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JP6667082B2 - 加熱調理器 - Google Patents
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Description

本開示は、被加熱物に対するマイクロ波照射によるマイクロ波加熱を行う加熱調理器に関し、特にコンビニエンス店およびファーストフード店などの店舗等の商業施設における加熱調理器具として使用される業務用の加熱調理器に関する。
コンビニエンス店およびファーストフード店などの店舗等で用いられる業務用加熱調理器においては、各種メニューに対応できるように、以下に示す構成が用いられている。すなわち、マイクロ波照射により被加熱物を加熱調理するマイクロ波加熱モードの他に、ヒータを用いた輻射加熱により被加熱物を加熱調理するグリルモード、およびヒータにより熱せられた空気をファンを用いて加熱室内を対流させて被加熱物を加熱調理するコンベクションモードを有する構成が用いられている。また、店舗等において用いられる業務用加熱調理器においては、各種加熱調理のそれぞれの加熱工程を予め決められた正確な温度および時間で確実に実行する必要がある。このため、各加熱工程における処理条件は予め設定されており、その設定された処理条件は、業務用加熱調理器に設けられた記憶媒体に記憶されるよう構成されている。したがって、各店舗においては、記憶媒体が設けられた業務用加熱調理器を使用することにより、お客様の注文に合わせて、同じメニューに対して正確に同じ処理条件で加熱調理が行うことが可能となる。
上記のように、業務用加熱調理器においては、各種メニューに対応できるように、それぞれの加熱調理の処理条件を記憶した記憶媒体が設けられている。各店舗等においては、メニューが変わる度に各加熱工程における処理条件を変更する必要があるため、記憶媒体としては交換可能であるメモリーカードが用いられている。したがって、メモリーカードを変更することにより、メニュー変更等に容易に対応できる構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
業務用加熱調理器は、お客様の注文に対して素早く対応できるように、常に起動状態であるため、冷却ファンが稼働し、加熱室は予熱されている。また、業務用加熱調理器は、店舗等における厨房など水廻り近くに設置されているため、調理時および清掃時等において、装置全体に水がかかる場合が想定され、防水対策も必要となる。さらに、記憶媒体としてのメモリーカードが装着される装着機構においては、ほこりなどの異物が入り込まない構成であると共に、高温度にさらされない断熱構造が必要となる。このため、従来の業務用加熱調理器においては、メモリーカードを装着するための装着機構を設けるために、特別な部材が必要となり、大きなスペースを確保する必要があった。また、メモリーカードを挿入するカード挿入口が業務用加熱調理器の前面側に設けられている場合には、カード挿入口を覆うための外装板を設ける必要があった。しかも、このようなカード挿入口を覆う外装板を設けた場合には、カード挿入口を覆っていることを明示するための標章が必要となり、さらにお客様が外装板に触っても怪我することがないように、外装板のエッジを滑らかに加工する必要があった。この結果、従来の業務用加熱調理器においては、部品生産における作業工数が増加し、製造コストが高くなるという問題を有していた。
また、業務用加熱調理器においては、メモリーカードが店舗等の従業員であるユーザにおいては交換可能な構成であると共に、第三者とっては容易にアクセスすることができない構成であることが、情報漏洩等の点においても必須である。
特開2004−212014号公報
本開示の業務用の加熱調理器においては、メモリーカードが装着される機構が、外観において容易に視認できない構成であるとともに、第三者が容易にアクセスすることができない構成とすることを課題としている。更にメモリーカードが装着される装着機構が、ほこりなどの異物が入り込み難く、高温度にさらされることがない構成であり、更に特別の防水対策を必要としない、簡単な構成で信頼性の高い業務用の加熱調理器を提供することを目的とする。
