[1.パチンコ機の全体構造]
本発明の一実施形態であるパチンコ機1について、図面を参照して詳細に説明する。まず、図1乃至図9を参照して本実施形態のパチンコ機1の全体構成について説明する。図1は本発明の一実施形態であるパチンコ機の正面図である。図2はパチンコ機の右側面図であり、図3はパチンコ機の平面図であり、図4はパチンコ機の背面図である。図5はパチンコ機を前から見た斜視図であり、図6はパチンコ機を後ろから見た斜視図である。図7は本体枠から扉枠を開放させると共に、外枠から本体枠を開放させた状態で前から見たパチンコ機の斜視図である。図8はパチンコ機を扉枠、遊技盤、本体枠、及び外枠に分解して前から見た分解斜視図であり、図9はパチンコ機を扉枠、遊技盤、本体枠、及び外枠に分解して後ろから見た分解斜視図である。
本実施形態のパチンコ機1は、遊技ホールの島設備(図示しない)に設置される枠状の外枠2と、外枠2の前面を開閉可能に閉鎖する扉枠3と、扉枠3を開閉可能に支持していると共に外枠2に開閉可能に取付けられている本体枠4と、本体枠4に前側から着脱可能に取付けられると共に扉枠3を通して遊技者側から視認可能とされ遊技者によって遊技球が打込まれる遊技領域5aを有した遊技盤5と、を備えている。
パチンコ機1の外枠2は、図8及び図9等に示すように、上下に離間しており左右に延びている上枠部材10及び下枠部材20と、上枠部材10及び下枠部材20の両端同士を連結しており上下に延びている左枠部材30及び右枠部材40と、を備えている。上枠部材10、下枠部材20、左枠部材30、及び右枠部材40は、前後の幅が同じ幅に形成されている。また、上枠部材10及び下枠部材20の左右の長さに対して、左枠部材30及び右枠部材40の上下の長さが、長く形成されている。
また、外枠2は、左枠部材30及び右枠部材40の下端同士を連結し下枠部材20の前側に取付けられる幕板部材50と、上枠部材10の正面視左端部側に取付けられている外枠側上ヒンジ部材60と、幕板部材50の正面視左端側上部と左枠部材30とに取付けられている外枠側下ヒンジ部材70と、を備えている。外枠2の外枠側上ヒンジ部材60と外枠側下ヒンジ部材70とによって、本体枠4及び扉枠3が開閉可能に取付けられている。
パチンコ機1の扉枠3は、正面視の外形が四角形で前後に貫通している貫通口111を有した枠状の扉枠ベースユニット100と、扉枠ベースユニット100の前面下部に取付けられ遊技球を貯留可能な上皿201及び下皿202を有した皿ユニット200と、扉枠ベースユニット100の前面上部に取付けられるトップユニット350と、扉枠ベースユニット100の前面左部に取付けられる左サイドユニット400と、扉枠ベースユニット100の前面右部に取付けられる右サイドユニット450と、扉枠ベースユニット100の前面右下部に皿ユニット200を貫通して取付けられ上皿201に貯留された遊技球を遊技盤5の遊技領域内へ打込むために遊技者が操作可能なハンドルユニット500と、扉枠ベースユニット100の後面下部に取付けられ遊技領域内へ打ち損じた遊技球を受けて皿ユニット200の下皿202へ排出するファールカバーユニット520と、扉枠ベースユニット100の後面下部に取付けられ上皿201の遊技球を球発射装置680へ送るための球送りユニット540と、扉枠ベースユニット100の後面に取付けられ貫通口111を閉鎖するガラスユニット560と、ガラスユニット560の後面下部を覆う防犯カバー580と、を備えている。
パチンコ機1の本体枠4は、一部が外枠2の枠内に挿入可能とされると共に遊技盤5の外周を支持可能とされた枠状の本体枠ベース600と、本体枠ベース600の正面視左側の上下両端に取付けられ外枠2の外枠側上ヒンジ部材60及び外枠側下ヒンジ部材70に夫々回転可能に取付けられると共に扉枠3の扉枠側上ヒンジ部材140及び扉枠側下ヒンジ部材150が夫々回転可能に取付けられる本体枠側上ヒンジ部材620及び本体枠側下ヒンジ部材640と、本体枠ベース600の正面視左側面に取付けられる補強フレーム660と、本体枠ベース600の前面下部に取付けられており遊技盤5の遊技領域5a内に遊技球を打込むための球発射装置680と、本体枠ベースの正面視右側面に取付けられており外枠2と本体枠4、及び扉枠3と本体枠4の間を施錠する施錠ユニット700と、本体枠ベース600の正面視上辺及び左辺に沿って後側に取付けられており遊技者側へ遊技球を払出す逆L字状の払出ユニット800と、本体枠ベース600の後面下部に取付けられている基板ユニット900と、本体枠ベース600の後側に開閉可能に取付けられ本体枠ベース600に取付けられた遊技盤5の後側を覆う裏カバー980と、を備えている。
本体枠4の払出ユニット800は、本体枠ベース600の後側に取付けられる逆L字状の払出ユニットベース801と、払出ユニットベース801の上部に取付けられており上方へ開放された左右に延びた箱状で図示しない島設備から供給される遊技球を貯留する球タンク802と、球タンク802の下側で払出ユニットベース801に取付けられており球タンク802内の遊技球を正面視左方向へ誘導する左右に延びたタンクレール803と、払出ユニットベース801における正面視左側上部の後面に取付けられタンクレール803からの遊技球を蛇行状に下方へ誘導する球誘導ユニット820と、球誘導ユニット820の下側で払出ユニットベース801から着脱可能に取付けられており球誘導ユニット820により誘導された遊技球を払出制御基板ボックス950に収容された払出制御基板951(図71を参照)からの指示に基づいて一つずつ払出す払出装置830と、払出ユニットベース801の後面に取付けられ払出装置830によって払出された遊技球を下方へ誘導すると共に皿ユニット200における上皿201での遊技球の貯留状態に応じて遊技球を通常放出口又は満タン放出口の何れかから放出させる上部満タン球経路ユニット850と、払出ユニットベース801の下端に取付けられ上部満タン球経路ユニット850の通常放出口から放出された遊技球を前方へ誘導して前端から扉枠3の貫通球通路526へ誘導する通常誘導路及び満タン放出口から放出された遊技球を前方へ誘導して前端から扉枠3の満タン球受口530へ誘導する満タン誘導路を有した下部満タン球経路ユニット860と、を備えている。
本体枠4の基板ユニット900は、本体枠ベース600の後側に取付けられる基板ユニットベース910と、基板ユニットベース910の正面視左側で本体枠ベース600の後側に取付けられ内部に低音用のスピーカ921を有したスピーカユニット920と、基板ユニットベース910の後側で正面視右側に取付けられ内部に電源基板が収容されている電源基板ボックス930と、スピーカユニット920の後側に取付けられており内部にインターフェイス制御基板が収容されているインターフェイス制御基板ボックス940と、電源基板ボックス930及びインターフェイス制御基板ボックス940に跨って取付けられており内部に遊技球の払出しを制御する払出制御基板951が収容された払出制御基板ボックス950と、を備えている。
パチンコ機1の遊技盤5は、図8及び図9等に示すように、遊技球が打込まれる遊技領域5aの外周を区画し球発射装置680から発射された遊技球を遊技領域5aの上部に案内する外レール1001及び内レール1002を有した前構成部材1000と、前構成部材1000の後側に取付けられると共に遊技領域5aの後端を区画する平板状の遊技パネル1100と、遊技パネル1100の後側の下部に取付けられており上方に開放された箱状の基板ホルダ1200と、基板ホルダ1200の後側に取付けられておりパチンコ機1の遊技を制御するための主制御基板1310を有している主制御ユニット1300と、遊技パネル1100の前側で遊技領域5a内に取付けられ遊技領域5a内に打込まれた遊技球を受入可能な複数の入賞口を有した表ユニット(図示は省略)と、基板ホルダ1200の上側で遊技パネル1100の後側に取付けられている裏ユニット3000と、を備えている。
本実施形態のパチンコ機1は、上皿201に遊技球を貯留した状態で、遊技者がハンドルレバー504を回転操作すると、球発射装置680によってハンドルレバー504の回転角度に応じた強さで遊技球が遊技盤5の遊技領域5a内へ打込まれる。そして、遊技領域5a内に打込まれた遊技球が、図示しない入賞口に受入れられると、受入れられた入賞口に応じて、所定数の遊技球が払出装置830によって上皿201に払出される。この遊技球の払出しによって遊技者の興趣を高めることができるため、上皿201内の遊技球を遊技領域5a内へ打込ませることができ、遊技者に遊技を楽しませることができる。
[2.遊技盤の全体構成]
次に、パチンコ機1の遊技盤5の全体構成について、図10乃至図16を参照して詳細に説明する。図10は、遊技盤の正面図である。図11は遊技盤を右前から見た斜視図であり、図12は遊技盤を左前から見た斜視図であり、図13は遊技盤を後ろから見た斜視図である。また、図14は遊技盤を主な構成毎に分解して前から見た分解斜視図であり、図15は遊技盤を主な構成毎に分解して後ろから見た分解斜視図である。更に、図16は、遊技盤における前構成部材及び表ユニットを遊技領域内の前後方向の略中央で切断した正面図である。
本実施形態の遊技盤5は、遊技者がハンドルユニット500のハンドルレバー504を操作することで遊技球が打込まれる遊技領域5aを有している。また、遊技盤5は、遊技領域5aの外周を区画し外形が正面視略四角形状とされた前構成部材1000と、前構成部材1000の後側に取付けられており遊技領域5aの後端を区画する板状の遊技パネル1100と、遊技パネル1100の後側下部に取付けられている基板ホルダ1200と、基板ホルダ1200の後面に取付けられており遊技球を遊技領域5a内へ打込むことで行われる遊技内容を制御する主制御基板1310(図71を参照)を有している主制御ユニット1300と、を備えている。遊技パネル1100の前面において遊技領域5a内となる部位には、遊技球と当接する複数の障害釘が所定のゲージ配列で植設されている(図示は省略)。
また、遊技盤5は、主制御基板1310からの制御信号に基づいて遊技状況を表示し前構成部材1000の左下隅に遊技者側へ視認可能に取付けられている機能表示ユニット1400と、遊技パネル1100の後側に取付けられている周辺制御ユニット1500と、正面視において遊技領域5aの中央に配置されており所定の演出画像を表示可能なメイン液晶表示装置1600と、遊技パネル1100の前面に取付けられる表ユニット2000と、遊技パネル1100の後面に取付けられる裏ユニット3000と、を更に備えている。裏ユニット3000の後面にメイン液晶表示装置1600が取付けられていると共に、メイン液晶表示装置1600の後面に周辺制御ユニット1500が取付けられている。
遊技パネル1100は、外周が枠状の前構成部材1000の内周よりもやや大きく形成されていると共に透明な平板状のパネル板1110と、パネル板1110の外周を保持しており前構成部材1000の後側に取付けられると共に後面に裏ユニット3000が取付けられる枠状のパネルホルダ1120と、を備えている。
表ユニット2000は、遊技領域5a内に打込まれた遊技球を受入可能に常時開口している複数の一般入賞口2001と、複数の一般入賞口2001とは遊技領域5a内の異なる位置で遊技球を受入可能に常時開口している第一始動口2002と、遊技領域5a内の所定位置に取付けられており遊技球の通過を検知するゲート部2003と、遊技球がゲート部2003を通過することにより抽選される普通抽選結果に応じて遊技球の受入れが可能となる第二始動口2004と、第一始動口2002又は第二始動口2004への遊技球の受入れにより抽選される第一特別抽選結果又は第二特別抽選結果に応じて遊技球の受入れが何れかにおいて可能となる第一大入賞口2005及び第二大入賞口2006と、を備えている。第二大入賞口2006は、遊技球が流通する一つの流路に配置された第二上大入賞口2006aと第二下大入賞口2006bとの二つの大入賞口により構成されている(図16を参照)。
また、表ユニット2000は、技領域5a内の左右方向中央でアウト口1111の直上に取付けられており第一始動口2002及び第一大入賞口2005を有している始動口ユニット2100と、始動口ユニット2100の正面視左方で内レール1002に沿って取付けられており三つの一般入賞口2001を有しているサイドユニット下2200と、サイドユニット下2200の正面視左端上方に取付けられているサイドユニット上2300と、遊技領域5a内の略中央に取付けられており一つの一般入賞口2001、ゲート部2003、第二始動口2004、及び第二大入賞口2006を有している枠状のセンター役物2500と、を備えている。
裏ユニット3000は、パネルホルダ1120の後面に取付けられ前方が開放されている箱状で後壁に四角い開口部3010aを有している裏箱3010と、裏箱3010内の所定位置に配置されており表ユニット2000の一般入賞口2001に受入れられた遊技球を検知する複数の一般入賞口センサ3015と、裏箱3010の後面に取付けられておりメイン液晶表示装置1600を着脱可能に取付けるためのロック機構3020と、裏箱3010内の正面視右端に取付けられておりセンター役物2500の一般入賞口2001や第二始動口2004に受入れられた遊技球を排出するための右球通路ユニット3030と、裏箱3010内の正面視右下隅の前端付近に取付けられておりセンター役物2500の第二大入賞口2006や第二アウト口2543cに受入れられた遊技球を排出するための右下球通路ユニット3035と、を備えている。
また、裏ユニット3000は、裏箱3010の後面に取付けられている上中継基板3040と、上中継基板3040の後側を覆う上中継基板カバー3041と、裏箱3010の後面に回動可能に取付けられている箱状の演出駆動基板ボックス3042と、演出駆動基板ボックス3042内に収容されている演出駆動基板3043と、裏箱3010の後面に取付けられているパネル中継基板3044と、パネル中継基板3044の後側を覆うパネル中継基板カバー3045と、を備えている。
更に、裏ユニット3000は、裏箱3010内の前端で正面視左辺側の上下方向中央から上寄りに取付けられている裏左中装飾ユニット3050と、裏箱3010内における開口部3010aの下方で裏箱3010の後壁付近に取付けられている裏下後可動演出ユニット3100と、裏箱3010内における開口部3010aの上方で正面視左側に取付けられている裏上左可動演出ユニット3200と、裏箱3010内で開口部3010aの正面視左側に取付けられている裏左可動演出ユニット3300と、裏箱3010内における開口部3010aの上方で左右方向中央から正面視右端までにかけて取付けられている裏上中可動演出ユニット3400と、裏箱3010内における開口部3010aの下方で裏下後可動演出ユニット3100の前方に取付けられている裏下前可動演出ユニット3500と、を備えている。
[2−1.前構成部材]
次に、前構成部材1000について、主に図14及び図15を参照して説明する。前構成部材1000は、正面視の外形が略正方形とされ、内形が略円形状に前後方向へ貫通しており、内形の内周によって遊技領域5aの外周を区画している。この前構成部材1000は、正面視で左右方向中央から左寄りの下端から時計回りの周方向へ沿って円弧状に延び正面視左右方向中央上端を通り過ぎて右斜め上部まで延びた外レール1001と、外レール1001に略沿って前構成部材1000の内側に配置され正面視左右方向中央下部から正面視左斜め上部まで円弧状に延びた内レール1002と、内レール1002の下端の正面視右側で遊技領域5aの最も低くなった位置に形成されており後方へ向かって低くなるように傾斜しているアウト誘導部1003と、を備えている。
また、前構成部材1000は、アウト誘導部1003の正面視右端から前構成部材1000の右辺付近まで右端側が僅かに高くなるように直線状に傾斜している右下レール1004と、右下レール1004の右端から前構成部材1000の右辺に沿って外レール1001の上端の下側まで延びており上部が前構成部材1000の内側へ湾曲している右レール1005と、右レール1005の上端と外レール1001の上端とを繋いでおり外レール1001に沿って転動して来た遊技球が当接する衝止部1006と、を備えている。
また、前構成部材1000は、内レール1002の上端に回動可能に軸支され、外レール1001との間を閉鎖するように内レール1002の上端から上方へ延出した閉鎖位置と正面視時計回りの方向へ回動して外レール1001との間を開放した開放位置との間でのみ回動可能とされると共に閉鎖位置側へ復帰するように図示しないバネによって付勢された逆流防止部材1007を、備えている。
[2−2.遊技パネル]
次に、遊技パネル1100について、主に図14及び図15を参照して説明する。遊技パネル1100は、外周が枠状の前構成部材1000の内周よりもやや大きく形成されていると共に透明な合成樹脂で形成されている平板状のパネル板1110と、パネル板1110の外周を保持しており前構成部材1000の後側に取付けられると共に後面に裏ユニット3000が取付けられる枠状のパネルホルダ1120と、を備えている。遊技パネル1100のパネル板1110は、遊技領域5a内において最も低い位置となる部位に前後に貫通しているアウト口1111が形成されている。また、パネル板1110には、前後に貫通しており表ユニット2000を取付けるための開口部1112が複数形成されている。
遊技パネル1100のパネルホルダ1120は、パネル板1110を後側から着脱可能に保持している。また、パネルホルダ1120は、裏ユニット3000を取付けるための取付孔と、位置決め孔とが後面に複数形成されている。
遊技パネル1100を前構成部材1000の後側に取付けた状態では、前構成部材1000のアウト誘導部1003の後側にパネル板1110のアウト口1111が開口した状態となる。これにより、遊技領域5aの下端へ流下した遊技球が、アウト誘導部1003によって後側のアウト口1111へ誘導され、アウト口1111を通って遊技パネル1100の後側へ排出される。
[2−3.基板ホルダ]
次に、基板ホルダ1200について、図11乃至図15を参照して説明する。基板ホルダ1200は、上方及び前方が開放された横長の箱状に形成されており、底面が左右方向中央へ向かって低くなるように傾斜している。この基板ホルダ1200は、遊技盤5に組立てた状態では、遊技パネル1100の後側に取付けられている裏ユニット3000の下部を下側から覆うことができる。これにより、アウト口1111を通って遊技パネル1100の後側へ排出された遊技球、及び、表ユニット2000及び裏ユニット3000から下方へ排出された遊技球、を全て受けることができ、底面に形成された排出部1201(図14を参照)から下方へ排出させることができる。
[2−4.主制御基板ユニット]
次に、主制御ユニット1300について、図11乃至図15、及び図71を参照して説明する。主制御ユニット1300は、基板ホルダ1200の後面に着脱可能に取付けられている。この主制御ユニット1300は、遊技内容及び遊技球の払出し等を制御する主制御基板1310と、主制御基板1310を収容しており基板ホルダ1200に取付けられる主制御基板ボックス1320と、を備えている。
主制御基板ボックス1320は、複数の封印機構を備えており、一つの封印機構を用いて主制御基板ボックス1320を閉じると、次に、主制御基板ボックス1320を開けるためにはその封印機構を破壊する必要があり、主制御基板ボックス1320の開閉の痕跡を残すことができる。従って、開閉の痕跡を見ることで、主制御基板ボックス1320の不正な開閉を発見することができ、主制御基板1310への不正行為に対する抑止力が高められている。
[2−5.機能表示ユニット]
次に、機能表示ユニット1400について、図10乃至図12を参照して説明する。機能表示ユニット1400は、図示するように、遊技領域5aの外側で前構成部材1000の左下隅に取付けられている。この機能表示ユニット1400は、遊技盤5をパチンコ機1に組立てた状態で、扉枠3の貫通口111を通して前方(遊技者側)から視認することができる(図1を参照)。この機能表示ユニット1400は、主制御基板1310からの制御信号に基づき複数のLEDを用いて、遊技状態(遊技状況)や、普通抽選結果や特別抽選結果等を表示するものである。
機能表示ユニット1400は、詳細な図示は省略するが、遊技状態を表示する一つのLEDからなる状態表示器と、ゲート部2003に対する遊技球の通過により抽選される普通抽選結果に基づいて二つのLEDを点滅制御することにより普通図柄を変動表示した後にこれら二つのLEDを普通抽選結果に応じた点灯態様で表示させる普通図柄表示器と、ゲート部2003に対する遊技球の通過に係る普通図柄の変動表示のうち未だ変動表示の開始条件が成立していない変動表示の個数である保留数を表示する二つのLEDからなる普通保留表示器と、第一始動口2002への遊技球の受入れ(始動入賞の発生)により抽選された第一特別抽選結果に基づいて八つのLEDを点滅制御することにより第一特別図柄を変動表示した後にこれら八つのLEDを第一特別抽選結果に応じた点灯態様で表示させる第一特別図柄表示器と、第一始動口2002への遊技球の受入れに係る第一特別図柄の変動表示のうち未だ変動表示の開始条件が成立していない変動表示の個数である保留数を表示する二つのLEDからなる第一特別保留数表示器と、第二始動口2004への遊技球の受入れ(始動入賞の発生)により抽選された第二特別抽選結果に基づいて八つのLEDを点滅制御することにより第二特別図柄を変動表示した後にこれら八つのLEDを第二特別抽選結果に応じた点灯態様で表示させる第二特別図柄表示器と、第二始動口2004への遊技球の受入れに係る第二特別図柄の変動表示のうち未だ変動表示の開始条件が成立していない変動表示の個数である保留数を表示する二つのLEDからなる第二特別保留数表示器と、第一特別抽選結果又は第二特別抽選結果が「大当り」等の時に、第一大入賞口2005や第二大入賞口2006の開閉パターンの繰返し回数(ラウンド数)を表示する二つのLEDからなるラウンド表示器と、を主に備えている。
この機能表示ユニット1400では、備えられているLEDを、適宜、点灯、消灯、及び、点滅、等させることにより、保留数や図柄等を表示することができる。
[2−6.周辺制御ユニット]
次に、周辺制御ユニット1500について、図13及び図15を参照して説明する。周辺制御ユニット1500は、裏ユニット3000の裏箱3010の後面に取付けられている。周辺制御ユニット1500は、主制御基板1310からの制御信号に基づいて遊技者に提示する演出を制御する周辺制御基板1510(図71を参照)と、周辺制御基板1510を収容している周辺制御基板ボックス1520と、を備えている。周辺制御基板1510は、発光演出、サウンド演出、及び可動演出、等を制御するための周辺制御部1511と、演出画像を制御するための液晶表示制御部1512と、を備えている(図71を参照)。
[2−7.メイン液晶表示装置]
次に、メイン液晶表示装置1600について、図10乃至図16を参照して説明する。メイン液晶表示装置1600は、正面視において遊技領域5aの中央に配置されており、遊技パネル1100の後側に裏ユニット3000の裏箱3010を介して取付けられている。詳述すると、メイン液晶表示装置1600は、裏箱3010の後壁の略中央の後面に対して、着脱可能に取付けられている。このメイン液晶表示装置1600は、遊技盤5を組立てた状態で、枠状のセンター役物2500の枠内を通して、前側(遊技者側)から視認することができる。このメイン液晶表示装置1600は、白色LEDをバックライトとしたフルカラーの表示装置であり、静止画像や動画を表示することができる。
メイン液晶表示装置1600は、図14及び図15に示すように、正面視左側面から外方へ突出している二つの左固定片1601と、正面視右側面から外方へ突出している右固定片1602と、を備えている。このメイン液晶表示装置1600は、液晶画面を前方へ向けた状態で、後述する裏箱3010の枠状の液晶取付部内の正面視左内周面に開口している二つの固定溝3010cに、裏箱3010の斜め後方から二つの左固定片1601を挿入した上で、右固定片1602側を前方へ移動させて、右固定片1602をロック機構3020の開口部内に挿入し、ロック機構3020を下方へスライドさせることにより、裏箱3010に取付けられる。
[2−8.表ユニットの全体構成]
次に、表ユニット2000について、主に図10乃至図12、図14乃至図16を参照して説明する。遊技盤5の表ユニット2000は、遊技パネル1100のパネル板1110に、前方から取付けられており、前端がパネル板1110の前面よりも前方へ突出していると共に、後端が開口部1112を貫通してパネル板1110の後面よりも後方へ突出している。本実施形態の表ユニット2000は、遊技領域5a内に打込まれた遊技球を受入可能としており常時開口している複数の一般入賞口2001と、複数の一般入賞口2001とは遊技領域5a内の異なる位置で遊技球を受入可能に常時開口している第一始動口2002と、遊技領域5a内の所定位置に取付けられており遊技球の通過を検知するゲート部2003と、遊技球がゲート部2003を通過することにより抽選される普通抽選結果に応じて遊技球の受入れが可能となる第二始動口2004と、第一始動口2002又は第二始動口2004への遊技球の受入れにより抽選される第一特別抽選結果又は第二特別抽選結果に応じて何れかにおいて遊技球の受入れが可能となる第一大入賞口2005及び第二大入賞口2006と、を備えている。
複数(ここでは四つ)の一般入賞口2001は、三つが遊技領域5a内の下部に配置されており、残りの一つが遊技領域5a内における正面視右上付近に配置されている。第一始動口2002は、遊技領域5a内の左右方向中央でアウト口1111の直上に配置されている。ゲート部2003は、遊技領域5a内における正面視右上で衝止部1006の略直下に配置されている。第二始動口2004は、ゲート部2003の直下から正面視右寄りに配置されている。上述した複数の一般入賞口2001のうち遊技領域5a内の正面視右上付近に配置されている一般入賞口2001は、第二始動口2004の直上に配置されている。第一大入賞口2005は、第一始動口2002とアウト口1111との間に配置されている。第二大入賞口2006は、第一始動口2002の正面視右方で第一大入賞口2005よりも上方に配置されている。
表ユニット2000における第二大入賞口2006は、図16に示すように、遊技球が流通する一つの流路に沿って配置された第二上大入賞口2006aと第二下大入賞口2006bとにより構成されている。第二大入賞口2006は、第二上大入賞口2006aが遊技領域5a内における正面視右下付近に配置されており、第二下大入賞口2006bが第二上大入賞口2006aの正面視左側で下方に配置されている。
また、表ユニット2000は、技領域5a内の左右方向中央でアウト口1111の直上に取付けられており第一始動口2002及び第一大入賞口2005を有している始動口ユニット2100と、始動口ユニット2100の正面視左方で内レール1002に沿って取付けられており三つの一般入賞口2001を有しているサイドユニット下2200と、サイドユニット下2200の正面視左端上方に取付けられているサイドユニット上2300と、遊技領域5a内の略中央に取付けられており一つの一般入賞口2001、ゲート部2003、第二始動口2004、及び第二大入賞口2006を有している枠状のセンター役物2500と、を備えている。
[2−8a.始動口ユニット]
次に、表ユニット2000の始動口ユニット2100について、主に図17を参照して説明する。図17(a)は表ユニットにおける始動口ユニットを前から見た斜視図であり、(b)は始動口ユニットを後ろから見た斜視図である。始動口ユニット2100は、遊技領域5a内において、左右方向中央の下端部付近でアウト口1111の直上に配置されており、パネル板1110に前方から取付けられている。この始動口ユニット2100は、第一始動口2002及び第一大入賞口2005を有している。
始動口ユニット2100は、パネル板1110の前面に取付けられ左右に延びた矩形状で前後に貫通している第一大入賞口2005を有した平板状のユニットベース2101と、ユニットベース2101における第一大入賞口2005の上方で左右方向略中央の上部から前方へ突出しており第一始動口2002を形成している球受部2102と、ユニットベース2101の後側に取付けられており第一始動口2002に受入れられた遊技球を下方へ誘導する球誘導部2103と、球誘導部2103に取付けられており第一始動口2002に受入れられた遊技球を検知する第一始動口センサ2104と、第一大入賞口2005を閉鎖するようにユニットベース2101の後面に取付けられている第一アタッカユニット2110と、を備えている。
始動口ユニット2100の第一アタッカユニット2110は、第一大入賞口2005を後方から閉鎖するようにユニットベース2101の後面に取付けられ前端が第一大入賞口2005と略同じ大きさで前方に開放されている箱状のユニットケース2111と、第一大入賞口2005を開閉可能にユニットケース2111の前端で下辺が回動可能に支持されている横長矩形状で平板状の第一大入賞口扉部材2112と、ユニットケース2111内に取付けられており第一大入賞口扉部材2112を開閉駆動させる第一アタッカソレノイド2113と、ユニットケース2111内に取付けられており第一大入賞口2005に受入れられた遊技球を検知する第一大入賞口センサ2114と、ユニットケース2111の上面に取付けられており第一始動口センサ2104、第一アタッカソレノイド、及び第一大入賞口センサ2114と主制御基板1310との接続を中継する始動口ユニット中継基板2115と、ユニットケース2111の下部に取付けられており第一大入賞口2005を発光装飾させるための始動口ユニット装飾基板(図示は省略)と、を備えている。
第一始動口2002を形成している球受部2102は、遊技球を一度に一つのみ受入可能な大きさで上方に向かって開口している。ユニットベース2101を貫通している第一大入賞口2005は、遊技球を一度に複数(例えば、4個〜6個)受入可能な大きさで前方に向かって開口している。
始動口ユニット2100は、球受部2102により形成されている第一始動口2002が上方に向かって開口しており、第一始動口2002に受入れられた遊技球を、球誘導部2103によりユニットベース2101の後側で下方へ誘導し、第一始動口センサ2104に検知させた後に、第一アタッカユニット2110を貫通して下方へ排出させることができる。本実施形態では、第一始動口センサ2104が二つ備えられており、主制御基板1310では、所定の時間範囲内で二つの第一始動口センサ2104が遊技球を検知すると、第一始動口2002に遊技球が受入れられたと判断するようになっている。これにより、第一始動口2002への不正な工具の挿入による不正行為を検知することができる。
始動口ユニット2100では、ユニットベース2101の後面に第一アタッカユニット2110を取付けることにより、第一アタッカユニット2110の第一大入賞口扉部材2112が、ユニットベース2101に開口している第一大入賞口2005内に後方から挿入されて、第一大入賞口2005を閉鎖している。この第一大入賞口扉部材2112は、第一大入賞口2005を閉鎖している直立した状態で、下辺の左右両端部がユニットケース2111によって回動可能に取付けられており、上辺が前方且つ下方へ移動するように回動させることで第一大入賞口2005を閉状態から開状態とすることができる。
第一アタッカユニット2110の第一大入賞口扉部材2112は、通常の状態(第一アタッカソレノイド2113が非通電の状態)では直立して、第一大入賞口2005を閉鎖している。そして、第一アタッカソレノイド2113が遊技状態に応じて通電されると、上辺が前方且つ下方へ移動するように第一大入賞口扉部材2112が回動して、上辺が下辺よりもやや上方へ位置した状態となる。つまり、第一大入賞口扉部材2112が、第一大入賞口2005の下辺から前方へ向かって高くなるように傾斜した状態となる。
この状態で第一大入賞口2005の前方を遊技球が流下して第一大入賞口扉部材2112に当接すると、第一大入賞口扉部材2112の傾斜により遊技球の流通方向が下方から後方へと変化し、第一大入賞口2005に受入れられてユニットケース2111内に進入することとなる。そして、第一大入賞口2005に受入れられた遊技球は、第一大入賞口センサ2114により検知された後に、ユニットケース2111の下面から下方へ排出される。
[2−8b.サイドユニット下]
次に、表ユニット2000のサイドユニット下2200について、主に図18を参照して説明する。図18(a)は表ユニットにおけるサイドユニット下及びサイドユニット上を前から見た斜視図であり、(b)はサイドユニット下及びサイドユニット上を後ろから見た斜視図である。サイドユニット下2200は、遊技領域5a内において、始動口ユニット2100の左方で内レール1002に沿って円弧状に延びており、パネル板1110に前方から取付けられている。サイドユニット下2200は、三つの一般入賞口2001を有している。
このサイドユニット下2200は、パネル板1110の前面に取付けられ内レール1002に沿うように円弧状に延びている平板状のユニットベース2201と、ユニットベース2201の前面から前方へ突出していると共に上方及び後方が開放されており夫々が一般入賞口2001を形成している三つの球受部2202と、球受部2202の後端と連通していると共にユニットベース2201の後面から後方へ突出しており一般入賞口2001に受入れられた遊技球を後方へ誘導する樋部2203と、を備えている。
ユニットベース2201は、正面視左方へ向かうに従って高くなるように円弧状に延びている。三つの球受部2202は、互いに左右に離間してユニットベース2201の前面から突出している。一般入賞口2001を形成している球受部2202は、遊技球を一度に一つのみ受入可能な大きさで上方に向かって開口している。
サイドユニット下2200は、遊技パネル1100(パネル板1110)に取付けた状態で、正面視最も左側の一般入賞口2001が、サイドユニット上2300の右端よりも若干右方に位置している。このサイドユニット下2200は、三つの一般入賞口2001に受入れられた遊技球を、樋部2203により夫々パネル板1110の後方へ誘導することができる。そして、パネル板1110の後方に誘導された遊技球は、裏ユニット3000の裏下前可動演出ユニット3500における裏左下球誘導ユニット3505内に取付けられている一般入賞口センサ3015(図54を参照)により検知されて下方に排出される。
[2−8c.サイドユニット上]
次に、表ユニット2000のサイドユニット上2300について、主に図18を参照して説明する。サイドユニット上2300は、遊技領域5a内において、サイドユニット下2200の正面視左上方で上下方向中央からやや下寄りに前方からパネル板1110に取付けられている。
サイドユニット上2300は、パネル板1110の前面に取付けられる平板状のユニットベース2301と、ユニットベース2301の前面から前方に突出していると共に正面視右端側が低くなるように左右に延びている棚部2302と、を備えている。棚部2302は、ユニットベース2301の左端から右端まで延びている。
サイドユニット上2300は、パネル板1110の前面に取付けた状態で、棚部2302の左端が内レール1002に接近しており、内レール1002に沿って流下してきた遊技球を、棚部2302により右方(遊技領域5aの左右方向中央)へ誘導させることができる。
[2−8d.センター役物]
次に、表ユニット2000のセンター役物2500について、主に図19乃至図22を参照して説明する。図19は表ユニットのセンター役物を前から見た斜視図であり、図20は表ユニットのセンター役物を後ろから見た斜視図である。また、図21は、センター役物における右側の流路を断面で示す説明図である。更に、図22(a)はセンター役物における第二アタッカユニット付近を拡大して示す正面図であり、(b)は(a)におけるF−F線で切断した断面図である。
センター役物2500は、遊技領域5a内において、始動口ユニット2100、及びサイドユニット下2200よりも上方で、正面視略中央やや上寄りに配置されており、遊技パネル1100のパネル板1110の前面に取付けられている。センター役物2500は、枠状に形成されており、枠内を通して遊技パネル1100の後方に配置されたメイン液晶表示装置1600や裏ユニット3000に備えられている演出ユニット等を前方から視認することができる。センター役物2500は、一つの一般入賞口2001、ゲート部2003、第二始動口2004、及び第二大入賞口2006を有している。
センター役物2500は、パネル板1110の中央で大きく前後に貫通している開口部1112の周縁に沿ってパネル板1110の前面に当接する平板枠状のフランジ部2511と、フランジ部2511から前方へ突出しており枠内への遊技球の浸入を阻止する前周壁部2512と、フランジ部2511から後方へ突出して開口部1112内に挿入される後周壁部2513と、を有している枠状のセンターベース2510を備えている。前周壁部2512は、下辺の一部を除いてフランジ部2511の略全周に亘って形成されている。また、前周壁部2512は、上辺における左右方向中央からやや左寄りの位置が最も高くなっている。
また、センター役物2500は、センターベース2510の前周壁部2512において正面視左辺における上下方向の略中央の外周面で遊技領域5a内の遊技球が進入可能に開口しているワープ入口2520と、ワープ入口2520に進入した遊技球を前周壁部2512内で正面視左辺の下端に誘導するワープ通路2521と、ワープ通路2521を流通した遊技球を放出可能とされワープ通路2521の下端において後方に向かって開口しているワープ出口2522(図16を参照)と、ワープ出口2522から放出された遊技球をフランジ部2511よりも後方且つセンターベース2510の枠内で下辺に沿って左右方向の中央側へ誘導する誘導路2523と、誘導路2523により誘導された遊技球が正面視左端から供給可能とされていると共にセンターベース2510の左右方向の中央部の枠内で下辺に沿って左右に延びており供給された遊技球を左右方向に転動させた後に遊技領域5a内へ放出するステージ2530と、を備えている。
ステージ2530は、正面視左右両端が高く遊技領域5aの左右方向中央に対応する部位の左右両側が最も低くなるように湾曲しており、最も低くなっている部位の間が若干高くなるように膨出している。つまり、ステージ2530は、緩い傾斜のW字形状に形成されている。ステージ2530は、遊技領域5aの左右方向中央に対応し若干高くなっている部位の頂点に形成されており前方へ向かって低くなると共に左右に若干広がる扇状の中央誘導部2531と、中央誘導部2531の左右両側の最も低くなっている二つの部位に夫々形成されており前方へ向かって低くなると共に左右へ広がる扇状のサイド誘導部2532と、を備えている。
このステージ2530は、遊技盤5を組立てた状態では、遊技領域5a内においてワープ入口2520に進入し、ワープ通路2521、ワープ出口2522、及び誘導路2523を経てステージ2530に供給された遊技球が、ステージ2530の中央誘導部2531又はサイド誘導部2532の何れかから前方へ放出されて再び遊技領域5a内に戻される(還流される)。また、ステージ2530は、遊技盤5を組立てた状態では、中央誘導部2531の直下に第一始動口2002が位置しており、中央誘導部2531から遊技領域5a内へ遊技球が放出されると、極めて高い確率で第一始動口2002に受入れられる。
