JP6693199B2 - 熱伝導性部材及びデバイス - Google Patents
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Description
エレクトロニクス分野では絶縁材として高分子材料が好適に用いられているが、放熱性を向上させるため、高分子材料にも熱伝導性の向上が望まれるようになった。しかし、高分子材料の熱伝導性向上には限界があったため、熱伝導性無機粒子を高分子材料に混合し、放熱性を向上させる方法が開発された。
そこで、より少ない無機粒子の使用量で粒子同士を接触させ、従来と同程度の熱伝導性を付与できる、熱伝導パスの形成方法が種々提案されている。
本発明の他の目的は、成膜性に優れる熱伝導性部材及び熱伝導性シートを提供することにある。
(1)熱伝導性無機粒子Aの平均粒子径DAが20〜150μmである。
(2)樹脂粒子Bの平均粒子径DBと熱伝導性無機粒子Aの平均粒子径DAとの関係、DB/DAが3/1〜0.75/1である。
(3)熱伝導性無機粒子A、樹脂粒子B、およびバインダーCの合計100質量%中、熱伝導性無機粒子Aを30〜90質量%含む。
(4)熱伝導性部材の厚みtと樹脂粒子Bの平均粒子径DBとの関係、t/DBが2.5/1〜1/1である。
本発明の熱伝導性部材は、熱伝導性無機粒子A、樹脂粒子B及びバインダーCを含む。本発明の熱伝導性部材において、樹脂粒子B以外の相に熱伝導性無機粒子Aが濃縮され、熱伝導性無機粒子A同士が接触することにより、熱伝導パスを形成するために、熱伝導性無機粒子Aの割合が少量であっても熱伝導性を付与できる。あるいは従来と同程度の割合でより高い熱伝導性を熱伝導部材に付与できる。
特に、熱伝導部材の膜厚tと樹脂粒子Bの平均粒子径DBの関係が重要である。即ち、t/DBが2.5/1〜1/1であることにより、樹脂粒子B同士の間隔に熱伝導性無機粒子Aを濃縮することができ、部材の厚さ方向に平行に延びたストライプ状の熱伝導パスが形成されるため、厚み方向の熱伝導性を向上できる。
測定条件
透過性:透過
形状:真球
測定時間:60秒
測定レンジ:0.02〜2000μm
分散媒:メチルエチルケトン
熱伝導性粒子Aは、熱伝導率を有するものであれば、特に限定されず、例えば、
酸化アルミニウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム等の金属酸化物、
窒化アルミニウム、窒化ホウ素等の金属窒化物、
水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の金属水酸化物、
炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の炭酸金属塩、
ケイ酸カルシウム等のケイ酸金属塩、
水和金属化合物、
結晶性シリカ、非結晶性シリカ、炭化ケイ素またはこれらの複合物、
金、銀等の金属、
カーボンブラック、グラフェン、カーボンナノチューブ、炭素繊維等の炭素化合物等が挙げられる。
これらは、1種を単独で用いても良く、2種以上を併用することもできる。
例えば、熱伝導性無機粒子、結着剤、およびこれらの成分を溶解または分散する溶剤を含有するスラリーを得て、次いで、スラリーから溶剤を除去する方法によって、得ることができる。スラリーから溶剤を除去する方法は特に制限なく、市販の装置を用いることができる。例えば、噴霧乾燥、撹拌乾燥、および静置乾燥等の方法の中から選択することができる。噴霧条件および揮発条件により目的に応じた粒径を有する凝集体を得ることができる。
熱伝導性無機粒子Aの平均粒子径DAが20μm以上であることにより、熱伝導パスを形成する粒子同士の接触点は減少するが、粒子の表面積が小さく大きくなるためにバインダーCとの接触による熱損失を受けにくくなり、熱伝導性は向上する。
