以下に添付図面を参照して、本発明に係る飲料供給装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1及び図2は、それぞれ本発明の実施の形態である飲料供給装置を示すものであり、図1は、外観構成を示す斜視図であり、図2は、各構成要素を模式的に示す模式図である。ここで例示する飲料供給装置は、例えばコンビニエンスストア等の店舗に設置されるコーヒーマシンであり、例えばコーヒー豆挽き及びドリッピングの抽出処理を行って、例えばカップ等の容器Cにコーヒー等の飲料を供給するものである。このような飲料供給装置は、装置本体1を備えている。
装置本体1は、本体キャビネット10及び前面扉20を備えて構成されている。本体キャビネット10は、図3に示すように、前面に開口(以下、前面開口ともいう)11を有した略直方体状の形態を成すものである。この本体キャビネット10の内部には、飲料(例えばコーヒー)を生成する飲料生成部30及び制御部(制御手段)60が設けられている。
前面扉20は、本体キャビネット10の前面開口11を閉塞するのに十分な大きさを有する扉体である。この前面扉20は、本体キャビネット10の前方側の左側縁部において、上下方向に沿って延在する図示せぬ軸部の中心軸回りに揺動可能に設けられており、本体キャビネット10の前面開口11を開閉することが可能である。
かかる前面扉20は、前面が接客面を構成するものであり、図4にも示すように、表示部21、飲料供給部22、開閉扉23が設けられている。
表示部21は、例えば液晶タッチパネルにより構成されており、制御部60から与えられる指令に応じて各種情報を表示するとともに、タッチ操作等の入力操作が可能である。かかる表示部21は、タッチ操作等の入力操作が行われた場合、販売信号を制御部60に送出するものである。
飲料供給部22は、表示部21の下方側に設けられており、ステージ22aを有している。ステージ22aは、容器Cを載置させるものであり、円弧状のストッパ22bが設けられている。
開閉扉23は、例えば透明な樹脂等の透光性材料により構成されるものであり、飲料供給部22の入口22cを覆うのに十分な大きさを有している。この開閉扉23は、左側端部が前面扉20に軸支されており、前後方向に沿って揺動可能なものである。つまり、開閉扉23は、飲料供給部22に近接離反する態様で前後方向に沿って揺動可能であり、飲料供給部22に近接する態様で後方に揺動する場合に飲料供給部22の入口22cを閉成させることが可能であり、飲料供給部22から離隔する態様で前方に揺動する場合に飲料供給部22の入口22cを開成させることが可能である。
上記飲料生成部30について説明する。飲料生成部30は、原料箱31、粉砕機33、給湯手段35、抽出機37、収容箱39、加圧空気供給ライン41、排水ライン43及びノズル45を備えて構成されている。
原料箱31は、飲料原料である焙煎されたコーヒー豆を収容するものであり、一部が本体キャビネット10の天板部12から上方に突出する態様で設けられている。この原料箱31は、図5及び図6にも示すように、原料供給駆動部311が設けられている。この原料供給駆動部311は、制御部60から駆動指令が与えられた場合に駆動するものである。かかる原料供給駆動部311は、駆動指令に含まれる所定量のコーヒー豆を払い出すものである。
また原料箱31には、左右両端部に樋(樋部材)312が設けられている。樋312は、その底面が前方に向かうに連れて漸次下方に傾斜している。この樋312は、本体キャビネット10の天板部12の隙間13、すなわち該天板部12より上方に突出する原料箱31の一部と、天板部12の開口縁部12aとの隙間13の下方域に設けられており、該隙間13より進入した液体を受容して飲料生成部30の外部となる領域に案内するものである。かかる樋312には、複数のリブ312aが取り付けられており、強度の向上が図られている。
更に原料箱31には、原料供給駆動部311によるコーヒー豆の払い出しにおいて、コーヒー豆が後方に飛散することを規制する規制板313が取り付けられており、これによりコーヒー豆の払い出しが下方に向けて行われる。
粉砕機33は、いわゆるミルと称されるもので、制御部60から駆動指令が与えられた場合に駆動するものである。この粉砕機33は、原料箱31の下方域に設置されており、該原料箱31に原料シュート32を介して連結されている。
