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JP6690949B2 - 走査型電子顕微鏡 - Google Patents
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JP6690949B2 - 走査型電子顕微鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、走査型電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope、以下「SEM」と記す)に関するものである。
例えば特許文献1に記載されたSEMは、細く絞った電子線をプローブとして試料に照射しながら当該電子線照射位置を走査し、電子線照射に応じて試料の各位置で発生した電子(二次電子または反射電子)を検出器により検出する。このような電子検出により、SEMは試料の表面分析を行うことができる。SEMは、光学顕微鏡に比べ拡大率が大きい点に特長を有しており、半導体マスクパターン検査などのナノスケールの微細構造を可視化する装置とし不可欠である。
試料に電子線が照射されると、該試料から二次電子または反射電子が発生する。二次電子は、試料の表面近くから発生する電子である。二次電子を検出して得られる像(二次電子像)は試料の微細な凹凸を反映している。反射電子は、試料を構成している原子に当たって跳ね返された電子である。反射電子の数は試料の組成(平均原子番号、結晶方位など)に依存するので、反射電子を検出して得られる像(反射電子像)は試料の組成分布を反映している。二次電子像または反射電子像に基づいて試料の表面分析を行うことができる。
SEMにおいて用いられるプローブは電子線であることから、試料表面へ照射される電子線量の増減は困難ではない。一方で、絶縁体試料などを測定する場合には、帯電現象が発生し、画質の低下が生じる。それ故、SEMでは、これまで入射電子量の制限や帯電防止用のクエンチングガスが採用されてきた。
特開2007−42513号公報
発明者らは、従来のSEMについて詳細に検討した結果、以下のような課題を発見した。すなわち、入力電子の減少やノイズ対策として、高画質(高S/N)を得る手段として二次電子検出器のゲインの増大が重要となる。近年、半導体マスクパターンの微細化やナノインプリント技術により、SEMには微細パターン計測を高速で処理する高スループット化が求められている。この要求に対して、電子ビーム径を小さくしてプローブを高速掃引することで測定スピードを向上させる試みが行われている。その結果、二次電子検出器には多大な負担が掛り、検出器性能が高スループット化のボトルネックになりつつある。
SEMでは、マイクロチャネルプレート(Micro-Channel Plate、以下「MCP」と記す)を含む検出器が用いられる。MCPは、小型・軽量・高ゲインであり、磁場の影響をあまり受けない等の特性を有することから、測長用走査型電子顕微鏡(CD-SEM)などの二次電子検出器として広く使用されている。なお、本明細書では、試料表面で発生してMCPの入力面に到達する二次電子または反射電子と、MCP内で増倍されて該MCPの出力面から出力される二次電子を区別するため、試料表面で発生した二次電子を単に「電子」と記すものとする。
SEMにおいて用いられる検出器として、MCPの他にも半導体や光電子増倍管がある。しかしながら、エネルギーの低い二次電子を検出するためには検出器を出来るだけ試料表面に近づけ、SEM鏡筒の電磁場を乱さない設計が必要となる。MCP以外の検出器は、物理的構造の制約から試料表面から離れた位置に設置せざるを得ず、それ故、エネルギーの低い二次電子を収集するには加速電界の付加などが必要になるなど電磁場設計が複雑化する。このことがSEMの検出器としてMCPが使用される大きな理由の一つになっている。
一方で、MCP検出器を用いたSEMにおいても、スループットは十分ではなく、更なる高スループット化が望まれる。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、高スループットでの試料の表面分析を可能にするための構造を備えた走査型電子顕微鏡(SEM)を提供することを目的としている。
本実施形態に係るSEM(走査型電子顕微鏡)は、電子銃と、照射部と、検出器と、を備える。電子銃は、電子線を発生させる。照射部は、試料上における電子線照射位置を走査させながら該試料に電子線を照射する。検出器は、試料への電子線照射に応じて該試料で発生した電子を検出する。特に、検出器は、試料で発生した電子の入射に応じて発生した二次電子を増倍するMCP(マイクロチャネルプレート)と、ダイノードと、アノードにより構成された第1構造、または、MCPと、アノードと、電極により構成された第2構造を有する。
