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JP6635838B2 - インターホンシステム - Google Patents
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Description

本発明は、来訪者が居住者を呼び出して通話するインターホンシステムに関し、特に居住者が応答操作する機器として、固定型の居室親機に加えてワイヤレス親機を有するインターホンシステムに関する。
固定設置された居室親機に加えて携行して移動できるワイヤレス親機を備えたインターホンシステムがある(例えば、特許文献1参照)。このようなワイヤレス親機を備えたシステムでは、居室親機とワイヤレス親機との通信に通常マイクロ波が使用され、動作待機時に居室親機から例えば1.9GHzの同期信号がワイヤレス親機に対して一定間隔で送信されている。
一方で、居住者の安否情報を入手することができるインターホンシステムがある。例えば特許文献2では、居室親機に人感センサが接続されて、人感センサが一定期間検知動作しなかったら居室親機が異常発生と判断し、玄関子機から確認操作が成されたら異常発生が玄関子機に通知される。
特開2013−90206号公報 特開2015−32960号公報
上記安否確認できる従来のインターホンシステムは、居住者の存在を検知するために人感センサを居室親機に接続する必要があった。また、接続する人感センサは熱変化で検知する焦電型赤外線方式が安価であるため普及しているが、周囲環境の影響を受けやすく、室内で動く人物を検知させるセンサーとして使用するにはエラーが発生し易かった。そのため、精度を上げるためにマイクロ波を使用して人物を検知する方式が考えられるが、コスト高であった。
この点、ワイヤレス親機を備えたシステムでは、ワイヤレス親機と通信するためにマイクロ波が使用されており、この反射波を接近する人物の検知に利用できれば人感センサを使用することなく居住者の見守りが可能となる。
そこで、本発明はこのワイヤレス親機と通信する機能を利用することで、別途人感センサを接続すること無く人物の存在を検知して居住者の見守りを可能とするインターホンシステムを提供することを目的としている。
上記課題を解決する為に、請求項1の発明は、来訪者が居住者を呼び出して通話するための玄関子機と、居住者が玄関子機からの呼び出しに応答するための居室親機と、居室親機と無線通信して玄関子機からの呼び出しに応答するためのワイヤレス親機とを有するインターホンシステムにおいて、居室親機は、ワイヤレス親機と無線通信する2つのアンテナと、2つのアンテナを切り替えるアンテナ切替器と、待機時にワイヤレス親機に対して定期的にマイクロ波を使用した同期信号を送信して通信を実施すると共に、空間ダイバシティ制御により使用するアンテナを選択する無線通信部と、減衰手段により減衰した進行波と選択されていない他方のアンテナから入来した反射波との積を求めて反射波からキャリア周波数成分を削除するためのミキサ回路と、ミキサ回路が出力する位相差情報から移動体の存在を判定する移動体判定部と、を具備したことを特徴とする。
この構成によれば、居室親機がワイヤレス親機と無線通信する機能を利用して居室親機周辺の移動体、即ち居住者を検出するため、別途人感センサを設置することなく居住者等の接近を検知でき、居住者の見守りが可能となる。また、マイクロ波の反射波により判断するため、焦電型赤外線方式に比べて誤検知を少なくできるし、選択されていないアンテナに入来する反射波を利用するため、方向性結合器を用いること無く反射波を入手でき省スペースで人感センサを構成できる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の構成において、ミキサ回路の出力信号を一定時間保持するサンプルホールド回路を具備することを特徴とする。
この構成によれば、同期信号がバースト状の間欠信号であっても、ミキサ回路の出力は保持されるため、バーストの影響を排除して反射波から人物の存在を良好に検知できる。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の構成において、玄関子機が来訪者を撮像するためのカメラを有する一方、居室親機がカメラの撮像映像を表示するモニタと、撮像映像を保存する映像記憶部と、カメラの撮像映像を保存制御する親機制御部とを有し、
親機制御部は、移動体判定部が移動体を検出しない時間が所定時間を超えたら、玄関子機の呼出操作を受けて起動したカメラの撮像映像を保存する留守録モード動作を実施することを特徴とする。
