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JP6622066B2 - 回転電機コイル、回転電機、回転電機コイルの製造方法 - Google Patents
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回転電機コイル、回転電機、回転電機コイルの製造方法 Download PDF

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本発明の実施形態は、回転電機コイル、回転電機、回転電機コイルの製造方法に関する。
回転電機の回転子コイルには額縁形状コイルとエッジワイズ形状コイルとが存在する。図11は、一般的な額縁形状コイルの1ターンの構成例を示す図である。額縁形状コイルは、一般に、2枚の短辺1aと2枚の長辺1bとでなる4枚の矩形導体板1のうち3枚を額縁形状に接合して1ターンとし、これを螺旋状に所定のターン数分だけ接合して製造される。導体板の接合にはTIG(Tungsten Inert Gas)溶接、ロウ付け、圧接等が用いられる。
また、1990年代に発明されたFSW(Friction Stir Welding,摩擦攪拌接合)という接合方法も存在する。このFSWは、接合中の最高到達温度が被接合材の融点よりも低く、材料を溶かさずに接合する、いわゆる固相接合法の一種であり、具体的には以下のような方法で導体板の接合が行われる。
図12および図13は、FSWによる接合について説明する図である。図12に示す、接合対象の導体板2と導体板3の開先形状は一般にI形開先形状であり、このI形開先形状の導体板2と導体板3とを突き合わせた合わせ目である接合対象部Z1をFSWツール4を用いて接合する。
FSWツール4はショルダー5と、このショルダー5の中央から突出するプローブ(ピン)6とを備えており、一般にプローブ6は、攪拌力を増大させるためにネジ状の螺旋溝を有し、また、被接合材より固い材質である。接合時はFSWツール4の円柱状の回転軸を回転方向M1に沿って回転させつつ、ショルダー5を所定の荷重で接合対象部Z1に押し付けながらプローブ6を接合対象部Z1に貫入する。
これによってプローブ6の周辺の接合対象部Z1の温度が摩擦熱により数百℃まで上昇して、この接合対象部Z1が軟化するとともに、プローブ6が回転軸に沿って回転することにより接合対象部Z1に塑性流動部分Z2が生じる。
また、FSWツールにショルダー5を設けないと仮定すると、塑性流動部分Z2は導体板の表面に排出されてしまうが、ショルダー5は、この排出を防止し、且つ導体板2,3の母材表面S1に摩擦熱を供給することで塑性流動状態を維持および安定させる。
その後、図13に示すように、FSWツール4の回転軸が回転方向M1に沿った回転を維持しつつ、プローブ6が接合対象部Z1に貫入されたままで、FSWツール4を、例えば図13に示した送り方向M2に沿って所定の荷重で加圧しながら接合対象部Z1の開始点から終了点まで移動させる。この移動により、塑性流動が生じていた、つまりFSWツールにより加圧されなくなった部分Z2aは、FSWツール4の通過後に外気に接触して冷却および硬化する。
特開平10−80109号公報 特開平8−168216号公報 特開2013−192439号公報
額縁形状コイルの製造において主に用いられているTIG溶接は、一般に1つの継ぎ手につき何度も重ねて肉盛りするため工数が掛かり、また、一般的なコイル材料の銅および銅合金、またはアルミニウムおよびアルミニウム合金は難溶接材であって、ブローホール等の溶接欠陥が発生しやすい。
加えて、一般に母材を溶融させるため溶接部付近が高温になり、熱影響による変質や変形の懸念がある。また、TIG溶接やロウ付けは、作業者の技能への依存度が高いため、作業者の資格管理や技能水準管理も必要となる。
次に、図11に示したTIG溶接と同様の、1ターンが短辺1a(2枚)と長辺1b(2枚)の計4枚の矩形導体板という構成に対し、FSWを適用することについて説明する。図14は、一般的な額縁形状コイルでFSWを実施した場合の概観の一例を示す図である。
FSWは、接合部分を母材の溶融温度以下で接合し、且つ接合に要する時間が短いため熱影響が少なく、ブローホール等の溶接欠陥が発生しづらい。また、FSWを用いれば接合対象部への肉盛り回数を削減できるので工数低減が可能である。さらに、FSWは自動機械で行うのが一般的であるため、技能依存性が低く、安定した品質と生産性の向上を得られる等の利点がある。
しかし、FSWは摩擦熱とFSWツールの回転力で塑性流動を発生させて接合対象部分を混練するという原理上、図14に示した塑性流動部分Z5内の導体板中の端面S2(回転電機コイルの外側部分の端面)側の点がプローブ6の貫入点P1且つFSW始点P2となるため、接合対象部におけるFSW始点P2と導体板端面S2の間の区間が非接合部Z3aとなる。
また、塑性流動部分Z5における、導体板中の端面S3(回転電機コイルの内側部分の端面)側の点がFSW終点P3となる。FSWツール4を導体板の長辺1bの外まで送りきり、塑性流動範囲Z5が導体板端面(コイル内側における長辺1b側の端面)S3を越える。この場合、図12に示した塑性流動部分Z2が母材の外に掻き出されてしまい、大きな欠肉部を形成することになる。
これを防ぐため、一般にはFSWツール4を導体板の長辺1bの外まで送りきらず、導体板の短辺1a,長辺1bの中でFSWツール4の移動を止めて、かつ回転を止めない状態で導体板の短辺1a,長辺1bの接合部分からプローブ6を引き抜く。
この場合、プローブ6を接合部分から抜き終わるより早いタイミングで、まず、ショルダー5と導体板との距離が増加することでショルダー5が機能しなくなり、摩擦熱の減少で塑性流動部分Z2がプローブ6からごく近い周辺に限定されていくため、プローブ6の引き抜き跡(穴)Z6が接合部分に残る。また、上記のFSW始点P2側と同様に、接合対象部におけるFSW終点P3側と導体板端面S3との間の区間が非接合部Z3bとして残ることになる。