一方、熱伝導無機粒子Aの平均粒子径DAが150μm以下であることにより、熱伝導性部材は、熱伝導性無機粒子A、樹脂粒子B及びバインダーCを含む分散体中、熱伝導性無機粒子Aが沈降し難くなり、成膜性が向上する。
樹脂粒子Bとしては特に熱伝導性を有していなくてもよく、樹脂粒子を構成する有機化合物としては、例えば、
架橋アクリル樹脂、架橋スチレン樹脂等の架橋熱可塑性樹脂、フェノール樹脂、メラニン樹脂、ウレア樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、エステル樹脂、アミド樹脂等の熱硬化性樹脂、ポリブタジエン、ポリイソブレン、スチレン−ブタジエンゴムなどのジエン系ゴム、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−酢酸ビニルゴム状共重合体、ブチルゴム、ニトリルゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴ等のゴムが挙げられる。
また、樹脂粒子Bの平均粒径DBと熱伝導無機粒子Aの平均粒径DAとの関係、DB/DAが3/1〜0.75/1を満たす範囲で、樹脂粒子B同士の間隔に熱伝導無機粒子Aが濃縮され、効果的に熱伝導パス形成性するため、樹脂粒子Bの平均粒径DBは60〜100μmがより好ましい。その結果、少量の熱伝導性無機粒子の使用で熱伝導性の向上ができる。
熱伝導性部材を得る際に用いられるバインダーCとしては、例えば、
ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルウレタン樹脂、アルキッド樹脂、ブチラール樹脂、アセタール樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、スチレン−アクリル樹脂、スチレン樹脂、ニトロセルロース、ベンジルセルロース、セルロース(トリ)アセテート、カゼイン、シェラック、ギルソナイト、ゼラチン、スチレン−無水マレイン酸樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリフッ化ビニリデン樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、エチレン酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル/マレイン酸共重合体樹脂、フッ素樹脂、シリコン樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、フェノール樹脂、マレイン酸樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ケトン樹脂、石油樹脂、ロジン、ロジンエステル、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルエチルセルロース、カルボキシメチルニトロセルロース、エチレン/ビニルアルコール樹脂、ポリオレフィン樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂、変性塩素化ポリオレフィン樹脂および塩素化ポリウレタン樹脂からなる郡より用途に応じて選ばれる1種または2種以上を適宜使用することができる。
中でも柔軟性の観点からウレタン系樹脂又はアミド系樹脂、エステル樹脂が用いられ、さらに電子部品として用いる際の耐熱性等の観点からアミド系樹脂が好適に用いられる。
また、熱伝導性無機粒子AとバインダーCとの質量比は、A/C=9/1〜1.25/1であることが好ましい。
さらに、
樹脂粒子BとバインダーCとの質量比は、B/C=10/90〜90/10であることが好ましく、より好ましくは0.25/1〜4/1である。
本発明で言う「最大厚み」とは、発熱体と放熱部材との間の最も熱い部分の厚みである。最大厚みは、10〜200μmμmであることが好ましく、20〜150μmであることがより好ましい。
