以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。各図において対応する構成要素には同一の符号が付され、重複する説明は省略される。
まず、本発明のプリンターの制御方法の実施形態の概要について説明する。
図1は、本発明のプリンター及びプリンター制御方法が適用されるPOSシステム10のシステム構成の一例を示す図である。図3は、プリンター40の機能構成の一例を示すブロック図である。
本実施形態のプリンター40は、図1、図3に示すように、ネットワークが接続可能なプリンター本体40aと、プリンター本体40aに着脱可能に装着されるケーブルカバー40b(カバー部材)と、を備えたプリンターにおいて、ケーブルカバー40bに設けられ、ネットワーク設定情報PD1を含む設定情報PDが記憶されたRFタグ62(無線タグ)と、プリンター本体40aに設けられ、RFタグ62から設定情報PDを無線で読み出すリーダライタ60(読出装置)と、リーダライタ60によって読み出された設定情報PDに基づき設定をする設定部50bと、を備える。
本実施形態のプリンター40によれば、設定情報PD(例えば、ネットワーク設定情報PD1、プリンター設定情報PD2)をRFタグ62(無線タグ)から安定して読み取ることができる(その結果、設定情報を迅速かつ適切に設定できる)プリンター(及びプリンター制御方法)を提供できる。
これは、RFタグ62がケーブルカバー40bに設けられているため、当該RFタグ62が設けられたケーブルカバー40bがプリンター本体40aに装着された状態で、RFタグ62とリーダライタ60との相対的な位置関係を一定に保つことができること、そして、この一定に保たれた位置関係にあるRFタグ62から設定情報PDを無線で読み出すことができること、によるものである。
以下、本発明のプリンター及びプリンター制御方法が適用されるPOSシステム10について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、POSシステム10は、ホストコンピューター20、及び、プリンター40を備える。ホストコンピューター20、及び、プリンター40は、スーパーマーケット等の店舗内の各レーン(第1−第nレーン)に設置される。
まず、ホストコンピューター20について説明する。
ホストコンピューター20は、図示しないが、ハード構成として、CPU、これにバスを介して接続された、RAM、ROM、HDD、各種I/F等を備える。
ホストコンピューター20には、I/F(図示せず)を介してプリンター40が接続される。また、ホストコンピューター20には、図示しないが、I/Fを介して、バーコードを読み取るバーコードリーダー、顧客からの預り金等を入力するキーボード、商品名や価格等が表示されるディスプレイ等が接続される。
ホストコンピューター20は、機能構成として、バーコードリーダーやキーボードからの入力に基づき、決済処理を行う機能、印刷データを生成する機能、プリンター40とLANケーブルC1(典型的には、イーサネット(登録商標)ケーブル)を介して通信する機能、印刷データをLANケーブルC1を介してプリンター40へ送信する機能、LANケーブルC1を介してプリンター40(ROM42c)に設定情報PDを設定する機能、LANケーブルC1を介してプリンター40のROM42cに記憶された設定情報PDを変更する機能等を備える。
上記各機能は、主に、ホストコンピューター20(CPU)が、ROM又はHDDからRAMに読み込まれた所定プログラム(典型的には、オペレーティングシステム、POSアプリケーション、プリンタードライバー、設定情報PD等を設定又は変更するためのユーティリティー)を実行することによって実現される。なお、ホストコンピューター20は、図示しないが、I/Fを介して店舗ネットワークにも接続される。
次に、プリンター40について説明する。
プリンター40は、典型的には、レシートプリンター(例えば、ドットインパクト、サーマル又はインクジェット方式)で、図1に示すように、ネットワークが接続可能なプリンター本体40aと、プリンター本体40a(筐体64)に着脱可能に装着されるケーブルカバー40b(カバー部材)と、を備える。
