JP6636664B2 - マスクブランク、転写用マスク及び半導体デバイスの製造方法 - Google Patents
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Description
(構成1)
透光性基板上に、遮光膜を備えたマスクブランクであって、
前記遮光膜は、ケイ素と窒素を含有する材料で形成された単層膜であり、
前記遮光膜は、ArFエキシマレーザーの露光光に対する光学濃度が2.5以上であり、
前記遮光膜は、前記露光光に対する表面反射率が40%以下であり、
前記遮光膜は、前記露光光に対する裏面反射率が40%以下であり、
前記遮光膜は、900nmの波長の光に対する透過率が50%以下であり、
前記遮光膜は、900nmの波長の光に対する消衰係数kが0.04以上であり、
前記遮光膜は、厚さが60nm以下である
ことを特徴とするマスクブランク。
前記遮光膜は、ケイ素及び窒素からなる材料、または半金属元素及び非金属元素から選ばれる1以上の元素とケイ素と窒素とからなる材料で形成されていることを特徴とする構成1記載のマスクブランク。
前記遮光膜は、その表層に透光性基板側とは反対側の表面に向かって酸素含有量が増加していく組成傾斜部を有し、前記表層以外の遮光膜は、ケイ素及び窒素からなる材料、または半金属元素及び非金属元素から選ばれる1以上の元素とケイ素と窒素とからなる材料で形成されていることを特徴とする構成1または2に記載のマスクブランク。
前記遮光膜上にクロムを含有する材料からなるハードマスク膜を備えることを特徴とする構成1から3のいずれかに記載のマスクブランク。
透光性基板上に、転写パターンを有する遮光膜を備えた転写用マスクであって、
前記遮光膜は、ケイ素と窒素を含有する材料で形成された単層膜であり、
前記遮光膜は、ArFエキシマレーザーの露光光に対する光学濃度が2.5以上であり、
前記遮光膜は、前記露光光に対する表面反射率が40%以下であり、
前記遮光膜は、前記露光光に対する裏面反射率が40%以下であり、
前記遮光膜は、900nmの波長の光に対する透過率が50%以下であり、
前記遮光膜は、900nmの波長の光に対する消衰係数kが0.04以上であり、
前記遮光膜は、厚さが60nm以下である
ことを特徴とする転写用マスク。
前記遮光膜は、ケイ素及び窒素からなる材料、または半金属元素及び非金属元素から選ばれる1以上の元素とケイ素と窒素とからなる材料で形成されていることを特徴とする構成5記載の転写用マスク。
前記遮光膜は、その表層に透光性基板側とは反対側の表面に向かって酸素含有量が増加していく組成傾斜部を有し、前記表層以外の遮光膜は、ケイ素及び窒素からなる材料、または半金属元素及び非金属元素から選ばれる1以上の元素とケイ素と窒素とからなる材料で形成されていることを特徴とする構成5または6に記載の転写用マスク。
構成5から7のいずれかに記載の転写用マスクを用い、半導体基板上のレジスト膜に転写パターンを露光転写する工程を備えることを特徴とする半導体デバイスの製造方法。
さらに、遮光膜の膜厚が60nm以下であるため、マスクパターンの電磁界効果に係るバイアス(EMFバイアス)及びマスクパターン立体構造起因のシャドーイング効果を許容範囲に収めることが可能になる。また、薄膜であるので、微細な遮光膜パターンを形成しやすい。
加えて、遮光膜が単層であるため、遮光膜を製造するときの工程数が少なく、欠陥を含む製造品質管理が容易になる。
そこで、長波長検出光LWを十分に減光することができる遮光膜の研究を行った。ここで、長波長検出光LWの波長が露光装置によって異なっていても適用できることを念頭に置いて研究を行った。
遮光膜について、さらに検討を行った結果、工程数が少なく、欠陥品質管理や製造工程管理が容易になる単層膜で前記規定を満たす膜ができることを見出し、本発明に至った。
次に、本発明の各実施の形態について説明する。図1は、本発明の実施形態に係るマスクブランク100の構成を示す断面図である。図1に示すマスクブランク100は、透光性基板1上に、遮光膜2及びハードマスク膜3がこの順に積層した構造を有する。
透光性基板1は、合成石英ガラスのほか、石英ガラス、アルミノシリケートガラス、ソーダライムガラス、低熱膨張ガラス(SiO2−TiO2ガラス等)などで形成することができる。これらの中でも、合成石英ガラスは、ArF露光光(波長193nm)に対する透過率が高く、マスクブランクの透光性基板を形成する材料として特に好ましい。
