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JP6684466B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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JP6684466B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関するものである。
従来、像担持体上のトナー像を記録材に転写するための転写ニップに、直流成分と交流成分とを含む交流転写バイアスを印加して、凹凸紙等の記録材へのトナー像の転写性を向上させる画像形成装置が知られている。
例えば、特許文献1には、二次転写対向ローラに巻き付いた中間転写ベルト部分に対して二次転写ローラを当接して二次転写ニップを形成し、直流成分と交流成分とが重畳された重畳バイアス(交流転写バイアス)を二次転写ニップに印加して二次転写を行う画像形成装置が開示されている。この画像形成装置では、凹凸紙への画像形成時には、重畳バイアスを印加して二次転写を行うACモードを実行する。
一般に、画像形成装置は、十分な画質の画像を短時間で形成できる像担持体の表面移動速度の速い画像形成モード(高速モード)と、より高品質な画像を形成できる像担持体の表面移動速度の遅い画像形成モード(低速モード)とを備えているものが多い。ところが、直流成分と交流成分とを含む交流転写バイアスを印加して記録材へトナー像を転写する画像形成装置においては、低速モードの画質を低下させることなく、高速モードにおける高速化あるいは高画質化を図ることが困難であった。
上述した課題を解決するために、本発明は、トナー像を表面に担持して表面移動する像担持体と、前記像担持体の表面に当接して転写ニップを形成するニップ形成部材と、前記転写ニップ内に挟み込んだ記録材に対して前記像担持体上のトナー像を転写するための転写バイアスとして、直流成分と交流成分とを含む交流転写バイアスを該転写ニップに印加する転写バイアス印加手段とを有する画像形成装置において、前記像担持体の表面移動速度が互いに異なる複数の画像形成モードの中から所定の選択条件に従って選択される画像形成モードで、画像形成動作を制御する制御手段と、前記転写ニップを流れる転写電流のルート上の電気抵抗値を調整する調整手段とを有し、前記制御手段は、前記複数の画像形成モードのうちの少なくとも2つの画像形成モード間で、前記像担持体の表面移動速度が速い画像形成モード時ほど、前記交流転写バイアスが前記転写ニップに印加される際の電気抵抗値が小さくなるように、前記調整手段を制御するとともに、前記複数の画像形成モードのうちの少なくとも1つの画像形成モード時には、記録材へ転写する画像の種類に応じて、前記交流転写バイアスが前記転写ニップに印加される際の電気抵抗値を調整するように、前記調整手段を制御することを特徴とする。
本発明によれば、低速モードの画質を低下させることなく、高速モードにおける高速化あるいは高画質化を図ることが可能になるという優れた効果が奏される。
実施形態の画像形成装置の概略構成を示す説明図である。 同画像形成装置における二次転写部の周辺構成を示す説明図である。 二次転写部の周辺に配置されるヒータの構成を示す斜視図である。 記録材挟持領域N1と非記録材挟持領域N2とを示す二次転写ニップNの断面図である。 同画像形成装置の制御系の一部を示すブロック図である。 画質評価実験の結果に基づき、凹凸紙A〜Cについての二次転写ニップNの電気抵抗値の調整方法の一例を示す選択フロー図である。 ユーザーが操作するタッチパネル画面の一例を示す説明図である。 ユーザーが操作するタッチパネル画面の他の例を示す説明図である。 同画像形成装置におけるACモード時の制御例の流れを示すフローチャートである。 変形例1における二次転写部の周辺構成を示す説明図である。 変形例2における二次転写部の周辺構成を示す説明図である。 変形例2における二次転写部の他の周辺構成を示す説明図である。 変形例3における二次転写部の周辺構成を示す説明図である。 変形例4において、低押圧力時における二次転写部Pの周辺構成を示す説明図である。 変形例4において、高押圧力時における二次転写部Pの周辺構成を示す説明図である。 変形例5において、高硬度の二次転写ローラによる二次転写ニップ形成時における二次転写部Pの周辺構成を示す説明図である。 変形例5において、低硬度の二次転写ローラによる二次転写ニップ形成時における二次転写部Pの周辺構成を示す説明図である。 交流転写バイアスの波形を示す説明図である。
以下、本発明を電子写真方式の画像形成装置に適用した一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態の画像形成装置の概略構成を示す説明図である。
本実施形態の画像形成装置は、中間転写方式のタンデム型画像形成装置である。この画像形成装置1は、トナー像を形成するプリンタ部100と、プリンタ部100を載置する給紙テーブル200と、プリンタ部100上に搭載されたスキャナ部300と、スキャナ部300上に搭載された原稿自動搬送装置であるADF400とを有している。
プリンタ部100は、像担持体としての中間転写体である無端ベルト状の中間転写ベルト21を備えている。中間転写ベルト21は、側方から見て図1に示すように逆三角の形状になる姿勢で、駆動ローラ22、従動ローラ23及び二次転写対向ローラ(バックアップローラ)24に張架されている。中間転写ベルト21は、駆動ローラ22の回転駆動によって、図1において時計回り方向(図1中矢印Xの方向)に表面移動する。
中間転写ベルト21の上方には、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(黒)のトナー像を形成するための4つの作像ユニット(画像形成ユニット)1C,1M,1Y,1Kが、中間転写ベルト21の移動方向Xに沿って並んで配置される。作像ユニット1C,1M,1Y,1Kは、トナー像を形成する画像形成部10を構成している。
各作像ユニット1C,1M,1Y,1Kはそれぞれ、感光体ドラム2C,2M,2Y,2Kと、現像ユニット3C,3M,3Y,3Kと、感光体クリーニング装置4C,4M,4Y,4Kを有している。感光体ドラム2C,2M,2Y,2Kは、それぞれ一次転写ローラ25C,25M,25Y,25Kと対向する位置で、中間転写ベルト21に当接してC、M、Y、K用の一次転写ニップを形成する。感光体ドラム2C,2M,2Y,2Kは、駆動手段によって図1で反時計回り方向(図1中の矢印で示す方向)に回転駆動される。
現像ユニット3C,3M,3Y,3Kは、感光体ドラム2C,2M,2Y,2Kに形成された静電潜像をC、M、Y、Kの各色トナーによって現像する。感光体クリーニング装置4C,4M,4Y,4Kは、一次転写ニップを通過した後の感光体ドラム2C,2M,2Y,2Kに付着している転写残トナーをクリーニングする。
プリンタ部100内における画像形成部10の上方には、潜像形成手段としての光書込ユニット15が配設されている。光書込ユニット15は、回転駆動される感光体ドラム2C,2M,2Y,2Kの表面に対して、レーザ光の走査による光書込処理を施して静電潜像を形成する。感光体ドラム2C,2M,2Y,2Kの表面は、その光書込処理に先立って、それぞれ各帯電チャージャによって一様に帯電される。
画像形成部10の下方に中間転写ベルト21を有する転写ユニット20が配備される。中間転写ベルト21のループ内側に、一次転写ローラ25C,25M,25Y,25Kが設けられている。各一次転写ローラ25C,25M,25Y,25Kは、C、M、Y、Kの各色用の一次転写ニップの裏側で、中間転写ベルト21を感光体ドラム2C,2M,2Y,2Kに向けて押圧している。
二次転写対向ローラ24は中間転写ベルト21の内側の下部に位置しており、この二次転写対向ローラ24に中間転写ベルト21の下部が巻き付いている。二次転写対向ローラ24に巻き付いた部位の中間転写ベルト21の外周面側には、ニップ形成部材としての二次転写ローラ30が押し付けられている。二次転写ローラ30は、対向する二次転写対向ローラ24との間で中間転写ベルト21に挟持することによって、二次転写部Pの二次転写ニップNを形成している。
中間転写ベルト21の内周面側には、二次転写ニップNよりも中間転写ベルト移動方向上流側に、押し下げローラ58が当接している。この押し下げローラ58は、中間転写ベルト21を二次転写ローラ30側に向けて押し下げて二次転写ローラ30に強制的に巻き付け、二次転写ニップNのニップ幅(二次転写ニップNの中間転写ベルト移動方向長さ)を長くしている。これにより、二次転写ニップNの入口が二次転写対向ローラ24と二次転写ローラ30との軸間位置から遠ざかり、二次転写時に二次転写ニップNの入口側で放電が発生するのを抑制している。
また、二次転写ニップNよりも中間転写ベルト移動方向上流側には、記録材である記録シートを二次転写ニップNの入口へ向けて案内するガイド板51が配設されている。レジストローラ対95により二次転写ニップNに向けて送り出された記録シートは、ガイド板51に接触することで、二次転写ニップNよりも中間転写ベルト移動方向上流側の中間転写ベルト21の表面に向けて案内される。そのため、記録シートは二次転写ニップNに進入させるのに先立って中間転写ベルト21の表面に当接し、記録シートのめくれやジャムの発生が抑えられる。
二次転写ローラ30には、付着したトナーを機械的に掻き取るクリーニングブレード52と、潤滑剤塗布手段としての回転ブラシ53とが当接している。回転ブラシ53による潤滑剤の塗布で、二次転写ローラ30のトナー離型性を向上させている。回転ブラシ53は、ステアリン酸亜鉛塊などの固形潤滑剤531と二次転写ローラ30との両方に接触して回転駆動することで、固形潤滑剤531から掻き取って得た潤滑剤粉末を二次転写ローラ30の表面に塗布する。また、クリーニングブレード52の二次転写ローラ回転方向上流側には、紙粉を取り除くための紙粉除去ブラシ54が二次転写ローラ30の表面に当接している。
