JP6690423B2 - 乳化型水性皮膚化粧料 - Google Patents
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以上のように、浸透感が高く、べたつき難く、肌にハリや柔軟性を与える整肌効果が良好で、肌に潤いを与え、かつ潤い感を持続させることができ、安定性に優れる乳化型水性化粧料が求められている。
(A)成分:HLBが2〜10のソルビタン脂肪酸エステルを0.1〜5質量%、
(B)成分:平均重合度が2〜10のポリグリセリンを0.5〜10質量%、
(C)成分:2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンとメタクリル酸アルキルを構成モノマーとするポリマーを0.005〜0.5質量%、ならびに
(D)成分:水を含有し、
(A)成分および(B)成分の含有比〔(A)/(B)〕が質量比で0.05〜5であることを特徴とする乳化型水性皮膚化粧料である。
以下、「乳化型水性皮膚化粧料」を「乳化型水性化粧料」ともいう。
本発明の乳化型水性化粧料は、(A)成分、(B)成分、(C)成分および(D)成分を少なくとも含有する。以下に各成分について説明する。
本発明に用いられる(A)成分は、ソルビトールの脱水反応により得られる化合物の混合物であるソルビタンと脂肪酸とのエステル、即ちソルビタン脂肪酸エステルである。
ソルビタンとしては、例えば、1,4−アンヒドロソルビトール、1,5−アンヒドロソルビトール、1,4,3,6−ジアンヒドロソルビトールなどが挙げられる。
ソルビタンと反応させる脂肪酸としては、炭素数が8〜24、好ましくは10〜22、特に好ましくは12〜18、更に好ましくは16〜18の脂肪酸であり、例えば、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、脂肪酸の混合物であるヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、牛脂脂肪酸等が挙げられる。
ここで述べるHLB値とは、水との親和性を示す指標であり、Griffin(W.C.Griffin:J.Soc.CosmeticChemists,33,1180(1960))により、下記計算式によって求められる。
HLB=20(1−S/A)
(ただし、S:エステルのけん化価、A:脂肪酸の中和価)
なお、けん化価及び中和価は、例えば「基準油脂分析試験法(1)」((社)日本油化学協会、1996年)に記載の方法等に従って測定することができる。
(A)成分は1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明に用いられる(B)成分は、平均重合度2〜10のポリグリセリンである。ポリグリセリンは、一般的にグリセリンを脱水縮合して重合させる方法、2,3−エポキシ−1−プロパノール(グリシドール)を用いた付加反応によるグリシドール法などにより調製される。平均重合度2〜10のポリグリセリンとしては、例えば、ジグリセリン、ヘキサグリセリン、デカグリセリンなどが挙げられる。べたつきにくく潤い感を付与できる点で、好ましくは、ジグリセリンである。
(B)成分は1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明に用いられる(C)成分は、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンとメタクリル酸アルキルを構成モノマーとするポリマー、およびグリセロール−1−メタクリロイルオキシエチレンウレタンとオクタデシル(メタ)アクリレートを構成モノマーとするポリマーから選択される1種または2種のポリマーである。
なお、(メタ)アクリレートは、アクリレートまたはメタクリレートを表す。
メタクリル酸アルキルのアルキル鎖は炭素数が1〜22であることが好ましく、炭素数が4のメタクリル酸ブチルおよび炭素数が18のメタクリル酸オクタデシルが入手のしやすさから特に好ましい。このポリマーにおけるメタクリル酸アルキルのアルキル鎖の炭素数が上記の範囲を外れると、安定性、浸透感、整肌効果、潤い感が低下するおそれがある。
