[第1実施形態]
以下、本発明の便器洗浄装置100の第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の第1実施形態に係る便器洗浄装置100の全体構成について、図1及び図2を参照しながら説明する。
本実施形態の便器洗浄装置100は、図1及び図2に示すように、便器10と、ベースプレート20と、洗浄水タンク30と、手洗い部40と、タンクカバー50と、給水部60と、操作ダイヤル部71を有する流動操作機構70と、を備える。
便器10は、便器本体11と、この便器本体11の上部に便器本体11に対して開閉可能に取り付けられる便座12及び便蓋13と、を含んで構成される。
ベースプレート20は、便器本体11の後方の上面に取り付けられる。ベースプレート20の上方には、洗浄水タンク30が配置される。
ベースプレート20には、図2に示すように、後述する流動操作機構70の操作ダイヤル部71が取り付けられている。操作ダイヤル部71は、後述する給水部60から洗浄水を洗浄水タンク30に給水する給水流路部(図示せず)を流通する水の流れを調整する操作を行う。
洗浄水タンク30は、ベースプレート20の上方において、便器10の後方かつ上方に配置され、便器本体11を洗浄する洗浄水を貯留する。この洗浄水タンク30は、図2に示すように、上面が開口したタンク本体31と、このタンク本体31の上面に配置され、タンク本体31の上面を覆う蓋部32と、を備える。
以上の洗浄水タンク30の内部には、図2に示すように、給水部60が配置される。洗浄水タンク30には、給水部60を介して洗浄水が供給される。
また、タンク本体31の下部には、フロート弁(図示せず)により開閉される排水口(図示せず)が形成されている。そして、フロート弁を引き上げて排水口を開放することにより、タンク本体31の内部に貯留された洗浄水が排水口から流出して便器10に供給され、便器本体11が洗浄される。
手洗い部40は、洗浄水タンク30の上方に配置される。手洗い部40は、手洗いボウル部41と、手洗い吐水管42と、吐水管固定部43と、吐水管クリップ44と、を備える。
手洗いボウル部41は、タンクカバー50における上部カバー部51(後述)の一部により構成される。手洗いボウル部41は、手洗い吐水管42から吐出される手洗い水を受ける。この手洗いボウル部41の底部には、排水口(図示せず)が形成されている。
手洗い吐水管42は、手洗いボウル部41の背部側の前面から前方に突出するように配置される。この手洗い吐水管42の先端部は、下方に開口している。
手洗い吐水管42は、基端部が手洗いボウル部41の背部側の前面に形成された吐水管取付穴41aに固定された吐水管固定部43に取り付けられた状態で、吐水管クリップ44により固定される。
以上の手洗い部40には、洗浄水タンク30に供給される洗浄水の一部が、手洗い側給水管33を介して手洗い吐水管42に供給される。これにより、給水部60の動作により洗浄水タンク30に洗浄水が貯留される場合に、この貯留される洗浄水の一部が手洗い吐水管42から吐出される。
また、手洗い部40から排出される排水は、手洗い側排水管(不図示)を介して洗浄水タンク30に排出される。
タンクカバー50は、上部カバー部51と、下部カバー部52と、を有する。タンクカバー50は、上部カバー部51と下部カバー部52とが、例えば、樹脂材料により一体的に成型されることで形成される。
上部カバー部51は、手洗い部40の手洗いボウル部41を含んで構成される。上部カバー部51は、タンクカバー50の上部に配置され、タンクカバー50の上部を塞ぐように形成される。上部カバー部51は、洗浄水タンク30の上部を覆うように形成される。
下部カバー部52は、方形筒状に形成される。下部カバー部52は、洗浄水タンク30の周囲を囲むように形成される。
洗浄水タンク30にタンクカバー50を被せる場合には、図2に示すように、ベースプレート20の上部に洗浄水タンク30を配置して、ベースプレート20に操作ダイヤル部71を取り付ける。
この状態で、タンクカバー50を、洗浄水タンク30を覆うように、洗浄水タンク30に被せて、タンクカバー50の下端部をベースプレート20に取り付ける。
そして、手洗いボウル部41の吐水管取付穴41aに吐水管固定部43を取り付けると共に、吐水管固定部43に手洗い吐水管42を取り付ける。その後、吐水管クリップ44を用いて、手洗い吐水管42を吐水管固定部43に固定する。また、タンクカバー50の一方の側部において、タンクカバー50の外部から洗浄操作レバーハンドル81を洗浄操作部82に取り付ける。
このようにして、図1に示すように、タンクカバー50は、洗浄水タンク30を覆うように、洗浄水タンク30に被せられる。
次に、本発明の操作機構としての流動操作機構70の詳細について、図面を参照しながら説明する。
流動操作機構70は、給水部60(図2参照)から給水される洗浄水の給水流路部(図示せず)を流通する水の流れを調整する水流調整機構(図示せず)を操作する。
水流調整機構(図示せず)は、給水部60(図2参照)から洗浄水を洗浄水タンク30に給水する給水流路部(図示せず)に設けられる。
流動操作機構70は、図3〜図5に示すように、操作部としての操作ダイヤル部71と、操作本体部72と、接続ケーブルとしての操作ケーブル73と、を備える。
操作ケーブル73は、水流調整機構(図示せず)と操作ダイヤル部71とを接続する。操作ケーブル73は、操作ダイヤル部71が操作されることで、内部に配置される内部ケーブル73a(図4参照)が移動されて、流動調整機構(図示せず)の流動弁(図示せず)を閉状態又は開状態に移動させる。操作ダイヤル部71を操作して流動弁(図示せず)を開状態にすることで、給水部60(図2参照)が洗浄水タンク30に洗浄水を止水している状態においても、流動弁を介して少量の水を流通させられる。これにより、例えば、寒冷地等の冬季に給水部の凍結のおそれがある地域において、少量の水を連続的に流通させられるので、給水部60の凍結を防げる。
操作本体部72には、図4及び図5に示すように、操作ダイヤル部71が取り付けられる。操作本体部72に取り付けられた操作ダイヤル部71は、操作本体部72を介して、ベースプレート20の操作ダイヤル取付部21に取り付けられる。ベースプレート20の操作ダイヤル取付部21は、ベースプレート20の左右方向の一方の端部側に配置される。
操作本体部72は、筒状に形成され、基端側筒部721と、終端側筒部722と、フランジ部723と、を有する。基端側筒部721及び終端側筒部722は直線状に連続して形成され、互いは連通している。
基端側筒部721は、図4に示すように、基端側の端部に、基端側開口721aを有する。
基端側開口721aには、操作ケーブル73が挿通される。操作ケーブル73の一端は、水流調整機構(不図示)に接続され、操作ケーブル73の他端は、操作ダイヤル部71に接続される。
終端側筒部722は、図4に示すように、終端側の端部に、終端側開口722aを有する。
終端側筒部722には、操作ダイヤル部71が配置される。操作ダイヤル部71は、終端側開口722aに回動可能に取り付けられる。
フランジ部723は、操作本体部72の上下方向の略中央(基端側筒部721及び終端側筒部722の境界)の周面において、周方向に沿って延出して形成される。
