〔実施の形態1〕
以下、本発明の実施の一形態について、図1〜図4に基づいて説明する。なお、本実施の形態では、対話機能を有する電子機器として冷蔵庫を例示する。
まず、図1、図2を用いて、本実施の形態の冷蔵庫の概要を説明する。図1は、本実施の形態の冷蔵庫1の外観斜視図である。図2は、上記冷蔵庫1のドアが開かれた状態の外観斜視図である。
図1、図2に示すように、冷蔵庫1は、上部に冷蔵室2が設けられ、冷蔵室2から下方に向かって、調整冷凍室3、野菜室5、および冷凍室6が順に設けられ、調整冷凍室3の横に、製氷室4が設けられている。なお、図1、図2で例示する各室の配置は一例であり、これに限るものではない。
冷蔵室2は、観音開きの2枚の右ドア2Rと左ドア2Lを有している。図1では、右利き用の冷蔵庫を例示しており、向かって右側に位置する右ドア2Rが、向かって左側に位置する左ドア2Lよりも大きく作られている。大きい方の右ドア2Rには、縦長の操作パネル7が設けられている。操作パネル7は、ユーザの指示を入力したり、冷蔵庫1の状態を通知したりするためのユーザ・インターフェースであり、冷蔵庫1に発話させる所定のボタンなども設けられている。
一方、調整冷凍室3、野菜室5、冷凍室6および製氷室4は引き出し式である。なお、説明の便宜上、調整冷凍室3、野菜室5、冷凍室6および製氷室4についても、引き出されている状態をドアが開いていると表現する。
そして、冷蔵庫1は、音声による対話機能を有する対話する家電であり、音声を拾得するマイク(音声取得部)8と、音声を出力するスピーカ(音声出力部)9を備えている。図1、図2では、冷蔵庫1の天面部に位置する、右ドア2Rのヒンジカバー部10に、マイク8とスピーカ9が備えられている構成を例示している。なお、図1,2では、便宜上、スピーカ9をマイク8と同じ形状で示している。また、図1、図2で例示するマイク8およびスピーカ9の配置は一例であり、これに限るものではない。
冷蔵庫1は、冷蔵室2の右ドア2Rあるいは左ドア2L、あるいは調整冷凍室3、野菜室5、冷凍室、製氷室4の各ドアのうちの何れかが開けられたり、操作パネル7の所定のボタンが操作されたりするなどの、予め定められた事象の発生を検知すると、マイク8を起動して対話を開始する。
冷蔵庫1は、マイク8が起動することで、ユーザの発話した音声を取得し、取得した音声の認識結果に応じた発話を行う。なお、音声認識機能は、冷蔵庫1に搭載されていてもよいし、冷蔵庫1と通信ネットワークを介して通信可能なサーバ等に搭載されていてもよい。本実施の形態では、サーバに搭載されている場合を例示する。
また、冷蔵庫1は、開閉センサ17、人感センサ18、および測距センサ19を備えている。開閉センサ17は、冷蔵室2の右ドア2R,左ドア2L、および調整冷凍室3、野菜室5、冷凍室6、製氷室4の各ドアそれぞれに配設されており、それぞれの開閉状態を検出するものである。
冷蔵庫1は、各開閉センサ17の検出結果に基づいて、冷蔵室2の右ドア2R,左ドア2L、および調整冷凍室3、野菜室5、冷凍室6、製氷室4の各ドアの開閉状態を判断し、所定時間を超えて開状態が継続されている場合に、音や音声を発して、開状態が継続していることを通知する。
人感センサ18は、人の存在を検出するセンサであり、存在を検知した人の位置まで検出できるタイプの人感センサである。測距センサ19は、対象物までの距離を測定するものである。これら人感センサ18および測距センサ19は、開閉センサ17のように、冷蔵庫1Aに必ず搭載する必要はないが、人感センサ18あるいは測距センサ19の少なくとも一方を備えることで、冷蔵庫1の近くに人が居る場合に、これを検出して、対話を開始する構成とすることができる。
そして、詳細については後述するが、本実施の形態の冷蔵庫1は、各ドアに配設された開閉センサ17の検出結果を用いてユーザの位置を特定し、特定結果に基づいて、マイク8の感度およびスピーカ9の音量が、ユーザの位置に応じたものとなるように調整するよう構成さている。
次に、図3を用いて、冷蔵庫1の対話機能に係わる要部の構成を説明する。図3は、冷蔵庫1の対話機能に係わる要部の概略構成を示すブロック図である。冷蔵庫1は、図3に示すように、対話機能に係わる要部として、制御部11、記憶部12、通信部13、および上述した操作パネル7、マイク8、スピーカ9、開閉センサ17、人感センサ18、測距センサ19を備えている。制御部11には、マイク制御部(調整部)11a、スピーカ制御部(調整部)11b、および位置特定部11cが構築されている。
制御部11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)や専用プロセッサなどの演算処理部などにより構成されるコンピュータ装置からなり、冷蔵庫1の各部の動作を制御する。