遮光膜2は、ケイ素と窒素を含有する材料で形成される単層膜であって、好ましくは、ケイ素及び窒素からなる材料、または半金属元素及び非金属元素から選ばれる1以上の元素とケイ素と窒素とからなる材料で形成される単層膜である。
遮光膜2には、ArF露光光に対する耐光性が低下する要因となり得る遷移金属は含有しない。また、遮光膜2には、遷移金属を除く金属元素についても、ArF露光光に対する耐光性が低下する要因となり得る可能性を否定できないため、含有させないことが望ましい。
遮光膜2は、ケイ素に加え、いずれの半金属元素を含有してもよい。この半金属元素の中でも、ホウ素、ゲルマニウム、アンチモン及びテルルから選ばれる1以上の元素を含有させると、スパッタリングターゲットとして用いるケイ素の導電性を高めることが期待できるため、好ましい。
また、遮光膜2のケイ素の含有量は、50原子%以上であることが好ましく、好ましくは55原子%以上であることがより好ましい。これは、ケイ素の含有量が50原子%未満であるとArF露光光及び長波長検出光LWに対する消衰係数が小さくなって、十分な遮光や減光を行うことが困難になるためである。また、遮光膜2のケイ素の含有量は、75原子%以下であることが好ましく、65原子%以下であることがより好ましい。これは、窒素の含有量が75原子%を超えると洗浄耐性が不足しやすく、また酸化が起こりやすく、膜の経時安定性が損なわれやすいからである。
一方、遮光膜2は、厚さが40nm以上であることが好ましく、45nm以上であることがより好ましい。遮光膜2の厚さが40nm未満であると、ArF露光光に対して下記の光学濃度を確保することが困難になり、また、長波長検出光LWに対しても十分な減光性を得ることが困難になる。
また、遮光膜2は、ArF露光光に対する表面反射率が20%以上であることが好ましい。ArF露光光に対する表面反射率が20%未満であると、波長193nmまたはその近傍の波長の光を用いてマスクパターン検査を行うときのパターン検査感度が低下するためである。
このため、遮光膜2は、その表層に透光性基板1側とは反対側の表面に向かって酸素含有量が増加していく組成傾斜部を有し、遮光膜2における表層以外の部分(遮光膜2のバルク部)はケイ素及び窒素からなる材料で形成されていることが望ましい。ここで、遮光膜2のバルク部を構成するケイ素及び窒素からなる材料とは、ケイ素及び窒素からなる材料、または半金属元素及び非金属元素から選ばれる1以上の元素とケイ素と窒素とからなる材料のことである。なお、この場合の遮光膜2のArF露光光に対する屈折率n及び消衰係数kは、いずれも表層を含む遮光膜2の全体での値であり、その波長900nmの光に対する消衰係数kも、表層を含む遮光膜2の全体での値である。
前記遮光膜2を備えるマスクブランク100において、遮光膜2をエッチングするときに用いられるエッチングガスに対してエッチング選択性を有する材料で形成されたハードマスク膜3を遮光膜2の上にさらに積層させた構成とするとより好ましい。遮光膜2は、所定の光学濃度を確保する必要があるため、その厚さを低減するには限界がある。ハードマスク膜3は、その直下の遮光膜2にパターンを形成するドライエッチングが終わるまでの間、エッチングマスクとして機能することができるだけの膜の厚さがあれば十分であり、基本的に光学特性の制限を受けない。このため、ハードマスク膜3の厚さは遮光膜2の厚さに比べて大幅に薄くすることができる。そして、有機系材料のレジスト膜は、このハードマスク膜3にパターンを形成するドライエッチングが終わるまでの間、エッチングマスクとして機能するだけの膜の厚さがあれば十分であるので、従来よりも大幅にレジスト膜の厚さを薄くすることができ、レジストパターン倒れなどの問題を抑制することができる。
クロムを含有する材料を遮光膜2に用いた場合は、遮光膜2の膜厚が相対的に厚いので、遮光膜2のドライエッチングの際にサイドエッチングの問題が生じるが、ハードマスク膜3としてクロムを含有する材料を用いた場合は、ハードマスク膜3の膜厚が相対的に薄いので、サイドエッチングに起因する問題は生じにくい。