操作ダイヤル部71は、操作本体部72に取り付けられた状態で、ベースプレート20における操作ダイヤル取付部21に取り付けられる。操作ダイヤル部71は、ベースプレート20の下方に位置するように、操作本体部72を介して、ベースプレート20の操作ダイヤル取付部21に取り付けられる。
操作ダイヤル部71を回動して操作することで、操作ケーブル73を移動させて、流動弁(図示せず)を閉状態と開状態とに移動させる。これにより、流動弁を介して少量の水を流通させる状態と、水を流通させない状態と、に操作することができる。
操作ダイヤル取付部21は、図3〜図5に示すように、ベースプレート20における洗浄水タンク30が配置された部分(タンク配置部)23とは区画された区画部22に配置される。区画部22は、操作ダイヤル取付部21とタンク配置部23とを区画する。区画部22は、操作ダイヤル取付部21を、ベースプレート20における水が溜まる部分から区画している。
例えば、区画部22は、平面視で(垂直方向に視た場合に)、ベースプレート20に配置される洗浄水タンク30と重ならない位置に形成される。そのため、区画部22は、洗浄水タンク30の外面に付着した水滴が、洗浄水タンク30の表面を伝わってベースプレート20に落下しても、水の浸入が抑制される位置に形成される。
また、例えば、区画部22は、周壁部221を有する。周壁部221は、操作ダイヤル取付部21を囲むように、ベースプレート20の底面20aから立ち上がって形成される。周壁部221を有することで、区画部22には、ベースプレート20の底面20aに溜まった水が浸入することが抑制される。なお、区画部22は、操作ダイヤル取付部21を囲むことに限らない。例えば、区画部22は、操作ダイヤル取付部21とタンク配置部23との間に配置される壁部であって、操作ダイヤル取付部21を囲まない壁部であってもよい。
区画部22の周壁部221の内側には、図3〜図5に示すように、操作ダイヤル取付部21が配置される。
操作ダイヤル取付部21は、板状の基板部211と、略C字形状の枠壁212と、取付片213と、を有する。
基板部211は、板状に形成され、ベースプレート20の底面20aよりも上方側において、ベースプレート20の底面20aと略平行に形成される。
基板部211には、長穴開口21aと、長穴開口21aに連続して形成された溝状開口21bと、が形成される。
長穴開口21aは、所定方向に延びる貫通穴であり、操作本体部72に取り付けた操作ダイヤル部71を挿入可能な大きさに形成される。長穴開口21aは、操作本体部72に取り付けた操作ダイヤル部71を挿入した状態で、長穴開口21aの長さ方向(長穴開口21aが延びる方向)へ操作ダイヤル部71の移動が可能な大きさに形成される。
また、長穴開口21aは、操作本体部72のフランジ部723を挿入できない大きさに形成される。基板部211の上面側から、操作本体部72に取り付けた操作ダイヤル部71が長穴開口21aに挿入された場合に、長穴開口21aに挿入された操作本体部72のフランジ部723は、基板部211の上面に当接する。
溝状開口21bには、後述する取付片213が配置される。
枠壁212は、基板部211の上面に沿って、平面視で水平方向の一方側が開放した略C字形状に形成される。枠壁212は、基板部211の上面において長穴開口21aから外側に所定距離離れた位置に長穴開口21aに沿って形成されると共に、基板部211の上面から上方に向けて突出する。
枠壁212は、図5に示すように、上方側移動規制部212aを有する。上方側移動規制部212aは、枠壁212における取付片213と反対側の部分に形成される。上方側移動規制部212aは、基板部211との間に隙間212bを形成した状態で、枠壁212の上部において、枠壁212の内側に向けて延出する。枠壁212の隙間212bには、操作本体部72に取り付けた操作ダイヤル部71を長穴開口21aに挿入し且つフランジ部723が基板部211の上面に当接した状態において、操作本体部72に取り付けた操作ダイヤル部71を、枠壁212の開放側と反対側に長穴開口21aに沿ってスライドさせることで、操作本体部72のフランジ部723の一部が収容される。これにより、枠壁212の上方側移動規制部212aにより、操作本体部72のフランジ部723は、上方側への移動が規制される。
取付片213は、溝状開口21bに配置される。取付片213は、基板部211と平行な板状に形成される。取付片213は、弾性変形可能に構成される。
取付片213の一端は、溝状開口21bにおける長穴開口21aと反対側において、区画部22の周壁部221に固定される。取付片213の他端は、溝状開口21bにおける長穴開口21a側において、自由端として構成される。取付片213の自由端側の端部には、上方側に突出する凸部213aが形成される。凸部213aは、基板部211よりも上方に突出する。
取付片213は、操作本体部72に取り付けた操作ダイヤル部71を長穴開口21aに挿入することにより、操作本体部72のフランジ部723が凸部213aを押圧して、取付片213が弾性変形されることで、操作ダイヤル部71の取付位置への導入を許可する(図6A参照)。取付片213は、取付片213が弾性変形された状態において、操作本体部72に取り付けた操作ダイヤル部71を長穴開口21aに沿ってスライドさせて、操作ダイヤル部71の取付位置において弾性復帰することで、凸部213aが基板部211よりも上方に突出する位置に復帰する(図6B参照)。これにより、取付片213の凸部213aは、操作本体部72におけるフランジ部723の取付片213側への移動を規制する。よって、取付片213の凸部213aは、操作ダイヤル部71における取り外し方向への移動を規制する。
操作ダイヤル部71をベースプレート20の操作ダイヤル取付部21に取り付けた状態においては、操作ダイヤル部71は、ベースプレート20の下方に配置される。そのため、操作ダイヤル部71は、外部から視認しづらい位置に配置される。ベースプレート20の下方に配置された操作ダイヤル部71は、ベースプレート20の下方において、使用者により操作される。
次に、操作ダイヤル部71をベースプレート20に取り付ける手順について説明する。
まず、タンクカバー50をベースプレート20に取り付けていない状態で、作業者は、図5に示すように、操作本体部72に取り付けられた操作ダイヤル部71を下方に配置した状態で、ベースプレート20の上方側から、枠壁212の上方側移動規制部212aが形成されていない部分において、長穴開口21aに挿入する。
この状態においては、図6Aに示すように、操作本体部72のフランジ部723は、枠壁212の開放側において、取付片213の凸部213aを押圧する。これにより、取付片213の自由端が下方側に押圧され、取付片213は、弾性変形する。そして、操作本体部72のフランジ部723は、基板部211における長穴開口21aの周縁に当接する。
そして、この状態から、図6Bに示すように、操作本体部72及び操作ダイヤル部71を一体として、枠壁212の開放側と反対側にスライドさせる。これにより、操作本体部72のフランジ部723は、枠壁212の上方側移動規制部212aの下方の隙間212b(図5参照)まで移動する。
