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JP6647150B2 - 情報表示装置 - Google Patents
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本発明は、情報表示装置に関する。
特許文献1は、画面に表示された画像(表示情報)を見ているユーザが眼を見開いているかそれとも目を細めているかといった眼の開き具合に応じて、表示情報を拡大表示または縮小表示する装置を開示する。
特開2013−228490号公報
ユーザが、通常の状態よりも眼を見開いているかそれとも目を細めているかあるいは通常の状態であるかといった眼の開き具合(「瞼開度」等と呼ばれることもあり、以下そのように言う場合もある。)を変えると、ユーザの眼に入射する光量が減少するので、表示情報が暗く見えてしまうという問題がある。このような問題について、特許文献1では何ら検討がなされていない。また、ユーザが瞼開度を変えたからといって、ユーザが表示情報を拡大表示または縮小表示することを要望しているとは限らない。したがって、瞼開度に応じた適切な表示を行うという点で、改善の余地がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、瞼開度に応じた適切な表示を行うことが可能な情報表示装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る情報表示装置は、表示情報を表示するとともに当該表示情報の表示態様を変更する表示手段と、表示手段によって表示される表示情報を見ているユーザの瞼開度を検出する検出手段と、を備え、表示手段は、検出手段によって検出された瞼開度に応じて、表示情報の輝度およびコントラスト比の少なくとも一方を変更することによって、表示態様を変更する。
上記の情報表示装置では、表示情報を見ているユーザの瞼開度が検出され、検出された瞼開度に応じて、表示情報の輝度およびコントラスト比の少なくとも一方が変更される。たとえば、瞼開度が小さいほど、ユーザの眼に入射する光量が減少するので、表示情報の輝度およびコントラスト比の少なくとも一方を大きくすることで、瞼開度が小さくなったときに表示情報が暗く見えてしまうことを防ぐように表示情報の表示態様を変更することができる。したがって、瞼開度に応じた適切な表示を行うことができる。
表示情報は、複数の画像を重ね合わせた重畳画像であって、複数の画像のうちの一部の画像が、ユーザが見たときに当該一部の画像を通して他の画像を視認できるような透過率を有する画像である当該重畳画像であり、表示手段は、さらに、検出手段によって検出された瞼開度に応じて、重畳画像における一部の画像の透過率を変更することによって、表示態様を変更してもよい。この場合、一部の画像の透過率が低くなるほど一部の画像が他の画像よりも見やすくなり、逆に、一部の画像の透過率が高くなるほど他の画像が一部の画像よりも見やすくなる。したがって、瞼開度に応じて透過率を変えることで、重畳画像に含まれるそれぞれの画像が見やすくなるように表示情報の表示態様を変更することもできる。
重畳画像は、原文および翻訳文を重ね合わせた重畳画像であってよい。これにより、瞼開度に応じて、原文および翻訳文のそれぞれが見やすくなるように表示情報の態様を変更することができる。
重畳画像は、周辺画像および当該周辺画像に関する関連画像を重ね合わせた重畳画像であってよい。たとえば、関連画像は、周辺画像中に示される現実に存在する物に関する、拡張現実(AR)空間での情報を表示する画像とすることができる。その場合、瞼開度に応じて、周辺画像(つまり現実に存在する物)の表示および関連画像(拡張現実空間での情報)の一方を表示することによって、表示情報の表示態様を変更することもできる。
表示情報は、ユーザが仮想空間を見たときにユーザの前方に映る前方画像であり、表示手段は、さらに、検出手段によって検出された瞼開度に応じて、前方画像における被写界範囲を変更することによって、表示態様を変更してもよい。3次元空間である仮想空間には、異なる位置にさまざまな対象物が存在している。ここで、ユーザが仮想空間を見たときにユーザの前方に映る前方画像として、被写界範囲内に位置する対象物がはっきりと見え、それ以外の対象物はぼやけて見えるような前方画像を表示することで、仮想空間がよりリアルなものとなる。上記構成によれば、そのような仮想空間の前方画像を表示する場合に、瞼開度に応じて被写界範囲、つまり前後方向において対象物がはっきりと見える範囲(被写界深度)およびその中心の位置(焦点位置)を変更することによって、表示情報の表示態様を変更することもできる。
本発明によれば、瞼開度に応じた適切な表示を行うことが可能になる。
実施形態に係る装置の概略構成を示す図である。 装置のハードウェア構成を示す図である。 表示態様の変更の例を示す図である。 表示態様の変更の例を示す図である。 表示態様の変更の例を示す図である。 表示態様の変更の例を示す図である。 表示態様の変更の例を示す図である。 装置において実行される処置の一例を示すフローチャートである。 装置において実行される処置の一例を示すフローチャートである。 装置において実行される処置の一例を示すフローチャートである。 変形例に係る装置の概略構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、実施形態に係る情報表示装置(以下、単に「装置」という場合もある)の概略構成を示す図である。装置10は、テレビ、モニタ、PC、スマートフォンおよびウェアラブル機器(スマートグラスおよびVR(Virtual Reality)ゴーグルなど)のようなさまざまな電子機器として実現され得る。装置10は、そのようなさまざまな電子機器で扱われる表示情報をユーザに提供する。装置10は、後述の原理により、表示情報の表示態様を、ユーザが手および指などを用いて機器を操作することなく切り替えることを可能とする。