原料シュート32は、図7及び図8に示すように、上方部分に原料箱31から払い出されたコーヒー豆を導入する導入口321が形成されており、下方部分に導入したコーヒー豆を投下する投下口322が形成されている。このような原料シュート32は、投下口322が、粉砕機33の入口部分に連通する態様で該粉砕機33に装着されている。また原料シュート32には、下方部分に板バネ323が設けられており、かかる板バネ323が粉砕機33における入口部分の周縁部に当接することで、自身の復元力で原料シュート32を上方に向けて付勢している。すなわち、板バネ323は、原料シュート32と粉砕機33との間に介在し、かつ原料シュート32を該粉砕機33から離隔しつつ原料箱31に近接する態様で付勢する付勢手段である。
上記粉砕機33は、駆動する場合に、原料箱31から払い出されるとともに原料シュート32により案内されたコーヒー豆を粉砕し、粉シュート34を通じて粉砕したコーヒー豆(以下、コーヒー粉砕豆ともいう)を抽出機37に投入するものである。ここで粉シュート34は、樹脂により各構成要素が一体化されて構成されている。
給湯手段35は、抽出機37に湯を供給するためのものであり、湯タンク351、定量ポンプ(第1送出部)352、補助タンク353、給湯ポンプ(第2送出部)354及び逆止弁355が、給湯配管により構成される給湯ライン356に順次接続されて構成されている。
湯タンク351は、図示せぬ水供給手段から供給された水道水等の水をヒータ351aにより加熱して湯として貯留するものである。定量ポンプ352は、制御部60から与えられる指令に応じて駆動するものであり、駆動する場合には、湯タンク351から補助タンク353に定量の湯を送出するものである。補助タンク353は、湯タンク351より容積が小さいものであり、定量ポンプ352により送出された湯を一時的に貯留するものである。給湯ポンプ354は、制御部60から与えられる指令に応じて駆動するものであり、駆動する場合には、補助タンク353の湯を加圧して抽出機37に送出するものである。この給湯ポンプ354は、送出量が定量ポンプ352の送出量よりも大きくなるようにされている。逆止弁355は、給湯ポンプ354から送出された湯が抽出機37に向けて通過することを許容する一方、抽出機37から補助タンク353に向けて湯が通過することを規制する弁体である。この逆止弁355は、図には明示していないが、湯タンク351に熱的に接続された状態で配置されている。
抽出機37は、いわゆるブリュアユニットと称されるものであり、粉砕機33から粉シュート34を介して投入されたコーヒー粉砕豆と、給湯手段35により供給された湯とからコーヒーを抽出するものである。
このような抽出機37には、飲料供給ライン38が接続されている。飲料供給ライン38は、単独の飲料供給配管により、あるいは複数の飲料供給配管を接続して構成されており、抽出機37で抽出されたコーヒーをノズル45まで供給するものである。
この飲料供給ライン38には、その途中に第1ピンチバルブ381が設けられている。この第1ピンチバルブ381は、制御部60から与えられる指令に応じて開閉するものであり、開状態となる場合に、流体の通過を許容する一方、閉状態となる場合に、流体の通過を規制するものである。
かかる抽出機37は、シリンダ371、蓋体372及びフィルタブロック373を備えて構成されている。図9及び図10は、それぞれ抽出機37を構成するシリンダ371を示す斜視図である。これら図9及び図10に示すように、シリンダ371は、略円筒状の形態を成しており、本体キャビネット10(装置本体1)に対して着脱可能に設けられている。このシリンダ371は、図11及び図12に示すように、上面開口371a及び下面開口371bの開口縁部に形成された取付凹部371c,371dに、それぞれパッキン等の円環状のシール材374が装着されることで該開口縁部がシールされている。
そのようなシール材374は、内周面に複数の無端状の突片374aが形成されているとともに、外周面の一部に径方向外部に突出する係止突起374bが形成されている。そして、シール材374は、シリンダ371の上面開口371a及び下面開口371bの開口縁部における取付凹部371c,371dに形成された係止孔371c1,371d1に、係止突起374bが内部から挿入されることで該取付凹部371c,371dに装着されて、開口縁部をシールしている。
蓋体372は、例えばモータ等の駆動機構372aが制御部60から与えられる指令により駆動することにより、シリンダ371の上面開口371aに対して近接離反する態様で移動するもので、シリンダ371の上面開口371aを開閉するものである。この蓋体372には、図に明示しないが、粉シュート34を通じて供給されたコーヒー粉砕豆がシリンダ371に投入されることを許容する孔や、給湯手段35により供給された湯がシリンダ371に投入されることを許容する孔が形成されている。
