JP6639766B2 - 化粧シート及び化粧材 - Google Patents
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Description
1. 基材シート上に、少なくとも絵柄模様層、透明性樹脂層及び表面保護層を順に有する化粧シートであって、
(1) 前記化粧シートの表面に、凹凸模様が形成されており、
(2) 前記凹凸模様の十点平均粗さRz(JIS B 0601:1982)が、40μm以上63μm以下であり、
(3) 前記透明性樹脂層の厚さが70μm以上140μm以下であり、
(4) 前記透明性樹脂層のマルテンス硬さが10N/mm2以上30N/mm2未満であり、
(5) 前記凹凸模様の凸部の接触面積が20%以上70%以下である、
ことを特徴とする、化粧シート。
2. 前記化粧シートの上降伏点荷重が28N以上である、上記項1に記載の化粧シート。
3. 前記透明性樹脂層を構成する樹脂がオレフィン系樹脂である、上記項1又は2に記載の化粧シート。
4. 前記表面保護層を構成する樹脂が電離放射線硬化型樹脂である、上記項1〜3のいずれかに記載の化粧シート。
5. 前記表面保護層の光沢値(60°入射角)が10以下である、上記項1〜4のいずれかに記載の化粧シート。
6. 被着材上に、上記項1〜5のいずれかに記載の化粧シートが積層された、化粧材。
本発明の化粧シートは、基材シート上に、少なくとも透明性樹脂層及び表面保護層を順に有する化粧シートであって、
(1) 前記化粧シートの表面に、凹凸模様が形成されており、
(2) 前記凹凸模様の十点平均粗さRz(JIS B 0601:1982)が、40μm以上であり、
(3) 前記透明性樹脂層の厚さが70μm以上であり、
(4) 前記透明性樹脂層のマルテンス硬さが30N/mm2未満である、
ことを特徴とする。
本発明の化粧シートは、基材シートを有する。
基材シートの裏面(透明性樹脂層及び表面保護層が積層される面と反対側の面)には、必要に応じて、裏面プライマー層を設けてもよい。例えば、基材シートと被着材とを接着して化粧材を作製する際に効果的である。
本発明の化粧シートは、所望により、基材シート上に絵柄模様層を有していてもよい。絵柄模様層は、化粧シートに所望の絵柄(意匠)を付与するものであり、絵柄の種類等は限定的ではない。例えば、木目模様、レザー模様、石目模様、砂目模様、タイル貼模様、煉瓦積模様、布目模様、幾何学図形、文字、記号、抽象模様等が挙げられる。
基材シートと絵柄模様層との間には、必要に応じて、更に着色隠蔽層を形成してもよい。着色隠蔽層は、化粧シートのおもて面から木質板等の被着材の地色を隠蔽したい場合に設けられる。基材シートが透明性である場合は勿論、基材シートが隠蔽着色されている場合でも、隠蔽性を安定化するために形成してもよい。
透明性樹脂層と絵柄模様層との密着性を高めるため、絵柄模様層上に透明性接着剤層を形成してもよい。透明性接着剤層は、透明性のものであれば特に限定されず、無色透明、着色透明、半透明等のいずれも含む。
本発明の化粧シートは、基材シート上に透明性樹脂層を有する。
透明性樹脂層の上には、プライマー層を設けてもよい。プライマー層は、公知のプライマー剤を透明性樹脂層の表面に塗布することにより形成できる。プライマー剤としては、例えば、アクリル変性ウレタン樹脂(アクリルウレタン系樹脂)等からなるウレタン樹脂系プライマー剤、ウレタン−セルロース系樹脂(例えば、ウレタンと硝化綿の混合物にヘキサメチレンジイソシアネートを添加してなる樹脂)からなるプライマー剤、アクリルとウレタンのブロック共重合体からなる樹脂系プライマー剤等が挙げられる。プライマー剤には、必要に応じて、添加剤を配合してもよい。添加剤としては、例えば、炭酸カルシウム、クレー等の充填剤、水酸化マグネシウム等の難燃剤、酸化防止剤、滑剤、発泡剤、紫外線吸収剤、光安定剤などが挙げられる。添加剤の配合量は、製品特性に応じて適宜設定
できる。
