JP6676487B2 - アジルサルタンの中間体となるアミドキシム化合物の製造方法、及びアジルサルタンの製造方法 - Google Patents
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Description
下記式(6)
下記式(7)
下記式(8)
下記式(9)
すなわち、本発明は、
下記式(1)
で示されるアルキル 1−[(2’−シアノビフェニル−4−イル)メチル]−2−エトキシベンズイミダゾール−7−カルボキシラートと、
ヒドロキシルアミンとを、前記式(1)で示されるニトリル化合物1モルに対して、0.01〜0.5モルの有機塩基の存在下、
で示されるアルキル 2−エトキシ−1−[[2’−(ヒドロキシイミノカルボキサミド)ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベンズイミダゾール−7−カルボキシラートを製造する方法。
で示されるニトリル化合物と、
ヒドロキシルアミン、及び/又はヒドロキシルアミン酸塩とを反応させて、
下記式(2)
で示されるアミドキシム化合物を製造するに際し、
炭素数2〜7のアルコールを含む反応溶媒中で該反応を行うことを特徴とするものである。以下、順を追って説明する。
前記式(1)で示されるニトリル化合物は、特に制限されるものではなく、公知の方法で製造することができる。具体的には、特許文献1に記載の方法、すなわちアルキル 3−アミノ−2−[[(2’−シアノビフェニル−4−イル)メチル]アミノ]ベンゾエートのエチルオルトカーボネートの溶液に酢酸を加えて、80℃で1時間撹拌しながら反応させることによって製造することができる(特許文献1、実施例1bを参照)。
本発明においては、前記ニトリル化合物のニトリル部分とヒドロキシルアミン、及び/又はヒドロキシルアミン酸塩とを反応させて、前記アミドキシム化合物を製造する。
これのヒドロキシルアミン酸塩は塩基を用いて中和処理してヒドロキシルアミンとして使用することもできる。
本発明の最大の特徴は、炭素数2〜7のアルコールを含む反応溶媒を使用する点にある。該反応溶媒を使用することにより、前記アミド体、前記デスエチル体の副生量を低減することができ、高純度の前記アミドキシム化合物を製造することができる。
本発明においては、炭素数2〜7のアルコールを含む反応溶媒中で、前記ニトリル化合物と、ヒドロキシルアミン類とを接触させることにより、反応させることができる。そのため、該反応溶媒中で、前記ニトリル化合物とヒドロキシルアミン類とを攪拌混合し、原料化合物である両者を接触させればよい。
本発明の方法においては、原料化合物である両者を接触(反応)させる際に、塩基の存在下で実施することもできる。塩基を使用することにより、前記アミドキシム化合物の純度をより高めることができ、特に、前記アミド体、および前記アミドデスエチル体の副生量を抑制することができる。
本発明において、その他の反応条件は、特に制限されるものではないが、以下の条件で実施することが好ましい。
前記方法に従えば、前記アミドキシム化合物を製造することができる。反応溶液中に生成したアミドキシム化合物は、反応溶液を冷却、または反応溶媒を留去して結晶化させて取り出すことが好ましい。中でも、反応溶液の温度を50℃以上反応溶液の還流温度以下とした場合には、好ましくは、30℃以下、さらに好ましくは10〜30℃の温度まで冷却して、使用した反応溶媒中に前記アミドキシム化合物の結晶を析出させることが好ましい。中でも、得られるアミドキシム化合物の純度を高くするためには、反応温度から30℃以下とする際の冷却速度を5〜50℃/時間とすることが好ましい。また、収率を高めるためには、30℃以下の温度として1時間以上、好ましくは2時間以上10時間以下放置することが好ましい。
本発明においては、前記方法で得られたアミドキシム化合物から、
下記式(3)
で示されるアジルサルタンアルキルエステルを製造することができる。
本発明においては、前記方法で得られたアジルサルタンアルキルエステルを加水分解することにより、
下記式(4)
装置:高速液体クロマトグラフィー(HPLC)。
機種:2695−2489−2998(Waters社製)。
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:210nm)。
カラム:Kromasil C18、内径4.6mm、長さ15cm(粒子径5μm)(AkzoNobel社製)。
カラム温度:30℃一定。
サンプル温度:25℃一定。
移動相A:アセトニトリル。
移動相B:15mMリン酸二水素カリウム水溶液(pH=2.5 リン酸にて調整)。
移動相の送液:移動相A,Bの混合比を表1のように変えて濃度勾配制御する。
測定時間:40分。
直径2.5cmの2枚撹拌翼を備えた100mL三つ口フラスコに前記ニトリル化合物5g(12.2mmol)を量りとり、1−プロパノール50mL、市販の50質量%ヒドロキシルアミン水溶液4.0g(60.8mmol)を加え、還流温度(約92℃)まで加熱した後、同温度にて12時間反応を行った。前記アミドキシム化合物純度:82.2%、前記アミド体:9.1%、前記ニトリル化合物:2.2%、前記アミドキシムデスエチル体:6.0%、前記アミドデスエチル体:0.3%、前記ニトリルデスエチル体:0.05%であった。
直径10cmの2枚撹拌翼を備えた1L三つ口フラスコに前記ニトリル化合物70g(170.1mmol)を量りとり、1−プロパノール700mL、トリエチルアミン5.16g(51.0mmol)、市販の50質量%ヒドロキシルアミン水溶液56.2g(850.5mmol)を加え、還流温度(約92℃)まで加熱した後、同温度にて13時間反応を行った。前記アミドキシム化合物の純度:83.9%、前記アミド体:2.4%、前記ニトリル化合物:2.4%、前記アミドキシムデスエチル体:7.6%、前記アミドデスエチル体:0.2%、前記ニトリルデスエチル体:0.01%であった。