センター役物2500は、は、図21に示すように、センターベース2510の上辺における正面視右端から上下方向の略中央付近まで前周壁部2512の一部が下方へ略垂直に延出している右上垂壁部2512aと、右上垂壁部2512aの下端から遊技盤5を組立てた状態で遊技領域5aの内周付近(前構成部材1000の右レール1005付近)まで右端側が若干低くなるように前周壁部2512の一部が右方に延出している右上横壁部2512bと、右上横壁部の右端からステージ2530と略同じ高さまで前周壁部2512の一部が下方に延出している右下垂壁部2512cと、右下垂壁部2512cの下端から左右方向中央側に向かって若干低くなるように前周壁部2512の一部が左方に延出している右下横壁部2512dと、を備えている。
また、センター役物2500は、右上垂壁部2512a及び右上横壁部2512bの外周側で前構成部材1000の右レール1005と協働して形成し遊技球が流通可能な右上流通空間2541と、右上流通空間2541と連通し右下垂壁部2512cの正面視右側において遊技球が下方へ流通可能な右流通路2542と、右流通路2542と連通し右下横壁部2512dの下方に形成され遊技球が流通可能とされると共に遊技領域5aと連通可能な右下流通空間2543と、を備えている。これら右上流通空間2541、右流通路2542、及び右下流通空間2543により、遊技領域5a内における右打遊技領域2540を形成している。
右上流通空間2541は、上下方向及び左右方向の寸法が遊技球の外径よりも十分に大きい所定広さの空間とされており、遊技球を自由な経路で流下させることができる。右流通路2542は、垂直に下方に延びた下端部付近が、正面視斜め左下に延びるように折れ曲がっていると共に、左右方向の寸法が遊技球の外径よりも若干広い幅の通路とされており、上下に一列で遊技球を流下させることができる。
右下流通空間2543は、右流通路2542の下端と連通する部位の直下から正面視左端側が低くなるように左方に延びた後に、左方に開口している第二アタッカ通路2543aと、第二アタッカ通路2543aの正面視右端と連通していると共に下方に延びている排出通路2543bと、排出通路2543bの下端において遊技球が通過可能にフランジ部2511を貫通して後方に開口している第二アウト口2543cと、を備えている。右下流通空間2543の第二アタッカ通路2543aは、上下方向の寸法が遊技球の外径の約2倍の高さの通路とされており、排出通路2543bは、左右の寸法が遊技球の外径よりも若干広い幅の通路とされている。この右下流通空間2543は、遊技盤5に組立てた状態で、第二アタッカ通路2543aの左端(下流端)が、始動口ユニット2100の正面視左方で、第一始動口2002と第一大入賞口2005との間の高さで左方に向かって開口しており、第二アタッカ通路2543aの左端から遊技球が遊技領域5a内に放出される。一方、排出通路2543bに進入した遊技球は、排出通路2543bの下端に開口している第二アウト口2543cを通ってフランジ部2511(遊技パネル1100)の後方に送られ、遊技領域5a内に戻されることなく遊技盤5から排出される。
右上流通空間2541は、全体的に前方が開放されており、後方における上下方向の略下半分の部位において、右上垂壁部2512a及び右上横壁部2512bの外周面の後端から延出しているフランジ部2511により閉鎖されている。右流通路2542は、前方が右下垂壁部2512cの外周面の前端の位置から正面視右方に延出している平板状の透明な右前装飾板2544により閉鎖されており、後方が右下垂壁部2512cの後端から延出しているフランジ部2511により閉鎖されている。右下流通空間2543は、前方が右下横壁部2512dの外周面の前端の位置から下方に延出している平板状の透明な右下装飾板2545により閉鎖されており、後方が右下横壁部2512dの外周面の後端から延出しているフランジ部2511により閉鎖されている。
センター役物2500は、右流通路2542及び右下流通空間2543の内部に突出しており、遊技球の流通方向に対して直角方向に延びている複数の減速リブ2546を備えている。右流通路2542では、複数の減速リブ2546が、遊技球の流通方向に対して、右前装飾板2544とフランジ部2511の互いに対向している面から所定間隔で交互に突出している。この右流通路2542内の複数の減速リブ2546は、右前装飾板2544側とフランジ部2511側とで、減速リブ2546同士の間隔が、遊技球の外径と略同じ間隔とされている。また、右前装飾板2544から突出した減速リブ2546の突出端と、フランジ部2511から突出した減速リブ2546の突出端との間の間隔は、遊技球の外径よりも狭く形成されている。これらにより、垂直に延びている右流通路2542内では、遊技球が必ずジグザグに流下して、重力による加速に対して十分な減衰力を作用させることができる。
一方、右下流通空間2543では、複数の減速リブ2546が、遊技球の流通方向に対して、右下装飾板2545とフランジ部2511の互いに対向している面から所定間隔で交互に突出している。この右下流通空間2543内の複数の減速リブ2546は、右下装飾板2545側とフランジ部2511側とで、減速リブ2546同士の間隔が、遊技球の外径よりも若干大きい間隔とされている。また、右下装飾板2545から突出した減速リブ2546の突出端と、フランジ部2511から突出した減速リブ2546の突出端との間の間隔は、遊技球の外径よりも狭く形成されている。これらにより、右下流通空間2543内でも、遊技球が必ずジグザグに流下し、遊技球の流通速度を減衰させて、遊技球の流通速度が早くなり過ぎるのを防止している。
本実施形態では、右上流通空間2541に、一つの一般入賞口2001と、ゲート部2003と、第二始動口2004とが備えられており、右下流通空間2543に、第二大入賞口2006が備えられている。
詳述すると、ゲート部2003は、右上垂壁部2512aの上部後端から正面視右方に延出しているフランジ部2511の前面から前方に突出するように備えられており、遊技球が一つのみ上下方向に通過可能に形成されている。このゲート部2003には、遊技球の通過を検知するゲートセンサ2547が取付けられている。このゲート部2003は、遊技盤5を組立てた状態で、前構成部材1000の衝止部1006の直下に対して正面視やや左寄りに配置されている。
センター役物2500の一般入賞口2001及び第二始動口2004は、ゲート部2003の下方で、右上流通空間2541の後方の略下半分を閉鎖しているフランジ部2511の前面から前方に突出するように備えられている。詳述すると、センター役物2500は、当該フランジ部2511の前面から前方に突出し、上端において一般入賞口2001が上方及び後方が開放された容器状に形成されていると共に、一般入賞口2001の直下で正面視左側面において第二始動口2004が左方に向かって開口するように形成されている球受部材2548と、球受部材2548とフランジ部2511とによって下端が前後に延びた軸周りに回転可能に取付けられており第二始動口2004を開閉可能に閉鎖している第二始動口扉部材2549と、フランジ部2511の後面に取付けられており第二始動口扉部材2549を開閉駆動させる始動口ソレノイド2550(図71を参照)と、第二始動口2004に受入れられた遊技球を検知する第二始動口センサ2551と、を備えている。
センター役物2500の一般入賞口2001は、ゲート部2003の直下に対して正面視右方で上方に向かって遊技球を一つのみ受入可能な大きさで開口している。この一般入賞口2001に受入れられた遊技球は、フランジ部2511よりも後方に誘導された後にセンター役物2500から正面視右方へ排出される。
第二始動口2004は、一般入賞口2001の直下で正面視左方に向かって開口しており、第二始動口扉部材2549が正面視反時計回りに回動することで、左方に開放されて遊技球の受入れが可能となる。第二始動口扉部材2549は、正面視の外形形状が、下部を構成している基端円と、その基端円よりも外側の一点からその基端円に接するように延びた二つの辺とで構成されているような所謂「流滴状」に形成されており、基端円の中心において回動可能に取付けられている。
第二始動口2004は、通常の状態では、始動口ソレノイド2550が非通電となっており、第二始動口扉部材2549が、先端側が基端円の略直上に位置した直立した状態となって、第二始動口扉部材2549により遊技球が受入れられないように閉鎖されている。そして、ゲート部2003を遊技球が通過することで抽選された普通抽選結果に応じて始動口ソレノイド2550が通電されると、第二始動口扉部材2549の先端側が正面視左方に移動するように、第二始動口扉部材2549が回動し、先端側が若干高い状態で回動停止する。これにより、第二始動口2004が開いた状態となり、遊技球の受入れが可能な状態となる。なお、第二始動口扉部材2549が回動して開いた状態では、第二始動口扉部材2549の先端が、ゲート部2003の中心を通る垂直線と略一致した状態となる。
第二始動口2004に受入れられた遊技球は、フランジ部2511の後方に誘導された後に、第二始動口センサ2551に検知されて、下方に排出される。
第二大入賞口2006は、右下流通空間2543における第二アタッカ通路2543aの底面において、上方に向かって開口するように配置されている。詳述すると、第二大入賞口2006を構成している第二上大入賞口2006aが、第二アタッカ通路2543a内における正面視右端において上方に向かって開口しており、同じく第二大入賞口2006を構成している第二下大入賞口2006bが、第二アタッカ通路2543a内における第二上大入賞口2006aの正面視左方且つ下方において上方に向かって開口している。第二上大入賞口2006a及び第二下大入賞口2006bは、左右の幅が、遊技球の外径の3倍〜4倍の範囲内に形成されている。
センター役物2500は、上方に向かって開口している第二上大入賞口2006aを開閉可能とするようにセンターベース2510により前後方向にスライド可能に支持されていると共に前端がフランジ部2511の前面よりも前方に突出して第二上大入賞口2006aを閉鎖しており正面視左端側が低くなるように傾斜した平板状の第二上大入賞口扉部材2552と、センターベース2510の後面に取付けられており第二上大入賞口扉部材2552を開閉駆動させる第二上アタッカソレノイド2553と、第二上大入賞口2006aに受入れられた遊技球を検知する第二上大入賞口センサ2554(図71を参照)と、上方に向かって開口している第二下大入賞口2006bを開閉可能とするようにセンターベース2510により前後方向にスライド可能に支持されていると共に前端がフランジ部2511の前面よりも前方に突出して第二下大入賞口2006bを閉鎖しており正面視左端側が低くなるように傾斜した平板状の第二下大入賞口扉部材2555と、センターベース2510の後面に取付けられており第二下大入賞口扉部材2555を開閉駆動させる第二下アタッカソレノイド2556と、第二下大入賞口2006bに受入れられた遊技球を検知する第二下大入賞口センサ2557(図71を参照)と、を備えている。
また、センター役物2500は、第二上大入賞口2006aと第二下大入賞口2006bとの間に跨って左右方向に延びていると共にフランジ部2511の前面から前方に延出しており、正面視左端側が低くなるように傾斜し第二アタッカ通路2543aの底面の一部を形成している平板状の渡板部2558と、フランジ部2511の前面から前方に延出していると共に第二下大入賞口2006bの正面視左端から第二アタッカ通路2543aの左端まで左端側が低くなるように左右方向に延びており第二アタッカ通路2543aの底面の一部を形成している平板状の放出板部2559と、を備えている。渡板部2558は、左右方向の長さが、遊技球の外径の2倍〜3倍の範囲内に形成されている。放出板部2559は、左右の長さが、遊技球の外径の3倍〜4倍の範囲内に形成されている。
第二アタッカ通路2543a内では、複数の減速リブ2546が上下に延びており、右下装飾板2545及びフランジ部2511の夫々の側では、遊技球の外径よりも若干広い間隔で左右方向に列設されている。この第二アタッカ通路2543a内には、図22に示すように、遊技球の流れの上流側から、第一減速リブ2546a、第二減速リブ2546b、第三減速リブ2546c、第四減速リブ2546d、第五減速リブ2546e、第六減速リブ2546f、第七減速リブ2546g、第八減速リブ2546h、第九減速リブ2546i、及び第十減速リブ2546j、の十個の減速リブ2546が備えられており、奇数番の減速リブ2546がフランジ部2511の前面に備えられていると共に、偶数番の減速リブ2546が右下装飾板2545の後面に備えられている。
更に、これら第一減速リブ2546a〜第十減速リブ2546jと、第二上大入賞口2006a及び第二下大入賞口2006bとの位置関係について詳述する。第一減速リブ2546aは、第二上大入賞口2006aの正面視左端のやや右寄りに配置されている。第二減速リブ2546bは、第二上大入賞口2006aの正面視左端の左側で渡板部2558の右端付近に配置されている。第三減速リブ2546cは、渡板部2558の左右方向略中央に配置されている。第四減速リブ2546dは、第二下大入賞口2006bの正面視右端の右側で渡板部2558の左端付近に配置されている。第五減速リブ2546eは、第二下大入賞口2006bの正面視右端の左側に配置されている。第六減速リブ2546fは、第二下大入賞口2006bの左右方向中央の正面視右寄りに配置されている。第七減速リブ2546gは、第二下大入賞口2006bの左右方向中央の正面視左寄りに配置されている。第八減速リブ2546hは、第二下大入賞口2006bの正面視左端よりも右寄りに配置されている。第九減速リブ2546iは、第二下大入賞口2006bの正面視左端から放出板部2559の右端付近にかけて配置されている。第十減速リブ2546jは、放出板部2559の左右方向略中央に配置されている。
第一減速リブ2546a〜第十減速リブ2546jのうち、フランジ部2511の前面には、第一減速リブ2546a〜第九減速リブ2546iまでの奇数番の減速リブ2546が備えられており、それら奇数番の減速リブ2546は、第二アタッカ通路2543aの底面から天井(右下横壁部2512d)までの全高に亘って延びている。また、第一減速リブ2546a〜第十減速リブ2546jのうち、右下装飾板2545の後面には、第二減速リブ2546b〜第十減速リブ2546jまでの偶数番の減速リブ2546が備えられており、それら偶数番の減速リブ2546は、第二アタッカ通路2543aの底面よりも上方の部位から天井付近まで延びている(図22(a)を参照)。
右下装飾板2545の後面に備えられている偶数番の減速リブ2546のうち、第二上大入賞口2006a及び第二下大入賞口2006bの夫々正面視左端に最も近い第二減速リブ2546b及び第八減速リブ2546hは、図22(a)に示すように、下端が第二アタッカ通路2543aの底面(第二上大入賞口扉部材2552の上面、及び、第二下大入賞口扉部材2555の上面)から上方に、他の減速リブ2546の下端よりも大きく離間している。詳述すると、第二減速リブ2546b及び第八減速リブ2546hの下端は、第二上大入賞口2006a及び第二下大入賞口2006bの正面視左端部から夫々遊技球の略外径と同じ距離、離間するように形成されている。
これにより、第二上大入賞口2006a又は第二下大入賞口2006bが遊技球を受入可能な開状態から、受入不能な閉状態へ移行する際に、前方へスライドする第二上大入賞口扉部材2552又は第二下大入賞口扉部材2555の前端と、第二上大入賞口2006aの正面視左端部又は第二下大入賞口2006bの正面視左端部と、第二減速リブ2546bの下端又は第八減速リブ2546hの下端と、の間に遊技球が挟まれる球詰り(球噛み)の発生を防止することができる。
なお、第二上大入賞口扉部材2552や第二下大入賞口扉部材2555が前方へ突出して第二上大入賞口2006aや第二下大入賞口2006bを閉鎖している状態では、第二上大入賞口2006aや第二下大入賞口2006bの左端部及び右端部の上面に第二上大入賞口扉部材2552や第二下大入賞口扉部材2555が載置されている状態となるため、第二上大入賞口扉部材2552や第二下大入賞口扉部材2555の上面と第二減速リブ2546bや第八減速リブ2546hの下端との間の隙間が、遊技球の外径よりも狭くなり、第二上大入賞口扉部材2552や第二下大入賞口扉部材2555の上面を流通(転動)している遊技球が、第二減速リブ2546bや第八減速リブ2546hに必ず当接し、十分な減衰効果が維持される。
センター役物2500は、遊技盤5に組立てた状態で、前周壁部2512の上辺の左右方向略中央から正面視右側の部位と、遊技領域5aの内周面(前構成部材1000の外レール1001)との間に、遊技球が一つのみ流通可能な幅の空間が形成される。従って、遊技球が外レール1001に沿ってセンター役物2500の上部における左右方向中央よりも正面視右方に打込まれるように打込む(所謂、右打ちする)と、遊技領域5a内におけるセンター役物2500の正面視右側の右打遊技領域2540内に遊技球を流通させることができる。
また、遊技盤5に組立てた状態では、遊技領域5a内におけるセンター役物2500の左方と下方、及び右打遊技領域2540の右上流通空間2541内に、図示しない複数の障害釘が植設されている。従って、遊技領域5a内に打込まれた遊技球が、複数の障害釘に当接することにより、様々な経路を通って下方に流通する。
[2−9.裏ユニットの全体構成]
次に、遊技盤5における裏ユニット3000の全体構成について、主に図23乃至図26を参照して詳細に説明する。図23は裏ユニットを前から見た斜視図であり、図24は裏ユニットを後ろから見た斜視図である。図25は裏ユニットを主な構成毎に分解して前から見た分解斜視図であり、図26は裏ユニットを主な構成毎に分解して後ろから見た分解斜視図である。図27(a)は遊技盤における裏箱等を前から見た斜視図であり、(b)は裏箱等を後ろから見た斜視図である。
裏ユニット3000は、遊技パネル1100におけるパネルホルダ1120の後面に取付けられている。また、裏ユニット3000の後側にメイン液晶表示装置1600及び周辺制御ユニット1500が取付けられている。
裏ユニット3000は、パネルホルダ1120の後面に取付けられ前方が開放されている箱状で後壁に四角い開口部3010aを有している裏箱3010と、裏箱3010内の所定位置に配置されており表ユニット2000の一般入賞口2001に受入れられた遊技球を検知する複数の一般入賞口センサ3015と、裏箱3010の後面に取付けられておりメイン液晶表示装置1600を着脱可能に取付けるためのロック機構3020と、裏箱3010内の正面視右端に取付けられておりセンター役物2500の一般入賞口2001や第二始動口2004に受入れられた遊技球を排出するための右球通路ユニット3030と、裏箱3010内の正面視右下隅の前端付近に取付けられておりセンター役物2500の第二大入賞口2006や第二アウト口2543cに受入れられた遊技球を排出するための右下球通路ユニット3035と、を備えている。
複数の一般入賞口センサ3015のうちの一つが、右球通路ユニット3030に取付けられている。右球通路ユニット3030は、センター役物2500の一般入賞口2001や第二始動口2004に受入れられた遊技球を、裏箱3010内の底部に誘導してから、その底部に沿って左右方向中央付近に誘導した後に、裏箱3010の前端に誘導して、裏箱3010の前端から基板ホルダ1200の排出部1201上へ落下させて排出する。右下球通路ユニット3035は、センター役物2500の第二大入賞口2006や第二アウト口2543cに受入れられた遊技球を、裏箱3010内の底部に沿って正面視左方に誘導し、裏箱3010の左右方向中央付近から基板ホルダ1200の排出部1201上へ放出して排出する。
また、裏ユニット3000は、裏箱3010の後面で開口部3010aの上方で背面視左側に取付けられており周辺制御基板1510と接続されている演出駆動基板3043と裏上左可動演出ユニット3200の裏左上装飾基板3253との接続を中継する上中継基板3040と、上中継基板3040の後側を覆うように裏箱3010の後面に取付けられている上中継基板カバー3041と、裏箱3010の後面で開口部3010aの下辺に沿って左右に延びた軸周りに回動可能に取付けられている箱状の演出駆動基板ボックス3042と、演出駆動基板ボックス3042内に収容されており周辺制御基板1510からの制御コマンドに基づいて各駆動モータや装飾基板等を駆動する演出駆動基板3043と、裏箱3010の後面で背面視右下隅に取付けられており主制御基板1310と各入賞口センサや各ソレノイド等との接続を中継しているパネル中継基板3044と、パネル中継基板3044の後側を覆うように裏箱3010の後面に取付けられているパネル中継基板カバー3045と、を備えている。
更に、裏ユニット3000は、裏箱3010内の前端で正面視左辺側の上下方向中央から上寄りに取付けられている裏左中装飾ユニット3050と、裏箱3010内における開口部3010aの下方で裏箱3010の後壁付近に取付けられている裏下後可動演出ユニット3100と、裏箱3010内における開口部3010aの上方で正面視左側に取付けられている裏上左可動演出ユニット3200と、裏箱3010内で開口部3010aの正面視左側に取付けられている裏左可動演出ユニット3300と、裏箱3010内における開口部3010aの上方で左右方向中央から正面視右端までにかけて取付けられている裏上中可動演出ユニット3400と、裏箱3010内における開口部3010aの下方で裏下後可動演出ユニット3100の前方に取付けられている裏下前可動演出ユニット3500と、を備えている。
[2−9a.裏箱]
次に、裏ユニット3000の裏箱3010について、主に図27等を参照して詳細に説明する。裏箱3010は、前方が開放されている箱状で後壁に四角く貫通している開口部3010aと、開口部3010aの周縁から間隔を開けて後方へ突出している平板枠状の液晶取付部3010bと、液晶取付部3010bにおける背面視左辺において枠内の内側から外方へ向かって窪んでおりメイン液晶表示装置1600の左固定片1601が挿入される二つの固定溝3010cと、液晶取付部3010bの背面視右辺の上下方向中央において後端から裏箱3010の後壁まで切欠かれロック機構3020が取付けられる切欠部3010dと、を備えている。
開口部3010aは、メイン液晶表示装置1600の表示画面と略同じ大きさに形成されている。また、液晶取付部3010bは、枠内にメイン液晶表示装置1600を嵌め込むことが可能な大きさに形成されている。裏箱3010は、後面における切欠部3010dの背面視左側にロック機構3020が上下にスライド可能に取付けられる。
また、裏箱3010は、前端から外方へ延出している平板状の固定片部3010eを備えている。この固定片部3010eは、前面が遊技パネル1100のパネルホルダ1120の後面に当接した状態で、パネルホルダ1120に取付けられる。
また、裏箱3010は、詳細な説明は省略するが、各可動演出ユニット等を取付けるためのボスや取付孔等が適宜位置に形成されている。
[2−9b.裏左中装飾ユニット]
次に、裏ユニット3000の裏左中装飾ユニット3050について、主に図25及び図26等を参照して詳細に説明する。裏左中装飾ユニット3050は、裏箱3010内における正面視左側で上下方向中央から上寄りで前端付近に取付けられている。裏左中装飾ユニット3050は、裏箱3010に取付けられる透光性を有したユニットベース3051と、ユニットベース3051の前面に取付けられ麻雀の「中牌」を立体的に模した装飾が形成されている透光性を有する裏左中装飾体3052と、裏左中装飾体3052とユニットベース3051との間に取付けられており前面に複数のLEDが実装されている裏左中装飾基板3053と、を備えている。
この裏左中装飾ユニット3050は、裏左中装飾基板3053のLEDを適宜発光させることで、裏左中装飾体3052を発光装飾させることができる。
[2−9c.裏下後可動演出ユニット]
次に、裏ユニット3000の裏下後可動演出ユニット3100について、主に図28乃至図34を参照して詳細に説明する。図28(a)は裏ユニットの裏下後可動演出ユニットを前から見た斜視図であり、(b)は裏下後可動演出ユニットを後ろから見た斜視図である。図29(a)は裏下後可動演出ユニットを主な構成毎に分解して前から見た分解斜視図であり、(b)は裏下後可動演出ユニットを主な構成毎に分解して後から見た分解斜視図である。図30は裏下後可動演出ユニットの回転駆動ユニットを分解して裏下後第一装飾体及び裏下後第二装飾体と共に前から見た分解斜視図であり、図31は回転駆動ユニットを分解して裏下後第一装飾体及び裏下後第二装飾体と共に後ろから見た分解斜視図である。図32は、裏下後可動演出ユニットの駆動系を正面から示す説明図である。図33(a)は通常の状態における裏下後可動演出ユニットの正面図であり、(b)は通常の状態から裏下後第一装飾体及び裏下後第二装飾体を一緒に回転させて裏下後第二装飾体の第二装飾面を正面に向けた状態の正面図であり、(c)は(b)の状態で裏下後第一装飾体及び裏下後第二装飾体を正面視左側の移動端まで移動させた状態の正面図である。また、図34(d)は図33(c)の状態で裏下後第一装飾体及び裏下後第二装飾体を一緒に回転させて裏下後第一装飾体の第一装飾面を正面に向けた状態の正面図であり、(e)は(d)の状態から裏下後第一装飾体を回転させて裏下後第一装飾体と裏下後第二装飾体とを開いて裏下後第一装飾体の第二装飾面と裏下後第二装飾体の第二装飾面とを正面に向けた状態の正面図である。
裏下後可動演出ユニット3100は、裏箱3010内において開口部3010aの下方で後壁の前面に取付けられる。この裏下後可動演出ユニット3100は、上下に延びている一つの側辺において上下に延びている軸線に対して同軸上でヒンジ回転可能に支持される裏下後第一装飾体3110及び裏下後第二装飾体3120と、裏下後第一装飾体及び裏下後第二装飾体をヒンジ回転可能に取付けていると共に夫々を別々に回転駆動可能な回転駆動ユニット3130と、回転駆動ユニット3130を左右方向にスライド可能に取付けており裏箱3010内に取付けられるスライドユニット3150と、スライドユニット3150の前面に取付けられている裏下後固定装飾体3160と、を備えている。
裏下後第一装飾体3110は、互いに背向して配置され互いに異なる装飾が形成されており透光性を有している第一装飾面3111及び第二装飾面3112と、第一装飾面3111と第二装飾面3112とを互いに背向するように支持しており厚さの薄い直方体状の第一装飾体本体3113と、第一装飾体本体3113内に取付けられており表示画面が第一装飾面3111から外方に臨んでいるサブ液晶表示装置3114と、直方体状の第一装飾体本体3113における上下に延びている四つの辺のうちの第二装飾面3112と接する辺から外方に突出しており上下に延びた軸線周りに対して回転するように支持可能とされた二つの第一ヒンジ部3115と、サブ液晶表示装置3114と第二装飾面3112との間で第一装飾体本体3113内に取付けられており両面に複数のLEDが実装されている裏下後第一装飾基板(図示は省略)と、を備えている。
裏下後第一装飾体3110の第一装飾面3111は、枠状に形成されており、その枠内からサブ液晶表示装置3114の表示画面が前方に臨んでいる。裏下後第一装飾体3110の第二装飾面3112は、「聖」の文字の左半部が施された装飾が形成されている。サブ液晶表示装置3114は、周辺制御基板1510の液晶表示制御部1512により所定の演出画像(演出動画)を表示させることができる。
二つの第一ヒンジ部3115は、上下に離間しており同軸上に取付けられている。これら第一ヒンジ部3115は、裏下後第二装飾体3120の第二ヒンジ部3124によりヒンジ回転可能に支持される。裏下後第一装飾基板は、両面のLEDを適宜発光させることで、第一装飾面3111や第二装飾面3112を発光装飾させることができる。
裏下後第二装飾体3120は、互いに背向して配置され互いに異なる装飾が形成されており透光性を有している第一装飾面3121及び第二装飾面3122と、第一装飾面3121と第二装飾面3122とを互いに背向するように支持しており厚さの薄い直方体状の第二装飾体本体3123と、直方体状の第二装飾体本体3123における上下に延びている四つの辺のうちの第二装飾面3122と接する辺から外方に突出しており裏下後第一装飾体3110の二つの第一ヒンジ部3115を上下に延びた軸線周りに対して回転するように支持可能とし上下に離間している三つの第二ヒンジ部3124と、三つの第二ヒンジ部3124のうちの最も下側の第二ヒンジ部3124の下端から円筒状に下方へ突出している装飾体支持軸3125と、装飾体支持軸3125の下端外周に取付けられている第二装飾体側作動ギア3126と、装飾体支持軸3125の下端下面に取付けられている軸受部材3127と、装飾体支持軸3125の外周面から外方に延出している第二検知片3128と、第一装飾面3121と第二装飾面3112との間で第二装飾体本体3123内に取付けられており両面に複数のLEDが実装されている裏下後第二装飾基板(図示は省略)と、を備えている。
裏下後第二装飾体3120の第一装飾面3121は、縦書きの「天運」の文字が施された装飾が形成されている。裏下後第二装飾体3120の第二装飾面3122は、「聖」の文字の右半分が施された装飾が形成されている。裏下後第二装飾体3120の第二装飾体本体3123は、裏下後第一装飾体3110の第一装飾体本体3113と略梁次大きさに形成されている。つまり、裏下後第一装飾体3110の第一装飾面3111及び第二装飾面3112と、裏下後第二装飾体3120の第一装飾面3121及び第二装飾面3122とは、外形寸法が略同じ大きさに形成されている。
裏下後第二装飾体3120の三つの第二ヒンジ部3124は、夫々上下に離間していると共に同軸上に取付けられており、第二ヒンジ部3124同士の間に裏下後第一装飾体3110の第一ヒンジ部3115が位置して互いがヒンジ回転可能に取付けられる。これにより、裏下後第一装飾体3110と裏下後第二装飾体3120とは、ヒンジ回転により、互いに第二装飾面3112,3121同士が対面する閉じた状態と、互いの第一装飾面3111,3121及び第二装飾面3112,3122が略同一面上となる開いた状態との間で回転(ヒンジ回転)することができる。そして、裏下後第一装飾体3110と裏下後第二装飾体3120とを開いた状態では、互いに第二装飾面3112,3122が第一ヒンジ部3115及び第二ヒンジ部3124を挟んで左右に並んだ状態となり、夫々の装飾が一体化して「聖」の文字が現れるようになる。なお、第一ヒンジ部3115及び第二ヒンジ部3124には、詳細な図示は省略するが、裏下後第一装飾体3110及び裏下後第二装飾体3120における夫々の第一装飾面3111,3121及び第二装飾面3112,3122に施された装飾と対応している装飾が施されており、裏下後第一装飾体3110と裏下後第二装飾体3120とを開いた時に、第一ヒンジ部3115及び第二ヒンジ部3124を目立ち難くしている。
装飾体支持軸3125は、上端部に裏下後第一装飾体3110を裏下後第二装飾体3120とは独立してヒンジ回転させるための回転駆動ユニット3130の回転伝達部材3132が回転可能に挿入される。装飾体支持軸3125は、上端の回転伝達部材3132と下端の軸受部材3127とが、回転駆動ユニット3130における回転駆動ユニットベース3131の上軸受部3131cと下軸受部3131dにより支持される。この装飾体支持軸3125は、第一装飾面3111,3121及び第二装飾面3112,3122の高さに対して、75%〜95%の長さ(高さ)に形成されている。更に、詳しくは、80%〜90%の長さに形成されている。これにより、サブ液晶表示装置3114を備えることで重量の大きい裏下後第一装飾体3110等を、上下に延びた一方の辺側で偏芯させてヒンジ回転可能としても、裏下後第一装飾体3110等(装飾体支持軸3125)を倒れ難くすることができる。
第二装飾体側作動ギア3126は、図31に示すように、外周上に一か所にギア歯よりも突出したストッパ3126aを有しており、一回転させることができないようになっている。裏下後第二装飾体3120の裏下後第二装飾基板は、両面のLEDを適宜発光させることで、第一装飾面3121や第二装飾面3122を発光装飾させることができる。
裏下後可動演出ユニット3100の回転駆動ユニット3130は、前側が開放された箱状で装飾体支持軸3125を回転可能に支持すると共にスライドユニット3150に左右方向にスライド可能に取付けられる回転駆動ユニットベース3131と、回転駆動ユニットベース3131に回転可能に支持されると共に装飾体支持軸3125の上端部の外周に回転可能に取付けられる円筒状のスリーブ部3132a、スリーブ部3132aの上端から上方に突出し裏下後第一装飾体3110の下部に取付けられる連結部3132b、スリーブ部3132aの下端部外周において半周に亘って形成されている第一装飾体側作動ギア3132c、及び第一装飾体側作動ギア3132cの一方の終端から外方に延出している第一検知片3132dを有している回転伝達部材3132と、を備えている。
また、回転駆動ユニット3130は、回転伝達部材3132の第一装飾体側作動ギア3132cと噛合する平歯車状の第一駆動ギア3133と、第一駆動ギア3133を回転駆動させる裏下後第一駆動モータ3134と、裏下後第一駆動モータ3134が取付けられると共に回転駆動ユニットベース3131内に取付けられる第一駆動モータブラケット3135と、裏下後第二装飾体3120の第二装飾体側作動ギア3126と噛合する平歯車状の第二駆動ギア3136と、第二駆動ギア3136を回転駆動させる裏下後第二駆動モータ3137と、裏下後第二駆動モータ3137が取付けられると共に回転駆動ユニットベース3131内に取付けられる第二駆動モータブラケット3138と、を備えている。
更に、回転駆動ユニット3130は、第二駆動モータブラケット3138に取付けられており回転伝達部材3132の第一検知片3132dを検知可能な第一回転検知センサ3139と、第一回転検知センサ3139の下側で第二駆動モータブラケット3138に取付けられており裏下後第二装飾体3120の第二検知片3128を検知可能な第二回転検知センサ3140と、を備えている。
また、回転駆動ユニット3130は、回転駆動ユニットベース3131内に取付けられておりサブ液晶表示装置3114、裏下後第一装飾基板、裏下後第二装飾基板、裏下後第一駆動モータ3134、裏下後第二駆動モータ3137、第一回転検知センサ3139、及び第二回転検知センサ3140と、スライドユニット3150の裏下後中継基板3158との接続を中継している回転駆動ユニット中継基板3141を、更に備えている。
また、回転駆動ユニット3130は、回転駆動ユニットベース3131の前面を閉鎖している平板状のユニットカバー3142と、回転駆動ユニットベース3131の下面に取付けられており左右に長く延びたラックギア3143a、及びラックギア3143aの正面視右端に形成された平板状の検知片3143bを有したラック部材3143と、を備えている。
回転駆動ユニット3130の回転駆動ユニットベース3131は、横長の直方体状で装飾体支持軸3125や、裏下後第一駆動モータ3134及び裏下後第二駆動モータ3137等が収容される主部3131aと、主部3131aの略半分の高さの略立方体状で主部3131aの正面視左側に配置され回転駆動ユニット中継基板3141が収容される副部3131bと、を備えている。回転駆動ユニットベース3131の主部3131aと副部3131bは、互いの底面が揃えられた状態で連通している。
また、回転駆動ユニットベース3131は、主部3131aの天板部及び底板部に、前端側が開放され後方に向かって切欠かれているU字状の上軸受部3131c及び下軸受部3131dを備えている。上軸受部3131cは、上下に貫通しており、回転伝達部材3132のスリーブ部3132aが回転可能に挿入される。一方、下軸受部3131dは、上方から下方に窪んで上下に貫通しておらず、裏下後第二装飾体3120の軸受部材3127が挿入される。上軸受部3131c及び下軸受部3131dの開放されている前端側は、ユニットカバー3142により閉鎖される。
裏下後第一駆動モータ3134は、第一駆動モータブラケット3135を介して、装飾体支持軸3125の正面視右方の位置で、回転駆動ユニットベース3131内に取付けられる。裏下後第二駆動モータ3137は、第二駆動モータブラケット3138を介して、装飾体支持軸3125の正面視左方の位置で、回転駆動ユニットベース3131内に取付けられる。
裏下後第一駆動モータ3134は、第一駆動ギア3133を回転駆動させることで、第一駆動ギア3133と噛合している回転伝達部材3132の第一装飾体側作動ギア3132cと共に回転する連結部3132bを介して、裏下後第一装飾体3110を回転させることができる。一方、裏下後第二駆動モータ3137は、第二駆動ギア3136を回転駆動させることで、第二駆動ギア3136と噛合している装飾体支持軸3125下端の第二装飾体側作動ギア3126により、装飾体支持軸3125と共に裏下後第二装飾体3120を回転させることができる。
裏下後可動演出ユニット3100のスライドユニット3150は、図29に示すように、裏箱3010内に取付けられ前方及び上方が開放された箱状のユニットベース3151と、ユニットベース3151内の上部に取付けられていると共に前面に回転駆動ユニット3130の回転駆動ユニットベース3131が取付けられ左右に延びたスライドガイド3152と、ユニットベース3151内における左右方向略中央で前後に延びた軸周りに回転可能に取付けられており回転駆動ユニット3130におけるラック部材3143のラックギア3143aと噛合するピニオンギア3153a、及びピニオンギア3153aと一体回転すると共にピニオンギア3153aよりも大径の平歯車状の従動ギア3153bを有した伝達ギア部材3153と、伝達ギア部材3153の従動ギア3153bと噛合する平歯車状の駆動ギア3154と、駆動ギア3154を回転駆動させユニットベース3151の後面に取付けられている裏下後第三駆動モータ3155と、ユニットベース3151内に取付けられており回転駆動ユニット3130におけるラック部材3143の検知片3143bを検知するスライド検知センサ3156と、ユニットベース3151における前方の開放されている部位の略下半分を閉鎖しユニットベース3151の前端に取付けられる横長平板状のスライドカバー3157と、ユニットベース3151の後面に取付けられており周辺制御基板1510と回転駆動ユニット中継基板3141との接続を中継する裏下後中継基板3158と、を備えている。
スライドユニット3150のスライドガイド3152は、回転駆動ユニット3130を左右方向へスライド可能に支持している。裏下後第三駆動モータ3155は、駆動ギア3154を回転駆動させることで、駆動ギア3154と噛合している伝達ギア部材3153の従動ギア3153bを介してピニオンギア3153aを回転駆動させ、ピニオンギア3153aと噛合している回転駆動ユニット3130におけるラック部材3143のラックギア3143aにより回転駆動ユニット3130を左右方向へスライド移動させることができる。
