以下、図面を用いて本実施の形態に係る車載光学センサ洗浄装置10について説明する。図1に示されるように、車載光学センサ洗浄装置10は、ウォッシャタンク12と、気液分離装置30と、定容量ポンプ80と、「車載光学センサ」としての車載カメラ16を洗浄するための光学センサ洗浄ノズル150と、を含んで構成されている。また、車載光学センサ洗浄装置10は、車載光学センサ洗浄装置10の作動を制御するための制御部20を有している。以下、始めに車載光学センサ洗浄装置10の全体構成について説明し、次いで気液分離装置30、定容量ポンプ80、及び光学センサ洗浄ノズル150について説明する。
<車載光学センサ洗浄装置の全体構成について>
ウォッシャタンク12は、図示しない車両の前部に配置されたエンジンルーム(パワーユニット室)内に設けられており、ウォッシャタンク12内には、洗浄液(液体)が封入されている。また、ウォッシャタンク12には、ウォッシャポンプ14が設けられており、ウォッシャポンプ14には、第1ホースH1の一端部が接続されている。また、ウォッシャポンプ14には、制御部20が電気的に接続されており、制御部20の制御によってウォッシャポンプ14が作動する構成になっている。そして、車両の洗浄スイッチ(不図示)をオンにすることで、ウォッシャポンプ14が作動して、洗浄液が、第1ホースH1内を圧送して、後述する気液分離装置30及び定容量ポンプ80へ供給される構成になっている。
気液分離装置30及び定容量ポンプ80は、車両の後部に配置されたバックドア(不図示)に設けられている。気液分離装置30には、第1ホースH1の他端部が接続されると共に、第2ホースH2の一端部が接続されている。また、定容量ポンプ80には、第2ホースH2の他端部が接続されると共に、第3ホースH3の一端部が接続されている。そして、ウォッシャポンプ14から第1ホースH1内を圧送された洗浄液(液体)が、気液分離装置30に流入されると共に、気液分離装置30を介して定容量ポンプ80へ供給されるようになっている。また、定容量ポンプ80は、制御部20に電気的に接続されており、制御部20の制御によって定容量ポンプ80が作動する構成になっている。
車載カメラ16は、例えば、車両のバックドアの上部における車幅方向中央部に設けられている。この車載カメラ16は、車両の車両後側を撮影可能に構成されている。光学センサ洗浄ノズル150は、車載カメラ16に近接して配置されて、車載カメラ16に固定されている。そして、光学センサ洗浄ノズル150には、第3ホースH3の他端部が接続されている。また、光学センサ洗浄ノズル150には、第4ホースH4を介してエアポンプ18が接続されている。このエアポンプ18は制御部20に電気的に接続されており、制御部20の制御によってエアポンプ18が作動して、高圧の空気(エア)を光学センサ洗浄ノズル150へ供給する構成になっている。これにより、定容量ポンプ80及びエアポンプ18を作動させることで、エアが混合された洗浄液が光学センサ洗浄ノズル150から車載カメラ16のレンズへ向けて噴射されて、当該レンズを洗浄するようになっている。さらに、車載光学センサ洗浄装置10は、気液分離装置30の手前(上流側)において、逆止弁22を有しており、気液分離装置30内の洗浄液がウォッシャポンプ14へ流れることを逆止弁22によって抑制する構成になっている。
また、前述のように、定容量ポンプ80及び光学センサ洗浄ノズル150は、車両のバックドアに設けられており、ウォッシャポンプ14は、車両の前部のエンジンルーム内に設けられている。このため、車載光学センサ洗浄装置10では、定容量ポンプ80がウォッシャポンプ14よりも光学センサ洗浄ノズル150に近い位置に配置されており、第3ホースH3の長さが、第1ホースH1及び第2ホースH2の長さの合計と比べて、大幅に短く設定されている。
<気液分離装置について>
図2〜図6を用いて、気液分離装置30について説明する。なお、図2〜図6において適宜示される矢印A1は気液分離装置30の上側を示し、矢印B1は気液分離装置30の下側を示している。そして、気液分離装置30の上下方向と車両の車両上下方向とが一致している。また、図2〜図6では、上下方向に直交する第1方向を矢印C1及び矢印D1で示し、図2〜図6では、上下方向及び第1方向に直交する第2方向を矢印E1及び矢印F1で示している。そして、本実施の形態では、車両のバックドアが閉じられた状態において、第2方向一方側(図2〜図6の矢印E1側)が車両前側(換言すると車体内側)と一致し、第2方向他方側(図2〜図6の矢印F1側)が車両後側(換言すると車体外側)と一致している。また、第1方向一方側(図2〜図6の矢印C1側)が車両右側と一致し、第1方向他方側(図2〜図6の矢印D1側)が車両左側と一致している。
図2に示されるように、気液分離装置30は、全体として上下方向に延在された略円柱状に形成されている。そして、気液分離装置30は、タンク32と、排出機構60と、タンク32内の洗浄液の液面を検出する液面センサ70と、を含んで構成されている。以下、具体的に説明する。
(タンク32について)
図3〜図6に示されるように、タンク32は、上側へ開放された略有底円筒状に形成されている。タンク32の側壁における上端部には、タンクインレット34が一体に形成されており、タンクインレット34は、略円筒状に形成されて、タンク32の側壁からタンク32の径方向外側(詳しくは、第1方向一方側)へ突出されている。そして、タンクインレット34には、前述した第1ホースH1の他端部が接続されている。これにより、第1ホースH1内を圧送された洗浄液がタンク32内に流入(注水)される構成になっている。
タンク32の底壁には、中央部において、タンクアウトレット36(広義には、「流出部」として把握される要素である)が一体に形成されており、タンクアウトレット36は略円筒状に形成されて、タンク32の底壁から下側へ突出されている。そして、タンクアウトレット36には、前述した第2ホースH2の一端部が接続されている。これにより、タンク32内の洗浄液が第2ホースH2内を圧送されて定容量ポンプ80へ供給される構成となっている。
図4に示されるように、タンク32の内部には、タンクアウトレット36に対して径方向外側の位置(詳しくは、平面視でタンクアウトレット36とタンクインレット34との間の位置)において、第1壁部38が一体に形成されている。第1壁部38は、略第1方向を板厚方向としてタンク32の底壁から上側へ突出されると共に、平面視でタンク32の周方向に沿って湾曲されている。そして、タンク32の径方向(詳しくは、タンクインレット34の突出方向)において、第1壁部38の上端部とタンクインレット34とが対向して配置されている。これにより、タンクインレット34からタンク32内に洗浄液が流入(注入)されるときには、洗浄液が第1壁部38に当たり、後述する液面センサ70が洗浄液によって直接被水しないように構成されている。
また、タンク32の内部には、第1壁部38、タンク32の側壁、及びタンク32の底壁を連結する第1連結リブ40Aが一体に形成されている。第1連結リブ40Aは、第2方向を板厚方向として配置されて、平面視でタンク32の径方向に沿って延在されると共に、タンクインレット34に対して下側に配置されている。さらに、タンク32の内部には、タンクアウトレット36と第1壁部38との間の位置において、第1壁部38とタンク32の底壁とを連結する第2連結リブ40Bが一体に形成されている。この第2連結リブ40Bは、第2方向を板厚方向として配置されて、平面視でタンク32の径方向に沿って延在されている。これにより、洗浄液が当たる第1壁部38を、第1連結リブ40A及び第2連結リブ40Bによって補強している。また、後述する第2壁部42A、42B、42C及び第3壁部44と同様に、第1連結リブ40A及び第2連結リブ40Bがタンク32内の洗浄液の液面の揺動をも抑制する構成になっている。
さらに、タンク32の内部には、タンク32の側壁と底壁とを連結する複数(本実施の形態では3箇所)の第2壁部42A、42B、42Cが一体に設けられている。この第2壁部42A〜42Cは、平面視で、タンク32の底壁の中央部からタンク32の径方向に放射状に延在されると共に、タンク32の周方向に等間隔毎(90°毎)に配置されている。具体的には、平面視で、第2壁部42A、42Cが第2方向に沿って延在されており、第2壁部42Bが第1方向に沿って延在されている。これにより、第2壁部42A〜42Cが、第1壁部38に対してタンクインレット34とは反対側(第1方向他方側)に配置されて、タンク32の内部が、第2壁部42A〜42Cによってタンク32の周方向に仕切られている。また、第2壁部42、42Cの高さは、第1壁部38の高さと略同じに設定されており、第2壁部42Bは、タンクインレット34よりも下側に配置されている。
また、タンク32の内部には、タンク32の側壁と底壁とを連結する一対の第3壁部44が一体に設けられている。一対の第3壁部44は、第2壁部42Bの第2方向一方側及び他方側の位置において、タンク32の側壁と底壁とを連結するように、板厚方向を第2方向として、タンク32の底壁から上側へ突出されている。この第3壁部44の高さは、第1壁部38の高さと略同じに設定されており、第3壁部44のおける第2方向の位置は、後述する溝部50の位置と同じ位置に設定されている。
