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JP6699737B2 - 半導体装置 - Google Patents
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Description

この発明は、例えば大電流のスイッチングなどに用いられる半導体装置に関する。
特許文献1にはプレスパックパワー半導体装置が開示されている。特許文献1の図1には内部に複数の半導体チップを有するプレスパックパワー半導体装置が開示されている。半導体チップは例えばIGBTである。この半導体装置の各要素の上面と下面を圧接させることにより、半導体チップの電気的接続を実現する。複数の半導体チップに均等に圧力を与えるため、個々の半導体チップにはばね構造と電導路の遊びが必要である。
この遊びを与え、かつ電気的接続を保証するのがプレッシャパッドである。プレッシャパッドは、通常電流に対する通電容量を大きくするために複数設けることがある。プレッシャパッド間にばねを設けることがあるが、このばねは、通電性がある場合でもインダクタンスとして機能し特に高周波に対しては高インピーダンスとなる。したがってばねには電流は流れない。
日本特表2004−528724号公報
プレスパック半導体装置において短絡が起こると当該装置の爆発が懸念される。例えば、プレッシャパッドに短絡電流が流れることで、ジュール発熱によりプレッシャパッドが溶断しアークが発生する。そして、装置内部の電気路が断線し、断線部分にアークが発生し、アークによって加熱されることにより雰囲気が膨張し、あるいは、固体が気化して爆発に至る。
上述のような爆発を考慮し装置に堅牢な防爆構造を設けることは、装置の小型化および低価格化の阻害要因となっていた。また、使用電流領域を制限したり、短絡保護を別途設けたりする必要がある場合もあった。
本発明は上述の問題を解決するためになされたものであり、プレッシャパッドの溶断を防止できる半導体装置を提供することを目的とする。
本願の発明にかかる半導体装置は、下電極と、該下電極の上に設けられた半導体チップと、該半導体チップの上又は下に設けられたプレッシャパッドと、該プレッシャパッドと該半導体チップが重なる構造の上に設けられた上電極と、該下電極と該上電極の距離が予め定められた値より大きくなった場合にだけ、該下電極と該上電極の間に新しい電流経路を提供する接続導体と、を備え、該下電極と該上電極の間の距離は可変であり、該プレッシャパッドは該下電極と該上電極の間の距離にかかわらず該半導体チップを介して該下電極と該上電極を電気的に接続することを特徴とする。
本願の発明に係る他の半導体装置は、下電極と、該下電極の上方に設けられた上電極と、該下電極と該上電極の間に設けられた半導体チップと、該下電極と該上電極の間に該半導体チップと重ねて設けられた金属ブロックと、該下電極と該上電極の間に設けられ、該半導体チップを介して該下電極と該上電極を電気的に接続し、該金属ブロックを挟むように向き合って設けられた2つのプレッシャパッドと、を備え、該2つのプレッシャパッドに流れる電流が予め定められた値より大きくなると、該2つのプレッシャパッドの距離が小さくなり、該2つのプレッシャパッドの先端部分と該金属ブロックの側面との間の空間がなくなることを特徴とする。
本発明のその他の特徴は以下に明らかにする。
この発明によれば、プレッシャパッドに負担させる短絡電流を減らしたり、プレッシャパッドの放熱性を高めたりすることで、プレッシャパッドの溶断を防止できる。
実施の形態1に係る半導体装置の断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の組み立て例を示す図である。 短絡時の半導体装置の断面図である。 実施の形態2に係る半導体装置の断面図である。 短絡時の半導体装置の断面図である。 実施の形態3に係る半導体装置の断面図である。 実施の形態4に係る半導体装置の断面図である。 実施の形態5に係る半導体装置の断面図である。 短絡時の半導体装置の断面図である。 実施の形態6に係る半導体装置の断面図である。 短絡時の半導体装置の断面図である。