表示情報の例について説明する。表示情報は、たとえば複数の画像を重ね合わせた重畳画像であってよい。重畳画像の例としては、翻訳に関する画像がある。翻訳に関する画像は、原文および翻訳文を重ね合わせて構成される重畳画像であり、たとえば、WEB画面に表示されている文を原文とし、当該原文およびその翻訳文を重ね合わせて構成される。翻訳に関する画像以外にも、重畳画像として、たとえば、建物のフロアガイドの画像であって対象フロアの異なる複数の画像(1階〜3階等のそれぞれのフロアガイドの画像)を重ね合わせて構成される重畳画像、レストランのメニューの画像であって説明文が異なる複数の画像を重ね合わせて構成される重畳画像などがある。レストランのメニュー画像における異なる説明文の例としては、「ラーメン 390円 あっさりした美味しいラーメンです」、「熱量:579Kcal たんぱく質:22g 脂質:17.0g 炭水化物:82.6g 食塩:7.4g」、「アレルギー 卵 乳 小麦」」などが考えられる。さらにその他にも、マンガの画像であって絵柄、吹き出し文字の異なる複数の画像を重ね合わせて構成される重畳画像などがある。異なる吹き出し文字の例は、人物が述べているセリフ、それについての追加の情報(たとえばその人物の心情)である。重畳画像のさらに別の例としては、拡張現実(AR)空間に関する画像がある。AR空間に関する画像は、装置10の周辺画像および関連画像を重ね合わせて構成される重畳画像である。関連画像は周辺画像に関連する画像であり、関連画像の例としては、周辺画像中の文(原文)を翻訳文に置き代えた画像がある。また、表示情報は、仮想空間に関する画像であってよい。仮想空間に関する画像としては、ユーザが仮想空間を見たときにユーザの前方に映る画像(前方画像)がある。
ここで、装置10のハードウェア構成の例を図2を参照して説明する。図2に示されるように、装置10は、物理的には、1または複数のCPU(Central Processing Unit)101、主記憶装置であるRAM(Random Access Memory)102およびROM(Read Only Memory)103、データ送受信デバイスである通信モジュール104、半導体メモリなどの補助記憶装置105、ユーザ操作の入力を受け付ける入力装置106、ディスプレイといった出力装置107などを備えるコンピュータとして構成され得る。後述の装置10の各機能は、たとえば、CPU101、RAM102などのハードウェア上に1または複数の所定のコンピュータソフトウェア(プログラム)を読み込ませることにより、CPU101の制御のもとで通信モジュール104、入力装置106、出力装置107などを動作させるとともに、RAM102および補助記憶装置105におけるデータの読み出しおよび書き込みを行うことで実現することができる。
再び図1に戻り、装置10は、入力部11と、作成部12と、検出部13と、記憶部14と、出力部15とを含む。また、装置10は上述の種々の画像を表示するための画面を備えている。画面への表示情報の表示は、後述の出力部15によって行われる。
入力部11は、上述のさまざまな表示情報の基礎となるデータを入力する部分である。表示情報が翻訳に関する画像である場合には、入力部11は、原文を含む原文情報を入力する。原文情報はたとえば上述のWEB画面であり、その場合、原文情報は、HTML等の形式で取得されてもよいし、画像データとして取得されてもよい。表示情報がAR空間に関する画像である場合には、入力部11は、装置10の周辺画像を入力する。周辺画像は、たとえばカメラなどの撮像装置を用いて取得することができる。また、表示情報が仮想空間に関する画像である場合には、入力部11は、仮想空間の情報を入力する。仮想空間の情報とは、たとえば、仮想空間中に存在するさまざまな対象物の位置(座標)、形状、種類などの情報である。なお、表示情報の基礎となるデータは、装置10内の記憶部(たとえば後述の記憶部14)に予め収容されていてもよく、その場合には、記憶部からそのデータを直接取得することもできるし、そのデータを取得するためのAPI(Application Programming Interface)等を用いて取得することもできる。
作成部12は、入力部11によって入力されたデータに基づいて、表示情報を作成する部分である。具体的に、以下、表示情報が翻訳に関する画像、AR空間に関する画像および仮想空間に関する画像のそれぞれの場合について説明する。
[翻訳に関する画像の作成]
表示情報が翻訳に関する画像の場合、作成部12は、原文および翻訳文を重ね合わせた重畳画像を表示情報として作成する。具体的に、まず、作成部12は、入力部11によって入力された原文情報に含まれる文を、原文として取得する。原文情報が画像データの場合には、作成部12は、たとえば、OCR(Optical Character Recognition)機能を用いることによって、画像データに含まれる文字を認識し、認識した文字で構成される文を原文として取得する。なお、画像情報がHTML等の形式で表される場合には、HTMLで記述される文を原文として取得してもよい。
また、作成部12は、取得した原文の翻訳文を取得する。翻訳には、種々の公知の機械翻訳技術が用いられてよい。機械翻訳にはさまざまな翻訳エンジンが用いられてよい。それらの翻訳エンジンは、作成部12が利用可能であれば、装置10内に設けられていてもよいし、装置10の外部(たとえば外部サーバ)に設けられていてもよい。翻訳文の翻訳言語は、予め定められた言語であってもよいし、ユーザ操作によって指定されてもよい。ユーザ操作によって指定される場合には、たとえば入力部11がそのユーザ操作の入力を受け付ける。翻訳言語は異なる複数の翻訳言語であってもよく、その場合、作成部12は、原文について、異なる翻訳言語を用いた複数の翻訳文をそれぞれ取得する。
