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JP6682277B2 - キャップシール形成用基材、及びキャップシール包装体 - Google Patents
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JP6682277B2 - キャップシール形成用基材、及びキャップシール包装体 - Google Patents

キャップシール形成用基材、及びキャップシール包装体 Download PDF

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Description

本発明は、点眼容器などのキャップ付き容器に装着されるキャップシールに用いられる基材などに関する。
目薬などの医薬品、化粧品、調味料、飲料、食品などが収納されたキャップ付き容器に、封緘目的で、キャップシールを装着することが広く行われている。例えば、点眼容器に、そのキャップ部を含んでキャップシールが装着されている。
一般に、キャップシールは、キャップシール形成用基材を、その主延伸方向が周方向となるように筒状に形成することによって得られる。
キャップシール形成用基材は、横方向に熱収縮可能な熱収縮性フィルムから形成され、前記熱収縮性フィルムは、大別して、容器に装着される本体部と、前記本体部の第1端縁から外側に延出された摘み片部と、を有する(特許文献1)。摘み片部は、キャップシールの開封時に、指で摘むための開封起点として利用される。
かかるキャップシールは、キャップ部を含んで容器に外嵌され、加熱されることによって、本体部が周方向(主延伸方向)に熱収縮して容器に装着され、本体部の上方がキャップ部の上面側へ折れ曲がると共に、摘み片部がキャップ部の上面側に傾きつつ立ち上がるようになる。
しかしながら、従来のキャップシールは、熱収縮させた後、摘み片部がキャップ部の上面に対して直交するほどに立ち上がらず、むしろ、キャップ部の上面から少し浮くように傾斜して立ち上がるという問題点がある。このように摘み片部がキャップ部の上面に近いと、それを指先又は爪で起立させなければならず、摘み片部を指で摘み難い。
さらに、キャップシールを加熱した際に、熱収縮性フィルムの一部分である摘み片部も周方向(主延伸方向)に熱収縮するので、摘み片部が、全体的に不均一に収縮し、先端が尖った状態となり易い。このように先端が尖った摘み片部は、比較的硬いので、その摘み片部を前記のように指先や爪で起立させ難く、さらに、指に違和感を与えることがある。特に、点眼容器のような比較的小さい容器に従来のキャップシールを装着した場合においては、このような問題が生じやすい。
特開2004−142818号公報
本発明の目的は、熱収縮させた後でも比較的摘み易い摘み片部を構成できるキャップシール形成用基材及びキャップシール包装体を提供することである。
本発明のキャップシール形成用基材は、主延伸方向に熱収縮可能な熱収縮性フィルムから形成されたキャップシール形成用基材であって、前記熱収縮性フィルムが、容器に装着される本体部と、前記本体部の第1端縁から外側に延出された摘み片部と、を有し、前記摘み片部の面内に、前記主延伸方向に対して直交する方向又は主延伸方向に対して傾斜した方向に延びる複数の切込み線が、横方向及び縦方向にそれぞれ間隔を開けて並列及び縦列配置されて形成されている。
かかるキャップシール形成用基材は、摘み片部の面内に横方向及び縦方向に延びる切込み線が形成されているので、摘み片部の面内が縦横の区画に分断されている。加熱時に、個々の区画が熱収縮するが、複数の区画に分断されていることにより、切込み線が形成されていない摘み片部の全体が熱収縮する場合に比して、熱収縮量が小さくなる。このため、熱収縮後の摘み片部の先端が、尖り難くなる。
本発明の別の局面によれば、キャップシール包装体を提供する。
このキャップシール包装体は、前記いずれかのキャップシール形成用基材と、前記キャップシール形成用基材がその主延伸方向を周方向として熱収縮装着された容器と、を有し、前記キャップシール形成用基材の第1端縁を含む帯状領域が、前記容器の上面に折れ曲がっていると共に、前記第1端縁から延出された前記摘み片部が、前記容器の上面から上方に立ち上がっている。