フィルタブロック373は、シリンダ371の下方域に設けられており、上記飲料供給ライン38に接続されている。このフィルタブロック373は、制御部60から与えられる指令に応じてモータ373aが駆動することにより、シリンダ371に近接離反する態様で上下方向に移動するものである。
このようなフィルタブロック373は、図13及び図14に示すように、本体キャビネット10に取り付けられたフィルタ収納部47に着脱可能に設けられている。すなわち、フィルタブロック373は、装置本体1に着脱可能に設けられている。
ここでフィルタ収納部47は、ペーパーフィルタPFを巻回するフィルタロールFRを回転可能に支持して収納するものである。このフィルタ収納部47には、回転検出部471が設けられている。回転検出部471は、例えばエンコーダ等により構成されるもので、フィルタロールFRの回転を検出する回転検出手段である。この回転検出部471は、フィルタロールFRの回転を検出した場合に、制御部60に対して回転信号を送出するものである。
上記フィルタブロック373の後端部には溝部373bが形成されており、フィルタ収納部47に形成された突出部472が溝部373bに挿入されて装置本体1に装着されている。このようなフィルタブロック373には、図15に示すように、ペーパーローラ部375、第1カッター部376及び第2カッター部377が設けられている。
ペーパーローラ部375は、フィルタロールFRから引き出され、ガイドローラGRにより案内されたペーパーフィルタPFを挟持するものである。このペーパーローラ部375は、制御部60から動作指令が与えられた場合に回転するものである。
第1カッター部376は、ペーパーローラ部375の下方側に設けられており、ペーパーフィルタPFを切断するためのものである。この第1カッター部376は、ペーパーフィルタPFを切断するための刃部376aが下端縁部に設けられており、鉛直方向に沿って延在する部分である。
第2カッター部377は、ペーパーローラ部375の後方側に設けられており、ペーパーフィルタPFを切断するためのものである。この第2カッター部377は、ペーパーフィルタPFを切断するための刃部377aが上端縁部に設けられている。
ところで、そのようなフィルタブロック373は、図16に示すように、フィルタロールFRから引き出されたペーパーフィルタPFが、破線(イ)で示すようにシリンダ371とフィルタブロック373との間を通過する態様で所定の経路にセットされた場合には、ペーパーローラ部375の回転によりフィルタロールFRからペーパーフィルタPFを繰り出させるものである。つまり、ペーパーローラ部375がフィルタロールFRからペーパーフィルタPFを繰り出せる繰出動作を許容している。
その一方、フィルタロールFRから引き出されたペーパーフィルタPFが、一点鎖線(ロ)及び二点鎖線(ハ)で示すように所定の経路にセットされていない場合には次のようになる。すなわち、一点鎖線(ロ)に示すようにセットされた場合には、溝部373bに挿入される突出部472によりペーパーフィルタPFの変位を規制する結果、ペーパーローラ部375が回転してもフィルタロールFRからペーパーフィルタPFが繰り出されることが規制される。また二点鎖線(ハ)に示すようにセットされた場合には、ペーパーローラ部375の回転によりペーパーフィルタPFが第2カッター部377に切断され、フィルタロールFRからペーパーフィルタPFが繰り出されることが規制される。
つまり、フィルタブロック373は、装置本体1に着脱可能に設けられ、かつペーパーフィルタPFが所定の経路にセットされていない場合には、ペーパーフィルタPFの繰り出しを規制するものである。
図17は、図2に示した収容箱39を示す平面図である。収容箱39は、抽出機37の下方域に設置されており、抽出機37での飲料の抽出により生じた抽出滓をペーパーフィルタPFとともに収容するものである。この収容箱39は、仕切部材391を備え、かかる仕切部材391により抽出滓を収容する領域39aと、ペーパーフィルタPFを収容する領域39bとに区画して構成されている。
加圧空気供給ライン41は、複数の加圧空気供給配管を接続して構成されており、一端が蓋体372に接続されるとともに、他端が飲料供給ライン38の途中に接続されている。この加圧空気供給ライン41には、エアポンプ411、第2ピンチバルブ412及び第3ピンチバルブ413が設けられている。
