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JP6613985B2 - 印刷装置、印刷方法 - Google Patents
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  • Controlling Rewinding, Feeding, Winding, Or Abnormalities Of Webs (AREA)
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Description

この発明は、搬送される記録媒体に対する画像の印刷を開始するタイミングを、記録媒体に設けられたマークを検出したタイミングに基づき制御する技術に関する。
特許文献1では、輪転紙を順方向へ搬送(順送)しつつインクジェットプリンターにより輪転紙に画像を印刷するデジタル印刷装置が記載されている。このデジタル印刷装置は、印刷を中断した後に印刷を再開する際には、順方向とは逆の逆方向へ輪転紙を搬送(逆送)してから輪転紙を順送して、インクジェットプリンターに印刷を開始させる。特に、この印刷の再開は、順方向に並んで輪転紙に付された複数のタイミングマークを検出した結果に基づき制御される。具体的には、輪転紙の逆送中にマークセンサーにより検出されたタイミングマークの数がカウントされる。そして、印刷の再開のために輪転紙の順送が開始されると、マークセンサーにより検出されたタイミングマークの数がカウントされ、そのカウント値が逆送中のカウント値と一致したタイミングで、インクジェットプリンターが印刷を開始する。
特開2012−200976号公報
ところで、逆搬送(逆送)および順搬送(順送)が実行される全期間を通じてマークをセンサーにより確実に検出することは必ずしも容易ではない。なぜなら、例えば記録媒体(輪転紙)の蛇行が発生したために、一部のマークがセンサーの検出領域から外れた位置を通過する場合等があるからである。これに対して、逆搬送中および順搬送中のそれぞれでセンサーにより検出されたマークをカウントする上記の方法では、逆搬送中および順搬送中のいずれかでセンサーがマークの検出に失敗すると、記録媒体の適切な位置から印刷を開始することができない。
この発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、搬送される記録媒体に対して画像を印刷する技術において、記録媒体の適切な位置から画像の印刷を開始することを可能とする技術の提供を目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様として実現することが可能である。
本発明の第1態様(印刷装置)は、第1方向に記録媒体を搬送する搬送部と、搬送部による記録媒体の搬送位置を出力する搬送位置出力部と、記録媒体に画像を印刷する印刷部と、第1方向に並んで記録媒体に設けられた複数のマークのうち、検出領域内のマークを検出するマーク検出部と、複数のマークのうち、画像の印刷を開始する位置に対応する第1マークが検出領域に対して所定位置にあるときの搬送位置出力部の出力値を基準値として記憶する記憶部と、第1マークが検出領域より第1方向の上流側に位置する状態から記録媒体の第1方向への搬送を搬送部に開始させてから画像の印刷を印刷部に開始させることで、記録媒体に画像を印刷する印刷処理を実行する制御部とを備え、制御部は、印刷処理において、第1マークが検出領域から所定範囲内に到達したことを搬送位置出力部の出力値と基準値との比較に基づき確認した後にマーク検出部がマークを検出したタイミングに基づき、印刷部による画像の印刷の開始タイミングを制御する。
本発明の第2態様(印刷方法)は、記録媒体に設けられた第1方向に並ぶ複数のマークのうち、画像の印刷を開始する位置に対応する第1マークがマーク検出部の検出領域より第1方向の上流側に位置する状態から記録媒体の第1方向への搬送を開始する工程と、記録媒体の搬送位置を出力する搬送位置出力部の出力値と、マーク検出部が検出領域を通過するマークを検出したタイミングとに基づき、第1方向に搬送される記録媒体への画像の印刷を開始する工程とを備え、第1マークが検出領域に対して所定位置にあるときの搬送位置出力部の出力値が基準値として記憶部に記憶され、記録媒体の第1方向への搬送が開始すると、搬送位置出力部の出力値と基準値との比較に基づき第1マークが検出領域から所定範囲内に到達したことを確認した後にマーク検出部がマークを検出したタイミングに基づき、画像の印刷の開始タイミングを制御する。
このように構成された本発明(第1態様、第2態様)では、第1マークがマーク検出部の検出領域に対して所定位置にあるときの搬送位置出力部の出力値が基準値として記憶部に予め記憶されている。そして、記録媒体の第1方向への搬送が開始すると、記録媒体の搬送位置を出力する搬送位置出力部の出力値と基準値との比較に基づき第1マークが検出領域から所定範囲内に到達したことが確認され、その後にマーク検出部がマークを検出したタイミングに基づき、画像の印刷の開始タイミングが制御される。したがって、マーク検出部は、第1マークが検出領域から所定範囲内に到達した後に検出領域を通過するマークを少なくとも検出すれば良く、逆搬送中および順搬送中の全期間を通じてマークを検出する必要が無い。その結果、マーク検出の失敗により画像の印刷開始位置がずれる可能性を低く抑えることができ、換言すれば、記録媒体の適切な位置から画像の印刷を開始することが可能となっている。
また、記憶部は、第1方向の下流側で所定間隔を空けて第1マークに隣り合う第2マークと第1マークとの間に検出領域が位置するときの搬送位置出力部の出力値を基準値として記憶するように、印刷装置を構成しても良い。かかる構成では、第1マークが検出領域に近接したときの搬送位置出力部の出力値を基準値とすることができる。
この際、制御部は、搬送位置出力部の出力値が基準値に一致した後にマーク検出部が最初にマークを検出したタイミングに基づき、印刷部による画像の印刷の開始タイミングを制御するように、印刷装置を構成しても良い。かかる構成では、検出領域からマーク間隔に満たない近接した範囲に第1マークが到達した後に検出領域を通過するマークを、マーク検出部は少なくとも検出すれば良い。その結果、マーク検出の失敗により画像の印刷開始位置がずれる可能性を極めて低く抑えることができ、換言すれば、記録媒体の適切な位置から画像の印刷を開始することがより確実に可能となっている。
また、制御部は、次に実行予定の印刷処理で第1マークとして用いるマークが検出領域に対して所定位置にあるときの搬送位置出力部の出力値と、記憶部に記憶される基準値とを一致させる基準設定処理を、次に実行予定の印刷処理の前に実行するように、印刷装置を構成しても良い。かかる構成では、次の印刷処理において、記録媒体の適切な位置から画像の印刷を開始することができる。
また、搬送部は、第1方向の逆方向である第2方向および第1方向に択一的に記録媒体を搬送可能であり、制御部は、基準設定処理において、先に実行した印刷処理で画像の印刷を終了したときの搬送位置出力部の出力値に基づき搬送部により記録媒体を搬送することで、次に実行予定の印刷処理での画像の印刷開始位置に対応する第1マークを所定位置に位置させる位置調整動作と、位置調整動作の完了時の搬送位置出力部の出力値と記憶部に記憶される基準値とを一致させる設定動作とを実行するように、印刷装置を構成しても良い。かかる構成では、次の印刷処理において、記録媒体の適切な位置から画像の印刷を開始することができる。
また、印刷部は、印刷処理において記録媒体に画像とマークとを印刷し、搬送部は、第1方向の逆方向である第2方向および第1方向に択一的に記録媒体を搬送可能であり、制御部は、基準設定処理において、第1マークが検出領域に位置するときの搬送位置出力部の出力値を確認する確認動作と、確認動作で確認された搬送位置出力部の出力値に基づき記録媒体の搬送位置を搬送部に調整させることで第1マークを所定位置に位置させる位置調整動作と、位置調整動作の完了時の搬送位置出力部の出力値と記憶部に記憶される基準値とを一致させる設定動作とを実行するように、印刷装置を構成しても良い。かかる構成では、次の印刷処理において、記録媒体の適切な位置から画像の印刷を開始することができる。