枠壁212の上方側移動規制部212aにより、操作本体部72のフランジ部723は、上方側への移動が規制される。同時に、取付片213が弾性復帰して、取付片213の凸部213aにより、操作本体部72のフランジ部723は、取り外し方向側への移動が規制される。
このようにして、操作ダイヤル部71を長穴開口21aに挿入して、操作ダイヤル部71をスライドさせるだけで、操作ダイヤル部71を簡単にベースプレート20に取り付けることができる共に、操作ダイヤル部71をベースプレート20の操作ダイヤル取付部21に固定することができる。
その後、図2に示すように、タンクカバー50を、洗浄水タンク30を覆うように、洗浄水タンク30に被せて、タンクカバー50の下端部をベースプレート20に取り付ける。そして、吐水管固定部43、手洗い吐水管42、吐水管クリップ44を取り付ける。また、洗浄操作レバーハンドル81を洗浄操作部82に取り付ける。
従来、操作ダイヤル部71は、タンクカバー50の側面に取り付けられていた。詳細には、操作ダイヤル部71をタンクカバー50の側面に取り付ける場合には、タンクカバー50を洗浄水タンク30に被せた後に、タンクカバー50の側面に操作ダイヤル部71を取り付ける作業を行っていた。タンクカバー50を洗浄水タンク30に被せた後においては、操作ダイヤル部71を取り付ける際の作業スペースが狭くなり易い。
しかし、本発明によれば、タンクカバー50を取り付ける前に、操作ダイヤル部71をベースプレート20に取り付けることができる。そのため、操作ダイヤル部71を簡単に設置することができる。
特に、タンクカバー50が、手洗いボウル部41と一体的に成形されて形成される場合には、タンクカバー50の上方側は、塞がれている。そのため、タンクカバー50を取り付ける前に、操作ダイヤル部71をベースプレート20に取り付けることができる本発明の効果は大きい。
また、ベースプレート20の下方側に操作ダイヤル部71を設けるため、操作ダイヤル部71は、外部から視認しづらい位置に配置される。そのため、従来のようにタンクカバー50の側面に操作ダイヤル部71を配置する場合よりも、意匠性が向上される。
なお、本実施形態では、操作ダイヤル部71の設置位置は、外部から視認しづらい位置である。そのため、操作ダイヤル部71の設置位置について、注意書きラベルに記載して便器洗浄装置100に貼り付けたり、取扱説明書に記載しておくことで、使用者に知らせることができる。
以上説明した本実施形態の便器洗浄装置100によれば、以下のような効果を奏する。
便器洗浄装置100を、便器本体11と、便器本体11の後方の上面に取り付けられるベースプレート20と、ベースプレート20に配置される洗浄水タンク30と、洗浄水タンク30を覆うタンクカバー50と、洗浄水を給水する給水流路部と、給水流路部に設けられ、給水流路部を流通する水の流れを調整する水流調整機構と、水流調整機構を操作する操作ダイヤル部71と、を備え、ベースプレート20は、洗浄水タンク30が配置される部分(タンク配置部)と、操作ダイヤル部71がベースプレート20の下方に位置するように取り付けられる操作ダイヤル取付部21と、を有するように構成した。
そのため、操作ダイヤル部71は、ベースプレート20の下方に位置するため、外部から視認しづらい位置に配置される。これにより、意匠性を向上させることができる。
ベースプレート20は、操作ダイヤル取付部21とタンク配置部23とを区画する区画部22を有する。そのため、操作ダイヤル取付部21は、ベースプレート20における洗浄水タンク30が配置される部分(タンク配置部)23とは区画された区画部22に配置される。これにより、操作ダイヤル取付部21は、洗浄水タンク30からの水の影響を受け難い。よって、操作ダイヤル部71が水に濡れることを抑制できる。
操作ダイヤル取付部21は、弾性変形することで取付位置への操作ダイヤル部71の導入を許可する取付片213であって、取付位置において弾性復帰することで操作ダイヤル部71における取り外し方向への移動を規制する取付片213を有する。
これにより、操作ダイヤル部71を、工具なしで、操作ダイヤル取付部21に簡単に取り付けることができると共に、取付位置において操作ダイヤル部71を固定できる。
また、操作ダイヤル部71を、工具なしで、操作ダイヤル取付部21から簡単に取り外すことができる。
タンクカバー50は、上部に形成される手洗いボウル部41と一体的に成形されており、操作ダイヤル部71をベースプレート20に取り付ける第1工程と、第1工程の後に、タンクカバー50をベースプレート20に取り付ける第2工程と、を備える。
これにより、タンクカバー50を取り付ける前に、操作ダイヤル部71をベースプレート20に取り付けることができる。そのため、操作ダイヤル部71を簡単に設置することができる。
特に、タンクカバー50が手洗いボウル部41と一体的に成形されて形成されているため、タンクカバー50の上方側は、塞がれている。そのため、タンクカバー50を取り付ける前に、操作ダイヤル部71をベースプレート20に取り付けることができる本発明の効果は大きい。
[第2実施形態]
以下、本発明の便器洗浄装置100Aの第2実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下の説明においては、便器洗浄装置1の便座(不図示)に座った人から視た場合の前後の向きを前後方向とする。また、一対の側部カバー8b,8bが離間する方向を左右方向とする。また、側部カバー8bから上部カバー8aへ向かう方向(図7の上方向)を上方向とし、その反対方向を下方向とし、これらを上下方向とする。まず、本発明の一実施形態に係る便器洗浄装置100Aの全体構成について、図7及び図8を参照しながら説明する。
本実施形態の便器洗浄装置100Aは、図7及び図8に示すように、便器2と、ベースプレート3と、洗浄水タンク4と、操作ダイヤル部7(操作部)を有する水流調整機構6と、上部カバー8a(タンクカバー)と、一対の側部カバー8b,8bと、を備える。
便器2は、便器本体2aと、便座(不図示)及び便蓋2bと、を含んで構成される。便座(不図示)及び便蓋2bは、便器本体2aの上部に、便器本体2aに対して回動可能に取り付けられる。
ベースプレート3は、図8に示すように、便器本体2aの後方の上面に取り付けられる。ベースプレート3の上方には、洗浄水タンク4が配置される。ベースプレート3には、水流調整機構6が取り付けられている。
水流調整機構6は、ベースプレート3に取り付けられ、給水流路部510(後述)の分岐流路部512を流通する水の流れを調整可能である。
水流調整機構6は、操作ダイヤル部7を有する。操作ダイヤル部7は、水流調整機構6の下方側に配置され、ベースプレート3の下方に突出するように配置される。操作ダイヤル部7は、水流調整機構6における補給水の量を操作可能である。
洗浄水タンク4は、ベースプレート3の上方において、便器2の後方かつ上方に配置され、便器本体2aを洗浄する洗浄水を貯留する。この洗浄水タンク4は、図8に示すように、上面が開口したタンク本体401と、このタンク本体401の上面に配置され、タンク本体401の上面を覆う蓋部402と、を備える。
