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JP6697970B2 - モータ制御システム及びモータ制御方法 - Google Patents
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JP6697970B2 - モータ制御システム及びモータ制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、モータの制御システム及び制御方法に関し、特に、パワースライドドア等の車両用開閉体の動作制御システムに好適なモータ制御システム及びモータ制御方法に関する。
一般に、パワースライドドアなど、自動車等の車両に装備される開閉体では、開閉体駆動用モータの母線電流を検出することにより、開閉体の動作速度制御や挟み込みの検知を行っている。ところが、このようなシステムにおいては、エンジンのクランキング時のように電源からの供給電圧が変動すると、母線電流の検出値が変動し、実際には挟み込みが生じていないにも関わらず、挟み込み発生と誤認識してしまうおそれがある。このため、従来より、挟み込み誤検知対策として、電源供給電圧変動時には挟み込みの判定閾値を上げ、挟み込みの誤認識を防止する方策が取られている。
特開2005−146683号公報
しかしながら、電圧変動時に挟み込み判定閾値を上げると、クランキング等、電源供給電圧が変動するような外乱が開閉体駆動システムに生じた場合、開閉体の挟み込み反転荷重が通常時よりも大きくなってしまう可能性があるという問題があった。
本発明の目的は、車両用開閉体の動作制御システムにおいて、外乱発生時における挟み込み誤検知を防止し、正確な挟み込み検知を行うことにある。
本発明のモータ制御システムは、車両に装備された開閉体を駆動するためのモータと、電源と前記モータとの間を接続する電源ライン上に介設されたスイッチ手段と、前記電源ラインを流れる電流値を算出する電流値算出部と、前記電源ライン上の所定位置における電圧値を検出する電圧検出部とを備える駆動制御装置と、を有してなるモータ制御システムであって、前記電源ラインは、スイッチ部を備え、一端側が前記電源と前記スイッチ手段との間に接続され、他端が前記スイッチ手段の前記モータ側に接続された回路と、を有し、前記駆動制御装置はさらに、前記スイッチ手段接続後の第1電流値及び第1電圧値と、前記回路の前記スイッチ部がONされた状態における前記スイッチ手段接続前の第2電流値及び第2電圧値に基づいて、所定の補正係数を算出する補正係数算出部と、前記補正係数を用いて、前記電流値算出部にて算出された前記電流値を補正する電流値補正部と、を有することを特徴とする。
本発明にあっては、補正係数算出部により、スイッチ手段接続前後の電流値と電圧値に基づいて所定の補正係数を算出する。そして、電流値補正部により、この補正係数を用いて、電流値算出部にて算出された電流値を補正する。これにより、電源供給電圧の変動に合わせて算出電流値が補正され、電源ラインの正しい電流値が算出される。従って、電源供給電圧が変動するような外乱が生じても、電流値を正しく把握することが可能となる。このため、例えば、当該システムをパワースライドドア等の車両用開閉体の動作制御システムに適用した場合、クランキング等によって電源供給電圧が変動しても、正確な挟み込み検知を行うことができ、挟み込みの誤検知や反転荷重の増加を抑制することが可能となる。
前記モータ制御システムにおいて、前記電源ラインに、一端側が前記スイッチ手段の前記モータ側に接続され、他端側が接地された平滑コンデンサを設け、前記回路が、前記スイッチ部をONさせることにより前記平滑コンデンサをチャージするプリチャージ回路であっても良い。また、前記回路に、前記スイッチ部と直列に接続された抵抗を設けても良い。さらに、前記第1電流値及び第1電圧値は、前記電源と前記駆動制御装置の間に前記スイッチ手段を介して形成される通電ルートの電流値及び電圧値であり、前記第2電流値及び第2電圧値は、前記電源と前記駆動制御装置の間に前記回路の前記スイッチ部を介して形成される通電ルートの電流値及び電圧値であっても良い。加えて、前記回路の前記スイッチ部は、前記車両に設けられたイグニッションスイッチがONされたとき、ONとなるようにしても良い。
