JP6664487B2 - 発熱体、基板処理装置、半導体装置の製造方法およびプログラム - Google Patents
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Description
加熱装置から供給された電磁波を吸収して加熱される材質で形成され、前記電磁波を透過する電磁波透過領域と、前記電磁波を透過しない電磁波不透過領域とを有する発熱体とそれを用いた技術が提供される。
以下、本発明の第1の実施形態について図1から図7を参照しながら説明する。
本実施の形態において、本発明に係る基板処理装置100は、基板に所定の熱処理を施す枚葉式熱処理装置として構成されている。本実施の形態において基板処理装置100は後述する電磁波を用いたアニール処理(改質処理)を行う装置として説明を行う。
図1に示すように、本実施形態に係る基板処理装置100は、金属などの電磁波を反射する材料で構成されるキャビティとしてのケース102と、ケース102の内部に収容され、垂直方向の上下端部が開放された筒形状の反応管103を有している。反応管103は、石英などの電磁波を透過する材料で構成される。また、金属材料で構成されたキャップフランジ(閉塞板)104が、封止部材(シール部材)としてのOリング220を介して反応管103の上端と当接されて反応管の上端を閉塞し、ケース102および反応管103の天井面を形成している。主にケース102と反応管103、および、キャップフランジ104によってシリコンウエハ等の基板を処理する処理容器を構成し、特に反応管103の内側空間を処理室201として構成している。反応管103を設けずに、ケース102、キャップフランジ104により処理容器を構成するようにしても良い。その場合、ケース102の内部空間が処理室201となる。また、キャップフランジを設けずに、天井が閉塞しているケース102を用いて処理容器を構成するようにしてもよい。
処理室201の下方であって、載置台210の外周側には、処理室201の雰囲気を排気する排気部が設けられている。図1に示すように、排気部には排気口221が設けられている。排気口221には排気管231が接続されており、排気管231には、処理室201内の圧力に応じて弁開度を制御するAPCバルブなどの圧力調整器244、真空ポンプ246が順に直列に接続されている。ここで、圧力調整器244は、処理室201内の圧力情報(後述する圧力センサ245からのフィードバック信号)を受信して排気量を調整することができるものであればAPCバルブに限らず、通常の開閉バルブと圧力調整弁を併用するように構成されていてもよい。
キャップフランジ104には、不活性ガス、原料ガス、反応ガスなどの各種基板処理のための処理ガスを処理室201内に供給するためのガス供給管232が設けられている。ガス供給管232には、上流から順に、流量制御器(流量制御部)であるマスフローコントローラ(MFC)241、および、開閉弁であるバルブ243が設けられている。ガス供給管232の上流側には、例えば不活性ガスである窒素(N2)ガス源が接続され、MFC241、バルブ243を介して処理室201内へ供給される。基板処理の際に複数種類のガスを使用する場合には、ガス供給管232のバルブ243よりも下流側に、上流方向から順に流量制御器であるMFCおよび開閉弁であるバルブがそれぞれ設けられたガス供給管が接続されていてもよい。ここで、主に、ガス供給管232、MFC241、バルブ243によってガス供給系(ガス供給部)が構成される。なお、図示しないガス供給源をガス供給系に含めてもよい。また、ガス供給部は図1に示すような処理容器の天井部より供給されることに限らず、どのような位置から供給されるように配置されていてもよい。
キャップフランジ104には、非接触式の温度検出器として温度センサ263が設置されている。温度センサ263により検出された温度情報に基づき後述するマイクロ波発振器655の出力を調整することで、基板を加熱し、基板温度が所望の温度分布となる。温度センサ263は、例えばIR(Infrared Radiation)センサなどの放射温度計で構成されている。なお、基板の温度を測定する方法として、上述した放射温度計に限らず、熱電対を用いて温度測定を行ってもよいし、熱電対と放射温度計を併用して温度測定を行ってもよい。ただし、熱電対を用いて温度測定を行った場合、熱電対の測温精度を向上させるために処理ウエハ200の近傍に配置して温度測定を行う必要があることから、後述するマイクロ波発振器から供給されたマイクロ波によって熱電対自体が加熱されてしまうため、放射温度計を温度センサ263として用いることが好ましい。また、温度センサ263は、キャップフランジ104に設けることに限らず、載置台210に設けるようにしてもよい。このように構成することによって、上端が閉塞された反応管を用いることが可能となり、処理室201に供給されるマイクロ波や処理ガス等が漏洩する可能性を低減することが可能となる。また、温度センサ263は、キャップフランジ104や載置台210に直接設置するだけでなく、キャップフランジ104や載置台210に設けられた測定窓からの放射光を鏡等で反射させて間接的に測定するように構成されていてもよい。このように構成することによって、温度センサ263を設置する場所の制限を緩和することが可能となる。