この際、制御部は、確認動作において、第1マークが検出領域より第2方向の上流側に位置する状態から記録媒体の第2方向への搬送を搬送部に開始させてからマーク検出部が最初にマークを検出したときの搬送位置出力部の出力値を確認するように、印刷装置を構成しても良い。これによって、確認動作において、第1マークが検出領域を通過したときの搬送位置出力部の出力値を的確に確認できる。
あるいは、制御部は、確認動作において、第1マークが検出領域より第1方向の上流側に位置する状態から記録媒体の第1方向への搬送を搬送部に開始させてからマーク検出部が最後にマークを検出したときの搬送位置出力部の出力値を確認するように、印刷装置を構成しても良い。これによって、確認動作において、第1マークが検出領域を通過したときの搬送位置出力部の出力値を的確に確認できる。
また、入力操作部を備え、搬送部は、第1方向の逆方向である第2方向および第1方向に択一的に記録媒体を、入力操作部への入力に応じて搬送可能であり、制御部は、基準設定処理において、入力操作部への入力に基づき搬送部により記録媒体を搬送することで、次の印刷処理での画像の印刷開始位置に対応する第1マークを所定位置に位置させる位置調整動作と、位置調整動作の完了時の搬送位置出力部の出力値と記憶部に記憶される基準値とを一致させる設定動作とを実行するように、印刷装置を構成しても良い。かかる構成では、次の印刷処理において、記録媒体の適切な位置から画像の印刷を開始することができる。
ちなみに、上記では、マーク検出が失敗する要因の一例として記録媒体の蛇行を挙げた。しかしながら、特許文献1の制御では、これとは異なる要因でマーク検出が失敗することも想定される。具体的には、逆搬送の終了時にマークと検出領域とが重複していると、このマークの検出に失敗する可能性がある。あるいは、マークとは異なる画像等をマークとして検出してしまう失敗が生じる可能性もある。
なお、上述した本発明の各態様の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
本発明を適用したプリンターの装置構成の一例を模式的示す正面図。 図1に示すプリンターを制御する電気的構成を示すブロック図。 プリンター制御部が実行する第1制御例を示すフローチャート。 図3のフローチャートの基準設定処理の例を示すフローチャート。 第1制御例で実行される動作を時系列で模式的に示す図。 第1制御例で実行される動作を時系列で模式的に示す図。 第1制御例で実行される動作を時系列で模式的に示す図。 第1制御例で実行される動作を時系列で模式的に示す図。 プリンター制御部が実行する第2制御例を示すフローチャート。 図9のフローチャートの基準設定処理の例を示すフローチャート。 第2制御例で実行される動作を時系列で模式的に示す図。 第3制御例で実行される動作を時系列で模式的に示す図。
図1は本発明を適用したプリンターの装置構成の一例を模式的示す正面図である。図1に示すように、プリンター1では、その両端が繰出軸20および巻取軸40にロール状に巻き付けられた1枚のウェブSが搬送経路に沿って張架されており、ウェブSは、繰出軸20から巻取軸40へ向かう順方向Dfへ搬送されつつ、印刷を受ける。ウェブSの種類は、紙系とフィルム系に大別される。具体例を挙げると、紙系には上質紙、キャスト紙、アート紙、コート紙等があり、フィルム系には合成紙、PET(Polyethylene terephthalate)、PP(polypropylene)等がある。概略的には、プリンター1は、繰出軸20からウェブSを繰り出す繰出部2(繰出領域)と、繰出部2から繰り出されたウェブSに画像を印刷するプロセス部3(プロセス領域)と、プロセス部3で画像の印刷されたウェブSを巻取軸40に巻き取る巻取部4(巻取領域)とを備える。なお、以下の説明では、ウェブSの両面のうち、画像が印刷される面を表面と称する一方、その逆側の面を裏面と称する。
繰出部2は、ウェブSの端を巻き付けた繰出軸20と、繰出軸20から引き出されたウェブSを巻き掛ける従動ローラー21とを有する。繰出軸20は、ウェブSの表面を外側に向けた状態で、ウェブSの端を巻き付けて支持する。そして、繰出軸20が図1の時計回りに回転することで、繰出軸20に巻き付けられたウェブSが従動ローラー21を経由してプロセス部3へと繰り出される。ちなみに、ウェブSは、繰出軸20に着脱可能な芯管22を介して繰出軸20に巻き付けられている。したがって、繰出軸20のウェブSが使い切られた際には、ロール状のウェブSが巻き付けられた新たな芯管22を繰出軸20に装着して、繰出軸20のウェブSを取り換えることが可能となっている。
繰出軸20および従動ローラー21は、順方向Dfに直交する幅方向Dw(図1の紙面に垂直な方向)に移動可能となっており、繰出部2は、繰出軸20および従動ローラー21の位置を幅方向(軸方向)に調整することでウェブSの蛇行を抑制するステアリング機構23を有する。このステアリング機構23は、エッジセンサー231および幅方向駆動部232で構成される。エッジセンサー231は、従動ローラー21の順方向Dfの下流側で、ウェブSの幅方向の端に対向して設けられ、幅方向におけるウェブSの端の位置を検出する。また、幅方向駆動部232は、エッジセンサー231の検出結果に応じて、繰出軸20および従動ローラー21を幅方向へ移動させる。こうして、ウェブSの蛇行が抑制される。
プロセス部3は、繰出部2から繰り出されたウェブSを回転ドラム30で支持しつつ、回転ドラム30の外周面に沿って配置された各機能部51、61、62、63により処理を適宜行って、ウェブSに画像を記録するものである。このプロセス部3では、回転ドラム30の両側に前駆動ローラー31と後駆動ローラー32とが設けられており、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと順方向Dfに向けて搬送されるウェブSが回転ドラム30に支持されて、印刷を受ける。
前駆動ローラー31は、溶射によって形成された複数の微小突起を外周面に有しており、繰出部2から繰り出されたウェブSを裏面側から巻き掛ける。そして、前駆動ローラー31は図1の時計回りに回転することで、繰出部2から繰り出されたウェブSを順方向Dfの下流側へと搬送する。なお、前駆動ローラー31に対してはニップローラー31nが設けられている。このニップローラー31nは、前駆動ローラー31側へ付勢された状態でウェブSの表面に当接しており、前駆動ローラー31との間でウェブSを挟み込む。これによって、前駆動ローラー31とウェブSの間の摩擦力が確保され、前駆動ローラー31によるウェブSの搬送を確実に行なうことができる。
回転ドラム30は図示を省略する支持機構により順方向Dfおよびその逆の逆方向Drの両方向に回転可能に支持された、例えば400[mm]の直径を有する円筒形状のドラムであり、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるウェブSを裏面側から巻き掛ける。この回転ドラム30は、ウェブSとの間の摩擦力を受けてウェブSに従動回転しつつ、ウェブSを裏面側から支持するものである。ちなみに、プロセス部3では、回転ドラム30への巻き掛け部の両側でウェブSを折り返す従動ローラー33、34が設けられている。これらのうち従動ローラー33は、前駆動ローラー31と回転ドラム30の間でウェブSの表面を巻き掛けて、ウェブSを折り返す。一方、従動ローラー34は、回転ドラム30と後駆動ローラー32の間でウェブSの表面を巻き掛けて、ウェブSを折り返す。このように、回転ドラム30に対して順方向Dfの上・下流側それぞれでウェブSを折り返すことで、回転ドラム30へのウェブSの巻き掛け部を長く確保することができる。