前記モータ制御システムにおいて、前記補正係数算出部は、前記第1電流値Ia及び前記第1電圧値Vmaと、前記第2電流値Ib及び前記第2電圧値Vmbに基づいて、補正係数K=(Ia−Ib)/(Vma−Vmb)を算出し、前記電流値補正部は、現在の前記電流値Ic及び前記電圧値Vmcと、補正係数Kを用いて、次式 Ir=Ic−{(Vmc−Vma)×K}(Ir:補正後の電流値)により、前記電流値Icを補正するようにしても良い。また、前記補正係数算出部は、前記スイッチ手段が接続された直後に前記補正係数を算出し、前記電流値補正部は、前記補正係数が算出された後、前記電流値を前記補正係数にて補正するようにしても良い。
また、本発明のモータ制御方法は、車両に装備された開閉体を駆動するためのモータと、電源と前記モータとの間を接続する電源ライン上に介設されたスイッチ手段と、前記電源ラインを流れる電流値を算出する電流値算出部と、前記電源ライン上の所定位置における電圧値を検出する電圧検出部とを備える駆動制御装置と、を有してなるモータ制御システムにおける前記モータの制御方法であって、前記電源ラインは、スイッチ部を備え、一端側が前記電源と前記スイッチ手段との間に接続され、他端が前記スイッチ手段の前記モータ側に接続された回路と、を有し、前記駆動制御装置により、前記電源ラインを流れる電流値を算出すると共に、前記電源ライン上の所定位置における電圧値を検出し、前記駆動制御装置に設けられた補正係数算出部により、前記スイッチ手段接続後の第1電流値及び第1電圧値と、前記回路の前記スイッチ部がONされた状態における前記スイッチ手段接続前の第2電流値及び第2電圧値に基づいて、所定の補正係数を算出し、前記駆動制御装置に設けられた電流値補正部により、前記補正係数を用いて、算出された前記電流値を補正することを特徴とする。
本発明にあっては、スイッチ手段接続前後の電流値と電圧値に基づいて所定の補正係数を算出し、この補正係数を用いて、算出された電源ラインの電流値を補正する。これにより、電源供給電圧の変動に合わせて算出電流値が補正され、電源ラインの正しい電流値が算出される。従って、電源供給電圧が変動するような外乱が生じても、電流値を正しく把握することが可能となる。このため、例えば、当該システムをパワースライドドア等の車両用開閉体の動作制御システムに適用した場合、クランキング等によって電源供給電圧が変動しても、正確な挟み込み検知を行うことができ、挟み込みの誤検知や反転荷重の増加を抑制することが可能となる。
前記モータ制御方法において、前記電源ラインに、一端側が前記スイッチ手段の前記モータ側に接続され、他端側が接地された平滑コンデンサを設け、前記回路が、前記スイッチ部をONさせることにより前記平滑コンデンサをチャージするプリチャージ回路であっても良い。また、前記補正係数を、前記第1電流値Ia及び前記第1電圧値Vmaと、前記第2電流値Ib及び前記第2電圧値Vmbに基づいて、次式により求め、補正係数K=(Ia−Ib)/(Vma−Vmb)、現在の前記電流値Icを、前記電圧値Vmcと、前記補正係数Kを用いて、次式 Ir=Ic−{(Vmc−Vma)×K}(Ir:補正後の電流値)により補正しても良い。
また、前記スイッチ手段が接続された直後に前記補正係数を算出し、前記補正係数が算出された後、前記電流値を前記補正係数にて補正するようにしても良い。
本発明のモータ制御システムによれば、スイッチ手段接続前後の電流値と電圧値に基づいて所定の補正係数を算出する補正係数算出部と、この補正係数を用いて、算出された電源ラインの電流値を補正する電流値補正部を設けたので、電源供給電圧の変動に合わせて算出電流値を補正することができ、電源ラインの正しい電流値を算出することが可能となる。従って、電源供給電圧が変動するような外乱が生じても、電流値を正しく把握でき、例えば、当該システムをパワースライドドア等の車両用開閉体の動作制御システムに適用した場合、正確な挟み込み検知を行うことが可能となる。
本発明のモータ制御方法によれば、スイッチ手段接続前後の電流値と電圧値に基づいて所定の補正係数を算出し、この補正係数を用いて、算出された電源ラインの電流値を補正するので、電源供給電圧の変動に合わせて算出電流値を補正することができ、電源ラインの正しい電流値を算出することが可能となる。従って、電源供給電圧が変動するような外乱が生じても、電流値を正しく把握でき、例えば、当該システムをパワースライドドア等の車両用開閉体の動作制御システムに適用した場合、正確な挟み込み検知を行うことが可能となる。
本発明の一実施の形態であるモータ制御システムの構成を示す説明図である。 図1のモータ制御システムにおける制御処理部内の構成を示す機能ブロック図である