ケース102の側壁には電磁波導入ポート653−1、653−2が設置されている。電磁波導入ポート653−1、653−2のそれぞれには処理室201内に電磁波を供給するための導波管654−1、654−2のそれぞれの一端が接続されている。導波管654−1、654−2それぞれの他端には処理室201内に電磁波を供給して加熱する加熱源としてのマイクロ波発振器(電磁波源)655−1、655−2が接続されている。マイクロ波発振器655−1、655−2は、マイクロ波などの電磁波を導波管654−1、654−2にそれぞれ供給する。また、マイクロ波発振器655−1、655−2は、マグネトロンやクライストロンなどが用いられる。ここで、電磁波導入ポート653−1、653−2、導波管654−1、654−2、マイクロ波発振器655−1、655−2は、一般的な説明等をする場合には、それぞれを代表して電磁波導入ポート653、導波管654、マイクロ波発振器655と記載する。
図1に示すように処理室201内には、ウエハ200を1枚或いは所定の間隔で垂直方向に配置された複数枚を保持するボート217が設けられている。ボート217は、ウエハ200の上下に均熱板(輻射板)としてのサセプタ101a、101bを保持している。本実施形態において、サセプタ101a、101bは、同一の部品であり、以後、特に区別して説明する必要が無い場合には、サセプタ101と称して説明する。
図6に示すように、制御部(制御手段)であるコントローラ121は、CPU(Central Processing Unit)121a、RAM(Random Access Memory)121b、記憶装置121c、I/Oポート121dを備えたコンピュータとして構成されている。RAM121b、記憶装置121c、I/Oポート121dは、内部バス121eを介して、CPU121aとデータ交換可能なように構成されている。コントローラ121には、例えばタッチパネル等として構成された入出力装置122が接続されている。
次に、上述の基板処理装置100の処理炉を用いて、半導体装置(デバイス)の製造工程の一工程として、例えば、基板上に形成されたシリコン含有膜としてのアモルファスシリコン膜の改質(結晶化)方法の一例について図7に示した処理フローに沿って説明する。以下の説明において、基板処理装置100を構成する各部の動作はコントローラ121により制御される。
図1に示されているように、所定枚数のウエハ200がボート217に移載されると、駆動機構267は、載置台210を上昇させることでボート217を反応管103内側の処理室201に搬入(ボートローディング)する(S701)。
処理室201内へのボート217の搬入が完了したら、処理室201内が所定の圧力(例えば10〜102000Pa)となるよう処理室201内の雰囲気を制御する。具体的には、真空ポンプ246により排気しつつ、圧力センサ245により検出された圧力情報に基づいて圧力調整器244の弁開度をフィードバック制御し、処理室201内を所定の圧力とする。また、同時に予備加熱としてマイクロ波供給部を制御し、所定の温度まで加熱を行うように制御してもよい(S702)。なお、大気圧下で基板処理を行う場合、炉内圧力調整を行わず、炉内の温度調整のみを行った後、後述する不活性ガス供給工程S603へ移行するように制御してもよい。
炉内圧力・温度調整工程S602によって処理室201内の圧力と温度を所定の値に制御すると、駆動機構267は、シャフト255を回転させ、載置台210上のボート217を介してウエハ200を回転させる。このとき、窒素ガス等の不活性ガスがガス供給管232を介してノズル105から供給される(S703)。さらにこのとき、処理室201内の圧力は10Pa以上102000Pa以下の範囲となる所定の値であって、例えば101300Pa以上101650Pa以下となるように調整される。