第1構造を有する検出器において、MCPは、試料からの電子が到達する位置に設けられた入力面と、入力面に対向する出力面を有する。増倍された二次電子は出力面から出力される。ダイノードは、MCPの出力面に対してMCPの入力面の反対側に設けられ、MCPの出力面から出力された二次電子を増倍する。ダイノードは、MCPの出力面の電位よりも高い電位に設定される。アノードは、ダイノードにより増倍された二次電子を収集するため、ダイノードからMCPの出力面および該ダイノード間の中間位置までの空間内に設けられる。アノードは、MCPの出力面から出力された二次電子をダイノードへ通過させる開口を有する。また、アノードは、ダイノードの電位よりも高い電位に設定される。
一方、第2構造を有する検出器では、MCPは、試料からの電子が到達する位置に設けられた入力面と、入力面に対向する出力面を有する。増倍された二次電子は出力面から出力される。アノードは、MCP出力面から出力された二次電子を収集するため、アノードMCPの出力面に対してMCPの入力面の反対側に設けられる。アノードは、MCPの出力面の電位よりも高い電位に設定される。電極は、アノードからMCPの出力面および該アノード間の中間位置までの空間内に設けられる。この電極は、MCPの出力面から出力された二次電子をアノードへ通過させる開口を有する。また、この電極は、アノードの電位よりも高い電位に設定される。
なお、本発明に係る各実施形態は、以下の詳細な説明及び添付図面によりさらに十分に理解可能となる。これら実施例は単に例示のために示されるものであって、本発明を限定するものと考えるべきではない。
また、本発明のさらなる応用範囲は、以下の詳細な説明から明らかになる。しかしながら、詳細な説明及び特定の事例はこの発明の好適な実施形態を示すものではあるが、例示のためにのみ示されているものであって、本発明の範囲における様々な変形および改良はこの詳細な説明から当業者には自明であることは明らかである。
本実施形態によれば、高スループットで試料の表面分析を行うことができる。
第1実施形態に係るSEM(走査型電子顕微鏡)の概略構成を示す図である。 第1構造を有する検出器の断面構造とともに、MCP積層体、アノードおよびダイノードの各平面構造を示す図である。 図2に示された検出器(第1構造)における電極それぞれを所定電位に設定するための具体的な構造および各電極における電位設定状態を示す図である。 図2に示された検出器(第1構造)のゲイン特性を示すグラフである。 図2に示された検出器(第1構造)のリニアリティ特性を示すグラフである。 図2に示された検出器(第1構造)において、アノードの開口率を変えながら測定された、ダイノード電位と相対ゲインとの関係を示すグラフである。 第2構造を有する検出器の断面構造を示す図である。 図7に示された検出器(第2構造)における電極それぞれを所定電位に設定するための具体的な構造および各電極における電位設定状態を示す図である。 図7に示された検出器(第2構造)のリニアリティ特性を示すグラフである。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に本願発明の実施形態の内容をそれぞれ個別に列挙して説明する。
(1)本実施形態に係るSEM(走査型電子顕微鏡)は、電子銃と、照射部と、検出器と、を備える。電子銃は、電子線を発生させる。照射部は、試料上における電子線照射位置を走査させながら該試料に電子線を照射する。検出器は、試料への電子線照射に応じて該試料で発生した電子を検出する。特に、検出器は、試料で発生した電子の入射に応じて発生した二次電子を増倍するMCP(マイクロチャネルプレート)と、ダイノードと、アノードにより構成された第1構造、または、MCPと、アノードと、電極により構成された第2構造を有する。
第1構造を有する検出器において、MCPは、試料からの電子が到達する位置に設けられた入力面と、入力面に対向する出力面を有する。増倍された二次電子は出力面から出力される。ダイノードは、MCPの出力面に対してMCPの入力面の反対側に設けられ、MCPの出力面から出力された二次電子を増倍する。ダイノードは、MCPの出力面の電位よりも高い電位に設定される。アノードは、ダイノードにより増倍された二次電子を収集するため、ダイノードからMCPの出力面および該ダイノード間の中間位置までの空間内に設けられる。アノードは、MCPの出力面から出力された二次電子をダイノードへ通過させる開口を有する。また、アノードは、ダイノードの電位よりも高い電位に設定される。
一方、第2構造を有する検出器では、MCPは、試料からの電子が到達する位置に設けられた入力面と、入力面に対向する出力面を有する。増倍された二次電子は出力面から出力される。アノードは、MCP出力面から出力された二次電子を収集するため、アノードは、MCPの出力面に対してMCPの入力面の反対側に設けられる。アノードは、MCPの出力面の電位よりも高い電位に設定される。電極は、アノードからMCPの出力面および該アノード間の中間位置までの空間内に設けられる。この電極は、MCPの出力面から出力された二次電子をアノードへ通過させる開口を有する。また、この電極は、アノードの電位よりも高い電位に設定される。
(2) 第1構造を有する検出器では、本実施形態の一態様として、アノードの開口率は、90%以下であるのが好ましい。本実施形態の一態様として、アノードは、二次元的に配列された複数の開口を有するのが好ましい。また、本実施形態の一態様として、ダイノードは、二次電子放出効率を高める膜がコーティングされた金属平板からなるのが好ましい。
