以下、本発明の電子部品供給システムを具体化した一実施形態について図面を参照して説明する。
(1.電子部品供給システム1の構成)
図1に示すように、本実施形態の電子部品供給システム1は、基板の搬送及び複数の作業、即ち半田印刷、部品装着、リフロー等を順次実行することにより当該基板上に部品を実装するシステムである。電子部品供給システム1は、複数の生産ライン(図1においては2つの生産ライン2A,2Bのみを図示)と、ホストコンピュータ3と、保管場所側装置4と、スプライシングユニット5等を備えて構成されている。生産ライン2A,2Bは、同様の構成となっているため、以下の説明では、生産ライン2Aについて主に説明し、生産ライン2Bについての説明を適宜省略する。なお、電子部品供給システム1は、1つの生産ライン2Aのみを備えた構成でもよい。
本実施形態の生産ライン2Aは、半田印刷装置11、複数の電子部品装着機13、装着検査装置14及びリフロー装置15等がこの順で上流側から下流側に向かって連結配置されている。生産ライン2Aを構成する各装置11〜15等は、ホストコンピュータ3によって統括制御可能なように、通信ネットワーク6を経由して相互に接続されている。
半田印刷装置11の上流側には、実装対象の基板を半田印刷装置11内に搬入するための基板搬入装置111が付設されている。半田印刷装置11は、基板搬入装置111を経由して供給された基板に対し部品接合用の半田印刷が可能に構成されている。
複数の電子部品装着機13は、半田印刷装置11によって半田印刷された後の基板上への電子部品の装着が可能に構成されている。なお、本実施形態の生産ライン2Aでは、複数の電子部品装着機13を備えた構成としたが、1台の電子部品装着機13を備えた構成としてもよい。
装着検査装置14は、電子部品装着機13によって電子部品を装着した基板について検査し、不良基板の判別が可能に構成されている。リフロー装置15は、装着検査装置14によって装着が良好であると判定された基板を所定温度で加熱し、基板に印刷された半田ペーストを溶融固化させることにより、基板への電子部品の半田接合が可能に構成されている。
ホストコンピュータ3は、例えば、生産ライン2A,2Bごとに対応して設けられ、各生産ライン2A,2Bを統括管理している。ホストコンピュータ3は、主として、CPUや各種メモリ、制御回路により構成され、記憶装置3Aを備えている。記憶装置3Aは、例えば、ハードディスク装置などの光学式ドライブ装置、又はフラッシュメモリなどにより構成されている。記憶装置3Aには、例えば、各装置11〜15を制御するための制御プログラムや、基板を計画通りに生産するためのジョブデータD1(図6参照)などの他に、管理データD2(図6参照)が記憶されている。ホストコンピュータ3は、記憶装置3Aから制御プログラムを読み込んで実行し、管理対象の生産ライン2A,2Bを構成する各装置11〜15等の統括制御が可能に構成されている。
ジョブデータD1は、例えば、半田印刷装置11によって基板に印刷する配線パターン、電子部品装着機13によって基板に装着する電子部品の位置・順番、及び基板を何枚生産するのかを示す生産計画などを設定したデータである。ホストコンピュータ3は、通信ネットワーク6を介してジョブデータD1を半田印刷装置11や電子部品装着機13に送信する。半田印刷装置11は、ジョブデータD1に従って配線パターンを印刷する。電子部品装着機13は、ジョブデータD1に従って基板に電子部品を装着する。また、電子部品装着機13は、装着されているテープフィーダ30から供給可能な電子部品の部品コードや供給可能な電子部品の最大数、供給した(使用した)電子部品の数などの部品情報をテープフィーダ30やリール32の識別情報(図3に示すフィーダID39やバーコード38)と共に取得してホストコンピュータ3へ送信する。ホストコンピュータ3は、電子部品装着機13から受信した部品情報をフィーダID39等に関連付けてテープフィーダ30やリール32ごとに記憶(管理)し、各テープフィーダ30において部品切れが生じる時刻を演算可能となっている。
また、管理データD2は、例えば、生産ライン2A,2Bのどの電子部品装着機13のどのスロットS1〜Sn(図2参照)にテープフィーダ30(図3参照)やリール32が配置されているのかを示すデータである。各生産ライン2A,2Bのホストコンピュータ3は、各電子部品装着機13に装着されたテープフィーダ30のフィーダID39(図3参照)、そのテープフィーダ30に装填されたリール32のバーコード38、及びリール32に巻回されたキャリアテープ31の電子部品の部品コードを関連付けて管理データD2として記憶装置3Aに記憶させる。ここでいう「部品コード」とは、例えば、製造メーカ等が設定する部品の型番である。
また、ホストコンピュータ3は、通信部3B(図6参照)を介して通信ネットワーク7に接続されている。ホストコンピュータ3は、通信ネットワーク7を介して、他のホストコンピュータ3、保管場所側装置4、及びスプライシングユニット5と通信可能となっている。
保管場所側装置4は、補給用のテープフィーダ30やリール32を保管する保管庫(図示略)に設けられている。保管場所側装置4は、例えば、パーソナルコンピュータであり、主として、CPUや各種メモリ、制御回路により構成されている。保管場所側装置4は、例えば、保管庫に新たに納品されたリール32に電子部品の部品コードと関連付けたバーコード38(図3参照)を付与し、バーコード38を表示するシールを、プリンタ(図示略)によって印刷する。保管庫の作業者は、印刷されたバーコード38のシールをリール32に貼り付ける。なお、保管場所側装置4は、印刷するシールにバーコード38の情報に加え、部品コードを付加してもよい。
また、保管場所側装置4は、バーコード38を検出するバーコードリーダ4Aを備えている。例えば、保管庫の作業者は、保管庫から補給用のリール32を生産ライン2A,2Bのリール置き場まで持ち出す。あるいは、スプライシングユニット5の作業者は、保管庫から補給用のリール32をリールバケット51(図4参照)に入れて持ち出す。この際に、作業者は、バーコードリーダ4Aによって持ち出すリール32のバーコード38を読み込む。保管場所側装置4は、通信ネットワーク7を経由してホストコンピュータ3と相互に接続されている。ホストコンピュータ3は、保管場所側装置4から受信するデータに基づいて、保管庫から持ち出されたリール32についての情報を管理することができる。
