JP6652900B2 - 織物 - Google Patents
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Description
(1)合成マルチフィラメントを経糸及び/又は緯糸として使用した織物であって、以下の(i)〜(iv)の条件を満足することを特徴とする織物。
(i)合成マルチフィラメントを使用した経糸及び/又は緯糸が、織物の表面及び裏面のそれぞれに存在する単糸と、表面と裏面の間に存在する単糸とからなり、織物の表面及び/又は裏面に存在する各単糸が、それぞれ織物の表面側及び/又は裏面側に略平坦部を有し、凸部と凹部が交互に連続して形成される多葉形状の横断面を持ち、織物の表面と裏面の間に存在する各単糸が、略平坦部を有さず、丸みのある凸部と丸みのある凹部が交互に連続して形成される多葉形状の横断面を持つ;
(ii)合成マルチフィラメントを使用した経糸及び/又は緯糸を構成する単糸が、隣接する単糸同士でかみ合って接している;
(iii)合成マルチフィラメントを使用した経糸及び/又は緯糸の表面及び裏面に表われる全ての単糸の略平坦部の幅が3〜9.3μmである;
(iv)合成マルチフィラメントを使用した経糸及び/又は緯糸の表面と裏面の間に存在する各単糸の横断面の凸部の数が5〜10個であり、前記単糸の異形度が1.3以上1.9以下である。
(2)(v)合成マルチフィラメントを使用した経糸及び/又は緯糸の表面及び裏面のそれぞれに存在する各単糸の横断面の凸部の数が4〜9個であることを特徴とする(1)に記載の織物。
(3)合成マルチフィラメントを使用した経糸及び/又は緯糸の表面と裏面の間に存在する単糸の横断面の凸部の高さが1.5〜4.0μmであり、前記単糸の異形度が1.3以上2.0未満であることを特徴とする(1)又は(2)に記載の織物。
(4)合成マルチフィラメントの総繊度が6〜67dtexであり、単糸繊度が0.5〜2.0dtexであり、織物のカバーファクターが1450〜2300であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の織物。
(5)洗濯10回後の通気度が1.5cm3/cm2・s以下であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の織物。
(6)織物が、ダウンウェア、ダウンジャケット、寝袋、及び布団からなる群から選択されるいずれかの製品の側地に使用されるものであることを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載の織物。
(i)合成マルチフィラメントを使用した経糸及び/又は緯糸が、織物の表面及び裏面のそれぞれに存在する単糸と、表面と裏面の間に存在する単糸とからなり、織物の表面及び/又は裏面に存在する各単糸が、それぞれ織物の表面側及び/又は裏面側に略平坦部を有し、凸部と凹部が交互に連続して形成される多葉形状の横断面を持ち、織物の表面と裏面の間に存在する各単糸が、略平坦部を有さず、丸みのある凸部と丸みのある凹部が交互に連続して形成される多葉形状の横断面を持つ;
(ii)合成マルチフィラメントを使用した経糸及び/又は緯糸を構成する単糸が、隣接する単糸同士でかみ合って接している;
(iii)合成マルチフィラメントを使用した経糸及び/又は緯糸の表面及び裏面に表われる各単糸の略平坦部の幅が3〜13μmである;
(iv)合成マルチフィラメントを使用した経糸及び/又は緯糸の表面と裏面の間に存在する各単糸の横断面の凸部の数が5〜10個である;
(v)合成マルチフィラメントを使用した経糸及び/又は緯糸の表面及び裏面のそれぞれに存在する各単糸の横断面の凸部の数が4〜9個である。
