Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JP6637592B2 - 信号処理システム、信号処理方法、信号処理装置、及びプログラム - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JP6637592B2 - 信号処理システム、信号処理方法、信号処理装置、及びプログラム - Google Patents

信号処理システム、信号処理方法、信号処理装置、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6637592B2
JP6637592B2 JP2018508885A JP2018508885A JP6637592B2 JP 6637592 B2 JP6637592 B2 JP 6637592B2 JP 2018508885 A JP2018508885 A JP 2018508885A JP 2018508885 A JP2018508885 A JP 2018508885A JP 6637592 B2 JP6637592 B2 JP 6637592B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
series data
vibration wave
receiver
predetermined length
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2018508885A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2017169573A1 (ja
Inventor
国司 洋介
洋介 国司
真志 中務
真志 中務
悠希 中村
悠希 中村
将 高梨
将 高梨
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Oil Gas and Metals National Corp
Original Assignee
Japan Oil Gas and Metals National Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Oil Gas and Metals National Corp filed Critical Japan Oil Gas and Metals National Corp
Publication of JPWO2017169573A1 publication Critical patent/JPWO2017169573A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6637592B2 publication Critical patent/JP6637592B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01VGEOPHYSICS; GRAVITATIONAL MEASUREMENTS; DETECTING MASSES OR OBJECTS; TAGS
    • G01V1/00Seismology; Seismic or acoustic prospecting or detecting
    • G01V1/28Processing seismic data, e.g. for interpretation or for event detection
    • G01V1/30Analysis

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Geology (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Geophysics (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)

