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JP6686507B2 - 空気調和機の室内機 - Google Patents
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Description

本発明は、暖房運転時に吹き出される暖気の吹き上がりを抑制した空気調和機の室内機に関する。
一般的な空気調和機の室内機300は、図5に示すように、吸込グリル31、その吸込グリル31が前面に開閉自在に位置する前面板32、空気の吸込口3aを有する天面板3、背面板4、底面板5、左側面板6、及び図示しない右側面板により、筐体7が形成されている。吸込グリル31の下片31aは前面板32に当接しており、その図示しない上端は天面板3に支持され、その上端を支点として開閉自在に配置されている。この前面板32の上部、つまり吸込グリル31の背面側には図示しないフィルタが装着される。
8Aは第1熱交換器、8Bは第2熱交換器、8Cは第3熱交換器である。33Aは第1及び第2熱交換器8A,8B用の第1ドレンパン、33Bは第3熱交換器8C用の第2ドレンパンである。
10は送風ファンであり、第1乃至第3熱交換器8A〜8Cの空気流出側に配置されている。11は吹出ガイド板である。12は空気の吹出口であり、第1ドレンパン33Aと吹出ガイド板11の間に設けられている。この吹出口12には第1上下風向板13Aと第2上下風向板13Bが配置されている。第1上下風向板13Aは軸13A1を支点に回動し、第2上下風向板13Bは軸13B1を支点に回動する。
図5の室内機300は、冷房運転時には吹き出される冷気が室内空気より重いので、遠くまでその冷気が届くように、第1及び第2上下風向板13A,13Bが横向きに設定される。一方、暖房運転時には吹き出される暖気Bが室内空気より軽いので、その空気の浮き上がりを抑制するために、図5に示したように、第1及び第2上下風向板13A,13Bが縦向きに設定される。
しかしながら、暖房運転時に第1及び第2上下風向板11A,11Bを縦向きに設定しても、暖気Bの吹き上がりを効果的に抑制することができない。
そこで、従来では、主熱交換器の他に熱交換量のより小さな補助熱交換器を補助送風ファンとともに配置し、その補助熱交換器において、暖房運転時に主熱交換器から流出する主流暖気よりも温度の低い副流暖気を生成し、主流暖気の上側からその副流暖気を吹き付けるようにして、主流暖気の吹き上がりを防止することがおこなわれている(特許文献1,2)。
また、熱交換器の空気流入側にイオン発生ユニットを配置して、そのユニットを通過した空気を副流として熱交換器を通過させることなく吹出口から出る暖気に吹き付けるようにすることも行われている(特許文献3)。
さらに、専用の大型の風向板を配置して、その風向板の湾曲面によって吹出口から吹き出される暖気を遠方まで届かせることが行われている(特許文献4)。
特開2001−074267号公報 特開2001−074304号公報 特開2003−227623号公報 特開2009−103348号公報
しかしながら、上記した従来例では構造が複雑になってコスト増を招いたり、外観デザイン面での制約が大きくなる等の問題があった。
本発明の目的は、簡単な構成によって低コストで且つ外観デザイン面の制約を伴うことなく効果的に暖気の吹き上がりを防止できる空気調和機の室内機を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、吸込グリルと、空気を吸い込む吸込口と、該吸込口から吸い込まれた空気と冷媒を熱交換する熱交換器と、該熱交換器で熱交換された空気を吹き出す第1吹出口と、該第1吹出口と前記熱交換器との間に配置され前記吸込口から前記熱交換器を経由してきた空気を前記第1吹出口に送風する送風ファンと、前記第1吹出口から吹き出される空気の上下の吹出方向を調整する上下風向板と、を有する空気調和機の室内機において、前記第1吹出口の前方に下向きに形成された第2吹出口と、前記第1吹出口と前記送風ファンとの間と前記第2吹出口との間に前記第2吹出口の側で前記吸込グリルの内側を経由するように形成され流通する空気を冷却する迂回導風路と、冷房運転時に前記迂回導風路を遮断し暖房運転時に前記迂回導風路に前記送風ファンから吹き出された空気の一部をガイドするダンパとを設けたことを特徴とする。