本開示における一態様の加熱調理器は、被加熱物を収容して加熱するための加熱室を有する本体と、本体の下側に配設され、加熱室においてマイクロ波加熱するためのマイクロ波を形成して伝送するための機構が設けられた機械室と、機械室の前面に対して脱着可能に配設されたフロントグリルパネルと、加熱室に対して開閉可能に構成された扉と、本体にメモリーカードを装着するためのメモリーカード装着機構と、を備えている。メモリーカード装着機構は、本体の下面にメモリーカードを挿入するためのカード挿入口を有し、メモリーカードをカード挿入口に対して鉛直上方に挿入するように構成されている。カード挿入口は、機械室に装着されたフロントグリルパネルにより、当該加熱調理器の外観に表出しないよう構成されている。
本開示によれば、メモリーカード装着機構が、外観において容易に視認できない構成であるとともに、第三者が容易にアクセスすることができない構成となる。したがって、特別の防水対策を必要としない、信頼性の高い業務用の加熱調理器を提供することができる。
図1は、本開示の実施の形態に係る加熱調理器の扉が閉じた状態を示す斜視図である。 図2は、本開示の実施の形態に係る加熱調理器の扉が開いた状態を示す斜視図である。 図3は、本開示の実施の形態に係る加熱調理器における右側側面を取り除いた状態を示す断面図である。 図4は、本開示の実施の形態に係る加熱調理器を右斜め上方から見た斜視図である。 図5は、本開示の実施の形態に係る加熱調理器を右斜め下方から見た斜視図である。 図6は、本開示の実施の形態に係る加熱調理器におけるフロントグリルパネルを取り外した状態を斜め下方から見た斜視図である。 図7は、図6に示した加熱調理器におけるメモリーカード装着機構を拡大して示した図である。 図8は、図7に示したメモリーカード装着機構にメモリーカードが装着された状態を示す図である。 図9は、本開示の実施の形態に係る加熱調理器におけるメモリーカード装着機構の側面断面図である。 図10は、本開示の実施の形態に係る加熱調理器におけるメモリーカード装着機構の側面断面図である。
本開示に係る第1の態様の加熱調理器は、被加熱物を収容して加熱するための加熱室を有する本体、本体の下側に配設され、加熱室においてマイクロ波加熱するためのマイクロ波を形成して伝送するための機構が設けられた機械室と、機械室の前面に対して脱着可能に配設されたフロントグリルパネルと、加熱室に対して開閉可能に構成された扉と、本体にメモリーカードを装着するためのメモリーカード装着機構と、を備えている。メモリーカード装着機構は、本体の下面にメモリーカードを挿入するためのカード挿入口を有し、メモリーカードをカード挿入口に対して鉛直上方に挿入するように構成されている。カード挿入口は、機械室に装着されたフロントグリルパネルにより、当該加熱調理器の外観に表出しないよう構成されている。
このように構成された本開示に係る第1の態様の加熱調理器は、メモリーカード装着機構が、外観において容易に視認できない構成であるとともに、第三者が容易にアクセスすることができない構成となり、さらに特別の防水対策を必要としない、信頼性の高い業務用の加熱調理器を提供することができる。
本開示に係る第2の態様の加熱調理器は、第1の態様におけるメモリーカード装着機構のカード挿入口が、本体における前面に設けられた操作部の下面に設けられ、メモリーカード装着機構に装着されたメモリーカードが操作部の内部に収容されるよう構成されている。
このように構成された本開示に係る第2の態様の加熱調理器においては、操作部自体が加熱室から断熱された構造を有しており、また操作部の内部には高熱を発する部品も存在しない。さらに、操作部の内部は冷却ファン等による通風経路でないため、ほこり等の異物の混入が大幅に低減されている。このため、本開示に係る第2の態様の加熱調理器の構成においては、メモリーカード装着機構において特別な断熱構造を設ける必要がなく、またほこり等の異物の混入を防止するための特別な構造を設ける必要がない。さらに、本開示に係る第2の態様の加熱調理器の構成においては、メモリーカード装着機構と操作部内の電気回路基板と間の配線経路が短くなり、当該配線経路におけるノイズの影響を大幅に低減することができる。
