以下、本開示の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下では、ゲームシステムの一例として、利用者が電子マネーにより支払い可能なゲーム機を有するゲームシステムについて説明する。
また、以下では、電子マネーとして使用される媒体の一例として、電子マネーカード(例えば、非接触ICカード)を用いる場合について説明する。なお、電子マネーとして使用される媒体は、カードに限らず、電子マネーの機能を備えた媒体であればよく、例えば、電子マネーの機能を備えた携帯電話機を用いてもよい。
また、以下では、説明を簡略にするため、電子マネーによる支払いに関連する処理を行う構成および動作について主に説明し、それ以外の構成および動作についての説明を省略する。
(実施の形態1)
[ゲームシステムの概要]
図1は、本実施の形態に係るゲームシステムの構成例を示す。図1に示すゲームシステム1では、店舗10と、サーバ30とがネットワーク20を介して接続されている。なお、ゲームシステム1は、複数の店舗10を備えてもよい。
店舗10は、管理装置100と、複数の照合装置200−1〜200−Nと、複数のゲーム機300と、LAN600と、を含む構成を採る。また、各ゲーム機300は、リーダライタ装置400及び課金装置500を含む構成を採る。
管理装置100は、店舗10内の機器を管理する。例えば、管理装置100は、店舗10内の複数の照合装置200−1〜200−Nのステータスを一元管理する。また、管理装置100は、ゲーム機300の各々に設置されたリーダライタ装置400に電子マネーカードが接続されると、管理する複数の照合装置200−1〜200−Nの中から、当該リーダライタ装置400に対して、照合処理を行う照合装置200を選択する。
なお、各店舗10には、少なくとも1つの管理装置100が備えられていればよい。
照合装置200は、ゲーム機300に設置されたリーダライタ装置400からの電子マネーの照合要求を受け取り、照合処理(決済処理)を行う。また、各照合装置200は、各々において行われた決済処理のログ(決済ログ)を保持し、所定のタイミング(例えば、決済ログ件数の上限を超えた場合など)にてネットワーク20を介してサーバ30へ保持しているログをアップロードする。
ゲーム機300では、利用者がコイン(硬貨)又は電子マネーにより利用料金を支払うことができる。ゲーム機300は、利用料金の支払いを検出すると、ゲームアプリケーションを実行する。
リーダライタ装置400は、利用料金が電子マネーによって支払われる場合、電子マネーカードから媒体情報(カード情報)を受け取ると、照合装置200に対して、照合処理を要求(照合要求)する照合要求信号を送信する。電子マネーカードと、照合装置200との間における照合処理が完了すると、リーダライタ装置400は、課金装置500に対して、照合完了通知を送信する。なお、リーダライタ装置400が照合を要求する照合装置200は、管理装置100によって選択される。
課金装置500は、コイン(硬貨)による支払い、又は、リーダライタ装置400から電子マネーによる照合完了通知を受け取ると、ゲームアプリケーションの実行を制御する装置(図示せず)に対して、ゲームアプリケーションの実行を指示する。これにより、ゲーム機300は、ゲームアプリケーションを実行する。
LAN600は、管理装置100、照合装置200及びゲーム機300(リーダライタ装置400)をそれぞれ接続する。
なお、店舗10内のリーダライタ装置400の数をM個とすると、例えば、M>Nを満たすように、照合装置200及びゲーム機300が設定されてもよい。すなわち、各店舗10では、N個の照合装置200によって、M(>N)個のリーダライタ装置400における照合処理が行われる。このように、ゲームシステム1では、各店舗10において、複数(例えば、M個)のリーダライタ装置400に対して、N個の冗長構成からなる照合装置200によって照合処理が行われる。また、この際、リーダライタ装置400と照合装置200とは固定的に関連付けられず、管理装置100によって動的に関連付けられる。
ゲームシステム1において、サーバ30は、ネットワーク20を介して接続される複数の店舗10に設置されているゲーム機300の利用状況などを管理する。例えば、サーバ30は、各店舗10(各ゲーム機300)における利用料金に関するデータを集計する。また、サーバ30は、各店舗10における電子マネーによる支払い(決済)に関するデータを集計する。例えば、ゲームシステム1において利用可能な電子マネー事業者が複数存在する場合、サーバ30は、各電子マネー事業者の各々において備えられるサーバによって構成される。また、サーバ30は、上述したゲーム機300の利用状況を管理するサーバ、及び、電子マネー決済に関するデータを管理するサーバを含む、複数のサーバによって構成されてもよい。
ネットワーク20は、サーバ30と複数の店舗10とを接続する。例えば、ネットワーク20は、インターネット又は電話回線などによって構成されてもよい。
[管理装置100の構成]
図2は、本実施の形態に係る管理装置100の構成を示すブロック図である。図2において、管理装置100は、通信部101と、記憶部102と、制御部103とを有する。
通信部101は、LAN600(図1参照)を介して、照合装置200及びリーダライタ装置400と通信を行う。
具体的には、通信部101は、リーダライタ装置400から、複数の照合装置200−1〜200−Nのうちの照合先(決済処理時の接続先)となる照合装置200の指示を要求する照合先要求信号を受け取る。また、通信装置101は、制御部103から受け取る、照合先要求に対する応答として、例えば、照合先となる照合装置200のIPアドレスを含む照合先情報をリーダライタ装置400へ送信する。
また、通信部101は、照合装置200から、照合処理の結果通知(照合完了信号)を受け取る。また、通信部101は、リーダライタ装置400から、ゲーム機300においてゲームが開始されたか否かを示す処理結果通知を受け取る。
記憶部102は、店舗10内の複数の照合装置200−1〜200−Nのステータスを記憶している。また、記憶部102は、複数の照合装置200−1〜200−Nにおける照合結果(取引結果)、及び、複数のリーダライタ装置400における処理結果(取引結果)を決済ログとして格納している。なお、記憶部102は、リーダライタ装置400と照合装置200とにおける各取引結果を関連付けて記憶している。
制御部103は、リーダライタ装置400と照合装置200とによる電子マネーによる照合処理を制御する。また、制御部103は、照合装置200から照合処理の結果通知を受け取ると、記憶部102に格納している決済ログを更新する。また、制御部103は、リーダライタ装置400から処理結果通知を受け取ると、記憶部102に格納している決済ログを更新する。
例えば、制御部103は、管理部104と、選択部105と、通知部106とを含む構成を採る。
管理部104は、店舗10内の複数の照合装置200−1〜200−Nを管理する。例えば、管理部104は、記憶部102に記憶されている複数の照合装置200毎のステータスを管理する。照合装置200のステータスは、例えば、処理中の状態(Busy状態)、及び、空きの状態(Idle状態)を示す。例えば、管理部104は、後述する選択部105において1つの照合装置200が選択されると、当該照合装置200のステータスを空き状態から処理中の状態に変更する。また、管理部104は、選択部105において選択された照合装置200から照合完了信号を受信すると、当該照合装置200のステータスを処理中の状態から空き状態に変更する。また、管理部104は、照合装置200がサーバ30に対して決済ログのアップロードを行う間、当該照合装置200のステータスを空き状態から処理中の状態に変更する。
