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JP6669415B2 - ステアリングロック・舵角検出複合装置 - Google Patents
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JP6669415B2 - ステアリングロック・舵角検出複合装置 - Google Patents

ステアリングロック・舵角検出複合装置 Download PDF

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Description

本発明は、自動車などの車両のステアリングロック装置と舵角検出装置とを複合させたステアリングロック・舵角検出複合装置に関する。
自動車のステアリング装置には、盗難防止を目的として、特定条件下においてステアリングホイールの回転操作を困難とするステアリングロック装置が設けられているのが通例である(たとえば、特許文献1,2)。また、自動車の横滑り防止制御を図ることなどを目的とし、ステアリングシャフトに対応して回転する回転体を設け、かつこの回転体の回転角度をセンサを利用して検出することにより、ステアリング装置の舵角を判断する舵角検出装置がさらに設けられる場合もある(たとえば、特許文献3)。
従来において、ステアリングロック装置および舵角検出装置の双方を設ける場合、これらを互いに別体として製作した上で、ステアリング装置に別々に組み付けているのが実情である。
しかしながら、前記従来の手段によれば、ステアリングロック装置および舵角検出装置の全体構造が複雑化および大型化し、製造コストの上昇や、重量の増大などを招く不具合がある。
より具体的には、ステアリングロック装置としては、特許文献1,2に記載されているように、ステアリングシャフト用のロックピンの動作を電動化し、その駆動モータを制御したり、あるいはステアリングシャフトがロック・アンロックのいずれの状態にあるかを判別するための制御回路が搭載された回路基板を備えているものがある。その一方、舵角検出装置としては、特許文献3に記載されているように、舵角を検出するためのセンサを用いた舵角検出回路が搭載された回路基板を備えているものがある。従来においては、ステアリングロック装置および舵角検出装置のそれぞれが個別の回路基板を備えた構成とされているが、このことが両装置の全体の製造コストを上昇させる大きな要因となっている。また、2枚の回路基板が別々に設けられていたのでは、それらと他の制御機器との電気配線接続が煩雑化するなどの不具合も生じる。
従来においては、特許文献4に記載されているように、ステアリングロック装置のケースの端部にセンサを設け、かつこのセンサを用いてステアリングシャフトのロックピン用係合部の回転を検出し、このことによって舵角を演算するようにしたものがある。ただし、このような手段では、ステアリングシャフトにロックピン用係合部を小ピッチで多数設けることには一定の限界があり、舵角の検出精度を余り高くすることができないため、実用には余り適するものではない。また、特許文献4には、ステアリングシャフトのロック・アンロックなどを判断するための制御回路が示されていないが、仮に、この特許文献4に記載のステアリングロック装置に前記制御回路を具備させるとすれば、先に述べた従来技術と同様な不具合が発生することとなる。
特開2012−96586号公報 特開2009−255830号公報 特開2000−159037号公報 特開2008−18813号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、全体の構成を合理的なものとして、製造コストの低減化などを好適に図ることが可能なステアリングロック・舵角検出複合装置を提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明により提供されるステアリングロック・舵角検出複合装置は、ステアリングシャフト用のロック部をロック・アンロックのいずれかに選択的に変化させるロック動作部、および前記ステアリングシャフトのロック・アンロックの状態検出を行なうためのステアリングロック用の制御回路が搭載された回路基板を備えているステアリングロック装置と、前記ステアリングシャフトの回転に対応して回転する回転体、およびこの回転体の回転角度を検出するためのセンサを用いて構成された舵角検出回路を有する舵角検出装置と、を備えている、ステアリングロック・舵角検出複合装置であって、前記舵角検出回路は、前記回路基板に搭載されており、前記回転体は、前記回路基板に取り付けられた支持部材に支持されていることを特徴としている。
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