(3) 一方、第2構造を有する検出器では、本実施形態の実施態様として、電極の開口率は、90%以下であるのが好ましい。本実施形態の一態様として、電極は、二次元的に配列された複数の開口を有するのが好ましい。本実施形態の一態様として、アノードは、金属平板からなるのが好ましい。
以上、この[本願発明の実施形態の説明]の欄に列挙された各態様は、残りの全ての態様のそれぞれに対して、または、これら残りの態様の全ての組み合わせに対して適用可能である。
[本願発明の実施形態の詳細]
本願発明に係るSEMの具体例を、以下に添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、これら例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図されている。また、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
まず、本発明を想到するに至った経緯について説明する。SEMにおいて検出器として用いられるMCPは、二次元配列され互いに独立した複数のマイクロチャンネル構造を有する二次電子増倍器である。MCPは、入力面に対して出力面が高電位とされることで電子増倍することができる。すなわち、各チャネルの内壁面に荷電粒子が衝突すると二次電子が放出され、その電子は電位勾配によって加速されてチャネルの内壁面に衝突する。このような過程が各チャネル内で繰り返されて、増倍された多数の電子が出力面から出力される。
MCPの電子増倍機能は、各チャンネルの内壁部が電荷飽和することで制限される。この電荷飽和の抑制には、チャンネル壁部を流れるストリップ電流による電子供給が有効である。これまで、MCPの抵抗を下げることによりストリップ電流を増やす試みが行なわれてきた。MCPの低抵抗化による取り出し電荷の線形範囲(リニアリティ)の拡大は有効な手段である。しかし、その一方で、MCP抵抗は負の温度係数を持ち、また放熱が困難な高真空中でMCPが使用されることから、MCP自身のストリップ電流による発熱が原因でワーミングや放電現象を引き起こしてしまうという問題点を有している。現状のSEMに使用されているMCP検出器は充分に低抵抗化対策を施したものであり、これ以上の低抵抗化は実用上困難である。
また、一価の素電荷しか持たない電子を検出器により電気信号へ変換するとともに、その電気信号をノイズと区別する為には、105〜106程度の増倍率(ゲイン)が必要である。ゲインは高S/Nを達成する為に必須である。試料に照射する電子ビームを細く絞ることにより走査距離が長くなるにも拘らず、高スループット化の要求に対応する為に一定時間内に検出器へ入射する二次電子が大幅に増加すると、MCPのリニアリティの上限を超えてしまう現象により低S/Nとなる。つまり、MCP抵抗によって決まるリニアリティの上限により、入射電子最大量とゲインとはトレードオフの関係を有する(下記(1)式)。
(MCPリニアリティ上限)=(入射電子最大量)×(ゲイン) …(1)
本発明は、以上のような本発明者らによる検討に基づいて、高スループットで試料の表面分析を行うことができるSEMを提供するものであり、特に検出器の構成に特徴を有する。以下に、本発明のSEMの実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る走査型電子顕微鏡(SEM)1の概略構成を示す図である。SEM1は、電子銃2、アノード3、アライメントコイル4、コンデンサレンズ5、偏向走査コイル6、反射電子検出器7、二次電子検出器8、対物レンズ9、レーザ干渉計10、ステージ11およびモータ12を、真空筐体内に備える。これらのうち、アライメントコイル4、コンデンサレンズ5、偏向走査コイル6および対物レンズ9は、試料20に電子線を照射しながら試料20上における電子線照射位置を走査する照射部を構成する。
電子銃2は、電子線を発生させる。電子銃2は、例えばタングステン線により構成されている。タングステン線の先端は鋭利かつ所定面を持つように整形形成されており、このような形状に加工された電子銃2は、アノード3との間に印加された高電圧により電子線を発生させる。アノード3は、電子銃2に対して高電圧が印加され、電子銃2から放出された電子を加速させる。アライメントコイル4は、電子銃2から放出される電子線を偏向させることで軸合せする。コンデンサレンズ5は、電子銃2から放出された電子線を集束する。偏向走査コイル6は、試料20上に照射される電子線をX方向およびY方向に走査させる。
反射電子検出器7は、試料20に電子線を照射したときに試料20で生じた反射電子を検出する。反射電子検出器7は、円板状で中心に電子線が通過する孔を有し、全周を例えば4分割した扇型であって、4分割した部分の信号の和で電子数に依存した濃淡を持つ反射電子像を得ることができ、また、左右2つの信号の差で形状の凹凸を強調表示することもできる。二次電子検出器8は、試料20に電子線を照射したときに試料20で生じた二次電子の収集、検出および増幅を行う。二次電子検出器8は、円板状で中心に電子線が通過する孔を有する。二次電子検出器8で検出された信号に基づいて二次電子像を得ることができる。