そして、作成部12は、取得した原文および翻訳文を重ね合わせた重畳画像を作成する。重畳画像においては、原文の位置に翻訳文が位置するように原文および翻訳文が重ね合されることによって、原文のレイアウトが維持される。ここで、単に原文および翻訳文を重ね合わせただけでは、ユーザが画面を見た時に、原文および翻訳文の一方しか視認することができない。たとえば、ユーザから見たときに原文が翻訳文よりも手前に位置(つまり翻訳文が原文の背後に位置)するように重ね合わせると、ユーザは原文は視認できるが翻訳文は視認できない。
そこで、作成部12は、原文および翻訳文を用いて、重ね合わせの態様の異なる複数の重畳画像を、表示態様の異なる複数の表示情報として作成する。具体的に、作成部12は、原文および翻訳文のうちの少なくとも一方に透過率を付与し、そのような透過率を有する原文および/または翻訳文を用いた重畳画像を少なくとも一つ作成する。ここでの透過率は、ユーザが後述の出力部15によって表示されたその重畳画像を見たときに原文および翻訳文の一方を通して他方を視認できるような透過率である。たとえば、透過率を付与する原文および/または翻訳文を、枠等を用いて区切りボックス化したうえでボックスの背景色を定め、その文および背景色の両方に上述の透過率を付与してもよい。ボックスのサイズは、ボックス化されていない文をその内側に含むサイズとすることで、原文のレイアウトを保持することができる。上述のように原文が翻訳文よりも手前に位置するように両者が重ね合されている場合には、原文が上述の透過率を有するようにするとよい。その場合、原文の透過率が小さいほど原文は視認しやすくなるが、翻訳文は視認しにくくなる。逆に、原文の透過率が大きいほど翻訳文は視認しやすくなるが、原文は視認しにくくなる。原文の透過率を最小(ゼロ)に設定して、原文のみが視認できるようにすることもできる。
先に説明したように作成部12が複数の翻訳言語のそれぞれについて原文の翻訳文を取得してもよい。その場合、作成部12は、原文および2つ以上の翻訳文(つまり3つ以上の文)の少なくとも一つに透過率を付与し、それらの文を用いて、重ね合わせの態様の異なる複数の重畳画像を、表示態様の異なる複数の表示情報として作成する。
[AR空間に関する画像の作成]
表示情報がAR空間に関する画像である場合、作成部12は、周辺画像および関連画像を重ね合わせた重畳画像を表示情報として作成する。具体的に、まず、作成部12は、入力部11によって入力された周辺画像から、関連画像を作成する。たとえば関連画像が周辺画像中の文(原文)を翻訳文に置き代えた画像である場合、作成部12は、周辺画像に含まれる案内表示および広告などに示される文を原文とした翻訳文を作成する。翻訳文の作成手法については上述のとおりである。そして、作成部12は、周辺画像および関連画像を重ね合わせた重畳画像を作成する。周辺画像および/または関連画像は、上述のような透過率を有する画像である。作成部12は、異なる透過率を有する周辺画像および/または関連画像を用いて、重ね合わせの態様の異なる複数の重畳画像を、表示態様の異なる複数の表示情報として作成する。なお、翻訳文は、複数の翻訳言語のそれぞれについての複数の翻訳文であってもよく、その場合には、それぞれの翻訳文を用いた関連画像(つまり複数の関連画像)が作成されてもよい。
[仮想空間に関する画像の作成]
表示情報が仮想空間に関する画像である場合、作成部12は、仮想空間の前方画像を表示情報として作成する。具体的に、作成部12は、入力部11によって入力された仮想空間の情報を用いて、ユーザが仮想空間を見たときにユーザの前方に映る画像を前方画像として作成する。ここで、作成部12は、前方画像が被写界範囲を有するように、前方画像を作成する。被写界範囲は、仮想空間において対象物がはっきりと見える領域を示している。被写界範囲は、たとえば、ユーザから見た前後方向におけるその領域の長さ(被写界深度)、および、その領域の中心点(焦点)の位置を用いて定められる。前方画像が被写界範囲を有することによって、被写界範囲内に位置する対象物がはっきりと見え、それ以外の対象物はぼやけて見えるような前方画像が表示されるので、仮想空間がよりリアルなものとなる。作成部12は、異なる被写界範囲について複数の前方画像を作成することによって、被写界範囲の異なる複数の前方画像を、表示態様の異なる複数の表示情報として作成する。
検出部13は、画面に表示されている表示情報を見ているユーザの瞼開度を検出する部分(検出手段)である。瞼開度の検出手法はとくに限定されず、種々の公知の手法が用いられてよい。たとえば、上述のカメラなどの撮像装置によって撮像されたユーザの顔を含む画像から、瞼開度を検出してよい。他の検出手法として、ヒトの眼球に関する情報(たとえば眼電位等)を測定可能なセンサーを用いてその測定結果から瞼開度を検出する手法なども考えられる。
記憶部14は、装置10において実行される処理に必要な種々の情報を記憶する部分である。たとえば、記憶部14は、上述の作成部12によって作成された表示情報を記憶してよい。また、出力部15は、後述する瞼開度と透過率とを対応づけたデータテーブルを記憶してよい。
出力部15は、作成部12によって作成された表示情報を表示する部分(表示手段)である。ここで、本実施形態では、出力部15は、検出部13によって検出された瞼開度に応じて、表示情報の表示態様を変更する。表示態様の変更としては、表示情報の種類(翻訳に関する画像、AR空間に関する画像および仮想空間に関する画像)に関わらず行うことができる共通の変更(後述の第1の表示態様の変更)と、表示情報の種類に応じて行われる変更(後述の第2〜第4の表示態様の変更)とがある。第1の表示態様の変更、および、第2〜第4の表示態様の変更のいずれかを、組み合わせて行うこともできる。その場合、第1の表示態様と、第2〜第4の表示態様の変更のいずれかとが、同時に実行される。