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形態であるモータ制御システム10の構成を示す説明図であり、本発明によるモータ制御方法も当該制御システムにて実施される。モータ制御システム10は、駆動制御装置2を有しており、自動車のパワースライドドアの駆動源として使用されるブラシレスモータ1の動作を制御する。
図1に示すように、ブラシレスモータ1は、駆動制御装置2に接続されている。駆動制御装置2は電源(バッテリ)3と接続されており、ブラシレスモータ1には、駆動制御装置2による通電制御が実施される。駆動制御装置2は、操作スイッチ11の状態に基づいて所定の処理を行う制御処理部4と、制御処理部4の指示に基づいてブラシレスモータ1を駆動する通電駆動部5を有している。制御処理部4は、例えば、シングルチップマイコンなどによって構成される。
図2は、制御処理部4内の構成を示す機能ブロック図である。図2に示すように、制御処理部4内には、CPU20と、ROM21,RAM22が設けられている。CPU20にはモータ動作制御部23が設けられており、モータ動作制御部23の出力は、3相インバータを備えた通電駆動部5に接続されている。通電駆動部5は、電源ライン6によって電源3と接続されている。通電駆動部5は、制御処理部4の指示に基づいてブラシレスモータ1に通電を行う。
電源ライン6上の通電駆動部5の前段には、電源ライン6の電流値(母線電流値)を検出するためのシャント抵抗7が設けられている。シャント抵抗7の前後の所定位置(図1の点P,Q)は、オペアンプを備えた電圧差検出回路8に接続されている。電圧差検出回路8は制御処理部4と接続されており、シャント抵抗7前後の電位差は、電圧差検出回路8によって検出・増幅されて制御処理部4に入力される。制御処理部4のCPU20には電流値算出部24が設けられており、電圧差検出回路8からの出力は電流値算出部24に入力される。電流値算出部24は、シャント抵抗7前後における電圧降下に基づいて、電源ライン6の電流値を算出する(算出電流値)。
電源ライン6には、電源3とシャント抵抗7との間に、逆接防止用のフェイルセーフリレー(スイッチ手段;以下、F/Sリレーと略記する)9が設けられている。F/Sリレー9は、通常時はOFF(非接続)状態となっており、本システムでは、操作スイッチ11がONされたとき(使用者がドアノブを開/閉方向に動かしたとき)ON(接続)状態となる。制御処理部4のCPU20にはスイッチ状態検出部25が設けられており、スイッチ状態検出部25は、操作スイッチ11がONされると、F/Sリレー9をONさせる。F/Sリレー9がON状態になると電源ライン6が開通し、電源3から通電駆動部5に対し電力が供給される。
シャント抵抗7の後段側(図1の点Q)は、電圧差検出回路8に加えて、制御処理部4とも接続されている。CPU20には、モータ端子電圧検出部(電圧検出部)26が設けられており、モータ端子電圧検出部26は点Qと接続されている。CPU20は、モータ端子電圧検出部26により、点Qの電圧値、すなわち、ブラシレスモータ1の端子電圧値を検出・把握している。また、F/Sリレー9とシャント抵抗7との間には、モータ駆動時のスイッチング等による電圧リップルを抑制するための平滑コンデンサ12が接続されている。
さらに、当該モータ制御システム10には、F/Sリレー9がONされたとき、平滑コンデンサ12に過大電流が流れ込むのを防止するプリチャージ回路13が設けられている。プリチャージ回路13は、トランジスタを用いたスイッチ部14を介して電源3と接続されており、回路中には、抵抗15やダイオード16設けられている。スイッチ部14は、車両のイグニッションスイッチ17がONされると、システムスリープ時以外はON状態となり、平滑コンデンサ12がチャージされる。これにより、F/Sリレー9がONされたとき、平滑コンデンサ12へ瞬間的に過大電流が流れるのを防止でき、F/Sリレー9の保護が図られる。
このようなモータ制御システム10では、イグニッションスイッチ17がONされ、操作スイッチ11がOFFの場合は、F/Sリレー9がOFFであるため、電源3と制御処理部4との間に、プリチャージ回路13を介して図1のXのような通電ルートが形成される。このとき、CPU20では、モータ端子電圧検出部26によって、点Qの電圧値(Vmb)が検出されると共に、電流値算出部24によって、点P,Qの電位差に基づき、電源ライン6の電流値(Ib)が算出される。これに対し、操作スイッチ11が操作され、F/Sリレー9がONになると、電源3と制御処理部4との間には、図1のYのような通電ルートが構成される。この際、CPU20では、モータ端子電圧検出部26によって、点Qの電圧値(Vma)が検出されると共に、電流値算出部24によって、点P,Qの電位差に基づき、電源ライン6の電流値(Ia)が算出される。