FSW始点P2側の非接合部Z3a、FSW終点P3側の非接合部Z3b、および、FSW終点P3側のプローブ6の引き抜き跡Z6は、母材の機械的強度に影響を及ぼす切り欠きであり、これらを含む整形加工対象部Z4a,Z4bの範囲を除去して滑らかに整形し、この切り欠きに対する応力集中を防ぐ。
整形加工対象部Z4aは、非接合部Z3aを含む範囲であって、かつ、(a)塑性流動範囲Z5におけるFSW始点P2側の端部、(b)短辺1aにおける導体板端面(額縁形状コイルの外側部分の端面)S2の一箇所、(c)長辺1bにおける端面S2の一箇所で囲まれた範囲であり、この範囲が除去対象となる。
また、整形加工対象部Z4bは、非接合部Z3bおよび引き抜き跡Z6を含む範囲であって、(a)塑性流動範囲Z5における引き抜き跡Z6、(b)長辺1bにおける端面(額縁形状コイルの内側部分の端面)S3の一箇所、(c)短辺1aにおける端面(額縁形状コイルの内側部分の端面)S4の一箇所、(d)引き抜き跡Z6付近のコイル内側角部P4で囲まれた範囲であり、この範囲が除去対象となる。
しかし、上記の整形加工対象部Z4a,Z4bを除去することにより、応力が集中しやすいコイル内側角部P4を含む部分で有効な接合線が短くなるので機械的強度が減少してしまう。また、作業性が悪いコイル内側角部P4における整形(除去)加工量が多いため、従来の導体板形状の額縁形状コイルにFSWを適用するのは困難であった。
本発明が解決しようとする課題は、生産性が高く且つ接合部の信頼性に優れる回転電機コイル、回転電機、回転電機コイルの製造方法を提供することである。
実施形態における回転電機コイルは、額縁の長辺をなす2枚の導体板前記額縁の短辺をなす2枚の導体板を前記額縁の形状に組み合わせた回転電機コイルであって、前記長辺をなす導体板または前記短辺をなす導体板の形状が凹型であり、前記長辺をなす導体板および前記短辺をなす導体板の一方他方の導体板と突き合わせる部分の線が、前記額縁の内側の端面の延長線と異なるように、前記凹型の導体板の凹部分側の長手部分における凹部分と異なる2か所の部分に対し、前記長辺をなす導体板および前記短辺をなす導体板の他方である2枚の導体板の短手部分1対1で突き合わせ、これらの突き合わせた部分の一部を摩擦攪拌接合によって接合してなり、前記接合する部分のうち、前記摩擦攪拌接合の開始時における前記摩擦攪拌接合のための摩擦攪拌接合ツールのプローブの貫入点である前記摩擦攪拌接合の始点側と当該始点の付近における前記額縁の外側部分の端面との間の区間である非接合部を含む範囲であって、(a)前記摩擦攪拌接合によって生じる塑性流動範囲における前記始点側の端部、(b)前記短辺をなす導体板における前記外側部分の端面の一箇所、および(c)前記長辺をなす導体板における前記外側部分の端面の一箇所、で囲まれた範囲が第1の整形加工対象部として除去され、前記接合する部分のうち、前記摩擦攪拌接合の終点側と当該終点の付近における前記額縁の内側部分の端面との間の区間である非接合部を含み、前記摩擦攪拌接合の終了により前記塑性流動範囲に生じた、前記プローブの引き抜き跡をさらに含む範囲であって、(a)前記引き抜き跡、(b)前記長辺をなす導体板および前記短辺をなす導体板のうち前記引き抜き跡の付近にあるコイル内側角部を含まない導体板における前記内側部分の端面の一箇所、および(c)前記コイル内側角部、で囲まれた範囲が第2の整形加工対象部として除去された、回転電機コイルである
実施形態における回転電機コイルは、額縁の長辺をなす2枚の導体板と前記額縁の短辺をなす2枚の導体板とを前記額縁の形状に組み合わせた回転電機コイルであって、前記長辺をなす導体板および前記短辺をなす導体板の一方の形状が凸型であり、前記長辺をなす導体板および前記短辺をなす導体板の一方と他方とを突き合わせる部分の線が、前記額縁の内側の端面の延長線と異なるように、前記凸型の導体板の凸部分側の長手部分における凸部分と異なる2か所の部分に対し、前記長辺をなす導体板および前記短辺をなす導体板の他方である2枚の導体板を1対1で突き合わせ、これらの突き合わせた部分の一部を1回の摩擦攪拌接合にて接合してなり、前記接合する部分のうち、前記摩擦攪拌接合の開始時における前記摩擦攪拌接合のための摩擦攪拌接合ツールのプローブの貫入点である前記摩擦攪拌接合の始点側と当該始点の付近における前記額縁の外側部分の端面との間の区間である非接合部を含む範囲であって、(a)前記摩擦攪拌接合によって生じる塑性流動範囲における前記始点側の端部、(b)前記短辺をなす導体板における前記外側部分の端面の一箇所、および(c)前記長辺をなす導体板における前記外側部分の端面の一箇所、で囲まれた範囲が第1の整形加工対象部として除去され、前記接合する部分のうち、前記摩擦攪拌接合の終点側と当該終点の付近における前記外側部分の端面との間の区間である非接合部を含み、前記摩擦攪拌接合の終了により前記塑性流動範囲に生じた、前記プローブの引き抜き跡をさらに含む範囲であって、(a)前記引き抜き跡、(b)前記短辺をなす導体板における前記外側部分の端面の一箇所、および(c)前記長辺をなす導体板における前記外側部分の端面の一箇所、で囲まれた範囲が第2の整形加工対象部として除去された、回転電機コイルである。