織物の表面及び裏面のSEM写真の任意の経糸2ヶ所と任意の緯糸2ヶ所の合計4ヶ所中に存在する単糸の略平坦部の幅を測定する。幅の広い単糸を選んで5本測定し、これらのうちの最大幅を略平坦部の幅とする。
織物の表面及び裏面に存在する各単糸の横断面のSEM写真に現れている任意の経糸2ヶ所(例えば図11のc2、c4)又は緯糸2ヶ所を取り出し、これらの各単糸において凸部の数を数えた。
織物の表面と裏面の間に存在する各単糸の横断面のSEM写真に現れている任意の経糸3ヶ所(例えば図11のc3、c5、c6)又は緯糸3ヶ所を取り出し、これらの各単糸おいて凸部の数を数えた。
SEM写真で織物の表面と裏面の間に存在する最も変形の少ない単糸5本の横断面形状の中心点から凸部頂点までの最も長い距離Dと中心点から凹部低点までの最も長い距離dをそれぞれ測定し(図1参照)、距離D/距離dを算出した。単糸5本の平均値を単糸の異形度とした。中心点は、繊維横断面における最も高い凸部頂点と次いで高い凸部頂点の2点を通る外接円の中心とした。
異形度の測定と同様の方法で単糸5本の横断面形状の中心点から凸部頂点までの最も長い距離Dと中心点から凹部底点までの最も長い距離dをそれぞれ測定し(図1参照)、距離D−距離dを算出し、単糸5本の平均値を単糸の横断面の凸部の高さとした。中心点は、繊維横断面における最も高い凸部頂点と次いで高い凸部頂点の2点を通る外接円の中心とした。
織物のカバーファクターは、ヒラ部における経糸の√繊度T×仕上密度(本/吋)+緯糸の√繊度×仕上密度(本/吋)の式によって算出した。リップストップ組織もヒラ部の密度を測定し、一吋に換算した。
これらの評価項目は、JIS−L−1096に記載の方法に準拠して測定した。
織物の洗濯は、JIS−L−0217 103法に準拠して実施した。洗濯10回は、洗濯―脱水―乾燥を10回繰り返した場合である。乾燥方法はライン乾燥で行った。その後、織物の通気度をJIS−L−1096 8.27.1(フラジール形法)に記載の方法に準拠して測定した。
図12a(比較例1)の品位を以下で示すAとし、図12b(比較例3)の品位を以下で示すDとし、5人のベテランの評価者が織物を目視して以下の4段階の評価を行った。
A:イラツキがない B:ややイラツキがある C:ややイラツキが目立つ
D:イラツキが目立つ
丸断面糸織物(比較例1)の風合を以下で示すAとし、Y字型断面糸織物(比較例3)を以下で示すDとし、5人のベテランの評価者が織物を触り、以下の4段階の評価を行った。
A:非常にソフト B:ややソフト C:やや硬い D:非常に硬い
イラツキ品位がB以上であり、風合がB以上であり、洗濯10回後の通気度が1.5cm3/cm2・s以下である織物を合格とし、この範囲を外れる織物を不合格とした。
図2のdに示すような五葉断面形状の単糸からなるブライト6ナイロン22T20f(レジンの相対粘度RV3.5、単糸繊度1.1dtex、異形度1.6、凸部の高さ2.7μm、破断強度5.8cN/dtex、破断伸度48%)の経糸、緯糸を用いてタフタ(密度比は経51%、緯49%)を製織し、染色仕上げ加工を行った。生機を連続精練で糊抜きした後に脱水乾燥し、濃紺酸性染料を用いて液流染色を行った。乾燥セット後、非フッ素系(パラフィン系)撥水剤を用いて撥水処理を行い、160℃、圧力2.5MPa、速度20m/分の条件で織物表面のみ2回のカレンダー加工を行い、カバーファクターを1600に仕上げ、目付35.4g/m2の織物を得た。実施例1の糸及び織物の詳細及び評価結果を表1に示す。表1に示すように、織物表裏間に存在の単糸の異形度及び凸部の高さは、カレンダー加工前の値をほぼ維持していた。表1に示すように、イラツキ品位、風合が良く、10回洗濯後の低通気度保持性も良く、満足できるものであった。