この場合、F/Sリレー9がOFFの場合の通電ルートXには、抵抗15やダイオード16が存在するため、F/Sリレー9がONの場合に比して、点Qの電圧値が低くなる。つまり、F/Sリレー9のON/OFFにより、モータ端子電圧検出部26にて把握される電圧値が変動する(約3V)。また、点Qの電圧変動に伴い、電圧差検出回路8の出力も変動する。そこで、当該モータ制御システム10においては、F/SリレーON/OFF時におけるモータ端子電圧の変動を利用して、電圧変動に対する電流値変動の割合を示す補正係数Kを求め、この補正係数Kを用いて電源ライン6の算出電流値を補正する。
ここで、クランキング時等における電圧変動時に、その電圧値から電流値算出部24によって電流値を算出すると、前述のように、電源ライン6の実電流値とは異なる算出電流値が得られ、挟み込みの誤認識が生じるおそれがある。これに対し、本発明においては、別途設けられているプリチャージ回路13を利用し、F/SリレーOFF時とON直後の電流値算出部24の算出電流値及びモータ端子電圧(点Qの電圧値)から、次式のような補正係数Kを求め、その後の算出電流値の補正を行う。CPU20には、モータ端子電圧検出部26と電流値算出部24からの出力に基づいて補正係数Kを算出する補正係数算出部27が設けられており、補正係数Kは、F/Sリレー9がON状態となったとき、その都度新たに算出・更新される。
補正係数K=(Ia−Ib)/(Vma−Vmb)・・・・・式(1)
Ia:F/SリレーON後の電源ライン算出電流値(第1電流値)
Ib:F/SリレーOFF時の電源ライン算出電流値(第2電流値)
Vma:F/SリレーON後のモータ端子電圧(第1電圧値)
Vmb:F/SリレーOFF時のモータ端子電圧(第2電圧値)
そして、このような補正係数Kを算出した上で、補正係数算出後の電源ライン6の算出電流値を補正する。その際、現在の算出電流値Icは、下記の式(2)のように補正される。CPU20には、補正係数Kを用いて式(2)の補正を行う算出電流値補正部(電流値補正部)28が設けられており、算出電流値の補正は、操作スイッチ11がONされた後、5msごとに実施される。
Ir=Ic−{(Vmc−Vma)×K}・・・・・式(2)
Ir:補正後の算出電流値
Ic:現在の電源ライン算出電流値(F/SリレーON)
Vmc:現在のモータ端子電圧(F/SリレーON)
この場合、式(1)から分かるように、補正係数Kは、点Qの電圧値が変化したとき、その変化に対して、どれぐらい電源ライン6の算出電流値が変化するかを、点Qの電圧値の変化をパラメータとして表した比となっている。従って、式(2)において、現在のモータ端子電圧VmcとF/SリレーON後のモータ端子電圧Vmaの差を求め(Vmc−Vma)、これに補正係数Kを乗じることにより、電圧変化に伴う電源ライン6の算出電流値の変動を求めることができる。そして、算出電流値の変動を、現在の電源ライン算出電流値から減ずることにより、電圧変動により、電源ライン6の実際の電流値と現在の算出電流値との間に生じている差違を補正する。これにより、クランキング等によって電源供給電圧が変動しても、ソフトウエア上の対応により、その変動に合わせて算出電流値が補正され、電源ライン6の現在の電流値を正しく把握することが可能となる。
制御処理部4は、式(2)のような補正を行った上で、補正電流値Irを用いて挟み込みの有無を判断する。CPU20には、補正電流値Irに基づいて、挟み込み発生の有無を判断する挟み込み判定部29が設けられている。スライドドアに物や人が挟まり、ドアが停止しブラシレスモータ1がロック状態になると、電源ライン6の電流値が急増する。挟み込み判定部29は、電源ライン6の電流値が所定の閾値を超えた場合、挟み込み発生と判断し、モータ動作制御部23に対し、ブラシレスモータ1の停止や逆転を指示する。その際、電源ライン6の電圧変動を閾値の変更によって対応すると、前述のように、挟み込み反転荷重の増加を招くおそれがある。