この構成によれば、移動体を所定時間検出しなければ、留守録モードに移行して来訪者があったらカメラの撮像映像が保存される。よって、外出する際に留守録モードに設定し忘れても、自動で留守録モードに移行して訪問者を録画するため、後から確認でき利便性がよい。
請求項4の発明は、請求項3に記載の構成において、居室親機は、起動時にモニタに予め設定されたスタート画面を表示し親機制御部は、移動体判定部が移動体を検出したら、モニタにスタート画面を表示させることを特徴とする。
この構成によれば、居住者が居室親機に近づいたらモニタが表示動作するため、別途表示操作することなく、所定の情報を表示させることができ、利便性が良い。
請求項5の発明は、請求項3又は4に記載の構成において、居室親機は、公衆通信網を介して外部の通信装置と通信する通信部を有し、親機制御部は、移動体判定部が所定時間を超える一定時間に亘り移動体を検出しなければ、通信装置に異常発生信号を送信することを特徴とする。
この構成によれば、長時間に亘り居住者を確認できない場合、外部に通知することができ、訪問することなく居住者に発生した異常を外部で把握でき、居住者の見守りが可能となる。
本発明によれば、居室親機がワイヤレス親機と無線通信する機能を利用して居室親機周辺の移動体、即ち居住者を検出するため、別途人感センサを設置することなく居住者等の接近を検知でき、居住者の見守りが可能となる。また、マイクロ波の反射波により判断するため、焦電型赤外線方式に比べて誤検知を少なくできるし、選択されていないアンテナに入来する反射波を利用するため、方向性結合器を用いること無く反射波を入手でき省スペースで人感センサを構成できる。
本発明に係るインターホンシステムの一例を示す構成図である。 居室親機の回路ブロック図である。 居室親機のワイヤレス通信部の回路ブロック図である。 信号の説明図であり、(a)は同期信号である進行波信号、(b)は反射信号、(c)はサンプルホールド回路の出力を示している。 ワイヤレス通信部の他の構成を示す回路ブロック図である。
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係るインターホンシステムの一例を示す構成図であり、1は来訪者が居住者を呼び出して通話するための玄関子機、2は居住者が玄関子機からの呼び出しに応答するための居室親機、3は居室親機2と無線通信して玄関子機1からの呼び出しに応答するためのワイヤレス親機、6は外部に設置されたサーバ(通信装置)、Nはインターネット等の公衆通信網である。玄関子機1と居室親機2とは伝送線Lにより接続され、ワイヤレス親機3は居室親機2と無線通信を実施する。
玄関子機1は、呼出ボタン11、カメラ12、マイク13及びスピーカ14を有し、呼出ボタン11が押下操作されたら呼出信号を居室親機2へ伝送すると共に、カメラ12が起動してその撮像映像が居室親機2に伝送される。
居室親機2は、カメラ12の撮像映像を表示するためのモニタ21、呼び出しに応答するための通話ボタン22、各種操作を行う操作部23、通話するためのマイク24a及びスピーカ24bを有している。そして、玄関子機1からの呼出信号が送信されたら呼出音を鳴動し、モニタ21にカメラ12の撮像映像が表示される。そして、呼び出しを受けて通話ボタン22が押下されると通話路が形成され、来訪者と居住者の間で通話が可能となる。
またワイヤレス親機3は、カメラ12の撮像映像を表示するためのモニタ31、呼び出しに応答するための通話ボタン32、そして図示しない通話部を有している。そして、玄関子機1から居室親機2に呼出信号が伝送されたら、居室親機2からワイヤレス親機3に呼出信号が送信され、居室親機2と共に呼出音が鳴動する。また、居室親機2に伝送された映像信号は、居室親機2からワイヤレス親機3に送信されてモニタ31にカメラ12の撮像映像が表示される。そして、居室親機2より先に通話ボタン32が押下されると、居室親機2を介して玄関子機1とワイヤレス親機3との間で通話路が形成され通話が可能となる。
図2は居室親機2の回路ブロック図を示している。居室親機2は、図2に示すようにモニタ21、通話ボタン22、操作部23、マイク24a及びスピーカ24bに加えて、通話音声を制御する音響部24、モニタ21が表示する映像を生成する映像処理部25、カメラ12の撮像映像を録画する録画メモリ26、ワイヤレス親機3と通信するワイヤレス通信部27、外部のサーバ6と通信する外部通信IF28、居室親機2を制御すると共にワイヤレス親機3との通信を制御する親機CPU29、玄関子機1と通信する親機IF30等を備えている。
図3は居室親機2のワイヤレス通信部27の回路ブロック図を示し、以後ワイヤレス通信部27の構成及び作用を具体的に説明する。