二次転写ニップNには、記録シートがレジストローラ対95によって所定のタイミングで送り込まれ、中間転写ベルト21上の4色重ね合わせられたトナー像がこの二次転写ニップNで記録シート上に一括転写される。
スキャナ部300は、コンタクトガラス301上に載置された原稿の画像情報を読取センサ302で読み取り、読み取った画像情報を制御手段としての制御部60に送る。画像形成制御機能を有する制御部60は、スキャナ部300から受け取った画像情報に基づき、光書込ユニット15におけるレーザダイオード等の光源を制御するよう機能する。この光書込ユニット15がC、M、Y、K用のレーザ書込光を出射して、感光体ドラム2C,2M,2Y,2Kを光走査する。この光走査により、感光体ドラム2C,2M,2Y,2Kの表面に静電潜像が形成され、静電潜像は所定の現像プロセスを経てC,M,Y,Kの各色のトナー像を形成する。
給紙テーブル200は、ペーパバンク201内に多段に配置された給紙カセット202を備えている。給紙カセット202より延びる給紙路204、上給紙路99には、記録シートを送り出す給紙ローラ203、送り出された記録シートを分離して送り出す分離ローラ205、プリンタ部100に記録シートを搬送する搬送ローラ対206等が備えられている。
給紙については、給紙テーブル200以外に、手差し給紙も可能となっており、手差しのための手差しトレイ98、手差しトレイ98上の記録シートを手差し給紙路97に向けて一枚ずつ分離する手差し側分離ローラ96等も設けられている。プリンタ部100内において、手差し給紙路97は上給紙路99に合流している。
転写ユニット20の下方近傍には、上給紙路99の上下を挟むようにレジストローラ対95が設けられる。レジストローラ対95は、給紙カセット202又は手差しトレイ98から送り出された記録シートを挟み込むとすぐに回転を停止する。レジストローラ対95は挟み込んだ記録シートを二次転写ニップN内で中間転写ベルト21上の4色重ね合わせトナー像に同期させて給紙するタイミングで回転駆動を再開し、記録シートを二次転写ニップNに向けて送り出す。このようにレジストローラ対95は、上給紙路99内又は手差し給紙路97内を搬送されてくる記録シートを挟み込んだ後、所定のタイミングで二次転写ニップNに向けて送り込む。
画像形成装置1によってカラー画像のコピーをとるときには、ADF400の原稿台401上に原稿をセットするか、或いはADF400を開いてスキャナ部300のコンタクトガラス301上に原稿をセットする。コンタクトガラス301上にセットされた原稿はADF400を閉じることによってコンタクトガラス301上におさえられる。
図5に示すオペレーションパネル69に備えられているスタートボタンが押されると、原稿がADF400にセットされている場合には、コンタクトガラス301上に搬送される。その後、スキャナ部300が駆動を開始し、第1走行体303及び第2走行体304が原稿面に沿って走行を開始する。第1走行体303の光源から発した光が原稿面で反射され、その反射光は、第2走行体304のミラーで折り返された後、結像レンズ305を通して読取センサ302に入射される。読取センサ302及び同センサの信号処理機能を有する信号処理回路(付設される)によって原稿内容が読み取られ、画像情報として一旦記憶された後、順次、プリンタ部100へ送られる。
給紙テーブル200は、スキャナ部300から画像情報を受け取ると、画像情報に応じたサイズの記録シートを上給紙路99に給紙する。これに伴って、プリンタ部100では、駆動ローラ22を回転駆動して中間転写ベルト21を移動させる。同時に、プリンタ部100では、感光体ドラム2C,2M,2Y,2Kをそれぞれ矢示方向に回転させ、その各表面を一様帯電させる。その後、スキャナ部300から受け取った画像情報に基づいて、光書込ユニット15による光書込処理がなされ、感光体ドラム2C,2M,2Y,2Kの表面にそれぞれ静電潜像が形成される。静電潜像は、現像ユニット3C,3M,3Y,3Kによって各色のトナーによって現像処理される。現像処理によって感光体ドラム2C,2M,2Y,2Kの表面上に形成されたC、M、Y、Kの各色のトナー像が、C、M、Y、K用の一次転写ニップで順次重ね合わせて中間転写ベルト21上に一次転写されて、4色重ね合わせたフルカラーのトナー像になる。
給紙テーブル200では、給紙ローラ203の1つが原稿サイズに応じたサイズの記録シートを給紙するように選択的に回転され、3つの給紙カセット202のうちの1つから記録シートが送り出される。送り出された記録シートは、分離ローラ205で1枚ずつ分離されて給紙路204に導入された後、搬送ローラ対206で搬送されてプリンタ部100内の上給紙路99に送られる。手差しトレイ98を用いる場合には、手差しトレイ98の手差し側給紙ローラ94が回転して手差しトレイ98上の記録シートが送り出され、手差し側分離ローラ96で分離されて手差し給紙路97に送り込まれ、上給紙路99の末端付近に至る。上給紙路99の末端付近では、記録シートが先端をレジストローラ対95に突き当てて止まる。
中間転写ベルト21上のフルカラーのトナー像に同期し得るタイミングで、レジストローラ対95が回転すると、記録シートが二次転写ニップN内に送り込まれて、中間転写ベルト21上のフルカラーのトナー像に密着する。トナー像は、転写ニップの圧力と二次転写バイアスによる電界の作用によって、記録シート上に一括転写される。二次転写ニップNは、二次転写ローラ30と二次転写対向ローラ24に巻き付いた中間転写ベルト21の部分とによって形成される。
二次転写ニップNでフルカラーのトナー像が二次転写された記録シートは、二次転写ニップNを通過すると、二次転写ローラ30や中間転写ベルト21から曲率分離し、用紙搬送ベルト70によって定着装置71内に送り込まれる。定着装置71内に送り込まれた記録シートは、定着装置71で加圧ローラ72と定着ベルト73との間の定着ニップに挟み込まれ、熱と圧力によってトナー像が表面に定着される。
カラー画像が形成された記録シートは、排出ローラ対74によって送出され、機外の排紙トレイ75上にスタックされる。なお、記録シートのもう一方の面にも画像が形成される場合には、記録シートは定着装置71から排出された後、切替爪76による進路切り換えによってシート反転装置77に送られる。シート反転装置77に送られた記録シートは上下反転された後、再びレジストローラ対95に戻される。更に、二次転写ニップNへ送り込まれて他方の面にフルカラーのトナー像が二次転写され、再び定着装置71を経由してトナー像を定着され、排紙トレイ75上にスタックされる。
二次転写ニップNを通過した後、4色のうちで一次転写工程が最も上流となるシアン用の一次転写ニップに進入する前の中間転写ベルト21の表面に、ベルトクリーニング装置26が接触している。ベルトクリーニング装置26は、中間転写ベルト21の表面に付着している転写残トナーをクリーニングする。
図2は、画像形成装置1における二次転写部Pの周辺構成を示す説明図である。
本実施形態の画像形成装置1は、二次転写バイアスを二次転写ニップNに印加するための転写バイアス印加手段である二次転写電源81と、二次転写ニップNを流れる転写電流のルート上の電気抵抗値を調整する調整手段としての加熱手段であるヒータ87と、直流成分に交流成分とを含む二次転写バイアスが二次転写ニップNに印加される際の電気抵抗値を調整するように、ヒータ87の駆動制御を行うヒータ駆動手段600bと、二次転写電源81を制御するバイアス制御手段600aとを備えている。調整手段としてのヒータ87は、すなわち、二次転写ニップNを流れる転写電流のルート上の電気抵抗値を変更する電気抵抗値変更手段である。
二次転写対向ローラ24は、図2に示すように、芯金241と、これの表面に被覆された導電性のNBR系ゴム層242とを具備するものである。二次転写ローラ30も、芯金311と、これの表面に被覆された導電性のNBR系ゴム層312とを具備するものである。二次転写電源81は、直流電源811と交流電源812とが直列に接続された交流電源回路部と、単一の直流電源813からなる直流電源回路部とが並列に配置され、これらを切り換えスイッチ88によって、選択的に二次転写対向ローラ24に接続されるように構成されている。
二次転写電源81は、直流電圧に交流電圧を重畳させた重畳電圧を芯金241に出力可能である。一方、二次転写ローラ30の芯金311は接地されている。本実施形態では、二次転写電源81から重畳電圧を二次転写対向ローラ24の芯金241に出力することにより、直流成分に交流成分とを含む二次転写バイアスが二次転写ニップNに印加される。その結果、マイナス極性のトナーを、二次転写対向ローラ24側(中間転写ベルト21側)から二次転写ローラ30側(記録シート側)に向けて静電的に移動させる二次転写電界が二次転写ニップN及びその近傍に形成される。なお、二次転写対向ローラ24と二次転写ローラ30とでは、二次転写対向ローラ24の方が、抵抗値が高くなっている。
なお、二次転写電源81として、単一の直流電源813を備えず、直流電源811と交流電源812のみからなるものを用いてもよい。この場合、二次転写電源81は、交流電源812の出力をオフにしたうえで直流電源811のみから直流電圧を出力することで、直流電圧のみからなる電圧を芯金241に出力可能である。また、二次転写電源81は、直流電源811から直流電圧を出力するとともに交流電源812から交流電圧を出力することで、直流電圧に交流電圧を重畳させた重畳電圧を芯金241に出力可能である。
ヒータ87は、二次転写対向ローラ24に対向配置されており、二次転写対向ローラ24を加熱する熱を発生させる。ヒータ87は、中間転写ベルト21の内周面側に設けられ、二次転写対向ローラ24の近傍に配置されている。ヒータ87は、ヒータ駆動用の電源である交流のヒータ電源84にリレー861を介して接続されている。