熱伝導性シートは、基材上に溶剤を含有する熱伝導性樹脂組成物を塗工・乾燥し、加圧することで形成できる。加圧前を前駆部材ないし前駆シートという。なお、熱伝導性シートは熱伝導性フィルムと称されることもある。
撹拌混合には一般的な撹拌方法を用いることができ、例えば、スキャンデックス、ペイントコンディショナー、サンドミル、らいかい機、メディアレス分散機、三本ロール、ビーズミル等が挙げられ、これらを組み合わせて行うことができる。
なお、ここでいう溶剤とは分散媒の意である。
剥離フィルムに熱伝導性樹脂組成物を塗工・乾燥した場合には、熱伝導層の表面に他の剥離フィルムを重ね、加熱下で加圧プレスし、2枚の剥離フィルムに挟まれたシート状の高熱伝導性部材を得て、剥離フィルムを剥がしシート状の高熱伝導性部材を単離できる。あるいは熱伝導層の表面に、同一の熱伝導層を重ね、加熱下で加圧プレスし、高熱伝導性部材の積層物を得ることもできる。
日機装(株)社製「Microtrak MT3300ExII」を用いて平均粒径を測定した。なお、平均粒径とは、測定サンプルの50体積%における分散粒径の値である。
サンプル試料を15mm角に切り出し、サンプル表面を金蒸着しカーボンスプレーでカーボン被覆した後、キセノンフラッシュアナライザーLFA447 NanoFlash(NETZSCH社製)にて、試料環境25℃での熱拡散率を測定した。
また、比熱容量はエスアイアイ・ナノテクノロジー株式会社製の高感度型示差走査熱量計DSC220Cを用いて測定した。さらに、密度は水中置換法を用いて算出した。熱伝導率は、下記式に基づいて熱伝導率を求めた。
伝導率(W/m・K)=密度(g/cm3)×比熱(J/kg・K)×熱拡散率(mm2/s)。
撹拌機、還流冷却管、窒素導入管、導入管、温度計を備えた4口フラスコに、多塩基酸化合物としてプリポール1009を86.8g、5−ヒドロキシイソフタル酸を27.3g、ポリアミン化合物としてプリアミン1074を146.4g、イオン交換水を100g仕込み、発熱の温度が一定になるまで撹拌した。温度が安定したら110℃まで昇温し、水の流出を確認してから、30分後に温度を120℃に昇温し、その後、30分毎に10℃ずつ昇温しながら脱水反応を続けた。230℃に到達後、そのままの温度で3時間反応を続け、約2kPaの真空下で、1時間保持し、温度を低下させた。最後に、酸化防止剤を添加し、重量平均分子量19000、酸価14.5KOHmg/g、フェノール性水酸基価32.3KOHmg/g、ガラス転移温度―7℃のフェノール性水酸基含有ポリアミドを得た。
攪拌機、温度計、還流冷却器、滴下装置、窒素導入管を備えた反応容器に、
テレフタル酸とアジピン酸と3−メチル−1,5−ペンタンジオールから得られるポリエステルポリオール((株)クラレ製「クラレポリオールP−1011」、Mn=1006)401.9重量部、ジメチロールブタン酸12.7重量部、イソホロンジイソシアネート151.0重量部、トルエン40重量部を仕込み、窒素雰囲気下90℃3時間反応させ、これにトルエン300部を加えてイソシアネート基を有するウレタンプレポリマー溶液を得た。
次に、イソホロンジアミン27.8重量部、ジ−n−ブチルアミン3.2重量部、2−プロパノール342.0重量部、トルエン396.0重量部を混合したものに、得られたイソシアネート基を有するウレタンプレポリマー溶液815.1重量部を添加し、70℃3時間反応させ、トルエン144.0重量部、2−プロパノール72.0重量部で希釈し、Mw=54,000、酸価=8mgKOH/gのポリウレタンポリウレア樹脂の溶液を得た。