選択部105は、照合先要求信号を受け取ると、記憶部102に記憶されている複数の照合装置200−1〜200−Nの中から、照合先となる照合装置200を1つ選択する。例えば、選択部105は、複数の照合装置200−1〜200−Nに対して予め設定された優先順位に基づいて、照合装置200を選択する。また、選択部105は、複数の照合装置200−1〜200−Nの中から、管理部104が管理しているステータスが空きの状態(Idle状態)である1つの照合装置を選択する。
通知部106は、選択部105において選択された照合装置200のIPアドレスを含む照合先情報を生成し、照合先情報を、通信部101を介して要求元のリーダライタ装置400へ送信する。
[照合装置200の構成]
図3は、本実施の形態に係る照合装置200の構成を示すブロック図である。図3において、照合装置200は、通信部201と、記憶部202と、照合部203と、を含む構成を採る。
通信部201は、LAN600(図1参照)を介して、管理装置100及びリーダライタ装置400と通信を行う。
具体的には、通信部201は、リーダライタ装置400から、照合要求信号を受け取る。また、通信部201は、後述する照合部203から受け取る、照合処理の結果通知を含む照合完了信号を管理装置100及びリーダライタ装置400へ送信する。
また、通信部201は、記憶部202に記憶されている照合処理の結果(決済ログ)をネットワーク20を介して、サーバ30へ送信する。通信部201が決済ログをサーバ30へ送信するタイミングは、例えば、記憶部202に記憶されている決済ログの件数が上限に達したタイミングである。
また、通信部201は、照合部203による照合処理において、リーダライタ装置400と通信中の電子マネーカードとの間で引き去り処理に関するデータ(残高データなど)をやり取りする。
記憶部202は、照合部203において行われた照合処理の結果を記憶している。
照合部203は、電子マネーカードによってゲーム機300の利用料金の支払いが可能であるか否かを照合する。具体的には、照合部203は、電子マネーカードから受信する残高と、照合要求信号に含まれる取引金額(利用料金)とに基づいて、当該電子マネーカードによる取引金額の支払いが可能であるか否かを判断する。
照合部203は、電子マネーカードによる取引金額の支払いが可能と判断した場合、残高から取引金額を減じた金額を、リーダライタ装置400を介して、電子マネーカードへ送信する。そして、照合部203は、当該電子マネーカードから残高を更新した旨の信号(例えば、ACK)を受け取ると、照合完了信号を管理装置100及びリーダライタ装置400へ送信する。
一方、照合部203は、電子マネーカードによる取引金額の支払いが不可能と判断した場合、リーダライタ装置400に対して、照合できない旨の信号を送信する。
[リーダライタ装置400の構成]
図4は、本実施の形態に係るリーダライタ装置400の構成を示すブロック図である。図4において、リーダライタ装置400は、通信部401と、制御部402と、を有する。
通信部401は、電子マネーカードと通信を行い、カード情報を受信する。カード情報には、例えば、電子マネーカードに固有の番号(識別番号)及び電子マネーの残高などが含まれる。通信部401は、例えば、アンテナとRF(Radio Frequency)回路を備え(図示せず)、電子マネーカードがアンテナに近接されることによって電子マネーカードとの間において無線通信を行ってもよい。
また、通信部401は、LAN600(図1参照)を介して、管理装置100及び照合装置200と通信を行う。具体的には、通信部401は、照合先要求信号を管理装置100へ送信し、照合先要求信号に対する応答である照合先情報を管理装置100から受信する。また、通信部401は、照合先情報に対応する照合装置200に対して照合要求信号を送信し、照合要求信号に対する応答である照合完了信号を照合装置200から受信する。
また、通信部401は、課金装置500に対して、電子マネーカードによる支払い完了を示す信号(つまり、ゲーム開始を指示する信号)を送信する。
制御部402は、電子マネーカード、管理装置100、照合装置200及び課金装置500との間の処理を制御する。例えば、制御部402は、カード制御部403と、照合制御部404と、通知部405とを有する構成を採る。
カード制御403は、通信部401を介した、電子マネーカードとの間の通信を制御する。例えば、カード制御部403は、電子マネーカードからカード情報を受信する。また、カード制御部403は、引き去り処理における電子マネーカードと照合装置200との間の通信を制御する。
照合制御部404は、通信部401を介して、照合処理に関する通信を制御する。例えば、照合制御部404は、カード制御部403において電子マネーカードからカード情報を受信すると、複数の照合装置200−1〜200−Nのうちの照合先となる照合装置200の指示を要求する照合先要求信号を管理装置100へ送信する。また、照合制御部404は、照合先となる照合装置200のIPアドレスを示す照合先情報を管理装置100から受信すると、当該IPアドレスに対応する照合装置200へ、照合要求信号200を送信する。そして、照合制御部404は、照合先の照合装置200から照合完了装置を受信する。
通知部405は、照合制御部404において照合完了信号を受信すると、課金装置500に対して、ゲームアプリケーションの実行(利用開始指示)を通知する。また、通知部405は、ゲームアプリケーションの実行を指示すると、管理装置100に対して、処理結果を通知する。
[電子マネー照合処理]
以上の構成を有するゲームシステム1における電子マネー決済処理の動作について説明する。
図5は、ゲームシステム1の各店舗10における管理装置100、照合装置200、ゲーム機300(リーダライタ装置400、課金装置500)、及び、電子マネーカード(カードと表記する)の動作を示すシーケンス図である。
ステップ(以下、「ST」と表す)101では、利用者(ユーザ)は、例えば、ゲーム機300(リーダライタ装置400)に対して、ゲーム機300の利用料金の支払い方法として電子マネーを選択するとともに、利用料金の金額を選択し、当該ゲーム機300に備えられたリーダライタ装置400に電子マネーカードをかざす。これにより、リーダライタ装置400は、ゲーム機300の利用料金(取引金額)を特定する。
ST102では、リーダライタ装置400は、電子マネーカードの検出処理を行う。例えば、リーダライタ装置400は、所定の間隔で電子マネーカードがリーダライタ装置400に近接されているか否か(つまり、電子マネーカードがリーダライタ装置400にかざされたか否か)を確認するポーリング処理を行う。リーダライタ装置400は、電子マネーカードを検出した場合、電子マネーカードのカード情報を取得する。カード情報には、例えば、電子マネーカードに固有の識別番号(識別ID)であるIdm、及び、電子マネーカードのカード種別が含まれる。
