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JP6664487B2 - 発熱体、基板処理装置、半導体装置の製造方法およびプログラム - Google Patents
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発熱体、基板処理装置、半導体装置の製造方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、発熱体、基板処理装置、半導体装置の製造方法およびプログラムに関する。
半導体装置の製造工程の一工程として、例えば、加熱装置を用いて処理室内の基板を加熱し、基板の表面に成膜された薄膜中の組成や結晶構造を変化させる改質処理がある。最近の半導体デバイスにおいては、微細化に伴い、高いアスペクト比を有するパターンが形成された高密度の基板への改質処理が求められている。
特開平11−251323号公報
従来の改質処理方法では、基板を均一に加熱することができず、対象膜の均一な処理ができなかった。
本発明の目的は、均一な基板処理を行うことが可能となる技術を提供することにある。
本発明の一態様によれば、
加熱装置から供給された電磁波を吸収して加熱される材質で形成され、前記電磁波を透過する電磁波透過領域と、前記電磁波を透過しない電磁波不透過領域とを有する発熱体とそれを用いた技術が提供される。
本発明によれば均一な基板処理を行うことができる技術を提供することが可能となる。
本発明の第1の実施形態で好適に用いられる基板処理装置の枚葉型処理炉の概略構成図であり、処理炉部分を縦断面で示す図である。 本発明における基板の温度を測定する際の図である。 本発明における第1の実施形態を示す図である。 (A)均熱板の表面に電磁波透過領域としてのマイクロ波透過孔を設けない場合の均熱板、ウエハ、マイクロ波の関係を示す模式図である。(B)本発明における均熱板、ウエハ、マイクロ波の関係を示す模式図である。 本発明におけるマイクロ波透過孔のピッチaを説明する図である。 本発明で好適に用いられる基板処理装置のコントローラの概略構成図である。 本発明における基板処理装置のフローを示す図である。 本発明におけるウエハのキャリア密度の温度依存性に関する一例を示す図である。 本発明における変形例1を示す図である。 本発明における変形例2を示す図である。 本発明における変形例3を示す図である。 (A)均熱板の表面に電磁波透過領域としてのマイクロ波透過孔を設けない場合のウエハの面内の温度分布を示した図である。(B)本発明における変形例3の均熱板を用いた場合のウエハの面内の温度分布を示した図である。 本発明における変形例4を示す図である。 本発明における電磁波透過領域を説明する図である。 本発明における変形例5を示す図である。 本発明における基板処理装置の第2の実施形態を示す図である。
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態について図1から図7を参照しながら説明する。
(1)基板処理装置の構成
本実施の形態において、本発明に係る基板処理装置100は、基板に所定の熱処理を施す枚葉式熱処理装置として構成されている。本実施の形態において基板処理装置100は後述する電磁波を用いたアニール処理(改質処理)を行う装置として説明を行う。
(処理室)
図1に示すように、本実施形態に係る基板処理装置100は、金属などの電磁波を反射する材料で構成されるキャビティとしてのケース102と、ケース102の内部に収容され、垂直方向の上下端部が開放された筒形状の反応管103を有している。反応管103は、石英などの電磁波を透過する材料で構成される。また、金属材料で構成されたキャップフランジ(閉塞板)104が、封止部材(シール部材)としてのOリング220を介して反応管103の上端と当接されて反応管の上端を閉塞し、ケース102および反応管103の天井面を形成している。主にケース102と反応管103、および、キャップフランジ104によってシリコンウエハ等の基板を処理する処理容器を構成し、特に反応管103の内側空間を処理室201として構成している。反応管103を設けずに、ケース102、キャップフランジ104により処理容器を構成するようにしても良い。その場合、ケース102の内部空間が処理室201となる。また、キャップフランジを設けずに、天井が閉塞しているケース102を用いて処理容器を構成するようにしてもよい。
反応管103の下方には載置台210が設けられており、載置台210の上面には、ウエハ200を保持する基板保持具としてのボート217が載置されている。ボート217には、処理対象としてのウエハ200と、後述するマイクロ波発振器から供給されるマイクロ波によって自身が加熱されることで生じる輻射熱によってウエハ200を加熱し、当該ウエハ200を均一に加熱する発熱体としての機能を有するサセプタ(輻射板、誘電体、エネルギー変換部材、均熱板とも称する)101a、101bが、所定の間隔でウエハ200を挟み込むように垂直方向上下に配置されている。本実施の形態においては、ウエハ200の直上および直下にサセプタ101a、101bを配置した構成について説明する。しかし、ウエハ200の直上および直下である必要はなく、垂直方向に多段に載置された複数枚のウエハ200を挟み込むように配置されていてもよい。なお、サセプタ101a、101bは例えばシリコンプレート(Si板)、炭化シリコンプレート(SiC板)などの誘電体で構成される。さらに、サセプタ101aの直上およびサセプタ101bの直下に石英板等の断熱板を設けることによって、ウエハ200からの放熱を抑制可能に構成してもよい。