洗浄水タンク4は、洗浄水タンク4の後端部から前方側に窪むタンク凹部405を有する。タンク凹部405は、洗浄水タンク4の上下方向の全域に亘って形成されている。タンク凹部405は、洗浄水タンク4の左右方向の中央から一方側(図8における左側)にずれた位置に形成される。タンク凹部405は、第1壁部405aと、第2壁部405bと、第3壁部405cと、により構成される。
第1壁部405aは、洗浄水タンク4の左右方向の一方側(図8における左側)を向く面であり、洗浄水タンク4の前後方向及び上下方向に沿う方向に延びる。第2壁部405bは、第1壁部405aよりも洗浄水タンク4の左右方向の一方側(図8における左側)において、第1壁部405aに平行に第1壁部405aに対向して配置される。第2壁部405bは、洗浄水タンク4の左右方向の他方側(図8における右側)を向く面であり、洗浄水タンク4の前後方向及び上下方向に沿う方向に延びる。第3壁部405cは、第1壁部405a及び第2壁部405bの前方側の端辺をつないで形成される。第3壁部405cは、洗浄水タンク4の前後方向の後方側(図8における手前側)を向く面であり、洗浄水タンク4の左右方向及び上下方向に沿う方向に延びる。
洗浄水タンク4の内部には、図8に示すように、給水部5が配置される。給水部5には、給水流路部510が接続される。給水流路部510は、給水部5から洗浄水を洗浄水タンク4に供給する。給水部5には、外部の給水源(図示せず)に接続される給水管501が接続されている。
給水流路部510は、主流路部511と、分岐流路部512と、を有する。
主流路部511は、洗浄水タンク4の内部を通る。主流路部511は、給水部5から給水された洗浄水を、洗浄水タンク4に供給する。
分岐流路部512は、主流路部511から分岐して、洗浄水タンク4の外部を通る。分岐流路部512は、給水部5から給水された洗浄水を、便器本体2aに補給する補給水として、洗浄水タンク4の外部において、ベースプレート3に吐出する。分岐流路部512は、下流側の端部において、後述する補給水吐水部613a(図14参照)を有する。
また、タンク本体401の下部には、フロート弁(図示せず)により開閉される排水口(図示せず)が形成されている。タンク本体401の排水口(図示せず)は、下方に突出して形成される。そして、フロート弁を引き上げて排水口を開放することにより、タンク本体401の内部に貯留された洗浄水が排水口から流出して便器本体2aに供給され、便器本体2aが洗浄される。
また、タンク本体401の排水口(図示せず)には、後述するディストリビュータ410(図11参照)が接続されている。
上部カバー8aは、図7に示すように、洗浄水タンク4及び他の機能部品を覆うように形成される。
一対の側部カバー8b,8bは、便器本体2aの後方の左右方向の両側の側部を塞ぐように形成される。一対の側部カバー8b,8bの形状は、便器本体2aの左右方向において対称の形状である。
次に、各構成について詳細に説明する。
図9及び図10に示すように、ベースプレート3は、底板部310と、上部周壁321と、一対の下部側縁壁部322,322と、延出板部330と、2つの載置枠部341a,341bと、2つの取付係合部342,342と、導出管挿通開口部350と、第1導出開口部(補給水排出開口部)361と、第2導出開口部362と、水流調整機構取付部370(取付部)と、2つの第1環状リブ381,381と、第2環状リブ382と、を有する。
底板部310は、図9及び図10に示すように、左右方向に延びる板状に形成されている。底板部310は、図9に示すように、上面側において、第1導出傾斜面部311と、第2導出傾斜面部312と、中間板面部313と、を有する。中間板面部313は、略水平方向に広がるように形成され、底板部310の左右方向の略中央に配置される。第1導出傾斜面部311及び第2導出傾斜面部312は、中間板面部313を挟んで、左右方向に離間して配置されている。
第1導出傾斜面部311は、底板部310における中間板面部313の一方側(図9における左側)に配置される。第1導出傾斜面部311は、後述する第1導出開口部361に向かうに従って下方に傾斜する面状に形成される。第1導出傾斜面部311には、水流調整機構6の補給水吐水部613a(後述)から吐出され且つベースプレート3に一旦供給された補給水が第1導出開口部361に向かって流れる。
第2導出傾斜面部312は、底板部310における中間板面部313の他方側(図9における右側)に配置される。第2導出傾斜面部312は、後述する第2導出開口部362に向かうに従って下方に傾斜する面状に形成される。第2導出傾斜面部312には、例えば、洗浄水タンク4の外面に付着して洗浄水タンク4の表面を伝わって落下した結露水や、温水タンク(図示せず)に供給する水の圧力が上がり過ぎるのを防ぐためにリリースされたリリース水が、第2導出開口部362に向かって流れる。
上部周壁321は、図9に示すように、底板部310の上面の周縁から上方に向かって延びると共に、ベースプレート3の周囲を全周に亘って囲むように延びている。
一対の下部側縁壁部322,322は、図10に示すように、底板部310の下面の左右方向の両側の縁部から下方に向かって延びると共に、ベースプレート3の前後方向に延びている。
延出板部330は、図9に示すように、略水平方向に広がる板状に形成され、ベースプレート3の前方側に延出して形成される。
導出管挿通開口部350は、ベースプレート3の左右方向の略中央に形成される。導出管挿通開口部350は、ベースプレート3の底板部310を円形状に貫通して形成される。導出管挿通開口部350には、タンク本体401の排水口(図示せず)が挿通される。
ディストリビュータ410(導出管)は、図11に示すように、ベースプレート3の下方において、便器本体2aの後方の上部に配置される。ディストリビュータ410は、洗浄水タンク4に貯留された洗浄水を便器本体2aに導出する。ディストリビュータ410は、洗浄水タンク4の下部の排水口(図示せず)に接続される基端部411と、基端部411から左右方向に分岐して延びる2本の分岐ホース412,412と、を有する。
ディストリビュータ410の基端部411は、導出管挿通開口部350に挿通された洗浄水タンク4の下部の排水口(図示せず)に接続される。ディストリビュータ410の2本の分岐ホース412,412は、それぞれ、便器本体2aの2つの導水供給路(図示せず)に配置される。便器本体2aの2つの導水供給路(図示せず)は、それぞれ、便器本体2aの左右方向の外側において、便器本体2aの後方から前方に向かうように、便器本体2aの内部に延びている。2本の分岐ホース412,412は、導出管挿通開口部350の左右方向の両側から、それぞれ、便器本体2aの後方から前方に向かうに従って、便器本体2aの左右方向の外側に向かうように延びている。
洗浄水タンク4の排水口(図示せず)から排出された洗浄水は、ディストリビュータ410を経由して、便器本体2aの内部に排出される。これにより、便器本体2aの洗浄が実行される。
第1導出開口部361は、図9に示すように、第1導出傾斜面部311の前方側において、第1導出傾斜面部311と中間板面部313との境界に形成される。第1導出開口部361は、底板部310を貫通して形成される。第1導出開口部361は、ベースプレート3に供給された補給水を、ベースプレート3の下方に配置される便器本体2aに排出する。