エアポンプ411は、制御部60から与えられる指令に応じて駆動するものであり、空気を圧縮して送出するものである。第2ピンチバルブ412は、エアポンプ411よりも一端側(蓋体372側)に設けられている。この第2ピンチバルブ412は、制御部60から与えられる指令に応じて開閉するものであり、開状態となる場合に、流体の通過を許容する一方、閉状態となる場合に、流体の通過を規制するものである。第3ピンチバルブ413は、エアポンプ411よりも他端側(飲料供給ライン38側)に設けられている。この第3ピンチバルブ413は、制御部60から与えられる指令に応じて開閉するものであり、開状態となる場合に、流体の通過を許容する一方、閉状態となる場合に、流体の通過を規制するものである。
排水ライン43は、単数若しくは複数の排水配管を接続して構成されており、飲料供給ライン38の途中から分岐する態様で設けられている。この排水ライン43には、第4ピンチバルブ431が設けられている。この第4ピンチバルブ431は、制御部60から与えられる指令に応じて開閉するものであり、開状態となる場合に、流体の通過を許容する一方、閉状態となる場合に、流体の通過を規制するものである。
ノズル45は、図18に示すように、前面扉20に設けられたノズル装着部24に対して着脱可能なものである。このノズル45は、ノズル装着部24に装着されることで、図19に示すように、飲料供給部22を臨む態様で配設される。つまり、ノズル45は、飲料供給部22を臨む態様で着脱可能に配設される。このようなノズル45は、飲料供給ライン38を通じて供給された飲料を、ステージ22aに載置された容器Cに対して吐出するものである。
かかるノズル45は、図20に示すように、上部に開口451aを有するノズル本体部451に対し、該開口451aが蓋部452により閉塞されて構成されており、かかる蓋部452に形成された貫通孔452aを連通する態様で飲料供給ライン38が接続されている。かかる飲料供給ライン38の端部には、ジョイント部材46が設けられており、このジョイント部材46に遮光部461が形成されている。
ノズル装着部24には、ノズル検出部(検出手段)25が設けられている。ノズル検出部25は、いわゆる光センサ等により構成されている。このノズル検出部25は、ノズル45に接続された飲料供給ライン38のジョイント部材46の遮光部461により図示せぬ発光部から発せられた光が遮られた場合にのみ、オン状態となって、飲料供給ライン38に接続された状態のノズル45が飲料供給部22を臨む態様で装着されたことを検出するものである。かかるノズル検出部25は、検出結果を、信号として制御部60に与えるものである。
上記ノズル本体部451は、図21に示すように、前方部分に飲料を吐出するための吐出口451bを有しており、該吐出口451bから離隔する後方部分に、飲料とともに供給される空気を排出する排出口451cを有している。この排出口451cは、ノズル45が飲料供給部22を臨む態様で装着された場合に、図18及び図19に示したように、飲料供給部22の外部となる前面扉20の裏面に配設された排出路26を臨むものである。この排出路26は、飲料供給部22の下方域に形成された排水トレイ27に連通している。
ところで、図3に示したように、本体キャビネット10には、飲料生成部30の隣接する態様でファンボックス50が設けられている。このファンボックス50は、本体キャビネット10の内部における左側底部に配設された排気ファンFの作用により、飲料生成部30で生じた蒸気を吸引するためのものであり、本体キャビネット10の左側内壁面との間に形成された排気路55の上端部に設置されている。
ファンボックス50は、図22及び図23に示すように箱状の形態を成してその前面にフィルタ開口51が形成されており、該フィルタ開口51を通じてファンフィルタ52が挿脱可能に装着されるものである。
このようなファンボックス50の上部の下面、並びに下部の上面には、図24に示すように、レール部53が形成されている。このレール部53は、一部が湾曲した部位が形成されることで、挿入途中、あるいは離脱途中のファンフィルタ52を左右方向に傾斜した姿勢で案内することができる。
制御部60は、図示せぬ記憶部に記憶されたプログラムやデータにしたがって飲料供給装置の各部の動作を統括的に制御するものである。尚、制御部60は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア及びハードウェアを併用して実現してもよい。
かかる制御部60は、販売制御部61及び設定制御部62を有している。販売制御部61は、飲料生成部30にて飲料の生成及び供給を制御するものである。設定制御部62は、ペーパーフィルタPFのセットが正常であるか否かの判定を行うもので、後述するペーパーフィルタ判定処理を実施するものである。