実施例1において、単糸の異形度を1.6から1.9に変え、凸部の高さを3.7μmに変えた以外は、実施例1と同様の製織工程と加工工程を経て織物を得た。実施例2の糸及び織物の詳細及び評価結果を表1に示す。表1に示すように、イラツキ品位と風合は実施例1よりやや劣るものの、洗濯10回後の通気度保持性は十分に満足できるものであった。
実施例1において、単糸の断面形状を五葉から図3のeに示すような六葉(異形度1.4)に変え、凸部の高さを1.9μmに変えた以外は、実施例1と同様の製織工程と加工工程を経て織物を得た。実施例3の糸及び織物の詳細及び評価結果を表1に示す。表1に示すように、実施例1と同様に全ての評価項目を満足する織物が得られた。特に、風合は僅かであるが実施例1よりソフトであった。
実施例3において、単糸の異形度を1.4から1.6に変え、凸部の高さを2.7μmに変えた以外は、実施例3と同様の製織工程と加工工程を経て織物を得た。参考例4の糸及び織物の詳細及び評価結果を表1に示す。表1に示すように、イラツキ品位は実施例3より幾分劣るものの、風合、洗濯10回後の通気度保持性を満足する織物が得られた。
実施例3において、単糸の異形度を1.4から1.9に変え、凸部の高さを3.7μmに変えた以外は、実施例3と同様の製織工程と加工工程を経て織物を得た。参考例5の糸及び織物の詳細及び評価結果を表1に示す。表1に示すように、イラツキ品位、風合は実施例3より劣るが、洗濯10回後の通気度保持性に優れた織物が得られた。
実施例1において、単糸の断面形状を五葉から図4のdに示すような八葉(異形度1.4)に変え、凸部の高さを1.9μmに変えた以外は、実施例1と同様の製織工程と加工工程を経て織物を得た。実施例6の糸及び織物の詳細及び評価結果を表1に示す。表1に示すように、イラツキ品位、風合、洗濯後の低通気度保持性に優れた織物が得られた。特に、風合は実施例1、3より僅かであるがソフトであった。
実施例6において、単糸の異形度を1.4から1.6に変え、凸部の高さを2.7μmに変えた以外は、実施例6と同様の製織工程と加工工程を経て織物を得た。実施例7の糸及び織物の詳細及び評価結果を表1に示す。表1に示すように、イラツキ品位が実施例6より幾分劣るものの、洗濯後の低通気度保持性、風合とも満足する織物が得られた。
実施例6において、単糸の異形度を1.4から1.9に変え、凸部の高さを3.7μmに変えた以外は、実施例6と同様の製織工程と加工工程を経て織物を得た。参考例8の糸及び織物の詳細及び評価結果を表1に示す。表1に示すように、イラツキ品位は実施例6より劣るものの、風合と洗濯後の低通気度保持性に優れた織物が得られた。風合は同異形度である実施例2、参考例5よりソフトであり、多葉断面形状であることが寄与しているものと推測される。
実施例1において、単糸の断面形状を五葉から図5のdに示されるような十葉(異形度1.4)に変え、凸部の高さを1.9μmに変えた以外は、実施例1と同様の製織工程と加工工程を経て織物を得た。実施例9の糸及び織物の詳細及び評価結果を表1に示す。実施例9の糸は、実施例1(五葉)より単糸の凸部数が多い分、カレンダー加工で潰される数が増している。表1に示すように、全ての評価項目を満足する織物が得られた。特に、風合は実施例6より多葉断面形状であることから僅かであるがソフトなものであった。
実施例9において、単糸の異形度を1.4から1.6に変え、凸部の高さを2.7μmに変えた以外は、実施例9と同様の製織工程と加工工程を経て織物を得た。参考例10の糸及び織物の詳細及び評価結果を表1に示す。表1に示すように、イラツキ品位が実施例9より劣るものの、風合と10回洗濯後の通気度保持性を満足する織物が得られた。
