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JP6637773B2 - ポンプケーシング及びポンプ装置 - Google Patents
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JP6637773B2 - ポンプケーシング及びポンプ装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、ボリュート形状のポンプケーシング及びポンプ装置に関する。
例えばポンプ装置において、いわゆるプリローテーション形状のポンプ装置が知られている。プリローテーション型のポンプ装置は、例えば、吸込口と吐出口を有し所定の流路を構成するポンプケーシングと、ポンプケーシング内に配置されるインペラと、インペラを回転駆動するモータと、軸封装置と、を備える。ポンプケーシングは、インペラが収容される収容部と、吸込口からインペラ流入口に至る吸込流路と、インペラ流出口からボリュート状に湾曲して吐出口に至る吐出流路とを、内部に形成する。一般的に、吸込流路の断面形状は、例えば円形状に構成されている。また、吐出流路の断面形状は、例えば円形状に形成され、その中心位置は一定の高さに配されている。
特開平5−332299号公報
このようなプリローテーション型のポンプ装置において、吸込口、吐出口、インペラ流入口、及びインペラ流出口の位置関係によっては、流路方向が変化する流路を形成する必要がある。例えば、吸込口と吐出口とが、インペラの回転軸と交差する所定の水平ライン上に設置され、吸込口からインペラ流入口までの流路方向が変化する。このような場合、流路方向の変化による流路抵抗を低く抑えるために流路長さを長く設定することが望ましい。一方で、吸込流路及び吐出流路において下流側が漸次拡大する所望の断面積を確保することが求められる。
その場合、例えば流路長さを確保するために吸込口から吐出口までの面間距離が大きくなり、あるいは高さ方向に隣接する流路の断面積を確保するために高さ方向の寸法が大きくなるなど、ポンプ装置が大型化してしまうという問題がある。
そこで、所望の流路断面積及び流路長さを確保しながら、小型化が可能なポンプケーシング及びポンプ装置を提供することが望まれている。
本発明の一態様に係るポンプケーシングは、インペラを収容する収容部、及び前記収容部の外周部に形成されるボリュート状の第1の吐出流路を形成するメイン部と、前記収容部の外方であって前記インペラの回転軸心の位置から側方に変位した位置を通るとともに前記軸心と直交する方向に沿って延びるライン上に配置される吐出口をその一端に有し、前記第1の吐出流路の二次側に連続し前記吐出口に至る第2の吐出流路を形成する、管状の吐出部と、 前記収容部の外方であって前記ライン上において前記吐出口と反対向きに開口して配される吸込口をその一端に有し、前記吸込口から前記第1の吐出流路の前記回転軸心方向の一側を通って前記メイン部の前記一方側に接続され、断面形状が異形に構成された吸込流路を構成する管状の吸込部と、を備え、前記吐出口と前記吸込口とは同一ライン上において反対向きに開口するとともに、前記回転軸心は前記ラインからオフセットした位置にあることを特徴とする。
本発明の他の一態様に係るポンプ装置は、前記ポンプケーシングと、前記回転軸心方向の一端側にインペラ流入口を備え、外周部にインペラ流出口を備え、前記収容部に配される、インペラと、を備えることを特徴とするポンプ装置。
本発明の一実施形態によれば、所望の流路断面積及び流路長さを確保しつつ、小型化することが可能となる。
本発明の一実施形態にかかるポンプ装置の構成を示す側面図。 同ケーシングの構成を示す斜視図。 同ケーシングの構成を示す側面図。 同ケーシングの構成を示す断面図。 同ケーシングの構成を示す下面図。 同ケーシングの構成を示す断面図。 同ケーシングの吸込流路の断面形状の変化を示す説明図。 同ケーシングの旋回流路の断面形状の変化を示す説明図。 同ケーシングの延出流路の断面形状の変化を示す説明図。