以上のような構成を有する飲料供給装置では、次のようにして飲料供給部22のステージ22aに載置された容器Cに対して、コーヒー飲料を供給することができる。尚、前提として、湯タンク351では、所定の温度の湯が生成されて貯留されているものとし、第1ピンチバルブ381、第2ピンチバルブ412及び第4ピンチバルブ431が閉状態で、第3ピンチバルブ413が開状態にあるものとする。
利用者により表示部21がタッチ操作されることにより、選択された飲料の販売信号が与えられた制御部60の販売制御部61は、図25に示すように、フィルタブロック373を上方に向けて移動させた後、原料供給駆動部311に駆動指令を与えて該飲料に対応した量のコーヒー豆を粉砕機33に払い出させ、粉砕機33に駆動指令を与えてコーヒー豆を粉砕させて抽出機37に投入させる。その後、原料供給駆動部311の駆動を停止させる。尚、利用者により選択された飲料は、容器Cに対する供給量が抽出機37(シリンダ371)の容積以上のものであるとする。
販売制御部61は、定量ポンプ352を駆動させて湯タンク351から定量の湯を補助タンク353に送出しつつ、給湯ポンプ354を駆動させて補助タンク353の湯を加圧して抽出機37に送出することで、湯を抽出機37に投入させる。その後、定量ポンプ352及び給湯ポンプ354の駆動を停止させる。
そして、販売制御部61は、エアポンプ411を駆動させることにより、図26に示すように、飲料供給ライン38の一部を利用して、シリンダ371に加圧空気(撹拌用の加圧空気)を供給してコーヒー粉砕豆と湯とを撹拌(強制撹拌)させる。その後、エアポンプ411の駆動を停止させる。
そのようにしてコーヒー粉砕豆と湯とを強制撹拌させた販売制御部61は、蓋体372を下方に移動させてシリンダ371の上面開口371aを閉成させ、第3ピンチバルブ413を閉状態にして、第1ピンチバルブ381及び第2ピンチバルブ412を開状態にさせ、エアポンプ411を駆動させる。尚、第4ピンチバルブ431は閉状態に維持させる。
これにより、図27に示すように、シリンダ371に加圧空気(抽出用の加圧空気)を供給することで、コーヒーが抽出され、抽出されたコーヒーが飲料供給ライン38を介してノズル45まで供給され、ノズル45の吐出口451bより容器Cに吐出される。
ここでノズル45には、飲料供給ライン38を通じてコーヒーとともに供給される加圧空気を排出する排出口451cが吐出口451bから離隔し、かつ飲料供給部22の外部に設けられた排出路26を臨む態様で設けられているので、加圧空気を排出路26に排出することができる。
上述したように、利用者により選択された飲料が容器Cに対する供給量が抽出機37(シリンダ371)の容積以上のものであるから、販売制御部61は、図28に示すように、ノズル45から容器Cへコーヒーを吐出中に、定量ポンプ352を駆動させて湯タンク351から定量の湯を補助タンク353に送出しつつ、給湯ポンプ354を駆動させて補助タンク353の湯を加圧して抽出機37に送出する。
補助タンク353に一時的に貯留された湯が抽出機37に加圧された状態で送出され、かかる湯を利用して抽出されたコーヒーがノズル45より容器Cに吐出されることで、所定量のコーヒーが容器Cに供給されると、販売制御部61は、定量ポンプ352、給湯ポンプ354及びエアポンプ411の駆動を停止させる。これにより、利用者は、開閉扉23を開く方向に揺動させて飲料供給部22より容器Cを取り出すことができる。
その後、販売制御部61は、蓋体372を上方に移動させてシリンダ371の上面開口371aを開成させることにより、シリンダ371の内圧を開放させる。そして、販売制御部61は、抽出機37に給湯手段35より湯を供給してシリンダ371の内部を洗浄し、第4ピンチバルブ431を開状態にさせて、図29に示すように排水ライン43を経由して抽出機37に残った水分を排出させる。
そのようにして水分を排出させた販売制御部61は、第4ピンチバルブ431を閉状態にさせ、図30に示すように、フィルタブロック373を下方に移動させる。そして、販売制御部61は、ペーパーローラ部375に動作指令を与えてペーパーフィルタPFを所定量だけ繰出動作させ、コーヒー飲料の抽出により生じた抽出滓をペーパーフィルタPFとともに収容箱39に収容させ、今回のコーヒーの供給を終了する。
このように飲料供給装置の制御部60(販売制御部61)は、容器Cに対するコーヒーの供給量が抽出機37(シリンダ371)の容積以上である場合、コーヒーを抽出中の抽出機37に対して給湯手段35により湯を添加させるようにしている。