実施形態における回転電機コイルは、額縁の長辺をなす2枚の導体板と前記額縁の短辺をなす2枚の導体板とを前記額縁の形状に組み合わせた回転電機コイルであって、前記長辺をなす導体板と前記短辺をなす導体板とを摩擦攪拌接合により接合するときの接合線が前記長辺をなす導体板の長手方向および前記短辺をなす導体板の長手方向に対し斜めであり、前記接合線が、前記摩擦攪拌接合の始点側にあるコイル外側角部と前記摩擦攪拌接合の終点側にあるコイル内側角部とが繋がるように、前記長辺をなす導体板および前記短辺をなす導体板を突き合わせ、これらの突き合わせた部分の一部を摩擦攪拌接合によって接合してなり、前記接合する部分のうち、前記摩擦攪拌接合の開始時における前記摩擦攪拌接合のための摩擦攪拌接合ツールのプローブの貫入点である前記摩擦攪拌接合の始点側と前記コイル外側角部との間の区間である非接合部を含む範囲であって、(a)前記摩擦攪拌接合によって生じる塑性流動範囲における前記始点側の端部、および(b)前記コイル外側角部、で囲まれた範囲が第1の整形加工対象部として除去され、前記接合する部分のうち、前記終点側と前記コイル内側角部との間の区間である非接合部を含み、前記摩擦攪拌接合の終了により前記塑性流動範囲に生じた、前記プローブの引き抜き跡をさらに含む範囲であって、(a)前記引き抜き跡、(b)前記長辺をなす導体板における前記額縁の内側部分の端面の一箇所、(c)前記短辺をなす導体板における前記内側部分の端面の一箇所、および(d)前記コイル内側角部、で囲まれた範囲が第2の整形加工対象部として除去された、回転電機コイルである。
実施形態における回転電機コイルの製造方法は、額縁の長辺をなす2枚の導体板前記額縁の短辺をなす2枚の導体板前記額縁の形状に組み合わせた回転電機コイルを製造する方法であって、前記長辺をなす導体板および前記短辺をなす導体板の一方他方と突き合わせる部分の線が、前記額縁の内側の端面の延長線と異なるように、前記長辺をなす導体板および前記短辺をなす導体板を突き合わせ、この突き合わせた部分を摩擦攪拌接合によって接合し、前記接合する部分のうち、前記摩擦攪拌接合の開始時における前記摩擦攪拌接合のための摩擦攪拌接合ツールのプローブの貫入点である前記摩擦攪拌接合の始点側と当該始点の付近における前記額縁の外側部分の端面との間の区間である非接合部を含む範囲であって、(a)前記摩擦攪拌接合によって生じる塑性流動範囲における前記始点側の端部、(b)前記短辺をなす導体板における前記外側部分の端面の一箇所、および(c)前記長辺をなす導体板における前記外側部分の端面の一箇所、で囲まれた範囲を第1の整形加工対象部として除去し、前記接合する部分のうち、前記摩擦攪拌接合の終点側と当該終点の付近における前記額縁の内側部分の端面との間の区間である非接合部を含み、前記摩擦攪拌接合の終了により前記塑性流動範囲に生じた、前記プローブの引き抜き跡をさらに含む範囲であって、(a)前記引き抜き跡、(b)前記長辺をなす導体板および前記短辺をなす導体板のうち前記引き抜き跡の付近にあるコイル内側角部を含まない導体板における前記内側部分の端面の一箇所、および(c)前記コイル内側角部、で囲まれた範囲を第2の整形加工対象部として除去する、回転電機コイルの製造方法である
実施形態における回転電機コイルの製造方法は、額縁の長辺をなす2枚の導体板と前記額縁の短辺をなす2枚の導体板とを前記額縁の形状に組み合わせた回転電機コイルであって、前記長辺をなす導体板および前記短辺をなす導体板の一方の形状が凸型であり、前記長辺をなす導体板および前記短辺をなす導体板の一方と他方とを突き合わせる部分の線が、前記額縁の内側の端面の延長線と異なるように、前記凸型の導体板の凸部分側の長手部分における凸部分と異なる2か所の部分に対し、前記長辺をなす導体板および前記短辺をなす導体板の他方である2枚の導体板を1対1で突き合わせ、これらの突き合わせた部分の一部を1回の摩擦攪拌接合にて接合し、前記接合する部分のうち、前記摩擦攪拌接合の開始時における前記摩擦攪拌接合のための摩擦攪拌接合ツールのプローブの貫入点である前記摩擦攪拌接合の始点側と当該始点の付近における前記額縁の外側部分の端面との間の区間である非接合部を含む範囲であって、(a)前記摩擦攪拌接合によって生じる塑性流動範囲における前記始点側の端部、(b)前記短辺をなす導体板における前記外側部分の端面の一箇所、および(c)前記長辺をなす導体板における前記外側部分の端面の一箇所、で囲まれた範囲を第1の整形加工対象部として除去し、前記接合する部分のうち、前記摩擦攪拌接合の終点側と当該終点の付近における前記外側部分の端面との間の区間である非接合部を含み、前記摩擦攪拌接合の終了により前記塑性流動範囲に生じた、前記プローブの引き抜き跡をさらに含む範囲であって、(a)前記引き抜き跡、(b)前記短辺をなす導体板における前記外側部分の端面の一箇所、および(c)前記長辺をなす導体板における前記外側部分の端面の一箇所、で囲まれた範囲を第2の整形加工対象部として除去する、回転電機コイルの製造方法である。
実施形態における回転電機コイルの製造方法は、額縁の長辺をなす2枚の導体板と前記額縁の短辺をなす2枚の導体板とを前記額縁の形状に組み合わせた回転電機コイルであって、前記長辺をなす導体板と前記短辺をなす導体板とを摩擦攪拌接合により接合するときの接合線が前記長辺をなす導体板の長手方向および前記短辺をなす導体板の長手方向に対し斜めであり、前記接合線が、前記摩擦攪拌接合の始点側にあるコイル外側角部と前記摩擦攪拌接合の終点側にあるコイル内側角部とが繋がるように、前記長辺をなす導体板および前記短辺をなす導体板を突き合わせ、これらの突き合わせた部分の一部を摩擦攪拌接合によって接合し、前記接合する部分のうち、前記摩擦攪拌接合の開始時における前記摩擦攪拌接合のための摩擦攪拌接合ツールのプローブの貫入点である前記摩擦攪拌接合の始点側と前記コイル外側角部との間の区間である非接合部を含む範囲であって、(a)前記摩擦攪拌接合によって生じる塑性流動範囲における前記始点側の端部、および(b)前記コイル外側角部、で囲まれた範囲を第1の整形加工対象部として除去し、前記接合する部分のうち、前記終点側と前記コイル内側角部との間の区間である非接合部を含み、前記摩擦攪拌接合の終了により前記塑性流動範囲に生じた、前記プローブの引き抜き跡をさらに含む範囲であって、(a)前記引き抜き跡、(b)前記長辺をなす導体板における前記額縁の内側部分の端面の一箇所、(c)前記短辺をなす導体板における前記内側部分の端面の一箇所、および(d)前記コイル内側角部、で囲まれた範囲を第2の整形加工対象部として除去する、回転電機コイルの製造方法である。