プリンター本体40aは、ハード構成として、制御部42、これにバスを介して接続された、電源スイッチ44、LANコネクター46、印刷機構50、リーダライタ60、これらを収容する合成樹脂製の筐体64(プリンターケース)等を備える。
制御部42は、CPU42a、RAM42b、ROM42c等を備える。ROM42cは、例えば、フラッシュROM等の書き換え可能な不揮発性メモリーで、後述の設定部50bによって(又はホストコンピューター20からの操作によって)設定又は変更されるネットワーク設定情報PD1を記憶する記憶領域、ホストコンピューター20からの操作(又はプリンター40からの操作)によって設定又は変更されるプリンター設定情報PD2を記憶する記憶領域(例えば、メモリースイッチ)を含む。また、ROM42cには、ファームウエア(制御プログラム)等の各種プログラム、プリンターID、レーン情報が記憶される。プリンターID、レーン情報は、所定のタイミングでRFタグ62にリーダライタ60によって無線で書き込まれる。このRFタグ62に書き込まれた(記憶された)プリンターID、レーン情報を参照することで(又は印刷することで)、レーンごとのプリンター40の交換履歴等を把握できる。
電源スイッチ44は、プリンター40に電源供給するための電源スイッチである。
LANコネクター46は、プリンター40をホストコンピューター20に接続するために設けられたコネクターである。プリンター40(LANコネクター46)とホストコンピューター20とは、図1に示すように、LANケーブルC1によって接続可能である。具体的には、LANケーブルC1の一方のプラグC1aがプリンター40(LANコネクター46)に装着され、他方のプラグC1bがホストコンピューター20に装着される。
印刷機構50は、印刷ヘッド、用紙送り機構、用紙切断機構等(いずれも図示せず)を備える。
リーダライタ60は、RFタグ62から設定情報PDを無線で読み出し、又、RFタグ62に設定情報PDを無線で書き込む。
ケーブルカバー40bは、図2に示すように、プリンター40(プリンター本体40aの筐体64)から引き出された各種ケーブル(例えば、LANコネクター46に装着されたLANケーブルC1、電源コネクター80に装着された電源ケーブルC2、USBコネクター66に装着されたUSBケーブルC3)の少なくとも一部、またはプリンター本体40a(筐体64)との接続部の少なくとも一部を覆い隠し、外部からの衝撃や液滴から保護するために設けられた合成樹脂製のカバー部材である。図2は、ケーブルカバー40bに設けられたRFタグ62とリーダライタ60との位置関係を説明するための概略図である。ケーブルカバー40bは、プリンター本体40a(筐体64)の背面(又は、側面、底面等)に位置決めした状態で着脱可能に装着される。
ケーブルカバー40bをプリンター本体40aに位置決めした状態で着脱可能に装着する手段としては、図示しないが各種の手段、例えば、ケーブルカバー40bに設けられた係合爪(又は係合孔)と、プリンター本体40a(例えば、筐体64)に設けられ、この係合爪が係合する係合孔(又は係合爪)と、を用いることができる(例えば、特開2011−72065号公報参照)。
RFタグ62は、ケーブルカバー40bに設けられる。具体的には、RFタグ62は、ケーブルカバー40bがプリンター本体40aに位置決めした状態で装着された場合、リーダライタ60が安定して読み書きできる位置、例えば、図2に示すように、ケーブルカバー40b(好ましくは、内側面40b1)のうちリーダライタ60(又は、リーダライタ60が搭載された基板68の基板面68a)に対向する位置P1に、接着等の手段によって取り付けられる。
RFタグ62(正確には、RFタグ中のメモリー)には、ネットワーク設定情報PD1を含む設定情報PDが記憶される(図1参照)。設定情報PDは、ネットワーク設定情報PD1やプリンター設定情報PD2のうち少なくとも一方を含む。RFタグ62には、その他、プリンターID、レーン情報が記憶される。なお、RFタグ62は、電子タグ、ICタグ、無線タグ、RFIDタグと呼ばれることもある。
