する貨幣の収納が終了しない場合にはアラート報知するよう構成したので、金融機関等の営業店等に配設される出納機100と現金管理装置200との間若しくは出納機100内で貨幣を円滑かつ効率良く移動することができる。