クロム系材料は、塩素系ガスと酸素ガスとの混合ガスでエッチングされるが、クロム金属はこのエッチングガスに対するエッチングレートがあまり高くない。クロムに酸素、窒素、炭素、ホウ素及びフッ素から選ばれる1以上の元素を含有させることによって、塩素系ガスと酸素ガスとの混合ガスのエッチングガスに対するエッチングレートを高めることが可能になる。また、ハードマスク膜3を形成するクロムを含有する材料に、インジウム、モリブデン及びスズのうち1以上の元素を含有させてもよい。インジウム、モリブデン及びスズのうち1以上の元素を含有させることで、塩素系ガスと酸素ガスとの混合ガスに対するエッチングレートをより高くすることができる。
図4に、本発明の実施形態であるマスクブランク100から転写用マスク(バイナリマスク)200を製造する工程の断面模式図を示す。
転写用マスク200における透光性基板1、遮光膜2に関する事項については、マスクブランク100と同様であり、転写用マスク200は、マスクブランク100と同様の技術的特徴を有している。
その上で、転写用マスク200は、ArF耐光性が高く、ArFエキシマレーザーの露光光を積算照射された後のものであっても、遮光膜パターン2aのCD(Critical Dimension)変化(太り)を小さい範囲に抑制できる。
次に、アッシングやレジスト剥離液を用いてレジストパターン4aを除去する(図4(d)参照)。
本発明の転写用マスク200やマスクブランク100は、上記の通りの効果を有するため、本発明の転写用マスクを用いて半導体ウェハ上に形成されたレジスト膜に対して露光を行う際に、十分な感度でアライメントマーク検出を行うことができる。このため、アライメントマーク検出感度不足にともなう露光動作停止を起こすことなく、且つ高いArF耐光性を有して半導体デバイスを製造することができる。
(実施例1)
[マスクブランクの製造]
主表面の寸法が約152mm×約152mmで、厚さが約6.25mmの合成石英ガラスからなる透光性基板1を準備した。この透光性基板1は、端面及び主表面が所定の表面粗さに研磨され、その後、所定の洗浄処理及び乾燥処理を施されたものであった。
以上の手順により、透光性基板1上に、遮光膜2及びハードマスク膜3が積層した構造を備えるマスクブランク100を製造した。
次に、この実施例1のマスクブランク100を用い、以下の手順で実施例1の転写用マスク(バイナリマスク)200を作製した。
まず、実施例1のマスクブランク100(図4(a)参照)を準備し、ハードマスク膜3の表面に接して、電子線描画用化学増幅型レジストからなるレジスト膜を膜厚80nmで形成した。次に、このレジスト膜に対して、遮光膜2に形成すべきパターンを電子線描画し、所定の現像処理及び洗浄処理を行い、レジストパターン4aを形成した(図4(b)参照)。なお、電子線描画したパターンには、転写パターンのほかアライメントマークなどが含まれている。
[マスクブランクの製造]
比較例1のマスクブランクは、遮光膜を下記のようにした以外は、実施例1のマスクブランク100と同様の手順で製造された。
枚葉式RFスパッタ装置内に透光性基板1を設置し、ケイ素(Si)ターゲットを用い、クリプトン(Kr)、ヘリウム(He)及び窒素(N2)の混合ガスをスパッタリングガスとし、反応性スパッタリング(RFスパッタリング)により、透光性基板1上に、ケイ素及び窒素からなる遮光膜(Si:N=48原子%:52原子%)を100nmの厚さで形成した。
次に、この比較例1のマスクブランクを用い、実施例1と同様の手順で、比較例1の転写用マスク(バイナリマスク)を製造した。
2 遮光膜
2a 遮光膜パターン
3 ハードマスク膜
3a ハードマスクパターン
4a レジストパターン
100 マスクブランク
200 転写用マスク(バイナリマスク)
Claims (18)
- 透光性基板上に、遮光膜を備えたマスクブランクであって、
前記遮光膜は、前記透光性基板側から下層と上層が順に積層した構造を有し、
前記下層は、ケイ素と窒素を含有する材料で形成され、
前記上層は、ケイ素と酸素を含有する材料で形成され、
前記遮光膜のArF露光光に対する光学濃度は、2.5以上であり、
前記遮光膜のArF露光光に対する表面反射率は、30%以下であり、
前記遮光膜のArF露光光に対する裏面反射率は、40%以下であり、
前記遮光膜の900nmの波長の光に対する透過率が50%以下であり、
前記遮光膜の下層における900nmの波長の光に対する消衰係数kが0.04以上であり、
前記遮光膜の厚さが60nm以下である