本発明のキャップシール形成用基材は、熱収縮させた後に容器の上面から上方に立ち上がり、比較的摘み易い摘み片部を構成できる。
また、本発明のキャップシール形成用基材は、熱収縮させた後にも比較的硬くならない摘み片部を構成することもでき、指で摘んだ際に使用者に違和感などを与えにくい。
第1実施形態に係るキャップシール形成用基材を外面側から見た平面図。 同キャップシール形成用基材を内面側から見た平面図。 摘み片部の周辺を拡大した一部拡大平面図。 図3のIV−IV線断面図。 キャップシール形成用基材を容器に装着する過程を示す正面図。 同装着過程を示す正面図。 キャップシール包装体の正面図。 同包装体の右側面図。 同包装体の上面図。 第2実施形態の第1例のキャップシール形成用基材の摘み片部の周辺を拡大した一部拡大平面図。 第2実施形態の第2例のキャップシール形成用基材の摘み片部の周辺を拡大した一部拡大平面図。 第3実施形態に係るキャップシール形成用基材を外面側から見た平面図。 第4実施形態に係るキャップシール形成用基材の斜視図。
以下、本発明について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
なお、本明細書において、「上」及び「下」は、キャップシールを容器に装着し、その容器を自立させた状態を基準にしている。また、熱収縮性フィルム及びキャップシール形成用基材の「横方向」は、熱収縮性フィルムの主延伸方向であり、キャップシール形成用基材を容器に装着した際に容器の周方向と一致している。熱収縮性フィルム及びキャップシール形成用基材の「縦方向」は、キャップシール形成用基材の面内において前記横方向に対して直交する方向(熱収縮性フィルムの主延伸方向に対して直交する方向)である。また、熱収縮性フィルム及びキャップシール形成用基材の「外面」は、キャップシール形成用基材を容器に装着した際に容器に接しない側の面を指し、「内面」は、その反対側の面(容器に接する側の面)を指す。
各図に示される部分及び部材の寸法、縮尺及び形状は、実際のものとは異なっている場合があることに留意されたい。
[第1実施形態]
<キャップシール形成用基材>
本発明のキャップシール形成用基材は、容器に装着する前から筒状に形成されているものでもよいし、或いは、容器に装着すると同時に筒状に形成されるものでもよい。
本実施形態のキャップシール形成用基材は、容器に装着すると同時に筒状に形成される形態である。前記容器に装着すると同時に筒状に形成されるキャップシール形成用基材は、例えば、前記キャップシール形成用基材の一方の側端部を容器の外周面に貼付し、このキャップシール形成用基材を容器の周囲に巻付けた後、前記一方の側端部の外面に他方の側端部の内面を接着することにより、筒状に成形される。なお、他方の側端部は、一方の側端部とは反対側の側端部をいい、一方の側端部と他方の側端部は、横方向において向かい合っている。
図1及び図2は、本発明の第1実施形態に係るキャップシール形成用基材を示し、図3は、キャップシール形成用基材の摘み片部の周辺を拡大した平面図であり、図4は、摘み片部を横方向で切断した断面図である。これら図示例のキャップシール形成用基材1は、容器に装着する前であって、熱収縮させる前のものである。
図1及び図2において、本発明のキャップシール形成用基材1は、主延伸方向に熱収縮可能な熱収縮性フィルム2から形成されている。各図において、熱収縮性フィルムは、主延伸方向を紙面の横方向に一致させて表している。
キャップシール形成用基材1を構成する熱収縮性フィルム2を区分けすると、熱収縮性フィルム2は、容器に装着される本体部3と、前記本体部3の第1端縁3aから外側に延出された摘み片部4と、を有する。前記摘み片部4の面内に、縦方向に延びる切込み線5が形成されている。
必要に応じて、熱収縮性フィルム2は、印刷層や収縮阻害層61などの任意の適切な層が積層されていてもよい。また、必要に応じて、前記本体部3の面内には、開封用のミシン目線62,63が形成されていてもよい。
