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JP6709033B2 - チューブ保持具 - Google Patents
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JP6709033B2 - チューブ保持具 - Google Patents

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Description

本発明は、医療用チューブ等を保持するためのチューブ保持具に関する。
酸素チューブ、経腸栄養用チューブといった医療用のチューブを患者に装着する場合、粘着テープを用いて患者の体表面にチューブを直接的に貼り付け固定することが一般に行われている。患者の体表面に粘着テープ等を用いて固定することが可能なパッドにチューブを着脱するためのクリップを設けた固定具も提案されている(特許文献1参照)。また、ユーザの着衣に名札等の物品を簡単に取り付けるための留め具として、布地を挟むようにして着衣に装着可能な本体と、その本体に回転自在に取り付けられる回転体とを有し、その回転体に名札等を装着するようにした留め具が知られている(特許文献2参照)。
特表2002−512864号公報 特許第5268892号の特許公報
患者の体表面にチューブを貼り付け固定した場合、チューブが全く動かないように拘束されるため、患者が動くとチューブがずれたり、外れたりするといった不都合が生じる。従来の固定具を用いた場合も、チューブが拘束されることに変わりはなく、同様の問題が生じる。このような問題は医療用のチューブに限らず、ユーザに使用されるべき各種のチューブを保持しようと試みる場合に生じ得る。
そこで、本発明はチューブを適度な自由度が付与された状態で保持することが可能なチューブ保持具を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るチューブ保持具(1;1A)は、ユーザに対して装着可能な支持体(2)と、前記支持体に対して回転自在に設けられた回転体(3)と、を具備し、前記回転体には、保持対象のチューブ(T)が、該チューブの長手方向に動くことが可能な状態で装着されるチューブ留め部(21、32)が設けられ、前記チューブ留め部には、前記チューブを前記長手方向に通すことが可能でかつ前記チューブを半径方向から出し入れできるように開口し、かつ内径が前記チューブの外径よりも大きい貫通孔状のチューブ通し部(23a;33a)を備えた少なくとも一つの保持部(23A、23B;33A、33B)が設けられ、前記チューブを半径方向に出し入れするための開口部分の隙間量は、前記チューブを弾性変形させて通過させるように設定されたものである。
本発明のチューブ保持具によれば、ユーザに対して支持体を装着する一方で、回転体のチューブ留め部にチューブを装着することにより、チューブを長手方向に動くことが可能で、かつその向きを変えるように回転可能な状態で保持することができる。したがって、ユーザの動きに追従することができるような適度な自由度をチューブに付与しつつ、チューブを所定位置にて保持することが可能である。
チューブ通し部の開口部分からその内部に向けてチューブを半径方向に差し込み、あるいはチューブ通し部から開口部分を介してチューブを半径方向に取り外すことができる。したがって、チューブの端部等にチューブ通し部よりも大径の部品等が設けられている場合でも、チューブをその途中からチューブ留め部に着脱することが可能である。