第1導出開口部361から排出された補給水は、便器本体2aに供給され、便器本体2aの内部の排水トラップ部分(図示せず)に供給される。例えばサイフォン式便器及び洗い落とし式便器において、洗浄水タンク4の外部を通して分岐流路部512を流通された補給水を、ベースプレート3を介して便器本体2aの内部の排水トラップ部分(図示せず)に供給する。これにより、便器洗浄装置を設置する現場の配管状況などにより排水トラップ部分での封水の不足が生じる場合において、排水トラップ部分での封水の不足を防止することができる。
第2導出開口部362は、図9に示すように、第2導出傾斜面部312の前方側において、第2導出傾斜面部312と中間板面部313との境界に形成される。第2導出開口部362は、底板部310を貫通して形成される。第2導出開口部362は、ベースプレート3で受け止めた水を、ベースプレート3の下方に配置される便器本体2aに排出する。
第1導出開口部361及び第2導出開口部362は、それぞれ、図11に示すように、便器本体2aを前後方向に視たときに、導出管挿通開口部350の少なくとも一部351,352に重なる位置に配置される。言い換えると、第1導出開口部361及び第2導出開口部362は、導出管挿通開口部350寄りに配置されている。本実施形態においては、導出管挿通開口部350がベースプレート3の略中央に配置されているため、第1導出開口部361及び第2導出開口部362は、ベースプレート3の左右方向の中央寄りに配置される。これにより、第1導出開口部361及び第2導出開口部362は、ディストリビュータ410の2本の分岐ホース412,412を避けた位置に配置される。
2つの載置枠部341a,341bは、図9に示すように、底板部310の上面に形成される。一方の載置枠部341aは、第1導出傾斜面部311に配置される。他方の載置枠部341bは、第2導出傾斜面部312に配置される。2つの載置枠部341a,341bには、洗浄水タンク4の底部に形成される載置凸部(図示せず)が載置される。2つの載置枠部341a,341bに洗浄水タンク4の底部の載置凸部(図示せず)が載置されることで、洗浄水タンク4は、ベースプレート3の上面との間に上下方向に隙間を形成した状態で、ベースプレート3の上面に配置される。
2つの取付係合部342は、図9に示すように、底板部310の上面における導出管挿通開口部350の左右方向の両側の近傍に形成される。2つの取付係合部342には、洗浄水タンク4をベースプレート3に取り付ける際に、洗浄水タンク4の底部に形成される係合部(図示せず)が係合される。
2つの第1環状リブ381,381は、図10に示すように、底板部310の下面に形成される。2つの第1環状リブ381,381は、それぞれ、第1導出開口部361及び第2導出開口部362それぞれの周縁に沿って、第1導出開口部361及び第2導出開口部362を囲むように、底板部310の下面から下方に立ち上がるように形成される。2つの第1環状リブ381,381は、それぞれ、第1導出開口部361及び第2導出開口部362それぞれの周縁の全域に設けられる。
第2環状リブ382は、底板部310の下面に形成される。第2環状リブ382は、2つの第1環状リブ381,381の外側において、2つの第1環状リブ381,381の両方を囲むように、底板部310の下面から下方に立ち上がるように形成される。
水流調整機構取付部370は、図9に示すように、ベースプレート3の後方側の一方側(図9における左側)に配置される。水流調整機構取付部370には、水流調整機構6が取り付けられる。水流調整機構取付部370には、水流調整機構6の操作ダイヤル部7がベースプレート3の下方に位置するように取り付けられる。
水流調整機構取付部370は、図12に示すように、貫通開口371と、円筒状リブ壁372と、側壁373と、下面環状凸部374(図10参照)と、を有する。
貫通開口371は、ベースプレート3の底板部310を円形状に開口して形成される。貫通開口371には、後述する水流調整機構6が挿通して配置される。
円筒状リブ壁372は、円筒状に形成され、貫通開口371の周縁に沿って、ベースプレート3の底板部310の上面から上方に立ち上がるように形成される。円筒状リブ壁372の上端部には、水流調整機構6(後述)の操作機構本体部610の方形筒部611b(図14参照)の下面が当接する。
側壁373は、ベースプレート3の底板部310から上方に立ち上がるように形成されると共に、前後方向に延びるように形成される。側壁373は、円筒状リブ壁372の接線に沿う平板状に形成される。側壁373は、円筒状リブ壁372の他方側(図12における右側)に接続される。側壁373の上端部には、半円弧状に窪む凹部373aが形成されている。凹部373aには、水流調整機構6(後述)の操作機構本体部610の導出管部613(図14参照)が配置される。
下面環状凸部374は、図10に示すように、底板部310の下面において、貫通開口371の周縁に形成される。下面環状凸部374は、水流調整機構6の操作ダイヤル部7がベースプレート3に取り付けられた際に、ベースプレート3の底板部310が傾斜していることの影響により操作ダイヤル部7が傾かないように、底板部310の下面における貫通開口371の周縁が水平になるように突出して形成される。下面環状凸部374は、図10に示すように、底板部310の下面における貫通開口371の周縁において、下面環状凸部374の下面が水平になるように、第1導出開口部361から離れるに従って突出量が徐々に大きくなるように突出して形成される。
下面環状凸部374には、後述する操作ダイヤル部7の上部に配置されるフランジ部730の上面の外周縁が対向して配置される(図15参照)。
水流調整機構6は、図13〜図15に示すように、分岐流路部512に配置される。水流調整機構6は、分岐流路部512を流通する水の流れを調整する。
分岐流路部512は、図14及び図15に示すように、主流路部511との接続部分から水流調整機構6までの第1分岐流路部512aと、水流調整機構6の内部を通り補給水吐水部613aまでの第2分岐流路部512bと、を有する。本実施形態においては、第1分岐流路部512aは、例えば、ホースで構成される。
水流調整機構6は、図13〜図16に示すように、ベースプレート3の水流調整機構取付部370に取り付けられる。水流調整機構6は、操作機構本体部610と、操作部としての操作ダイヤル部7と、ストップリング620と、水流抑制部630と、を備える。
操作機構本体部610は、図15及び図16に示すように、ベースプレート3の上方において、水流調整機構取付部370に取り付けられる。操作機構本体部610は、本体管部611と、導入管部612と、導出管部613と、を有する。
本体管部611は、上下方向に延びる筒状に形成され、上部側が閉止されると共に、上部側の側部の両側が開放される。本体管部611は、上部円筒部611aと、方形筒部611bと、下部円筒部611dと、を有する。上部円筒部611a、方形筒部611b及び下部円筒部611dは、互いの内部空間が、上下方向に連通する。
上部円筒部611aは、本体管部611の上部に配置され、上部が閉止された円筒状に形成される。上部円筒部611aの上部の側部の一方側(図15における左側)には、導入管部612が接続されている。上部円筒部611aの上部の側部の他方側(図15における右側)には、導出管部613が接続されている。導入管部612、上部円筒部611a及び導出管部613は、互いの内部空間が、左右方向に連通する。導入管部612、上部円筒部611a及び導出管部613における左右方向に連通する部分は、第2分岐流路部512bを構成する。