ST103では、リーダライタ装置400は、管理装置100に対して、複数の照合装置200−1〜200−Nのうちの照合先となる照合装置200(決済処理を行う照合装置200)を問い合わせる。具体的には、リーダライタ装置400は、ST102において電子マネーカードのカード情報を受信すると、ST103では、複数の照合装置200−1〜200−Nのうちの照合先となる照合装置200の指示を要求する照合先要求信号を管理装置100へ送信する。この照合先要求信号には、例えば、ST101において特定された取引金額、及び、ST102において取得されたカード情報に示される電子マネーカードのカード種別を含めてもよい。
ST104では、管理装置100は、複数の照合装置200−1〜200−Nの中から、ST103において接続先要求を送信したリーダライタ装置400に対する照合装置200を1つ選択する。具体的には、管理装置100は、ST103において電子マネーカードからカード情報を受信したリーダライタ装置400から照合先要求信号を受信すると、ST104では、予め設定された条件に基づいて、管理している複数の照合装置200−1〜200−Nの中から、1つの照合装置200を選択する。なお、管理装置100における照合装置200の選択処理の詳細については後述する。
また、管理装置100は、照合先要求信号に含まれる取引金額及びカード種別を記憶部102に記憶する(図示せず)。
また、管理装置100は、複数の照合装置200−1〜200−Nの状態(ステータス)を管理する。例えば、管理装置100は、ST104において1つの照合装置200を選択すると、当該1つの照合装置200のステータスを処理中(Busy)とし、ST109において照合完了信号を受信すると、当該照合完了信号の送信元の照合装置200のステータスを空き状態(Idle)として管理する。
ST105では、管理装置100は、ST103において照合先要求を送信したリーダライタ装置400に対して、ST104において選択した照合装置200に関する情報(例えば、IPアドレス)を含む照合先情報を、照合先要求の応答として送信する。
ST106では、リーダライタ装置400は、ST105において受け取った照合先情報に示されるIPアドレスに対応する照合装置200に対して、ST101において特定された取引金額、及び、ST102において取得された電子マネーカードのカード種別を含む照合要求信号を送信する。すなわち、リーダライタ装置400は、管理装置100において選択された照合装置200に対して照合処理(決済処理)を要求する。
ST107では、リーダライタ装置400から照合要求信号を受け取った照合装置200は、当該リーダライタ装置400を介して、電子マネーカードに対して引き去り処理を行う。例えば、照合装置200は、電子マネーカードから残高を読み出し(Read)、読み出した残高から、照合要求信号に含まれる取引金額を差し引いて、差し引き後の金額(取引後金額)を電子マネーカードに書き込み(Write)、書き込みに対する応答(Ack)を電子マネーカードから受け取ることにより、引き去り処理を完了する。
ST107における引き去り処理(照合処理)が完了すると、照合装置200は、ST108において、照合処理完了を示す照合完了信号をリーダライタ装置400に通知し、ST109において、照合装置200における照合処理の結果(取引結果)を含む照合完了信号を管理装置100へ通知する。
このように、照合装置200は、電子マネーカードによってゲーム機300の利用料金の支払いが可能であるか否かを照合する。なお、照合装置200は、照合処理の結果、電子マネーによる利用料金の支払いができないと判断した場合、利用不可であることを示す照合完了信号をリーダライタ装置400へ通知する。
ST110では、管理装置100は、ST109において受け取った照合完了信号に含まれる取引結果に基づいて、対応する照合装置200の取引結果を更新する。なお、管理装置100は、複数の照合装置200−1〜200−N毎に取引結果を管理している。
リーダライタ装置400は、ST108において照合完了信号を受け取ると、ST111では、電子マネーカードによる利用料金の支払いが完了したことを、鳴音又はディスプレイの表示を更新することにより、ユーザに知らせる。また、リーダライタ装置400は、電子マネーによる支払いができないことを示す照合完了信号を受信した場合、電子マネーカードによる利用料金の支払いができないことを、鳴音又はディスプレイの表示を更新することにより、ユーザに知らせる。
ST112では、リーダライタ装置400は、課金装置500に対して、ゲームアプリケーションの実行を指示する。具体的には、リーダライタ装置400は、課金装置500に対して、照合された取引金額に対応するパルス信号の送出を指示する。なお、リーダライタ装置400は、電子マネーによる支払いができないことを示す照合完了信号を受信した場合、課金装置500への派する信号の送出を指示しない。
ST113では、課金装置500は、ST112において指示されたパルス信号を、ゲームアプリケーション制御装置(図示せず)へ送出する。これにより、ゲームアプリケーションが実行され、ユーザはゲームを開始可能となる(ST114)。なお、課金装置500は、コイン(硬貨)により利用料金が支払われる場合には、投入されるコインに対応するパルス信号を、ゲームアプリケーション制御装置へ送出する。
ST115では、リーダライタ装置400は、ゲーム機300のゲームアプリケーション制御装置へパルス信号(ゲーム開始指示)を送信したことを示す処理結果を管理装置100へ通知する。
ST116では、管理装置100は、ST115において受け取った処理結果に基づいて、リーダライタ装置400の取引結果を更新する。なお、管理装置100は、ST110において更新される照合装置200の取引結果と、ST116において更新されるリーダライタ装置400の取引結果とを照合処理毎に関連付けて保持する。
このように、ゲームシステム1内の各店舗10において、図5に示す処理が行われる。また、各店舗10では、複数のゲーム機300に備えられたリーダライタ装置400において照合要求が同時に発生することも想定される。この場合、例えば、図6に示すように、管理装置100は、照合要求信号を送信した複数のリーダライタ装置1,2(リーダライタ装置400)に対して、異なる照合装置1,2(照合装置200)をそれぞれ選択する。すなわち、各店舗10では、管理装置100は、店舗10内の照合装置200を一元的に管理することにより、複数のリーダライタ装置400に対する照合先となる照合装置200をそれぞれ選択することができる。
[照合装置200の選択方法]
次に、管理装置100における照合装置200の選択方法の詳細について説明する。
図7は、管理装置100における照合装置200の選択方法の説明に供する図である。図7では、一例として、1つの店舗10内に、5個の照合装置A〜Eを備え、M個のリーダライタ装置400−1〜400−Mを備える場合について説明する。
また、管理装置100は、図7に示すように、照合装置A〜Eの各々について、照合装置A〜E間の優先順位、ステータス、及び、IPアドレスを管理するテーブルを保持している。照合装置200のステータスは、例えば、照合処理又は照合結果(ログ)のアップロードなどの処理中には「Busy」として表され、いずれの処理もされていない空き状態の場合には「Idle」として表される。