記憶部12は、冷蔵庫1で用いられる各種情報を記憶するもので、ユーザとの対話で発話する音声データや、通信ネットワークを介してネットワーク上のサーバ等からダウンロードした音声データ等を記憶する。
通信部13は、制御部11の制御のもと、通信ネットワークを介してサーバと相互通信を行う。通信部13は、音声認識機能を搭載したサーバに、マイク8が取得した音声の音声データを送信し、サーバから送信される回答用の音声データを受信する。
マイク制御部11aは、マイク8を制御して、マイク8が取得した音声の音声データを作成する。マイク制御部11aは、マイク8を停止させている状態で、マイク8を起動するきっかけとなる予め定められた事象が発生するか、あるいは操作パネル7の所定のボタンが操作されるとマイク8を起動させる。
さらに、本実施の形態では、マイク制御部11aは、後述する位置特定部11cにて特定されたユーザの位置に応じて、ユーザの発した音声を支障なく取得できるように、マイク8の感度を調整する。
スピーカ制御部11bは、スピーカ9を制御して、発話するきっかけとなる予め定められた事象が発生したり、操作パネル7の所定のボタンが操作されたり、サーバから回答用の音声データを受信したりすると、スピーカ9から音声データに応じた音声を発話させる。発話すべき音声データとしては、サーバよりダウンロードしたもの以外に、冷蔵庫1の出庫時から記憶部12に記憶されていたものなどがある。
さらに、本実施の形態では、スピーカ制御部11bは、後述する位置特定部11cにて特定されたユーザの位置に応じて、冷蔵庫1からの音声をユーザが支障なく聞き取れるように、スピーカ9の音量を調整する。
位置特定部11cは、当該冷蔵庫近傍の所定の範囲内におけるユーザの位置を特定する。本実施の形態では、位置特定部11cは、冷蔵室2の右ドア2R,左ドア2L、および調整冷凍室3、野菜室5、冷凍室6、製氷室4の各ドアそれぞれに配設された開閉センサ17の検出結果を用いてユーザの位置を特定する。具体的には、以下の通りである。
(1) 冷蔵室2の右ドア2Rあるいは左ドア2Lの少なくとも何れかが開状態で、他のドアが閉状態である場合は、「ユーザは、冷蔵庫1の正面で立って前を向いている」と特定する。
(2) 調整冷凍室3、製氷室4あるいは野菜室5の何れかのドアが開状態で、他のドアが閉状態である場合は、「ユーザは、冷蔵庫1の正面で少し屈んで下を向いている」と特定する。
(3) 冷凍室6のドアが開状態で、他のドアが閉状態である場合は、「ユーザは、冷蔵庫1の正面でしゃがんでいる、あるいは屈んで下を向いている」と特定する。
(4) 全てのドアが開状態であったり、冷蔵室2の右ドア2Rと冷凍室6のドアのどちらもが開状態であったりと、上記(1)〜(3)に当てはまらない場合は、開状態にあるドアのうち、最も下方に位置するドアに基づいて特定する。
次に、図4を用いて、冷蔵庫1におけるマイク8の感度調整およびスピーカ9の音量調整を、具体的に説明する。
冷蔵庫の場合、マイクの設置位置、および感度のデフォルトは、アクセス頻度の高い冷蔵室に合わせて設定されることが多い。本実施の形態の冷蔵庫1においても、冷蔵室2にアクセスするユーザに合わせて、マイク8は天面部に設置されており、その感度のデフォルトも冷蔵室2にアクセスするユーザが発した音声を支障なく取得できるように設定されている。つまり、冷蔵室2へのアクセス時の状態である、「冷蔵庫1の正面で立って前を向いている」状態に合わせて設定されている。
そのため、そのままの感度では、ユーザが、調整冷凍室3、製氷室4あるいは野菜室5にアクセスし、少し屈んで下を向いている状態では、ユーザの発した音声の取得に支障が出て音声認識率が低下する恐れがある。ユーザが冷凍室6にアクセスし、しゃがんでいる状態ではより一層である。音声認識率が低下すると、円滑に対話することができなくなる。
このようなユーザの位置に応じた不具合はスピーカ9についても同様である。冷蔵庫の場合、スピーカの設定位置、および音量のデフォルトも、アクセス頻度の高い冷蔵室に合わせて設定されることが多い。本実施の形態の冷蔵庫1においても、冷蔵室2にアクセスするユーザに合わせて、スピーカ9は天面部に設置されており、その音量のデフォルトも冷蔵室2にアクセスするユーザに、スピーカ9からの音声が支障なく聞こえるように設定されている。
そのため、そのままの音量では、ユーザが、調整冷凍室3、製氷室4あるいは野菜室5にアクセスし、少し屈んで下を向いている状態では、スピーカ9からの音声がユーザに明確に届かず、聞き取れない恐れがある。ユーザが冷凍室6にアクセスし、しゃがんでいる状態ではより一層である。冷蔵庫1からの音声を聞き取れないと、円滑に対話することができなくなる。
このような問題を解決するために、本実施の形態の冷蔵庫1では、位置特定部11cが各ドアに配設された開閉センサ17(図3参照)の検出結果を用いてユーザの位置を特定し、その結果に基づいて、マイク制御部11aが、ユーザの発した音声を支障なく取得できるようにマイク8の感度を調整し、スピーカ制御部11bが、スピーカ9からの音声をユーザが支障なく聞き取れるようにスピーカ9の音量を調整する。
