JP6679040B2 - 非接触給電システム、送電ユニット及び非接触給電方法 - Google Patents
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Description
また、製造工場の中で部品の搬送等に用いられる無人搬送車(AGV:Automated Guided Vehicle)の動力源であるバッテリ(充電池)を非接触で充電するために直流電力を出力する充電装置も提案されている(特許文献2参照。)。しかしながら、交流負荷を駆動する交流出力の受電ユニットに、非接触(ワイヤレス)で電力を伝送する非接触給電システムは知られていない。
本発明の実施の形態に係る非接触給電システムは、図1に示すように、給電コイルL1を有する送電ユニット1aと、受電コイルL2を有し商用周波数の電力を誘導性負荷X等の交流負荷に出力する受電ユニット2とを備える。給電コイルL1から受電コイルL2へ、高周波の電力が非接触で供給される。高周波の周波数は伝送効率を考慮すると10kHz以上、より好ましくは30kHz以上、更に好ましくは450kHz〜100kHz程度が望まれる。高周波の周波数が100kHz以上でも良い。受電ユニット2が出力する交流の周波数は商用周波数に限定されるものではなく、給電コイルL1から受電コイルL2へ送信される高周波よりも低周波の種々の周波数の交流出力を出力してもよい。
接続端子11から延びる2本の端子のうち、一方の端子は接地され、他方の端子は第1のダイオードD1及び第2のダイオードD2の中間点に接続されている。また第1のコンデンサC1及び第2のコンデンサC2の中間点は接地されている。整流回路12は、接続端子11を介して入力された高周波電圧Vを、例えば110V程度の直流電圧に変換して駆動回路14に出力する。
駆動信号生成回路13は、駆動回路14のハイサイドスイッチング素子QH1及びロウサイドスイッチング素子QL1のそれぞれのゲートに接続されている。また図示を省略しているが、駆動信号生成回路13は、整流回路12が出力する直流電圧を用いて駆動信号を生成するように構成されている。
駆動信号生成回路13からの駆動信号が駆動回路14に入力されることにより、駆動回路14をなすハイサイドスイッチング素子QH1及びロウサイドスイッチング素子QL1のそれぞれのゲートのオン/オフが切り替わり、第1のp型スイッチング素子PMOS1のドレイン及び第1のn型スイッチング素子NMOS1のソースの中間点から、図9(a)に示すような高周波の矩形パルス電圧が出力される。
周波数制御回路17は、図3に示すように、効率依拠周波数演算部17a、出力電力取得部17b、伝送電力判定部17c、保護周波数演算部17d、最適周波数設定部17e及び電圧比較部17fを有する。周波数制御回路17は、CPU、RAM、ROMメモリ及びI/O回路などを有するマイクロプロセッサ等で構成できる。
出力電力取得部17bは、電力監視装置16から入力された高周波電圧V及び高周波電流Iの値の積を求めて給電コイルL1における1次電力Pを算出し取得する。伝送電力判定部17cは、伝送電力制御処理モードの処理において、変化させた効率依拠周波数feにより、伝送電力が増加するかどうかを判定する。
またこの記憶装置には、効率依拠周波数feの値を変化させる処理で用いるために設定された変化量Δfeが格納されている。また誘導性負荷側の急激な負荷変動が、図9(a)に示すように給電コイルL1に発生させる大きなスパイク電圧によって、駆動回路14が破壊されることを防止するために、誘導性負荷Xのインピーダンス特性に応じて設定された破壊閾値電圧Vthが格納されている。
しかし例えばAGVのバッテリを非接触で給電する場合、受電ユニット2側では、誘導性負荷Xとしてのモータの起動時や、コンベヤが一時停止となった場合などにおいて、瞬間的に定格負荷の数倍以上の大きな電流が必要となる。この大電流を賄うために1次側から大きな電圧が出力されるように、送電ユニット1aの駆動回路14を駆動する駆動信号の周波数を変化させると、2次側の商用周波数と異なり高周波の電力を扱う1次側ではノイズの影響が著しく大きくなりため、駆動回路14のハイサイドスイッチング素子QH1及びロウサイドスイッチング素子QL1が耐え切れず焼損してしまう。