図3は、ヒータ87の構成を示す斜視図である。
本実施形態のヒータ87は、絶縁板870及び支持板871を介してプリンタ部100の基板側に支持されているニクロム線ヒータで構成されている。このヒータ87は、定格電圧200V、ワット数9Wのものであるが、これに限定されない。本実施形態のヒータ87は、フレキシブルな面状発熱体であり、厚さ0.05mmのアルミニウム箔を用い、発熱体872であるシリコンゴム絶縁発熱体を両面から覆うようにして一体的に形成されている。ヒータ87の表面温度の上昇値は、80℃±20℃である。なお、図中符号873は、差し込みスイッチを示す。
ヒータ87は、ヒータ電源84から電力が供給されることにより熱を発生させる。リレー861は、制御部60のヒータ駆動手段600bによって駆動制御される。ヒータ駆動手段600bは、ヒータ電源84を制御することにより、ヒータ87の出力電力(W)を制御する。リレー861を介してヒータ87の駆動回路がヒータ駆動手段600bによって容易かつ応答性よく切り換えられる。
ヒータ87は、中間転写ベルト21とともに像担持体を構成する二次転写対向ローラ24を加熱することにより、二次転写対向ローラ24の温度を変化させて、二次転写対向ローラ24の電気抵抗値を変更することができる。これにより、二次転写電流が流れるルート上の電気抵抗値が変更される。特に、本実施形態において、ヒータ87は、二次転写対向ローラ24のみならず、二次転写ニップNを形成する中間転写ベルト21や二次転写ローラ30にも効率よく熱を付与できるように配置されている。そのため、ヒータ87により、二次転写ニップNを流れる転写電流のルート上の電気抵抗値を大きく変化させることが可能である。
本実施形態の画像形成装置は、直流成分のみからなる直流転写バイアスを二次転写バイアスとして用いるDCモードと、直流成分と交流成分を含む交流転写バイアスを二次転写バイアスとして用いるACモードとを選択的に実行して、画像形成を行う。ACモードは、主に、和紙のような表面凹凸に富んだ記録シート(以下「凹凸紙」という。)へ画像を形成する際に実行され、DCモードは、主に、凹凸紙以外の記録シート(表面が平滑な記録シート等)へ画像を形成する際に実行される。凹凸紙の種類としては、例えば、特殊製紙株式会社製のレザック66(商品名)260KG紙(四六版連量)、株式会社NBSリコー社製のFC和紙タイプさざ波(商品名)、エンボス紙、リネン紙などがある。凹凸紙以外の記録シートの種類としては、例えば、株式会社NBSリコー社製のマイペーパー(商品名)などの普通紙、コート紙などがある。
また、本実施形態においては、ACモード中に、中間転写ベルト表面移動速度(プロセス線速)が互いに異なる複数の線速モード(画像形成モード)を備えている。本実施形態では、プロセス線速が352.8mm/secの高速ACモードと、プロセス線速が247mm/secの中速ACモードと、プロセス線速が152.8mm/secの低速ACモードという3種類の線速モードが用意されているが、各線速モードのプロセス線速や線速モードの数などは適宜設定される。
ここで、ACモードの場合、DCモードに比べて、二次転写ニップNの入口側で放電が生じやすい。この放電が発生すると、中間転写ベルト21上のトナー像が放電の衝撃で乱されてチリが生じ得る。また、中間転写ベルト21上のトナー像を構成する一部のトナーが放電によって逆極性(本実施形態ではプラス極性)に帯電してしまい、二次転写ニップNにおいて記録シート側へ転写されず、画像の白抜けが生じることもある。
このような放電がACモード時に発生しやすい理由は次のように考えられる。
交流転写バイアスは、図18に示すように、一般に、直流転写バイアスと同程度の直流成分Voff(平均値Vaveと同値)に対してピーク間電圧Vppの交流成分が重畳されたものである。図18中の符号Vtは、二次転写ニップNでトナーを中間転写ベルト21側から二次転写ローラ30側へ移動させる方(転写方向側)のピーク値を示す。また、図18中の符号Vrは、トナーを二次転写ローラ30側から中間転写ベルト21側に戻す方(戻し方向側)のピーク値を示す。
一般に、二次転写における転写性(トナー像全体の転写率)は、主に、二次転写ニップN内における単位面積当たりのトナー像を流れる転写電流の量によって決まる。そのため、本実施形態では、直流電源811は、目標の転写電流が二次転写ニップNを流れるように定電流制御されており、各種条件(凹凸紙の種類、画像の種類など)に応じて、交流転写バイアスの平均値Vaveすなわち直流成分Voffの値は変動することになる。一方、凹凸紙の画質に大きな影響を与える凹部へのトナー付着量(凹部転写性)は、主に、戻し方向ピーク値Vrによって決まる。そのため、交流電源812は、変動する直流成分Voffに応じ、目標の戻し方向ピーク値Vrが得られる交流成分のピーク間電圧Vppとなるように定電圧制御されている。
ここで、転写方向ピーク値Vtは、接地されている二次転写ローラ30と、二次転写電圧が印加される二次転写対向ローラ24との間でとり得る最大の電位差である。転写方向ピーク値Vtの絶対値は、平均値Vave(Voff)の絶対値と、ピーク間電圧Vppの2分の1との和である。その値が大きくなるとローラ間の放電が発生し易くなる結果、二次転写対向ローラ24に巻き付いている中間転写ベルト21の部分と、二次転写ローラ30に裏面を支持されている記録シートの表面との間で微小な空隙が形成されることになる二次転写ニップNの入口側において、放電が発生しやすくなる。
このように、ACモードの場合には、DCモードよりも二次転写ニップNの入口側で放電が生じやすく、チリや白抜け等の画質劣化が生じやすいので、この放電が発生しない範囲で交流転写バイアスの直流成分Voffを設定する必要がある。そのため、ACモードの場合、交流転写バイアスの直流成分Voffを大きくすることに制約があり、直流電源811は、各種条件が変化して直流成分Voffの値が変動しても放電が発生しない範囲で、目標の転写電流値を設定する必要がある。そのため、放電を発生させない範囲内で十分な量の転写電流を二次転写ニップNに流すことができず、十分な画像濃度を確保できないケースが出てきてしまう。
上述したとおり、本実施形態のACモードには、プロセス線速が異なる3種類の線速モードが用意されており、制御部60は、いずれかの線速モードを選択的に実行して画像形成動作を行う。プロセス線速が速いほど、画像濃度を維持するために転写ニップに流す転写電流量を増やす必要があるところ、ACモードでは、上述したように交流転写バイアスの直流成分Voffを大きくすることに制約がある。そのため、プロセス線速が速い高速ACモードあるいは中速ACモードの場合には、十分な画像濃度を確保できないおそれがある。
ここで、二次転写ニップNを流れる転写電流のルート上の電気抵抗値が低ければ、転写ニップを転写電流が流れやすくなるため、必要な転写電流を得るために必要となる交流転写バイアスの直流成分Voffを小さくすることが可能である。よって、十分な画像濃度を確保することが困難な高速ACモードあるいは中速ACモードの場合でも、二次転写ニップNを流れる転写電流のルート上の電気抵抗値が低ければ、放電を発生させない範囲内で十分な量の転写電流を二次転写ニップNに流すことが可能となり、十分な画像濃度を確保しやすくなる。
しかしながら、転写電流のルート上の電気抵抗値を低くするために、二次転写ニップNを形成する二次転写対向ローラ24、中間転写ベルト21、二次転写ローラ30等の電気抵抗値(以下「二次転写ニップNの電気抵抗値」という。また、以下で「二次転写ニップNの電気抵抗値」という場合には、記録シートの電気抵抗値を含まないものとする。)を低くすると、凹凸紙の種類や画像の種類(画像面積率の違いや、記録シート上におけるトナー像付着部分の分布の違いなど)によっては、交流転写バイアスの直流成分や交流成分をいくら調整しても、十分な画像濃度を確保できないケースが出てくる。
図4を用いて詳しく説明すると、二次転写ニップNの電気抵抗値が低い場合、その二次転写ニップN中の記録シートが挟持されていない非記録材挟持領域(本実施形態では、記録シートと接しない二次転写ローラ30の軸方向両端領域)N2で電流が流れやすくなる。そのため、二次転写ニップN中の記録シートが挟持されている記録材挟持領域(本実施形態では、記録シートと接する二次転写ローラ30の軸方向中央領域)N1を流れる電流量が少なくなる。記録材挟持領域N1の電気抵抗値は、二次転写ニップNに挟持される記録シートS(凹凸紙等)の種類や二次転写ニップN内に存在するトナー像(画像)の種類(トナー付着量など)によって変わってくる。そのため、記録シートS(凹凸紙等)の種類や画像の種類によっては、記録材挟持領域N1の電気抵抗値が相対的に高くなりすぎて、転写電流の全体量が十分であっても、その多くが非記録材挟持領域N2へ流れてしまい、記録材挟持領域N1には必要な量の電流を流れず、十分な画像濃度を確保できない場合がある。
以上のように、二次転写ニップNの電気抵抗値が高い場合には、プロセス線速の速い高速ACモードや中速ACモード時に、二次転写ニップNの入口側で放電を発生させない範囲内で十分な量の転写電流を二次転写ニップNに流すことができずに十分な画像濃度を確保できないケースが出てくる。一方、二次転写ニップNの電気抵抗値が低い場合には、低速ACモードも含めた全線速モードにおいて、転写電流の全体量が十分であっても記録材挟持領域N1に必要な量の電流を流すことができずに十分な画像濃度を確保できないケースが出てくる。
したがって、二次転写ニップNの電気抵抗値が変更できない構成では、低速ACモード時の画質を低下させることなく、これまで低速ACモードでしか画像濃度を確保することが困難であった種類の記録シート(厚い凹凸紙、電気抵抗値の高い凹凸紙など)に対し、高速ACモードや中速ACモードでの画像形成を実現することができない。あるいは、二次転写ニップNの電気抵抗値が変更できない構成では、低速ACモード時の画質を低下させることなく、高速ACモードや中速ACモードの更なる高速化を図ることもできない。