本発明によれば、生産性が高く且つ接合部の信頼性に優れる回転電機コイルを実現することができる。
第1の実施形態における、凹型導体板を用いた額縁形状コイルの1ターンの構成例を示す図。 第1の実施形態における、凹型導体板を用いた額縁形状コイルのFSW実施部分の概観の一例を示す図。 第2の実施形態における、凸型導体板を用いた額縁形状コイルの1ターンの構成例を示す図。 第2の実施形態における、凸型導体板を用いた額縁形状コイルのFSW実施部分の概観の一例を示す図。 第3の実施形態における、斜め接合用導体板を用いた額縁形状コイルの1ターンの構成例を示す図。 第3の実施形態における、斜め接合用導体板を用いた額縁形状コイルのFSW実施部分の概観の一例を示す図。 第4の実施形態における、タブ板を用いた額縁形状コイルの1ターンの構成例を示す図。 第4の実施形態における、タブ板を用いた額縁形状コイルのFSW実施部分の概観の一例を示す図。 通常のFSWにおける、プローブ挿入側に対して反対側の面に非接合部を生じる場合の一例を示す図。 第5の実施形態における、プローブ挿入側に対して反対側の面に薄板を設置する場合の一例を示す図。 一般的な額縁形状コイルの1ターンの構成例を示す図。 FSWによる接合について説明する図。 FSWによる接合について説明する図。 一般的な額縁形状コイルでFSWを実施した場合の概観の一例を示す図。
以下、各実施形態について図面を用いて説明する。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態について説明する。図1は、第1の実施形態における、凹型導体板を用いた額縁形状コイルの1ターンの構成例を示す図である。
図1では、額縁形状コイルの1ターンを構成する導体板7の2枚の短辺7aが凹型(額縁形状コイルの内側を向くコの字状)をなし、導体板の2枚の長辺7bが矩形をなす場合を示す。これを螺旋状に複数ターン分接合して額縁形状コイルを製造することができる。なお、短辺7aでなく、長辺7bが凹型をなしていてもよい。
図2は、第1の実施形態における、凹型導体板を用いた額縁形状コイルのFSW実施部分の概観の一例を示す図である。ここでは、FSWを実施した後の接合部の概観を示す。図2に示すように、第1の実施形態における額縁形状コイルは、短辺aが凹型であるため、この凹型の短辺aの凹部分側(額縁形状コイルの内側)の長手部分における凹部分と異なる部分(額縁形状コイルの中空部に面する部分)と矩形の長辺bの短手部分との突き合わせ部分となる接合対象部の線が、額縁形状コイルの内側の端面S4の延長線と異なるように、短辺aと長辺bを突き合わせ、この突き合わせた部分をFSWによって接合してなる。
このFSWによる接合の結果、FSW始点P2側に非接合部Z3aが生じ、FSW終点P3側に非接合部Z3bとプローブ引き抜き跡Z6が生じる。第1の実施形態では、短辺が凹型でない場合と比較して、非接合部Z3bとプローブ引き抜き跡Z6の位置が額縁形状コイルの内側角部P4から長辺b寄りに離れた位置にある。
上記の非接合部Z3a,Z3b、引き抜き跡Z6は、母材の機械的強度に影響を及ぼす切り欠きとなるため、グラインダやヤスリを用いて、整形加工対象部Z4a,Z4bを除去して滑らかに整形する。なおFSW終点P3側の整形加工対象部Z4bについては、機械的強度に支障がなければ残してもよい。
整形加工対象部Z4aは、非接合部Z3aを含む範囲であって、かつ、(a)塑性流動範囲Z5におけるFSW始点P2側の端部、(b)短辺7a側の端面(額縁形状コイルの外側部分の端面)S2における一箇所、(c)長辺7b側の端面S2における一箇所で囲まれた範囲であり、この範囲が除去対象となる。
また、整形加工対象部Z4bは、非接合部Z3bおよび引き抜き跡Z6を含む範囲であって、(a)塑性流動範囲Z5における引き抜き跡Z6、(b)長辺7b側の端面(額縁形状コイルの内側部分の端面)S3における一箇所、(c)引き抜き跡Z6付近のコイル内側角部P4で囲まれた範囲であり、この範囲が除去対象となる。
上記のように第1の実施形態では、これらの位置が額縁形状コイルの内側角部P4から離れた位置にある。このため、図11に示したような従来の導体板の構成と比較して、コイル内側角部P4への応力集中を軽減できる。また、非接合部Z3a,Z3b、引き抜き跡Z6がコイル内側角部P4から離れていることで、整形加工の作業性も改善される。
これによって得られた接合部が例えば銅合金であれば、この接合部の融点は1000℃以上であるのに対して、FSW施工時の温度は300〜600℃と低温であり、また、FSWによる接合に要する時間も1〜2分という短時間であるため熱影響は小さく、変形や機械的強度の低下等を抑制できる。他の実施形態でも同様である。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。図3は、第2の実施形態における、凸型導体板を用いた額縁形状コイルの1ターンの構成例を示す図である。図4は、第2の実施形態における、凸型導体板を用いた額縁形状コイルのFSW実施部分の概観の一例を示す図である。
ここでは、額縁形状コイルの1ターンを構成する導体板8の2枚の短辺8aが凸型(額縁形状コイルの内側を向く)をなし、導体板8の2枚の長辺8bが矩形をなす場合について説明する。これを螺旋状に複数ターン分接合して額縁形状コイルを製造することができる。なお、短辺8aでなく、長辺8bが凸型をなしていてもよい。
図3に示すように、第2の実施形態における額縁形状コイルは、短辺aが凸型であるため、この凸型の短辺aの長手部分(額縁形状コイルの内側)における凸部分(額縁形状コイルの中空部に面する部分)と異なる部分(2か所)と2枚の矩形の長辺bの短手部分とを1対1で突き合わせ、この突き合わせた部分をFSWによって接合してなる。この結果、第1の実施形態と同様に、突き合わせ部分となる接合対象部の線は、額縁形状コイルの内側の端面S4の延長線と異なる。