(2.電子部品装着機13の構成)
次に、電子部品装着機13の構成について説明する。図2に示すように、電子部品装着機13は、基板搬送装置21と、部品供給装置22と、部品移載装置23とを備えている。以下の説明では、電子部品装着機13の水平幅方向(図2の左右方向)をX軸方向とし、電子部品装着機13の水平奥行き方向(図2の上下方向)をY軸方向とし、X軸方向及びY軸方向に垂直な方向をZ軸方向とする。
基板搬送装置21は、ベルトコンベアなどにより構成され、基板Bdを搬送方向(本実施形態においてはX軸方向)へと順次搬送する。基板搬送装置21は、電子部品装着機13の機内における所定の位置に基板Bdを位置決めする。そして、基板搬送装置21は、電子部品装着機13による装着処理が実行された後に、基板Bdを電子部品装着機13の機外に搬出する。
部品供給装置22は、基板Bdに装着される電子部品を供給位置Psに供給する。部品供給装置22は、X軸方向に並んで配置された複数のスロットS1〜Snを有する。複数のスロットS1〜Snには、テープフィーダ30が着脱可能にそれぞれ装着される。また、複数のスロットS1〜Snには、互いを識別するためのスロット番号が設定されている。部品供給装置22は、テープフィーダ30によりキャリアテープ31(図3参照)を送り移動させて、テープフィーダ30の先端側(図2の上側、図3の左側)に位置する供給位置Psに電子部品を供給する。
部品移載装置23は、ヘッド駆動装置23Aと、移動台23Bと、装着ヘッド23Cとを備えている。ヘッド駆動装置23Aは、直動機構により移動台23BをXY軸方向に移動可能に構成されている。装着ヘッド23Cは、移動台23Bに固定されている。従って、装着ヘッド23Cは、移動台23Bの移動とともに、X軸方向及びY軸方向に移動可能に構成されている。
また、装着ヘッド23Cには、図示しない複数の吸着ノズルが着脱可能に設けられている。装着ヘッド23Cは、Z軸と平行な軸回りに回転可能に、且つ昇降可能に各吸着ノズルを支持する。各吸着ノズルは、装着ヘッド23Cに対する昇降位置や角度、負圧の供給状態を制御される。各吸着ノズルは、負圧を供給されることにより、テープフィーダ30の供給位置Psに供給される電子部品を吸着して保持する。
(2−1.テープフィーダ30の構成)
図3に示すように、テープフィーダ30は、キャリアテープ31を巻回したリール32が装填されている。キャリアテープ31には、所定のピッチで電子部品が収容されている。リール32は、テープフィーダ30のフィーダ本体34によって保持され、テープフィーダ30に対して着脱可能に取り付けられている。
テープフィーダ30には、定量送り機構33が内蔵されている。定量送り機構33は、フィーダ本体34に回転可能に支承されキャリアテープ31の送り穴(図示略)に係合するスプロケット35と、スプロケット35を1ピッチ分ずつ回転させるモータ(図示略)を備えている。テープフィーダ30のレール37は、リール32から送り出されるキャリアテープ31を下方から支持して搬送路を構成する。スプロケット35は、レール37の下方に配置され、レール37に形成された窓部からレール37の上面側に一部が突出しており、キャリアテープ31の送り穴に突出部分を係合可能に構成されている。スプロケット35は、レール37上のキャリアテープ31を供給位置Psに引き込むように駆動する。
定量送り機構33は、リール32に巻回されたキャリアテープ31をスプロケット35によって定量ずつ送り出して、電子部品をテープフィーダ30の先端部に設けられた供給位置Psに1個ずつ供給する。テープフィーダ30は、供給位置Psにおいて電子部品を取り出し可能に供給する。
また、バーコード38は、リール32を識別するための識別情報である。上記したようにバーコード38は、例えば、電子部品の部品コードをリール32に関連付けて登録する処理を保管場所側装置4(図1参照)において実施する際に付与される。また、フィーダID39は、テープフィーダ30を識別するための識別情報であり、例えば、バーコードである。なお、リール32やテープフィーダ30を識別するための識別情報は、バーコードに限らず、例えば2次元コードでもよい。また、RFIDのような無線タグを用いてリール32やテープフィーダ30を識別してもよい。
(3.スプライシングユニット5の構成)
図4は、スプライシングユニット5の全体の斜視図を示している。図4に示すように、スプライシングユニット5は、台車部41と、本体部42とを備えている。台車部41は、4つのキャスター43(図4においては3つのみ図示)の上にベース台44を取付けて構成されている。作業者は、例えば、本体部42に設けられたハンドル42Aを押すことで、スプライシング装置50等を搭載した状態でスプライシングユニット5を移動させることができる。ベース台44の上には、電源装置45と、リールホルダ46と、ダストボックス47とが配置されている。
電源装置45は、バッテリーを備えており、本体部42の電源スイッチ42Bがオン操作されることで、スプライシング装置50や表示装置55に電力を供給する。リールホルダ46は、スプライシング作業の際にテープフィーダ30から取り外した部品切れとなったリール32を入れるための収納箱である。ダストボックス47は、スプライシング作業にともなって発生するキャリアテープ31の切れ端(廃テープ)等を捨てるためのものである。
また、ベース台44の上には、円柱形状の柱部48が設けられている。柱部48は、ベース台44の平面に垂直な方向に沿って立設した状態で固定されている。柱部48の上部には、本体部42が取付けられている。本体部42は、スプライシング装置50と、リールバケット51と、バーコードリーダ52と、通信部54(図6参照)と、表示装置55を備えている。また、本体部42は、上記各装置を制御する処理部として、CPUや各種メモリを備えた本体処理部42Cを備えている。なお、以下の説明では、図4に示すように、リールバケット51に収容されたリール32を、テープフィーダ30に装填されたリール32と区別するため、補給用リール56と称して説明する。