図4の(a)(b)は、冷蔵庫1のマイク8の感度調整およびスピーカ9の音量調整のイメージを示す図である。図4では、マイク8の感度、スピーカ9の音量を、円(仮想線)の大きさで示している。感度が高い程、音量が大きい程、円が大きい。
図4の(a)は、「ユーザは、冷蔵庫1の正面で少し屈んで下を向いている」との特定結果に基づいて、マイク8の感度およびスピーカ9の音量が、通常のレベル1から1段階上のレベル2へと引き上げられ様子を示している。
これにより、ユーザが冷蔵庫1の正面で少し屈んで下を向いていたとしても、冷蔵庫1は、ユーザの音声を支障なく取得できると共に、ユーザが支障なく聞き取れる音量で音声を出力することができる。
図4の(b)は、「ユーザは、冷蔵庫1の正面でしゃがんでいる、あるいは屈んで下を向いている」との特定結果に基づいて、マイク8の感度およびスピーカ9の音量が、通常のレベル1から2段階上のレベル3へと引き上げられた様子を示している。
これにより、ユーザが冷蔵庫1の正面でしゃがんでいたとしても、冷蔵庫1は、ユーザの音声を支障なく取得できると共に、ユーザが支障なく聞き取れる音量で音声を出力することができる。
なお、言うまでもないが、「ユーザは、冷蔵庫1の正面で立って前を向いている」と特定された場合は、マイク8の感度もスピーカ9の音量も調整する必要がないため、通常のレベル1もままとなる。
また、本実施の形態では、ユーザの位置に応じてマイク8の感度およびスピーカ9の音量を予め設定されているレベルへと引き上げる構成を例示したが、ユーザの位置に応じたマイク8の感度およびスピーカ9の音量は、操作パネル7を利用して、ユーザが適宜設定する構成としてもよい。また、冷蔵庫1が、スマートフォンなどの通信端末装置と紐付けられている場合は、ユーザの位置に応じたマイク8の感度およびスピーカ9の音量を、通信端末装置を用いて、アプリケーションのユーザーメニュー設定等から適宜設定する構成としてもよい。
また、本実施の形態では、ユーザの位置に応じて、マイク8の感度とスピーカ9の音量との両方を調整する構成を例示したが、マイク8の感度あるいはスピーカ9の音量の何れか一方のみを調整する構成であってもよい。以下に示す他の実施の形態においても同様である。
また、本実施の形態では、冷蔵庫1に対するユーザ位置を、上部(冷蔵室2)、中部(調整冷凍室3、製氷室4、野菜室5)、下部(冷凍室6)の3つに分けて細かく調整したが、下部(冷凍室6)についてのみ調整する構成であってもよい。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施形態について説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図5は、本実施の形態の電子機器である冷蔵庫1Aの正面図である。図5に示すように、冷蔵庫1Aでは、天面部の右側(向かって右側)にマイク8Rおよびスピーカ9Rが設けられると共に、天面部の左側(向かって左側)に、マイク8Lおよびスピーカ9Lが設けられている。
このようにマイクおよびスピーカがそれぞれ2個、左右に分かれて搭載されている構成では、音声取得および音声出力のそれぞれに、左右の指向性を持たせることができる。
つまり、右側のマイク8Rの感度を上げ、左側のマイク8Lの感度を下げることで、全体的な音声取得の指向性を右寄りにすることができる。逆に、右側のマイク8Rの感度を下げ、左側のマイク8Lの感度を上げることで、全体的な音声取得の指向性を左寄りにすることができる。
音声出力の指向性についても同様で、右側のスピーカ9Rの音量を上げ、左側のスピーカ9Lの音量を下げることで、全体的な音声出力の指向性を右寄りにすることができる。逆に、右側のスピーカ9Rの音量を下げ、左側のスピーカ9Lの音量を上げることで、全体的な音声出力の指向性を左寄りにすることができる。
そして、本実施の形態の冷蔵庫1Aでは、ユーザの位置を上下方向に特定するだけでなく左右方向についても特定し、ユーザが左側あるいは右側に寄っていると特定した場合には、音声取得および音声出力の各指向性を特定結果に合わせる。この点が、実施の形態1の冷蔵庫1と相違する。以下、これについて具体的に説明する。
冷蔵庫1Aにおける位置特定部11cは、各ドアの開閉センサ17の検出結果を用いて、ユーザの位置を以下のように特定する。
(i) 冷蔵室2の右ドア2Rが開状態で、他のドアが閉状態である場合は、「ユーザは、冷蔵庫1Aの正面右側に立って前を向いている」と特定する。
(ii) 冷蔵室2の左ドア2Lが開状態で、他のドアが閉状態である場合は、「ユーザは、冷蔵庫1Aの正面左側に立って前を向いている」と特定する。