本発明の実施の形態に係る送電ユニット1aでは、図4に示すように、ステップS1において、周波数制御回路17により、保護周波数fpに一定の値が設定されているかどうかを判定する。
保護周波数fpに一定の値が設定されていない場合、例えば誘導性負荷Xへの給電開始後の最初の処理であって、保護周波数fpとして何も値が入力されていない場合には、ステップS2に移行する。一方、保護周波数fpに一定の値が設定されている場合、例えば、後述する保護周波数算出モードの処理を既に実行し、一定の保護周波数fpの値が設定されている場合には、ステップS3に移行する。
次にステップS4において、周波数制御回路17により伝送電力制御モードの処理を実行する。具体的には、まず図5に示すように、ステップS41において、周波数制御回路17の出力電力取得部17bにより、駆動回路14から給電コイルL1に出力される高周波電圧V及び高周波電流Iからなる1次電力を、電力監視装置16を介して取得する。
fe(i+1)=fe(i)+Δfe ………(1)
次にステップS43において、出力電力取得部17bにより、給電コイルL1に出力される高周波電圧V及び高周波電流Iからなる1次電力を、再度取得する。
1次電力が増加した場合には、直前のi回目の効率依拠周波数fe(i)の値の変化が適切であると判定し、ステップS42に移行して以降の処理を繰り返し、更に伝送効率ηの向上を図る。
次にステップS45において、周波数制御回路17の最適周波数設定部17eにより、現在の最適周波数fv(j)の値として効率依拠周波数fe(i―1)の値を設定する。そして伝送電力制御モードの処理を終了して、図4中のステップS5に移行する。
そのため、保護周波数算出モードの処理を直ぐに実行せず後で実行する場合にはステップS4に移行し、伝送電力制御モードの処理を再度実行する。一方、保護周波数算出モードの処理を直ぐに実行する場合にはステップS6に移行し、保護周波数算出モードの処理を開始する。
まず、図7のステップS51において、周波数制御回路17の保護周波数演算部17dにより、保護周波数fpの値として、伝送電力制御モードの処理で設定された現在の最適周波数fv(j)の値を入力する。
次にステップS52において、出力電力取得部17bにより、給電コイルL1に出力される高周波電圧V及び高周波電流Iからなる1次電力を取得する。
fp=fv(j)+Δfp ………(2)
ハイサイドスイッチング素子QH1及びロウサイドスイッチング素子QL1を破壊から保護可能な高周波電圧Vと保護周波数fpとの関係は、誘導性負荷Xのインピーダンス特性によって、種々のタイプが存在する。図8中には、保護周波数fpが高くなるに従って高周波電圧Vが漸減するパターンAと、保護周波数fpが高くなるに従って高周波電圧Vが漸増するパターンBと、保護周波数fpが高くなるに従って高周波電圧Vが漸減して最小電圧Vp02に至り、その後、漸増するパターンCと、の3つの主要なパターンが例示されている。以下の本発明の実施の形態に係る送電ユニットの動作においては、便宜上、パターンCの場合を用いて説明する。
次にステップS7において、周波数制御回路17により、駆動信号生成回路13に生成させる駆動信号の最終的な最適周波数fvlastとして、更新した保護周波数fpの値を入力して設定する。
図9(a)は、誘導性負荷Xとして扇風機を用いて、扇風機による交流負荷を変動させつつ最適周波数fvを変化させて、誘導性負荷Xに商用周波数の給電を行った時の、オシロスコープで観測した、給電コイルL1の両端の電圧波形である。また図9(b)は受電ユニット2側の受電コイルL2の両端の電圧波形である。AC100Vで50Hzの商用電源を接続端子11に供給し、給電コイルL1の両端に約80Vの高周波電圧Vを出力した。
本発明は上記のとおり開示した実施の形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかになると考えられるべきである。