また、載置台210の側壁には、載置台210の径方向に向かって突出した図示しない突出部が載置台210の底面側に設けられる。この突出部が、後述する処理室201と搬送エリア203との間に設けられるしきり板204と接近または接触することで処理室201内の雰囲気が搬送エリア203内へ移動することや、搬送エリア203内の雰囲気が処理室201内へ移動することを抑制させる。また、後述する図2に示すように、ボート217の端板(天井板)217aには、温度センサ263の測定窓としての孔217bが設けられており、サセプタ101aが温度センサ263によって表面温度を測定されるようにボート217に保持される。
上部容器としてのケース102は、例えば横断面が円形であり、平らな密閉容器として構成されている。また、下部容器としての搬送容器202は、例えばアルミニウム(Al)やステンレス(SUS)などの金属材料または、石英などにより構成されている。処理容器の下方には、基板としてのシリコンウエハ等のウエハ200を搬送する搬送エリア203が形成されている。なお、ケース102に囲まれた空間、または、反応管103に囲まれた空間であって、仕切り板204よりも上方の空間を基板処理空間としての処理室201又は反応エリア201と称し、搬送容器202に囲まれた空間であって、仕切り板よりも下方の空間を搬送エリア203または搬送空間203と称する場合もある。なお、処理室201と搬送エリア203は、本実施例のように垂直方向に隣接させて構成することに限らず、水平方向に隣接させて構成したり、処理室201と搬送エリア203が同一空間となるように構成してもよい。
搬送容器202の側面には、ゲートバルブ205に隣接した基板搬入搬出口206が設けられており、ウエハ2は基板搬入搬出口206を介して図示しない基板搬送室との間を移動する。
ケース102の側面には、後述する電磁波をケース102内に供給してウエハ200を加熱する加熱装置としての電磁波供給部が設けられている。
載置台210は回転軸としてのシャフト255によって支持される。シャフト255は、搬送容器202の底部を貫通しており、更には搬送容器202の外部で回転、昇降動作を行う駆動機構267に接続されている。駆動機構267を作動させてシャフト255及び載置台210を回転、昇降させることにより、ボート217上に載置されるウエハ200を回転または昇降させることが可能となっている。なお、シャフト255下端部の周囲はベローズ212により覆われており、処理室201および搬送エリア203内は気密に保持されている。
載置台210は、ウエハ200の搬送時には、載置台上面が基板搬入搬出口206の位置(ウエハ搬送位置)となるよう下降し、ウエハ200の処理時には図1で示されるように、ウエハ200が処理室201内の処理位置(ウエハ処理位置)まで上昇する。
(排気部)
処理室201の下方であって、載置台210の外周側には、処理室201の雰囲気を排気する排気部が設けられている。図1に示すように、排気部には排気口221が設けられている。排気口221には排気管231が接続されており、排気管231には、処理室201内の圧力に応じて弁開度を制御するAPCバルブなどの圧力調整器244、真空ポンプ246が順に直列に接続されている。ここで、圧力調整器244は、処理室201内の圧力情報(後述する圧力センサ245からのフィードバック信号)を受信して排気量を調整することができるものであればAPCバルブに限らず、通常の開閉バルブと圧力調整弁を併用するように構成されていてもよい。
主に、排気口221、排気管231、圧力調整器244により排気部(排気系または排気ラインとも称する)が構成される。なお、処理室201を囲むように排気路を設け、ウエハ200の全周からガスを排気可能に構成してもよい。また、排気部の構成に、真空ポンプ246を加えるようにしてもよい。
(ガス供給部)
キャップフランジ104には、不活性ガス、原料ガス、反応ガスなどの各種基板処理のための処理ガスを処理室201内に供給するためのガス供給管232が設けられている。ガス供給管232には、上流から順に、流量制御器(流量制御部)であるマスフローコントローラ(MFC)241、および、開閉弁であるバルブ243が設けられている。ガス供給管232の上流側には、例えば不活性ガスである窒素(N)ガス源が接続され、MFC241、バルブ243を介して処理室201内へ供給される。基板処理の際に複数種類のガスを使用する場合には、ガス供給管232のバルブ243よりも下流側に、上流方向から順に流量制御器であるMFCおよび開閉弁であるバルブがそれぞれ設けられたガス供給管が接続されていてもよい。ここで、主に、ガス供給管232、MFC241、バルブ243によってガス供給系(ガス供給部)が構成される。なお、図示しないガス供給源をガス供給系に含めてもよい。また、ガス供給部は図1に示すような処理容器の天井部より供給されることに限らず、どのような位置から供給されるように配置されていてもよい。
ガス供給管232から不活性ガスを供給する場合、主に、ガス供給管232、MFC241、バルブ243により不活性ガス供給系(不活性ガス供給部)が構成される。不活性ガスとしては、Nガスの他、例えば、Arガス、Heガス、Neガス、Xeガス等の希ガスを用いることができる。
(温度センサ)