後駆動ローラー32は、溶射によって形成された複数の微小突起を外周面に有しており、回転ドラム30から従動ローラー34を経由して搬送されてきたウェブSを裏面側から巻き掛ける。そして、後駆動ローラー32は図1の時計回りに回転することで、ウェブSを巻取部4へと搬送する。なお、後駆動ローラー32に対してはニップローラー32nが設けられている。このニップローラー32nは、後駆動ローラー32側へ付勢された状態でウェブSの表面に当接しており、後駆動ローラー32との間にウェブSを挟み込む。これによって、後駆動ローラー32とウェブSの間の摩擦力が確保され、後駆動ローラー32によるウェブSの搬送を確実に行なうことができる。
このように、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるウェブSは、回転ドラム30の外周面に支持される。そして、プロセス部3では、回転ドラム30に支持されるウェブSの表面に対してカラー画像を記録するために、互いに異なる色に対応した複数の記録ヘッド51が設けられている。具体的には、イエロー、シアン、マゼンタおよびブラックに対応する4個の記録ヘッド51が、この色順で順方向Dfに並ぶ。各記録ヘッド51は、回転ドラム30に巻き掛けられたウェブSの表面に対して若干のクリアランスを空けて対向しており、対応する色のインク(有色インク)をノズルからインクジェット方式で吐出する。そして、順方向Dfへ搬送されるウェブSに対して各記録ヘッド51がインクを吐出することで、ウェブSの表面にカラー画像が形成される。
また、インクとしては、紫外線(光)を照射することで硬化するUV(ultraviolet)インク(光硬化性インク)が用いられる。そこで、プロセス部3では、インクを硬化させてウェブSに定着させるために、UV照射器61、62(光照射部)が設けられている。なお、このインク硬化は、仮硬化と本硬化の二段階に分けて実行される。複数の記録ヘッド51の各間には、仮硬化用のUV照射器61が配置されている。つまり、UV照射器61は弱い照射強度の紫外線を照射することで、インクの濡れ広がり方が紫外線を照射しない場合に比べて十分に遅くなる程度にインクを硬化(仮硬化)させるものであり、インクを本硬化させるものではない。一方、複数の記録ヘッド51に対して順方向Dfの下流側には、本硬化用のUV照射器62が設けられている。つまり、UV照射器62は、UV照射器61より強い照射強度の紫外線を照射することで、インクの濡れ広がりが停止する程度に硬化(本硬化)させるものである。
このように、複数の記録ヘッド51の各間に配置されたUV照射器61が、順方向Dfの上流側の記録ヘッド51からウェブSに吐出された有色インクを仮硬化させる。したがって、一の記録ヘッド51がウェブSに吐出したインクは、順方向Dfの下流側で一の記録ヘッド51に隣り合う記録ヘッド51に到るまでに仮硬化される。これによって、異なる色の有色インクが混ざり合うといった混色の発生が抑制される。こうして混色が抑制された状態で、複数の記録ヘッド51は互いに異なる色の有色インクを吐出して、ウェブSにカラー画像を形成する。さらに、複数の記録ヘッド51より順方向Dfの下流側では、本硬化用のUV照射器62が設けられている。そのため、複数の記録ヘッド51により形成されたカラー画像は、UV照射器62により本硬化されてウェブSに定着する。
さらに、UV照射器62に対して順方向Dfの下流側にも、記録ヘッド51が設けられている。この記録ヘッド51は、回転ドラム30に巻き掛けられたウェブSの表面に対して若干のクリアランスを空けて対向しており、透明のUVインクをノズルからインクジェット方式でウェブSの表面に吐出する。つまり、4色分の記録ヘッド51によって形成されたカラー画像に対して、透明インクがさらに吐出される。この透明インクは、カラー画像の全面に吐出されて、光沢感あるいはマット感といった質感をカラー画像に与える。また、透明インクを吐出する記録ヘッド51に対して順方向Dfの下流側には、UV照射器63が設けられている。このUV照射器63は強い紫外線を照射することで、記録ヘッド51が吐出した透明インクを本硬化させるものである。これによって、透明インクをウェブS表面に定着させることができる。
ちなみに、プロセス部3では、前駆動ローラー31と従動ローラー33の間でウェブSの表面に対向する光学式のマークセンサーSmが設けられている。このマークセンサーSmの検出領域RはウェブSの表面に設定されており、ウェブSの表面に順方向Dfに沿って一列に等間隔で設けられたアイマークMのうち、検出領域Rに位置するアイマークMがマークセンサーSmにより検出される。そして、後述するように、マークセンサーSmによるアイマークMの検出結果に基づき、記録ヘッド51からのインクの吐出を開始するタイミングが制御される。
このように、プロセス部3では、回転ドラム30の外周部に巻き掛けられるウェブSに対して、インクの吐出および硬化が適宜実行されて、透明インクでコーティングされたカラー画像が形成される。そして、このカラー画像の形成されたウェブSが、後駆動ローラー32によって巻取部4へと搬送される。
巻取部4は、ウェブSの端を巻き付けた巻取軸40の他に、巻取軸40と後駆動ローラー32との間でウェブSを裏面側から巻き掛ける従動ローラー41を有する。巻取軸40は、ウェブSの表面を外側に向けた状態で、ウェブSの端を巻き取って支持する。つまり、巻取軸40が図1の時計回りに回転すると、後駆動ローラー32から搬送されてきたウェブSが従動ローラー41を経由して巻取軸40に巻き取られる。ちなみに、ウェブSは、巻取軸40に着脱可能な芯管42を介して巻取軸40に巻き取られる。したがって、巻取軸40に巻き取られたウェブSが満杯になった際には、芯管42ごとウェブSを取り外すことが可能となっている。
以上がプリンター1の装置構成の概要である。続いて、プリンター1を制御する電気的構成について説明を行なう。図2は図1に示すプリンターを制御する電気的構成を示すブロック図である。図2に示すように、プリンター1では、装置各部を統括的に制御する機能を果たすプリンター制御部100と、プリンター制御部100による制御に用いられる各種のプログラムやデータを記憶する記憶部110とが設けられている。プリンター制御部100はCPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)で構成されたコンピューターであり、記憶部110はHDD(Hard Disk Drive)等で構成された記憶装置である。
また、プリンター1には、プリンター制御部100とユーザーとのインタフェースとして機能するユーザーインターフェース200が設けられている。このユーザーインターフェース200は、マウスやキーボード等の入力機器とディスプレイ等の出力機器とで構成されている。したがって、ユーザーはユーザーインターフェース200の入力機器を操作することで所望の指令をプリンター制御部100に入力できるとともに、ユーザーインターフェース200の出力機器を確認することでプリンター1の稼働状況を確認できる。なお、入力機器と出力機器とは別体で構成する必要はなく、タッチパネルディスプレイ等によりこれらを一体的に構成しても良い。
そして、プリンター制御部100は、ユーザーインターフェース200を介してユーザーにより入力された指令や、他の外部機器から受信した指令に基づき、記録ヘッド、UV照射器およびウェブ搬送系の装置各部を制御する。かかる制御の詳細は次の通りである。
プリンター制御部100は、カラー画像を形成する各記録ヘッド51のインク吐出タイミングを、ウェブSの搬送に応じて制御する。具体的には、このインク吐出タイミングの制御は、回転ドラム30の回転軸に取り付けられて、回転ドラム30の回転位置を検出するドラムエンコーダーE30の出力(検出値)に基づいて実行される。つまり、回転ドラム30はウェブSの搬送に伴って従動回転するため、回転ドラム30の回転位置を検出するドラムエンコーダーE30の出力値は、すなわちウェブSの搬送位置を示す。そこで、プリンター制御部100は、ドラムエンコーダーE30の出力値からpts(print timing signal)信号を生成し、このpts信号に基づいて各記録ヘッド51のインク吐出タイミングを制御することで、各記録ヘッド51が吐出したインクを搬送されるウェブSの目標位置に着弾させて、カラー画像を形成する。
