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JP6702805B2 - ウェビング巻取装置 - Google Patents
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JP6702805B2 - ウェビング巻取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ウェビング巻取装置に関する。
下記特許文献1及び特許文献2には、車両の緊急時にスプールを巻取方向へ回転させることで、ウェビングをスプールに巻取らせるプリテンショナ機構を備えたウェビング巻取装置が開示されている。これらの文献に記載されたプリテンショナ機構では、ガスジェネレータの作動により移動された移動部材が、スプールの回転周方向へ間隔をあけて配置された複数の歯へ係合されることで、ウェビングをスプールに巻取らせることが可能となっている。
ところで、ガスジェネレータの作動により移動された移動部材の運動エネルギをスプールへ効率よく伝達させる等の観点では、移動部材が複数の歯と係合される際に当該移動部材が複数の歯と離間する方向へ移動することを抑制することが肝要である。
特表2002−503168号公報 特表2014−500178号公報
本発明は上記事実を考慮し、移動部材が複数の歯と離間する方向へ移動することを抑制することができるウェビング巻取装置を得ることが目的である。
請求項1記載のウェビング巻取装置は、巻取方向へ回転されることで乗員に装着されるウェビングが巻取られるスプールと、前記スプールと一体回転可能に設けられ、該スプールの回転周方向に沿って間隔をあけて配置された複数の歯を有し、移動部材が移動されて前記複数の歯に係合されることで回転されて前記スプールが巻取方向へ回転される回転体と、前記複数の歯に対して前記スプールの回転軸方向の両側に配置されかつ前記複数の歯と前記スプールの回転軸方向に対向していると共に前記回転体と一体回転可能に設けられ、前記複数の歯に係合された前記移動部材の前記複数の歯と離間する方向への移動を規制する一対の規制部と、を備え、前記一対の規制部は、前記複数の歯における前記スプールの回転径方向外側の端よりも径方向外側に突出しており、前記一対の規制部における前記複数の歯側の面が、前記スプールの回転軸方向に対向して径方向外側に延びており、前記移動部材は、合成樹脂製とされ、変形されながら前記複数の歯に係合され、前記規制部は、前記複数の歯に係合された前記移動部材のスプールの回転軸方向への移動を規制する
請求項2記載のウェビング巻取装置は、巻取方向へ回転されることで乗員に装着されるウェビングが巻取られるスプールと、前記スプールと一体回転可能に設けられ、該スプールの回転周方向に沿って間隔をあけて配置された複数の歯を有し、移動部材が移動されて前記複数の歯に係合されることで回転されて前記スプールが巻取方向へ回転される回転体と、前記複数の歯と前記スプールの回転軸方向に対向していると共に前記回転体と一体回転可能に設けられ、前記複数の歯に係合された前記移動部材の前記複数の歯と離間する方向への移動を規制する規制部と、を備え、前記回転体は、前記複数の歯を有する第1回転体及び第2回転体とされており、前記第1回転体の前記複数の歯の位相と前記第2回転体の前記複数の歯の位相とが、前記スプールの回転周方向にずらして配置されており、前記規制部は、前記第2回転体の前記複数の歯に係合された前記移動部材の前記第1回転体側への移動を規制する第1規制部及び前記第1回転体の前記複数の歯に係合された前記移動部材の前記第2回転体側への移動を規制する第2規制部とされている。
請求項3記載のウェビング巻取装置は、請求項2記載のウェビング巻取装置において、前記第1回転体の前記複数の歯と前記第2回転体の前記複数の歯とは、前記スプールの回転周方向へ交互に配置されており、前記スプールの回転周方向に隣合う前記第1回転体の前記歯と前記第2回転体の前記歯との間隔が等間隔に設定されている。
請求項4記載のウェビング巻取装置は、請求項2又は請求項3記載のウェビング巻取装置において、前記第1回転体の前記複数の歯の形状と前記第2回転体の前記複数の歯の形状とが、前記スプールの回転軸方向と直交する線を挟んで対称に形成されている。
請求項5記載のウェビング巻取装置は、請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載のウェビング巻取装置において、前記第1回転体の前記複数の歯の少なくとも一部と前記第2回転体の前記複数の歯の少なくとも一部とが、前記スプールの回転周方向にオーバーラップして配置されている。