以下、本発明の一実施形態にかかるポンプ装置10について、図1乃至図8を参照して説明する。図1は、ポンプ装置10の側面図である。図2はケーシング17の構成を示す斜視図であり、図3はケーシング17の側面図である。図4は図1のIII―III線に沿って切断したポンプケーシング11の断面図であり、図5はポンプケーシング11の下面図であり、図6は図4のV−V―V線に沿って切断したポンプケーシング11の断面図である。図7は第1吐出流路33、図8は第2の吐出流路34の流路断面形状の変化をそれぞれ示す説明図である。図9は吸込流路35の断面形状の変化を示す説明図である。
図1に示すように、ポンプ装置10は、ケーシング17及びケーシングカバー18からなるポンプケーシング11と、ケーシング17内に配置されるインペラ12と、インペラ12を回転駆動するモータ13と、モータ13の回転軸とケーシングカバー18間を密封するメカニカルシール14と、ポンプケーシング11を支持する架台16と、を備える。
図1に示すように、ポンプ装置10は、いわゆるプリローテーション形状の渦巻きポンプ装置である。ポンプ装置10は例えば架台16に設置され、インペラ12の回転軸心C1が上下方向に沿う姿勢で設置スペースに縦置きされる。
ポンプケーシング11は、例えば金属材料で構成され、上部開口17aを有するケーシング17と、ケーシング17の上部開口17aを覆うケーシングカバー18と、を備える。
図1乃至図6に示すケーシング17は、所定のラインL1上に配される吸込口24a及び吐出口23aを有する。ケーシング17は、インペラ12が収容される円柱状の空間を有する収容部20a、及び収容部20aの周りに形成されるボリュート状の第1の吐出流路33を形成するメイン部20と、吸込口24aからメイン部20の下部中央に形成された流入開口21aに至る吸込部24と、第1の吐出流路33から吐出口23aに至る第2の吐出流路34を形成する吐出部23と、を備える。
吸込口24a及び吐出口23aは、メイン部20と同等の高さ位置であって、回転軸心C1に直交する所定水平軸から側方に所定距離オフセットした位置を通る水平なラインL1上に配置されている。したがって、吸込口24aにおける流路方向、及び吐出口23aにおける流路方向、換言すると吸込24a及び吐出口23aの開口面にそれぞれ直交する軸は、いずれも、回転軸心C1に直交する同一のラインL1に沿う横方向となる。
メイン部20は、収容部20aの下側を覆う底部を構成するとともに中央部に流入開口21aが形成された底壁21と、収容部20aの外周にボリュート状の第1吐出流路33を形成して収容部20aの周りを取り囲む周壁22と、を備える。
収容部20aに配されるインペラ12は、少なくとも1枚の円板状のシュラウドと、シュラウドに形成された少なくとも1枚の羽根部材と、を備える。インペラ12は、その下面の中央部に円形のインペラ流入口12aを有するとともに、外周部に流体を排出するインペラ流出口12bを有して構成される。
インペラ12は回転軸に接続され、モータ13の駆動により回転することで、流入口から流体を吸込み、外周の流出口から外方かつ周方向に向けて、流体を排出する。インペラ12は回転により流体を一次側から二次側へ送る。
底壁21は、円板形状であって、インペラ12の下部のインペラ流入口12aに連通する流入開口21aをその中央部に有している。底壁21の外周縁部は周壁22に連続している。流入開口21aにはインペラ12の下部に形成される流入口12aが対向配置され、吸込部24から流入開口21aを通ってインペラ12内に流体が流れ込む構成である。流入開口21aにおける流路方向は、回転軸心C1に沿う上向き方向となり、吸込口24aにおける流路方向とは直交する。
周壁22は、収容部の外周にボリュート状に形成された第1の吐出流路33を形成している。周壁22は、底壁21の外周縁から外方に膨らみ断面形状が略C字形状を成すように湾曲する壁状に構成される。周壁22は、第1の吐出流路33を構成する湾曲内周面と、大部分が湾曲内周面に沿う湾曲形状に形成された湾曲外周面と、を有し、その一部分は下部に配される吸込部24に一体に構成されている。