実施例9において、異形度を1.4から1.9に変え、凸部の高さを3.6μmに変えた以外は、実施例9と同様の製織工程と加工工程を経て織物を得た。参考例11の糸及び織物の詳細及び評価結果を表1に示す。表1に示すように、イラツキ品位が実施例9より劣るものの、風合、洗濯後の低通気度保持性とも優れた織物が得られた。異形度が高いにも拘わらず風合がソフトである理由は、参考例8と同様に多葉断面形状であるためと推測される。
実施例1において、単糸の断面形状を五葉から図6のbに示すような丸(異形度1.0)に変えた以外は、実施例1と同様の製織工程と加工工程を経て織物を得た。比較例1の糸及び織物の詳細及び評価結果を表1に示す。表1に示すように、イラツキ品位、風合とも優れていたが、洗濯後の低通気度保持性が不良であった。洗濯中の揉みや擦れにより、織物中で拘束されていた単糸が分離して動き、洗濯前の構造形態を保てず通気度が高くなったものと考えられる。本比較例のように単糸同士の噛合い構造を持たない形状は、低通気度性織物には不適であることがわかる。
実施例9において、単糸の異形度を1.4から1.2に変え、凸部の高さを0.8μmに変えた以外は、実施例1と同様の製織工程と加工工程を経て織物を得た。比較例2の糸及び織物の詳細及び評価結果を表1に示す。表1に示すように、比較例1と同様にイラツキ品位、風合は優れるが、洗濯後の低通気度保持性が不良であった。異形度が円に近似であり、単糸同士の噛合い効果が不十分なことが理由と考えられる。
実施例1において、単糸の断面形状を図7のeに示すような異形度3.2のY形状に変え、凸部の高さを9.2μmに変えた以外は、実施例1と同様の製織工程と加工工程を経て織物を得た。比較例3の糸及び織物の詳細及び評価結果を表1に示す。表1に示すように、洗濯後の低通気度保持性に優れたものの、イラツキのある品位であり、かつ風合が硬く、著しく劣る評価のものであった。これらの欠点はシャープな異形度と凸部の高さに起因するものと考えられる。
参考例5において、単糸の異形度を1.9から2.5に変え、凸部の高さを5.7μmに変えた以外は、参考例5と同様の製織工程と加工工程を経て織物を得た。比較例4の糸及び織物の詳細及び評価結果を表1に示す。表1に示すように、単糸の略平坦部の幅が広く、イラツキのある品位を呈し、また風合も硬く、芳しくない織物であった。
参考例5において、カレンダー加工を施さない織物を得た。当然ながら織物の表面、裏面、及び表面と裏面の間に存在する単糸に略平坦部のある凸部を有する単糸は存在しない。比較例5の糸及び織物の詳細及び評価結果を表1に示す。表1に示すように、イラツキ品位と風合は良いが、10回洗濯後の通気度は高く、実用性のない織物であった。織物中の単糸同士の噛合い、接触はカレンダー加工で促進されて空気の通過を阻害し、洗濯後の低通気度保持性を発揮するが、比較例5のように織物の表面と裏面に存在する単糸にカレンダー加工による略平坦部が全くないと本発明の目的は達することができない。
参考例4において、使用する糸を22T20f(単糸繊度1.1dtex)から22T12f(単糸繊度1.8dtex)に変え、凸部の高さを3.5μmに変え、カレンダー温度を160℃から180℃に変えた以外は、参考例4と同様の製織工程と加工工程を経て織物を得た。参考例12の糸及び織物の詳細及び評価結果を表2に示す。表2に示すように、参考例4より風合が若干硬めになったものの、その他の評価項目を満足する織物が得られた。
実施例3において、使用する糸を22T20f(単糸繊度1.1dtex)から22T36f(単糸繊度0.6dtex)に変え、カレンダー温度を160℃から180℃にし、カレンダー回数を2回から1回に変えた以外は、実施例3と同様の製織工程と加工工程を経て織物を得た。実施例13の糸及び織物の詳細及び評価結果を表2に示す。表2に示すように、織物表面の単糸の略平坦部の幅が実施例中、最小となったが、評価項目の全てを満足する織物であった。