本発明の他の態様に係るチューブ保持具は(1;1A)は、ユーザに対して装着可能な支持体(2)と、前記支持体に対して回転自在に設けられた回転体(3)と、を具備し、前記回転体には、保持対象のチューブ(T)が、該チューブの長手方向に動くことが可能な状態で装着されるチューブ留め部(21、32)が設けられ、前記チューブ留め部には、前記チューブを前記長手方向に通すことが可能でかつ前記チューブを半径方向の一方の側から出し入れできるように開口する貫通孔状のチューブ通し部(23a;33a)を備えた第1の保持部(23A;33A)と、前記第1の保持部に対して前記長手方向に前記チューブが通過可能な隙間(G)を空けて配置され、前記チューブを前記長手方向に通すことが可能でかつ前記チューブを半径方向の他方の側から出し入れできるように開口する貫通孔状のチューブ通し部(23a)を備えた第2の保持部(23B;33B)とが設けられたものである。この態様によれば、チューブ通し部の開口部分からその内部に向けてチューブを半径方向に差し込み、あるいはチューブ通し部から開口部分を介してチューブを半径方向に取り外すことができる。したがって、チューブの端部等にチューブ通し部よりも大径の部品等が設けられている場合でも、チューブをその途中からチューブ留め部に着脱することが可能である。しかも、第1の保持部と第2の保持部とでは、チューブ通し部の開口方向が互いに逆向きに設定されているため、チューブがその半径方向に引っ張られても、少なくともいずれか一方の保持部によりチューブの抜けを阻止することができる。したがって、意図せずにチューブが外れるおそれを排除することが可能である。
上記態様において、前記第1の保持部及び前記第2の保持部のそれぞれのチューブ通し部は互いに同軸に配置されてもよい。この態様によれば、チューブを長手方向に真っ直ぐ延ばされた状態でチューブ留め部に装着することができる。したがって、チューブをその長手方向に円滑に動くようにして保持することが可能である。
上記態様において、前記チューブ通し部の内径(Dc)は前記チューブの外径(dt)に対して110%以上125%以内の範囲に設定されてもよい。チューブ通し部の内径をこのような範囲に設定することにより、チューブの長手方向の動きに対する抵抗を適切な範囲内に抑えることができる。
上記態様において、前記チューブ通し部の内周には突起部(23f)が設けられてもよい。この態様によれば、チューブとチューブ通し部との接触面積を減らし、チューブがチューブ通し部の内周面に貼り付いてその動きに支障が生じるおそれを低減し、あるいは排除することができる。
上記態様において、前記回転体には、前記支持体に回転自在に装着されるベース(20)が設けられ、前記チューブ通し部は、前記ベースの表面(20a)に沿って前記チューブを出し入れできるように開口していてもよい。この態様によれば、ベースの表面に沿ってチューブを案内しつつチューブ通し部の開口部分からその内部へとチューブを差し込むことができる。それにより、チューブの装着を容易に行うことが可能である。
上記態様において、前記チューブを半径方向に出し入れするための開口部分は、前記保持部の外周側の端部が広く、内周側の端部が狭くなるように設けられてもよい。この態様によれば、チューブ通し部にチューブを装着する際に、開口部分が入口側で広くかつ奥側で狭くなるように変化しているため、チューブを差し込みやすく、かつチューブが外れにくくなるように保持部を構成することができる。
本発明の一態様において、前記支持体は、前記ユーザの着衣に装着可能とされてもよい。これによれば、ユーザの着衣上にてチューブを適度な自由度をもって保持することが可能である。この場合には、ユーザの着衣を利用してチューブを保持できるので、ユーザの体表面に粘着テープ等を用いてチューブを貼り付ける場合と比較してユーザの負担を軽減することができる。
なお、以上の説明では本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記したが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
本発明の一形態に係るチューブ保持具の斜視図。 図1の状態から回転体を回転させた状態を示す斜視図。 チューブ保持具の分解状態を示す斜視図。 チューブ保持具を下面側から見た状態を示す斜視図。 チューブ保持具をユーザに装着する手順を示す部分断面図。 図5に続く手順を示す部分断面図。 回転体の詳細を示す斜視図。 回転体の下面側の詳細を示す斜視図。 回転体のチューブ留め部にチューブを装着する手順を示す斜視図。 図9に続く手順を示す斜視図。 チューブが装着された状態を示す斜視図。 図11に対してチューブが長手方向に動いた状態を示す斜視図。 図11に対してチューブが回転した状態を示す斜視図。 本発明の他の形態に係るチューブ保持具の斜視図。