ネットワーク設定情報PD1は、例えば、プリンター40(又はプリンター40が設置されたレーン)に割り当てられた固有のIPアドレスである。プリンター設定情報PD2は、例えば、紙幅、印刷領域、印刷濃度、印刷速度、フォントの設定、余白の設定である。プリンターIDは、プリンター40に割り当てられた固有の識別情報(例えば、製造番号)である。レーン情報は、プリンター40が設置されたレーンに割り当てられた固有の識別情報である。
図3に示すように、プリンター40は、機能構成として、読出部50a、設定部50b、書込部50c、印刷制御部50f、設定変更判定部50g等を備える。
上記各機能は、主に、プリンター40(CPU42a)が、ROM42cからRAM42bに読み込まれたファームウェア等の所定プログラムを実行することによって実現される。
読出部50aは、所定タイミングで、RFタグ62から設定情報PDを無線で読み出す。読出部50aは、リーダライタ60(読出装置)によって実現される。
所定タイミングは、例えば、RFタグ62が設けられたケーブルカバー40bがプリンター本体40aに装着された状態の下、プリンター40の電源スイッチ44をオンにしたタイミングである。
設定部50bは、読出部50aが読み出した設定情報PDをプリンター40に設定する。具体的には、設定部50bは、読出部50aが読み出した設定情報PDを、プリンター40のROM42cに記憶する。
書込部50cは、設定情報PDをRFタグ62に無線で書き込む。書込部50cは、リーダライタ60(書込装置)によって実現される。
例えば、書込部50cは、後述の設定変更判定部50gによって、プリンター40のROM42cに記憶された設定情報PDの少なくとも一部が変更されたと判定された場合、当該変更後の設定情報PDをRFタグ62に無線で書き込む。
印刷制御部50fは、ホストコンピューター20から受信した印刷データ(及びROM42cに記憶されたプリンター設定情報PD2等)に基づき、印刷機構50を制御してレシートを印刷する。
設定変更判定部50gは、プリンター40のROM42cに記憶された設定情報PDの少なくとも一部が変更されたか否かを判定する。
次に、本実施形態のプリンター40の動作(プリンター制御方法)の一例について図4を参照しながら説明する。
図4は、本実施形態のプリンター40の動作(プリンター制御方法)の一例を説明するためのフローチャートである。
以下、図1に示すPOSシステム10において、特定のレーン(例えば、第1のレーン)に設置されたプリンター40が故障し、当該故障したプリンター40(以下、交換前のプリンター40と称する)を正常に動作する別のプリンター40(以下、交換後のプリンター40と称する)に交換する状況を例にして説明する。
図4に示す処理は、例えば、交換後のプリンター40において実行される処理で、主に、交換後のプリンター40(CPU42a)が、ROM42cからRAM42bに読み込まれたファームウェア等の所定プログラムを実行することによって実現される。
なお、以下の説明においては、RFタグ62には、設定情報PDとして、ネットワーク設定情報PD1(レーンに割り当てられたIPアドレス)及びプリンター設定情報PD2が予め記憶されているものとする。なお、プリンター設定情報PD2は、交換前のプリンター40において後述の処理(交換前のプリンター40のROM42cに記憶されたプリンター設定情報PD2を、RFタグ62に書き込む処理。図5参照)が実行された結果、当該RFタグ62に書き込まれたものである。
特定のレーン(例えば、第1のレーン)に設置されたプリンター40が故障した場合、図4に示す処理に先立ち、次の手順で、交換前のプリンター40を交換後のプリンター40に交換する。
まず、交換後のプリンター40(LANコネクター46)とホストコンピューター20とを接続する。具体的には、LANケーブルC1を交換前のプリンター40(LANコネクター46)から取り外して当該取り外したLANケーブルC1を交換後のプリンター40(LANコネクター46)に接続する。これとともに、交換前のプリンター40(プリンター本体40a)からケーブルカバー40bを取り外して当該取り外したケーブルカバー40bを交換後のプリンター40(プリンター本体40a)に位置決めした状態で着脱可能に装着する。その際、設定情報PDが記憶されたRFタグ62がケーブルカバー40bに装着されている(図1、図2参照)ため、次の効果を奏する。