[第1の表示態様の変更]
表示情報の種類に関わらず行うことができる共通の変更について説明する。この場合、出力部15は、検出部13によって検出された瞼開度に応じて、表示情報の輝度およびコントラスト比の少なくとも一方を変更することによって、表示情報の表示態様を変更する。たとえば、瞼開度と、輝度およびコントラスト比とを対応づけたデータテーブルが記憶部14に記憶されており、当該データテーブルを参照することによって、出力部15は、瞼開度に応じた輝度および/またはコントラスト比(以下、単に「輝度等」と言う場合もある)を選択する。そして、出力部15は、表示情報が表示される画面の輝度等を、選択した輝度等と同じか最も近い輝度等に設定する。輝度およびコントラスト比の設定は、たとえば画面を構成するディスプレイの光量を少なくとも部分的に変更することによって行うことができる。瞼開度と輝度およびコントラスト比との対応づけにおいては、瞼開度が小さくなるにつれて輝度等が大きくなるように定められてよい。瞼開度の変化に対して輝度等がリニアに変化するように定められていてもよい。
上述の表示情報の表示態様の変更の例について、図3を参照して説明する。ここでは、装置10のユーザがユーザUとして、表示情報が表示される装置10の画面が画面Dとして図示される。装置10はVRゴーグルであり、表示情報は仮想空間の前方画像である。この例では、ユーザUが眼を細める(瞼開度が小さくなる)につれて、画面Dに表示されている表示情報の輝度が大きくなる。具体的に、図3の(a)に示されるようにユーザUが眼を見開いている(瞼開度が大きい)ときよりも、図3の(b)に示されるようにユーザUが眼を細めている(瞼開度が小さい)ときの方が、画面Dに表示されている表示情報の輝度が大きい。なお、輝度とともにコントラスト比が大きくなってもよいし、輝度に代えてコントラスト比が大きくなってもよい。このように瞼開度に応じて表示情報の輝度および/またはコントラスト比を変える(自動調整する)ことによって、瞼開度が小さくなるほどユーザの眼に入射する光量が減少して表示情報が暗く見えてしまうことを防ぐことができる。
[第2の表示態様の変更]
表示情報が翻訳に関する画像である場合の表示態様の変更について説明する。先に説明したように、翻訳に関する画像は、原文および翻訳文を重ね合わせた重畳画像である。出力部15は、検出部13によって検出された瞼開度に応じて、重畳画像における一部の画像の透過率を変更することによって、重畳画像の重ね合わせの態様を変更する。具体的に、出力部15は、瞼開度に応じて、作成部12によって作成された異なる透過率を有する原文および/または翻訳文を用いた複数の重畳画像のうちのいずれかの重畳画像を表示する。たとえば、瞼開度と透過率とを対応づけたデータテーブルが記憶部14に記憶されており、当該データテーブルを参照することによって、出力部15は、瞼開度に応じた透過率を選択する。そして、出力部15は、作成部12によって作成された複数の重畳画像のうちの、選択した透過率と同じか最も近い透過率を有する原文および/または翻訳文を用いた重畳画像を表示する。瞼開度と透過率との対応付けにおいては、たとえば、瞼開度が小さくなるにつれて透過率が大きくなるように定められていてもよいし、瞼開度が小さくなるにつれて透過率が小さくなるように定められていてもよい。瞼開度の変化に対して透過率がリニアに変化するように定められていてもよい。
上述の表示態様の変更の例について、図4を参照して説明する。ここでは、装置10はスマートフォンであり、表示情報は、原文および翻訳文を重ね合わせた重畳画像である。原文は日本語(以下、「日本語文」という場合もある)であり、翻訳文は、英語での翻訳文(以下、「英語文」と言う場合もある)であるものとする。この例では日本語文は「先週末はお越しいただいて本当に楽しかったです。また近いうちにお訪ねください。」であり、英語文は「We truly enjoyed your company last weekend, and hope you can visit again soon」である。日本語文および英語文は、日本語文が手前に位置するように重ね合されており、日本語文の透過率が変化するようになっている。他の文(ここでは英語文)よりも手前に位置する文(ここでは日本語文)には透過率が同様に変化するボックスも与えられているものとする。この例では、ユーザUが眼を細める(瞼開度が小さくなる)につれて、日本語文の透過率が大きくなる。具体的に、図4の(a)に示されるように、ユーザUが眼を見開いており瞼開度が大きいときには、日本語文の透過率が小さいので、英語文の手前に位置している日本語文がはっきりと視認できる一方で、日本語文の背後に位置している英語文がほとんど視認できない。