図1に示した送電ユニット1aにおいては、pチャネルMOSFETをハイサイドスイッチング素子QH1、nチャネルMOSFETをロウサイドスイッチング素子QL1として用いて駆動回路14を構成したが、これに限定されず、例えば図10に示すように、nチャネルMOSFETのみを用いてハイサイドスイッチング素子QH2及びロウサイドスイッチング素子QL2を構成することもできる。
また駆動信号生成回路13は、ハイサイドスイッチング素子QH2及びロウサイドスイッチング素子QL2のそれぞれのゲートのオン/オフをそれぞれ切り換えて、給電コイルL1に高周波電圧Vを出力するようにハイサイドスイッチング素子QH2及びロウサイドスイッチング素子QL2のそれぞれのゲートに駆動信号を出力する。
また例えば図11に示すように、pチャネルMOSFET及びnチャネルMOSFETの両方をそれぞれ2個ずつ用いて駆動回路14bを構成することもできる。第2変形例に係る送電ユニットは、図1に示した本発明の実施の形態に係る送電ユニット1aと、整流回路12及び駆動回路14bの構造が異なる。
また第2変形例に係る送電ユニットにおいては、整流回路12は、直列に接続された第1のダイオードD1及び第2のダイオードD2と、直列に接続された第3のダイオードD3及び第4のダイオードD4と、第3のコンデンサC3と、が互いに並列に接続されて構成されている。
また例えば図12に示すように、nチャネルMOSFETのみを4個用いて駆動回路14cを構成することもできる。すなわち第3変形例に係る送電ユニットは、図1に示した本発明の実施の形態に係る送電ユニット1aと、整流回路12a及び駆動回路14cの構造が異なる。
2 受電ユニット
11 接続端子
12,12a 整流回路
13 駆動信号生成回路
13a 第1の駆動信号生成回路
13b 第2の駆動信号生成回路
14,14a,14b,14c 駆動回路
16 電力監視装置
17 周波数制御回路
17a 効率依拠周波数演算部
17b 出力電力取得部
17c 伝送電力判定部
17d 保護周波数演算部
17e 最適周波数設定部
17f 電圧比較部
20 受電装置
22 整流回路
23 駆動信号生成回路
24 駆動回路
C1 第1のコンデンサ
C2 第2のコンデンサ
C3 第3のコンデンサ
D1 第1のダイオード
D2 第2のダイオード
D3 第3のダイオード
D4 第4のダイオード
L1 給電コイル
L2 受電コイル
V 高周波電圧
I 高周波電流
X 誘導性負荷(交流負荷)
QH1 ハイサイドスイッチング素子
QL1 ロウサイドスイッチング素子
QH2 ハイサイドスイッチング素子
QL2 ロウサイドスイッチング素子
QH3a ハイサイドスイッチング素子
QH3b ハイサイドスイッチング素子
QL3a ロウサイドスイッチング素子
QL3b ロウサイドスイッチング素子
d 間隔
Claims (7)
- 受電コイルを有し、該受電コイルから入力された電力を変換して交流電流を生成し、該交流電流を誘導性負荷に供給する受電ユニットと、
前記受電コイルに電磁波を電磁誘導方式で非接触に供給する給電コイル、スイッチング素子を含み前記給電コイルに前記電磁波を生成するための電流を流す駆動回路、前記給電コイルに供給された電力を測定する電力監視装置、前記スイッチング素子のゲートに駆動信号を供給する駆動信号生成回路、予め求められた伝送効率−周波数曲線のデータを格納した記憶装置、及び周波数を変化させた場合の前記電力監視装置からの出力の変化が、前記記憶装置から読み出された前記伝送効率−周波数曲線の最大値に近づく変化となるように前記伝送効率−周波数曲線上で最適周波数を探索し、該最適周波数によって前記駆動信号の周波数を決定し、前記駆動信号生成回路を制御する周波数制御回路を有する送電ユニットと、
を備え、前記電力監視装置は、前記給電コイルに入力される電圧であって、前記誘導性負荷のインピーダンス特性によって変化する高周波電圧及び前記給電コイルに流れる高周波電流を経時的に測定し、測定された前記高周波電圧及び前記高周波電流の値を前記電力のデータとして、前記周波数制御回路に出力することを特徴とする非接触給電システム。 - 前記給電コイルは、前記交流電流とは異なる周波数の電磁波を前記受電コイルに供給することを特徴とする請求項1に記載の非接触給電システム。