請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の空気調和機の室内機において、前記迂回導風路は壁体によって形成され、該壁体の少なくとも一部の外側が、前記熱交換器の空気流入側に面していることを特徴とする。
請求項3にかかる発明は、請求項2に記載の空気調和機の室内機において、前記迂回導風路の前記壁体の前記一部が熱交換部からなることを特徴とする。
請求項4にかかる発明は、請求項2又は3に記載の空気調和機の室内機において、前記熱交換器の下部に前記熱交換器で生じるドレイン水を受けて排出するドレンパンが配置され、前記迂回導風路の前記壁体の前記一部が、前記ドレンパンの一部で兼用されていることを特徴とする。
請求項5にかかる発明は、請求項1乃至4のいずれか1つに記載の空気調和機の室内機において、前記迂回導風路は、前記ダンパから前記第2吹出口に向かう経路中に、前記第2吹出口から遠ざかる向きの経路を含むことを特徴とする。
請求項6にかかる発明は、請求項1乃至5のいずれか1つに記載の空気調和機の室内機において、前記風向板は複数枚形成され、該複数枚の風向板の内の前記ダンパに近い風向板は、冷房運転時に前記送風ファンから吹き出された空気の一部を前方にガイドし暖房運転時に前記送風ファンから吹き出された空気の一部を前記迂回導風路にガイドすることを特徴とする。
本発明によれば、暖房運転時に、第1吹出口と送風ファンとの間と第2吹出口との間に形成された迂回導風路を経由して第2吹出口から吹き出される暖気が、その迂回導風路で冷却されて、第1吹出口から吹き出される暖気の上方から吹き付けられるので、主流暖気の吹き上がりを効果的に抑制することができる。また、通常の室内機に追加すべき構成は迂回導風路のみで済むので、コスト安を実現できる。さらに、迂回導風路は第1吹出口と送風ファンとの間と第2吹出口との間に形成されるので、室内機の外観デザインに大きな制約を与えることはない。
本発明の第1実施例の室内機の冷房運転時の断面図である。 図1の室内機の暖房運転時の断面図である。 本発明の第2実施例の室内機の冷房運転時の断面図である。 図3の室内機の暖房運転時の断面図である。 従来の室内機の暖房運転時の断面図である
<第1実施例>
図1に本発明の第1実施例の室内機100を示す。室内機100は、吸込グリル1、その吸込グリル1が前面に開閉自在に位置する前面板2、空気の吸込口3aを有する天面板3、背面板4、底面板5、左側面板6、及び図示しない右側面板により、筐体7が形成されている。前面板2は、縦片2aが吸込グリル1の下部裏面に平行に位置し、その縦片2aの上部から背面方向に伸びた横片2bと、その横片2bの後端に形成された後端部2cを有する。この前面板2の上部、つまり吸込グリル1の背面側には図示しないフィルタが装着される。
8Aは第1熱交換器、8Bは第2熱交換器、8Cは第3熱交換器である。9Aは第1及び第2熱交換器8A,8Bで生じるドレイン水を受けて排出するための第1ドレンパン、9Bは第3熱交換器8Cで生じるドレイン水を受けて排出するための第2ドレンパンである。第1ドレンパン9Aは、ドレイン水飛び散り防止用の下片9Aa、第1熱交換器8Aを支持する前片9Ab及び支持片9Ac、並びにレイン水飛び散り防止用の後片9Adを有し、前片9Abの先端が前面板2の後端部2cに当接している。この下片9Aaには開口9Aa1が形成されている。
10は送風ファンであり、第1乃至第3熱交換器8A〜8Cの空気流出側に配置されている。11は吹出ガイド板である。12Aは空気の第1吹出口であり、第1ドレンパン9Aと吹出ガイド板11の間に設けられている。この第1吹出口12Aには第1上下風向板13Aと第2上下風向板13Bが配置されている。第1上下風向板13Aは軸13A1を支点に回動し、第2上下風向板13Bは軸13B1を支点に回動する。
第1ドレンパン9Aの下片9Aaに形成された開口9Aa1には、軸14aを支点に回動するダンパ14が配置されている。そして、このダンパ14の吸込グリル1の側には、第1ドレンパン9Aの前片9Ab、前面板2、及び第1ドレンパン9Aに平行に配置された下板15を壁体16aとして囲まれる迂回導風路16が形成され、この迂回導風路16は第2吹出口12Bに通じている。つまり、迂回導風路16の壁体16aの一部は、ドレンパン9Aの前片9Abで兼用されている。この第2吹出口12Bは、前面板2の縦片2aと下板15の配置によって下向に開口し、第1吹出口12Aの前方に位置している。
