JP6700640B2 - 医療支援システム及び医療支援プログラム - Google Patents
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Description
まずは、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、医療支援システムに関するものである。
まず、本実施の形態に係る癌化学療法支援システムの構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る癌化学療法支援システムを示すブロック図である。なお、実際には、癌化学療法支援システム100においては、サーバ装置601に対して、相互に同様な構成の複数の医療機関システムが接続されているが、ここでは、複数の医療機関システムのうちの1個の医療機関システム101を代表して図示して、この図示した医療機関システム101について説明する。
医療機関システム101は、病院内に設けられているシステムであり、例えば、癌化学療法支援装置1、電子カルテ装置2、院内癌登録装置3、及び問診情報登録装置4を備える。
癌化学療法支援装置1は、前述の医療支援システムであり、例えば、通信部11、操作部12、表示部13、記録部14、及び制御部16を備える。
通信部11は、各装置との間で通信を行う通信手段であり、特に、少なくとも病院外の装置であるサーバ装置601との間で通信を行ったり、あるいは、病院内の装置である電子カルテ装置2、院内癌登録装置3、又は問診情報登録装置4との間で通信を行ったりするものである。この通信部11の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、公知の通信回路等を備えて構成することができる(後述の通信部61も同様とする)。
操作部12は、ユーザからの各種操作入力が入力される操作手段である。この操作部12の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、キーボード又はマウス等の公知の入力装置を用いることができる。
表示部13は、情報を表示する表示手段である。この表示部13の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、透明又は半透明状に形成されたディスプレイであり、一例としては、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイ等を用いることができる。
記録部14は、癌化学療法支援装置1の動作に必要なプログラム(医療支援プログラム)及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、公知の記録装置を用いて構成される。この公知の記録装置としては、例えば、外部記録装置としてのハードディスク、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、DVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体、又はFlash、ROM、USBメモリ、又は、SDカードの如き電気的記録媒体、あるいは、その他の任意の記録媒体を用いることができる。この記録部14は、癌化学療法支援データベース(以下、「データベース」を「DB」と称する)15を備える。
癌化学療法支援DB15は、医療情報を格納する格納手段であり、例えば、記録部14と同様にして構成されるものである。図2は、癌化学療法支援DBを示すブロック図である。この図2に示す癌化学療法支援DB15は、例えば、病院施設情報管理DB511、患者情報管理DB512、癌情報管理DB513、治療内容情報管理DB514、副作用情報管理DB515、治療効果情報管理DB516、検査情報管理DB517、問診情報管理DB518、癌分類マスタ521、癌マスタ522、癌組織マスタ523、癌側性マスタ524、癌分化度マスタ525、レジメンマスタ526、薬剤マスタ527、用法マスタ528、副作用マスタ529、及び治療効果マスタ530を備える。
図2の病院施設情報管理DB511は、病院施設情報を格納する病院施設情報管理手段である。「病院施設情報」とは、病気関連情報であり、例えば、病院施設を特定する情報である。図3は、病院施設情報を例示した図である。この図3に示すように、病院施設情報は、例えば、項目「病院施設ID」、及び項目「病院施設名情報」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。
図2の患者情報管理DB512は、患者情報を格納する患者情報管理手段である。「患者情報」とは、病気関連情報であり、例えば、患者を特定する情報である。図4は、患者情報を例示した図である。この図4に示すように、患者情報は、例えば、項目「患者ID」、項目「氏名情報」、項目「性別情報」、項目「生年月日情報」、項目「血液型情報」、項目「死亡日情報」、及び項目「住所情報」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。