Description

本発明は、信号処理システム、信号処理方法、信号処理装置、及びプログラムに関し、特に地震探査等の振動に基づく信号を処理する技術に関する。
地盤調査、及び既存構造物内部の損傷調査等においては、調査対象となる媒質を破壊しないで媒質の特性を計測する非破壊計測が行われている。特許文献1には、複数の発震器を媒質に接するように設置し、これらの発震器から送出された信号を受信器で受信して解析することにより、媒質の特性を計測する方法が開示されている。この方法においては、夫々の発震器が異なるパターンの疑似ランダムコード信号に基づく震動波を送出し、受信器において、複数の発震器から送出された震動波が合波された合成震動波を受信する。発震器が送出した震動波と受信器が受信した合成震動波との相関性を用いることで、特定の震動波に関する情報が分離される。
このような手法は、複数の震源から同時に送出した信号を受信後に弁別する技術である。特に、連続する複数の送信信号を受信後に送信周期で加算処理する、いわゆるスタッキングと呼ばれる技術は、理論的に優れた相関性を得ることができる。この技術は長時間の測定時間を要する。
特開2004−163322号公報
しかしながら、スタッキングと呼ばれる技術においては、スタック回数が少ない場合、発震器が送出した震動波と受信器が受信した合成震動波との相関性が悪化する。これを防止するため、あらかじめダミーの送信信号を送信する方法も提案されているが、例えば送信元源が頻繁に移動する場合などは弁別精度を上げられない問題があった。
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、複数の発震器から同時に送出した信号を受信後に弁別する際の弁別精度を高めることを目的とする。
本発明の第1の態様は、信号処理システムである。このシステムは、媒質に震動波を送出するN個(Nは1以上の整数)の発震器と、前記N個の発震器のそれぞれが送出して前記媒質を伝搬した震動波の合波を受信する受信器と、前記受信器が受信した合波の時系列データの末尾から所定の長さDのデータを切り出して、前記時系列データの先頭から前記所定の長さDまでの時系列データに加算した修正時系列データを生成する修正データ生成部と、前記N個の発震器がそれぞれ送出したN個の震動波の時系列データのそれぞれと、前記修正時系列データとの相関を示すデータを算出する相関算出部と、を備える。
前記N個の発震器のそれぞれは、前記所定の長さDの範囲内において互いに無相関な疑似ランダム信号に基づく震動波を送出してもよい。
前記N個の発震器のそれぞれは互いに同期して前記震動波を送出してもよく、前記受信器は、前記N個の発震器のそれぞれによる前記震動波の送出と同期して前記時系列データの受信を開始してもよい。
前記N個の発震器のそれぞれは、前記所定の長さDにN+1を乗じた長さ以上の周期を有する疑似ランダム信号を、前記所定の長さのM倍(Mは0以上N−1以下の整数であって前記N個の発震器のそれぞれで異なる)の長さだけ循環的にシフトして得られた信号に基づく震動波を送出してもよい。
前記相関算出部は、前記修正時系列データを0から前記所定の長さDにNを乗じた長さに至るまで循環的にシフトしながら、順番に前記疑似ランダム信号との自己相関係数を算出してもよい。
前記相関算出部が算出したデータを解析して、前記N個の発震器がそれぞれ前記震動波を送出してから前記受信器に到達するまでに要した時間であるそれぞれの震動波の遅延時間を算出する遅延時間算出部をさらに備えてもよい。
前記N個の発震器はそれぞれ、前記震動波それぞれの遅延時間の最大値の時間が経過するまでの間に送出する震動波の長さが、前記所定の長さD以下となるように、前記震動波を送出してもよい。
本発明の第2の態様は、信号処理方法である。この方法は、媒質にN個(Nは1以上の整数)の震動波を送出するステップと、前記媒質を伝搬した前記N個の震動波の合波を受信して受信波の時系列データを生成するステップと、前記時系列データの末尾から所定の長さDのデータを切り出して、前記時系列データの先頭から前記所定の長さDまでの時系列データに加算した修正時系列データを生成するステップと、送出した前記N個の震動波の時系列データのそれぞれと、前記修正時系列データとの相関を示すデータを算出するステップと、をプロセッサが実行する。
本発明の第3の態様は、信号処理装置である。この装置は、媒質に震動波を送出するN個(Nは1以上の整数)の発震器のそれぞれが送出して前記媒質を伝搬した震動波の合波を受信して得られた受信波の時系列データを生成する時系列データ生成部と、前記時系列データの末尾から所定の長さDのデータを切り出して、前記時系列データの先頭から前記所定の長さDまでの時系列データに加算した修正時系列データを生成する修正データ生成部と、前記N個の発震器がそれぞれ送出したN個の震動波の時系列データのそれぞれと、前記修正時系列データとの相関を示すデータを算出する相関算出部と、を備える。
本発明の第4の態様は、プログラムである。このプログラムは、コンピュータに、媒質に震動波を送出するN個(Nは1以上の整数)の発震器のそれぞれが送出して前記媒質を伝搬した震動波の合波を受信して得られた受信波の時系列データを生成する機能と、前記時系列データの末尾から所定の長さDのデータを切り出して、前記時系列データの先頭から前記所定の長さDまでの時系列データに加算した修正時系列データを生成する機能と、前記N個の発震器がそれぞれ送出したN個の震動波の時系列データのそれぞれと、前記修正時系列データとの相関を示すデータを算出する機能と、を実現させる。
本発明によれば、複数の発震器から同時に送出した信号を受信後に弁別する際の弁別精度を高めることができる。
実施の形態に係る信号処理システムの概要を説明するための図である。 実施の形態に係る発震器及び受信器の配置例を示す図である。 実施の形態に係る発震器及び受信器の機能構成を模式的に示す図である。 実施の形態に係る疑似乱数生成部及び乱数シフト部が生成する疑似ランダム信号の一例を示す図である。 実施の形態に係る震動波発生部が生成する震動波を説明するための図である。 実施の形態に係る発震器が送出し、媒質を伝搬して受信器が受信した震動波の波形を模式的に示す図である。 実施の形態に係る修正データ生成部による修正時系列データの生成処理を説明するための図である。 第1発震器が送出した震動波の受信波形に関する修正時系列データを説明するための模式図である。 実施の形態に係る相関算出部が算出した自己相関係数の時間変化のグラフを例示する図である。 比較例に係る自己相関係数の算出方法を説明するための図である。 比較例に係る自己相関係数の算出方法を用いて算出した自己相関係数の時間変化のグラフを例示する図である。 地震探査における自己相関関数の実測データの例を示すグラフである。
図1は、実施の形態に係る信号処理システム100の概要を説明するための図である。信号処理システム100は、N個(Nは1以上の整数)の発震器1と、少なくとも一つの受信器2とを有する。図1に示す例ではNの値は4であり、第1発震器1aから第4発震器1dまでの4つの発震器1が図示されている。
複数の発震器1のそれぞれは、所定の長さDの範囲内において互いに無相関な疑似ランダム信号を生成し、生成した信号に基づいて生成した震動波を、媒質中に送出する。なお、発震器1は互いに同期しており、震動波を同時に送出する。
「所定の長さD」とは、「所定の時間T」が経過するまでの間に各発震器1が送出する震動波の長さである。詳細は後述するが、「所定の時間T」とは、N個の発震器1のそれぞれが送出した震動波が、測定対象の媒質を伝搬して受信器2に至るまでに要する時間として見込まれる時間のうち最大の時間である。所定の時間Tは、いわば発震器1が震動波を送出してから受信器2に至るまでに要する時間として定義される「遅延時間」の最大値の見込みである。