スプライシング装置50は、テープフィーダ30に装填されたリール32に巻回されたキャリアテープ31の終端を、補給用リール56に巻回されたキャリアテープ31の始端に自動的に繋ぎ合わせる装置である。スプライシング装置50は、一方向に長い略直方体形状をなしている。リールバケット51は、スプライシング装置50の長手方向で対向する側面の一方側(図4における奥側)であって、その側面に近接した位置に設けられている。リールバケット51は、複数の補給用リール56を収容可能となっている。作業者は、例えば、保管庫や生産ライン2A,2Bのリール置き場などにおいて、新たに補給用リール56を手に入れ、リールバケット51に収納する。
また、スプライシング装置50は、長手方向で対向する側面の各々に送り溝50A(図4では手前側の送り溝のみを図示)を備えている。送り溝50Aは、スプライシングする2つのキャリアテープ31をスプライシング装置50の中央部まで挿入するための溝である。スプライシング装置50の中央部には、送り溝50Aに沿って送り込まれた2つのキャリアテープ31にスプライシングテープを貼り付けて両者を接合する図示しない接合装置が設けられている。スプライシング装置50は、作業者によって2つのキャリアテープ31が送り溝50Aのそれぞれに送り込まれると、2つのキャリアテープ31の不要部分を切断装置(図示略)によって切断し、互いの切断面を突き合わせて両キャリアテープ31を接合装置によって接合する。スプライシング装置50は、スプライシング作業を完了させると、上部カバー50Bを開け、スプライシングが完了したキャリアテープ31を取り出せる状態とする。
バーコードリーダ52は、例えば、本体部42の本体処理部42Cと無線通信を行うコードレスのハンディタイプのものである。本体部42の作業台42Dには、バーコードリーダ52を引っ掛けるための係合部42Eが設けられている。作業者は、係合部42Eからバーコードリーダ52を取り外して手に持ちテープフィーダ30から取り外したリール32のバーコード38や、リールバケット51から取り出した補給用リール56のバーコード38を読み込む作業を行う。これにより、本体処理部42Cは、スプライシング作業において、正しい電子部品を収容したキャリアテープ31(補給用リール56)を準備したかどうかをチェックする、いわゆるスプライシングベリファイを実行する。
本体処理部42Cは、例えば、部品切れとなる古いリール32のバーコード38がバーコードリーダ52によって読み込まれるとスプライシングベリファイを開始し、リール32のバーコード38の情報を通信部54(図6参照)を介してホストコンピュータ3に送信する。通信部54は、例えば、通信ネットワーク7に設けられたアクセスポイントを通じて無線LANによりホストコンピュータ3と通信可能となっている。
次に、本体処理部42Cは、補給用リール56のバーコード38がバーコードリーダ52によって読み込まれると、補給用リール56のバーコード38の情報をホストコンピュータ3に送信する。ホストコンピュータ3の記憶装置3Aに記憶された管理データD2には、バーコード38の情報や部品コードに関するデータが保存されている。ホストコンピュータ3は、本体処理部42C(スプライシングユニット5)から受信したバーコード38の情報に基づいて、スプライシング作業を実行しようとしている電子部品の部品コードが一致しているか等の良否を判定する。
ホストコンピュータ3は、電子部品の照合が良好であると判定すると、良好である旨を本体処理部42Cに通知する。本体処理部42Cは、良好である旨を受信すると、スプライシング装置50によってスプライシング作業を自動で開始させる。また、ホストコンピュータ3は、電子部品の部品コードが一致しない場合に、照合エラーを本体処理部42Cに通知する。本体処理部42Cは、ホストコンピュータ3から照合エラーである旨を受信した場合、その旨を表示装置55に表示し、スプライシング作業を中止する。このように、スプライシングユニット5(本体処理部42C)は、ホストコンピュータ3と連係した処理により、電子部品の種類が異なる等の誤ったキャリアテープ31がスプライシングされることを防止することが可能となっている。
表示装置55は、表示機能と入力機能とを有するタッチパネル55Aを備えている。図5は、タッチパネル55Aを正面から見た表示画面の一例を示している。タッチパネル55Aの中央部には、上記した照合エラーやバーコードリーダ52によって読み込んだバーコード38の番号等の情報を表示する情報表示部55Bが設けられている。また、タッチパネル55Aの右上には、通信部54がアクセスポイントから受信する受信電波の強度を表示する電波強度表示部55Cが設けられている。また、情報表示部55Bの下には、キャンセルボタン55Dが設けられている。このキャンセルボタン55Dは、例えば、上記したスプライシングベリファイ中に処理を中止したい場合など、中止指示を本体処理部42Cに通知するものである。
また、情報表示部55Bの左側には、部品切れが予想されるテープフィーダ30の予告を示す予告表示部55Eが設けられている。本実施形態のタッチパネル55Aには、5つの予告表示部55Eが設けられている。予告表示部55Eには、ホストコンピュータ3から受信した部品切れが予想される、即ち補給対象のテープフィーダ30の情報が表示されている。例えば、一番上の予告表示部55Eには、電子部品装着機13を識別するモジュール番号「2」と、補給対象のテープフィーダ30のスロットS1〜Snのスロット番号「4」と、部品切れが発生するまでの予想時間「00:03:30」が表示されている。この場合、予告表示部55Eは、モジュール番号「2」のスロット番号「4」に装着されたテープフィーダ30が3分30秒後に部品切れが発生することを表示している。なお、モジュール番号は、例えば、複数の電子部品装着機13に対して生産ライン2Aの上流から下流に向けて1,2,3・・の順に設定される。また、上記した予告表示部55Eによる補給対象のテープフィーダ30の位置を示す方法は、一例であり、例えば、生産ライン2Aの全体構成を概略図で示し、その概略図上に補給対象のテープフィーダ30の位置を表示してもよい。