直径2.5cmの2枚撹拌翼を備えた100mL三つ口フラスコにニトリル化合物5g(12.2mmol)を量りとり、1−プロパノール50mL、トリエチルアミン0.62g(6.1mmol)、市販の50質量%ヒドロキシルアミン水溶液4.0g(60.8mmol)を加え、還流温度(約92℃)まで加熱した後、同温度にて13時間反応を行った。前記アミドキシム化合物の純度:84.2%、前記アミド体:1.8%、前記ニトリル化合物:2.6%、前記アミドキシムデスエチル体:7.4%、前記アミドデスエチル体:0.2%、前記ニトリルデスエチル体:0.01%であった。
実施例3において、反応溶媒を1−プロパノールを1−ブタノールに、トリエチルアミンの使用量を0.62g(6.1mmol)から0.37g(3.66mmol)に変更した以外は同様の操作を行った。
実施例3において、使用した塩基をトリエチルアミンからピリジンへ、塩基の使用量を0.62g(6.1mmol)から0.37g(3.66mmol)に変更した以外は同様の操作を行った。
実施例3において、トリエチルアミンの使用量を0.62g(6.1mmol)から0.12g(1.22mmol)に変更した以外は同様の操作を行った。
実施例1において、1−プロパノールの使用量を50mLから75mLに変更した以外は同様の操作を行った。
直径10cmの2枚撹拌翼を備えた1L三つ口フラスコに、実施例2で得られた前記アミドキシム化合物40gを量りとり、ジメチルスルホキシド350mL、1,1’−カルボニルイミダゾール17.5g、ジアザビシクロウンデセン15.5gを加え、室温で4時間撹拌しながら反応を行った。別途用意した3L三つ口フラスコに水1500mLを量りとり、該反応液をゆっくりと滴下した。得られた溶液に5%塩酸水溶液を加えてpHを約4に調製した後、析出したアジルサルタンメチルエステルの結晶を減圧濾過により分取し、50℃で乾燥した後、アセトン400mLから再結晶を行い、得られたスラリー液を減圧濾過して析出した結晶を分取し、50℃で乾燥して、32.0gのアジルサルタンメチルエステの結晶を得た(アジルサルタンメチルエステルの純度:99.4%)。
直径10cmの2枚撹拌翼を備えた1L三つ口フラスコに実施例8で得られたアジルサルタンメチルエステル20gを量りとり、1.25M水酸化ナトリウム水溶液200mLを加え、50℃まで加熱した後、同温度にて3時間反応を行った。反応液を45℃まで冷却した後、同温度でアセトン100mL、酢酸75mL、水70mLを加えて、アジルサルタンの結晶を析出させた。反応液を20℃/時間の速度で20℃まで冷却した後、同温度にて5時間撹拌した。次いで、得られたスラリー液を減圧濾過して析出した結晶を分取し、40℃で乾燥して、16.6gのアジルサルタンの結晶を得た(アジルサルタンの純度:99.4%)。
直径7.5cmの2枚撹拌翼を備えた500mL三つ口フラスコに前記ニトリル化合物5g(12.2mmol)を量りとり、ジメチルスルホキシド50mL、ヒドロキシルアミン塩酸塩4.2g(60.8mmol)、トリエチルアミン6.15g(60.8mmol)を加え、90℃まで加熱した後、同温度にて16時間反応を行った。前記アミドキシム化合物純度:42.6%、前記アミド体:37.0%、前記ニトリル化合物:4.5%、前記アミドキシムデスエチル体:9.3%、前記アミドデスエチル体:4.8%、前記ニトリルデスエチル体:1.0%であった。
直径7.5cmの2枚撹拌翼を備えた500mL三つ口フラスコに前記ニトリル化合物5g(12.2mmol)を量りとり、ジメチルスルホキシド50mL、市販の50質量%ヒドロキシルアミン水溶液2.0g(30.4mmol)を加え、90℃まで加熱した後、同温度にて15時間反応を行った。前記アミドキシム化合物の純度:72.0%、前記アミド体:9.8%、前記ニトリル化合物:0.5%、前記アミドキシムデスエチル体:9.3%、前記アミドデスエチル体:1.0%、前記ニトリルデスエチル体:0.2%であった。
Claims (6)
- 下記式(1)
(式中、Rは炭素数1〜4アルキル基である)
で示されるアルキル 1−[(2’−シアノビフェニル−4−イル)メチル]−2−エトキシベンズイミダゾール−7−カルボキシラートと、
ヒドロキシルアミンとを、前記式(1)で示されるニトリル化合物1モルに対して、0.01〜0.5モルの有機塩基の存在下、
炭素数2〜7のアルコールを含む反応溶媒中で反応させることにより、
下記式(2)
(式中、Rは前記式(1)におけるものと同義である)
で示されるアルキル 2−エトキシ−1−[[2’−(ヒドロキシイミノカルボキサミド)ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベンズイミダゾール−7−カルボキシラートを製造する方法。 - 前記アルコールが、炭素数3〜7の直鎖状または分岐状アルコールであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記アルコールが1−プロパノール、イソプロパノール、1−ブタノール、2−ブタノールから選ばれる少なくとも1種である請求項2記載の方法。
- かつ前記反応溶媒が水を含むことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の方法。
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