また、上側から見た第3壁部44の先端部には、一対のリブ44Aが一体に形成されている。このリブ44Aは、第3壁部44から第2方向一方側及び他方側へそれぞれ延出されている。このため、上側から見て、第3壁部44の先端部が、十字形状に形成されている。
さらに、タンク32の内部には、略中央部において、筒状壁部46が設けられている。この筒状壁部46は、タンク32の底壁の略中央部に立設されると共に、タンクアウトレット36の内部の流路の径方向外側において、タンクアウトレット36の流路と同心円状を成すように略円筒形状に形成されている。また、筒状壁部46には、上下方向に延在された3箇所のスリット46Aが形成されて、当該スリット46Aは、筒状壁部46の周方向に所定の間隔毎に配置されている。これにより、筒状壁部46が、スリット46Aによって周方向に分割されると共に、筒状壁部46の内部と外部とがスリット46Aによって連通されている。また、筒状壁部46の高さは、第1壁部38の高さと略同じに設定されている。さらに、筒状壁部46の上部における外周部は、縦断面視で段差状に切り欠かれている。すなわち、筒状壁部46の上部の板厚が、筒状壁部46の下部の板厚よりも薄く設定されている。
また、筒状壁部46の外周部には、第2方向一方側及び他方側へそれぞれ延出された一対のリブ48A、48Bが形成されている。一方のリブ48Aは、第2壁部42Aに対して第2方向他方側へ離間して配置されており、他方のリブ48Bは、第2壁部42Cに対して第2方向一方側へ離間して配置されている。これにより、リブ48A(48B)と第2壁部42A(42B)の間には、溝部50が形成されている。そして、前述した第3壁部44と溝部50とが、第1方向に重なるように配置されている。
さらに、図3及び図5にも示されるように、タンク32の側壁の外周面には、タンクインレット34とは反対側(第1方向他方側)の位置において、後述する液面センサ70を取付るためのセンサ取付部52が一体に形成されている。このセンサ取付部52は、第2方向を長手方向とする略直方体状に形成されてタンク32から第1方向他方側へ突出されている。また、センサ取付部52の長手方向中央部には、第1方向に貫通された挿通孔52A(図3及び図5参照)が形成されている。この挿通孔52Aは、第2方向を長手方向とする略矩形状に形成されており、挿通孔52Aの上下位置が、タンクインレット34の上下位置と略一致する位置に設定されている。また、センサ取付部52の長手方向両端部には、第1方向他方側へ開放された凹部52B(図3及び図4参照)が形成されている。
図3、図5、図6に示されるように、タンク32の外周部には、第2方向一方側の部分において、気液分離装置30を車両(バックドア)へ取付けるための車両用取付部54が一体に形成されている。この車両用取付部54は、上側から見て、第2方向一方側へ開放された略C字形状に形成されている。また、タンク32の外周部には、車両用取付部54の位置において、タンク32の径方向外側へ突出された係合突起56(図4及び図6参照)が一体に形成されている。
そして、車両用取付部54の内部に、気液分離装置30をバックドアに取付けるためのプレート状の取付プレート58が嵌入されている。また、取付プレート58には、略矩形状の係合孔58A(図3参照)が貫通形成されている。そして、取付プレート58の車両用取付部54への嵌入状態では、タンク32の係合突起56が係合孔58A内に配置されて、係合突起56と係合孔58Aとが上下方向に係合されている。これにより、取付プレート58の上側への移動が制限されている。
(排出機構60について)
図3及び図6に示されるように、排出機構60は、タンク32の開口部を閉塞する蓋部62と、蓋部62に一体に形成された気体排出用アウトレット64と、を含んで構成されている。蓋部62は、上下方向を板厚方向とした略円板状の蓋本体部62Aと、蓋本体部62Aの外周部から下側へ延出された鍔部62Bと、を含んで構成されている。この鍔部62Bは、蓋本体部62Aの周方向全周に亘って形成されており、鍔部62Bの内側にタンク32の上端部が嵌入されている。そして、鍔部62Bが、タンク32の上端部に溶着等によって固着されている。これにより、タンク32の開口部が蓋部62によって閉塞されている。
気体排出用アウトレット64は、蓋部62の第2方向他方側の部分に一体に形成されている。この気体排出用アウトレット64は、略円筒状に形成されて、蓋部62から上側へ突出されると共に、第2方向他方側(すなわち、車両後側)へ屈曲されている。また、気体排出用アウトレット64の内部が気体排出通路64Aとされており、タンク32の内部と外部とが気体排出通路64Aによって連通されている。これにより、タンク32の内部で分離された気体が気体排出通路64Aからタンク32の外部へ排出されるようになっている。
(液面センサ70について)
図3〜図6に示されるように、液面センサ70は、センサ本体72と、一対の電極74A、74Bと、を含んで構成されている。
センサ本体72は、樹脂製とされると共に、側面視で略逆L字形状に屈曲されている。また、センサ本体72の長手方向一端部には、一対の電極保持部72Aが一体に形成されている。センサ本体72の長手方向中間部には、幅方向(第2方向)外側へ張出されたセンサ側フランジ72Bが一体に形成されており、センサ側フランジ72Bの幅方向(第2方向)両端部には、第1方向に貫通された固定孔72Cが形成されている。
そして、センサ本体72が、タンク32のセンサ取付部52の挿通孔52A内に挿入された状態で、固定孔72C内にネジS1が挿入されて、ネジS1がセンサ取付部52の凹部52B内に螺合されることで、センサ本体72がタンク32に固定されている。これにより、液面センサ70が、タンクアウトレット36に対して、第1方向他方側(車体外側)に配置されている。なお、センサ本体72がタンク32に固定された状態では、センサ側フランジ72Bとタンク32のセンサ取付部52との間には、スペーサ76が介在されており、電極保持部72Aがタンク32の内部に配置されている。また、センサ本体72の長手方向他端部は、下側へ屈曲されると共に、下側へ開放されたコネクタ部72Dとされている。
電極74A、74Bは、側面視で略逆L字形状に屈曲されている。そして、電極74A、74Bの長手方向一方側の部分が、電極保持部72Aに一体に形成されており、電極74A、74Bの一端部が電極保持部72Aに対して突出している。すなわち、電極74A、74Bの先端部がタンク32の内部に配置されている。また、電極74A、74Bの長手方向一方側の部分が、コネクタ部72Dの内部に配置されている。そして、コネクタ部72Dに挿入された図示しないコネクタに、電極74A、74Bが接続されるようになっている。また、電極74A、74Bがコネクタに接続された状態では、一方の電極74Aが車両にグランド接地されており、他方の電極74Bは、車両の電源に接続されている。さらに、液面センサ70には、制御部20が電気的に接続されており、液面センサ70からの検出信号に基づいて、制御部20がタンク32内の洗浄液の液面が所定高さ以上であるか否かを判定するようになっている。
具体的には、制御部20は、電極74Aと接続されたコネクタのリード線に設けられた抵抗の両端の電圧を測定し、当該電圧が所定電圧よりも大きいか否かによって、タンク32内の洗浄液の液面の高さを判定するようになっている。すなわち、タンク32内の洗浄液の液面が電極74A、74Bよりも高い場合には、一対の電極74A、74Bの間が洗浄液によって通電されて、上記抵抗に電流が流れる。このため、抵抗の両端の電圧が所定電圧より大きいことを制御部20が検知する。これにより、タンク32内の洗浄液の液面が所定高さ以上であると制御部20が判定するようになっている。一方、タンク32内の洗浄液の液面が電極74A、74Bよりも低い場合には、一対の電極74A、74Bの間が通電しないため、上記抵抗に電流が流れない。このため、抵抗の両端の電圧が所定電圧以下であることを制御部20が検知する。これにより、タンク32内の洗浄液の液面が所定高さよりも低いことを制御部20が判定するようになっている。
<定容量ポンプについて>
図7〜図10を用いて、定容量ポンプ80について説明する。なお、図7〜図10において適宜示される矢印A2は定容量ポンプ80のポンプ上側を示し、矢印B2は定容量ポンプ80のポンプ下側を示している。また、図7〜図10では、ポンプ上下方向に直交するポンプ第1方向を矢印C2及び矢印D2で示し、ポンプ上下方向及びポンプ第1方向に直交するポンプ第2方向を矢印E2及び矢印F2で示している。
図7に示されるように、定容量ポンプ80は、全体としてポンプ第2方向に延在された略円柱状に形成されている。そして、定容量ポンプ80は、シリンダ82と、シリンダ82内に設けられたピストン104(図8参照)及び移動機構110(図8参照)と、を含んで構成されている。また、定容量ポンプ80は、「インレット」としてのポンプインレット130と、「アウトレット」としてのポンプアウトレット132と、第1逆止弁134(図8参照)と、第2逆止弁142(図8参照)と、を有している。以下、具体的に説明する。
(シリンダについて)