図2の癌情報管理DB513は、癌状態情報及び癌治療情報を格納する癌情報管理手段である。
「癌状態情報」とは、病気関連情報であり、例えば、癌を特定する情報である。図5は、癌状態情報を例示した図である。この図5に示すように、癌状態情報は、例えば、項目「エピソードID」、項目「患者ID」、項目「癌分類情報」、項目「癌部位情報」、項目「癌組織情報」、項目「癌側性情報」、項目「癌分化度情報」、項目「TNM分類情報」、及び項目「ステージ情報」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。なお、項目「患者ID」に対応する情報は、図4の同一名称の項目の情報と共通である。
「癌治療情報」とは、薬剤関連情報であり、例えば、癌の治療内容の全般を特定する情報であり、投与した薬剤に関連する情報を特定する情報である。図6は、癌治療情報を例示した図である。この図6に示すように、癌治療情報は、例えば、項目「治療内容ID」、項目「エピソードID」、項目「開始日情報」、項目「終了日情報」、項目「治療法情報」、項目「治療目的情報」、及び項目「レジメン情報」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。なお、項目「エピソードID」に対応する情報は、図5の同一名称の項目の情報と共通である。
図2の治療内容情報管理DB514は、治療内容情報を格納する治療内容情報管理手段である。「治療内容情報」とは、薬剤関連情報であり、例えば、癌の治療のために投与した内服用の薬剤を特定する治療内容情報であり、経口にて投与した薬剤に関連する情報を特定する治療内容情報である。図7は、治療内容情報を例示した図である。この図7に示すように、治療内容情報は、例えば、項目「処方歴ID」、項目「患者ID」、項目「処方日情報」、項目「薬剤名情報」、項目「単位量情報」、項目「処方量情報」、及び項目「用法情報」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。なお、項目「患者ID」に対応する情報は、図4の同一名称の項目の情報と共通である。
図2の副作用情報管理DB515は、副作用情報を格納する副作用情報管理手段である。「副作用情報」とは、病気関連情報であり、例えば、患者に対して薬剤を投与したことによる副作用を特定する副作用情報である。図8は、副作用情報を例示した図である。この図8に示すように、副作用情報は、例えば、項目「副作用ID」、項目「エピソードID」、項目「副作用内容情報」、項目「グレード情報」、項目「発現日情報」、項目「ピーク日情報」、及び項目「収束日情報」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。なお、項目「エピソードID」に対応する情報は、図5の同一名称の項目の情報と共通である。
図2の治療効果情報管理DB516は、治療効果情報を格納する治療効果情報管理手段である。「治療効果情報」とは、病気関連情報であり、例えば、患者に対して行った治療の効果を特定する治療効果情報である。図9は、治療効果情報を例示した図である。この図9に示すように、治療効果情報は、例えば、項目「治療効果ID」、項目「エピソードID」、項目「効果判定情報」、項目「増悪再発部位情報」、及び項目「判定日情報」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。なお、項目「エピソードID」に対応する情報は、図5の同一名称の項目の情報と共通である。
図2の検査情報管理DB517は、血液検査情報、バイタル検査情報、病理検査情報、及び画像検査情報を格納する検査情報管理手段である。
「血液検査情報」とは、病気関連情報であって検査情報であり、例えば、患者に対して行った血液検査に関する情報を特定する情報である。ここで、「血液検査」とは、患者の血液を用いて行う検査であって、公知の項目を含む任意の項目についての検査である。図10は、血液検査情報を例示した図である。この図10に示すように、血液検査情報は、例えば、項目「血液検査ID」、項目「患者ID」、項目「検査日情報」、及び項目「血液検査情報」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。なお、項目「患者ID」に対応する情報は、図4の同一名称の項目の情報と共通である。