続いて、裏下後可動演出ユニット3100の動作について詳細に説明する。裏下後可動演出ユニット3100は、図32及び図33(a)等に示すように、通常の状態では、スライドユニット3150により回転駆動ユニット3130が左右のスライド方向に対して正面視右端に位置している。また、通常の状態では、裏下後第一装飾体3110と裏下後第二装飾体3120とが、互いに第二装飾面3112,3122を対面させて閉じた状態とした上で、裏下後第一装飾体3110の第一装飾面3111(サブ液晶表示装置3114の表示画面)を前方に向けている。この通常の状態では、上下に延びているヒンジ回転の軸線(装飾体支持軸3125)に対して、裏下後第一装飾体3110及び裏下後第二装飾体3120が、正面視右側に位置している。また、通常の状態では、裏下後第一装飾体3110及び裏下後第二装飾体3120のヒンジ回転可能に支持されている装飾体支持軸3125側とは反対側の側辺が、装飾体支持軸3125の中心よりも前方に位置するように、全体が回転している。詳細な図示は省略するが、通常の状態では、裏下後第一装飾体3110及び裏下後第二装飾体3120が、平面視において、時計回りの方向に約20度回転している。
この通常の状態では、図32に示すように、回転駆動ユニット3130におけるラック部材3143の検知片3143bが、スライドユニット3150のスライド検知センサ3156により検知されている。また、通常の状態では、裏下後第一装飾体3110と一体回転する回転駆動ユニット3130における回転伝達部材3132の第一検知片3132dは、第一回転検知センサ3139による検知が非検知の状態となっている。更に、通常の状態では、裏下後第二装飾体3120における装飾体支持軸3125の第二検知片3128が、第二回転検知センサ3140により検知されている。
また、通常の状態では、図10等に示すように、遊技盤5に組立てた状態で、裏下後可動演出ユニット3100の正面(前方)を向いている裏下後第一装飾体3110の第一装飾面3111(サブ液晶表示装置3114)が、メイン液晶表示装置1600の前方且つ正面視右方で、センター役物2500の枠内における正面視右隅下部に位置しており、遊技者側からサブ液晶表示装置3114の表示画面を視認することができる。また、この通常の状態では、上述したように、裏下後第一装飾体3110及び裏下後第二装飾体3120の右辺側がヒンジ回転の中心よりも前方に位置しており、サブ液晶表示装置3114の表示画面が遊技パネル1100の面に対して遊技領域5aの中央を通る垂直線側を向くように傾斜している。
この通常の状態で、回転駆動ユニット3130の裏下後第二駆動モータ3137により、第二駆動ギア3136、第二装飾体側作動ギア3126、及び装飾体支持軸3125を介して、裏下後第二装飾体3120の後方を向いている第二装飾面3122が正面を向くように、裏下後第二装飾体3120を平面視時計回りの方向に(160度)回転させると、閉じられて裏下後第二装飾体3120の前方に位置している裏下後第一装飾体3110が裏下後第二装飾体3120に押されて一緒に回転し、「天運」の装飾が施された裏下後第二装飾体3120の第二装飾面3122が正面を向いた状態となる(図33(b)を参照)。また、通常の状態で正面を向いていた裏下後第一装飾体3110の第一装飾面3111(サブ液晶表示装置3114)は、後方を向いた状態となり遊技者側からは視認不能となる。なお、この状態からは、裏下後第一装飾体3110及び裏下後第二装飾体3120の何れも、平面視時計回りの方向へこれ以上回転させることはできないようになっている。
この図33(b)の状態では、裏下後第一装飾体3110と一体回転する回転伝達部材3132の第一検知片3132dが、第一回転検知センサ3139により検知された状態となり、裏下後第二装飾体3120と一体回転する装飾体支持軸3125の第二検知片3128が、第二回転検知センサ3140の検知に対して非検知の状態となる。
一方、スライドユニット3150の裏下後第三駆動モータ3155により駆動ギア3154を正面視時計回りの方向に回転駆動させると、伝達ギア部材3153の従動ギア3153b、ピニオンギア3153a、及びラック部材3143のラックギア3143aを介して、裏下後第一装飾体3110及び裏下後第二装飾体3120と一緒に回転駆動ユニット3130を正面視左方端の位置までスライド移動させることができる。遊技盤5に組立てた状態において、回転駆動ユニット3130を正面視左方端の位置にスライド移動させた状態では、ヒンジ回転の上下に延びている軸線(装飾体支持軸3125の中心線)が、遊技領域5aの左右方向の中央と略一致している。
図33(c)は、図33(b)の状態のままで正面視左方端の位置へスライド移動させた状態を示している。また、図34(d)は、図33(a)の状態で正面視左方端の位置へ移動させると共に、裏下後第一駆動モータ3134の駆動により、第一駆動ギア3133、回転伝達部材3132の第一装飾体側作動ギア3132c及び連結部3132bを介して、裏下後第一装飾体3110を平面視反時計回りの方向に所定角度(20度)回転させて裏下後第一装飾体3110の第一装飾面3111(サブ液晶表示装置3114)を真正面に向けた状態、或いは、図33(c)の状態から裏下後第一駆動モータ3134の駆動により裏下後第一装飾体3110を、平面視反時計回りの方向に180度回転させることで、裏下後第一装飾体3110と一緒に裏下後第二装飾体3120を回転させて裏下後第一装飾体3110の第一装飾面3111(サブ液晶表示装置3114)を真正面に向けた状態を、示している。
続いて、図33(c)の状態で、裏下後第二駆動モータ3137の駆動により、裏下後第二装飾体3120を平面視反時計回りの方向に180度回転させる、或いは、図34(d)の状態で、裏下後第一駆動モータ3134の駆動により、裏下後第一装飾体3110を平面視時計回りの方向に180度回転させると、図34(e)に示すように、裏下後第一装飾体3110の第二装飾面3112と裏下後第二装飾体3120の第二装飾面3122とが互いに対面して折畳まれた状態から、ヒンジ回転して裏下後第一装飾体3110と裏下後第二装飾体3120が開いて、夫々の第二装飾面3112,3122が左右に並んで正面を向いた状態となる。
この図34(e)の状態では、裏下後第一装飾体3110と裏下後第二装飾体310と互いに重畳させて閉じている時と比較して、裏下後第一装飾体3110及び裏下後第二装飾体3120の夫々の第二装飾面3112,3122が左右に並ぶことで、裏下後第一装飾体3110及び裏下後第二装飾体3120により形成される装飾の面が倍の大きさとなり、遊技領域5a内において目立たせて遊技者の関心を強く引付けさせることができると共に、大きな装飾の出現により遊技者を驚かせることができる。また、図34(e)の状態では、裏下後第一装飾体3110及び裏下後第二装飾体3120の夫々の第二装飾面3112,3122の装飾が一体となり、「聖」の文字の装飾が視認できるようになる。なお、裏下後第一装飾体3110及び裏下後第二装飾体3120の第一ヒンジ部3115及び第二ヒンジ部3124には、第一装飾面3111,3121及び第二装飾面3112,3122に施された装飾と対応している装飾が施されており、裏下後第一装飾体3110と裏下後第二装飾体3120とを開いた時に、第一ヒンジ部3115及び第二ヒンジ部3124を目立ち難くすることができ、「聖」の文字を良好な状態で遊技者に視認させることができる。
なお、図示するように、裏下後第一装飾体3110及び裏下後第二装飾体3120の第二装飾面3112,3122により形成される一体の装飾には、「聖」の上に、「一」のような切出装飾3170が形成されている。この切出装飾3170は、一つの文字や絵柄の一部を切出して装飾としたものであり、切出装飾3170上側に、後述する裏上左可動演出ユニット3200の裏上左第一装飾体3210の固定装飾部材3211の装飾と裏上左第二装飾体3220の第二装飾部材3222の装飾とが左右に並んだ切出装飾3260が位置すると、「雀」の文字の全体が完成する装飾である(図63を参照)。
このように、本実施形態の裏下後可動演出ユニット3100によると、裏下後第一装飾体3110と裏下後第二装飾体3120とを互いの面を重畳させて閉じた状態から、互いの第二装飾面3112,3122を並べて開いた状態とした場合、裏下後第一装飾体3110と裏下後第二装飾体3120とによる装飾の面が正面視遊技領域5a内において拡大(拡張)すると共に、閉じて遊技者側から見えなかった第二装飾面3112,3122が開くことで遊技者側から見えるようになる。詳述すると、裏下後第一装飾体3110及び裏下後第二装飾体3120を閉じて裏下後第一装飾体3110の第一装飾面3111(サブ液晶表示装置3114)を前方に向けた状態で(図34(d)を参照)、裏下後第一装飾体3110を回転させて裏下後第二装飾体3120の正面視左側に並ばせると、当初は裏下後第一装飾体3110の第一装飾面3111のみであった装飾の領域が左方に延びるように裏下後第一装飾体3110及び裏下後第二装飾体3120の第二装飾面3112,3122の二つとなり装飾の領域が二倍に拡大されると共に、これまで見えなかった第二装飾面3112,3122が遊技者側から視認可能となる(図34(e)を参照)。或いは、裏下後第一装飾体3110及び裏下後第二装飾体3120を閉じて裏下後第二装飾体3120の第一装飾面3121を前方に向けた状態で(図33(c)を参照)、裏下後第二装飾体3120を回転させて裏下後第一装飾体3110の正面視右側に並ばせると、当初は裏下後第二装飾体3120の第一装飾面3121のみであった装飾の領域が右方に延びるように裏下後第一装飾体3110及び裏下後第二装飾体3120の第二装飾面3112,3122の二つとなり装飾の領域が二倍に拡大されると共に、これまで見えなかった第二装飾面3112,3122が遊技者側から視認可能となる(図34(e)を参照)。このように、裏下後第一装飾体3110及び裏下後第二装飾体3120を閉じた状態から開くことで、裏下後第一装飾体3110と裏下後第二装飾体3120による装飾範囲を拡大させることができると共に装飾を変化させることができるため、遊技者に強いインパクトを与えることができ、遊技者の関心を裏下後第一装飾体3110及び裏下後第二装飾体3120に強く引き付けて裏下後第一装飾体3110及び裏下後第二装飾体3120により広がった装飾を楽しませることができると共に、遊技者に対して何か良いことがあるのではないかと思わせることができ、遊技に対する期待感を高めさせて興趣の低下を抑制させることができる。
また、裏下後第一装飾体3110と裏下後第二装飾体3120とを互いに重畳させて閉じた状態で、裏下後第一装飾体3110と裏下後第二装飾体3120とを一緒に回転させた場合、裏下後第一装飾体3110及び裏下後第二装飾体3120のヒンジ回転可能に取付けられている一方の上下延びている辺側を中心にして回転することから、当初の状態で後方を向いていた面(裏面)が前方を向くように回転させると、裏下後第一装飾体3110及び裏下後第二装飾体3120の全体の位置がヒンジ回転の中心軸を挟んで反対側の位置に移動することとなる。詳述すると、裏下後第一装飾体3110と裏下後第二装飾体3120とを閉じて裏下後第一装飾体3110の第一装飾面3111(サブ液晶表示装置3114)を前方に向けた状態で(図33(a)及び図34(d)を参照)、裏下後第一装飾体3110及び裏下後第二装飾体3120を一緒に回転させると、裏下後第一装飾体3110及び裏下後第二装飾体3120の全体が正面視左方に移動すると共に裏下後第二装飾体3120の第一装飾面3121が前方を向いた状態となる(図33(b)及び(c)を参照)。一方、裏下後第一装飾体3110と裏下後第二装飾体3120とを閉じて裏下後第二装飾体3120の第一装飾面3121を前方に向けた状態で(図33(b)及び(c)を参照)、裏下後第一装飾体3110及び裏下後第二装飾体3120を一緒に回転させると、裏下後第一装飾体3110及び裏下後第二装飾体3120の全体が正面視右方に移動すると共に裏下後第一装飾体3110の第一装飾面3111が前方を向いた状態となる(図33(a)及び図34(d)を参照)。これにより、正面視遊技領域5a内おける裏下後第一装飾体3110又は裏下後第二装飾体3120による装飾の領域を移動させることができると共に、遊技者側から視認可能な装飾を変化させることができるため、遊技者の関心を裏下後第一装飾体3110や裏下後第二装飾体3120に強く引き付けることができ、裏下後第一装飾体3110や裏下後第二装飾体3120の動きや装飾を楽しませて興趣の低下を抑制させることができる。
また、裏下後第一装飾体3110と裏下後第二装飾体3120とを互いに重畳させて閉じた状態で、裏下後第一装飾体3110又は裏下後第二装飾体3120の一方を回転させて開いたり、裏下後第一装飾体3110及び裏下後第二装飾体3120を一緒に回転させたりする場合、何れの場合でも、裏下後第一装飾体3110及び裏下後第二装飾体3120における遊技者側から視認可能な面が回転を開始するため、回転開始の当初では、裏下後第一装飾体3110と裏下後第二装飾体3120とが、開くのか、或は、一緒に回転するのかが、判り難く、遊技者に対して何れの動作をするのかでドキドキ・ワクワクさせることができ、遊技者の期待感を高めさせることができる。また、当初の状態で視認可能な装飾に対して、裏下後第一装飾体3110と裏下後第二装飾体3120とを、開いた場合と、一緒に回転させた場合とでは、遊技者側から視認可能となる装飾の変化が異なることとなるため、様々なパターンで遊技者に装飾の変化を楽しませることができ、多様な演出により遊技者を飽き難くさせることができる。
上記のように、本実施形態の裏下後可動演出ユニット3100は、裏下後第一装飾体3110及び裏下後第二装飾体3120をヒンジ回転させることで、異なる装飾が施された第一装飾面3111,3121又は第二装飾面3112,3122を正面に向けることができると共に、スライドユニット3150により裏下後第一装飾体3110及び裏下後第二装飾体3120を左右方向にスライド移動させることができ、多彩な演出を遊技者に提示することができる。
また、裏下後可動演出ユニット3100では、裏下後第二装飾体3120において四角形の外形の上下に延びている二辺のうちの一辺側(重心から偏芯している位置)でヒンジ回転の軸線と同軸上で下方に延びている装飾体支持軸3125の上端部と下端部とを、回転駆動ユニット3130における回転駆動ユニットベース3131の上軸受部3131cと下軸受部3131dとで夫々回転可能に支持しており、可及的に上下に離れた位置の二か所で回転可能に支持している。従って、装飾体支持軸3125が、裏下後第一装飾体3110及び裏下後第二装飾体3120の重心に対して偏芯した位置から突出していることで、装飾体支持軸3125の上側に取付けられている裏下後第一装飾体3110及び裏下後第二装飾体3120の重量により装飾体支持軸3125を傾けようとする偏荷重が作用しても、装飾体支持軸3125を傾き難くすることができ、装飾体支持軸3125を真っ直ぐに支持して裏下後第一装飾体3110及び裏下後第二装飾体3120を回転させることができる。換言すると、下方に延びた装飾体支持軸3125の上端部と下端部とを、回転駆動ユニットベース3131の上軸受部3131cと下軸受部3131dとで回転可能に支持していることから、装飾体支持軸3125が傾き難いため、互いにヒンジ回転可能に取付けられている重量の大きい裏下後第一装飾体3110及び裏下後第二装飾体3120を、そのヒンジ回転の軸線と同軸上の位置でも問題なく回転可能に支持することができる。
[2−9d.裏上左可動演出ユニット]
次に、裏ユニット3000の裏上左可動演出ユニット3200について、主に図35乃至図38を参照して詳細に説明する。図35(a)は裏ユニットの裏上左可動演出ユニットを前から見た斜視図であり、(b)は裏上左可動演出ユニットを後ろから見た斜視図である。図36は裏上左可動演出ユニットを分解して前から見た分解斜視図であり、図37は裏上左可動演出ユニットを分解して後ろから見た分解斜視図である。図38(a)は裏上左可動演出ユニットを通常の状態で示す正面図であり、(b)は裏上左可動演出ユニットにおける裏上左第一装飾体及び裏上左第二装飾体を正面視右方端の位置に移動させた状態で示す正面図であり、(c)は(b)の状態から裏上左第一装飾体と裏上左第二装飾体を展開した状態で示す正面図である。
裏上左可動演出ユニット3200は、裏箱3010内における開口部3010aの上方で、正面視左端から中央付近にかけて取付けられている。裏上左可動演出ユニット3200は、正面視の形状が四角形で前面に所定の装飾が施されている裏上左第一装飾体3210と、裏上左第一装飾体3210の正面視上下に延びている右辺においてヒンジ回転可能に取付けられており背向している二つの面に異なる装飾が施されている裏上左第二装飾体3220と、裏上左第一装飾体3210の上方に取付けられており裏上左第二装飾体3220をヒンジ回転駆動させる回転駆動ユニット3230と、回転駆動ユニット3230と共に裏上左第一装飾体3210及び裏上左第二装飾体3220を左右方向にスライド移動させ裏箱3010内に取付けられるスライドユニット3240と、を備えている。
裏上左可動演出ユニット3200の裏上左第一装飾体3210は、前面に所定の装飾が施され透光性を有する平板状の固定装飾部材3211と、固定装飾部材3211の正面視右辺の前端側から外方に突出しており上下に延びた軸線に対して同軸上で上下に離間して三つ取付けられている円筒状の第一ヒンジ部3212と、固定装飾部材3211の後面全体を覆うように固定装飾部材3211の後側に取付けられており固定装飾部材3211よりも上方に突出している第一装飾体ベース3213と、第一装飾体ベース3213と固定装飾部材3211との間に取付けられており前面に複数のLEDが実装されている裏上左第一装飾基板3214と、第一装飾体ベース3213の上面に接続されており側面視がL字状で第一装飾体ベース3213の左端から右端よりも右方の位置まで延出している接続部3215と、接続部3215の上端に形成されており左右に延びているラックギア3216と、接続部3215の正面視左端付近から前方に延出している平板状の検知片3217と、を備えている。
を備えている。
裏上左第一装飾体3210の固定装飾部材3211は、正面視の形状がやや縦長の四角形に形成されている。固定装飾部材3211は、左右に延びている辺の長さが、裏下後可動演出ユニット3100の裏下後第一装飾体3110や裏下後第二装飾体3120の左右に延びている辺と同じ長さであり、上下に延びている辺の長さが、裏下後第一装飾体3110や裏下後第二装飾体3120の上下に延びている辺の長さよりも短い。この固定装飾部材3211には、「雀」の文字の左半分が施された装飾が形成されている。なお、図38(c)に示すように、本実施形態では、「雀」の文字に対して、一番下側の「一」の部位の上側から下方が途切れている。
三つの第一ヒンジ部3212は、固定装飾部材3211の上下両端と、上下方向中央から上寄りの位置に夫々備えられている。また、三つの第一ヒンジ部3212は、固定装飾部材3211の正面視右辺から、右方及び前方に突出している。第一装飾体ベース3213には、固定装飾部材3211よりも上方に突出している部位の前面に回転駆動ユニット3230が取付けられる。接続部3215には、側面視L字状における上下延びている部位の後面に、スライドユニット3240のスライダ3243が取付けられる。ラックギア3216は、スライドユニット3240のピニオンギア3248と噛合する。
この裏上左第一装飾体3210は、裏上左第一装飾基板3214に実装されたLEDを適宜発光させることで、固定装飾部材3211を発光装飾させることができる。
裏上左可動演出ユニット3200の裏上左第二装飾体3220は、外形が四角形で表面に所定の装飾が施された透光性を有する第一装飾部材3221と、第一装飾部材3221の裏面に取付けられており第一装飾部材3221の表面と背向する面に第一装飾部材3221とは異なる装飾が施された透光性を有する第二装飾部材3222と、第一装飾部材3221の左右のうちの一方の上下に延びている辺から外方に突出しており裏上左第一装飾体3210の第一ヒンジ部3212にヒンジ回転可能に取付けられる二つの第二ヒンジ部3223と、二つの第二ヒンジ部3223のうちの上側の第二ヒンジ部3223から上方に延出している軸部3224と、軸部3224の上端に取付けられている平歯車状の作動ギア3225と、第一装飾部材3221と第二装飾部材3222との間に取付けられており両面に複数のLEDが実装されている裏上左第二装飾基板(図示は省略)と、を備えている。
裏上左第二装飾体3220の第一装飾部材3221は、表面に「ドクン」の文字が施された装飾が形成されている。第二装飾部材3222は、第一装飾部材3221の表面と背向する面に「雀」の文字の右半部が施された装飾が形成されている。この第二装飾部材3222は、裏上左第一装飾体3210の固定装飾部材3211の正面視左側に位置することで、「雀」の文字として認識することができるようになる。詳しくは、固定装飾部材3211と第二装飾部材3222とによる装飾は、「雀」の文字に対して、一番下側の「一」の部位の上側から下方が途切れた切出装飾3260とされており、この下側に、裏下後可動演出ユニット3100における裏下後第一装飾体3110及び裏下後第二装飾体3120の第二装飾面3112,3122の装飾(切出装飾)が位置することで、「雀」の文字が完成される。なお、裏上左可動演出ユニット3200側の切出装飾3260は、「雀」の文字の大半を占めているため、下部が切欠かれていても「雀」の文字として認識することができる。
二つの第二ヒンジ部3223は、第一装飾部材3221の表面を正面に向けた状態で、第一装飾部材3221の右辺側から右方且つ後方に突出している。また、二つの第二ヒンジ部3223は、上下に離間しており、夫々が第一装飾部材3221の上下両端から中央寄りの位置に備えられている。軸部3224は、裏上左第一装飾体3210の最も上側の第一ヒンジ部3212内に回転可能に挿入される。作動ギア3225は、軸部3224及び上側の第二ヒンジ部3223を介して、第一装飾部材3221と一体回転するように取付けられている。この作動ギア3225は、回転駆動ユニット3230の伝達ギア3233と噛合する。
この裏上左第二装飾体3220は、図示しない裏上左第一装飾基板に実装されたLEDを適宜発光させることで、第一装飾部材3221や第二装飾部材3222を発光装飾させることができる。
裏上左可動演出ユニット3200の回転駆動ユニット3230は、裏上左第一装飾体3210の第一装飾体ベース3213の前面に取付けられる回転駆動ベース3231と、回転駆動ベース3231との間に空間を形成し回転駆動ベース3231の上側に取付けられる回転駆動カバー3232と、回転駆動カバー3232と回転駆動ベース3231との間で回転可能に取付けられており裏上左第二装飾体3220の作動ギア3225と噛合する平歯車状の伝達ギア3233と、伝達ギア3233と噛合する駆動ギア(図示は省略)と、駆動ギアを回転駆動させ回転駆動カバー3232の上面に取付けられている裏上左第一駆動モータ3235と、回転駆動ベース3231と回転駆動カバー3232との間に取付けられており駆動ギアの回転位置を検知する回転検知センサ(図示は省略)と、を備えている。
回転駆動ユニット3230の回転駆動ベース3231は、裏上左第一装飾体3210の第一装飾体ベース3213における固定装飾部材3211よりも上側の位置に取付けられる。図示しない駆動ギアには、外方に延出した検知片を備えており、この検知片を回転検知センサにより検知することで、駆動ギアの回転位置を検知して、駆動ギア、伝達ギア3233、及び作動ギア3225を介して裏上左第二装飾体3220の回転位置を検知することができる。
この回転駆動ユニット3230は、裏上左第一駆動モータ3235を回転駆動させることで、駆動ギア、伝達ギア3233、及び作動ギア3225を介して、裏上左第二装飾体3220をヒンジ回転させることができる。
裏上左可動演出ユニット3200のスライドユニット3240は、裏箱3010内に取付けられる横長のユニットベース3241と、ユニットベース3241の前面に取付けられる横長のスライドレール3242と、スライドレール3242にスライド可能に取付けられており前面に裏上左第一装飾体3210の接続部3215が取付けられるスライダ3243と、ユニットベース3241との間に空間が形成されるようにユニットベース3241の前面に取付けられるベースカバー3244と、ベースカバー3244を貫通して回転軸がベースカバー3244とユニットベース3241との間に突出するようにベースカバー3244の前面に取付けられる裏上左第二駆動モータ3245と、裏上左第二駆動モータ3245の回転軸に取付けられる平歯車状の駆動ギア3246と、駆動ギア3246と噛合する小径の第一伝達ギア3247a、第一伝達ギア3247aと一体回転する大径の第二伝達ギア3247bとを有しユニットベース3241とベースカバー3244との間で回転可能に取付けられている伝達ギア部材3247と、伝達ギア部材3247の第二伝達ギア3247bと噛合していると共に裏上左第一装飾体3210のラックギア3216と噛合しユニットベース3241とベースカバー3244との間で回転可能に取付けられているピニオンギア3248と、ベースカバー3244に取付けられ裏上左第一装飾体3210の検知片3217を検知するスライド検知センサ3249と、を備えている。
また、スライドユニット3240は、ベースカバー3244の前面で正面視左部に取付けられ裏上左第一装飾基板3214、裏上左第二装飾基板、裏上左第一駆動モータ3235、回転検知センサ、裏上左第二駆動モータ3245、及びスライド検知センサ3249と演出駆動基板3043との接続を中継している裏上左中継基板3250と、裏上左中継基板3250の前面を被覆しベースカバー3244の前面に取付けられる基板カバー3251と、基板カバー3251の前面に取付けられる裏左上装飾ベース3252と、裏左上装飾ベース3252の前面に取付けられ前面に複数のLEDが実装されている裏左上装飾基板3253と、裏左上装飾基板3253の前方を覆うように裏左上装飾ベース3252の前面に取付けられ所定の装飾が形成された透光性を有する裏左上装飾体3254と、を備えている。
スライドユニット3240は、裏上左第二駆動モータ3245により駆動ギア3246を回転駆動させると、伝達ギア部材3247、ピニオンギア3248、及びラックギア3216を介して、裏上左第一装飾体3210を裏上左第二装飾体3220及び回転駆動ユニット3230と一緒に左右方向にスライド移動させることができる。また、裏左上装飾基板3253のLEDを適宜発光させることで、裏左上装飾体3254を発光装飾させることができる。
続いて、裏上左可動演出ユニット3200の動作について説明する。裏上左可動演出ユニット3200は、通常の状態では、図38(a)に示すように、裏上左第一装飾体3210の前面を裏上左第二装飾体3220が覆うように、裏上左第二装飾体3220が回転駆動ユニット3230により裏上左第一装飾体3210側に折畳まれた状態となっており、裏上左第二装飾体3220の第一装飾部材3221が正面を向いた状態となっている。また、通常の状態では、裏上左第一装飾体3210がスライドユニット3240により正面視左方端に位置している。この通常の状態では、回転駆動ユニット3230において裏上左第二装飾体3220の回転位置を検知するための図示しない駆動ギアの検知片を、同じく図示しない回転検知センサが検知している。また、裏上左第一装飾体3210の検知片3217が、スライドユニット3240のスライド検知センサ3249により検知されている。
通常の状態では、遊技盤5に組立てた状態で、裏上左第一装飾体3210及び裏上左第二装飾体3220が、裏左中装飾ユニット3050の後方に位置しており、遊技者側からは視認不能な状態となっている(図10等を参照)。
通常の状態で、スライドユニット3240の裏上左第二駆動モータ3245により駆動ギア3246、及び伝達ギア部材3247を介してピニオンギア3248を、正面視反時計回りの方向に回転駆動させると、ピニオンギア3248と噛合しているラックギア3216により裏上左第一装飾体3210が、裏上左第二装飾体3220及び回転駆動ユニット3230と一緒に正面視右方にスライド移動し、右方端に到達するとスライド移動が停止する(図38(b)を参照)。この状態では、遊技盤5に組立てた状態で、裏上左第一装飾体3210及び裏上左第二装飾体3220におけるヒンジ回転可能な上下に延びている軸線が、遊技領域5aの左右方向中央と略一致しており、裏上左第一装飾体3210がセンター役物2500の枠内を通して遊技者側から視認可能な状態となっている(図62を参照)。
そして、スライドユニット3240により裏上左第一装飾体3210を正面視右方端に位置させた状態で、回転駆動ユニット3230の裏上左第一駆動モータ3235により駆動ギア、及び伝達ギア3233を介して作動ギア3225を、平面視反時計回りの方向に180度回転させると、折畳まれて裏上左第一装飾体3210の前面を覆っていた裏上左第二装飾体3220が展開するようにヒンジ回転して、裏上左第一装飾体3210の正面視右側に並んだ状態となる(図38(c)を参照)。これにより、裏上左第一装飾体3210と裏上左第二装飾体3220とが左右に並ぶことで、通常の状態に対して約2倍の大きさとなるため、遊技領域5a内において目立たせて遊技者の関心を強く引付けさせることができると共に、大きな装飾の出現により遊技者を驚かせることができる。
この状態では、裏上左第一装飾体3210の固定装飾部材3211と裏上左第二装飾体3220の第二装飾部材3222とが左右に並んで正面を向いた状態となり、夫々の装飾が一体となって「雀」の文字の装飾が視認できるようになる。なお、裏上左第一装飾体3210及び裏上左第二装飾体3220の第一ヒンジ部3212及び第二ヒンジ部3223には、固定装飾部材3211及び第二装飾部材3222に施された装飾と対応している装飾が施されており、裏上左第一装飾体3210から裏上左第二装飾体3220を開いた時に、第一ヒンジ部3212及び第二ヒンジ部3223を目立ち難くすることができ、「雀」の文字を良好な状態で遊技者に視認させることができる。
なお、一体となって視認できる「雀」の文字の装飾は、一番下側の「一」の部位よりも上側の位置から下側が途切れており、裏上左第一装飾体3210及び裏上左第二装飾体3220下方に位置した裏下後可動演出ユニット3100の裏下後第一装飾体3110及び裏下後第二装飾体3120の第二装飾面3112,3122の装飾と一体となることで、「雀」の文字が完全な状態となる(図63を参照)。
このように、裏上左可動演出ユニット3200は、裏上左第一装飾体3210及び裏上左第二装飾体3220を左右方向にスライドさせたり、裏上左第二装飾体3220を上下に延びた軸線周りにヒンジ回転させることで、裏上左第一装飾体3210の前面を覆うように折畳んだり、裏上左第一装飾体3210の正面視右側に並ぶように展開させたりすることができ、多彩な演出を遊技者に提示することができる。
[2−9e.裏左可動演出ユニット]
次に、裏ユニット3000の裏左可動演出ユニット3300について、主に図39及び図40を参照して詳細に説明する。図39(a)は裏ユニットの裏左可動演出ユニットを前から見た斜視図であり、(b)は裏左可動演出ユニットを後ろから見た斜視図である。図40(a)は裏左可動演出ユニットを通常の状態で示す正面図であり、(b)は裏左可動演出ユニットにおける裏左可動装飾体を突出させた状態で示す正面図である。
裏左可動演出ユニット3300は、裏箱3010内における開口部3010aの正面視左方に取付けられている。裏左可動演出ユニット3300は、前面に立体的な所定の装飾が施されている裏右固定装飾体3310と、裏右固定装飾体3310の後方で左右方向にスライド可能に支持されており所定の装飾が施された枠状の裏右可動装飾体3320と、裏右可動装飾体3320を左右方向へスライド移動させ裏箱3010内に取付けられると共に前面に裏左固定装飾体3310が取付けられている裏左駆動ユニット3330と、を備えている。
裏左可動演出ユニット3300の裏左固定装飾体3310は、正面視の形状が縦長の略四角形に形成されている。裏左固定装飾体3310は、立体的な装飾が施されており透光性を有する固定側装飾部材3311と、固定側装飾部材3311の後面に取付けられており前面に複数のLEDが実装されている裏左固定装飾基板3312と、を備えている。固定側装飾部材3311は、図示するように、一部に「發」牌の装飾が形成されている。この裏左固定装飾体3310は、裏左固定装飾基板3312のLEDを適宜発光させることで、固定側装飾部材3311を発光装飾させることができる。
裏左可動演出ユニット3300の裏左可動装飾体3320は、正面視の形状が、裏左固定装飾体3310と略同じ大きさの縦長の四角形に形成されている。裏左可動装飾体3320は、前面に所定の装飾が施された枠状の可動側装飾部材3321と、可動側装飾部材3321の後面に取付けられている透光性を有する枠状の装飾フレーム3322と、装飾フレーム3322の後側に取付けられている枠状の可動ベース3323と、可動ベース3323と装飾フレーム3322との間に取付けられており前面に複数のLEDが実装されている裏左可動装飾基板3324と、を備えている。
裏左可動装飾体3320の可動側装飾部材3321は、裏下後可動演出ユニット3100における裏下後第一装飾体3110の第一装飾面3111と同じ装飾が施されている。可動ベース3323は、下端側が可動側装飾部材3321及び装飾フレーム3322よりも下方に突出しており、この突出している部位が裏左駆動ユニット3330により左右方向にスライド可能に取付けられている。裏左可動装飾基板3324は、図示は省略するが、枠状の装飾フレーム3322における正面視左右方向の中央より右側の部位に沿うようにコ字状に形成されている。この裏左可動装飾基板3324のLEDを発光させることで、可動側装飾部材3321を発光装飾させることができる。
裏左可動演出ユニット3300の裏左駆動ユニット3330は、裏箱3010内に取付けられるユニットベース3331と、ユニットベース3331の下部前面に取付けられており裏左可動装飾体3320を左右方向にスライド可能に取付けている左右方向に延びたスライドガイド3332と、回転軸が前方に延びるようにユニットベース3331の後面に取付けられている裏左駆動モータ3333と、裏左駆動モータ3333の回転軸に基端側が取付けられており先端側が裏左可動装飾体3320に連結されている棹状の作動アーム(図示は省略)と、作動アームの回動位置を検知しユニットベース3331に取付けられているスライド検知センサ3335と、ユニットベース3331の後面に取付けられており裏左固定装飾基板3312、裏左可動装飾基板3324、裏左駆動モータ3333、及びスライド検知センサ3335と演出駆動基板3043との接続を中継する裏左中継基板3336と、を備えている。
裏左駆動ユニット3330のユニットベース3331は、正面視左端側において裏左固定装飾体3310を裏左可動装飾体3320よりも前方に取付けている。スライドガイド3332は、裏左可動装飾体3320における可動ベース3323の下端部を左右方向へスライド可能に取付けている。裏左駆動モータ3333は、ユニットベース3331における背面視右上隅部に取付けられている。図示しない作動アームは、裏左駆動モータ3333の回転軸に取付けられている基端側から先端側が枠状の裏左可動装飾体3320における下辺の背面視右端付近まで延びている。また、図示は省略するが、作動アームは、先端に前後に貫通しその長手方向に延びたスリットが形成されている。このスリット内に裏左可動装飾体3320の可動ベース3323における背面視右下隅付近から後方に突出している案内ピンが摺動可能に挿入されている。
続いて、裏左可動演出ユニット3300の動作について説明する。裏左可動演出ユニット3300は、通常の状態では、図40(a)に示すように、裏左固定装飾体3310の後方に裏左可動装飾体3320が位置しており、正面からは殆ど視認不能な状態となっている。つまり、裏左可動装飾体3320が、視認不能な没入位置に位置している。この通常の状態では、図示しない作動アームがスライド検知センサ3335により検知されている。また、通常の状態では、遊技盤5に組立てた状態で、前側に配置されている裏左固定装飾体の正面視右端の一部がセンター役物2500の枠内に臨んでいると共に、裏左固定装飾体の前面の正面視左側の部位がセンター役物2500の左方で透明な遊技パネル1100を通して遊技者側から視認することができる。この裏左可動演出ユニット3300は、裏左可動装飾体3320が裏下後可動演出ユニット3100の裏下後第一装飾体3110及び裏下後第二装飾体3120と同じ高さとなる位置に取付けられている。
この通常の状態で、裏左駆動モータ3333により作動アームを正面視反時計回りの方向に回動させると、作動アームの先端のスリット内に摺動可能に挿入された可動ベース3323の案内ピンを、作動アームが正面視右方に押圧し、スライドガイド3332を介して裏左可動装飾体3320が正面視右方に真っ直ぐスライド移動する。そして、枠状の裏左固定装飾体3310における正面視左辺を略残して右側の部位が、裏左固定装飾体3310の正面視後方から右方に位置すると右方へのスライド移動が停止する。これにより、枠状の裏左可動装飾体3320における左辺よりも右側の部位が、裏左固定装飾体3310の右方に位置して、正面から視認できるようになる(図40(b)を参照)。つまり、裏左可動装飾体3320が遊技者側から視認可能な出現位置に位置した状態となる。
裏左可動装飾体3320が右方にスライド移動して出現位置に位置した状態では、遊技盤5に組立てた状態で、裏左可動装飾体3320がセンター役物2500の枠内を通して遊技者側から視認可能となると共に、裏左可動装飾体3320の枠内を通して後方に配置されているメイン液晶表示装置1600の表示画面を視認することができる。従って、メイン液晶表示装置1600において、裏左可動装飾体3320の真後ろとなる表示領域に所定の演出画像(演出動画)を表示させると、遊技者に対して、恰も裏左可動装飾体3320の枠内に液晶表示装置が取付けられているように錯覚させることができる。これにより、裏下後可動演出ユニット3100の裏下後第一装飾体3110における第一装飾面3111のサブ液晶表示装置3114が左右に二つあるように遊技者を錯覚させることができる。
[2−9f.裏上中可動演出ユニット]
次に、裏ユニット3000の裏上中可動演出ユニット3400について、主に図41乃至図52を参照して詳細に説明する。図41(a)は裏ユニットの裏上中可動演出ユニットを前から見た斜視図であり、(b)は裏上中可動演出ユニットを後ろから見た斜視図である。図42(a)は裏上中可動演出ユニットを主な構成毎に分解して前から見た分解斜視図であり、(b)は裏上中可動演出ユニットを主な構成毎に分解して後ろから見た分解斜視図である。図43(a)は裏上中可動演出ユニットの裏上中装飾体ユニットを前から見た斜視図であり、(b)は裏上中装飾体ユニットを後ろから見た斜視図である。図44は裏上中装飾体ユニットを分解して前から見た分解斜視図であり、図45は裏上中装飾体ユニットを分解して後ろから見た分解斜視図である。図46(a)は裏上中装飾体ユニットの駆動構成を正面から示す説明図であり、(b)は(a)におけるG−G線で切断した断面図である。図47(a)は通常の状態における裏上中装飾体ユニットの正面図であり、(b)は裏上中装飾体ユニットの一対の裏上中第一装飾体を外方へ半分開いた状態で示す正面図であり、(c)は裏上中装飾体ユニットの一対の裏上中第一装飾体を外方へ完全に開いた状態で示す正面図である。
また、図48(a)は裏上中可動演出ユニットの裏上中駆動ユニットを前から見た斜視図であり、(b)は裏上中可動演出ユニットの裏上中駆動ユニットを後ろから見た斜視図である。図49(a)は裏上中駆動ユニットを主な構成毎に分解して前から見た分解斜視図であり、(b)は裏上中駆動ユニットを主な構成毎に分解して後ろから見た分解斜視図である。図50(a)は裏上中駆動ユニットの裏上中回転ユニットを分解して前から見た分解斜視図であり、(b)は裏上中駆動ユニットの裏上中回転ユニットを分解して後ろから見た分解斜視図である。図51は、裏上中可動演出ユニットの駆動系を概略で正面から示す説明図である。図52(a)は通常の状態における裏上中可動演出ユニットの正面図であり、(b)は裏上中可動演出ユニットにおいて裏上中装飾体ユニットを下降させた状態で示す正面図である。