対物レンズ9は、電子線を試料20表面上に細く絞る。レーザ干渉計10は、ステージ11に取り付けられた反射鏡に向けて出力したレーザ光と、該反射鏡で反射されたレーザ光とを干渉させることで、ステージ11の位置を計測する。ステージ11は、試料20を載置し、その試料20を任意の座標位置に正確に移動させる装置であって、モータ12により駆動される。モータ12は、ステージ11をX方向およびY方向に駆動する動力であって、サーボモータ、超音波モータなどが適している。
図2(a)および図3(a)は、図1のSEMに適用可能な検出器100Aの構成を示す図である。この検出器100Aは、図1中の二次電子検出器8として用いられる。なお、検出器100Aは反射電子検出器7として用いられてもよい。検出器100Aは、第1構造として、MCP111およびMCP112からなる積層体(以下「MCP積層体」と記す)、アノード120A、ダイノード130A、外部電源300Aに接続されたブリーダ回路200Aを含む。ブリーダ回路200Aは、図3(b)に示された例のような電位勾配を形成させるため、各電極に所定電圧を印加する。
この第1構造を有する検出器100Aにおいて、MCP111、112それぞれは、二次元配列され互いに独立した複数のマイクロチャンネル構造を有する二次電子増倍器である。各チャネルは、10μm程度の内径を有し、MCP積層体の入力面(以下「MCP入力面」と記す)の鉛直方向(電子入射方向に一致)に対して10°程度傾斜している。ただし、MCP111とMCP112とでは各チャネルの傾斜方向が相違している。MCP入力面には、イン電極(以下、「MCP−IN電極)と記す)113を介してブリーダ回路200Aから伸びたリード線114が接続されている。同様に、MCP積層体の出力面(以下「MCP出力面」と記す)には、アウト電極(以下、「MCP−OUT電極」と記す)115を介してブリーダ回路200Aから伸びたリード線116が接続されている。すなわち、ブリーダ回路200Aからリード線114、116を介してMCP−IN電極113およびMCP−OUT電極115それぞれに所定電圧が印加されることにより、MCP入力面およびMCP出力面それぞれが所定電位に設定される。MCP積層体は、入力面に対して出力面が高電位とされることで、入力面への電子の到達に応じて発生した二次電子を増倍し、出力面から増倍された二次電子を出力する。
ダイノード130Aは、MCP出力面の側(MCP出力面に対してMCP入力面とは反対側)に設けられ、MCP出力面から出力された二次電子を増倍する。ダイノード130Aには、リード線131Aを介してブリーダ回路200Aが接続されており、ブリーダ回路200Aからダイノード130Aに所定電圧が印加されることにより、ダイノード130Aの電位がMCP出力面より高い電位に設定される。ダイノード130Aは、MCP出力面に平行に配置された金属平板(例えばSUS平板)である。ダイノード130Aは、その金属平板の表面(MCP出力面に対面した面)に高δ膜(二次電子放出効率が高い膜)がコーティングされているのが好ましい。高δ膜は、例えばアルカリ金属膜であり、好適にはMgF膜である。
アノード120Aは、ダイノード130AからMCP出力面およびダイノード130A間の中間位置までの空間内に、MCP出力面に平行に設けられている。なお、アノード120Aは、MCP出力面およびダイノード130Aの中間位置に配置されてもよい。アノード120Aは、MCP出力面から出力された二次電子をダイノード130Aへ通過させる開口を有する。アノード120Aは、リード線121Aに接続されており、アノード120Aから出力された電気パルス信号は増幅器(Amp)250により増幅される。なお、アノード120Aと増幅器250との間にはコンデンサ251は配置されており、このコンデンサ251には、出力を絶縁することで、信号出力レベルをグランドレベルにする機能がある。アノード120Aの電位は、ダイノード130Aより高い電位に設定されており、ダイノード130Aにより増倍された二次電子を収集する。アノード120Aの開口率は90%以下であるのが好ましい。また、アノード120Aは、二次元配列された複数の開口を有するメッシュ形状であるのが好ましい。
MCP積層体(図2(b))、アノード120A(図2(c))およびダイノード130A(図2(d))それぞれの中央には、孔が設けられており、それらの孔には管部160が挿入されている。試料20に照射されるべき電子線は、この管部160の内部空間を通過する。
アノード120Aはセラミック板141とセラミック板142との間に挟まれている。ダイノード130Aはセラミック板142とセラミック板143との間に挟まれている。MCP−IN電極113、MCP−OUT電極115およびセラミック板141〜143それぞれは、円環形状を有する。MCP−IN電極113、MCP−OUT電極115およびセラミック板141〜143の相対的位置関係はネジ151、152により固定され、これにより第1構造を有する検出器100Aが組み立てられている。