本発明の実施の形態に係る半導体装置について図面を参照して説明する。同じ又は対応する構成要素には同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る半導体装置1の断面図である。この半導体装置1は、下電極10を備えている。下電極10の上に半導体チップ12が設けられている。半導体チップ12は例えばIGBT又はダイオードである。半導体チップ12の上には金属で形成されたプレート14が設けられている。
プレート14の上には、接続導体16とプレッシャパッド30、32を有する構造が設けられている。接続導体16は第1部分17と第2部分18を有している。第1部分17は、プレート14に固定されることで下電極10に対して固定され、下電極10に連動して動く部分である。第1部分17には空洞17aが形成されている。これにより、内壁上面17bが存在している。
第2部分18は、直線導体20Aと、直線導体20Aの上端に設けられた横長の導体である上端部20Cと、直線導体20Aの下端に設けられた横長の導体である下端部20Bを備えている。直線導体20Aと下端部20Bは逆さのT字形状となっている。直線導体20Aは第1部分17の開口を貫通することで当該開口の上から下に伸びる導体である。直線導体20Aの下端は空洞17aの中に位置しているので、下端部20Bも空洞17aの中に位置している。その結果、下端部20Bは第1部分17の上端よりも下方に位置している。
プレッシャパッド30、32は、プレスパックパワー半導体装置のばね電極を構成するものである。プレッシャパッド30、32の上にはプレート34が設けられ、プレート34の上には上電極36が設けられている。プレッシャパッド30、32の上端はプレート34に固定され、下端は第1部分17の上面に固定されている。プレッシャパッド30、32は、y方向、すなわち下電極10の下面と上電極36の上面に垂直な方向に伸縮できる。そのため、プレッシャパッド30、32は、下電極10と上電極36の間の距離にかかわらず半導体チップ12を介して下電極10と上電極36を電気的に接続する。
プレッシャパッド30、32の間にはばね33が設けられている。このばね33は、下電極10と上電極36の距離が増大すると下電極10と上電極36の距離を小さくする力を及ぼし、下電極10と上電極36の距離が小さくなると下電極10と上電極36の距離を大きくする力を及ぼす。
前述した接続導体16の上端部20Cは機械的かつ電気的に、プレッシャパッド30、32の内壁上面に接続されている。したがって、第2部分18は、プレッシャパッド30、32とプレート34を介して上電極36に固定され、上電極36に連動して動くものである。
図1は、半導体チップ12に電流が流れていない状態における半導体装置の断面図である。半導体チップ12に電流が流れていない状態では、第1部分17と第2部分18は接触しない。また、半導体装置の通常の動作においても、第1部分17と第2部分18は接触しない。したがって、半導体チップ12に電流が流れていない場合、及び半導体装置が通常動作している場合には、電流はプレッシャパッド30、32に流れ、第2部分18には電流が流れない。
図2は、実施の形態1に係る半導体装置1の組み立て例を示す図である。3つの半導体装置1で1つの下電極10を共有している。ベースプレート37の上に6つの半導体装置1が並べられている。図2には、12個の半導体装置1をベースプレート37に搭載した構造を2つ重ねたことが示されている。図2は、12個の半導体装置1によって、プレスパックパワー半導体装置を構成したことが示されている。この装置の上下からこの装置に力を及ぼし装置内の各要素を圧接することにより、半導体チップの電気的接続を実現する。
複数の半導体チップ12に均等に圧力を与えるため、個々の半導体装置1にはばね構造と電導路の遊びが必要である。この遊びを与え且つ電気的接続を保証するのがプレッシャパッド30、32である。プレッシャパッドは、通常電流に対する通電容量を大きくするため1つの半導体装置に対して3つ以上設けてもよい。なお、プレッシャパッド30、32間のばね33は、通電性がある場合でも、インダクタンスとして機能するため、特に高周波に対しては、高インピーダンスとなりばね33に電流は流れない。