攪拌機、温度計、還流冷却器、滴下装置、導入管、窒素導入管を備えた4口フラスコに、ポリカーボネートジオール(クラレポリオール C−2090:株式会社クラレ製)292.1質量部、テトラヒドロ無水フタル酸(リカシッドTH:新日本理化株式会社製)44.9質量部、溶剤としてトルエン350.0質量部を仕込み、窒素気流下、攪拌しながら60℃まで昇温し、均一に溶解させた。続いてこのフラスコを110℃に昇温し、3時間反応させた。その後、40℃に冷却後、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(YD−8125:東都化成株式会社製)62.9質量部、触媒としてトリフェニルホスフィン4.0質量部を添加して110℃に昇温し、8時間反応させた。室温まで冷却後、トルエンで固形分が40%になるように調整し、カルボキシル基含有変性エステル樹脂溶液を得た。
攪拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計、滴下ロートを備えた4口フラスコに、ブチルアクリレート98.5重量部、アクリル酸1.5重量部、酢酸エチル150.0重量部を仕込み、窒素置換下で70℃まで加熱し、アゾビスイソブチロニトリル0.15重量部を添加し重合を開始した。重合開始後3時間後から1時間おきに5時間後までそれぞれアゾビスイソブチロニトリル0.15重量部を添加し更に2時間重合を行った。その後、酢酸エチル150.0重量部を追加して重合を終了させ、アクリル樹脂を得た。
窒化ホウ素粒子(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン株式会社「NX−1」、平均一次粒子径:約0.7μm、)100重量部、ポリビニルアルコールの4重量%水溶液(日本合成化学工業株式会社製「ゴーセノールNL−05」):125重量部(固形分:5重量部)、及びイオン交換水:25重量部を、ディスパーで1000rpm、1時間、攪拌してスラリーを得た。
このスラリーをミニスプレードライヤー(日本ビュッヒ社製「B−290」)にて、125℃雰囲気下で、噴霧乾燥し、150μmの平均粒径を有する凝集体を得た。
熱伝導性無機粒子Aとして窒化ホウ素粒子(スリーエム ジャパンホールディングス株式会社製「Agglomerates Grades 50」、平均粒子径:20μm)28.3質量部と、樹脂粒子Bとして架橋スチレン樹脂粒子(綜研化学株式会社製「SGP−150C」、平均粒径:60μm)7.3質量部と、バインダーCとして樹脂合成例1で得られたポリアミド樹脂の40%トルエン溶液10.8質量部と、TETRAD−C(三菱ガス化株式会社)の10%トルエン溶液1.4質量部を混合し、溶剤としてイソプロピルアルコール26.1質量部およびトルエン26.1質量部で固形分が40重量部となるように調整した後、超音波脱泡をして樹脂組成物(塗液)を得た。
得られた熱伝導性樹脂組成物を、コンマコーターを用いて剥離処理シート(厚さ75μmの離型処理ポリエチレンテレフタレートフィルム)に塗工し、60℃で2分間、次いで100℃で2分加熱乾燥し、熱伝導前駆部材を得た。
熱伝導層同士が接するように前記熱伝導前駆部材を2枚重ね、150℃、4MPaで1時間プレスして、厚みが100μm、熱伝導率3.5(W/m・K)の熱伝導性部材を得た。
なお、部材中において、窒化ホウ素の含有率は71質量%であり、樹脂粒子Bの含有率は18質量%であり、バインダーCの含有率は11質量%であった。
実施例1で用いた平均粒子径が20μmの窒化ホウ素粒子の代わりに、熱伝導性無機粒子Aとして、平均粒子径:60μm窒化ホウ素粒子(「Agglomerates Grades 100」、スリーエム ジャパンホールディングス株式会社製)を用い、熱伝導性部材の厚みを100μmとした以外は実施例1と同様にして、熱伝導率6.7(W/m・K)の熱伝導性部材を得た。
なお、部材中において、窒化ホウ素の含有率は71質量%であり、樹脂粒子の含有率は18質量%であり、バインダーCの含有率は11質量%であった。