これに対し、図4の(b)に示されるように、ユーザUが眼を細めて瞼開度が小さくなるにつれて、日本語文の透過率が大きくなるので、英語文の手前に位置している日本語文だけでなく、日本語文の背後に位置している英語文も視認できるようになる。なお、日本語文の透過率がさらに大きくなれば、日本語文はほとんど視認できなくなるが、英語文ははっきりと視認できるようになる。このように瞼開度に応じて透過率を変えることで、原文を見えやすくしたり翻訳文を見えやすくしたりすることができる。なお、先に説明したように、原文および2つ以上の翻訳文を用いて重ね合わせの態様の異なる複数の重畳画像が作成されてもよい。たとえば、原文および2つの翻訳言語の翻訳文の3つの文が、原文が最も手前に位置し、第1の翻訳文が第2の翻訳文よりも手前に位置するように重ね合された重畳画像があるとする。この場合には、原文の透過率を大きくすると、第1の翻訳文がはっきり見えるようになり、そこからさらに第1の翻訳文の透過率を大きくすると、第2の翻訳文がはっきりと見えるようになる。そこで、瞼開度に応じて原文、第1の翻訳文、第2の翻訳文の透過率を順に変えて行くことによって、瞼開度が小さくあるいは大きくなるにつれて原文を通して第1の翻訳文が見えるようになり、さらに瞼開度が小さくあるいは大きくなるにつれて第1の翻訳文を通して第2の翻訳文が見えるようになるようにすることもできる。また、重畳画像が翻訳に関する画像以外、たとえば先に説明したような建物のフロアガイドの画像、レストランのメニューの画像、漫画の画像などを用いた重畳画像である場合も、同様の原理により、重畳画像の重ね合わせの態様を変更することができる。
[第3の表示態様の変更]
表示情報がAR空間に関する画像である場合の表示態様の変更について説明する。ここでは、AR空間に関する画像は、案内表示を含む周辺画像、および、当該案内表示に示される文を翻訳文に置き代えた関連画像を重ね合わせた重畳画像であるとする。この場合、出力部15は、検出部13によって検出された瞼開度に応じて、作成部12によって作成された異なる透過率を有する周辺画像および/または関連画像を用いた複数の重畳画像のうちのいずれかの重畳画像を表示する。瞼開度と透過率との対応付けについては、先に説明した翻訳に関する画像の例と同様であってよい。
上述の表示態様の変更の例について、図5を参照して説明する。ここでは、装置10はVRゴーグルであり、表示情報は、周辺画像および関連画像を重ね合わせた重畳画像である。関連画像は、周辺画像に含まれる案内表示に示される英語文「WATCH YOUR STEP」を、その英語文を原文とする翻訳文である日本語文「足元に注意」に置き代えた画像である。日本語文および英語文は、日本語文が手前に位置するように重ね合わされており,日本語文の透過率が変化するようになっている。この例では、ユーザUが眼を細める(瞼開度が小さくなる)につれて、日本語文の透過率が小さくなる。具体的に、図5の(a)に示されるようにユーザUが眼を見開いている(瞼開度が大きい)ときには、日本語の透過率が大きいので、日本語文の背後に位置している英語文がはっきりと視認できる一方で、英語文の手前に位置している日本語文は視認できない。
これに対し,図5の(b)に示されるように、ユーザUが眼を細めている(瞼開度が小さい)ときには、日本語の透過率が小さいので、英語文の手前に位置している日本語がはっきりと視認できる一方で、日本語文の背後に位置している英語文は視認できない。なお、瞼開度によっては、日本語文および英語文の両方が視認できる透過率とすることもできる。このように瞼開度に応じて透過率を変えることで、ユーザが希望するタイミングで、周辺画像(現実の画像)と関連画像(AR空間中の画像)とを切り替えて表示することができる。なお、先に説明したように、複数の翻訳文のそれぞれについて複数の関連画像が作成されてもよく、その場合には、瞼開度に応じて各画像の透過率を順に変えて行くことによって、周辺画像および複数の関連画像を切り替えて表示することもできる。
[第4の表示態様の変更の例]
表示情報が仮想空間に関する画像である場合の表示態様の変更について説明する。ここでは、仮想空間に関する画像は、ユーザが仮想空間を見たときの前方画像であるとする。この場合、出力部15は、瞼開度に応じて、前方画像における被写界範囲を変更することによって、表示情報の表示態様を変更する。具体的に、出力部15は、瞼開度に応じて、作成部12によって作成された異なる被写界範囲についての複数の前方画像のうちのいずれかの前方画像を表示する。たとえば、瞼開度と被写界範囲とを対応づけたデータテーブルが記憶部14に記憶されており、当該データテーブルを参照することによって、出力部15は、瞼開度に応じた被写界範囲を選択する。そして、出力部15は、作成部12によって作成された複数の前方画像のうちの、選択した被写界範囲と同じか最も近い被写界範囲を有する前方画像を表示する。瞼開度と被写界範囲との対応付けにおいては、たとえば、瞼開度が小さくなるにつれて被写界範囲が広くなる(被写界深度が大きくなる)ように定められていてもよい。瞼開度の変化に対して被写界深度がリニアに変化するように定められていてもよい。
上述の表示態様の変更の例について、図6および図7を参照して説明する。図6はユーザが仮想空間を見たときの前方画像であり、図7は、仮想空間を上方から見た状態を概念的に示す。ここでは、装置10はVRゴーグルであり、表示情報は、2つの案内表示および2つの雲が対象物として存在する仮想空間の前方画像である。2つの案内表示は、左側の案内表示「←XXX」が右側の案内表示「YYY→」よりもユーザUから見て遠くに位置するように、前後方向(図7の矢印AR1)の異なる位置に配置されている。2つの雲は、2つの案内表示よりもさらに遠くに位置している。この例では、ユーザが眼を細める(瞼開度が小さくなる)につれて、被写界深度が大きくなるか、あるいは焦点が遠くに移動するように、被写界範囲が変更される。
具体的に、図6の(a)に示されるように、ユーザUが眼を見開いており瞼開度が大きいときには、近くに位置する案内表示「YYY→」がはっきりと見え、遠くに位置する案内表示「←XXX」および2つの雲がぼやけて見える。これは、図7の(a)に示されるように、案内表示「YYY→」が仮想空間において対象物がはっきりと見える領域に位置している一方で、案内表示「←XXX」および2つの雲は対象物がぼやけて見える領域に位置しているためである。この例では、被写界深度はPであり、焦点Fは矢印AR2の先端に位置している。矢印AR2の長さは、ユーザUを基準とした焦点Fの位置を示す。前後方向(矢印AR1の方向)において、焦点Fから±(P/2)の範囲内の領域に位置する案内表示「YYY→」がはっきりと見える。当該領域よりも前または後ろの領域に位置する案内表示「←XXX」および2つの雲がぼやけて見える。