本体部42の本体処理部42Cは、例えば、部品切れが予想されるテープフィーダ30の情報をまとめて10件分だけホストコンピュータ3から取得する。本体処理部42Cは、取得する処理を定期的に実行する。本体処理部42Cは、取得した10件の情報のうち、部品切れが発生するまでの予想時間が短いもの5件を予告表示部55Eに表示する。また、本体処理部42Cは、表示する5件について、予想時間のより短いものから順に画面の上から下に向かって予告表示部55Eに表示させる。従って、図5に示すように、予告表示部55Eに表示された予想時間は、画面の上から下に向かって順番に時間が増加している。なお、本体処理部42Cは、例えば、上記したスプライシング作業が完了し上部カバー50Bを開き、作業者がスプライシングしたテープを確認後、上部カバー50Bを閉じたタイミングで、スプライシング作業が完了した予告表示部55Eをタッチパネル55Aの表示から消去することが好ましい。
また、スプライシングユニット5は、GPS装置58(図6参照)を備えており、ホストコンピュータ3に向けて定期的に現在位置(以下、「実現在位置」という)P1を送信する。なお、ここでいう「実現在位置P1」とは、後述する特定現在位置P2とは異なり、GPS装置58などの位置を取得するための手段を用いて直接的に得た現在位置をいう。
(4.補給対象通知処理)
次に、ホストコンピュータ3からスプライシングユニット5へ補給対象のテープフィーダ30を通知する補給対象通知処理について説明する。図6は、補給対象通知処理、及び後述する接近通知処理における制御フローを示している。ホストコンピュータ3は、例えば、生産ライン2A,2Bごとで補給(スプライシング作業)を行うようにスプライシングユニット5へ補給対象を通知する。なお、ホストコンピュータ3は、複数の生産ライン2A,2Bをまとめて管理し、生産ラインを超えて補給を行うようにスプライシングユニット5に対する補給対象通知処理を実行してもよい。
図6に示すように、ホストコンピュータ3は、上記した記憶装置3A及び通信部3Bの他に、位置特定部61、補給対象決定部62、補給対象通知部63、実位置取得部64、距離判定部65、及び接近通知部66を備えている。これら位置特定部61等の処理は、例えば、ホストコンピュータ3が有するCPU上でプログラムが実行されることによって実現される。あるいは、位置特定部61等の処理をハードウェアで実現してもよい。
まず、スプライシングユニット5の本体処理部42Cは、バーコードリーダ52によって、テープフィーダ30のフィーダID39(バーコード)や、テープフィーダ30に装填されたリール32のバーコード38が読み込まれると、読み込んだフィーダID39やバーコード38の情報D3を、通信部54を介してホストコンピュータ3の位置特定部61へ送信する。
位置特定部61は、バーコード38等の情報D3と、管理データD2とを照合してスプライシングユニット5の現在位置を特定する。上記したように、管理データD2には、生産ライン2A,2Bのどの電子部品装着機13のどのスロットS1〜Snにテープフィーダ30(フィーダID39)やリール32(バーコード38)が配置されているのかを示すデータが設定されている。
例えば、管理データD2には、電子部品装着機13のモジュール番号、電子部品装着機13のスロット番号、スロットに装着されたテープフィーダ30のフィーダID39、フィーダID39に装填されたリール32のバーコード38、リール32に巻回されたキャリアテープ31の電子部品の部品コードを相互に関連付けたデータが保存されている。このため、位置特定部61は、スプライシングユニット5(本体処理部42C)から受信した情報D3のバーコード38等に該当するデータを、管理データD2から検索し、バーコード38が読み込まれた電子部品装着機13の位置、例えば、生産ライン2A,2Bにおける上流から何番目(モジュール番号)であるかを、スプライシングユニット5の現在位置として取得する。あるいは、位置特定部61は、管理データD2を検索し、モジュール番号に加えてスロット番号(テープフィーダ30やリール32の位置)を、スプライシングユニット5の現在位置として取得する。
位置特定部61は、特定した現在位置(以下、「特定現在位置」という)P2を補給対象決定部62に出力する。この特定現在位置P2は、フィーダID39やバーコード38などの位置を特定する以外の他の目的で使用する手段を使用して特定したスプライシングユニット5の現在位置である。補給対象決定部62は、スプライシングユニット5の特定現在位置P2に基づいて、部品切れが予想される補給対象のテープフィーダ30の中から、次にスプライシング作業を実施すべき補給対象のテープフィーダ30を決定する。
これにより、補給対象決定部62は、バーコードリーダ52によって、既に表示装置55の予告表示部55Eに表示済みの補給対象のテープフィーダ30、即ちホストコンピュータ3から既に通知済みの補給対象のテープフィーダ30の識別情報(フィーダID39、バーコード38)が読み込まれるタイミングに合わせて、新たに補給対象のテープフィーダ30を決定する処理を実行する。あるいは、補給対象決定部62は、バーコードリーダ52によって、補給対象以外のテープフィーダ30の識別情報が読み込まれるタイミングに合わせて、補給対象のテープフィーダ30を決定する処理を実行する。
なお、上記したように既に通知済みの補給対象のリール32、即ち、部品切れとなる古いリール32のバーコード38が読み込まれた場合にはスプライシングベリファイが自動で開始される。この場合、スプライシングベリファイ中のテープフィーダ30については新たに補給は不要であるため、補給対象決定部62は、ベリファイ中のテープフィーダ30を、新たに決定する補給対象のテープフィーダ30から除外することが好ましい。あるいは、スプライシングユニット5は、部品切れとなる古いリール32のバーコード38が読み込まれた場合に自動でベリファイを開始せずに、ベリファイの開始、又は情報D3の通知を作業者に選択させる表示を表示装置55に行って、作業者の指示を受け付けてもよい。