図8及び図9に示されるように、シリンダ82は、ポンプ第2方向を軸方向とした略円筒状に形成されている。このシリンダ82の軸方向一方側(矢印F2側)の部分は、後述するピストン104を収容するための「収容部」としてのピストン収容部84とされており、シリンダ82の軸方向他方側(矢印E2側)の部分は、後述するソレノイド114を収容するためのソレノイド収容部86とされている。また、シリンダ82の内部には、ピストン収容部84の内部とソレノイド収容部86の内部とを区画する隔壁88(図9参照)が設けられている。これにより、ピストン収容部84が、シリンダ82の軸方向一方側へ開放された略有底円筒状に形成されており、隔壁88がピストン収容部84の底壁を構成するようになっている。また、ソレノイド収容部86は、ピストン収容部84と比べて大径に設定されており、ソレノイド収容部86の下部が、シリンダ82の軸方向から見て下側へ張出されると共に、シリンダ82の軸方向から見て、上側へ開放された略U字形状に形成されている。
図9に示されるように、隔壁88の中央部には、ソレノイド収容部86側の面において、シリンダ82の軸方向他方側(矢印E2方向側)へ開放された凹状を成すシール収容部88Aが形成されており、シール収容部88Aはシリンダ82の軸方向他方側から見て円形状に形成されている。そして、シール収容部88Aには、略円環状のシール部材90が設けられている。さらに、シール収容部88Aの底面には、その中央部において、円形状の挿通孔88Bが貫通形成されている。そして、シール部材90及び挿通孔88Bの内部に、後述するソレノイド114のプランジャ114Bの端部が挿通される構成になっている。これにより、ピストン収容部84の内部とソレノイド収容部86の内部との間が、シール部材90によってシールされている。さらに、図10に示されるように、隔壁88のピストン収容部84側の面には、複数(本実施の形態では、2箇所)の突起部88Cが形成されている。この突起部88Cは、比較的高さの低い略円柱状に形成されている。
図8及び図9に示されるように、ピストン収容部84の開口端部における外周部には、後述する第1キャップ100を固定するための、上下一対の第1固定部84Aが一体に形成されている。この第1固定部84Aは、ピストン収容部84の軸方向に延在された略円柱状に形成されており、第1固定部84Aの中央部には、シリンダ82の軸方向一方側へ開放された第1固定凹部84A1が形成されている。
ピストン収容部84の外周部を構成する側壁には、ピストン収容部84の基端側(隔壁88側)で且つポンプ下側の位置において、略円筒状を成す流入筒部84Bが一体に形成されており、流入筒部84Bは、ピストン収容部84からポンプ下側へ突出されている。また、図9に示されるように、ピストン収容部84の側壁には、流入筒部84Bの内側において、後述する弁用付勢バネ140の端部を収容するためのバネ収容部84Cが形成されており、バネ収容部84Cは、ポンプ下側(すなわち、流入筒部84Bの内部側)へ開放された凹状に形成されている。また、バネ収容部84Cの底面には、略円形状の流入孔84Dが上下方向に貫通されている。これにより、ピストン収容部84の内部と流入筒部84Bの内部とが流入孔84Dによって連通されている。そして、流入孔84Dのピストン収容部84の内部側の開口は、隔壁88に隣接して配置されている。
図8及び図9に示されるように、ピストン収容部84の側壁には、ピストン収容部84の基端側(隔壁88側)で且つポンプ上側の位置において、略円筒状を成す流出筒部84Eが一体に形成されており、流出筒部84Eは、ピストン収容部84からポンプ上側へ突出されている。さらに、図9に示されるように、ピストン収容部84の側壁には、流出筒部84Eの内側において、ピストン収容部84の内部と流出筒部84Eの内部とを連通する流出孔84Fが貫通形成されている。この流出孔84Fは、断面円形状に形成されており、流出孔84Fの内径寸法が、ピストン収容部84の径方向内側へ向かうに従い小さくなるように設定されている。そして、流出孔84Fのピストン収容部84の内部側の開口は、隔壁88に隣接して配置されている。
図8に示されるように、ソレノイド収容部86の開口端部における外周部には、後述する第2キャップ102を固定するための複数(本実施の形態では4箇所)の第2固定部86Aが一体に形成されている(図8では、3箇所の第2固定部86Aのみ図示されている)。この第2固定部86Aは、ソレノイド収容部86の軸方向に延在された略円柱状に形成されており、第2固定部86Aの中央部には、シリンダ82の軸方向他方側へ開放された第2固定凹部86A1が形成されている。
図9に示されるように、ソレノイド収容部86の開口端面には、シール溝86Bが形成されており、シール溝86Bは、ソレノイド収容部86の開口端部の周方向全周に亘って形成されている。そして、シール溝86Bの内部には、シール部材92が配置されており、シール部材92は、ソレノイド収容部86の開口端部の形状に対応する枠状に形成されている。
図8に示されるように、ソレノイド収容部86の外周部を構成する側壁には、ポンプ第1方向一方側の部分において、ポンプ取付部82Aが一体に形成されている。ポンプ取付部82Aは、上側から見て、ポンプ第1方向一方側へ開放された略C字形状に形成されている。さらに、ソレノイド収容部86の側壁には、ポンプ取付部82Aの位置において、ソレノイド収容部86の外側へ突出された係合突起82Bが一体に形成されている。
そして、定容量ポンプ80が、ポンプ取付部82Aの位置においてポンプ取付プレート94を介してバックドアに取付けられている。具体的には、ポンプ取付プレート94は、ポンプ第1方向を板厚方向とした略T字形板状に形成されており、ポンプ取付プレート94の下端部がポンプ取付部82Aの内部に嵌入されている。また、ポンプ取付プレート94の下端部には、略矩形状の係合孔94Aが貫通形成されている。そして、ポンプ取付プレート94のポンプ取付部82Aへの嵌入状態では、定容量ポンプ80の係合突起82Bが係合孔94A内に配置されて、係合孔94Aと係合突起82Bがポンプ上下方向に係合されている。これにより、ポンプ取付プレート94の上側への移動が制限されている。
また、ピストン収容部84の開口部は、第1キャップ100によって閉塞されている。この第1キャップ100は、ピストン収容部84の軸方向を板厚方向とした略円板状の第1キャップ本体100Aを備えている。第1キャップ本体100Aの外周部には、ポンプ上側及びポンプ下側へそれぞれ張出した一対のフランジ部100Bが一体に形成されており、フランジ部100Bには、第1固定孔100Cが貫通形成されている。この第1固定孔100Cは、ピストン収容部84の第1固定凹部84A1と同軸上に配置されており、ネジS2が、第1固定孔100C内に挿入され、第1固定凹部84A1に螺合されることで、第1キャップ100がピストン収容部84(シリンダ82)に固定されている。これにより、ピストン収容部84の開口部が、第1キャップ100によって閉塞されている。
図9に示されるように、第1キャップ本体100Aの外周部には、ピストン収容部84側の面において、略円筒状のリブ100Dが一体形成されており、リブ100Dは、ピストン収容部84の開口縁部の内側に嵌入されている。このリブ100Dの外周面には、リブ100Dの周方向に沿って延在されたシール溝100Eが形成されており、シール溝100Eは、リブ100Dの全周に亘って延在されている。そして、シール溝100E内には、略円環状のシール部材96が設けられており、第1キャップ100とピストン収容部84との間が、シール部材96によってシールされている。
図8にも示されるように、第1キャップ本体100Aにおけるピストン収容部84とは反対側の面には、ピストン収容部84の内部と外部とを連通する連通部100Fが形成されており、連通部100Fは、上下方向に延在されている。また、連通部100Fの内部には、ポンプ連通路100Gが形成されており、ポンプ連通路100Gは連通部100Fの下端からポンプ上側へ延出されると共に、ピストン収容部84側へ屈曲されている。これにより、ピストン収容部84の内部と外部との間がポンプ連通路100Gによって連通されている。
一方、ソレノイド収容部86の開口部は、第2キャップ102によって閉塞されている。この第2キャップ102は、ソレノイド収容部86側へ開放された底の浅い有底筒状の第2キャップ本体102Aを備えており、第2キャップ本体102Aの外形は、ソレノイド収容部86の開口端部に対応する形状を成している。また、図8に示されるように、第2キャップ本体102Aの外周部には、第2キャップ本体102Aの外側へそれぞれ張出した4箇所のフランジ部102Bが一体に形成されており、フランジ部102Bには、第2固定孔102Cが貫通形成されている(図8では、3箇所のフランジ部102B、第2固定孔102Cのみが図示されている)。この第2固定孔102Cは、ソレノイド収容部86の第2固定凹部86A1と同軸上に配置されており、ネジS3が、第2固定孔102C内に挿入されて、第2固定凹部86A1に螺合されることで、第2キャップ102がソレノイド収容部86(シリンダ82)に固定されている。これにより、ソレノイド収容部86の開口部が、第2キャップ102によって閉塞されると共に、ソレノイド収容部86の開口端部と、第2キャップ102との間がシール部材92によってシールされている。
さらに、第2キャップ102の外周部には、ソレノイド収容部86側の面において、リブ102Dが一体に形成されており、リブ102Dは、第2キャップ102の周方向全周に亘って形成されている。そして、リブ102Dが、ソレノイド収容部86の開口縁部内に嵌入されている(図9参照)。