また、図3に示すように、第2の実施形態では、FSWを実施する側である、短辺8aのコイル内側の部分、つまり凸部分には、この長手部分の長さと同じ長さを有する押さえ治具9をFSW実施時にあてがうことができる。これにより、短辺8aのコイル内側の部分における、押さえ治具9と突き合わせられた部分の、FSWによる変形を抑制することができる。
次に、FSW実施後の接合部について説明する。
第2の実施形態では、短辺8aの凸部分について、FSWを継続しつつFSWツールを縦断させて、この縦断部分を短辺8aにおける端面S2側付近から端面S5(S2の反対側であって額縁形状コイルの外側の端面)付近までの間とすることで、短辺8aと2つの長辺8bとの継ぎ手の数(接合部分の数)が通常は端面S2側と端面S5側の2つに分かれるところを端面S2側から端面S5側までの1つとすることが可能である。
これにより、FSW始点P2側の非接合部Z3aは額縁形状コイル外側の端面S2に1箇所生じ、FSW終点P3側の非接合部Z3bおよびプローブ引き抜き跡Z6は額縁形状コイル外側の端面S5(S2の反対側の端面)に1箇所生じる。これにより、第1の実施形態と比較して、1つの短辺に対して2つの長辺を接合する場合に生じる非接合部の数を半分とすることができる。
これらの非接合部Z3a,Z3b、引き抜き跡Z6は、第1の実施形態と同様に、グラインダやヤスリを用いて端面S2側の整形加工対象部Z4aおよび端面S5側の整形加工対象部Z4bとして除去して滑らかに整形する。
整形加工対象部Z4aは、非接合部Z3aを含む範囲であって、かつ、(a)塑性流動範囲Z5におけるFSW始点P2側の端部、(b)短辺8a側の端面S2における一箇所、(c)長辺8b側の端面S2における一箇所で囲まれた範囲であり、この範囲が除去対象となる。
また、整形加工対象部Z4bは、非接合部Z3bおよび引き抜き跡Z6を含む範囲であって、(a)塑性流動範囲Z5における引き抜き跡Z6、(b)短辺8a側の、回転電機コイルの外側部分の端面S5(端面S2の反対側)における一箇所、(c)長辺8b側の端面S5における一箇所で囲まれた範囲であり、この範囲が除去対象となる。
この第2の実施形態では、第1の実施形態と比較して接合対象部の長さが長いので、1回の接合に要する時間は長くなるが、FSWの段取り回数を減少させることができるので、全体の作業時間には大きく影響しない。
なお、凸型の短辺8aの凸部分P6と長辺8bとの間に非接合部分が残ると、この非接合部分が、コイル内側部分での機械的強度に影響を与える切り欠きとなってしまうため、短辺8aの凸部分P6における、短辺(凸型導体板)8aと長辺(矩形導体板)8bとの界面Z7をFSWによる塑性流動範囲Z5に含める。
そのため、短辺(凸型導体板)8aの内側端面S4(凸部分P6の端面)の直近をFSWツールのプローブ6が通過していくため、塑性流動範囲Z5内のプローブ通過範囲Z8が導体板の短辺8aより外に出ない条件で導体板内側が変形する可能性がある。この対策として、額縁形状コイルの導体板の短辺8aの内側端面S4を押さえ治具9を用いて保持することで、導体板内側の変形を防止することができる。
押さえ治具9は、FSW実施中のショルダー5に接触しない厚さを有する。押さえ治具9の材料は、FSWの接合対象材料の1.3倍以上の引張り強度の材料であれば問題無い。例えば、導体の材料が銅合金であるなら、押さえ治具9の材料は一般の炭素鋼相当の強度の鋼で十分である。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。図5は、第3の実施形態における、斜め接合用導体板を用いた額縁形状コイルの1ターンの構成例を示す図である。図6は、第3の実施形態における、斜め接合用導体板を用いた額縁形状コイルのFSW実施部分の概観の一例を示す図である。
ここでは、額縁形状コイルの1ターンを構成する導体板10の短辺10aと長辺10bとが、短辺10a長手方向D1および長辺10bの長手方向D2に対して斜めに切断されており、図6のように、FSW接合線11が額縁形状コイルの外側角部P5から内側角部P4に繋がる場合について説明する。これを螺旋状に複数ターン分接合して額縁形状コイルを製造することができる。
図6に示すように、第3の実施形態では、FSWの実施後に、FSW始点P2側である、外側角部P5の付近に非接合部Z3aが生じ、FSW終点P3側である、額縁コイルの内側角部P4付近に非接合部Z3bとプローブ引き抜き跡Z6とが生じる。
非接合部Z3aは、整形対象部分Z4aとしての加工面積が小さい上に、障害物が少ないため丸鋸等で切断が可能であり、この切断後にグラインダやヤスリで整形する。これにより作業性を改善できる。
また、FSW終点P3側の非接合部Z3bとプローブ引き抜き跡Z6は額縁形状コイルの内側角部P4付近にあるため、整形加工対象部Z4bとして除去してグラインダやヤスリを用いて滑らかに整形する。
整形加工対象部Z4aは、非接合部Z3aを含む範囲であって、かつ、(a)塑性流動範囲Z5におけるFSW始点P2側の端部、(b)FSW始点P2付近のコイル外側角部P5で囲まれた範囲であり、この範囲が除去対象となる。
また、整形加工対象部Z4bは、非接合部Z3bおよび引き抜き跡Z6を含む範囲であって、(a)塑性流動範囲Z5における引き抜き跡Z6、(b)導体板の長辺10b側の端面(回転電機コイルの内側部分の端面)S3における一箇所、(c)導体板の短辺10a側の端面(回転電機コイルの内側部分の端面)S4における一箇所、(d)引き抜き跡Z6付近のコイル内側角部P4で囲まれた範囲であり、この範囲が除去対象となる。
の実施形態では、FSW接合線11を上記の長手方向D1およびD2に対して斜めに傾けているため、FSW接合線11の長さが導体板10の幅よりも長くすることができる。このため、額縁コイルの外側角部P5付近の非接合部Z3a、額縁コイルの内側角部P4付近のFSW終点P3側の非接合部Z3bとプローブ引き抜き跡Z6とを除去および整形しても十分な強度を確保可能である。