具体的には、前記熱収縮性フィルム2の平面視形状(ただし、摘み片部4を除いた本体部3の平面視形状)は、通常、略長方形状又は略正方形状である。図示例の本体部3は、平面視略長方形状である。本発明において、形状の「略」は、本発明の属する技術分野において許容される形状を意味する。前記略長方形状及び略正方形状の「略」は、例えば、図示例のように角部が面取りされている形状、特に図示しないが、辺の一部が僅かに膨らむ又は窪んでいる形状や辺が若干湾曲している形状などが含まれる。
熱収縮性フィルム2は、主延伸方向に熱収縮性を有する。主延伸方向に熱収縮性を有する熱収縮性フィルム2は、熱収縮温度に加熱されると、少なくとも主延伸方向に収縮するフィルムである。つまり、主延伸方向は、熱収縮性フィルム2の主たる熱収縮方向である。前記熱収縮温度は、例えば、60℃〜120℃が例示される。
前記熱収縮性フィルム2としては、特に限定されず、例えば、ポリスチレンなどのスチレン系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系樹脂;ポリプロピレン、環状オレフィンなどのオレフィン系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂から選ばれる1種単独、又は2種以上の混合物を含むフィルムを用いることができる。また、熱収縮性フィルム2として、熱収縮性を有する2種以上のフィルムが積層された積層フィルムや、金属蒸着層などの非熱収縮層が熱収縮性を有するフィルムに積層された積層フィルムを用いることもできる。熱収縮性フィルム2は、公知の製法で製膜し延伸し、熱エージング処理をすることによって得ることができる。
前記熱収縮性フィルム2の厚みは、特に限定されないが、例えば20〜100μm、更に、20〜60μm程度のものを用いることができる。
前記熱収縮性フィルム2としては、少なくとも主延伸方向(横方向)に主として熱収縮するフィルムが用いられ、必要に応じて、主延伸方向に対して直交する方向(縦方向)に若干熱収縮又は熱伸長するフィルムを用いてもよい。
前記熱収縮性フィルム2の横方向(主延伸方向)における熱収縮率は、特に限定されないが、好ましくは20%以上であり、より好ましくは、30%以上であり、さらに好ましくは40%以上である。なお、前記横方向における熱収縮率は、大きいほど好ましいが、それにも自ずと限界があるため、前記横方向における熱収縮率は、理論上、100%未満である。横方向の熱収縮率が20%以上の熱収縮性フィルム2を用いたキャップシール形成用基材1は、加熱によって十分に容器に密着しうる。前記熱収縮性フィルム2が縦方向(主延伸方向に対して直交する方向)に熱変化するフィルムである場合、その縦方向における熱収縮率は、例えば、−3〜15%であり、好ましくは0〜12%である。前記熱収縮率のマイナスは、熱伸長を意味する。
ただし、前記熱収縮率は、加熱前のフィルムの長さ(元の長さ)と、それを85℃の温水中に10秒間浸漬した後のフィルムの長さ(浸漬後の長さ)の割合であり、下記式に代入して求められる。
前記熱収縮率(%)=[{(横方向又は縦方向の元の長さ)−(横方向又は縦方向の浸漬後の長さ)}/(横方向又は縦方向の元の長さ)]×100。
熱収縮性フィルム2は、透明又は非透明の何れでもよいが、そのフィルムの内面側にデザインを表示する印刷層を設ける場合には透明性に優れたものが用いられる。本明細書において、透明(無色透明又は有色透明)は、全光線透過率が70%以上であり、好ましくは80%以上であり、より好ましくは90%以上である場合をいう。ただし、全光線透過率は、JIS K 7361(プラスチック−透明材料の全光線透過率の試験方法)に準拠した測定法によって測定される値をいう。
摘み片部4は、本体部3の第1端縁3aから延出されている。摘み片部4及び本体部3は、熱収縮性フィルム2から構成されている(摘み片部4は、熱収縮性フィルム2の一部分から構成される)。従って、摘み片部4は、横方向(容器に装着された後には、周方向)に熱収縮し得る。 概念上、摘み片部4は、その基端4aにおいて本体部3の第1端縁3aの一部分に一体的に連結されている。図1乃至図3において、仮想線である一点鎖線は、摘み片部4の基端4aを示す。概念上、摘み片部4の基端4aが本体部3の第1端縁3aに一体的に連結されているので、前記仮想線である一点鎖線は、摘み片部4の第1端縁3aの一部分を示すものとも言える。摘み片部4は、その外端縁4bと基端4aとで囲われた範囲内の部分である。