キャップフランジ104には、非接触式の温度検出器として温度センサ263が設置されている。温度センサ263により検出された温度情報に基づき後述するマイクロ波発振器655の出力を調整することで、基板を加熱し、基板温度が所望の温度分布となる。温度センサ263は、例えばIR(Infrared Radiation)センサなどの放射温度計で構成されている。なお、基板の温度を測定する方法として、上述した放射温度計に限らず、熱電対を用いて温度測定を行ってもよいし、熱電対と放射温度計を併用して温度測定を行ってもよい。ただし、熱電対を用いて温度測定を行った場合、熱電対の測温精度を向上させるために処理ウエハ200の近傍に配置して温度測定を行う必要があることから、後述するマイクロ波発振器から供給されたマイクロ波によって熱電対自体が加熱されてしまうため、放射温度計を温度センサ263として用いることが好ましい。また、温度センサ263は、キャップフランジ104に設けることに限らず、載置台210に設けるようにしてもよい。このように構成することによって、上端が閉塞された反応管を用いることが可能となり、処理室201に供給されるマイクロ波や処理ガス等が漏洩する可能性を低減することが可能となる。また、温度センサ263は、キャップフランジ104や載置台210に直接設置するだけでなく、キャップフランジ104や載置台210に設けられた測定窓からの放射光を鏡等で反射させて間接的に測定するように構成されていてもよい。このように構成することによって、温度センサ263を設置する場所の制限を緩和することが可能となる。
(電磁波供給部)
ケース102の側壁には電磁波導入ポート653−1、653−2が設置されている。電磁波導入ポート653−1、653−2のそれぞれには処理室201内に電磁波を供給するための導波管654−1、654−2のそれぞれの一端が接続されている。導波管654−1、654−2それぞれの他端には処理室201内に電磁波を供給して加熱する加熱源としてのマイクロ波発振器(電磁波源)655−1、655−2が接続されている。マイクロ波発振器655−1、655−2は、マイクロ波などの電磁波を導波管654−1、654−2にそれぞれ供給する。また、マイクロ波発振器655−1、655−2は、マグネトロンやクライストロンなどが用いられる。ここで、電磁波導入ポート653−1、653−2、導波管654−1、654−2、マイクロ波発振器655−1、655−2は、一般的な説明等をする場合には、それぞれを代表して電磁波導入ポート653、導波管654、マイクロ波発振器655と記載する。
マイクロ波発振器655によって生じる電磁波の周波数は、好ましくは13.56MHz以上24.125GHz以下の周波数範囲となるように設定される。さらに好適には、2.45GHzまたは5.8GHzの周波数となるように設定されることが好ましい。また、本実施形態において、マイクロ波発振器655は、ケース102の側面に2つ配置されるように記載されているが、これに限らず、1つ以上設けられていればよい。また、ケース102の対向する側面等の異なる側面に設けられるように配置してもよい。このように構成することによって、後述するマイクロ波がウエハ200上で部分的に吸収される領域、すなわち、ウエハ200が部分的に加熱されることを抑制することが可能となり、ウエハ200の面内温度均一性を向上させることが可能となる。主に、マイクロ波発振器655−1、655−2、導波管654−1、654−2および電磁波導入ポート653−1、653−2によって電磁波供給部(電磁波供給装置、マイクロ波供給部、マイクロ波供給装置)としての加熱装置が構成される。
マイクロ波発振器655−1、655−2それぞれには後述するコントローラ121が接続されている。コントローラ121には処理室201内に収容されるサセプタ101aまたは101b、若しくはウエハ200の温度を測定する温度センサ263が接続されている。温度センサ263は、サセプタ101aまたは101b、若しくはウエハ200の温度を測定してコントローラ121に送信し、コントローラ121によってマイクロ波発振器655−1、655−2の出力を制御し、ウエハ200の加熱を制御する。ここで、マイクロ波発振器655−1、655−2は、コントローラ121から送信される同一の制御信号によって制御される。しかし、これに限らず、マイクロ波発振器655−1、655−2それぞれにコントローラ121から個別の制御信号を送信することでマイクロ波発振器655−1、655−2が個々に制御されるように構成してもよい。
(均熱板)
図1に示すように処理室201内には、ウエハ200を1枚或いは所定の間隔で垂直方向に配置された複数枚を保持するボート217が設けられている。ボート217は、ウエハ200の上下に均熱板(輻射板)としてのサセプタ101a、101bを保持している。本実施形態において、サセプタ101a、101bは、同一の部品であり、以後、特に区別して説明する必要が無い場合には、サセプタ101と称して説明する。
サセプタ101は、ウエハ200と同等またはそれ以上の直径を有する円盤状に形成され、ウエハ200と同様にボート217に設けられた図示しないウエハ保持溝に保持されている。また、図3に示すようにサセプタ101は、マイクロ波を透過させるための所定の直径を有するマイクロ波透過孔300を複数個備えている。さらに、サセプタ101は、処理室201内に供給されたマイクロ波を吸収し、透過させない材質(例えばSiCなど)で構成される。このように、サセプタ101は、マイクロ波を透過させない部材で構成すると共に、マイクロ波透過孔300を複数設けることによって、電磁波の不透過領域(不透過部)と透過領域(透過部)とを構成することが可能となる。すなわち、図4(A)に示すように、サセプタ101にマイクロ波透過孔300を設けない場合、マイクロ波はサセプタ101aおよびサセプタ101bによって、反射または吸収されてしまい、サセプタ101からの輻射熱によるウエハ200の間接加熱が主となり、昇温速度が遅くなったり、ウエハ200の均一加熱が困難になったりしてしまう。これに対し図4(B)に示すように、サセプタ101にマイクロ波透過孔300を複数設けた本発明においては、サセプタ101に複数設けられたマイクロ波透過孔300によって、マイクロ波400を透過させてウエハ200を加熱する直接加熱と、サセプタ101を加熱して間接的にウエハ200を加熱させる間接加熱を同時に実施可能となる。これによって、マイクロ波400によるウエハ200の直接加熱することでウエハ200の表面に形成された所定の膜のみを選択的に加熱することができるという選択加熱の特徴を損なわずに、ウエハ200面内の温度均一性を向上させることが可能となる。なお、本発明においてサセプタ101の表面のマイクロ波透過孔300以外の部分であるサセプタ101がマイクロ波400を吸収する領域を電磁波不透過領域と称し、マイクロ波透過孔300が設けられている領域を電磁波透過領域と称する。