そこで、本実施形態においては、プロセス線速が速い線速モード時には、プロセス線速が遅い線速モード時よりも二次転写ニップNの電気抵抗値が小さくなるように、ヒータ駆動手段600bによりヒータ87を制御する。これにより、これまで低速ACモードでしか画像濃度を確保することが困難であった種類の記録シートに対し、高速ACモードや中速ACモードでの画像形成を実現することを可能にしている。
図5は、図1に示した画像形成装置1の制御系の一部を示すブロック図である。
制御部60は、演算手段たるCPU60a、不揮発性メモリたるRAM60c、一時記憶手段たるROM60b、フラッシュメモリ60d等を有している。画像形成装置1の全体の制御を司る制御手段としての制御部60には、様々な構成機器やセンサ類が通信可能に電気的に接続されているが、図5においては、画像形成装置1の一部の構成を示している。
なお、符号68は、温湿度を検知する温湿度検知手段であり、制御部60は、温湿度検知手段68の検知結果に基づいてヒータ駆動手段600bによりヒータ87を駆動制御してもよい。具体的には、転写チリが発生し易い低温時にはヒータ87の出力を高くし又はオンにして二次転写対向ローラ24の電気抵抗値を低減させ、高温時にはヒータ87の出力を低下させ又はオフにしてヒータ87の無駄な作動を防止する。
オペレーションパネル69は、タッチパネルや複数のキーボタンなどから構成されており、ユーザー操作を受け付ける操作受付手段として機能する。タッチパネルの画面は画像を表示可能である。タッチパネルの画面は、印刷対象の記録シートすなわち用紙の種類(紙種)を選択するための画面を表示可能である。オペレーションパネル69は、タッチパネルやキーボタンによってユーザーの操作を受け付け、その入力情報を制御部60に送信する。ユーザーが、タッチパネルの画面に表示された紙種から、印刷に用いる紙種を選択すると、オペレーションパネル69はユーザーにより選択された紙種情報を制御部60へ送信する。オペレーションパネル69は、制御部60から送られてくる制御信号に基づいて、タッチパネルに画像を表示することもできる。
次に、本発明者が行った画質評価実験について説明する。
本実験では、リコー社製Ricoh Pro C5110の二次転写部Pを改造して外部から二次転写電圧を二次転写対向ローラ24に印加できるようにし、3種類の凹凸紙に対してテスト画像を形成して画質評価を行った。使用した3種類の凹凸紙は、特殊製紙社製レザック130kg(151gsm)(以下「凹凸紙A」という。)、特殊製紙社製レザック175kg(203gsm)(以下「凹凸紙B」という。)、Conqueor High White Laid 300gsm(以下「凹凸紙C」という。)である。本実験において、二次転写電源81として、Trek COR−A−TROL Model610Dを用い、定電流制御された−70μAの転写電流が二次転写ニップNへ流れるように設定した。二次転写ニップNの電気抵抗値については、二次転写バイアスを印加した二次転写ニップN内に記録シートが存在しない状態において、二次転写電源81から転写電流を入力して、その時の出力電圧値を測定し、その出力電圧値を転写電流値で割った値を、二次転写ニップNの電気抵抗値として測定した。本実験で用いた線速モードは、上述した実施形態と同じく、プロセス線速が352.8mm/secの高速ACモード、プロセス線速が247mm/secの中速ACモード、プロセス線速が152.8mm/secの低速ACモードの3種類である。
また、画質評価については、各種凹凸紙A〜Cの凹部転写性(凹部内のトナー付着量)と、各種凹凸紙A〜Cの凸部転写性(凸部上のトナー付着量、チリや白抜けの発生等)の2種類の画質評価を行った。具体的には、各種凹凸紙A〜Cに対してベタ画像を形成し、形成されたベタ画像中における凹部の画像濃度を目視で確認して凹部転写性を評価するとともに、形成されたベタ画像中における凸部の画像濃度やチリあるいは白抜けの発生を目視で確認して凸部転写性を評価する。本実験では、ヒータ87を制御して二次転写ニップNの電気抵抗値を変化させたときの画質評価を行った。凹凸紙Aの画質評価結果を表1に示し、凹凸紙Bの画質評価結果を表2に示し、凹凸紙Cの画質評価結果を表3に示す。なお、画質評価結果は、特に良好である場合を「◎」とし、良好である場合(許容範囲)を「○」とし、良好でないが画像の種類やユーザーの好み(要望)等の条件によっては許容できることがある場合を「△」とし、許容できない場合を「×」とした。
まず、上述した表1〜表3に示すように、いずれの凹凸紙A〜Cにおいても、凹部転写性については二次転写ニップNの電気抵抗値が低いほど良好な画質が得られる一方で、凸部転写性については二次転写ニップNの電気抵抗値が高いほど良好な画質が得られる傾向にある。また、上述した表1〜表3に示すように、いずれの凹凸紙A〜Cにおいても、プロセス線速が速くなるほど、凹部転写性及び凸部転写性を両立すること(凹部転写性及び凸部転写性のいずれでも評価が「◎」又は「○」であること)が難しく、特に高速ACモードでは、凹凸紙Aや凹凸紙Cで顕著なように、凹部転写性及び凸部転写性を両立できる二次転写ニップNの電気抵抗値の範囲が存在しない。
前記表1〜3に示すように、いずれの凹凸紙A〜Cにおいても、二次転写ニップNの電気抵抗値を10.7logΩとし、低速ACモードで画像形成を実施すれば、凹部転写性及び凸部転写性を両立することが可能である。そのため、二次転写ニップNの電気抵抗値が変更できない構成の場合、通常は、二次転写ニップNの電気抵抗値を10.7logΩ程度とする。しかしながら、この場合、凹凸紙の種類によっては、二次転写ニップNの電気抵抗値をより低くすることで、より高速な線速モード(中速ACモードや高速ACモード)でも、凹部転写性及び凸部転写性を両立することが可能である。
具体的には、凹凸紙Aの場合、前記表1に示すように、二次転写ニップNの電気抵抗値が前記設定値(10.7logΩ)より低い9.5logΩ〜9.9logΩの範囲であれば、中速ACモードでも凹部転写性及び凸部転写性を両立でき、更に低い9.2logΩ〜9.5logΩの範囲であれば、高速ACモードでも凹部転写性及び凸部転写性を両立できる。
同様に、凹凸紙Bの場合、前記表2に示すように、二次転写ニップNの電気抵抗値が前記設定値(10.7logΩ)より低い10.2logΩであれば、中速ACモードでも凹部転写性及び凸部転写性を両立できる。
本実施形態のように、プロセス線速が速い線速モード時に、プロセス線速が遅い線速モード時よりも二次転写ニップNの電気抵抗値が小さくなるようにヒータ87を制御することで、これまで低速ACモードでしか十分な画質を確保することが困難であった種類の凹凸紙(凹凸紙Aや凹凸紙B)に対し、高速ACモードや中速ACモードでの画像形成を実現することが可能となる。
図6は、上述した実験結果に基づき、凹凸紙A〜Cについての二次転写ニップNの電気抵抗値の調整方法の一例を示す選択フロー図である。
図6に示すように、画像形成に用いる記録シートが、紙厚の比較的薄い中厚紙である凹凸紙Aである場合、前記表1に示したとおり、いずれの線速モードでも、凹部転写性及び凸部転写性を両立できる二次転写ニップNの電気抵抗値が存在する。そのため、選択可能な線速モードとしては、高速ACモード、中速ACモード、低速ACモードの3種類を用意して、いずれかの線速モードで選択的に画像形成を実施できるようにする。このとき、各線速モードごとに、凹部転写性及び凸部転写性を両立できる二次転写ニップNの電気抵抗値が異なることから、選択された線速モードに応じた二次転写ニップNの電気抵抗値を選択し、その電気抵抗値が得られるようにヒータ87を制御する。ただし、高速ACモードで実施する場合には、凹部転写性及び凸部転写性の両方について画質評価を最良の「◎」とすることができないことから、凹部転写性と凸部転写性のいずれの画質を優先するかを選択し、選択された画質に応じた二次転写ニップNの電気抵抗値を選択して、その電気抵抗値が得られるようにヒータ87を制御する。
画像形成に用いる記録シートが、紙厚の比較的厚い厚紙である凹凸紙Bである場合、前記表2に示したとおり、高速ACモードでは、凹部転写性及び凸部転写性を両立できる二次転写ニップNの電気抵抗値が存在しない。したがって、選択可能な線速モードとしては、中速ACモード、低速ACモードの2種類を用意して、いずれかの線速モードで選択的に画像形成を実施できるようにする。このとき、これらの線速モード間で、凹部転写性及び凸部転写性を両立できる二次転写ニップNの電気抵抗値が異なることから、選択された線速モードに応じた二次転写ニップNの電気抵抗値を選択し、その電気抵抗値が得られるようにヒータ87を制御する。
画像形成に用いる記録シートが、紙厚の更に厚い極厚紙である凹凸紙Cである場合、前記表3に示したとおり、高速ACモード及び中速ACモードでは、凹部転写性及び凸部転写性を両立できる二次転写ニップNの電気抵抗値が存在しない。したがって、選択可能な線速モードとしては、低速ACモードのみを用意する。このとき、低速ACモードであっても、凹部転写性及び凸部転写性の両方について画質評価を最良の「◎」とすることができないことから、凹部転写性と凸部転写性のいずれの画質を優先するかを選択し、選択された画質に応じた二次転写ニップNの電気抵抗値を選択して、その電気抵抗値が得られるようにヒータ87を制御する。
なお、図6に示す選択フロー図では、使用する記録シートが凹凸紙Aや凹凸紙Bである場合、更に、ユーザーに指示操作等に応じて線速モードを選択できる構成であるが、線速モードを選択できない構成としてもよい。例えば、凹凸紙A〜Cごとに、凹部転写性及び凸部転写性を両立できる二次転写ニップNの電気抵抗値が存在する最も高速な線速モードを対応づけておき、制御部60は、使用する記録シートが選択されたら、選択された記録シートに対応する線速モードで画像形成を行う。この場合、線速モードを選択する選択条件は、使用する記録シートの厚みが厚いほど、プロセス線速が遅い線速モードを選択するという選択条件となる。