図3は、短絡時の半導体装置1の断面図である。実線矢印は短絡電流の方向を示す。上側のブスバーである上電極36と、下側のブスバーである下電極10には逆向きの短絡電流が流れる。この短絡電流によって上電極36と下電極10の間に斥力が発生する。この斥力により第2部分18の下端部20Bが空洞17aの中を上方向に移動する。そして、下電極10と上電極36の距離が予め定められた値より大きくなった場合に、下端部20Bが第1部分17に接触する。具体的には、下端部20Bの上面が第1部分17の内壁上面17bに接触する。こうして、下電極10と上電極36の距離が予め定められた値より大きくなった場合にだけ、接続導体16が、下電極10と上電極36の間に新しい電流経路を提供する。
ところで、短絡電流が流れたときに下端部20Bが第1部分17に接触するために、通常時の下端部20Bと第1部分の内壁上面17bとの間の距離を、短絡による上電極36と下電極10の間距離の増加分よりも多少小さい程度とする。
本発明の実施の形態1では、短絡状態となったときに、プレッシャパッド30、32だけでなく、接続導体16にも電流を流すことができるので、プレッシャパッド30、32に流れる電流が低減されプレッシャパッド30、32の温度上昇が低減される。よって、プレッシャパッド30、32の溶断を防止できる。したがって、本発明の実施の形態1に係る半導体装置は爆発することがないので、従来搭載していた防爆措置を除去し、装置の小型化と低コスト化が可能となる。
また、本発明の実施の形態1では、第1部分17の側面と、第2部分18の側面は常に離れている。そのため、通常運転の場合における不十分な電気的接触によるアークの発生等の問題を回避できる。また、ばね33を設けたので、上電極36と下電極10が離れ過ぎることはない。そのため、上電極36と下電極10が離れ過ぎて第2部分18に過大な力がかかり、第2部分18の長手方向において半導体装置内の部品が剥離することを防止する効果も期待できる。なお、例えば直線導体20Aの側面と、プレッシャパッド30、32の側面と、第1部分17の側面の少なくとも1つに絶縁膜を形成し、アークの発生を防止することが好ましい。
このように、本発明の実施の形態1は、下電極10と上電極36の間の距離が短絡電流の有無によって変動することに着目し、下電極10と上電極36の距離が予め定められた値より大きくなった場合にだけ、接続導体16により下電極10と上電極36の間に新しい電流経路を提供するものである。接続導体16等は、この特徴を失わない範囲で様々な変形が可能である。例えば、直線導体20Aと下端部20BでT字を形成する必要はなく、これらをL字型としてもよい。また、短絡時に下端部20Bが上昇していき、下端部20Bの上面がプレッシャパッド30、32の下面と接触してもよい。
プレッシャパッド30、32は半導体チップ12の上に設けたが、上下関係を逆転させて半導体チップ12の下にプレッシャパッド30、32を設けてもよい。上電極36は、プレッシャパッド30、32と半導体チップ12が重なる構造の上に設けられる。下電極10と上電極36で、プレッシャパッド30、32と半導体チップ12が重なる構造を挟むことができれば、下電極10と上電極36の間の各要素の上下関係は任意である。プレッシャパッド30、32と半導体チップ12が「重なる」構造というのは、両者が直接接することに限定されるのではなく、両者の間にプレートなどを介在させることを含む。各要素の間に適宜プレートを設けてもよい。プレート14、22は適宜追加したり削除したりすることができる。
また、図1の接続導体16、プレッシャパッド30、32を備える構成全体を逆さにしてもよい。その場合、プレッシャパッド30、32の上に第1部分17が設けられる。また、第1部分17の空洞17aに相当する部分をプレート14又はプレート34に設けて、その空洞に下端部20Bを収容し第1部分17を省略してもよい。
半導体チップ12は珪素で形成してもよいが、珪素に比べてバンドギャップが大きいワイドバンドギャップ半導体によって形成してもよい。ワイドバンドギャップ半導体としては、例えば、炭化珪素、窒化ガリウム系材料又はダイヤモンドがある。ワイドバンドギャップ半導体を用いることにより、装置の可能動作温度が高くなる。更に、炭化珪素ではモノポーラデバイスであるMOSFETでも高電圧耐圧のものが可能であり、高周波と高効率が達成できる。なお、これらの変形は以下の実施の形態に係る半導体装置にも応用できる。
以下の実施の形態に係る半導体装置は、実施の形態1との共通点が多いので実施の形態1との相違点を中心に説明する。
実施の形態2.