また、リブ102Dの先端部には、一対のアーム部102Eが一体に形成されており、アーム部102Eは、リブ102Dからソレノイド収容部86側へ突出されている。このアーム部102Eは、シリンダ82の軸方向から見て略円弧状に湾曲された湾曲板状に形成されて、後述するソレノイド本体114Aを外側から保持すると共に、ソレノイド収容部86内に収容されている。さらに、アーム部102Eの先端部には、スリット102Fが形成されており、スリット102Fが第2キャップ102の周方向に沿って延在されている。
(ピストンについて)
図8及び図9に示されるように、ピストン104は、シリンダ82の軸方向一方側(換言すると、ピストン収容部84の開口側)へ開放された略有底円筒状に形成されている。ピストン104の外径は、ピストン収容部84の内径に比べて僅かに小さく設定されており、ピストン104が、シリンダ82のピストン収容部84と同軸上に配置されて、ピストン収容部84の内部に収容されている。これにより、ピストン104がピストン収容部84内をシリンダ82(ピストン104)の軸方向に往復移動可能に構成されている。なお、以下の説明では、ピストン104の軸方向一方側(図8及び図9の矢印F2方向側)への移動を往動とし、ピストン104の軸方向他方側(図8及び図9の矢印E2方向側)への移動を復動としている。
また、ピストン104の底壁部104Aが、本発明の「ピストンの先端部」に対応しており、ピストン104の軸方向(移動方向)において、底壁部104Aと隔壁88とが対向して配置されている。そして、ピストン収容部84内におけるピストン104の底壁部104Aと隔壁88との間の領域(空間)が、ポンプ室106とされている。さらに、定容量ポンプ80の非作動状態では、ピストン104の底壁部104Aが、前述した隔壁88の突起部88Cに当接されている。そして、以下の説明では、このピストン104の位置を初期位置としており、初期位置では、ピストン104の底壁部104Aと隔壁88との間には、僅かな隙間が形成される設定になっている。
さらに、ピストン104が初期位置に配置された状態では、ピストン104の開口端が、ピストン104の軸方向において第1キャップ100のリブ100Dの先端と対向して配置されると共に、リブ100Dの先端に対して、ピストン104の軸方向他方側へ離間されている。これにより、ピストン104の開口端とリブ100Dの先端との間が、ピストン104が往復移動するときのストロークSt(図9参照)とされており、ピストン104の開口端が、第1キャップ100のリブ100Dの先端に当接された位置が、ピストン104のストロークエンドとされている。
また、ピストン104の外周部には、軸方向一方側の位置において、ピストンシール溝104Bが形成されている。このピストンシール溝104Bは、ピストン104の周方向に沿って延在されると共に、ピストン104の全周に亘って形成されている。そして、ピストンシール溝104Bの内部には、略円環状のシール部材98(図9参照)が設けられており、シール部材98は、ピストン104とピストン収容部84との間をシールしている。これにより、ポンプ室106の内部が気密状態にされている。また、ピストン104の内側の空間とピストン収容部84の外部とは、前述した第1キャップ100のポンプ連通路100Gによって連通されている。これにより、ピストン104の往復移動中に、ピストン104の内側の空気の圧力が高くなることを抑制する構成になっている。
さらに、ピストン104の内部には、後述する移動機構110を構成するピストン付勢バネ112が設けられている。このピストン付勢バネ112は、圧縮コイルスプリングとして構成されて、ピストン104と同軸上に配置されている。そして、ピストン付勢バネ112が圧縮変形した状態で、ピストン付勢バネ112の一端部が、リブ100Dの径方向内側において、第1キャップ100に当接され、ピストン付勢バネ112の他端部がピストン104の底壁部104Aに当接されている。これにより、定容量ポンプ80の非作動状態では、ピストン104が復動側へ付勢されて初期位置に配置される構成になっている。
(移動機構について)
図8及び図9に示されるように、移動機構110は、前述したピストン付勢バネ112と、ソレノイド114(広義には、「駆動部材」として把握される要素である)と、を含んで構成されている。
ソレノイド114は、前述したシリンダ82のソレノイド収容部86内に収容されている。このソレノイド114は、例えば、DCソレノイドとして構成されており、略円柱状のソレノイド本体114Aと、ソレノイド114の軸心部を構成するプランジャ114Bと、プランジャ114Bを付勢するための押圧バネ120と、を含んで構成されている。
ソレノイド本体114Aの外郭は、略有底円筒形状のフレームによって構成されており、当該フレームの内部には、図示しない固定鉄芯と、巻き回された状態のコイルと、が配置されている。そして、コイルの端末に接続されたリード線116が、ソレノイド収容部86の下端部に装着されたブッシュ118を介してシリンダ82の外部に延出されて、制御部20に接続されている。これにより、ソレノイド114が制御部20の制御によって作動するようになっている。
ソレノイド本体114Aの軸方向一方側には、略円形状のプレート114Cが固定されている。このプレート114Cの中央部は、ソレノイド本体114Aの軸方向一方側へ開放されたプレート凹部114C1が形成されており、プレート凹部114C1には、円筒状の支持部114C2が一体に形成されている。そして、ソレノイド114がソレノイド収容部86に収容された状態では、支持部114C2の先端部がシール収容部88A内に配置されてシール部材90を押圧している。また、この状態では、第2キャップ102の一対のアーム部102Eによってソレノイド本体114Aが径方向外側から保持されると共に、アーム部102Eの先端部によってプレート114Cが隔壁88側へ押圧されている。
プランジャ114Bは、ソレノイド本体114Aの軸心部に配置されて、ピストン104と同軸上に配置されている。そして、プランジャ114Bの軸方向一端部が、プレート114Cの支持部114C2、シール部材90、及び隔壁88の挿通孔88Bの内部に挿通されており、プランジャ114Bの軸方向一端面がピストン104の底壁部104Aに当接されている。また、プランジャ114Bの軸方向他端部には、ストッパ部114B1が設けられており、ストッパ部114B1は、ソレノイド本体114Aに対して、軸方向他方側に離間して配置されている。そして、ソレノイド114が作動すると(オンされると)、プランジャ114Bがピストン付勢バネ112の付勢力に抗して軸方向一方側へ移動して、ピストン104を押圧するように構成されている。
押圧バネ120は、プランジャ114Bのストッパ部114B1と第2キャップ102との間に設けられている。この押圧バネ120は、圧縮コイルスプリングとして構成されており、押圧バネ120の一端部がストッパ部114B1に当接され、押圧バネ120の他端部が第2キャップ102に当接されている。これにより、定容量ポンプ80の非作動時では、プランジャ114Bの一端とピストン104の底壁部104Aが当接される構成になっている。
(ポンプインレットについて)
ポンプインレット130は、ポンプ上下方向を軸方向とした略円筒状に形成されており、ポンプインレット130の内部が、流入路130Aとされている。このポンプインレット130の上端部(基端部)には、拡径に形成されたインレット取付部130Bが一体に形成されており、インレット取付部130Bは、シリンダ82における流入筒部84Bの開口端部内に嵌入されている。これにより、流入筒部84Bの内部と、ポンプインレット130の外部と、が流入路130Aによって連通されている。また、ポンプインレット130には、前述した第2ホースH2の他端部が接続されている。これにより、定容量ポンプ80の作動時には、気液分離装置30によって気体の分離された状態の洗浄液が、ポンプインレット130を介してポンプ室106内へ吸引される構成になっている。
(ポンプアウトレットについて)
ポンプアウトレット132は、ポンプ上下方向を軸方向とした略円筒状に形成されており、ポンプアウトレット132の内部が、流出路132Aとされている。このポンプアウトレット132の下端部(基端部)には、拡径に形成されたアウトレット取付部132Bが一体に形成されており、アウトレット取付部132Bは、シリンダ82における流出筒部84Eの開口端部内に嵌入されている。これにより、流出筒部84Eの内部と、ポンプアウトレット132の外部と、が流出路132Aによって連通されている。また、ポンプアウトレット132には、前述した第3ホースH3の一端部が接続されている。これにより、定容量ポンプ80の作動時には、ポンプ室106から吐出された洗浄液が、後述する光学センサ洗浄ノズル150へ供給される構成になっている。また、ポンプアウトレット132の下端部には、後述する弁用付勢バネ148の端部を収容するためのバネ収容部132C(図9参照)が形成されており、バネ収容部132Cは、ポンプ下側へ開放された凹状に形成されている。
(第1逆止弁について)