第1に、ステアリングロック装置と舵角検出装置との間において、回路基板の共用化が適切に図られている。したがって、部品点数の少数化や、ステアリングロック用の制御回路および舵角検出回路への電気配線接続の集約・合理化を図ることができる。その結果、全体の製造コストの低減が可能である。さらに、全体の小型・軽量化を促進することもできる。
第2に、舵角検出装置の回転体は、回路基板に取り付けられた支持部材に支持されているため、回転基板に搭載された舵角検出回路のセンサと回転体とを、互いに対向接近させるなど、これら両者の位置決めを正確に行なうことが可能である。仮に、ケースに対する回路基板の取り付け位置に誤差を生じたとしても、このことによって舵角検出回路のセンサと回転体との位置にずれを生じるようなことはない。したがって、舵角検出を適切かつ正確に行なわせることが可能である。
本発明において、好ましくは、前記ロック動作部は、前記ステアリングシャフトに係合させるためのロックピンがホルダ部に往復動可能に保持され、かつ前記ロックピンには、前記ステアリングロック用の制御回路を構成するセンサによる位置検出対象部が設けられているロックピンユニットを備えており、前記ステアリングロック装置のケースは、前記ロックピンユニットを嵌合装着可能な嵌合装着部と、前記回路基板のうち、互いに直交するx,y,zの3方向を向く複数の面を当接させることによって前記回路基板の位置決めを図るための第1ないし第3の基準面と、を備えている。
このような構成によれば、ケースに具備された嵌合装着部を利用してケース内へのロックピンユニットの取り付けを容易に行なうことができる他、ロック動作部のうち、ステアリングロック用の制御回路のセンサによる位置検出対象部とケースとの相対的な位置関係を所望の状態に正確に規定することもできる。さらに、第1ないし第3の基準面を利用することにより、ケースに対する回路基板の正確な位置決めも図ることができる。ロックピンユニットが装着される嵌合装着部、および第1ないし第3の基準面は、いずれもケースに設けられているため、これらの相対関係を所望の正確な位置関係に設定することも容易である。その結果、ロック動作部の位置検出対象部と、回路基板に搭載されているステアリングロック用の制御回路のセンサとの相対的な位置関係なども所望の正確な位置関係に設定することができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
(a)は、本発明に係るステアリングロック・舵角検出複合装置の一例を示す要部断面図であり、(b)は、(a)における歯車列の説明図である。 (a)は、図1(a)のIIa−IIa断面図であり、(b)は、図1(a)のIIb−IIb断面図である。 図1(a)のIII−III断面図である。 図1における基板の基準面についての説明図である。 図1に示すステアリングロック・舵角検出複合装置の作用の一例を示す要部断面図である。 (a)は、本発明の他の例を示す要部正面断面図であり、(b)は、(a)に示す構造における一部の構成要素の要部斜視図である。 図6(b)の変形例を示す要部斜視図である。 本発明の他の例を示す要部断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
理解の容易のため、構成要素の上下などの位置関係は、図面に則した位置関係とする。
図1〜図3に示すステアリングロック・舵角検出複合装置Aは、ステアリングロック装置Bと舵角検出装置Cとを複合させたものであり、ステアリングロック装置Bの構成要素として、車両のステアリングコラム1に固定して取り付けられるケース2、ロックピン30を動作させるロック動作部3、ステアリングロック用の制御回路4が搭載された回路基板5を備えている。
一方、舵角検出装置Cの構成要素としては、2つの主ギア6(6a,6b)、補助ギア90、舵角検出回路7、ならびに2つの主ギア6および補助ギア90を支持するギア用支持部材8を備えている。2つの主ギア6は、本発明でいう「回転体」の一例に相当する。ギア用支持部材8は、本発明でいう回転体を支持する「支持部材」の一例に相当し、後述するように、回路基板5への組み付けが図られている。ギア用支持部材8の一部は、ケース2内に配されており、これに伴い、2つの主ギア6もケース2内に配されている。舵角検出回路7は、回路基板5に搭載された状態でケース2内に配されている。