図1及び図2は本発明の一形態に係るチューブ保持具の外観を示している。チューブ保持具1は、酸素チューブ、経腸栄養用チューブといった医療用のチューブをユーザである患者に装着する際に、その患者の着衣上でチューブを保持するために用いられる。なお、以下では便宜上、図1及び図2の矢印U方向をチューブ保持具の上方、矢印D方向を下方として定義するが、それらの上下関係は使用時における上下方向を必ずしも意味しない。チューブ保持具1は、支持体としてのケース2と、そのケース2の上面に取り付けられた回転体3とを備えている。ケース2及び回転体3のそれぞれは樹脂成形品である。図1及び図2の対比から明らかなように、回転体3はケース2の上面と概ね直交する回転軸線RA(図3)を中心として360°に亘って回転自在な状態でケース2に取り付けられている。ケース2はユーザである患者の着衣に装着される。回転体3には患者に対して使用されるべきチューブが装着される。
まず、ケース2から先に説明する。図3及び図4に示すように、ケース2は、ケース本体10と、ケース本体10と組み合わされるカバー11と、ケース本体10の内部の空間Sに収容される概略円盤状のストッパ12とを備えている。ケース本体10は概ね円盤状の天板部13と、その天板部13の下方の空間Sを天板部13の外周側の三方向から覆うように設けられた周壁部14(図4)及び左右一対の案内部15と、空間Sを下方から部分的に覆うように設けられた底板部16とを備えている。空間Sは周壁部14に対する半径方向の反対側に開口する。その開口部分はカバー11によって塞ぐことが可能である。天板部13はストッパ12よりも幾らか大径であり、その中心部には回転体3を装着するための貫通孔13aが設けられている。案内部15は、天板部13から外側に膨らむように設けられている。案内部15の内側には、カバー11を受け入れるための溝15aが空間Sに連なるようにして設けられている。底板部16は、ストッパ12の厚さよりも幾らか大きい間隔を空けて天板部13と平行に設けられている。底板部16は、空間Sからのストッパ12の脱落を阻止するために設けられている。
カバー11は、蓋部17と、蓋部17の両側に連なる左右一対のスライダ部18と、蓋部17から突出する底板部19とを備えている。蓋部17は、空間Sの側方の開口部分を覆うことができるように天板部13の外縁に沿って湾曲した形状に形成されている。スライダ部18はケース本体10の溝部15aに嵌り合う形状に形成されている。スライダ部18を溝部15aに沿って長手方向に移動させることにより、カバー11をケース本体10に嵌め合わせた状態(図1及び図2)と、ケース本体10から引き出された状態(図3及び図4)との間で操作することができる。底板部19はケース本体10の底板部16とほぼ同形同大に形成されている。カバー11をケース本体10に嵌め合わせたとき、底板部16、19は天板部13の中心線を挟んで幾らか隙間が空いた状態で互いに対向する。このときに生じる隙間は、ストッパ12が通過できない程度である。したがって、空間Sに収容されたストッパ12の脱落を阻止し、ストッパ12をケース2内に拘束することができる。一方、カバー11をケース本体10から引き出したとき、底板部16、19間の隙間は、ストッパ12が通過することができるように拡大される。それにより、空間Sに対してストッパ12を挿入し、あるいは取り出すことができる。
図5及び図6は、ケース2を患者の着衣に装着する手順を示している。ケース2を装着すべき着衣C上の位置を定めた後、その位置にて着衣Cの裏面側にストッパ12を配置する。次に、図5にカバー11をケース本体10から引き出した状態でケース本体10を着衣Cの表面側に配置する。その後、図5に矢印A1で示したように、着衣Cを押し込むようにしてストッパ12をケース本体10の空間Sに収容する。さらに、図6に矢印A2で示したように、カバー11を押し込んでケース本体10に嵌め合わせる。これにより、ストッパ12が空間Sから抜け止めされ、着衣Cを挟み込むようにしてケース2が着衣Cに装着される。なお、ストッパ12は、ユーザの着衣Cに取り付けられたボタン類によって代替可能である。その場合には着衣Cを挟むことなく、ボタンをケース2の内部空間Sに収容してカバー11を閉じればよい。
