JP6669986B2 - サージ防護素子 - Google Patents
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Description
従来の構造では、一対の突出電極部間で生じるアーク放電時の熱及び膨張エネルギーにより放電補助部の一部が昇華消失してしまい、繰り返し放電時の放電電圧が不安定(放電電圧が上昇する)になるという問題があった。
特に、大電流の放電では、放電補助部の昇華消失が顕著になる傾向がある。また、放電電流が保証範囲を大幅に超えてしまうと、電極の設計を変更することが要求されると共に、安定した動作のために、サイズを大型化する、又は並列に接続するなどの対応が必要になる不都合があった。
すなわち、このサージ防護素子では、カバー部材が、一対の突出電極部の外周面に対向する一対の電極対向領域の間にある領域に少なくとも設置されているので、アーク放電時の熱及び膨張エネルギーの影響を強く受ける領域においてもカバー部材で防御された放電補助部から安定してイオンを供給することができる。
すなわち、このサージ防護素子では、カバー部材が、絶縁性管と同じ材料又は絶縁性管に含有されている材料で形成されているので、カバー部材と絶縁性管との熱膨張が同じ又は近くなり、互いの熱膨張差による応力の発生等を抑制することができる。
すなわち、このサージ防護素子では、カバー部材が、絶縁性管の内周面の全周にわたって延在する環状に形成されているので、絶縁性管の内周面の全周にわたって放電補助部が保護されており、周方向において十分なイオン発生源が得られ、周方向のどの位置からも安定したイオン発生が得られる。
すなわち、本発明に係るサージ防護素子によれば、カバー部材が、絶縁性材料で形成され絶縁性管の内周面との間に内部空間を設けて絶縁性管の内周面に固定されていると共に貫通孔が形成され、前記内部空間を囲む壁面に、イオン源材料で形成された放電補助部を設けているので、カバー部材によって放電アークエネルギーが放電補助部に直接当たらず、消失することを防止できる。
したがって、サージ電流や放電回数が増えてもサージ防護素子性能を良好に維持することが可能になる。特に、本発明に係るサージ防護素子は、大電流サージ耐性が要求されるインフラ用(鉄道関連、再生エネルギー関連(太陽電池、風力発電等))の電源及び通信設備に好適である。
一対の封止電極3は、内方に突出し互いに対向した一対の突出電極部5を有している。
上記カバー部材4は、絶縁性材料で形成され絶縁性管2の内周面との間に内部空間S1を設けて絶縁性管2の内周面に固定されていると共に貫通孔6aが形成されている。
本実施形態では、カバー部材4が、断面コ字状に形成され、放電補助部8が、カバー部材4の内面に形成されている。
上記カバー部材4は、絶縁性管2と同じ材料又は絶縁性管2に含有されている材料で形成されている。例えば、絶縁性管2がアルミナ(Al2O3)で形成されている場合、カバー部材4もアルミナで形成されている。
カバー部材4は、絶縁性管2の内周面に形成された一対の取付用溝2aに一対の基端部が嵌め込まれて固定されている。
上記放電補助部8は、導電性材料であって、例えばペースト状又は粉末状の炭素材で形成され、カバー部材4の内面に塗布又は付着されている。
なお、図2では、1つのカバー部材4を図示しているが、カバー部材4を周方向や軸方向に沿った方向等に互いに間隔を空けて複数対形成しても構わない。
封止電極3は、絶縁性管2の両端開口部に導電性融着材(図示略)により加熱処理によって密着状態に固定されている円板状のフランジ部7を有している。このフランジ部7の内側に、内方に突出していると共に絶縁性管2の内径よりも外径の小さな円柱状の突出電極部5が一体に設けられている。
上記導電性融着材は、例えばAgを含むろう材としてAg−Cuろう材で形成されている。
上記絶縁性管2内に封入される放電制御ガスは、不活性ガス等であって、例えばHe,Ar,Ne,Xe,Kr,SF6,CO2,C3F8,C2F6,CF4,H2,大気等及び これらの混合ガスが採用される。
また、カバー部材4が、一対の突出電極部5の外周面に対向する一対の電極対向領域A1の間にある領域A2に少なくとも設置されているので、アーク放電時の熱及び膨張エネルギーの影響を強く受ける領域A2においてもカバー部材4で防御された放電補助部8から安定してイオンを供給することができる。
すなわち、第2実施形態では、カバー部材26が円環状に形成されており、その内周面と上下面とにそれぞれ複数の貫通孔6aが形成されている。したがって、第2実施形態では、円環状のカバー部材26によって絶縁性管2の内周面との間に円環状の内部空間S2が形成される。
このように第2実施形態のサージ防護素子21では、カバー部材24が、絶縁性管2の内周面の全周にわたって延在する環状に形成されているので、絶縁性管2の内周面の全周にわたって放電補助部8が保護されており、周方向において十分なイオン発生源が得られ、周方向のどの位置からも安定したイオン発生が得られる。
また、第4実施形態と第3実施形態との異なる点は、断面円弧状のカバー部材34により断面略半円状の内部空間S3を形成しているのに対し、図5に示すように、断面V字状のカバー部材44により断面三角形状の内部空間S4を形成している点である。
すなわち、内部空間S4を囲んだ壁面は、カバー部材44の内面と絶縁性管2の内周面とで構成されており、第4実施形態では、絶縁性管2の内周面に放電補助部8が形成されている。
Claims (4)
- 絶縁性管と、
前記絶縁性管の両端開口部を閉塞して内部に放電制御ガスを封止する一対の封止電極と、
前記絶縁性管の内周面に設けられたカバー部材とを備え、
一対の前記封止電極が、内方に突出し互いに対向した一対の突出電極部を有し、
前記カバー部材が、絶縁性材料で形成され前記絶縁性管の内周面との間に内部空間を設けて前記絶縁性管の内周面に固定されていると共に貫通孔が形成され、
前記内部空間を囲む壁面に、イオン源材料で形成された放電補助部が設けられ、
前記貫通孔が、一対の前記突出電極部の間に向けて開口して形成されていることを特徴とするサージ防護素子。 - 請求項1に記載のサージ防護素子において、
前記カバー部材が、前記絶縁性管の軸線方向において断面コ字状,断面円弧状又は断面三角形状とされ、
前記カバー部材の前記内部空間が、一対の前記突出電極部の外周面に対向する一対の電極対向領域の間にある領域に設けられていることを特徴とするサージ防護素子。 - 請求項1又は2に記載のサージ防護素子において、
前記カバー部材が、前記絶縁性管と同じ材料又は前記絶縁性管に含有されている材料で形成されていることを特徴とするサージ防護素子。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載のサージ防護素子において、
前記カバー部材が、前記絶縁性管の内周面の全周にわたって延在する環状に形成されていることを特徴とするサージ防護素子。
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| JP2017107676A JP2017107676A (ja) | 2017-06-15 |
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