ケース2は、金属製であり、容易に破壊することができないように各部の強度が高くされている。ただし、ケース2の材質は、たとえば厚みのある樹脂などの強度を確保した他の材質とすることもできる。このケース2は、たとえばケース本体部20と、このケース本体部20の底面開口部を塞ぐ蓋体21とを組み合わせて構成されているが、これらはたとえば圧入方式による抜け防止が図られたノックピン22を利用して相互に連結されており、蓋体21をケース本体部20から外すことが困難な構造とされている。図3に示すように、ケース2は、たとえばこのケース2と押さえ部材29との両者によってステアリングコラム1を挟み付けることにより、ステアリングコラム1への取り付け固定が図られている。ケース2と押さえ部材29との締結には、たとえばいわゆるブレイクヘッドボルト(首切りボルト)99が用いられており、ステアリングコラム1からケース2が容易に取り外されないようにされている。
ロック動作部3は、ロックピン30が筒状のホルダ部31に保持されたロックピンユニット32と、モータMとを組み合わせて構成されている。このロック動作部3は、ステアリングコラム1内のステアリングシャフト10に設けられたスプライン溝などの係合部1
1に向けて、ロックピン30をモータMの駆動力を利用して進退させることにより、これら係合部11とロックピン30とが係合したステアリングシャフト10のロック状態と、そのような状態が解除されたアンロック状態との切り替え動作が可能である。前記したステアリングシャフト10の係合部11とロックピン30との組み合わせ構造部は、本発明でいう「ステアリングシャフト用のロック部」の一例に相当する。ロックピン30の進退は、図3によく表われているように、ホルダ部31とモータMの出力軸とをギア33a,33bを用いて駆動連結し、ホルダ部31をモータMにより回転させることによって行なわれる。ロックピン30は、ホルダ部31に螺合している(図示略)とともに、その回転止めが図られている。このため、ホルダ部31がモータMにより回転されると、送りネジ機構の原理により、ロックピン30は、モータMおよびホルダ部31の回転方向に応じて前進または後退する。
図1および図2において、ステアリングロック用の制御回路4は、ロックピン30によるステアリングシャフト10のロック・アンロックの状態検出を行なうための複数のホールICチップ40を用いて構成された制御回路であり、これ以外として、たとえばモータM用のドライバICチップ(不図示)なども備えている。ロックピン30の基部側には磁石34を保持するアーム35が連設されており、複数のホールICチップ40のいずれによって磁石34の検出がなされるかによって、ステアリングシャフト10のロック・アンロックの状態検出がなされる。
2つの主ギア6は、磁石60が取り付けられており、図1(b)に示すような態様で、補助ギア90に順次歯合し、補助ギア90の回転に伴って回転する。なお、同図においては、補助ギア90および2つの主ギア6が直列の配列とされているが、これとは異なり、2つの主ギア6のそれぞれを補助ギア90に個別に歯合させた並列の配列状態とすることも可能である。図面では省略されているが、補助ギア90は、ステアリングシャフト10およびステアリングホイールの回転に対応してステアリングシャフト10の軸心周りに回転するロールコネクタに係合しており、このロールコネクタに連動して回転するように設定されている。したがって、2つの主ギア6も、ステアリングシャフト10に対応して回転する。
舵角検出回路7は、2つの主ギア6のそれぞれの磁石60の回転角度(磁界の向き)を検出可能な2つのAMR-ICチップ70を用いて構成された回路であり、前記磁界の向きに基づいて舵角を検出するための回路である。AMR-ICチップ70は、磁気抵抗素子を内蔵しており、舵角検出回路7を構成するセンサの一例に相当する。なお、主ギア6を2つ用いている理由は、2つの磁石60の回転差を用いることにより舵角の検出精度を高めることができるからである。したがって、AMR-ICチップ70自体の磁界検出(角度検出)精度が高い場合には、主ギア6を1つのみ設けた構成とすることが可能である。
ギア用支持部材8は、既述したように、2つの主ギア6および補助ギア90を支持するものであり、たとえば樹脂製のケース状である。このギア用支持部材8は、磁石60とAMR-ICチップ70とが対向接近するように、回路基板5に対して位置決めされて取り付けられている。そのための手段として、たとえば図2に示すように、ギア用支持部材8に設けられた位置決め用凸部80を回路基板5の位置決め用孔部59に嵌入させる手段を併用しつつ、ビスなどのネジ体89を用いて回路基板5にギア用支持部材8を締結する手段が採用されている。
ギア用支持部材8が保持する補助ギア90は、ケース2の外部に位置しているのに対し、主ギア6は、ケース2内に位置している。これを実現するための手段として、ケース2には、ギア用支持部材8の一部分をケース2の内外に通過可能とする開口部24が形成さ
れている。ギア用支持部材8のうち、ケース2内に位置する部分は、開口部24の幅よりも大きくされており、ギア用支持部材8のうちのケース2の外部に露出している部分を、仮に破壊したとしても、ケース2の外部には容易に取り出すことができないようになっている。