また、透明インク用の記録ヘッド51がインクを吐出するタイミングも、同様にドラムエンコーダーE30の出力値に基づいてプリンター制御部100により制御される。これによって、4色分の記録ヘッド51によって形成されたカラー画像に対して、透明インクを的確に吐出することができる。さらに、UV照射器61、62、63の点灯・消灯のタイミングや照射光量もプリンター制御部100によって制御される。
また、プリンター制御部100は、図1を用いて詳述したウェブSの搬送を制御する機能を司る。このウェブSの搬送制御は、ウェブSのステアリング制御およびテンション制御から主になる。ステアリング制御は、繰出部2に設けられたステアリング機構23を用いて実行される。つまり、プリンター制御部100は、エッジセンサー231の検出結果に応じて幅方向駆動部232により繰出軸20および従動ローラー21の幅方向への位置を調整することで、ウェブSの幅方向への位置をフィードバック制御する。また、テンション制御については、ウェブ搬送系を構成する部材のうち、繰出軸20、前駆動ローラー31、後駆動ローラー32および巻取軸40に接続されたモーターを用いて実行される。このウェブSのテンション制御の詳細は次のとおりである。
プリンター制御部100は、繰出軸20をダイレクトドライブ方式で駆動する繰出モーターM20を回転させて、繰出軸20から前駆動ローラー31にウェブSを供給する。この際、プリンター制御部100は、繰出モーターM20のトルクを制御して、繰出軸20から前駆動ローラー31までのウェブSのテンション(繰出テンションTa)を調整する。つまり、繰出軸20と前駆動ローラー31の間に配置された従動ローラー21には、繰出テンションTaの大きさを検出するテンションセンサーS21が取り付けられている。このテンションセンサーS21は、例えばウェブSから受ける力の大きさを検出するロードセルによって構成することができる。そして、プリンター制御部100は、テンションセンサーS21の検出結果(検出値)に基づいて、繰出モーターM20のトルクをフィードバック制御して、ウェブSの繰出テンションTaを調整する。
また、プリンター制御部100は、前駆動ローラー31を駆動する前駆動モーターM31と、後駆動ローラー32を駆動する後駆動モーターM32とを回転させる。これによって、繰出部2から繰り出されたウェブSがプロセス部3を通過する。この際、前駆動モーターM31に対しては速度制御が実行される一方、後駆動モーターM32に対してはトルク制御が実行される。つまり、プリンター制御部100は、前駆動モーターM31のエンコーダーの出力に基づいて、前駆動モーターM31の回転速度をフィードバック制御する。これによって、ウェブSは、前駆動ローラー31によって目標速度で搬送される。
一方、プリンター制御部100は、後駆動モーターM32のトルクを制御して、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32までのウェブSのテンション(プロセステンションTb)を調整する。つまり、回転ドラム30と後駆動ローラー32の間に配置された従動ローラー34には、プロセステンションTbの大きさを検出するテンションセンサーS34が取り付けられている。このテンションセンサーS34は、例えばウェブSから受ける力の大きさを検出するロードセルによって構成することができる。そして、プリンター制御部100は、テンションセンサーS34の検出結果(検出値)に基づいて、後駆動モーターM32のトルクをフィードバック制御して、ウェブSのプロセステンションTbを調整する。
また、プリンター制御部100は、巻取軸40をダイレクトドライブ方式で駆動する巻取モーターM40を回転させて、後駆動ローラー32が搬送するウェブSを巻取軸40に巻き取る。この際、プリンター制御部100は、巻取モーターM40のトルクを制御して、後駆動ローラー32から巻取軸40までのウェブSのテンション(巻取テンションTc)を調整する。つまり、後駆動ローラー32と巻取軸40の間に配置された従動ローラー41には、巻取テンションTcの大きさを検出するテンションセンサーS41が取り付けられている。このテンションセンサーS41は、例えばウェブSから受ける力の大きさを検出するロードセルによって構成することができる。そして、プリンター制御部100は、テンションセンサーS41の検出結果(検出値)に基づいて、巻取モーターM40のトルクをフィードバック制御して、ウェブSの巻取テンションTcを調整する。
そして、プリンター制御部100は、これらモーターM20、M31、M32、M40によりウェブSを順方向Dfに搬送しながら記録ヘッド51にインクを吐出させることで、ウェブSの表面に二次元の画像を印刷する印刷処理を実行する。特にプリンター制御部100は、印刷処理で各記録ヘッド51からのインクの吐出を開始するタイミングをマークセンサーSmの検出結果に基づき制御する。続いては、かかるプリンター制御部100の制御について詳述する。
図3はプリンター制御部が実行する第1制御例を示すフローチャートである。図4は図3のフローチャートで実行される基準設定処理の例を示すフローチャートである。図5〜図8は第1制御例で実行される動作を時系列で模式的に示す図である。なお、図5〜図8に示すように第1制御例では、矩形状の罫線と当該罫線に囲まれた円とで構成された画像Iと、アイマークMとが順方向Dfに並んでそれぞれ複数印刷される。また、図5において破線で示す印刷開始位置Ppは、実行予定の印刷処理で画像Iの印刷を開始する位置を仮想的に示したものであり、ウェブSの表面に実在するものではない。
印刷処理を開始すると判断すると(ステップS101で「YES」)、ウェブSに印刷済みの画像Iが在るか否かが確認される(ステップS102)。ここの例では時刻t11でウェブSに印刷済みの画像Iが無いため、ステップS102で「NO」と判断され、ウェブSを逆方向Drに搬送する逆搬送が実行される(ステップS103)。これによって、時刻t11から時刻t12の間に、ウェブS上の印刷開始位置Ppが記録ヘッド51より順方向Dfの下流側から、マークセンサーSmの検出領域Rより順方向Dfの上流側へ移動する。
続いて、ウェブSを順方向Dfに搬送する順搬送が開始され(ステップS104)、印刷開始位置Ppが記録ヘッド51のインク吐出範囲に到達したことがドラムエンコーダーE30の出力値に基づき確認されると(時刻t13)、記録ヘッド51からのインクの吐出が開始される。こうして、複数の画像Iと複数のアイマークMとがそれぞれ順方向Dfに並んでウェブSに印刷される。時刻t14において印刷予定の全画像Iの印刷が完了すると、記録ヘッド51からのインクの吐出が終了し(ステップS106)、時刻t15でウェブSの順搬送が停止する(ステップS107)。ステップS108では、ウェブSの逆搬送が実行される。これによって、順方向Dfに一列に並ぶ複数のアイマークMのうち順方向Dfの最上流のアイマークMが、マークセンサーSmの検出領域Rより順方向Dfの上流側へ移動する(時刻t16)。そして、ステップS101に戻り、印刷処理を開始するか否かが確認される。
さらに、印刷処理を開始すると判断すると(ステップS101で「YES」)、ウェブSに印刷済みの画像Iが在るか否かが判断される(ステップS102)。ここの例ではステップS104〜S107での印刷処理によって印刷された画像IがウェブSに在るため、ステップS102で「YES」と判断され、ステップS109に進む。このステップS109では、ウェブSに印刷済みの画像Iに続けて印刷を行う再印刷の実行が最初か否かが確認される。ここの例では最初の再印刷であるため、ステップS109で「YES」と判断され、図6に示すセンサー較正処理が実行される(ステップS110)。