ケース2には、カバー11をケース本体10に嵌め込まれた状態に拘束するための拘束機構が設けられてもよい。拘束機構は、例えば溝部15aとスライダ部18との間に、カバー11のスライダ部18の弾性復元力を利用して噛み合う凹凸部を設けるといった構成を採用することにより実現できる。つまり、カバー11がケース本体10に正しく押し込まれたときにスライダ部18の復元力にて凹凸部を噛み合わせてカバー11の引き抜きに対する適度の抵抗力を発生させるような拘束機構が設けられてもよい。また、カバー11をケース本体10から分離することを阻止する抜け止め機構がケース本体10とカバー11との間に設けられてもよい。以上の構成のケース2としては、例えば上述した特許文献2記載の留め具の構成を利用することが可能である。
次に、回転体3の詳細を説明する。図7及び図8は回転体3の詳細を示している。回転体3は、円盤状のベース20と、そのベース20の上面20aから突出するチューブ留め部21と、ベース20の下面から突出する回転軸部22とを備えている。ベース20、チューブ留め部21及び回転軸部22は樹脂により一体的に成形されている。チューブ留め部21は、第1の保持部23Aと第2の保持部23Bとを含んでいる。保持部23A、23Bのそれぞれは、ベース正面20aから概ね逆U字状に突出する突起物として設けられている。それらの保持部23A、23Bは、保持対象のチューブT(図9及び図10も参照)が掛け止めされるフック状の形状に形成されている。すなわち、保持部23A、23Bには、チューブTを通すことが可能な貫通孔状の取付孔23aがチューブ通し部として形成されている。チューブTはその長手方向を取付孔23aの軸線AXに概ね一致させた状態で保持部23A、23Bに装着される。保持部23A、23Bのそれぞれの取付孔23aは互いに同軸である。
保持部23A、23Bのそれぞれには、取付孔23aに対してチューブTをその半径方向から出し入れするための開口部23bが設けられている。開口部23bはそれらの下端側がベース上面20aに達するように設けられている。言い換えれば、開口部23bは、保持部23A、23Bをベース上面20aから取付孔23aに向かって斜め上方に切り通した形状を呈するように設けられている。開口部23bは保持部23A、23Bの軸線方向全長に亘って延ばされている。第1の保持部23Aの開口部23bは取付孔23aの半径方向(チューブTの半径方向に一致する。)における一方の側に開口するように設けられ、第2の保持部23Bの開口部23bは第1の保持部23Aの開口部23bに対して半径方向における他方の側(つまり、反対側)に開口するように設けられている。開口部23bの隙間量、すなわち保持部23A、23Bの開口部23bに臨む端面23cとその対向面23dとの間の距離は、チューブTを幾らか弾性変形させた状態で通過させることが可能な範囲に設定されている。
保持部23A、23Bは軸線AXの方向に隙間Gを空けて並べられている。隙間Gの大きさはチューブTが通過可能な範囲に設定される。保持部23A、23Bは、開口部23bが設けられた側に向かうほど軸線AX方向の幅が減少するように形成されている。それにより、保持部23A、23Bの互いに対向する側の端面23eは軸線AXに対して斜めに傾斜する。したがって、隙間Gは、取付孔23aの軸線AXに対して斜めに傾くように延ばされる。ただし、端面23eは軸線AXに対して直交するように形成されてもよい。
図9及び図10は、保持部23A、23Bに対してチューブTを装着する手順を示している。チューブTを装着するには、まず、図9に矢印B1で示すように、いずれか一方の保持部23A(又は23B)の開口部23bからチューブTを取付孔23aに差し込む。次に、矢印B2で示すように保持部23A、23B間の隙間Gを通すようにしてチューブTを他方の保持部23B(又は23A)の開口部23bの側に導く。その後、図10に矢印B3で示すように、他方の保持部23B(又は23A)の開口部23bからチューブTを取付孔23aに差し込む。以上のようにしてチューブTを装着すれば、チューブTをその端部から軸線AXに沿って取付孔23aに通す必要がなくなる。したがって、チューブTの先端等に取付孔23aよりも大径の部分が存在し、あるいはチューブTに取付孔23aを通過不可能な部品が装着されていても、チューブTをその途中の位置でチューブ留め部21に装着することができる(図11〜図13も参照)。