裏上中可動演出ユニット3400は、裏箱3010内における開口部3010aの上方で左右方向略中央から右端にかけて取付けられている。裏上中可動演出ユニット3400は、図42に示すように、開閉可能に取付けられている一対の裏上中第一装飾体3411、及び一対の裏上中第一装飾体3411の後方に取付けられている裏上中第二装飾体3412を有している裏上中装飾体ユニット3410と、裏上中装飾体ユニット3410の後面に取付けられている回転接続部材3430と、回転接続部材3430を介して裏上中装飾体ユニット3410が昇降可能且つ回転可能に取付けられており裏箱3010内に取付けられる裏上中駆動ユニット3440と、裏上中駆動ユニット3440の前面に取付けられている裏右上装飾ユニット3480と、裏上中駆動ユニット3440の後面に取付けられている裏上中中継基板3490と、を備えている。
裏上中可動演出ユニット3400の裏上中装飾体ユニット3410は、図43及び図44等に示すように、前面に所定の装飾が施され透光性を有する一対の裏上中第一装飾体3411と、一対の裏上中第一装飾体3411の後方に配置され前面に所定の装飾が施された透光性を有する裏上中第二装飾体3412と、一対の裏上中第一装飾体3411の後面に夫々取付けられている透光性を有する平板状の一対のスライドベース3413と、一対のスライドベース3413の後面に夫々取付けられており前面に複数のLEDが実装されている一対の裏上中第一装飾基板3414と、裏上中第二装飾体3412の後面に取付けられ前面に複数のLEDが実装されている裏上中第二装飾基板3415と、裏上中第二装飾基板3415の後面を覆い裏上中第二装飾体3412の後面に取付けられている基板カバー3416と、基板カバー3416との間にスライドベース3413がスライド可能に収容される空間を形成するように基板カバー3416の後側に取付けられている平板状のスライダカバー3417と、スライダカバー3417の後側に取付けられている装飾体ユニットベース3418と、を備えている。
また、裏上中装飾体ユニット3410は、装飾体ユニットベース3418の後面に取付けられているモータベース3419と、モータベース3419の後面に取付けられておりモータベース3419の前面に回転軸が突出している裏上中第一駆動モータ3420と、裏上中第一駆動モータ3420の回転軸に取付けられておりモータベース3419と装飾体ユニットベース3418の間に配置されている平歯車状の第一駆動ギア3421と、第一駆動ギア3421と噛合しており前端が装飾体ユニットベースよりも前方に突出するように装飾体ユニットベース3418に回転可能に取付けられている平歯車状の第一伝達ギア3422と、第一伝達ギア3422と噛合しており装飾体ユニットベース3418の前面に回転可能に取付けられている第一ピニオンギア3423と、を備えている。
更に、裏上中装飾体ユニット3410は、第一ピニオンギア3423と噛合しており左右に延びているラックギア3424a、及びスライダカバー3417を貫通して一対のスライドベース3413のうちの一方を取付ける取付ボス3424bを有し、スライダカバー3417と装飾体ユニットベース3418との間で左右方向にスライド可能に取付けられている第一スライダ3424と、第一スライダ3424のラックギア3424aとは第一ピニオンギア3423を挟んで反対側で第一ピニオンギア3423と噛合しており左右に延びているラックギア3425a、及びスライダカバー3417を貫通して一対のスライドベース3413のうちの残り(他方)を取付ける取付ボス3425bを有し、スライダカバー3417と装飾体ユニットベース3418との間で左右方向にスライド可能に取付けられている第二スライダ3425と、装飾体ユニットベース3418に後側から取付けられており第二スライダ3425のスライド位置を検知するスライド検知センサ3426と、を備えている。
裏上中装飾体ユニット3410の一対の裏上中第一装飾体3411は、夫々の正面視の形状が、左右に延びた四角形の長手方向の一方の端辺が外方に半円弧に膨らみ、反対側の端辺が内方に半円弧に窪んでおり、この半円弧に窪んだ部位が凹部3411aとされている。また、一対の裏上中第一装飾体3411は、内方に半円弧状に窪んだ凹部3411aが形成されている端辺を除いた外周辺が、後方へ板状に延出している。これら一対の裏上中第一装飾体3411は、凹部3411aが形成された端辺同士が対向する状態で取付けられている。また、一対の裏上中第一装飾体3411は、全体が透光性を有する乳白色に形成されており、一方の裏上中第一装飾体3411の前面には「龍」の頭部側の装飾が、残り(他方)の裏上中第一装飾体3411の前面には「龍」の尾部側の装飾が、金属光沢を有するように夫々形成されている。
裏上中第二装飾体3412は、正面視の形状が、左右に延びた平板状で、一対の裏上中第一装飾体3411同士を合わせた(閉じた)時の大きさよりも若干小さく形成されている。裏上中第二装飾体3412は、中央に裏上中第一装飾体3411の凹部3411a内に挿入可能とされた円形で前方に膨出している中央装飾部3412aと、中央装飾部3412aの左右両側で上下に離間して二つ夫々形成されている円形の中央横装飾部3412bと、中央横装飾部3412bの左右両外側に夫々形成されており中央横装飾部3412bと同じ大きさの円形の中間装飾部3412cと、中間装飾部3412cの左右両外側で左右の端部付近に夫々形成されており中間装飾部3412cよりも大径の円形の端装飾部3412dと、を備えている。裏上中第二装飾体3412は、全体が透光性を有する乳白色に形成されており、前面における中央装飾部3412a、中央横装飾部3412b、中間装飾部3412c、及び端装飾部3412dの外周等に、金属光沢を有する線状の装飾が形成されている。この裏上中第二装飾体3412は、「麻雀」の「点棒」を遊技者に想起させる装飾が施されている。
一対のスライドベース3413は、夫々が裏上中第一装飾体3411の外周形状と略対応した形状に形成されており、裏上中第一装飾体3411の後方に延出している外周辺の後端に取付けられている。これにより、裏上中第一装飾体3411とスライドベース3413とを組立てることで、裏上中第一装飾体3411の前面を形成している部位とスライドベース3413との間に、裏上中第二装飾体3412、裏上中第二装飾基板3415、及び基板カバー3416を挿入可能な空間が形成される。また、一対のスライドベース3413は、前後に貫通し左右に延びているスリット3413aを、夫々備えている。なお、一対のスライドベース3413のうちの、一方のスライドベース3413ではスリット3413aが上辺に近い側に、残りのスライドベース3413ではスリット3413aが下辺に近い側に、夫々形成されている。また、一対のスライドベース3413は、透光性を有する乳白色に夫々形成されている。
一対の裏上中第一装飾基板3414、及び裏上中第二装飾基板3415は、表面(全面)が白色の基板である。これにより、光を反射・拡散させ易くしていると共に、基板を目立ち難くしている。裏上中第一装飾体3411は、裏上中第一装飾体3411における前面を形成している部位から後方に離れたスライドベース3413に取付けられていることから、LEDからの光が裏上中第一装飾体3411の前面を形成している部位に届くまでに、光の照射範囲が広がるため、LEDの数が少なくても裏上中第一装飾体3411全体を均一に発光装飾させることができる。一方、裏上中第二装飾基板3415は、裏上中第二装飾体3412の全体を発光装飾させることができる他に、裏上中第二装飾体3412の中央装飾部3412a、中央横装飾部3412b、中間装飾部3412c、及び端装飾部3412dを、夫々独立して発光装飾させることができる。
基板カバー3416は、後面における左右両端付近から後方に円柱状に突出しておりスライドベース3413のスリット3413a内に挿入される取付ボス3416aを備えている。この基板カバー3416の取付ボス3416aは、スライドベース3413のスリット3413aを貫通した後端が、スライダカバー3417に取付けられる。また、基板カバー3416の取付ボス3416aは、回転可能に取付けられるブッシュ3427を介して、スリット3413a内を左右方向へ相対的に摺動する。この基板カバー3416は、透明である。
スライダカバー3417は、前後に貫通していると共に左右に延びており第一スライダ3424の取付ボス3424bが摺動可能に挿通される第一スリット3417aと、前後に貫通していると共に左右に延びており第二スライダ3425の取付ボス3425bが摺動可能に挿通される第二スリット3417bと、を備えている。第一スリット3417aは、正面視において左右方向中央より左側で下辺付近に形成されている。第二スリット3417bは、正面視において左右方向中央より右側で上辺付近に形成されている。
第一ピニオンギア3423は、正面視において左右方向中央からやや右寄りに配置されている(図46を参照)。第一スライダ3424は、第一ピニオンギア3423に対して下方からラックギア3424aが噛合するように配置されており、正面視左端から左右に並んだ二つの取付ボス3424bが前方に突出している。第一スライダ3424の二つの取付ボス3424bは、前端が、スライダカバー3417の第一スリット3417aを貫通して前方に突出し、「龍」の頭部側の装飾が施された裏上中第一装飾体3411に取付けられているスライドベース3413の後面に取付けられる。第二スライダ3425は、第一ピニオンギア3423に対して上方からラックギア3425aが噛合するように配置されており、正面視右端から左右に並んだ二つの取付ボス3425bが前方に突出している。第二スライダ3425の二つの取付ボス3425bは、前端が、スライダカバー3417の第二スリット3417bを貫通して前方に突出し、「龍」の尾部側の装飾が施された裏上中第一装飾体3411に取付けられているスライドベース3413の後面に取付けられる。また、第二スライダ3425は、正面視右端付近の上部から上方へ平板状に突出している検知片3425cを備えている。この検知片3425cは、スライド検知センサ3426により検知される。
続いて、裏上中可動演出ユニット3400における裏上中装飾体ユニット3410の動作について説明する。裏上中装飾体ユニット3410は、通常の状態では、図47(a)等に示すように、一対の裏上中第一装飾体3411の凹部3411a側の端辺同士が互いに当接して閉じている。この状態では、凹部3411aにより形成される円形の開口を通して裏上中第二装飾体3412の中央装飾部3412aが前方の膨出しており、裏上中第二装飾体3412のその他の部位は前方から視認することができない。
この通常の状態では、図46(a)に示すように、第一スライダ3424の正面視左端部と、第二スライダ2425の正面視右端部とが、裏上中装飾体ユニット3410における左右方向の中央付近に位置している。また第二スライダ3425の検知片3425cが、スライド検知センサ3426により検知されている。通常の状態(閉状態)で、裏上中第二装飾基板3415により中央装飾部3412aを発光装飾させると、「麻雀」の「千点棒」を想起させる装飾を遊技者に見せることができる。また、通常の状態で、裏上中第二装飾基板3415により裏上中第二装飾体3412全体を発光装飾させると、裏上中第装飾体3412の前方を覆っている裏上中第一装飾体3411を全体的に発光装飾させることができる。更に、通常の状態で、裏上中第一装飾体3411のLEDを発光させると、その光が白色に形成された裏上中第二装飾体3412の後面、裏上中第一装飾体3411の前面、等で反射・拡散し、裏上中第一装飾体3411の外周等を発光装飾させることができる。
通常の状態から、裏上中第一駆動モータ3420により、第一駆動ギア3421、及び第一伝達ギア3422を介して第一ピニオンギア3423を正面視時計回りの方向に回転駆動させると、第一ピニオンギア3423に噛合している第一スライダ3424のラックギア3424a及び第二スライダ3425のラックギア3425aにより、第一スライダ3424が正面視左方へスライド移動すると共に、第二スライダ3425が正面視右方へスライド移動する。これにより、第一スライダ3424の取付ボス3424bを介して取付けられた「龍」の頭部側の装飾が施された裏上中第一装飾体3411が正面視左方へスライド移動すると共に、第二スライダ3425の取付ボス3425bを介して取付けられた「龍」の尾部側の装飾が施された裏上中第一装飾体3411が正面視右方へスライド移動することとなり、一対の裏上中第一装飾体3411が互いに離反する方向にスライドして開くこととなる。
一対の裏上中第一装飾体3411を互いに離反する方向へスライド移動させると、一対の裏上中第一装飾体3411の凹部3411a側の端辺同士の間から、裏上中第一装飾体3411の後方に配置されている裏上中第二装飾体3412の一部が前方に臨むようになる。そして、裏上中第二装飾体3412の中央横装飾部3412bが、一対の裏上中第一装飾体3411同士の間から前方に臨むようになった状態で、裏上中第一駆動モータ3420の回転駆動を一旦停止させる。この状態(中間開状態)では、図46(b)に示すように、一対の裏上中第一装飾体3411同士の間から、裏上中第二装飾体3412の中央装飾部3412aと四つの中央横装飾部3412bとが、前方へ臨んだ状態となる。この状態で、裏上中第二装飾基板3415により中央装飾部3412aと中央横装飾部3412bを発光装飾させると、「麻雀」の「五千点棒」を想起させる装飾を遊技者に見せることができる。
この状態から、裏上中第一駆動モータ3420により、一対の裏上中第一装飾体3411が互いに離反する方向へスライド移動させて、最も離反した状態で回転駆動を停止させると、図47(c)に示すように、一対の裏上中第一装飾体3411同士の間から、裏上中第二装飾体3412の略全体が前方に臨む状態となる(全開状態)。この状態では、裏上中第二装飾体3412の中央装飾部3412a、中央横装飾部3412b、中間装飾部3412c、及び端装飾部3412dのすべてが前方に臨んでおり、裏上中第二装飾基板3415により、中央装飾部3412a、中央横装飾部3412b、中間装飾部3412c、及び端装飾部3412dを発光装飾させると、「麻雀」の「万点棒」を想起させる装飾を遊技者に見せることができる。また、この状態で、裏上中第一装飾基板3414及び裏上中第二装飾基板3415により、裏上中第一装飾体3411及び裏上中第二装飾体3412を、全体的に発光装飾させることができる。
続いて、裏上中可動演出ユニット3400の回転接続部材3430は、裏上中装飾体ユニット3410における装飾体ユニットベース3418の後面で長手方向中央に取付けられると共に、裏上中駆動ユニット3440の裏上中回転ユニット3460における従動ピニオンギア3467の前面に取付けられる接続ベース3431と、接続ベース3431に対して回転可能に取付けられる円筒状の接続ブッシュ3432と、を備えている。接続ブッシュ3432の外周面は、裏上中回転ユニット3460における回転ユニットベース3461の挿入孔3461c内に挿入される。
続いて、裏上中可動演出ユニット3400の裏上中駆動ユニット3440について、説明する。裏上中駆動ユニット3440は、図49等に示すように、裏上中装飾体ユニット3410を回転駆動可能に取付ける裏上中回転ユニット3460と、裏上中回転ユニット3460を前面側で回動可能に取付けており裏箱3010内に取付けられるユニットベース3441と、裏上中回転ユニット3460よりも前方でユニットベース3441の前方を覆うようにユニットベース3441に取付けられているベースカバー3442と、ベースカバー3442の前面に取付けられており回転軸がベースカバー3442を貫通して後方に突出している裏上中第二駆動モータ3443と、裏上中第二駆動モータ3443の回転軸に取付けられている平歯車状の第二駆動ギア3444と、第二駆動ギア3444と噛合する大径で平歯車状の大径伝達ギア3445a、及び大径伝達ギア3445aと一体回転する小径で平歯車状の小径伝達ギア3445bを有しており、ベースカバー3442に回転可能に取付けられている第二伝達ギア3445と、第二伝達ギア3445の小径伝達ギア3445bと噛合する平歯車状のギア部3446a、及びギア部3446aの後面から後方に突出している円柱状の駆動ピン3446bを有しており、ベースカバー3442に回転可能に取付けられている昇降駆動ギア3446と、昇降駆動ギア3446の駆動ピン3446bが挿通されて後方に突出する円弧状のスリット3447aを有しており、第二駆動ギア3444、第二伝達ギア3445、及び昇降駆動ギア3446の後側を覆うようにベースカバー3442の後面に取付けられていると共にベースカバー3442と協働して第二駆動ギア3444、第二伝達ギア3445、及び昇降駆動ギア3446を回転可能に取付けている平板状のギアカバー3447と、を備えている。
また、裏上中駆動ユニット3440は、ユニットベース3441に取付けられており裏上中回転ユニット3460の回動位置を検知する回動検知センサ3448と、ユニットベース3441と裏上中回転ユニット3460との間に取付けられており裏上中装飾体ユニット3410が上昇する方向へ裏上中回転ユニット3460を付勢しているアシストバネ3449と、全体が帯状で前後に貫通すると共に長手方向に延びているアシストスリット3450aを有しており、基端側がユニットベース3441の前面に回転可能に取付けられているアシストアーム3450と、アシストアーム3450を前方からユニットベース3441側へ回転可能に押えておりユニットベース3441の前面に取付けられているアーム押え3451と、を備えている。
裏上中駆動ユニット3440の裏上中回転ユニット3460は、図50等に示すように、ユニットベース3441に回動可能に取付けられる軸受部3461a、前後に貫通しており所定方向に延びた長孔状で昇降駆動ギア3446の駆動ピン3446bが摺動可能に挿入される駆動スリット3461b、回転接続部材3430の接続ブッシュ3432が挿入される挿入孔3461c、及び後方に突出しておりアシストアーム3450のアシストスリット3450a内に挿入される円柱状のアシストピン3461dを有しており、後方が開放された浅い箱状の回転ユニットベース3461と、回転ユニットベース3461の開放されている後方側を閉鎖するように回転ユニットベース3461の後側に取付けられている後方カバー3462と、を備えている。
また、裏上中回転ユニット3460は、後方カバー3462と回転ユニットベース3461との間に回転軸が突出するように回転ユニットベース3461の前面に取付けられている裏上中第三駆動モータ3463と、裏上中第三駆動モータ3463の回転軸に取付けられている平歯車状の第三駆動ギア3464と、第三駆動ギア3464と噛合しており回転ユニットベース3461と後方カバー3462とにより回転可能に取付けられている平歯車状の駆動ピニオンギア3465と、駆動ピニオンギア3465と噛合しており回転ユニットベース3461と後方カバー3462との間で所定方向へスライド可能に取付けられている棹状の伝達ラックギア3466と、伝達ラックギア3466と噛合しており回転ユニットベース3461の挿入孔3461cと同軸上の位置で回転ユニットベース3461と後方カバー3462とにより回転可能に取付けられており前面に回転接続部材3430の接続ベース3431の後端が取付けられる平歯車状の従動ピニオンギア3467と、を備えている。
更に、裏上中回転ユニット3460は、従動ピニオンギア3467の回転位置を検知し回転ユニットベース3461に取付けられている回転検知センサ3468と、内側に回転ユニットベース3461のアシストピン3461dが挿入されると共に外側がアシストアーム3450のアシストスリット3450a内に摺動可能に挿入される鍔付円筒状のブッシュ3469と、回転ユニットベース3461のアシストピン3461dの後端に取付けられアシストピン3461dからブッシュ3469が抜けるのを防止する抜止キャップ3470と、を備えている。
裏上中駆動ユニット3440のユニットベース3441は、上下に延びた四角形の正面視左側辺の上部が左方に突出したような形状に形成されており、下部の前面から前方に突出し裏上中回転ユニット3460を回動可能に取付けるための回動支持ピン3441aを備えている。ユニットベース3441の回動支持ピン3441aは、裏上中回転ユニット3460における回転ユニットベース3461の軸受部3461aに挿入される。ユニットベース3441には、前面の上端部で正面視右端付近に回動検知センサ3448が取付けられると共に、正面視左端付近にアシストアーム3450が取付けられる。
裏上第二駆動モータ3463は、ベースカバー3442の前面における上端部付近に取付けられている。裏上第二駆動モータ3463の回転駆動が、第二駆動ギア3444、及び第二伝達ギア3445を介して伝達される昇降駆動ギア3446は、ユニットベース3441及びベースカバー3442の上下方向略中央の位置で回転可能に取付けられている(図51を参照)。
アシストバネ3449は、コイル状のトーションバネとされており、ユニットベース3441における回動支持ピン3441aの外周を囲むように取付けられている。アシストアーム3450は、アーム押え3451によってユニットベース3441側に押付けられることで、ガタツクことなく同一面上で回転することができる。
裏上中回転ユニット3460の回転ユニットベース3461は、左右に延びており、ユニットベース3441の回動支持ピン3441aが挿入される軸受部3461aが正面視右下隅に形成されている。この軸受部3461aは、金属製のベアリングにより形成されている。回転ユニットベース3461の駆動スリット3461bは、軸受部3461aの上方に形成されており、上下に延びている。回転ユニットベース3461の挿入孔3461cは、正面視左端付近に形成されている。この回転ユニットベース3461は、下辺に沿って左右に伝達ラックギア3466よりも長く延びており伝達ラックギア3466を摺動可能に収容するスライド溝3461eと、正面視右端上部から上方に突出しており回動検知センサにより検知される検知片3461fと、を備えている。
裏上中第三駆動モータ3463は、回転ユニットベース3461における軸受部3461aと挿入孔3461cとの間の略中央に取付けられている。従動ピニオンギア3467は、伝達ラックギア3466と噛合する外周のギア歯が、全周の約3/4の範囲内にのみ形成されており、一回転することはない。この従動ピニオンギア3467は、外周におけるギア歯の形成されていない部位から外方に延出している扇状の検知片3467aを備えており、この検知片3467aが回転検知センサ3468により検知される。
続いて、裏上中可動演出ユニット3400の裏右上装飾ユニット3480について説明する。裏右上装飾ユニット3480は、裏上中駆動ユニット3440における裏上中第二駆動モータ3443よりも前方の位置でベースカバー3442の前面に取付けられる装飾ベース3481と、装飾ベース3481の前面に取付けられており前面に複数のLEDが実装されている裏右上装飾基板3482と、裏右上装飾基板3482よりも前方に配置され装飾ベース3481の前面に取付けられている透光性を有する裏右上装飾体3483と、を備えている。
この裏右上装飾ユニット3480は、裏右上装飾基板3482のLEDを発光させることで、裏右上装飾体3483を発光装飾させることができる。この裏右上装飾ユニット3480の裏右上装飾体3483は、遊技盤5に組立てた状態で、センター役物2500の正面視右打遊技領域2540内における右上流通空間2541内のゲート部2003と一般入賞口2001との間に位置しており、右上流通空間2541内を透明な遊技パネル1100を通して後方から発光装飾させることができる。
裏上中可動演出ユニット3400の裏上中中継基板3490は、裏上中第一装飾基板3414、裏上中第二装飾基板3415、裏上中第一駆動モータ3420、スライド検知センサ3426、裏上中第二駆動モータ3443、回動検知センサ3448、裏上中第三駆動モータ3463、回転検知センサ3468、及び裏右上装飾基板3482と、周辺制御基板1510に接続されている演出駆動基板3043と、を接続している。
続いて、裏上中可動演出ユニット3400の動作について裏上中駆動ユニット3440の動作と共に説明する。裏上中可動演出ユニット3400は、通常の状態では、図52(a)に示すように、長手方向が水平となるように裏上中装飾体ユニット3410が左右に延びた状態で、その上辺が裏上中駆動ユニット3440におけるユニットベース3441の上辺よりもやや下方に位置している。この通常の状態では、一対の裏上中第一装飾体3411が互いに当接して閉じている。
この通常の状態では、図51に示すように、裏上中回転ユニット3460が上方側の回動端に位置しており、昇降駆動ギア3446の駆動ピン3446bが、回転ユニットベース3461の駆動スリット3461b内の下端に位置している。この状態では、裏上中回転ユニット3460に、裏上中装飾体ユニット3410等の重量により回動支持ピン3441aを中心として正面視反時計回りの方向へ回動させようとする回転モーメントが作用している。この回転モーメントにより、駆動スリット3461bを介して駆動ピン3446bが左方側へ押圧されている。そして、駆動ピン3446bが押圧されることで昇降駆動ギア3446が回転しようとするが、駆動ピン3446bが、昇降駆動ギア3446の回転中心を通り駆動スリット3461bの延びている方向に対して直交する線よりも下方に位置していることから、昇降駆動ギア3446が正面視時計回りの方向に回転しようとする。しかしながら、昇降駆動ギア3446の駆動ピン3446bが駆動スリット3461b内の下端に当接しているため、これ以上、昇降駆動ギア3446が時計回りの方向に回転することができず、裏上中回転ユニット3460が通常の状態で維持され、裏上中装飾体ユニット3410が上昇した状態でロックされている。また、この状態では、回転モーメントの作用にも関わらず昇降駆動ギア3446が回転しないため、第二伝達ギア3445及び第二駆動ギア3444を介して裏上中第二駆動モータ3443に負荷がかかることはなく、裏上中第二駆動モータ3443に通電していなくても裏上中装飾体ユニット3410を上昇端に維持することができる。
また、通常の状態では、回転ユニットベース3461のスライド溝3461eによりスライド可能に支持されている伝達ラックギア3466が、回動支持ピン3441a(軸受部3461a)が遠ざかった移動端に位置していると共に、伝達ラックギア3466と噛合している従動ピニオンギア3467が、正面視で時計回りの方向への回動端付近に回転位置している。また、通常の状態では、裏上中回転ユニット3460の回転ユニットベース3461の挿入孔3461c(従動ピニオンギア3467)の中心が、軸受部3461a(回動支持ピン3441a)の中心よりも上方に位置している。更に、通常の状態では、アシストアーム3450が水平に延びており、アシストアーム3450のアシストスリット3450a内に摺動可能に挿入されている回転ユニットベース3461のアシストピン3461dが、アシストスリット3450a内の基端側の端部付近に位置している。
また、通常の状態では、回転ユニットベース3461の検知片3461fが、回動検知センサ3448により検知されていると共に、従動ピニオンギア3467の検知片3467aが、回転検知センサ3468により検知されている。また、通常の状態では、遊技盤5に組立てた状態で、水平に延びて閉じている一対の裏上中第一装飾体3411が、正面視センター役物2500の枠内におけるメイン液晶表示装置1600の表示画面よりも上方で遊技者側から視認可能に位置している(図10等を参照)。
この通常の状態から、裏上中第二駆動モータ3443により第二駆動ギア3444、及び第二伝達ギア3445を介して昇降駆動ギア3446を、正面視反時計回りの方向に回動させると、昇降駆動ギア3446の駆動ピン3446bが駆動スリット3461b内を上昇するように反時計回りの方向に公転する。この駆動ピン3446bが正面視反時計回りの方向に公転することで、駆動ピン3446bが駆動スリット3461b内を左方に押圧し、駆動スリット3461bを介して裏上中回転ユニット3460が、回動支持ピン3441aを中心にして正面視反時計回りの方向に回動することとなる。
この裏上中回転ユニット3460が正面視反時計回りの方向に回動すると、回動支持ピン3441a(軸受部3461a)よりも上方で正面視左方に位置している回転ユニットベース3461の挿入孔3461c(従動ピニオンギア3467)側が、下方へ移動する。これにより、回転ユニットベース3461の挿入孔3461cを通した回転接続部材3430を介して従動ピニオンギア3467に取付けられている裏上中装飾体ユニット3410が下降することとなる。この際に、回転ユニットベース3461のアシストピン3461dが、回動支持ピン3441aを中心に正面視反時計回りの方向に公転するため、アシストピン3461dによりアシストアーム3450が正面視反時計回りの方向に回動すると共に、アシストピン3461dがアシストスリット3450a内をその先端側に向かって摺動する。
そして、裏上中回転ユニット3460が、通常の状態から正面視反時計回りに約41度回動すると、裏上中第二駆動モータ3443の回転駆動が停止し、回転ユニットベース3461の挿入孔3461c(従動ピニオンギア3467)が、回動支持ピン3441aよりも下方に位置し、裏上中装飾体ユニット3410が下降端に位置した状態となる(図52(b)を参照)。この状態では、回転ユニットベース3461の一部が、ユニットベース3441に当接すると共に、アシストピン3461dが、アシストスリット3450a内の先端側の端部に当接しており、裏上中回転ユニット3460がこれ以上回動するのが規制された状態となっている。
裏上中回転ユニット3460を正面視反時計回りの方向に回動させて、裏上中装飾体ユニット3410を下降端に位置させた状態では、遊技盤5に組立てた状態で、裏上中装飾体ユニット3410の中心(裏上中第二装飾体3412の中央装飾部3412a)が、センター役物2500の枠内の略中央に位置している(図66を参照)。
裏上中装飾体ユニット3410を下降端に移動させた状態で、裏上中第三駆動モータ3463により第三駆動ギア3464を介して駆動ピニオンギア3465を正面視花時計回りの方向に回転駆動させると、駆動ピニオンギア3465と噛合している伝達ラックギア3466が、スライド溝3461e内で正面視右方向にスライドする。この伝達ラックギア3466が右方向にスライドすることで、伝達ラックギア3466と噛合している従動ピニオンギア3467が正面視反時計回りの方向に回転し、従動ピニオンギア3467の前面に取付けられている回転接続部材3430の接続ベース3431を介して裏上中装飾体ユニット3410も正面視反時計回りの方向に回転することとなる。
この裏上中回転ユニット3460では、伝達ラックギア3466がスライド溝3461eの正面視右端に到達するまで、裏上中装飾体ユニット3410を正面視反時計回りの方向に回転させることができる。本実施形態では、裏上中装飾体ユニット3410を、通常の状態から、反時計回りの方向に約193度回転させることができる。従って、裏上中装飾体ユニット3410を下降端に位置させた状態では、水平に延びている通常の状態に対して、正面視反時計回りの方向に208度回転することができる(図52(b)を参照)。そして、この図52(b)の状態で、裏上中装飾体ユニット3410の裏上中第一駆動モータ3420を駆動して一対の裏上中第一装飾体3411を、互いに離反する方向にスライド移動させる(図67及び図68等を参照)。
このように、裏上中可動演出ユニット3400は、一対の裏上中第一装飾体3411と裏上中第二装飾体3412を有した裏上中装飾体ユニット3410を、裏上中駆動ユニット3440により昇降させることができると共に回転させることができる上に、一対の裏上中第一装飾体3411同士を開いたり閉じたりすることができ、多彩な可動演出を遊技者に提示することができる。また、一対の裏上中第一装飾体3411の開く度合いにより一対の裏上中第一装飾体同士の間から前方に臨む裏上中第二装飾体3412の装飾により表現される「麻雀」の「点棒」の点数を変化させることができるため、その「点棒」の点数によって遊技者の遊技に対する期待感を高めさせることができる。
[2−9g.裏下前可動演出ユニット]
次に、裏ユニット3000の裏下前可動演出ユニット3500について、主に図53乃至図60を参照して詳細に説明する。図53(a)は裏ユニットの裏下前可動演出ユニットを前から見た斜視図であり、(b)は裏下前可動演出ユニットを後ろから見た斜視図である。図54は裏下前可動演出ユニットを裏下前装飾体ユニット以外を分解して前から見た分解斜視図であり、図55は裏下前可動演出ユニットを裏下前装飾体ユニット以外を分解して後ろから見た分解斜視図である。図56は裏下前可動演出ユニットの裏下前装飾体ユニットを分解して前から見た分解斜視図であり、図57は裏下前可動演出ユニットの裏下前装飾体ユニットを分解して後ろから見た分解斜視図である。図58は、裏下前可動演出ユニットにおける装飾体ユニット昇降機構を概略で示す正面図である。図59(a)は裏下前装飾体ユニットを上昇させた時の装飾体ユニット昇降機構の状態を概略で示す説明図であり、(b)は(a)においてユニット昇降ピンの部位を拡大して示す説明図であり、(c)は(b)を更に拡大してユニット昇降ピンと昇降用スリットとの関係を示す説明図である。図60(a)裏下前可動演出ユニットを通常の状態で示す正面図であり、(b)は(a)の状態から裏下前装飾体ユニットを上昇させた状態を示す正面図であり、(c)は(b)の状態から裏下前装飾体ユニットの裏下前第一装飾体を上昇させた状態を示す正面図である。
裏下前可動演出ユニット3500は、裏箱3010内における開口部3010aの下方で裏下後可動演出ユニット3100の前面に取付けられている。裏下前可動演出ユニット3500は、所定の装飾が施されている裏下前装飾体ユニット3501と、裏下前装飾体ユニット3501を昇降させ裏下後可動演出ユニット3100の前面に取付けられる昇降ユニット3502と、昇降ユニット3502の正面視左端部前面に取付けられている裏左下装飾ユニット3503と、昇降ユニット3502の前面における正面視左右方向中央から左寄りに取付けられている裏下中装飾ユニット3504と、昇降ユニット3502の前面における裏下中装飾ユニット3504の正面視左方から下方にかけて取付けられている裏左下球誘導ユニット3505と、昇降ユニット3502の後面に取付けられている裏下前中継基板3506と、を備えている。
裏下前可動演出ユニット3500の裏下前装飾体ユニット3501は、図56及び図57等に示すように、左右に延びた板状で両面に異なる装飾が施されている裏下前第一装飾体3510と、裏下前第一装飾体3510を左右に延びている上辺においてヒンジ回転可能に取付けていると共に昇降ユニット3502に昇降可能に取付けられており前面に装飾が施されている裏下前第二装飾体3520と、を備えている。
裏下前装飾体ユニット3501の裏下前第一装飾体3510は、正面視の形状が左右に長く延びた四角形で前面に所定の装飾が形成されており後方側が開放された浅い箱状で透光性を有する第一表装飾部材3511と、第一表装飾部材3511の後面に取付けられていると共に後面に所定の装飾が形成されており前方側が開放された浅い箱状で透光性を有する第一裏装飾部材3512と、第一裏装飾部材3512と第一表装飾部材3511との間に取付けられており両面に複数のLEDが実装されている裏下前第一装飾基板3513と、第一裏装飾部材3512の上辺における正面視左右両端から左右に延びた軸線に対して同軸上となるように斜め上後方に突出している円筒状の二つの第一ヒンジ部3514と、第一裏装飾部材3512の正面視右側面から右方に円柱状に突出しており後述する裏下前第二装飾体3520における装飾体昇降アーム3533のスリット3533a内に摺動可能に挿入される装飾体昇降ピン3515と、第一裏装飾部材3512の正面視右辺から後方に突出している平板状の検知片3516と、を備えている。
裏下前第一装飾体3510は、二つの第一ヒンジ部3514のうち、正面視右側の第一ヒンジ部3514が、第一裏装飾部材3512の正面視右端よりも若干左方寄りに取付けられている。なお、詳細な図示は省略するが、裏下前第一装飾体3510の第一表装飾部材3511は、「麻雀」の「牌」が左右に複数並んだ装飾が施されている。
裏下前装飾体ユニット3501の裏下前第二装飾体3520は、裏下前第一装飾体3510よりも左右及び上下が大きく形成されていると共に前面に所定の装飾が形成されており後方側が開放された浅い箱状で透光性を有する第二装飾部材3521と、第二装飾部材3521の後面に取付けられており前面に複数のLEDが実装されている裏下前第二装飾基板3522と、裏下前第二装飾基板3522の後方を覆いて第二装飾部材3521の後側に取付けられている平板状の基板カバー3523と、第二装飾部材3521の左右に延びている上辺における正面視左右両端部付近から左右に延びた軸線に対して同軸上となるように斜め上前方に突出しており裏下前第一装飾体3510の第一ヒンジ部3514をヒンジ回転可能に取付けるための円筒状の二つの第二ヒンジ部3524と、二つの第二ヒンジ部3524のうち正面視右側の第二ヒンジ部3524内に左側から右端側が挿入されると共に左端側が裏下前第一装飾体3510の正面視右側の第一ヒンジ部3514内に右側から挿入される円柱状のヒンジシャフト3525と、第二装飾部材3521の正面視左端の後面に取付けられ裏下前第一装飾体3510の正面視左側の第一ヒンジ部3514内に左側から挿入されるヒンジシャフト3526aを有したヒンジ押え3526と、を備えている。
また、裏下前第二装飾体3520は、第二装飾部材3521の正面視右側面に取付けられ右方が開放された浅い箱状のギアベース3527と、ギアベース3527を貫通して回転軸が右方に突出するようにギアベース3527の正面視左側面に取付けらている裏下前第一駆動モータ3528と、裏下前第一駆動モータ3528の回転軸に取付けられている平歯車状の第一駆動ギア3529と、第一駆動ギア3529と噛合しておりギアベース3527に回転可能に取付けられている伝達第一ギア3530と、伝達第一ギア3530と噛合しておりギアベース3527に回転可能に取付けられている伝達第二ギア3531と、伝達第二ギア3531と噛合しておりギアベース3527に回転可能に取付けられている第一昇降ギア3532と、ギアベース3527の正面視左方において第一昇降ギア3532と一体回転し左右方向に貫通していると共に回転中心を通る軸線上に延びており裏下前第一装飾体3510の装飾体昇降ピン3515が摺動可能に挿入されるスリット3533aを有している装飾体昇降アーム3533と、第一駆動ギア3529、伝達第一ギア3530、伝達第二ギア3531、及び第一昇降ギア3532の正面視右方を覆うようにギアベース3527の開放されている右端側を閉鎖しておりギアベース3527に取付けられている平板状のギアカバー3534と、を備えている。
更に、裏下前第二装飾体3520は、第二装飾部材3521の正面視左側面に取付けられており裏下前第一装飾体3510の検知片3516を検知可能な装飾体昇降検知センサ3535と、装飾体昇降検知センサ3535を覆うように第二装飾部材3521の正面視左側面に取付けられているセンサカバー3536と、第二装飾部材3521の正面視右端下部から下方に延出しているスライダ取付部3537と、基板カバー3523の後面の上部で背面視右端付近から円柱状に後方に突出しているガイドボス3538と、を備えている。