請求項1記載のウェビング巻取装置によれば、移動部材が回転体の複数の歯に係合されることで回転体が回転される。これにより、スプールが巻取方向へ回転されて、ウェビングがスプールに巻取られる。ここで、請求項1記載の発明では、複数の歯とスプールの回転軸方向に対向していると共に回転体と一体回転可能とされた規制部が設けられている。この規制部を有することにより、複数の歯に係合された移動部材が当該複数の歯とスプールの回転軸方向へ離間することを抑制することができる。
請求項2記載のウェビング巻取装置によれば、移動部材が第1回転体の複数の歯及び第2回転体の複数の歯に係合されることで第1回転体及び第2回転体が回転される。これにより、スプールが巻取方向へ回転されて、ウェビングがスプールに巻取られる。ここで、請求項2記載の発明では、第2回転体の複数の歯に係合された移動部材の第1回転体側への移動が第1規制部によって規制されると共に、第1回転体の複数の歯に係合された移動部材の第2回転体側への移動が第2規制部によって規制される。このように、請求項2記載の発明では、移動部材が第1回転体と第2回転体との間において両者の複数の歯と離間する方向へ移動することを抑制することができる。
請求項3記載のウェビング巻取装置によれば、スプールの回転周方向に隣合う第1回転体の歯と第2回転体の歯との間隔が等間隔に設定されている。これにより、移動部材が第1回転体の複数の歯及び第2回転体の複数の歯に係合されることによって第1回転体及び第2回転体に作用されるトルクの変動幅を小さくすることができる。
請求項4記載のウェビング巻取装置によれば、第1回転体の複数の歯の形状と第2回転体の複数の歯の形状とが、スプールの回転軸方向と直交する線を挟んで対称に形成されている。これにより、移動部材が第1回転体の複数の歯及び第2回転体の複数の歯に係合されることによって第1回転体及び第2回転体の各々の歯に作用される応力を均一化させることができる。
請求項5記載のウェビング巻取装置によれば、第1回転体の複数の歯の少なくとも一部と第2回転体の複数の歯の少なくとも一部とが、スプールの回転周方向にオーバーラップして配置されている。これにより、移動部材が係合されることで変形された第1回転体の歯を当該第1回転体の歯とスプールの回転周方向に隣合って配置された第2回転体の歯によって支持させることができると共に、移動部材が係合されることで変形された第2回転体の歯を当該第2回転体の歯とスプールの回転周方向に隣合って配置された第1回転体の歯によって支持させることができる。その結果、請求項5記載の発明では、第1回転体の歯及び第2回転体の歯の厚みを薄く設定することが可能となる。
ウェビング巻取装置を分解して示す分解斜視図である。 一体化されたロックベース及び連結部材を示す斜視図である。 ロックベース及び連結部材を示す分解斜視図である。 ロックベース及び連結部材を図3とは反対側から見た分解斜視図である。 一体化されたロックベース及び連結部材を示す側面図である。
図1〜図5を用いて本発明の実施形態に係るウェビング巻取装置について説明する。なお、図中では、ウェビング巻取装置10におけるスプール14の回転軸方向一方側を矢印Aで示し、スプール14の回転軸方向他方側を矢印Bで示している。また以下、単に軸方向、径方向、周方向を示す場合は、特に断りのない限り、スプール14の回転軸方向、回転径方向、回転周方向を示すものとする。
図1に示されるように、ウェビング巻取装置10は、フレーム12を備えている。フレーム12は、車両の車体骨格を構成するピラーや車両用シートの骨格を構成するシートクッションフレーム等に固定されている。また、フレーム12は、脚板12A、12Bを備えており、脚板12Aと脚板12Bとはスプール14の軸方向に対向されている。
フレーム12には、略円筒状のスプール14が設けられている。スプール14の中心軸線方向は、脚板12Aと脚板12Bとの対向方向に沿っており、スプール14は、その中心軸線周りに回転可能とされている。スプール14には、長尺帯状に形成されたウェビング16の長手方向基端部が係止されており、スプール14が巻取方向(矢印C方向)へ回転されることで、ウェビング16が長手方向基端側からスプール14に巻取られる。また、ウェビング16の長手方向先端側は、スプール14から車両上側へ延びており、ウェビング16の長手方向先端側は、フレーム12の車両上側でスルーアンカ(図示省略)に形成されたスリット孔を通って車両下側へ折返されている。