この検出器100Aでは、MCP入力面からMCP出力面へ向かう方向に沿って順にアノード120Aおよびダイノード130Aが配置されている。また、MCP出力面の電位よりもダイノード130Aの電位が高く、ダイノード130Aの電位よりもアノード120Aの電位が高くなるよう、ブリーダ回路200Aが、リード線114(図2(a)、図3(a)および図3(b)の例ではグランド電位)、116、121A、131Aを介してこれら電極に所定電圧を印加している(図3(a)および図3(b)参照)。MCP入力面に電子が到達すると、電子到達に応答して発生した二次電子がMCP111、112において増倍される。その増倍された多数の二次電子はMCP出力面から出力される。MCP出力面から出力された多数の二次電子の殆どはアノード120Aの開口を通過してダイノード130Aに衝突し、この衝突により更に多数の二次電子がダイノード130Aで発生する。ダイノード130Aで発生した多数の二次電子は、アノード120Aにより収集される。すなわち、MCP入力面に電子が到達すると、その電子数に応じた波高値を有する電気パルス信号がアノード120Aから出力される。
図3(b)に示された電位勾配の一例は、MCP入力面(MCP−IN電極113)の電位V1が0V(グランド電位)、MCP出力面MCP−OUT電極115)の電位V2が+2000V、アノード120Aの電位V3が+2500Vにそれぞれ設定され、ダイノード130Aの電位V4はV2〜V3の範囲(V4設定レンジ)内の正電位に設定されている。なお、MCP−IN電極113〜アノード120Aまでの電位勾配は、以下の実験例に示されたように、アノード120Aの電位V3が0V(グランド電位)に設定されてもよい。この場合、例えば、MCP−IN電極113の電位V1が−2500V、MCP−OUT電極115の電位V2が−500V、アノード120Aの電位V3が0V(グランド電位)にそれぞれ設定され、ダイノード130Aの電位V4はV2〜V3の範囲(V4設定レンジ)内の負電位に設定される。
図4は、検出器100Aのゲイン特性を示すグラフである。横軸はゲインであり、縦軸はMCP出力面から出力された電子の計数値(パルスカウント)である。第1構造を有する検出器100Aおよび比較例の何れにおいても、MCP出力面とアノード120Aとの間の距離は1mm、アノード120Aとダイノード130Aとの間の距離は1mmである。ダイノード130AはMgF膜がコーティングされたSUS板である。MCP入力面の電位V1は−2500V、MCP出力面の電位V2は−500V、アノード120Aの電位V3は0V(グランド電位)である。比較例では、ダイノード130Aの電位V4は0V(グランド電位)に設定され、アノード120Aとダイノード130Aとを束ねて、MCPからの出力二次電子を全て検出した。本実施形態に適用される検出器100Aでは、ダイノード130Aの電位V4が−250Vに設定されたときのアノード120Aで二次電子を検出した。
図4から分るように、比較例のゲインと比べて、検出器100Aのゲインは6.3倍程度であった。検出器100Aのゲイン特性において比較例のゲインピーク位置にサブピークが認められるが、これは、MCP出力面から出力された多数の二次電子の一部がダイノード130Aに到達することなくアノード120Aにより直接に捕捉されたことを表している。なお、以下では、比較例(アノード120Aとダイノード130Aとを束ねてアノード120Aとダイノード130Aとが等電位に設定された場合)のゲインに対する検出器100A(ダイノード130Aの電位V4よりもアノード120Aの電位V3が高く設定された場合)のゲインの比を「相対ゲイン」という。
図5は、検出器100Aのリニアリティ特性を示すグラフである。横軸はアノード120Aからの出力電流値(A)であり、縦軸は規格化ゲインである。規格化ゲインは、出力電流値が小さいときのゲインを100としている。なお、図5において、記号「●」はダイノード130Aの電位V4がアノード120Aの電位V3と同電位に設定されたときのリニアリティ特性、記号「■」はダイノード130Aの電位V4がアノード120Aの電位V3に対して−100Vに設定されたときのリニアリティ特性、記号「◆」はダイノード130Aの電位V4がアノード120Aの電位V3に対して−200Vに設定されたときのリニアリティ特性、記号「▲」はダイノード130Aの電位V4がアノード120Aの電位V3に対して−300Vに設定されたときのリニアリティ特性、「*」と「−」の合成記号はダイノード130Aの電位V4がアノード120Aの電位V3に対して−400Vに設定されたときのリニアリティ特性、記号「×」はダイノード130Aの電位V4がアノード120Aの電位V3に対して−500Vに設定されたときのリニアリティ特性をそれぞれ示す。この測定に用いられた検出器100Aおよび比較例の何れも、MCP出力面とアノード120Aとの間の距離は1mm、アノード120Aとダイノード130Aとの間の距離は1mmである。ダイノード130AはMgF膜がコーティングされたSUS板である。MCP入力面の電位V1は−2500V、MCP出力面の電位V2は−500V、アノード120Aの電位V3は0V(グランド電位)とした。比較例では、ダイノード130Aの電位V4は0Vに設定され、ダイノード130Aとアノード120Aとが束ねられた。図5から分るように、比較例と比べて、ダイノード130Aの電位V4がアノード120Aの電位V3に対して−200Vに設定された検出器100Aでは、DCリニアリティが約7倍程度拡大した。