図3において、41はワイヤレス親機3と通信する無線通信部、42はワイヤレス親機3との間で電波を送受信する2つのアンテナ(第1アンテナ42a,第2アンテナ42b)、43はアンテナを切り替えるアンテナ切替器、44は進行波を減衰させる減衰手段としての抵抗素子、45は反射波を増幅するRFアンプ、46は減衰手段44により減衰した進行波とRFアンプ45が出力する反射波とをミックスして、反射波からキャリア周波数成分を削除するためのミキサ回路、47はミキサ回路45の出力を増幅するIFアンプ、48はサンプルホールド回路、49は居住者等の移動体Pの存在を判別する振幅判定部である。
尚、アンテナ切替器43は、ワイヤレス親機3と通信するアンテナ42を選択する第1切替器43aに加えて、移動体Pを検知するために同期信号の反射波を受信するアンテナ42を選択する第2切替器43bを備えており、両者は反転動作するよう構成されている。
無線通信部41は、動作待機時に1.9GHz帯の同期信号を生成してアンテナ42を介してワイヤレス親機3へ向けて一定間隔(例えば、10msの間隔)で常時送信している。
第1アンテナ42a、第2アンテナ42bは、無線通信部41の制御でアンテナ切替器43により切替制御されるダイバシティ制御が実施される。具体的に、ワイヤレス親機3と通信するアンテナ42が第1切替器43aの切替により第1アンテナ42aと第2アンテナ42bとの間で自動で切り替わる。一方、反転動作する第2切替器43bにより、通信に使用されないアンテナ42に同時に切り替えられて移動体Pの検知に使用される。
具体的に、通信に使用されないアンテナ42により同期信号の反射波を受信し、受信した反射波がRFアンプ45で増幅された後、ミキサ回路46において進行波と掛け合わされる。このミキサ回路46の作用は、以下の様に数式で表すことができる。
まず、アンテナ間距離x、進行波周波数f、反射体による位相変動φ(t)、進行波振幅Atx、反射波振幅Arxとすると、進行波(Pf)及び反射波(Pr)が次式のように表される。
Figure 0006635838
尚、xは固定値であり、時間変動には寄与しない。
この式から、ミキサ回路46の出力IF(t)は次式で表される。
Figure 0006635838
この式より、キャリア周波数(進行波周波数f)である1.9GHzという周波数を扱う必要が無くなり信号の大きさと位相情報から判断でき、判別し易くなる。
そして、このミキサ回路46の出力はIFアンプ47で増幅された後、サンプルホールド回路48で波形が保持されて振幅判定部49で移動体Pの有無が判定される。
図4は主要部の信号の説明図であり、(a)は進行波信号Pf、(b)は反射波信号Pr、(c)はサンプルホールド回路48の出力信号を示している。図4(a)に示すように、同期信号は1.9GH帯の信号を周期T1が10ms、時間幅T2が40μsで出力される。このように、同期信号は一定の周期で送信されるが、サンプルホールド回路48により反射波信号が保持されることで、その後振幅判定部49は精度の高い判定を実施できる。尚、サンプルホールド回路48は、同期信号の周期T1に等しい時間幅で信号を保持する。
そして、ミキサ回路46の出力は移動体Pの存在により変化するため、図4(c)に示すようにサンプルホールド回路48の出力が変化し、移動体即ち居住者の存在を判別できる。
このように、居室親機2がワイヤレス親機3と無線通信する機能を利用して居室親機2周辺の移動体Pを検出するため、別途人感センサを設置することなく居住者等の接近を検知できるし、マイクロ波の反射波により判断するため、焦電型赤外線方式に比べて誤検知を少なくできる。
また、同期信号がバースト状の間欠信号であっても、サンプルホールド回路48によりミキサ回路46の出力は保持されるため、バーストの影響を排除して反射波から人物の存在を良好に検知できる。
加えて、選択されていないアンテナ42に入来する反射波を利用するため、方向性結合器を用いること無く反射波を入手でき省スペースで人感センサを構成できる。
ここで方向性結合器を使用した場合の例を示すと、4分の1波長の長さが必要であるため、キャリア周波数が1.9GHzの場合は4cm程度となる。そのための少なくともこれだけの長さの空間が必要となる。
このような同期信号の反射波から居住者の存在を検知する機能を利用することで、インターホンシステムによる居住者の見守り、その他の動作は以下の様に実施される。
居住者の存在を検知しない時間が例えば10時間(第1の設定時間)継続したら、親機CPU29は居住者が外出したと判断して留守録モードに移行制御する。留守録モードに移行すると、玄関子機1の呼出ボタン11押下を受けてカメラ12が撮像を開始したら、その映像が録画メモリ26に録画される。