本発明の化粧シートは、透明性樹脂層上に表面保護層が形成されている。上記表面保護層は限定的ではないが、表面保護層を構成する樹脂成分として電離放射線硬化型樹脂又は2液硬化型ウレタン系樹脂を含有することが好ましく、電離放射線硬化型樹脂を含有することがより好ましい。実質的には、これらの樹脂から形成されているものが好ましい。電離放射線硬化型樹脂又は2液硬化型ウレタン系樹脂により表面保護層を形成する場合には、化粧シートの耐摩耗性、耐衝撃性、耐汚染性、耐擦傷性、耐候性等を高め易い。
硬化反応である。
灯、ブラックライト、メタルハライドランプ等の光源が使用できる。紫外線の波長として
は、通常190〜380nmが好ましい。
器型、絶縁コア変圧器型、又は直線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加速
器が使用できる。その中でも、特に100〜1000keV、好ましくは100〜300keVのエネルギーをもつ電子を照射できるものが好ましい。電子線の照射量は、2〜15Mrad程度が好ましい。
本発明の化粧シートは、化粧シートの表面(最表面)に、凹凸模様が形成されている。当該凹凸模様は、エンボス加工によって好適に施される。
を加熱軟化させてエンボス版により加圧・賦形後、冷却する方法が好ましい方法として挙
げられる。エンボス加工には、公知の枚葉式又は輪転式のエンボス機が用いられる。凹凸
形状としては、例えば、浮造り模様(浮出した年輪の凹凸模様)、木目導管溝、石板表面凹凸(花崗岩劈開面等)、布表面テクスチャア、梨地、砂目、ヘアライン、万線条溝等がある。
<十点平均粗さRz>
本発明の化粧シートの表面に形成されている凹凸模様は、十点平均粗さRz(JIS B 0601:1982)が40μm以上である。十点平均粗さRzが上記範囲内であることにより、本発明の化粧シートは、触感性(凹凸感)に優れる。上記十点平均粗さRzは、60〜120μmが好ましい。
(i) まず、化粧シートを15cm×15cmに切り出す。
(ii) 当該切り出された化粧シートの表面粗さを、表面粗さ形状測定機:サーフコム120A((株)東京精密)にて測定する。上記化粧シートの表面粗さ測定は、測定距離2.5cm分の表面粗さを、凹凸模様が木目等の場合は木目と直角になる方向で、凹凸模様が木目等以外は任意の方向で測定する。
(iii) 上記(ii)の工程を、任意の3点で行うことで3つのRz値を得て、当該3つのRzの最高値及び最低値をそれぞれ上限値及び下限値としたRz範囲を決定する。
このRz範囲が40(μm)以上であれば、本発明における上記(2)の要件を満たす、としている。
本発明の化粧シートは、凹凸模様の凸部の接触面積が70%以下であることが好ましく、20〜50%がより好ましい。前記接触面積が上記範囲内であることにより、手または足で触れた際、凹凸模様をより感じることができる。なお、一般的には、上述のエンボス加工によって化粧シートに凹部が形成され、当該凹部が形成されていない箇所(部位)が凹凸模様の凸部である。
本発明の化粧シートは、上降伏点荷重が28N以上であることが好ましく、28〜40Nがより好ましい。前記上降伏点荷重が上記範囲内であることによって、化粧シートはさらに加工適性に優れる。特に、ラッピング加工により化粧シートを階段に加工する際、化粧シートが伸びたり、切れたりすることなく良好に加工を行うことができる。
本発明の化粧シートは、
(i) 基材シート上に、少なくとも透明性樹脂層及び表面保護層を順に有する積層体であって、
前記透明性樹脂層の厚さが70μm以上であり、
前記透明性樹脂層のマルテンス硬さが30N/mm2未満である、
積層体を得る工程1、及び
(ii) 前記積層体の前記表面保護層の上からエンボス加工を施すことにより、十点平均粗さRz(JIS B 0601:1982)が40μm以上である凹凸模様を形成する工程2、
を順に含む製造方法により得られる。ここで、前記積層体とは、エンボス加工による凹凸模様(エンボス模様)が賦型されていない以外は、本発明の化粧シートと同様である。各工程の説明については、上述の化粧シートにおける説明と同様である。
本発明の化粧シートは、
(i) 基材シート上に、少なくとも透明性樹脂層を有する積層体であって、
前記透明性樹脂層の厚さが70μm以上であり、
前記透明性樹脂層のマルテンス硬さが30N/mm2未満である、
積層体を得る工程1、