「バイタル検査情報」とは、病気関連情報であって検査情報であり、例えば、患者に対して行ったバイタル検査に関する情報を特定する情報である。ここで、「バイタル検査」とは、患者のバイタルサインを測定する検査であって、公知の項目を含む任意の項目についての検査である。図11は、バイタル検査情報を例示した図である。この図11に示すように、バイタル検査情報は、例えば、項目「バイタル検査ID」、項目「患者ID」、項目「検査日情報」、及び項目「バイタル検査情報」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。なお、項目「患者ID」に対応する情報は、図4の同一名称の項目の情報と共通であり、項目「検査日情報」に対応する情報は、図10の同一名称の項目の情報と共通である。
「病理検査情報」とは、病気関連情報であって検査情報であり、例えば、患者に対して行った病理検査に関する情報を特定する情報である。ここで、「病理検査」とは、患者の組織又は細胞を採取して採取した組織又は細胞を用いて癌であるか否かを判定する検査である。図12は、病理検査情報を例示した図である。この図12に示すように、病理検査情報は、例えば、項目「病理検査ID」、項目「患者ID」、項目「検査日情報」、及び項目「病理検査情報」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。なお、項目「患者ID」に対応する情報は、図4の同一名称の項目の情報と共通であり、項目「検査日情報」に対応する情報は、図10の同一名称の項目の情報と共通である。
「画像検査情報」とは、病気関連情報であって検査情報であり、例えば、患者に対して行った画像検査に関する情報を特定する情報である。ここで、「画像検査」とは、撮像のための装置であるレントゲン装置、CT装置、又はMRI装置等を用いて患者の患部を撮像する検査である。図13は、画像検査情報を例示した図である。この図13に示すように、画像検査情報は、例えば、項目「画像検査ID」、項目「患者ID」、項目「検査日情報」、及び項目「画像検査情報」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。なお、項目「患者ID」に対応する情報は、図4の同一名称の項目の情報と共通であり、項目「検査日情報」に対応する情報は、図10の同一名称の項目の情報と共通である。
図2の問診情報管理DB518は、問診情報を格納する問診情報管理手段である。「問診情報」とは、病気関連情報であり、例えば、患者に対して行った問診を特定する問診情報である。図14は、問診情報を例示した図である。この図14に示すように、問診情報は、例えば、項目「患者ID」、項目「患者病歴情報」、項目「家族病歴情報」、及び項目「生活習慣情報」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。なお、項目「患者ID」に対応する情報は、図4の同一名称の項目の情報と共通である。
図2の癌分類マスタ521とは、前述の支援手段であり、具体的には、図5の癌分類情報の入力を支援するものである。この癌分類マスタ521の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、図5の癌分類情報に入力するべき情報を格納しており、当該格納している情報を入力する情報の候補をユーザに提示し、ユーザが図1の操作部12を介してこの提示された情報を選択した場合に、選択された情報をユーザが入力した癌分類情報として癌化学療法支援装置1に入力するように構成されていることとして、以下説明する(なお、本実施の形態における癌分類マスタ521以外の各マスタについても同様とする)。そして、この癌分類マスタ521は、任意の情報をユーザに提示し得るが、ここでは、例えば、国際疾病分類腫瘍学第3版の局在コード(ICD−O−3−T)で特定する臓器・組織の情報を基本とし、小児癌、及び黒色腫等を付加した情報、あるいは、医療に関する任意の基準に則した情報を格納しており当該格納されている情報を入力する情報の候補としてユーザに提示し得ることとする。具体的には、胃における癌である「胃癌」、及び肺における癌である「肺癌」等を提示し得ることとする。
図2の癌マスタ522とは、前述の支援手段であり、具体的には、図5の癌部位情報の入力を支援するものである。そして、この癌マスタ522は、任意の情報をユーザに提示し得るが、ここでは、例えば、国際疾病分類腫瘍学第3版の局在コード(ICD−O−3−T)で特定する臓器・組織の情報、及び(任意で)詳細部位の情報、あるいは、医療に関する任意の基準に則した情報を格納しており当該格納されている情報を入力する情報の候補としてユーザに提示することとする。具体的には、胃の噴門である「胃・噴門」、胃の胃底部である「胃・胃底部」、肺の上葉である「肺・上葉」、及び肺の中葉である「肺・中葉」等を提示し得ることとする。