周壁22の上端縁は上部開口17aを構成している。上部開口17aにはフランジ状の取付部17bが形成される。上部開口17aはメカニカルシール14を支持するケーシングカバー18によって覆われる。
周壁22は、上部開口17aを形成する円形の上端縁部から下方に突出して収容部20a側と第1の吐出流路33側とを隔てる突出壁22bを備える。突出壁22bの先端部と、突出壁22bに対向する底壁21の外周縁との間に、流出開口22cとなる間隙が形成される。流出開口22cにインペラ12の流出口12bが対向配置され、流出開口22cを通ってインペラ12から、流体が第1の吐出流路33に、時計回り方向に流れる構成である。
また、周壁22の内面において、インペラ流出口12bの近傍には、内方に突出形成され、第1の吐出流路33の始点と終点とで流路を区画する隔壁部22dが設けられている。この隔壁部22dの先端部の一方側を第1の吐出流路33の始点として、図4における時計回り方向に第1の吐出流路33がボリュート状に形成される。すなわち第1の吐出流路33は、流出開口22cから、インペラ12内の流路の回転方向と同じ図4における時計回りに、湾曲して延びている。
そして、第1の吐出流路33の始点から収容部20aの外周をボリュート状に一回りし、隔壁部22dの先端を挟んで始点である位置P6の他方側に隣接する位置P14が、第1の吐出流路33の終点であって、第2の吐出流路34の始点となる。
周壁22において、第1の吐出流路33の終点位置から、接線方向に管状の吐出部23が形成される。
図6及び図7に示すように、ボリュートAの中心線C3は、流路中心C5よりも、上方に位置している。
また、第1の吐出流路33の流路中心C3は、下流側に進むにしたがって上方に位置するように変位している。すなわち、流路中心C3の位置は、第1の吐出流路33の終点位置において、最も上位であり、かつ上部開口17aの取付部17bに干渉しない位置に配置されている。
図7は、第1の吐出流路33の始点である第6位置Pから回転軸C1を中心に所定角度ずつ下流側に変位した位置P7,位置P8,位置P9,位置P10,位置P11,位置P12,を経て位置P13に至るまで、各位置における流路方向に直交する断面である流路断面のボリュート形状を示す説明図である。
図7に示すように、位置P7における形状から、下流側に進むにつれて、次第に円形状となるように高さが増加し、円形状に近づくように変化している。なお、始点近傍である第7位置P7や、第8位置P8では、第1の吐出流路33の流路断面形状は、流出開口22cを基準として、上方に高さが拡大して大きく膨らむ形状であって、下方への膨らみよりも上方への膨らみが大きくなっている。そして、第9位置P9付近から、次第に下方へも拡大する形状となっている。
また、第1の吐出流路33の流路中心C3の位置は、第1の吐出流路33の始点から、次第に上昇するように変位し、第1の吐出流路33の終点位置において最も上位となっている。
吐出部23は、周壁22の一部から接線方向に延出され、吐出口23aに至る第2の吐出流路34を構成する管状部材である。吐出部23の先端には吐出口23aが形成されている。吐出部23は、第1の吐出流路33の終点位置から接線方向に延出し、次第にラインL1に沿うように向きを変えて吐出口23aに至る第2の吐出流路34を形成している。
すなわち、突出壁22b及び隔壁部22dを有する周壁22と、これに連続する吐出部23と、によってインペラ流出口12bからボリュート状に延びる第1の吐出流路33と、第1の吐出流路33の下流側に続き吐出口23aに至る第2の吐出流路34と、が連続して形成される。
吐出部23の外面は、下端位置が次第に下方に変位しながら高さ寸法が増加するとともに、幅寸法が増加している。第2の吐出流路34の流路中心C4の位置は、第1の吐出流路33の終点位置から、吐出口23aに向けて、下流側が次第にラインL1に向かって下方となるように変位している。