(C)成分は1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明に用いられる(D)成分は水であり、化粧品や医薬品等で一般に使用されている物を使用することができる。例えば、日本薬局方で規定する精製水などを使用することができる。
本発明において、(A)成分および(B)成分の含有比〔(A)/(B)〕は質量比で0.05〜5であり、好ましくは0.2〜1であり、特に好ましくは0.3〜0.6である。(A)/(B)が小さすぎると、べたつきが生じ、浸透感、整肌効果、潤い感の持続性が低下するおそれがあり、大きすぎると、潤い感やその持続性が低下するおそれがある。
本発明の乳化型水性化粧料は、上記の(A)成分〜(D)成分を含有するものであるが、下記の(E)成分をさらに含有していてもよく、これにより本発明の効果がさらに顕著なものとなる。
本発明に用いられる(E)成分は、酸性ムコ多糖類であり、例えば、ヒアルロン酸、コンドロイチン−4−硫酸、コンドロイチン−6−硫酸、デルマタン硫酸、ケラタン硫酸、ヘパリン等の酸性ムコ多糖、およびそれらの塩やアセチル化物などが挙げられる。好ましくは、ヒアルロン酸、コンドロイチン−4−硫酸、コンドロイチン−6−硫酸およびそれらの塩であり、特に好ましくはヒアルロン酸およびその塩である。
酸性ムコ多糖の塩としては、無機塩や有機塩が挙げられる。無機塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩が挙げられ、有機塩としては、第四級アンモニウム塩などが挙げられる。好ましくは、ナトリウム塩、カリウム塩である。
(E)成分は1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
〔実施例1〜9、参考例1および比較例1〜8〕
表1に示す乳化型水性皮膚化粧料(以下、単に水性化粧料ともいう。)を調製し、下記の方法により評価を行った。その結果を表1に示す。
なお、表1中の%とあるのは、質量%を意味する。また、表1中の記号の補足説明は下記のとおりである。
*2『ノニオンOP−83RAT』日油株式会社製、化粧品表示名称:セスキオレイン酸ソルビタン(HLB:3.7)
*3『ノニオンLP−R』日油株式会社製、化粧品表示名称:ラウリン酸ソルビタン(HLB:8.6)
*4『ジグリセリン801』阪本薬品工業株式会社製、化粧品表示名称:ジグリセリン
*5『ポリグリセリン#750』(平均重合度=10)阪本薬品工業株式会社製、化粧品表示名称:ポリグリセリン
*6『LIPIDURE−PMB』日油株式会社製、化粧品表示名称:ポリクオタニウム−51(5%)、水(94%)、フェノキシエタノール(1%)
*7『CERACUTE−L』日油株式会社製、化粧品表示名称:メタクリル酸グリセリルアミドエチル/メタクリル酸ステアリル)コポリマー(5%)、グリセリン(66.5%)、BG(28.5%)
*8『Sodium Hyaluronate LMW』Bioland社製、化粧品表示名称:ヒアルロン酸Na
*9『ノニオンOT−211R』日油株式会社製、化粧品表示名称:ポリソルベート80
20名の女性(23〜55才)をパネラーとし、洗顔後に水性化粧料0.5gを全顔に塗布し、浸透感について下記の基準で評価した。
2点:浸透感が高いと感じた場合。
1点:やや浸透感がある感じた場合。
0点:浸透感を感じなかった場合。
◎:合計点が35点以上。非常に浸透感が高い水性化粧料である。
○:合計点が30点以上、35点未満。浸透感が高い水性化粧料である。
△:合計点が20点以上、30点未満。やや浸透感が低い水性化粧料である。
×:合計点が20点未満。浸透感が低い水性化粧料である。
20名の女性(23〜55才)をパネラーとし、洗顔後に水性化粧料0.5gを全顔に塗布し、べたつきについて下記の基準で評価した。
2点:べたつかないと感じた場合。
1点:ややべたつくと感じた場合。
0点:べたつくと感じた場合。
◎:合計点が35点以上。非常にべたつかない水性化粧料である。
○:合計点が30点以上、35点未満。べたつかない水性化粧料である。
△:合計点が20点以上、30点未満。ややべたつく水性化粧料である。