このセンサー較正処理では、順方向Dfの最上流のアイマークMがマークセンサーSmの検出領域Rの近傍に位置するように、ウェブSが搬送される(時刻t21)。また、センサー較正処理に要する操作をユーザーに実行させるための操作画面がユーザーインターフェース200に表示される。続いて、順方向Dfの最上流のアイマークMがマークセンサーSmの検出領域Rに位置するようにウェブSを搬送する操作を、操作画面を介してユーザーに実行させる(時刻t22)。そして、ユーザーは操作画面を操作することで、マークセンサーSmの検出領域Rの位置を幅方向Dwに微調整してアイマークMの位置に合わせたり、マークセンサーSmに内蔵されるアンプの感度(ゲイン)を調整したりして、マークセンサーSmの較正を実行する。こうして、センサー較正処理が終了すると、ステップS111へ進む。なお、ステップS109で最初の再印刷でない、すなわち2回目以後の再印刷であると判断された場合は、ステップS110を省略して、ステップS111へ進む。
ステップS111では、図4および図7に示す基準設定処理が実行される。ステップS201では、複数のアイマークMのうち、次に実行予定の印刷処理で画像Iの印刷を開始する位置を示す第1マークM1がサーチ開始位置まで移動するように、ウェブSの搬送が実行される(時刻t31)。ここの例では、第1マークM1は複数のアイマークMのうち順方向Dfの最上流のアイマークMであり、サーチ開始位置はマークセンサーSmの検出領域Rより順方向Dfの下流側の適当な位置である。続いてウェブSの逆搬送が開始され(ステップS202)、マークセンサーSmがアイマークMを検出したか否かが確認される(ステップS203)。そして、時刻t32に第1マークM1がマークセンサーSmの検出領域Rに到達すると、マークセンサーSmによるアイマークMの検出が確認され(ステップS203で「YES」)、その時点でのドラムエンコーダーE30の出力値が記憶部110に記憶される(ステップS204)。
第1マークM1が検出領域Rを逆方向Drに通過した後に、ステップS205でウェブSの逆搬送が停止すると(時刻t33)、ステップS206ではウェブSの順搬送により、第1マークM1の検出開始位置Pdへの移動が実行される(時刻t34)。ここで、検出開始位置Pdは、次に実行予定の印刷処理でアイマークMの検出を開始するタイミングを与えるために、検出領域Rの近傍に設定された位置である。具体的には、隣り合うアイマークMの間のマーク間隔Gより短い距離lだけ検出領域Rよりも順方向Dfの上流側に検出開始位置Pdが設定されている。したがって、第1マークM1が検出開始位置Pdに位置する時刻t34の状態では、順方向Dfの下流側でマーク間隔Gを空けて第1マークM1に隣り合う第2マークM2と第1マークM1との間にマークセンサーSmの検出領域Rが位置する。ちなみに、第1マークM1の検出開始位置Pdへの移動は、ステップS204で記憶された出力値から距離lに相当する分だけドラムエンコーダーE30の出力値が順方向Dfに進むようにウェブSを搬送することで実行できる。そして、第1マークM1が検出開始位置Pdに位置するときのドラムエンコーダーE30の出力値が基準値Vr(図2)として記憶部110に記憶され(ステップS207)、図3のフローチャートのステップS112に進む。
ステップS112では、図8に示すようにウェブSの逆搬送が実行される(時刻t41)。続いて、ウェブSの順搬送が開始され(ステップS113)、ドラムエンコーダーE30の出力値が基準値Vrに一致したか否かを確認することで、第1マークM1が検出開始位置Pdに到達したか否かが判断される(ステップS114)。そして、時刻t42においてドラムエンコーダーE30の出力値が基準値Vrに一致し、第1マークM1が検出開始位置Pdに到達したと判断されると(ステップS114で「YES」)、マークセンサーSmによるアイマークMの検出が開始される(ステップS115)。
時刻t43において第1マークM1が検出領域Rに到達し、マークセンサーSmにより検出されると(ステップS115で「YES」)、ドラムエンコーダーE30の出力値が時刻t43での出力値から所定の搬送距離Laに相当する分だけ順方向Dfに進んだ時刻t44において、記録ヘッド51からのインクの吐出が開始される(ステップS116)。ここで、搬送距離Laは、第1マークM1が検出領域Rを通過してから第1マークM1が示す画像Iの印刷開始位置が記録ヘッド51のインク吐出範囲に到達するまでのウェブSの搬送距離に相当する。ここの例では、搬送距離Laは、マークセンサーSmの検出領域Rから記録ヘッド51のインク吐出範囲までの距離L1と、第1マークM1から当該第1マークM1が示す画像Iの印刷開始位置までの距離L2との和で算出することができる。こうして時刻t43から搬送距離LaだけウェブSが順搬送された時刻t44では、画像Iの順方向Dfの上流端、換言すれば実行予定の印刷処理での印刷開始位置が記録ヘッド51のインク吐出範囲に到達する。そして、記録ヘッド51によるインクの吐出、すなわち画像の印刷を開始した後は、上述と同様にステップS106〜S108が実行されて、ステップS101に戻る。
以上に説明した第1制御例では、マークセンサーSmの検出領域Rに対して設定された検出開始位置Pdに第1マークM1があるときのドラムエンコーダーE30の出力値が基準値Vrとして記憶部110に予め記憶されている。そして、ウェブSの順方向Dfへの搬送が開始すると、ウェブSの搬送位置を出力するドラムエンコーダーE30の出力値と基準値Vrとの比較に基づき第1マークM1が検出領域Rから距離lの範囲内(所定範囲内)に到達したことが確認され、その後にマークセンサーSmがアイマークMを検出したタイミングに基づき、画像の印刷の開始タイミングが制御される。したがって、マークセンサーSmは、第1マークM1が検出領域Rから距離lの範囲内に到達した後に検出領域Rを通過するアイマークMを少なくとも検出できれば良く、逆搬送中および順搬送中の全期間を通じてマークを検出する必要が無い。その結果、マーク検出の失敗により画像の印刷開始位置がずれる可能性を低く抑えることができ、換言すれば、ウェブSの適切な位置から画像の印刷を開始することが可能となっている。
また、記憶部110には、第1マークM1とこれに隣り合う第2マークM2との間に検出領域Rが位置するときのドラムエンコーダーE30の出力値が基準値Vrとして記憶されている。かかる構成では、第1マークM1が検出領域Rに近接したときのドラムエンコーダーE30の出力値を基準値Vrとすることができる。
しかも、プリンター制御部100は、ドラムエンコーダーE30の出力値が基準値Vrに一致した後にマークセンサーSmが最初にアイマークMを検出したタイミングに基づき、記録ヘッド51による画像の印刷の開始タイミングを制御する。かかる構成では、検出領域Rからマーク間隔Gに満たない近接した範囲に第1マークM1が到達した後に検出領域Rを通過するアイマークMを、マークセンサーSmは少なくとも検出すれば良い。その結果、マーク検出の失敗により画像の印刷開始位置がずれる可能性を極めて低く抑えることができ、換言すれば、ウェブSの適切な位置から画像の印刷を開始することがより確実に可能となっている。
また、プリンター制御部100は、次に実行予定の印刷処理で第1マークM1として用いるアイマークMが検出開始位置PdにあるときのドラムエンコーダーE30の出力値と、記憶部110に記憶される基準値Vrとを一致させる基準設定処理を、予め実行する。かかる構成では、次の印刷処理において、ウェブSの適切な位置から画像Iの印刷を開始することができる。