図8は、吐出部23によって形成される第2の吐出流路34の流路方向に直交する断面である流路断面の形状の変化を示す説明図である。図8において、第1の吐出流路33の終点位置であって第2の吐出流路34の始点となる位置P14から、所定距離ずつ下流側に変位した位置P15,位置P16,位置P17を経て、吐出口23aである位置P18までに至るまでの、第2の吐出流路34の流路断面形状を示している。
図8に示すように、第2の吐出流路34の流路断面形状は円形状である。また第1吐出流路及び第2の吐出流路において、流路断面積は、インペラ流出口12bから、第1の吐出流路33、第2の吐出流路34を通って吐出口23aに至るまで、下流に進むに従い漸次増加しており、高さ寸法及び幅寸法が漸次拡大している。
吸込部24は、メイン部20の側方に配される吸込口24aをその端部に有し、吸込口24aからメイン部20の下端に形成された流入開口21aに至る吸込流路35を形成する管状部材である。
吸込部24の端部に開口する吸込口24aにはフランジ状の取付部が形成され、一次側の配管と接続可能に構成されている。
吸込部24は、吸込口24aから一端下方に向けて湾曲し、中途部位から再び上方に向かって湾曲し、周壁22の下側を通って流入開口21aに接続される。したがって、吸込流路35は、流路方向が、横方向から下斜方向となり、さらに上斜方向となり、上方に向くように、変化する。
また、吸込部24は及び吸込流路35は、平面視においても、インペラ12による流体の流れ方向と同じ図3における時計回りの流れを得るように湾曲している。吸込流路35は、吸込口24aと流入開口21aの中心を結ぶ径方向の仮想直線よりもラインL1側に膨らむ湾曲形状の流路中心C2を有している。
すなわち、吸込部24は、縦方向に関しては中央部が下に凸となる湾曲形状を成す一方で、横方向においても時計回り方向の湾曲形状を成している。
吸込部24は少なくとも一部が周壁22と一体に形成されている。すなわち、吸込部24の上側の壁と周壁22の下側の壁とが一体に形成されている。
吸込流路35と第1の吐出流路33との間を隔てる壁状部22eは、流路方向が変化する流入開口12aの近傍に部位において、流路抵抗を減らすために一部肉厚に構成されている。
図9は、吸込流路35の断面形状の変化を示す説明図である。図8に示すように、第1位置P1である吸込口24aの形状は、円形状に構成されている。
一方、吸込部24によって形成される吸込流路35の流路方向に直交する流路断面は、第1位置P1である吸込口24aよりも下流側の領域においては異形に構成されている。
吸込部24は、周壁22と重ねて一体に形成されている部位において、第1の吐出流路33の湾曲の形状にならって一部を拡大することで断面積を確保することを可能にしている。吸込部24は、その外方部位が上方すなわち第1の吐出流路33側に突出している。吸込部24の外面は、そのボリュートの外側の部位が、外面が湾曲して上方に退避する椀形状に構成された周壁22の外周側に周り込むように、上方に突出している。
具体的には、第1位置P1よりも下流側の第2位置P2において、ボリュートの外方部位が内方部位よりも上方に突出して形成された突出部24bを有し、吸込流路35は外方の一部が上方に膨らんでいる。
さらに、第3位置P3において、吸込部24の流路断面形状は、ボリュートの外方部位が内方部位よりも上方に突出して形成された突出部24bを有している。したがって、第3位置P3において、吸込流路35の上側形状が第1の吐出流路33の下側の形状に倣うように外方部が一部膨らむ拡張部35aを有している。第3位置P3における吸込流路35の流路断面は、第2位置P2よりも幅寸法が拡大している一方で、第2位置P2における断面形状よりも、内方部位の高さ寸法が小さく構成されている。