- 受電コイルを有し、該受電コイルから入力された電力を変換して交流電流を生成し、該交流電流を誘導性負荷に供給する受電ユニットに対し、電磁波を電磁誘導方式で非接触に供給する送電ユニットであって、
前記受電コイルに密結合した給電コイルと、
スイッチング素子を含み前記給電コイルに前記電磁波を生成するための電流を流す駆動回路と、
前記給電コイルに入力される電圧であって、前記誘導性負荷のインピーダンス特性によって変化する高周波電圧及び前記給電コイルに流れる高周波電流を経時的に測定し、測定された前記高周波電圧及び前記高周波電流の値を、前記給電コイルに供給された電力のデータとして、前記周波数制御回路に出力する電力監視装置と、
前記スイッチング素子のゲートに駆動信号を供給する駆動信号生成回路と、
予め求められた伝送効率−周波数曲線のデータを格納した記憶装置と、
周波数を変化させた場合の前記電力のデータの変化が、前記記憶装置から読み出された前記伝送効率−周波数曲線の最大値に近づく変化となるように前記伝送効率−周波数曲線上で最適周波数を探索し、該最適周波数によって前記駆動信号の周波数を決定し、前記駆動信号生成回路を制御する周波数制御回路と、
を備えることを特徴とする送電ユニット。 - 前記給電コイルは、前記交流電流とは異なる周波数の電磁波を前記受電コイルに供給することを特徴とする請求項3に記載の送電ユニット。
- 前記周波数制御回路は、
前記伝送効率−周波数曲線上で高周波の前記周波数を変化させて効率依拠周波数を算出する効率依拠周波数演算部と、
前記給電コイル上で測定される電圧が、前記スイッチング素子を保護する破壊閾値電圧以下になるように、前記効率依拠周波数を変化させて保護周波数を算出する保護周波数演算部と、
前記保護周波数を、前記駆動信号の最終的な周波数である最適周波数として設定する最適周波数設定部と、
を有することを特徴とする請求項3又は4に記載の送電ユニット。 - 前記周波数制御回路は、
前記効率依拠周波数を算出する処理と、前記保護周波数を算出する処理とを繰り返し実行して、前記最適周波数を決定することを特徴とする請求項5に記載の送電ユニット。 - 受電コイルを有し、該受電コイルから入力された電力を変換して交流電流を生成し、該交流電流を誘導性負荷に供給する受電ユニットに対し、送電ユニットの給電コイルから電磁誘導方式で電磁波を非接触で前記受電コイルに供給する非接触給電方法であって、
前記給電コイルの駆動回路から前記給電コイルに、前記電磁波を生成する電流を流すステップと、
前記給電コイルに入力される電圧であって、前記誘導性負荷のインピーダンス特性によって変化する高周波電圧及び前記給電コイルに流れる高周波電流を経時的に測定し、測定された前記高周波電圧及び前記高周波電流の値を、前記給電コイルに供給された電力のデータとするステップと、
記憶装置に格納された、予め求められた伝送効率−周波数曲線のデータを読み出すステップと、
前記駆動回路に含まれたスイッチング素子のゲートに入力される駆動信号の最適周波数を、周波数を変化させた場合の前記電力のデータの変化が、前記伝送効率−周波数曲線の最大値に近づく変化となるように前記伝送効率−周波数曲線上で探索するステップと、
前記最適周波数で前記駆動信号を生成して前記スイッチング素子を駆動するステップと、
を含むことを特徴とする非接触給電方法。
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| JP2015257049A JP6679040B2 (ja) | 2015-12-28 | 2015-12-28 | 非接触給電システム、送電ユニット及び非接触給電方法 |
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| JP2015257049A JP6679040B2 (ja) | 2015-12-28 | 2015-12-28 | 非接触給電システム、送電ユニット及び非接触給電方法 |
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