方形筒部611bは、外形が略直方体形状に形成される。方形筒部611bは、上部円筒部611aの下端部に接続され、本体管部611の上下方向の途中において、外方に突出するように形成される。方形筒部611bの下端部は、水流調整機構取付部370の円筒状リブ壁372の上端部に当接する。方形筒部611bの内部には、一対の方形貫通溝611c,611cが形成される。一対の方形貫通溝611c,611cは、便器本体2aの前後方向に方形状に貫通する溝状に形成される。方形貫通溝611c,611cには、ストップリング620が挿入される。
下部円筒部611dは、円筒状に形成される。下部円筒部611dは、方形筒部611bの下端部に接続され、本体管部611の下部に配置される。下部円筒部611dは、水流調整機構取付部370の円筒状リブ壁372の内部空間に配置される。下部円筒部611dの外周面には、第1Oリング641が配置される外周止水用溝611eが形成される。
外周止水用溝611eには、第1Oリング641が配置される。第1Oリング641は、外周止水用溝611eに配置された状態で、本体管部611と水流調整機構取付部370の円筒状リブ壁372との間に配置される。これにより、第1Oリング641は、操作機構本体部610とベースプレート3との間を止水する。
導入管部612は、本体管部611の上端部の一方の側部に接続され、本体管部611の上端部の一方の側部から上方側に屈曲し、屈曲した部分から上方側に所定長さ延びる。導入管部612の上端部は、第1分岐流路部512aに接続される。
導出管部613は、本体管部611の上端部の他方の側部に接続され、本体管部611の上端部の他方の側部から水平方向に所定長さ延びる。導出管部613の先端には、吐水部としての補給水吐水部613aが設けられる。別の言い方をすると、補給水吐水部613aは、分岐流路部512(第2分岐流路部512b)の先端に設けられる。
補給水吐水部613aは、洗浄水タンク4の外部において、分岐流路部512を流通する洗浄水を、便器本体2aに供給する補給水として吐出する。本実施形態においては、補給水吐水部613aは、ベースプレート3に補給水を吐出する。補給水吐水部613aからは、水流調整機構6により調整された水量の補給水が吐出される。補給水吐水部613aは、ベースプレート3の底板部310から上方に離間した操作機構本体部610の上方側の位置において、底板部310に沿う方向に、補給水を吐出する。本実施形態においては、補給水吐水部613aは、ベースプレート3の底板部310から上方に離間した位置で、便器本体2aの左右方向の他方側(図15における右側)に、略水平方向に、補給水を吐出する。導出管部613の補給水吐水部613aの上端部からは、後述する水流抑制部630の屋根壁部632が水平方向(左右方向)に延びている。
操作ダイヤル部7は、図15及び図16に示すように、上方側の部分(後述する流量調整筒部710)が操作機構本体部610の本体管部611の内部に配置され、本体管部611の周方向に回転可能に配置される。操作ダイヤル部7は、水流調整機構6を操作することができ、水流調整機構6を操作することで、分岐流路部512を流通する水の流れを調整することができる。操作ダイヤル部7は、洗浄水タンク4の外部において、ベースプレート3の下方から突出するように、ベースプレート3に取り付けられる。操作ダイヤル部7は、上下方向に延びて形成され、上部が閉止された筒状に形成される。
操作ダイヤル部7は、流量調整筒部710と、流量調整筒部710の下方に配置された操作把持部720と、操作ダイヤル部7の外周面から突出するフランジ部730と、を有する。
流量調整筒部710は、操作ダイヤル部7の上部に配置される。流量調整筒部710は、操作機構本体部610における上部円筒部611a及び方形筒部611bの内部空間に亘って上下方向に延びて配置される。
流量調整筒部710は、流量調整貫通穴711と、第1内周止水用溝712と、第2内周止水用溝713と、ストップリング係止溝714と、導入部側止水環状突起715aと、導出部側止水環状突起715bと、を有する。
流量調整貫通穴711は、流量調整筒部710の上部において水平方向に延びて貫通する。流量調整貫通穴711は、操作ダイヤル部7が回転されることで、流量調整貫通穴711が導入管部612及び導出管部613を連通する連通位置(図示せず)と連通しない非連通位置(図15参照)との間を、補給水の流量を調整するように回転可能である。
流量調整貫通穴711の連通位置(図示せず)は、流量調整貫通穴711が延びる方向と導入管部612及び導出管部613をつなぐ方向とが一致する位置である。
流量調整貫通穴711の非連通位置(図15参照)は、流量調整貫通穴711が延びる方向と導入管部612及び導出管部613をつなぐ方向とが直交する位置である。
流量調整貫通穴711は、連通位置と非連通位置との間を回転して移動することで、回転角度により開口面積が変化される。これにより、流量調整貫通穴711は、導入管部612から導入された補給水の流量が連続的に変化するように調整して、導出管部613から導出することができる。
なお、操作ダイヤル部7を、補給水の流量を段階的に調整可能に構成してもよい。例えば、操作ダイヤル部7の外面に凹凸などを設けて、操作ダイヤル部7の回転位置を補給水の流量に応じて複数箇所で引っ掛かるように構成して、操作ダイヤル部7を回転させる際の凹凸に引っ掛かる際の音や手の感覚などにより、補給水の流量を設定できるように構成してもよい。
導入部側止水環状突起715aは、図15及び図16に示すように、流量調整貫通穴711が非連通位置に位置する場合において、本体管部611の内面における導入管部612との接続部分の開口の周縁に当接する位置に配置され、流量調整筒部710の外面から環状に突出して形成される。導入部側止水環状突起715aは、流量調整貫通穴711が非連通位置に位置する場合において、本体管部611の内面における導入管部612との接続部分の開口の周縁に当接して、導入管部612から本体管部611側へ補給水を流通させないように止水する。
導出部側止水環状突起715bは、図15及び図16に示すように、流量調整貫通穴711が非連通位置に位置する場合において、本体管部611の内面における導出管部613との接続部分の開口の周縁に当接する位置に配置され、流量調整筒部710の外面から環状に突出して形成される。導出部側止水環状突起715bは、流量調整貫通穴711が非連通位置に位置する場合において、本体管部611の内面における導出管部613との接続部分の開口の周縁に当接して、本体管部611から導入管部612側へ補給水を流通させないように止水する。
第1内周止水用溝712、第2内周止水用溝713及びストップリング係止溝714は、それぞれ、流量調整筒部710の外周面において、流量調整筒部710の外周面の周方向に沿って溝状に形成される。