ことを特徴とするマスクブランク。 - 前記遮光膜の下層は、ケイ素及び窒素からなる材料、または半金属元素及び非金属元素から選ばれる1以上の元素とケイ素と窒素とからなる材料で形成されていることを特徴とする請求項1記載のマスクブランク。
- 前記遮光膜の上層は、ケイ素及び酸素からなる材料、または半金属元素及び非金属元素から選ばれる1以上の元素とケイ素と酸素とからなる材料で形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のマスクブランク。
- 前記遮光膜の下層は、700nmの波長の光に対する消衰係数kが0.10以上であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のマスクブランク。
- 前記遮光膜の下層は、900nmの波長の光に対する屈折率nが3.5以下であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のマスクブランク。
- 前記遮光膜の下層は、700nmの波長の光に対する屈折率nが3.8以下であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のマスクブランク。
- 前記遮光膜の下層は、ArF露光光に対する屈折率nが1.6以上2.1以下であることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のマスクブランク。
- 前記遮光膜の下層は、ArF露光光に対する消衰係数kが1.6以上2.1以下であることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のマスクブランク。
- 前記遮光膜上にクロムを含有する材料からなるハードマスク膜を備えることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のマスクブランク。
- 透光性基板上に、転写パターンを有する遮光膜を備えた転写用マスクであって、
前記遮光膜は、前記透光性基板側から下層と上層が順に積層した構造を有し、
前記下層は、ケイ素と窒素を含有する材料で形成され、
前記上層は、ケイ素と酸素を含有する材料で形成され、
前記遮光膜のArF露光光に対する光学濃度は、2.5以上であり、
前記遮光膜のArF露光光に対する表面反射率は、30%以下であり、
前記遮光膜のArF露光光に対する裏面反射率は、40%以下であり、
前記遮光膜の900nmの波長の光に対する透過率が50%以下であり、
前記遮光膜の下層における900nmの波長の光に対する消衰係数kが0.04以上であり、
前記遮光膜の厚さが60nm以下である
ことを特徴とする転写用マスク。 - 前記遮光膜の下層は、ケイ素及び窒素からなる材料、または半金属元素及び非金属元素から選ばれる1以上の元素とケイ素と窒素とからなる材料で形成されていることを特徴とする請求項10記載の転写用マスク。
- 前記遮光膜の上層は、ケイ素及び酸素からなる材料、または半金属元素及び非金属元素から選ばれる1以上の元素とケイ素と酸素とからなる材料で形成されていることを特徴とする請求項10または11に記載の転写用マスク。
- 前記遮光膜の下層は、700nmの波長の光に対する消衰係数kが0.10以上であることを特徴とする請求項10から12のいずれかに記載の転写用マスク。
- 前記遮光膜の下層は、900nmの波長の光に対する屈折率nが3.5以下であることを特徴とする請求項10から13のいずれかに記載の転写用マスク。
- 前記遮光膜の下層は、700nmの波長の光に対する屈折率nが3.8以下であることを特徴とする請求項10から14のいずれかに記載の転写用マスク。
- 前記遮光膜の下層は、ArF露光光に対する屈折率nが1.6以上2.1以下であることを特徴とする請求項10から15のいずれかに記載の転写用マスク。
- 前記遮光膜の下層は、ArF露光光に対する消衰係数kが1.6以上2.1以下であることを特徴とする請求項10から16のいずれかに記載の転写用マスク。
- 請求項10から17のいずれかに記載の転写用マスクを用い、半導体基板上のレジスト膜に転写パターンを露光転写する工程を備えることを特徴とする半導体デバイスの製造方法。
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