図2の癌組織マスタ523とは、前述の支援手段であり、具体的には、図5の癌組織情報の入力を支援するものである。そして、この癌組織マスタ523は、任意の情報をユーザに提示し得るが、ここでは、例えば、国際疾病分類腫瘍学第3版の形態コード(ICD−O−3−M)で特定する組織型の情報、及び(任意で)性状の情報、あるいは、医療に関する任意の基準に則した情報を格納しており当該格納されている情報を入力する情報の候補としてユーザに提示することとする。具体的には、「管状腺癌」、「扁平上皮癌」、及び「扁平上皮癌・微小浸潤性」等を提示し得ることとする。
図2の癌側性マスタ524とは、前述の支援手段であり、具体的には、図5の癌側性情報の入力を支援するものである。そして、この癌側性マスタ524は、任意の情報をユーザに提示し得るが、ここでは、例えば、がん登録等の推進に関する法律の如き病院内での癌情報の登録に関する法律又は規則に対応する情報、あるいは、医療に関する任意の基準に則した情報を格納しており当該格納されている情報を入力する情報の候補としてユーザに提示することとする。具体的には、側性のある臓器において癌が右側に原発した場合の「右側」、側性のある臓器において癌が左側に原発した場合の「左側」、及び側性のない臓器において癌が原発した場合の「無し」等を提示し得ることとする。
図2の癌分化度マスタ525とは、前述の支援手段であり、具体的には、図5の癌分化度情報の入力を支援するものである。そして、この癌分化度マスタ525は、任意の情報をユーザに提示し得るが、ここでは、例えば、国際疾病分類腫瘍学第3版の形態コード(ICD−O−3−M)で特定する分化度の情報、あるいは、医療に関する任意の基準に則した情報を格納しており当該格納されている情報を入力する情報の候補としてユーザに提示することとする。具体的には、分化度が高い方から低い方向に向かって、「高分化型」、「中分化型」、「低分化型」、及び「未分化型」等を提示し得ることとする。
図2のレジメンマスタ526とは、前述の支援手段であり、具体的には、図6のレジメン情報の入力を支援するものである。そして、このレジメンマスタ526は、任意の情報をユーザに提示し得るが、ここでは、例えば、病院施設ごとに定められている任意の情報
、あるいは、医療に関する任意の基準に則した情報を格納しており当該格納されている情報を入力する情報の候補としてユーザに提示することとする。具体的には、前述の「S−1+CDDP」、「CDDP」と「ペメトレキセド」の薬剤名の略称である「PEM」との組み合わせである「CDDP+PEM」、及び「CDDP」と「ビノレルビン」の薬剤名の略称である「VNR」との組み合わせである「CDDP+VNR」等を提示し得る。
図2の薬剤マスタ527とは、前述の支援手段であり、具体的には、図7の薬剤名情報の入力を支援するものである。そして、この薬剤マスタ527は、任意の情報をユーザに提示し得るが、ここでは、例えば、医療情報システム開発センター(MEDIS−DC)が定める標準医薬品情報、あるいは、医療に関する任意の基準に則した情報を格納しており当該格納されている情報を入力する情報の候補としてユーザに提示することとする。具体的には、前述の「S−1」等を提示し得る。
図2の用法マスタ528とは、前述の支援手段であり、具体的には、図7の用法情報の入力を支援するものである。そして、この用法マスタ528は、任意の情報をユーザに提示し得るが、ここでは、例えば、日本病院薬剤師会が定める標準用法用語集で特定する情報、あるいは、医療に関する任意の基準に則した情報をユーザに格納しており当該格納されている情報を入力する情報の候補として提示することとする。具体的には、前述の「1日2回朝夕食直後」等を提示し得る。
図2の副作用マスタ529とは、前述の支援手段であり、具体的には、図8の副作用内容情報及びグレード情報の入力を支援するものである。そして、この副作用マスタ529は、任意の情報をユーザに提示し得るが、ここでは、例えば、有害事象共通用語規準v4.0日本語訳JCOG版(CTCAEv4.0−JCOG)で特定する情報、あるいは、医療に関する任意の基準に則した情報を格納しており当該格納されている情報を入力する情報の候補としてユーザに提示することとする。具体的には、前述の「嘔吐」及び「グレード2」等を提示し得る。
図2の治療効果マスタ530とは、前述の支援手段であり、具体的には、図9の効果判定情報の入力を支援するものである。そして、この治療効果マスタ530は、任意の情報をユーザに提示し得るが、ここでは、例えば、固形がんの治療効果判定のための新ガイドライン(RECISTガイドライン)で特定する情報、あるいは、医療に関する任意の基準に則した情報を格納しており当該格納されている情報を入力する情報の候補としてユーザに提示することとする。ここでは、例えば、前述の「完全奏功」、「部分奏功」、及び「進行」等を提示し得る。
図1の制御部16は、癌化学療法支援装置1を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。特に、実施の形態に係る制御プログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介して癌化学療法支援装置1にインストールされることで、制御部16の各部を実質的に構成する。