熱伝導性無機粒子Aとして、窒化ホウ素(スリーエム ジャパンホールディングス株式会社製「Platelets 15/400」、平均粒子:120μm)28.3質量部と、樹脂粒子Bとしてフェノール樹脂粒子(群栄化学株式会社製「マリリン HF−150」、平均粒径:150μm)7.3質量部と、バインダーCとして樹脂合成例1で得られたポリアミド樹脂の40%トルエン溶液10.8質量部と、TETRAD−C(三菱ガス化株式会社)の10%トルエン溶液1.4質量部を混合し、溶剤としてイソプロピルアルコール26.1質量部およびトルエン26.1質量部で固形分が40重量部となるように調整する以外は、実施例1と同様にして、熱伝導性層の厚みが200μm、熱伝導率8.0(W/m・K)の熱伝導性部材を得た。
なお、部材中において、窒化ホウ素の含有率は71質量%であり、樹脂粒子の含有率は18質量%であり、バインダー樹脂の含有率は11質量%であった。
熱伝導性無機粒子Aとして、熱伝導性無機粒子凝集体例1で得られた凝集体(平均粒子:150μm)28.3質量部と、樹脂粒子Bとしてフェノール樹脂粒子(群栄化学株式会社製「マリリン HF−150」、平均粒径:150μm)7.3質量部と、バインダーCとして樹脂合成例1で得られたポリアミド樹脂の40%トルエン溶液10.8質量部と、TETRAD−C(三菱ガス化株式会社)の10%トルエン溶液1.4質量部を混合し、溶剤としてイソプロピルアルコール26.1質量部およびトルエン26.1質量部で固形分が40重量部となるように調整する以外は、実施例1と同様にして、熱伝導性層の厚みが200μm、熱伝導率9.0(W/m・K)の熱伝導性部材を得た。なお、部材中において、窒化ホウ素の含有率は71質量%であり、樹脂粒子の含有率は18質量%であり、バインダー樹脂の含有率は11質量%であった。
熱伝導性無機粒子Aとして酸化アルミニウム粒子(昭和電工株式会社製「CBA−70」平均粒子径:70μm)28.5質量部と、樹脂粒子Bとして架橋スチレン樹脂粒子(綜研化学株式会社製「SGP−150C」、平均粒径:60μm)7.1質量部と、バインダーCとして樹脂合成例1で得られたポリアミド樹脂の40%トルエン溶液10.8質量部と、TETRAD−C(三菱ガス化株式会社)の10%トルエン溶液1.4質量部を混合し、溶剤としてイソプロピルアルコール26.1質量部およびトルエン26.1質量部で固形分が40重量部となるように調整する以外は、実施例1と同様にして、熱伝導性部材の厚みが100μm、熱伝導率3.0(W/m・K)の熱伝導性部材を得た。
なお、部材中において、酸化アルミニウム粒子の含有率は71質量%であり、樹脂粒子の含有率は18質量%であり、バインダー樹脂の含有率は11質量%であった。
熱伝導性無機粒子Aとして窒化アルミニウム粒子(トクヤマ株式会社製「H−Tグレード」、平均粒子径:80μm)28.4質量部と、樹脂粒子Bとして架橋スチレン樹脂粒子(綜研化学株式会社製「SGP−150C」、平均粒径:60μm)7.2質量部と、バインダー樹脂Cとして樹脂合成例1で得られたポリアミド樹脂の40%トルエン溶液10.8質量部と、TETRAD−C(三菱ガス化株式会社)の10%トルエン溶液1.4質量部を混合し、溶剤としてイソプロピルアルコール26.1質量部およびトルエン26.1質量部で固形分が40重量部となるように調整する以外は、実施例1と同様にして、熱伝導性部材の厚みが100μm、熱伝導率5.0(W/m・K)の熱伝導性部材を得た。
なお、部材中において、窒化アルミニウム粒子の含有率は71質量%であり、樹脂粒子の含有率は18質量%であり、バインダー樹脂の含有率は11質量%であった。
熱伝導性無機粒子Aとして窒化ホウ素(スリーエム ジャパンホールディングス株式会社製「Agglomerates Grades 50」、平均粒子径:20μm)28.4質量部と、バインダーCとして樹脂合成例1で得られたポリアミド樹脂の40%トルエン溶液28.0質量部と、TETRAD−C(三菱ガス化株式会社)の10%トルエン溶液3.6質量部を混合し、溶剤としてイソプロピルアルコール20.0質量部およびトルエン20.0質量部で固形分が40重量部となるように調整する以外は、実施例1と同様にして、熱伝導性部材の厚みが100μm、熱伝導率1.8(W/m・K)の熱伝導性部材を得た。