第3位置P3よりも下流側の第4位置P4において、吸込部24の流路断面は、第3位置P3よりも外方部位が上方に膨らんでおり、拡張部35aが大きくなる。さらに下流側の第5位置P5においては、吸込部24の流路断面は、第4位置P4よりも幅寸法が大きくなる一方で拡張部35aの高さ寸法は小さくなる。
吸込部24において、吸込口24aである第1位置P1からインペラ流入口12aに近い所定の第5位置P5に至るまで、流路断面の面積は、下流側に進むにつれて漸次増加している。例えば図9に示すように、第1位置P1、第2位置P2,第3位置P3,第4位置P4、第5位置P5、の順番で漸次大きくなっている。
また、第5位置P5よりも下流側であって、吸込部24の下流端となる流入開口21aにあっては、回転軸に直交する流路断面形状が円形状に形成されている。
以上のように構成されたケーシング17によって、収容部20aにインペラ12がセットされた状態で、吸込口24aから、収容部20aの下端に配されるインペラ流入口12aに至り、インペラ流出口12bから収容部20aの外方の吐出口23aに至る、所定の流路を形成する。
ケーシングカバー18は、回転軸の外周にメカニカルシール14を支持する支持部を備えている。ケーシングカバー18は、モータ13側と、ケーシング17の上部開口17aとに固定され、内部にメカニカルシール14を支持することで、モータ13と回転軸と、ケーシング17の上部開口17aとの間を密封可能に構成されている。
架台16は、所定高さに配される水平の設置面16a(支持面)を有している。設置面16aの中央部には下方に凹む凹部または開口を形成する孔部16bが形成されている。架台16は、凹部または孔部16b内に、下方に湾曲して突出する吸込部24の一部を配置した状態で、設置面16aによって埋設部位の周囲を支持することにより、ポンプ装置10を縦置きの状態で支持する。
ポンプ装置10において、モータ13に接続された制御盤の制御により、モータ13の回転子が回転すると、回転軸が所定の回転速度で回転する。これに伴い、回転軸に取付けられたインペラ12が、所定の回転速度で回転する。
インペラ12の回転によって、ポンプ装置10は、ケーシング17の吸込口24aから、流体を吸い込む。流体は、吸込口24aから、吸込流路35を通ってインペラ流入口12aに流入し、増圧されて、インペラ流出口12bから流出される。さらにインペラ流出口12bから排出された流体は第1の吐出流路33及び第2の吐出流路34を通って吐出口23aに案内され、二次側に送られる。
このとき、吸込流路35は所定位置に至るまで次第に流路断面積が増大し、第1の吐出流路33の下側を通って湾曲してインペラ流入口12aに案内されることで、所望の流速及び流量を確保できる。一方で、第1の吐出流路33及び第2の吐出流路34は、次第に面積を拡大しながら湾曲して吐出口23aに案内されることで、所望の流速及び流量を確保できる。
本実施形態にかかるポンプ装置10によれば、以下の様な効果が得られる。すなわち、本実施形態においては吸込部の流路断面を異形として周囲のスペースを利用することにより、周壁と吸込部との干渉を避け、小型化にしながらも、流路面積を確保することが可能である。
すなわち、吸込流路35と第1の吐出流路33とが高さ方向に隣接して吸込部24と周壁22とが重ねて配置される構造において、吸込流路35の流路断面形状を、外方部位が膨らむ異形とし、周壁22の外形状にならって流路を拡大させることによって、流路周りのスペースを有効に活用して、所望の流路断面積を確保することができる。さらに、吸込流路35において、上方に拡大される拡張部35aにおいては、吸込口23aから流入開口22aまでの流路における上下方向への流路の位置変化が少ないことから、流路抵抗を低く抑えられる。
また、吸込口24a及び吐出口23aが配されるラインL1からオフセットした位置にインペラの回転軸心C1を配置する構成とし、吸込流路35が上下方向及び水平面内において湾曲する構成としたことで、同じ面間距離にあって流路長さを長くとることができる。このため、例えば吐出口23aと吸込口24aの位置に制約がある既存の設備に適用することができるため、汎用性が高い。さらに、面間距離を小さく抑えながらも実質的な流路長さを長くとることができることから、吸込口24aとインペラ流入口12aの方向が異なり流路方向を変化させる場合にも、流路抵抗を低く抑えることが可能となる。