実施例3において、使用する糸を22T20f(単糸繊度1.1dtex)から8T7f(単糸繊度1.1dtex)に変え、仕上げ後の織物のカバーファクターを実施例3に合わせ、カレンダー温度を160℃から180℃に、カレンダー回数2回から1回に変えた以外は、実施例3と同様の製織工程と加工工程を経て織物を得た。実施例14の糸及び織物の詳細及び評価結果を表2に示す。表2に示すように、目付が20.5g/m2と軽量であったが、評価項目の全てを満足する織物であった。
参考例4において、使用する糸を22T20f(単糸繊度1.1dtex)から56T48f(単糸繊度1.2dtex)に変え、カバーファクターを表2に示すように変え、カレンダー温度を160℃から180℃に変えた以外は、参考例4と同様の製織工程と加工工程を経て織物を得た。参考例15の糸及び織物の詳細及び評価結果を表2に示す。表2に示すように、目付が68.9g/m2になったが、参考例4より風合が若干硬めになったものの、評価項目の全てを満足するものであった。
参考例4において、使用する糸を22T20f(単糸繊度1.1dtex)から22T6f(単糸繊度3.7dtex)に変え、カレンダー温度を160℃から180℃に変えた以外は、参考例4と同様の製織工程と加工工程を経て織物を得た。比較例6の糸及び織物の詳細及び評価結果を表2に示す。表2に示すように、参考例4よりイラツキ品位が劣り、風合は明瞭に硬く、不満足な織物であった。これらの欠点は、凸部の高さが高く、カレンダー加工で潰れて平坦部の幅が広くなったことによるものと考えられる。従って、単糸の異形度が同じでも、凸部の高さが高過ぎると本発明の目的を達することができない。
参考例4において、生機のカバーファクターを上げて、カレンダー温度を160℃から180℃に変えた以外は、参考例4と同様の製織工程と加工工程を経て織物を得た。実施例16の糸及び織物の詳細及び評価結果を表3に示す。表3に示すように、織物のカバーファクターは2204、目付は48.9g/m2であったが、風合は参考例5より劣るが、イラツキ品位と洗濯後の低通気度保持性を十分満足する織物であった。
参考例4において、生機のカバーファクターを下げた以外は、参考例4と同様の製織工程と加工工程を経て織物を得た。比較例7の糸及び織物の詳細及び評価結果を表3に示す。表3に示すように、織物のカバーファクターは1407、目付は31.2g/m2であり、イラツキ品位、風合は良いものの、洗濯前,及び洗濯後の通気度が高く、実用性に欠ける織物であった。
・丸断面形状の糸を使用する織物は、イラツキ品位、風合とも優れるが、洗濯後の低通気度維持性に欠ける。また、異形度の高い断面形状の糸を使用する織物は、洗濯後の低通気度保持性は良いが、略平坦部の幅が増し、イラツキのある品位を呈し、風合が硬い。
・使用する単糸の繊度を細くし、断面を低異形度にし、カレンダー加工前の形状を5〜10個の凸部のある多葉形にし、凸部の高さを適切に規定することで単糸の略平坦部の幅を抑制することができ、低通気度保持性を保ちながらイラツキ品位、風合を改善できる。
・使用する単糸が多葉断面形状でも異形度が高いとイラツキ品位が悪化し、風合も硬くなる。
・使用する単糸の多葉断面の凸部数が多いとイラツキ品位と風合が良い傾向を示す。
図2(五葉)において、a,b,cは織物表面に略平坦部のある単糸を示し、L1,L2,L3は略平坦部の幅を例示する。凸部の数は、aは4個、b、cは5個ある。dは織物の表面と裏面の間に存在する単糸を示し、凸部が5個ある。