なお、上記の例では、FSW始点P2側を外側角部P5の付近とし、FSW終点P3を内側角部P4付近としたが、長辺の導体板と短辺の導体板とを摩擦攪拌接合により接合するときの接合線が長辺および短辺の導体板の長手方向に対し斜めであれば、FSW接合線11の長さが導体板10の幅よりも長い条件のもとで、FSW始点P2とFSW終点P3の少なくとも一方が上記の角部より離れても良い。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。図7は、第4の実施形態における、タブ板を用いた額縁形状コイルの1ターンの構成例を示す図である。図8は、第4の実施形態における、タブ板を用いた額縁形状コイルのFSW実施部分の概観の一例を示す図である。
ここでは、図7に示すように、第1の実施形態で説明した導体板の短辺7aと長辺7bとの突き合わせ部分の端面S2側と端面S3側とを2つのタブ板12で挟むように配置する。
この第4の実施形態では、図8に示すように、プローブの貫入点P1およびFSW始点P2を端面S2側のタブ板12内とし、FSW終点P3を端面S3側のタブ板12内とする。この結果、引き抜き跡Z6は、導体板の突き合わせ部分でなく、端面S3側のタブ板12に生ずる。
ここでは、第1の実施形態で説明した突き合わせ部分をタブ板12で挟み、このタブ板12にFSW始点P2やFSW終点P3を設ける形態について説明したが、これに限らず、第2および第3の実施形態で説明した突き合わせ部分の片側または両側にタブ板12を配置する形態とすることもできる。
これらのタブ板12は、FSW実施時に突き合わせ部分の端面S2側と端面S3側に接合される。FSW実施後は不要部分としてタブ板12を切断し、額縁形状コイルの所定の形状を得ることができる。これを螺旋状に複数ターン分接合して額縁形状コイルを製造することができる。なお、タブ板12の形状によって、額縁形状コイルの設置などに支障がない場合などはタブ板12を残してもよい。
次に、FSW実施後の接合部について説明する。
図8に示すように、FSW接合線(接合対象範囲)13上のFSW始点P2からFSW終点P3までの塑性流動範囲Z5は、導体板7の短辺7aおよび長辺7bの接合対象範囲13の全てを含み、FSW始点P2は端面S2側のタブ板12内とし、FSW終点P3は端面S3側のタブ板12内とするので、導体板中に非接合部は生じない。また、FSW終点P3ではプローブ引き抜き跡Z6が生じるが、タブ板12を導体板から切断して整形することで、導体板7の短辺7aと長辺7bとの接合部に非接合部やプローブ引き抜き跡Z6を整形した部分が無い、均一なコイル形状を得ることができる。
またFSWによる接合対象物の拘束が不十分な場合、FSWの開始直後では線状欠陥を生じることがあるが、第4の実施形態ではタブ板12を設けて、このタブ板12にFSW始点P2を設けることによりFSW始点P2から接合対象物(導体板)までの距離を稼ぐことができるので、接合対象物中で溶接欠陥が発生することを減少させる効果もある。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態について説明する。図9は、通常のFSWにおける、プローブ挿入側に対して反対の面に非接合部を生じる場合の一例を示す図である。図10は、第5の実施形態における、プローブ挿入側に対して反対の面に薄板を設置する場合の一例を示す図である。
図9のように、通常のFSWによる接合では、接合対象である導体板2,3に対し、プローブ6は、これらの導体板2,3を貫通しない深さまで挿入されるが、この場合、塑性流動部分Z2がプローブ挿入側の面に対して反対側の面まで達しないため、この反対側の面の付近に非接合部分Z3cが生じてしまう場合がある。
これを防止するため、図10に示すように、導体板におけるプローブ挿入側の面に対して反対側の面の接合線上に導体板と同じ材質の薄板14を設置し、プローブ6を、導体板2および導体板3を貫通して、かつ、薄板14における、この薄板14を貫通しない深さまで挿入した状態で接合を行う。
このように接合を行なうことで、プローブ6の挿入側の面に対して反対側の面における、導体板2および導体板3の接合対象部Z1の近傍は、全て塑性流動部分Z2となり、また、この接合対象部(接合線)Z1の近傍は薄板14とともに接合されるため、接合対象部Z1上に非接合部を生じることが無くなる。また、薄板14を、導体板2および導体板3と同じ材質とすれば、これらが混練されても問題ない。
接合終了後は、薄板14を除去し、導体板2,3の接合線近傍をグラインダやヤスリで整形することで、額縁コイルの所定の形状を得ることができる。
以上のように、各実施形態では、FSWに適した額縁形状コイルの導体板形状とFSWとの組み合わせにより、TIG溶接やロウ付けに比べて生産性が高く、技能依存性が低く溶接欠陥の少ない信頼性の高い接合部を得られ、また熱影響による材料の強度の低下を防止することができる。
また、非接合部Z3a,Z3bおよびプローブ引き抜き跡Z6周辺の整形(除去)加工部分を減少させることで、生産性を更に向上させるとともに、接合部の有効断面積が増加するため機械的強度を更に向上させ、また、電流密度が低下するためコイル温度を低減することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1a…矩形導体板の短辺、4…FSWツール、5…ショルダー、6…プローブ、7a…凹型導体板の短辺、8a…凸型導体板の短辺、9…押さえ治具、10a…斜めカット導体板の短辺、12…タブ板、14…薄板、P2…FSW始点、P3…FSW終点、P4…額縁形状コイルの内側角部、P5…額縁形状コイルの外側角部、Z2…塑性流動部分、Z3a,Z3b…非接合部分、Z4a,Z4b…整形加工対象部、Z5…塑性流動範囲、Z6…プローブ引き抜き跡。

Claims (10)

  1. 額縁の長辺をなす2枚の導体板前記額縁の短辺をなす2枚の導体板前記額縁の形状に組み合わせた回転電機コイルであって、
    前記長辺をなす導体板または前記短辺をなす導体板の形状が凹型であり、