また、保持部23A、23Bの開口部23bがチューブTの半径方向に関して互いに逆方向に開口しているので、チューブ留め部21に装着されたチューブTが半径方向に引っ張られても、保持部23A及び23Bの少なくともいずれか一方により、チューブTの抜けを阻止することができる。したがって、意図せずにチューブTが外れるおそれを排除することが可能である。しかも、開口部23bがベース上面20aに達するように開口しているため、チューブTをベース正面20aに沿って案内しつつ開口部23bから取付孔23aに差し込むことができる。したがって、チューブTの装着を比較的容易に行うことが可能である。なお、チューブTを差し込みやすくかつ外れにくくするため、開口部23bの隙間量は、ベース上面20aに連なる保持部23A、23Bの外周側の端部で広く、取付孔23aに連なる内周側(奥側)の端部で狭くなるように、チューブTの差し込み方向に沿って徐々に変更されている。
図7及び図8に示すように、取付孔23aの内周には突起部としての複数本のリブ23fが周方向に適度な間隔(例えば一定間隔)を空けて設けられている。なお、図7及び図8以外の図では保持部23A、23Bが簡略化して描かれており、リブ23fといった詳細部分の図示は省略されている。リブ23fは取付孔23aの全長に亘って軸線AXと平行に延ばされている。リブ23fに内接する円弧CRを仮定し、その円弧CRの直径Dcを取付孔23aの内径として定義した場合、その内径Dcは、チューブTの外径dtよりも大きく設定されている。したがって、保持部23A、23Bに装着されたチューブTは、その長手方向に沿って滑るように動くことが可能である。しかも、リブ23f等の突起部が設けられることにより、チューブTと取付孔23aとの接触面積を減らし、それによりチューブTが取付孔23aの内周面に貼り付いてその動きに支障が生じるおそれを低減し、又は排除することができる。
取付孔23aの内径DcとチューブTの外径dtとの差は適宜に設定されてよいが、一例として、内径Dcをチューブ外径dtに対して10%以上かつ25%以下の範囲で増加させるとよい。10%未満の場合には取付孔23a内におけるチューブTの半径方向の遊びが不足し、25%を超える場合には取付孔23a内におけるチューブTの半径方向の遊びが過剰となり、チューブTの滑りに望ましくない抵抗が生じたり、チューブTが取付孔23a内にて安定しにくくなるおそれが生じるためである。ただし、条件によっては、上記範囲外の設定も許容されるものである。チューブTの外径dtは適宜に変更されてよい。単一の回転体3では種々の外径のチューブTに対応困難な場合には、取付孔23aの内径Dcが異なる複数種類の回転体3を用意し、チューブTの外径dtに応じて適切な回転体3を選択すればよい。なお、リブ23fの本数は適宜に変更可能であるが、例えば8本程度に設定するとよい。リブ23fは、軸線AXの方向に真っ直ぐ延ばされているが、これに代えて螺旋状に捩れたリブ、軸線AXの方向に不連続に設けられた凸部等が突起部として設けられてもよい。
保持部23A、23Bは、チューブTが軸線AXに対してほぼ平行に引っ張られた場合にチューブTがほぼ抵抗なく円滑に動くことができるように設けられていれば足りる。望ましくは、チューブTが軸線AXに対して幾らかの角度を付して斜め方向に引っ張られた場合でもチューブTが適度に動くことができるように保持部23A、23Bが形成されるとよい。例えば、軸線AXに対して40°以内の範囲で傾いた方向にチューブTが引っ張られた場合でも軽度の抵抗でチューブTが動けることが望ましい。一方、チューブTが軸線AXに対して大きな角度で傾いた方向に引っ張られた場合には、チューブTに比較的大きな抵抗が作用してチューブTの動きが適度に阻止された方が望ましいことがある。例えば、患者が想定外の方向にチューブTを強く引っ張った場合には、チューブ保持具1をチューブTの抜け止めとして機能させたい場合等がそのような一例として想定される。かかる要望に対応するためには、例えば保持部23A、23Bの外周側における取付孔23aの口元部分における角部の面取りやアールといった角処理部の大きさを極力制限して、取付孔23aの口元部分に斜め方向からの引っ張りに対してチューブTを拘束する作用を与えることが望ましい。例えば、面取り寸法やアール処理の半径を取付孔23aの内径Dcに対して10%以内に制限するとよい。