ウェビング16の長手方向先端部は、アンカプレート(図示省略)に係止されている。アンカプレートは、鋼材等の金属板材によって形成されており、車両の床部(図示省略)又は本ウェビング巻取装置10に対応するシート(図示省略)の骨格部材等に固定されている。
また、本ウェビング巻取装置10が適用された車両用のシートベルト装置は、バックル装置(図示省略)を備えている。バックル装置は、本ウェビング巻取装置10が適用されるシートの車両幅方向内側に設けられている。シートに着座した乗員の身体にウェビング16が掛回された状態で、ウェビング16に設けられたタング(図示省略)がバックル装置に係合されることで、乗員の身体にウェビング16が装着される。
一方、フレーム12の脚板12Aの外面側(フレーム12外側)には、スプリングハウジング22が設けられている。スプリングハウジング22の内側には、ぜんまいばね等のスプール付勢手段(図示省略)が設けられており、スプール14は、スプール付勢手段の付勢力によってウェビング16の巻取方向(矢印C方向)へ付勢されている。
これに対して、フレーム12の脚板12Bの外面側(フレーム12外側)には、ロック機構24が設けられている。ロック機構24は、回転体及び第1回転体としてのロックベース26を備えている。ロックベース26は、スプール14の軸方向一方側(矢印A方向側)に設けられ、スプール14と同軸的でかつ相対回転可能とされると共にスプール14の回転力が伝わることでスプール14の中心軸線周りに回転可能とされている。このロックベース26は、本実施形態ではダイキャスト製とされる。また、ロック機構24は、センサ機構(図示省略)を備えている。センサ機構は、車両衝突時等の車両緊急時に作動される。センサ機構が作動されると、ロックベース26に設けられたロック手段としてのロックパウル28が、ロックベース26の径方向外側へ移動されるようになっている。
また、フレーム12の脚板12Bには、カバープレート30がリベット32によって固定されている。カバープレート30は、フレーム12の側とは反対側に凹むと共に、プレート部30Aを備えている。カバープレート30のプレート部30Aは、フレーム12の脚板12Bの外面側(フレーム12外側)において脚板12Bに対向するように配置されている。
カバープレート30のプレート部30Aには、ロック手段としてのラチェット孔30Bが貫通形成されており、ロック機構24のロックベース26は、カバープレート30のラチェット孔30Bを貫通している。ロック機構24のセンサ機構が作動され、ロックベース26のロックパウル28が、ロックベース26の径方向外側へ移動されると、ロックパウル28が、カバープレート30のラチェット孔30Bのラチェット歯に噛合うようになっている。これによって、ロックベース26は車両緊急時に巻取方向とは反対の引出方向(矢印D方向)への回転が制限される。
また、ウェビング巻取装置10は、フォースリミッタを構成するトーションシャフト18を備えている。トーションシャフト18は、棒状に形成されており、スプール14の軸心部に収容されてスプール14の軸方向に沿って配置されている。トーションシャフト18の軸方向の第一端部18Aは、スプール14の軸方向他端部14Bの側(軸方向一端部14Aよりも他端側)でスプール14に対する相対回転が阻止された状態でスプール14に保持されている。トーションシャフト18の軸方向の第二端部18Bは、下記連結部材34を介してロックベース26に繋がっている。
ロックベース26とトーションシャフト18との間に配置された回転体及び第2回転体としての連結部材34は、ロックベース26に固定されると共にトーションシャフト18に固定されている。これにより、トーションシャフト18のロックベース26に対する相対回転は阻止され、ロックベース26は、連結部材34及びトーションシャフト18によってスプール14に対する相対回転が阻止された状態でスプール14に繋がっている。
ウェビング巻取装置10は、プリテンショナ機構38を備えている。プリテンショナ機構38は、パイプ40(筒状部材)を備えている。パイプ40は、全体的に略円筒形状に形成されると共に、複数の曲部を有している。パイプ40の軸方向基端部は、ガス発生装置取付部としてのマイクロガスジェネレータ取付部40Aとされている。マイクロガスジェネレータ取付部40Aは、フレーム12の脚板12Aの上端側に設けられた支持部12Cに支持されている。マイクロガスジェネレータ取付部40Aには、ガス発生装置としてのマイクロガスジェネレータ42が取付けられる。