図3(六葉)において、a,b,c,dは織物表面に略平坦部のある単糸を示し,L1〜L4は略平坦部の幅を例示する。凸部の数はa、b、dが6個、cは5個ある。eは織物の表面と裏面の間に存在する単糸を示し、凸部が6個ある。
図4(八葉)において、a,b,cは織物表面に略平坦部のある単糸を示し,L1〜L5は略平坦部の幅を例示する。凸部の数はa,bは8個、cは7個ある。dは織物の表面と裏面の間に存在する単糸を示し、凸部が8個ある。
図5(十葉)において、a,b,cは織物表面に略平坦部のある単糸を示し,L1〜L3は略平坦部の幅を例示する。凸部の数はa,cが9個、bが8個ある。dは織物の表面と裏面の間に存在する単糸を示し、凸部が10個ある。
図6(丸)において、aは織物表面に略平坦部のある単糸を示し、L1〜L4は略平坦部の幅を例示する。bは織物の表面と裏面の間に存在する噛合いのない単糸の形状例を示す。
図7(Y字)において、a,b,c,dは織物表面に略平坦部のある単糸を示し、L1〜L4は略平坦部の幅を例示する。eは織物の表面と裏面の間に存在する単糸を示し、凸部が3個ある。
図10において、aとa’は経糸、bとb’は緯糸を示す。
図11において、aは経糸、bは緯糸を示し、c1は緯糸の断面部を示し、c2〜c6は経糸の断面部を示す。
Claims (6)
- 合成マルチフィラメントを経糸及び/又は緯糸として使用した織物であって、以下の(i)〜(iv)の条件を満足することを特徴とする織物。
(i)合成マルチフィラメントを使用した経糸及び/又は緯糸が、織物の表面及び裏面のそれぞれに存在する単糸と、表面と裏面の間に存在する単糸とからなり、織物の表面及び/又は裏面に存在する各単糸が、それぞれ織物の表面側及び/又は裏面側に略平坦部を有し、凸部と凹部が交互に連続して形成される多葉形状の横断面を持ち、織物の表面と裏面の間に存在する各単糸が、略平坦部を有さず、丸みのある凸部と丸みのある凹部が交互に連続して形成される多葉形状の横断面を持つ;
(ii)合成マルチフィラメントを使用した経糸及び/又は緯糸を構成する単糸が、隣接する単糸同士でかみ合って接している;
(iii)合成マルチフィラメントを使用した経糸及び/又は緯糸の表面及び裏面に表われる全ての単糸の略平坦部の幅が3〜9.3μmである;
(iv)合成マルチフィラメントを使用した経糸及び/又は緯糸の表面と裏面の間に存在する各単糸の横断面の凸部の数が5〜10個であり、前記単糸の異形度が1.3以上1.9以下である。 - (v)合成マルチフィラメントを使用した経糸及び/又は緯糸の表面及び裏面のそれぞれに存在する各単糸の横断面の凸部の数が4〜9個であることを特徴とする請求項1に記載の織物。
- 合成マルチフィラメントを使用した経糸及び/又は緯糸の表面と裏面の間に存在する単糸の横断面の凸部の高さが1.5〜4.0μmであることを特徴とする請求項1又は2に記載の織物。
- 合成マルチフィラメントの総繊度が6〜67dtexであり、単糸繊度が0.5〜2.0dtexであり、織物のカバーファクターが1450〜2300であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の織物。
- 洗濯10回後の通気度が1.5cm3/cm2・s以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の織物。
- 織物が、ダウンウェア、ダウンジャケット、寝袋、及び布団からなる群から選択されるいずれかの製品の側地に使用されるものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の織物。
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