これに対し、図6の(b)に示されるように、ユーザUが眼を細めて瞼開度が小さくなるにつれて、被写界深度が大きくなり、その結果、案内表示「YYY→」だけでなく、案内表示「←XXX」および2つの雲もはっきりと見えるようになる。これは、図7の(b)に示されるように、被写界深度Pが大きくなるので、焦点Fから±(P/2)の範囲内の領域に、案内表示「YYY→」だけでなく、案内表示「←XXX」および2つの雲も位置するようになったためである。あるいは、図6の(c)に示されるように、ユーザUが眼を細めて瞼開度が小さくなるにつれて、焦点Fが遠くに移動し、案内表示「←XXX」および2つの雲がはっきりと見え、案内表示「YYY→」がぼやけて見えるようになってもよい。このように瞼開度に応じて被写界範囲(被写界深度、焦点の位置)を変えることで、仮想空間において被写界深度を再現し、よりリアルな仮想空間を提供することができるようになる。また、ユーザが被写界範囲を変えたいタイミングで表示態様を変更することができる。
次に、以上説明した装置10において実行される処理の例の例を、図8〜図10を参照して説明する。
[第1の表示態様の変更の例]
図8は、第1の表示態様の変更(輝度・コントラスト比の変更)に際して装置10において実行される処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、たとえば、表示情報を表示するためのアプリケーションが装置10において起動しているときに実行される。なお、とくに説明がない場合、その処理は、装置10に含まれるいずれの要素によって実行されてもよい。
ステップS11において、装置10は、瞼開度の初期値を設定する。具体的に、検出部13が、表示情報を見ているユーザの瞼開度を検出する。ここで検出された瞼開度は、瞼開度の初期値に設定される。瞼開度の検出結果は、眼の大きさ等の違いによりユーザごとにばらつく可能性があるが、このように瞼開度の初期値を設定することでユーザごとのバラつきを抑えることができる。
ステップS12において、装置10は、瞼開度を検出する。この処理は、検出部13によって実行される。このステップS12の処理は、先のステップS11において瞼開度を検出した後、またはこのステップS12の処理が繰り返し実行される場合には前回このステップS12において瞼開度を検出した後に実行されるので、その間にユーザが眼を開いたり細めたりする動作を行なうと、先に検出した瞼開度と異なる瞼開度が、このステップS12において検出されることになる。
ステップS13において、装置10は、瞼開度に変化が有るか否かを判断する。具体的に、出力部15が、初めてこのステップS13の処理が実行されるときには、先のステップS11において設定された瞼開度の初期値に対して、先のステップS12において検出された瞼開度が大きくなっているか小さくなっている場合に、瞼開度に変化が有ると判断する。一方、後述のステップS16の処理を経てステップS12およびこのステップS13の処理が実行されるときには、後述のステップS16において更新された瞼開度の初期値に対して、先のステップS12において検出された瞼開度が大きくなっているか小さくなっている場合に、瞼開度に変化が有ると判断する。瞼開度に変化が有る場合(ステップS13:YES)、装置10はステップS14に処理を進める。そうでない場合(ステップS13:NO)、装置10はステップS14をスキップしてステップS15に処理を進める。
ステップS14において、装置10は、輝度および/またはコントラスト比を変更する。具体的に、出力部15が、先のステップS12において検出された瞼開度に応じて、先に説明したように、表示情報の輝度および瞼開度の少なくとも一方を変更することによって、表示情報の表示態様を変更する。
ステップS15において、装置10は、終了操作が行われたか否かを判断する。たとえば、装置10のユーザが上述のアプリケーションにおいて表示情報を表示するための機能を終了するための操作、あるいはアプリケーション自体を終了するための操作を行なった場合には、終了操作が行われたと判断される。終了操作が行われた場合(ステップS15:YES)、装置10はフローチャートの処理を終了する。そうでない場合(ステップS15:NO)、装置10はステップS16に処理を進める。
ステップS16において、装置10は、瞼開度の初期値を更新する。具体的に、先のステップS12において検出された瞼開度が、先のステップS11において設定された瞼開度の初期値に代えて、新たな瞼開度の初期値として設定される。ステップS16の処理が完了した後、装置10は、ステップS12に再び処理を戻す。ステップS12〜S16の処理が繰り返し実行されることによって、瞼開度に応じて表示情報の輝度および/またはコントラスト比が切り替わっていく。
[第2および第3の表示態様の変更の例]
図9は、第2の表示態様の変更(翻訳に関する画像(重畳画像)の重ね合わせの態様の変更)および第3の表示態様の変更(AR空間に関する画像(重畳画像)の重ね合わせの態様の変更)に際して装置10において実行される処理の一例を示すフローチャートである。ここでは、一例として、作成部12によって先に説明したように日本語文および英語文の重ね合わせの態様が異なる複数の重畳画像が表示情報として作成され、記憶部14に記憶されているものとする。表示情報において、日本語文および英語文は、日本語文が英語文よりも手前に位置するように重ね合されている。
ステップS21において、装置10は、透過率を初期値に設定する。たとえば、日本語文の透過率が100%に、英語文の透過率が0%にそれぞれ設定され、その透過率での表示情報が表示される。なお、この場合には、翻訳文である英語文がはっきりと視認できることになる。