第1逆止弁134は、流入筒部84B内(すなわち、ポンプインレット130とピストン収容部84の流入孔84Dとの間)に設けられている。また、第1逆止弁134は、弁本体136と、シール部138と、を含んで構成されている。弁本体136は、上下方向を軸方向とした略円柱状に形成されている。また、弁本体136の上面には、上側へ開放された円環状の溝部136Aが形成されている。シール部138は、上側へ開放された略有底円筒状に形成されており、シール部138の内部に弁本体136の下端部が挿入されて、シール部138が弁本体136に装着されている。これにより、第1逆止弁134が全体として上下方向を軸方向とした略円柱状に形成されている。さらに、第1逆止弁134の外周部の一部が、切り欠かれて、第1逆止弁134の外形が、その軸方向から見て、略D字形状に形成される。これにより、第1逆止弁134の切り欠かれた部分と、流入筒部84Bの内周面との間には、隙間が形成されている。
また、流入筒部84B内には、第1逆止弁134を付勢する弁用付勢バネ140が設けられており、弁用付勢バネ140は上下方向を軸方向とする圧縮コイルスプリングとして構成されている。そして、弁用付勢バネ140が圧縮変形した状態で、弁用付勢バネ140の一端部(下端部)が弁本体136の溝部136A内に挿入されており、弁用付勢バネ140の他端部(上端部)が、シリンダ82のバネ収容部84C内(図9参照)に収容されている。これにより、第1逆止弁134が弁用付勢バネ140によってポンプインレット130側へ付勢されており、定容量ポンプ80の非作動状態では、第1逆止弁134のシール部138によってポンプインレット130の流入路130Aが閉じられている。
(第2逆止弁について)
第2逆止弁142は、流出筒部84E内(すなわち、ポンプアウトレット132とピストン収容部84の流出孔84Fとの間)に設けられている。また、第2逆止弁142は、第1逆止弁134と同様に構成されている。すなわち、第2逆止弁142は、弁本体144と、シール部146と、を含んで構成されている。弁本体144は、上下方向を軸方向とした略円柱状に形成されている。また、弁本体144の上面には、上側へ開放された円環状の溝部144Aが形成されている。一方、シール部146は、上側へ開放された略有底円筒状に形成されており、シール部138の内部に弁本体144の下端部が挿入されて、シール部146が弁本体144に装着されている。これにより、第2逆止弁142が全体として上下方向を軸方向とした略円柱状に形成されている。さらに、第2逆止弁142の外周部の一部が、切り欠かれて、第2逆止弁142の外形が、その軸方向から見て、略D字形状に形成される。これにより、第2逆止弁142の切り欠かれた部分と、流出筒部84Eの内周面との間には、隙間が形成されている。
また、流入筒部84B内には、第2逆止弁142を付勢する弁用付勢バネ148が設けられており、弁用付勢バネ148は上下方向を軸方向とする圧縮コイルスプリングとして構成されている。そして、弁用付勢バネ148が圧縮変形した状態で、弁用付勢バネ148の一端部(下端部)が弁本体136の溝部136A内に挿入されており、弁用付勢バネ148の他端部(上端部)が、ポンプアウトレット132のバネ収容部132C内に収容されている。これにより、第1逆止弁134が弁用付勢バネ148によってピストン収容部84側へ付勢されて、定容量ポンプ80の非作動状態では、第2逆止弁142のシール部146によってピストン収容部84の流出孔84Fが閉塞されている。
<光学センサ洗浄ノズルについて>
次に、図11を用いて、光学センサ洗浄ノズル150について説明する。この図に示されるように、光学センサ洗浄ノズル150は、全体として略円柱状に形成されている。そして、図11では、光学センサ洗浄ノズル150の先端側(軸方向一方側)を矢印B3で示し、光学センサ洗浄ノズル150の基端側(軸方向他方側)を矢印A3で示している。
光学センサ洗浄ノズル150は、光学センサ洗浄ノズル150の先端側の部分を構成するシリンダハウジング152と、光学センサ洗浄ノズル150の基端側の部分を構成する基端側ハウジング160と、を含んで構成されている。また、光学センサ洗浄ノズル150は、光学センサ洗浄ノズル150の内部に配置されたピストンユニット170を有している。以下、それぞれの構成について説明する。
(シリンダハウジングについて)
シリンダハウジング152は、光学センサ洗浄ノズル150の軸方向に延在された略円筒形状に形成されている。このシリンダハウジング152の先端部には、後述するリターンスプリング178を保持するための、略円筒状のスプリングホルダ154が装着されている。
(基端側ハウジングについて)
基端側ハウジング160は、インレット部材162と、キャップ部材164と、洗浄液用逆止弁166と、エア用逆止弁168と、を有している。インレット部材162は、略円筒状を成すインレット本体部162Aを有している。インレット本体部162Aにおける基端側の部分の外径は、シリンダハウジング152の外径と略同じに設定されており、インレット本体部162Aにおける先端側の部分は、インレット本体部162Aにおける基端側の部分と比べて拡径に形成されている。そして、インレット本体部162Aの先端側からシリンダハウジング152の基端部が嵌入されて、インレット部材162及びシリンダハウジング152が一体化されている。
また、インレット部材162の先端側の部分は、円筒状のインレット部162Bによって構成されており、インレット部162Bは、インレット本体部162A(シリンダハウジング152)の内部に配置されると共に、シリンダハウジング152と同軸上に配置されている。そして、インレット部162Bの基端部が、略筒状を成す連結部162Cによってインレット本体部162Aの軸方向中間部に連結されている。また、連結部162Cの内周面は、インレット部材162の基端側へ向かうに従い末広がりになるように、略円錐形状に形成されている。これにより、インレット部材162の内部空間が、連結部162Cによって絞られて、インレット部材162の基端側の内径に比べてインレット部162Bの内径が小さく設定されている。
キャップ部材164は、光学センサ洗浄ノズル150の先端側へ開放された略有底筒状のキャップ本体164Aを有しており、キャップ本体164Aの内部にインレット部材162の基端部が嵌着されている。また、キャップ部材164は、略円筒状を成す一対のインレットを有しており、当該インレットがキャップ本体164Aの頂壁から光学センサ洗浄ノズル150の先端側へ延出されている。そして、一対のインレットの一方が、洗浄液用インレット164Bとされており、洗浄液用インレット164Bの内部には、洗浄液用インレット164Bの外部とインレット部材162の内部とを連通させる連通路164B1が形成されている。具体的には、連通路164B1は、洗浄液用インレット164Bの先端からインレット部材162側へ略直線状に延びると共に、キャップ本体164Aの頂壁の部分において斜めに屈曲されている。そして、洗浄液用インレット164Bには、第3ホースH3の他端部が接続されている。これにより、定容量ポンプ80から吐出された洗浄液が洗浄液用インレット164Bを介して、インレット部材162の内部へ圧送される構成になっている。
また、上述した一対のインレットの他方が、エア用インレット164Cとされている。このエア用インレット164Cの内部には、エア用インレット164Cの外部とインレット部材162の内部とを連通させる連通路164C1が形成されている。具体的には、連通路164C1は、エア用インレット164Cの先端からインレット部材162側へ略直線状に延びている。そして、エア用インレット164Cには、第4ホースH4の一端部が接続されており、第4ホースH4の他端部がエアポンプ18に接続されている。これにより、エアポンプ18からの高圧の空気がエア用インレット164Cを介して、インレット部材162の内部へ供給される構成になっている。
洗浄液用逆止弁166は、洗浄液用インレット164Bの内部とインレット部材162の内部とを連通させるように、インレット部材162の基端部内に配置されている。また、エア用逆止弁168は、エア用インレット164Cの内部とインレット部材162の内部とを連通させるように、インレット部材162の基端部内に配置されている。これら洗浄液用逆止弁166及びエア用逆止弁168は、上下方向を軸方とした筒状に形成されており、下端部が絞られたダックビル型の逆止弁として構成されている。
(ピストンユニットについて)
ピストンユニット170は、ピストンノズル部材172と、ピストンアウタ部材174と、リップパッキン176と、を含んで構成されている。ピストンノズル部材172は、略円筒状に形成されて、シリンダハウジング152の内部に配置されている。このピストンノズル部材172における基端側の部分の内径は、前述したインレット部162Bの外径と比べて、大きく設定されており、インレット部162Bがピストンノズル部材172の内部に遊嵌されている。これにより、ピストンノズル部材172が光学センサ洗浄ノズル150の軸方向に移動可能に構成されている。
また、ピストンノズル部材172の先端部には、ノズル部172Aが形成されており、ノズル部172Aには、ピストンノズル部材172の径方向外側へ開口された噴射口172Bが形成されている。さらに、ピストンノズル部材172の内部における噴射口172Bの上流側には、共有導入室172Cが形成されており、共有導入室172Cは、エアポンプ18から圧送された空気及び定容量ポンプ80から圧送された洗浄液が導入される共有の導入室とされている。