本開示に係る第3の態様の加熱調理器においては、第2の態様におけるカード挿入口を下側から覆うカードカバーが回動可能に設けられている。
このように構成された本開示に係る第3の態様の加熱調理器においては、メモリーカード装着機構におけるカード挿入口から、水やほこりなどの異物が入り込むことのない信頼性の高い加熱調理器となる。
本開示に係る第4の態様の加熱調理器は、第3の態様における操作部の内部において、メモリーカード装着機構に装着されたメモリーカードの平坦面が、操作部の内部に設けられた電気回路基板の実装面と平行となるよう構成されている。
このように構成された本開示に係る第4の態様の加熱調理器においては、操作部内の構成を単純化することが可能となり、また操作部内の必要空間が小さくなるという利点を有する。
本開示に係る第5の態様の加熱調理器は、第4の態様における機械室内の機構を冷却するための冷却ファンにより、フロントグリルパネルを通して機械室の前面に形成された外気吸込口を介して外気が機械室内に吸い込まれるよう構成されている。メモリーカード装着機構が冷却ファンによる外気流入経路から外れて配置されている。
このように構成された本開示に係る第5の態様の加熱調理器においては、メモリーカード装着機構が、外気流入経路から外れており、空気の流れる経路に存在していない。このため、ほこりなどの異物が入り込む可能性が大幅に低減され、信頼性の高い加熱調理器となる。
以下、本開示の加熱調理器に係る実施の形態としてマイクロ波加熱、グリルモードおよびコンベクションモードを実行することができるマイクロ波加熱装置としての電子レンジを用いる。以下の実施の形態においては、店舗、特に、コンビニエンス店およびファーストフード店などで使用される業務用の電子レンジである加熱調理器について、添付の図面を参照しながら説明する。なお、本開示の加熱調理器は、以下の実施の形態に記載した業務用の電子レンジの構成に限定されるものではなく、以下の実施の形態において説明する技術的思想と同等の技術的思想に基づく加熱調理器の構成を含むものである。
以下、本開示の業務用の加熱調理器の実施の形態について、添付の図面を参照しつつ説明する。なお、図面の一部又は全部は、図示を目的とした概要的表現により描かれており、必ずしもそこに示された要素の実際の相対的大きさや位置を忠実に描写しているとは限らない。
図1は、本開示の実施の形態に係る加熱調理器10の外観を示す斜視図であり、加熱調理器10の前面に形成された扉が閉じられた状態を示している。図2は、図1に示した加熱調理器10における扉が開かれており、加熱調理器10の内部に形成された加熱室が開放された状態を示す。
本実施の形態の加熱調理器10は、特にコンビニエンス店およびファーストフード店などの店舗等において使用される業務用の電子レンジであり、最大出力1200W〜1300Wで複数段の出力切換が可能な構成を有する。
図1および図2に示すように、加熱調理器10は、加熱室の外箱を構成する本体1と、本体1の下方に設けられて本体1を支持するように設けられた機械室2と、本体1の前面側に取り付けられた扉3とを備える。また、機械室2の前面側には脱着可能なフロントグリルパネル12が設けられている。
本体1の内側には、図2に示すように、加熱室4が形成されている。加熱室4は、その内部に被加熱物を収容するために、前面側(扉側)に開口を有する略直方体形状の空間である。以後の説明では、加熱室4の開口が形成された側を加熱調理器10の前方側とし、加熱室4の奥側を加熱調理器10の後方側とそれぞれ定義し、加熱調理器10を前方から見た加熱調理器10の右側を単に右側と称し、加熱調理器10を前方から見た加熱調理器10の左側を単に左側と称する。