回路基板5は、この回路基板5にギア用支持部材8が組み付けられた状態でケース2内に配されているが、この回路基板5の配置は、ロック動作部3とギア用支持部材8の一部との両者間を仕切る配置とされている。このため、ステアリングロック用の制御回路4と舵角検出回路7とは、回路基板5の片面とその反対の片面にそれぞれ分かれて搭載されている。ロック動作部3およびステアリングロック用の制御回路4は、ケース2の開口部24に対し、2つの主ギア6、ギア用支持部材8の一部、および回路基板5(の基板本体)を介して離間した配置となっている。
ケース2への回路基板5の取り付けは、ケース2の内側に突設された上側および下側の突出壁部25(25a,25b)を利用して行なわれている。下側の突出壁部25bは、図2(a)に示すように、ケース2の幅方向に分離した一対の壁部として形成されているのに対し、上側の突出壁部25aは、図2(b)に示すように、ケース2の幅方向に一連に繋がった構成とされている。これは、図5を参照して後述するように、ギア用支持部材8が破壊されて、ケース2の開口部24からの破壊ツールの侵入を阻止するのに好ましい。ただし、上側の突出壁部25aを下側の突出壁部25bと同様に、幅方向に分離させて一対で設けた構成とすることもできる。
図2(a)において、ケース2には、ロックピン30のホルダ部31が嵌合装着される嵌合装着部26が一体形成されている。ケース2の寸法管理は、嵌合装着部26の中心Oを基準とした上で、上側および下側の突出壁部25の片面としての複数の第1の基準面27x、ケース2の上側内側面としての第2の基準面27y、および図1に示すケース2の上側内壁面としての第3の基準面27zが所定の位置となるように管理されている。これに対し、回路基板5の基板本体は、図4に示すように、その基本形状が各所の厚みが一定の正面視矩形の平板状であり、互いに直交するx,y,zの3方向を向く複数の面としての正面の隅部の4箇所5x、一側面の上下2箇所5y、および上面の左右2箇所5zの面が、ケース2の第1ないし第3の基準面27x〜27zに当接するように位置決めされている。このことにより、ロックピンユニット32の位置と回路基板5の各部との位置決め(とくに、位置検出対象の磁石34と、ホールICチップ40との位置決め)を正確に行なうことができる。
回路基板5の位置決め状態を安定させるための手段として、ギア用支持部材8の外面部には、図1および図2に示すように、ケース2との間で圧縮される複数の弾性部材88x〜88zが取り付けられている。弾性部材88x〜88zは、ギア用支持部材8をx,y,zの3方向にそれぞれ押圧する弾性復元力を発揮し、図4に示した回路基板5の所定の箇所5x〜5zを、前記した第1ないし第3の基準面27x〜27zにそれぞれ押し当てるようになっている。
次に、前記したステアリングロック・舵角検出複合装置Aの作用について説明する。
まず、1つのケース2内に、ステアリングロック装置Bを構成するロック動作部3およびステアリングロック用の制御回路4を搭載した回路基板5に加え、舵角検出装置Cを構成する2つの主ギア6や舵角検出回路7が配されている。このため、ケース2とは別に、舵角検出装置C用の別体のケースを用いる必要がなく、ステアリングロック装置Bと舵角検出装置Cとの統合により全体構成の簡素化、小型化を図ることができる。とくに、舵角検出回路7とステアリングロック用の制御回路4とは、1つの共通の回路基板5に搭載さ
れているため、回路基板の枚数を減少させることによる製造コストの低減を図ることができる他、回路基板5への電気配線接続の簡素化、および容易化なども図ることができ、製造コストをより低減することが可能である。
舵角検出装置Cを構成する主ギア6は、ギア用支持部材8に支持され、かつこのギア用支持部材8が回路基板5に取り付けられた状態であるため、主ギア6の磁石60を回路基板5上のAMR-ICチップ70に対向接近するように正確に位置決めすることも容易かつ適切に行なうことが可能である。たとえば、ケース2に対する回路基板5の取り付け位置に、仮に誤差が発生したとしても、このことによって主ギア6とAMR-ICチップ70との間に取り付け誤差が発生することはない。
一方、回路基板5は、ケース2に形成された第1ないし第3の基準面27x〜27zを利用して位置決めされているが、これら第1ないし第3の基準面27x〜27zは、ケース2に一体形成された嵌合装着部26の中心Oを基準として、その位置が定められている。したがって、回路基板5とロック動作部3との相対的な位置関係も正確なものとすることが可能となり、既述したように、主ギア6の磁石60とAMR-ICチップ70とを正確に位置合わせしつつ、ロック動作部3の磁石34とホールICチップ40とを正確に位置合わせすることが可能となる。