ピストンアウタ部材174は、略円筒状に形成されている。そして、ピストンノズル部材172の基端側の部分がピストンアウタ部材174の内部に嵌入されて、ピストンノズル部材172とピストンアウタ部材174とが一体化されている。また、ピストンアウタ部材174の基端部には、径方向外側へ張出された略円環状の鍔部174Aが一体に形成されており、鍔部174Aの外径はシリンダハウジング152の内径に比べて僅かに小さく設定されている。さらに、鍔部174Aには、光学センサ洗浄ノズル150の基端側へ突出された略円筒状のパッキン装着部174Bが一体に形成されている。このパッキン装着部174Bの外周部には、パッキン装着部174Bの径方向外側へ開放された抜け止め溝174Cが形成されており、抜け止め溝174Cはパッキン装着部174Bの周方向全周に亘って形成されている。
リップパッキン176は、光学センサ洗浄ノズル150の軸方向に延びる略円筒状に形成されて、パッキン装着部174Bの径方向外側にパッキン装着部174Bに装着されている。また、リップパッキン176の先端部には、径方向内側へ突出された環状の抜け止めリブ176Aが一体に形成されており、抜け止めリブ176Aが抜け止め溝174C内に配置されている。これにより、光学センサ洗浄ノズル150の軸方向におけるリップパッキン176のピストンアウタ部材174の相対移動が制限されている。そして、リップパッキン176の外周部がシリンダハウジング152の内周に摺接可能に当接されている。
また、シリンダハウジング152の内部には、ピストンユニット170を付勢する、リターンスプリング178が設けられており、リターンスプリング178は圧縮コイルバネとして構成されている。そして、リターンスプリング178が圧縮変形した状態で、リターンスプリング178の一端部がスプリングホルダ154に当接されており、リターンスプリング178の他端部がピストンアウタ部材174の鍔部174Aに当接されている。これにより、ピストンユニット170が光学センサ洗浄ノズル150の基端側へ付勢されて、ピストンアウタ部材174がインレット部材162の連結部162Cに当接されている(図11に示される、ピストンユニット170の位置であり、以下この位置を非洗浄位置という)。
そして、前述した定容量ポンプ80が作動すると、共有導入室172Cに洗浄液が貯留され、エアポンプ18が作動すると、共有導入室172Cに高圧の空気が供給される。これにより、光学センサ洗浄ノズル150が作動する構成になっている。具体的には、エアが共有導入室172Cに供給されるときの空気の送給圧によってピストンユニット170が非洗浄位置から光学センサ洗浄ノズル150の先端側へ延び出して、前述した車載カメラ16のレンズに近づき、当該レンズに向けて洗浄液を噴射するようになっている。
次に、本実施の形態の作用及び効果について説明する。
上記のように構成された車載光学センサ洗浄装置10では、ウォッシャタンク12(ウォッシャポンプ14)と気液分離装置30とが第1ホースH1によって接続されており、気液分離装置30と定容量ポンプ80とが第2ホースH2によって接続されている。これにより、制御部20によってウォッシャポンプ14が作動することで、ウォッシャポンプ14によって圧送された洗浄液が、第1ホースH1を介して気液分離装置30に流入されると共に、気液分離装置30から第2ホースH2を介して定容量ポンプ80のポンプインレット130(流入路130A内)に流入される。
また、制御部20は、気液分離装置30の液面センサ70からの検出信号に基づいて、タンク32内の洗浄液の液面が所定高さになっているか否かを判定する。そして、タンク32内の洗浄液の液面が所定高さよりも低い場合には、洗浄液の液面が所定高さとなるように、制御部20がウォッシャポンプ14を作動させる。具体的には、ウォッシャポンプ14によって圧送された洗浄液が、第1ホースH1を介して気液分離装置30に流入されて、タンク32内の洗浄液の液面が所定高さに達すると、液面センサ70の電極74A、74Bが洗浄液によって通電される。これにより、タンク32内の洗浄液の液面が所定高さに達したと制御部20が判定して、ウォッシャポンプ14の作動を停止させる。その結果、タンク32の内部では、洗浄液が所定高さに充填された状態になる。
さらに、大気中の空気(気体)が第1ホースH1を透過して第1ホースH1内の洗浄液に混入された場合等では、気泡の生じた洗浄液が気液分離装置30のタンク32内に流入(注水)されるが、タンク32内において、洗浄液と空気とが分離される。具体的には、分離された洗浄液がタンク32内の下部に充填されて、分離された空気がタンク32の上部から気体排出用アウトレット64を介してタンク32の外部へ排出される。これにより、空気が分離された状態の洗浄液が、気液分離装置30から定容量ポンプ80へ供給される。
そして、車載カメラ16を洗浄するときには、車両の洗浄スイッチをオンにすることで、定容量ポンプ80が作動すると共に、エアポンプ18が作動する。これにより、光学センサ洗浄ノズル150が作動して、光学センサ洗浄ノズル150から車載カメラ16へ向けて洗浄液が噴射される。以下、定容量ポンプ80及び光学センサ洗浄ノズル150の作動に分けて説明する。
(定容量ポンプの作動)
定容量ポンプ80の非作動状態では、ピストン104がピストン収容部84の突起部88Cに当接された初期位置に配置されている。また、第1逆止弁134は、弁用付勢バネ140によってポンプ下側へ付勢されて、ポンプインレット130の流入路130Aを閉じている。さらに、第2逆止弁142は、弁用付勢バネ148によってポンプ下側へ付勢されて、ピストン収容部84の流出孔84Fを閉じている。
そして、車両の洗浄スイッチをオンにすると、制御部20の制御によって定容量ポンプ80のソレノイド114が作動する。具体的には、ソレノイド114がオンにされることで、プランジャ114Bがピストン付勢バネ112の付勢力に抗してシリンダ82の軸方向一方側へ移動する。このため、ピストン104が、プランジャ114Bによってシリンダ82の軸方向一方側へ押されて往動側へ移動すると共に、ストロークエンドの位置に配置される。このときには、ポンプ室106内が負圧になり、第1逆止弁134が弁用付勢バネ140の付勢力に抗してポンプ上側へ移動する。これにより、ポンプインレット130の流入路130Aが開いた状態になり、流入路130A内の洗浄液がポンプ室106内に吸引されて、ポンプ室106内に洗浄液が充填される。なお、このときには、第2逆止弁142によるピストン収容部84の流出孔84Fに対する閉止状態は維持されている。
一方、ピストン104がストロークエンドの位置に到達して、ソレノイド114がオフにされると、プランジャ114Bが、ピストン付勢バネ112の付勢力によって、復動側へ移動すると共に初期位置に配置される。このときには、ポンプ室106内の洗浄液が圧縮されて、洗浄液の圧力によって第2逆止弁142が弁用付勢バネ148の付勢力に抗してポンプ上側へ移動する。このため、ピストン収容部84の流出孔84Fが開いた状態になり、ポンプ室106内の洗浄液が、ポンプアウトレット132の流出路132Aから高圧で吐出される。これにより、定容量ポンプ80から第3ホースH3を介して光学センサ洗浄ノズル150の洗浄液用インレット164Bに、定容量の洗浄液が圧送される。なお、このときには、洗浄液の圧力が第1逆止弁134に作用するが、第1逆止弁134は、ポンプインレット130の流入路130Aを閉じた状態になるため、ポンプ室106内のポンプインレット130から第2ホースH2側への逆流が抑制される。そして、ピストン104の往復移動を複数回繰り返すことで、定容量ポンプ80から光学センサ洗浄ノズル150へ定容量の洗浄液が供給される。
(光学センサ洗浄ノズル150の作動)
定容量ポンプ80が作動することによって、光学センサ洗浄ノズル150の洗浄液用インレット164Bに洗浄液が圧送されると、洗浄液は洗浄液用逆止弁166を介してインレット部材162の内部に供給される。また、インレット部材162の内部に供給された洗浄液は、ピストンノズル部材172の噴射口172Bを塞ぐように、共有導入室172C内に貯留される。
一方、制御部20は、定容量ポンプ80の作動後にエアポンプ18を作動させる。これにより、エアポンプ18から第4ホースH4を介して高圧の空気が、光学センサ洗浄ノズル150のエア用インレット164Cに圧送される。そして、エア用インレット164Cに圧送された空気は、エア用逆止弁168を介してインレット部材162の内部に送給されると共に、ピストンノズル部材172の内部に供給される。これにより、共有導入室172Cの貯留された洗浄液と空気とが混合して、洗浄液及び空気が気液混合流体として噴射口172Bから噴射される。
また、このときには、空気が共有導入室172Cに供給されるときの空気の送給圧によってピストンユニット170が非洗浄位置から光学センサ洗浄ノズル150の先端側へ延び出して、車載カメラ16のレンズに近づき、当該レンズに向けて洗浄液を噴射する。これにより、車載カメラ16のレンズが洗浄される。