N個の発震器1はそれぞれ、所定の時間Tが経過するまでの間に送出する震動波の長さが所定の長さD以下となるように、震動波を送出する。なお、所定の時間Tは遅延時間における最大値以上の長さであれば、最大値と同じ長さでなくてもよい。
受信器2は、媒質中を伝搬した震動波を受信する。受信器2は、N個の発震器1のそれぞれによる震動波の送出と同期して、発震器1が震動波を送出するのと同時に震動波の受信を開始する。ここで受信器2は、各発震器1が震動波の送出を終了してから少なくとも所定の長さDの震動波を受信するまでの間は受信を継続する。
各発震器1は同じ媒質に対して同時に震動波を送出するため、受信器2は、複数の発震器1が発震することにより生成される複数の震動波が合成された合成震動波を受信する。受信器2が受信した合成振動は、信号処理装置3(例えば、コンピュータ)において合成震動波に対応する時系列データに変換され、解析される。
信号処理装置3は、受信器2が受信した合成震動波を時系列データに変換する。信号処理装置3はさらに、時系列データの末尾から所定の長さDに対応する長さのデータを切り出す。信号処理装置3は、切り出したデータを、時系列データの先頭から所定の長さDに対応する長さまでの時系列データに加算した修正時系列データを生成する。
信号処理装置3は、修正時系列データと、N個の受信器2がそれぞれ送出したN個の震動波それぞれとの相関を算出する。これにより、信号処理装置3は、受信器2が受信した合成震動波に基づく受信信号から、特定の発震器1が送出した震動波に基づく成分を分離することができ、N個の発震器1の夫々との間の媒質の特性を特定することができる。
より具体的には、信号処理装置3は、算出した相関値がピークとなるタイミングと、ピークにおける相関係数の大きさとを特定する。相関係数がピークになるタイミングは上述した遅延時間に対応し、この遅延時間から媒質における震動波の伝達速度が推定できる。また、相関係数のピークの大きさから、媒質を伝搬したことによる震動波の減衰量が推定できる。これらの結果から、信号処理装置3は、特定の発震器1と受信器2との間の媒質の特性を特定できる。
以上が、実施の形態に係る信号処理システム100における信号処理装置3が実行する信号処理の概要である。信号処理装置3は、受信器2が受信した合成震動波の末尾から所定の長さDの信号を切り出し、その信号を合成震動波の先頭に加算して生成される信号を相関算出の対象とすることが、実施の形態に係る信号処理システム100の一つの特徴である。
以下、信号処理システム100についてより詳細に説明する。
図2は、実施の形態に係る発震器1及び受信器2の配置例を示す図である。図2においては、4つの発震器1(第1発震器1a〜第4発震器1d)、及び受信器2が示されている。夫々の発震器1が送出した震動波は、媒質Mの一例である地中を伝搬し、地中の物質の特性に応じて反射及び散乱をした後に受信器2に到達する。
衛星Sは、例えばGPS(Global Positioning System)等の航法衛星である。各発震器1及び受信器2は衛星Sが送信する電波を受信し、受信電波に含まれる時刻情報を利用することで互いに同期することができる。
受信器2はケーブル又は無線回線を介して信号処理装置3に接続されており、受信器2は受信した震動波に基づく信号を信号処理装置3に送る。信号処理装置3は、受信器2から受信した信号を解析することにより、媒質Mの特性を特定する。
図3は、実施の形態に係る発震器1及び受信器2の機能構成を模式的に示す図である。
発震器1は、疑似乱数生成部11、乱数シフト部12、震動波発生部13、クロック生成部14、及び震動波記憶部15を備える。発震器1は、例えばバイブロサイスである。
クロック生成部14は、衛星Sから受信した電波に基づいてクロックを生成する。クロック生成部14は、生成したクロックを疑似乱数生成部11に出力する。クロック生成部14が生成するクロックは、衛星Sから受信した電波に含まれる時刻情報に同期しているので、信号処理システム100が有するすべての発震器1は同期して動作することができる。
疑似乱数生成部11は、クロック生成部14から入力されたクロックに基づいて、所定の周期Pの長さを有する疑似ランダム信号を生成する。より具体的には、疑似乱数生成部11は、所定の周期Pの長さを有するM系列信号より選択された、自己相関性疑似乱数パターンを生成する。このような、自己相関性疑似乱数パターンを適切な変調方式で表現した疑似ランダム信号は、ラグタイム0において1であり、ラグタイムが0以外の場合に−1/Pとなる。
ここで所定の周期Pは、上述した所定の長さDに、信号処理システム100が備える発震器1の数N+1を乗じた長さ以上の値である。すなわち、
P≧(N+1)D (1)
を満たす長さである。
乱数シフト部12は、疑似乱数生成部11が生成した疑似ランダム信号を、所定の長さDのM倍の長さだけ循環的にシフトした信号を生成する。ここでMは0以上N−1以下の整数であって、N個の発震器1のそれぞれで異なる。実施の形態に係る信号処理システム100の場合、第1発震器1a〜第4発震器1dに、それぞれM=0〜3が割り当てられる。
図4(a)−(b)は、実施の形態に係る疑似乱数生成部11及び乱数シフト部12が生成する疑似ランダム信号の一例を示す図である。より具体的には、図4(a)は、各発震器1の疑似乱数生成部11が共通に生成する疑似ランダム信号の一例を示しており、図4(b)は、第1発震器1a、第2発震器1b、第3発震器1c、及び第4発震器1dのそれぞれの乱数シフト部12が出力する疑似ランダム信号S1〜S4を示している。
詳細は後述するが、震動波発生部13は、疑似ランダム信号の値が1のとき正の振幅、0のとき負の振幅となるような震動波を、1ビット当たり0.1[s]=100[ms]の間隔で生成する。
実施の形態に係る信号処理システム100において、発震器1が震動波を送出してから受信器2に至るまでに要する時間として定義される「遅延時間」における最大値は、10[s]と見込まれている。このため、所定の時間Tも10[s]に設定されており、結果として所定の長さDは100ビット(10[s]/0.1[s]=100)となる。
実施の形態に係る信号処理システム100が備える発震器1の数は4つであるから、式(1)より所定の周期Pは、
P≧(4+1)×100=500 (2)
を満たす値として設定される。
図4(a)において、記号A〜Eで示される矩形内には、それぞれ100ビットの長さの信号、すなわち所定の長さDと同じ長さの信号が含まれる。また記号Fで示される矩形内には、11ビットの信号が含まれる。発震器1が生成する信号は、記号A〜Fで示される矩形内に含まれる信号をつなげた511ビットの長さを持つ信号である。震動波発生部13は1ビット当たり0.1[s]の間隔で震動波を生成するため、発震器1が生成する信号は51.1[s]の長さの信号となる。
ここで、疑似乱数生成部11が発生するM系列の周期は511ビット以上に設定されている。このため、第1発震器1aが生成する信号の相関は、ラグタイム0において1であり、それ以外はほぼ0となる。したがって、第1発震器1aが生成する信号は式(2)を満たす。
以下説明の便宜のため、記号A〜Fで示される矩形内に含まれる信号を、それぞれ信号A〜Fと記載することがある。また、疑似乱数生成部11が生成し、乱数シフト部12が出力する疑似ランダム信号の長さである511ビットを、信号長Lと記載することがある。
各発震器1における乱数シフト部12の図示しない記憶部には、上述したMの値があらかじめ設定されている。例えば第1発震器1aの乱数シフト部12に設定されたMの値は0であるため、第1発震器1aの乱数シフト部12は疑似乱数生成部11が生成した疑似ランダム信号をシフトしない。結果として第1発震器1aの乱数シフト部12が出力する疑似ランダム信号S1は、疑似乱数生成部11が生成した疑似ランダム信号と同一となり、図4(b)に示すように信号A〜Fがこの順でつながった信号となる。