(iii) 調整冷凍室3のドアが開状態で、他のドアが閉状態である場合は、「ユーザは、冷蔵庫1Aの正面右側で少し屈んで下を向いている」と特定する。
(iv) 製氷室4のドアが開状態で、他のドアが閉状態である場合は、「ユーザは、冷蔵庫1Aの正面左側で少し屈んで下を向いている」と特定する。
(v) 野菜室5のドアが開状態で、他のドアが閉状態である場合は、「ユーザは、冷蔵庫1Aの正面中央で少し屈んで下を向いている」と特定する。
(i) 冷凍室6のドアが開状態で、他のドアが閉状態である場合は、「ユーザは、冷蔵庫1Aの正面中央でしゃがんでいる、あるいは屈んで下を向いている」と特定する。
(vii) 全てのドアが開状態であったり、冷蔵室2のドア2Rと冷凍室6のドアのどちらもが開状態であったりと、上記(i)〜(vii)に当てはまらない場合は、開状態にあるドアのうち、最も下方に位置するドアを基準にとし、開状態にあるドアの左右が揃っている場合(例えば、右ドア2Rと調整冷凍室3が開状態)を除いて、ユーザは中央に位置していると特定する。
そして、マイク制御部11aが、位置特定部11cにて特定されたユーザの位置に応じて、ユーザの発した音声を支障なく取得できるように、マイク8の感度、あるいは感度と指向性を調整する。また、スピーカ制御部11bが、位置特定部11cにて特定されたユーザの位置に応じて、冷蔵庫1Aからの音声をユーザが支障なく聞き取れるように、スピーカ9の音量、あるいは音量と指向性を調整する。
例えば、位置特定部11cにて、「ユーザは、冷蔵庫1Aの正面右側に立って前を向いている」と特定されると、マイク制御部11aは、右側のマイク8Rの感度をデフォルトから上げる一方、左側のマイク8Lの感度をデフォルトから下げて、音声取得の指向性を右寄りにする。同様に、スピーカ制御部11bは、右側のスピーカ9Rの音量を上げ、左側のスピーカ9Lの音量を下げて、音声出力の指向性を右寄りにする。
これにより、冷蔵庫1Aの正面右側に立っているユーザの発した音声の音声認識率を、指向性をデフォルト(中央寄り)のままとした場合よりも高めることができる。また、冷蔵庫1Aの正面右側に立っているユーザにおける、冷蔵庫1Aが発した音声の聞き取りやすさを、指向性をデフォルト(中央寄り)のままとした場合よりも高めることができる。
また、位置特定部11cにて、「ユーザは、冷蔵庫1Aの正面右側で少し屈んで下を向いている」と特定されると、マイク制御部11aは、右側のマイク8Rの感度をデフォルトから上げる一方、左側のマイク8Lの感度をデフォルトから下げて、音声取得の指向性を右寄りにする。それと共に、マイク制御部11aは、右側のマイク8Rの感度を、「ユーザは、冷蔵庫1Aの正面右側に立って前を向いている」と特定された場合よりも上げて、音声取得の全体的な感度を上げる。同様に、スピーカ制御部11bは、右側のスピーカ9Rの音量を上げ、左側のスピーカ9Lの音量を下げて、音声出力の指向性を右寄りにする。それと共に、スピーカ制御部11bは、右側のスピーカ9Rの音量を、「ユーザは、冷蔵庫1Aの正面右側に立って前を向いている」と特定された場合よりも上げて、音声出力の全体的な音量を上げる。
これにより、ユーザが冷蔵庫1Aの正面右側で少し屈んで下を向いていたとしても、冷蔵庫1は、ユーザの音声を支障なく取得できると共に、ユーザが支障なく聞き取れる音量で音声を出力することができる。
また、位置特定部11cにて、「ユーザは、冷蔵庫1Aの正面中央でしゃがんでいる、あるいは屈んで下を向いている」と特定されると、マイク制御部11aは、右側および左側のマイク8R,8Lの感度を共にデフォルトから上げる。同様に、スピーカ制御部11bは、右側および左側のスピーカ9R,9Lの音量をデフォルトから上げる。この場合、右側および左側のマイク8R,8Lの感度を共に上げることで、音声取得の指向性は中央寄りのままである。同様に、右側および左側のスピーカ9R,9Lの音量を共に上げることで、音声取得の指向性も中央寄りのままである。
これにより、ユーザが冷蔵庫1Aの正面中央でしゃがんでいる、あるいは屈んで下を向いていたとしても、冷蔵庫1Aは、ユーザの音声を支障なく取得できると共に、ユーザが支障なく聞き取れる音量で音声を出力することができる。
なお、本実施の形態でも、ユーザの位置に応じて、マイク8の感度および指向性とスピーカ9の音量および指向性の両方を調整する構成を例示したが、マイク8の感度および指向性あるいはスピーカ9の音量および指向性の何れか一方のみを調整する構成であってもよい。
また、本実施の形態では、冷蔵庫1に対するユーザ位置を、上部(冷蔵室2)、中部(調整冷凍室3、製氷室4、野菜室5)、下部(冷凍室6)の3つに分けと共に、右側(右ドア2R、調整冷凍室3)、左側(左ドア2L、製氷室4)の2つに分けて細かく調整したが、右側(右ドア2R、調整冷凍室3)、左側(左ドア2L、製氷室4)、および下部(冷凍室6)についてのみ調整する構成であってもよい。