弾性部材88x〜88zは、既述したように、ギア用支持部材8をx,y,zの3方向に押圧し、回路基板5を所望の正確な位置に保持させるが、これと同時に、ギア用支持部材8の位置および姿勢などを安定させる作用も発揮する。ギア用支持部材8のうち、補助ギア90が収容されている部分は、ケース2の外部に突出しているが、この突出部分が不当に傾くようなことも、弾性部材88x〜88zによる前記の押圧作用によって適切に防止または抑制することが可能である。
車両の防犯性を高める上では、車両を窃盗しようとする者によって、ステアリングシャフト10のロック状態が解除されることを的確に防止することが望まれる。また、ステアリングシャフト10のロック状態を解除するには到らないまでも、ステアリングロック用の制御回路4に不当なアクセスがなされるようなこともできる限り防止することが望まれる。ここで、ケース2は、既述したように、容易に破壊されないように頑強なものとして構成されているが、このケース2には、ギア用支持部材8を通すための開口部24が設けられている。このため、たとえば図5に示すように、ギア用支持部材8を破壊した上で、開口部24からケース2内に、たとえばドライバ工具のような破壊用ツールが差し込まれるようなことが考えられる。
これに対し、本実施形態においては、ロック動作部3よりも開口部24側には、ギア用支持部材8の一部、2つの主ギア6が位置しており、さらには回路基板5が存在しているため、これらが破壊用ツールの進行を妨げる。ステアリングロック用の制御回路4は、回路基板5のうち、開口部24とは反対側に位置するため、このステアリングロック用の制御回路4に不当なアクセスがなされるといったことも困難となる。回路基板5よりもロック動作部3側に破壊用ツールを進行させるには、回路基板5を破壊する必要があるが、仮に、回路基板5を破壊したとしても、ロック動作部3の手前側には、上側の突出壁部25がさらに存在しており、この部分が破壊用ツールのそれ以上の進行を阻止し、または困難とする。したがって、破壊ツールをロック動作部3に直接接触させて、ロックピン30をアンロック状態に後退させるといったことも困難となる。このようなことから、防犯性に優れたものとすることが可能である。
図6〜図8は、本発明の他の実施形態を示している。これらの図において、前記実施形態と同一または類似の要素には、前記実施形態と同一の符号を付すこととし、重複説明は
省略する。
図6に示す実施形態においては、ケース2のうち、ステアリングコラム1に対向接触する凹状面2aに、第1および第2の凸状部28a,28bが設けられている。これら第1および第2の凸状部28a,28bは、ステアリングコラム1の周方向に互いに間隔を隔てて位置し、かつ軸長方向に延びたリブ状である。
本実施形態によれば、同図(a)に示すように、ケース2および押さえ部材29によってステアリングコラム1をクランプした場合に、ケース2および押さえ部材29を、ステアリングコラム1に対して3点接触させることができる。接触点は、第1および第2の凸状部28a,28bのそれぞれの接触点と、押さえ部材29の中央部の符号29aで示す1箇所の接触点である。したがって、ケース2および押さえ部材29とステアリングコラム1との中心合わせが可能である。加えて、前記した3点接触は、ステアリングコラム1の軸長方向に延びた状態に形成されるため、ステアリングコラム1の軸長方向に対してケース2の中心が斜めに振れないようにすることが可能である。
図7に示す実施形態においては、第1および第2の凸状部28a,28bが、ステアリングコラム1の軸長方向に延びた形態ではなく、同方向に断続して並んだ複数の突起として形成されている。このような構成であっても、図6に示した構成と同様な作用を得ることが可能である。図示説明は省略するが、第1および第2の凸状部28a,28bを、ケース2に設けることに代えて、押さえ部材29に設けた構成とし、ステアリングコラム1をケース2および押さえ部材29によってクランプした際には、押さえ部材29の第1および第2の凸状部28a,28bと、ケース2の凹状面2aの1箇所との計3箇所がステアリングコラム1に接触するような構成とすることもできる。この場合も、前記と同様な作用が得られる。
図8に示す実施形態においては、回路基板5の一部が開口部24を介してケース2の外部にはみ出している。ケース2の外面部および回路基板5には、補助ギア90および主ギア6を保持したギア用支持部材8Aが取り付けられており、回路基板5の前記はみ出し部分には、主ギア6の回転角度を検出するためのAMR-ICチップ70を備えた舵角検出回路7が搭載されている。