ステップS22において、装置10は、瞼開度の初期値を設定する。具体的に、検出部13が、先のステップS1において表示された表示情報を見ているユーザの瞼開度を検出する。ここで検出された瞼開度は、瞼開度の初期値に設定される。
ステップS23において、装置10は、瞼開度を検出する。この処理は検出部13によって実行される。このステップS23の処理は、先のステップS22において瞼開度を検出した後、またはこのステップS23の処理が繰り返し実行される場合には前回のこのステップS23において瞼開度を検出した後に実行されるので、その間にユーザが眼を開いたり細めたりする動作を行なうと、先に検出した瞼開度と異なる瞼開度が、このステップS23において検出されることになる。
ステップS24において、装置10は、瞼開度に変化が有るか否かを判断する。具体的に、出力部15が、初めてこのステップS24の処理が実行されるときには、先のステップS22において設定された瞼開度の初期値に対して、先のステップS23において検出された瞼開度が大きくなっているか小さくなっている場合に、瞼開度に変化が有ると判断する。一方、後述のステップS27を経てステップS23およびこのステップS24の処理が実行されるときには、後述のステップS27において更新された瞼開度の初期値に対して、先のステップS23において検出された瞼開度が大きくなっているか小さくなっている場合に、瞼開度に変化が有ると判断する。瞼開度に変化が有る場合(ステップS24:YES)、装置10はステップS25に処理を進める。そうでない場合(ステップS24:NO)、装置10はステップS25をスキップしてステップS26に処理を進める。
ステップS25において、装置10は透過率を変更する。具体的に、出力部15が、作成部12によって作成された複数の重畳画像のうちの、先のステップS3において検出された瞼開度に応じた透過率を有する原文および/または翻訳文を用いた重畳画像を表示する。
ステップS26において、装置10は、終了操作が行われたか否かを判断する。この判断は、先に図8を参照して説明したステップS15と同様であってよい。
終了操作が行われた場合(ステップS26:YES)、装置10はフローチャートの処理を終了する。そうでない場合(ステップS26:NO)、装置10はステップS27に処理を進める。
ステップS27において、装置10は、瞼開度の初期値を更新する。具体的に、先のステップS23において検出された瞼開度が、先のステップS22において設定された瞼開度の初期値に代えて、新たな瞼開度の初期値として設定される。ステップS27の処理が完了した後、装置10は、ステップS23に再び処理を戻す。ステップS23〜S27の処理が繰り返し実行されることによって、瞼開度に応じて重畳画像を構成する原文および/または翻訳文の透過率が切り替わっていく。上述の例では、日本語文および英語文の2つの文を用いた重畳画像について説明したが、原文および2つ以上の翻訳文(つまり3つ以上の文)を用いた重畳画像についても図9のフローチャートの処理が適用できる。その場合には、ステップS23〜S27の処理が繰り返し実行されることによって、瞼開度に応じて各文の透過率が順に切り替わっていく。
[第4の表示態様の変更の例]
図10は、第4の表示態様の変更(仮想空間に関する画像(前方画像)の変更)に際して装置10において実行される処理の一例を示すフローチャートである。ここでは、作成部12によって先に説明したように被写界範囲の異なる複数の前方画像が表示情報として作成され、記憶部14に記憶されているものとする。
ステップS31において、装置10は、被写界範囲の初期値を設定する。たとえば先に説明した図7の(a)に示されるように、仮想空間においてユーザの近くに位置する対象物がはっきりと見え、遠くに位置する対象物がぼやけて見えるような被写界深度および焦点の位置が、被写界範囲の初期値として設定される。
ステップS32〜S34の処理は、先に図9を参照して説明したステップS22〜S24の処理と同様である。すなわち、装置10は、瞼開度の初期値を設定し(ステップS32)、瞼開度を検出し(ステップS33)、瞼開度に変化が有るか否かを判断し(ステップS34)、瞼開度に変化が有る場合には(ステップS34:YES)ステップS35に処理を進め、そうでない場合には(ステップS34:NO)ステップS35をスキップしてステップS36に処理を進める。
ステップS35において、装置10は、被写界範囲を変更する。具体的に、出力部15が、作成部12によって作成された複数の前方画像のうちの、先のステップS33において検出された瞼開度に応じた被写界深度および焦点の位置で定められる被写界範囲を有する前方画像を表示する。
ステップS36およびステップS37の処理は、先に図9を参照して説明したステップS26およびステップS27の処理と同様である。すなわち、装置10は、終了操作が行われたか否かを判断し(ステップS36)、終了操作が行われた場合(ステップS36:YES)、フローチャートの処理を終了し、そうでない場合(ステップS36:NO)、瞼開度の初期値を変更し(ステップS37)、ステップS33に再び処理を戻す。ステップS33〜S37の処理が繰り返し実行されることによって、瞼開度に応じて前方画像の被写界範囲(被写界深度、焦点の位置)が切り替わっていく。
以上説明した装置10によれば、表示情報を見ているユーザの瞼開度が検出され(ステップS12)、検出された瞼開度に応じて、表示情報の輝度およびコントラスト比の少なくとも一方が変更される(ステップS14)。たとえば、瞼開度が小さいほど、ユーザの眼に入射する光量が減少するので、表示情報の輝度およびコントラスト比の少なくとも一方を大きくすることで、瞼開度が小さくなったときに表示情報が暗く見えてしまうことを防ぐように表示情報の表示態様を変更することができる。したがって、瞼開度に応じた適切な表示を行うことができる。