図4は、実施の形態2に係る半導体装置の断面図である。接続導体52は、プレッシャパッド30とプレッシャパッド32の内壁下面に設けられた金属ブロック50と、金属ブロック50に固定された直線導体52Aと、直線導体52Aに接続された上端部52Bを備えている。直線導体52Aの下端に金属ブロック50が接続され、直線導体52Aの上端に上端部52Bが設けられている。すなわち、直線導体52Aと上端部52Bとによって構成されるT字型の構造は、金属ブロック50の上面に固定されている。
金属ブロック50は例えば銅などの放熱性のよい材料で形成することが好ましい。金属ブロック50は大きな金属の塊である。実施の形態2に係る金属ブロック50は、プレッシャパッド30の上端部とプレッシャパッド32の上端部の間の距離より大きい幅を有し、プレッシャパッド30、32の長さの半分よりも長いものである。
直線導体52Aは、プレッシャパッド30の上端部とプレッシャパッド32の上端部の間の間隙を貫通している。そして、プレート34には空洞34aが設けられている。この空洞34aの中に上端部52Bが収容されている。通常状態では、上端部52Bは、プレート34にもプレッシャパッド30、32にも接していない。実施の形態1と同様、直線導体52Aの側面と、プレッシャパッド30、32の側面の少なくともいずれかに絶縁膜を形成してもよい。
金属ブロック50の上にはばね58が設けられている。ばね58はプレッシャパッド30、32の内壁上面と金属ブロック50の間に設けられている。ばね58がプレッシャパッド30、32と金属ブロック50の距離を適正に保つことで、半導体装置の部品間の剥がれを防止し、半導体チップ12の電気的接続を保証する。プレッシャパッド30、32の下にはプレート40が設けられている。このプレート40がプレート14の上面に接している。
図5は、短絡時の半導体装置の断面図である。短絡が発生すると下電極10と上電極36の距離が離れることで、上端部52Bの下面がプレッシャパッド30、32の上面に接触する。これにより、プレッシャパッド30、32だけでなく、接続導体52にも短絡電流が流れる。よって、プレッシャパッド30、32だけに短絡電流が流れる場合と比べてプレッシャパッド30、32に流れる短絡電流を低減できるので、プレッシャパッド30、32の溶断を防止できる。特に、金属ブロック50に短絡電流を流すため、この部分のインピーダンスを実施の形態1の場合より小さくすることができる。よって、実施の形態1に係る半導体装置より大きな溶断防止効果が期待できる。
ところで、プレッシャパッド30とプレッシャパッド32に同一方向の大電流が流れるとプレッシャパッド30、32に引力が生じてプレッシャパッド30、32が金属ブロック50の側面に密着してしまうことがある。これを防止するために、金属ブロック50を紙面手前と裏側方向に伸ばすことにより、プレッシャパッド30、32にかかる引力を低下させることができる。
実施の形態3.
図6は、実施の形態3に係る半導体装置の断面図である。金属ブロック50を備える接続導体52は、プレート14の上にのせられている。実施の形態3に係る半導体装置と、実施の形態2に係る半導体装置の主な相違点は、プレッシャパッドの形状である。実施の形態3におけるプレッシャパッド60、62の上端部はプレート34に固定されている。よって、プレッシャパッド60、62は上電極36に機械的かつ電気的に接続している。
プレッシャパッド60、62は、それぞれ内側に向くばね力にて金属ブロック50の側面中央付近に接している。プレッシャパッド60、62と金属ブロック50は電気的には接続しているが、機械的には固定されていない。そのため、プレッシャパッド60、62は、下電極10と上電極36の距離が変動するときに金属ブロック50の側面を接触しながら滑る。
金属ブロック50の上面にはばね66が配置されている。このばね66により、半導体装置の各部品の電気接続を確保しつつ、下電極10と上電極36の間の距離の自由度が保証される。半導体チップ12に短絡電流が流れると、上電極36と下電極10の間に斥力が生じて、上電極36と下電極10の間の距離が大きくなる。これに伴い、プレッシャパッド60、62が金属ブロック50の側面を滑り、上端部52Bがプレート34の内壁下面に接触する。こうして、接続導体52に短絡電流を流すことができる。なお、金属ブロック50を紙面横方向、紙面表方向、あるいは紙面裏側方向へ伸ばすことにより、プレッシャパッド60とプレッシャパッド62にかかる引力を調整することが可能である。
実施の形態4.
図7は、実施の形態4に係る半導体装置の断面図である。この半導体装置は、プレッシャパッド30、32に加えて、プレッシャパッド70、72を設けることで、プレッシャパッド1枚あたりの電流値を小さくするものである。プレッシャパッドの枚数を増やすことで、各プレッシャパッドの温度上昇を抑制できるので、プレッシャパッドの溶断防止に効果的である。プレッシャパッドの枚数は複数であればよく4枚に限定されない。1つの半導体装置に複数のプレッシャパッドを設けて電流を分担させることで、プレッシャパッドの溶断を防止できる。
実施の形態5.