ここで、車載光学センサ洗浄装置10では、上述のように、ウォッシャポンプ14と、光学センサ洗浄ノズル150の噴射口172Bと、の間に、定容量ポンプ80が設けられており、定容量ポンプ80が作動することで、定容量の洗浄液が光学センサ洗浄ノズル150の噴射口172Bへ供給される。このため、ウォッシャポンプ14の作動電圧にばらつきが生じたり、使用環境温度の変動によって洗浄液の温度、濃度、粘度においてばらつきが生じても、定容量ポンプ80によって、定容量の洗浄液を光学センサ洗浄ノズル150の噴射口172Bへ供給することができる。これにより、ウォッシャタンク12内の洗浄液の消費量が多くなることを抑制できる。
また、車載光学センサ洗浄装置10では、定容量ポンプ80がウォッシャポンプ14よりも光学センサ洗浄ノズル150に近い位置に配置されており、第3ホースH3の長さが、第1ホースH1及び第2ホースH2の長さの合計と比べて、大幅に短く設定されている。このため、洗浄液に空気が侵入することによる、光学センサ洗浄ノズル150へ供給される洗浄液の液量のばらつきを抑制することができる。すなわち、光学センサ洗浄ノズル150、定容量ポンプ80、及びウォッシャポンプ14の接続では、第1ホースH1、第2ホースH2、及び第3ホースH3において、ホースを透過した空気が洗浄液に侵入する可能性がある。そして、定容量ポンプ80を、ウォッシャポンプ14よりも光学センサ洗浄ノズル150に近い位置に配置することで、定容量ポンプ80と光学センサ洗浄ノズル150とを接続する第3ホースH3の長さを、定容量ポンプ80とウォッシャポンプ14とを接続する第1ホースH1及び第2ホースH2の長さの合計に比べて短くすることができる。このため、定容量ポンプ80と光学センサ洗浄ノズル150との間において、洗浄液に空気が侵入することを抑制できる。したがって、洗浄液に空気が侵入することによる、光学センサ洗浄ノズル150へ供給される洗浄液の液量ばらつきを抑制することができる。その結果、定容量ポンプ80によって、定容量の洗浄液を光学センサ洗浄ノズル150の噴射口172Bへ良好に供給することができる。
また、ウォッシャポンプ14と光学センサ洗浄ノズル150との間には、気液分離装置30が設けられており、気液分離装置30と光学センサ洗浄ノズル150との間に、定容量ポンプ80が設けられている。このため、定容量ポンプ80の上流側において、洗浄液と、洗浄液内に含まれる気体と、を気液分離装置30によって分離させた後に、当該洗浄液を定容量ポンプ80に供給することができる。これにより、定容量ポンプ80に供給される洗浄液の液量ばらつきを抑制することができ、ひいては光学センサ洗浄ノズル150へ供給される洗浄液の液量ばらつきを抑制することができる。
また、定容量ポンプ80では、軸方向におけるピストン104の往復移動によって、ポンプ室106内の洗浄液が光学センサ洗浄ノズル150側へ圧送される。これにより、ポンプ室106から吐出される洗浄液を高圧にして、光学センサ洗浄ノズル150側へ洗浄液を供給することができる。
また、定容量ポンプ80は、第1逆止弁134を有している。そして、ピストン104の往動時に、第1逆止弁134が、ポンプインレット130の流入路130Aを開いた状態にして、ポンプインレット130からポンプ室106への洗浄液の流れを許容する。このため、ピストン104の往動時に、第1逆止弁134によって、洗浄液をポンプ室106へ良好に流入させることができる。一方、ピストン104の復動時に、第1逆止弁134が、ポンプインレット130の流入路130Aを閉じた状態にして、ポンプ室106からウォッシャポンプ14側への洗浄液の流れを抑制する。このため、ピストン104の復動に、ポンプ室106内の洗浄液がウォッシャポンプ14側へ逆流することを抑制することができる。
さらに、定容量ポンプ80は、第2逆止弁142を有している。そして、ピストン104の往動時に、第2逆止弁142が、ピストン収容部84の流出孔84Fを閉じた状態にする。このため、ピストン104の往動時に、流出孔84Fからポンプ室106内に空気が侵入することを第2逆止弁142によって抑制できる。また、ピストン104の復動時に、第2逆止弁142はピストン収容部84の流出孔84Fを開いた状態にして、ポンプ室106から光学センサ洗浄ノズル150側への洗浄液の流れを許容する。このため、ピストン104の復動時に、ポンプ室106の洗浄液を光学センサ洗浄ノズル150側へ良好に吐出させることができる。
また、定容量ポンプ80では、移動機構110(ソレノイド114)の非作動状態において、ピストン104の底壁部104Aがシリンダ82の隔壁88に当接されている。このため、移動機構110の非作動状態におけるポンプ室106の容量を小さく設定することができる。すなわち、移動機構110の非作動状態において、ポンプ室106内における洗浄液の残留量を少なくすることができる。これにより、洗浄液が光学センサ洗浄ノズル150の噴射口172Bから漏れ出すことを防止することができる。すなわち、移動機構110の非作動状態において、仮にポンプ室106の洗浄液の残留量が多い場合には、例えば、定容量ポンプ80が高温下に晒されたときに、洗浄液が熱膨張して、ポンプ室106内の洗浄液が光学センサ洗浄ノズル150へ漏れ出す虞がある。この場合には、当該洗浄液が光学センサ洗浄ノズル150の噴射口172Bから漏れ出す可能性がある。これに対して、上記構成の車載光学センサ洗浄装置10では、上述のように、移動機構110の非作動状態において、ポンプ室106内における洗浄液の残留量を少なくすることができる。このため、例えば、定容量ポンプ80が高温下に晒されても、ポンプ室106内の洗浄液が光学センサ洗浄ノズル150へ漏れ出すことを抑制できると共に、洗浄液が光学センサ洗浄ノズル150の噴射口172Bから漏れ出すことを抑制することができる。
また、定容量ポンプ80では、隔壁88のピストン収容部84側の面に、突起部88Cが形成されている。このため、移動機構110の作動時にピストン104を良好に往復移動させることができる。すなわち、仮に、隔壁88において、突起部88Cを省略した場合には、ピストン104の底壁部104Aが隔壁88に面で当接される。このため、ポンプ室106内に残留された洗浄液によって、ピストン104の底壁部104Aが隔壁88に貼りついて、ピストン104が良好に往復移動できなくなる可能性がある。これに対して、本実施の形態では、隔壁88のピストン収容部84側の面に、突起部88Cが形成されている。このため、ピストン104の底壁部104Aと隔壁88との当接面積を小さくすることができる。これにより、ピストン104の底壁部104Aが隔壁88に貼りつくことを抑制できる。したがって、移動機構110の作動時にピストン104を良好に往復移動させることができる。
(定容量ポンプの変形例)
次に、図12及び図13を用いて、変形例の定容量ポンプ200について説明する。本変形例では、以下に示す点を除いて、本実施の形態の定容量ポンプ80と同様に構成されている。なお、図12及び図13では、本実施の形態の定容量ポンプ80と同様に構成されている部材及び部分には、同一の符号を付している。また、図12の定容量ポンプ200では、第1キャップ100、第2キャップ102、移動機構110を図示省略している。
変形例の定容量ポンプ200では、シリンダ82(ピストン収容部84)における流入筒部84Bが、本実施の形態に比べて拡径に形成されている。また、ピストン収容部84では、本実施の形態の流入孔84Dが省略されており、流入筒部84Bの内部と、ピストン収容部84の内部と、が連通されている(図13参照)。また、図13に示されるように、流入筒部84Bでは、先端側の内径が基端側の内径と比べて大きく設定されている。すなわち、流入筒部84Bの内周面には、流入筒部84Bの軸方向中間部において、段差面84Gが形成されており、段差面84Gは、ポンプ上下方向に対して直交する方向に沿って配置されている。
シリンダ82(ピストン収容部84)における流出筒部84Eも、本実施の形態と比べて拡径に形成されている。また、ピストン収容部84では、本実施の形態の流出孔84Fが省略されており、流出筒部84Eの内部と、ピストン収容部84の内部と、が連通されている。また、流出筒部84Eでは、先端側の内径が基端側の内径と比べて大きく設定されている。すなわち、流出筒部84Eの内周面には、流出筒部84Eの軸方向中間部において、段差面84Hが形成されており、段差面84Hは、ポンプ上下方向に対して直交する方向に沿って配置されている。
また、流入筒部84B内には、流入側キャップ202が設けられている。この流入側キャップ202は、ポンプ下側へ開放された略有底円筒状に形成されている。そして、流入側キャップ202が流入筒部84B内に嵌入されて、流入側キャップ202の頂面が、段差面84Gに当接されている(図13参照)。これにより、本変形例では、ポンプ室106が、流入筒部84B内の流入側キャップ202まで拡大されている。
図12に示されるように、流入側キャップ202の頂壁の中央部には、円形状の挿通孔202Aが貫通形成されている。また、流入側キャップ202の頂壁には、挿通孔202Aの径方向外側において、複数(本実施の形態では、3箇所)の流入孔202Bが貫通形成されている。この流入孔202Bは、流入側キャップ202の周方向に等間隔毎(120°毎)に配置されている。
