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JP6646097B2 - 土留め部材、土留め部材の設置方法 - Google Patents
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本発明は土留め部材、土留め部材の設置方法に関する。
土留め柵や土留め擁壁などの土留め部材として、再生プラスチックを使用したものが使用されるようになっている。
従来、地表に適宜間隔で立設された複数の支柱間に柵体が架設されてなる土留め柵において、支柱は鋼管に合成樹脂を被覆して作製された合成樹脂被覆鋼管の一端に先端が円錐状に形成された栓状体が取り付けられ、他端に金属製の帽子状蓋体が被せられてなり、柵体は合成樹脂製網状体の4辺に金属製枠体が取着されてなる土留め柵が知られている(特許文献1)。
特開平10−037200号公報
しかしながら、柵体や壁体などの壁面部材を支える鋼管からなる支柱を地中深く打ち込むことは困難であり、土留め部材の設置作業性が悪く、施工費も高くなるという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、設置作業性を向上することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る土留め部材は、
壁面部材を複数の支柱部材で支える土留め部材であって、
前記支柱部材は、
前記壁面部材と連結する支柱と、
複数本の杭と、
前記支柱と前記複数本の杭とを結合する結合部材と、を含み、
前記結合部材は、前記支柱を中心として周囲に少なくとも2つの杭固定部を有し、
前記複数の杭は、前記2つの杭固定部にそれぞれ固定される
構成とした。
本発明によれば、設置作業性を向上することができる。
本発明の第1実施形態に係る土留め部材の正面説明図である。 同じく平面説明図である。 同じく側面説明図である。 同じく要部拡大断面説明図である。 同じく支柱部材の斜視説明図である。 同土留め部材の設置方法の説明に供する説明図である。 本発明の第2実施形態における土留め部材の設置状態を説明する側面説明図である。 本発明の第3実施形態に係る土留め部材を説明する側面説明図である。 本発明の第4実施形態に係る土留め部材における支柱部材の斜視説明図である。 本発明の第5実施形態に係る土留め部材における支柱部材の斜視説明図である。 本発明の第6実施形態に係る土留め部材における支柱部材の斜視説明図である。 図11のA−A線に沿う断面説明図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。本発明の第1実施形態について図1ないし図5を参照して説明する。図1は同実施形態に係る土留め部材の正面説明図、図2は同じく平面説明図、図3は同じく側面説明図、図4は同じく要部拡大断面説明図、図5は同じく支柱部材の斜視説明図である。
土留め部材1は、土52を留める壁面部材2と、壁面部材2を支える複数の支柱部材3とで構成されている。
壁面部材2は、再生プラスチック製の複数の土留め板21をつなぎ板22で連結したものであり、土留め板21とつなぎ板22とはボルト23で固定されている。
この壁面部材2はボルト41で支柱部材3に固定している。ボルト41は壁面部材2を貫通するさや管42内を通している。本実施形態では、壁面部材2は、土留め板21を3段積み上げている。
支柱部材3は、壁面部材2と連結され、一部が地中51に打ち込まれるパイプ状部材である支柱31と、地中51に打ち込まれる複数本の杭32と、支柱31と複数本の杭32とを結合する結合部材33とを含む。
支柱31の上端部分は、樹脂製筒状部材である擬木24内に挿入され、擬木24とともにボルト41で壁面部材2と連結される。
支柱31の下端部分は、結合部材33を貫通し、結合部材33に溶接などで固定されている。この支柱31の下端部分の結合部材33からの突出している先端部分31aは、土留め部材1を設置するときの仮支え用の地中杭となる部分であり、突出し量(根入れ量)は、例えば、60〜70cmmとしている。
結合部材33は、断面矩形状の部材の長手方向(長さL2の方向)の両端部で、短手方向(幅L1の方向)の両側部に、それぞれ杭32を固定する杭固定部35を溶接などで一体に設けて構成している。なお、結合部材33の長手方向両端部開口は蓋部材34を設けて補強しているが、蓋部材34を設けないで開口状態のままにすることもできる。