さて、この室内機100は、冷房運転時には図1に示すように、第1及び第2上下風向板13A、13Bが横向きに設定され、迂回導風路16はダンパ14によって閉じられる。このため、第1乃至第3熱交換器8A〜8Cによって冷媒と熱交換されて生成され送風ファン109によって吹き出される冷気Aが、吹出ガイド板11と第1及び第2上下風向板13A,13Bによって水平方向にガイドされて、矢印で示すように前方に吹き出される。
次に、暖房運転時には図2に示すように、第1上下風向板13Aが図2において時計方向に回動されて先端13Aaが第1ドレンパン9Aの下片9Aaの先端9Aa2に当接する。また、ダンパ14が時計方向に若干回動することで、第1ドレンパン9Aの下片9Aaの開口9Aa1が開かれる。このため、迂回導風路16が第1吹出口12Aと第2吹出口12Bとの間を連通させる。なお、第2上下風向板13Bは反時計方向に回動して縦向きとなっている。
したがって、送風ファン10によって送風される暖気の内の大部分を占める主流暖気B1は、吹出ガイド板11と第2上下風向板13Bによってガイドされて、第1吹出口12Aから矢印で示すように室内機100の前方に吹き出される。このとき、主流暖気B1は室内の空気より軽いので吹き上がり傾向が強い。一方、暖気の一部は、第1上下風向板13Aとダンパ14によって迂回導風路16の方向にガイドされ、その迂回導風路16を経由して、第2吹出口12Bから下方向に矢印で示すように副流暖気B2として吹き出される。この副流暖気B2は迂回導風路16を経由することで主流暖気B1よりも遠回りとなるため、自然冷却されて温度が低下し、第1吹出口12Aから吹き出される主流暖気B1を下方向に押し付けるようになる。
したがって、吹き上がり傾向の強い主流暖気B1が低温の副流暖気B2によって上から押さえ付けられることで、主流暖気B1の吹き上がりが抑制され、その主流暖気B1と副流暖気B2を合成した合成暖気B3の直進性が強くなり、室内機100から遠くまで届くようになる。
また、本実施例では、迂回導風路16の壁体16aを形成する前面板2の上片2bと第1ドレンパン9Aの前片9Abが、第1熱交換器8Aに流入する冷たい空気に接しているので、迂回導風路16が強制冷却される。このため、迂回導風路16の通過する副流暖気B2が壁体16aに接することでさらに冷却され、上記主流暖気B1の吹き上がり抑制の効果がより大きくなる。
ここで、迂回導風路16の壁体16aを形成する前面板2の上片2bと第1ドレンパン9Aの前片9Abは、熱伝導率が高いほど、副流暖気B2を低温化させることができる。このため、それら上片2bと前片9Abに熱伝導率の高い材質を使用して、そこに熱交換部を形成することが好ましい。その材質としては板金等の金属が好ましいが、製造の関係から樹脂を使用する場合はその厚みを強度が許す限り薄くして熱伝達率を高くすることが好ましい。
以上から本実施例の室内機100によれば、第1吹出口12Aの前方の上方に第2吹出口12Bを形成するとともに、第1吹出口12Aから第2吹出口12Bに至る迂回導風路16を形成し、その迂回導風路16をダンパ14で連通/遮断可能に構成することで、低コストで効果的に暖気の吹き上がりを抑制することができ、また外観デザインに制約を与えることもない。
<第2実施例>
図3に本発明の第2実施例の室内機200を示す。図1の室内機100で説明したものと同じものは同じ符号をつけた。本実施例の室内機200では、吸込グリル1の下部内側に、上横片21aと縦片21bと下片21cを有する略逆L字形状の第1ガイド板21を、その上横片21aの前端21a1が吸込グリル1を向くように、且つ下片21cが第1ドレンパン9Aの前片9Abの先端9Ab1に当接するように、取り付ける。
また、第1ガイド21と吸込グリル1で囲まれた内部に入るように第2ガイド板22を取り付ける。この第2ガイド板22は、上端22a1が第1ガイド板21の上横片21aの下面に非接触で臨む縦片22aと、奥端22b1が下板15に当接する下片22bとにより、L字形状に形成されている。
これら第1ガイド板21及び第2ガイド板22と第1ドレンパン9Aの前片9Abを壁体23aとすることによって、ダンパ14が取り付けられた開口9Aa1から第2吹出口12Bに至る迂回導風路23の経路が、折返し形状となっている。つまり、迂回導風路23は、ダンパ14から第2吹出口12Bに向かう経路中に、第2吹出口12Bから遠ざかる向きの経路23bを含む。