図8に示すように、回転体3の回転軸部22はベース20の下面からベース20と同軸的に突出する筒状に形成されている。回転軸部22の軸線は回転体3の回転軸線RAを構成する。回転軸部22は複数のスリット22aによって周方向に適宜数(図示例では4つ)のセグメント22bに区分されている。各セグメント22bの先端には半径方向に拡大された爪部22cが設けられている。爪部22cの外径はケース本体10の貫通孔13aの内径よりも幾らか大きく設定され、かつ先端に向かうほどその外径は減少する。一方、爪部22cを除く回転軸部22の外径は貫通孔13aと回転自在に嵌り合う大きさに設定されている。したがって、回転軸部22をケース本体10の貫通孔13aに押し込むことにより、回転軸部22が弾性変形して爪部22cが天板部13の裏面側に嵌り込み、それにより回転体3が回転軸線RAの回りに回転自在で、かつ回転軸線RAの方向には抜け止めされた状態でケース本体10に装着される(図4〜図6も参照)。
図11〜図13はチューブ保持具1を用いてチューブTを患者の着衣(図示略)に装着したときのチューブTとチューブ保持具1との関係を示している。上記の通り、チューブ保持具1では、チューブTがその長手方向に動くことができるようにして回転体3のチューブ留め部21に装着され、かつ回転体3はケース2に対して回転軸線RAを中心として回転自在である。したがって、患者の定位置にチューブ保持具1が装着された状態において、図11と図12との対比から明らかなようにチューブTが長手方向に動き、あるいは図11と図13との対比から明らかなようにチューブTが向きを変えるように回転することができる。したがって、患者の動きによく追従することができるような適度な自由度をチューブTに付与しつつ、チューブTを患者の適切な位置にて保持することが可能である。なお、図11〜図13において、チューブTの端部にはチューブ留め部21の取付孔23aを通過することができない大径の部品Pが装着されているが、そのような場合でもチューブTを保持部23A、23Bに装着できることは図9及び図10にて説明した通りである。
本発明は上述した形態に限定されることなく、種々の変形又は変更が施された形態にて実施することができる。例えば、回転体はチューブ留め部を含めて一体成形された樹脂部品に限定されない。例えば、図14に示すチューブ保持具1Aのように、回転体3Aのベース31に対して別部品としてのチューブ留め部32を装着することも可能である。チューブ留め部32は、ワイヤを曲げ加工してフック状の第1の保持部33Aと第2の保持部33Bとを設けたものである。保持部33A、33Bには、上述した回転体3の保持部23A、23Bと同様に、チューブを通すための貫通孔状のチューブ通し部33aと、チューブを半径方向から出し入れするための開口部33bとが設けられている。また、保持部33A、33Bの間にはチューブが通過可能な隙間Gが設けられている。なお、チューブ留め部32は、その両端部をベース31に嵌め込むことによってベース31に取り付けられるが、これに代えてベース31の成形時に、インサート部品としてチューブ留め部32がベース31に固定されてもよい。上記以外にも、金属板等を用いてチューブ留め部の保持部が形成されてもよい。
また、チューブ留め部の保持部の個数は2つに限らず、3つ以上であってもよい。チューブの開口部からの引き抜きを適度に阻止できる限り、単一の保持部がチューブ留め部に設けられてもよい。チューブ留め部のチューブ通し部は、断面円形の貫通孔状に形成される例に限らず、多角形状の断面を有する貫通孔状に形成されてもよい。リブ等の突起部は必ずしも設けなくともよい。