摘み片部4の平面視形状は、特に限定されず、例えば、略半円状、略三角形状、略長方形状、略正方形状、略台形状、略逆台形状などが挙げられる。好ましくは、摘み片部4は、図示のように、平面視略半円状に形成される。従って、図示例の摘み片部4の外端縁4bの形状は、略円弧状である。
摘み片部4の横長さ4Wは、特に限定されないが、余りに大きい又は小さいと、熱収縮後の摘み片部4が大きくなり過ぎ又は小さくなり過ぎて摘み難くなる。かかる観点から、摘み片部4の横長さ4Wは、例えば、5mm〜20mmであり、好ましくは、8mm〜15mmである。前記摘み片部4の横長さ4Wは、摘み片部4の横方向における長さのうち最大の長さをいう。
摘み片部4の縦長さ4Hは、特に限定されないが、余りに大きいと、熱収縮後の摘み片部4が大きく立ち上がり過ぎ、余りに小さいと、摘み片部4が小さくて摘み難くなる。かかる観点から、摘み片部4の縦長さ4Hは、例えば、3mm〜15mmであり、好ましくは、4mm〜10mmである。前記摘み片部4の縦長さ4Hは、摘み片部4の縦方向における長さのうち最大の長さをいう。
摘み片部4の面内には、主延伸方向に対して直交する方向(縦方向)又は主延伸方向に対して傾斜した方向(横方向に対して傾斜した方向)に延びる切込み線5が形成されている。切込み線5は、摘み片部4を貫通する切り目である。切込み線5は、縦方向に延びていてもよく、横方向に対して傾斜して延びていてもよい。好ましくは、切込み線5は、図示例のように、縦方向に延設されている。前記切込み線5が、横方向に対して傾斜して形成される場合、その角度(横方向と切込み線5との成す角度のうち鋭角の方)は、70度を超え90度未満が好ましく、さらに、75度以上90度未満がより好ましく、85度以上90度未満がさらに好ましい。
切込み線5は、直線状でもよく、或いは、曲線状又は屈曲状でもよい。好ましくは、切込み線5は、図示のように、直線状に形成される。曲線状や屈曲状などの非直線状に形成されている切込み線の、延びる方向は、その切込み線の両端部を結んで観念される直線を基準とする。
切込み線5の縦長さ5Hは、特に限定されず、余りに小さいと、切込み線5にて摘み片部4を横方向において複数に分断し難くなる。かかる観点から、切込み線5の縦長さ5Hは、0.5mm〜3mmが好ましく、0.5mm〜2mmがより好ましい。切込み線5の縦長さ5Hは、縦方向に延びる切込み線5の両端部を結んで観念される直線の長さをいう。
切込み線5は、1つでもよいが、好ましくは、切込み線5は、独立して複数形成される。複数の切込み線5が形成される場合、全ての切込み線5が同形同大でもよく、或いは、全ての切り込み線が、互いに異形又は/及び異大でもよく、或いは、一部の切込み線5が同形同大で且つ残る切込み線5が異形又は/及び異大でもよい。図示例では、全ての切込み線5が同形同大で、且つ、縦方向と平行に延びている。
複数の切込み線5は、横方向に所望間隔を開けて並列配置されていてもよく、或いは、縦方向に所望間隔を縦列配置されていてもよく、或いは、横方向及び縦方向にそれぞれ所望間隔を開けて並列及び縦列配置されていてもよい。複数の切込み線5を横方向に並列することにより、摘み片部4を横方向において適切な区画に分断できる。また、複数の切込み線5を縦方向に縦列することにより、摘み片部4の基端から先端までの間を適切な区画に分断できる。好ましくは、複数の切込み線5は、少なくとも横方向に所望間隔を開けて並列配置され、より好ましくは、横方向及び縦方向にそれぞれ所望間隔を開けて並列及び縦列配置される。複数の切込み線5が横方向及び縦方向にそれぞれ所望間隔を開けて並列及び縦列配置される場合、各切込み線が横方向と平行に且つ縦方向に平行に並んでいてもよいが、好ましくは、図示例のように、複数の切込み線5は、千鳥状に配置される。
複数の切込み線5が横方向に並列配置される場合、隣接する切込み線5の間隔(隣接する切込み線5の横方向における長さ)は、等間隔でもよく、異なる間隔であってもよい。
横方向において隣接する切込み線5の間隔5Wは、特に限定されないが、余りに小さいと、摘み片部4の面内に無数の切れ目が生じるので好ましくなく、余りに大きいと、切込み線5にて摘み片部4を横方向において適切な区画に分断し難くなる。かかる観点から、横方向において隣接する切込み線5の間隔5Wは、1mm〜3mmが好ましい。