特に基準設定処理では、ステップS202〜S204において、ウェブSを搬送しつつマークセンサーSmの検出結果を確認することで、第1マークM1が検出領域Rを通過したときのドラムエンコーダーE30の出力値が確認される(確認動作)。次に、ステップS206では、この確認動作で確認されたドラムエンコーダーE30の出力値に基づきウェブSの搬送位置を調整することで第1マークM1を検出開始位置Pdに位置させる(位置調整動作)。そして、ステップS207では、位置調整動作の完了時のドラムエンコーダーE30の出力値と記憶部110に記憶される基準値Vrを一致させる(設定動作)。こうして設定された基準値Vrに基づき、次の印刷処理においてウェブSの適切な位置から画像の印刷を開始することがより確実に可能となっている。
この際、第1マークM1が検出領域Rより逆方向Drの上流側に位置する状態からウェブSの逆方向Drへの搬送が開始される。そして、マークセンサーSmが最初にアイマークMを検出したときのドラムエンコーダーE30の出力値を確認することで、ステップS202〜S204の確認動作が実行される。これによって、確認動作において、第1マークM1が検出領域Rを通過したときのドラムエンコーダーE30の出力値を的確に確認できる。
なお、確認動作については、次の変形例に示すようにして実行しても良い。この変形例では、確認動作において、第1マークM1が検出領域Rより順方向Dfの上流側に位置する状態からウェブSの順方向Dfへの搬送が開始される。そして、マークセンサーSmが最後にアイマークMを検出したときのドラムエンコーダーE30の出力値が確認される。かかる変形例によっても、確認動作において、第1マークM1が検出領域Rを通過したときのドラムエンコーダーE30の出力値を的確に確認できる。
図9はプリンター制御部が実行する第2制御例を示すフローチャートである。図10は図9のフローチャートで実行される基準設定処理の例を示すフローチャートである。図11は第2制御例で実行される動作を時系列で模式的に示す図である。なお、図11において破線で示す印刷開始位置Ppは、次に実行予定の印刷処理で画像Iの印刷を開始する位置を仮想的に示したものであり、ウェブSの表面に実在するものではない。図11に示すように第2制御例では、矩形状の罫線とアイマークMとが予め印刷されたウェブSに対して円で示す画像Iを印刷する追い刷り印刷が実行される。ここでは上記実施形態との差異を中心に説明を行い、上記実施形態との共通点については適宜説明を省略する。ただし、共通する構成を具備することで同様の効果が奏されることは言うまでもない。
印刷処理を開始すると判断すると(ステップS301で「YES」)、ウェブSの順搬送あるいは逆搬送を行いつつマークセンサーSmの検出値を確認することで、検出領域Rの近傍のアイマークMが探索される(ステップS302)。具体的には、ウェブSを微小量ずつ搬送しつつマークセンサーSmの検出値を確認し、マークセンサーSmがアイマークMを検出した時点でウェブSの搬送を停止する。これによって、時刻t51において検出領域Rの近傍に位置していたアイマークMが、時刻t52において検出領域Rに位置する。この状態で、上述のステップS110と同様にしてセンサー較正処理が実行される(ステップS303)。
続くステップS304では図10に示す基準設定処理が実行される。この基準設定処理は、ステップS302で探索されたアイマークMを、印刷開始位置Ppを示す第1マークM1として取り扱って、基準値Vrが設定される。具体的には、ステップS401では、第1マークM1が検出領域Rに位置するときのドラムエンコーダーE30の出力値が記憶部110に記憶される。続いてステップS402では、ウェブSを距離lだけ逆搬送することにより、第1マークM1の検出開始位置Pdへの移動が実行される(時刻t53)。そして、第1マークM1が検出開始位置Pdに位置するときのドラムエンコーダーE30の出力値が基準値Vr(図2)として記憶部110に記憶され(ステップS403)、図9のフローチャートのステップS305に進む。
ステップS305では、図11に示すようにウェブSの逆搬送が実行される(時刻t54)。続いて、ウェブSの順搬送が開始され(ステップS306)、ドラムエンコーダーE30の出力値が基準値Vrに一致したか否かを確認することで、第1マークM1が検出開始位置Pdに到達したか否かが判断される(ステップS307)。そして、時刻t55においてドラムエンコーダーE30の出力値が基準値Vrに一致し、第1マークM1が検出開始位置Pdに到達したと判断されると(ステップS307で「YES」)、マークセンサーSmによるアイマークMの検出が開始される(ステップS308)。
時刻t56において第1マークM1が検出領域Rに到達し、マークセンサーSmにより検出されると(ステップS308で「YES」)、ドラムエンコーダーE30の出力値が時刻t56での出力値から所定の搬送距離Lbに相当する分だけ順方向Dfに進んだ時刻t57において、記録ヘッド51からのインクの吐出が開始される(ステップS309)。 これによって、印刷開始位置Ppが記録ヘッド51のインク吐出範囲に到達したタイミングで、記録ヘッド51によるインクの吐出、すなわち画像の印刷が開始される。その後は、全画像Iの印刷の完了に伴って、インクの吐出が終了し(ステップS310)、ウェブの順搬送が停止される(ステップS311)。
ちなみに、搬送距離Lbは、上記搬送距離Laと同様に、第1マークM1が検出領域Rを通過してから第1マークM1が示す画像Iの印刷開始位置Ppが記録ヘッド51のインク吐出範囲に到達するまでのウェブSの搬送距離に相当する。したがって、搬送距離Lbは、マークセンサーSmの検出領域Rから記録ヘッド51のインク吐出範囲までの距離L1と、第1マークM1から当該第1マークM1が示す画像Iの印刷開始位置Ppまでの距離L2との和で算出することができる。ただし、ここの例では、第1マークM1の位置と印刷開始位置Pp(の順方向Dfの下流端)とは一致しているため、後者の距離L2はゼロとなり、搬送距離Lbは距離L1に一致する。また、順方向Dfにおいて第1マークM1が印刷開始位置Ppの下流端よりも上流側に在る場合は、搬送距離Lbは距離L1から距離L2を引くことで算出できる。
以上に説明した第2制御例においても、検出開始位置Pdに第1マークM1があるときのドラムエンコーダーE30の出力値が基準値Vrとして記憶部110に予め記憶されている。そして、ドラムエンコーダーE30の出力値と基準値Vrとの比較に基づき第1マークM1が検出領域Rから距離lの範囲内(所定範囲内)に到達したことが確認され、その後にマークセンサーSmがアイマークMを検出したタイミングに基づき、画像の印刷の開始タイミングが制御される。そのため、マーク検出の失敗により画像の印刷開始位置がずれる可能性を低く抑えることができ、換言すれば、ウェブSの適切な位置から画像の印刷を開始することが可能となっている。
また、プリンター制御部100は、実行予定の印刷処理で第1マークM1として用いるアイマークMが検出開始位置PdにあるときのドラムエンコーダーE30の出力値と、記憶部110に記憶される基準値Vrとを一致させる基準設定処理を、予め実行する。そのため、その後の印刷処理において、ウェブSの適切な位置から画像Iの印刷を開始することが可能となっている。
特に基準設定処理では、ステップS401において、第1マークM1が検出領域Rに位置するときのドラムエンコーダーE30の出力値が確認される(確認動作)。次に、ステップS402では、この確認動作で確認されたドラムエンコーダーE30の出力値に基づきウェブSの搬送位置を調整することで第1マークM1を検出開始位置Pdに位置させる(位置調整動作)。そして、ステップS403では、位置調整動作の完了時のドラムエンコーダーE30の出力値と記憶部110に記憶される基準値Vrを一致させる(設定動作)。こうして設定された基準値Vrに基づき、その後の印刷処理においてウェブSの適切な位置から画像の印刷を開始することがより確実に可能となっている。
図12は第3制御例で実行される動作を時系列で模式的に示す図である。図12に示すように第3制御例では、第2制御例と同様に、矩形状の罫線とアイマークMとが予め印刷されたウェブSに対して円で示す画像Iを印刷する追い刷り印刷が実行される。ただし、先に実行された印刷処理で画像Iが印刷された状態から、さらに印刷処理を実行することで、印刷済みの画像Iに続けて新たな画像Iを形成する点で第2制御例と異なる。ここでは上記実施形態との差異を中心に説明を行い、上記実施形態との共通点については適宜説明を省略する。ただし、共通する構成を具備することで同様の効果が奏されることは言うまでもない。