(ii) 前記積層体の前記透明性樹脂層の上からエンボス加工を施すことにより、前記積層体に凹凸模様を形成する工程2、及び
(iii) 前記透明性樹脂層上に表面保護層を形成する樹脂組成物を塗工することにより、表面保護層を形成するとともに、前記積層体上に形成された表面保護層の表面に形成されている前記凹凸模様の十点平均粗さRz(JIS B 0601:1982)を40μm以上とする工程3、
を順に含む製造方法によっても得られる。各工程の説明については、上述の化粧シートにおける説明と同様である。
本発明の化粧シートを被着材上に積層することにより、化粧材とすることができる。被着材は、限定的でなく、公知の化粧材に用いられる被着材と同様のものを用いることができる。例えば、木質材、金属、セラミックス、プラスチックス、ガラス等が挙げられる。特に、本発明の化粧シートは、木質材に好適に使用することができる。木質材としては、具体的には、杉、檜、欅、松、ラワン、チーク、メラピー等の各種素材から作られた突板、木材単板、木材合板、パーティクルボード、中密度繊維板(MDF)等が挙げられる。
80μm厚さの着色ポリエチレン(PE)フィルムからなる基材シートの裏面にプライマー層を設けた。次いで、基材シートのおもて面に絵柄模様層を印刷により形成し、さらに当該絵柄模様層上に接着剤層を形成した。当該層の上に80μm厚さの透明ポリプロピレン(PP)系樹脂( (i)ランダムPP(結晶化温度100℃)70質量部、及び(ii)オレフィン系エラストマー(結晶化温度90℃)30質量部 の樹脂 )のシートを押出しラミネート方式で積層し、透明性樹脂層を形成した。当該透明性樹脂層の表面にコロナ放電処理を施した後、前記透明性樹脂層の上に、2液硬化型ウレタン樹脂を塗工することにより、プライマー層を形成した。
(a)エンボスによる凹凸模様、(b)透明性樹脂層のマルテンス硬さ、(c)透明性樹脂層の厚さ等を適宜変更する以外は、実施例1と同様にして、実施例2〜6及び比較例1〜6の化粧シートを作製した。上記各化粧シートにおける上記(a)〜(c)、十点平均粗さRz、凹凸模様の凸部の接触面積、透明性樹脂層の樹脂成分、表面保護層の厚さ等は、それぞれ以下の表1及び表2に記載された通りである。
・PP樹脂A: (i)ランダムPP(結晶化温度100℃)70質量部 及び (ii)オレフィン系エラストマー(結晶化温度90℃)30質量部 の樹脂
・PP樹脂B: ランダムPP(結晶化温度100℃)100質量部の樹脂
実施例7
80μm厚さの着色PBTフィルムからなる基材シートの裏面にプライマー層を設けた。次いで、基材シートのおもて面に絵柄模様層を印刷により形成し、さらに当該絵柄模様層上に接着剤層を形成した。当該接着剤層の上に80μm厚さの透明ポリプロピレン(PP)系樹脂(上記PP樹脂A)のシートを押出しラミネート方式で積層し、透明性樹脂層を形成した。当該透明性樹脂層側を赤外線非接触方式のヒーターで加熱することにより基材シート及び透明性樹脂層を柔らかくした後、直ちに熱圧によるエンボス加工を行うことで木目模様の凹凸模様(木目4)を形成した。透明性樹脂層の表面にコロナ放電処理を施した後、前記透明性樹脂層の上に、2液硬化型ウレタン樹脂を塗工することにより、プライマー層を形成した。
20代〜40代の成人男女15人が実施例及び比較例で作製した各化粧シートの表面の凹凸感を、手触りで評価した。評価基準は、以下の通りである。なお、△、○及び◎が製品として合格である。
◎:凹凸感に優れていると感じた成人男女が10人以上である。
○:凹凸感に優れていると感じた成人男女が8人又は9人である。
△:凹凸感に優れていると感じた成人男女が6人又は7人である。
×:凹凸感に優れていると感じた成人男女が5人以下である。
JAS フローリング摩耗A試験に準じて試験を行い、試験後の各化粧シートの表面状態を目視にて評価した。評価基準は、以下の通りである。
○:絵柄模様の取られが認められない。
×:絵柄模様の取られが認められる。
ガーゼを用いて荷重300g/cm2で各化粧シート表面を1000往復こすり、試験後の各化粧シートの表面状態を目視にて評価した。評価基準は、以下の通りである。なお、△及び○が製品として合格である。