マイクロガスジェネレータ42は、ガス発生剤が充填された有底円筒状のガス発生剤収容部42Aと、通電されることで発熱する点火装置を備えていると共に車両側に設けられた配線のコネクタが接続される点火装置収容部42Bと、を備えている。そして、点火装置が発熱することでガス発生剤収容部42A内に充填されたガス発生剤に点火されて、ガス発生剤が燃焼することによって高圧のガスが瞬時に発生するようになっている。また、ガス発生剤収容部42A内で発生したガスの圧力により、ガス発生剤収容部42Aが膨張変形された後に破断して、ガス発生剤収容部42Aから流出した高温高圧のガスがパイプ40内に供給されるようになっている。また、本実施形態では、ガス発生剤収容部42Aの外周面の大部分は略円筒面状に形成されている。また、ガス発生剤収容部42Aの先端部(点火装置収容部42Bとは反対側の部分)には、その一部が変形されることで一対の平面部42Cが形成されている。
パイプ40の軸方向先端部は、開口部が下方側へ向けられたカバープレート取付部40Bとされている。カバープレート取付部40Bは、カバープレート30の上部に設けられたパイプ取付部30Cに取付けられ、スプール14の中心軸線よりも車両幅方向内側(図中手前側)に配置されている。
一方、プリテンショナ機構38は、移動部材としてのラック46を備えている。ラック46は、合成樹脂製とされ、ロックベース26及び連結部材34よりも軟質の材料で棒状に形成されている。そして、このラック46は、パイプ40の内側に配置される。なお、パイプ40の内側において、ラック46とマイクロガスジェネレータ42との間には、シールボール44が配置される。ラック46は、車両緊急時にマイクロガスジェネレータ42から供給されるガスの圧力によりパイプ40の内側及びカバープレート30の内側を(つまりスプール14の軸方向一方側で)移動するようになっている。
また、カバープレート30の上部には、パイプ取付部30Cに対して車両幅方向外側(図中奥側)にストッパ取付部30Dが設けられている。さらに、フレーム12の脚板12Bの上部には、カバープレート30のストッパ取付部30Dの対向部にストッパ取付部12Dが設けられている。カバープレート30のストッパ取付部30Dとフレーム12のストッパ取付部12Dとの間には、ラックストッパ48のフランジ部48Bが配置されており、このフランジ部48Bはリベット32によって共締めされている。ラックストッパ48の本体部48Aは、有底筒状とされてカバープレート30の側に開口部を向けており、カバープレート30の内側を移動したラック46の移動を制限するようになっている。
次に、本実施形態の要部であるロックベース26及び連結部材34の細部の構成について説明する。
図2に示されるように、ロックベース26と連結部材34とは、互いに結合されることにより一体回転可能とされている。
図3に示されるように、ロックベース26は、軸方向を厚み方向とする円板状に形成された規制部及び第1規制部としてのロックベース側フランジ部50を備えている。また、ロックベース26は、ロックベース側フランジ部50から軸方向一方側へ向けて突出すると共に前述のロックパウル28(図1参照)が配置される部分が切欠かれた略円柱状の円柱部52を備えている。この円柱部52の軸心部からは棒状の軸部54が軸方向一方側へ向けて突出している。そして、この軸部54は図示しない支軸部に支持されている。
図4に示されるように、ロックベース26は、ロックベース側フランジ部50から軸方向他方側へ向けて突出すると共に径方向外側の面56Aの外径が軸方向他方側に向かうにつれて小さくなるように形成されたロックベース側筒状部56を備えている。このロックベース側筒状部56の内周部には、スプライン状のロックベース側スプライン58が形成されている。なお、ロックベース側筒状部56の軸心部には、軸部54よりも大径の筒状に形成されたロックベース側芯部60が設けられている。また、ロックベース側筒状部56の外周部には、周方向に所定の間隔をあけて配置された複数の歯としての複数のロックベース側係合歯62が設けられている。このロックベース側係合歯62の高さ(ロックベース側筒状部56の径方向外側の面56Aから径方向外側への高さ)は、軸方向他方側に向かうにつれて高くなっている。また、ロックベース側係合歯62の厚み(周方向への寸法)は、径方向外側に向かうにつれて小さくなるように設定されている。また、ロックベース側係合歯62における軸方向他方側の端部62Aが、ロックベース側筒状部56の軸方向他方側の端面56Bよりも軸方向他方側に配置されるように、ロックベース側係合歯62の幅(軸方向への寸法)が設定されている。