裏下前装飾体ユニット3501では、第一ヒンジ部3514、装飾体昇降ピン3515、第二ヒンジ部3524、ヒンジシャフト3525,3526a、裏下前第一駆動モータ3528、第一駆動ギア3529、伝達第一ギア3530、伝達第二ギア3531、第一昇降ギア3532、及び装飾体昇降アーム3533が、裏下前第一装飾体3510を左右に延びた軸線に対してヒンジ回転させて昇降させる装飾体昇降機構3501Aを構成している。
また、裏下前第二装飾体3520は、第二装飾部材3521における下部で正面視左右方向中央より左側に形成されており前後に貫通し左右に延びている長孔状の昇降用スリット3540を、備えている。この昇降用スリット3540は、図58及び図59等に示すように、左右に延びている両端が同じ高さに形成されており、左右に延びている上辺において正面視左端から右方寄りの部位に下方へ突出しているロック突起3540aを有している。このロック突起3540aは、正面視左側の辺が、昇降用スリット3540の左端の半円弧の上端から水平に延びた線に接する円弧状に形成されており、正面視右側の辺が、昇降用スリット3540の右端の半円弧の上端から水平に左方へ若干延びた部位の左端に向かって斜めに延びた直線状に形成されている。なお、昇降用スリット3540の左右に延びている下辺は、上辺との間で略一定の間隔を形成するように、上辺に倣った形状に形成されている。
裏下前可動演出ユニット3500の昇降ユニット3502は、裏下後可動演出ユニット3100の前面に取付けられる平板状のユニットベース3550と、ユニットベース3550との間に裏下前装飾体ユニット3501の裏下前第一装飾体3510よりも下側の部位を収容可能な隙間を空けてユニットベース3550の前面に取付けられているベースカバー3551と、ユニットベース3550とベースカバー3551との間に回転軸が突出するようにユニットベース3550の後面に取付けられている裏下前第二駆動モータ3552と、裏下前第二駆動モータ3552の回転軸に取付けられている平歯車状の第二駆動ギア3553と、第二駆動ギア3553と噛合しておりユニットベース3550とベースカバー3551とによって回転可能に取付けられている第二伝達ギア3554と、第二伝達ギア3554と噛合する円弧状の第二昇降ギア3555a、第二昇降ギア3555aの円弧と同心の略半円で平板状の本体部3555b、本体部3555bの中心で貫通しておりユニットベース3550とベースカバー3551とによって回転可能に取付けられる軸孔3555c、及び第二昇降ギア3555aから遠ざかる方向へ本体部3555bから延出しているアーム部3555dを有しているユニット昇降アーム3555と、ユニット昇降アーム3555におけるアーム部3555dの先端に前方から取付けられ裏下前装飾体ユニット3501の昇降用スリット3540内に摺動可能に挿入される円柱状のユニット昇降ピン3556a、ユニット昇降ピン3556aの前端からユニット昇降アーム3555のアーム部3555dに沿って軸孔3555c側へ延びている平板状の連結片3556b、及び連結片3556bの先端から後方に突出しており後端がユニット昇降アーム3555の本体部3555bの前面に取付けられる取付ボス3556cを有しているアーム補強部材3556と、を備えている。
裏下前第二駆動モータ3552は、ユニットベース3550の正面視左下隅の後面に取付けられている。第二駆動ギア3553は、外方に延出した平板状の検知片3553aを備えている。ユニット昇降アーム3555は、ユニットベース3550における正面視左右方向中央から左寄りで上部付近の位置を中心にして回転するように取付けられている。ユニット昇降アーム3555は、軸孔3555cからアーム部3555dの先端までの距離が、第二昇降ギア3555aの半径よりも長く形成されている。
また、昇降ユニット3502は、ユニットベース3550の前面に取付けられており第二駆動ギア3553の検知片3353aを検知可能なユニット昇降検知センサ3557と、ユニットベース3550の前面で正面視右端部に取付けられており上下延びているスライドベース3558と、スライドベース3558の前側に上下にスライド可能に取付けられている上下延びた棒状の中間スライダ3559と、中間スライダ3559の前側に上下にスライド可能に取付けられており前面が裏下前装飾体ユニット3501のスライダ取付部3537に取付けられる上下に延びた取付スライダ3560と、を備えている。
この昇降ユニット3502では、裏下前第二駆動モータ3552、第二駆動ギア3553、第二伝達ギア3554、ユニット昇降アーム3555、アーム補強部材3556(ユニット昇降ピン3556a)、スライドベース3558、中間スライダ3559、及び取付スライダ3560により、裏下前装飾体ユニット3501を昇降させる装飾体ユニット昇降機構3502Aを構成している。
更に、昇降ユニット3502は、ユニットベース3550の後面に基端側が回転可能に取付けられており前後に貫通し先端側へ向かって延びていると共に裏下前装飾体ユニット3501のガイドボス3538が挿通されるガイドスリット3561aを有しているガイドアーム3561と、ガイドアーム3561のガイドスリット3561a内に後方から摺動可能に挿入されると共に裏下前装飾体ユニット3501のガイドボス3538が挿入されるガイドブッシュ3562と、ガイドブッシュ3562の後方でガイドボス3538の後端に取付けられるバネベース3563と、ガイドアーム3561の基端側後面を回転可能に支持しておりユニットベース3550の後面に取付けられているアーム押え3564と、アーム押え3564とバネベース3563とに両端が夫々取付けられておりアーム押え3564とバネベース3563とが互いに接近する方向へ付勢しているアシストバネ3565と、を備えている。ガイドアーム3561は、ユニットベース3550の正面視左上で右寄りの位置の後面に回転可能に取付けられており、先端側が右方に延出している。
裏下前可動演出ユニット3500の裏左下装飾ユニット3503は、ユニットベース3550の正面視左上隅に取付けられ前面に「麻雀」の「牌」を模した立体的な装飾が形成されている透光性を有した裏左下装飾体3560と、裏左下装飾体3560の後方でユニットベース3550の前面に取付けられており前面に複数のLEDが実装されている裏左下装飾基板3561と、を備えている。裏左下装飾ユニット3503は、裏左下装飾基板3561のLEDを適宜発光させることで裏左下装飾体3560を発光装飾させることができる。この裏左下装飾ユニット3503は、遊技盤5に組立てた状態では、サイドユニット上2300の後方に位置しており、遊技領域5a内におけるサイドユニット上2300付近を発光装飾させることができる。
裏下前可動演出ユニット3500の裏下中装飾ユニット3504は、ベースカバー3551の前面における正面視左右方向中央より左側の部位に取付けられており「ドクン」の文字の装飾が形成されている透光性を有する裏下中装飾体3570と、裏下中装飾体3570の後方でベースカバー3551の前面に取付けられており前面に複数のLEDが実装されている裏下中装飾基板3571と、を備えている。裏下中装飾ユニット3504は、裏下中装飾基板3571のLEDを適宜発光させることで、裏下中装飾体3570を発光装飾させることができる。この裏下中装飾ユニット3504は、遊技盤5に組立てた状態では、正面視遊技領域5a内におけるサイドユニット下2200とセンター役物2500との間に位置している。
裏下前可動演出ユニット3500の裏左下球誘導ユニット3505は、サイドユニット下2200の三つの一般入賞口2001に受入れられた遊技球を、下方に誘導して排出することができる。この裏左下球誘導ユニット3505は、ベースカバー3551の前面に取付けられており前面が開放されている透明な通路部材3580と、通路部材3580の開放されている前面を閉鎖している透明平板状のカバー3581と、通路部材3580の後方でベースカバー3551の前面に取付けられており前面に複数のLEDが実装されているサイド後装飾基板3582と、を備えている。通路部材3580内には、サイドユニット下2200の一般入賞口2001に受入れられた遊技球を検知する一般入賞口センサ3015が取付けられている。また、裏左下球誘導ユニット3505は、遊技盤5に組立てた状態では、サイドユニット下2200の後方に位置しており、サイド後装飾基板3582のLEDを適宜発光させることで、サイドユニット下2200を発光装飾させることができる。
裏下前可動演出ユニット3500の裏下前中継基板3506は、裏下前第一装飾基板3513、裏下前第二装飾基板3522、裏下前第一駆動モータ3528、装飾体昇降検知センサ3535、裏下前第二駆動モータ3552、ユニット昇降検知センサ3557、裏左下装飾基板3561、裏下中装飾基板3571、及びサイド後装飾基板3582と、周辺制御基板1510と接続されている演出駆動基板3043との接続を中継している。
続いて、裏下前可動演出ユニット3500の動作について説明する。裏下前可動演出ユニット3500は、図60(a)等に示すように、通常の状態では、裏下前装飾体ユニット3501が下降端に位置していると共に、裏下前装飾体ユニット3501における裏下前第一装飾体3510が、下降するようにヒンジ回転して裏下前第二装飾体3520の前方に位置している。この状態では、裏下前第一装飾体3510の第一表装飾部材3511が前方に臨んでいる。
この通常の状態では、図58に示すように、昇降ユニット3502のユニット昇降アーム3555のアーム部3555dの先端が軸孔3555cよりも下方に位置していると共に、アーム部3555dの先端に取付けられ裏下前装飾体ユニット3501の昇降用スリット3540内に挿入されているアーム補強部材3556のユニット昇降ピン3556aが、昇降用スリット3540内の正面視右端付近に位置している。また、ユニットベース3550に回転可能に取付けられているガイドアーム3561は、先端を正面視右方に向けて略水平に延びた状態となっており、ガイドアーム3561のガイドスリット3561a内に挿入されている裏下前装飾体ユニット3501のガイドボス3538が、ガイドスリット3561a内の正面視左端に位置している。この状態では、第二駆動ギア3553の検知片3553aが、ユニット昇降検知センサ3557により検知されている。
また、詳細な図示は省略するが、通常の状態では、裏下前装飾体ユニット3501の裏下前第二装飾体3520における装飾体昇降アーム3533が、先端側が回転中心から下方に延びた状態となっており、装飾体昇降アーム3533のスリット3533a内に挿入されている裏下前第一装飾体3510の装飾体昇降ピン3515が、スリット3533a内における回転中心に近い側の端部に位置している。この通常の状態では、裏下前第一装飾体3510の検知片3516が、裏下前第二装飾体3520の装飾体昇降検知センサ3535により検知されている。
この通常の状態では、遊技盤5に組立てた状態で、正面視メイン液晶表示装置1600の表示画面よりも下方で、センター役物2500の下辺の後方に位置しており、裏下前装飾体ユニット3501における裏下前第一装飾体3510の第一表装飾部材3511が、ステージ2530の上方に位置している。
通常の状態で、昇降ユニット3502の裏下前第二駆動モータ3552により、第二駆動ギア3553、及び第二伝達ギア3554を介して、ユニット昇降アーム3555を正面視反時計回りの方向に回転させると、アーム部3555d先端のユニット昇降ピン3556aが、軸孔3555cを中心にして上昇する方向へ公転することとなる。このユニット昇降ピン3556aが公転して上昇することで、ユニット昇降ピン3556aが昇降用スリット3540内を上方へ押圧し、裏下前装飾体ユニット3501が上昇することとなる。この裏下前装飾体ユニット3501は、正面視右端部が、スライドベース3558、中間スライダ3559、及び取付スライダ3560を介してユニットベース3550に取付けられていることから、傾くことなく真っ直ぐに上昇する。
この裏下前装飾体ユニット3501が上昇するのに伴って、昇降用スリット3540内に挿入されているユニット昇降ピン3556aが、昇降用スリット3540内を正面視左方へ摺動(移動)する。そして、ユニット昇降ピン3556aが、昇降用スリット3540内における下方に突出しているロック突起3540aの最も下方に突出した部位よりも正面視左側へ移動すると、裏下前第二駆動モータ3552の駆動が停止し、ユニット昇降アーム3555の回転(ユニット昇降ピン3556aの公転)も停止して、裏下前装飾体ユニット3501が昇降ユニット3502(装飾体ユニット昇降機構3502A)による上昇端に位置(第一上昇位置)した状態となる(図60(b)を参照)。
この状態では、ユニット昇降アーム3555のアーム部3555dの先端(ユニット昇降ピン3556a)が、ユニット昇降アーム3555の回転中心(軸孔3555c)に対して正面視右上に位置していることから、裏下前装飾体ユニット3501の重量により、アーム部3555dの先端にはユニット昇降アーム3555を正面視時計回りの方向へ回転させようする回転モーメントが作用している。そして、図59(c)に示すように、昇降用スリット3540の上辺におけるユニット昇降ピン3556aが当接しているロック突起3540aの正面視左側面では、当接している部位よりも右側の部位が、ユニット昇降ピン3556aの旋回範囲の境界線L(図中二点鎖線で示す)の内側に侵入しているため、ロック突起3540aが下方へ移動するように公転するには、その侵入している部位が旋回範囲の境界線L外側へ移動するようにロック突起3540a(裏下前装飾体ユニット3501)を、裏下前装飾体ユニット3501の重量に抗して上方に移動させなければならず、ユニット昇降ピン3556aに作用する回転モーメントが打ち消されて、ユニット昇降アーム3555が正面視時計回りの方向に回転することなく、上昇端に位置したままの状態で維持(ロック)される。
昇降ユニット3502により裏下前装飾体ユニット3501を上昇端に位置させた状態では、遊技盤5に組立てた状態で、裏下前装飾体ユニット3501の略全体が、正面視でセンター役物2500の枠内に位置した状態となり、遊技者側から裏下前第一装飾体3510の第一表装飾部材3511の装飾を良好に視認させることができる。
続いて、裏下前装飾体ユニット3501を上昇端に位置させた状態で、裏下前第二装飾体3520の裏下前第一駆動モータ3528により、第一駆動ギア3529、伝達第一ギア3530、伝達第二ギア3531、及び第一昇降ギア3532を介して、装飾体昇降アーム3533を、右側面視時計回りの方向に回転させると、装飾体昇降アーム3533のスリット3533aにより、スリット3533a内に挿入されている裏下前第一装飾体3510の装飾体昇降ピン3515が前方に押圧され、裏下前第一装飾体3510の下辺が前方且つ上方へ移動するように、第一ヒンジ部3514及び第二ヒンジ部3524を中心に裏下前第一装飾体3510がヒンジ回転することとなる。
そして、装飾体昇降アーム3533が右側面視時計回りの方向に約180度回転すると、裏下前第一駆動モータ3528の回転が停止し、裏下前第一装飾体3510が裏下前第二装飾体3520の上方に位置した状態となる(上昇位置、或は、開位置)。この状態では、当初前方を向いていた裏下前第一装飾体3510の第一表装飾部材3511が、後方を向いた状態となり、代わりに、後方を向いて裏下前第二装飾体3520の第二装飾部材3521と対面していた第一裏装飾部材3512が、第二装飾部材3521の上方で前面が第二装飾部材3521と略同一面上に位置して前方を向いている。これにより、第一裏装飾部材3512の装飾と第二装飾部材3521の装飾とが合体して一つの大きな装飾(「和了」の文字の装飾)を形成している状態となる(図60(c)を参照)。
裏下前装飾体ユニット3501を上昇させると共に、裏下前第一装飾体3510を上昇するヒンジ回転させて開いた状態では、遊技盤5に組立てた状態で、正面視において、センター役物2500の枠内(メイン液晶表示装置1600の表示画面)の略下半分を裏下前第一装飾体3510と裏下前第二装飾体3520とで閉鎖したような状態となる(図70を参照)。
このように、裏下前可動演出ユニット3500は、裏下前第二駆動モータ3552に通電していなくても、裏下前装飾体ユニット3501を上昇端の位置に停止させたままの状態で維持することができるため、裏下前第二駆動モータ3552に作用する負荷を低減させることができる。また、上昇方向に公転しているユニット昇降ピン3556aの途中でロックするようにしているため、裏下前装飾体ユニット3501を上昇端の位置でロックする際に、裏下前装飾体ユニット3501が下がるような不自然な動きをすることはなく、裏下前装飾体ユニット3501の動きを遊技者に楽しませることができる。
また、裏下前装飾体ユニット3501において、裏下前第一装飾体3510を上昇させる動作として、左右に延びた軸線に対してヒンジ回転させて、上昇させるようにしているため、直線的にスライドさせるようにした場合と比較して、遊技者側から見える裏下前第一装飾体3510の部位が刻々と変化することから、目立たせることができ、遊技者の関心を強く引き付けることができると共に、裏下前第一装飾体3510をヒンジ回転させて開くことで、通常の状態では見ることができない裏下前第一装飾体3510の第一裏装飾部材3512や裏下前第二装飾体3520の第二装飾部材3521を見せることができ、遊技者を驚かせることができる。
[2−10.遊技盤における演出]
次に、本実施形態の遊技盤5における主な可動演出について、主に図61乃至図70を参照して詳細に説明する。図61は、裏ユニットの裏下後可動演出ユニットにおいて裏下後第一装飾体及び裏下後第二装飾体を通常の位置で一緒に回転させて第二装飾面を正面に向けた状態で示す遊技盤の正面図である。図62は、裏ユニットの裏下後可動演出ユニットの裏下後第一装飾体と裏下後第二装飾体とを閉じて裏下後第一装飾体の第一装飾面を正面に向けた状態で遊技領域内の左右方向略中央にスライド移動させると共に、裏上左可動演出ユニットの裏上左第一装飾体と裏上左第二装飾体とを遊技領域内の左右方向略中央にスライド移動させた状態で示す遊技盤の正面図である。図63は、図62の状態から裏下後可動演出ユニットの裏下後第一装飾体をヒンジ回転させて開いて裏下後第一装飾体と裏下後第二装飾体の夫々の第二装飾面を正面に向けると共に、裏上左可動演出ユニットの裏上左第二装飾体をヒンジ回転させて開いて裏上左第一装飾体の固定装飾部材と裏上左第二装飾体の第二装飾部材を正面に向けた状態で示す遊技盤の正面図である。図64は、図62の状態から裏下後可動演出ユニットの裏下後第一装飾体をヒンジ回転させて開いて裏下後第一装飾体と裏下後第二装飾体の夫々の第二装飾面を正面に向けた状態で示す遊技盤の正面図である。
図65は、裏ユニットの裏左可動演出ユニットの裏左可動装飾体を正面視右方端の出現位置にスライド移動させた状態で示す遊技盤の正面図である。図66は、裏ユニットにおける裏上中可動演出ユニットの裏上中装飾体ユニットを下降端の位置に移動させると共に裏上中装飾体ユニットを正面視左下がりで斜めに延びるように正面視反時計回りの方向に回転させた状態で示す遊技盤の正面図である。図67は、図66の状態から一対の裏上中第一装飾体を離反させて半開きの中間開状態の位置にスライド移動させた状態で示す遊技盤の正面図である。図68は、図67の状態から一対の裏上中第一装飾体を更に離反させて全開状態の位置にスライド移動させた状態で示す遊技盤の正面図である。図69は、裏ユニットの裏下前可動演出ユニットの裏下前装飾体ユニットを上昇端に位置させた状態で示す遊技盤の正面図である。図70は、図69の状態から裏下前第一装飾体をヒンジ回転させて裏下前第二装飾体の上方に上昇させた状態で示す遊技盤の正面図である。
本実施形態の遊技盤5は、通常の状態では、図10等に示すように、センター役物2500の枠内を通して裏ユニット3000の後側に取付けられているメイン液晶表示装置1600の表示画面を、遊技者側(前方)から良好に視認することができる。この通常の状態では、裏ユニット3000の裏下後可動演出ユニット3100のヒンジ回転可能な裏下後第一装飾体3110と裏下後第二装飾体3120とが閉じて裏下後第一装飾体3110の第一装飾面3111のみが遊技者側から視認できるように前方へ向けており、メイン液晶表示装置1600の表示画面の右辺下部の右側に第一装飾面3111のサブ液晶表示装置3114の表示画面が前方に臨んでいる。
また、通常の状態では、裏ユニット3000の裏上左可動演出ユニット3200の裏上左第一装飾体3210及び裏上左第二装飾体3220が、ヒンジ回転により裏上左第一装飾体3210の固定装飾部材3211の前方に裏上左第二装飾体3220が位置する折畳まれた状態で、左右のスライド方向に対して正面視左方端である裏左中装飾ユニット3050の後方に位置しており、前側が裏左中装飾ユニット3050により遊技者側から視認不能に遮られている。
更に、通常の状態では、裏ユニットの裏左可動演出ユニット3300の裏左可動装飾体3320が、左右のスライド方向に対して正面視左方端である裏左固定装飾体3310の後方に位置しており、裏左固定装飾体3310の一部がセンター役物2500の枠内を通して僅かに前方に臨んでいる。また、通常の状態では、裏ユニット3000の裏上中可動演出ユニット3400の裏上中装飾体ユニット3410が、メイン液晶表示装置1600の表示画面の上辺よりも上方の上昇端に位置しており、正面視センター役物2500の枠内を通して一部が前方に視認可能に臨んでいる。
また、通常の状態では、裏ユニット3000の裏下前可動演出ユニット3500の裏下前装飾体ユニット3501において、裏下前第一装飾体3510がヒンジ回転により裏下前第二装飾体3520の前方側に下降するように折畳まれた状態で、裏下前装飾体ユニット3501がセンター役物2500の枠内から前方に臨まないようにメイン液晶表示装置1600の下辺よりも正面視下方の下降端に位置している。
この遊技盤5は、第一始動口2002や第二始動口2004に遊技球が受入れられることで抽選される第一特別抽選結果や第二特別抽選結果に応じて、裏ユニット3000の裏下後可動演出ユニット3100、裏上左可動演出ユニット3200、裏左可動演出ユニット3300、裏上中可動演出ユニット3400、及び裏下前可動演出ユニット3500が、所定の演出(可動演出や発光演出)を行う。
具体的には、例えば、裏ユニット3000の裏下後可動演出ユニット3100を用いた演出として、回転駆動ユニット3130の裏下後第二駆動モータ3137により、裏下後第二装飾体3120を平面視時計回りの方向に回転させて、後方を向いていた第二装飾面3122を正面に向ける(図61を参照)。この際に、閉じられて裏下後第二装飾体3120の前方に位置している裏下後第一装飾体3110が裏下後第二装飾体3120に押されて一緒に回転する。これにより、裏下後第一装飾体3110と共に裏下後第二装飾体3120が、正面視において、メイン液晶表示装置1600の表示画面の右下隅部の前方に位置し、メイン液晶表示装置1600に表示されている演出画像の一部を遮ることとなり、裏下後第二装飾体3120を目立たせることができると共に、裏下後第二装飾体3120の第二装飾面3122に施された「天運」の装飾を遊技者に視認させることができ、遊技者に対して何か良いことがあるのではないかと思わせて遊技に対する期待感を高めさせることができる。
また、裏ユニット3000の裏下後可動演出ユニット3100と裏上左可動演出ユニット3200とを用いた演出(可動演出)として、裏下後可動演出ユニット3100では、スライドユニット3150の裏下後第三駆動モータ3155により、裏下後第一装飾体3110と裏下後第二装飾体3120とを閉じたまま回転駆動ユニット3130を正面視左方端の位置までスライド移動させると共に、回転駆動ユニット3130の裏下後第一駆動モータ3134により裏下後第一装飾体3110を平面視反時計回りの方向に少し回転させて第一装飾面3111(サブ液晶表示装置3114)を正面に向ける。これと同時に、裏上左可動演出ユニット3200では、スライドユニット3240の裏上左第二駆動モータ3245により裏上左第一装飾体3210を、裏上左第二装飾体3220を裏上左第一装飾体3210に対して閉じて第一装飾部材3221を正面に向けたまま、裏上左第二装飾体3220と一緒に正面視右方端の位置にスライド移動させる(図62を参照)。
この図62に示す状態では、裏下後可動演出ユニット3100の裏上左第一装飾体3210及び裏上左第二装飾体3220をヒンジ回転させるための上下に延びている軸線と、裏上左可動演出ユニット3200の裏上左第一装飾体3210に対して裏上左第二装飾体3220をヒンジ回転させるための上下に延びている軸線とが、同軸上に位置して遊技領域5aの左右方向中央と略一致している。この状態では、裏下後第一装飾体3110と裏上左第二装飾体3220とが、正面視においてセンター役物2500の枠内で斜めに並んだ状態で、メイン液晶表示装置1600の表示画面の前方に位置している。これにより、裏下後第一装飾体3110の中央側への移動と、裏上左第二装飾体3220の出現とにより、遊技者を驚かせることができる。
そして、裏下後第一装飾体3110と裏上左第二装飾体3220を、左右方向の中央に移動させた状態(図62の状態)で、裏下後可動演出ユニット3100における回転駆動ユニット3130の裏下後第一駆動モータ3134により折畳まれている裏下後第一装飾体3110を、裏下後第二装飾体3120から前方に開くように平面視時計回りに回転させて、裏下後第二装飾体3120の左側に裏下後第一装飾体3110を並べてそれらの第二装飾面3112,3122を正面に向けると共に、裏上左可動演出ユニット3200における回転駆動ユニット3230の裏上左第一駆動モータ3235により折畳まれている裏上左第二装飾体3220を、裏上左第一装飾体3210から前方に開くように平面視反時計回りに回転させて、裏上左第一装飾体3210の右側に裏上左第二装飾体3220を並べて固定装飾部材3211と第二装飾部材3222を正面に向ける(図63を参照)。
この図63の状態では、裏下後可動演出ユニット3100の左右に並んだ裏下後第一装飾体3110及び裏下後第二装飾体3120と、裏上左可動演出ユニット3200の左右に並んだ裏上左第一装飾体3210及び裏上左第二装飾体3220とが、正面視においてセンター役物2500の枠内の中央で上下に並んで合体したような状態となり、メイン液晶表示装置1600の表示画面の前方を略覆っている。また、正面に向いている裏下後可動演出ユニット3100の裏下後第一装飾体3110及び裏下後第二装飾体3120の第二装飾面3112,3121と、裏上左可動演出ユニット3200の裏上左第一装飾体3210の固定装飾部材3211及び裏上左第二装飾体3220の第二装飾部材3222に、夫々施されている装飾により、縦書きの「雀聖」の文字が遊技者側から視認できるようになる。これにより、センター役物2500の枠内(メイン液晶表示装置1600の表示画面の前方)に、大きな装飾体が現れることとなるため、遊技者に大きなインパクトを与えて、「大当り遊技」等のチャンスの到来を強く示唆させることができ、遊技に対する期待感を高めさせることができる。
ところで、上記では、裏下後可動演出ユニット3100の裏下後第一装飾体3110と、裏上左可動演出ユニット3200の裏上左第二装飾体3220とを、同時に開く演出を説明したが、図64に示すように、裏下後可動演出ユニット3100の裏下後第一装飾体3110のみを先に開くようにしても良い。これにより、裏下後可動演出ユニット3100の裏下後第一装飾体3110と裏下後第二装飾体3120とを先にヒンジ回転により開いてそれらの第二装飾面3112,3122を正面に向けると、「聖」の文字が先に見えるようになる。この際に、「聖」の文字の上側に「一」のような切出装飾3170が施されているため、遊技者に対して、この上側に切出装飾3170を完成させるべき組となる装飾(切出装飾3260)があることを認識させることができ、その組となる装飾が現れるか否か(裏上左第二装飾体3220がヒンジ回転して開くか否か)で、遊技者をハラハラ・ドキドキさせることが可能となり、遊技者の期待感を高めさせることができる。
また、裏ユニット3000の裏左可動演出ユニット3300を用いた演出としては、裏左駆動ユニット3330の裏左駆動モータ3333により裏左可動装飾体3320を正面視右方の出現位置にスライド移動させる。この状態では、裏左固定装飾体3310の真後ろに位置していた枠状の裏左可動装飾体3320の大半が、センター役物2500の枠内で正面視において裏左固定装飾体3310の右方に位置して遊技者側から視認可能な状態となる(図65を参照)。この状態で、後方に配置されているメイン液晶表示装置1600の表示画面における裏左可動装飾体3320の枠内と対応する領域に、所定の演出画像を表示させると、遊技者に対して、恰も演出画像が裏左可動装飾体3320の枠内に表示されているように錯覚させることができる。また、この裏左可動装飾体3320は、図示するように、裏下後可動演出ユニット3100における裏下後第一装飾体3110と同じ大きさで同じ装飾が施されていることから、裏左可動装飾体3320を出現させると、右側の裏下後第一装飾体3110(サブ液晶表示装置3114)と組となるように左側にも別の液晶表示装置が出現したように錯覚させて裏左可動装飾体3320と裏下後第一装飾体3110とに夫々表示される演出画像を大いに楽しませることができる。
更に、裏ユニット3000の裏上中可動演出ユニット3400を用いた演出としては、裏上中駆動ユニット3440の裏上中第二駆動モータ3443により裏上中回転ユニット3460を正面視反時計回りの方向に回動させて、その先端に取付けられている裏上中装飾体ユニット3410を下降端に位置させると共に、裏上中回転ユニット3460の裏上中第三駆動モータ3463により裏上中装飾体ユニット3410を反時計回りの方向の回動端まで回転させる。この状態では、裏上中装飾体ユニット3410の中央が、正面視においてセンター役物2500の枠内の略中央に位置しており、裏上中装飾体ユニット3410がその右端側が上がった斜めに延びた状態となっている(図66)。これにより、メイン液晶表示装置1600の表示画面よりも上方に位置していた裏上中装飾体ユニット3410が、回転しながら中央の位置に下降するため、その動きにより遊技者を裏上中装飾体ユニット3410に注目させることができ、「麻雀」の「千点棒」を想起させる形態の裏上中装飾体ユニット3410の移動により、何か良いことがあるのではないかと思わせて遊技に対する期待感を高めさせることができる。
そして、図66に示すように、裏上中装飾体ユニット3410を下降端に位置させて斜めに延びた状態から、裏上中装飾体ユニット3410の裏上中第一駆動モータ3420により閉じている一対の裏上中第一装飾体3411を互いに離反する方向にスライドさせて中間開状態とする。この状態では、図67に示すように、一対の裏上中第一装飾体3411同士の間から、裏上中第二装飾体3412の中央装飾部3412aと四つの中央横装飾部3412bとが、前方へ臨んだ状態となるため、遊技者に対して「麻雀」の「五千点棒」を想起させることができ、「大当り遊技」が発生する可能性が高まったように思わせて、期待感をより高めさせることができる。
また、図67の状態から、裏上中第一駆動モータ3420により、一対の裏上中第一装飾体3411を更に離反する方向にスライドさせて全開状態とすると、図68に示すように、一対の裏上中第一装飾体3411同士の間から、裏上中第二装飾体3412の中央装飾部3412a、中央横装飾部3412b、中間装飾部3412c、及び端装飾部3412dのすべてが前方に臨んだ状態となるため、遊技者に「麻雀」の「万点棒」を想起させることができ、抽選された第一特別抽選結果又は第二特別抽選結果が「大当り」であることを確信させることが可能となり、遊技者の興趣を高めさせることができる。
また、裏ユニット3000の裏下前可動演出ユニット3500を用いた演出としては、裏下前第一装飾体3510を裏下前第二装飾体3520の前方にヒンジ回転して折畳んだままの状態で、昇降ユニット3502の裏下前第二駆動モータ3552により裏下前装飾体ユニット3501を下降端の位置から上昇端の位置へ上昇させる。昇降ユニット3502により裏下前装飾体ユニット3501を上昇端に位置させた状態では、裏下前装飾体ユニット3501の略全体が、正面視でセンター役物2500の枠内に位置した状態となり、遊技者側から裏下前第一装飾体3510の第一表装飾部材3511の装飾が良好に視認することができる(図69を参照)。これにより、下方から裏下前第一装飾体3510が上昇してメイン液晶表示装置1600の表示画面の前面下部を覆うため、遊技者にチャンスの到来を示唆させることができ、遊技に対する期待感を高めさせることができる。なお、詳細な図示は省略するが、裏下前第一装飾体3510の第一表装飾部材3511には、「麻雀」の「牌」が複数並んだ装飾が施されているため、この第一表装飾部材3511が上昇して視認可能となることで、遊技者が自分の牌を並べているように錯覚させて楽しませることができる。
そして、昇降ユニット3502により裏下前装飾体ユニット3501を上昇端の位置に上昇させた状態で、裏下前第二装飾体3520(装飾体昇降機構3501A)の裏下前第一駆動モータ3528により、裏下前第一装飾体3510が上昇するように左右に延びた軸線に対してヒンジ回転させて、裏下前第二装飾体3520の上方に位置させると、これまで見えなかった裏下前第二装飾体3520の第二装飾部材3521の上部と裏下前第一装飾体3510の第一裏装飾部材とが上下に並んだ状態となる。この状態では、正面視において、センター役物2500の枠内(メイン液晶表示装置1600の表示画面)の略下半分を裏下前第一装飾体3510と裏下前第二装飾体3520とで閉鎖しており、第一裏装飾部材3512の装飾と第二装飾部材3521の装飾とが合体して一つの大きな装飾(「和了」の文字の装飾)を形成している状態となる(図70を参照)。これにより、複数の「麻雀牌」が左右に並んだ装飾が施された第一表装飾部材3511が、左右に延びた軸周りにヒンジ回転して「あがり」を意味する「和了」の文字の装飾が現れるため、遊技者に対して抽選された第一特別抽選結果又は第二特別抽選結果が「大当り」であることを確信させることができ、「大当り遊技」の発生に対する期待感により興趣を高めさせることができる。
[3.制御構成]
次に、パチンコ機1の各種制御を行う制御構成について、図71を参照して説明する。図71は、パチンコ機の制御構成を概略的に示すブロック図である。パチンコ機1の主な制御構成は、図示するように、遊技盤5に取付けられる主制御基板1310及び周辺制御基板1510と、本体枠4に取付けられる払出制御基板951と、から構成されており、夫々の制御が分担されている。主制御基板1310は、遊技動作(遊技の進行)を制御する。周辺制御基板1510は、主制御基板1310からのコマンドに基いて遊技中の各種演出装置を制御する周辺制御部1511と、周辺制御部1511からのコマンドに基いてメイン液晶表示装置1600や上皿液晶表示装置244等での演出画像の表示を制御する液晶表示制御部1512と、を備えている。払出制御基板951は、遊技球の払出し等を制御する払出制御部952と、ハンドルレバー504の回転操作による遊技球の発射を制御する発射制御部953と、を備えている。
[3−1.主制御基板]
遊技の進行を制御する主制御基板1310は、各種処理プログラムや各種コマンドを記憶するROM1313や一時的にデータを記憶するRAM1312等が内蔵されるマイクロプロセッサである主制御MPU1311と、入出力デバイス(I/Oデバイス)としての主制御I/Oポート1314と、各種検出スイッチからの検出信号が入力される主制御入力回路1315と、各種ソレノイドを駆動するための主制御ソレノイド駆動回路1316と、主制御MPU1311に内蔵されているRAMに記憶された情報を完全に消去するためのRAMクリアスイッチと、を備えている。主制御MPU1311は、その内蔵されたROMやRAMのほかに、その動作(システム)を監視するウォッチドックタイマや不正を防止するための機能等も内蔵されている。
主制御基板1310の主制御MPU1311は、第一始動口2002に受入れられた遊技球を検出する第一始動口センサ2104、第二始動口2004に受入れられた遊技球を検出する第二始動口センサ2551、一般入賞口2001に受入れられた遊技球を検出する一般入賞口センサ3015、ゲート部2003を通過した遊技球を検知するゲートセンサ2547、第一大入賞口2005に受入れられた遊技球を検知する第一大入賞口センサ2114、第二大入賞口2006としての第二上大入賞口2006a及び第二下大入賞口2006bに受入れられた遊技球を検知する第二上大入賞口センサ2554及び第二下大入賞口センサ2557、及び遊技領域5a内における不正な磁気を検知する磁気検出センサ、等からの検出信号が夫々主制御I/Oポート1314を介して入力される。
主制御MPU1311は、これらの検出信号に基づいて、主制御I/Oポート1314から主制御ソレノイド駆動回路に制御信号を出力することにより、始動口ソレノイド2550、第一アタッカソレノイド2113、第二上アタッカソレノイド2553、及び第二下アタッカソレノイド2556に駆動信号を出力したり、主制御I/Oポート1314から機能表示ユニット1400の第一特別図柄表示器、第二特別図柄表示器、第一特別図柄記憶表示器、第二特別図柄記憶表示器、普通図柄表示器、普通図柄記憶表示器、遊技状態表示器、ラウンド表示器、等に駆動信号を出力したりする。
なお、本実施形態おいて、第一始動口センサ2104、第二始動口センサ2551、ゲートセンサ2547、第一大入賞口センサ2114、第二上大入賞口センサ2554、及び第二下大入賞口センサ2557には、非接触タイプの電磁式の近接スイッチを用いているのに対して、一般入賞口センサ3015には、接触タイプのON/OFF動作式のメカニカルスイッチを用いている。これは、遊技球が、第一始動口2002や第二始動口2004に頻繁に入球すると共に、ゲート部2003を頻繁に通過するため、第一始動口センサ2104、第二始動口センサ2551、及びゲートセンサ2547による遊技球の検出も頻繁に発生する。このため、第一始動口センサ2104、第二始動口センサ2551、及びゲートセンサ2547には、耐久性が高く寿命の長い近接スイッチを用いている。また、遊技者にとって有利となる有利遊技状態(「大当り」遊技、等)が発生すると、第一大入賞口2005や第二大入賞口2006が開放されて遊技球が頻繁に入球するため、第一大入賞口センサ2114、第二上大入賞口センサ2554、及び第二下大入賞口センサ2557による遊技球の検出も頻繁に発生する。このため、第一大入賞口センサ2114、第二上大入賞口センサ2554、及び第二下大入賞口センサ2557にも、耐久性が高く寿命の長い近接スイッチを用いている。これに対して、遊技球が頻繁に入球しない一般入賞口2001には、一般入賞口センサ3015による検出も頻繁に発生しない。このため、一般入賞口センサ3015には、近接スイッチより寿命が短いメカニカルスイッチを用いている。
また、主制御MPU1311は、遊技に関する各種情報(遊技情報)及び払出しに関する各種コマンド等を払出制御基板951に送信したり、この払出制御基板951からのパチンコ機1の状態に関する各種コマンド等を受信したりする。更に、主制御MPU1311は、メイン液晶表示装置1600等で実行される遊技演出の制御に関する各種コマンド及びパチンコ機1の状態に関する各種コマンドを、主制御I/Oポート1314を介して周辺制御基板1510の周辺制御部1511に送信したりする。なお、主制御MPU1311は、払出制御基板951からパチンコ機1の状態に関する各種コマンドを受信すると、これらの各種コマンドを整形して周辺制御部1511に送信する。