扉3は、加熱室4の前方の開口を塞ぐように本体1の前面側に縦開きで開閉可能に取り付けられている。扉3に設けられた把手5を使用者が握持して、扉3を開閉操作できるよう構成されている。図1に示した扉3が閉じた状態では、加熱室4の内部は収容された被加熱物に対してマイクロ波などによる加熱処理が行われる密閉空間となっている。図2に示した扉3が開いた状態において、使用者が被加熱物を加熱室4に出し入れする状態である。
本実施の形態の加熱調理器10においては、本体1の前面右側に操作部6が設けられており、操作部6には当該加熱調理器10に対する加熱調理の処理条件を設定操作するための操作ボタンおよび表示画面が設けられている。
図2に示すように、加熱室4の内部には、セラミック製(具体的には、コージライト製)のトレイ7とステンレス製のワイヤラック8が収容可能に配置されている。ワイヤラック8は被加熱物を載置するために、網状の部材で構成された載置部である。トレイ7は、ワイヤラック8の下方に設けられ、ワイヤラック8上の被加熱物から滴り落ちる脂分等を受け取るよう配置される。
本実施の形態の加熱調理器10において、加熱室4の下方にある機械室2には、マイクロ波生成部であるマグネトロンが設けられている。このマグネトロンからのマイクロ波が導波管を介して、導波管に形成されたマイクロ波放射孔および加熱室4の底面側に形成された開口から放射されるよう構成されている。なお、導波管のマイクロ波放射孔および加熱室4の底面に形成された開口から加熱室4の内部に放射されたマイクロ波は、スタラ(攪拌器)により攪拌される。このように構成された加熱調理器により加熱室4の内部に収容された被加熱物がマイクロ波加熱される。
また、本実施の形態の加熱調理器10においては、加熱室4の天井側にはシーズヒータで構成されたグリルヒータが設けられており、グリルヒータからの輻射熱により加熱室4の内部の被加熱物が直接加熱されてグリルモードが実行される。
さらに、加熱室4の奥壁の後方には加熱室4の内部に熱風を供給するための対流装置が設けられている。対流装置は、加熱室4の内部の空気を吸い込み、吸い込んだ空気を加熱して熱風として加熱室4の内部へ吹き出す機能を有する。このように、対流装置においては加熱室4内に熱風を供給することにより、熱風による循環流が加熱室4の内部に生じる。例えば、対流装置が加熱室4の中央領域から吸い込み、吸い込んだ空気を加熱して底面の前方側または/および天井の前方側から加熱室4の内部に吹き出して、熱風を循環させている。
上記のように、本実施の形態の加熱調理器10においては、マイクロ波生成部であるマグネトロンからのマイクロ波による加熱と、加熱室4の上側のグリルヒータを用いた輻射による加熱と、対流装置を用いた熱風の循環流による加熱とを別々に、若しくは同時に行うことが可能な構成である。
本実施の形態の加熱調理器10においては、加熱室内に収容された被加熱物の下方には大きな発熱源であるヒータが配置されていない構成である。このため、被加熱物から滴り落ちる脂分等の液体がヒータに接触することがなく、発煙や発火が起こることがない安全性の高い加熱調理器となる。
機械室2の内部には、マイクロ波を発生させるマイクロ波生成部としてのマグネトロン、マグネトロンを駆動するインバータ装置、およびマグネトロンとインバータ装置等を冷却する冷却ファン等が設けられている。
本実施の形態では、2つのマグネトロンが用いられており、その合計出力が1200W〜1300Wである。また、2つのマグネトロンから出力されたマイクロ波は、2つの導波管のそれぞれを伝送して、各導波管に形成されたマイクロ波放射開口部および加熱室4の底面に形成された開口を介して、加熱室に放射され、スタラによって撹拌されて加熱室4の内部に放射される。
インバータ装置は、マグネトロンを駆動しており、2つのマグネトロンを駆動するため2つのインバータ装置が機械室内に設けられている。また、機械室2内にはマグネトロンおよびインバータ装置のそれぞれを冷却するための複数の冷却ファンが配置されている。本実施の形態においては、4つの冷却ファンが設けられており、それぞれの冷却ファンが、機械室2の前面に設けられたフロントグリルパネル12から外気を吸い込み、吸い込んだ外気を後方に送ることにより、縦列に並んだインバータ装置およびマグネトロンを順に冷却する。
また、機械室2には、電源回路基板が配設されており、この電源回路基板を冷却するための冷却ファンが設けられている。図3は、本実施の形態の加熱調理器10における右側側面を取り除いた状態を示す断面図である。図3に示すように、機械室2の前面側に冷却ファン11が配置され、この冷却ファン11の起動により機械室2の前面に設けられたフロントグリルパネル12から空気が吸い込まれて、冷却ファン11の後方に配置された電源回路基板9が冷却されている。なお、機械室2の内部に設けられているマグネトロン、インバータ装置、および導波管などは、図3に示した電源回路基板9および冷却ファン11により隠されている。
なお、本実施の形態においては、インバータ装置およびマグネトロン等の発熱部分を冷却する並設された4つの冷却ファン、および電源回路基板を冷却する冷却ファン11は、多翼ファン等で構成されている。これらの冷却ファンは、それぞれの回転軸が直線状に並ぶように設置されており、回転軸の軸方向から空気を取り込み、外周方向における機械室2の後方に向けて空気を送り出す構成である。機械室2において後方に流れた空気は、本体1の背面に配置された排気ダクトを通り、加熱室4の天井壁と本体1の上面壁との間を通り、本体1の前面側から排出される構造を有している。このように、冷却ファンからの空気を流すことにより、本体1の背面壁の上面壁が高熱となることが防止されている。
[メモリーカード装着機構]
上記のように構成された業務用の加熱調理器においては、各種加熱調理の処理条件を記憶した小型のメモリーカード、例えばSDカードを装着するためのメモリーカード装着機構が設けられている。
図4および図5は、本実施の形態の業務用の加熱調理器10を示す斜視図であり、機械室2の前面側に設けられているフロントグリルパネル12を取り外した状態を示している。図4は右斜め上方から見た斜視図であり、図5は右斜め下方から見た斜視図である。加熱調理器10の前面側下部外観を構成するフロントグリルパネル12は、機械室2に対して脱着可能に構成されている。フロントグリルパネル12の前面には下方から外気を取り込むように下向きに斜行した複数の板材が所定隙間を有して上下に並設されている。フロントグリルパネル12を取り外した機械室2の前面には、複数のパンチング孔が形成された外気吸込口13が形成されている。本実施の形態における機械室2には、外気吸込口13の直ぐ後側に、インバータ装置およびマグネトロン等を冷却するための4つの冷却ファンと、電源回路基板を冷却する冷却ファン11が並設されている。
図6は、加熱調理器10におけるフロントグリルパネル12を取り外した状態を斜め下方から見た図である。図6に示すように、本体1の右側前面にある操作部6の下方にはメモリーカード装着機構15が設けられている。フロントグリルパネル12が機械室2の前面に装着された状態においては、フロントグリルパネル12が操作部6および扉3の直下に配置されるため、メモリーカード装着機構15が加熱調理器の外観に表出せず、視認できない構成となる。なお、本実施の形態においては、メモリーカード装着機構15には、小型のメモリーカードであるSDカード14が装着される。
図7は、図6に示したメモリーカード装着機構15を拡大して示した図である。図7においては、SDカード14がメモリーカード装着機構15のカード挿入口16に挿入される直前の状態を示している。図7に示すように、メモリーカード装着機構15にはSDカード14を上向きに挿入するためのカード挿入口16が設けられており、カード挿入口16は操作部6の下面に設けられている。
図8は、SDカード14がメモリーカード装着機構15のカード挿入口16に装着された状態を示している。図8に示すように、SDカード14は、カード挿入口16から多少飛び出して挿入されているが、カード挿入口16の周りが凹部で形成されているため、SDカード14の飛び出し部分は上記の凹部により囲まれている。したがって、SDカード14がメモリーカード装着機構15に装着された状態においては、SDカード14が操作部6の下面から実質的に突出することはない。
本実施の形態におけるメモリーカード装着機構15にはSDカード14が装着された後、SDカード14を覆うように取り付けられるカードカバー17が設けられている。カードカバー17は、容易に脱着できる固定手段、例えばネジ18によりメモリーカード装着機構15に固定され、SDカード14が装着されたカード挿入口16を下側から覆い、確実に密閉している。したがって、SDカード14に対しては、容易にアクセスして脱着することが防止されると共に、カード挿入口16に対するほこり等の異物の混入に関しても確実に防止される構成となっている。
図9は、本実施の形態におけるメモリーカード装着機構15の側面断面図であり、メモリーカード装着機構15に装着されたSDカード14を左側から見た図である。図9に示す状態は、SDカード14がメモリーカード装着機構15に装着され、カードカバー17が取り付けられる前の状態である。図10の側面断面図に示す状態は、図9の状態から、カードカバー17がメモリーカード装着機構15に取り付けられた状態を示している。
図9および図10に示すように、本実施の形態におけるカードカバー17は、ヒンジ17aを中心に回動可能に構成されている。カードカバー17は、操作部6の下端(下面)にある筐体の一部を迂回するよう形成された湾曲部17bと、カード挿入口16を下側から覆って密閉する固定部17cとを有している。カードカバー17の固定部17cには、固定手段であるネジ18が設けられており、固定部17cがメモリーカード装着機構15のカード挿入口16を確実に覆うように構成されている。
本実施の形態におけるメモリーカード装着機構15は、カード挿入口16が形成された操作部6の下面壁21と、SDカード14が挿入されて電気的に制御回路に接続されるSDカードコネクタ19と、SDカードコネクタ19を操作部6の内部空間内に保持するための基台20と、を有している。カードカバー17は、カード挿入口16が形成された操作部6の下面壁21に取り付けられて、操作部6の実質的な下面を構成する。
図9および図10に示すように、メモリーカード装着機構15において、SDカードコネクタ19の挿入方向が鉛直上方となるように、SDカードコネクタ19が固定される基台20の取付面は、操作部6の内部空間において、鉛直面となっている。また、装着されたSDカード14における平坦面が、操作部6の内部に配設された電気回路基板(制御回路基板)の実装面(平坦面)と平行となるように、SDカードコネクタ19が基台20に固定される構成である。このため、操作部6の内部において、SDカードコネクタ19を、他の電気回路基板と同様に基台20を用いて配設することができ、特別な配設部材を必要とせず、操作部6の内部空間を有効に使用することができる。さらに、本実施の形態の業務用の加熱調理器においては、メモリーカード装着機構15を設けるためのスペースを小さくすることが可能となり、装置全体としての小型化に寄与する構成となる。
また、操作部6の内部空間は、加熱室4に対しては所定空間を有して断熱部材を介して配置されており、且つ高温度に発熱する部材が設けられていないため、SDカードコネクタ19が高温度にさらされることがない。また、操作部6の内部空間には大きなノイズを発する部材がなく、且つSDカードコネクタ19から制御回路までの配線距離が短いため、メモリーカード装着機構15に装着されたSDカード14からの情報取得において誤動作の心配が少ない構成となる。
上記のように、本実施の形態の加熱調理器においては、メモリーカードを装着するカード挿入口16を有するメモリーカード装着機構が、機械室2の前面側に脱着可能に取り付けられたフロントグリルパネル12により隠されており、加熱調理器の外観からは視認できない構成となっている。したがって、メモリーカードを交換する場合には、フロントグリルパネル12を取り外し、操作部6の下面側に設けられたカードカバー17を外して、カード挿入口16を開放する必要がある。
また、カード挿入口16は、操作部6の下面に設けられており、メモリーカードをカード挿入口16から鉛直上方に挿入して、メモリーカードをメモリーカード装着機構に装着するよう構成されている。したがって、カード挿入口16は、操作部6の下面壁21における凹部に取り囲まれており、下向きに配置されているため、カード挿入口16から水分が入り込むことが防止される構造を有しており、カード挿入口16およびメモリーカードコネクタ(SDカードコネクタ19)においては防水構造を必要としない構造となる。
上記のように、本実施の形態の業務用の加熱調理器においては、従来の業務用加熱調理器のようにカード挿入口を前面側に表出するように設けていないため、カード挿入口を覆うための外装板を設ける必要がなく、当然外装版に対する加工もないため、部品生産における作業工数を増加させるという問題がない。
本実施の形態の業務用の加熱調理器においては、メモリーカード装着機構が、外観において表出せず視認されることがない外観構成であるとともに、第三者が容易にアクセスすることができない構造を有している。また、本実施の形態の業務用の加熱調理器においては、ほこりなどの異物が入り込み難く、高温度にさらされることがない構成を有している。さらに、本実施の形態の業務用の加熱調理器においては、特別の防水対策を必要としない構成であり、簡単な構成で信頼性の高い加熱調理器となっている。
本開示をある程度の詳細さをもって実施の形態において説明したが、実施の形態における開示内容は構成の細部において変化してしかるべきものであり、実施の形態における要素の組合せや順序の変化は請求された本開示の範囲及び思想を逸脱することなく実現し得るものである。
本開示は、被加熱物を加熱して調理する加熱調理器に適用可能な構成であり、特にコンビニエンス店やファーストフード店の店舗等で使用される業務用の電子レンジ等の加熱調理器において有用である。
1 本体
2 機械室
3 扉
4 加熱室
5 把手
6 操作部
7 トレイ
8 ワイヤラック
9 電源回路基板
10 加熱調理器
11 冷却ファン
12 フロントグリルパネル
13 外気吸込口
14 SDカード
15 メモリーカード装着機構
16 カード挿入口
17 カードカバー
18 固定手段(ネジ)
19 SDカードコネクタ
20 基台

Claims (5)

  1. 被加熱物を収容して加熱するための加熱室を有する本体と、
    前記本体の下側に配設され、前記加熱室においてマイクロ波加熱するためのマイクロ波を形成して伝送するための機構が設けられた機械室と、
    前記機械室の前面に対して脱着可能に配設されたフロントグリルパネルと、
    前記加熱室に対して開閉可能に構成された扉と、
    前記本体にメモリーカードを装着するためのメモリーカード装着機構と、
    を備えた加熱調理器において、
    前記メモリーカード装着機構は、前記本体の下面に前記メモリーカードを挿入するためのカード挿入口を有し、前記メモリーカードを前記カード挿入口に対して鉛直上方に挿入するように構成され、
    前記カード挿入口は、前記機械室に装着された前記フロントグリルパネルにより、当該加熱調理器の外観に表出しないよう構成された加熱調理器。
  2. 前記メモリーカード装着機構の前記カード挿入口は、前記本体における前面に設けられた操作部の下面に設けられ、前記メモリーカード装着機構に装着されたメモリーカードが前記操作部の内部に収容されるよう構成された請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記カード挿入口を下側から覆うカードカバーが回動可能に設けられた請求項2に記載の加熱調理器。
  4. 前記操作部の内部において、前記メモリーカード装着機構に装着された前記メモリーカードの平坦面が、前記操作部の内部に設けられた電気回路基板の実装面と平行となるよう構成された請求項3に記載の加熱調理器。
  5. 前記機械室内に配設された発熱部品を冷却するための冷却ファンにより、前記フロントグリルパネルを通して前記機械室の前面に形成された外気吸込口を介して外気が機械室内に吸い込まれるよう構成されており、前記メモリーカード装着機構が前記冷却ファンによる外気流入経路から外れて配置された請求項4に記載の加熱調理器。
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