次に、補給対象決定部62は、所定時間(例えば、10分)以内に部品切れが予想される補給対象のテープフィーダ30が複数あるか否かを判定する。補給対象決定部62は、部品切れが予想される補給対象のテープフィーダ30が1つだけである場合、そのテープフィーダ30を補給対象のテープフィーダ30として決定する。補給対象決定部62は、決定した補給対象のテープフィーダ30に係わる補給情報D4(モジュール番号及びスロットS1〜Snの番号など)を補給対象通知部63へ出力する。補給対象通知部63は、通信部3Bを介して本体処理部42Cへ補給情報D4を送信する。本体処理部42Cは、受信した補給情報D4を表示装置55の予告表示部55Eに表示させる。これにより、スプライシングユニット5の作業者は、表示装置55の表示に従って、補給対象のテープフィーダ30に対してスプライシング作業を実施できる。
また、補給対象決定部62は、部品切れが予想される補給対象のテープフィーダ30が複数ある場合、位置特定部61から入力した特定現在位置P2と、補給対象のテープフィーダ30との距離を、補給対象のテープフィーダ30毎に算出する。補給対象決定部62は、スプライシングユニット5から各補給対象のテープフィーダ30までの距離を算出すると、複数の補給対象のテープフィーダ30のうち、スプライシングユニット5との距離がより短いテープフィーダ30を優先してスプライシング作業が行われるよう優先順位を決定する。なお、補給対象決定部62は、補給対象のテープフィーダ30の位置を基準とせずに、補給対象のテープフィーダ30を装着した電子部品装着機13の位置と特定現在位置P2との距離を算出し、電子部品装着機13の位置を基準として補給対象の優先度を決定してもよい。
図7Aは、補給対象通知処理を行う生産ライン2Aの一例を示している。生産ライン2Aは、図7Aに示すように、6台の電子部品装着機13A〜13Fを備えている。電子部品装着機13A〜13Fの各々は、6個のテープフィーダ30が装着されている。以下の説明では、図7Aにおける左側から順に1番目、2番目、・・・6番目のテープフィーダ30と称して説明する。また、生産ライン2Aには、作業者が担当として割り当てられている。
また、図7Aに示す例では、電子部品装着機13Dの6番目のスロット位置SP1、電子部品装着機13Fの3番目のスロット位置SP2、電子部品装着機13Cの5番目のスロット位置SP3のそれぞれのテープフィーダ30の部品切れが予想されているとする。また、スロット位置SP1,SP2,SP3の各々のテープフィーダ30は、この順番に部品切れの予想時間が長くなるとする。図7Bは、タッチパネル55Aの表示画面の一例であり、説明を理解し易くするために図7Aの表記と合わしており、例えば、電子部品装着機13Dの6番目のスロット位置SP1を示す場合には、予告表示部55Eの表示を「D−6(SP1)」と図示している。図7Bに示す予告表示部55Eは、上記した部品切れの予想時間の短いものから順番に「D−6(SP1)」、「F−3(SP2)」、「C−5(SP3)」と表示されている。
まず、図7Aに示すように、作業者は、例えば、スプライシング作業を開始する際に、生産ライン2Aに配置したスプライシングユニット5まで移動する。作業者は、スプライシングユニット5の近くに設置された電子部品装着機13Aの3番目(A−3)のテープフィーダ30に装填されたリール32Aのバーコード38を、バーコードリーダ52によって読み込む。この「A−3」のテープフィーダ30は、現時点では部品切れが予想されていないスプライシング対象以外のテープフィーダ30である。これにより、図7Cに示すように、位置特定部61は、例えば、電子部品装着機13Aの3番目のスロット位置を、特定現在位置P2として特定する。
また、補給対象決定部62は、特定現在位置P2と、補給対象のテープフィーダ30(スロット位置SP1〜SP3)との距離を算出する。図8Aに示すように、特定現在位置P2と電子部品装着機13Cのスロット位置SP3(C−5)との距離L3は、最も短くなっている。また、特定現在位置P2と電子部品装着機13Fのスロット位置SP2(F−3)との距離L2は、最も長くなっている。また、特定現在位置P2と電子部品装着機13Dのスロット位置SP1(D−6)との距離L1は、距離L3と距離L2との間の距離(L2>L1>L3)となっている。このため、補給対象決定部62は、特定現在位置P2から距離がより短いものから優先度を上げて、電子部品装着機13C(スロット位置SP3)、電子部品装着機13D(スロット位置SP1)、電子部品装着機13F(スロット位置SP2)の順にスプライシング作業の順番を決定する。
補給対象決定部62は、複数の補給対象のテープフィーダ30の情報(モジュール番号やスロットS1〜Snの番号)と、決定した優先順位の情報とを含む補給情報D4を補給対象通知部63に出力する。補給対象通知部63は、通信部3Bを介して本体処理部42Cへ補給情報D4を送信する。本体処理部42Cは、受信した補給情報D4の優先順位に従って表示装置55の予告表示部55Eに表示させる。図8Bに示すように、予告表示部55Eは、順番を入れ替えられ、上から順番に「C−5(SP3)」、「D−6(SP1)」、「F−3(SP2)」と表示されている。
これにより、スプライシングユニット5の作業者は、表示装置55の表示に従って、優先順位の高いテープフィーダ30からスプライシング作業を実施するなど、適切な対応をとることができる。例えば、図8Cに示すように、作業者は、予告表示部55Eの表示に従って、スプライシングユニット5を押しながら、優先度の最も高い電子部品装着機13Cのスロット位置SP3まで移動する。
また、移動中に新たに補給対象のテープフィーダ30が増加したとする。例えば、電子部品装着機13Eの4番目のスロット位置SP4(E−4)のテープフィーダ30の部品切れが予想されたとする。上記したように、本体処理部42Cは、部品切れが予想されるテープフィーダ30の情報をホストコンピュータ3から定期的に取得する。従って、本体処理部42Cは、図9Aに示すように、新たに追加されたスロット位置SP4の情報を予告表示部55Eに追加する。