第1に、ケーブルカバー40bをプリンター本体40aに装着するだけで、当該ケーブルカバー40bに設けられたRFタグ62タグを、リーダライタ60が安定して読み書きできる位置、すなわち、リーダライタ60(又は、リーダライタ60が搭載された基板68の基板面68a)に対向した位置に配置することができる(図2参照)。第2に、そのRFタグ62とリーダライタ60との相対的な位置関係を一定に保つことができる。第3に、RFタグ62とリーダライタ60との相対的な位置関係を一定に保つことができる結果、従来技術と比べ、リーダライタ60によって設定情報PDをRFタグ62から無線で安定して読み取ることができる。また、リーダライタ60によって設定情報PDをRFタグ62に無線で安定して書き込むこともできる。
以上のように、設定情報PDが記憶されたRFタグ62がケーブルカバー40bに設けられているため、プリンター40を交換する場合、専門家以外の者であっても、交換前のプリンター40の設定情報PD(例えば、ネットワーク設定情報PD1、プリンター設定情報PD2)を、交換後のプリンター40に迅速かつ適切に設定できる。
なお、上記交換後のプリンター40(LANコネクター46)とホストコンピューター20との接続は、交換後のプリンター40の電源スイッチ44がオフの状態の下、行われる。
次に、交換後のプリンター40の電源スイッチ44をオンにする。
交換後のプリンター40の電源スイッチ44をオンまたはコマンド受信や信号線によりリセットにすると(ステップS10:Yes)、交換後のプリンター40(読出部50a)は、RFタグ62にアクセスして(ステップS12)、当該RFタグ62から設定情報PDを無線で読み出す(ステップS14)。これは、本発明の読出ステップに相当する。
ここでは、RFタグ62には、設定情報PDとして、ネットワーク設定情報PD1(レーンに割り当てられたIPアドレス)及びプリンター設定情報PD2が記憶されているため、当該設定情報PDとして、ネットワーク設定情報PD1(レーンに割り当てられたIPアドレス)及びプリンター設定情報PD2が読み出される。なお、ネットワーク設定情報PD1及びプリンター設定情報PD2のうち少なくとも一方が読み出されるように設定されている場合、当該設定に基づき、ネットワーク設定情報PD1及びプリンター設定情報PD2のうち少なくとも一方が読み出される。
以上のように、読出部50aは、所定タイミング、すなわち、RFタグ62が設けられたケーブルカバー40bがプリンター本体40aに装着された状態の下、交換後のプリンター40の電源スイッチ44をオンにしたタイミング(ステップS10:Yes)で、RFタグ62から設定情報PDを無線で読み出す。すなわち、電源スイッチ44をオンにするだけで自動的に、設定情報PD(例えば、ネットワーク設定情報PD1、プリンター設定情報PD2)をRFタグ62から安定して読み出すことができる。
次に、交換後のプリンター40(設定部50b)は、読出部50aが読み出した設定情報PDを当該交換後のプリンター40に設定する(ステップS16)。これは、本発明の設定ステップに相当する。具体的には、設定部50bは、読出部50aが読み出した設定情報PDを、交換後のプリンター40のROM42cに記憶する。
以上のようにして、設定情報PD(ネットワーク設定情報PD1及びプリンター設定情報PD2)が、交換後のプリンター40に迅速かつ適切に設定(承継)される。
次に、上記のように交換後のプリンター40に設定されたネットワーク設定情報PD1(IPアドレス)に基づき、公知の処理が実行されて、ホストコンピューター20と交換後のプリンター40との間に通信経路(例えば、TCPコネクション)が確立する(ステップS18)。
以後、交換後のプリンター40は、上記のように交換後のプリンター40に設定されたネットワーク設定情報PD1(IPアドレス)に基づき、LANケーブルC1を介してホストコンピューター20との間で通信を行う。