図4および図5から、比較例に対して本実施形態に適用される検出器100Aではゲインの増倍分だけリニアリティも拡大されることが分かる。
図6は、アノード120Aの開口率を変えながら測定された、検出器100Aのダイノード電位V4と相対ゲインとの関係を示すグラフである。図6(a)は、アノード120Aの開口率が81%である場合の関係を示す。図6(b)は、アノード120Aの開口率が90%である場合の関係を示す。図6(c)は、アノード120Aの開口率が96%である場合の関係を示す。この測定に用いられた検出器100Aにおいて、ダイノード130Aは高δ膜がコーティングされていないSUS板である。MCP入力面の電位V1は−2500V、MCP出力面の電位V2は−500V、アノード120Aの電位V3は0V(グランド電位)である。変動させたダイノード130Aの電位範囲は−50V〜−500Vである。また、図6(a)〜図6(c)それぞれには、MCP出力面とダイノード130Aとの間の距離を2.0mmとして、MCP出力面とアノード120Aとの間の距離d1およびアノード120Aとダイノード130Aとの間の距離d2の比d1/d2が、それぞれ0.5mm/1.5mm、1.0mm/1.0mm、1.5mm/0.5mmに設定された構成での測定値が示されている。
これら図6(a)〜図6(c)から分るように、アノード120Aとダイノード130Aとの間の距離d2が1.5mmの場合より、距離d2が1.0mmの場合に相対ゲインが大きく、距離d2が0.5mmの場合に更に相対ゲインが大きい。したがって、ダイノード130AからMCP出力面およびダイノード130A間の中間位置までの空間にアノード120Aが配置されると(アノード120AはMCP出力面およびダイノード130A間の中間位置に配置されてもよい)、相対ゲインを大きくすることができて好ましい。また、相対ゲインの差は、アノード120Aとダイノード130Aとの電位差が小さい場合に顕著であり、アノード120Aの開口率が小さい場合に顕著である。したがって、アノード120Aの開口率は90%以下であるのが好ましい。
次に、図1のSEM1に適用可能な、第2構造を有する検出器100Bについて、図7(a)、図8(a)〜図8(b)および図9を参照して説明する。図7(a)および図8(a)は、図1のSEM1の二次電子検出器8(または反射電子検出器7)に適用可能な検出器100Bの構成を示す図である。この検出器100Bは、第2構造として、MCP111およびMCP112からなるMCP積層体、アノード120B、電極130B、外部電源300Bに接続されたブリーダ回路200Bを含む。ブリーダ回路200Bは、図8(b)に示された例のような電位勾配を形成させるため、各電極に所定電圧を印加する。
この第2構造を有する検出器100Bにおいて、MCP111、112それぞれは、二次元配列され互いに独立した複数のマイクロチャンネル構造を有する二次電子増倍器である。各チャネルは、10μm程度の内径を有し、MCP入力面の鉛直方向に対して10°程度傾斜している。ただし、MCP111とMCP112とでは各チャネルの傾斜方向が相違している。MCP入力面には、MCP−IN電極113を介してブリーダ回路200Bから伸びたリード線114が接続されている。同様に、MCP出力面には、MCP−OUT電極115を介してブリーダ回路200Bから伸びたリード線116が接続されている。すなわち、ブリーダ回路200Bからリード線114、116を介してMCP−IN電極113およびMCP−OUT電極115それぞれに所定電圧が印加されることにより、MCP入力面およびMCP出力面それぞれが所定電位に設定される。MCP積層体は、入力面に対して出力面が高電位とされることで、入力面への電子の到達に応じて発生した二次電子を増倍し、出力面から増倍された二次電子を出力する。
アノード120Bは、MCP出力面の側(MCP出力面に対してMCP入力面とは反対側)に設けられている。アノード120Bには、リード線121Bを介してブリーダ回路200Bが接続されており、ブリーダ回路200Bからアノード120Bに所定電圧が印加されることにより、アノード120Bの電位がMCP出力面より高い電位に設定される。アノード120Bは、MCP出力面に平行に配置された金属平板(例えばSUS平板)であり、MCP出力面より高い電位に設定されることにより、MCP出力面から出力された二次電子を収集する。また、アノード120Bから出力された電気パルス信号は増幅器(Amp)250により増幅される。なお、アノード120Bと増幅器250との間にはコンデンサ251は配置されており、このコンデンサ251には、出力を絶縁することで、信号出力レベルをグランドレベルにする機能がある。