杭固定部35は、有底の箱状部であり、底部に杭32が貫通する穴部35aが設けられている。杭固定部35には、杭固定部35内に杭32の上端部が突き出している状態で、杭固定部35の穴部35aと杭32との間を例えばシリコーングリースなどの封止剤36で封止した状態で、杭固定部35内にモルタル、コンクリートなどの固定材37を充填して固化させる。
これにより、杭32と杭固定部35とが固定され、支柱31と杭32とが結合部材33で強固に結合される。
杭32は、支柱31よりも地中51への打設が容易な部材で構成している。本実施形態では、杭32として異形鉄筋杭を使用しているが、これに限るものではない。
次に、この土留め部材の設置方法について図6も参照して説明する。図6は同設置方法の説明に供する説明図である。
まず、図6(a)に示すように、支柱部材3の支柱31の先端部分31aを、所定の深さ、例えば60〜70cm分、地中51に打ち込む。このとき、支柱31には結合部材33が溶接などで固定されている。
結合部材33は、図2及び図5に示すように、長手方向(長さL2の方向)が壁面部材2の前後方向(壁面部材2に沿う方向に直交する方向)になり、短手方向(幅L1の方向)が壁面部材2に沿う方向になるように配置する。
そして、図6(b)に示すように、結合部材33の杭固定部35の穴部35aを通して、杭32を杭固定部35と固定可能な状態で、杭32を所定の深さまで地中51に打ち込む。本実施形態では、4本の杭32の打ち込んだ後、杭固定部35の穴部35aと杭32との間を封止剤36で封止し、杭固定部35内に、モルタル、コンクリートなどの固定材37を流し込んで固化させる。
これにより、結合部材33を介して支柱31と複数本の杭32とが結合される。
その後、図6(c)に示すように、壁面部材2と支柱部材3とをボルト41などで固定して土留め部材1を完成する。本実施形態では、地表が平坦面であり、結合部材33は地中51に埋設された状態にしているが、これに限るものではない。
ここで、相対的に大径のパイプ状の支柱31を地中深く打ち込むことは困難であるのに対して、異形鉄筋杭などの杭32を地中に深く打ち込むことは容易である。したがって、土留め部材1の設置作業性が向上し、施工費の低減を図ることができる。
また、1本の支柱31が受ける力を、結合部材33を介して、複数の杭32に分散して受けることで、十分な強度を確保することができる。
次に、本発明の第2実施形態について図7を参照して説明する。図7は同実施形態における土留め部材の設置状態を説明する側面説明図である。
本実施形態では、土留め部材1を傾斜面53に設置している。この場合、結合部材33の一部は地中51に埋設しないで地表に現出している状態とすることができる。
このような状態でも土留め部材1を設置することができる。
次に、本発明の第3実施形態について図8を参照して説明する。図8は同実施形態に係る土留め部材を説明する側面説明図である。
本実施形態では、結合部材33の杭固定部35の高さH1を、結合部材33の支柱31を固定している部分(これを「本体部33a」という。)の高さよりも地中方向(壁面部材2と連結する側と反対方向)に高くしている。
また、結合部材33への支柱31の固定位置は、支柱31から結合部材33の壁面部材2の土52を留める側の端部までの距離L21よりも、支柱31から結合部材33の壁面部材2の土52を留める側と反対側の端部までの距離L22の方が長くなる位置としている。
このように、距離L22が長くなるように支柱31の固定位置を偏らせることで、土留め部材1の土圧に対する耐力が向上する。
また、壁面部材2を挟んで前後に配置される杭32A、32Bは、壁面部材2の土52を留める側に配置する杭32Bの長さh1よりも、支壁面部材2の土52を留める側と反対側に配置する杭32Aの長さh2を長くしている。
これにより、傾斜面53などに土留め部材1を設置するときでも、杭32を十分な深さまで打ち込むことができ、土留め部材1の土圧に対する耐力が向上する。
次に、本発明の第4実施形態について図9を参照して説明する。図9は同実施形態に係る土留め部材における支柱部材の斜視説明図である。
本実施形態では、支柱部材3は、結合部材33に2つの杭固定部35を設け、2本の杭32で固定する構成としている。