第2発震器1bの乱数シフト部12には、M=1が設定されている。このため第2発震器1bの乱数シフト部12は、疑似乱数生成部11が生成した疑似ランダム信号を、所定の長さDだけ循環的にシフトして得られた信号を出力する。このため図4(b)に示すように、第2発震器1bの乱数シフト部12が出力する疑似ランダム信号S2は、信号B〜F、及び信号Aがこの順でつながった信号となる。
同様に、第3発震器1cの乱数シフト部12及び第4発震器1dの乱数シフト部12には、それぞれM=2及び3が設定されている。このため、第3発震器1cの乱数シフト部12が出力する疑似ランダム信号S2は、信号C〜F、及び信号A、Bがこの順でつながった信号となり、第4発震器1dの乱数シフト部12が出力する疑似ランダム信号S2は、信号D〜F、及び信号A〜Cがこの順でつながった信号となる。
このように、疑似ランダム信号S1〜S4は、信号長L以上の周期を持つ同一の疑似ランダム信号を少なくとも所定の長さDだけ循環的にシフトして生成された信号である。したがって、疑似ランダム信号S1〜S4は、少なくとも所定の長さDの範囲内において互いに無相関な疑似ランダム信号となっている。
図5(a)−(c)は、実施の形態に係る震動波発生部13が生成する震動波を説明するための図である。震動波発生部13は、乱数シフト部12が出力した疑似ランダム信号に基づいて、図示しない油圧駆動のアクチュエータを駆動し、震動波を生成する。
図5(a)は、信号の値が「1」の場合における、アクチュエータの送油量とアクチュエータの変位との関係を示す図である。図5(a)において横軸は時間の経過を示し、縦軸はアクチュエータの変位又は送油量を示す。また図5(a)において破線はアクチュエータを駆動するための送油量の時間変動を示し、実線はアクチュエータの変位の時間変動を示す。
震動波発生部13は、時刻0[ms]の時点でアクチュエータに送油を開始し、時刻25[ms]に至るまでは送油量を増加する。震動波発生部13は時刻25[ms]を過ぎると送油量を減少させ、時刻50[ms]の時点で送油量を0とする。その後、震動波発生部13は時刻75[ms]に至るまで送油量の減少を継続し、時刻75[ms]を過ぎた後は再び送油量を増加させる。時刻100[ms]において、震動波発生部13は送油量を0とする。以上が信号の値が「1」の場合において震動波発生部13が実行するアクチュエータの送油量とアクチュエータの変位の制御である。震動波発生部13は、信号1ビットにつき100[ms]の時間でアクチュエータを駆動する。
ここで、アクチュエータの変位は、アクチュエータを駆動するための送油量を時間積分した値となる。このため図5(a)に示すように、震動波発生部13は、時刻50[ms]で変位が最大となり、時刻0[ms]及び100[ms]では変位の速度が0(すなわち、図5(a)における実線の傾きが0)となる。このように、震動波発生部13がアクチュエータの変位の開始時と終了時とにおいて変位の速度を0とすることにより、アクチュエータにかかる負荷を低減し、バイブロサイスの故障率を低減することができる。
図5(b)は、第1発震器1aの乱数シフト部12が生成した疑似ランダム信号S1の最初の5ビットに基づいて震動波発生部13が生成した震動波の概形を模式的に示す図である。疑似ランダム信号S1の最初の5ビットは「10001」であるため、図5(b)に示すように、震動波発生部13は正の振幅の震動波を発生させた後に、3回続けて負の振幅の震動波を発生させ、その後再び正の振幅の震動波を発生させている。このように、震動波発生部13は疑似ランダム信号に基づいてアクチュエータを駆動して震動波を発生させることにより、離散信号である疑似ランダム信号を連続的な信号である震動波に変換する。
図5(c)は、震動波発生部13が疑似ランダム信号に基づいて発生させた震動波の自己相関関数の概形を示す図である。図5(c)に示すように、震動波発生部13が発生させる震動波は良好な自己相関性を有している。
震動波記憶部15は、震動波発生部13が発生させた震動波をサンプリングして震動波の時系列データを生成して記憶する。震動波記憶部15は、既知のADコンバータ及び記憶装置によって実現される。
より具体的には、震動波記憶部15は、震動波発生部13が発生させた震動波を6.25[ms]のサンプリングインターバルでサンプリングし、64ビットの浮動小数点形式で時系列的に蓄積する。震動波発生部13は乱数シフト部12が出力する疑似ランダム信号を1ビットあたり100[ms]の長さで震動波を生成する。このため、結果として震動波記憶部15が記憶するデータは511×(100/6.25)=511×16=8176個の要素を持つデータとなる。以下本明細書において、震動波発生部13が記憶した時系列データを、送信信号配列S(j)、(j=0,・・・,8175)と記載することがある。
図6(a)−(e)は、実施の形態に係る発震器1が送出し、媒質Mを伝搬して受信器2が受信した震動波の波形を模式的に示す図である。発震器1の震動波発生部13が生成した震動波は、発震器1と受信器2との間に存在する媒質Mを伝搬する距離及び媒質Mにおける震動波の速度に応じて遅延及び減衰して受信器2に到達する。なお図6(a)−(e)は、シミュレーションにより生成した振動波の波形を示す図である。以下、図7及び図9に示す図も同様に、シミュレーションによる計算結果を示す。
図6(a)−(d)は、それぞれ第1発震器1a〜第4発震器1dが送出した震動波における受信波形Sr1〜Sr4を示している。図6(a)−(d)において、横軸は時間、縦軸は受信器2に到達したときの震動波の振幅を示している。図6(a)−(d)において、τ1〜τ4はそれぞれ第1発震器1a〜第4発震器1dが媒質Mに送出した震動波が受信器2に到達するまでの時間、すなわち上述した遅延時間を示している。
図2に示すように、各発震器1が送出した震動波が受信器2に到達するまでに媒質Mを伝搬する経路は互いに異なる。図2に示す例では、各発震器1が送出した震動波が受信器2に到達するまでに媒質Mを伝搬する経路の長さは、第1発震器1a、第2発震器1b、第3発震器1c、及び第4発震器1dの順に短い。このため、遅延時間もτ1、τ2、τ3、及びτ4の順に短くなっている。また震動波は媒質Mを伝搬するうちに減衰する。このため、受信器2に到達したときの震動波の受信波形Sr1〜Sr4の振幅はこの順に小さくなっている。
各発震器1は同期しており、各発震器1は媒質M中に震動波を同時に送出する。このため受信器2は、図6(a)−(d)に示す震動波を個別に受信するのではなく、各発震器1のそれぞれが送出して媒質Mを伝搬した震動波の合波である合成震動波を受信する。
図6(e)は、受信器2が受信した合成震動波の波形を示す図である。図6(e)に示すように、受信器2が受信する合成震動波は図6(a)−(d)に示す受信波形Sr1〜Sr4の重ね合わせであり、一見しただけでは図6(a)−(d)に示す震動波を分別することはできない。信号処理装置3は、疑似ランダム信号S1〜S4が備える統計的な性質を利用して、合成震動波から遅延時間もτ1〜τ4と各震動波の振幅を示す情報を抽出する。
図3の説明に戻る。信号処理装置3は、受信部31、時系列データ生成部32、震動波再生部33、クロック生成部34、修正データ生成部35、相関算出部36、及び遅延時間算出部37を備える。
クロック生成部34は、クロック生成部14と同等の機能を有しており、衛星Sから受信した電波に基づいてクロックを生成する。クロック生成部34は、生成したクロックを受信部31に出力する。受信部31は、クロック生成部34から取得したクロックに同期して受信器2が生成した合成震動波の受信信号を受信する。