例えば、図7では、管理装置100は、リーダライタ装置400−1から、照合先要求信号を受け取る(手順1。図5に示すST103に相当)。
照合先要求信号を受け取ると、管理装置100は、保持しているテーブルを参照して、ステータスがIdleである照合装置200の中から、優先順位が最も高い照合装置200を選択する。例えば、図7では、管理装置100は、ステータスがIdleである照合装置C,Eのうち、優先順位が最も高い照合装置Cを選択する(手順2。図5に示すST104に相当)。
管理装置100は、選択した照合装置CのIPアドレス(192.168.1.3)を含む照合先情報を要求元であるリーダライタ装置400−1へ通知する(手順3。図5に示すST105に相当)。また、管理装置100は、選択した照合装置CのステータスをIdleからBusyに変更する(手順4)。
リーダライタ装置400−1は、照合先の照合装置200として、照合装置CのIPアドレスを受け取ると、照合装置Cに対して、決済情報(取引金額、カード種別)などを含めた照合要求信号を送信する(手順5。図5に示すST106に相当)。これにより、照合装置Cとリーダライタ装置400−1と通信中の電子マネーカードとの間で引き去り処理が行われる(図5に示すST107)。
また、管理装置100は、照合装置Cから照合完了信号(取引結果)を受け取ると、照合装置CのステータスをBusyからIdleに変更する。
このようにして、ゲームシステム1では、管理装置100は、複数の照合装置200−1〜200−Nの中から、リーダライタ装置400に対する照合先の照合装置200を選択する。管理装置100は、店舗10内の照合装置200のステータスを管理しており、照合処理が可能な照合装置200(空き状態の照合装置200)を把握している。よって、管理装置100は、照合要求するリーダライタ装置400に対して、照合可能な照合装置200を即座に通知することができる。
これにより、例えば、照合要求するリーダライタ装置400に対して複数の照合装置200が使用可能であるかを1つずつ確認して選択する場合と比較して、照合装置200の決定に要する時間、つまり、照合処理を開始するまでの時間を短縮することができる。
また、各照合装置200では、保持しているログ件数が上限に達した場合、サーバ30に対してアップロードを開始する。サーバ30に対してログをアップロード中の照合装置200は照合処理ができない。このため、例えば、管理装置100がリーダライタ装置400の照合先として、複数の照合装置200を均等に割り振ってしまうと、各照合装置200においてログ件数が上限に達するタイミングが同時期になる可能性が高くなる。この場合、複数の照合装置200が同時にログをアップロードするため、リーダライタ装置400に対する照合先として選択可能な照合装置200が少なくなってしまい、システムの可用性が維持できなくなってしまう。
これに対して、本実施の形態では、複数の照合装置200(例えば、図8に示す照合装置A〜E)に対して優先順位が予め設定される。そして、管理装置100は、優先順位に基づいて、リーダライタ装置400の照合先となる照合装置200を選択する。
こうすることで、優先順位がより高い照合装置200ほど、リーダライタ装置400の照合先として選択されやすくなる。換言すると、管理装置100は、リーダライタ装置400の照合先として、複数の照合装置200のうちの優先順位の高い特定の照合装置に偏らせて割り振る。これにより、例えば、図8に示すように、各照合装置200が保持しているログ件数(つまり、照合先として選択される回数)に偏りが生じる。このため、ログをアップロードするタイミングは、複数の照合装置200間において異なってくる。よって、リーダライタ装置400が照合先を要求したとしても、照合先として選択可能な照合装置200が極端に少なくなることが無くなるので、システムの可用性を維持することができる。
[照合装置200の優先順位の設定例]
次に、複数の照合装置200の優先順位の設定例について説明する。
照合装置200の記憶部202は、例えば、不揮発性のメモリによって構成される。よって、上述したように優先順位を設定することにより、照合先として選択される照合装置200を特定の装置に偏らせると、選択されやすい照合装置200のメモリほど、書き換えの頻度が高くなり、劣化しやすくなる。つまり、照合装置200間においてメモリの劣化に偏りが生じてしまう。
そこで、本実施の形態では、管理装置100は、複数の照合装置200に対して設定する優先順位を、所定期間毎に変更する。所定期間としては、例えば、1日でもよく、複数の日数でもよく、時間単位でもよい。
図9は、一例として、1日毎に照合装置200の優先順位を変更する場合を示す。
図9に示すように、7月16日における照合装置A〜Eの優先順位は、それぞれ、1,2,3,4,5である。一方、7月17日における照合装置A〜Eの優先順位は、それぞれ、2,4,5,3,1である。また、7月18日における照合装置A〜Eの優先順位は、それぞれ、5,1,3,2,4である。7月19日及び7月20日についても同様、照合装置A〜Eの優先順位は他の日と異なる。
こうすることで、複数の照合装置A〜Eについて、各期間(図9では1日)におけるログ件数(つまり、選択される回数)には図8と同様の偏りが生じるものの、複数の期間(図9では5日間)を見ると、ログ件数の合計はほぼ同程度となることが分かる。
つまり、各期間内(1日)では、図8と同様、複数の照合装置200において選択される頻度を偏らせることにより、複数の照合装置200でのログのアップロードのタイミングを異ならせることができる。一方、複数の期間に渡ってみれば、選択される頻度を複数の照合装置200間においてほぼ同程度にすることにより、複数の照合装置200におけるメモリの劣化度合いを平準化させることができる。
以上、複数の照合装置200の優先順位の設定例について説明した。
このようにして、本実施の形態では、管理装置100は、店舗10内の複数の照合装置200の中から1つの照合装置200を選択する。具体的には、管理装置100は、店舗10内の照合装置200のステータスを一元管理して、照合先を要求するリーダライタ装置400に対して、照合処理可能な照合装置200を選択する。これにより、リーダライタ装置400からの接続先要求がある度に複数の照合装置200に対して照合可能であるか否かを逐次確認することなく、照合可能な照合装置200を即座に選択することができる。よって、本実施の形態によれば、リーダライタ装置400と照合装置200との間の照合処理の開始までに要する時間遅延を抑えることができる。
また、本実施の形態では、管理装置100は、照合処理を行う照合装置200の選択のみを行う。換言すると、照合装置100の選択後は、管理装置100を介さずに、リーダライタ装置400と選択された照合装置200との間において照合処理が直接行われる。このようにして照合処理に関する管理装置100での処理を最小限に抑えることにより、照合処理に要する時間遅延を抑えることができる。
る。
以上より、本実施の形態によれば、電子マネーによる支払いに対する照合処理に要する時間を抑えることができる。