また、第1の吐出流路33において、周壁22の下方への膨らみを抑制して、吸込部24との干渉を回避することで、高さ方向の寸法を抑えながら、必要な流路面積を確保することができる。
上記実施形態においては、第1の吐出流路33の流路中心C3が流出開口22cの中心よりも上に位置し、第1の吐出流路33は下流側が上方に変位する様に構成したことで、同じ面間距離であっても流路長さを長くすることが可能となるのに加えて、下側の吸込部24との干渉を避けながら、漸次拡大する所望の流路断面積を確保することができる。
さらに、吸込部24の一部を設置面16aよりも下方に配置できる凹部または孔部16bを備える架台16を用いることで、ポンプ装置10の設置高さを抑えることが可能となる。
なお、本発明は上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
この他、上記実施形態に例示された各構成要素を削除してもよく、各構成要素の形状、構造、材質等を変更してもよい。上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(1)
インペラを収容する収容部、及び前記収容部の外周部に形成されるボリュート状の第1の吐出流路を形成するメイン部と、
前記収容部の外方であって前記インペラの回転軸心の位置から側方に変位した位置を通り前記回転軸心に直交するライン上に配置される吐出口をその一端に有し、前記第1の吐出流路の二次側に連続し前記吐出口に至る第2の吐出流路を形成する、管状の吐出部と、 前記収容部の外方であって前記ライン上において前記吐出口と反対向きに開口して配される吸込口をその一端に有し、前記吸込口から前記第1の吐出流路の前記回転軸心方向の一端側を通って前記メイン部の一端側に接続され、断面形状が異形に構成された吸込流路を構成する管状の吸込部と、
を備える、ことを特徴とする、ポンプケーシング。
(2)
前記メイン部は、円柱状の空間を有する収容部の底部を構成するとともにその中央にインペラの流入口に対向配置され前記吸込部に連通する流入開口を有する底壁と、前記収容部の周りを前記第1の吐出流路を介して囲むとともに前記吐出部に連続する周壁と、を備え、
前記吸込流路の断面形状は、前記ボリュートの外方に位置する部位が前記第1の吐出流路に向かって膨らむ拡張部を有する、ことを特徴とする、(1)記載のポンプケーシング。
(3)
前記吸込流路は、前記吸込口における流路方向が前記回転軸心に交差する横向きであるとともに、前記流入開口における流路方向が前記回転軸心の方向であって、
前記吸込流路は、前記吸込口から、側方及び下方に湾曲して、前記流入開口に至ることを特徴とする(2)記載のポンプケーシング。
(4)
前記第1の吐出流路は、少なくともその始点位置付近において流路方向に直交する断面形状が異形であって、ボリュートの始点位置から終点位置に進むにしたがって、その流路中心位置が、前記回転軸心方向の他端側に変位することを特徴とする(1)記載のポンプケーシング。
(5)
前記吸込流路の流路方向に直交する流路断面積は、前記吸込口から、前記インペラの流入口の近傍の所定位置に至るまで漸次増加し、
前記第1の吐出流路及び前記第2の吐出流路の流路方向に直交する流路断面積は、下流側が漸次増加するように、変化することを特徴とする(1)記載のポンプケーシング。
(6)
(1)乃至(5)のいずれか記載のポンプケーシングと、
前記回転軸心方向の一端側にインペラ流入口を備え、外周部にインペラ流出口を備え、前記収容部に配される、インペラと、を備えることを特徴とするポンプ装置。
(7)
前記ポンプケーシングの下方に配置され、前記ポンプ装置を前記回転軸心が上下方向に沿う縦向きの姿勢で支持するとともに、前記下方に突出する前記吸込部の少なくとも一部分が配置される凹部または孔部を有する支持面を有する、架台を備えることを特徴とする、(6)記載のポンプ装置。