    前記長辺をなす導体板および前記短辺をなす導体板の一方他方と突き合わせる部分の線が、前記額縁の内側の端面の延長線と異なるように、前記凹型の導体板の凹部分側の長手部分における凹部分と異なる2か所の部分に対し、前記長辺をなす導体板および前記短辺をなす導体板の他方である2枚の導体板の短手部分1対1で突き合わせ、これらの突き合わせた部分の一部を摩擦攪拌接合によって接合してなり、
    前記接合する部分のうち、前記摩擦攪拌接合の開始時における前記摩擦攪拌接合のための摩擦攪拌接合ツールのプローブの貫入点である前記摩擦攪拌接合の始点側と当該始点の付近における前記額縁の外側部分の端面との間の区間である非接合部を含む範囲であって、
    (a)前記摩擦攪拌接合によって生じる塑性流動範囲における前記始点側の端部、
    (b)前記短辺をなす導体板における前記外側部分の端面の一箇所、および
    (c)前記長辺をなす導体板における前記外側部分の端面の一箇所、
    で囲まれた範囲が第1の整形加工対象部として除去され、
    前記接合する部分のうち、前記摩擦攪拌接合の終点側と当該終点の付近における前記額縁の内側部分の端面との間の区間である非接合部を含み、前記摩擦攪拌接合の終了により前記塑性流動範囲に生じた、前記プローブの引き抜き跡をさらに含む範囲であって、
    (a)前記引き抜き跡、
    (b)前記長辺をなす導体板および前記短辺をなす導体板のうち前記引き抜き跡の付近にあるコイル内側角部を含まない導体板における前記内側部分の端面の一箇所、および
    (c)前記コイル内側角部、
    で囲まれた範囲が第2の整形加工対象部として除去された、
    回転電機コイル。
  2. 額縁の長辺をなす2枚の導体板と前記額縁の短辺をなす2枚の導体板とを前記額縁の形状に組み合わせた回転電機コイルであって、
    前記長辺をなす導体板および前記短辺をなす導体板の一方の形状が凸型であり、
    前記長辺をなす導体板および前記短辺をなす導体板の一方と他方とを突き合わせる部分の線が、前記額縁の内側の端面の延長線と異なるように、前記凸型の導体板の凸部分側の長手部分における凸部分と異なる2か所の部分に対し、前記長辺をなす導体板および前記短辺をなす導体板の他方である2枚の導体板を1対1で突き合わせ、これらの突き合わせた部分の一部を1回の摩擦攪拌接合にて接合してなり、
    前記接合する部分のうち、前記摩擦攪拌接合の開始時における前記摩擦攪拌接合のための摩擦攪拌接合ツールのプローブの貫入点である前記摩擦攪拌接合の始点側と当該始点の付近における前記額縁の外側部分の端面との間の区間である非接合部を含む範囲であって、
    (a)前記摩擦攪拌接合によって生じる塑性流動範囲における前記始点側の端部、
    (b)前記短辺をなす導体板における前記外側部分の端面の一箇所、および
    (c)前記長辺をなす導体板における前記外側部分の端面の一箇所、
    で囲まれた範囲が第1の整形加工対象部として除去され、
    前記接合する部分のうち、前記摩擦攪拌接合の終点側と当該終点の付近における前記外側部分の端面との間の区間である非接合部を含み、前記摩擦攪拌接合の終了により前記塑性流動範囲に生じた、前記プローブの引き抜き跡をさらに含む範囲であって、
    (a)前記引き抜き跡、
    (b)前記短辺をなす導体板における前記外側部分の端面の一箇所、および
    (c)前記長辺をなす導体板における前記外側部分の端面の一箇所、
    で囲まれた範囲が第2の整形加工対象部として除去された、
    回転電機コイル。
  3. 前記凸型である導体板の凸部分と、この凸型である導体板に接合する導体板である、前記長辺をなす導体板および前記短辺をなす導体板の他方との界面は、前記1回の摩擦攪拌接合による接合線上の塑性流動範囲に含まれ請求項に記載の回転電機コイル。
  4. 前記凸型の導体板の凸部分に治具をあてがい、前記突き合わせた部分を前記摩擦攪拌接合により接合す請求項またはに記載の回転電機コイル。
  5. 額縁の長辺をなす2枚の導体板と前記額縁の短辺をなす2枚の導体板とを前記額縁の形状に組み合わせた回転電機コイルであって、
    前記長辺をなす導体板と前記短辺をなす導体板とを摩擦攪拌接合により接合するときの接合線が前記長辺をなす導体板の長手方向および前記短辺をなす導体板の長手方向に対し斜めであり、
    前記接合線が、前記摩擦攪拌接合の始点側にあるコイル外側角部と前記摩擦攪拌接合の終点側にあるコイル内側角部とが繋がるように、前記長辺をなす導体板および前記短辺をなす導体板を突き合わせ、これらの突き合わせた部分の一部を摩擦攪拌接合によって接合してなり、
    前記接合する部分のうち、前記摩擦攪拌接合の開始時における前記摩擦攪拌接合のための摩擦攪拌接合ツールのプローブの貫入点である前記摩擦攪拌接合の始点側と前記コイル外側角部との間の区間である非接合部を含む範囲であって、
    (a)前記摩擦攪拌接合によって生じる塑性流動範囲における前記始点側の端部、および
    (b)前記コイル外側角部、
    で囲まれた範囲が第1の整形加工対象部として除去され、
    前記接合する部分のうち、前記終点側と前記コイル内側角部との間の区間である非接合部を含み、前記摩擦攪拌接合の終了により前記塑性流動範囲に生じた、前記プローブの引き抜き跡をさらに含む範囲であって、
    (a)前記引き抜き跡、
    (b)前記長辺をなす導体板における前記額縁の内側部分の端面の一箇所、
    (c)前記短辺をなす導体板における前記内側部分の端面の一箇所、および
    (d)前記コイル内側角部、
    で囲まれた範囲が第2の整形加工対象部として除去された、
    回転電機コイル。
  6. 合対象の前記導体板を突き合わせた部分における、前記プローブを挿入する側の面に対する反対側の面に前記導体板と同じ材質の薄板を設け、前記導体板を貫通して前記薄板に達する位置まで前記プローブを挿入して接合する請求項1、2、5の何れか1項に記載の回転電機コイル。