○:艶変化が認められない。
△:艶変化が若干認められるが、製品として問題ないレベルである。
×:明らかに艶変化が認められる。
JIS K 6732(1996)の試験方法に倣ってダンベル形試験片状に打ち抜いた各化粧シートを用意し、25℃の温度環境下、引張圧縮試験機(オリエンテック株式会社製:テンシロンRTC-1250A)を用い、引張速度50mm/min、チャック間距離80mmの条件で、各化粧シートの上降伏点荷重(N)を測定した。
厚さ2.5mmの中密度繊維板(MDF)上に各化粧シートを積層することにより各化粧材を得た後、積層した面とは反対の面(木質基材が出ている面(化粧シートが貼られていない側の面)にV字状の溝を入れ、さらに当該溝を起点に化粧材を直角に折り曲げる(即ち、化粧シート面が山折りで木質基材面が谷折りとなるように化粧材を直角に折り曲げる)ことにより、化粧材中の化粧シートの白化の状態を目視にて評価した。評価基準は、以下の通りである。なお、△及び○が製品として合格である。
○:化粧シートの折り曲げた部分が白化していない。
△:化粧シートの折り曲げた部分が若干白化しているが、製品として問題ないレベルである。
×:化粧シートの折り曲げた部分が明らかに白化している。
上記試験例5と同様にして各化粧材を得た後、上記試験例5と同様の方法によって直角に折り曲げることにより、化粧材中の化粧シートの割れの状態を目視にて評価した。評価基準は、以下の通りである。なお、△、○及び◎が製品として合格である。
◎:化粧シートの折り曲げた部分が全く割れていない。
○:化粧シートの折り曲げた部分に軽微な割れがあるが、目立たない。
△:化粧シートの折り曲げた部分に若干割れがあるが、製品として問題ないレベルである。
×:化粧シートの折り曲げた部分が明らかに割れている。
JIS K 6732(1996)の試験方法に倣ってダンベル形試験片状に打ち抜いた各化粧シートを用意し、25℃の温度環境下、引張圧縮試験機(オリエンテック株式会社製:テンシロンRTC-1250A)を用い、引張速度50mm/min、チャック間距離80mmの条件で引張試験を行った。これにより、上記各化粧シートが塑性変形する荷重を測定した。評価基準は、以下の通りである。
○:塑性変形する荷重が28N以上である。
×:塑性変形する荷重が28N未満である。
各化粧シートの裏面に両面テープ((株)寺岡製作所製 No.751)を貼り、12mm合板の端辺(厚さ部分、又は断面部分)を覆うようにして前記各化粧シートを貼り合わせた。評価基準は、以下の通りである。なお、△及び○が製品として合格である。
○:貼り合わせた部分のシートに浮きがない。
△:貼り合わせた部分に、軽微な浮きがある。
×:貼り合わせた部分に、明らかな浮きがある。
2. 着色隠蔽層
3. 絵柄模様層
4. 透明性樹脂層
5. プライマー層
6. 表面保護層
7. 凹凸模様の凸部
Claims (6)
- 基材シート上に、少なくとも絵柄模様層、透明性樹脂層及び表面保護層を順に有する化粧シートであって、
(1) 前記化粧シートの表面に、凹凸模様が形成されており、
(2) 前記凹凸模様の十点平均粗さRz(JIS B 0601:1982)が、40μm以上63μm以下であり、
(3) 前記透明性樹脂層の厚さが70μm以上140μm以下であり、
(4) 前記透明性樹脂層のマルテンス硬さが10N/mm2以上30N/mm2未満であり、
(5) 前記凹凸模様の凸部の接触面積が20%以上70%以下である、
ことを特徴とする、化粧シート。 - 前記化粧シートの上降伏点荷重が28N以上である、請求項1に記載の化粧シート。
- 前記透明性樹脂層を構成する樹脂がオレフィン系樹脂である、請求項1又は2に記載の化粧シート。
- 前記表面保護層を構成する樹脂が電離放射線硬化型樹脂である、請求項1〜3のいずれかに記載の化粧シート。
- 前記表面保護層の光沢値(60°入射角)が10以下である、請求項1〜4のいずれかに記載の化粧シート。
- 被着材上に、請求項1〜5のいずれかに記載の化粧シートが積層された、化粧材。
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