ここで、受信部31が受信器2から受信信号を受信することを含めて信号の受信と考える。この場合、各発震器1のクロック生成部14と受信器2のクロック生成部34とは、いずれも衛星Sの時刻情報に同期しているため、共通の時間軸でクロック信号を出力できる。結果として、各発震器1が震動波を送出するのと同時に、信号処理装置3は信号の受信を開始することができる。
発震器1が震動波の送出を開始してから受信器2に到達するまではいくらかの時間を要するため、受信器2が受信を開始した直後にはまだ震動波は計測できない。そのため、クロック生成部34が受信器2からの信号の受信を開始し、震動波の送出時間である51.1[s]受信を継続した時点では、発震器1が送出した震動波をすべて受信しきることができない。
ここで最大遅延時間は10[s]と見込まれているため、クロック生成部34は、受信器2からの信号の受信を開始してから51.1[s]+10[s]=61.1[s]=61100[ms]受信を継続すれば、発震器1が送出した震動波をすべて受信しきることができる。
時系列データ生成部32は、受信部31が受信した合成震動波の時系列データを生成する。時系列データ生成部32は既知のADコンバータであり、25[ms]のサンプリングインターバルで合成震動波をデジタルデータに変換する。結果として、時系列データ生成部32が生成するデータは61100[ms]/25[ms]=2444個の要素を持つデータとなる。このデータは最終的に64ビットの浮動小数点形式のデータに変換され、64ビット×2444レコードのデータとなる。以下本明細書において、時系列データ生成部32が生成した時系列データを、受信信号配列R(j)、(j=0,・・・,2443)と記載することがある。
修正データ生成部35は、時系列データ生成部32が生成した受信信号配列R(j)の末尾から所定の長さDに相当する長さの信号を切り出す。修正データ生成部35は、受信信号配列R(j)の先頭から所定の長さDに相当する長さまでの時系列データに、切り出した信号を加算した修正時系列データCd(j)、(j=0,・・・,2043)を生成する。
ここで、疑似乱数生成部11が生成する疑似ランダム信号において所定の長さDは100ビットに相当する。時系列データ生成部32は震動波発生部13が1ビット分の震動波を生成する間に4回サンプリングするため、修正時系列データCd(j)において所定の長さDは400個のデータ数に相当することになる。以上より、修正時系列データCd(j)は、以下の式(3)で表現できる。
図7(a)−(b)は、実施の形態に係る修正データ生成部35による修正時系列データCd(j)の生成処理を説明するための図である。図7(a)は、修正データ生成部35による受信信号配列R(j)の修正処理を説明するための図である。また図7(b)は、修正データ生成部35が修正処理の結果生成した修正時系列データCd(j)を示す図である。図7に示すように、修正データ生成部35は受信信号配列R(j)の末尾の400個分のデータを受信信号配列R(j)の先頭に加算した修正時系列データCd(j)を生成する。最終的に、修正時系列データCd(j)の要素数は2044個となる。
図8(a)―(b)は、第1発震器1aが送出した震動波の受信波形Sr1に関する修正時系列データCd(j)を説明するための模式図である。図8(a)に示すように、受信波形Sr1は、クロック生成部34が受信信号配列R(j)の生成を開始してから遅延時間τ1経過した後に、受信器2に到達する。このため、クロック生成部34が受信信号配列R(j)の生成を開始してから遅延時間τ1が経過するまでは、受信波形Sr1には第1発震器1aが送出した震動波に由来する信号は含まれない。修正データ生成部35が受信信号配列R(j)の末尾の400個分のデータを受信信号配列R(j)の先頭に加算することにより、修正時系列データCd(j)は、全域にわたって第1発震器1aが送出した震動波に由来する信号を含むことになる。
発震器1が送出した震動波は、媒質Mを伝搬しても基本的には震動波発生部13が発生させた震動波の形状を保っている。このため、図8(b)に示すように、修正時系列データCd(j)と震動波の波形を表す送信信号配列S(j)とを相対的に循環シフトしながら相関を算出することにより、遅延時間τを求めることができる。
図3の説明に戻る。震動波再生部33は、震動波記憶部15が記憶した送信信号配列S(j)を取得する。震動波再生部33は、例えば震動波記憶部15から有線通信又は無線通信によって送信信号配列S(j)を取得してもよいし、持ち運び可能な記録媒体にコピーされた送信信号配列S(j)を記録媒体から読み出すことによって取得してもよい。
相関算出部36は、N個の発震器1がそれぞれ送出したN個の震動波の送信信号配列S(j)それぞれと、修正時系列データCd(j)との相関を示すデータを算出する。より具体的には、相関算出部36は、修正時系列データCd(j)を0から所定の長さDにNを乗じた長さに至るまで、循環的にシフトしながら、順番に送信信号配列S(j)との自己相関係数を算出する。すなわち、相関算出部36は修正時系列データCd(j)送信信号配列S(j)との自己相関係数の時間変化を算出する。
より具体的には、相関算出部36は、遅延時間が0のときにおける自己相関係数ρ(0)を、以下の式(4)にしたがって算出する。
式(4)において送信信号配列S(j)のインデックスに4が乗じられているのは、送信信号配列S(j)は修正時系列データCd(j)の4倍のサンプリングレート(すなわち、サンプリング間隔は4分の1)でサンプリングされているからである。また、Cavは修正時系列データCd(j)の時間平均を表し、Savは送信信号配列S(j)の時間平均を表す。すなわち、Cav及びSavは、それぞれ以下の式(5)及び式(6)にしたがって算出される。
続いて相関算出部36は、送信信号配列S(j)を以下の式(7−1)及び式(7−2)にしたがって1データ分だけ循環的にシフトする。
S(0)←S(8175) (7−1)
S(j)←S(j−1)、(j=1,・・・,8175) (7−2)
相関算出部36は、式(7−1)及び式(7−2)にしたがって循環的にシフトされた送信信号配列S(j)を式(4)に代入することにより、送信信号配列S(j)の1サンプリング分である6.25[ms]の遅延時間における自己相関係数ρ(1)を算出できる。
実施の形態に係る信号処理システム100において、発震器1が震動波を送出してから受信器2に至るまでに要する時間として定義される遅延時間における最大値は10[s]=10000[ms]と見込まれている。このため、送信信号配列S(j)においては、10000[ms]/6.25[ms]=1600個分のデータが所定の長さDに相当する。
相関算出部36は式(7−1)及び式(7−2)にしたがって送信信号配列S(j)を1データずつ循環的にシフトしながら式(4)の自己相関係数ρを1600回算出し、ρ(0)〜ρ(1599)を得る。ρ(0)〜ρ(1599)が、発震器1の送信開始から所定の長さDに対応する時間までの自己相関係数ρの時間変化である。相関算出部36が算出した自己相関係数ρ(0)〜ρ(1599)のうち、第1発震器1aが送出した震動波が受信器2に到達した時間である遅延時間τ1に対応する自己相関係数ρにおいて、自己相関係数ρは急峻なピークを発生する。
図4を参照して説明したように、第1発震器1aの乱数シフト部12が出力した疑似ランダム信号S1を所定の長さDだけ循環的にシフトすると、第2発震器1bの乱数シフト部12が出力した疑似ランダム信号S2と一致する。同様に、第2発震器1bの乱数シフト部12が出力した疑似ランダム信号S2を所定の長さDだけ循環的にシフトすると、第3発震器1cの乱数シフト部12が出力した疑似ランダム信号S3と一致する。また第3発震器1cの乱数シフト部12が出力した疑似ランダム信号S3を所定の長さDだけ循環的にシフトすると、第4発震器1dの乱数シフト部12が出力した疑似ランダム信号S4と一致する。