処理室201内を所定の圧力となるように維持すると、マイクロ波発振器655−1、655−2はウエハ200を100℃以上1000℃以下の温度帯、好適には600℃以上900℃以下の温度帯となるように加熱し、さらに好適には、800℃以上850℃以下となるように加熱する。ウエハ200が100℃より低い温度で処理しようとした場合や、1000℃よりも高い温度で処理しようとした場合、ウエハ200がマイクロ波を吸収し難くなってしまい、ウエハ200を効率的に加熱することができなくなってしまう。
処理室201内の圧力を大気圧復帰させた後に、駆動機構267は載置台210を下降させることにより、炉口を開口するとともに、ボート217を搬送エリア203に搬出(ボートアンローディング)する。その後ボートに載置されているウエハ200を搬送エリア203の外部に位置する図示しない搬送室に搬出する(S705)。
以上の動作が繰り返されることにより、複数枚のウエハ200が改質処理されることとなる。
本実施形態によれば、以下に示す1つ又は複数の効果が得られる。
(a)マイクロ波による直接加熱と、サセプタによる間接加熱を同時に行うことを可能とすることでマイクロ波加熱の特徴である高速加熱や選択加熱を損なわずに、ウエハに対する均一加熱が可能となる。すなわち、ウエハの面内温度均一性を向上させることが可能となる。
(b)サセプタにマイクロ波透過孔を設けることで、単純な構造でマイクロ波の透過領域と不透過領域を構築することが可能となり、サセプタの加工費用の増大を抑制できる。
(c)上下に配置されたサセプタのマイクロ波透過孔が、対向しないように配置されることによって、マイクロ波によるウエハの集中加熱領域を分散させることが可能となり、ウエハの均一加熱が可能となる。
(d)ウエハの処理対象となる主面側にのみマイクロ波透過孔を有するサセプタを載置することによって、主面とは反対側のウエハ裏面を過加熱してしまうことを抑制することが可能となり、ウエハを効率良く昇温することが可能となる。
本実施形態における基板処理工程は、上述の態様に限定されず、以下に示す変形例のように変更することができる。
図9に示すように、変形例1は、図3のようにサセプタ全体にマイクロ波透過孔300を設けず、サセプタ101の外周部にマイクロ波透過孔300を多数設けた形態である。このように構成することによって、サセプタ101の外周部が電磁波透過領域となり、マイクロ波透過孔300の設けられていない中心側が電磁波不透過領域となる。すなわち、放熱され易いために断熱することが難しいウエハ200の外周部分に対し、集中してマイクロ波による直接加熱することが可能となる。反対に、断熱し易いウエハ200の中心部は直接加熱によって生じた熱エネルギーの熱拡散や、サセプタ101からの間接加熱によって加熱されることとなる。これによって、ウエハ200を均一に加熱することが上述した実施形態に比べて容易となる。
なお、本変形例における電磁波透過領域は、予めウエハ200の温度分布を計測しておき、基準となる処理温度から所定の温度以上低くなる箇所を把握することで、当該箇所よりも外側を透過領域としてマイクロ波透過孔300を設けるようにすればよい。
図10に示すように、変形例2は、変形例1とは逆にサセプタ101の中心部にマイクロ波透過孔300が多数設けられている形態である。このように構成することによって、中心部が電磁波透過領域となり、マイクロ波透過孔300の設けられていない外周部が電磁波不透過領域となる。本変形例によれば、基板処理装置の構成において、図1に示すようなウエハ200の中心の上側から不活性ガスを供給するような構成である場合、ウエハ200の中心部分が冷やされてしまう可能性がある。そこで、本変形例のように、中心部に電磁波透過領域を設けて直接加熱する構造とすることにより、ウエハ200の中心部分を集中的に直接加熱することが可能となる。本変形例の場合においても、変形例1と同様に予めウエハ200の温度分布を計測しておくことで電磁波透過領域を設定する位置を決定すればよい。
図11に示すように、変形例3は、サセプタ101の表面の中心から径方向に所定の距離d(好ましくは処理室201内に供給するマイクロ波波長λの腹となる1/4λ)の長さおきに、マイクロ波透過孔300が複数個で円周状に電磁波透過領域が設けられている形態である。換言すると電磁波透過領域と電磁波不透過領域とが径方向に(同心円状に)交互に設けられている形態である。サセプタ101にマイクロ波透過孔300を設けない場合、図12(a)に示すように、ウエハ200に所定の間隔おきにシート抵抗(Ω/sq)の値が波状に上下しており、十分に改質されている部分と、改質されていない部分が同心円状にムラになっていることがわかる。これは、処理室201に供給されるマイクロ波の波長の振幅が大きい箇所、すなわち、マイクロ波エネルギーが高い、波長の4分の1に合わせて形成されていることが判明した。