図1の電子カルテ装置2は、医療情報を管理する管理手段である。この電子カルテ装置2の具体的な種類や構成は任意であり、特記する事項以外については公知の装置の構成を用いるものとし、特に、癌化学療法支援装置1と通信可能に接続されており、例えば、ユーザ側からの医療情報の入力を公知の手法(例えば、キーボード等の入力装置を介して、あるいは、メモリカード等の情報記録媒体を介して)受け付けて自己の不図示の記録部に格納し、必要に応じて、当該記録部に格納されている医療情報を癌化学療法支援装置1に送信するように構成されていることとする(院内癌登録装置3及び問診情報登録装置4も同様とする)。この電子カルテ装置2で取り扱われる医療情報については任意であるが、例えば、医療情報の一部の情報のみ(例えば、病院施設情報の各情報、患者情報の各情報、癌状態情報のステージ情報のみ、癌治療情報の治療法情報のみ、治療内容情報の薬剤名情報のみ、副作用情報の副作用内容情報のみ、治療効果情報の効果判定情報のみ、各検査情報)が取り扱われるように構成されていることとする。
図1の院内癌登録装置3は、医療情報を管理する管理手段である。この院内癌登録装置3で取り扱われる医療情報については任意であるが、例えば、医療情報の一部の情報のみ(例えば、癌状態情報の癌分類情報のみ、及び癌治療情報の治療法情報のみが取り扱われるように構成されていることとする。
図1の問診情報登録装置4は、医療情報を管理する管理手段である。この問診情報登録装置4で取り扱われる医療情報については任意であるが、例えば、医療情報の一部の情報のみ(例えば、問診情報の患者病歴情報のみ)が取り扱われるように構成されていることとする。
図1のサーバ装置601は、医療に関する支援を行う装置であり、具体的には、医療機関システム101等からの医療情報を受信して管理する管理手段であり、例えば、通信部61、癌化学療法情報格納部62、情報分析部63、及び分析結果表示部64を備える。
通信部61は、サーバ装置601に接続されている複数の医療機関システムの各癌化学療法支援装置(以下、単に「各癌化学療法支援装置」とも称する)との間で通信を行う通信手段である。
癌化学療法情報格納部62は、各癌化学療法支援装置に格納されている医療情報と同様な医療情報を格納する格納手段である。この癌化学療法情報格納部62の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、癌化学療法支援装置1の記録部14と同様にして構成することもできる。そして、この癌化学療法情報格納部62の医療情報については、例えば、各癌化学療法支援装置が、自己が格納している各医療情報を定期的(例えば、10時間〜15時間毎等)にサーバ装置601に送信するように構成されていることとし、この定期的に送信された医療情報を、通信部61を介して受信することにより格納されることとする。
情報分析部63は、医療情報の入力を通信部61を介して受け付ける受付手段であり、また、癌化学療法情報格納部62に格納されている医療情報の分析を行う分析手段である。この情報分析部63の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、癌化学療法支援装置1の制御部16と同様にして構成することもできる(後述の分析結果表示部64も同様とする)。そして、この情報分析部63は、例えば、公知の統計分析を含む任意の分析を行うように構成されていることとする。
分析結果表示部64は、癌化学療法情報格納部62が格納している医療情報を出力する出力手段であり、特に、情報分析部63の分析結果を出力して表示する分析結果表示手段である。そして、この分析結果表示部64は、例えば、情報分析部63の分析結果を、通信部61を介して各癌化学療法支援装置の表示部(つまり、癌化学療法支援装置1の表示部13等)を含む任意の表示部に表示出力するように構成されていることとする。
次に、このように構成される癌化学療法支援システム100によって実行される情報格納処理、情報送信処理、及び情報分析処理について説明する。
図15は、情報格納処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。「情報格納処理」とは、医療情報を格納する処理であり、具体的には、癌化学療法支援装置1によって行われる処理である。この情報格納処理を実行するタイミングは任意であるが、例えば、図3〜図14に示す情報毎に、画面上のタブの選択操作にて切り替えられる入力画面各々が図1の表示部13に表示されるように構成されていることとして、この表示された入力画面を介して行うユーザによる操作部12の所定操作によって任意のステップが任意の順序で実行されることとする。特に、ここでは、例えば、病院施設情報が既に格納済である状態において、新たに患者情報を格納した上で、この患者情報に対応する問診情報、癌状態情報、癌治療情報、治療内容情報、検査情報、副作用情報、及び治療効果情報を格納する場合について説明する。また、ここでは、例えば、説明の便宜上、ユーザが操作部12を介して直接入力して格納する場合について説明する。