また、本実施の形態では、管理装置100は、複数の照合装置200に対して優先順位を設定し、優先順位がより高い照合装置200を、リーダライタ装置400に対して優先的に割り当てる。これにより、複数の照合装置200において、蓄積されるログ件数の偏りを生じさせ、サーバ30へのアップロードのタイミングを異ならせることができる。よって、本実施の形態によれば、全ての照合装置200がアップロード処理により使用できなくなることを回避し、システムの可用性を維持することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、店舗10内における照合装置200の設置数の決定例について説明する。
上述したように、管理装置100は、リーダライタ装置400から、照合装置200の照合先要求を受け取ると、照合装置200のステータス及び優先順位に基づいて、照合先となる照合装置200を選択する。ここで、管理装置100は、複数のリーダライタ装置400からの照合要求が同時に発生し、全ての照合装置200のステータスがBusyの場合、リーダライタ装置400の照合先要求に対する応答として、エラーを送信し、当該リーダライタ装置400に対して、照合先要求のリトライを促す。
例えば、図10は、複数の照合装置A〜Eを備える店舗10において、複数のリーダライタ装置400−1〜400−6が照合要求する場合の動作を示す。
図10に示すように、各リーダライタ装置400は、リーダライタ装置400−1〜400−6の順に、照合装置200の照合先要求信号(IP要求と表記)を管理装置100へ送信したとする。なお、図10に示すように、管理装置100が照合先要求信号を受け取る前の照合装置A〜Eの全てのステータスはIdleとする。
この場合、管理装置100は、照合先要求信号を受け取った順に、実施の形態1において説明した動作によって、リーダライタ装置400−1〜400−5の照合先として照合装置A〜Eをそれぞれ選択する。これにより、照合装置A〜Eのステータスは、最終的に全てBusyに変更される。
これにより、リーダライタ装置400−1〜400−5と、照合装置A〜Eとの間において、照合処理(決済処理)が直接行われる。決済処理が完了すると、照合装置A〜Eは、決済処理の結果(取引結果)を含む照合完了信号を管理装置100へ通知する。管理装置100は、照合装置A〜Eの各々から照合完了信号を受け取ると、ステータスをIdleに変更する。
一方、管理装置100は、リーダライタ装置400−6から照合先要求信号を受け取っても、全ての照合装置A〜EのステータスがBusyであるので、リーダライタ装置400−6に対して照合装置200を割り当てられず、応答としてエラーを送信する。リーダライタ装置400−6は、エラーを受け取ると、照合装置200の照合先指示を再び要求する。つまり、リーダライタ装置400−6は、照合装置200の照合先を指示されるまで、当該要求を送信し続ける。
図10に示すように、管理装置100は、リーダライタ装置400−1の照合先として接続されていた照合装置Aのステータスが再びIdleに変更された後、リーダライタ装置400−6から照合先要求信号を受け取ると、リーダライタ装置400−6に対して、照合装置AのIPアドレスを送信するとともに、照合装置AのステータスをBusyに変更する。これにより、リーダライタ装置400−6と、照合装置Aとの間において、照合処理(決済処理)が行われる。
このように、各リーダライタ装置400は、全ての照合装置200が処理中の場合には、何れかの照合装置200がIdle状態になるまで照合先要求をリトライする。よって、リトライを実行している期間の分だけ照合処理の遅延が生じてしまう。
上記リトライが多発すると、照合処理の機会損失に繋がるため、照合装置200の冗長度を上げる必要がある(つまり、照合装置200の数を増やす必要がある)。一方、上記リトライが全く発生せず、優先順位がより低い照合装置200が全く使用されていない場合(照合装置200が過多の場合)、ランニングコスト削減のため、照合装置200の数を減らす必要がある。このように、各店舗10における照合装置200の数を適切に設定することは、照合処理の運用面、及び、コスト面を考慮すると非常に重要である。
そこで、本実施の形態では、各店舗10内における照合装置200の適切な設置数の決定方法について説明する。
図11は、本実施の形態に係る管理装置100の構成を示すブロック図である。なお、図11において、実施の形態1(図2)と同一処理を行う構成部には同一符号を付し、その説明を省略する。本実施の形態では、制御部103aは、実施の形態1に係る制御部103の処理に加えて、新たな処理を行う。具体的には、管理部104aが実施の形態1に係る管理部104(図2)の処理に加え、後述する他の処理を行う点、及び、判定部130が新たに追加された点が実施の形態1と異なる。
また、本実施の形態に係る照合装置及びリーダライタ装置は、実施の形態1に係る照合装置200及びリーダライタ装置400と基本構成が共通するので、図3及び図4を援用して説明する。
まず、本実施の形態における着目点について説明する。実施の形態1において説明したように、管理装置100は、リーダライタ装置400からの照合先要求があると、ステータスがIdleであって、優先順位がより高い照合装置200を優先して選択する。換言すると、優先順位が最も低い照合装置200は、照合装置200の数と同数以上の照合処理が同時に発生している場合、つまり、全ての照合装置200がBusyとなる場合のみに選択される。よって、優先順位が最も低い照合装置200が所定期間内に照合処理を行った回数(ログ件数)は、所定期間内に店舗10内の照合装置200の総数と同数以上の照合処理が同時に発生した回数と等価であると言える。
そこで、本実施の形態では、管理装置100は、優先順位が低い所定数の照合装置200におけるログ件数を管理することにより、管理装置100が属する店舗10における照合装置200の設置数が適切であるか否かを判定する。
図11において、管理部104aは、店舗10内の複数の照合装置200−1〜200−Nの各々における照合件数(ログ件数)を示すカウンタを予め保持している。管理部104aは、選択部105において選択された照合装置200から照合完了信号を受信すると(図5に示すST109に相当)、実施の形態1と同様、当該照合装置200のステータスをBusyからIdleに変更するとともに、当該照合装置200のカウンタをインクリメントする。
なお、管理部104aが保持するカウンタは、照合装置200が保持するログ件数の上限値と同一の上限値に達するとリセットすればよい。すなわち、管理部104aが保持するカウンタの値は、照合装置200におけるログ件数と同一となる。
判定部130は、所定期間における各照合装置200のカウンタの値に基づいて、店舗10に設置された複数の照合装置200の数が適正であるか否かを判定する。具体的には、判定部130は、店舗10内の複数の照合装置200−1〜200−Nのうち、少なくとも、優先順位が最も低い照合装置200のカウンタの値に基づいて、複数の照合装置200の数が適正であるか否かを判定する。
例えば、判定部130は、優先順位が最も低い照合装置200のカウンタの値、及び、優先順位が2番目に低い照合装置200のカウンタの値を用いて、店舗10に設置される照合装置200の数の過不足を判定する。図12A〜図12Cは、判定部130における判定処理の一例を示す。図12A〜図12Cでは、現在、5個の照合装置200が1つの店舗10内に設置されているものとする。