作業者は、スロット位置SP3まで移動した後、スプライシング対象であるスロット位置SP3のテープフィーダ30に対してスプライシング作業を開始する。作業者は、スプライシングベリファイのために、テープフィーダ30に装填されたリール32のバーコード38をバーコードリーダ52によって読み込む。これにより、図9Bに示すように、位置特定部61は、電子部品装着機13Cの5番目のスロット位置SP3を、特定現在位置P2として新たに特定する。
補給対象決定部62は、位置特定部61が新たに特定した特定現在位置P2(スロット位置SP3)に基づいて、改めて次の補給対象を決定することとなる。図9Bに示すように、特定現在位置P2と、各スロット位置SP1,SP2,SP4との距離L1,L2,L4は、L2>L4>L1の関係となっている。従って、図9Cに示すように、予告表示部55Eは、順番を入れ替えられ、上から順番に「C−5(SP3)」、「D−6(SP1)」、「E−4(SP4)」、「F−3(SP2)」と表示される。
そして、図9Dに示すように、本体処理部42Cは、スプライシング作業が完了し上部カバー50Bを開き、作業者がスプライシングしたテープを確認後、上部カバー50Bを閉じたタイミングで、スプライシング作業が完了した予告表示部55E(C−5(SP3))の表示を消去する。又スプライシングが失敗したときは、キャンセルボタン55Dを押すことにより作業のやり直しが可能となる。このようにして、本体処理部42Cは、バーコード38の読み込み等に応じて予告表示部55Eの表示を変更する。
なお、補給対象決定部62は、部品切れまでの予想時間が所定時間以下となっている補給対象のテープフィーダ30の優先度を上げる処理を実行してもよい。ここでいう所定時間とは、例えば、作業者が特定現在位置P2から補給対象のテープフィーダ30まで移動する移動時間と、スプライシングユニット5を使って補給対象のテープフィーダ30にスプライシング作業を行うのに必要な標準作業時間(例えば30秒)との和により算出する。これにより、距離がより短いテープフィーダ30だけを優先するのではなく、部品切れになる前に補給することを優先することで、生産ライン2Aが部品切れによって停止するのを防止することが可能となる。
(5.接近通知処理)
次に、スプライシングユニット5と、補給対象のテープフィーダ30とが接近した場合に、接近を通知する接近通知処理について説明する。図6に示すように、ホストコンピュータ3の実位置取得部64は、スプライシングユニット5のGPS装置58から所定時間ごとに実現在位置P1を取得し、スプライシングユニット5の現在位置を取得する。実位置取得部64は、取得した実現在位置P1を距離判定部65へ出力する。距離判定部65には、補給対象決定部62から決定した補給対象のテープフィーダ30の情報(補給情報D4)が入力される。
距離判定部65は、実位置取得部64から入力された実現在位置P1、即ちスプライシングユニット5の位置と、補給対象決定部62から入力したスプライシングユニット5へ通知される補給対象のテープフィーダ30の位置と距離を判定する。なお、距離判定部65は、補給対象のテープフィーダ30の位置を、上記した位置特定部61による特定現在位置P2の特定と同様に、管理データD2の情報から特定することができる。
距離判定部65は、補給対象のテープフィーダ30が1つである場合、GPS装置58により取得した実現在位置P1に基づいて、補給対象のテープフィーダ30から所定の距離まで作業者(スプライシングユニット5)が近づいたと判定したことに応じて、その旨を接近通知部66に出力する。接近通知部66は、補給対象のテープフィーダ30に近づいている旨を本体処理部42Cへ送信する。
また、距離判定部65は、複数の補給対象のテープフィーダ30が存在する場合には、複数の補給対象のテープフィーダ30のそれぞれについて判定を行う。距離判定部65は、実現在位置P1に基づいて、複数の補給対象のテープフィーダ30のいずれかから所定の距離まで作業者(スプライシングユニット5)が近づいたと判定したことに応じて、どのテープフィーダ30に近づいているのかを接近通知部66に出力する。
図10は、接近通知処理を行う生産ライン2Aの一例を示している。まず、作業者は、スプライシングユニット5を押して動かしながら生産ライン2Aを移動する。この際に、実位置取得部64は、GPS装置58から所定時間ごとに実現在位置P1を取得する。
図10に示す例では、電子部品装着機13Aの5番目のスロット位置SP1(A−5)、電子部品装着機13Dの3番目のスロット位置SP2(D−3)、電子部品装着機13Fの6番目のスロット位置SP3(F−6)のそれぞれのテープフィーダ30の部品切れが予想されているとする。この場合、距離判定部65は、補給対象の各テープフィーダ30の位置(スロット位置SP1〜SP3)について判定を行う。距離判定部65は、例えば、図10中に破線で示す複数のスロット位置SP1〜SP3の各々を中心とした距離L6の範囲R1内に、実現在位置P1が移動するか否かを判定する。
距離判定部65は、範囲R1内に実現在位置P1が移動すると、どのテープフィーダ30に近づいているのかを接近通知部66を介して本体処理部42Cへ通知する。例えば、図11Aに示すように、距離判定部65は、スロット位置SP2を中心とした範囲R1内に実現在位置P1が移動すると、その旨を本体処理部42Cへ通知する。
本体処理部42Cは、接近通知部66から通知を受けると、表示装置55の表示を変更する。例えば、図11Bに示すように、本体処理部42Cは、接近しているテープフィーダ30に対応する予告表示部55E(この場合、D−3(SP2))の色を、目立つように表示を変更する。図11Bに示す例では、該当する予告表示部55E(D−3(SP2))以外をハッチングで示して強調している。これにより、作業者は、表示の変化を見ることで、強調された予告表示部55Eに対応するテープフィーダ30の近くまで移動して来たことを認識できる。なお、上記した補給対象のテープフィーダ30に近づいたことを通知する方法は、一例であり、例えば、テープフィーダ30が装着された電子部品装着機13から音声で接近を通知してもよい。