複数の切込み線5が縦方向に縦列配置される場合、隣接する切込み線5は、縦方向に並んで配置されていてもよく、或いは、横方向にずれつつ縦方向に並んでいてもよい。
複数の切込み線5が横方向に並列配置される場合、その横方向に並列された切込み線5によって、摘み片部4の面内がその横方向において複数の区画(領域)に分断される。その区画数は、横方向に並列された切込み線5の数+1となる。この区画数としては、好ましくは3〜12であり、より好ましくは、3〜10である。
図示例では、複数の切込み線5は、横方向及び縦方向にそれぞれ所望間隔を開けて並列及び縦列配置されている。この場合、横方向に所望間隔を開けて配置された複数の切込み線5の横列が、縦方向に複数列(例えば、3列)配置される。
具体的には、下段の横列(摘み片部4の基端4aの近傍の横列)は、等間隔で配置された6本の切込み線5からなり、中段の横列は、等間隔で配置された5本の切込み線5からなり、上段の横列は、2本の切込み線5からなる。従って、切込み線5の下段の横列よって、摘み片部4の下段部は、7区画に分断されており、切込み線5の中段の横列によって、摘み片部4の中段部は、6区画に分断されており、切込み線5の上段の横列によって、摘み片部4の上段部は、3区画に分断されている。なお、中段の横列を構成する複数の切込み線5は、下段及び上段を構成する切込み線5の間に配置されている。
なお、図示例では、複数の切込み線5が横方向に並列された横列が、縦方向に3段配置されているが、これに限定されず、前記横列が、縦方向に1段又は2段配置されていてもよく、4段以上であってもよい。
切込み線5は、摘み片部4の外端縁4bに交差しないように形成される。一方、切込み線5は、本体部3の第1端縁3a(第1端縁3aは、摘み片部4の基端4aに相当)に交差して形成されていてもよく、或いは、交差しないように形成されていてもよい。図示例では、下段の横列を構成する切込み線5は、第1端縁3aに交差しないように形成されており、その各切込み線5の下端部は、第1端縁3aの近傍に形成されている。なお、交差するとは、切込み線5の端部が基端4aなどに接すること(例えば、切込み線5と摘み片部4の基端4aとがT字状を成している場合など)、又は、切込み線5の中途部が基端4aなどに交わること(例えば、切込み線5と摘み片部4の基端4aとが十字状を成している場合など)を含む。また、切込み線5が第1端縁3aの近傍に形成されるとは、切込み線5の下端部と第1端縁3a(摘み片部4の基端4a)との縦長さが、2mm以内を含み、好ましくは1mm以内を含む。
また、摘み片部4の外面(つまり、摘み片部とされた熱収縮性フィルム2の外面)には、収縮阻害層61が設けられている。収縮阻害層61は、熱収縮性フィルム2の熱収縮を阻害する層である。収縮阻害層61が外面に積層された熱収縮性フィルム2は、その内外において熱収縮差を有し、加熱時の熱収縮によって、内面を円弧の内側として僅かに湾曲するようになる。
収縮阻害層61としては、熱収縮性フィルム2の熱収縮を阻害できるものであれば特に限定されず、例えば、樹脂層などが挙げられる。収縮阻害層61の形成方法としては、その層形成材料を、従来公知の印刷法やコート法などで摘み片部4に塗布し、固化させることが挙げられる。例えば、収縮阻害層61は、インキ層から形成できる。前記インキ層を構成するインキとしては、着色インキ、メジウムインキ(着色剤を含まないインキ)などを用いることができる。また、前記インキの固化方式で分類すると、前記インキとしては、紫外線硬化型インキなどを用いることができる。
収縮阻害層61は、摘み片部4の外面全体に設けられていてもよく、或いは、摘み片部4の外面の一部分に設けられていてもよい。摘み片部4の外面の一部分に収縮阻害層61が設けられている場合、収縮阻害層61は、基端4aを含む摘み片部4の下方部に設ける、或いは、外端縁4bを含む摘み片部4の外縁部に設ける、或いは、基端4a及び外端縁4bを含む摘み片部4の周縁部に設ける、或いは、前記周縁部を除いた摘み片部4の中心部に設ける、などが挙げられる。
なお、収縮阻害層61は、摘み片部4の基端4aを越えて本体部3の外面に及んで設けられていてもよい。
収縮阻害層61の厚みは、特に限定されないが、例えば、1μm〜5μmである。