また、図6の選択フロー図で示した紙厚の違う凹凸紙A〜Cの関係は、二次転写ニップN内における凹凸紙A〜C間の電気抵抗値の違いによるものである。したがって、この関係は、二次転写ニップN内で凹凸紙へ転写される画像の種類、具体的には画像面積率(単位面積辺りのトナー付着量)の違いによっても同様に考えることができる。よって、図6の選択フロー図において、使用する記録シートが凹凸紙A〜Cのいずれであるかの選択に代えて、形成する画像の画像面積率の選択に置き換えることができる。すなわち、凹凸紙Aの場合を低画像面積率の場合に置き換え、凹凸紙Bの場合を中画像面積率の場合に置き換え、凹凸紙Cの場合を高画像面積率の場合に置き換えることができる。
このとき、形成する画像の画像面積率が低画像面積率である場合や中画像面積率である場合、更に、ユーザーに指示操作等に応じて線速モードを選択できる構成となるが、線速モードを選択できない構成としてもよい。例えば、これら3種類の画像面積率ごとに、凹部転写性及び凸部転写性を両立できる二次転写ニップNの電気抵抗値が存在する最も高速な線速モードを対応づけておき、制御部60は、形成する画像の画像面積率を取得したら、その画像面積率に対応する線速モードで画像形成を行う。この場合、線速モードを選択する選択条件は、形成する画像の画像面積率が高いほど、プロセス線速が遅い線速モードを選択するという選択条件となる。
下記の表4は、凹凸紙Aに対し、画像面積率が100%であるベタ画像部分と画像面積率が10%であるハーフトーン(HT)画像部分とを含む画像パターンを、低速ACモードで形成したときの画質評価結果を示すものである。
前記表1によれば、凹凸紙Aの場合、低速ACモードでは、二次転写ニップNの電気抵抗値が10.2logΩのときも、10.5logΩのときも、凹部転写性及び凸部転写性の両方について画質評価を最良の「◎」とすることができる。一方、この場合の凸部における画質について、画像面積率が100%であるベタ画像部分と画像面積率が10%であるハーフトーン画像部分とを比較すると、前記表4に示すように、二次転写ニップNの電気抵抗値が10.2logΩのときも、10.5logΩのときも、ベタ画像部分及びハーフトーン画像部分の両方について画質評価を最良の「◎」とすることができない。したがって、凹凸紙Aに対する低速ACモードでの画像形成時には、更に、ベタ画像部分とハーフトーン画像部分のいずれの画質を優先するかを選択し、選択された画質に応じた二次転写ニップNの電気抵抗値を選択して、その電気抵抗値が得られるようにヒータ87を制御するようにしてもよい。
また、図6の選択フロー図では、使用する記録シートの種類(紙厚)、線速モード、優先画質を、段階的に選択する構成であるため、これらの選択をユーザーの選択操作によって行う場合には、ユーザーの操作手順が多くなってしまう。そのため、例えば、予め、使用する記録シートの種類(紙厚)や線速モードがセットになった複数の画像形成モードを用意しておき、これらの画像形成モードを、図7に示すように、タッチパネルの画面に表示させ、ユーザーに選択させるようにしてもよい。
図7中の「レザック130kg 生産性優先モード」は、線速モードが高速ACモードに設定され、二次転写ニップNの電気抵抗値が9.2logΩに設定される画像形成モードであり、凹凸紙Aのような中厚の凹凸紙に対して十分な品質の画像を高速に形成できる。
図7中の「レザック130kg 画質優先モード」は、線速モードが低速ACモードに設定され、二次転写ニップNの電気抵抗値が10.5logΩに設定される画像形成モードであり、凹凸紙Aのような中厚の凹凸紙に対して低速ながら高品質な画像を形成できる。
図7中の「レザック175kg 生産性優先モード」は、線速モードが中速ACモードに設定され、二次転写ニップNの電気抵抗値が9.9logΩに設定される画像形成モードであり、凹凸紙Bのような厚い凹凸紙に対して十分な品質の画像を高速に形成できる。
図7中の「レザック175kg 画質優先モード」は、線速モードが低速ACモードに設定され、二次転写ニップNの電気抵抗値が10.7logΩに設定される画像形成モードであり、凹凸紙Bのような厚い凹凸紙に対して低速ながら高品質な画像を形成できる。
図7中の「High White 300」は、線速モードが低速ACモードに設定され、二次転写ニップNの電気抵抗値が10.9logΩに設定される画像形成モードであり、凹凸紙Cのような極厚の凹凸紙に対して低速ながら十分な品質の画像を形成できる。
また、上述した画質評価実験によれば、二次転写ニップNの電気抵抗値が低い方が、凹部転写性等の凹部画質を向上させ、かつ、凸部転写性等の凸部画質を低下させる傾向にあり、二次転写ニップNの電気抵抗値が高い方が、凹部転写性等の凹部画質を低下させ、かつ、凸部転写性等の凸部画質を向上させる傾向にある。また、上述した表4の結果によれば、二次転写ニップNの電気抵抗値が低い方が、画像面積率が低い画像部分(ハーフトーン画像部分)の画質を向上させる傾向にあり、二次転写ニップNの電気抵抗値が高い方が、画像面積率が高い画像部分(ベタ画像部分)の画質を向上させる傾向にある。
この傾向に従い、例えば、図8に示すようなユーザー調整画面をタッチパネルの画面に表示させ、ユーザーに画面中の上下ボタン701,702をタッチさせて、二次転写ニップNの電気抵抗値を微調整できるようにしてもよい。より具体的には、例えば、図6の選択フロー図における優先画質を凹部画質優先にするか凸部画質優先にするかにより二次転写ニップNの電気抵抗値を選択する構成に代えて、図8に示すようなユーザー調整画面をタッチパネルの画面に表示させ、多段階で二次転写ニップNの電気抵抗値を調整できる構成とする。これによれば、さらに満足度の高い画質を得ることが可能となる。
〔制御例〕
図9は、本実施形態におけるACモード時の制御の一例を示すフローチャートである。
制御部60に印刷ジョブが入力されたら、制御部60は印刷ジョブを開始し(S1)、まず、オペレーションパネル69から紙種情報を取得し(S2)、その紙種情報に基づいてACモードで制御するかDCモードで制御するかを選択する(S3)。すなわち、本制御例では、ユーザーがオペレーションパネル69を操作して選択した印刷に用いる紙種の選択結果を示す紙種情報に基づき、その紙種情報がACモードに対応する凹凸紙を示すものである場合にはACモードを選択し、それ以外であればDCモードを選択する。
DCモードが選択された場合(S3のNo)、制御部60は、二次転写バイアスとして直流転写バイアスを設定した上で(S4)、ヒータ87はOFFにしたまま、画像形成動作を開始する(S11)。二次転写バイアスが直流転写バイアスの場合には、二次転写ニップNの電気抵抗値が高くても、二次転写ニップNの入口側の放電が起こりにくく、放電によるチリや白抜けを抑制しつつ、画像濃度を確保できる。むしろ、二次転写ニップNの電気抵抗値を低くすると、非記録材挟持領域N2へ優先的に電流が流れやすくなって画像濃度を確保できないおそれがある。本制御例によれば、DCモードの場合、ヒータ87はOFFにしたままにして二次転写ニップNの電気抵抗値を高く維持するため、放電によるチリや白抜けを抑制しつつ高い画像濃度が確保された高品質な画像を形成することができる。
ACモードが選択された場合(S3のYes)、制御部60は、二次転写バイアスとして交流転写バイアスを設定する(S5)。そして、制御部60は、線速モードの情報及び優先画質の情報を取得し(S6,S7)、紙種情報、線速モード情報及び優先画質情報に基づいて、図6に示した選択フロー図のように、二次転写ニップNの電気抵抗値を決定し、決定した電気抵抗値を得るためのヒータ出力時間を決定する(S8)。その後、制御部60は、ヒータ駆動手段によりヒータ87をONにし(S9)、ヒータ出力時間が設定時間を経過したら(S10のYes)、画像形成動作を開始する(S11)。
線速モードの情報は、例えば、次のように取得することができる。すなわち、制御部60は、図6に示した選択フロー図のように、紙種情報に応じて選択可能な線速モードをタッチパネルの画面に表示させる。そして、ユーザーがタッチパネルの画面に表示された線速モードから印刷に用いる線速モードを選択すると、ユーザーにより選択された線速モードがオペレーションパネル69から制御部60へ送信される。これにより、制御部60は線速モードの情報を取得することができる。
優先画質の情報も、線速モードの情報と同様に取得することができる。すなわち、制御部60は、図6に示した選択フロー図のように、紙種情報及び線速モードに応じて、優先画質を選択させる画面をタッチパネルに表示させる。そして、ユーザーが優先画質を選択すると、ユーザーにより選択された優先画質がオペレーションパネル69から制御部60へ送信される。これにより、制御部60は優先画質の情報を取得することができる。
下記の表5は、本実施形態の画像形成装置1におけるヒータ87の出力電力と二次転写ニップNの電気抵抗値との関係を示すものである。なお、この表5は、上述した品質評価実験で使用した画像形成装置を用いたものであり、温度が10℃で相対湿度が15%である使用環境において計測したものである。このように、ヒータ出力時間によって二次転写ニップNの電気抵抗値を調整することができる。そのほか、例えば、ヒータ87によって加熱される二次転写対向ローラ24の温度を検知する温度センサを設け、その温度を制御して二次転写ニップNの電気抵抗値を調整するようにしてもよい。
本制御例によれば、二次転写ニップNの電気抵抗値が変更できない構成では低速ACモードでしか十分な画質を確保することが困難であった種類の凹凸紙(中厚紙や厚紙)に対し、高速ACモードや中速ACモードでの画像形成を実現することが可能となる。
〔変形例1〕
次に、本実施形態における画像形成装置の一変形例(以下、本変形例を「変形例1」という。)について説明する。