次に、交換後のプリンター40(印刷制御部50f)は、ホストコンピューター20からLANケーブルC1(及びLANコネクター46)を介して印刷データを受信した場合(ステップS20:Yes)、当該受信した印刷データ及び上記のように交換後のプリンター40に設定されたプリンター設定情報PD2等に基づき、印刷機構50を制御してレシートを印刷する(ステップS22)。
次に、交換前のプリンター40のROM42cに記憶された設定情報PD(例えば、プリンター設定情報PD2)を、RFタグ62に書き込む処理の一例について図5を参照しながら説明する。
図5は、交換前のプリンター40のROM42cに記憶された設定情報PD(例えば、プリンター設定情報PD2)を、RFタグ62に書き込む処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図5に示す処理は、例えば、交換前のプリンター40(交換後のプリンター40も同様)において実行される処理で、主に、交換前のプリンター40(CPU42a)が、ROM42cからRAM42bに読み込まれたファームウェア等の所定プログラムを実行することによって実現される。
交換前のプリンター40のROM42cに記憶されたプリンター設定情報PD2は、当該プリンター設定情報PD2の少なくとも一部が変更されるごとに、RFタグ62に書き込まれる。具体的には、次のようにして書き込まれる。なお、交換前のプリンター40のROM42cに記憶されたプリンター設定情報PD2の少なくとも一部は、ホストコンピューター20からの操作(又は交換前のプリンター40からの操作)に基づき変更される。
まず、交換前のプリンター40(設定変更判定部50g)は、交換前のプリンター40のROM42cに記憶されたプリンター設定情報PD2の少なくとも一部が変更されたか否かを判定する(ステップS30)。
交換前のプリンター40のROM42cに記憶されたプリンター設定情報PD2の少なくとも一部が変更された(例えば、ホストコンピューター20からの操作に基づき変更された)と判定された場合(ステップS30:Yes)、交換前のプリンター40(書込部50c)は、当該変更後のプリンター設定情報PD2をRFタグ62に無線で書き込む(ステップS32)。
以上のようにして、交換前のプリンター40のROM42cに記憶されたプリンター設定情報PD2は、当該プリンター設定情報PD2の少なくとも一部が変更されるごとに、RFタグ62に書き込まれる(例えば、上書きされる)。なお、交換前のプリンター40のROM42cに記憶されたネットワーク設定情報PD1も、当該ネットワーク設定情報PD1が変更されるごとに、RFタグ62に書き込まれる(例えば、上書きされる)。
以上説明したとおり、本実施形態によれば、設定情報PD(例えば、ネットワーク設定情報PD1、プリンター設定情報PD2)をRFタグ62(無線タグ)から安定して読み取ることができる(その結果、設定情報を迅速かつ適切に設定できる)プリンター40及びプリンター制御方法を提供できる。
これは、RFタグ62がケーブルカバー40b(カバー部材)に設けられているため、当該RFタグ62が設けられたケーブルカバー40bがプリンター本体40aに装着された状態でケーブルカバー40b(及びRFタグ62)とプリンター本体40aとが一体化されて、RFタグ62とリーダライタ60(読出装置)との相対的な位置関係を一定に保つことができること、そして、この一定に保たれた位置関係にあるRFタグ62から設定情報PDを無線で読み出すことができること、によるものである。
また、本実施形態によれば、専門家以外の者であっても、交換前のプリンター40の設定情報PD(例えば、ネットワーク設定情報PD1、プリンター設定情報PD2)を、交換後のプリンター40に迅速かつ適切に設定できる。
また、本実施形態によれば、専門家以外の者であっても、交換前のプリンター40で変更(例えば、ホストコンピューター20からの操作に基づき変更)された変更後の設定情報PDを、交換後のプリンター40に迅速かつ適切に設定できる。
また、本実施形態によれば、交換前のプリンター40(プリンター本体40a)から取り外したケーブルカバー40bを交換後のプリンター40(プリンター本体40a)に装着し、交換後のプリンター40の電源スイッチ44をオンにするという極めてシンプルな手順で、設定情報PDを、交換後のプリンター40に設定(承継)できる。