例えば、図12Aに示すように、優先順位が最も低い照合装置200のカウンタの値(つまり、照合装置200のログ件数)が1以上の場合は、店舗10において全ての照合装置200が同時に割り当てられる状態が少なくとも1回以上発生している状態である。そこで、判定部130は、優先順位が最も低い照合装置200のカウンタの値が1以上の場合、店舗10において照合装置200が不足していると判定する。
一方、図12Bに示すように、カウンタの値が0である照合装置200の数が1個の場合は、店舗10において全ての照合装置200が同時に割り当てられる状態が発生しておらず、かつ、店舗10のほぼ全ての照合装置200が使用されている状態である。そこで、判定部130は、優先順位が最も低い照合装置200のカウンタの値が0であり、かつ、優先順位が2番目に低い照合装置200のカウンタの値が1以上の場合、店舗10における照合装置200の数が適正であると判定する。
また、図12Cに示すように、ログ件数が0である照合装置200が2個以上の場合は、店舗10において複数の照合装置200が使用されていない状態である。そこで、判定部130は、優先順位が最も低い照合装置200のカウンタの値が0であり、かつ、優先順位が2番目に低い照合装置200のカウンタの値が0である場合、店舗10における照合装置200が過多であると判定する。
なお、図12では、判定部130が、優先順位が低い2個の照合装置200のカウンタの値を用いて照合装置200の数の適正を判定する場合について説明したが、照合装置200の数の適正を判定する際、優先順位が低い3個以上の照合装置200のカウンタの値を用いてもよい。
このようにして、管理装置100は、全ての照合装置200において照合処理が同時に発生する回数を、少なくとも、優先順位が最も低い照合装置200のログ件数(カウンタの値)に基づいて特定し、店舗10における照合装置200の数が適正であるか否かを判定する。これにより、本実施の形態では、管理装置100は、店舗10の管理者又は電子マネー事業者に対して、照合装置200の適正台数を決定するための指標となる情報を提供することができる。つまり、例えば、店舗10の管理者、又は、電子マネー事業者などは、各店舗10の管理装置100における判定結果に基づいて、当該店舗10における照合装置200の適正台数を見積もることができる。
よって、本実施の形態によれば、各店舗10に対して適正な数の照合装置200を設置することにより、店舗10内の照合処理を適切に実行可能となるので、例えば、図10に示すように、照合処理の遅延の発生を抑えることができ、電子マネーによる照合処理に要する時間の増加を抑えることができる。
また、判定部130での判定結果、又は、管理部104aでのカウンタの値は、例えば、管理装置100が備えるディスプレイ(図示せず)に表示してもよく、店舗10の管理者又は電子マネー事業者などが使用する端末装置のディスプレイ(図示せず)に表示してもよい。
また、図13に示すように、管理装置100は、複数の期間における判定結果の統計を取ってもよい。図13では、例えば、管理装置100は、カウンタの値(ログ件数)に基づく照合装置200の数の適正判定を7つの期間(例えば、7日間)行い、7日間の判断結果に基づいて、照合装置200の数の総合的な適正判定を行う。図13では、7日間の判定結果は、不足が5回、適正が1回、過多が1回である。管理装置100は、不足と判定された回数が最も多いので、この店舗10における照合装置の数が不足していると総合的に判定する。例えば、店舗10におけるサービス(割引サービス)などによって、照合処理が特定の日又は時間に偏るなどの揺らぎが生じることも想定される。これに対して、図13に示すように、管理装置100は、長期的な統計に基づいて照合装置200の数の適正を判断することで、上記揺らぎを吸収することができ、照合装置200の適正を適切に判断することが可能となる。
また、管理装置100は、判定部130を備えなくてもよい。この場合、例えば、店舗10の管理者又は電子マネー事業者は、管理部104aが管理する照合装置200毎のカウンタの値を確認し、上述した判定部130での判断基準と同様の基準に従って照合装置200の数の過不足を判定すればよい。
(実施の形態3)
電子マネーカードと照合装置との間にてリーダライタ装置を介して行われる引き去り処理において、リーダライタ装置から電子マネーカードに対して減算コマンドが送信されたものの、その途中で電子マネーカードがリーダライタ装置から離されてしまう等、通信途絶されることがある。このように引き去り処理の途中に電子マネーカードとの通信が途絶されると、リーダライタ装置又は照合装置は、電子マネーカードから上記減算コマンドに対する応答が無く、電子マネーカード内の記録内容が減算されているのか、減算される前に処理が放棄されているのか判断できない。このような状態は「処理未了」と呼ばれる。
本実施の形態では、処理未了が発生した場合について説明する。
本実施の形態に係る管理装置、照合装置及びリーダライタ装置は、実施の形態1に係る管理装置100、照合装置200及びリーダライタ装置400と基本構成が共通するので、図2、図3及び図4を援用して説明する。本実施の形態に係る管理装置100、照合装置200及びリーダライタ装置400は、実施の形態1と同様の処理に加え、処理未了に対する処理を更に行う。なお、本実施の形態に係る管理装置100、照合装置200及びリーダライタ装置400は、実施の形態2において説明した処理を行ってもよい。
本実施の形態に係る照合装置200(図3)において、照合部203は、実施の形態1と同様、照合要求信号をリーダライタ装置400(図4)から受信すると、当該リーダライタ装置400と通信中の電子マネーカードとの間で照合処理を行う。照合部203は、、照合が完了すると、電子マネーカードのカード情報(Idmなど)と、電子マネーカードの残高情報(第1の残高情報)と、照合における処理未了の有無を含む照合結果とを、照合完了信号として、管理装置100(図2)へ通信部201を介して送信する。ここで、処理未了が発生している場合、照合完了信号に含まれる電子マネーカードの残高情報には、電子マネーカードの照合前の残高が示される。
照合部203は、残高の照会を要求する残高照会信号をリーダライタ装置400から受信すると、当該リーダライタ装置400と通信中の電子マネーカードから残高情報(第2の残高情報)を取得する。照合部203は、取得した残高情報を当該リーダライタ装置400へ通信部201を介して送信する。
本実施の形態に係る管理装置100(図2)において、管理部104は、複数の照合装置200(図3)の各々から受け取る照合完了信号に含まれる、電子マネーカードのカード情報、残高情報、及び、照合結果(処理未了の有無を含む)を対応付ける。対応付けられた情報は、決済ログとして記憶部102に記憶される。
管理部104は、リーダライタ装置400から或る電子マネーカードのカード情報及び照合先要求信号を受信すると、実施の形態1と同様にして、複数の照合装置200の中から1つの照合装置200を選択する。
また、管理部104は、記憶部102に記憶された決済ログを参照して、当該カード情報に対応付けられた照合結果に処理未了が含まれるか否かを確認する。管理装置104は、カード情報に対応付けられた照合結果に処理未了が含まれない場合、選択した照合装置200のIPアドレスを含む照合先情報のみをリーダライタ装置400へ送信する。一方、管理部104は、カード情報に対応付けられた照合結果に処理未了が含まれる場合、照合先情報(IPアドレス)、処理未了があることを示す処理未了通知、及び、カード情報に対応する、記憶された残高情報(上記第1の残高情報)を、リーダライタ装置400へ通信部101を介して送信する。