図10は、本変形例1における二次転写部Pの周辺構成を示す説明図である。
本変形例1においては、二次転写ローラ30に二次転写電源81を接続し、二次転写対向ローラ24を接地した構成である。本変形例1では、ヒータ87を二次転写ローラ30に対向して配置されている。本変形例1でも、上述した実施形態と同様の作用効果が得られる。なお、図10では、単一の直流電源813からなる直流電源回路部が省略されているが、本変形例1において、直流電源回路部は、二次転写ローラ30に接続してもよいし、二次転写対向ローラ24に接続してもよい。
〔変形例2〕
次に、本実施形態における画像形成装置の他の変形例(以下、本変形例を「変形例2」という。)について説明する。
図11は、本変形例2における二次転写部Pの周辺構成を示す説明図である。
本変形例2においては、交流電源812を二次転写対向ローラ24に接続し、直流電源811を二次転写ローラ30に接続した構成である。接地は、二次転写ローラ30側とされている。本変形例2でも、上述した実施形態と同様の作用効果が得られる。なお、図11では、単一の直流電源813からなる直流電源回路部が省略されているが、本変形例2において、直流電源回路部は、二次転写ローラ30に接続してもよいし、二次転写対向ローラ24に接続してもよい。
ヒータ87は、図11中の実線で示すように、二次転写対向ローラ24に対向して配置してもよいし、二点鎖線で示すように、二次転写ローラ30に対向して配置してもよい。
また、二次転写電源81における直流電源811と交流電源812との接続の態様や接地の態様は、図12に示すように逆であってもよい。
〔変形例3〕
次に、本実施形態における画像形成装置の更に他の変形例(以下、本変形例を「変形例3」という。)について説明する。
図13は、本変形例3における二次転写部Pの周辺構成を示す説明図である。
本変形例3においては、二次転写ニップNの電気抵抗値を調整する調整手段として、ヒータ87による加熱手段に代えて、二次転写ニップNのニップ幅(二次転写ニップNの中間転写ベルト移動方向長さ)を変更するニップ幅変更手段を用いる。調整手段としてのニップ幅変更手段は、すなわち、二次転写ニップNを流れる転写電流のルート上の電気抵抗値を変更する電気抵抗値変更手段である。なお、加熱手段とニップ幅変更手段を併用してもよい。
本変形例3のニップ幅変更手段は、二次転写ニップNよりも中間転写ベルト移動方向上流側で中間転写ベルト21の内周面に当接する押し下げローラ58を、中間転写ベルト21の内周面に対する接離方向へ移動させることにより、二次転写ニップNのニップ幅を変更するものである。詳しくは、押し下げローラ58の回転軸には、偏心カム581が当接するように配置されている。偏心カム581の回転軸は、付勢手段としてのバネ582によって、押し下げローラ58の回転軸を中間転写ベルト21の内周面に近づく向きに付勢されている。これにより、押し下げローラ58は、偏心カム581を介してバネ582の付勢力により、中間転写ベルト21を二次転写ローラ30側に向けて押し下げている。
偏心カム581の回転軸には、偏心カム581を回転駆動させるカム駆動モータ583が接続されており、このカム駆動モータ583は制御部60により制御される。本変形例3において、偏心カム581を図13中実線で示す状態から半回転させて図13中破線で示す状態にすると、偏心カム581の外周面に押されて押し下げローラ58の回転軸が、図13中破線で示すように、中間転写ベルト21の内周面側へ変位する。これにより、二次転写ニップNの中間転写ベルト移動方向上流側における中間転写ベルト21の表面が二次転写ローラ30に近づく方向へ変位する。その結果、中間転写ベルト21が二次転写ローラ30に巻き付く量が増え、二次転写ニップNのニップ幅が長くなる。
中間転写ベルト21が二次転写ローラ30に巻き付く量が増えると、中間転写ベルト21のうち新たに二次転写ローラ30へ巻き付いた部分へも転写電流が流れるようになる。転写電流が流れる面積が増えると、二次転写ニップNの電気抵抗値が低くなるため、上述した実施形態においてヒータ87で加熱して二次転写ニップNの電気抵抗値を低くする制御と同じ制御を、偏心カム581の回転制御により実現できる。
下記の表6は、偏心カム581を回転駆動させて中間転写ベルト21が二次転写ローラ30に巻き付く量を変化させたときの二次転写ニップNに生じる転写圧と二次転写ニップNの電気抵抗値との関係を示すものである。このように、偏心カム581を回転駆動させて中間転写ベルト21が二次転写ローラ30に巻き付く量を変化させることで、二次転写ニップNの電気抵抗値を調整することができる。
〔変形例4〕
次に、本実施形態における画像形成装置の更に他の変形例(以下、本変形例を「変形例4」という。)について説明する。
図14及び図15は、本変形例4における二次転写部Pの周辺構成を示す説明図である。
本変形例4においては、二次転写ニップNの電気抵抗値を調整する調整手段として、ヒータ87による加熱手段に代えて、二次転写ニップNに加わる圧力を変更するニップ圧変更手段を用いる。調整手段としてのニップ圧変更手段は、すなわち、二次転写ニップNを流れる転写電流のルート上の電気抵抗値を変更する電気抵抗値変更手段である。なお、加熱手段やニップ幅変更手段とニップ圧変更手段とを併用してもよい。
本変形例4のニップ圧変更手段は、二次転写対向ローラ24に巻き付いた中間転写ベルト21へ二次転写ローラ30を押圧する押圧力を変更することにより、二次転写ニップNに加わる圧力を変更するものである。詳しくは、二次転写ローラ30の軸311は、ローラユニット保持体31によって回転自在に支持されている。ローラユニット保持体31は、記録シート搬送方向下流側の端部が支持軸32によって装置本体に対して回動自在に支持されている。一方、ローラユニット保持体31の記録シート搬送方向上流側の端部は、装置本体に固定された引っ張りバネ33により、図中下方へ付勢されている。したがって、ローラユニット保持体31は、この引っ張りバネ33の復元力により、支持軸32の回りに図中時計回り方向へ回動する付勢力が付与されている。
また、このような付勢力が付与されているローラユニット保持体31の図中時計回りの方向への回動を受ける位置には偏心カム34が配置されている。この偏心カム34がローラユニット保持体31に当接しているため、引っ張りバネ33の付勢力が付与されているローラユニット保持体31は、所定の回動位置(回動角度)で停止する。そして、偏心カム34がカム駆動モータ35によって回転すると、その回転角度に応じてローラユニット保持体31の回動位置が変化する。ローラユニット保持体31は、その回動位置の変化に応じて二次転写ローラ30が中間転写ベルト21に対して接離する方向へ変位するように、二次転写ローラ30を支持している。したがって、制御部60によりカム駆動モータ35を制御して偏心カム34の回転角度を変化させることにより、二次転写ローラ30を変位させて、二次転写ニップNに加わる圧力を変更することができる。
偏心カム34を、図14に示す回転角度から図15に示すように回転角度を変化させると、二次転写ローラ30の中間転写ベルト21に対する押圧力が増大し、二次転写ローラ30のゴム層312がより大きく変形する。これにより、二次転写対向ローラ24に巻き付いている中間転写ベルト21の表面と二次転写ローラ30の表面との接触幅が増大する。二次転写ニップNの電気抵抗値は転写電流が流れるルートの断面積が増えるほど低くなるため、当該接触幅が増大するほど二次転写ニップNの電気抵抗値は低くなる。したがって、上述した実施形態においてヒータ87で加熱して二次転写ニップNの電気抵抗値を低くする制御と同じ制御を、偏心カム34の回転制御により実現できる。
〔変形例5〕
次に、本実施形態における画像形成装置の更に他の変形例(以下、本変形例を「変形例5」という。)について説明する。
図16及び図17は、本変形例5における二次転写部Pの周辺構成を示す説明図である。
本変形例5においては、二次転写ニップNの電気抵抗値を調整する調整手段として、ヒータ87による加熱手段に代えて、硬度の異なる2つの二次転写ローラ30,30’を切り替えるローラ切り替え手段を用いる。調整手段としてのローラ切り替え手段は、すなわち、二次転写ニップNを流れる転写電流のルート上の電気抵抗値を変更する電気抵抗値変更手段である。なお、加熱手段やニップ幅変更手段やニップ圧変更手段とローラ切り替え手段とを併用してもよい。
本変形例5のローラ切り替え手段では、硬度の異なる2つの二次転写ローラ30,30’の各軸311,311’が、ローラユニット保持体36によって回転自在に支持されている。ローラユニット保持体36は、駆動モータ38の駆動力により回動軸37の回りで揺動可能に構成されている。なお、ローラユニット保持体36の揺動範囲は、ストッパ39A,39Bによって規制されている。
制御部60の制御の下、駆動モータ38の駆動力によりローラユニット保持体36が図中反時計回りに揺動して図16に示す状態になると、相対的に硬度が高い第1の二次転写ローラ30が、二次転写対向ローラ24に巻き付いている中間転写ベルト21に当接して二次転写ニップNを形成する。一方、制御部60の制御の下、駆動モータ38の駆動力によりローラユニット保持体36が図中時計回りに揺動して図17に示す状態になると、相対的に硬度が低い第2の二次転写ローラ30’が、二次転写対向ローラ24に巻き付いている中間転写ベルト21に当接して二次転写ニップNを形成する。