(6.実施形態の構成による効果)
上記した実施形態の電子部品供給システム1は、電子部品を収容するキャリアテープ31が巻回されたリール32を装填したテープフィーダ30が装着され、テープフィーダ30から供給される電子部品を基板Bdに装着する複数の電子部品装着機13と、リール32又はテープフィーダ30が有する識別情報(バーコード38又はフィーダID39)を検出するバーコードリーダ52(検出装置)と、電子部品装着機13に装着されたリール32のキャリアテープ31と補給用のキャリアテープ31とのスプライシング作業を実行し電子部品の補給を行うスプライシング装置50と、を有するスプライシングユニット5と、複数の電子部品装着機13のうち、バーコードリーダ52によってバーコード38又はフィーダID39を検出したリール32又はテープフィーダ30の位置を、スプライシングユニット5の現在位置として特定する位置特定部61と、位置特定部61により特定したスプライシングユニット5の特定現在位置P2に基づいて、次にスプライシング装置50によって電子部品の補給を行う補給対象のテープフィーダ30を決定する補給対象決定部62と、補給対象決定部62により決定した補給対象のテープフィーダ30の補給情報D4(情報)を通知する補給対象通知部63と、を備える。
これによれば、位置特定部61は、バーコードリーダ52によってバーコード38又はフィーダID39を検出したリール32又はテープフィーダ30の位置を、スプライシングユニット5の特定現在位置P2とする。従って、特定現在位置P2は、スプライシングユニット5のバーコードリーダ52によって作業者がバーコード38等を検出する作業を実行した位置、即ち、スプライシングユニット5がより確実に存在する位置となる。これにより、位置特定部61は、スプライシングユニット5の位置情報を取得するための装置(GPSなど)を別途設けることなく、スプライシングユニット5の正確な現在位置を特定することができる。また、補給対象決定部62は、より適切なスプライシングユニット5の現在位置に基づいて、次の補給対象のテープフィーダ30を決定できる。また、補給対象通知部63は、補給対象決定部62が決定した補給対象のテープフィーダ30の補給情報D4を作業者に通知することで、作業者の補給ルートの最適化をより確実に実施することができる。
さらに、電子部品供給システム1は、スプライシングユニット5の実現在位置P1を取得する実位置取得部64と、実位置取得部64により取得したスプライシングユニット5の実現在位置P1に基づいて、補給対象のテープフィーダ30とスプライシングユニット5との間の距離を判定する距離判定部65と、距離判定部65により補給対象のテープフィーダ30から所定の距離L6までスプライシングユニット5が近づいたと判定されたことに応じて、その旨を通知する接近通知部66と、を備える。
これによれば、距離判定部65は、実位置取得部64により取得したスプライシングユニット5が実際に存在する実現在位置P1に基づいて、補給対象のテープフィーダ30とスプライシングユニット5との間の距離を判定する。接近通知部66は、補給対象のテープフィーダ30から所定の距離L6までスプライシングユニット5が近づいたことに応じて、その旨を作業者に通知する。これにより、作業者は、スプライシングユニット5を移動させながら接近通知部66からの通知を受けることで、自身が今いる位置の近くに補給対象のテープフィーダ30が存在することを認識できる。その結果、補給作業を迅速に実施することができ、補給作業の効率化、ひいては生産ライン2A,2Bの稼働を維持することで生産効率の向上を図ることができる。さらに、本実施形態の電子部品供給システム1は、位置特定部61と、実位置取得部64との両方を備えることによって、例えば、位置特定部61及び実位置取得部64の両方の処理部によって得た特定現在位置P2と実現在位置P1とを照合すれば、スプライシングユニット5の現在位置をより適切に判定することが可能となる。また、電子部品供給システム1は、例えば、位置特定部61及び実位置取得部64の一方が何らかの不具合で稼働しない場合であっても、他方の処理部の現在位置を利用して不具合の生じた処理を継続させることが可能となる。
さらに、補給対象決定部62は、補給対象のテープフィーダ30以外のテープフィーダ30に係わるバーコード38やフィーダID39をバーコードリーダ52によって検出したタイミングに合わせて、補給対象のテープフィーダ30を決定する。
ここで、生産ライン2A,2Bの作業者は、スプライシング作業以外にも半田印刷装置11の半田の補充や、電子部品装着機13の吸着ノズルの交換、エラー発生時の対応作業など、様々な作業を行う。このため、作業者は、常にスプライシングユニット5を所持しているとは限らず、使用しない時に、生産ライン2A,2Bの定められた保管場所、あるいは前回使用した場所等にスプライシングユニット5を配置しておく場合がある。この場合、次のスプライシング作業が発生した際に、スプライシングユニット5を配置した位置等を現在位置として、次の補給対象のテープフィーダ30を決定することが好ましい。これに対し、本実施形態の補給対象決定部62は、補給対象のテープフィーダ30以外のテープフィーダ30(又はリール32)のフィーダID39等をバーコードリーダ52によって検出し場合に、補給対象のテープフィーダ30を決定する。例えば、作業者は、スプライシングユニット5を取りに行き、その場所から一番近い場所に設置されたテープフィーダ30のフィーダID39を、バーコードリーダ52によって検出させる。これにより、スプライシングユニット5が生産ライン2A,2Bのどのような場所にあっても、補給対象決定部62は、バーコードリーダ52によりフィーダID39等を検出したタイミングのスプライシングユニット5の特定現在位置P2を基準として、補給対象のテープフィーダ30を適切に決定することができる。
さらに、補給対象決定部62は、補給対象通知部63により通知した補給対象のテープフィーダ30に係わる識別情報(フィーダID39、バーコード38)をバーコードリーダ52によって検出したタイミングに合わせて、次の補給対象のテープフィーダ30を決定する。