図16は、情報送信処理のフローチャートである。「情報送信処理」とは、医療情報を送信する処理であり、具体的には、癌化学療法支援装置1からサーバ装置601に医療情報を送信する処理であって、癌化学療法支援装置1によって行われる処理である。この情報送信処理を実行するタイミングは任意であるが、例えば、癌化学療法支援装置1の電源をオンした後に所定時間(例えば、10時間〜15時間等)毎に繰り返し起動されて実行されるものとして、情報送信処理が起動されたところから説明する。
図17は、情報分析処理のフローチャートである。「情報分析処理」とは、医療情報を分析する処理であり、例えば、癌化学療法支援装置1側からの要求に応じて、サーバ装置601側にて各病院施設からの医療情報を分析する処理である。この情報分析処理を実行するタイミングは任意であるが、例えば、ユーザによる癌化学療法支援装置1の操作部12へ分析要求操作が行われた場合に起動されて実行されるものとして、情報分析処理が起動されたところから説明する。ここで、「分析要求操作」とは、ユーザによって行われる操作であり、具体的には、医療情報について任意の分析を行うことを要求するための操作であるが、ここでは、例えば、「分析要求操作」が、図5の癌状態情報を基準に医療情報の各情報をクロス集計して、公知の統計処理を含む任意の統計処理を行い、当該統計処理の結果を要求する操作である場合について説明する。
このように本実施の形態によれば、病気関連情報と薬剤関連情報とを少なくとも含む医療情報を出力することにより、例えば、医療従事者が、病気に関する情報と病気の治療のために用いられた薬剤に関する情報とを対応付けて把握することができるので、病気の治療のために適切な薬剤を、医療従事者各々の属人的な経験によらず一律に把握することができ、治療の質を医療分野全体において向上させることが可能となる。特に、病気の治療の推移に沿った情報として医療情報を受け付けることにより、例えば、医療従事者は、病気の治療の推移の各段階において適切な薬剤を、医療従事者各々の属人的な経験によらず一律に把握することができるので、治療の質を医療分野全体において一層向上させることが可能となる。
また、従来の一般的な電子カルテシステムについては、診療の記録としての処方歴や治療経過が、全て散文的なテキスト情報として(つまり、本願の癌化学療法支援DB15での情報格納の手法とは全く異なる手法にて)格納されていたので、病気の状態と処方された薬剤や当該薬剤によって出現した副作用等の時間的な変化(つまり、病気の治療の推移に沿った変化)を定量的に分析することが困難であった。また、従来の一般的な電子カルテシステムについては、診療の記録の記述形式や情報の粒度が統一されておらず、情報記録者に依存していたために、様々な記述形式や粒度の情報が混在しており、情報の分析には不向きとなっていた。これに対して、本願の医療支援システムについては、少なくとも癌化学療法支援DB15を備えているので、病気の状態と処方された薬剤や当該薬剤によって出現した副作用等の時間的な変化を、定量的に容易に分析することできる。
また、一般的に、患者の属性、癌の種類、癌の状態、薬剤又はレジメンの種類、及び薬剤の用法又は容量等の組合せは、数億通りを超える可能性があるために、これらの組み合わせ全てを患者の治療のために1つずつ検討して、患者に最適な薬剤の候補を提示することは実質的には困難であったが、本願の医療支援システムを用いて、癌化学療法支援DB15等の情報を考慮して、前述の情報分析処理を行うことにより、患者に最適な薬剤の候補を容易に提示することができる。また、治療効果と副作用とは、トレードオフになることが一般的であり、患者の治療のために薬剤の投与に関する限界(例えば、限界の投与量等)を定量的に提示するためには、大量の治療効果のデータと副作用のデータとに基づいて統計解析を行うことが不可欠であるが、本願の医療支援システムを用いて、癌化学療法支援DB15等の情報を考慮して、前述の情報分析処理を行うことにより、患者の治療のために薬剤の投与に関する限界を定量的に提示することができ、治療時に出現する副作用の予測とその対応方法の準備を行うことができる。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の詳細に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