連結部材34は、軸方向を厚み方向とする円板状に形成された規制部及び第2規制部としての連結部材側フランジ64を備えている。また、連結部材34は、連結部材側フランジ64から軸方向他方側へ向けて突出する円筒状に形成されたトーションシャフト係合部66を備えている。このトーションシャフト係合部66の内周部には、トーションシャフト18の第二端部18B(図1参照)が係合されるスプライン状のトーションシャフト係合スプライン68が形成されている。
図3に示されるように、連結部材34は、連結部材側フランジ64から軸方向一方側へ向けて突出すると共に径方向外側の面70Aの外径が軸方向一方側に向かうにつれて小さくなるように形成された連結部材側筒状部70を備えている。この連結部材側筒状部70の内周部には、軸方向一方側へ向けて突出すると共にその外周部にロックベース26のロックベース側スプライン58(図4参照)に係合されるスプライン状の連結部材側スプライン72が形成された連結部材側芯部74が設けられている。なお、連結部材側芯部74の軸心部には、ロックベース26のロックベース側芯部60が挿入される挿入孔76が形成されている。そして、ロックベース26のロックベース側芯部60が連結部材側芯部74の挿入孔76に挿入されると共に、連結部材側スプライン72がロックベース側スプライン58に係合されることで、ロックベース26と連結部材34とが一体回転可能に結合されるようになっている。また、図5に示されるように、連結部材側スプライン72がロックベース側スプライン58に係合された状態では、連結部材34の連結部材側筒状部70の軸方向一方側の端面70B(図3参照)とロックベース26のロックベース側筒状部56の軸方向他方側の端面56B(図4参照)とが当接している。
図3に示されるように、連結部材側筒状部70の外周部には、周方向に所定の間隔をあけて配置された複数の歯としての複数の連結部材側係合歯78が設けられている。この連結部材側係合歯78の高さ(連結部材側筒状部70の径方向外側の面70Aから径方向外側への高さ)は、軸方向他方側に向かうにつれて高くなっている。また、連結部材側係合歯78の厚み(周方向への寸法)は、径方向外側に向かうにつれて小さくなるように設定されている。また、連結部材側係合歯78における軸方向一方側の端部78Aが、連結部材側筒状部70の軸方向一方側の端面70Bよりも軸方向一方側に配置されるように、連結部材側係合歯78の幅(軸方向への寸法)が設定されている。また、本実施形態では、複数の連結部材側係合歯78及び複数のロックベース側係合歯62の歯数、周方向へのピッチ、及びピッチ円直径が同一に設定されている。また、連結部材側係合歯78の高さ、厚み及び幅は、ロックベース側係合歯62の高さ、厚み及び幅と同一に設定されている。さらに、連結部材側係合歯78の形状とロックベース側係合歯62の形状とは、軸方向と直交する線(径方向に延びる線)を挟んで対称に形成されている。詳述すると、図5に示されるように、ロックベース26のロックベース側フランジ部50と連結部材34の連結部材側フランジ64との間を軸方向に二等分する二等分線Lを挟んで連結部材側係合歯78の形状とロックベース側係合歯62の形状とが対称に形成されている。
また、ロックベース26と連結部材34とが結合された状態では、連結部材側係合歯78とロックベース側係合歯62とが周方向に交互に配置されていると共に等間隔に配置されている。また、この状態では、連結部材側係合歯78の軸方向一方側の端部78Aとロックベース側係合歯62の軸方向他方側の端部62Aとが周方向にオーバーラップして互いに近接して配置されている。
(本実施形態実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図1に示されるように、本実施形態のウェビング巻取装置10によれば、車両緊急時の一態様である車両の衝突時に、ロックパウル28がラチェット孔30Bのラチェット歯に噛合うと、ロックベース26は、引出方向(矢印D方向)への回転が制限される。また、車両衝突時にECUによってマイクロガスジェネレータ42が作動されると、当該マイクロガスジェネレータ42が発生した高圧のガスがパイプ40内に瞬時に供給される。このガスの圧力によってパイプ40内のラック46が移動し、パイプ40の軸方向先端側からラック46が排出される。そして、排出されたラック46が、連結部材34の連結部材側係合歯78(図5等参照)及びロックベース26のロックベース側係合歯62(図5等参照)に係合されると共に押圧すると、連結部材34及びロックベース26がスプール14と共に巻取方向(矢印C方向)へ回転される。これにより、ウェビング16がスプール14に巻取られて、ウェビング16による乗員の拘束力が増加される。