主制御基板1310には、電源基板ボックス930内の電源基板から各種電圧が供給されている。この主制御基板1310に各種電圧を供給する電源基板は、電源遮断時にでも所定時間、主制御基板1310に電力を供給するためのバックアップ電源としての電気二重層キャパシタ(以下、単に「キャパシタ」と記載する。)を備えている。このキャパシタにより主制御MPU1311は、電源遮断時にでも電源断時処理において各種情報をRAM1312に記憶することができる。この記憶した各種情報は、電源投入時に主制御基板1310のRAMクリアスイッチが操作されると、RAM1312から完全に消去(クリア)される。このRAMクリアスイッチの操作信号(検出信号)は、払出制御基板951にも出力される。
また、主制御基板1310には、停電監視回路が設けられている。この停電監視回路は、電源基板から供給される各種電圧の低下を監視しており、それらの電圧が停電予告電圧以下となると、停電予告として停電予告信号を出力する。この停電予告信号は、主制御I/Oポート1314を介して主制御MPU1311に入力される他に、払出制御基板951等にも出力されている。
[3−2.払出制御基板]
遊技球の払出し等を制御する払出制御基板951は、詳細な図示は省略するが、払出しに関する各種制御を行う払出制御部952と、発射ソレノイド682による発射制御を行うとともに、球送りソレノイド551による球送り制御を行う発射制御部953と、パチンコ機1の状態を表示するエラーLED表示器と、エラーLED表示器に表示されているエラーを解除するためのエラー解除スイッチと、球タンク802、タンクレール803、球誘導ユニット820、及び払出装置830内の遊技球を、パチンコ機1の外部へ排出して球抜き動作を開始するための球抜きスイッチと、を備えている。
[3−2a.払出制御部]
払出制御基板951における払出しに関する各種制御を行う払出制御部952は、詳細な図示は省略するが、各種処理プログラムや各種コマンドを記憶するROMや一時的にデータを記憶するRAM等が内蔵されるマイクロプロセッサである払出制御MPUと、I/Oデバイスとしての払出制御I/Oポートと、払出制御MPUが正常に動作しているか否かを監視するための外部WDT(外部ウォッチドックタイマ)と、払出装置830の払出モータ834に駆動信号を出力するための払出モータ駆動回路と、払出しに関する各種検出スイッチからの検出信号が入力される払出制御入力回路と、を備えている。払出制御MPUには、その内蔵されたROMやRAMのほかに、不正を防止するため機能等も内蔵されている。
払出制御部952の払出制御MPUは、主制御基板1310からの遊技に関する各種情報(遊技情報)及び払い出しに関する各種コマンドを払出制御I/Oポートを介してシリアル方式で受信したり、主制御基板1310からのRAMクリアスイッチの操作信号(検出信号)が払出制御I/Oポートを介して入力されたりする他に、満タン検知センサ535からの検出信号が入力されたり、球切れ検知センサ827、払出検知センサ842、及び羽根回転検知センサ840からの検出信号が入力される。
払出装置830の球切れ検知センサ827、払出検知センサ842、及び羽根回転検知センサ840からの検出信号は、払出制御入力回路に入力され、払出制御I/Oポートを介して払出制御MPUに入力される。
また、本体枠4に対する扉枠3の開放を検出する扉枠開放スイッチ、及び外枠2に対する本体枠4の開放を検出する本体枠開放スイッチからの検出信号は、払出制御入力回路に入力され、払出制御I/Oポートを介して払出制御MPUに入力される。
また、ファールカバーユニット520の満タン検知センサ535からの検出信号は、払出制御入力回路に入力され、払出制御I/Oポートを介して払出制御MPUに入力される。
払出制御MPUは、払出モータ834を駆動するための駆動信号を、払出制御I/Oを介して払出モータ834に出力したり、パチンコ機1の状態をエラーLED表示器に表示するための信号を、払出制御I/Oポートを介してエラーLED表示器に出力したり、パチンコ機1の状態を示すためのコマンドを、払出制御I/Oポートを介して主制御基板1310にシリアル方式で送信したり、実際に払出した遊技球の球数を払出制御I/Oポートを介して外部端子板に出力したりする。この外部端子板は、遊技ホール側に設置されたホールコンピュータに接続されている。このホールコンピュータは、パチンコ機1が払出した遊技球の球数やパチンコ機1の遊技情報等を把握することにより遊技者の遊技を監視している。
エラーLED表示器は、セグメント表示器であり、英数字や図形等を表示してパチンコ機1の状態を表示している。エラーLED表示器が表示して報知する内容としては、次のようなものがある。例えば、図形「−」が表示されているときには「正常」である旨を報知し、数字「0」が表示されているときには「接続異常」である旨(具体的には、主制御基板1310と払出制御基板951との基板間の電気的な接続に異常が生じている旨)を報知し、数字「1」が表示されているときには「球切れ」である旨(具体的には、球切れ検知センサ827からの検出信号に基づいて払出装置830内に遊技球がない旨)を報知し、数字「2」が表示されているときには「球がみ」である旨(具体的には、羽根回転検知センサ840からの検出信号に基づいて払出装置830の払出通路において払出羽根と遊技球とがかみ合って払出羽根が回転困難となっている旨)を報知し、数字「3」が表示されているときには「計数スイッチエラー」である旨(具体的には、払出検知センサ842からの検出信号に基づいて払出検知センサ842に不具合が生じている旨)を報知し、数字「5」が表示されているときには「リトライエラー」である旨(具体的には、払出し動作のリトライ回数が予め設定された上限値に達した旨)を報知し、数字「6」が表示されているときには「満タン」である旨(具体的には、満タン検知センサ535からの検出信号に基づいてファールカバーユニット520内に貯留された遊技球で満タンである旨)を報知し、数字「7」が表示されているときには「CR未接続」である旨(払出制御基板951からCRユニットまでに亘るいずれかにおいて電気的な接続が切断されている旨)を報知し、数字「9」が表示されているときには「ストック中」である旨(具体的には、まだ払出していない遊技球の球数が予め定めた球数に達している旨)を報知している。
球貸ボタンからの遊技球の球貸要求信号、及び返却ボタンからのプリペイドカードの返却要求信号は、CRユニットに入力される。CRユニットは、球貸要求信号に従って貸し出す遊技球の球数を指定した信号を、払出制御基板951にシリアル方式で送信し、この信号が払出制御I/Oポートで受信されて払出制御MPUに入力される。またCRユニットは、貸出した遊技球の球数に応じて挿入されたプリペイドカードの残度を更新するとともに、その残度を表示部に表示するための信号を出力し、この信号が表示部に入力されて表示される。
[3−2b.発射制御部]
発射ソレノイド682による発射制御と、球送りソレノイド551による球送制御と、を行う発射制御部953は、詳細に図示は省略するが、発射に関する各種検出スイッチからの検出信号が入力される発射制御入力回路と、定時間毎にクロック信号を出力する発振回路と、このクロック信号に基づいて遊技球を遊技領域5aに向かって打ち出すための発射基準パルスを出力する発射タイミング制御回路と、この発射基準パルスに基づいて発射ソレノイド682に駆動信号を出力する発射ソレノイド駆動回路と、発射基準パルスに基づいて球送りソレノイド551に駆動信号を出力する球送りソレノイド駆動回路と、を備えている。発射タイミング制御回路は、発振回路からのクロック信号に基づいて、1分当たり100個の遊技球が遊技領域5aに向かって打ち出されるよう発射基準パルスを生成して発射ソレノイド駆動回路に出力するとともに、発射基準パルスを所定数倍した球送基準パルスを生成して球送りソレノイド駆動回路に出力する。
ハンドルユニット500関係では、ハンドルレバー504に手のひらや指が触れているか否かを検出する接触検知センサ509、及び遊技者の意志によって遊技球の打ち出しを強制的に停止するか否かを検出するストップボタンからの検出信号は、発射制御入力回路に入力された後に、発射タイミング制御回路に入力される。またCRユニットとCRユニット接続端子板とが電気的に接続されると、CR接続信号として発射制御入力回路に入力され、発射タイミング制御回路に入力される。ハンドルレバー504の回転位置に応じて遊技球を遊技領域5aに向かって打ち出す強度を電気的に調節するハンドル操作センサ507からの信号は、発射ソレノイド駆動回路に入力される。
この発射ソレノイド駆動回路は、ハンドル操作センサ507からの信号に基づいて、ハンドルレバー504の回転位置に見合う打ち出し強度で遊技球を遊技領域5aに向かって打ち出すための駆動電流を、発射基準パルスが入力されたことを契機として、発射ソレノイド682に出力する。一方、球送りソレノイド駆動回路は、球送基準パルスが入力されたことを契機として、球送りソレノイド551に一定電流を出力することにより、皿ユニット200の上皿201に貯留された遊技球を球送りユニット540内に1球受入れ、その球送基準パルスの入力が終了したことを契機として、その一定電流の出力を停止することにより受入れた遊技球を球発射装置680側へ送る。このように、発射ソレノイド駆動回路から発射ソレノイド682に出力される駆動電流は可変に制御されるのに対して、球送りソレノイド駆動回路から球送りソレノイド551に出力される駆動電流は一定に制御されている。
なお、払出制御基板951に各種電圧を供給する電源基板は、電源遮断時にでも所定時間、主制御基板1310に電力を供給するためのバックアップ電源としてのキャパシタを備えている。このキャパシタにより払出制御MPUは、電源遮断時にでも電源断時処理において各種情報を払出制御基板951のRAMに記憶することができる。この記憶した各種情報は、電源投入時に主制御基板1310のRAMクリアスイッチが操作されると、払出制御基板951のRAMから完全に消去(クリア)される。
[3−3.周辺制御基板]
周辺制御基板1510は、図71に示すように、主制御基板1310からのコマンドに基づいて演出制御を行う周辺制御部1511と、この周辺制御部1511からの制御データに基づいてメイン液晶表示装置1600、サブ液晶表示装置3114や上皿液晶表示装置244の描画制御を行う液晶表示制御部1512と、を備えている。
[3−3a.周辺制御部]
周辺制御基板1510における演出制御を行う周辺制御部1511は、詳細な図示は省略するが、マイクロプロセッサとしての周辺制御MPUと、各種処理プログラムや各種コマンドを記憶する周辺制御ROMと、高音質の演奏を行う音源ICと、この音源ICが参照する音楽及び効果音等の音情報が記憶されている音ROMと、を備えている。
周辺制御MPUは、パラレルI/Oポート、シリアルI/Oポート等を複数内蔵しており、主制御基板1310から各種コマンドを受信すると、この各種コマンドに基づいて、遊技盤5の各装飾基板に設けられたカラーLED等への点灯信号、点滅信号又は階調点灯信号を出力するための遊技盤側発光データをランプ駆動基板用シリアルI/Oポートから演出駆動基板3043に送信したり、遊技盤5に設けられた各種演出ユニットを作動させる駆動モータへの駆動信号を出力するための遊技盤側駆動データを遊技盤装飾駆動基板用シリアルI/Oポートから演出駆動基板3043に送信したり、扉枠3に設けられた加振装置242や扉右下駆動モータ272等の電気的駆動源への駆動信号を出力するための扉側駆動データと、扉枠3の各装飾基板に設けられたカラーLED等への点灯信号、点滅信号又は階調点灯信号を出力するための扉側発光データと、から構成される扉側駆動発光データを枠装飾駆動基板用シリアルI/Oポートから扉枠3側に送信したり、メイン液晶表示装置1600や上皿液晶表示装置244に表示させる画面を示す制御データ(表示コマンド)を液晶制御部用シリアルI/Oポートから液晶表示制御部1512に送信したり、するほかに、音ROMから音情報を抽出するための制御信号(音コマンド)を音源ICに出力したりする。
遊技盤5に設けられた各種演出ユニットの位置を検出するための各種位置検出センサからの検出信号は、裏箱の後面に取付けられた演出駆動基板3043を介して周辺制御MPUに入力されている。また、扉枠3に設けられた演出操作ユニット220のタッチパネル246、演出ボタン押圧センサ258からの検出信号は、周辺制御MPUに入力されている。
また周辺制御MPUは、液晶表示制御部1512が正常に動作している旨を伝える信号(動作信号)が液晶表示制御部1512から入力されており、この動作信号に基づいて液晶表示制御部1512の動作を監視している。
音源ICは、周辺制御MPUからの制御データ(音コマンド)に基づいて音ROMから音情報を抽出し、扉枠3や本体枠4等に設けられたスピーカ921等から各種演出に合せた音楽及び効果音等が流れるように制御を行う。なお、周辺制御基板1510が収容された周辺制御基板ボックス1520から後方へ突出しているボリュームを回転操作することで、音量を調整することができるようになっている。本実施形態では、扉枠3側の複数のスピーカと本体枠4の低音用のスピーカ921とに、音情報としての音響信号(例えば、2chステレオ信号、4chステレオ信号、2.1chサラウンド信号、或いは、4.1chサラウンド信号、等)を送ることで、従来よりも臨場感のある音響効果(音響演出)を提示することができる。
なお、周辺制御部1511は、周辺制御MPUに内蔵された内蔵WDT(ウォッチドックタイマ)のほかに、図示しない、外部WDT(ウォッチドックタイマ)も備えており、周辺制御MPUは、内蔵WDTと外部WDTとを併用して自身のシステムが暴走しているか否かを診断している。
この周辺制御MPUから液晶表示制御部1512に出力される表示コマンドはシリアル入出力ポートにより行われ、本実施形態では、ビットレート(単位時間あたりに送信できるデータの大きさ)として19.2キロ(k)ビーピーエス(bits per second、以下、「bps」と記載する)が設定されている。一方、周辺制御MPUから裏箱の後面に取付けられた演出駆動基板3043に出力される、初期データ、扉枠側点灯点滅コマンド、遊技盤側点灯点滅コマンド、可動体駆動コマンド、表示コマンドと異なる複数のシリアル入出力ポートにより行われ、本実施形態では、ビットレートとして250kbpsが設定されている。
この演出駆動基板3043は、受信した扉枠側点灯点滅コマンドに基いた点灯信号又は点滅信号を、扉枠3に備えられた各装飾基板のLEDに出力したり、受信した遊技盤側点灯点滅コマンドに基いた点灯信号又は点滅信号を遊技盤5に備えられた各装飾基板のLEDに出力したりする。
また、演出駆動基板3043は、受信した駆動コマンドに基いた駆動信号を、扉枠3に備えられた加振装置242及び扉右下駆動モータ272や、遊技盤5に備えられた各駆動モータ等に出力したりする。
[3−4.液晶表示制御部]
次に、周辺制御基板1510におけるメイン液晶表示装置1600、サブ液晶表示装置3114や上皿液晶表示装置244の描画制御を行う液晶表示制御部1512は、詳細な図示は省略するが、マイクロプロセッサとしての表示制御MPUと、各種処理プログラム、各種コマンド及び各種データを記憶する表示制御ROMと、メイン液晶表示装置1600や上皿液晶表示装置244を表示制御するVDP(Video Display Processorの略)と、メイン液晶表示装置1600、サブ液晶表示装置3114や上皿液晶表示装置244に表示される画面の各種データを記憶する画像ROMと、この画像ROMに記憶されている各種データが転送されてコピーされる画像RAMと、を備えている。
この表示制御MPUは、パラレルI/Oポート、シリアルI/Oポート等を内蔵しており、周辺制御部1511からの制御データ(表示コマンド)に基づいてVDPを制御してメイン液晶表示装置1600、サブ液晶表示装置3114や上皿液晶表示装置244の描画制御を行っている。なお、表示制御MPUは、正常に動作していると、その旨を伝える動作信号を周辺制御部1511に出力する。また表示制御MPUは、VDPから実行中信号が入力されており、この実行中信号の出力が16msごとに停止されたことを契機として、割り込み処理を行っている。
表示制御ROMは、メイン液晶表示装置1600、サブ液晶表示装置3114や上皿液晶表示装置244に描画する画面を生成するための各種プログラムのほかに、周辺制御部1511からの制御データ(表示コマンド)と対応するスケジュールデータ、その制御データ(表示コマンド)と対応する非常駐領域転送スケジュールデータ等を複数記憶している。スケジュールデータは、画面の構成を規定する画面データが時系列に配列されて構成されており、メイン液晶表示装置1600、サブ液晶表示装置3114や上皿液晶表示装置244に描画する画面の順序が規定されている。非常駐領域転送スケジュールデータは、画像ROMに記憶されている各種データを画像RAMの非常駐領域に転送する際に、その順序を規定する非常駐領域転送データが時系列に配列されて構成されている。この非常駐領域転送データは、スケジュールデータの進行に従ってメイン液晶表示装置1600、サブ液晶表示装置3114や上皿液晶表示装置244に描画される画面データを、前もって、画像ROMから画像RAMの非常駐領域に各種データを転送する順序が規定されている。
表示制御MPUは、周辺制御部1511からの制御データ(表示コマンド)と対応するスケジュールデータの先頭の画面データを表示制御ROMから抽出してVDPに出力した後に、先頭の画面データに続く画面データを表示制御ROMから抽出してVDPに出力する。このように、表示制御MPUは、スケジュールデータに時系列に配列された画面データを、先頭の画面データから1つずつ表示制御ROMから抽出してVDPに出力する。
VDPは、表示制御MPUから出力された画面データが入力されると、この入力された画面データに基づいて画像RAMからスプライトデータを抽出してメイン液晶表示装置1600、サブ液晶表示装置3114や上皿液晶表示装置244に表示する描画データを生成し、この生成した描画データを、メイン液晶表示装置1600、サブ液晶表示装置3114や上皿液晶表示装置244に出力する。またVDPは、メイン液晶表示装置1600、サブ液晶表示装置3114や上皿液晶表示装置244が、表示制御MPUからの画面データを受入れないときに、その旨を伝える実行中信号を表示制御MPUに出力する。なお、VDPは、ラインバッファ方式が採用されている。この「ラインバッファ方式」とは、メイン液晶表示装置1600、サブ液晶表示装置3114や上皿液晶表示装置244の左右方向を描画する1ライン分の描画データをラインバッファに保持し、このラインバッファに保持した1ライン分の描画データを、メイン液晶表示装置1600、サブ液晶表示装置3114や上皿液晶表示装置244に出力する方式である。
画像ROMには、極めて多くのスプライトデータが記憶されており、その容量が大きくなっている。画像ROMの容量が大きくなると、つまり、メイン液晶表示装置1600、サブ液晶表示装置3114や上皿液晶表示装置244に描画するスプライトの数が多くなると、画像ROMのアクセス速度が無視できなくなり、メイン液晶表示装置1600、サブ液晶表示装置3114や上皿液晶表示装置244に描画する速度に影響することとなる。そこで、本実施形態では、アクセス速度の速い画像RAMに、画像ROMに記憶されているスプライトデータを転送してコピーし、この画像RAMからスプライトデータを抽出している。なお、スプライトデータは、スプライトをビットマップ形式に展開する前のデータである基データであり、圧縮された状態で画像ROMに記憶されている。
ここで、「スプライト」について説明すると、「スプライト」とは、メイン液晶表示装置1600や上皿液晶表示装置244に、纏まった単位として表示されるイメージである。例えば、メイン液晶表示装置1600、サブ液晶表示装置3114や上皿液晶表示装置244に、種々の人物(キャラクタ)を表示させる場合には、夫々の人物を描くためのデータを「スプライト」と呼ぶ。これにより、メイン液晶表示装置1600、サブ液晶表示装置3114や上皿液晶表示装置244に複数人の人物を表示させる場合には、複数のスプライトを用いることとなる。また人物のほかに、背景を構成する家、山、道路等もスプライトであり、背景全体を1つのスプライトとすることもできる。これらのスプライトは、画面に配置される位置やスプライト同士が重なる場合の上下関係(以下、「スプライトの重ね合わせの順序」と記載する。)が設定されてメイン液晶表示装置1600、サブ液晶表示装置3114や上皿液晶表示装置244に描画される。
なお、スプライトは縦横それぞれ64画素の矩形領域を複数張り合わせて構成されている。この矩形領域を描くためのデータを「スプライトキャラクタ」と呼ぶ。小さなスプライトの場合には1つのスプライトキャラクタを用いて表現することができるし、人物など比較的大きいスプライトの場合には、例えば横2×縦3などで配置した合計6個のスプライトキャラクタを用いて表現することができる。背景のように更に大きいスプライトの場合には更に多数のスプライトキャラクタを用いて表現することができる。このように、スプライトキャラクタの数及び配置は、スプライトごとに任意に指定することができるようになっている。
メイン液晶表示装置1600、サブ液晶表示装置3114や上皿液晶表示装置244は、その正面から見て左から右に向かって順次、画素に沿った一方向に画素ごとの表示状態を設定する主走査と、その一方向と交差する方向に主走査を繰り返し行う副走査と、によって駆動される。メイン液晶表示装置1600、サブ液晶表示装置3114や上皿液晶表示装置244は、液晶表示制御部1512から出力された1ライン分の描画データが入力されると、主走査としてメイン液晶表示装置1600、サブ液晶表示装置3114や上皿液晶表示装置244の正面から見て左から右に向かって順次、1ライン分の画素にそれぞれ出力する。そして1ライン分の出力が完了すると、メイン液晶表示装置1600、サブ液晶表示装置3114や上皿液晶表示装置244は、副走査として直下のラインに移行し、同様に次ライン分の描画データが入力されると、この次ライン分の描画データに基づいて主走査としてメイン液晶表示装置1600、サブ液晶表示装置3114や上皿液晶表示装置244の正面から見て左から右に向かって順次、1ライン分の画素にそれぞれ出力する。
[4.遊技内容]
次に、本実施形態のパチンコ機1による遊技内容について、主に図10、図16、図21及び図71等を参照して説明する。本実施形態のパチンコ機1は、扉枠3の前面右下隅に配置されたハンドルユニット500のハンドルレバー504を遊技者が回転操作することで、皿ユニット200の上皿201に貯留された遊技球が、遊技盤5における外レール1001と内レール1002との間を通って遊技領域5a内の上部へと打ち込まれて、遊技球による遊技が開始される。遊技領域5a内の上部へ打ち込まれた遊技球は、その打込強さによってセンター役物2500の左側、或いは、右側の何れかを流下する。なお、遊技球の打込み強さは、ハンドルレバー504の回転量によって調整することができ、時計回りの方向へ回転させるほど強く打込むことができ、連続で一分間に最大100個の遊技球、つまり、0.6秒間隔で遊技球を打込むことができる。
また、遊技領域5a内には、適宜位置に所定のゲージ配列で複数の障害釘(図示は省略)が遊技パネル1100(パネル板1110)の前面に植設されており、遊技球が障害釘に当接することで、遊技球の流下速度が抑制されると共に、遊技球に様々な動きが付与されて、その動きを楽しませられるようになっている。また、遊技領域5a内には、障害釘の他に、遊技球の当接により回転する風車(図示は省略)が適宜位置に備えられている。
センター役物2500の上部へ打込まれた遊技球は、センター役物2500の前周壁部2512の外周面のうち、最も高くなった部位よりも正面視左側へ進入すると、図示しない複数の障害釘に当接しながら、センター役物2500よりも左側の領域を流下することとなる。そして、センター役物2500の左側の領域を流下する遊技球が、センター役物2500の前周壁部2512の外周面に開口しているワープ入口2520に進入すると、ワープ通路2521を通ってセンター役物2500の枠内に開口しているワープ出口2522から誘導路2523を通ってステージ2530に供給される。
ワープ出口2522からステージ2530に供給された遊技球は、ステージ2530上を転動して左右に行ったり来たりして、左右方向中央の中央誘導部2531、又は、その左右にあるサイド誘導部2532の何れかから後方に放出される。ステージ2530の中央誘導部2531から遊技球が遊技領域5a内に放出されと、この中央誘導部2531が第一始動口2002の直上に位置していることから、中央誘導部2531から放出された遊技球は、高い確率で第一始動口2002に受入れられる。この第一始動口2002に遊技球が受入れられると、主制御基板1310及び払出制御基板951を介して払出装置830から所定数(例えば、3個)の遊技球が、上皿201に払出される。
ステージ2530を転動している遊技球が、サイド誘導部2532から遊技領域5a内に放出されと、始動口ユニット2100へ向かって流下する。センター役物2500のステージ2530から遊技領域5a内に放出された遊技球は、始動口ユニット2100の第一始動口2002や、開状態の第一大入賞口2005等に受入れられる可能性がある。
ところで、センター役物2500の左側へ流下した遊技球が、ワープ入口2520に進入しなかった場合、サイドユニット上2300の棚部2302により左右方向中央側へ寄せられ、サイドユニット下2200の一般入賞口2001や第一始動口2002等に受入れられる可能性がある。そして、一般入賞口2001に遊技球が受入れられると、主制御基板1310及び払出制御基板951を介して払出装置830から所定数(例えば、10個)の遊技球が、上皿201に払出される。
一方、遊技領域5a内においてセンター役物2500の上部に打込まれた遊技球が、センター役物2500の前周壁部2512の外周面の最も高くなった部位よりも右側に進入する(打込まれる)と、右打遊技領域2540の右上流通空間2541内に進入する。この右上流通空間2541内には、図示は省略するが、複数の障害釘が植設されており、遊技球が障害釘に当接してその流下方向を様々に変化させながら流通する。この右上流通空間3541内には、上部にゲート部2003が、下部に一般入賞口2001と通常は第二始動口扉部材2549により閉鎖されている第二始動口2004が備えられている。
右上流通空間2541内を流下した遊技球は、その下流側の右流通路2542を通って右下流通空間2543内に進入する。この右下流通空間2543に進入した遊技球は、第二大入賞口2006として左右に並んだ第二上大入賞口2006aと第二下大入賞口2006bを閉鎖している第二上大入賞口扉部材2552と第二下大入賞口扉部材2555の上面が底面を形成している第二アタッカ通路2543aを通り、低くなっている正面視左側の放出板部2559の左端から遊技領域5a内に放出される。第二アタッカ通路2543aの下流端(放出板部2559)は、始動口ユニット2100の第一大入賞口2005へ遊技球が向かうように開口しており、第一大入賞口2005が開状態の時に、第二アタッカ通路2543aから遊技領域5a内に遊技球が放出されると、高い確率で遊技球が第一大入賞口2005に受入れられる。
この右流通路2542及び右下流通空間2543を流通する遊技球は、複数の減速リブ2546により、流通速度の増加が抑制されながら流下する。なお、ごくまれに、右下流通空間2543内において、第二アタッカ通路2543aの上流端付近で分岐している排出通路2543bに進入することがあり、排出通路2543bに進入した遊技球は遊技領域5a内に戻されることなく第二アウト口2543cから遊技盤5外に排出される。
右打して右上流通空間2541内に進入した遊技球が、ゲート部2003を通過してゲートセンサ2547により検知されると、主制御基板1310において予め決められている数値範囲で更新される普通乱数の中から一の普通乱数を取得し、この取得した普通乱数を予め決められた普通当り判定テーブルと照合することで普通抽選を行う。後述する時短制御を実行していない場合にこの普通抽選の普通抽選結果が「普通当り」となると第二始動口扉部材2549が1回だけ正面視反時計回りの方向に回動して第二始動口2004を開状態とし、所定時間(この例では0.5秒)の間に亘り第二始動口2004への遊技球の受入れが可能となる。一方、時短制御を実行している場合には普通抽選にて「普通当り」として「第一普通当り」、「第二普通当り」、「第三普通当り」のいずれとなったかを抽選する。そして、時短制御を実行している場合に普通抽選の普通抽選結果が「第一普通当り」、「第二普通当り」、「第三普通当り」のいずれかとなると第二始動口扉部材2549が正面視反時計回りの方向へ回動して第二始動口2004を開状態とすることで所定期間に亘って第二始動口2004への遊技球の受入れが可能な状態とした後、正面視反時計回りの方向へ回動して第二始動口2004を閉状態とすることで第二始動口2004への遊技球の受入れが不可能な状態にする開閉制御を所定回数(この例では5回)に亘って繰り返す。なお、普通抽選の普通抽選結果が「第一普通当り」となった場合には第二始動口2004が遊技球の受入れを可能な状態とされる5回夫々の期間として「0.3秒」、「0.28秒」、「0.3秒」、「0.28秒」、「0.3秒」とされ、普通抽選の普通抽選結果が「第二普通当り」となった場合には第二始動口2004が遊技球の受入れを可能な状態とされる5回夫々の期間として「0.3秒」、「0.28秒」、「1.1秒」、「0.28秒」、「0.3秒」とされ、普通抽選の普通抽選結果が「第三普通当り」となった場合には第二始動口2004が遊技球の受入れを可能な状態とされる5回夫々の期間として「0.3秒」、「0.28秒」、「0.3秒」、「0.28秒」、「1.1秒」とされ、「第二普通当り」及び「第三普通当り」では「第一普通当り」よりも遊技者に有利(第二始動口2004への遊技球の受入れが容易)な当りとなっている。また、第二始動口2004に遊技球が受入れられると、主制御基板1310及び払出制御基板951を介して払出装置830から所定数(例えば、3個)の遊技球が、上皿201に払出される。
本実施形態では、ゲート部2003を遊技球が通過したことに基づいて機能表示ユニット1400の普通図柄表示器で行われる普通図柄の変動表示において、普通図柄の変動表示を開始してから普通図柄を停止表示するまで(普通抽選結果を示唆するまで)にある程度の時間を設定している(例えば、0.01〜60秒、普通変動時間とも称す)。第二始動口2004では、普通変動時間の経過後に第二始動口扉部材2549が回動して開状態となる。なお、後述する時短制御の実行中には通常(時短制御を実行していない状態)よりも普通変動時間を短縮させる制御を実行するようになっている。また、第二始動口扉部材2549を回動して第二始動口2004を開状態とする開放時間については、遊技状態に応じて変化させるようにしても良く、例えば、時短制御を実行していない場合には時短制御を実行している場合に比べて、第二始動口2004の開放時間を長い時間時間に変更するようにしても良い。
また、遊技球がゲート部2003を通過してから普通図柄表示器に変動表示される普通図柄を停止表示するまで(普通抽選結果が示唆されるまで)の間に、新たな遊技球がゲート部2003を通過すると、普通図柄表示器にて新たに普通図柄の変動表示を開始することができないため、普通図柄の変動表示開始を、先の普通図柄の変動表示が終了するまで(普通抽選結果の示唆が終了するまで)保留するようにしている。具体的にはゲートセンサ2547によりゲート部2003を通過した遊技球を検知したことに基づいて主制御基板1310にて取得した普通乱数を記憶しておき、普通図柄の変動表示を開始できる状態になるまで普通図柄の変動表示開始を保留する。なお、主制御基板1310にて記憶可能な普通乱数の保留数は、4つまでを上限とし、それ以上については、ゲート部2003を遊技球が通過しても、保留せずに破棄している。これにより、保留が貯まることで遊技ホール側の負担の増加を抑制している。
本実施形態のパチンコ機1は、第一始動口2002に受入れられた遊技球が第一始動口センサ2104により検知されると、主制御基板1310において予め決められている数値範囲で更新される第一特別乱数の中から一の第一特別乱数を取得し、この取得した第一特別乱数を予め決められた大当り判定テーブルと照合することで遊技者に有利な有利遊技状態(例えば、「大当り」、「小当り」、等)を発生させる第一特別抽選結果の抽選が行われる。そして、抽選された第一特別抽選結果に基づいて第一特別図柄表示器の八つのLEDを所定の変動時間(例えば、0.1〜360秒)に亘って点滅制御した後に第一特別抽選結果に応じた点灯態様で表示する(第一特別図柄を変動表示した後に第一特別抽選結果に応じた停止図柄を表示する)ことにより第一特別抽選結果を遊技者に示唆する。なお、第一始動口2002に遊技球が受入れられることで抽選される第一特別抽選結果には、「はずれ」、「小当り」、「2R大当り」、「8R大当り」、「10R大当り」があり、取得した第一特別乱数を大当り判定テーブルと照合することでこれらのうち何れであるかが判別され、さらには大当り遊技後に通常(低確率状態:本例では約395分の1の確率で大当りに当選する)よりも大当りに当選する確率(当選確率)を向上させる確率向上制御(高確率状態(確変状態ともいう):本例では約44分の1の確率で大当りに当選する)を実行するか否か(確変大当りか否か)と、少なくとも第一特別抽選結果がはずれの場合に通常よりも変動時間を短縮させる時短制御(時短状態)を実行するか否か(時短大当りか否か)及び時短制御を実行する期間(時短回数:特別図柄(第一特別打図柄及び第二特別図柄の変動回数))と、も判別されるようになっている。なお、「小当り」の当選確率は遊技状態に関わらず常に一定とされる(本例では約300分の1)。
また、第二始動口2004に受入れられた遊技球が第二始動口センサ2551により検知されると、主制御基板1310において予め決められている数値範囲で更新される第二特別乱数の中から一の第二特別乱数を取得し、この取得した第二特別乱数を予め決められた大当り判定テーブルと照合することで遊技者に有利な有利遊技状態(例えば、「大当り」、「小当り」、等)を発生させる第二特別抽選結果の抽選が行われる。そして、抽選された第二特別抽選結果に基づいて第二特別図柄表示器の八つのLEDを所定の変動時間(例えば、0.1〜360秒)に亘って点滅制御した後に第二特別抽選結果に応じた点灯態様で表示する(第二特別図柄を変動表示した後に第二特別抽選結果に応じた停止図柄を表示する)ことにより第二特別抽選結果を遊技者に示唆する。なお、第二始動口2004に遊技球が受入れられることで抽選される第二特別抽選結果には、「はずれ」、「2R大当り」、「4R大当り」、「5R大当り」、「6R大当り」、「7R大当り」、「8R大当り」、「16R大当り」があり、取得した第二特別乱数を大当り判定テーブルと照合することでこれらのうち何れであるかが判別され、さらには大当り遊技後に通常(低確率状態:本例では約395分の1の確率で大当りに当選する)よりも大当りに当選する確率(当選確率)を向上させる確率向上制御(高確率状態(確変状態ともいう):本例では約44分の1の確率で大当りに当選する)を実行するか否か(確変大当りか否か)と、少なくとも第二特別抽選結果がはずれの場合に通常よりも変動時間を短縮させる時短制御(時短状態)を実行するか否か(時短大当りか否か)及び時短制御を実行する期間(時短回数:特別図柄(第一特別打図柄及び第二特別図柄の変動回数))と、も判別されるようになっている。
第一始動口2002及び第二始動口2004への遊技球の受入れにより抽選された特別抽選結果(第一特別抽選結果及び第二特別抽選結果)が、有利遊技状態を発生させる特別抽選結果の場合、所定の変動時間の経過後に特別図柄表示器(第一特別図柄表示器、第二特別図柄表示器)の8つのLEDを特別抽選結果に応じた点灯態様で表示させ、その後第一大入賞口2005及び第二大入賞口2006の何れが所定の開閉パターンで遊技球の受入れが可能な状態となる。第一大入賞口2005や第二大入賞口2006が開状態の時に、第一大入賞口2005や第二大入賞口2006に遊技球が受入れられると、主制御基板1310及び払出基板によって払出装置830から所定数(例えば、第一大入賞口2005に遊技球が受入れられた場合には11個、又は、第二大入賞口2006に遊技球が受入れられた場合には15個)の遊技球が、上皿201に払出される。従って、第一大入賞口2005や第二大入賞口2006が遊技球を受入可能としている時に、第一大入賞口2005や第二大入賞口2006に遊技球を受入れさせることで、多くの遊技球を払出させることができ、遊技者を楽しませることができる。
特別抽選結果が「小当り」や「2R大当り」の場合には、第一大入賞口2005が、所定短時間(例えば、0.2秒〜0.6秒の間)の間、遊技球を受入可能な開状態となってから閉鎖する開閉パターンを複数回(例えば、2回)繰返す。一方、特別抽選結果が「4R大当り」、「5R大当り」、「6R大当り」、「7R大当り」、「8R大当り」、「10R大当り」、「16R大当り」の場合には、第一大入賞口2005又は第二大入賞口2006が、遊技球を受入可能な開状態となった後に、所定時間(例えば、約30秒)経過するか、或いは、第一大入賞口2005へ予め決められている個数(例えば、7個)の遊技球が受入れられるか又は第二大入賞口2006へ予め決められている個数(例えば、10個)の遊技球が受入れられるか、の何れかの条件が充足すると、遊技球を受入不能な閉状態とする開閉パターン(一回の開閉パターンを1ラウンドと称す)を、所定回数(所定ラウンド数)繰返す。例えば、「4R大当り」であれば4ラウンド、「5R大当り」であれば5ラウンド、「16R大当り」であれば16ラウンド、夫々繰返して、遊技者に有利な有利遊技状態を発生させる。また、特別抽選結果が「小当り」や「2R大当り」の場合に実行される開閉パターン(第一大入賞口2005が所定短時間(例えば、0.2秒〜0.6秒の間)の間、遊技球を受入可能な開状態となってから閉鎖する開閉パターン)では実質的に第一大入賞口2005へ遊技球を入球させることは困難である。これに対して特別抽選結果が「4R大当り」、「5R大当り」、「6R大当り」、「7R大当り」、「8R大当り」、「10R大当り」、「16R大当り」の場合に実行される開閉パターン(第一大入賞口2005又は第二大入賞口2006が、遊技球を受入可能な開状態となった後に、所定時間(例えば、約30秒)経過するか、或いは、第一大入賞口2005へ予め決められている個数(例えば、7個)の遊技球が受入れられるか又は第二大入賞口2006へ予め決められている個数(例えば、10個)の遊技球が受入れられるか、の何れかの条件が充足すると、遊技球を受入不能な閉状態とする開閉パターン)では第一大入賞口2005又は第二大入賞口2006へ遊技球を入球させることは容易となっている。なお、特別抽選結果が「4R大当り」、「5R大当り」、「6R大当り」、「7R大当り」、「8R大当り」、「10R大当り」、「16R大当り」の場合には、上記第一大入賞口2005又は第二大入賞口2006が、遊技球を受入可能な開状態となった後に、所定時間(例えば、約30秒)経過するか、或いは、第一大入賞口2005へ予め決められている個数(例えば、7個)の遊技球が受入れられるか又は第二大入賞口2006へ予め決められている個数(例えば、10個)の遊技球が受入れられるか、の何れかの条件が充足すると、遊技球を受入不能な閉状態とする開閉パターンが実行されるラウンド数を実質的な特別抽選結果としてもよく、特別抽選結果として第一大入賞口2005へ予め決められている個数(例えば、7個)の遊技球が受入れられるか又は第二大入賞口2006へ予め決められている個数(例えば、10個)の遊技球が受入れられるか、の何れかの条件が充足すると、遊技球を受入不能な閉状態とする開閉パターンと特別抽選結果が「小当り」や「2R大当り」の場合に実行される開閉パターン(第一大入賞口2005が所定短時間(例えば、0.2秒〜0.6秒の間)の間、遊技球を受入可能な開状態となってから閉鎖する開閉パターン)とを含む複数のラウンドを実行するものを設けるようにしてもよい。例えば、特別抽選結果として「実質4Rとする8R大当り」を設けて、第一大入賞口2005へ予め決められている個数(例えば、7個)の遊技球が受入れられるか又は第二大入賞口2006へ予め決められている個数(例えば、10個)の遊技球が受入れられるか、の何れかの条件が充足すると、遊技球を受入不能な閉状態とする開閉パターンを4回繰り返した後、特別抽選結果が「小当り」や「2R大当り」の場合に実行される開閉パターン(第一大入賞口2005が所定短時間(例えば、0.2秒〜0.6秒の間)の間、遊技球を受入可能な開状態となってから閉鎖する開閉パターン)を4回繰り返すようにしてもよい。