このことは、相関算出部36が式(7−1)及び式(7−2)にしたがって送信信号配列S(j)を1600回循環的にシフトして得られる送信信号配列S(j)は、第2発震器1bの震動波発生部13が送出した震動波の送信信号配列S(j)となることを意味する。このため相関算出部36が式(7−1)、式(7−2)、及び式(4)にしたがって自己相関係数ρ(1600)〜ρ(3199)を算出することにより、第2発震器1bが送出した震動波における送信信号配列S(j)と、修正時系列データCd(j)との自己相関係数ρの時間変化を算出することができる。
同様に、相関算出部36は自己相関係数ρ(3200)〜ρ(4799)を算出することにより、第3発震器1cが送出した震動波における送信信号配列S(j)と、修正時系列データCd(j)との自己相関係数ρの時間変化を算出することができる。また、相関算出部36は自己相関係数ρ(4800)〜ρ(6399)を算出することにより、第4発震器1dが送出した震動波における送信信号配列S(j)と、修正時系列データCd(j)との自己相関係数ρの時間変化を算出することができる。結果として、相関算出部36は、式(7−1)、式(7−2)、及び式(4)にしたがって自己相関係数ρ(0)〜ρ(6399)を計算することにより、第1発震器1a〜第4発震器1dのそれぞれが送出した震動波における送信信号配列S(j)と、修正時系列データCd(j)との自己相関係数ρの時間変化を一度に算出することができる。
図9は、実施の形態に係る相関算出部36が算出した自己相関係数ρの時間変化のグラフを例示する図である。図9に示すように、自己相関係数ρの時間変化は、横軸の値がT1、T2、T3及びT4の位置において急峻なピークが認められる。これは、第1発震器1a〜第4発震器1dがそれぞれ送出した震動波の遅延時間であるτ1〜τ4に対応する位置である。
図9において、T1は、第1発震器1aが送出した震動波の遅延時間τ1そのものを示す。T2は、第2発震器1bが送出した震動波の遅延時間τ2に、送信信号配列S(j)における1600個分のデータに対応する時間、すなわち所定の長さDに対応する所定の時間T=10[s]のバイアスが乗っている。このため、T2=τ2+Tである。また、T3は、第3発震器1cが送出した震動波の遅延時間τ3に所定の長さDの2倍に対応する20[s]のバイアスが乗っており、T3=τ3+2Tとなっている。同様にT4=τ4+3Tである。
遅延時間算出部37は、相関算出部36が算出したデータである自己相関係数ρを解析してピークを特定し、各発震器1がそれぞれ震動波を送出してから受信器2に到達するまでに要した時間であるそれぞれの震動波の遅延時間を算出する。これにより、各発震器1が送出した震動波の伝搬経路となった媒質Mにおけるそれぞれの震動波の速度が推定できる。信号処理システム100のユーザは、推定された震動波の速度に基づいて、震動波が伝搬した媒質Mの特性を推定することができる。
<比較例>
図10は、比較例に係る自己相関係数の算出方法を説明するための図である。比較例に係る自己相関係数の算出方法においては、受信器2が受信した合成震動波の末尾から所定の長さDの信号を切り出し、その信号を合成震動波の先頭に加算して生成される信号を相関算出の対象とすることはしない。その代わり、受信器2が受信した合成震動波を修正処理することなく、自己相関係数を算出する。
図10に示すように、第1発震器1aが送出した震動波は、遅延時間τ1において受信器2に到達したとする。この場合、時系列データ生成部32が受信波形Sr1の生成を開始してから遅延時間τ1経過した後に、第1発震器1aが送出した震動波に由来する信号が到達することになる。
比較例に係る自己相関係数の算出方法においては、送信信号配列S(j)を単にシフトさせながら受信波形Sr1との相関係数を算出する。この場合、図10に示すように、送信信号配列S(j)を遅延時間τ1に相当する量だけシフトした場合には、受信波形Sr1と送信信号配列S(j)とをそれぞれ構成する信号が一致する。しかしながら、それ以外の場合には、送信信号配列S(j)が相関係数を算出する対象となる信号には、S(j)の情報が一部含まれていないため、相関係数が零となるとは限らない。このため、算出した相関係数の時間変化には、遅延時間を示す各ピークのほか、微細なダミーのピークが発生しうる。
図11は、比較例に係る自己相関係数の算出方法を用いて算出した自己相関係数の時間変化のグラフを例示する図である。図11は、図9に示す実施の形態に係る相関算出部36が算出した自己相関係数ρの時間変化のグラフと比較すると、遅延時間を示す各ピークのほか微細なダミーのピークが発生していることを示している。
図12は、地震探査における自己相関関数の実測データの例を示すグラフである。地中を伝搬する信号は、途中の地下構造を反映し、位相の反転も含む複数の遅延時間を示すピークが含まれる。図12において、破線で示す楕円E1に出現している微小なピークは地震探査で特に重視されるいわゆる初動で、受信器に最初に到達する振動を示すピークである。破線で示す楕円E2に出現している各ピークは、直接到達する振動のうち、地中のインピーダンス界面で屈折または反射により遅延した振動、さらに、楕円E3に出現している反射を複数回繰り返して到達した信号を示す各ピークが続く。
このように、石油等の探査における地質構造調査、あるいは土木分野における地盤調査や既存構造物内部の損傷調査等において震動波の初動のような小さなピークを検出することは重要である。また、地震探査分野で活用が期待されるフルウェーブインバージョンなどの手法では微細なピークの検知がより重視される。実施の形態に係る自己相関係数の算出方法はこの初動も含め、全てのピークが出現する領域においても遅延時間を示すピーク以外のノイズが抑制されるため、比較例に係る自己相関係数の算出方法と比べてピークの検出精度を高めることもできる。
<実施の形態の効果>
以上説明したように、実施の形態に係る信号処理システム100によれば、複数の発震器から同時に送出した信号を受信後に弁別する際の弁別精度を高めることができる。特に地震探査で重視される初動(送信器から受信機に最初に到達する振動)はそれに続く振動より、極めて小さいことが多いが、本発明は、サイドローブが極めて小さいため、はこのような初動も含め、微少な信号を容易に弁別することが可能になる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、例えば、自己相関係数の算出に、タイムドメインによる処理に替え、周波数ドメインによる解析を使用するなど、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
<変形例>
上記の説明では、信号処理システム100が1つの受信器2を含む場合について説明したが、受信器2は複数あってもよい。地震探査等においては、複数地点において測定を実施するのが一般的である。このため、異なる地点に複数の受信器2を展開して測定を実施する。仮に受信器2の数が足りなければ、受信器2を移動して測定を繰り返す。複数の受信器2を用いることにより、測定時間を短縮することができる。
上記では、信号長Lやサンプリング間隔100[ms]、25[ms]、6.25[ms]等、具体的な数値を用いて説明したが、これらに限定されるものではない。これらの具体的な値は、信号処理システム100が測定の対象とする媒質Mの事前情報や実際の測定結果等を考慮して、実験により適宜定めればよい。
1・・・発震器
2・・・受信器
3・・・信号処理装置
11・・・疑似乱数生成部
12・・・乱数シフト部
13・・・震動波発生部
14・・・クロック生成部
15・・・震動波記憶部
31・・・受信部
32・・・時系列データ生成部
33・・・震動波再生部
34・・・クロック生成部
35・・・修正データ生成部
36・・・相関算出部
37・・・遅延時間算出部
100・・・信号処理システム