なお、上記実施形態では、RFタグ62が設けられたカバー部材としてケーブルカバー40bを用いた例について説明したが、これに限らない。
例えば、図6に示すように、RFタグ62が設けられたカバー部材としてACアダプターユニット72(収納トレイ76)を用いてもよい。図6は、プリンター40の変形例の概略構成図である。ACアダプターユニット72としては、例えば、特開2011−72065号公報に記載のものを用いることができる。
ACアダプターユニット72は、ACアダプター74、これを収容する収納トレイ76(カバー部材)等を備える。
ACアダプター74は、交流電力を直流電力に変換して、プリンター40に供給する電源装置である。
収納トレイ76は、ACアダプター74を収容する合成樹脂製の筐体で、プリンター本体40a(筐体64)の底面に位置決めした状態で着脱可能に装着される。収納トレイ76をプリンター本体40aに位置決めした状態で着脱可能に装着する手段としては、上記第1実施形態と同様、図示しないが各種の手段、例えば、収納トレイ76に設けられた係合爪(又は係合孔)と、プリンター本体40a(例えば、筐体64)に設けられ、この係合爪が係合する係合孔(又は係合爪)と、を用いることができる。
カバー部材としてACアダプターユニット72(収納トレイ76)を用いる場合、RFタグ62は、図6に示すように、ACアダプターユニット72(例えば、収納トレイ76)に設けられる。具体的には、RFタグ62は、ACアダプターユニット72(収納トレイ76)がプリンター本体40aに位置決めした状態で装着された場合、リーダライタ60が安定して読み書きできる位置、例えば、リーダライタ60(又は、リーダライタ60が搭載された基板68の基板面68a)に対向する位置に、接着等の手段によって取り付けられる。
このように、カバー部材としてACアダプターユニット72(収納トレイ76)を用いた場合であっても、本実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、上記実施形態では、設定情報PDが記憶された無線タグとしてRFタグを用い、リーダライタ60によって無線タグ(例えば、RFタグ)から無線で設定情報PDを読み出す例について説明したが、これに限らず、ブルートゥース(登録商標)、IrDA(登録商標)、NFC(登録商標)等の他の無線通信を用いることもできる。
また、上記実施形態では、プリンター40としてレシートプリンターを例示したが、これに限らず、レシートプリンター以外のプリンターにも、本発明を適用可能である。
また、上記実施形態では、本発明のプリンター及びプリンター制御方法を、図1に示すPOSシステム10において、特定のレーン(例えば、第1のレーン)に設置されたプリンター40が故障し、当該故障したプリンター40を正常に動作する別のプリンター40に交換する場合、当該交換後の別のプリンター40に適用した例について説明したが、これに限らない。
例えば、図1に示すPOSシステム10において、特定のレーン(例えば、第n+1のレーン)にプリンター40を新規導入する場合、当該新規導入後のプリンター40に適用することもできる。
また、上記実施形態では、ネットワーク設定情報PD1がIPアドレスの例について説明したが、これに限らずネットワーク設定情報PD1として他のネットワークアドレスを用いることも可能である。
次に、第1変形例のプリンター40Aについて、図面を参照しながら説明する。
図7は、第1変形例のプリンター40Aのシステム構成の一例を示す図である。図8は、ケーブルカバー40bに設けられたRFタグ62とリーダライタ60との位置関係を説明するための概略図である。図9は、第1変形例のプリンター40Aの機能構成の一例を示す図である。
本変形例のプリンター40Aは、図7、図8に示すように、ハード構成として、上記実施形態のプリンター40のハード構成(図1参照)に加え、さらに、カバースイッチ70を備える点、及び、図9に示すように、機構構成として、上記実施形態のプリンター40の機能構成(図3参照)に加え、さらに、検出部50hを備える点が相違し、それ以外、上記実施形態のプリンター40と同様の構成である。以下、上記実施形態のプリンター40との相違点を中心に説明し、同一の構成については、同一の符号を付して適宜その説明を省略する。