ところで、本実施形態では第二大入賞口2006が、左右に並んだ第二上大入賞口2006aと第二下大入賞口2006bとで構成されており、第二大入賞口2006が用いられる「大当り」の場合、例えば、初めのラウンド(1R目)は第二上大入賞口2006aが開いて遊技球を受入可能とし、受入不能とする条件の充足により閉鎖されて、次に受入可能とするまでの間(インターバルの間)、第二下大入賞口2006bを開いて遊技球を受入可能とする次のラウンド(2R目)を開始させ、第二下大入賞口2006bが受入不能となると、その間にインターバルの期間が経過しているため、第二上大入賞口2006aを再び開いて遊技球を受入可能とする。そして、第二上大入賞口2006aと第二下大入賞口2006bとを、所定ラウンド数の消化まで交互に開閉させる。これにより、第二アタッカ通路2543a内では、「大当り」中は第二上大入賞口2006a及び第二下大入賞口2006bの何れかが遊技球を受入可能な状態となっているため、この状態で右打して第二アタッカ通路2543a内に遊技球を流通させると、その遊技球が必ず第二大入賞口2006に受入れられることとなり、遊技球の取りこぼしをなくして、遊技者を楽しませることができる。
また、本実施形態では上記した複数種類の大当りのうち一部の大当りでは、大当り当選時の遊技状態に応じて大当り遊技の終了後に上記時短制御を実行するか否かを異ならせている。例えば、非時短状態(時短制御を実行していない状態)で第一特別抽選結果が大当り遊技後に確率向上制御を実行しない8R通常大当りである場合には、大当り遊技後に時短制御を実行しない。一方、時短状態(時短制御を実行している状態)で第一特別抽選結果が8R通常大当りである場合には、大当り遊技後に時短制御を実行するようになっている。また、非時短状態(時短制御を実行していない状態)で第二特別抽選結果が大当り遊技後に確率向上制御を実行しない2R通常大当りである場合には、大当り遊技後に時短制御を実行しない。一方、時短状態(時短制御を実行している状態)で第二特別抽選結果が2R通常大当りである場合には、大当り遊技後に時短制御を実行するようになっている。また、低確率非時短状態(確率向上制御と時短制御との両方ともに実行していない状態:通常状態ともいう)で第一特別抽選結果及び第二特別抽選結果が大当り遊技後に確率向上制御を実行する2R確変大当りである場合には、大当り遊技後に時短制御を実行しない。一方、確率向上制御を実行しているか又は時短制御を実行している状態、即ち通常状態以外の状態で第一特別抽選結果及び第二特別抽選結果が大当り遊技後に確率向上制御を実行する2R確変大当りである場合には、大当り遊技後に時短制御を実行するようになっている。
本実施形態では、第一始動口2002への遊技球の受入れにより第一特別図柄表示器にて実行される第一特別図柄の変動表示と、第二始動口2004への遊技球の受入れにより第二特別図柄表示器にて実行される第二特別図柄の変動表示と、は同時に実行されず、いずれか一方のみを実行するようにしている。そのため、第一始動口2002への遊技球の受入れにより第一特別図柄表示器に変動表示される第一特別図柄を停止表示するまで(第一特別抽選結果が示唆されるまで)の間と第二始動口2004への遊技球の受入れにより第二特別図柄表示器に変動表示される第二特別図柄を停止表示するまで(第二特別抽選結果が示唆されるまで)の間に、第一始動口2002や第二始動口2004に新たな遊技球が受入れられると、第一特別図柄表示器や第二特別図柄表示器にて新たに第一特別図柄や第二特別図柄の変動表示を開始することができないため、特別図柄(第一特別図柄、第二特別図柄)の変動表示開始を先の特別図柄(第一特別図柄、第二特別図柄)の変動表示が終了するまで(第一特別抽選結果や第二特別抽選結果の示唆が完了するまで)保留するようにしている。具体的には、第一始動口センサ2104により第一始動口2002に受入れられた遊技球を検知したことに基づいて主制御基板1310にて取得した第一特別乱数と、第二始動口センサ2551により第二始動口2004に受入れられた遊技球を検知したことに基づいて主制御基板1310にて取得した第二特別乱数と、を記憶しておき、特別図柄(第一特別図柄、第二特別図柄)の変動表示を開始できる状態になるまで特別図柄(第一特別図柄、第二特別図柄)の変動表示開始を保留する。なお、主制御基板1310にて記憶可能な第一特別乱数及び第二特別乱数の保留数は夫々4つまでを上限とし、それ以上については、第一始動口2002及び第二始動口2004に遊技球が受入れられても保留せずに、破棄している。これにより、保留が貯まることで遊技ホール側の負担の増加を抑制している。また、主制御基板1310に記憶されている第一特別乱数及び第二特別乱数は、第二特別乱数の方を優先して消化させるようになっている。つまり、第一始動口2002及び第二始動口2004への遊技球の受入れタイミングに関わらず、第二特別乱数が記憶されて第二特別図柄の変動表示開始が保留されていれば、第一特別図柄よりも第二特別図柄の変動表示が優先して実行されるようになっている。
この特別抽選結果の示唆は、機能表示ユニット1400(第一特別図柄表示器、第二特別図柄表示器)とメイン液晶表示装置1600とで行われる(サブ液晶表示装置3114も用いても良い)。機能表示ユニット1400では、主制御基板1310によって直接制御されて特別抽選結果の示唆が行われる。機能表示ユニット1400での特別抽選結果の示唆は、特別図柄表示器(第一特別図柄表示器、第二特別図柄表示器)を構成する上記した八つのLEDを、点灯・消灯を繰返して所定時間点滅させ、その後に、所定の点灯態様で停止して、この停止時に点灯しているLEDの組み合わせによって特別抽選結果を示唆する。
一方、メイン液晶表示装置1600では、主制御基板1310からの制御信号(変動パターンコマンド、判定結果通知コマンド等)に基いて、周辺制御基板1510によって間接的に制御され、演出画像によって特別抽選結果の示唆が行われる。具体的には、メイン液晶表示装置1600において、複数の異なる図柄からなる一連の装飾図柄列が複数列(例えば、左装飾図柄・中装飾図柄・右装飾図柄の三列)表示された状態で各装飾図柄列の変動表示が開始され、その後に、順次停止表示され(本例では左装飾図柄→右装飾図柄→中装飾図柄の順に停止表示される)、最終的に全ての装飾図柄列が停止表示されると、停止表示された図柄の組合せによって抽出された特別乱数(第一特別乱数、第二特別乱数)の抽選結果が遊技者側に示唆されるようになっている。つまり、始動入賞発生時に取得した特別乱数(第一特別乱数、第二特別乱数)に基づく特別抽選結果(第一特別抽選結果、第二特別抽選結果)に応じて、複数の装飾図柄列が変動表示された後に特別抽選結果(第一特別抽選結果、第二特別抽選結果)を示唆するように停止表示される演出画像が表示されるようになっている。なお、第一特別図柄表示器に変動表示される第一特別図柄や第二特別図柄表示器に変動表示される第二特別図柄よりも、メイン液晶表示装置1600に表示される装飾図柄の方が大きく見易いため、一般的に遊技者はメイン液晶表示装置1600に表示された装飾図柄に注目することとなる。
なお、機能表示ユニット1400での特別抽選結果を示唆する時間(LEDの点滅時間(変動時間))と、メイン液晶表示装置1600での特別抽選結果を示唆する時間(図柄列が変動して確定画像が表示されるまでの時間)とは、異なっており、機能表示ユニット1400の方が短い時間に設定されている。
また、周辺制御基板1510では、メイン液晶表示装置1600による特別抽選結果を示唆するための演出画像の表示の他に、抽選された特別抽選結果に応じて、センター役物2500の装飾体、裏左中装飾ユニット3050、裏下後可動演出ユニット3100、裏上左可動演出ユニット3200、裏左可動演出ユニット3300、裏上中可動演出ユニット3400、及び裏下前可動演出ユニット3500、等を適宜用いて、発光演出、可動演出、表示演出、等を行うことが可能であり、各種の演出によっても遊技者を楽しませることができ、遊技者の遊技に対する興趣が低下するのを抑制することができる。
[5.主制御基板の各種制御処理]
次に、パチンコ遊技機1の遊技の進行に応じて、主制御基板1310によって実行される処理について説明する。具体的には、遊技機の電源投入時に実行されるシステム/ユーザリセット処理と、システム/ユーザリセット処理で起動されるタイマによって所定周期(本実施形態では、4ms)で実行されるタイマ割込み処理について説明する。
[5−1.システム/ユーザリセット処理]
図72及び図73は、本発明の実施形態における主制御基板によるシステム/ユーザリセット処理の手順を示すフローチャートである。
パチンコ遊技機1に電源が投入されると、主制御基板1310の主制御MPU1311が主制御プログラムを実行することによってシステム/ユーザリセット処理を行う。システム/ユーザリセット処理が開始されると、主制御MPU1311は、まず、RAM1312の書き込みを許可する(ステップS10)。具体的には、RAMプロテクトレジスタに書き込み許可を示す“00H”を出力する。
続いて、主制御MPU1311は、ウォッチドッグタイマを起動する(ステップS12)。具体的には、まず、ウォッチドッグタイマコントロールレジスタに、モード設定を示す“03H”を書き込み、さらに、ウォッチドッグタイマの起動を示す“03H”を書き込む。
さらに、主制御MPU1311は、遊技機1に電源が供給されているか否かを示す停電予告信号を取得する(ステップS14)。停電予告信号は、停電又は瞬停(電力の供給が一時停止する現象)となった場合に電圧が下がり、停電予告電圧より小さくなると、停電監視回路から停電予告として出力される信号である。停電予告信号の取得は、停電予告信号を示すスイッチ入力ポートアドレス2のアドレスを入力ポートアドレスとしてセットし、ポート読み込み処理を実行する。ポート読み込み処理では、出力される信号が安定していない場合(具体的には、取得される信号の値が所定回数(本実施形態では3)不一致の場合)にはJフラグの値が1に設定される。そこで、Jフラグの値が0になるまでポート読み込み処理を実行し、Jフラグの値が0になった状態における入力ポートのポートデータを停電予告信号として取得する。
続いて、主制御MPU1311は、RAMクリアポートデータをRWMクリア判定値としてセットする(ステップS16)。さらに、所定時間、処理の実行を待機するウェイト処理を実行する(ステップS18)。遊技機の電源を投入してから所定電圧となるまでの間は電圧がすぐに上昇しないため、電源投入時から所定電圧に上がるまでの間に電圧が停電予告電圧より小さくなると、停電監視回路から停電予告信号が入力される。ウェイト処理では、所定の監視ウェイト値を設定し、ウォッチドッグタイマを起動させながら所定時間(例えば、200ミリ秒)処理を待機させる。
ウェイト処理によって処理を所定時間待機した後、主制御MPU1311は、ステップS14の処理と同様に、停電予告信号を取得する(ステップS20)。そして、停電予告信号がOFF(1)になるまで停電予告信号の取得を継続する(ステップS22)。
停電予告信号がOFFの場合には(ステップS22の結果が「no」)、主制御MPU1311は、RAMクリア信号が入力されていたか否かを判定する(ステップS24)。具体的には、ステップS16の処理でセットされたRWMクリア判定値と主RWM消去信号の論理積を算出し、論理積の結果が0でないか否かを判定する。
主制御MPU1311は、RAMクリア信号が入力されていない場合には(ステップS24の結果が「no」)、RWM(RAM1312)に保持された情報に基づく遊技状態に復帰させるための処理を実行する。すなわち、停電復帰処理を実行する。主制御MPU1311は、RAMクリア信号が入力されていた場合には(ステップS24の結果が「yes」)、RWM初期化処理を実行する(ステップS34)。RWM初期化処理では、主制御内蔵RAM1312の全領域をクリアし、主制御内蔵ROM1313から初期情報を読み出して主制御内蔵RAM1312の作業領域にセットする。
停電復帰処理では、主制御MPU1311は、まず、チェックサムを計算するRWM判定処理を実行する(ステップS26)。チェックサムは、主制御内蔵RAM1312に記憶されている遊技情報を数値とみなしてその合計を算出するものである。このとき、チャックサムを参照する対象の記憶領域を限定してもよい。具体的には、遊技制御用領域のみを対象とし、デバッグ(検査機能)用領域についてはチェックサムを算出する領域から除外してもよい。
そして、主制御MPU1311は、計算されたチェックサム値と停電前に記憶されたチェックサムエリアの値とを比較することによって、RAM1312に保持されたデータが正常であるか否かを判定する(ステップS28)。RAM1312に保持されたデータが正常でないと判定された場合には(ステップS28の結果が「no」)、RWM初期化処理を実行する(ステップS34)。
さらに、主制御MPU1311は、RAM1312に保持されたデータが正常と判定された場合には(ステップS28の結果が「yes」)、バックアップフラグが正常にバックアップ処理が実行されたことを示す値であるか否かを判定する(ステップS30)。バックアップフラグは、遊技情報、チェックサムの値(サム値)及びバックアップフラグの値等の遊技バックアップ情報を後述する電源断時処理において主制御内蔵RAM1312に記憶保持したか否かを示すフラグであり、電源断時処理を正常に終了したとき値1、電源断時処理を正常に終了していないとき値0にそれぞれ設定される。主制御MPU1311は、バックアップフラグが正常にバックアップ処理が実行されたことを示す値でないと判定された場合には(ステップS28の結果が「no」)、RWM初期化処理を実行する(ステップS34)。
一方、主制御MPU1311は、バックアップフラグが正常値であると判定された場合には(ステップS30の結果が「yes」)、RAM作業領域を停電時の状態に設定する(ステップS32)。RAM作業領域の停電時設定処理は、設定データアドレスとして、作業領域復電時設定データのアドレスをセットし、データ設定処理を実行し、RAM作業領域内の所定の領域に復電時情報を設定する。
主制御MPU1311は、RAM作業領域の復電時設定又はRWM初期化処理が実行されると、主制御MPU1311(CPU)の初期設定を実行する(ステップS36)。主制御MPU1311の初期設定では、まず、CTC(Counter/Timer Circuit)の初期設定を行い、割り込みを許可する。さらに、シリアル通信ポート及び試験信号出力ポートの初期設定を行う。最後に、ハードウェア乱数の生成回路を起動する。
続いて、主制御MPU1311は、周辺制御基板1510に送信するための電源投入時コマンドを設定する処理を実行する(ステップS38)。電源投入時コマンド作成処理では、遊技バックアップ情報から遊技情報を読み出して、遊技情報に応じた各種コマンドを主制御内蔵RAMの所定記憶領域に記憶する。電源投入時コマンドの生成は、電源投入時状態基準コマンドを基準コマンドデータとしてセットし、生成するコマンドに対応するコマンド加算データを加算する。
電源投入時のコマンドには、電源投入時状態バッファコマンドや特別図柄・電動役物動作番号コマンドが含まれる。電源投入時状態バッファコマンドは、電源断後の復帰時に遊技状態を通知するコマンドであり、特別抽選の当選確率及び普通電動役物の動作態様を通知する。一方、特別図柄・電動役物動作番号コマンドは、特別図柄の変動表示の実行状況を通知する。
その後、主制御MPU1311は、タイマ割込み処理をはじめとする割り込み処理の実行を許可する(ステップS40)。遊技機の電源投入からステップS40までの処理により遊技機の初期設定が完了する(初期設定手段)。
続いて、主制御MPU1311は、停電予告信号を取得し(ステップS42)、停電予告信号がONであるか否かを判定する(ステップS44)。停電予告信号がONでない場合(ステップS44の結果が「No」)、すなわち、乱数更新処理を実行する(ステップS46)。ステップS46の乱数更新処理では、主として特別抽選や普通抽選において当選判定を行うための乱数以外の乱数を更新する。なお、特別抽選や普通抽選において当選判定を行うための乱数の更新処理は、後述するタイマ割込み処理で実行される。停電予告信号が検出されるまでステップS42からステップS46までの処理を実行し、これらの処理を主制御側メイン処理とする(初期設定後通常手段)。
一方、停電予告信号を検出した場合には(ステップS44の結果が「Yes」)、主制御MPU1311は、電源断時処理を実行する(電断時設定手段)。電源断時処理では、停電発生前の状態に復帰させるためのデータをバックアップする処理を実行する。具体的には、まず、割込み処理の実行を禁止する(ステップS48)。これにより後述するタイマ割り込み処理が行われなくなり、主制御内蔵RAMへの書き込みを防ぎ、遊技情報の書き換えを保護することができる。さらに、主制御MPU1311は、出力ポートをクリアする(ステップS50)。具体的には、ソレノイド・停電クリア・ACK出力ポートに停電クリア信号OFFビットデータを設定する。
続いて、主制御MPU1311は、停電復旧時にデータが正常に保持されたか否かを判定するためのチェックサムを計算する(ステップS52)。さらに、チェックサムの計算結果をRWMのチェックサムエリアに格納する(ステップS54)。さらに、バックアップフラグとしてバックアップフラグエリアに正常にバックアップされたことを示す値を格納する(ステップS56)。これにより、遊技バックアップ情報の記憶が完了する。最後に、RAMプロテクトレジスタに書き込み禁止を示す“01H”を出力することでRAM1312の書き込みを禁止し(ステップS58)、停電から復旧するまでの間、待機する(無限ループ)。
[5−4.タイマ割込み処理]
次に、タイマ割込み処理について説明する。タイマ割込み処理は、図72及び図73に示したシステム/ユーザリセット処理において設定された割り込み周期(本実施形態では、4ms)ごとに繰り返し行われる。図74はタイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。
タイマ割込み処理が開始されると、主制御MPU1311は、主制御プログラムを実行することによって、まず、プログラムステータスワードのRBS(レジスタバンク選択フラグ)に1を設定し、レジスタを切り替える(ステップS70)。本実施形態における主制御基板1310には、バンク0とバンク1を有しており、タイマ割込み処理が実行されるたびに切り替えて使用される。
次に、主制御MPU1311は、スイッチ入力処理を実行する(ステップS72)。スイッチ入力処理では、主制御MPU1311の各種入力ポートの入力端子に入力されている各種信号を読み取り、入力情報として主制御内蔵RAMの入力情報記憶領域に記憶する。具体的には、一般入賞口などの入賞口に入球した遊技球を検出する各種センサからの検出信号、磁石を用いた不正行為を検出する磁気検出スイッチ3024からの検出信号、賞球制御処理で送信した賞球コマンドを払出制御基板951が正常に受信した旨を伝える払出制御基板951からの払主ACK信号などをそれぞれ読み取り、入力情報として入力情報記憶領域に記憶する。
続いて、主制御MPU1311は、タイマ更新処理を行う(ステップS74)。タイマ更新処理では、例えば、後述する特別図柄及び特別電動役物制御処理で決定される変動表示パターンに従って特別図柄表示器1185が点灯する時間、普通図柄及び普通電動役物制御処理で決定される普通図柄変動表示パターンに従って普通図柄表示器1189が点灯する時間のほかに、主制御基板1310(主制御MPU1311)が送信した各種コマンドを払出制御基板951が正常に受信した旨を伝える払主ACK信号が入力されているか否かを判定する際にその判定条件として設定されているACK信号入力判定時間等の時間管理を行う。具体的には、変動表示パターン又は普通図柄変動表示パターンの変動時間が5秒間であるときには、タイマ割り込み周期が4msに設定されているので、このタイマ減算処理を行うごとに変動時間を4msずつ減算し、その減算結果が値0になることで変動表示パターン又は普通図柄変動表示パターンの変動時間を正確に計測している。
続いて、主制御MPU1311は、乱数更新処理1を実行する(ステップS76)。乱数更新処理1では、大当り判定用乱数、大当り図柄用乱数、及び小当り図柄用乱数を更新する。またこれらの乱数に加えて、図に示したシステム/ユーザリセット処理(主制御側メイン処理)におけるステップS50の非当落乱数更新処理で更新される、大当り図柄用初期値決定用乱数、及び小当り図柄用初期値決定用乱数も更新する。
続いて、主制御MPU1311は、賞球制御処理を実行する(ステップS78)。賞球制御処理では、入力情報記憶領域から入力情報を読み出し、読み出した入力情報に基づいて遊技球を払い出すための賞球コマンドを作成したり、主制御基板1310と払出制御基板951との基板間の接続状態を確認するためのセルフチェックコマンドを作成したりする。主制御MPU1311は、作成した賞球コマンドやセルフチェックコマンドを主払シリアルデータとして払出制御基板951に送信する。
続いて、主制御MPU1311は、枠コマンド受信処理を実行する(ステップS80)。払出制御基板951では、払出制御プログラムによって、状態表示に区分される1バイト(8ビット)の各種コマンド(例えば、枠状態1コマンド、エラー解除ナビコマンド、及び枠状態2コマンド)を送信する。一方、後述するように、払出制御プログラムによって、払出動作にエラーが発生した場合にエラー発生コマンドを出力したり、操作スイッチの検出信号に基づいてエラー解除報知コマンドを出力する。枠コマンド受信処理では、各種コマンドを払主シリアルデータとして正常に受信すると、その旨を払出制御基板951に伝える情報を、出力情報として主制御内蔵RAMの出力情報記憶領域に記憶する。また、主制御MPU1311は、払主シリアルデータとして正常に受信したコマンドを2バイト(16ビット)のコマンドに整形し(例えば、枠状態表示コマンド、エラー解除報知コマンドなど)、送信情報として上述した送信情報記憶領域に記憶する。
続いて、主制御MPU1311は、不正行為検出処理を実行する(ステップS82)。不正行為検出処理では、賞球に関する異常状態を確認する。例えば、上述した入力情報記憶領域から入力情報を読み出し、大当り遊技状態でない場合にカウントスイッチ2110によって大入賞口2005,2006に遊技球が入球していると検知されたとき等には、主制御プログラムは、異常状態として報知表示に区分される入賞異常表示コマンドを作成し、送信情報として上述した送信情報記憶領域に記憶する。
続いて、主制御MPU1311は、特別図柄及び特別電動役物制御処理を実行する(ステップS84)。特別図柄及び特別電動役物制御処理では、大当り用乱数値が主制御内蔵ROMに予め記憶されている当り判定値と一致するか否かを判定する。さらに、大当り図柄乱数値に基づいて確率変動状態に移行させるか否かを判定する。そして、確変移行条件が成立している場合には、その後、確率変動状態に移行させる一方、確変移行条件が成立していない場合には当該確率変動状態以外の遊技状態に移行させる。ここで、「確率変動状態」とは、上述した特別抽選の当選確率が通常遊技状態(低確率状態)と比較して相対的に高く設定された状態(高確率状態)をいう。
続いて、主制御MPU1311は、普通図柄及び普通電動役物制御処理を実行する(ステップS86)。普通図柄及び普通電動役物制御処理では、上述した入力情報記憶領域から入力情報を読み出し、ゲートスイッチ2352からの検出信号が入力端子に入力されていたか否かを判定する。検出信号が入力端子に入力されていた場合には、普通図柄当り判定用乱数を抽出し、主制御内蔵ROMに予め記憶されている普通図柄当り判定値と一致するか否かを判定する(「普通抽選」という)。そして、普通抽選による抽選結果に応じて第二始動口扉部材2549を開閉動作させるか否かを決定する。この決定により開閉動作をさせる場合、第二始動口扉部材2549が開放状態となることで始動口2004に遊技球が受け入れ可能となる遊技状態となって遊技者にとって有利な遊技状態に移行させる。
続いて、主制御MPU1311は、出力設定処理を実行する(ステップS88)。出力設定処理では、主制御MPU1311の各種出力ポートの出力端子から、上述した出力情報記憶領域から出力情報を読み出し、出力情報に基づいて各種信号を出力する。例えば、主制御MPU1311の所定の出力ポートの出力端子から、払出制御基板951からの各種コマンドを正常に受信完了したときには主払ACK信号を払出制御基板951に出力したり、大当り遊技状態であるときには大入賞口2005,2006の開閉部材2107の開閉動作を行うアタッカソレノイド(第一アタッカソレノイド2113、第二上アタッカソレノイド2553、第二下アタッカソレノイド2556)に駆動信号を出力したり、第二始動口扉部材2549の開閉動作を行う始動口ソレノイド2550に駆動信号を出力したりするほかに、遊技に関する各種情報(遊技情報)信号を払出制御基板951に出力したりする。
また、出力設定処理では、遊技機に接続された検査装置に出力するための試験信号の設定を行う。試験信号には、例えば、遊技状態を示す信号や普通図柄、特別図柄の停止図柄を示す信号が含まれる(情報信号出力手段)。
続いて、主制御MPU1311は、周辺制御基板コマンド送信処理を実行する(ステップS90)。周辺制御基板コマンド送信処理では、上述した送信情報記憶領域からコマンドやデータなどの送信情報を読み出し、送信情報を主周シリアルデータとして周辺制御基板1510に送信する。送信情報には、本ルーチンであるタイマ割込み処理で作成した各種コマンドが記憶されている。主周シリアルデータは、1パケットが3バイトに構成されている。具体的には、主周シリアルデータは、1バイト(8ビット)の記憶容量を有するコマンドの種類を示すステータスと、1バイト(8ビット)の記憶容量を有する演出のバリエーションを示すモードと、ステータス及びモードを数値とみなしてその合計を算出したサム値と、から構成されており、このサム値は、送信時に作成されている。
最後に、主制御MPU1311は、ウォッチドックタイマクリアレジスタWCLに所定値(18H)をセットする(ステップS92)。ウォッチドックタイマクリアレジスタWCLに所定値がセットされることにより、ウォッチドックタイマクリアレジスタWCLがクリア設定される。以上の処理が終了すると、タイマ割込み処理を終了し、割り込み前の処理に復帰する。
[6.記憶領域の構成]
続いて、ROM1313に格納されたプログラム及びデータの配置について説明する。図75は、主制御基板1310の主制御MPU1311に内蔵されたROM1313に格納されたプログラム(コード)及びデータの配置の一例を示す図である。
ROM1313には、遊技制御用コード、遊技制御用データ、デバッグ(検査機能)用コード、デバッグ(検査機能)用データを格納する領域が含まれている。本実施形態のROM1313には、遊技制御用コード及び遊技制御用データなどの遊技機に関わるプログラムやデータを格納する遊技制御領域(第一記憶領域)と、デバッグ(検査機能)コード及びデバッグ(検査機能)データなどの、遊技機のデバッグ(検査機能)に必要な信号の出力を目的として使用されるプログラムやデータを格納するデバッグ(検査機能)領域(第二記憶領域)が割り当てられている。なお、デバッグ(検査機能)領域には、遊技に直接関連しない目的のプログラムやデータが格納されており、例えば、遊技機の遊技制御以外の遊技機のデバック時のみに使用される各種機能検査信号を出力するためのコードが格納される。これらデバック用(検査機能)コードは、デバック用(検査機能)信号を出力するためのプログラムである。
また、遊技制御用コードは、主制御MPU1311によって実行される。また、遊技制御用コードは、RAM1312に対して適宜読み書きが可能であるが、遊技制御用コードで使用するRAM1312の領域に対しては、デバック(検査機能)用コードから読み出しのみが実行可能となるように構成されており、当該領域に対する書き込みが実行できないように構成されている。デバック(検査機能)用コードに基づく処理は、遊技制御用コードの実行中において、一方的に呼び出して実行することが可能であるが、デバック(検査機能)用コードから遊技制御用コードを呼び出して実行することができないように構成している。これにより、デバッグ(検査機能)用コードの独立性を高められるので、遊技制御用コードを変更した場合であってもデバッグ(検査機能)用コードの変更を最小限にとどめることができる。
以上のように、本実施形態によれば、デバッグ(検査機能)用のコードを遊技制御用のプログラム及びデータが格納された領域以外の専用領域(デバッグ(検査機能)領域)に分けて配置することによって、遊技制御用コードの変更に伴ってデバッグ(検査機能)領域用コードの配置を変更する必要がなくなるため、開発効率を向上させることができる。
[7.スロットマシン]
ここまでパチンコ機のROMに記憶されるプログラム及びデータの配置について説明したが、続いて、スロットマシン(回胴式遊技機)のRAM及びROMに記憶されるプログラム及びデータの配置について説明する。なお、パチンコ機については、図75にて概略を説明したが、以降説明するスロットマシン4000の場合と同様にRAM及びROMにプログラム及びデータが配置されている。
[7−1.構造]
まず、本実施形態におけるスロットマシン4000の構造について説明する。図76は、スロットマシン4000の斜視図であり、図77は、前面部材4200を開いた状態のスロットマシン4000の斜視図である。
図76及び図77に示すように、本実施形態のスロットマシン4000は、前面が開放した箱形の筐体の内部に各種の機器が設けられるとともに、この筐体の前面に、前面部材4200が片開き形式に開閉可能に設けられている。前面部材4200の上部には、遊技の進行状況に応じて表示による演出や情報表示を行う画像表示体4500、音による演出を行うスピーカ等が設けられている。画像表示体4500は、例えば液晶表示パネルで構成され、遊技に関する演出表示のほか、様々な情報を表示する。そして、画像表示体4500における各種演出表示や履歴情報表示は、演出制御基板4700によって制御される。すなわち、画像表示体4500が、ゲームの進行に応じた演出を表示することが可能な演出表示手段をなし、演出制御基板4700が、演出表示手段の表示制御を行うことが可能な表示制御手段をなす。
前面部材4200の中央部には、後方を視認できないようにするとともに装飾のための絵柄等が描かれた前面パネルが配され、前面パネルの中央部には後方を視認可能な(例えば、透明の)図柄表示窓4401が形成されている。なお、前面パネルを表示装置で構成しても良く、図柄表示窓4401の部分に画像を表示しない状態ではリール4301を視認可能とし、主に図柄表示窓4401の周囲において遊技を演出する画像を表示する。この場合、図柄表示窓4401の部分に遊技を演出する画像を表示することも可能である。
図柄表示窓4401(窓部)を透して、筐体内に配設されたリール4301の回転により変動表示される図柄を視認可能となっている。リール4301は、円筒形の左リール4301a、中リール4301b、右リール4301cが水平方向に並設されて構成されている。これらのリール4301a,4301b,4301cの外周面には、長手方向に沿って複数の図柄が描画された短冊状のシートが巻き付けられることで、所定の配列に従って複数の図柄が配されている。
各リール4301a,4301b,4301cには、それぞれステッピングモータであるリール駆動モータ4341a,4341b,4341c(図78参照)が設けられており、各リール4301a,4301b,4301cを独立して回転駆動及び回転停止することが可能となっている。すなわち、リール駆動モータ4341a,4341b,4341cが各リール4301a,4301b,4301cの駆動源をなしている。さらに、リール駆動モータ4341a,4341b,4341cは、前述したパチンコ遊技機の払出モータ839と同様に、2相励磁方式によって制御することにより、駆動トルクと静止トルクとを大きくしている。これにより、駆動源に小型のモータを採用することが可能となり、コストを削減することができる。
なお、以下では必要に応じて、リール4301a,4301b,4301cをそれぞれ左リール4301a,中リール4301b,右リール4301cとする。そして、これに対応するそれぞれのリール停止ボタン4211a,4211b,4211cを左リール停止ボタン4211a,中リール停止ボタン4211b,右リール停止ボタン4211cとする。さらに、各リールに対応するリール駆動モータ4341を左リール駆動モータ4341a,中リール駆動モータ4341b,右リール駆動モータ4341cとする。
また、リール駆動モータ4341によりリール4301を回転させることによって、図柄表示窓4401から視認される複数種類の図柄を、例えば上から下へと循環するように変動させる(変動表示)。一方、リール4301が停止している状態では、各リール4301a,4301b,4301cについて、連続する所定数(例えば、3つ)の図柄、つまり3×3の計9つの図柄が図柄表示窓4401を介して視認可能となっている。すなわち、図柄表示窓4401を透して、ゲームの停止結果を導出表示するためのリール4301a,4301b,4301cの有効表示部を視認可能となっている。
図柄表示窓4401から視認される3×3の図柄行列に対しては、所定の有効化可能ラインが設定される。本実施形態では各リール4301a,4301b,4301c中段の図柄を横切るライン(中段ライン)、左リール4301a下段−中リール4301b中段−右リール4301c上段にかけて各リール4301a,4301b,4301cを斜めに横切るライン(右上がりライン)、左リール4301a上段−中リール4301b中段−右リール4301c下段にかけて各リール4301a,4301b,4301cを斜めに横切るライン(右下がりライン)が有効化可能ラインとなっている。そして、遊技者によるメダルの投入又はクレジットからの入力(以下「賭操作」という。)によって有効化可能ラインが有効化され、この有効ライン上に形成された図柄組合せ態様(出目)に基づいて入賞(役)の成立/不成立が判断される。
入賞が成立する場合には、有効ライン上に所定の図柄が3つ並ぶ場合の他、見た目上で他のラインで所定の図柄が3つ並ぶ場合もある。このようなラインとしては、各リール4301a,4301b,4301c上段の図柄を横切るライン(上段ライン)がある。なお、各リール4301a,4301b,4301c下段の図柄を横切るライン(下段ライン)や、上記以外の各リール4301a,4301b,4301cの図柄表示窓4401に臨む前面部(視認可能な部分)を横切るように位置する仮想的なラインに見た目上図柄が並ぶようにしても良い。以下、有効化可能ライン(中段、右上がり、右下がりライン)や、入賞時に見た目上図柄が整列可能なライン(上段ライン)、その他のライン(下段ライン等)をまとめて図柄停止ライン(図柄整列ライン)と称する。
上段、中段、下段、右上がり及び右下がりラインを有効化可能ラインとして、賭数に応じて所定の有効化可能ラインを有効化し、この有効ライン上に形成された図柄組合せ態様に基づいて入賞(役)の成立/不成立を判断する。例えば、賭数1では中段ラインを有効ラインとし、賭数2では中段ラインに加え、上下段ラインを有効ラインとし、賭数3では上中下段ラインに加え、右上がり、右下がりラインを有効ラインとする。また、賭数には無関係に(賭数が1または2であっても)すべてのラインを有効としてもよいし、3枚がけ専用としてもよい。
図柄表示窓4401の下方には、前側に突出する段部が形成されており、この段部の上面は前面側下方に向かって傾斜する操作部4202となっている。操作部4202には、メダル投入口4203と、ゲームを進行させるための進行操作部としての1枚投入ボタン4205、マックスベットボタン4206が設けられている。
メダル投入口4203は、操作部4202における当該スロットマシン4000の前面側から見て右側に配設されている。遊技者がこのメダル投入口4203にメダルを投入して賭操作を行うことにより、ゲームが実行可能となる。メダル投入口4203から投入されたメダルが通過する経路には、メダルの通過を検出する投入センサ4207bが設けられており、投入センサ4207bによる検出情報をもとにメダルの投入枚数がカウントされる。
1枚投入ボタン4205及びマックスベットボタン4206は、操作部4202における当該スロットマシン4000の前面側から見て左側に配設されている。1枚投入ボタン4205は、押圧操作を一度行うことでクレジットから1枚ずつ入力できる。マックスベットボタン4206は、押圧操作を一度行うことでクレジットから賭数の上限数(例えば、3枚)まで入力できるが、クレジット数が上限数に満たない場合にはクレジット数を賭数として入力するようになっている。
操作部4202の下方には、払戻ボタン4209、始動レバー4210、返却ボタン4208、リール停止ボタン4211、鍵装置4215等が設けられている。払戻ボタン4209は、メダル投入口4203から投入されたメダルや1枚投入ボタン4205、マックスベットボタン4206により賭数として入力されたメダル(賭メダル)又は入賞が成立することにより払い出されクレジットとして記憶されているメダル(貯留メダル)をメダル用受け皿4201に返却させる指令を与える際に用いられる。なお、再遊技入賞(リプレイ入賞)の成立に基づく自動賭操作の後にメダル投入口4203からメダルが投入された場合や、クレジットとして記憶可能な所定数を超えるメダルもメダルセレクタ4207を介してメダル用受け皿4201に返却される。
始動レバー4210は、一区切りのゲームを開始させるための操作レバーである。鍵装置4215は、前面部材4200を開く際、或いは当該スロットマシン4000のエラー(例えば、ホッパーエラー)状態をリセットする際に鍵を差し込むためのものである。返却ボタン4208は、メダル投入口4203から投入されてメダルセレクタ4207の内部に詰まったメダルをメダル用受け皿4201に返却させる際に用いられる。
リール停止ボタン4211は、左リール4301a、中リール4301b及び右リール4301cとそれぞれ1対1で対応付けられて設けられた、左リール停止ボタン4211a、中リール停止ボタン4211b及び右リール停止ボタン4211cで構成され、停止操作に応じて対応するリール4301a,4301b,4301cの回転をそれぞれ停止させるためのものである。