なお、前記したマイクロ波透過孔300の径は千鳥格子状に形成されており、図5に記載されているように、千鳥格子状に形成された孔の横、縦方向のピッチをそれぞれa,b、マイクロ波の自由空間波長をλ、サセプタ101の厚さをt、マイクロ波の入射角をβとした場合はマイクロ波透過孔300の直径をDとすると、横のピッチaは、数式1で表すことができる。
この時のサセプタ101の表面積に対する開孔率Aは、数式2で表すことができる。
サセプタが金属板の場合、表面にマイクロ波が入射した時の減衰量αが40dB未満の場合は、マイクロ波が漏洩している。サセプタ101の開口は、減衰量閾値を40dBとして漏洩させたい割合に合わせて孔径を変更することで透過する量を調整することが可能となる。
ここでマイクロ波透過孔300の形状は、どのような形状とすることも可能であるが、加工が簡単である円形状に形成されることが好ましい。また、サセプタ101は、ウエハ200よりもマイクロ波の吸収率が大きく、比熱が小さい材質で形成されることが好ましい。このような材質でサセプタ101を形成することによって、サセプタ101がウエハ200よりも早く加熱されるため、ウエハ200に対し輻射による間接加熱を均一に行うことが可能となり、ウエハ200を予備的に加熱することが可能となる。したがって、比熱が大きいウエハ200の加熱時の温度ムラを緩和させつつ、ウエハ200からの熱逃げも防止することが可能となる。
また、マイクロ波透過孔300は、1つのみを設けるよりも開口面積の総和が同一であっても複数の孔として設けることが好ましい。複数のマイクロ波透過孔300を設けることによって、マイクロ波が透過する位置を分散させ、ウエハ200を直接加熱する位置を分散させることが可能となることから、ウエハ200を均一に加熱することが容易となる。
また、サセプタ101に設けたマイクロ波透過孔300は、サセプタ101の中心に対して線対称または点対称に設けることが好ましい。このようにマイクロ波透過孔300を配置することによって、ウエハ200を均一に加熱するための制御を容易にすることが可能となる。
また、サセプタ101aとサセプタ101bはマイクロ波透過孔300が互いに対向するように、すなわち垂直方向において同じ位置に配置されるようにボート217に保持させても良く、周方向にずらしてボート217に保持させることでマイクロ波透過孔300をサセプタ101aとサセプタ101bで対向しないように、すなわち垂直方向において異なる位置に配置されるように保持させても良い。このように、サセプタ101aとサセプタ101bがマイクロ波透過孔300を対向する位置に保持することで、ウエハ200を所定の温度まで昇温する速度を向上させることが可能となる。また、マイクロ波透過孔300を対向しないようにサセプタ101aとサセプタ101bを保持することでウエハ200を加熱する領域を異ならせることが可能となり、ウエハ200をより均一に加熱することが可能となる。
また、処理対象膜が形成されていないウエハ面(裏面)側に載置されているサセプタ101、すなわち、本実施形態におけるウエハ200の下方側に載置されているサセプタ101bには、マイクロ波透過孔300を設けないように構成しても良い。例えば、本実施形態のように垂直方向上側のウエハ200面が処理対象膜が形成されている面(主面)とする場合、サセプタ101aにはマイクロ波透過孔300が形成され、サセプタ101bにはマイクロ波透過孔300を形成しないように構成する。このように構成することによって、主面側に載置されるサセプタ101aのマイクロ波透過孔300の孔径や孔数を制御すればウエハ200を均一に加熱することが可能となり、ウエハ200の温度制御を容易にすることが可能となる。
また、図1において、サセプタ101はウエハ200の上下に1枚ずつ配置されるように構成されているが、これに限らず、基板処理温度に応じて複数枚ずつ設置してもよい。このように複数枚ずつ設置することによってウエハ200が載置されている領域の加熱性能を向上することが可能となる。これによりウエハ200から放熱が生じてウエハ200の温度が低下してしまうことを抑制することが可能となる。したがって、ウエハ200の面内または面間温度均一性を向上させることが可能となる。
(制御装置)
図6に示すように、制御部(制御手段)であるコントローラ121は、CPU(Central Processing Unit)121a、RAM(Random Access Memory)121b、記憶装置121c、I/Oポート121dを備えたコンピュータとして構成されている。RAM121b、記憶装置121c、I/Oポート121dは、内部バス121eを介して、CPU121aとデータ交換可能なように構成されている。コントローラ121には、例えばタッチパネル等として構成された入出力装置122が接続されている。
記憶装置121cは、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等で構成されている。記憶装置121c内には、基板処理装置の動作を制御する制御プログラムや、アニール(改質)処理の手順や条件等が記載されたプロセスレシピ等が、読み出し可能に格納されている。プロセスレシピは、後述する基板処理工程における各手順をコントローラ121に実行させ、所定の結果を得ることが出来るように組み合わされたものであり、プログラムとして機能する。以下、このプロセスレシピや制御プログラム等を総称して、単に、プログラムともいう。また、プロセスレシピを、単にレシピともいう。本明細書においてプログラムという言葉を用いた場合は、レシピ単体のみを含む場合、制御プログラム単体のみを含む場合、または、その両方を含む場合がある。RAM121bは、CPU121aによって読み出されたプログラムやデータ等が一時的に保持されるメモリ領域(ワークエリア)として構成されている。