前記熱収縮性フィルム2には、必要に応じて、デザインなどを表示するための印刷層が設けられている。前記印刷層は、熱収縮性フィルム2の外面若しくは内面又は外面及び内面に設けられる。印刷層は、熱収縮性フィルム2の外面又は内面の全体に設けられていてもよく、或いは、外面又は内面の一部に設けられていてもよい。
デザインなどを表示するための印刷層が熱収縮性フィルム2の外面に設けられる場合、その印刷層の形成と前記収縮阻害層61の形成を同時に行ってもよく、或いは、別個に行ってもよい。例えば、収縮阻害層61をインキで形成する場合、デザインなどを表示するための印刷層の形成と同時に収縮阻害層61を形成することが好ましい。この場合、収縮阻害層61と印刷層とを、同種のインキ、例えば、紫外線硬化型インキで形成してもよい。
なお、特に図示しないが、熱収縮性フィルム2には、印刷層や収縮阻害層61以外の機能層、例えば、保護層や滑り層などの公知の機能層が設けられていてもよい。
また、熱収縮性フィルム2の本体部3の面内には、縦方向中途部において横方向に延びる横ミシン目線62と、前記横ミシン目線62の一部分である第1点に連設され且つ摘み片部4の横方向一方端に上向き傾斜で延びる斜めミシン目線63と、が形成されている。
ここで、本明細書において、ミシン目線は、ミシン針の縫い跡の如くフィルムの表裏面に貫通する複数の貫通孔が所定間隔を開けて形成された、貫通孔の集合である。かかるミシン目線は、隣接する貫通孔の間に、非貫通部が存在する。前記非貫通部は、貫通処理が成されていないフィルム部分とも言える。1つの貫通孔の正面視形状は、細長い直線状、針穴状(針穴状は、打ち抜き略円形状又は略楕円形状などを含む)などが挙げられる。
また、図2に示すように、本体部3の内面の所定範囲に、容器に接着させるための接着部が設けられている。図2において、接着部を分かりやすく図示するために、その部分に網掛けを付加している。
接着部は、例えば、本体部3の内面に、接着剤又は粘着剤を塗布することによって形成できる。
接着部は、例えば、横ミシン目線62の上方近傍を含む本体部3の下領域全体、及び、他方の側端部32における縦方向帯状領域のうち横ミシン目線62よりも上方全体又は上方の一部分に設けられている。なお、接着部は、必要に応じて、一方の側端部31における縦方向帯状領域のうち横ミシン目線62よりも上方の中央部にも部分的に設けられていてもよい。
接着部を構成する接着剤又は粘着剤は、従来公知のものを用いることができる。例えば、感熱性接着剤、感熱性粘着剤、感圧型粘着剤などが挙げられる。
なお、接着剤又は粘着剤を前記所定範囲にのみ設けることによって接着部を構成することもできるが、通常、熱収縮性フィルム2の内面全体に予め接着剤層又は粘着剤層を設けておき、粘着力を隠蔽するマスキング層をその接着剤層又は粘着剤層の上に積層することによって粘着性を消失させて、前記所定範囲の接着部が構成される。
<キャップシール形成用基材の使用法及びキャップシール包装体>
キャップシール形成用基材1は、容器に巻付け装着されて使用される。好ましくは、キャップシール形成用基材1は、キャップ付き容器に装着されて使用される。
前記接着部が感圧型粘着剤から構成されている場合には、キャップシール形成用基材1は、離型紙上に仮貼付された状態で提供され(図示せず)、その離型紙からキャップシール形成用基材1を剥離した後、キャップ付き容器に巻き付ける。
前記接着部が感熱性接着剤又は感熱性粘着剤から構成されている場合には、感熱性接着剤(又は粘着剤)を所定温度に加熱してそれを活性化させた後、キャップ付き容器に巻き付ける。
キャップ付き容器7は、図5に示すように、収納物を入れる胴部を有する容器本体71と、容器本体71の注出口を塞ぎ且つ容器本体71の上方に着脱可能に取り付けられたキャップ部72と、を備える。キャップ部72は、例えば、容器本体71にネジ作用で着脱可能に取り付けられる。
容器本体71の外形は、内部に内容物を収納できる中空状であれば特に限定されず、略円柱状、略楕円柱状、略四角柱状や略三角柱状などの略多角柱状、略三角錐状などの略多角錐状、略瓢箪形状、略だるま形状、及びこれらの形状が組み合わされた立体形状などでもよい。また、容器本体71の外形は、直胴状でもよく、直胴状でなくてもよい。直胴状は、縦方向において周長が変わらない形状をいう。