また、上述した構成は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。本出願における「システム」とは、複数の装置によって構成されたものに限定されず、単一の装置によって構成されたものを含む。また、本出願における「装置」とは、単一の装置によって構成されたものに限定されず、複数の装置によって構成されたものを含む。具体的には、図1の医療機関システム101の各装置の1つ以上の装置の機能を、相互に通信できるように病院施設内外に配置された1つのみの装置に実装して実現してもよく、あるいは、分散配置された複数のクラウドコンピュータに実装して実現してもよい。
また、上記実施の形態の電子カルテ装置2、院内癌登録装置3、又は問診情報登録装置4に、各マスタにて提示される情報が格納されるように、これらの各装置に対して各マスタを設けて、当該設けた各マスタを用いて各装置に情報を格納するように構成してもよい。また、上記実施の形態の電子カルテ装置2、院内癌登録装置3、又は問診情報登録装置4について、実施の形態で示した一部の医療情報に加えて、あるいは、当該当該情報に代えて、他の医療情報を取り扱うように構成してもよい。また、電子カルテ装置2、院内癌登録装置3、又は問診情報登録装置4にて取り扱われている各情報が、図1の癌化学療法支援装置1に格納されている医療情報と同様な情報であるが表現にばらつきがある場合には、癌化学療法支援DB15の各マスタ(癌分類マスタ521等)を用いて各マスタにて提示される情報に変換し、変換した情報を格納するように構成してもよい。
また、上記実施の形態においては、図17の情報格納処理において、サーバ装置601側にて医療情報を分析する場合について説明したが、分析結果表示部162が、癌化学療法支援装置1に格納されている医療情報を分析して、分析結果を表示部13に表示するように構成してもよい。また、分析結果表示部162が、ユーザからの要求に応じて、分析を行わずに、癌化学療法支援装置1に格納されている医療情報を、単に表示して出力したり、ソートしたに表示して出力したりしてもよい。
また、上記実施の形態の医療情報(図3〜図14)について、実施の形態で説明した各DBとは異なる各DBに格納するように構成してもよい。例えば、図6の癌治療情報を図2の治療内容情報管理DB514に格納したり、あるいは、図2の患者情報管理DB512と問診情報管理DB518とを統合して1つのDBとした上で、図4の患者情報及び図14の問診情報を当該1つのDBに格納したりしてもよい。
また、上記実施の形態の図5の癌状態情報におけるTNM分類情報及びステージ情報について、手術前のTNM分類情報及びステージ情報と、手術後のTNM分類情報及びステージ情報に分けて格納してもよい。
また、上記実施の形態では、癌化学療法支援装置1を「医療支援システム」と解釈する場合について説明したが、これに限らない。例えば、癌化学療法支援システム100、医療機関システム101、又は、サーバ装置601を「医療支援システム」と解釈してもよい。
(特徴について)
また、上記実施の形態の特徴及び変形例の特徴を任意に組合わせてもよい。
付記1の医療支援システムは、病気に関する情報である病気関連情報と前記病気の治療のために用いられた薬剤に関する情報である薬剤関連情報とを少なくとも含む医療情報の入力を受け付ける受付手段と、前記受付手段が受け付けた前記医療情報を格納する格納手段と、前記格納手段が格納した前記医療情報を出力する出力手段と、を備え、前記受付手段は、前記病気の治療の推移に沿った情報として前記医療情報を受け付ける。
付記1に記載の医療支援システムによれば、病気関連情報と薬剤関連情報とを少なくとも含む医療情報を出力することにより、例えば、医療従事者が、病気に関する情報と病気の治療のために用いられた薬剤に関する情報とを対応付けて把握することができるので、病気の治療のために適切な薬剤を、医療従事者各々の属人的な経験によらず一律に把握することができ、治療の質を医療分野全体において向上させることが可能となる。特に、病気の治療の推移に沿った情報として医療情報を受け付けることにより、例えば、医療従事者は、病気の治療の推移の各段階において適切な薬剤を、医療従事者各々の属人的な経験によらず一律に把握することができるので、治療の質を医療分野全体において一層向上させることが可能となる。
2 電子カルテ装置
3 院内癌登録装置
4 問診情報登録装置
11 通信部
12 操作部
13 表示部
14 記録部
15 癌化学療法支援DB
16 制御部
61 通信部
62 癌化学療法情報格納部
63 情報分析部
64 分析結果表示部
100 癌化学療法支援システム
101 医療機関システム
161 癌化学療法管理部
162 分析結果表示部
163 匿名化部
511 病院施設情報管理DB
512 患者情報管理DB
513 癌情報管理DB
514 治療内容情報管理DB
515 副作用情報管理DB
516 治療効果情報管理DB
517 検査情報管理DB
518 問診情報管理DB
521 癌分類マスタ
522 癌マスタ
523 癌組織マスタ
524 癌側性マスタ