電極130Bは、アノード120BからMCP出力面およびアノード120B間の中間位置までの空間内に、MCP出力面に平行に設けられている。なお、電極130Bは、MCP出力面およびアノード120Bの中間位置に配置されてもよい。電極130Bは、MCP出力面から出力された二次電子をアノード120Bへ通過させる開口を有する。電極130Bは、リード線131Bに接続されており、電極130Bの電位は、アノード120Bより高い電位に設定される。電極130Bの開口率は90%以下であるのが好ましい。また、電極130Bは、二次元配列された複数の開口を有するメッシュ形状であるのが好ましい。
MCP積層体(図7(b))、電極130B(図7(c))およびアノード120B(図7(d))それぞれの中央には、孔が設けられており、それらの孔には管部160が挿入されている。試料20に照射されるべき電子線は、この管部160の内部空間を通過する。
電極130Bはセラミック板141とセラミック板142との間に挟まれている。アノード120Bはセラミック板142とセラミック板143との間に挟まれている。MCP−IN電極113、MCP−OUT電極115およびセラミック板141〜143それぞれは、円環形状を有する。MCP−IN電極113、MCP−OUT電極115およびセラミック板141〜143の相対的位置関係はネジ151、152により固定され、これにより第2構造を有する検出器100Bが組み立てられている。
この検出器100Bでは、MCP入力面からMCP出力面へ向かう方向に沿って順に電極130Bおよびアノード120Bが配置されている。また、MCP出力面の電位よりもアノード120Bの電位が高く、アノード120Bの電位よりも電極130Bの電位が高くなるよう、ブリーダ回路200Bが、リード線114(図7(a)、図8(a)および図8(b)の例ではグランド電位)、116、121B、131B(図7(a)、図8(a)および図8(b)の例では正電位)を介してこれら電極に所定電圧を印加している(図8(a)および図8(b)参照)。MCP入力面に電子が到達すると、電子到達に応答して発生した二次電子がMCP111、112において増倍される。その増倍された多数の二次電子はMCP出力面から出力され、電極130Bによりアノード120Bへ向かって加速される。その結果、MCP出力面から出力された多数の二次電子の殆どは電極130Bの開口を通過してアノード120Bにより収集される。すなわち、MCP入力面に電子が到達すると、その電子数に応じた波高値を有する電気パルス信号がアノード120Bから出力される。
図8(b)に示された電位勾配の一例は、MCP入力面(MCP−IN電極113)の電位V1が0V(グランド電位)、MCP出力面(MCP−OUT電極115)の電位V2が+2000V、アノード120Bの電位V3が+2100Vにそれぞれ設定され、電極130Bの電位V4はV2を超える範囲(V4設定レンジ)の正電位(例えば+2500V)に設定されている。なお、MCP−IN電極113〜アノード120Bまでの電位勾配は、以下の実験例に示されたように、アノード120Bの電位V3が0V(グランド電位)に設定されてもよい。この場合、例えば、MCP−IN電極113の電位V1が−2300V、MCP−OUT電極115の電位V2が−500V、アノード120Bの電位V3が0V(グランド電位)にそれぞれ設定され、電極130Bの電位V4はV3を超える範囲(V4設定レンジ)の正電位(例えば+500V)に設定される。
図9は、検出器100Bのリニアリティ特性を示すグラフである。横軸はアノード120Bからの出力電流値(A)であり、縦軸は規格化ゲインである。規格化ゲインは、出力電流値が小さいときのゲインを100としている。なお、図9において、記号「◆」は電極130Bの電位V4がアノード120Bの電位V3と同電位に設定されたときのリニアリティ特性、記号「■」は電極130Bの電位V4がアノード120Bの電位V3に対して+100Vに設定されたときのリニアリティ特性、記号「▲」は電極130Bの電位V4がアノード120Bの電位V3に対して+200Vに設定されたときのリニアリティ特性、記号「×」は電極130Bの電位V4がアノード120Bの電位V3に対して+300Vに設定されたときのリニアリティ特性、記号「*」は電極130Bの電位V4がアノード120Bの電位V3に対して+400Vに設定されたときのリニアリティ特性をそれぞれ示す。この測定に用いられた検出器100Bでは、MCP出力面と電極130Bとの間の距離は1mm、電極130Bとアノード120Bとの間の距離は1mmである。アノード120BはSUS板である。MCP入力面の電位V1は−2300V、MCP出力面の電位V2は−1500V、アノード120Bの電位V3は0V(グランド電位)とした。図9から分るように、第2構造を有する検出器100Bによっても、電極130B−アノード120B間の電位差を例えば200V以上確保することによりDCリニアリティが拡大した。また、図5の比較例に対して本実施形態に適用される検出器100Bでもゲインの増倍分だけリニアリティも拡大されることが分かる。