この第3制御例は、基本的には第2制御例と同様に図9のフローチャートに従って実行される。ただし、基準設定処理はユーザーの入力操作を用いて行われる。具体的には、基準設定処理に要する操作をユーザーに実行させるための操作画面がユーザーインターフェース200に表示される。続いて、ウェブSのマニュアル搬送により第1マークM1を検出領域Rに位置させるように指示するダイアログボックスが操作画面に表示される。そして、ユーザーがこの指示に従った操作を実行することで、第1マークM1が検出領域Rに位置する(時刻t61)。なお、ここの例では、順方向Dfの最上流の印刷済みの画像Iに対して順方向Dfの上流側で隣り合うアイマークMが第1マークM1として取り扱われる。次に、ウェブSを距離lだけ逆搬送するように指示するダイアログボックスが操作画面に表示され、ユーザーがこの指示に従った操作を実行すると、第1マークM1が検出開始位置Pdに位置する(時刻t62)。そして、ユーザーが距離lの逆搬送を完了した旨を示す入力操作を実行すると、プリンター制御部100は、ドラムエンコーダーE30の出力値を基準値Vrとして記憶部110に記憶する。
こうして基準設定処理が完了すると、プリンター制御部100はステップS305〜S311を実行する。つまり、ステップS305では、ウェブSの逆搬送が実行される(時刻t63)。続いて、ウェブSの順搬送が開始され(ステップS306)、ドラムエンコーダーE30の出力値が基準値Vrに一致したか否かを確認することで、第1マークM1が検出開始位置Pdに到達したか否かが判断される(ステップS307)。そして、時刻t64においてドラムエンコーダーE30の出力値が基準値Vrに一致し、第1マークM1が検出開始位置Pdに到達したと判断されると(ステップS307で「YES」)、マークセンサーSmによるアイマークMの検出が開始される(ステップS308)。
時刻t65において第1マークM1が検出領域Rに到達し、マークセンサーSmにより検出されると(ステップS308で「YES」)、ドラムエンコーダーE30の出力値が時刻t65での出力値から所定の搬送距離Lbに相当する分だけ順方向Dfに進んだ時刻t66において、記録ヘッド51からのインクの吐出が開始される(ステップS309)。 これによって、印刷開始位置が記録ヘッド51のインク吐出範囲に到達したタイミングで、記録ヘッド51によるインクの吐出、すなわち画像の印刷が開始される。その後は、全画像Iの印刷の完了に伴って、インクの吐出が終了し(ステップS310)、ウェブの順搬送が停止される(ステップS311)。
以上に説明した第3制御例においても、検出開始位置Pdに第1マークM1があるときのドラムエンコーダーE30の出力値が基準値Vrとして記憶部110に予め記憶されている。そして、ドラムエンコーダーE30の出力値と基準値Vrとの比較に基づき第1マークM1が検出領域Rから距離lの範囲内(所定範囲内)に到達したことが確認され、その後にマークセンサーSmがアイマークMを検出したタイミングに基づき、画像の印刷の開始タイミングが制御される。そのため、マーク検出の失敗により画像の印刷開始位置がずれる可能性を低く抑えることができ、換言すれば、ウェブSの適切な位置から画像の印刷を開始することが可能となっている。
また、プリンター制御部100は、実行予定の印刷処理で第1マークM1として用いるアイマークMが検出開始位置PdにあるときのドラムエンコーダーE30の出力値と、記憶部110に記憶される基準値Vrとを一致させる基準設定処理を、予め実行する。そのため、その後の印刷処理において、ウェブSの適切な位置から画像Iの印刷を開始することが可能となっている。
特に基準設定処理では、ユーザーインターフェース200への入力に基づきウェブSを搬送することで、次の印刷処理での画像の印刷開始位置に対応する第1マークM1を検出開始位置Pdに位置させる位置調整動作が実行される。そして、位置調整動作の完了時のドラムエンコーダーE30の出力値と記憶部110に記憶される基準値Vrとを一致させる設定動作が実行される。これによって、次の印刷処理において、ウェブSの適切な位置から画像の印刷を開始することがより確実に可能となっている。
以上のように、上記実施形態では、プリンター1が本発明の「印刷装置」の一例に相当し、繰出軸20、前駆動ローラー31、後駆動ローラー32、巻取軸40およびこれらを駆動するモーターM20、M31、M32、M40が協働して本発明の「搬送部」の一例として機能し、ドラムエンコーダーE30が本発明の「搬送位置出力部」の一例に相当し、記録ヘッド51が本発明の「印刷部」の一例に相当し、マークセンサーSmが本発明の「マーク検出部」の一例に相当し、検出領域Rが本発明の「検出領域」の一例に相当し、記憶部110が本発明の「記憶部」の一例に相当し、プリンター制御部100が本発明の「制御部」の一例に相当し、ウェブSが本発明の「記録媒体」の一例に相当し、順方向Dfが本発明の「第1方向」の一例に相当し、逆方向Drが本発明の「第2方向」の一例に相当し、アイマークMが本発明の「マーク」の一例に相当し、第1マークM1が本発明の「第1マーク」の一例に相当し、第2マークM2が本発明の「第2マーク」の一例に相当し、検出開始位置Pdが本発明の「所定位置」の一例に相当し、基準値Vrが本発明の「基準値」の一例に相当し、検出領域Rから距離lの範囲が本発明の「所定範囲」の一例に相当し、ユーザーインターフェース200が本発明の「入力操作部」の一例に相当する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したものに対して種々の変更を加えることが可能である。したがって、基準設定処理の実行態様を適宜変更しても良い。例えば上記の第1〜第3制御例では、第1マークM1を検出領域Rに一旦位置させてからウェブSを適宜搬送することで、第1マークM1を検出開始位置Pdに位置させていた。しかしながら、次に示すように、先に実行した印刷処理で画像Iを印刷した際のドラムエンコーダーE30の出力値を参照することで、第1マークM1を検出開始位置PDへ直接移動することもできる。
この変形例では、印刷処理で最後の画像Iの印刷を完了した時点でのドラムエンコーダーE30の出力値が記憶部110に記憶される。また、印刷処理の終了に伴ってウェブSの搬送が停止すると、ウェブSの逆搬送が開始される。そして、プリンター制御部100は、ドラムエンコーダーE30の出力値が、先の画像Iの印刷完了時点での出力値からさらに搬送距離Laあるいは搬送距離Lbに距離lを加えた距離に相当する分だけ逆方向Drに戻った位置で、ウェブSの搬送を停止させる(位置調整動作)。これによって、第1マークM1が検出開始位置Pdに位置することとなる。続いて、プリンター制御部100は、位置調整動作の完了時のドラムエンコーダーE30の出力値を基準値Vrとして記憶部110に記憶する(設定動作)。以後の動作は、第1〜第3制御例と同様に実行できる。かかる変形例によっても、次の印刷処理において、ウェブSの適切な位置から画像の印刷を開始することができる。
また、上記の第1〜第3制御例では、第1マークM1が検出開始位置Pdに位置するときのドラムエンコーダーE30の出力値を記憶部110に基準値Vrとして記憶させることで、基準設定処理を実行していた。しかしながら、ドラムエンコーダーE30の出力値をリセットしたリセット値を基準値Vrとして記憶部110に記憶しておき、第1マークM1が検出開始位置Pdに位置するときのドラムエンコーダーE30の出力値をリセットすることで基準設定処理を実行しても良い。