カバースイッチ70は、ケーブルカバー40bがプリンター本体40a(筐体64)に位置決めした状態で装着された場合にオン状態となり、ケーブルカバー40bがプリンター本体40a(筐体64)から取り外された場合にオフ状態となるスイッチで、バスを介して制御部42に接続される(図7参照)。カバースイッチ70としては、機械式のスイッチ、光学式のスイッチ等の各種のスイッチを用いることができる。カバースイッチ70は、例えば、ケーブルカバー40bがプリンター本体40a(筐体64)に位置決めした状態で装着された場合にそのケーブルカバー40bの一部が当接することでオン状態となり、ケーブルカバー40bがプリンター本体40a(筐体64)から取り外された場合にその当接が解除されることでオフ状態となるように、プリンター本体40a(例えば、筐体64)に設けられる(カバースイッチ70が機械式のスイッチの場合)。
検出部50hは、カバースイッチ70の状態(オン、オフ状態)に基づき、ケーブルカバー40bがプリンター本体40a(筐体64)に装着されたか否かを検出する。具体的には、検出部50hは、ケーブルカバー40bがプリンター本体40a(筐体64)に位置決めした状態で装着され、カバースイッチ70がオン状態となった場合、ケーブルカバー40bがプリンター本体40a(筐体64)に装着されたことを検出する。一方、検出部50hは、ケーブルカバー40bがプリンター本体40a(筐体64)から取り外され、カバースイッチ70がオフ状態となった場合、ケーブルカバー40bがプリンター本体40a(筐体64)から取り外されたことを検出する。
検出部50hは、主に、プリンター40A(CPU42a)が、ROM42cからRAM42bに読み込まれたファームウェア等の所定プログラムを実行することによって実現される。
次に、本変形例のプリンター40Aの動作(プリンター制御方法)の一例について図10を参照しながら説明する。
図10は、第1変形例のプリンター40Aの動作(プリンター制御方法)の一例を説明するためのフローチャートである。
本変形例のプリンター40Aのフローチャート(図10)は、上記実施形態のプリンター40のフローチャート(図4に示すステップS10とステップ12の間)にステップS24を追加したものに相当し、それ以外、上記実施形態のプリンター40のフローチャートと同様である。以下、上記実施形態のプリンター40のフローチャートとの相違点を中心に説明し、同一のステップについては、同一の符号を付して適宜その説明を省略する。
以下、図7に示すPOSシステム10Aにおいて、特定のレーン(例えば、第1のレーン)に設置されたプリンター40Aが故障し、当該故障したプリンター40A(以下、交換前のプリンター40Aと称する)を正常に動作する別のプリンター40A(以下、交換後のプリンター40Aと称する)に交換する状況を例にして説明する。
図10に示す処理は、例えば、交換後のプリンター40Aにおいて実行される処理で、主に、交換後のプリンター40A(CPU42a)が、ROM42cからRAM42bに読み込まれたファームウェア等の所定プログラムを実行することによって実現される。
なお、以下の説明においては、RFタグ62には、設定情報PDとして、ネットワーク設定情報PD1(レーンに割り当てられたIPアドレス)及びプリンター設定情報PD2が予め記憶されているものとする。なお、プリンター設定情報PD2は、交換前のプリンター40Aにおいて図5に示す処理(交換前のプリンター40AのROM42cに記憶されたプリンター設定情報PD2を、RFタグ62に書き込む処理)が実行された結果、当該RFタグ62に書き込まれたものである。
特定のレーン(例えば、第1のレーン)に設置されたプリンター40Aが故障した場合、図10に示す処理に先立ち、上記実施形態と同様の手順で、交換前のプリンター40Aを交換後のプリンター40Aに交換する。
次に、交換後のプリンター40の電源スイッチ44をオンにする。