I/Oポート121dは、上述のMFC241、バルブ243、244、圧力センサ245、真空ポンプ246、温度センサ263、駆動機構267、マイクロ波発振器655等に接続されている。
CPU121aは、記憶装置121cから制御プログラムを読み出して実行すると共に、入出力装置122からの操作コマンドの入力等に応じて記憶装置121cからレシピを読み出すように構成されている。CPU121aは、読み出したレシピの内容に沿うように、MFC241による各種ガスの流量調整動作、バルブ243、244の開閉動作、圧力センサ245に基づくバルブ244による圧力調整動作、真空ポンプ246の起動および停止、温度センサ263に基づくマイクロ波発振器655の出力調整動作、駆動機構267による載置台210(またはボート217)の回転および回転速度調節動作、または、昇降動作等を制御するように構成されている。
コントローラ121は、外部記憶装置(例えば、ハードディスク等の磁気ディスク、CD等の光ディスク、MO等の光磁気ディスク、USBメモリ等の半導体メモリ)123に格納された上述のプログラムを、コンピュータにインストールすることにより構成することができる。記憶装置121cや外部記憶装置123は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体として構成されている。以下、これらを総称して、単に、記録媒体ともいう。本明細書において記録媒体という言葉を用いた場合は、記憶装置121c単体のみを含む場合、外部記憶装置123単体のみを含む場合、または、それらの両方を含む場合がある。なお、コンピュータへのプログラムの提供は、外部記憶装置123を用いず、インターネットや専用回線等の通信手段を用いて行ってもよい。
(2)基板処理工程
次に、上述の基板処理装置100の処理炉を用いて、半導体装置(デバイス)の製造工程の一工程として、例えば、基板上に形成されたシリコン含有膜としてのアモルファスシリコン膜の改質(結晶化)方法の一例について図7に示した処理フローに沿って説明する。以下の説明において、基板処理装置100を構成する各部の動作はコントローラ121により制御される。
ここで、本明細書において「ウエハ」という言葉を用いた場合は、ウエハそのものを意味する場合や、ウエハとその表面に形成された所定の層や膜との積層体を意味する場合がある。本明細書において「ウエハの表面」という言葉を用いた場合は、ウエハそのものの表面を意味する場合や、ウエハ上に形成された所定の層等の表面を意味する場合がある。本明細書において「ウエハ上に所定の層を形成する」と記載した場合は、ウエハそのものの表面上に所定の層を直接形成することを意味する場合や、ウエハ上に形成されている層等の上に所定の層を形成することを意味する場合がある。本明細書において「基板」という言葉を用いた場合も、「ウエハ」という言葉を用いた場合と同義である。
(基板搬入工程(S701))
図1に示されているように、所定枚数のウエハ200がボート217に移載されると、駆動機構267は、載置台210を上昇させることでボート217を反応管103内側の処理室201に搬入(ボートローディング)する(S701)。
(炉内圧力・温度調整工程(S702))
処理室201内へのボート217の搬入が完了したら、処理室201内が所定の圧力(例えば10〜102000Pa)となるよう処理室201内の雰囲気を制御する。具体的には、真空ポンプ246により排気しつつ、圧力センサ245により検出された圧力情報に基づいて圧力調整器244の弁開度をフィードバック制御し、処理室201内を所定の圧力とする。また、同時に予備加熱としてマイクロ波供給部を制御し、所定の温度まで加熱を行うように制御してもよい(S702)。なお、大気圧下で基板処理を行う場合、炉内圧力調整を行わず、炉内の温度調整のみを行った後、後述する不活性ガス供給工程S603へ移行するように制御してもよい。
(不活性ガス供給工程(S703))
炉内圧力・温度調整工程S602によって処理室201内の圧力と温度を所定の値に制御すると、駆動機構267は、シャフト255を回転させ、載置台210上のボート217を介してウエハ200を回転させる。このとき、窒素ガス等の不活性ガスがガス供給管232を介してノズル105から供給される(S703)。さらにこのとき、処理室201内の圧力は10Pa以上102000Pa以下の範囲となる所定の値であって、例えば101300Pa以上101650Pa以下となるように調整される。
(基板処理工程(S704))
処理室201内を所定の圧力となるように維持すると、マイクロ波発振器655−1、655−2はウエハ200を100℃以上1000℃以下の温度帯、好適には600℃以上900℃以下の温度帯となるように加熱し、さらに好適には、800℃以上850℃以下となるように加熱する。ウエハ200が100℃より低い温度で処理しようとした場合や、1000℃よりも高い温度で処理しようとした場合、ウエハ200がマイクロ波を吸収し難くなってしまい、ウエハ200を効率的に加熱することができなくなってしまう。
ウエハ200の温度は、サセプタ101aの表面温度を温度センサ263によって測定した値から、記憶装置121cまたは外部記憶装置122に予め記憶された温度変換データによって推測される。マイクロ波発振器655−1、655−2は、導波管654−1と654−2を介して、電磁波導入ポート653−1と653−2からマイクロ波を処理室201内に供給する。