ところで、上記飲料供給装置においては、定期的に清掃作業や湯のみを飲料生成部30に流通させるリンス作業が行われている。そして、清掃作業後に販売信号が与えられた場合や、リンス作業が行われる場合に、制御部60の設定制御部62は、上述した飲料の供給やリンス作業の前に、次のようなペーパーフィルタ判定処理を実施する。
図31は、図2に示した設定制御部62が実施するペーパーフィルタ判定処理の処理内容を示すフローチャートである。
このペーパーフィルタ判定処理において設定制御部62は、ペーパーローラ部375に対して動作指令を送出し(ステップS101)、回転検出部471からの回転信号の入力待ちとなる(ステップS102)。
上述したようにフィルタブロック373は、装置本体1に着脱可能に設けられ、かつペーパーフィルタPFが所定の経路にセットされていない場合には、ペーパーフィルタPFの繰り出しを規制するものである。
そこで、回転検出部471からの回転信号を入力した場合(ステップS102:Yes)、設定制御部62は、ペーパーフィルタPFのセットが正常であると判定し(ステップS103)、ペーパーローラ部375に動作停止指令を送出し(ステップS104)、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
その一方、予め決められた時間が経過しても回転検出部471からの回転信号を入力しない場合(ステップS102:No)、設定制御部62は、ペーパーフィルタPFの繰り出しが規制されていることによりフィルタロールFRが回転しないものとして、ペーパーフィルタPFのセットが異常であると判定し(ステップS105)、異常が発生した旨を表示部21に表示させる表示指令を送出する(ステップS106)。そして、設定制御部62は、ペーパーローラ部375に動作停止指令を送出し(ステップS107)、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
以上説明したように、本発明の実施の形態である飲料供給装置によれば、次のような作用効果を奏する。
ノズル検出部25が、飲料供給ライン38に接続された状態のノズル45が飲料供給部22を臨む態様で装着されたことを検出するので、ノズル45が飲料供給ライン38との接続が不十分なまま飲料供給部22を臨む態様で装着されることが回避され、ノズル45と飲料供給ライン38との接続に起因するコーヒー(飲料)の漏れの発生を防止することができる。
しかも、ノズル45の排出口451cが吐出口451bから離隔し、かつ飲料供給部22の外部に設けられた排出路26を臨む態様で設けられているので、コーヒーとともに供給された加圧空気を排出路26に排出することができ、容器Cに吐出することを防止でき、容器Cへの異物混入のリスクを低減させることができる。
ファンボックス50に形成されたレール部53が、挿入途中、あるいは離脱途中のファンフィルタ52を左右方向に傾斜した姿勢で案内するので、ファンボックス50の前方域に設置される機器の存在の有無に関わらず、ファンボックス50に対するファンフィルタ52の挿脱を容易なものとすることができる。
収容箱39が、仕切部材391により抽出滓を収容する領域39aと、ペーパーフィルタPFを収容する領域39bとに区画して構成されているで、抽出滓とペーパーフィルタPFとを容易に分離させることができる。
原料シュート32と粉砕機33との間に介在する板バネ323が、原料シュート32を該粉砕機33から離隔しつつ原料箱31に近接する態様で付勢するので、原料箱31の設置高さと粉砕機33の設置高さとにバラツキが生じても、原料シュート32を原料箱31に押しつけることができ、原料箱31と粉砕機33との連結を良好なものとすることができる。
原料箱31に一体的に設けられた樋312が、本体キャビネット10の天板部12の隙間13より進入した液体を受容して飲料生成部30の外部となる領域に案内するので、該液体が飲料生成部30に滴下してしまうことを防止することができる。
制御部60(販売制御部61)が、容器Cに対するコーヒーの供給量が抽出機37(シリンダ371)の容積以上である場合、コーヒーを抽出中の抽出機37に対して給湯手段35により湯を添加させるので、従来のように湯を再度供給して撹拌するのに対して、コーヒーの供給時間の短縮化を図ることができる。
抽出機37を構成するシリンダ371は、上面開口371a及び下面開口371bの開口縁部がシール材374にシールされて構成されているので、従来のように蓋体からシール材を取り外す必要がなく、抽出機37の清掃作業を簡易なものとすることができる。
給湯手段35において、定量ポンプ352が湯タンク351から定量の湯を補助タンク353に送出し、給湯ポンプ354が補助タンク353の湯を加圧して抽出機37に送出するので、抽出機37に対して湯を加圧した状態でも所定量を良好に供給することができる。