図8は、実施の形態5に係る半導体装置の断面図である。実施の形態5の半導体装置は、図4の半導体装置から直線導体52A、上端部52B、及び空洞34aを除去したものである。金属ブロック50は半導体チップ12と重ねて設けられている。プレッシャパッド30、32は、下電極10と上電極36の間に設けられ、半導体チップ12を介して下電極10と上電極36を電気的に接続する。また、プレッシャパッド30、32は、金属ブロック50を挟むように向き合って設けられている。
2つのプレッシャパッド30、32に流れる電流が予め定められた値以下である場合には、図8に示されるように、2つのプレッシャパッド30、32と金属ブロック50の側面は離れている。通常電流は、前述の「予め定められた値以下」の電流であるので、通常電流はプレッシャパッド30、32のみに流れ金属ブロック50には流れない。
図9は、短絡時の半導体装置の断面図である。半導体チップ12の短絡故障の場合、プレッシャパッド30、32には同方向の電流が流れる。そして、短絡が起こることで、2つのプレッシャパッド30、32に流れる電流が予め定められた値より大きくなると、2つのプレッシャパッド30、32に大きな引力が生じる。この引力により、2つのプレッシャパッド30、32の距離が小さくなり、2つのプレッシャパッド30、32と金属ブロック50の側面が接触する。
このように、2つのプレッシャパッド30、32間の引力が大きくなるとプレッシャパッド30、32がつぶれて金属ブロック50に張り付くことで、短絡電流は金属ブロック50にも流れることになる。よって、プレッシャパッド30、32の溶断を防止できる。しかも、金属ブロック50の大きな熱容量により、プレッシャパッド30、32の温度上昇が抑制されるので、プレッシャパッド30、32の溶断防止効果を高めることができる。なお、金属ブロック50を紙面手前と裏側方向に伸ばすことにより、プレッシャパッド30、32にかかる引力を調整することが可能である。
実施の形態6.
図10は、実施の形態6に係る半導体装置の断面図である。実施の形態6の半導体装置は、図6の半導体装置から直線導体52A、上端部52B、及び空洞34aを除去したものである。2つのプレッシャパッド60、62は上電極36と機械的かつ電気的に接続している。そして、2つのプレッシャパッド60、62は、金属ブロック50の側面に弾性力を及ぼしながら金属ブロック50の側面の一部に接触している。そして、2つのプレッシャパッド60、62は、下電極10と上電極36の距離が変動するときに金属ブロック50の側面を接触しながら滑る。
2つのプレッシャパッド60、62に流れる電流が予め定められた値以下である場合には、図10に示されるように、2つのプレッシャパッド60、62と金属ブロック50の側面の接触面積は小さい。よって、2つのプレッシャパッド60、62と金属ブロック50の側面との間にはある程度の接触抵抗がある。
図11は、短絡時の半導体装置の断面図である。半導体チップ12の短絡の際にはプレッシャパッド60、62間に引力が働くので、この引力によりプレッシャパッド60、62が金属ブロック50の側面に張り付く。すなわち、2つのプレッシャパッド60、62と金属ブロック50の側面との接触面積が増大する。これにより、2つのプレッシャパッド60、62と金属ブロック50の側面との間の接触抵抗を低減させた状態で短絡電流を流すことができるので、プレッシャパッド60、62の溶断を防止できる。
しかも、金属ブロック50の大きな熱容量により、プレッシャパッド60、62の温度上昇が抑制されるので、プレッシャパッド60、62の溶断防止効果を高めることができる。なお、金属ブロック50を紙面表方向と紙面裏側方向とに伸ばすことにより、プレッシャパッド60、62にかかる引力を調整することが可能である。
実施の形態5、6の発明は、2つのプレッシャパッドに流れる電流が予め定められた値より大きくなると2つのプレッシャパッドの距離が小さくなるようにプレッシャパッドをある程度薄くしておき、2つのプレッシャパッドと金属ブロックの側面との接触面積を増大させるものである。この特徴を失わない範囲で適宜変形を施すことができる。
なお、上記の各実施の形態に係る半導体装置の特徴を適宜に組み合わせて、本発明の効果を高めても良い。
10 下電極、 12 半導体チップ、 16 接続導体、 30,32 プレッシャパッド、 36 上電極

Claims (12)

  1. 下電極と、
    前記下電極の上に設けられた半導体チップと、
    前記半導体チップの上又は下に設けられたプレッシャパッドと、
    前記プレッシャパッドと前記半導体チップが重なる構造の上に設けられた上電極と、