図4(B)に示すように処理室201内に供給されたマイクロ波400は、サセプタ101の不透過領域と透過領域に入射することとなる。サセプタ101の不透過領域に入射したマイクロ波400はサセプタ101に吸収されてサセプタ101を加熱し、サセプタ101からの輻射熱によってウエハ200を加熱する。サセプタ101の透過領域であるマイクロ波透過孔300に入射したマイクロ波400は、サセプタ101を透過してウエハ200に入射し、吸収される。すなわち、ウエハ200が直接加熱される。このように構成することによって、ウエハ200に対して直接加熱と間接加熱を同時に行うことが可能となり、極めて効果的に均一加熱することが可能となる。
マイクロ波発振器655を制御することでウエハ200を上述した所定の処理温度まで加熱すると、予め定められた時間、当該処理温度を維持する。このようにマイクロ波発振器655を制御することでマイクロ波ウエハ200の表面上に形成されたアモルファスシリコン膜の改質処理を行う。
ウエハ200を加熱する場合、マイクロ波発振器655−1、655−2は、マイクロ波を間欠的に供給しながらマイクロ波発振器655−1、655−2の出力を大きくするように制御されることが好ましい。
ここで、ウエハ200を効率よく加熱する、すなわち、ウエハ200がマイクロ波を効率よく吸収させるためには、ウエハ200のキャリア密度とキャリア温度依存性について検討する必要がある。図8に示すように、縦軸をキャリア密度(導電率に比例)、横軸を温度としたウエハ200のキャリア密度の温度依存性の一例を示した場合、温度によって、領域(A)、領域(B)、領域(C)に分けることができる。ウエハ200がシリコン(Si)基板である場合、例えば領域(A)と(B)を分ける温度は約327℃、領域(B)と(C)とを分ける温度は約−73℃である。図8から明らかであるように、領域(A)と(C)は温度上昇とともに、キャリア密度も大きく上昇するが、領域(B)は温度が上昇した場合であっても、キャリア密度は大きく上昇しない。
ウエハ200の単位時間当たりの発熱量はウエハ200のキャリア密度に比例するため、キャリア密度が変動するとそれに伴って発熱量も変化する。このため、キャリア密度の変化が大きい領域(A)で、マイクロ波加熱を行った場合、温度変化に応じてキャリア密度が増加する割合が大きいため、照射されるマイクロ波の電力が同じでも、ウエハ200の昇温速度が大きくなる。したがって、領域(A)において、マイクロ波による加熱が行われることが好ましい。
また、領域(A)は、上述したようにウエハ200の昇温速度が大きいため、マイクロ波が局所的に集中すると、集中した箇所が高温となりウエハ200の面内で部分的に温度差が大きくなり、熱膨張差でウエハ200が変形してしまう。このため、領域(A)の温度帯でマイクロ波による加熱を行いつつ、ガス供給部より冷却ガスとしての不活性ガスを供給することによって、ウエハ200を冷却することで、ウエハ200の面内温度差を小さくしてウエハ200が変形することを抑制しつつ、ウエハ200の改質処理速度を向上させることが可能となる。
以上のようにウエハ200を加熱処理することによってウエハ200表面上に形成されているアモルファスシリコン膜がポリシリコン膜へと均一に改質(結晶化)することとなる。すなわち、ウエハ200を均一に改質することが可能となる(S704)。
予め設定された処理時間が経過すると、コントローラ121によって、ボート217の回転、ガスの供給、マイクロ波の供給および排気管の排気を停止するように制御される。
基板処理工程の終了後、Nガスなどの不活性ガスを供給し、処理室201内の圧力を大気圧に復帰する。このとき、基板処理を大気圧下で行う場合には、大気圧復帰の工程は省略される。
(基板搬出工程(S705))
処理室201内の圧力を大気圧復帰させた後に、駆動機構267は載置台210を下降させることにより、炉口を開口するとともに、ボート217を搬送エリア203に搬出(ボートアンローディング)する。その後ボートに載置されているウエハ200を搬送エリア203の外部に位置する図示しない搬送室に搬出する(S705)。
以上の動作が繰り返されることにより、複数枚のウエハ200が改質処理されることとなる。
(3)本実施形態による効果
本実施形態によれば、以下に示す1つ又は複数の効果が得られる。
(a)マイクロ波による直接加熱と、サセプタによる間接加熱を同時に行うことを可能とすることでマイクロ波加熱の特徴である高速加熱や選択加熱を損なわずに、ウエハに対する均一加熱が可能となる。すなわち、ウエハの面内温度均一性を向上させることが可能となる。
(b)サセプタにマイクロ波透過孔を設けることで、単純な構造でマイクロ波の透過領域と不透過領域を構築することが可能となり、サセプタの加工費用の増大を抑制できる。
(c)上下に配置されたサセプタのマイクロ波透過孔が、対向しないように配置されることによって、マイクロ波によるウエハの集中加熱領域を分散させることが可能となり、ウエハの均一加熱が可能となる。
(d)ウエハの処理対象となる主面側にのみマイクロ波透過孔を有するサセプタを載置することによって、主面とは反対側のウエハ裏面を過加熱してしまうことを抑制することが可能となり、ウエハを効率良く昇温することが可能となる。
(4)変形例
本実施形態における基板処理工程は、上述の態様に限定されず、以下に示す変形例のように変更することができる。
(変形例1)
図9に示すように、変形例1は、図3のようにサセプタ全体にマイクロ波透過孔300を設けず、サセプタ101の外周部にマイクロ波透過孔300を多数設けた形態である。このように構成することによって、サセプタ101の外周部が電磁波透過領域となり、マイクロ波透過孔300の設けられていない中心側が電磁波不透過領域となる。すなわち、放熱され易いために断熱することが難しいウエハ200の外周部分に対し、集中してマイクロ波による直接加熱することが可能となる。反対に、断熱し易いウエハ200の中心部は直接加熱によって生じた熱エネルギーの熱拡散や、サセプタ101からの間接加熱によって加熱されることとなる。これによって、ウエハ200を均一に加熱することが上述した実施形態に比べて容易となる。