10…ポンプ装置、11…ポンプケーシング、12…インペラ、12a…インペラ流入口、12b…インペラ流出口、13…モータ、14…メカニカルシール、16…架台、16a…設置面、16b…凹部、17…ケーシング、17a…上部開口、17b…取付部、18…ケーシングカバー、20…メイン部、20a…収容部、21…底壁
、21a…流入開口、22…周壁、22b…突出壁、22c…流出開口、22d…隔壁部、22e…壁状部、23…吐出部、23a…吐出口、24…吸込部、24a…吸込口、24a…突出部、33…第1の吐出流路、34…第2の吐出流路、35…吸込流路、35a…拡張部。

Claims (7)

  1. インペラを収容する収容部、及び前記収容部の外周部に形成されるボリュート状の第1の吐出流路を形成するメイン部と、
    前記収容部の外方であって前記インペラの回転軸心の位置から側方に変位した位置を通るとともに前記軸心と直交する方向に沿って延びるライン上に配置される吐出口をその一端に有し、前記第1の吐出流路の二次側に連続し前記吐出口に至る第2の吐出流路を形成する、管状の吐出部と、 前記収容部の外方であって前記ライン上において前記吐出口と反対向きに開口して配される吸込口をその一端に有し、前記吸込口から前記第1の吐出流路の前記回転軸心方向の一側を通って前記メイン部の前記一方側に接続され、断面形状が異形に構成された吸込流路を構成する管状の吸込部と、
    を備え
    前記吐出口と前記吸込口とは同一ライン上において反対向きに開口するとともに、前記回転軸心は前記ラインからオフセットした位置にあることを特徴とする、ポンプケーシング。
  2. 前記メイン部は、円柱状の空間を有する前記収容部の底部を構成するとともにその中央に前記インペラの流入口に対向配置され前記吸込部に連通する流入開口を有する底壁と、前記収容部の周りを前記第1の吐出流路を介して囲むとともに前記吐出部に連続する周壁と、を備え、
    前記吸込流路の断面形状は、前記ボリュートの外方に位置する部位が前記第1の吐出流路に向かって前記ボリュートの外方及び回転軸方向の他方側に膨らむ拡張部を有する、ことを特徴とする、請求項1記載のポンプケーシング。
  3. 前記吸込流路は、前記吸込口における流路方向が前記回転軸心に交差する横向きであるとともに、前記流入開口における流路方向が前記回転軸心の方向であって、
    前記吸込流路は、前記吸込口から、側方及び下方に湾曲して、前記流入開口に至ることを特徴とする請求項2記載のポンプケーシング。
  4. 前記第1の吐出流路は、少なくともその始点位置付近において流路方向に直交する断面形状が異形であって、ボリュートの始点位置から終点位置に進むにしたがって、その流路中心位置が、前記回転軸心方向の他側に変位することを特徴とする請求項1記載のポンプケーシング。
  5. 前記吸込流路の流路方向に直交する流路断面積は、前記吸込口から、前記インペラの流入口の近傍の所定位置に至るまで漸次増加し、
    前記第1の吐出流路及び前記第2の吐出流路の流路方向に直交する流路断面積は、下流側が漸次増加するように、変化することを特徴とする請求項1記載のポンプケーシング。
  6. 請求項1乃至5のいずれか記載のポンプケーシングと、
    前記回転軸心方向の一方側にインペラ流入口を備え、外周部にインペラ流出口を備え、前記収容部に配される、インペラと、を備えることを特徴とするポンプ装置。
  7. 前記ポンプケーシングの下方に配置され、前記ポンプケーシングを前記回転軸心が上下方向に沿う縦向きの姿勢で支持するとともに、前記下方に突出する前記吸込部の少なくとも一部分が配置される凹部または孔部を有する支持面を有する、架台を備えることを特徴とする、請求項6記載のポンプ装置。
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