また、本実施の形態では、マイクおよびスピーカをそれぞれ複数とし、左右に分けて搭載し、左右の指向性を持たせる構成としたが、上下に分けて搭載し、上下の指向性を持たせる構成とすることもできる。
また、本実施の形態では、マイク8R,8Lおよびスピーカ9R,9Lは、電子機器の本体側に設けられる構成としたが、マイク8R,8Lおよびスピーカ9R,9Lは、右ドア2R,左ドア2Lに設けられていてもよい。但し、その場合は、ドアを開けることで、そのドアに設けられたマイクは音を拾い難くなり、スピーカの音はユーザに届き難くなる。したがって、右ドア2Rが開かれた場合は、左ドア2Lの上に位置する左側のマイク8Lの感度および左側のスピーカ9Lの音量を上げればよい。
〔実施の形態3〕
本発明の他の実施形態について説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
本実施の形態の電子機器である冷蔵庫1Bは、冷蔵庫1Aと同様に、マイクおよびスピーカがそれぞれ2個、左右に分かれて搭載されている構成であり、音声取得および音声出力のそれぞれに、左右の指向性を持たせることができる(図5参照)。
冷蔵庫1Aとの違いは、位置特定部11cにあり、冷蔵庫1Bの位置特定部11cは、各ドアの開閉センサ17の検出結果ではなく、人感センサ18あるいは測距センサ19あるいはその両方の検出結果を用いて、ユーザの位置を特定する。この点が、実施の形態2の冷蔵庫1Aと相違する。
各ドアの開閉センサ17の検出結果を用いてユーザの位置を特定する場合、上述したように、複数のドアが同時に開状態にある場合など、ユーザの位置を正確に特定することができない。これに対し、人感センサ18および測距センサ19は、ユーザの人体を直接見てユーザの存在、あるいはユーザまでの距離を検出するので、複数のドアが同時に開状態にある場合でも、ユーザの位置を正確に特定することができる。
また、開閉センサ17の検出結果を用いて行うユーザ位置の特定は、各ドアに対するユーザのアクセス状態に基づいてユーザ位置を推定するものである。したがって、想定している状態とは異なる状態でユーザがアクセスすると、実際のユーザの位置と特定結果との間にずれが生じる。このような場合も、ユーザの人体を直接見て特定することで、ユーザの位置を正確に特定することができる。
これにより、本実施の形態の冷蔵庫1Bは、冷蔵庫1,1Aよりも、マイク8の感度あるいは感度と指向性、およびスピーカ9の音量あるいは音量と指向性を、より正確にユーザの位置に応じたものに調整することができる。
しかも、人感センサ18あるいは測距センサ19を用いることで、冷蔵庫1Bにアクセスしておらず、冷蔵庫1B近傍のコンロ等で操作するユーザの存在を検知してその位置を特定することができる。
これにより、ユーザが冷蔵庫1Bに対してアクセスしていない状態でも、マイク8の感度およびスピーカ9の音量を調整して、冷蔵庫1Bの近傍の所定の範囲内に居るユーザと円滑な対話を行うことができる。ここでの冷蔵庫1B近傍の所定の範囲内とは、人感センサ18あるいは測距センサ19の検出可能領域内の、ユーザが冷蔵庫1Bとの対話を試みると想定される例えば冷蔵庫1Bから3m以内の範囲である。また、冷蔵庫1Bを操作しながらの対話であれば、例えば冷蔵庫1Bから1m以内の範囲である。このような範囲は、一概に決まるものではなく、電子機器の大きさや、電子機器の設置場所、電子機器の使い方などによって設定すさる。
〔実施の形態4〕
本発明の他の実施形態について説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図6は、本実施の形態の冷蔵庫1Cの概略正面図である。図6に示すように、本実施の形態の電子機器である冷蔵庫1Cは、冷蔵室2の右ドア2R,左ドア2L、および調整冷凍室3、製氷室4、野菜室5、冷凍室6の各ドアに応じて、開閉センサ17と共に、マイク8およびスピーカ9が設けられている。なお、マイク8およびスピーカ9は、ドア側ではなく冷蔵庫1Cの本体側に取り付けられている。
冷蔵庫1Cの位置特定部11cは、各ドアの開閉センサ17の検出結果にてユーザの位置を特定すると、開状態にあるドアに対応するマイク8およびスピーカ9のみ有効とし、他のドアに対応するマイク8およびスピーカ9を無効とする。これらの点が、実施の形態1、2の冷蔵庫1、1Aと相違する。
このように、ユーザが実際に操作しているドアに対応するマイク8およびスピーカ9のみ有効とすることで、最も感度が良い状態で音声認識を行うことができると共に、最もユーザに近い位置で音声を出力することができる。
〔実施の形態5〕