先に図4、図5を参照して説明したように、表示情報は、複数の画像を重ね合わせた重畳画像であり、一部の画像が、ユーザが見たときに当該一部の画像を通して他の画像を視認できるような透過率を有する画像である重畳画像であってよい。その場合、瞼開度に応じて、重畳画像における一部の画像の透過率を変更することによって、表示情報の表示態様が変更される(ステップS24:YES、ステップS25)。一部の画像の透過率が低くなるほど一部の画像が他の画像よりも見やすくなり、逆に、一部の画像の透過率が高くなるほど他の画像が一部の画像よりも見やすくなる。したがって、瞼開度に応じて透過率を変えることで、重畳画像に含まれるそれぞれの画像が見やすくなるように表示情報の表示態様を変更することもできる。
具体的に、重畳画像は、原文および翻訳文を重ね合わせた重畳画像であってよい。これにより、瞼開度に応じて、原文および翻訳文のそれぞれが見やすくなるように表示情報の態様を変更することができる。
また、重畳画像は、周辺画像および当該周辺画像に関する関連画像を重ね合わせた重畳画像であってよい。関連画像は、周辺画像中に示される現実に存在する物に関する、拡張現実(AR)空間での情報を表示する画像とすることができる。その場合、瞼開度に応じて、周辺画像(つまり現実に存在する物)の表示および関連画像(拡張現実空間での情報)の一方を表示することによって、表示情報の表示態様を変更することもできる。
先に図6を参照して説明したように、表示情報は、ユーザが仮想空間を見たときにユーザの前方に映る前方画像であってよい。その場合、瞼開度に応じて、前方画像における被写界範囲を変更することによって、表示態様を変更してもよい(ステップS34:YES,ステップS35)。3次元空間である仮想空間には、前後方向(奥行方向)の異なる位置にさまざまな対象物が存在している。ここで、ユーザが仮想空間を見たときにユーザの前方に映る前方画像として、被写界範囲内に位置する対象物がはっきりと見え、それ以外の対象物はぼやけて見えるような前方画像を表示することで、仮想空間がよりリアルなものとなる。上記構成によれば、そのような仮想空間の前方画像を表示する場合に、瞼開度に応じて被写界範囲(被写界深度および焦点位置)を変更することによって、表示情報の表示態様を変更することもできる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
たとえば、装置において実行される処理の一部が、外部サーバにおいて実行されてもよい。図11はそのような変形例に係る装置10Aの概略構成を示す図である。装置10Aは、装置10(図1)と比較して、作成部12を含まない一方で、通信部17を含む点で相違する。通信部17は、サーバ20と通信をするための部分である。サーバ20は、作成部21および通信部22を含む。作成部21の機能は、先に説明した作成部12と同様であるのでここでは説明を省略する。通信部22は、装置10Aの通信部17と通信を行う部分である。図11に示される装置10Aは、通信部17を用いてサーバ20と通信を行うことにより、サーバ20の作成部21の機能を利用することができる。このような構成によっても、装置10Aは、先に説明した装置10と同様の処理を実行することができる。この場合、表示情報の作成のための処理がサーバ20で実行される分だけ、装置10Aにおける処理負担を軽減することができる。
10…装置、11…入力部、12、21…作成部、13…検出部(検出手段)、14…記憶部、15…出力部(表示手段)、17、22…通信部。

Claims (4)

  1. 表示情報を表示するとともに当該表示情報の表示態様を変更する表示手段と、
    前記表示手段によって表示される前記表示情報を見ているユーザの瞼開度を検出する検出手段と、
    を備え、
    前記表示手段は、前記検出手段によって検出された瞼開度に応じて、前記表示情報の輝度およびコントラスト比の少なくとも一方を変更することによって、前記表示態様を変更し、
    前記表示情報は、複数の画像を重ね合わせた重畳画像であって、前記複数の画像のうちの一部の画像が、前記ユーザが見たときに当該一部の画像を通して他の画像を視認できるような透過率を有する画像である当該重畳画像であり、
    前記表示手段は、さらに、前記検出手段によって検出された瞼開度に応じて、前記重畳画像における前記一部の画像の透過率を変更することによって、前記表示態様を変更する、
    情報表示装置。
  2. 前記重畳画像は、原文および翻訳文を重ね合わせた重畳画像である、
    請求項に記載の情報表示装置。
  3. 前記重畳画像は、周辺画像および当該周辺画像に関する関連画像を重ね合わせた重畳画像である、
    請求項に記載の情報表示装置。
  4. 表示情報を表示するとともに当該表示情報の表示態様を変更する表示手段と、
    前記表示手段によって表示される前記表示情報を見ているユーザの瞼開度を検出する検出手段と、
    を備え、
    前記表示手段は、前記検出手段によって検出された瞼開度に応じて、前記表示情報の輝度およびコントラスト比の少なくとも一方を変更することによって、前記表示態様を変更し、
    前記表示情報は、前記ユーザが仮想空間を見たときに前記ユーザの前方に映る前方画像であり、
    前記表示手段は、さらに、前記検出手段によって検出された瞼開度に応じて、前記前方画像における被写界範囲を変更することによって、前記表示態様を変更する、
    報表示装置。
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