このように迂回導風路23は、第2吹出口12Bから遠ざかる向きの経路23bを含むことによって、その経路23bに対応した戻りの経路23cも追加されるので、図1で説明した迂回導風路16に比べて、開口9Aa1から第2吹出口12Bに至る経路が長くなっているため、副流暖流B2を自然冷却する効果が大きくなる。また、第1熱交換器8Aに流入する冷たい空気に接している第1ガイド板21と第1ドレンパン9Aの前片9Abの合計面積が大きくなるので、当該の第1ガイド板21と前片9Abとで形成される熱交換部での熱交換量が大きくなり、副流暖流B2を強制冷却する効果も大きくなる。
したがって、暖房運転時には、図4に示すように、開かれたダンパ14が位置する開口9Aa1から迂回導風路23に導入され第2吹出口12Bから吹き出される副流暖気B2は、図1の室内機よりも大きく冷却される。このため、第1吹出口12Aから吹き出される主流暖気B1に対する下方向への押さえ付け効果が高くなり、主流暖気B1の吹き上がり抑制効果がより大きくなる。
なお、本実施例では、迂回導風路16の壁体16aを形成する第1ガイド板21と第1ドレンパン9Aの前片9Abについて、第1実施例と同様に、熱伝導率の高い材質を使用することが好ましい。
100,200,300:室内機
1:吸込グリル
2:前面板、2a:縦片、2b:横片、2c:後端
3:天面板、3a:吸込口
4:背面板
5:底面板
6:左側面板
7:筐体
8A,8B,8C:第1〜第3熱交換器
9A,9B:第1、第2ドレンパン、9Aa:下片、9Aa1:開口、9Aa2:先端、9Ab:前片、9Ac:支持片、9Ad:後片
10:送風ファン
11:吹出ガイド板
12A,12B:第1、第2吹出口
13A,13B:第1、第2上下風向板、13A1,13B1:軸
14:ダンパ、14a:軸
15:下片
16:迂回導風路、16a:壁体
21:第1ガイド板、21a:上横片、21a1:前端、21c:下片
22:第2ガイド板、22a:縦片、22a1:上端、22b:奥端
23:迂回導風路、23a:壁体、23b,23c:経路
31:吸込グリル、31a:下片
32:前面板
33A,33B:第1、第2のドレンパン

Claims (6)

  1. 吸込グリルと、空気を吸い込む吸込口と、該吸込口から吸い込まれた空気と冷媒を熱交換する熱交換器と、該熱交換器で熱交換された空気を吹き出す第1吹出口と、該第1吹出口と前記熱交換器との間に配置され前記吸込口から前記熱交換器を経由してきた空気を前記第1吹出口に送風する送風ファンと、前記第1吹出口から吹き出される空気の上下の吹出方向を調整する上下風向板と、を有する空気調和機の室内機において、
    前記第1吹出口の前方に下向きに形成された第2吹出口と、前記第1吹出口と前記送風ファンとの間と前記第2吹出口との間に前記第2吹出口の側で前記吸込グリルの内側を経由するように形成され流通する空気を冷却する迂回導風路と、冷房運転時に前記迂回導風路を遮断し暖房運転時に前記迂回導風路に前記送風ファンから吹き出された空気の一部をガイドするダンパとを設けたことを特徴とする空気調和機の室内機。
  2. 請求項1に記載の空気調和機の室内機において、
    前記迂回導風路は壁体によって形成され、該壁体の少なくとも一部の外側が、前記熱交換器の空気流入側に面していることを特徴とする空気調和機の室内機。
  3. 請求項2に記載の空気調和機の室内機において、
    前記迂回導風路の前記壁体の前記一部が熱交換部からなることを特徴とする空気調和機の室内機。
  4. 請求項2又は3に記載の空気調和機の室内機において、
    前記熱交換器の下部に前記熱交換器で生じるドレイン水を受けて排出するドレンパンが配置され、前記迂回導風路の前記壁体の前記一部が、前記ドレンパンの一部で兼用されていることを特徴とする空気調和機の室内機。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の空気調和機の室内機において、
    前記迂回導風路は、前記ダンパから前記第2吹出口に向かう経路中に、前記第2吹出口から遠ざかる向きの経路を含むことを特徴とする空気調和機の室内機。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の空気調和機の室内機において、
    前記風向板は複数枚形成され、該複数枚の風向板の内の前記ダンパに近い風向板は、冷房運転時に前記送風ファンから吹き出された空気の一部を前方にガイドし暖房運転時に前記送風ファンから吹き出された空気の一部を前記迂回導風路にガイドすることを特徴とする空気調和機の室内機。

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