なお、部材中において、窒化ホウ素の含有率は71質量%であり、バインダーCの含有率は29質量%であった。
熱伝導性無機粒子Aとして酸化アルミニウム粒子(昭和電工株式会社製「CBA−70」平均粒子径:70μm)28.4質量部と、バインダーCとして樹脂合成例1で得られたポリアミド樹脂の40%トルエン溶液28.0質量部と、TETRAD−C(三菱ガス化株式会社)の10%トルエン溶液3.6質量部を混合し、溶剤としてイソプロピルアルコール20.0質量部およびトルエン20.0質量部で固形分が40重量部となるように調整する以外は、実施例1と同様にして、熱伝導性部材の厚みが100μm、熱伝導率2.0(W/m・K)の熱伝導性部材を得た。
なお、部材中において、酸化アルミニウムの含有率は71質量%であり、バインダーCの含有率は29質量%であった。
熱伝導性無機粒子Aとして窒化アルミニウム粒子(トクヤマ株式会社製「H−Tグレード」、平均粒子径:80μm)28.4質量部と、バインダーCとして樹脂合成例1で得られたポリアミド樹脂の40%トルエン溶液28.0質量部と、TETRAD−C(三菱ガス化株式会社)の10%トルエン溶液3.6質量部を混合し、溶剤としてイソプロピルアルコール20.0質量部およびトルエン20.0質量部で固形分が40重量部となるように調整する以外は、実施例1と同様にして、熱伝導性部材の厚みが100μm、熱伝導率3.0(W/m・K)の熱伝導性部材を得た。
なお、部材中において、酸化アルミニウムの含有率は71質量%であり、バインダーCの含有率は29質量%であった。
熱伝導性無機粒子Aとして窒化ホウ素粒子(電気化学工業株式会社製「SGPS」、平均粒子径:10μm)28.3質量部と、樹脂粒子Bとして架橋スチレン樹脂粒子(綜研化学株式会社製「SGP−150C」、平均粒径:60μm)7.3質量部と、バインダーCとして樹脂合成例1で得られたポリアミド樹脂の40%トルエン溶液10.8質量部と、TETRAD−C(三菱ガス化株式会社)の10%トルエン溶液1.4質量部を混合し、溶剤としてイソプロピルアルコール26.1質量部およびトルエン26.1質量部で固形分が40重量部となるように調整する以外は、実施例1と同様にして、熱伝導性部材の厚みが100μm、熱伝導率2.0(W/m・K)の熱伝導性部材を得た。
なお、部材中において、窒化ホウ素の含有率は71質量%であり、樹脂粒子の含有率は18質量%であり、バインダーCの含有率は11質量%であった。
熱伝導性無機粒子Aとして窒化ホウ素粒子(スリーエム ジャパンホールディングス株式会社製「Agglomerates Grades 100」、平均粒子径:60μm)28.3質量部と、樹脂粒子Bとしてシリコーン樹脂(信越化学社製「KMP−602」、平均粒径:30μm)7.3質量部と、バインダーCとして樹脂合成例1で得られたポリアミド樹脂の40%トルエン溶液10.8質量部と、TETRAD−C(三菱ガス化株式会社)の10%トルエン溶液1.4質量部を混合し、溶剤としてイソプロピルアルコール26.1質量部およびトルエン26.1質量部で固形分が40重量部となるように調整する以外は、実施例1と同様にして、熱伝導性部材の厚みが70μm、熱伝導率2.2(W/m・K)の熱伝導性部材を得た。
なお、部材中において、窒化ホウ素の含有率は71質量%であり、樹脂粒子の含有率は18質量%であり、バインダーCの含有率は11質量%であった。