ここで、図5に示されるように、本実施形態のウェビング巻取装置10によれば、連結部材34の複数の連結部材側係合歯78に係合されたラック46のロックベース26側への軸方向への移動がロックベース側フランジ部50によって規制されると共に、ロックベース26の複数のロックベース側係合歯62に係合されたラック46の連結部材34側への軸方向への移動が連結部材側フランジ64によって規制される。このように、本実施形態では、ラック46がロックベース26と連結部材34との間において両者の複数の歯(連結部材側係合歯78及びロックベース側係合歯62)と離間する方向へ移動することを抑制することができる。
また、本実施形態では、周方向に隣合うロックベース26のロックベース側係合歯62と連結部材34の連結部材側係合歯78との間隔が等間隔に設定されている。これにより、ラック46がロックベース26の複数のロックベース側係合歯62及び連結部材34の複数の連結部材側係合歯78に係合されることによってロックベース26及び連結部材34に作用されるトルクの変動幅を小さくすることができ、ラック46によるスプール14へのウェビング16の巻取力の変動を抑制することができる。
さらに、本実施形態では、ロックベース26の複数のロックベース側係合歯62の形状と連結部材34の複数の連結部材側係合歯78の形状とが、スプール14の回転軸方向と直交する線を挟んで対称に形成されている。これにより、ラック46がロックベース26の複数のロックベース側係合歯62及び連結部材34の複数の連結部材側係合歯78に係合されることによってロックベース26及び連結部材34の各々の歯に作用される応力を均一化させることができる。また、ロックベース26及び連結部材34の軸方向への変位を抑制することができる。さらに、ロックベース側係合歯62の連結部材34側への延出寸法及び連結部材側係合歯78のラック46側への延出寸法を均一化でき、当該延出寸法の一方が大きくなってロックベース側係合歯62又は連結部材側係合歯78の強度が低下することを抑制することができる。
また、本実施形態では、ロックベース26の複数のロックベース側係合歯62の軸方向他方側の端部62Aと連結部材34の複数の連結部材側係合歯78の軸方向一方側の端部78Aとが、周方向にオーバーラップして配置されている。これにより、ラック46が係合されることで変形されたロックベース26のロックベース側係合歯62を当該ロックベース側係合歯62と周方向に隣合って配置された連結部材34の連結部材側係合歯78によって支持させることができると共に、ラック46が係合されることで変形された連結部材34の連結部材側係合歯78を当該連結部材側係合歯78と周方向に隣合って配置されたロックベース26のロックベース側係合歯62によって支持させることができる。その結果、ロックベース26のロックベース側係合歯62及び連結部材34の連結部材側係合歯78の厚みを薄く設定することが可能となり、ラック46がロックベース26のロックベース側係合歯62及び連結部材34の連結部材側係合歯78に係合されることで変形される変形代(体積)を少なくすることができる。これにより、ラック46の運動エネルギを効率よくロックベース26及び連結部材34に伝達させることができる。
なお、本実施形態では、ラック46が係合される複数の歯(連結部材側係合歯78及びロックベース側係合歯62)をロックベース26及び連結部材34の両方に設けた例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、連結部材34の連結部材側係合歯78を設けない構成としてもよい。この場合、ロックベース26の複数のロックベース側係合歯62に係合されたラック46の連結部材34側への軸方向への移動が連結部材側フランジ64によって規制されることで、ラック46と複数のロックベース側係合歯62との係合状態を保つことができる。また、ロックベース26のロックベース側係合歯62を設けない構成としてもよい。この場合、連結部材34の複数の連結部材側係合歯78に係合されたラック46のロックベース26側への軸方向への移動がロックベース側フランジ部50によって規制されることで、ラック46と複数の連結部材側係合歯78との係合状態を保つことができる。
また、本実施形態では、ロックベース26のロックベース側係合歯62と連結部材34の連結部材側係合歯78とを周方向に交互に配置した例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ロックベース26のロックベース側係合歯62と連結部材34の連結部材側係合歯78とを周方向の同位置に配置してもよい。