支持体は、上記の形態のケース2に限定されることなく、ユーザに対して適宜に装着することができる限りにおいて、各種の変形又は変更が可能である。例えば、ばね力を用いて着衣等を挟むようにしてユーザに装着されるクリップ、着衣等に刺し通して固定される安全ピンその他のピン類等を支持体として用いることが可能である。支持体は着衣に装着される例に限定されず、例えばユーザの装身具等に装着可能とされてもよい。さらに、支持体は粘着テープ等の固定手段を用いてユーザの体表面に直接装着されるものでもよい。あるいは、ユーザに掛けられた毛布、掛け布団、ユーザが横たわるシーツといった寝具類に支持体が装着されてもよい。すなわち、本発明において、支持体はユーザの着衣や体表面に装着される形態に限定されるものではなく、ユーザに適用された毛布等を介してユーザに間接的に装着される形態も含むものである。本発明のチューブ保持具は、医療用のチューブを患者に装着する用途に限定されることなく、ユーザが使用する各種のチューブをそのユーザの適宜の箇所にて保持する用途に利用することができる。例えば、飲料を摂取するためのチューブをユーザに装着するために本発明のチューブ保持具が利用されてもよい。
1、1A チューブ保持具
2 ケース(支持体)
3、3A 回転体
10 ケース本体
11 カバー
12 ストッパ
20、31 ベース
20a ベースの上面
21、32 チューブ留め部
22 回転軸部
23A、33A 第1の保持部
23B、33B 第2の保持部
23a 取付孔(チューブ通し部)
23b 開口部
AX 取付孔の軸線
G 保持部間の隙間
RA 回転体の回転軸線
S ケース内の空間
T チューブ

Claims (8)

  1. ユーザに対して装着可能な支持体と、
    前記支持体に対して回転自在に設けられた回転体と、を具備し、
    前記回転体には、保持対象のチューブが、該チューブの長手方向に動くことが可能な状態で装着されるチューブ留め部が設けられ、
    前記チューブ留め部には、前記チューブを前記長手方向に通すことが可能でかつ前記チューブを半径方向から出し入れできるように開口し、かつ内径が前記チューブの外径よりも大きい貫通孔状のチューブ通し部を備えた少なくとも一つの保持部が設けられ
    前記チューブを半径方向に出し入れするための開口部分の隙間量は、前記チューブを弾性変形させて通過させるように設定されているチューブ保持具。
  2. ユーザに対して装着可能な支持体と、
    前記支持体に対して回転自在に設けられた回転体と、を具備し、
    前記回転体には、保持対象のチューブが、該チューブの長手方向に動くことが可能な状態で装着されるチューブ留め部が設けられ、
    前記チューブ留め部には、前記チューブを前記長手方向に通すことが可能でかつ前記チューブを半径方向の一方の側から出し入れできるように開口する貫通孔状のチューブ通し部を備えた第1の保持部と、前記第1の保持部に対して前記長手方向に前記チューブが通過可能な隙間を空けて配置され、前記チューブを前記長手方向に通すことが可能でかつ前記チューブを半径方向の他方の側から出し入れできるように開口する貫通孔状のチューブ通し部を備えた第2の保持部とが設けられているチューブ保持具。
  3. 前記第1の保持部及び前記第2の保持部のそれぞれのチューブ通し部は互いに同軸に配置されている請求項2に記載のチューブ保持具。
  4. 前記チューブ通し部の内径は前記チューブの外径に対して110%以上125%以内の範囲に設定されている請求項1〜3のいずれか一項に記載のチューブ保持具。
  5. 前記チューブ通し部の内周には突起部が設けられている請求項1〜4のいずれか一項に記載のチューブ保持具。
  6. 前記回転体には、前記支持体に回転自在に装着されるベースが設けられ、
    前記チューブ通し部は、前記ベースの表面に沿って前記チューブを出し入れできるように開口している請求項1〜5のいずれか一項に記載のチューブ保持具。
  7. 前記チューブを半径方向に出し入れするための開口部分は、前記保持部の外周側の端部が広く、内周側の端部が狭くなるように設けられている請求項1〜6のいずれか一項に記載のチューブ保持具。
  8. 前記支持体は、前記ユーザの着衣に装着可能とされている請求項1〜7のいずれか一項に記載のチューブ保持具。
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