本発明の他の実施形態について説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図7は、本実施の形態の電子機器である加熱調理器30の正面図である。図7に示すように、加熱調理器30は、前面にドア31を有し、加熱調理器30の本体側の、向かって上部右側にマイク8およびスピーカ9Rが設けられている。また、マイク8およびスピーカ9Rの上に人感センサ18および測距センサ19が設けられ、マイク8およびスピーカ9Rの下に操作パネル7が設けられている。ドア31には、開閉センサ17も設けられている。
加熱調理器30では、実施の形態3の冷蔵庫1Bと同様に、位置特定部(図示せず)が、人感センサ18あるいは測距センサ19あるいはその両方の検出結果からユーザの位置を特定する。そして、マイク制御部(図示せず)およびスピーカ制御部(図示せず)が、特定されたユーザの位置に応じた値となるように、マイク8の感度およびスピーカ9の音量を調整する。
例えば、特定したユーザの位置が、加熱調理器30を直接操作しているような近くの場合は、マイク8の感度およびスピーカ9の音量はデフォルトのままとする。なお、加熱調理器30を直接操作しているかどうかは、開閉センサ17の検出結果や、操作パネル7の入力検出からも判断できる。
一方、特定したユーザの位置が、加熱調理器30から離れた、例えばコンロ前などに居る場合は、マイク8の感度を上げると共にスピーカ9の音量を上げる。マイク8の感度の上げ幅、およびスピーカ9の音量の上げ幅は、加熱調理器30からユーザまでの距離に応じて調整する。
これにより、ユーザが加熱調理器30に対してアクセスしていない状態でも、マイク8の感度およびスピーカ9の音量を調整して、加熱調理器30の近傍の所定の範囲内に居るユーザと円滑な対話を行うことができる。
この場合も、加熱調理器30近傍の所定の範囲内とは、人感センサ18あるいは測距センサ19の検出可能領域内の、ユーザが加熱調理器30との対話を試みると想定される例えば加熱調理器30から3m以内の範囲である。また、加熱調理機30を操作しながらの対話であれば、例えば加熱調理機30から1m以内の範囲である。
〔実施の形態6〕
本発明の他の実施形態について説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図8は、本実施の形態の電子機器である加熱調理器30Aの正面図である。図8に示すように、加熱調理器30Aは、本体側の上部の、向かって右側にマイク8Rおよびスピーカ9Rが設けられると共に、向かって左側にマイク8Lおよびスピーカ9Lが設けられている。
このようにマイクおよびスピーカがそれぞれ2個、左右に分かれて搭載されている構成とすることで、実施の形態1の冷蔵庫1Aと同様に、音声取得および音声出力のそれぞれに、左右の指向性を持たせることができる。
加熱調理器30Aでは、実施の形態3の冷蔵庫1Bと同様に、位置特定部(図示せず)が、人感センサ18あるいは測距センサ19あるいはその両方の検出結果からユーザの位置を特定する。そして、マイク制御部(図示せず)が、特定されたユーザの位置に応じた値となるように、マイク8の感度あるいは感度および指向性を調整し、およびスピーカ制御部(図示せず)が、スピーカ9の音量あるいは音量および指向性を調整する。
例えば、特定しユーザの位置が、加熱調理器30Aを直接操作しているような近くの場合は、マイク8の感度およびスピーカ9の音量はデフォルトのままとする。音声取得部の指向性および音声取得の指向性は、共に中央寄りのままである。
一方、特定したユーザの位置が、加熱調理器30Aから離れた、例えば向かって右側のコンロ前などにいる場合は、右側のマイク8Rの感度をデフォルトから上げる一方、左側のマイク8Lの感度をデフォルトから下げて、音声取得の指向性を右寄りにする。同様に、右側のスピーカの音量を上げ、左側のスピーカ9Lの音量を下げて、音声出力の指向性を右寄りにする。
〔実施の形態7〕
本発明の他の実施形態について説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図9は、本実施の形態の電子機器である洗濯機40の外観斜視図である。図9に示すように、洗濯機40は、前面にドア31を有し、洗濯機40の本体側の、向かって上部中央に操作パネル7と、マイク8およびスピーカ9Rとが設けられている。また、向かって上部右側に人感センサ18および測距センサ19が設けられている。ドア41には、開閉センサ17も設けられている。
洗濯機40では、実施の形態3の冷蔵庫1Bと同様に、位置特定部(図示せず)が、人感センサ18あるいは測距センサ19あるいはその両方の検出結果からユーザの位置を特定する。そして、マイク制御部(図示せず)およびスピーカ制御部(図示せず)が、特定されたユーザの位置に応じた値となるように、マイク8の感度およびスピーカ9の音量を調整する。
例えば、特定したユーザの位置が、洗濯機40を直接操作しているような近くの場合は、マイク8の感度およびスピーカ9の音量はデフォルトのままとする。なお、洗濯機40を直接操作しているかどうかは、開閉センサ17の検出結果や、操作パネル7の入力検出からも判断できる。