525 癌分化度マスタ
526 レジメンマスタ
527 薬剤マスタ
528 用法マスタ
529 副作用マスタ
530 治療効果マスタ
601 サーバ装置
Claims (4)
- 医療支援システムであって、
患者を一意に識別するための患者識別情報と、少なくとも患者の氏名を特定する氏名情報とが相互に関連付けられている患者情報を格納している患者情報格納手段と、
少なくとも、前記患者識別情報と、病気の進行の度合いに応じて定まるステージを特定する情報と、治療の推移を一意に識別するためのエピソード識別情報とが相互に関連付けられている病気状態情報を格納している病気状態情報格納手段と、
病気治療情報格納手段と、
表示手段と、
患者を選択させるための選択画面であって、前記患者情報格納手段に格納されている前記患者情報を表示する前記選択画面を前記表示手段に表示し、
病気の治療内容を特定する病気治療情報と、前記選択画面に表示されている前記患者情報の内のユーザに選択された患者に対応する前記患者情報とが、前記医療支援システムに入力された場合に、
前記医療支援システムに入力された前記患者情報に基づいて、ユーザに選択された患者を識別する前記患者識別情報を特定し、
前記病気状態情報格納手段に格納されている前記病気状態情報に基づいて、特定された前記患者識別情報に関連付けられている前記エピソード識別情報を特定し、
特定された前記エピソード識別情報と、前記医療支援システムに入力された前記病気治療情報とを相互に関連付けて前記病気治療情報格納手段に格納する管理手段と、
を備える医療支援システム。 - 前記医療支援システムは、
副作用情報格納手段、を更に備え、
前記管理手段は、
薬剤を投与したことによる副作用を特定する副作用情報と、前記選択画面に表示されている前記患者情報の内のユーザに選択された患者に対応する前記患者情報とが、前記医療支援システムに入力された場合に、
前記医療支援システムに入力された前記患者情報に基づいて、ユーザに選択された患者を識別する前記患者識別情報を特定し、
前記病気状態情報格納手段に格納されている前記病気状態情報に基づいて、特定された前記患者識別情報に関連付けられている前記エピソード識別情報を特定し、
特定された前記エピソード識別情報と、前記医療支援システムに入力された前記副作用情報とを相互に関連付けて前記副作用情報格納手段に格納する、
請求項1に記載の医療支援システム。 - 前記医療支援システムは、
少なくとも前記病気治療情報及び前記患者情報を前記医療支援システムに入力するための操作手段、を更に備え、
前記管理手段は、
前記病気治療情報と、前記選択画面に表示されている前記患者情報の内のユーザに選択された患者に対応する前記患者情報とが、ユーザによって前記操作手段を介して前記医療支援システムに入力された場合に、
前記医療支援システムに入力された前記患者情報に基づいて、ユーザに選択された患者を識別する前記患者識別情報を特定し、
前記病気状態情報格納手段に格納されている前記病気状態情報に基づいて、特定された前記患者識別情報に関連付けられている前記エピソード識別情報を特定し、
特定された前記エピソード識別情報と、前記医療支援システムに前記操作手段を介して入力された前記病気治療情報とを相互に関連付けて前記病気治療情報格納手段に格納する、
請求項1又は2に記載の医療支援システム。 - コンピュータを、
患者を一意に識別するための患者識別情報と、少なくとも患者の氏名を特定する氏名情報とが相互に関連付けられている患者情報を格納している患者情報格納手段と、少なくとも、前記患者識別情報と、病気の進行の度合いに応じて定まるステージを特定する情報と、治療の推移を一意に識別するためのエピソード識別情報とが相互に関連付けられている病気状態情報を格納している病気状態情報格納手段と、病気治療情報格納手段と、表示手段と、管理手段とを備える、医療支援システムとして機能させる、
医療支援プログラムであって、
前記管理手段は、
患者を選択させるための選択画面であって、前記患者情報格納手段に格納されている前記患者情報を表示する前記選択画面を前記表示手段に表示し、
病気の治療内容を特定する病気治療情報と、前記選択画面に表示されている前記患者情報の内のユーザに選択された患者に対応する前記患者情報とが、前記医療支援システムに入力された場合に、
前記医療支援システムに入力された前記患者情報に基づいて、ユーザに選択された患者を識別する前記患者識別情報を特定し、
前記病気状態情報格納手段に格納されている前記病気状態情報に基づいて、特定された前記患者識別情報に関連付けられている前記エピソード識別情報を特定し、
特定された前記エピソード識別情報と、前記医療支援システムに入力された前記病気治療情報とを相互に関連付けて前記病気治療情報格納手段に格納する、
医療支援プログラム。
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