ストップリング係止溝714は、図15に示すように、流量調整筒部710の上下方向の略中央に形成される。ストップリング係止溝714には、操作ダイヤル部7が操作機構本体部610の本体管部611の内部空間に配置された状態において、ストップリング620が配置される。ストップリング620は、操作ダイヤル部7を操作機構本体部610に固定する。
第1内周止水用溝712は、流量調整筒部710におけるストップリング係止溝714よりも下方側に形成される。第1内周止水用溝712には、第2Oリング741が配置される。第2Oリング741は、第1内周止水用溝712に配置された状態で、操作機構本体部610の本体管部611と流量調整筒部710との間に配置される。これにより、第2Oリング741は、流量調整筒部710の下方側において、操作機構本体部610の本体管部611と流量調整筒部710との間を止水する。
第2内周止水用溝713は、流量調整筒部710におけるストップリング係止溝714よりも上方側に形成される。第2内周止水用溝713には、第3Oリング742が配置される。第3Oリング742は、第2内周止水用溝713に配置された状態で、操作機構本体部610の本体管部611と流量調整筒部710との間に配置される。これにより、第3Oリング742は、流量調整筒部710における流量調整貫通穴711とストップリング係止溝714との間において、操作機構本体部610の本体管部611と流量調整筒部710との間を止水する。
操作把持部720は、図15及び図16に示すように、流量調整筒部710の下端部に接続され、流量調整筒部710から下方に向けて延びて形成される。操作把持部720は、略方形筒状に形成され、上下方向に貫通する。流量調整筒部710及び操作把持部720は、上下方向に直線状に連続して形成され、互いの内部空間は上下方向に連通している。
フランジ部730は、流量調整筒部710と操作把持部720との境界部分の外周面から突出して形成され、略水平方向に広がる円環状の板状に形成される。フランジ部730の上面の外周縁は、ベースプレート3の底板部310の下面における貫通開口371の周縁において、底板部310の下面環状凸部374に対向して配置される。フランジ部730は、底板部310の下面環状凸部374に対向して配置されることで、水平状態を維持することができる。これにより、フランジ部730が傾くことが低減されて、操作ダイヤル部7のガタツキを低減することができる。
ストップリング620は、図16に示すように、基部621と、リング係止部622と、を有する。基部621は、手で把持される部分である。リング係止部622は、略C字形状に形成される。リング係止部622の閉止端は、基部621に接続される。リング係止部622の開放端は、操作ダイヤル部7が操作機構本体部610の本体管部611の内部に配置された状態において、図15に示すように、操作ダイヤル部7のストップリング係止溝714に配置される。これにより、ストップリング620は、操作ダイヤル部7を操作機構本体部610に固定する。
水流抑制部630は、導出管部613の補給水吐水部613aから吐出された補給水の勢いを弱めて、補給水吐水部613aから吐出された補給水の勢いを抑制する。水流抑制部630は、図14〜図16に示すように、対向壁部631と、屋根壁部632と、を有する。
対向壁部631は、ベースプレート3の底板部310から上方に立ち上がるように形成され、導出管部613の補給水吐水部613aに対向して配置される。対向壁部631は、補給水吐水部613aから吐出された補給水を受ける。対向壁部631は、一方側がベースプレート3の後方側の上部周壁321に接続され、他方側がベースプレート3の内側に向けて延びる。対向壁部631の上部には、円弧状に突出する円弧状突起631aが形成される。
屋根壁部632は、操作機構本体部610の導出管部613に連続して形成される。屋根壁部632は、導出管部613の補給水吐水部613aの吐水口の上部から、導出管部613から離れるように、対向壁部631側に略水平方向に延びる。屋根壁部632は、円弧状部632aと、平板状部632b,632bと、を有する。
円弧状部632aは、前後方向の断面が上方に突出する円弧状に形成され、導出管部613の補給水吐水部613aの上端部から、対向壁部631に向かって直線状に延びる。
平板状部632b,632bは、円弧状部632aの前後方向の両縁部に沿って略水平に形成され、対向壁部631に向かって延びる。
以上のように構成される水流抑制部630は、対向壁部631により、導出管部613の補給水吐水部613aから吐出された補給水の勢いを弱めると共に、屋根壁部632により、上方側への補給水の飛散を抑制して、補給水の勢いを抑制することができる。
次に、水流調整機構6をベースプレート3に取り付ける手順について説明する。
まず、図8に示すように、上部カバー8aをベースプレート3に取り付けていない状態で、作業者は、図16に示すように、ベースプレート3の上方側から、水流調整機構6の操作機構本体部610を、ベースプレート3の水流調整機構取付部370の円筒状リブ壁372に挿入して、方形筒部611bの下端部を、水流調整機構取付部370の円筒状リブ壁372の上端部に当接させる。
次に、ベースプレート3の下方側から、操作機構本体部610の内部に操作ダイヤル部7を挿入する。
続けて、ストップリング620を、流量調整筒部710のストップリング係止溝714に挿入して、ストップリング620により、操作ダイヤル部7を操作機構本体部610に固定する。
そして、第1分岐流路部512aの先端部を操作機構本体部610の導入管部612に取り付ける。
これにより、水流調整機構6をベースプレート3に取り付けることができる。
このように、ストップリング620をベースプレート3の上方側に配置していることで、ベースプレート3の上方側から、水流調整機構6をベースプレート3に組み付けることができる。そのため、水流調整機構6をベースプレート3に組み付ける際の組み付け性が良好である。
その後、図7に示すように、上部カバー8aを、洗浄水タンク4を覆うように、洗浄水タンク4に被せて、上部カバー8aをベースプレート3に取り付ける。
この状態においては、図8に示すように、水流調整機構6の操作ダイヤル部7は、ベースプレート3の後部において、ベースプレート3の下方から下方に向けて突出している。ベースプレート3の下方に操作ダイヤル部7が配置されているため、ベースプレート3の下方において、施工時の作業者は、操作ダイヤル部7を操作することができる。また、設置後においても、作業者は、上部カバー8aを外さずに、操作ダイヤル部7を操作することができる。
従って、便器洗浄装置100Aから上部カバー8aを外さなくても、操作ダイヤル部7を操作して、便器本体2aに補給する補給水の量を調整することができる。
なお、操作ダイヤル部7は、便器本体2aに補給する補給水の流量を調整するものであることから、便器洗浄装置100Aの施工業者等の作業者が操作できれば十分である。作業者は、例えば、便器洗浄装置100Aを設置した際、又は、便器洗浄装置100Aを設置した後において、操作ダイヤル部7を操作して、便器本体2aに補給する補給水の流量を調整する。また、操作ダイヤル部7による補給水の流量の調整は、通常、頻繁に行われるものではなく、一度調整された後には、その調整の設定のままで使用される場合が多い。ただし、便器洗浄装置100Aを設置した現場の配管などの状況に応じて、便器洗浄装置100Aを設置した際、又は、便器洗浄装置100Aを設置した後において、操作ダイヤル部7による補給水の流量の調整が必要となる場合がある。