なお、本変形例における電磁波透過領域は、予めウエハ200の温度分布を計測しておき、基準となる処理温度から所定の温度以上低くなる箇所を把握することで、当該箇所よりも外側を透過領域としてマイクロ波透過孔300を設けるようにすればよい。
(変形例2)
図10に示すように、変形例2は、変形例1とは逆にサセプタ101の中心部にマイクロ波透過孔300が多数設けられている形態である。このように構成することによって、中心部が電磁波透過領域となり、マイクロ波透過孔300の設けられていない外周部が電磁波不透過領域となる。本変形例によれば、基板処理装置の構成において、図1に示すようなウエハ200の中心の上側から不活性ガスを供給するような構成である場合、ウエハ200の中心部分が冷やされてしまう可能性がある。そこで、本変形例のように、中心部に電磁波透過領域を設けて直接加熱する構造とすることにより、ウエハ200の中心部分を集中的に直接加熱することが可能となる。本変形例の場合においても、変形例1と同様に予めウエハ200の温度分布を計測しておくことで電磁波透過領域を設定する位置を決定すればよい。
(変形例3)
図11に示すように、変形例3は、サセプタ101の表面の中心から径方向に所定の距離d(好ましくは処理室201内に供給するマイクロ波波長λの腹となる1/4λ)の長さおきに、マイクロ波透過孔300が複数個で円周状に電磁波透過領域が設けられている形態である。換言すると電磁波透過領域と電磁波不透過領域とが径方向に(同心円状に)交互に設けられている形態である。サセプタ101にマイクロ波透過孔300を設けない場合、図12(a)に示すように、ウエハ200に所定の間隔おきにシート抵抗(Ω/sq)の値が波状に上下しており、十分に改質されている部分と、改質されていない部分が同心円状にムラになっていることがわかる。これは、処理室201に供給されるマイクロ波の波長の振幅が大きい箇所、すなわち、マイクロ波エネルギーが高い、波長の4分の1に合わせて形成されていることが判明した。
これに対し、本変形例のようにサセプタ101にマイクロ波透過孔300を配置した場合、すなわち、電磁波透過領域をマイクロ波の波長λの4分の1おきに設けて加熱した場合、図12(b)に示すように、マイクロ波透過孔300によって、マイクロ波がウエハ200の十分に改質されていない部分にも到達して直接加熱を行うことが可能となる。例えばSiCで構成されるサセプタ101は、Siよりもマイクロ波吸収が大きく、比熱も小さいことから処理対象となるウエハ200よりも早く加熱されウエハ200への輻射による補助加熱を行いつつ、比熱が大きいウエハ200の加熱時の温度ムラを緩和させることが可能となる。このとき同時にウエハ200からの放熱も抑制することが可能である。囲繞のように本変形例によれば、上述した実施形態や変形例よりも効率的にウエハ200を均一に加熱することが可能となる。
(変形例4)
図13に示すように、変形例4は、複数のマイクロ波透過孔300を円周方向に設ける代わりに、サセプタ101の径方向λ/4毎に、マイクロ波を透過させるための座繰り部350を有している。図14に示すように、座繰り部350は、サセプタ101の厚みH1に対し、マイクロ波が透過可能な厚み(すなわち、H1からH2を切り欠いた厚さ)を残して切り欠くように(例えば溝形状となるように)形成されている。このとき切り欠く深さH2は、以下の数式3で表すことができる。
ここで、fはマイクロ波の周波数、εは比誘電率、tanθは誘電体損失角を表している。電磁波の透過量の粗密分布は、孔だけでなく物質の誘電特性による浸透深さ、すなわち、マイクロ波がサセプタ101の表面から内部に浸透して発生する電力が半分に減じる電力半減深度を考慮して、サセプタ101の板厚方向で透過量を調整することも可能となっている。例えば、図14においてサセプタの厚みH1に対し、電力半減深度以上の深さなるように切り欠き深さH2を設定することで、処理室201内に供給されたマイクロ波がサセプタ101によるエネルギー損失を抑えつつ、ウエハ200に到達することが可能となる。すなわち、マイクロ波がサセプタ101を透過することとなる。
このように構成することによって、マイクロ波透過孔300を複数設ける実施形態や他の変形例に対してサセプタ101の強度を向上させることが可能となる。また、マイクロ波透過孔300を複数設けるよりもサセプタ101の加工費用の増大を抑制することが可能となる。
(変形例5)
図15に示すように、変形例5は、変形例4で設けた座繰り部350にマイクロ波透過孔300を複数設けた形態である。
このように構成することによって、変形例3や変形例4と比較した場合、より効率的にウエハ200をマイクロ波加熱することが可能となる。すなわち、電力半減深度となる座繰り部350によってマイクロ波が減衰するとともに、マイクロ波を透過するマイクロ波透過孔300を設けることによって、ウエハ200に到達するマイクロ波を制御することが可能となり、ウエハ200が所定温度に昇温されることを簡易に制御することが可能となる。
したがって、本変形例によれば、ウエハ200を均一に加熱することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について具体的に説明した。しかしながら、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。また、実施形態および各変形例のそれぞれに記載されたサセプタは、適宜組み合わせて用いることが可能であり、それぞれの効果を合わせて得ることも可能である。