    前記下電極と前記上電極の距離が予め定められた値より大きくなった場合にだけ、前記下電極と前記上電極の間に新しい電流経路を提供する接続導体と、を備え、
    前記下電極と前記上電極の間の距離は可変であり、
    前記プレッシャパッドは前記下電極と前記上電極の間の距離にかかわらず前記半導体チップを介して前記下電極と前記上電極を電気的に接続することを特徴とする半導体装置。
  2. 前記接続導体は、
    前記下電極に連動して動く第1部分と、
    前記上電極に連動して動く第2部分と、を備え、
    前記第2部分の下端部は、前記第1部分の上端よりも下方に位置し、
    前記下電極と前記上電極の距離が予め定められた値より大きくなった場合に、前記下端部が前記第1部分に接触することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1部分の側面と、前記第2部分の側面は常に離れていることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記接続導体は金属ブロックを備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 前記接続導体は金属ブロックを備え、
    前記プレッシャパッドは、前記金属ブロックの側面に接し、前記下電極と前記上電極の距離が変動するときに前記金属ブロックの側面を接触しながら滑ることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  6. 前記プレッシャパッドを複数備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体装置。
  7. 下電極と、
    前記下電極の上方に設けられた上電極と、
    前記下電極と前記上電極の間に設けられた半導体チップと、
    前記下電極と前記上電極の間に前記半導体チップと重ねて設けられた金属ブロックと、
    前記下電極と前記上電極の間に設けられ、前記半導体チップを介して前記下電極と前記上電極を電気的に接続し、前記金属ブロックを挟むように向き合って設けられた2つのプレッシャパッドと、を備え、
    前記2つのプレッシャパッドに流れる電流が予め定められた値より大きくなると、前記2つのプレッシャパッドの距離が小さくなり、前記2つのプレッシャパッドの先端部分と前記金属ブロックの側面との間の空間がなくなることを特徴とする半導体装置。
  8. 下電極と、
    前記下電極の上方に設けられた上電極と、
    前記下電極と前記上電極の間に設けられた半導体チップと、
    前記下電極と前記上電極の間に前記半導体チップと重ねて設けられた金属ブロックと、
    前記下電極と前記上電極の間に設けられ、前記半導体チップを介して前記下電極と前記上電極を電気的に接続し、前記金属ブロックを挟むように向き合って設けられた2つのプレッシャパッドと、を備え、
    前記2つのプレッシャパッドに流れる電流が予め定められた値より大きくなると、前記2つのプレッシャパッドの距離が小さくなり、前記2つのプレッシャパッドと前記金属ブロックの側面との接触面積が増大し、
    前記2つのプレッシャパッドに流れる電流が予め定められた値以下である場合には、前記2つのプレッシャパッドと前記金属ブロックの側面は離れていることを特徴とする半導体装置。
  9. 前記2つのプレッシャパッドは、前記金属ブロックの側面に弾性力を及ぼしながら前記金属ブロックの側面の一部に接触し、前記下電極と前記上電極の距離が変動するときに前記金属ブロックの側面を接触しながら滑ることを特徴とする請求項7に記載の半導体装置。
  10. 前記下電極と前記上電極の距離が増大すると前記下電極と前記上電極の距離を小さくする力を及ぼし、前記下電極と前記上電極の距離が小さくなると前記下電極と前記上電極の距離を大きくする力を及ぼすばねを備えたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の半導体装置。
  11. 前記半導体チップはワイドバンドギャップ半導体によって形成されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の半導体装置。
  12. 前記ワイドバンドギャップ半導体は、炭化珪素、窒化ガリウム系材料又はダイヤモンドであることを特徴とする請求項11に記載の半導体装置。
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