一方、特定したユーザの位置が洗濯機40から離れた、例えば洗面台の前などに居る場合は、マイク8の感度を上げると共にスピーカ9の音量を上げる。マイク8の感度の上げ幅、およびスピーカ9の音量の上げ幅は、洗濯機40からユーザまでの距離に応じて調整する。
これにより、ユーザが洗濯機40に対してアクセスしていない状態でも、マイク8の感度およびスピーカ9の音量を調整して、洗濯機40の近傍の所定の範囲内に居るユーザと円滑な対話を行うことができる。
この場合も、洗濯機40近傍の所定の範囲内とは、人感センサ18あるいは測距センサ19の検出可能領域内の、ユーザが洗濯機40との対話を試みると想定される、例えば洗濯機40から3m以内の範囲である。また、洗濯機40を操作しながらの対話であれば、例えば洗濯機40から1m以内の範囲である。
また、洗濯機40のように、稼働中に運転音を出す電子機器の場合は、マイク制御部(図示せず)は、マイク8が拾った音声から音声データを生成するに当たり切り出す音声レベルを調整して、動作音による影響を抑制するようになっている。
図10は、マイク制御部における音声レベルの切出しを説明する図面である。自動設定される切出しレベルは、環境騒音レベルからの相対的なdB値となる。洗濯機40の稼働時(洗濯や乾燥運転中)や周囲騒音の大きい状態では、SN比が低いため、閾値(相対dB)は小さくする。一方、洗濯機40の非稼働時や周囲騒音の小さい静かな状態では、小さな物音も拾い易くなるため、切出しレベルの最低値(絶対値)を設ける。これにより、囁き声を認識しなくなる。
実施の形態5,6の加熱調理器30,30Aが、稼働中に運転音を出す場合は、このようなマイク制御部における音声レベルの切出しを調整する構成を採用することが好ましい。
〔実施の形態8〕
本発明の他の実施形態について説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図11は、本実施の形態の電子機器である洗濯機40Aの外観斜視図である。図11に示すように、洗濯機40Aは、本体側の上部の、向かって右側にマイク8Rおよびスピーカ9Rが設けられると共に、向かって左側にマイク8Lおよびスピーカ9Lが設けられている。人感センサ18および測距センサ19は、上部中央の操作パネル7に設けられている。
このようにマイクおよびスピーカがそれぞれ2個、左右に分かれて搭載されている構成とすることで、実施の形態1の冷蔵庫1Aと同様に、音声取得および音声出力のそれぞれに、左右の指向性を持たせることができる。
洗濯機40Aでは、実施の形態3の冷蔵庫1Bと同様に、位置特定部(図示せず)が、人感センサ18あるいは測距センサ19あるいはその両方の検出結果からユーザの位置を特定する。そして、マイク制御部(図示せず)が、特定されたユーザの位置に応じた値となるように、マイク8の感度あるいは感度および指向性を調整し、およびスピーカ制御部(図示せず)が、スピーカ9の音量あるいは音量および指向性を調整する。
例えば、特定しユーザの位置が、洗濯機40Aを直接操作しているような近くの場合は、マイク8の感度およびスピーカ9の音量はデフォルトのままとする。音声取得部の指向性および音声取得の指向性は、共に中央寄りのままである。
一方、特定したユーザの位置が、洗濯機40Aから離れた、例えば向かって右側の洗面台前などにいる場合は、右側のマイク8Rの感度をデフォルトから上げる一方、左側のマイク8Lの感度をデフォルトから下げて、音声取得の指向性を右寄りにする。同様に、右側のスピーカの音量を上げ、左側のスピーカ9Lの音量を下げて、音声出力の指向性を右寄りにする。
〔実施の形態9〕
本発明の他の実施形態について説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図12は、本実施の形態の電子機器である洗濯機40Bの外観斜視図である。図12に示すように、洗濯機40Bは、本体側の上部にマイク8およびスピーカ9と、操作パネル7が設けられて、ドア41には開閉センサ17も設けられている。人感センサ18および測距センサ19は設けられていない。
洗濯機40Bでは、位置特定部(図示せず)は、操作パネル7の入力検出から、ユーザの位置が洗濯機40Bを直接操作している位置と特定する。その場合は、マイク8の感度およびスピーカ9の音量はデフォルトのままとする。
一方、位置特定部(図示せず)は、開閉センサ17の検出結果から、ユーザの位置が、洗濯機40Bの洗濯槽に、洗濯物を出し入れしている位置、つまり、「しゃがんでいる、あるいは屈んで下を向いている」と特定する。その場合は、マイク8の感度を上げると共にスピーカ9の音量を上げる。
〔実施の形態10〕
実施の形態1から9にて説明した冷蔵庫1〜1C、加熱調理器30,30A、洗濯機40〜40Bにおける、マイク制御部11a、スピーカ制御部11b、位置特定部11cは、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェア的に実現してもよい。