これに対し、当該制御システム10においては、電源供給電圧の変動に合わせて算出電流値が補正され、電源ライン6の正しい電流値が算出される。発明者らの実験によれば、電源電圧が12.5Vから8Vに低下した場合、従来に比して、算出電流値の変動が1/12に抑えられた。また、電源電圧が12.5Vから14.5Vに増加した場合は、従来に比して、算出電流値の変動が1/20に抑えられた。さらに、クランキングを行った場合の算出電流値の変動も、従来に比して、1/6〜1/8に抑えられることが分かった。従って、クランキング等、電源供給電圧が変動するような外乱が生じても、正確な挟み込み検知を行うことが可能となり、挟み込みの誤検知や反転荷重の増加を抑制することが可能となる。
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施形態では、既存のプリチャージ回路13を利用し、電源ライン6の電圧変動と算出電流値の変動との関係を求めて補正係数Kを算出しているが、供給電圧の変動と算出電流値の変動との関係を求め得るものであれば、プリチャージ回路13以外の回路や手段を用いることも可能である。すなわち、F/Sリレー9のON時とOFF時に基準位置の電圧値に差違が生じるような回路であれば、プリチャージ回路13に代えて使用することができる。
また、算出電流値の補正実施間隔も前述の数値(5msごと)には限定されない。補正の実施自体も、操作スイッチ11がON状態の全てで実施する必要はなく、例えば、スライドドア等の開閉体が自動的に全開・全閉まで移動するオート動作の場合に補正を行うようにしても良い。手動にて開閉体を操作する場合は、操作者が容易に挟み込みの有無を判断し得るが、オート動作の場合は、操作者が挟み込みを認識できないおそれがあるため、本発明のような補正は特に有効である。
本発明によるモータ制御システム及びモータ制御方法は、自動車のパワースライドアのみならず、パワーウインドや電動サンルーフなどの車両用開閉体に広く適用可能である。
1 ブラシレスモータ
2 駆動制御装置
3 電源
4 制御処理部
5 通電駆動部
6 電源ライン
7 シャント抵抗
8 電圧差検出回路
9 フェイルセーフリレー
10 モータ制御システム
11 操作スイッチ
12 平滑コンデンサ
13 プリチャージ回路
14 スイッチ部
15 抵抗
16 ダイオード
17 イグニッションスイッチ
20 CPU
21 ROM
22 RAM
23 モータ動作制御部
24 電流値算出部
25 スイッチ状態検出部
26 モータ端子電圧検出部
27 補正係数算出部
28 算出電流値補正部
29 挟み込み判定部
Ia F/SリレーON後の電源ライン算出電流値(第1電流値)
Ib F/SリレーOFF時の電源ライン算出電流値(第2電流値)
Ic 現在の電源ライン算出電流値(F/SリレーON)
Ir 補正後の算出電流値
Vma F/SリレーON後のモータ端子電圧(第1電圧値)
Vmb F/SリレーOFF時のモータ端子電圧(第2電圧値)
Vmc 現在のモータ端子電圧(F/SリレーON)
K 補正係数
X F/SリレーOFF時の通電ルート
Y F/SリレーON時の通電ルート

Claims (11)

  1. 車両に装備された開閉体を駆動するためのモータと、
    電源と前記モータとの間を接続する電源ライン上に介設されたスイッチ手段と、
    前記電源ラインを流れる電流値を算出する電流値算出部と、前記電源ライン上の所定位置における電圧値を検出する電圧検出部とを備える駆動制御装置と、を有してなるモータ制御システムであって、
    前記電源ラインは、スイッチ部を備え、一端側が前記電源と前記スイッチ手段との間に接続され、他端が前記スイッチ手段の前記モータ側に接続された回路と、を有し、
    前記駆動制御装置はさらに、
    前記スイッチ手段接続後の第1電流値及び第1電圧値と、前記回路の前記スイッチ部がONされた状態における前記スイッチ手段接続前の第2電流値及び第2電圧値に基づいて、所定の補正係数を算出する補正係数算出部と、
    前記補正係数を用いて、前記電流値算出部にて算出された前記電流値を補正する電流値補正部と、を有することを特徴とするモータ制御システム。
  2. 請求項1記載のモータ制御システムにおいて、
    前記電源ラインは、一端側が前記スイッチ手段の前記モータ側に接続され、他端側が接地された平滑コンデンサを有し、
    前記回路は、前記スイッチ部をONさせることにより前記平滑コンデンサをチャージするプリチャージ回路であることを特徴とするモータ制御システム。
  3. 請求項1又は2記載のモータ制御システムにおいて、