図13に示すように、変形例4は、複数のマイクロ波透過孔300を円周方向に設ける代わりに、サセプタ101の径方向λ/4毎に、マイクロ波を透過させるための座繰り部350を有している。図14に示すように、座繰り部350は、サセプタ101の厚みH1に対し、マイクロ波が透過可能な厚み(すなわち、H1からH2を切り欠いた厚さ)を残して切り欠くように(例えば溝形状となるように)形成されている。このとき切り欠く深さH2は、以下の数式3で表すことができる。
図15に示すように、変形例5は、変形例4で設けた座繰り部350にマイクロ波透過孔300を複数設けた形態である。
このように構成することによって、変形例3や変形例4と比較した場合、より効率的にウエハ200をマイクロ波加熱することが可能となる。すなわち、電力半減深度となる座繰り部350によってマイクロ波が減衰するとともに、マイクロ波を透過するマイクロ波透過孔300を設けることによって、ウエハ200に到達するマイクロ波を制御することが可能となり、ウエハ200が所定温度に昇温されることを簡易に制御することが可能となる。
したがって、本変形例によれば、ウエハ200を均一に加熱することが可能となる。
Claims (13)
- 加熱装置から供給された電磁波を吸収して加熱される材質で形成され、前記電磁波を透過する電磁波透過領域と、前記電磁波を透過しない電磁波不透過領域とを有する発熱体であって、
前記電磁波透過領域は、前記発熱体の厚みに対して、前記電磁波が表面から内部に浸透して発生する電力が半分に減じる電力半減深度の深さを有する溝が形成されている発熱体。 - 前記電磁波透過領域は、前記発熱体の中心から径方向に向かって前記電磁波の波長の1/4の長さおきに設けられる座繰り部である請求項1に記載の発熱体。
- 前記座繰り部に、所定の直径を有する複数の透過孔を有する請求項2に記載の発熱体。
- 前記溝は、前記発熱体の外周部に設けられる請求項1に記載の発熱体。
- 前記溝は、前記発熱体の中心部に設けられる請求項1に記載の発熱体。
- 電磁波によって処理室内の基板を加熱する加熱装置と、
前記電磁波を透過する電磁波透過領域と、前記電磁波を透過しない電磁波不透過領域とを有する発熱体であって、前記電磁波透過領域は、前記発熱体の厚みに対して、前記電磁波が表面から内部に浸透して発生する電力が半分に減じる電力半減深度の深さを有する溝が形成されている発熱体と、
前記基板と前記基板の上方と下方に少なくとも1つずつ垂直方向に配置される前記発熱体とを載置する基板保持具と、
を有する基板処理装置。 - 前記電磁波透過領域は、前記発熱体の中心から径方向に向かって前記電磁波の波長の1/4の長さおきに設けられる座繰り部である請求項6に記載の基板処理装置。
- 前記座繰り部は、所定の直径を有する複数の透過孔を有する請求項7に記載の基板処理装置。
- 前記溝は、前記発熱体の外周部に設けられる請求項6に記載の基板処理装置。
- 前記溝は、前記発熱体の中心部に設けられる請求項6に記載の基板処理装置。
- 前記基板を挟み込むように配置され、前記基板の主面側に配置された前記発熱体は前記電磁波透過領域を有し、前記主面と反対側の面に配置された前記発熱体は前記電磁波透過領域を有さない請求項6に記載の基板処理装置。
- 電磁波によって処理室内の基板を加熱する加熱装置と、前記電磁波を透過する電磁波透過領域と、前記電磁波を透過しない電磁波不透過領域とを有する発熱体であって、前記電磁波透過領域は、前記発熱体の厚みに対して、前記電磁波が表面から内部に浸透して発生する電力が半分に減じる電力半減深度の深さを有する溝が形成されている発熱体と、前記基板と前記基板の上方と下方に少なくとも1つずつ垂直方向に配置される前記発熱体とを載置する基板保持具と、を有する基板処理装置の前記処理室内に前記基板を搬入する工程と、
前記基板を加熱して所定の処理を行う工程と、
前記基板を前記処理室から搬出する工程と、
を有する半導体装置の製造方法。 - 電磁波によって処理室内の基板を加熱する加熱装置と、前記電磁波を透過する電磁波透過領域と、前記電磁波を透過しない電磁波不透過領域とを有する発熱体であって、前記電磁波透過領域は、前記発熱体の厚みに対して、前記電磁波が表面から内部に浸透して発生する電力が半分に減じる電力半減深度の深さを有する溝が形成されている発熱体と、前記基板と前記基板の上方と下方に少なくとも1つずつ垂直方向に配置される前記発熱体とを載置する基板保持具と、を有する基板処理装置の前記処理室内に前記基板を搬入する手順と、
前記基板を加熱して所定の処理を行う手順と、
前記基板を前記処理室から搬出する手順と、
をコンピュータによって前記基板処理装置に実行させるプログラム。
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