Claims (10)

  1. 媒質に震動波を送出するN個(Nは1以上の整数)の発震器と、
    前記N個の発震器のそれぞれが送出して前記媒質を伝搬した震動波の合波を受信する受信器と、
    前記受信器が受信した合波の時系列データの末尾から所定の長さDのデータを切り出して、前記時系列データの先頭から前記所定の長さDまでの時系列データに加算した修正時系列データを生成する修正データ生成部と、
    前記N個の発震器がそれぞれ送出したN個の震動波の時系列データのそれぞれと、前記修正時系列データとの相関を示すデータを算出する相関算出部と、
    を備え
    前記所定の長さDは、前記N個の発震器がそれぞれ前記震動波を送出してから前記受信器に到達するまでに要した時間である遅延時間の最大値の時間が経過するまでの間に前記発震器が送出する震動波の長さであることを特徴とする信号処理システム。
  2. 前記N個の発震器のそれぞれは、前記所定の長さDの範囲内において互いに無相関な疑似ランダム信号に基づく震動波を送出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理システム。
  3. 前記N個の発震器のそれぞれは互いに同期して前記震動波を送出し、
    前記受信器は、前記N個の発震器のそれぞれによる前記震動波の送出と同期して前記時系列データの受信を開始する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の信号処理システム。
  4. 前記N個の発震器のそれぞれは、前記所定の長さDにN+1を乗じた長さ以上の周期を有する疑似ランダム信号を、前記所定の長さのM倍(Mは0以上N−1以下の整数であって前記N個の発震器のそれぞれで異なる)の長さだけ循環的にシフトして得られた信号に基づく震動波を送出する、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の信号処理システム。
  5. 前記相関算出部は、前記修正時系列データを0から前記所定の長さDにNを乗じた長さに至るまで循環的にシフトしながら、順番に前記疑似ランダム信号との自己相関係数を算出する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の信号処理システム。
  6. 前記相関算出部が算出したデータを解析して、前記N個の発震器それぞれの前記遅延時間を算出する遅延時間算出部をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の信号処理システム。
  7. 前記N個の発震器はそれぞれ、前記震動波それぞれの遅延時間の最大値の時間が経過するまでの間に送出する震動波の長さが、前記所定の長さD以下となるように、前記震動波を送出する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の信号処理システム。
  8. プロセッサが実行する信号処理方法であって、
    N個(Nは1以上の整数)の発震器のそれぞれで媒質に震動波を送出するステップと、
    前記媒質を伝搬した前記震動波の合波を受信器で受信して受信波の時系列データを生成するステップと、
    前記時系列データの末尾から所定の長さDのデータを切り出して、前記時系列データの先頭から前記所定の長さDまでの時系列データに加算した修正時系列データを生成するステップと、
    送出した前記N個の震動波の時系列データのそれぞれと、前記修正時系列データとの相関を示すデータを算出するステップと、
    含み、
    前記所定の長さDは、前記N個の震動波それぞれが送出されてから前記受信器に到達するまでに要した時間である遅延時間の最大値の時間が経過するまでの間に前記発震器が送出する震動波の長さであることを特徴とする信号処理方法。
  9. 媒質に震動波を送出するN個(Nは1以上の整数)の発震器のそれぞれが送出して前記媒質を伝搬した震動波の合波を受信器で受信して得られた受信波の時系列データを生成する時系列データ生成部と、
    前記時系列データの末尾から所定の長さDのデータを切り出して、前記時系列データの先頭から前記所定の長さDまでの時系列データに加算した修正時系列データを生成する修正データ生成部と、
    前記N個の発震器がそれぞれ送出したN個の震動波の時系列データのそれぞれと、前記修正時系列データとの相関を示すデータを算出する相関算出部と、
    を備え
    前記所定の長さDは、前記N個の発震器がそれぞれ前記震動波を送出してから前記受信器に到達するまでに要した時間である遅延時間の最大値の時間が経過するまでの間に前記発震器が送出する震動波の長さであることを特徴とする信号処理装置。
  10. コンピュータに、
    媒質に震動波を送出するN個(Nは1以上の整数)の発震器のそれぞれが送出して前記媒質を伝搬した震動波の合波を受信器で受信して得られた受信波の時系列データを生成する機能と、
    前記時系列データの末尾から所定の長さDのデータを切り出して、前記時系列データの先頭から前記所定の長さDまでの時系列データに加算した修正時系列データを生成する機能と、
    前記N個の発震器がそれぞれ送出したN個の震動波の時系列データのそれぞれと、前記修正時系列データとの相関を示すデータを算出する機能と、
    を実現させ
    前記所定の長さDは、前記N個の発震器がそれぞれ前記震動波を送出してから前記受信器に到達するまでに要した時間である遅延時間の最大値の時間が経過するまでの間に前記発震器が送出する震動波の長さであることを特徴とするプログラム。
JP2018508885A 2016-03-30 2017-03-07 信号処理システム、信号処理方法、信号処理装置、及びプログラム Expired - Fee Related JP6637592B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016067784 2016-03-30
JP2016067784 2016-03-30
PCT/JP2017/009087 WO2017169573A1 (ja) 2016-03-30 2017-03-07 信号処理システム、信号処理方法、信号処理装置、及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2017169573A1 JPWO2017169573A1 (ja) 2018-12-06
JP6637592B2 true JP6637592B2 (ja) 2020-01-29