交換後のプリンター40の電源スイッチ44をオンにすると(ステップS10:Yes)、交換後のプリンター40(検出部50h)は、カバースイッチ70の状態(オン、オフ状態)に基づき、ケーブルカバー40bがプリンター本体40a(筐体64)に装着されたか否かを検出する(ステップS24)。
ここで、交換前のプリンター40A(プリンター本体40a)から取り外したケーブルカバー40bを交換後のプリンター40A(プリンター本体40a)に位置決めした状態で着脱可能に装着すると、カバースイッチ70がオン状態となるため、検出部50hは、ケーブルカバー40bがプリンター本体40a(筐体64)に装着されたことを検出する(ステップS24:Yes)。
このように、検出部50hによってケーブルカバー40bがプリンター本体40a(筐体64)に装着されたことが検出されると(ステップS24:Yes)、以後、上記実施形態と同様、ステップS12〜S22の処理が実行される。すなわち、交換後のプリンター40に装着されたケーブルカバー40bに設けられたRFタグ62から設定情報PD(ネットワーク設定情報PD1及びプリンター設定情報PD2)が無線で読み出され(ステップS14)、その読み出された設定情報PDが当該交換後のプリンター40に設定され(ステップS16)、その設定されたネットワーク設定情報PD1(IPアドレス)に基づき、ホストコンピューター20と交換後のプリンター40との間に通信経路(例えば、TCPコネクション)が確立され(ステップS18)、以後、ホストコンピューター20からLANケーブルC1(及びLANコネクター46)を介して印刷データを受信した場合(ステップS20:Yes)、当該受信した印刷データ及び上記のように交換後のプリンター40に設定されたプリンター設定情報PD2等に基づき、印刷機構50を制御してレシートが印刷される(ステップS22)。
本変形例によれば、上記実施形態の効果に加え、さらに、ケーブルカバー40b(カバー部材)をプリンター本体40aに装着するだけで自動的に、設定情報(例えば、ネットワーク設定情報、プリンター設定情報)をRFタグ62(無線タグ)から安定して読み出すことができる。
なお、本変形例では、交換前のプリンター40A(プリンター本体40a)から取り外したケーブルカバー40bを交換後のプリンター40A(プリンター本体40a)に装着するタイミングが、交換後のプリンター40の電源スイッチ44をオンした後である例について説明したが、これに限らない。
例えば、交換前のプリンター40A(プリンター本体40a)から取り外したケーブルカバー40bを交換後のプリンター40A(プリンター本体40a)に装着するタイミングは、交換後のプリンター40の電源スイッチ44をオンする前であってもよい。これによっても、本変形例と同様の効果を奏することができる。
また、本変形例では、RFタグ62が設けられたカバー部材としてケーブルカバー40bを用いた例について説明したが、これに限らない。
例えば、図11に示すように、RFタグ62が設けられたカバー部材としてACアダプターユニット72(収納トレイ76)を用いてもよい。
カバー部材としてACアダプターユニット72(収納トレイ76)を用いる場合、カバースイッチ70は、例えば、ACアダプターユニット72(収納トレイ76)がプリンター本体40a(筐体64)に位置決めした状態で装着された場合にそのACアダプターユニット72(収納トレイ76)の一部が当接することでオン状態となり、ACアダプターユニット72(収納トレイ76)がプリンター本体40a(筐体64)から取り外された場合にその当接が解除されることでオフ状態となるように、プリンター本体40a(例えば、筐体64)に設けられる(カバースイッチ70が機械式のスイッチの場合)。
このように、カバー部材としてACアダプターユニット72(収納トレイ76)を用いた場合であっても、本変形例と同様の効果を奏することができる。
上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎない。上記実施形態の記載によって本発明は限定的に解釈されるものではない。本発明はその精神または主要な特徴から逸脱することなく他の様々な形で実施することができる。