図示例の容器本体71は、略円柱状であり且つ直胴状である。
容器本体71内に収納される収納物は、特に限定されず、例えば、目薬などの医薬品;コンタクトレンズ洗浄液などの医薬部外品;アルコール類、水、コーヒーなどの飲料;しょうゆなどの液状調味料又は顆粒状調味料;ボディソープなどのサニタリー品;などが挙げられる。
キャップ部72の外形は、容器本体71で例示したような様々な形状を採用できる。また、キャップ部72の外形は、直胴状でもよく、直胴状でなくてもよい。
図示例のキャップ部72の外形は、略円錐台状であり、上方に向かうに従って周長が徐々に小さくなっている。また、キャップ部72の上面72aは、略円形状であり、平坦面である。
かかるキャップ部72は、それを開栓方向に回すと、容器本体71から外れ、閉栓方向に回すと、容器本体71に取り付けることができる。図示例のキャップ部72の開栓方向は、上側から見て、反時計回り方向である。もっとも、その開栓方向が、時計回り方向であってもよい。
図5に示すように、上記キャップシール形成用基材1の本体部3の一方の側端部31の内面を、接着部を介して容器本体71の外周面に貼付し、このキャップシール形成用基材1を容器7の周囲に巻付けた後、図6に示すように、前記一方の側端部31の外面に他方の側端部32の内面を接着部を介して貼り付けることにより、キャップシール形成用基材1が筒状に形成される。その後、前記筒状に形成したキャップシール形成用基材1の全体を所定温度(例えば、80℃〜100℃)に加熱することによりキャップシール形成用基材1が周方向に収縮し、キャップシール包装体が得られる。
キャップシール包装体10は、図7乃至図9に示すように、キャップシール形成用基材1と、キャップシール形成用基材1がその主延伸方向(横方向)を周方向として熱収縮装着された容器7と、を有し、キャップシール形成用基材1の第1端縁3aを含む帯状領域が、前記容器7の上面72aに折れ曲がっていると共に、第1端縁3aから延出され且つ熱収縮後の摘み片部4Aが、容器7の上方に立ち上がっている。
具体的には、キャップシール形成用基材1の本体部3が、横ミシン目線62がキャップ部72の下端に対応して、容器本体71及びキャップ部72の外周面に密着されていると共に、本体部3の上方領域が、キャップ部72の上面72a側に折れ曲がって密着される。この折れ曲がった部分を、折れ曲がり部11という。折れ曲がり部11は、熱収縮性フィルム2(キャップシール形成用基材1)の第1端縁3aを含む帯状領域に相当する。容器の上面側から見ると、折れ曲がり部11は、帯状且つ略円状であり、折れ曲がり部11の先端(この先端は第1端縁3aに相当)は、略円状である。また、熱収縮後の摘み片部4Aは、第1端縁3a(基端4a)において上向きに略直角状に折れ曲がり、キャップ部72の上面から上方に向かって立ち上げられている。なお、熱収縮させた後の摘み片部4Aにおいては、肉眼で切込み線5をほとんど視認できなくなるため、図7乃至図9においては、切込み線を図示していないが、拡大して見ると、熱収縮後の摘み片部4Aにも切込み線の存在を確認できる。
一般に、摘み片部と本体部は熱収縮性フィルムから一体的に形成されているので、本体部が容器の上面側に折れ曲がると、摘み片部もそれに追従して上面側に引かれる。その結果、従来のキャップシールは、熱収縮後の摘み片部がキャップ部の上面から少し浮くように傾斜して立ち上がるようになる。
本発明のキャップシール形成用基材1は、摘み片部4の面内に切込み線5が形成されている。かかる切込み線5を境に、摘み片部4の面内は左右の区画に分断される。特に、切込み線5の複数が横方向に所望間隔を開けて並列配置されている場合には、摘み片部4の面内が、横方向においてより小さな区画に分断される。このように摘み片部4の面内が小さな区画に分断されていることにより、摘み片部4が本体部3の形状変化の影響を受け難くなり、摘み片部4Aが、上方に立ち上がり易くなる。特に、切込み線5が、本体部3の第1端縁3aの近傍に形成されている又は第1端縁3a上に交差して形成されていることにより、基端4a付近で本体部3に対して摘み片部4が曲がりやすくなるので、熱収縮後の摘み片部4Aは、基端4a(第1縁部3a)において上方に折れ曲がり、容器7の上面72から上方に立ち上がるようになる。