また、これらの操作ボタン類が設けられた部分の下方には、前面部材4200の下部領域を構成する装飾板(化粧パネル)が設けられている。さらに、装飾板の下方であって前面部材4200の最下部には、メダルを貯留するためのメダル用受け皿4201、メダル払出口、音声を出力するためのスピーカ4512等が設けられている。
筐体内部の上部には、スロットマシン4000全体を制御するメイン基板(遊技制御装置)4600(図78参照)が配設されている。また、筐体内部のほぼ中央には、図柄変動表示装置4300が設けられ、回転可能なリール4301a,4301b,4301cが載置されている。また、当該スロットマシン4000の筐体内部にはメイン基板4600から外部の装置へ信号を出力するための外部中継端子板4131が設けられている。
さらに、筐体内部の下部には、メダル払出装置(ホッパー)4110が配設されている。メダル払出装置4110は、メダル投入口4203から投入されてメダルセレクタ4207により誘導されたメダルを受け入れて貯留するとともに、有効ライン上に所定の図柄組合せ態様が形成され入賞が成立した場合に、この入賞に対応する枚数のメダル(払出メダル)又は入賞成立に伴う加算によりクレジットの上限を超えた分のメダルをメダル用受け皿4201に払い出す。クレジット分のメダルは払戻ボタン4209を操作することによりメダル払出装置4110によってメダル用受け皿4201に払い出される。また、メダル払出装置4110の右方には、メダル払出装置4110からオーバーフローして流入してくるメダルを貯留したり、流入してきたメダルを当該スロットマシン4000が設置される設置島のメダル回収機構へ誘導したりするためのオーバーフロータンクが設けられている。
[7−2.スロットマシンの内部構成]
図78は、スロットマシン4000に備えられた各種の機構要素や電子機器類、操作部材等の構成を示すブロック図である。スロットマシン4000は遊技の進行を統括的に制御するためのメイン基板4600を有しており、メイン基板4600にはCPU4601をはじめ、ROM4602、RAM4603、入出力インターフェイス4604等が実装されている。
前述した1枚投入ボタン4205、マックスベットボタン4206、始動レバー4210、リール停止ボタン4211a,4211b,4211c、払戻ボタン4209等はいずれもメイン基板4600に接続されており、これら操作ボタン類は図示しないセンサを用いて遊技者による操作を検出し、検出された操作信号をメイン基板4600に出力する。具体的には、始動レバー4210が操作されると前述した図柄変動表示装置4300を始動させる(リール4301a,4301b,4301cの回転を開始させる)操作信号がメイン基板4600に出力され、リール停止ボタン4211a,4211b,4211cが操作されると、リール4301a,4301b,4301cをそれぞれ停止させる操作信号がメイン基板4600に出力される。
また、スロットマシン4000にはメイン基板4600とともにその他の機器類が収容されており、これら機器類からメイン基板4600に各種の信号が入力されている。機器類には、図柄変動表示装置4300のほか、メダル払出装置4110等がある。
図柄変動表示装置4300は、前述のように、リール4301a,4301b,4301cをそれぞれ回転させるためのリール駆動モータ4341a,4341b,4341cを備えている(左リール駆動モータ4341a、中リール駆動モータ4341b、右リール駆動モータ4341c)。リール駆動モータ4341はステッピングモータからなり、それぞれのリール4301a,4301b,4301cは独立して回転、停止することが可能となっており、その回転時には図柄表示窓4401にて複数種類の図柄が上から下へ連続的に変化しつつ表示される。
また、各リール4301a,4301b,4301cの回転に関する基準位置を検出するための位置センサ4331a,4331b,4331cを有しており、各リール4301a,4301b,4301cにはそれぞれ位置センサ4331a,4331b,4331cがリール内に対応して設けられている(左リール位置センサ4331a、中リール位置センサ4331b、右リール位置センサ4331c)。これら位置センサからの検出信号(インデックス信号)がメイン基板4600に入力されることで、メイン基板4600では各リールの停止位置情報を得ることができる。
メダルセレクタ4207内には、前述したソレノイド4207aや投入センサ4207bが設置されている。投入センサ4207bは、メダル投入口4203から投入されたメダルを検出し、メダルの検出信号をメイン基板4600に出力する。ソレノイド4207aがOFFの状態のとき、投入されたメダルは投入センサ4207bで検出される。逆にソレノイド4207aがONの状態のときは、メダルセレクタ4207内で投入センサ4207bに到達する通路がロックアウトされてメダルの投入が受け付けられなくなり、遊技者がメダルを投入しても、メダルセレクタ4207を通って返却樋に流れたメダルはメダル用受け皿4201に戻る。このとき合わせて投入センサ4207bの機能が無効化されるので、メダル投入によるベット又はメダルの貯留のいずれも行われなくなる。
メダル払出装置4110は、払い出されたメダルを1枚ずつ検出する払出センサ4110eを放出口内に有しており、払出センサ4110eからメダル1枚ごとの払出メダル信号がメイン基板4600に入力されている。また、遊技メダル用補助収納箱にはメダル満タンセンサ4111aが設けられており、内部に貯留されたメダルの貯留数が所定数量を超えた場合、メダルが所定数量を超えた検出信号をメイン基板4600に出力する。このとき、画像表示体4500、エラーランプ4554等によりメダル貯留の異常を知らせるエラー表示が行われ、遊技者やホール従業員等に異常が発生したことが報知される。
一方、メイン基板4600からは、図柄変動表示装置4300やメダル払出装置4110に対して制御信号が出力される。すなわち、前述した各リール駆動モータ4341a,4341b,4341cの起動及び停止を制御するための駆動パルス信号がメイン基板4600から出力される。また、メダル払出装置4110には、有効ライン上に停止した図柄の組合せの種類に応じてメイン基板4600から駆動信号が入力され、これを受けてメダル払出装置4110はメダルの払い出し動作を行う。このとき、メダル払出装置4110内に払い出しに必要な枚数のメダルが不足しているか、あるいはメダルが全く無い状態であった場合、払出センサ4110eによる枚数検出が滞ることとなる。そして所定時間(例えば3秒間)が経過すると、払出センサ4110eより払い出しメダルの異常信号がメイン基板4600へ出力され、これを受けてメイン基板4600は、メダルの払い出しに異常が発生したことを知らせる内容をエラーランプ4554や画像表示体4500等に表示させて遊技者やホール従業員等に異常が発生したことを報知する。
スロットマシン4000は、メイン基板4600の他に演出制御基板4700を備えており、この演出制御基板4700にはCPU4701やROM4702、RAM4703、入出力インターフェイス4707、VDP(Video Display Processor)4704、AMP(オーディオアンプ)4705、音源IC4706等が実装されている。演出制御基板4700はメイン基板4600から各種の指令信号を受け、画像表示体4500の表示や照明装置4502等の発光(または点灯、点滅、消灯等)及びスピーカ4512の作動を制御している。
さらに、外部中継端子板4131を設け、スロットマシン4000は外部中継端子板4131を介して遊技場のホールコンピュータ4800に接続される。外部中継端子板4131はメイン基板4600から送信される各種信号(投入メダル信号や払出メダル信号、遊技ステータス等)をホールコンピュータ4800に中継する役割を担っている。
電源装置4112は、島設備から供給される交流24ボルト(AC24V)の電源から、複数種類の直流電源を作成する。例えば、直流+5V(以下、「+5V」)、直流+12V(以下、「+12V」)、及び直流+24V(以下、「+24V」)の3種類の電源が作成される。電源装置4112で作成された+5V、+12V、及び+24Vの3種類の電源は、スロットマシン4000に含まれる各構成に供給され、例えば、+5V及び+12Vの2種類の電源がリール4301及びリール駆動モータ4341を備える図柄変動表示装置4300に供給される。
その他、電源装置4112には、設定キースイッチ4112tやリセットスイッチ4112u、電源スイッチ4112v等が付属している。これらスイッチ類はいずれもスロットマシン4000の外側に露出しておらず、前面部材4200を開けることではじめて操作可能となる。電源スイッチ4112vは、スロットマシン4000への電力供給をON−OFFするためのものであり、設定キースイッチ4112tはスロットマシン4000の設定(例えば設定1〜6)を変更するためのものである。また、リセットスイッチ4112uはスロットマシン4000で発生したエラーを解除するためのものであり、更には設定キースイッチ4112tとともに設定を変更する際にも操作される。
また、メイン基板4600には、リール駆動モータ電圧切替回路4605を設けられている。リール駆動モータ4341の出力軸を回転駆動してリール4301を回転させるための駆動トルクを得る場合には、CPU4601が電圧切替信号の論理(例えば、HI)に設定してリール駆動モータ電圧切替回路4605に出力することでモータ駆動電圧として+12Vをリール駆動モータ4341に供給する制御を行う。一方、リール駆動モータ4341の出力軸を停止させた状態を維持するための静止トルクを得る場合には、CPU4601が電圧切替信号の論理(例えば、LOW)に設定してリール駆動モータ電圧切替回路4605に出力することでモータ駆動電圧として+5Vをリール駆動モータ4341に供給する制御を行うようになっている。
以上がスロットマシン4000の構成例である。スロットマシン4000によるゲームは、遊技者がメダルの掛け数を決定した状態で始動レバー4210を操作すると各リール4301a,4301b,4301cが回転し、この後、遊技者がリール停止ボタン4211a,4211b,4211cを操作すると、対応する各リール4301a,4301b,4301cが停止制御され、そして、全てのリール4301a,4301b,4301cが停止すると、有効ライン上での図柄の組合せ態様からゲーム結果を判断し、必要に応じて該当する当選役に対応する規定数のメダルが付与される。
前述したとおり、各リール4301a,4301b,4301cには、それぞれ図柄が描かれたリール帯が付されている。そして、全てのリール4301a,4301b,4301cを停止させた際に図柄表示窓4401内に表示される表示内容(有効ライン上に表示された図柄の組合せ態様)から所定の当選役に対応する図柄の組合せ態様(図柄組合せ)が表示されたか否かが判断される。具体的には、図柄表示窓4401内で前述の有効ラインに所定の当選役に対応する図柄の組合せ態様が表示されているか否かが判断される。なお、複数の有効ラインの各々で当選役に対応する図柄組合せが表示されているか否かが判断される。その結果、複数の当選役の図柄組合せが表示されていると判断された場合には、表示された各当選役に対応する払出数を合算した数量のメダルの払い出しが行われる。
[7−3.記憶領域の構成]
続いて、メイン基板4600に備えられたROM4602及びRAM4603などによって提供される記憶領域について説明する。なお、パチンコ機の記憶領域については、図75にて概略を説明したが、図79から図81に示したスロットマシン4000の場合と同様に構成されている。図79は、本実施形態におけるスロットマシン4000の遊技制御におけるアクセス領域と、ROM4602に対応する記憶領域であるROM領域5100の詳細を示す図である。
本実施形態における記憶領域は、ROM4602、RAM4603などの媒体によって提供されており、“0000H”から“FFFFH”までのアドレスが付与された一のアクセス領域として提供されている。また、本実施形態のアクセス領域は、当該アクセス領域を提供する媒体に対応した所定の領域に分割されており、ROM領域5100、RAM領域5200、I/O領域5300、パラメータ情報設定領域5400が含まれている。なお、各領域は、必ずしもアクセス領域を提供する媒体に対応する必要はなく、複数の媒体で一の領域を提供してもよいし、一の媒体で複数の領域を提供してもよい。
本実施形態のアクセス領域が以上のように構成されていることによって、CPU4601がアドレスを指定することで実際にアクセス領域を提供する媒体を意識せずにプログラムやデータにアクセスすることができる。以下、アクセス領域の詳細について説明する。
[7−3−1.ROM領域]
まず、ROM領域5100の構成について説明する。ROM領域5100は、ROM4602によって提供される記憶領域に対応する。ROM4602は遊技機の電源が切断された場合であっても記憶内容が保持される不揮発性の記憶媒体であり、記憶されたデータを読み出すことは可能であるが、更新したり削除したりすることはできないようになっている。なお、ROM4602は不揮発性の記憶媒体であれば良く、ROM領域5100に記憶されるデータを更新可能としてもよい。
ROM領域5100は、“0000H”から“1FFFH”までのアドレスが付与されている。CPU4601がアドレス“0000H”から“1FFFH”を指定することでROM4602に記憶されたデータにアクセスすることができる。
ROM領域5100は、第一制御領域、第一隔離領域、第一データ領域、第二制御領域、第二隔離領域、第二データ領域及び第三隔離領域が含まれる。各領域には、開始アドレスと終了アドレスが設定されている。
第一制御領域は、遊技制御領域であり、遊技制御を行うためのプログラムなどが記憶されている。また、第一データ領域は、遊技制御を行うために必要なデータが記憶されている遊技データ領域である。すなわち、第一制御領域に記憶されたプログラムを実行し、第一データ領域に記憶されたデータを参照しながら遊技制御を行う。なお、遊技制御に使用される領域(第一制御領域、第一データ領域)を遊技制御用領域(第一記憶領域)とする。
第二制御領域は、制御プログラムのデバッグ(機能検査)を行うためのプログラムなどが記憶されている。また、第二データ領域は、デバッグ(機能検査)を行うためのデータを記憶するための領域である。なお、第二データ領域は必ずしも必要ではなく、第二制御領域にデバッグ用のデータを格納するようにしてもよい。なお、遊技制御に使用されずに遊技制御プログラムのデバッグ(機能検査)を行うためのプログラムやデータが格納される領域(第二制御領域、第二データ領域)をデバッグ(機能検査)用領域(第二記憶領域)とする。
第一隔離領域、第二隔離領域及び第三隔離領域は、制御領域及びデータ領域の間に割り当てられた領域であり、アクセスが禁止された領域である。CPU4601による処理において、隔離領域にアクセスされた場合には、強制的にリセット処理を実行するように構成されている。第一隔離領域、第二隔離領域及び第三隔離領域は、前後の領域と連続する領域であり、例えば、第一隔離領域の開始アドレスは、第一制御領域の終了アドレスの次のアドレス(“0A00H”)となり、第一隔離領域の終了アドレスは、第一データ領域の一つ前のアドレス(“0AFFH”)となる。また、第三隔離領域は、遊技制御用領域及びデバッグ(機能検査)用領域の間に配置されており、図79では遊技制御用領域として扱うようにしているが、デバッグ(機能検査)用領域として扱うようにしてもよい。
[7−3−2.RAM領域]
続いて、RAM領域5200の構成について説明する。図80は、本実施形態におけるRAM領域5200の詳細を示す図である。RAM領域5200は、RAM4603によって提供される記憶領域に対応する。RAM4603は遊技機の電源を切断すると、記憶内容が消去される揮発性の記憶媒体であり、記憶されたデータの読み書きが可能となっている。RAM領域5200は、ROM領域5100に記憶されたプログラムやデータを一時的に記憶したり、プログラムの実行によって導出されたデータを記憶する。なお、RAM4603はデータが読み書き可能であればよく、不揮発性の記憶媒体であってもよい。また、停電発生時には、バックアップ電源によってRAM4603に記憶されたデータは所定期間保持することが可能となっている。
RAM領域5200は、“3000H”から“31FFH”までのアドレスが付与されている。CPU4601がアドレス“3000H”から“31FFH”を指定することでRAM4603に記憶されたデータにアクセスすることができる。
RAM領域5200は、遊技制御用ワーク領域、デバッグ(検査機能)用ワーク領域、退避領域及び隔離領域を含む。各領域には、開始アドレスと終了アドレスが設定されている。
遊技制御用ワーク領域は、遊技制御(第一制御)を実行する際に使用するワークエリア(一時領域)である。デバッグ(検査機能)用ワーク領域は、プログラムのデバッグ制御(第二制御)を実行する際に使用するワークエリアである。なお、デバッグ(検査機能)用ワーク領域は、必ずしも専用のワークエリアを確保する必要はなく、遊技制御用ワーク領域を使用するようにしてもよいし、遊技制御用ワーク領域に、デバッグ(検査機能)用ワーク領域を割り当ててもよい。この場合、遊技制御領域とデバッグ(検査機能)用制御領域との独立性は低下することになる。ただし、デバッグ(検査機能)用ワーク領域を使用しないようなプログラム構成とすれば必ずしもデバッグ(検査機能)用ワーク領域を使用しなくてもよい。
退避領域は、遊技制御またはデバック(検査機能)制御において使用されるデータを退避させるために一時的に記憶する領域である。例えば、割り込みが発生して所定の処理を実行する場合に、当該所定の処理を実行する前にCPUの各種レジスタ(演算用レジスタ、フラグレジスタ、スタックポインタ等)の値を退避領域にコピーし、処理終了後にコピーされた値をCPUの各種レジスタに戻す。なお、退避領域は、遊技制御とデバック(検査機能)とで共通に使用してもよいが、ワーク領域と同様に、遊技制御用とデバック(検査機能)用とで個別に分けてもよい。それにより、遊技制御とデバック(検査機能)制御とで、より独立性を保つことができる。
隔離領域は、遊技制御用ワーク領域とデバッグ(検査機能)用ワーク領域との間、デバッグ(検査機能)用ワーク領域と退避領域との間に割り当てられており、各領域(前後の領域)と連続する領域となっている。例えば、遊技制御用ワーク領域とデバッグ(検査機能)用ワーク領域との間の隔離領域の開始アドレスは、遊技制御用ワーク領域の終了アドレスの次のアドレス(“3076H”)となり、終了アドレスは、デバッグ(検査機能)用ワーク領域の一つ前のアドレス(“307FH”)となる。また、隔離領域は、アクセスが禁止された領域となっており、CPU4601による処理においてアクセスされた場合には、強制的にリセット処理を実行するように構成されている。
[7−3−3.I/O領域の構成]
続いて、I/O領域5300について説明する。I/O領域5300には入出力ポートが対応しており、CPU4601がI/O領域5300にアクセスすることによって各入出力ポートにアクセスすることができる。入出力ポートは、例えば、スイッチ等の入力に関するポートや、大入賞口ソレノイド、LED駆動信号等の出力に関するポートが該当する。入出力ポートの設定(入力設定や出力設定等の使用/未使用に関する設定)は、パラメータ情報設定領域5400の設定値に基づいて設定される。
[7−3−4.パラメータ情報設定領域]
続いて、パラメータ情報設定領域5400について説明する。図81は、本実施形態のパラメータ情報設定領域5400の詳細を示す図である。パラメータ情報設定領域5400は各種設定が可能な領域である。例えば、各種設定には、図81に示すように、各制御領域、データ領域の開始/終了アドレスが含まれる。ここで設定された領域以外の領域が未使用(未設定)領域とされる。これにより、未使用領域にCPU4601がアクセスした場合には、強制的にリセット信号がCPU4601に入力されるように構成している。なお、図81には連続した領域に設定しているが、設定領域として連続している必要はなく、例えば、パラメータをグループ化して所定間隔で配置してもよい。
また、本実施形態では、設定領域以外の領域(ROM5100の第一〜三隔離領域、RAM5200の隔離領域)にアクセスした場合には、強制的にリセットを発生させる構成となっている。そこで、意図的に隔離領域にアクセスすることによってリセットが発生することでプログラムの初期起動を行うことが可能となる。スロットマシンではシーケンシャルに処理を実行するため、最後のゲーム処理が完了した後に隔離領域にアクセスすることによって起動処理からプログラムを実行させて再度初期設定を実行することができる。これにより、遊技中に初期設定の機能がノイズ等で設定値とは異なる値に設定されたとしても初期設定が再度実行されることで正常な値を再設定することが可能となる。さらに、初期設定処理では、電断フラグによりRAMクリアを判定するようになっているが、電断フラグをセットすることなく隔離領域にアクセスさせることで強制的にRAMクリアを発生させることが可能となる。一方、前述したパチンコ機では並行して遊技が行われるため、遊技自体が初期化されてしまうと遊技を継続することができなくなってしまうが、スロットマシンの場合にはゲーム終了後に不要となったRAMの情報を初期化する必要があるため、隔離領域にアクセスさせることによってRAMの情報を初期化するための処理を不要にすることができる。
パラメータ情報設定領域5400に設定される値は、CPU4601の初期設定などのユーザープログラム処理で順次設定するものではなく、ROM4602にパラメータ領域のアドレスと設定値とをプログラムとは別に設定しておくことによって、CPU4601が起動時に制御プログラムを開始する前に、ROM4602に設定されたパラメータ情報をCPUの各機能設定レジスタに順次設定するようになっている。これにより、遊技機の電源投入とともに各種パラメータを設定することができる。各種パラメータの設定値はユーザー側で管理(決定)する情報のため、遊技制御プログラムが記憶されたROM4602に設定されている。
[7−4.遊技制御]
[7−4−1.システムリセット起動処理]
続いて、本実施形態のスロットマシンの制御について説明する。図82は、スロットマシン4000がリセットされた場合に実行されるシステムリセット起動処理の手順を説明するフローチャートである。システムリセット起動処理は、スロットマシン4000の電源投入時や停電発生時などに実行される処理であり、CPU4601にリセット信号が入力された場合に起動する処理である。
CPU4601は、システムリセット起動処理が開始されると、まず、遊技の実行に必要な各種パラメータを設定するパラメータ設定処理を実行する(ステップS1010)。具体的には、記憶領域に含まれるパラメータ情報設定領域5400に格納された設定値をCPU4601の各機能設定レジスタに設定したり、アクセス領域に割り当てられた各領域のアドレスを設定値として設定する。各領域のアドレスを設定値として設定することにより、例えば、RAM領域5200にワーク領域や退避領域を使用領域として割り当て、使用領域として割り当てられていない領域(図80の隔離領域)は未使用領域として割り当てられる。また、ワーク領域及び退避領域は、それぞれ遊技制御用とデバッグ(検査機能)用(又はその他の用途)に切り分けられている。また、ROM領域5300は、RAM領域5200と同様に、プログラムやデータを格納する領域を使用領域として割り当て、使用領域として割り当てられていない領域は未使用領域として割り当てられる。
次に、CPU4601は、セキュリティチェック処理を実行する(ステップS1012)。セキュリティチェック処理は、ROM4602に記憶されたデータが正常なデータであるか否かを判定する処理である。ROM4602に記憶されたデータが正常なデータでない場合には、例えば、ROM4602が不正なROMに交換されているおそれがあるので、スロットマシン4000の起動を中止する。さらに、CPU4601は、セキュリティチェックに要する時間が経過するまで待機する(ステップS1014)。
なお、スロットマシンの電源投入からセキュリティチェックが終了するまでの処理(ステップS1014までの処理)は、ユーザープログラムによって定義された処理ではなく、開発者が変更できないCPU内のハードウェアで構成される処理となっている。
続いて、CPU4601は、初期化を行うためのデバイス初期化設定処理を実行する(ステップS1016)。デバイス初期化設定処理では、定期的に所定の処理を実行する定期処理(図83、タイマ割込み処理)の起動設定などの処理を実行する。本実施形態では、乱数機能の設定など遊技の抽選に関する設定をセキュリティチェック後にユーザープログラムによって書き換えることができないようにする機能などをパラメータ設定処理で実行し、これらの機能以外についてはデバイス初期化設定処理で実行している。このようにCPU4601の初期化をパラメータ設定処理とデバイス初期化設定処理とに分けることによって、遊技制御の自由度を高めるとともに遊技において不正が行われにくくしている。
さらに、CPU4601は、RAM4603の初期化を実行するか否かを判定する(ステップS1018)。ステップS1018の処理では、RAM4603を初期化するコールドスタートを行うか、バックアップされたRAM4603の内容で遊技に復帰するホットスタートを行うかを判定する。
CPU4601は、RAM4603を初期化するコールドスタートを行う場合には(ステップS1018の結果が「Yes」)、RAM4603の初期化を実行する初期化処理を実行する(ステップS1020)。コールドスタートは、遊技機の設定変更操作した場合、RAM4603の内容に異常が発生した場合、電断フラグが設定されていない場合などに行われる。
一方、CPU4601は、RAM4603の内容に基づいて遊技に復帰させるホットスタートを行う場合には(ステップS1018の結果が「No」)、バックアップされたRAM4603の内容に基づいて遊技を復帰させる処理を実行する(ステップS1022)。このとき、復帰処理によって、電断時に中断した処理に復帰する。具体的には、後述するシステムリセット起動処理のステップS1024からステップS1038又は定期処理(図83)のステップS1110からステップS1130までのいずれかの処理で、電断時に中断した処理に復帰させる。
なお、本実施形態におけるスロットマシン2000では、停電発生時及び復帰処理実行時にRAM4603に記憶された情報に基づいてチェックサムを算出する。このとき、チェックサムの算出対象をワークとしして使用(遊技制御用ワーク領域とデバッグ(検査機能)用ワーク領域)する全領域のうちデバッグ(検査機能)用ワーク領域を除いた遊技制御用ワーク領域のみとしてもよい。遊技制御用ワーク領域のみでチェックサムを算出するのは、デバッグ(検査機能)処理は遊技制御処理とは独立性を維持するように作られており、かつ、遊技の結果に影響を与えることのない処理であることから、不十分な検証により多少バグが残ることも考えられ、この場合、そのような処理を実行することで得られた情報が保持されるデバッグ(検査機能)用ワーク領域をチェックサムの算出対象とすることは、電断から正常に復帰する信頼性を損ねる可能性がある。一方、遊技制御処理は遊技に直接関わるため、バグ等が残ったまま製品に搭載されると、市場で大きなトラブルとなる。場合によっては、販売が中止され、製品の回収が必要とする可能性が考えられ、この場合には製造メーカ及びホールに対して費用面等で甚大な損害をもたらす可能性が極めて高いことから徹底的に検証が行われるために、遊技制御用ワーク領域はデバッグ(検査機能)用ワーク領域と比較して信頼性が高いためである。
CPU4601は、初期化処理が終了すると、又は、一連のゲームが終了すると、新たにゲームを開始するために、遊技初期設定処理を実行する(ステップS1024)。遊技初期設定処理では、一連の遊技制御を行う上で不要となったRAM4603の情報を一旦初期設定状態に戻す処理を実行する。
CPU4601は、遊技初期設定処理が終了すると、遊技開始時におけるデバック(検査機能)信号を出力するための情報信号1出力処理を実行する(ステップS1026)。情報信号1出力処理では、デバック用(検査機能)信号を初期状態に設定するなどの処理を行っている。なお、情報信号出力処理は、情報信号1〜N出力処理が定義されており、情報信号を出力するタイミングで必要なモジュールが呼び出される。例えば、ゲーム開始時処理内でゲーム開始にともなうデバック(検査機能)信号(リールの回転開始、スタートレバーのON、当選役に関する情報)の出力時、図柄停止処理内で各リールの停止に関するデバック(検査機能)信号(停止操作信号、停止した図柄情報等)の出力時、入賞判定処理内で確定役に関するデバック(検査機能)信号(各リール上で停止表示された確定役、確定役に伴う払出枚数情報、払出時の払出数に関する出力信号の情報(払出メダル数)等)の出力時に、当該処理に必要な「情報信号N出力処理」モジュールが適宜呼び出されて実行される。
続いて、CPU4601は、遊技者が始動レバー4210を操作する前段階の処理を行う待機処理を実行する(ステップS1028)。始動レバー4210を操作する前段階には、例えば、再遊技(リプレイ)の実行指示がなされたか否か、メダルが投入されたか否か、メダル清算が行われたか否かなどを判定し、さらに、ゲームの設定値の確認等が行われる。
始動レバー4210が操作されると、CPU4601は、ゲームを開始させるゲーム開始処理を実行する(ステップS1030)。ゲーム開始処理では、遊技の抽選を行うための乱数値を取得し、入賞役等の判定を行うとともに、リール4301の回転を開始させる。その後、CPU4601は、リール4301が正常な回転速度に到達するまで待機するためのWait処理を実行する(ステップS1032)。
CPU4601は、リール4301が正常な回転速度に到達すると、リール停止ボタン4211の入力を受付可能とし、すべてのリール4301が停止するまでの処理を行う図柄停止処理を実行する(ステップS1034)。
さらに、すべてのリール4301が停止すると、CPU4601は、停止した図柄に基づく入賞役を判定する入賞判定処理を実行する(ステップS1036)。入賞判定処理では、入賞役を判定するとともに、入賞と判定された場合には入賞役に対応した設定を行い、入賞役に対応した払出処理を実行するための設定を行う。
最後に、CPU4601は、ゲーム終了時の処理を行うゲーム終了処理を実行する(ステップS1038)。ゲーム終了処理では、入賞役に対応した払出処理を実行し、入賞していない場合、又は、払い出しのない入賞の場合には、当該処理をスキップする。ゲーム終了処理が終了すると、遊技初期設定処理に戻り、ステップS1024からステップS1038までのメインループ処理を実行する。
[7−4−2.定期処理]
続いて、システムリセット初期起動処理のメインループ処理が実行されている間に、あらかじめ定められた周期で起動される割り込み処理である定期処理について説明する。図83は、定期処理の手順を示すフローチャートである。
CPU4601は、定期処理が実行されると、まず、全レジスタに格納されている値を退避する(ステップS1110)。このとき、退避されるデータは、図80に示した遊技制御用退避領域に格納される。前述のように、定期処理はメインループ処理が実行されている間に起動される割り込み処理であるため、メインループ処理で使用しているCPUのレジスタを退避することによって復帰後に処理を継続できるようにする必要がある。
続いて、CPU4601は、CPUに内蔵されたウォッチドッグタイマをリセットする(ステップS1112)。これにより、ウォッチドッグタイマを定期的にクリアすることができる。
次に、CPU4601は、各種スイッチからの入力信号をサンプリングするスイッチ入力処理を実行する(ステップS1114)。さらに、遊技状態チェック処理を実行する(ステップS1116)。遊技状態チェック処理では、リール4301を回転させる駆動体(ステッピングモータ)の駆動制御に関する処理を行う。具体的には、ステッピングモータのパルス出力、原点位置の検出等を行う。
続いて、CPU4601は、遊技制御で使用される各種タイマの更新を行うタイマ計測処理を実行する(ステップS1118)。定期処理は周期的に実行されるため、設定時間は定期処理の実行間隔×設定回数となる。CPU4601は、LEDの制御を行うためのLED出力処理を実行する(ステップS1120)。制御対象のLEDはメイン基板4600で制御されるものが対象であり、例えば、払出数表示LED4562である。
CPU4601は、外部中継端子板4131に信号を出力する情報出力処理を実行する(ステップS1122)。出力された信号は、外部中継端子板4131を介してホールコンピュータ4800に送信される。さらに、CPU4601は、コマンドバッファに記憶されたコマンドを演出制御基板4700に出力する(ステップS1124)。
CPU4601は、遊技に用いられる乱数を更新する乱数更新処理を実行する(ステップS1126)。乱数更新処理では、ソフト処理で生成するための乱数の更新を実行する。ここでは、ソフトウェアのみで生成する乱数の他に、CPUに内蔵されたソフト乱数の更新処理を実行する。CPU内蔵のソフト乱数では、カウント自体はハードウェアで実行するものの、更新の契機を本処理で決定する。このように構成することによって、乱数更新に係るプログラム処理を削減することが可能となる。
乱数更新処理が終了すると、CPU4601は、割り込まれた処理(メインループ処理)に復帰するための処理を行う。具体的には、ステップS1110の処理で退避したレジスタの値を復帰させる(ステップS1128)。さらに、割り込みの実行を許可する(ステップS1130)。定期処理(タイマ割込み処理)の実行中は、新たなタイマ割込みが発生したとしても、新たなタイマ割込みはペンディングされ、直前に実行されたタイマ割込み処理が正常に終了して割り込みが許可されてから実行されるようになっている。このため、定期処理(タイマ割込み処理)が多重に実行されることがないように構成されている。
[7−4−3.情報信号出力処理]
続いて、システムリセット起動処理などで実行される情報信号出力処理について説明する。情報信号出力処理は、出力信号の機能毎(1〜N)に応じて設けられており、複数のモジュールによって構成されている。例えば、「条件装置出力信号用(条件装置作動に係る信号出力)」「抽選判定処理(抽選に係る信号出力」などがある。出力する信号は異なるものの、各情報出力処理の構成は基本的には同じであるため、それぞれのフローについては説明を割愛する。図84は、本実施形態の情報信号出力処理の手順を示すフローチャートである。
CPU4601は、情報信号出力処理が開始されると、まず、CPUの全レジスタの値を退避させる(ステップS1210)。これは、情報信号出力処理を実行することによってレジスタに設定された値が破壊されることを防止するため(破壊しても確実に復帰させるため)であり、全レジスタの値をスタックエリアに退避させるようになっている。また、このとき使用されるスタックエリアは、デバッグ(検査機能)用退避領域に割り当てられており、遊技制御用退避領域とは切り分けられた異なる領域に割り当てられる。
続いて、CPU4601は、出力する情報信号(デバック用(検査機能)信号)を選択(ON/OFF)するために参照する情報をRAM4603から取得する(ステップS1212)。各情報信号出力処理では、RAM4603に記憶された情報を参照するのみで、当該処理内でRAM4603にデータを書き込むことはなく、書き込みが必要な場合にはデバッグ(検査機能)用ワーク領域に情報出力専用のワークを設け、当該ワークは、情報信号出力処理以外の処理で使用(参照含む)しないように構成する。これにより、情報信号出力処理を実行するプログラムを他の遊技制御プログラムと別の場所に配置しても共通の領域を使用せずに、他の遊技制御プログラムとの独立性を担保することができる。
次に、CPU4601は、ステップS1212の処理で取得された情報に基づいて、出力する情報信号を生成し(ステップS1214)、生成した信号を対応するポートに出力する(ステップS1216)。さらに、出力した信号を維持するための時間である情報信号出力時間が経過するまで待機する(ステップS1218)。情報信号出力時間は、あらかじめ決められており、十分な時間を設定することでデバック用(検査機能)信号を送信先に確実に伝達することができる。その後、ステップS1210の処理で退避した全レジスタの値を復帰させ(S1220)、本処理を終了する。
以上のように、ステップS1210からステップS1220までの処理で情報信号(デバック用(検査機能)信号)を生成及び出力する。そして、出力するデバック用(検査機能)信号の分だけ、ステップS1210からステップS1220までの処理を実行する。出力信号の機能毎(1〜N)に異なる種類及び数の信号を出力する。なお、本実施形態では、機能ごとに複数種類の情報信号出力処理が定義されているように構成されているが、機能に対応する出力信号を定義したテーブルをデバッグ(検査機能)用領域の第二データ領域に用意し、呼び出し元から指定された機能に対応する信号を選択し、出力するように構成することによって、情報信号出力処理を共通化するようにしてもよい。
以上のように、本実施形態では、遊技制御プログラムを格納する領域(遊技制御用領域)とは明確に区別された領域に、情報信号出力処理などを実行するプログラム(信号出力プログラム)を格納する領域(デバッグ(検査機能)用領域)を設けることによって、遊技機のデバッグ(検査機能)を目的とするプログラムを独立して配置することができる。信号出力プログラムは、遊技機のデバッグ(検査機能)を目的として使用され、遊技の結果に影響を与えることのない処理であって、遊技の公正を害さないものとなっている。また、これ以外の目的(例えば、遊技制御用のプログラムや汎用的なプログラムを配置し、遊技制御用領域の容量の不足を補うため)では、デバッグ(検査機能)用領域にプログラムが配置されないようになっている。
信号出力プログラムは、遊技制御プログラムから静的に呼び出された上で実行され、この際、呼び出し先のアドレスが明示されている。さらに、信号出力プログラムは、機能ごとにモジュール化されており、呼び出された際には遊技制御用領域で利用している全レジスタを保護する。また、前述したように、遊技制御用領域のプログラム処理を実行している場合にはデバック(検査機能)用ワーク領域へのアクセスを禁止し、デバッグ(検査機能)用領域のプログラム処理を実行している場合には、遊技制御用ワーク領域の参照のみを許可し、書込を禁止するように構成されている。さらに、デバッグ(検査機能)用領域から遊技制御用領域に配置されたモジュール(サブルーチンを含む)を呼び出すことも禁止するように構成されている。信号出力プログラムを含むデバッグ(検査機能)用領域に配置されたプログラムは、必ずサブルーチン形式で呼び出され、サブルーチン終了後は復帰命令により呼び出し直後に戻る。なお、デバッグ(検査機能)用領域に格納されるモジュールは目的ごとに構成されている。このように構成することによって、信号出力プログラム(デバッグ(検査機能)用領域に配置されたプログラム)の実行により、遊技制御プログラムの実行が影響されないように構成されている。
以上のように構成することによって、遊技制御プログラムの変更に伴って信号出力プログラムなどの配置が変更されないようにすることが可能となり、開発効率の低下を抑制することができる。