本実施形態から理解されるように、本発明においては、主ギア6(回転体)をケース2内に収容させない構成、および回路基板5の一部をケース2からはみ出させた構成とすることが可能である。本実施形態であっても、本発明が意図する効果を得ることができる。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係るステアリングロック・舵角検出複合装置の各部の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に設計変更自在である。
本発明でいう回転体は、前記した主ギア6などのギアに限らず、ギア以外の回転部材を対象とすることも可能である。
本発明でいう支持部材は、回転体を支持し、かつ回路基板に取り付けられていればよく、その具体的な形状を問わない他、回路基板への具体的な取り付け方なども限定されない。
上述の実施形態では、ステアリングロック用の制御回路を構成するロック・アンロックの位置検出手段として、磁石とホールICとを組み合わせた手段が用いられているが、これに限定されず、たとえば光学センサや、スイッチなど、前記以外の位置検出手段を用いることができる。
さらに、上述の実施形態では、舵角検出手段として、磁石と磁気抵抗センサ(AMRセ
ンサ:AMR-ICチップ)が用いられているが、これに限定されず、たとえば光学エンコーダ、抵抗ポテンショメータ、レゾルバなど、他の角度検出手段を用いることができる。
本発明でいうステアリングシャフト用のロック部は、ステアリングシャフトに設けられたスプライン状の溝とロックピンとを組み合わせた構造に限定されず、これとは異なる手段によってステアリングシャフトをロック・アンロックさせるようにしてもよい。
本発明でいうロック動作部は、たとえばロックピンなどの可動部材の動作駆動源としてモータを用いたものでなくてもよく、たとえば電磁ソレノイド、あるいはイグニッションキー操作に連動して動作する機構などを利用して前記可動部材が動作する構成とすることもできる。可動部材を動作させるための制御回路が具備されていない場合であっても、ステアリングシャフトのロック・アンロックを検出するための制御回路を搭載した回路基板が用いられていれば、本発明の適用対象となり得る。
上述の実施形態では、ケース2がステアリングコラム1の下側に位置するように取り付けられているが、これに限定されず、ケース2をステアリングコラム1の上側あるいは横などに配置させた取り付け態様とすることもできる。
A ステアリングロック・舵角検出複合装置
B ステアリングロック装置
C 舵角検出装置
1 ステアリングコラム
11 係合部(ステアリングシャフト用のロック部の構成要素)
2 ケース
26 嵌合装着部
27x〜27z 第1ないし第3の基準面
3 ロック動作部
30 ロックピン(ステアリングシャフト用のロック部の構成要素)
31 ホルダ部(ロックピンの)
32 ロックピンユニット
34 磁石(位置検出対象部)
4 ステアリングロック用の制御回路
40 ホールICチップ(センサ)
5 回路基板
6 主ギア(回転体)
60 磁石
7 舵角検出回路
70 AMR-ICチップ
8,8A ギア用支持部材(支持部材)
90 補助ギア

Claims (2)

  1. ステアリングシャフト用のロック部をロック・アンロックのいずれかに選択的に変化させるロック動作部、および前記ステアリングシャフトのロック・アンロックの状態検出を行なうためのステアリングロック用の制御回路が搭載された回路基板を備えているステアリングロック装置と、
    前記ステアリングシャフトの回転に対応して回転する回転体、およびこの回転体の回転角度を検出するためのセンサを用いて構成された舵角検出回路を有する舵角検出装置と、
    を備えている、ステアリングロック・舵角検出複合装置であって、
    前記舵角検出回路は、前記回路基板に搭載されており、
    前記回転体は、前記回路基板に取り付けられた支持部材に支持されていることを特徴とする、ステアリングロック・舵角検出複合装置。
  2. 請求項1に記載のステアリングロック・舵角検出複合装置であって、
    前記ロック動作部は、前記ステアリングシャフトに係合させるためのロックピンがホルダ部に往復動可能に保持され、かつ前記ロックピンには、前記ステアリングロック用の制御回路を構成するセンサによる位置検出対象部が設けられているロックピンユニットを備えており、
    前記ステアリングロック装置のケースは、
    前記ロックピンユニットを嵌合装着可能な嵌合装着部と、
    前記回路基板のうち、互いに直交するx,y,zの3方向を向く複数の面を当接させることによって前記回路基板の位置決めを図るための第1ないし第3の基準面と、を備えている、ステアリングロック・舵角検出複合装置。
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