×:合計点が20点未満。べたつく水性化粧料である。
20名の女性(23〜55才)をパネラーとし、洗顔後に水性化粧料0.5gを全顔に塗布し、整肌効果について下記の基準で評価した。
2点:整肌効果が高いと感じた場合。
1点:整肌効果がややあると感じた場合。
0点:整肌効果がないと感じた場合。
◎:合計点が30点以上。非常に整肌効果が高い水性化粧料である。
○:合計点が20点以上、30点未満。整肌効果が高い水性化粧料である。
△:合計点が10点以上、20点未満。整肌効果があまり感じられない水性化粧料である。
×:合計点が10点未満。整肌効果が感じられない水性化粧料である。
20名の女性(23〜55才)をパネラーとし、洗顔後に水性化粧料0.5gを全顔に塗布し、潤い感について下記の基準で評価した。
2点:潤い感が高いと感じた場合。
1点:潤い感がややあると感じた場合。
0点:潤い感がないと感じた場合。
◎:合計点が35点以上。非常に潤い感が高い水性化粧料である。
○:合計点が30点以上、35点未満。潤い感が高い水性化粧料である。
△:合計点が20点以上、30点未満。潤い感があまり感じられない水性化粧料である。
×:合計点が20点未満。潤い感が感じられない水性化粧料である。
20名の女性(23〜55才)をパネラーとし、洗顔後に水性化粧料0.5gを全顔に塗布して就寝し、翌朝の潤い感について下記の基準で評価した。
2点:翌朝の潤い感が高いと感じた場合。
1点:翌朝の潤い感がややあると感じた場合。
0点:翌朝の潤い感がないと感じた場合。
◎:合計点が35点以上。非常に潤い感の持続性が高い水性化粧料である。
○:合計点が30点以上、35点未満。潤い感の持続性が高い水性化粧料である。
△:合計点が20点以上、30点未満。潤い感の持続性があまり感じられない水性化粧料である。
×:合計点が20点未満。潤い感の持続性が感じられない水性化粧料である。
ガラス製のスクリュー管に乳化型水性化粧料を入れ、40℃の高温槽に保管し、外観を目視で以下のように判定した。
△:6ヶ月以内に成分の偏りが確認された場合。やや安定性が低い水性化粧料である。
×:6ヶ月以内に分離し、または乳化状態を保てなかった場合。安定性が低い水性化粧料である。
実施例1〜9の結果より、本発明の水性化粧料は、いずれも、浸透感が高く、べたつき難く、整肌効果が良好で、肌に潤いを与え、かつ潤い感を持続させることができ、安定性に優れるものであった。
比較例2では、(B)成分に代えて、(B)成分とは異なる(B’)成分が含まれているため、浸透感、べたつき、整肌効果、潤い感の持続性が不十分であった。
比較例3では、(C)成分が含まれていないため、整肌効果、潤い感および潤い感の持続性が不十分であった。
比較例4では、(B)成分に代えて、(B)成分とは異なる(B’)成分が含まれているため、安定性が低下し、浸透感、べたつき、整肌効果が不十分であった。
比較例6では、(B)成分の含有量が本発明規定の範囲の上限を上回っているため、浸透感、べたつき、整肌効果が不十分であった。
比較例7では、含有比〔(A)/(B)〕が本発明規定の範囲の上限を上回っているため、浸透感、潤い感、潤い感の持続力が不十分であった。
比較例8では、含有比〔(A)/(B)〕が本発明規定の範囲の下限を下回っているため、浸透感が低く、べたつきが生じ、整肌効果、潤い感の持続性が不十分であった。
Claims (2)
- (A)成分:HLBが2〜10のソルビタン脂肪酸エステルを0.1〜5質量%、
(B)成分:平均重合度が2〜10のポリグリセリンを0.5〜10質量%、
(C)成分:2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンとメタクリル酸アルキルを構成モノマーとするポリマーを0.005〜0.5質量%、ならびに
(D)成分:水を含有し、
(A)成分および(B)成分の含有比〔(A)/(B)〕が質量比で0.05〜5であることを特徴とする乳化型水性皮膚化粧料。 - さらに、(E)成分:酸性ムコ多糖類を0.005〜0.5質量%含有することを特徴とする請求項1に記載の乳化型水性皮膚化粧料。
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