Family

ID=59964138

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018508885A Expired - Fee Related JP6637592B2 (ja) 2016-03-30 2017-03-07 信号処理システム、信号処理方法、信号処理装置、及びプログラム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6637592B2 (ja)
WO (1) WO2017169573A1 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4715021A (en) * 1984-08-08 1987-12-22 Exxon Production Research Co. Method for filtering and combining seismic data having different spectral characteristics
JP3717163B2 (ja) * 2002-11-14 2005-11-16 Jfeシビル株式会社 擬似ランダム波を用いた多重発震による非破壊計測方法及び装置
WO2016170676A1 (ja) * 2015-04-24 2016-10-27 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構 調査方法、発震器及び調査システム

Also Published As

Publication number Publication date
WO2017169573A1 (ja) 2017-10-05
JPWO2017169573A1 (ja) 2018-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2009311497B2 (en) Variable timing ZENSEISTM
EP2507654B1 (en) Extraction of discrete records from continuous seismic recordings
JP6741004B2 (ja) 音源位置検出装置、音源位置検出方法、音源位置検出プログラムおよび記憶媒体
JP5110529B2 (ja) 物標探査装置、物標探査プログラム及び物標探査方法
Warner et al. Bayesian environmental inversion of airgun modal dispersion using a single hydrophone in the Chukchi Sea
JP5454475B2 (ja) 位置検出システム、送信装置、受信装置、位置検出方法、位置検出プログラム
EP1932019B1 (en) Process and system for the acquisition of seismic data
JP2017166880A (ja) 音響測定装置、音響測定方法、マルチビーム音響測定装置及び開口合成ソナー
Jiang et al. Geoacoustic inversion of broadband data by matched beam processing
EP3260887A1 (en) Methods and data processing apparatus for seismic signal separation
EP3605144A1 (en) Echo sounding device and echo sounding method
US10775523B2 (en) Survey method, seismic vibrator, and survey system
JP6637592B2 (ja) 信号処理システム、信号処理方法、信号処理装置、及びプログラム
JP5757303B2 (ja) 水中音響測位システム
JP4632312B2 (ja) 地表震源による坑井間弾性波トモグラフィ法
AU2014201392B2 (en) Method for optimizing the design of multiple-source arrays used in marine seismic surveys
RU2178573C1 (ru) Способ определения акустических параметров горных пород
NO168206B (no) Fremgangsmaate og apparat for bestemmelse av sendersignaturen for en seismisk senderanordning paa stor avstand
JP6943792B2 (ja) 超音波探査装置
JP3001407B2 (ja) アクティブソーナ装置
JP2012108045A (ja) 距離測定方法
Ghiotto et al. Mobile submarine target strength measurement
JPH10197633A (ja) 海洋音響トモグラフィデータ解析装置
JPH07333331A (ja) 相関による音響位置測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180626

AA64 Notification of invalidation of claim of internal priority (with term)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A241764

Effective date: 20180911

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181004

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190730

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190905

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6637592

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees