JP6668566B2 - 燃料ガス供給システム、船舶、及び燃料ガス供給方法 - Google Patents
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Description
一方、エンジンは負荷変動などにより、燃料ガスの需要が変化する場合がある。この場合、エンジンの負荷変動に対応して、燃料ガス供給システムが送出する燃料の量を制御することが望まれている。
当該船舶では、加圧装置である高圧ポンプの回転数及び流量制御便の開度、および圧力調整弁を制御することにより、供給ガス圧力の変動を許容範囲に抑えることができるとされている。
このような問題は、複数のエンジンには限らず、1つのエンジンで負荷が急激に変化した場合においても起こり得る。このように、エンジンの急激な負荷の変動に対応させて、燃料ガス供給システムから供給される燃料ガスの供給量を変化させることは難しい。また、上記船舶では、どのように燃料ガスの供給量を制御するかについては開示されていない。
液化ガスを貯留するタンクと、
前記液化ガスから気化したボイルオフガスをエンジンに燃料ガスとして供給するために、前記液化ガスから気化したボイルオフガスあるいは前記液化ガスを燃料として加圧し送出する加圧機構と、
前記加圧機構が送出する燃料の送出量を制御する加圧制御装置と、
前記加圧機構とエンジンを接続し、前記加圧機構が送出した燃料がエンジンに流れる主配管と、を備える。
前記加圧制御装置により行う前記送出量の制御は、前記エンジンの要求する燃料の要求圧力に基づいて定めた設定圧力と前記主配管における前記燃料の計測圧力との差分に基づいて前記送出量を制御するフィードバック制御と、前記エンジンの燃料ガスの消費量を示すガスロード信号の時間変化が所定範囲を外れて大きくなった場合前記時間変化に基づいて前記送出量を制御するフィードフォワード制御と、を含む。
液化ガスを貯留するタンクと、
前記液化ガスから気化したボイルオフガスをエンジンに燃料ガスとして供給するために、前記液化ガスから気化したボイルオフガスあるいは前記液化ガスを燃料として加圧し送出する加圧機構と、
前記加圧機構が送出する前記燃料の送出量を制御する加圧制御装置と、
前記加圧機構と前記エンジンを接続し、前記加圧機構が送出した前記燃料が前記エンジンに流れる主配管と、を備える。
前記加圧制御装置により行う前記送出量の制御は、前記エンジンの要求する前記燃料の要求圧力に基づいて定めた設定圧力と前記主配管における前記燃料の計測圧力との差分に基づいて前記送出量を制御するフィードバック制御と、前記エンジンの前記燃料ガスの消費量を示すガスロード信号の変動に基づいて前記送出量を制御するフィードフォワード制御と、を含み、
前記主配管には、前記エンジンへの前記燃料ガスの供給のオン/オフを行う開閉バルブが設けられ、
前記加圧制御装置が行う前記送出量の制御は、さらに、前記開閉バルブのオンからオフあるいはオフからオンへの変化の情報に基づいて、前記送出量を制御するフィードフォワード制御を含む。
前記加圧制御装置は、前記調整バルブの開度を、前記フィードフォワード制御を用いて制御することにより、前記送出量を制御する、ことが好ましい。
前記加圧制御装置は、前記複数組のそれぞれの調整バルブの開度を、前記フィードフォワード制御を用いて制御することにより、前記送出量を制御する、ことが好ましい。
前記燃料ガス供給システムと、
前記加圧機構で加圧した燃料を用いて駆動する推進エンジンと、
前記推進エンジンを制御するコントロールユニットと、を備えることを特徴とする船舶である。
液化ガスを貯留するタンクから気化したボイルオフガスを複数のエンジンに燃料ガスとして供給するために、前記液化ガスから気化したボイルオフガスあるいは前記液化ガスを燃料として加圧し送出するステップと、
エンジンの要求する燃料の要求圧力に基づいて定めた設定圧力と加圧した前記燃料の計測圧力との差分に基づいて前記送出量をフィードバック制御するステップと、
前記エンジンの燃料ガスの消費量を示すガスロード信号の変動に基づいて前記送出量をフィードフォワード制御するステップと、を備える。
前記フィードフォワード制御は、前記ガスロード信号の時間変化が所定の範囲を外れて大きくなった場合に行われる。
液化ガスを貯留するタンクから気化したボイルオフガスを複数のエンジンに燃料ガスとして供給するために、前記液化ガスから気化したボイルオフガスあるいは前記液化ガスを燃料として加圧し送出するステップと、
前記エンジンの要求する前記燃料の要求圧力に基づいて定めた設定圧力と加圧した前記燃料の計測圧力との差分に基づいて前記燃料の送出量をフィードバック制御するステップと、
前記エンジンの前記燃料ガスの消費量を示すガスロード信号の変動に基づいて前記送出量をフィードフォワード制御するステップと、を備える。
前記フィードフォワード制御は、前記ガスロード信号の変動が所定の範囲を外れた場合に行われ、
さらに、各エンジンへの前記燃料ガスの供給のオン/オフを行う開閉バルブのオンからオフあるいはオフからオンへの変化に基づいて、前記送出量を制御するフィードフォワード制御をするステップを含む。
前記加圧機構は、前記燃料を加圧する加圧装置と、前記加圧装置による加圧前後の燃料が流れる配管の間を、前記加圧装置を迂回して接続したバイパス管と、を含み、
前記送出量の制御は、前記バイパス管を流れる燃料の流量を、前記フィードフォワード制御を用いて制御することにより行われる、ことが好ましい。
前記加圧機構は、前記燃料を加圧する加圧装置と、前記加圧装置による加圧前後の燃料が流れる配管の間を、前記加圧装置を迂回して接続したバイパス管と、を備える組を複数組、直列に設けられた多段式加圧機構であり、
前記送出量の制御は、前記複数の組それぞれにおけるバイパス管を流れる燃料の流量を、前記フィードフォワード制御を用いて制御することにより行われる、ことが好ましい。
図1は、本実施形態の船舶の推進エンジンに液化ガスのボイルオフガスを燃料ガスとして供給する燃料ガス供給システム10の構成の一例を示す図である。燃料ガス供給システム10の液化ガスとして液化天然ガス(LNG)を用いるが、液化天然ガスに限定されず、純メタンガスやエタンガス等の液化ガスを用いることができる。ボイルオフガスは、タンク内で自然入熱によって気化したガスの他に、LNG(液化天然ガス)を意図的に加熱して強制的に気化したガスも含まれる。本実施形態では、タンク内で自然入熱によって気化したガスを用いて説明する。強制的に気化したガスを用いる場合、液化ガスを強制的に気化させる強制気化器が設けられ、加圧されるまえに液化ガスの気化が行われる。
また、本実施形態では、加圧する対象は、ボイルオフガスであるが、液化ガスを対象とすることもできる。この場合、加圧機構は本実施形態のガスコンプレッサに代えて液化ガスを加圧する高圧ポンプが用いられる。この場合、液化ガスの加圧後、液化ガスに熱を与えてガス状態にする熱交換器が用いられるとよい。
本明細書では、ボイルオフガスがタンク20から推進エンジン40に供給される方向を下流方向、その反対方向を上流方向といい、ある基準とする位置から下流方向の側を下流側といい、ある基準とする位置から上流方向の側を上流側という。
加圧機構30は、液化ガスから気化したボイルオフガスを、ボイルオフガスの一部を推進エンジン40に燃料ガスとして供給するために加圧し送出する装置である。
液化装置50は、加圧機構30で加圧されて送出されたボイルオフガスの一部を液化してタンク20に戻す装置である。
図2は、加圧機構30の構成の一例を示す図である。加圧機構30は、ガスコンプレッサ32a〜32eと、バイパス管33a〜33eと、調整バルブ34a〜34eと、吸引スナッバ35a〜35eと、吐出スナッバ36a〜36eと、熱交換器37a〜37eと、を主に備える。
吸引スナッバ35a〜35eは、ガスコンプレッサ32a〜32eの上流側に、ボイルオフガスを一時貯留し、ボイルオフガスが円滑にガスコンプレッサ32a〜32eに吸引されるように構成した空間を備える容器である。吐出スナッバ36a〜36eは、ガスコンプレッサ32a〜32eの下流側に、ボイルオフガスを一時貯留し、ボイルオフガスを円滑に送出できるように構成した空間を備える容器である。熱交換器37a〜37eは、吐出スナッバ36a〜36eの下流側に設けられ、加圧することにより高温になったボイルオフガスを冷却する。
バイパス管33eは、ガスコンプレッサ32eを迂回して吸引スナッバ35eと熱交換器37eの出力端とを接続する、すなわち、ガスコンプレッサ32eによる加圧前のボイルオフガスが流れる配管の部分とガスコンプレッサ32eによる加圧後のボイルオフガスが流れる配管の間を接続した、ボイルオフガスが流れる管である。
バイパス管33a〜33dには、バルブの開度が調整可能な調整バルブ34a〜34eが設けられている。また、バイパス管33a〜33dのそれぞれには、ガスコンプレッサ32a〜32dで加圧されたボイルオフガスの圧力を計測する圧力計38a〜38dが設けられている。この圧力計38a〜38dで計測された圧力情報により調整バルブ34a〜34dそれぞれの開度が調整される。主配管31におけるバイパス管33eの下流側には、ガスコンプレッサ32eで加圧された後のボイルオフガスの圧力を計測する圧力計38eが設けられている。圧力計38eで計測された圧力情報により調整バルブ34eの開度が調整される。具体的には、圧力計38a〜38eで計測された計測圧力の情報は、後述する加圧制御装置62c(図1参照)に供給され、加圧制御装置62cで計測圧力と設定された圧力との差分に基づいてバイパス管33a〜33eを流れるボイルオフガスの量を制御するフィードバック制御の制御信号として、調整バルブ34a〜34eに供給される。
本実施形態では、各ガスコンプレッサ32a〜32eのそれぞれを迂回するようにバイパス管33a〜33eが設けられているが、一実施形態によれば、隣り合う複数のガスコンプレッサ32a〜32eの少なくとも2つを1つの組として、この組のコンプレッサを迂回するようにバイパス管が設けられる構成とすることも好ましい。図3は、加圧機構30の一実施形態の構成の一例を示す図である。図3に示す例は、ガスコンプレッサ32a,32bを同時に迂回するようにバイパス管33aが設けられ、ガスコンプレッサ32c,32dを同時に迂回するようにバイパス管33cが設けられている構成である。
また、一実施形態によれば、上流側から数えて第1段目のガスコンプレッサ32aと第2段面のガスコンプレッサ32bの間に逆止弁を設けることも好ましい。
さらに、一実施形態によれば、推進エンジン40に一旦供給されたボイルオフガスが上流側に向かって逆流することがないように、バイパス管33eの下流側に逆止弁を設けることも好ましい。
ガス処理装置70に延びる配管には、調整バルブが設けられ、ガス処理装置70で処理するボイルオフガスの量を調整するように構成することができる。
本実施形態に用いる船舶には、推進エンジン40が設けられている。本実施形態の燃料ガス供給システム10には、加圧機構30が送出したボイルオフガスが流れる主配管31を含む配管機構を備える。推進エンジン40は、例えば液化ガスのボイルオフガスを燃料ガスとする一方、重油等のオイルを燃料として選択的に用いることができる二元燃料エンジンであってもよい。
液化装置50は、バイパス管33cの主配管31からの分岐点と逆止弁38との間から分岐する抽気管51を通して、加圧機構30と接続されている。
液化装置50は、推進エンジン40の負荷の変動により不要となったボイルオフガスを液化ガスとしてタンク20に戻す装置である。ボイルオフガスの一部は液化されず気体を維持する。このボイルオフガスは、必要に応じて、タンク20から加圧装置30により吸引されて流れるボイルオフガスに合流して、再度加圧装置30で加圧される。図示されないが、液化装置50は、例えば、ボイルオフガスを液化する前にボイルオフガスを冷却する熱交換器、冷却したボイルオフガスを膨張して液化させる膨張バルブ、膨張バルブによって作られた気液混合流体を分離する気液分離器、分離した気体を、タンク20から加圧装置30により吸引されて流れるボイルオフガスに合流させるガス配管、及び分離した液化ガスをタンクに流す液化ガス配管を備える。
本実施形態における加圧機構30によるボイルオフガスの送出量の制御には、加圧機構30と、ECU60と、圧力制御器61と、加圧制御装置62と、圧力制御バルブ64と、圧力計65と、開閉バルブ66と、が主に用いられる。加圧機構30によるボイルオフガスの送出量の制御は、加圧機構30におけるバイパス管33eを流れるボイルオフガスの量を制御することにより行われる。バイパス管33eを流れるボイルオフガスの量の制御は、調整バルブ34eの開度の制御により行われる。この開度の制御は、後述するように、加圧制御装置62で生成される制御信号FFw,FFv,FBpを用いて行われる。
ECU60は、設定した開閉バルブ66の開閉の情報を、加圧制御装置62の開閉バルブ制御装置62bに送る。
なお、圧力制御バルブ64あるいは開閉バルブ66において圧力の低下する量が、推進エンジン40のガスロード信号ACLによって変化する場合、一実施形態によれば、制御統合装置62cは、要求圧力に一定(定数)の圧力を加算する代わりに、ガスロード信号ACLに対して予め定めた関数にしたがって加算圧力を算出し、この加算圧力を、一定の圧力(α)に代えて要求圧力に加算することも好ましい。
図1では、要求圧力に圧力を加算する構成の図示は省略されている。
図4は、加圧制御装置62が行う制御の一例の制御ブロック図である。
設定圧力Svは、図4に示す例では、要求圧力に、圧力制御バルブ64あるいは開閉バルブ66において圧力が低下する量を考慮して一定(定数)の圧力(α)が加算された圧力(要求圧力+α)である。このため、推進エンジン40におけるガスロード信号ACLの時間変化が所定の範囲を外れた場合、加圧機構30の主配管31内のボイルオフガスの圧力が燃料ガスの設定圧力Svから大きく変化しないように、燃料制御装置62aは、加圧機構30から送出されるボイルオフガスの送出量を燃料供給量の変動に応じて制御する。
開閉バルブ制御装置62bは、例えば、開閉バルブ66の変化の情報Vと、開閉バルブ制御装置62bが記憶保持するFFv関数を用いて演算し、さらに、予め定めた補正係数を乗算し、その値を調整バルブ34eの開度の調整量として表した制御信号FFvとして生成する。具体的には、ボイルオフガスの送出量を一定量増やすあるいは減らすような制御信号FFvを生成する。補正係数については後述する。
本実施形態の開閉バルブ制御装置62bは、FFv関数を用いて制御信号FFvを生成するが、一実施形態によれば、予めオン/オフの情報Vと調整バルブ34eの開度の調整量の関係を示した参照テーブルを記憶しておき、情報Vから参照テーブルを参照して、制御信号FFvを生成することも好ましい。
開閉バルブ66が、複数のバルブと流路からなるガス・バルブ・トレインで構成されている場合、一実施形態によれば、バルブ毎にオン、オフが行われ、さらに、開放されるバルブ毎ごとに上記フィードフォワード制御が行われるように制御信号FFvが生成されることが好ましい。
制御統合装置62cは、推進エンジン40の設定圧力Svと圧縮機構30の送出側の主配管31の部分における燃料の計測圧力Pvとの差分に基づいて圧縮機構30の燃料の送出量を制御するフィードバック制御のための制御信号FBpを生成する。制御信号FBpの値は調整バルブ34eの開度の調整量として表されている。
計測圧力Pvとは、圧力計38eで計測された圧力であり、この圧力が制御統合装置62cに送られる。設定圧力Svとは、推進エンジン40に要求する燃料の要求圧力に基づいて定められた圧力(要求圧力+α)をいう。要求圧力は、例えば低負荷では低く、高負荷では高く設定される。このような要求圧力は、予め推進エンジン40に応じて設定されて、ECU60に記憶されている。
制御統合装置62cは、例えば、計測圧力Pvと設定圧力Svを差し引いた差分に対してPID制御を用いたフィードバック制御の制御信号FBpとして生成する。
一実施形態によれば、制御統合装置62cは、予め設定圧力Svと計測圧力Pvの差分と調整バルブ34eの開度の調整量の関係を示した参照テーブルを記憶しておき、設定圧力Svと計測圧力Pvの差分から参照テーブルを参照して、制御信号FBpを生成することも好ましい。
このように、多段式のガスコンプレッサの最下流の段に設けられボイルオフガスの圧力を最大にするガスコンプレッサ32eのバイパス管33eに設けられた調整バルブ34eの開度をフィードフォワード制御とフードバック制御で制御する。これにより、推進エンジン40の負荷の急激な変化や開閉バルブ66のオン/オフに対する圧力の急激な変化に対して、供給しようとする燃料の圧力の変動を最も効果的に抑制できることができる。
これにより、加圧機構30が送出するボイルオフガスの送出量をより効率よく制御することができる。特に、推進エンジン40の負荷の急激な変化や開閉バルブ66のオン/オフに対する圧力の急激な変化に対して、加圧機構30内の圧力が異常圧力になることを抑制でき、安定した加圧を維持することができる。
この場合、切換器62dにおける制御信号の選択は、ECU60からの制御信号である開閉バルブ66の変化の情報Vに基づいて行われる。具体的には、情報Vが開閉バルブ66を閉じる情報である場合、切換器62dは固定値(定数値)の制御信号を選択し、情報Vが開閉バルブ66を開く情報である場合、切換器62dは制御信号FFwと制御信号FBpとを加算した制御信号を選択する。開閉バルブ66を閉じる場合、加圧機構30から推進エンジン40にボイルオフガスを燃料ガスとして供給しない。このとき、吐出スナッバ36eの圧力が一定になるような制御バルブ34eの開度は一定であるので、切換器62dは固定値(定数値)の制御信号を選択する。制御信号の固定値は、吐出スナッバ36eの圧力が一定になるように設定されている。
制御統合装置62cから燃料制御装置62aに送られる設定圧力Svに応じて定まる補正係数を、燃料制御装置62aが生成するフィードフォワード制御の制御信号FFwに乗算することにより、制御信号FFwを補正する。また、制御統合装置62cから開閉バルブ制御装置62bに送られる設定圧力Svに応じて定まる補正係数を、開閉バルブ制御装置62bがフィードフォワード制御の制御信号FFvに乗算することにより、制御信号FFvを補正する。
主配管31内の燃料の圧力が異なれば、燃料の送出量を同じだけ変化させる場合でも加圧機構30の動作は異なる場合がある。加圧機構30が多段式のガスコンプレッサであり、加圧機構30のボイルオフガスの送出時の燃料の圧力の制御をバイパス管33eに設けられた調整バルブ34eで行われる場合、加圧するボイルオフガスの圧力が異なると、流量を同じだけ変化させるための調整バルブ34eの開度は大きく異なる。より安定した制御を実現するため、この差を補正するために推進エンジン40の設定圧力Svに応じて制御信号FFw、FFvに乗算する補正係数を変更することにより、ボイルオフガス(燃料)の送出量を調整することが好ましい。
(a)液化ガスを貯留するタンク20から気化したボイルオフガスを推進エンジン40に燃料ガスとして供給するために、液化ガスから気化したボイルオフガスあるいは液化ガスを燃料として加圧機構30で加圧し送出するステップと、
(b)推進エンジン40が要求する燃料の要求圧力に基づいて定めた設定圧力Svと加圧した燃料の計測圧力Pvとの差分に基づいて、加圧機構30が送出する燃料の送出量をフィードバック制御するステップと、
(c)推進エンジン40の燃料ガスの消費量を示すガスロード信号ACLの変動に基づいて前記送出量をフィードフォワード制御するステップと、を実行する。このとき、フィードフォワード制御は、推進エンジン40のガスロード信号ACLの変動が所定の範囲を外れた場合に行われる。
加圧機構30による燃料の送出量の制御では、燃料の送出量の制御量が設定圧力Svに応じて調整される。
さらに、加圧機構30による燃料の送出量の制御は、バイパス管33a〜33eそれぞれを流れる燃料の流量を制御することにより行われる。
20 タンク
30 加圧機構
31 主配管
32a〜32e ガスコンプレッサ
33a〜33e バイパス管
34a〜34e 調整バルブ
35a〜35e 吸引スナッバ
36a〜36e 吐出スナッバ
37a〜37e 熱交換器
38 逆止弁
38a〜38e,65a,65b 圧力計
40 推進エンジン
42 回転計
45 主軸
46 プロペラ
50 液化装置
60 エンジンコントロールユニット
61 圧力制御器
62 加圧制御装置
62a 燃料制御装置
62b 開閉バルブ制御装置
62c 制御統合装置
64 圧力制御バルブ
66 開閉バルブ
70 ガス処理装置
Claims (11)
- エンジンに燃料ガスを供給する燃料ガス供給システムであって、
液化ガスを貯留するタンクと、
前記液化ガスから気化したボイルオフガスをエンジンに燃料ガスとして供給するために、前記液化ガスから気化したボイルオフガスあるいは前記液化ガスを燃料として加圧し送出する加圧機構と、
前記加圧機構が送出する前記燃料の送出量を制御する加圧制御装置と、
前記加圧機構と前記エンジンを接続し、前記加圧機構が送出した前記燃料が前記エンジンに流れる主配管と、を備え、
前記加圧制御装置により行う前記送出量の制御は、前記エンジンの要求する前記燃料の要求圧力に基づいて定めた設定圧力と前記主配管における前記燃料の計測圧力との差分に基づいて前記送出量を制御するフィードバック制御と、前記エンジンの前記燃料ガスの消費量を示すガスロード信号の時間変化が所定範囲を外れて大きくなった場合前記時間変化に基づいて前記送出量を制御するフィードフォワード制御と、を含むことを特徴とする燃料ガス供給システム。 - エンジンに燃料ガスを供給する燃料ガス供給システムであって、
液化ガスを貯留するタンクと、
前記液化ガスから気化したボイルオフガスをエンジンに燃料ガスとして供給するために、前記液化ガスから気化したボイルオフガスあるいは前記液化ガスを燃料として加圧し送出する加圧機構と、
前記加圧機構が送出する前記燃料の送出量を制御する加圧制御装置と、
前記加圧機構と前記エンジンを接続し、前記加圧機構が送出した前記燃料が前記エンジンに流れる主配管と、を備え、
前記加圧制御装置により行う前記送出量の制御は、前記エンジンの要求する前記燃料の要求圧力に基づいて定めた設定圧力と前記主配管における前記燃料の計測圧力との差分に基づいて前記送出量を制御するフィードバック制御と、前記エンジンの前記燃料ガスの消費量を示すガスロード信号の変動に基づいて前記送出量を制御するフィードフォワード制御と、を含み、
前記主配管には、前記エンジンへの前記燃料ガスの供給のオン/オフを行う開閉バルブが設けられ、
前記加圧制御装置が行う前記送出量の制御は、さらに、前記開閉バルブのオンからオフあるいはオフからオンへの変化の情報に基づいて、前記送出量を制御するフィードフォワード制御を含む、ことを特徴とする燃料ガス供給システム。 - 前記加圧制御装置は、前記送出量の制御量が前記設定圧力に応じて調整されるように、前記送出量の制御を行う、請求項1または2に記載の燃料ガス供給システム。
- 前記加圧機構は、前記燃料を加圧する加圧装置と、前記加圧装置による加圧前後の前記燃料が流れる配管の間を、前記加圧装置を迂回して接続したバイパス管と、前記バイパス管を流れる前記燃料の量を制御する調整バルブと、を備え、
前記加圧制御装置は、前記調整バルブの開度を、前記フィードフォワード制御を用いて制御することにより、前記送出量を制御する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料ガス供給システム。 - 前記加圧機構は、前記燃料を加圧する加圧装置と、前記加圧装置による加圧前後の前記燃料が流れる配管の間を、前記加圧装置を迂回して接続したバイパス管と、前記バイパス管を流れる前記燃料の量を制御する調整バルブと、を備える組を複数組、直列に設けられた多段式加圧機構であり、
前記加圧制御装置は、前記複数組のそれぞれの調整バルブの開度を、前記フィードフォワード制御を用いて制御することにより、前記送出量を制御する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料ガス供給システム。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃料ガス供給システムと、
前記加圧機構で加圧した前記燃料を用いて駆動する推進エンジンと、
前記推進エンジンを制御するコントロールユニットと、を備えることを特徴とする船舶。 - エンジンに燃料ガスを供給する燃料ガス供給方法であって、
液化ガスを貯留するタンクから気化したボイルオフガスを複数のエンジンに燃料ガスとして供給するために、前記液化ガスから気化したボイルオフガスあるいは前記液化ガスを燃料として加圧し送出するステップと、
前記エンジンの要求する前記燃料の要求圧力に基づいて定めた設定圧力と加圧した前記燃料の計測圧力との差分に基づいて前記燃料の送出量をフィードバック制御するステップと、
前記エンジンの前記燃料ガスの消費量を示すガスロード信号の時間変化に基づいて前記送出量をフィードフォワード制御するステップと、を備え、
前記フィードフォワード制御は、前記ガスロード信号の時間変化が所定の範囲を外れて大きくなった場合に行われる、ことを特徴とする燃料ガス供給方法。 - エンジンに燃料ガスを供給する燃料ガス供給方法であって、
液化ガスを貯留するタンクから気化したボイルオフガスを複数のエンジンに燃料ガスとして供給するために、前記液化ガスから気化したボイルオフガスあるいは前記液化ガスを燃料として加圧し送出するステップと、
前記エンジンの要求する前記燃料の要求圧力に基づいて定めた設定圧力と加圧した前記燃料の計測圧力との差分に基づいて前記燃料の送出量をフィードバック制御するステップと、
前記エンジンの前記燃料ガスの消費量を示すガスロード信号の変動に基づいて前記送出量をフィードフォワード制御するステップと、を備え、
前記フィードフォワード制御は、前記ガスロード信号の変動が所定の範囲を外れた場合に行われ、
さらに、各エンジンへの前記燃料ガスの供給のオン/オフを行う開閉バルブのオンからオフあるいはオフからオンへの変化に基づいて、前記送出量を制御するフィードフォワード制御をするステップを含む、ことを特徴とする燃料ガス供給方法。 - 前記送出量の制御では、前記送出量の制御量が前記設定圧力に応じて調整される、請求項7または8に記載の燃料ガス供給方法。
- 前記燃料の加圧及び送出は、加圧機構で行われ、
前記加圧機構は、前記燃料を加圧する加圧装置と、前記加圧装置による加圧前後の前記燃料が流れる配管の間を、前記加圧装置を迂回して接続したバイパス管と、を含み、
前記送出量の制御は、前記バイパス管を流れる前記燃料の流量を、前記フィードフォワード制御を用いて制御することにより行われる、請求項7〜9のいずれか1項に記載の燃料ガス供給方法。 - 前記燃料の加圧及び送出は、加圧機構で行われ、
前記加圧機構は、前記燃料を加圧する加圧装置と、前記加圧装置による加圧前後の前記燃料が流れる配管の間を、前記加圧装置を迂回して接続したバイパス管と、を備える組を複数組、直列に設けられた多段式加圧機構であり、
前記送出量の制御は、前記複数の組それぞれにおけるバイパス管を流れる前記燃料の流量を、前記フィードフォワード制御を用いて制御することにより行われる、請求項7〜9のいずれか1項に記載の燃料ガス供給方法。
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