さらに、本実施形態では、ロックベース26の複数のロックベース側係合歯62の軸方向他方側の端部62Aと連結部材34の複数の連結部材側係合歯78の軸方向一方側の端部78Aとを周方向にオーバーラップさせた例について説明したが本発明はこれに限定されない。例えば、ロックベース26の複数のロックベース側係合歯62の全体と連結部材34の複数の連結部材側係合歯78の全体とを周方向にオーバーラップさせた構成としてもよい。また、ロックベース26の複数のロックベース側係合歯62と連結部材34の複数の連結部材側係合歯78とを周方向にオーバーラップさせない構成としてもよい。ロックベース26の複数のロックベース側係合歯62と連結部材34の複数の連結部材側係合歯78とを周方向にオーバーラップさせるか否かについては、ロックベース側係合歯62及び連結部材側係合歯78の厚み等を考慮して適宜設定すればよい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 ウェビング巻取装置
14 スプール
16 ウェビング
26 ロックベース(回転体、第1回転体)
34 連結部材(回転体、第2回転体)
46 ラック(移動部材)
50 ロックベース側フランジ部(規制部、第1規制部)
62 ロックベース側係合歯(歯)
64 連結部材側フランジ(規制部、第2規制部)
78 連結部材側係合歯(歯)

Claims (5)

  1. 巻取方向へ回転されることで乗員に装着されるウェビングが巻取られるスプールと、
    前記スプールと一体回転可能に設けられ、該スプールの回転周方向に沿って間隔をあけて配置された複数の歯を有し、移動部材が移動されて前記複数の歯に係合されることで回転されて前記スプールが巻取方向へ回転される回転体と、
    前記複数の歯に対して前記スプールの回転軸方向の両側に配置されかつ前記複数の歯と前記スプールの回転軸方向に対向していると共に前記回転体と一体回転可能に設けられ、前記複数の歯に係合された前記移動部材の前記複数の歯と離間する方向への移動を規制する一対の規制部と、
    を備え
    前記一対の規制部は、前記複数の歯における前記スプールの回転径方向外側の端よりも径方向外側に突出しており、
    前記一対の規制部における前記複数の歯側の面が、前記スプールの回転軸方向に対向して径方向外側に延びており、
    前記移動部材は、合成樹脂製とされ、変形されながら前記複数の歯に係合され、
    前記規制部は、前記複数の歯に係合された前記移動部材のスプールの回転軸方向への移動を規制するウェビング巻取装置。
  2. 巻取方向へ回転されることで乗員に装着されるウェビングが巻取られるスプールと、
    前記スプールと一体回転可能に設けられ、該スプールの回転周方向に沿って間隔をあけて配置された複数の歯を有し、移動部材が移動されて前記複数の歯に係合されることで回転されて前記スプールが巻取方向へ回転される回転体と、
    前記複数の歯と前記スプールの回転軸方向に対向していると共に前記回転体と一体回転可能に設けられ、前記複数の歯に係合された前記移動部材の前記複数の歯と離間する方向への移動を規制する規制部と、
    を備え、
    前記回転体は、前記複数の歯を有する第1回転体及び第2回転体とされており、
    前記第1回転体の前記複数の歯の位相と前記第2回転体の前記複数の歯の位相とが、前記スプールの回転周方向にずらして配置されており、
    前記規制部は、前記第2回転体の前記複数の歯に係合された前記移動部材の前記第1回転体側への移動を規制する第1規制部及び前記第1回転体の前記複数の歯に係合された前記移動部材の前記第2回転体側への移動を規制する第2規制部とされてい記載のウェビング巻取装置。
  3. 前記第1回転体の前記複数の歯と前記第2回転体の前記複数の歯とは、前記スプールの回転周方向へ交互に配置されており、
    前記スプールの回転周方向に隣合う前記第1回転体の前記歯と前記第2回転体の前記歯との間隔が等間隔に設定されている請求項2記載のウェビング巻取装置。
  4. 前記第1回転体の前記複数の歯の形状と前記第2回転体の前記複数の歯の形状とが、前記スプールの回転軸方向と直交する線を挟んで対称に形成されている請求項2又は請求項3記載のウェビング巻取装置。
  5. 前記第1回転体の前記複数の歯の少なくとも一部と前記第2回転体の前記複数の歯の少なくとも一部とが、前記スプールの回転周方向にオーバーラップして配置されている請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載のウェビング巻取装置。
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