また、ベースプレート3の下方に操作ダイヤル部7を設けるため、操作ダイヤル部7は、外部から視認しづらい位置に配置される。そのため、上部カバー8aの側面に操作ダイヤル部を配置する場合よりも、意匠性が向上される。
また、操作ダイヤル部7をベースプレート3の水流調整機構取付部370に取り付けた状態においては、補給水吐水部613aは、ベースプレート3の底板部310から上方に離間した操作機構本体部610の上方側の位置において、底板部310に沿う方向に、補給水を吐出する。補給水吐水部613aが操作機構本体部610の上方側の位置に配置されるため、操作機構本体部610の内部空間に配置される操作ダイヤル部7を、上方側の位置に配置できる。これにより、操作ダイヤル部7のベースプレート3の下方への突出量を、小さくすることができる。従って、操作ダイヤル部7を、ベースプレート3の下方に突出し過ぎることなく、コンパクトに配置できる。よって、操作ダイヤル部7を目立ちにくい位置に配置でき、操作ダイヤル部7の誤操作を防止できる。
以上のように構成される便器洗浄装置100Aにおいては、水流調整機構6は、操作ダイヤル部7が回転されることで、流量調整貫通穴711の向きを変更して、補給水の流量を調整することができる。具体的には、例えば、作業者は、便器洗浄装置100Aを設置した現場の配管などの状況に応じて、操作ダイヤル部7を回転させることで、流量調整貫通穴711の開口面積を変化させて、便器本体2aに補給する補給水の流量を調整することができる。
そして、便器本体2aの洗浄時においては、操作ダイヤル部7により流量が調整された補給水が、水流調整機構6の補給水吐水部613aにより吐出されて、一旦ベースプレート3に供給される。補給水として一旦ベースプレート3に供給された補給水は、第1導出傾斜面部311を流れて、第1導出開口部361を介して、便器本体2aに排出される。これにより、水流調整機構6により流量が調整された補給水が、便器本体2aに補給される。
ここで、本実施形態の便器洗浄装置100Aにおいては、水流調整機構6は、ベースプレート3に取り付けられている。また、操作ダイヤル部7は、ベースプレート3に取り付けられている。そのため、水流調整機構6と操作ダイヤル部7とがワイヤーなどの長い接続ケーブルを介して接続される場合よりも、操作ダイヤル部7は、水流調整機構6の操作において、補給水の流量の調整範囲を広く確保することが可能であると共に、補給水の流量の調整を精度よく行うことが可能である。
特に、本実施形態においては、操作ダイヤル部7が水流調整機構6に直接接続された状態で、水流調整機構6は、ベースプレート3に取り付けられている。操作ダイヤル部7が水流調整機構6に直接接続されているため、操作ダイヤル部7は、水流調整機構6の操作において、補給水の流量の調整範囲をより広く確保することが可能であると共に、補給水の流量の調整をより精度よく行うことが可能である。
また、補給水吐水部613aは、ベースプレート3に沿う方向に補給水を吐出する。補給水吐水部613aから吐出される補給水の勢いを抑制する水流抑制部630を備える。水流抑制部630は、対向壁部631と、屋根壁部632と、を有する。そのため、水流抑制部630により、補給水吐水部613aから吐出される補給水の勢いを弱めて、補給水吐水部613aから吐出される補給水の勢いを抑制できる。
また、ベースプレート3の下面において、第1導出開口部361を囲むように形成される第1環状リブ381と、第1環状リブ381を囲むように形成される第2環状リブ382と、が形成されている。そのため、ベースプレート3の下面において、第1導出開口部361の周囲が二重のリブに囲まれているため、第1導出開口部361から便器本体2aの排出される補給水が周囲に飛び散ることが低減される。
また、第1導出開口部361は、便器本体2aを前後方向に視たときに、導出管挿通開口部350の少なくとも一部351,352に重なる位置に配置される。そのため、第1導出開口部361は、ディストリビュータ410の2本の分岐ホース412,412を避けた位置に配置されている。よって、第1導出開口部361から排出される補給水は、ディストリビュータ410に当たることが抑制されるため、補給水がディストリビュータ410に当たって周囲に飛び散ることが抑制される。
以上説明した本実施形態の便器洗浄装置100Aによれば、以下のような効果を奏する。
本実施形態の便器洗浄装置100Aを、便器本体2aと、便器本体2aの後方の上面に取り付けられるベースプレート3と、ベースプレート3に配置される洗浄水タンク4と、洗浄水タンク4を覆う上部カバー8a(タンクカバー)と、洗浄水を給水する給水流路部510と、給水流路部510に設けられ、給水流路部510を流通する水の流れを調整する水流調整機構6と、水流調整機構6を操作する操作ダイヤル部7と、を備え、ベースプレート3は、洗浄水タンク4が配置される部分と、操作ダイヤル部7がベースプレート3の下方に位置するように取り付けられる水流調整機構取付部370(操作ダイヤル取付部)と、を有するように構成した。
そのため、操作ダイヤル部7は、ベースプレート3の下方に位置するため、外部から視認しづらい位置に配置される。これにより、意匠性を向上させることができる。
また、本実施形態においては、給水流路部510は、洗浄水タンク4の内部を通り洗浄水を洗浄水タンク4に給水する主流路部511と、主流路部511から分岐し洗浄水タンク4の外部を通ると共に洗浄水を補給水として洗浄水タンク4の外部に吐出する分岐流路部512と、を有し、水流調整機構6は、分岐流路部512に配置され分岐流路部512を流通する水の流れを調整する。
そのため、洗浄水タンク4の外部に吐出された補給水を便器本体2aに供給することができる。また、ベースプレート3に取り付けられた操作ダイヤル部7を操作することで、便器本体2aに補給する補給水の量を調整することができる。
また、本実施形態においては、水流調整機構6は、ベースプレート3に取り付けられる。また、操作ダイヤル部7は、ベースプレート3に取り付けられている。
そのため、水流調整機構6と操作ダイヤル部7とがワイヤーなどの長い接続ケーブルを介して接続される場合よりも、操作ダイヤル部7は、水流調整機構6の操作において、補給水の流量の調整範囲を広く確保することが可能であると共に、補給水の流量の調整を精度よく行うことが可能である。
特に、本実施形態においては、操作ダイヤル部7が水流調整機構6に直接接続された状態で、水流調整機構6は、ベースプレート3に取り付けられている。操作ダイヤル部7が水流調整機構6に直接接続されているため、操作ダイヤル部7は、水流調整機構6の操作において、補給水の流量の調整範囲をより広く確保することが可能であると共に、補給水の流量の調整をより精度よく行うことが可能である。
以上、本発明の便器洗浄装置100,100Aの好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
前記第1実施形態では、タンクカバー50を一体的に成形して形成したが、これに限らない。タンクカバー50を、例えば、上部カバー部51及び下部カバー部52を別体で構成してもよい。