壁面部材2の高さが低いような場合には2本の杭32でも十分な強度を確保することができる。
次に、本発明の第5実施形態について図10を参照して説明する。図10は同実施形態に係る土留め部材における支柱部材の斜視説明図である。
本実施形態では、支柱部材3は、結合部材33を平面形状で略三角形状として、3辺にそれぞれ杭固定部35を設けて、3本の杭32で固定する構成としている。
次に、本発明の第6実施形態について図11及び図12を参照して説明する。図11は同実施形態に係る土留め部材における支柱部材の斜視説明図、図12は図11のA−A線に沿う断面説明図である。
本実施形態では、鉄筋杭からなる杭32の上端部にはネジ部60が形成されている。そして、杭32の上端部は、結合部材33の貫通穴33c、33dを貫通し、結合部材33の上下で締結具であるナット61、62によって締付けられ、杭32が結合部材33に固定されている。
本実施形態の土留め部材を設置するときには、杭32を所定の位置に打ち込み、杭32の上端部のねじ部60にナット61を装着した後、杭32のねじ部60を結合部材33の貫通穴33c、33dを通し、杭32に結合部材33を嵌め込む。その後、ナット62を締め付けて、杭32を結合部材33に固定する。なお、下側のナット61は必ずしも必要ではなく、結合部材33を係止できるフランジ部などであってもよい。また、杭32として鋼管を使用することもできる。
1 土留め部材
2 壁面部材
3 支柱部材
24 擬木(筒状部材)
31 支柱(パイプ状部材)
32、32A、32B 杭
33 結合部材
34 補強板
35 杭固定部

Claims (9)

  1. 壁面部材を複数の支柱部材で支える土留め部材であって、
    前記支柱部材は、
    前記壁面部材と連結する支柱と、
    複数本の杭と、
    前記支柱と前記複数本の杭とを結合する結合部材と、を含み、
    前記結合部材は、前記支柱の周りに少なくとも2つの杭固定部を有し、
    前記複数の杭は、前記2つの杭固定部にそれぞれ固定される
    ことを特徴とする土留め部材。
  2. 前記支柱は、前記結合部材を貫通した状態で前記結合部材に結合され
    前記支柱は、地中に打ち込まれる長さを有している
    ことを特徴とする請求項1に記載の土留め部材。
  3. 前記杭固定部は、箱状であり、
    前記杭固定部に充填される固定材で前記杭が固定される
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の土留め部材。
  4. 前記杭は、前記結合部材に締結具で固定される
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の土留め部材。
  5. 前記杭は異形鉄筋杭又は鋼管である
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかい記載の土留め部材。
  6. 壁面部材と連結する支柱と、
    複数本の杭と、
    前記支柱と前記複数本の杭とを結合する結合部材と、を含み、
    前記結合部材は、前記支柱を中心として周囲に少なくとも2つの杭固定部を有し、
    前記複数の杭は、前記2つの杭固定部にそれぞれ固定される土留め部材を設置する方法であって、
    前記結合部材に固定された前記支柱の端部を地中に打ち込む工程と、
    前記結合部材と固定可能な状態で前記複数本の杭を前記地中に打ち込む工程と、
    前記杭を前記結合部材の杭固定部に固定する工程と、を行う
    ことを特徴とする土留め部材の設置方法。
  7. 前記結合部材の少なくとも一部は地中に埋設した状態にする
    ことを特徴とする請求項に記載の土留め部材の設置方法。
  8. 前記結合部材は、前記杭と固定する箱状の杭固定部を有し、
    前記杭を前記結合部材に固定する工程では、前記杭固定部内にモルタル又はコンクリートを充填する
    ことを特徴とする請求項6又7に記載の土留め部材の設置方法。
  9. 前記杭を前記結合部材に固定する工程では、前記杭を締結具で固定する
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の土留め部材の設置方法。
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