例えば、本発明に用いられる基板処理装置の形態として、上記の実施形態においては、窒素ガス等の不活性ガスが基板処理装置100の処理室201の天井部から供給される形態を説明したが、図16に示すように、ウエハ200の側方にノズル105を設け、ウエハ200の側面から不活性ガスを供給し、ウエハ200の表面と平行にガス流れを形成する構成としてもよい。
また、上述した実施形態では、本発明の基板処理装置を用いた所定の処理としてアニール(改質)処理について説明したが、これに限らず、所定の膜を形成する成膜処理や、エッチング処理に用いることとしてもよい。
基板処理に用いられるレシピは、処理内容に応じて個別に用意し、電気通信回線や外部記憶装置123を介して記憶装置121c内に格納しておくことが好ましい。そして、各種処理を開始する際、CPU121aが、記憶装置121c内に格納された複数のレシピの中から、処理内容に応じて適正なレシピを適宜選択することが好ましい。これにより、1台の基板処理装置で様々な膜種、組成比、膜質、膜厚の薄膜を汎用的に、かつ、再現性よく形成することができるようになる。また、オペレータの負担を低減でき、操作ミスを回避しつつ、各種処理を迅速に開始できるようになる。
上述のレシピは、新たに作成する場合に限らず、例えば、基板処理装置に既にインストールされていた既存のレシピを変更することで用意してもよい。レシピを変更する場合は、変更後のレシピを、電気通信回線や当該レシピを記録した記録媒体を介して、基板処理装置にインストールしてもよい。また、既存の基板処理装置が備える入出力装置122を操作し、基板処理装置に既にインストールされていた既存のレシピを直接変更するようにしてもよい。
以上述べたように、本発明によれば、均一な基板処理を行うことができる技術を提供することができる。
100…基板処理装置、101a、101b…サセプタ(発熱体、輻射板)、121…コントローラ、200…ウエハ、300…孔、350…座繰り部、400…マイクロ波、653−1、653−2…電磁波導入ポート、655−1、655−2…マイクロ波発振器(電磁波源)。

Claims (13)

  1. 加熱装置から供給された電磁波を吸収して加熱される材質で形成され、前記電磁波を透過する電磁波透過領域と、前記電磁波を透過しない電磁波不透過領域とを有する発熱体であって、
    前記電磁波透過領域は、前記発熱体の厚みに対して、前記電磁波が表面から内部に浸透して発生する電力が半分に減じる電力半減深度の深さを有する溝が形成されている発熱体。
  2. 前記電磁波透過領域は、前記発熱体の中心から径方向に向かって前記電磁波の波長の1/4の長さおきに設けられる座繰り部である請求項1に記載の発熱体。
  3. 前記座繰り部に、所定の直径を有する複数の透過孔を有する請求項に記載の発熱体。
  4. 前記は、前記発熱体の外周部に設けられる請求項1に記載の発熱体。
  5. 前記は、前記発熱体の中心部に設けられる請求項1に記載の発熱体。
  6. 電磁波によって処理室内の基板を加熱する加熱装置と、
    記電磁波を透過する電磁波透過領域と、前記電磁波を透過しない電磁波不透過領域とを有する発熱体であって、前記電磁波透過領域は、前記発熱体の厚みに対して、前記電磁波が表面から内部に浸透して発生する電力が半分に減じる電力半減深度の深さを有する溝が形成されている発熱体と、
    前記基板と前記基板の上方と下方に少なくとも1つずつ垂直方向に配置される前記発熱体とを載置する基板保持具と、
    を有する基板処理装置。
  7. 前記電磁波透過領域は、前記発熱体の中心から径方向に向かって前記電磁波の波長の1/4の長さおきに設けられる座繰り部である請求項に記載の基板処理装置。
  8. 前記座繰り部は、所定の直径を有する複数の透過孔を有する請求項7に記載の基板処理装置。
  9. 前記溝は、前記発熱体の外周部に設けられる請求項6に記載の基板処理装置。
  10. 前記溝は、前記発熱体の中心部に設けられる請求項6に記載の基板処理装置。
  11. 前記基板を挟み込むように配置され、前記基板の主面側に配置された前記発熱体は前記電磁波透過領域を有し、前記主面と反対側の面に配置された前記発熱体は前記電磁波透過領域を有さない請求項に記載の基板処理装置。
  12. 電磁波によって処理室内の基板を加熱する加熱装置と、前記電磁波を透過する電磁波透過領域と、前記電磁波を透過しない電磁波不透過領域とを有する発熱体であって、前記電磁波透過領域は、前記発熱体の厚みに対して、前記電磁波が表面から内部に浸透して発生する電力が半分に減じる電力半減深度の深さを有する溝が形成されている発熱体と、前記基板と前記基板の上方と下方に少なくとも1つずつ垂直方向に配置される前記発熱体とを載置する基板保持具と、を有する基板処理装置の前記処理室内に前記基板を搬入する工程と、
    前記基板を加熱して所定の処理を行う工程と、
    前記基板を前記処理室から搬出する工程と、
    を有する半導体装置の製造方法。
  13. 電磁波によって処理室内の基板を加熱する加熱装置と、前記電磁波を透過する電磁波透過領域と、前記電磁波を透過しない電磁波不透過領域とを有する発熱体であって、前記電磁波透過領域は、前記発熱体の厚みに対して、前記電磁波が表面から内部に浸透して発生する電力が半分に減じる電力半減深度の深さを有する溝が形成されている発熱体と、前記基板と前記基板の上方と下方に少なくとも1つずつ垂直方向に配置される前記発熱体とを載置する基板保持具と、を有する基板処理装置の前記処理室内に前記基板を搬入する手順と、
    前記基板を加熱して所定の処理を行う手順と、
    前記基板を前記処理室から搬出する手順と、
    をコンピュータによって前記基板処理装置に実行させるプログラム。
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