また、第1の設定時間より長い例えば24時間(第2の設定時間)が経過しても居住者を検知できなかったら、親機CPU29は居住者に異常が発生したと判断して公衆通信網Nを介してサーバ6に対して異常発生信号を送信する。
サーバ6は警備会社等に設置されており、この信号を受けて予め登録されている見守り先住所データから関連する住所、居住者氏名等を読み出して図示しないディスプレイに表示するし、警報音が鳴動して異常発生を表示と音で通知する。
このように、移動体Pを所定時間検出しなければ、留守録モードに移行して来訪者があったらカメラ12の撮像映像が保存される。よって、外出する際に留守録モードに設定し忘れても、自動で留守録モードに移行して訪問者を録画するため、後から確認でき利便性がよい。
また、長時間に亘り居住者を確認できない場合、外部に通知するため、訪問することなく居住者に発生した異常を把握でき、居住者も見守りが可能となる。
更に親機CPU29は、居住者を検知したら待受状態からモニタ21を起動させ、所定のスタート画面(図示せず)を表示させる。尚、このスタート画面は、例えば各種操作をする選択画面であったり、カメラ12が撮像した玄関先の映像であったりする。
このように、居住者が居室親機2に近づいたらモニタ21が表示動作するため、別途表示操作することなく、所定の情報を表示させることができ、利便性が良い。
図5は、インターホンシステムの他の形態を示し、居室親機2のワイヤレス通信部27の構成の変更例を示し、サンプルホールド回路48に代えて積分回路50を配置している。このように、ミキサ回路46の出力信号を単に積分するだけでも移動体Pの判別は可能である。
尚、上記実施形態では居住者の異常発生を外部のサーバ6に通知しているが、福祉担当者や家族が携行している携帯端末に対して通知しても良い。
1・・玄関子機、2・・居室親機、3・・ワイヤレス親機、6・・サーバ(通信装置)12・・カメラ、21・・モニタ、26・・録画メモリ、27・・ワイヤレス通信部、29・・親機CPU(親機制御部)、31・・モニタ、42・・アンテナ、42a・・第1アンテナ、42b・・第2アンテナ、43・・アンテナ切替器、44・・抵抗素子(減衰手段)、46・・ミキサ回路、47・・IFアンプ、48・・サンプルホールド回路、49・・振幅判定部(移動体判定部)。

Claims (5)

  1. 来訪者が居住者を呼び出して通話するための玄関子機と、居住者が前記玄関子機からの呼び出しに応答するための居室親機と、前記居室親機と無線通信して前記玄関子機からの呼び出しに応答するためのワイヤレス親機とを有するインターホンシステムにおいて、
    前記居室親機は、前記ワイヤレス親機と無線通信する2つのアンテナと、
    前記2つのアンテナを切り替えるアンテナ切替器と、
    待機時に前記ワイヤレス親機に対して定期的にマイクロ波を使用した同期信号を送信して通信を実施すると共に、空間ダイバシティ制御により使用するアンテナを選択する無線通信部と、
    減衰手段により減衰した進行波と選択されていない他方のアンテナから入来した反射波との積を求めて前記反射波からキャリア周波数成分を削除するためのミキサ回路と、
    前記ミキサ回路が出力する位相差情報から移動体の存在を判定する移動体判定部と、を具備したことを特徴とするインターホンシステム。
  2. 前記ミキサ回路の出力信号を一定時間保持するサンプルホールド回路を具備することを特徴とする請求項1記載のインターホンシステム。
  3. 前記玄関子機が来訪者を撮像するためのカメラを有する一方、前記居室親機が前記カメラの撮像映像を表示するモニタと、前記撮像映像を保存する映像記憶部と、前記カメラの撮像映像を保存制御する親機制御部とを有し、
    前記親機制御部は、前記移動体判定部が移動体を検出しない時間が所定時間を超えたら、前記玄関子機の呼出操作を受けて起動した前記カメラの撮像映像を保存する留守録モード動作を実施することを特徴とする請求項1又は2記載のインターホンシステム。
  4. 前記居室親機は、起動時に前記モニタに予め設定されたスタート画面を表示し、
    前記親機制御部は、前記移動体判定部が移動体を検出したら、前記モニタに前記スタート画面を表示させることを特徴とする請求項3記載のインターホンシステム。
  5. 前記居室親機は、公衆通信網を介して外部の通信装置と通信する通信部を有し、
    前記親機制御部は、前記移動体判定部が前記所定時間を超える一定時間に亘り移動体を検出しなければ、前記通信装置に異常発生信号を送信することを特徴とする請求項3又は4記載のインターホンシステム。
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