本実施の形態に係るリーダライタ装置400(図4)において、照合制御部404は、照合先となる照合装置200のIPアドレスを含む照合先情報のみを管理装置100から受信した場合、当該IPアドレスに対応する照合装置200へ、照合要求信号を送信する。一方、照合制御部404は、照合先情報(IPアドレス)に加え、電子マネーカードの残高情報、及び、処理未了通知を管理装置100から受信した場合、当該IPアドレスに対応する照合装置200へ、照合要求信号を送信せずに、残高照会信号を送信する。
照合制御部404は、残高情報(上記第2の残高情報)を照合装置200から受信する。そして、照合制御部404は、管理装置100から受け取った残高情報(第1の残高情報)に示される金額から利用料金を減算した金額と、照合装置200から受け取った残高情報(第2の残高情報)に示される金額とが一致するか否かを判定する。金額が一致した場合、照合制御部404は、通知部405を介して、ゲーム機300(課金装置500)に対してゲームアプリケーションの実行を指示する。
図14及び図15は、本実施の形態に係るゲームシステム1の各店舗10における管理装置100、照合装置200、ゲーム機300(リーダライタ装置400、課金装置500)、及び、電子マネーカードの動作を示すシーケンス図である。なお、図14及び図15において、実施の形態1(図5)と同一の処理には同一符号を付し、その説明を省略する。
図14は、処理未了が発生した際の動作を示し、図15は、処理未了が発生したことを管理装置100が管理している場合の動作を示す。
まず、図14を用いて、処理未了が発生した際の各装置の動作について説明する。
図14において、ST103aでは、リーダライタ装置400は、管理装置100に対して、照合先要求信号を管理装置100へ送信する。この照合先要求信号には、ST101において特定された取引金額、及び、ST102において取得されたカード情報に示される電子マネーカードのカード種別、に加え、ST102において取得された電子マネーカードの識別番号を示すIdmが含まれる。
管理装置100は、リーダライタ装置400及び照合装置200から受け取る情報を用いて、各照合処理の結果(決済ログ)を管理している。例えば、本実施の形態では、管理装置100は、電子マネーカード(つまり、各Idm)の取引毎に、少なくとも、取引金額、処理未了の有無、処理未了に対する補填の有無を含む決済ログを管理している。これらの情報は、例えば、ST103a(つまり、照合先要求信号)、ST109a(つまり照合装置200の照合結果)、及び、ST115a(つまりリーダライタ装置400の処理結果)の処理によって管理装置100に通知される。
ここで、図14に示すように、電子マネーカードと照合装置200との間にてリーダライタ装置400を介して行われる引き去り処理(ST107)の途中で通信途絶が発生したとする。なお、引き去り処理における通信途絶の発生原因としては、電子マネーカードがリーダライタ装置400から離れてしまうことに限定されず、例えば、電子マネーカードとリーダライタ装置400との間の通信エラー、又は、リーダライタ装置400と照合装置200との間の通信エラーも想定される。
リーダライタ装置400及び照合装置200の各々は、引き去り処理が開始される際に計時を開始して(図示せず)、予め設定された時間を経過するまでに引き去り処理が終了しなかった場合、タイムアウトと判断する。例えば、リーダライタ装置400及び照合装置200は、ST106の照合要求信号の送受信のタイミングで計時を開始してもよい。
例えば、図14では、ST107において通信途絶が発生しているので、ST201及びST202において、リーダライタ装置400及び照合装置200では、タイムアウトが発生する。
この場合、照合装置200は、当該引き去り処理に対応する照合処理が処理未了であると判断する。そして、ST109aでは、照合装置200は、処理未了であることを示す照合完了信号を管理装置100へ通知する。なお、照合装置200は、タイムアウトとなった引き去り処理において電子マネーカードの残高(取引前残高)を取得している場合、当該残高を示す残高情報(第1の残高情報)も照合完了信号に含める。
また、リーダライタ装置400は、当該引き去り処理に対応する照合処理が処理未了であると判断し、課金装置500に対するパルス送出の指示(つまりゲーム開始指示)を行わない。そして、ST115aでは、リーダライタ装置400は、ゲーム機300のゲームアプリケーション制御装置へパルス信号(利用開始指示)を送信していないことを示す処理結果を管理装置100へ通知する。
管理装置100は、ST109aにおいて受け取った照合完了信号に示される処理未了であること、及び、該当する電子マネーカードの残高(つまり、取引前残高)を用いて、記憶している決済ログを更新する(ST110a)。また、管理装置100は、ST115aにおいて受け取った処理結果(パルス送出無し)を用いて、記憶している決済ログを更新する(ST116a)。
以上のように、処理未了が発生した場合、管理装置100は、処理未了が発生した電子マネーカード(Idm)に関して、処理未了であること、その際の取引前残高、及び、取引金額などを決済ログとして関連付けて管理する。
次に、図15を用いて、上述したようにして管理装置100が処理未了を管理している場合の各装置における動作について説明する。
図15において、ST301では、管理装置100は、ST103aにおいて受け取った照合先要求信号に含まれるIdmに対応する電子マネーカードの照合結果(決済ログ)を検索する。管理装置100は、検索の結果、当該Idmに対応する電子マネーカードが処理未了を発生させていた場合、ST105bでは、ST104において選択した照合装置200のIPアドレスを含む照合先情報に加え、処理未了に対する補填処理の指示である処理未了通知(二重引き去り抑止指示)、及び、決済ログに記憶された処理未了時の取引前残高と取引金額を示す情報、をリーダライタ装置400へ通知する。
なお、電子マネーカードが現在接続されているリーダライタ装置400及び管理装置100が照合先として今回選択した照合装置200は、当該電子マネーカード(Idm)について処理未了が発生した際に使用されたリーダライタ装置400及び照合装置200と同一とは限らない。
ST105bにおいて処理未了通知を受け取ると、リーダライタ装置400は、ST106bでは、ST105bにおいて受け取った照合先情報に示されるIPアドレスに対応する照合装置200に対して、残高照会を要求する残高照会要求信号を送信する。すなわち、リーダライタ装置400は、処理未了通知を受け取った場合、照合要求信号を送信しない。
ST107bでは、リーダライタ装置400から残高照会要求信号を受け取った照合装置200は、当該リーダライタ装置400を介して、電子マネーカードに対して残高照会処理を行う。
ST108bでは、照合装置200は、電子マネーカードの残高を含む残高照合処理完了信号をリーダライタ装置400に通知する。なお、照合装置200は、実施の形態1と同様、ST109において、照合装置200における照合処理の結果(残高照会結果)を含む照合完了信号を管理装置100へ通知する。