さらに、摘み片部4の外面に収縮阻害層61が設けられていることにより、摘み片部4Aの横方向両側部が内側に丸まるように湾曲するので(図7及び図9参照)、その湾曲した両側部が支柱の如きに作用して、摘み片部4Aの上方への立ち上がりを補足するようになる。
さらに、複数の切込み線5が横方向及び縦方向にそれぞれ所望間隔を開けて並列及び縦列配置されている場合(例えば、摘み片部4の面内に千鳥状に切込み線5が形成されている場合など)、摘み片部4が縦横において複数の区画に分断される。この場合、それらの区画もそれぞれ熱収縮し、それらの集合である摘み片部4が外見上熱収縮するが、その摘み片部4は、切込み線が形成されていない摘み片部が熱収縮する場合に比して、熱収縮量が小さくなる。このため、熱収縮後の摘み片部4Aの先端が尖り難くなる。
このように本発明のキャップシール形成用基材1は、熱収縮させた後に容器7の上面72から上方に立ち上がり、比較的摘み易い摘み片部4Aを構成できる。好ましい摘み片部4Aは、収縮後にも比較的硬くならず、指で摘んだ際に使用者に違和感などを与えにくい。
[第2実施形態]
ただし、下記第2乃至第4実施形態の説明に於いて、主として上記第1実施形態と異なる構成及び効果について説明し、上記第1実施形態と同様の構成などについては、用語又は符号をそのまま援用し、その構成の説明を省略する場合がある。
上記第1実施形態の図示例では、複数の切込み線5が千鳥状に配置されているが、例えば、図10及び図11に示すように、複数の切込み線5が、横方向にのみ並列配置されていてもよい。この場合、その複数の切込み線5の横列は、図10に示すように、本体部3の第1端縁3aの近傍に形成される、或いは、図11に示すように、第1端縁3aに交差して形成されていることが好ましい。
[第3実施形態]
上記第1及び第2実施形態の図示例では、摘み片部4は、平面視略半円状に形成されているが、例えば、図12に示すように、平面視略長方形に形成されていてもよい。また、摘み片部4を、略長方形状などの角部を有する形状に形成する場合、同図に示すように、その角部を丸めて弧状に形成(角部の面取り)してもよい。
[第4実施形態]
上記第1乃至第3実施形態の図示例では、容器装着前において枚葉状のキャップシール形成用基材1を例示したが、例えば、図13に示すように、容器装着前から筒状に形成されているキャップシール形成用基材1であってもよい。
この筒状に形成されたキャップシール形成用基材1は、一方の側端部31と他方の側端部32を接着することにより、筒状に形成される。かかる容器装着前に筒状に形成されるキャップシール形成用基材1においては、上記第1実施形態で示す接着部は必ずしも必要ではない。また、斜めミシン目線に代えて、図示のように、横ミシン目線62に連設され且つ摘み片部4の横方向両端に延びる一対の縦ミシン目線64,64を形成してもよい。
1 キャップシール形成用基材
2 熱収縮性フィルム
3 本体部
3a 本体部の第1端縁
4 摘み片部
5 切込み線
7 容器
10 キャップシール包装体

Claims (3)

  1. 主延伸方向に熱収縮可能な熱収縮性フィルムから形成されたキャップシール形成用基材であって、
    前記熱収縮性フィルムが、容器に装着される本体部と、前記本体部の第1端縁から外側に延出された摘み片部と、を有し、
    前記摘み片部の面内に、前記主延伸方向に対して直交する方向又は主延伸方向に対して傾斜した方向に延びる複数の切込み線が、横方向及び縦方向にそれぞれ間隔を開けて並列及び縦列配置されて形成されている、キャップシール形成用基材。
  2. 前記複数の切込み線が、千鳥状に配置されている、請求項に記載のキャップシール形成用基材。
  3. 請求項1又は2に記載のキャップシール形成用基材と、前記キャップシール形成用基材がその主延伸方向を周方向として熱収縮装着された容器と、を有し、
    前記キャップシール形成用基材の第1端縁を含む帯状領域が、前記容器の上面に折れ曲がっていると共に、前記第1端縁から延出された前記摘み片部が、前記容器の上面から上方に立ち上がっている、キャップシール包装体。
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