また、基準設定処理を実行することも必ずしも必要ではない。要するに、第1マークM1が検出開始位置PdにあるときのドラムエンコーダーE30の出力値を基準値Vrとして記憶部110に記憶しておけば足りる。そのため、次の変形例に示す制御も可能である。つまり、この変形例では、先の印刷処理で最後に画像Iを印刷した際のドラムエンコーダーE30の出力値が記憶部110に記憶される。そして、次に実行予定の印刷処理で印刷を開始する位置を示す第1マークM1が検出開始位置Pdに位置するときのドラムエンコーダーE30の出力値が、先の画像Iの印刷完了時点でのドラムエンコーダーE30の出力値に基づき算出され、基準値Vrとして記憶部110に記憶される。
また、検出領域Rと検出開始位置Pdとの距離lも適宜変更が可能であり、例えばゼロより大きくマーク間隔G未満の適宜の値、例えばマーク間隔Gの1/2未満、1/3未満に距離lを設定しても良い。あるいは、距離lはマーク間隔G以上であっても構わない。
ウェブSの搬送位置を確認する具体的な機構は、ドラムエンコーダーE30に限られず、例えば前駆動モーターM31に設けられたエンコーダーでも構わない。
また、上記の例では、回転ドラム30でウェブSを支持するプリンター1を例示した。しかしながら、ウェブSの支持態様はこれに限られず、平板状のプラテンでウェブSを支持することもできる。
1…プリンター、20…繰出軸、31…前駆動ローラー、32…後駆動ローラー、40…巻取軸、M20、M31、M32、M40…モーター51…記録ヘッド、200…ユーザーインターフェース、110…記憶部、100…プリンター制御部、S…ウェブ、Df…順方向、Dr…逆方向、E30…ドラムエンコーダー、Sm…マークセンサー、R…検出領域、M…アイマーク、M1…第1マーク、M2…第2マーク、Pd…検出開始位置、R…検出領域、l…距離、Vr…基準値、ステップS101〜S116…第1制御例の各ステップ

Claims (10)

  1. 第1方向に記録媒体を搬送する搬送部と、
    前記搬送部による前記記録媒体の搬送位置を出力する搬送位置出力部と、
    前記記録媒体に画像を印刷する印刷部と、
    前記第1方向に並んで前記記録媒体に設けられた複数のマークのうち、検出領域内のマークを検出するマーク検出部と、
    前記複数のマークのうち、前記画像の印刷を開始する位置に対応する第1マークが前記検出領域に対して所定位置にあるときの前記搬送位置出力部の出力値を基準値として記憶する記憶部と、
    前記第1マークが前記検出領域より前記第1方向の上流側に位置する状態から前記記録媒体の前記第1方向への搬送を前記搬送部に開始させてから前記画像の印刷を前記印刷部に開始させることで、前記記録媒体に前記画像を印刷する印刷処理を実行する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、前記印刷処理において、前記第1マークが前記検出領域から所定範囲内に到達したことを前記搬送位置出力部の出力値と前記基準値との比較に基づき確認した後に前記マーク検出部が前記マークを検出したタイミングに基づき、前記印刷部による前記画像の印刷の開始タイミングを制御する印刷装置。
  2. 前記記憶部は、前記第1方向の下流側で所定間隔を空けて前記第1マークに隣り合う第2マークと前記第1マークとの間に前記検出領域が位置するときの前記搬送位置出力部の出力値を前記基準値として記憶する請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記制御部は、前記搬送位置出力部の出力値が前記基準値に一致した後に前記マーク検出部が最初に前記マークを検出したタイミングに基づき、前記印刷部による前記画像の印刷の開始タイミングを制御する請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記制御部は、次に実行予定の前記印刷処理で前記第1マークとして用いる前記マークが前記検出領域に対して前記所定位置にあるときの前記搬送位置出力部の出力値と、前記記憶部に記憶される前記基準値とを一致させる基準設定処理を、次に実行予定の前記印刷処理の前に実行する請求項1ないし3のいずれか一項に記載の印刷装置。
  5. 前記搬送部は、前記第1方向の逆方向である第2方向および前記第1方向に択一的に前記記録媒体を搬送可能であり、
    前記制御部は、前記基準設定処理において、
    先に実行した前記印刷処理で前記画像の印刷を終了したときの前記搬送位置出力部の出力値に基づき前記搬送部により前記記録媒体を搬送することで、次に実行予定の前記印刷処理での前記画像の印刷開始位置に対応する前記第1マークを前記所定位置に位置させる位置調整動作と、
    前記位置調整動作の完了時の前記搬送位置出力部の出力値と前記記憶部に記憶される前記基準値とを一致させる設定動作と
    を実行する請求項4に記載の印刷装置。
  6. 前記印刷部は、前記印刷処理において前記記録媒体に前記画像と前記マークとを印刷し、
    前記搬送部は、前記第1方向の逆方向である第2方向および前記第1方向に択一的に前記記録媒体を搬送可能であり、
    前記制御部は、前記基準設定処理において、
    前記第1マークが前記検出領域に位置するときの前記搬送位置出力部の出力値を確認する確認動作と、
    前記確認動作で確認された前記搬送位置出力部の出力値に基づき前記記録媒体の搬送位置を前記搬送部に調整させることで前記第1マークを前記所定位置に位置させる位置調整動作と、
    前記位置調整動作の完了時の前記搬送位置出力部の出力値と前記記憶部に記憶される前記基準値とを一致させる設定動作と
    を実行する請求項4に記載の印刷装置。
  7. 前記制御部は、前記確認動作において、前記第1マークが前記検出領域より前記第2方向の上流側に位置する状態から前記記録媒体の前記第2方向への搬送を前記搬送部に開始させてから前記マーク検出部が最初に前記マークを検出したときの前記搬送位置出力部の出力値を確認する請求項6に記載の印刷装置。
  8. 前記制御部は、前記確認動作において、前記第1マークが前記検出領域より前記第1方向の上流側に位置する状態から前記記録媒体の前記第1方向への搬送を前記搬送部に開始させてから前記マーク検出部が最後に前記マークを検出したときの前記搬送位置出力部の出力値を確認する請求項6に記載の印刷装置。
  9. 入力操作部を備え、
    前記搬送部は、前記第1方向の逆方向である第2方向および前記第1方向に択一的に前記記録媒体を、前記入力操作部への入力に応じて搬送可能であり、
    前記制御部は、前記基準設定処理において、
    前記入力操作部への入力に基づき前記搬送部により前記記録媒体を搬送することで、次の前記印刷処理での前記画像の印刷開始位置に対応する前記第1マークを前記所定位置に位置させる位置調整動作と、
    前記位置調整動作の完了時の前記搬送位置出力部の出力値と前記記憶部に記憶される前記基準値とを一致させる設定動作と
    を実行する請求項4に記載の印刷装置。
  10. 前記記録媒体に設けられた第1方向に並ぶ複数のマークのうち、画像の印刷を開始する位置に対応する第1マークがマーク検出部の検出領域より前記第1方向の上流側に位置する状態から前記記録媒体の前記第1方向への搬送を開始する工程と、
    前記記録媒体の搬送位置を出力する搬送位置出力部の出力値と、前記マーク検出部が前記検出領域を通過する前記マークを検出したタイミングとに基づき、前記第1方向に搬送される前記記録媒体への画像の印刷を開始する工程と
    を備え、
    前記第1マークが前記検出領域に対して所定位置にあるときの前記搬送位置出力部の出力値が基準値として記憶部に記憶され、
    前記記録媒体の前記第1方向への搬送が開始すると、前記搬送位置出力部の出力値と前記基準値との比較に基づき前記第1マークが前記検出領域から所定範囲内に到達したことを確認した後に前記マーク検出部が前記マークを検出したタイミングに基づき、前記画像の印刷の開始タイミングを制御する印刷方法。
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