ST302では、リーダライタ装置400は、電子マネーカードに対して、処理未了に対する補填が必要であるか否かを判定する。
例えば、リーダライタ装置400は、ST105bにおいて取得した取引前残高から取引金額を減算した値(つまり、正常に照合処理された場合の金額)と、ST108bにおいて取得した電子マネーカードの現在の残高とが一致するか否かを判定する。
取引前残高から取引金額を減算した値と、電子マネーカードの残高が一致する場合、リーダライタ装置400は、処理未了発生時に電子マネーカードの残高が減じられたと判断し、補填処理を行う。すなわち、リーダライタ装置400は、ST302において補填処理が必要と判断した場合には、ST112において、課金装置500に対して、ゲームアプリケーションの実行を指示する。すなわち、リーダライタ装置400は、今回の照合処理において電子マネーカードから利用料金の引き去りを行わないことにより、処理未了時に誤って引き去られた利用料金を補填する。
ST115bでは、リーダライタ装置400は、補填処理を行ったことを示す処理結果を管理装置100へ通知する。管理装置100は、ST115bにおいて受け取った処理結果に示される補填処理が行われたことを、記憶している決済ログに更新する(ST116b)。すなわち、管理装置100は、補填処理が行われた旨の処理結果をリーダライタ装置400から受信すると、決済ログにおいて、該当するカード情報に対応付けられた補填処理を実行済みに更新する。
一方、取引前残高から取引金額を減算した値と、電子マネーカードの残高が一致しない場合(図示せず)、リーダライタ装置400は、処理未了時に電子マネーカードから利用料金の引き去りが行われていないと判断し、補填処理を行わない。
また、照合装置200が電子マネーカードの残高(取引前残高)を取得していない場合(図14のST107)、つまり、管理装置100の決済ログにおいて管理されていない場合は処理未了には該当しないため、リーダライタ装置400は、補填処理を行わない。
また、補填処理を行わない場合、リーダライタ装置400は、実施の形態1(図5に示すST106)と同様にして、照合処理を開始してもよく、又は、ユーザに電子マネーカードを再びかざすように促す情報をディスプレイに表示してもよい。
このようにして、本実施の形態では、管理装置100は、店舗10において電子マネーカードによって利用料金が支払われる照合処理を、各照合装置100及び各リーダライタ装置400から取得して、処理未了の有無、処理未了に対する補填の有無を含めた決済ログとして一元管理する。これにより、店舗10において、処理未了となった際に使用された照合装置200及びリーダライタ装置400とは異なる照合装置200及びリーダライタ装置400において、処理未了発生の直後に同一電子マネーカードによって照合処理が行われたとしても、当該電子マネーカードに対して補填処理を施すことが可能となる。
例えば、店舗10内において複数のゲーム機300を用いて複数のユーザが同時に同一ゲームを利用可能な場合が想定される。この場合、複数のゲーム機300の何れか1つのゲーム機に設置されたリーダライタ装置400において照合処理が正常に完了しない場合(処理未了発生時)には、ユーザは、当該複数のゲーム機300の中の他のゲーム機(例えば、隣のゲーム機)に設置されたリーダライタ装置400に電子マネーカードを再びかざすことが想定される。管理装置100は、店舗10内の全ての装置に関する、電子マネーカードの決済ログを一元管理しているので、このように処理未了発生時のゲーム機300と、直後の照合処理が行われるゲーム機300とが異なっても、当該電子マネーカードに対して補填処理が可能となる。
以上より、本実施の形態によれば、各店舗10の複数のリーダライタ装置400及び複数の照合装置200の何れの装置において処理未了が発生した場合でも、当該処理未了に対する補填処理が可能となる。つまり、処理未了が発生した照合装置200及びリーダライタ装置400と、補填処理を行う照合装置200及びリーダライタ装置400と、が異なっても、適切に補填処理が行われる。つまり、本実施の形態によれば、何れの装置において処理未了が発生した場合でも補填を行うことができる。これにより、補填処理に要する時間を含めて、電子マネーによる照合処理に要する時間の増加を抑えることができる。
なお、図15では、リーダライタ装置400が、処理未了通知を受け取ると(ST105b)、ST302において補填処理の有無を判定する場合について説明した。しかし、リーダライタ装置400は、処理未了通知を受け取ると、判定を行わずに、補填処理を行ってもよい。
また、図14では、処理未了が発生した場合、ST109aにおいて、照合装置200が、電子マネーカードの取引前残高を管理装置100へ通知する場合、つまり、管理装置100が、処理未了とともに取引前残高を対応付けて管理する場合について説明した。しかし、本実施の形態では、処理未了が発生した場合、ST109aにおいて、照合装置200は、電子マネーカードの取引前残高から利用料金を減算した金額(取引が行われた場合の金額)を管理装置100へ通知してもよい。つまり、管理装置100は、処理未了とともに取引後残高を対応付けて管理する。この場合、管理装置100は、処理未了通知とともに、取引後残高をリーダライタ装置400へ通知する。そして、補填処理において、リーダライタ装置400は、管理装置100で管理された取引後残高と、通信中の電子マネーカードから取得した残高金額とが一致したか否かに基づいて補填処理の有無を判定すればよい。
また、図15では、ST302において補填処理が行われ、補填処理が行われたことを示す処理結果がリーダライタ装置400から管理装置100へ送信されると(ST115b)、管理装置100は、決済ログにおいて、該当する電子マネーカードの取引結果を、補填済みに更新する場合について説明した。しかし、本実施の形態では、上記動作の代わりに、管理装置100が処理未了通知をリーダライタ装置400へ送信すると(ST105b)、管理装置100は、決済ログにおいて、該当する電子マネーカードの取引結果を、補填済みに更新してもよい。
以上、本開示の各実施の形態について説明した。
なお、上記実施の形態では、複数の照合装置200−1〜200−Nに対して優先順位が予め設定されている場合について説明した。しかし、上記実施の形態では、複数の照合装置200−1〜200−Nは、使用頻度(選択される回数)に偏りが生じるように選択されればよい。例えば、優先順位の代わりに、複数の照合装置200の各々に対して正規分布に従った確率が設定されてもよい。管理装置100は、各照合装置200に設定された確率に基づいて、照合先となる照合装置200を選択すればよい。これにより、複数の照合装置200−1〜200−Nにおいて、照合先として選択される確率が正規分布に従って偏るので、上述したように、複数の照合装置200−1〜200−Nが同時に使用できなくなることを回避することができる。
また、上記実施の形態では、ゲームシステムの一例として、ゲームシステムについて説明したが、ゲームシステムは、ゲームシステムに限定されるものではない。例えば、上記実施の形態を、ホテルの客室に備えられたテレビを視聴するためのテレビシステムに対して適用してもよい。この場合、図1に示す店舗10を1つのホテルとし、ゲーム機300を客室に設置されるテレビと見なせばよい。