  7. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の回転電機コイルを用いた回転電機。
  8. 額縁の長辺をなす2枚の導体板前記額縁の短辺をなす2枚の導体板前記額縁の形状に組み合わせた回転電機コイルを製造する方法であって、
    前記長辺をなす導体板または前記短辺をなす導体板の形状が凹型であり、
    前記長辺をなす導体板および前記短辺をなす導体板の一方他方と突き合わせる部分の線が、前記額縁の内側の端面の延長線と異なるように、前記凹型の導体板の凹部分側の長手部分における凹部分と異なる2か所の部分に対し、前記長辺をなす導体板および前記短辺をなす導体板の他方である2枚の導体板の短手部分1対1で突き合わせ、これらの突き合わせた部分の一部を摩擦攪拌接合によって接合し、
    前記接合する部分のうち、前記摩擦攪拌接合の開始時における前記摩擦攪拌接合のための摩擦攪拌接合ツールのプローブの貫入点である前記摩擦攪拌接合の始点側と当該始点の付近における前記額縁の外側部分の端面との間の区間である非接合部を含む範囲であって、
    (a)前記摩擦攪拌接合によって生じる塑性流動範囲における前記始点側の端部、
    (b)前記短辺をなす導体板における前記外側部分の端面の一箇所、および
    (c)前記長辺をなす導体板における前記外側部分の端面の一箇所、
    で囲まれた範囲を第1の整形加工対象部として除去し、
    前記接合する部分のうち、前記摩擦攪拌接合の終点側と当該終点の付近における前記額縁の内側部分の端面との間の区間である非接合部を含み、前記摩擦攪拌接合の終了により前記塑性流動範囲に生じた、前記プローブの引き抜き跡をさらに含む範囲であって、
    (a)前記引き抜き跡、
    (b)前記長辺をなす導体板および前記短辺をなす導体板のうち前記引き抜き跡の付近にあるコイル内側角部を含まない導体板における前記内側部分の端面の一箇所、および
    (c)前記コイル内側角部、
    で囲まれた範囲を第2の整形加工対象部として除去する、
    回転電機コイルの製造方法。
  9. 額縁の長辺をなす2枚の導体板と前記額縁の短辺をなす2枚の導体板とを前記額縁の形状に組み合わせた回転電機コイルであって、
    前記長辺をなす導体板および前記短辺をなす導体板の一方の形状が凸型であり、
    前記長辺をなす導体板および前記短辺をなす導体板の一方と他方とを突き合わせる部分の線が、前記額縁の内側の端面の延長線と異なるように、前記凸型の導体板の凸部分側の長手部分における凸部分と異なる2か所の部分に対し、前記長辺をなす導体板および前記短辺をなす導体板の他方である2枚の導体板を1対1で突き合わせ、これらの突き合わせた部分の一部を1回の摩擦攪拌接合にて接合し、
    前記接合する部分のうち、前記摩擦攪拌接合の開始時における前記摩擦攪拌接合のための摩擦攪拌接合ツールのプローブの貫入点である前記摩擦攪拌接合の始点側と当該始点の付近における前記額縁の外側部分の端面との間の区間である非接合部を含む範囲であって、
    (a)前記摩擦攪拌接合によって生じる塑性流動範囲における前記始点側の端部、
    (b)前記短辺をなす導体板における前記外側部分の端面の一箇所、および
    (c)前記長辺をなす導体板における前記外側部分の端面の一箇所、
    で囲まれた範囲を第1の整形加工対象部として除去し、
    前記接合する部分のうち、前記摩擦攪拌接合の終点側と当該終点の付近における前記外側部分の端面との間の区間である非接合部を含み、前記摩擦攪拌接合の終了により前記塑性流動範囲に生じた、前記プローブの引き抜き跡をさらに含む範囲であって、
    (a)前記引き抜き跡、
    (b)前記短辺をなす導体板における前記外側部分の端面の一箇所、および
    (c)前記長辺をなす導体板における前記外側部分の端面の一箇所、
    で囲まれた範囲を第2の整形加工対象部として除去する、
    回転電機コイルの製造方法。
  10. 額縁の長辺をなす2枚の導体板と前記額縁の短辺をなす2枚の導体板とを前記額縁の形状に組み合わせた回転電機コイルであって、
    前記長辺をなす導体板と前記短辺をなす導体板とを摩擦攪拌接合により接合するときの接合線が前記長辺をなす導体板の長手方向および前記短辺をなす導体板の長手方向に対し斜めであり、
    前記接合線が、前記摩擦攪拌接合の始点側にあるコイル外側角部と前記摩擦攪拌接合の終点側にあるコイル内側角部とが繋がるように、前記長辺をなす導体板および前記短辺をなす導体板を突き合わせ、これらの突き合わせた部分の一部を摩擦攪拌接合によって接合し、
    前記接合する部分のうち、前記摩擦攪拌接合の開始時における前記摩擦攪拌接合のための摩擦攪拌接合ツールのプローブの貫入点である前記摩擦攪拌接合の始点側と前記コイル外側角部との間の区間である非接合部を含む範囲であって、
    (a)前記摩擦攪拌接合によって生じる塑性流動範囲における前記始点側の端部、および
    (b)前記コイル外側角部、
    で囲まれた範囲を第1の整形加工対象部として除去し、
    前記接合する部分のうち、前記終点側と前記コイル内側角部との間の区間である非接合部を含み、前記摩擦攪拌接合の終了により前記塑性流動範囲に生じた、前記プローブの引き抜き跡をさらに含む範囲であって、
    (a)前記引き抜き跡、
    (b)前記長辺をなす導体板における前記額縁の内側部分の端面の一箇所、
    (c)前記短辺をなす導体板における前記内側部分の端面の一箇所、および
    (d)前記コイル内側角部、
    で囲まれた範囲を第2の整形加工対象部として除去する、
    回転電機コイルの製造方法。
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