後者の場合、冷蔵庫1〜1C、加熱調理器30,30A、洗濯機40〜40Bは、それぞれ、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラム及び各種データがコンピュータ(又はCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)又は記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)等を備えている。そして、コンピュータ(又はCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路等を用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
また、ここでは、電子機器として、冷蔵庫、加熱調理器、洗濯機を例示したが、その他の電子機器にも適用できることは言うまでもない。
本発明は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能であり、異なる実施の形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施の形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施の形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る電子機器(冷蔵庫1〜1C、加熱調理器30,30A、洗濯機40〜40B)は、音声取得部(マイク8)および音声出力部(スピーカ9)を備え、音声を取得し、取得した音声に応じて発話する対話機能を有する電子機器であって、当該電子機器近傍の所定の範囲内におけるユーザの位置を特定する位置特定部11cと、前記位置特定部11cにて特定されたユーザの位置に応じた値となるように、前記音声取得部の感度、あるいは前記音声出力部の音量、あるいはその両方を調整する調整部(マイク制御部11a,スピーカ制御部11b)と、を備える。
これによれば、位置特定部が、当該電子機器近傍の所定の範囲内におけるユーザの位置を特定し、調整部が、位置特定部にて特定されたユーザの位置に応じた値となるように、音声取得部の感度、あるいは音声出力部の音量、あるいはその両方を調整する。
これにより、音声取得部の感度、あるいは音声出力部の音量は、電子機器と対話するユーザの位置に応じたものとなり、ユーザと円滑に対話することが可能となる。
本発明の態様2に係る電子機器(冷蔵庫1A、加熱調理器30A、洗濯機40A)は、さらに、前記音声取得部および前記音声出力部はそれぞれ複数備えられており、前記調整部は、複数の前記音声取得部の感度を異ならせる、あるいは複数の前記音声出力部の音量を異ならせる、あるいはその両方を行うことで、音声の取得あるいは音声の出力あるいはその両方に指向性を持たせる構成とすることもできる。
これによれば、調整部が、位置特定部にて特定されたユーザの位置に応じた値となるように、音声の取得あるいは音声の出力あるいはその両方に指向性を持たせて調整する。これにより、より一層、ユーザと円滑に対話することが可能となる。
本発明の態様3に係る電子機器(冷蔵庫1A,1B)は、さらに、当該電子機器の操作時に開閉される複数のドア(右ドア2R,左ドア2L、調整冷凍室3、野菜室5、冷凍室、製氷室4の各ドア)のうちの何れかが開けと、複数の前記ドアそれぞれに設けられたドアの開閉状態を検出する開閉センサ17と、を備え、前記位置特定部は、前記開閉センサによる検出結果に基づいて、操作されたドアの位置からユーザの位置を特定する構成である。
例えば冷蔵庫のように、複数のドアがあり、各ドアに開閉センサが設けられている構成では、元から備えられている開閉センサを用いることで、別途センサ等を設けることなく、位置特定部を実現できる(本発明の態様5に係る電子機器に相当)。
本発明の態様4に係る電子機器(冷蔵庫1B、加熱調理器30,30A、洗濯機40,40A)は、さらに、ユーザの位置を検出可能な人感センサ18、あるいは測距センサ19、あるいはその両方を備え、前記位置特定部11cは、人感センサ18あるいは測距センサ19あるいはその両方の検出結果に基づいてユーザの位置を特定する構成とすることができる。
人感センサ18および測距センサ19は、ユーザの人体を直接見てユーザの存在、あるいはユーザまでの距離を検出するので、ユーザの位置を正確に特定することができる。これにより、音声取得部の感度あるいは感度と指向性、音声出力部の音量あるいは音量と指向性を、より正確にユーザの位置に応じたものに調整することができ、より一層、ユーザと円滑に対話することが可能となる。