これによれば、補給対象決定部62は、補給対象通知部63によって一度通知した補給対象のテープフィーダ30にスプライシング作業が開始される等のタイミングに合わせて、次の補給対象のテープフィーダ30を特定現在位置P2に基づいて決定する。従って、本実施形態の電子部品供給システム1では、スプライシングユニット5がより確実に存在する特定現在位置P2(スプライシング作業中の位置)に基づいて、次の補給対象のテープフィーダ30を決定することができる。
なお、スプライシングユニット5は、スプライシング作業の完了を、ホストコンピュータ3の補給対象決定部62に通知する構成でもよい。例えば、スプライシング装置50は、スプライシング作業の完了後、上部カバー50Bを開き、作業者がスプライシングしたテープを確認後、上部カバー50Bを閉じたタイミングで、完了した旨を本体部42の本体処理部42Cに通知する。また、本体処理部42Cは、スプライシング装置50から通知を受けると、スプライシング作業が完了した旨をホストコンピュータ3の補給対象決定部62に送信する。補給対象決定部62は、このスプライシング作業の完了通知を受信したタイミングに合わせて、次の補給対象のテープフィーダ30を決定してもよい。
このように、補給対象決定部62は、スプライシングユニット5によって補給対象のテープフィーダ30へのスプライシング作業が完了したタイミングに合わせて、次の補給対象のテープフィーダ30を決定してもよい。
これによれば、スプライシングユニット5がより確実に存在する特定現在位置P2に基づいて、次の補給対象のテープフィーダ30を決定することができる。ここで、例えば、1つの生産ライン2Aに複数の作業者が存在し、複数の作業者の各々がスプライシングユニット5によってスプライシング作業を行っている場合、各作業者が次に補給すべきテープフィーダ30は、各作業者のスプライシング作業の進行状態などに応じて刻一刻と変化する虞がある。これに対し、この電子部品供給システム1では、作業者がスプライシング作業を完了し次の補給対象のテープフィーダ30に移動可能となった状態で、次の補給対象のテープフィーダ30を決定する。このため、より最適な補給対象のテープフィーダ30を作業者に通知することができる。
さらに、識別情報は、リール32又はテープフィーダ30を識別するバーコード(バーコード38、フィーダID39)である。検出装置は、バーコード38等を読み込むバーコードリーダ52である。電子部品供給システム1は、複数の電子部品装着機13に装着されたリール32又はテープフィーダ30のバーコード38等を管理する管理データD2を有するホストコンピュータ3を、さらに備える。位置特定部61は、バーコードリーダ52によって読み込まれたバーコードリーダ52の情報と、管理データD2とを照合してスプライシングユニット5の特定現在位置P2を特定する。
これによれば、作業者は、バーコードリーダ52を用いて任意のリール32又はテープフィーダ30のバーコード(バーコード38、フィーダID39)を読み込む作業を行う。ホストコンピュータ3は、複数の電子部品装着機13に装着されたリール32又テープフィーダ30のバーコード38等の情報を管理データD2で管理している。位置特定部61は、スプライシング作業等においてバーコードリーダ52によって読み込まれたバーコードリーダ52の情報と、管理データD2とを照合して、より適切なスプライシングユニット5の現在位置を特定することができる。
さらに、電子部品供給システム1は、スプライシング装置50と、表示装置55とを有するスプライシングユニット5をさらに備える。表示装置55は、接近通知部66からの通知に応じて表示を変更する。
これによれば、作業者は、スプライシングユニット5を所持しながら生産ライン2A,2Bを移動する際に、表示装置55の表示の変化を確認することで、補給対象のテープフィーダ30の位置を容易に把握できる。
(7.実施形態の変形態様)
上記実施形態では、ホストコンピュータ3及びスプライシングユニット5を、補給対象通知処理及び接近通知処理の両方の処理を行える構成としたが、どちらか一方の処理のみを行える構成としてもよい。例えば、ホストコンピュータ3及びスプライシングユニット5は、補給対象通知処理のみを行える構成でもよい。この場合、ホストコンピュータ3は、接近通知処理に係る実位置取得部64、距離判定部65及び接近通知部66を備えなくともよい。また、スプライシングユニット5は、GPS装置58を備えなくともよい。
また、上記実施形態では、位置特定部61、補給対象決定部62及び補給対象通知部63をホストコンピュータ3が備える構成であったが、他の装置、例えば、スプライシングユニット5が備える構成でもよい。この場合、スプライシングユニット5が備えた位置特定部61は、ホストコンピュータ3から管理データD2を取得して特定現在位置P2を特定してもよい。同様に、上記実施形態では、実位置取得部64、距離判定部65、及び接近通知部66をホストコンピュータ3が備える構成であったが、スプライシングユニット5が備える構成でもよい。
また、上記実施形態では、補給対象決定部62は、補給対象以外のテープフィーダ30のバーコード38やフィーダID39をバーコードリーダ52で検出したタイミングに合わせて、補給対象のテープフィーダ30を決定したが、補給対象以外のテープフィーダ30のバーコード38等を検出したタイミングでは補給対象のテープフィーダ30を決定しなくともよい。
また、上記実施形態では、補給対象決定部62は、補給対象通知部63から通知した通知済みの補給対象のテープフィーダ30のフィーダID39等をバーコードリーダ52で検出したタイミングに合わせて、補給対象のテープフィーダ30を決定したが、通知済みの補給対象のテープフィーダ30のバーコード38等を検出したタイミングでは補給対象のテープフィーダ30を決定しなくともよい。
また、上記実施形態において、電子部品供給システム1は、保管場所側装置4、半田印刷装置11、装着検査装置14及びリフロー装置15のうち、少なくとも1つの装置を備えない構成でもよい。