また、図13に示されるように、流出筒部84E内には、流出側キャップ204が設けられている。この流出側キャップ204は、ポンプ上下方向において流入側キャップ202と対称に構成されている。すなわち、流出側キャップ204は、ポンプ上側へ開放された略有底円筒状に形成されている。そして、流出側キャップ204が流出筒部84E内に嵌入されて、流出側キャップ204の底面が、段差面84Hに当接されている。これにより、本変形例では、ポンプ室106が、流出筒部84E内の流出側キャップ204まで拡大されている。
図12に示されるように、流出側キャップ204の底壁の中央部には、円形状の挿通孔204Aが貫通形成されている。また、流出側キャップ204の底壁には、挿通孔204Aの径方向外側において、複数(本実施の形態では、3箇所)の流出孔204Bが貫通形成されている。この流出孔204Bは、流出側キャップ204の周方向に等間隔毎(120°毎)に配置されている。
図12及び図13に示されるように、本変形例では、第1逆止弁206及び第2逆止弁208が、所謂アンブレラ弁として構成されている。この第1逆止弁206及び第2逆止弁208は、同様に構成されているため、以下の説明では、第1逆止弁206の構成について説明し、第2逆止弁208の構成の説明については省略する。なお、第2逆止弁208の各構成は、第1逆止弁206の各構成の符号を208に置き換えたものになる。
第1逆止弁206は、ゴムやエラストマ等の弾性材によって構成されている。第1逆止弁206は、略円板状の弁本体206Aと、弁本体206Aの中央部から下側へ突出された軸部206Bと、を含んで構成されている。軸部206Bの軸方向中間部には、径方向外側へ若干膨らんだ膨出部206Cが形成されている。また、弁本体206Aの上面の外周部には、テーパ部206Dが形成されており、テーパ部206Dは、弁本体206Aの径方向外側へ向かうに従い軸部206B側へ傾斜されている。これにより、弁本体206Aの外周部における板厚が、他の部分の板厚に比べて薄く設定されている。
そして、第1逆止弁206では、軸部206Bが流入側キャップ202の挿通孔202Aにポンプ上側から挿入されている。具体的には、膨出部206Cが、径方向内側へ縮径するように弾性変形しながら挿通孔202A内を挿通し、流入側キャップ202の頂壁の下側において拡径されて配置されている。これにより、軸部206Bが流入側キャップ202の挿通孔202Aから抜け出ることが抑制されている。また、この状態では、弁本体206Aが、流入側キャップ202の流入孔202Bの上側に配置されている。これにより、定容量ポンプ200の非作動状態では、流入側キャップ202の流入孔202Bが弁本体206Aによって、閉じられている。また、流入側キャップ202の作動時では、ポンプ室106内が負圧になることで、弁本体206Aの外周部がポンプ室106側へ弾性変形して、流入側キャップ202の流入孔202Bが開くようになっている。
第2逆止弁208では、軸部208Bが流出側キャップ204の挿通孔204Aにポンプ上側から挿入されて、膨出部208Cが、流出側キャップ204の底壁の下側に配置されている。また、この状態では、弁本体208Aが、流出側キャップ204の流出孔204Bの上側に配置されている。これにより、定容量ポンプ200の非作動状態では、流出側キャップ204の流出孔204Bが弁本体208Aによって閉じられている。また、定容量ポンプ200の作動時では、ポンプ室106内の洗浄液が圧縮されることで、洗浄液の圧力によって、弁本体208Aの外周部がポンプ室106とは反対側へ弾性変形して、流出側キャップ204の流出孔204Bが開くようになっている。
また、図13に示されるように本変形例では、シリンダ82の隔壁88の中央部が、ピストン収容部84側へ突出されており、当該突出された部分が、突起部88Cとされている。
さらに、ポンプインレット130では、ポンプインレット130の基端部を構成するインレット取付部130Bが、ポンプ上側へ開放された略有底円筒状に形成されている。具体的には、インレット取付部130Bには、ポンプ上側へ突出された略円環状のリブ130Dが一体に形成されており、リブ130Dが流入筒部84Bの先端部に嵌入されている。また、ポンプインレット130は、インレット取付部130Bからポンプ下側へ突出されると共に、ソレノイド収容部86側へ屈曲されている。
また、ポンプアウトレット132では、ポンプアウトレット132の基端部を構成するアウトレット取付部132Bが、ポンプ下側へ開放された略有底円筒状に形成されている。具体的には、アウトレット取付部132Bには、ポンプ下側へ突出された略円環状のリブ132Dが一体に形成されており、リブ132Dが流出筒部84Eの先端部に嵌入されている。また、ポンプアウトレット132は、アウトレット取付部132Bからポンプ上側へ突出されると共に、ソレノイド収容部86とは反対側へ屈曲されている。
そして、制御部20の制御によって定容量ポンプ200のソレノイド114がオンにされると、プランジャ114Bがピストン付勢バネ112の付勢力に抗してシリンダ82の軸方向一方側へ移動する。このため、ピストン104が、プランジャ114Bのよってシリンダ82の軸方向一方側へ押されて往動側へ移動して、ストロークエンドの位置まで移動される。このときには、ポンプ室106内が負圧になり、第1逆止弁206における弁本体206Aの外周部がポンプ室106側へ弾性変形して、流入側キャップ202の流入孔202Bが開いた状態になる。これにより、ポンプインレット130の流入路130A内の洗浄液がポンプ室106内に吸引されて、ポンプ室106内に洗浄液が充填される。なお、このときには、第2逆止弁208の弁本体208Aによる、流出側キャップ204の流出孔204Bに対する閉止状態が維持される。
一方、ピストン104がストロークエンドの位置に到達して、ソレノイド114がオフになると、プランジャ114Bが、ピストン付勢バネ112の付勢力によって、復動側へ移動して初期位置に配置される。このときには、ポンプ室106内の洗浄液が圧縮されて、洗浄液の圧力によって、弁本体208Aの外周部がポンプ室106とは反対側へ変形して、流出側キャップ204の流出孔204Bが開く状態になる。このため、ポンプ室106内の洗浄液が、ポンプアウトレット132の流出路132Aから高圧で吐出される。これにより、定容量ポンプ80から第3ホースH3を介して光学センサ洗浄ノズル150の洗浄液用インレット164Bに、定容量の洗浄液が圧送される。なお、このときには、洗浄液の圧力が第1逆止弁206に作用するが、第1逆止弁206の弁本体206Aが流入側キャップ202側へ押圧されるようになるため、弁本体206Aが流入孔202Bを閉じた状態になる。以上により、変形例の定容量ポンプ200においても、定容量の洗浄液を光学センサ洗浄ノズル150に供給することができる。したがって、本変形例においても、本実施の形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
なお、本実施の形態の車載光学センサ洗浄装置10では、定容量ポンプ80と光学センサ洗浄ノズル150とが、別体の装置として構成されている。これに代えて、光学センサ洗浄ノズルを、定容量ポンプ80と光学センサ洗浄ノズル150とを一体にした車載光学センサ洗浄ノズル210としてもよい。以下、図14を用いて、車載光学センサ洗浄ノズル210の一例について説明する。
図14に示される車載光学センサ洗浄ノズル210は、定容量ポンプ80と同様に構成された定容量ポンプ部212と、光学センサ洗浄ノズル150と同様に構成された光学センサ洗浄ノズル部214と、を含んで構成されている。すなわち、定容量ポンプ部212は、シリンダ82と、第1キャップ100と、第2キャップ102と、ピストン104と、移動機構110と、ポンプインレット130と、ポンプアウトレット132と、第1逆止弁134と、第2逆止弁142と、を含んで構成されている。また、光学センサ洗浄ノズル部214は、シリンダハウジング152と、基端側ハウジング160と、ピストンユニット170と、リターンスプリング178と、を含んで構成させている。そして、光学センサ洗浄ノズル部214では、光学センサ洗浄ノズル150の洗浄液用インレット164Bに対応する部分が、ポンプアウトレット132とされており、ポンプアウトレット132から吐出された洗浄液が、光学センサ洗浄ノズル部214へ直接圧送される構成になっている。これにより、車載光学センサ洗浄ノズル210では、本実施の形態の第3ホースH3が省略されるため、定容量ポンプ部212から光学センサ洗浄ノズル部214へ供給される洗浄液内に空気が侵入することを効果的に抑制することができる。
また、本実施の形態では、車載光学センサ洗浄装置10が気液分離装置30を備えているが、車載光学センサ洗浄装置10において、気液分離装置30を省略してもよい。
また、本実施の形態では、シリンダ82の隔壁88に突起部88Cが形成され、突起部88Cがピストン104の底壁部104Aに当接させる構成になっている。これに代えて、ピストン104の底壁部104Aに突起部88Cを形成して、突起部88Cをシリンダ82の隔壁88に当接させる構成にしてもよい。
また、本実施の形態では、突起部88Cが、高さの低い円柱状に形成されているが、突起部88Cの形状はこれに限らない。例えば、隔壁88のピストン収容部84側の面にディンプル状の窪みを形成して、当該窪みの形成されていない部分を突起部88Cとしてもよい。また、突起部88Cを略球面状に形成してもよい。