ローラユニット保持体36を揺動させて、図16に示すように相対的に硬度が高い第1の二次転写ローラ30により二次転写ニップNが形成されると、二次転写ローラ30のゴム層312の変形量は相対的に小さいものとなる。この状態から、ローラユニット保持体36を揺動させて、図17に示すように相対的に硬度が低い第2の二次転写ローラ30’により二次転写ニップNが形成されると、二次転写ローラ30’のゴム層312’の変形量は相対的に大きいものとなる。これにより、二次転写対向ローラ24に巻き付いている中間転写ベルト21の表面と二次転写ローラの表面との接触幅が増大する。二次転写ニップNの電気抵抗値は転写電流が流れるルートの断面積が増えるほど低くなるため、当該接触幅が増大するほど二次転写ニップNの電気抵抗値は低くなる。したがって、上述した実施形態においてヒータ87で加熱して二次転写ニップNの電気抵抗値を低くする制御と同じ制御を、ローラ切り替え手段の制御により実現できる。
〔変形例6〕
次に、本実施形態における画像形成装置の更に他の変形例(以下、本変形例を「変形例6」という。)について説明する。
本変形例6では、上述した変形例5における第2の二次転写ローラ30’に代えて、第1の二次転写ローラ30よりも電気抵抗値の低い二次転写ローラ30’’を用いる。本変形例6においては、図16に示す状態から図17に示す状態へローラ切り替え手段を制御すると、二次転写ニップNを形成する二次転写ローラの電気抵抗値が低くなる。これにより、二次転写ニップを流れる転写電流のルート上の電気抵抗値は低くなる。したがって、本変形例6においても、上述した実施形態においてヒータ87で加熱して二次転写ニップNの電気抵抗値を低くする制御と同じ制御を、ローラ切り替え手段の制御により実現できる。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
トナー像を表面に担持して表面移動する中間転写ベルト21及び二次転写対向ローラ24等の像担持体と、前記像担持体の表面に当接して二次転写ニップN等の転写ニップを形成する二次転写ローラ30等のニップ形成部材と、前記転写ニップ内に挟み込んだ凹凸紙を含む記録シート等の記録材に対して前記像担持体上のトナー像を転写するための二次転写バイアス等の転写バイアスとして、直流成分と交流成分とを含む交流転写バイアスを該転写ニップに印加する二次転写電源81等の転写バイアス印加手段とを有する画像形成装置において、前記像担持体の表面移動速度が互いに異なる複数の画像形成モードの中から所定の選択条件に従って選択される画像形成モードで、画像形成動作を制御する制御部60等の制御手段と、前記転写ニップを流れる転写電流のルート上の電気抵抗値を調整するヒータ87及びヒータ電源84あるいは偏心カム581及びカム駆動モータ583等の調整手段とを有し、前記制御手段は、前記複数の画像形成モードのうちの少なくとも2つの画像形成モード間で、前記像担持体の表面移動速度が速い画像形成モード時ほど、前記交流転写バイアスが前記転写ニップに印加される際の電気抵抗値が小さくなるように、前記調整手段を制御することを特徴とする。
交流転写バイアスを印加して記録材へトナー像を転写する場合、直流成分のみからなる直流転写バイアスを印加して記録材へトナー像を転写する場合よりも、転写ニップの入口側で放電が生じやすく、その放電発生によるチリや白抜け等の画質劣化が生じやすい。これは、次のように考えられる。すなわち、交流転写バイアスは、直流転写バイアスと同程度の直流成分に対して交流成分が重畳されているので、交流成分のピーク値(直流成分よりも絶対値が大きくなるピーク値)が印加される時期に、直流転写バイアスよりも記録材に対する電位差が大きくなる。そのため、この時期には、像担持体と記録材との間に微小空間が形成される転写ニップの入口側で、放電開始電圧以上の電位差が生じやすくなる。この放電が発生すると、像担持体上のトナー像が放電の衝撃で乱されてチリが発生したり、像担持体上のトナー像を構成する一部のトナーが放電によって逆極性に帯電してしまって転写ニップで転写されず、画像の白抜けを生じさせたりする。したがって、交流転写バイアスを印加する場合には、交流成分のピーク値が印加される時期に放電が発生しないように、交流転写バイアスの直流成分の大きさや交流成分の振幅を設定することが必要となる。
一方、交流転写バイアスを印加する場合、十分な画像濃度を確保するためには、十分な転写電流を転写ニップに流す必要がある。そのため、十分な画質の画像を短時間で形成できる画像形成モード(高速モード)における像担持体の表面移動速度を更に速くするためには、十分な画像濃度を確保できる十分な転写電流を転写ニップに流すために、交流転写バイアスの直流成分を大きくすることが必要となる。しかしながら、上述したとおり、交流転写バイアスの直流成分を大きくすることには放電発生との関係で制約があるため、その制約の範囲内で十分な転写電流を流すことができず、十分な画像濃度を確保できないおそれがある。
他方、交流転写バイアスを印加する場合、転写ニップの抵抗値が低いほど、転写電流が転写ニップを流れやすくなり、必要な転写電流を得るために必要となる交流転写バイアスの直流成分を小さくすることができる。したがって、転写ニップの抵抗値が低い構成であれば、十分な画像濃度を確保しつつも、像担持体の表面移動速度を更に速くすることが可能である。
しかしながら、転写ニップの抵抗値が低い構成では、記録材の種類や画像の種類(画像面積率の違いや、記録材上におけるトナー像付着部分の分布の違いなど)によっては、交流転写バイアスを調整しても、十分な画像濃度を確保できないことがある。詳しくは、転写ニップの抵抗値が低い場合、その転写ニップ中の記録材が挟持されていない領域(非記録材挟持領域N2)で電流が流れやすくなり、転写ニップ中の記録材が挟持されている領域(記録材挟持領域N1)を流れる電流量が相対的に少なくなる。そして、記録材挟持領域N1の電気抵抗値は、その記録材の種類やその記録材に転写される画像の種類によって変わってくる。そのため、記録材の種類や画像の種類によっては、記録材挟持領域N1の電気抵抗値が高くなりすぎて、交流転写バイアスの直流成分を大きく転写電流の全体量が十分であっても、その多くが非記録材挟持領域N2へ流れてしまい、記録材挟持領域N1に必要な量の電流を流すことができなくなることがある。
したがって、高速モード時における像担持体の表面移動速度を更に速くするために転写ニップの抵抗値が低い構成を採用すると、より高品質な画像が求められる低速モード時において、記録材の種類や画像の種類によっては記録材挟持領域N1に必要な量の電流を流せず、十分な画像濃度が得られないおそれが出てくる。
本態様においては、転写ニップを流れる転写電流のルート上の電気抵抗値を調整する調整手段を用い、像担持体の表面移動速度が速い高速モードで画像形成を行う際には、像担持体の表面移動速度が遅い低速モードよりも転写ニップの電気抵抗値を小さくすることができる。これにより、高速モードの場合には、抵抗値が低い状態の転写ニップで転写を行うことができるため、像担持体の表面移動速度を速くしても、放電を発生させない範囲で十分な転写電流を流すことができる交流転写バイアスを設定することが可能となり、十分な品質を維持しつつも更に高速な画像形成を実現できる。一方、低速モードの場合には、抵抗値が高い状態の転写ニップで転写を行うことができるので、記録材の種類あるいは画像の種類によっては記録材挟持領域N1に必要な量の電流を流せずに十分な画像濃度が得られない事態も回避でき、高品質な画像を形成することができる。
(態様B)
前記態様Aにおいて、前記所定の選択条件は、使用する記録材の種類(凹凸紙A〜C等)に応じた画像形成モードを選択するという選択条件を含むことを特徴とする。
これによれば、記録材の種類に応じて、十分な品質の画像をより高速に形成することができる。
(態様C)
前記態様Bにおいて、使用する記録材の種類を選択するユーザー操作を受け付けるオペレーションパネル69等の操作受付手段を有し、前記制御手段は、前記操作受付手段が受け付けたユーザー操作に応じて、使用する記録材の種類を特定することを特徴とする。
これによれば、記録材の種類を簡易に取得することができる。
(態様D)
前記態様B又はCにおいて、前記記録材の種類は、使用する記録材の厚みを含み、前記所定の選択条件は、使用する記録材の厚みが厚いほど、前記像担持体の表面移動速度が遅い画像形成モードを選択するという選択条件を含むことを特徴とする。
これによれば、記録材の厚みの違いに応じて、十分な品質の画像をより高速に形成することができる。
(態様E)
前記態様A〜Dのいずれかの態様において、前記制御手段は、前記複数の画像形成モードのうちの少なくとも1つの画像形成モード時(中速ACモード、低速ACモード等)には、使用する記録材の厚みが厚いほど、前記交流転写バイアスが前記転写ニップに印加される際の電気抵抗値が大きくなるように、前記調整手段を制御することを特徴とする。
これによれば、当該少なくとも1つの画像形成モード時に、記録材の厚みの違いに応じた高品質の画像を形成することができる。
(態様F)
前記態様A〜Eのいずれかの態様において、前記制御手段は、前記複数の画像形成モードのうちの少なくとも1つの画像形成モード時には、記録材へ転写する画像の種類に応じて、前記交流転写バイアスが前記転写ニップに印加される際の電気抵抗値を調整するように、前記調整手段を制御することを特徴とする。
これによれば、当該少なくとも1つの画像形成モード時に、画像の種類の違いに応じた高品質の画像を形成することができる。
(態様G)
前記態様Fにおいて、前記画像の種類は、記録材へ転写する画像の画像面積率を含み、前記制御手段は、前記複数の画像形成モードのうちの少なくとも1つの画像形成モード時には、記録材へ転写する画像の画像面積率が低いほど、前記交流転写バイアスが前記転写ニップに印加される際の電気抵抗値が小さくなるように、前記調整手段を制御することを特徴とする。
これによれば、当該少なくとも1つの画像形成モード時に、画像の画像面積率の違いに応じた高品質の画像を形成することができる。
(態様H)
前記態様A〜Gのいずれかの態様において、前記像担持体の表面移動速度を選択するユーザー操作を受け付けるオペレーションパネル69等の操作受付手段を有し、前記所定の選択条件は、前記操作受付手段が受け付けたユーザー操作に対応する表面移動速度の画像形成モードを選択するという選択条件を含むことを特徴とする。