熱伝導性無機粒子Aとして窒化ホウ素粒子(スリーエム ジャパンホールディングス株式会社製「Agglomerates Grades 100」、平均粒子径:60μm)28.3質量部と、樹脂粒子Bとしてフェノール樹脂粒子(群栄化学株式会社製「マリリン HF−100」、平均粒径:100μm)7.3質量部と、バインダーCとして樹脂合成例1で得られたポリアミド樹脂の40%トルエン溶液10.8質量部と、TETRAD−C(三菱ガス化株式会社)の10%トルエン溶液1.4質量部を混合し、溶剤としてイソプロピルアルコール26.1質量部およびトルエン26.1質量部で固形分が40重量部となるようにして、熱伝導性部材形成用の塗液を得た。
以下、熱伝導性部材の厚みを120μm(実施例7)、190μm(実施例8)、250μm(実施例9)、350μm(比較例6)とした以外は、実施例1と同様にして、熱伝導性部材を得た。
なお、部材中において、窒化ホウ素の含有率は71質量%であり、樹脂粒子の含有率は18質量%であり、バインダーCの含有率は11質量%であった。
熱伝導性無機粒子Aとして窒化ホウ素粒子(スリーエム ジャパンホールディングス株式会社製「Agglomerates Grades 100」、平均粒子径:60μm)20.3質量部と、樹脂粒子Bとしてフェノール樹脂粒子(群栄化学株式会社製「マリリン HF−100」、平均粒径:100μm)、バインダーCとして樹脂合成例1で得られたポリアミド樹脂の40%トルエン溶液と、TETRAD−C(三菱ガス化株式会社)の10%トルエン溶液を用い、樹脂粒子BとバインダーCとを表1に示す割合となるように混合し、熱伝導性部材の厚みを110μmとした以外は、実施例1と同様にして、熱伝導性部材を得た。
熱伝導性無機粒子Aとして窒化ホウ素粒子(スリーエム ジャパンホールディングス株式会社製「Agglomerates Grades 100」、平均粒子径:60μm)11.9質量部と、樹脂粒子Bとしてフェノール樹脂粒子(群栄化学株式会社製「マリリン HF−100」、平均粒径:100μm)11.9質量部と、バインダーCとして樹脂合成例1で得られたポリアミド樹脂の40%トルエン溶液39.2質量部と、TETRAD−C(三菱ガス化株式会社)の10%トルエン溶液5.1質量部を混合し、溶剤としてイソプロピルアルコール16.0質量部およびトルエン16.0質量部で固形分が40重量部となるように調整する以外は、実施例1と同様にして、熱伝導性部材の厚みが110μm、熱伝導率3.0(W/m・K)の熱伝導性部材を得た。
なお、部材中において、窒化ホウ素の含有率は30質量%であり、樹脂粒子の含有率は30質量%であり、バインダーCの含有率は40質量%であった。
熱伝導性無機粒子Aとして窒化ホウ素粒子(スリーエム ジャパンホールディングス株式会社製「Agglomerates Grades 100」、平均粒子径:60μm)11.9質量部と、バインダーCとして樹脂合成例1で得られたポリアミド樹脂の40%トルエン溶液68.0質量部と、TETRAD−C(三菱ガス化株式会社)の10%トルエン溶液8.9質量部を混合し、溶剤としてイソプロピルアルコール5.6質量部およびトルエン5.6質量部で固形分が40重量部となるように調整する以外は、実施例1と同様にして、熱伝導性部材の厚みが110μm、熱伝導率1.0(W/m・K)の熱伝導性部材を得た。
なお、部材中において、窒化ホウ素の含有率は30質量%であり、バインダーCの含有率は70質量%であった。
熱伝導性無機粒子Aとして窒化ホウ素粒子(スリーエム ジャパンホールディングス株式会社製「Agglomerates Grades 100」、平均粒子径:60μm)6.1質量部と、樹脂粒子としてフェノール樹脂粒子(群栄化学株式会社製「マリリン HF−100」、平均粒径:100μm)12.0質量部と、バインダー樹脂Cとして樹脂合成例1で得られたポリアミド樹脂の40%トルエン溶液52.9質量部と、TETRAD−C(三菱ガス化株式会社)の10%トルエン溶液7.0質量部を混合し、溶剤としてイソプロピルアルコール11.0質量部およびトルエン11.0質量部で固形分が40重量部となるように調整する以外は、実施例1と同様にして、熱伝導性部材の厚みが110μm、熱伝導率1.7(W/m・K)の熱伝導性部材を得た。