本実施形態のSEMの検出器8(または検出器7)には、上述のような構造を有する検出器100Aまたは検出器100Bが適用される。したがって、検出器100Aまたは検出器100Bへの入射電子量が増加しても、MCP111、112のゲインの増大を抑えつつ、検出器全体のゲインを大きくすることができる。したがって、本実施形態のSEM1は、高スループットで試料の表面分析を行うことができる。また、検出器100Aおよび検出器100Bは、何れもMCP111,112のゲインを低く抑えることができることから、MCP積層体の入力面と出力面との間に印加する電圧を低くすることができ、寿命特性が改善する。検出器100Aは、MCP積層体とダイノード130Aとの間にアノード120Aが挿入された構成を有し、また、検出器100Bは、MCP積層体とアノード120Bとの間に電極130Bが挿入された構成を有することから、従来の構成のものと比べて大型化が抑制される。
以上の本発明の説明から、本発明を様々に変形しうることは明らかである。そのような変形は、本発明の思想および範囲から逸脱するものとは認めることはできず、すべての当業者にとって自明である改良は、以下の請求の範囲に含まれるものである。
1…走査型電子顕微鏡(SEM)、2…電子銃、3…アノード、4…アライメントコイル、5…コンデンサレンズ、6…偏向走査コイル、7…反射電子検出器、8…二次電子検出器、9…対物レンズ、10…レーザ干渉計、11…ステージ、12…モータ、20…試料、100A,100B…検出器、111,112…マイクロチャネルプレート(MCP)、113…MCP−IN電極、115…MCP−OUT電極、120A,120B…アノード、130A…ダイノード、130B…電極。

Claims (8)

  1. 電子線を発生させる電子銃と、
    試料上における電子線照射位置を走査させながら前記試料に前記電子線を照射する照射部と、
    前記試料への電子線照射に応じて前記試料で発生した電子を検出する検出器と、を備え、
    前記検出器は、
    前記試料で発生した電子の入射に応じて発生した二次電子を増倍するマイクロチャネルプレートであって、前記試料からの電子が到達する位置に設けられた入力面と、前記入力面に対向する、増倍された前記二次電子を出力する出力面と、を有するマイクロチャネルプレートと、
    前記出力面に対して前記入力面の反対側に設けられるとともに前記出力面の電位よりも高い電位に設定された第1電極と、
    前記第1電極から前記出力面および前記第1電極間の中間位置までの空間内に設けられた第2電極であって、前記出力面から出力された二次電子を前記第1電極へ通過させる開口を有するとともに前第1電極の電位よりも高い電位に設定された第2電極と、を含み、
    前記第1電極が前記出力面から出力された二次電子を増倍するダイノードとして機能するとともに前記第2電極が前記ダイノードにより増倍された二次電子を収集するアノードとして機能する前記検出器の構成において、前記ダイノードと前記アノードとの電位差が100〜200Vに設定される、
    走査型電子顕微鏡。
  2. 前記アノードの開口率は、90%以下であることを特徴とする請求項1に記載の走査型電子顕微鏡。
  3. 前記アノードは、二次元的に配列された複数の開口を有することを特徴とする請求項1または2に記載の走査型電子顕微鏡。
  4. 前記ダイノードは、二次電子放出効率を高める膜がコーティングされた金属平板からなることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の走査型電子顕微鏡。
  5. 電子線を発生させる電子銃と、
    試料上における電子線照射位置を走査させながら前記試料に前記電子線を照射する照射部と、
    前記試料への電子線照射に応じて前記試料で発生した電子を検出する検出器と、を備え、
    前記検出器は、
    前記試料で発生した電子の入射に応じて発生した二次電子を増倍するマイクロチャネルプレートであって、前記試料からの電子が到達する位置に設けられた入力面と、前記入力面に対向する、増倍された前記二次電子を出力する出力面と、を有するマイクロチャネルプレートと、
    前記出力面に対して前記入力面の反対側に設けられるとともに前記出力面の電位よりも高い電位に設定された第1電極と、
    前記第1電極から前記出力面および前記第1電極間の中間位置までの空間内に設けられた第2電極であって、前記出力面から出力された二次電子を前記第1電極へ通過させる開口を有するとともに前第1電極の電位よりも高い電位に設定された第2電極と、を含み、
    前記第1電極が前記出力面から出力された二次電子を収集するアノードとして機能するとともに前記第2電極が前記出力面から前記アノードへ向かう二次電子を加速する電極として機能する前記検出器の構成において、前記アノードと前記第2電極との電位差が200〜400Vに設定される、
    走査型電子顕微鏡。
  6. 前記第2電極の開口率は、90%以下であることを特徴とする請求項5に記載の走査型電子顕微鏡。
  7. 前記第2電極は、二次元的に配列された複数の開口を有することを特徴とする請求項5または6に記載の走査型電子顕微鏡。
  8. 前記アノードは、金属平板からなることを特徴とする請求項5〜7の何れか一項に記載の走査型電子顕微鏡。
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