    前記回路はさらに、前記スイッチ部と直列に接続された抵抗を有することを特徴とするモータ制御システム。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載のモータ制御システムにおいて、
    前記第1電流値及び第1電圧値は、前記電源と前記駆動制御装置の間に前記スイッチ手段を介して形成される通電ルートの電流値及び電圧値であり、
    前記第2電流値及び第2電圧値は、前記電源と前記駆動制御装置の間に前記回路の前記スイッチ部を介して形成される通電ルートの電流値及び電圧値であることを特徴とするモータ制御システム。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載のモータ制御システムにおいて、
    前記回路の前記スイッチ部は、前記車両に設けられたイグニッションスイッチがONされたとき、ONとなることを特徴とするモータ制御システム。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載のモータ制御システムにおいて、
    前記補正係数算出部は、前記第1電流値Ia及び前記第1電圧値Vmaと、前記第2電流値Ib及び前記第2電圧値Vmbに基づいて、補正係数K=(Ia−Ib)/(Vma−Vmb)を算出し、
    前記電流値補正部は、現在の前記電流値Ic及び前記電圧値Vmcと、補正係数Kを用いて、次式
    Ir=Ic−{(Vmc−Vma)×K}(Ir:補正後の電流値)
    により、前記電流値Icを補正することを特徴とするモータ制御システム。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載のモータ制御システムにおいて、
    前記補正係数算出部は、前記スイッチ手段が接続された直後に前記補正係数を算出し、
    前記電流値補正部は、前記補正係数が算出された後、前記電流値を前記補正係数にて補正することを特徴とするモータ制御システム。
  8. 車両に装備された開閉体を駆動するためのモータと、
    電源と前記モータとの間を接続する電源ライン上に介設されたスイッチ手段と、
    前記電源ラインを流れる電流値を算出する電流値算出部と、前記電源ライン上の所定位置における電圧値を検出する電圧検出部とを備える駆動制御装置と、を有してなるモータ制御システムにおける前記モータの制御方法であって、
    前記電源ラインは、スイッチ部を備え、一端側が前記電源と前記スイッチ手段との間に接続され、他端が前記スイッチ手段の前記モータ側に接続された回路と、を有し、
    前記駆動制御装置により、前記電源ラインを流れる電流値を算出すると共に、前記電源ライン上の所定位置における電圧値を検出し、
    前記駆動制御装置に設けられた補正係数算出部により、前記スイッチ手段接続後の第1電流値及び第1電圧値と、前記回路の前記スイッチ部がONされた状態における前記スイッチ手段接続前の第2電流値及び第2電圧値に基づいて、所定の補正係数を算出し、
    前記駆動制御装置に設けられた電流値補正部により、前記補正係数を用いて、算出された前記電流値を補正することを特徴とするモータ制御方法。
  9. 請求項8記載のモータ制御方法において、
    前記電源ラインは、一端側が前記スイッチ手段の前記モータ側に接続され、他端側が接地された平滑コンデンサを有し、
    前記回路は、前記スイッチ部をONさせることにより前記平滑コンデンサをチャージするプリチャージ回路であることを特徴とするモータ制御方法。
  10. 請求項8又は9記載のモータ制御方法において、
    前記補正係数は、前記第1電流値Ia及び前記第1電圧値Vmaと、前記第2電流値Ib及び前記第2電圧値Vmbに基づいて、次式により求められ、
    補正係数K=(Ia−Ib)/(Vma−Vmb)
    現在の前記電流値Icは、前記電圧値Vmcと、前記補正係数Kを用いて、次式
    Ir=Ic−{(Vmc−Vma)×K}(Ir:補正後の電流値)
    により補正されることを特徴とするモータ制御方法。
  11. 請求項8〜10の何れか1項に記載のモータ制御方法において、
    前記補正係数は前記スイッチ手段が接続された直後に算出され、前記補正係数が算出された後、前記電流値を前記補正係数にて補正することを特徴とするモータ制御方法
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