これによれば、ユーザーの要望に応じた画像形成速度と画質の画像形成を行うことができる。
(態様I)
前記態様A〜Hのいずれかの態様において、複数種類の画質(凹部画質と凸部画質、あるいは、ベタ画質とハーフトーン画質等)の中から画質を選択するユーザー操作を受け付けるオペレーションパネル69等の操作受付手段を有し、前記制御手段は、前記複数の画像形成モードのうちの少なくとも1つの画像形成モード時(凹凸紙Aの高速ACモード、凹凸紙Cの低速ACモード等)には、前記交流転写バイアスが前記転写ニップに印加される際の電気抵抗値が、前記操作受付手段の受け付けたユーザー操作に応じた画質に対応する電気抵抗値となるように、前記調整手段を制御することを特徴とする。
これによれば、当該少なくとも1つの画像形成モード時に、ユーザーの要望に応じた画質の画像を形成することができる。
(態様J)
前記態様A〜Iのいずれかの態様において、前記調整手段は、前記像担持体及び前記ニップ形成部材の少なくとも一方に熱を付与するヒータ87等の加熱手段を制御することにより前記電気抵抗値を調整するものを含むことを特徴とする。
これによれば、加熱手段の制御により、転写ニップを流れる転写電流のルート上の電気抵抗値を調整することができる。
(態様K)
前記態様Jにおいて、前記調整手段は、前記転写ニップの電気抵抗値を低くするときに、前記加熱手段により付与される熱量が増加するように該加熱手段を制御することを特徴とする。
これによれば、加熱手段により加熱される像担持体やニップ形成部材の材料として一般的な材料を用いることができる。
(態様L)
前記態様A〜Kのいずれかの態様において、前記調整手段は、前記転写ニップのニップ幅を変更する偏心カム581等のニップ幅変更手段を制御することにより前記転写ニップの電気抵抗値を調整するものを含むことを特徴とする。
これによれば、ニップ幅変更手段の制御により、転写ニップを流れる転写電流のルート上の電気抵抗値を調整することができる。
(態様M)
前記態様Lにおいて、前記調整手段は、前記転写ニップの電気抵抗値を低くするときに、前記ニップ幅が拡がるように前記ニップ幅変更手段を制御することを特徴とする。
これによれば、ニップ幅変更手段の制御により、転写ニップを流れる転写電流のルート上の電気抵抗値を調整することができる。
1 画像形成装置
10 画像形成部
20 転写ユニット
21 中間転写ベルト
24 二次転写対向ローラ
25C,25M,25Y,25K 一次転写ローラ
30,30’ 二次転写ローラ
31,36 ローラユニット保持体
32 支持軸
33 引っ張りバネ
34 偏心カム
35 カム駆動モータ
37 回動軸
38 駆動モータ
39A,39B ストッパ
58 押し下げローラ
60 制御部
69 オペレーションパネル
81 二次転写電源
84 ヒータ電源
87 ヒータ
100 プリンタ部
200 給紙テーブル
300 スキャナ部
581 偏心カム
582 バネ
583 カム駆動モータ
600a バイアス制御手段
600b ヒータ駆動手段
811 直流電源
812 交流電源
813 直流電源
特開2015−187723号公報

Claims (13)

  1. トナー像を表面に担持して表面移動する像担持体と、
    前記像担持体の表面に当接して転写ニップを形成するニップ形成部材と、
    前記転写ニップ内に挟み込んだ記録材に対して前記像担持体上のトナー像を転写するための転写バイアスとして、直流成分と交流成分とを含む交流転写バイアスを該転写ニップに印加する転写バイアス印加手段とを有する画像形成装置において、
    前記像担持体の表面移動速度が互いに異なる複数の画像形成モードの中から所定の選択条件に従って選択される画像形成モードで、画像形成動作を制御する制御手段と、
    前記転写ニップを流れる転写電流のルート上の電気抵抗値を調整する調整手段とを有し、
    前記制御手段は、前記複数の画像形成モードのうちの少なくとも2つの画像形成モード間で、前記像担持体の表面移動速度が速い画像形成モード時ほど、前記交流転写バイアスが前記転写ニップに印加される際の電気抵抗値が小さくなるように、前記調整手段を制御するとともに、前記複数の画像形成モードのうちの少なくとも1つの画像形成モード時には、記録材へ転写する画像の種類に応じて、前記交流転写バイアスが前記転写ニップに印加される際の電気抵抗値を調整するように、前記調整手段を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記画像の種類は、記録材へ転写する画像の画像面積率を含み、
    前記制御手段は、前記複数の画像形成モードのうちの少なくとも1つの画像形成モード時には、記録材へ転写する画像の画像面積率が低いほど、前記交流転写バイアスが前記転写ニップに印加される際の電気抵抗値が小さくなるように、前記調整手段を制御することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
    複数種類の画質の中から画質を選択するユーザー操作を受け付ける操作受付手段を有し、
    前記制御手段は、前記複数の画像形成モードのうちの少なくとも1つの画像形成モード時には、前記交流転写バイアスが前記転写ニップに印加される際の電気抵抗値が、前記操作受付手段の受け付けたユーザー操作に応じた画質に対応する電気抵抗値となるように、前記調整手段を制御することを特徴とする画像形成装置。
  4. トナー像を表面に担持して表面移動する像担持体と、
    前記像担持体の表面に当接して転写ニップを形成するニップ形成部材と、
    前記転写ニップ内に挟み込んだ記録材に対して前記像担持体上のトナー像を転写するための転写バイアスとして、直流成分と交流成分とを含む交流転写バイアスを該転写ニップに印加する転写バイアス印加手段とを有する画像形成装置において、
    前記像担持体の表面移動速度が互いに異なる複数の画像形成モードの中から所定の選択条件に従って選択される画像形成モードで、画像形成動作を制御する制御手段と、
    前記転写ニップを流れる転写電流のルート上の電気抵抗値を調整する調整手段と、
    複数種類の画質の中から画質を選択するユーザー操作を受け付ける操作受付手段とを有し、
    前記制御手段は、前記複数の画像形成モードのうちの少なくとも2つの画像形成モード間で、前記像担持体の表面移動速度が速い画像形成モード時ほど、前記交流転写バイアスが前記転写ニップに印加される際の電気抵抗値が小さくなるように、前記調整手段を制御するとともに、前記複数の画像形成モードのうちの少なくとも1つの画像形成モード時には、前記交流転写バイアスが前記転写ニップに印加される際の電気抵抗値が、前記操作受付手段の受け付けたユーザー操作に応じた画質に対応する電気抵抗値となるように、前記調整手段を制御することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記所定の選択条件は、使用する記録材の種類に応じた画像形成モードを選択するという選択条件を含むことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5に記載の画像形成装置において、
    使用する記録材の種類を選択するユーザー操作を受け付ける操作受付手段を有し、
    前記制御手段は、前記操作受付手段が受け付けたユーザー操作に応じて、使用する記録材の種類を特定することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項5は6に記載の画像形成装置において、
    前記記録材の種類は、使用する記録材の厚みを含み、
    前記所定の選択条件は、使用する記録材の厚みが厚いほど、前記像担持体の表面移動速度が遅い画像形成モードを選択するという選択条件を含むことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記複数の画像形成モードのうちの少なくとも1つの画像形成モード時には、使用する記録材の厚みが厚いほど、前記交流転写バイアスが前記転写ニップに印加される際の電気抵抗値が大きくなるように、前記調整手段を制御することを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記像担持体の表面移動速度を選択するユーザー操作を受け付ける操作受付手段を有し、
    前記所定の選択条件は、前記操作受付手段が受け付けたユーザー操作に対応する表面移動速度の画像形成モードを選択するという選択条件を含むことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記調整手段は、前記像担持体及び前記ニップ形成部材の少なくとも一方に熱を付与する加熱手段を制御することにより前記電気抵抗値を調整するものを含むことを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項10に記載の画像形成装置において、
    前記調整手段は、前記転写ニップの電気抵抗値を低くするときに、前記加熱手段により付与される熱量が増加するように該加熱手段を制御することを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記調整手段は、前記転写ニップのニップ幅を変更するニップ幅変更手段を制御することにより前記転写ニップの電気抵抗値を調整するものを含むことを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項12に記載の画像形成装置において、
    前記調整手段は、前記転写ニップの電気抵抗値を低くするときに、前記ニップ幅が拡がるように前記ニップ幅変更手段を制御することを特徴とする画像形成装置。
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