なお、部材中において、窒化ホウ素の含有率は15質量%であり、樹脂粒子の含有率は30質量%であり、バインダーCの含有率は55質量%であった。
熱伝導性無機粒子Aとして窒化ホウ素粒子(スリーエム ジャパンホールディングス株式会社製「Agglomerates Grades 100」、平均粒子径:60μm)6.1質量部と、バインダー樹脂Cとして樹脂合成例1で得られたポリアミド樹脂の40%トルエン溶液82.0質量部と、TETRAD−C(三菱ガス化株式会社)の10%トルエン溶液10.7質量部を混合し、溶剤としてイソプロピルアルコール0.6質量部およびトルエン0.6質量部で固形分が40重量部となるように調整する以外は、実施例1と同様にして、熱伝導性部材の厚みが110μm、熱伝導率0.6(W/m・K)の熱伝導性部材を得た。なお、部材中において、窒化ホウ素の含有率は15質量%であり、バインダー樹脂の含有率は85質量%であった。
熱伝導性無機粒子Aとして窒化ホウ素粒子(スリーエム ジャパンホールディングス株式会社製「Agglomerates Grades 100」、平均粒子径:60μm)37.3質量部と、バインダー樹脂Cとして樹脂合成例1で得られたポリアミド樹脂の40%トルエン溶液6.6質量部と、TETRAD−C(三菱ガス化株式会社)の10%トルエン溶液0.9質量部を混合し、溶剤としてイソプロピルアルコール27.6質量部およびトルエン27.6質量部で固形分が40重量部となるように調整したが、塗工の際に、樹脂量が不足しており部材として形状を維持できないため、成膜性に欠けていた。
熱伝導性無機粒子Aとして窒化ホウ素粒子(スリーエム ジャパンホールディングス株式会社製「Agglomerates Grades 100」、平均粒子径:60μm)28.3質量部と、樹脂粒子Bとしてフェノール樹脂粒子(群栄化学株式会社製「マリリン HF−100」、平均粒径:100μm)7.3質量部と、
バインダー樹脂Cとして、
樹脂合成例2で得られたウレタン樹脂の40%トルエン溶液(実施例15)、
樹脂合成例3で得られたエステル樹脂の40%トルエン溶液(実施例16)、
樹脂合成例4で得られたアクリル樹脂の40%トルエン溶液(実施例17)をそれぞれ10.8質量部と、TETRAD−C(三菱ガス化株式会社)の10%トルエン溶液1.4質量部を用い、熱伝導性部材の厚みを110μmとした以外は、実施例1と同様にして、熱伝導性部材を得た。
比較例4〜5のように、樹脂粒子を含むが、樹脂粒子の粒径に対して無機粒子の粒径が大幅に上回るまたは下回る場合には、樹脂粒子による濃縮の効果はなく、熱伝導率は低い。
Claims (5)
- 球形状の熱伝導性無機粒子A、樹脂粒子B、およびバインダーCを含む熱伝導性部材であって、下記条件(1)〜(4)を全て満たす熱伝導性部材。
(1)熱伝導性無機粒子Aの平均粒子径DAが60〜150μmである。
(2)樹脂粒子Bの平均粒子径DBと熱伝導性無機粒子Aの平均粒子径DAとの関係、DB/DAが3/1〜0.75/1である。
(3)熱伝導性無機粒子A、樹脂粒子B、およびバインダーCの合計100質量%中、熱伝導性無機粒子Aを30〜90質量%含む。
(4)熱伝導性部材の厚みtと樹脂粒子Bの平均粒子径DBとの関係、t/DBが2.5/1〜1/1である。 - 熱伝導性無機粒子AとバインダーCの質量比が、9/1〜1.25/1である、請求項1記載の熱伝導性部材。
- 樹脂粒子BとバインダーCの質量比が、0.25/1〜4/1である、請求項1または2記載の熱伝導性部材。
- シート状である請求項1〜3いずれか1項に記載の熱伝導性部材。
- 放熱材と発熱体との間に、請求項1〜4いずれか1項に記載の熱伝導性部材が挟まれている、デバイス。
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