フィルタブロック373は、装置本体1に着脱可能に設けられ、かつペーパーフィルタPFが所定の経路にセットされていない場合には、ペーパーフィルタPFの繰り出しを規制するものであり、制御部60が、所定のタイミングにてペーパーローラ部375によりペーパーフィルタPFを繰り出させ、回転検出部471がフィルタロールFRの回転を検出した場合にはペーパーフィルタPFのセットが正常と判定する一方、回転検出部471がフィルタロールFRの回転を検出しない場合にはペーパーフィルタPFのセットが異常と判定するので、ペーパーフィルタPFのセットを良好に判定することができる。
フィルタブロック373を構成する第1カッター部376が鉛直方向に沿って延在しているので、該第1カッター部376にコーヒー粉砕豆等が堆積することを抑制することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
上述した実施の形態では、ノズル検出部25が、ジョイント部材46の遮光部461により発光部から発せられた光が遮られた場合にのみ、オン状態となって、飲料供給ライン38に接続された状態のノズル45が飲料供給部22を臨む態様で装着されたことを検出するものであったが、本発明においては、遮光部がノズルに設けられていてもよい。この場合、ジョイント部材が設けられた飲料供給ラインの端部がノズル装着部に常時接続されており、ノズルがノズル装着部に取り付けられる際に、ジョイント部材がノズルに係合し、ノズルの遮光部が検出手段の光を遮るようにしてもよい。つまり、本発明においては、検出手段が、飲料供給ラインと接続された状態のノズルが飲料供給部を臨む態様で装着されたことを検出できれば、その形態は特に限定されるものではない。
上述した実施の形態では、収容箱39が、仕切部材391により抽出滓を収容する領域39aと、ペーパーフィルタPFを収容する領域39bとに区画して構成されていたが、本発明においては、区画する形態は特に限定されるものではなく、収容箱の内部にペーパーフィルタを収容するための小型の箱を設置することで、抽出滓を収容する領域と、ペーパーフィルタを収容する領域とに区画して構成されてもよい。
上述した実施の形態では、樋312が原料箱31に一体的に設けられていたが、本発明においては、樋部材の設置個所は特に限定されず、例えば本体キャビネットの天板部に吊り下げられる態様で設けられていてもよい。
上述した実施の形態では、給湯手段35による抽出機37への湯の供給しか述べていないが、本発明では、次のようにすることもできる。すなわち、供給する飲料の種類に応じて、給湯手段による抽出機への湯の供給速度を変化させてもよい。これにより、原料と湯との撹拌の程度を変化させることができ、抽出される飲料の味を調整することができる。また本発明においては、給湯手段は、シリンダの内壁面に当接する態様で、湯を旋回させて供給するようにしてもよい。これにより、湯を抽出機に投入された原料全体と撹拌させることができる。
上述した実施の形態では、抽出機37への加圧空気の供給しか述べていないが、本発明においては、エアポンプによる圧縮力を変化させることで、抽出機に供給される撹拌用の加圧空気の圧力を変化させるようにしてもよい。これにより、原料と湯との撹拌の程度を変化させることができ、抽出される飲料の味を調整することができる。
上述した実施の形態では、定量ポンプ352が湯タンク351から定量の湯を補助タンク353に送出するようにしていたが、本発明においては、定量ポンプに限定されず、弁等により構成されていてもよい。つまり、所定時間継続して弁を開状態にさせるようにして定量の湯を補助タンクに送出するようにしてもよい。
上述した実施の形態では、フィルタブロック373の材料については特に述べていないが、本発明においては、フィルタブロックが、抗菌材料が適宜配合された樹脂材により構成されてもよい。これにより雑菌の繁殖等を抑制することができる。
上述した実施の形態では、ペーパーフィルタ判定処理において、ペーパーフィルタPFのセットが異常であると判定した場合に、表示部21に異常が発生した旨を表示させていたが、本発明においては、ペーパーフィルタのセットが異常であると判定した場合に、報知部にてブザー音等のアラームを出力させて、店舗の従業員等の作業者にペーパーフィルタのセットのやり直しを促すようにしてもよい。
上述した実施の形態では特に言及していないが、本発明においては、フィルタ収納部へのフィルタロールの補充が前方から行えるようにしてもよいし、後方から行えるようにしてもよい。