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JP6709075B2 - 雨水排水用中継部材 - Google Patents
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JP6709075B2 - 雨水排水用中継部材 - Google Patents

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Description

本発明は、雨水排水用中継部材に関する。
従来、例えばマンション等の大型の構造物における雨水排水用の排水設備として、屋上やバルコニー、屋外廊下等に設けられるドレンと、構造物の躯体に埋設され、一端がドレンに接続され、他端が構造物の躯体から突出された排水部材と、排水部材の他端に接続された中継部材と、中継部材に接続された竪樋と、を備えた構成が知られている。
上述の中継部材の一例として、例えば、特許文献1に示されているように、平面視矩形状の箱体からなる角マスがある。この角マスは、例えば硬質塩化ビニル樹脂等の樹脂材料からなり、構造物の外壁面等にアンカーやブラケット等を介して取り付けられる。この角マスの上面部には開口(流入口)が形成されており、この開口から排水部材の他端が挿入される。また、角マスの底部には、筒状の流出口が垂設されており、この流出口に竪樋の上端が継手される。
上述の特許文献1に例示されているように角マス上面部に流入口が形成されているものの他に、角マスの周壁部に開口(流入口)が形成されたものもある。例えば、特許文献2には、周壁部及び上面部のうちの少なくとも一方に、排水部材に接続される流入口が設けられ、底部に、竪樋に接続される流出口が設けられた樹脂製の本体部材と、周壁部の表面を被覆する金属製の被覆部材と、を備えた雨水排水用中継部材が開示されている。
特許文献2に開示されている雨水排水用中継部材(以下、単に「中継部材」とする場合がある。)において、構造物の外壁面に本体部材を取り付けるための取付部は、本体部材の両側の側面部に対して略垂直に屈曲するように設けられ、側端部分の表面に沿って平板状に形成されている。
このような中継部材の変形例として、図11及び図12に示すように、構造物の外壁面W側の本体部材52の上端縁から上方へ突出し、板状に形成されている取付部75を備えた中継部材51が知られている。
特開2007−2539号公報 特開2010−265726号公報
図11及び図12に示す中継部材51は、雨水が流入する排水部材10と、構造物の外壁面Wに沿って配管された竪樋11とを接続し、排水部材10の排水を竪樋11に流す中継機能を有する中継部材であって、有底筒状に形成された本体部材52と、本体部材52の上端の開口部に着脱可能に設けられ、本体部材52の内部空間S51と外部とを連通する貫通孔69aが形成された蓋体69と、本体部材52の外壁面W側の上縁74tから上方に向って突出する板状の取付部75と、を備えている。中継部材51の流出口は、継手41,42を介して竪樋11に接続されている。
しかしながら、構造物の外壁面Wを伝って中継部材51の取付部75の上部に達した雨水の少なくとも一部は、図12に矢印で示すように、中継部材51の表面に付着していた汚れと共に本体部材52の周壁部70に流れ出し、周壁部70から再び外壁面Wを伝い流れて、下降する。
上述のように、図11及び図12に例示した従来の中継部材では、中継部の上端に流れてきた雨水が汚れを伴って構造物の外壁面に達して、矢印で示すように外壁面を伝うことで、構造物の外壁面が汚れてしまうという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、雨水排水用中継部材を取り付けた構造物の外壁面等から伝って雨水排水用中継部材の上端に流れてきた雨水と、雨水排水用中継部材の表面に付着していた汚れによって、構造物の外壁面が汚れるのを防止する。
上述の目的を達成するために、本発明に係る雨水排水用中継部材は、雨水が流入可能に構成された排水部材と、構造物の外壁面に沿って配管された竪樋とを接続可能に構成され、前記排水部材の排水を前記竪樋に流す中継機能を有する雨水排水用中継部材であって、有底筒状に形成された本体部材と、前記本体部材の上端の開口部に着脱可能に設けられ、前記本体部材の内部空間と外部とを連通する貫通孔が形成された蓋体と、前記本体部材の前記外壁面側の上縁から上方に向って突出する板状の取付部と、を備え、前記取付部の幅方向の両端側には高さ方向に延びると共に、下端が前記蓋体の上面に連なる縦溝が設けられ、前記縦溝は前記取付部において前記外壁面と隣り合う壁面とは反対側の壁面から前記外壁面に向かって凹んでいることを特徴とする。
上述の雨水排水用中継部材では、取付対象の構造物の外壁面等から伝って雨水排水用中継部材の上端に流れてきた雨水が取付部の上面に達し、そこから取付部の幅方向の両側に流れ、縦溝に流入する。縦溝の下端が蓋体の上面に連なっているので、縦溝に流入した雨水は、蓋体の上面に集水され、貫通孔から本体部材の内部空間を通って最終的には竪樋に流れ出す。従って、雨水排水用中継部材の上端、つまり、取付部の上端に流れてきた雨水は、本体部材の側面に溢れ出ることなく、円滑に、本体部材の内部空間及び竪樋内に流入し、排水される。これにより、取付部の上面に達した雨水が本体部材の側方の外壁面を伝って流れ落ちることを防ぐことができる。
本発明に係る雨水排水用中継部材は雨水が流入可能に構成された排水部材と、構造物の外壁面に沿って配管された竪樋とを接続可能に構成され、前記排水部材の排水を前記竪樋に流す中継機能を有する雨水排水用中継部材であって、有底筒状に形成された本体部材と、前記本体部材の上端の開口部に着脱可能に設けられ、前記本体部材の内部空間と外部とを連通する貫通孔が形成された蓋体と、前記本体部材の前記外壁面側の上縁から上方に向って突出する板状の取付部と、を備え、前記取付部の幅方向の両端側には高さ方向に延びると共に、下端が前記蓋体の上面に連なる縦溝が設けられ、前記縦溝に連設する誘導壁が設けられ、前記誘導壁は、前記取付部の上面から前記本体部材の上面に向けて傾斜する斜面を有し、前記誘導壁の頂面と前記頂面の幅方向内側に隣り合い且つ前記頂面よりも低い面とを有する段部が設けられていることを特徴とする
上述の雨水排水用中継部材では、縦溝に流入する際に、雨水に取付部の幅方向の外側に向かう勢いがあっても、その勢いを斜面で吸収及び低減することができる。そのため、雨水排水用中継部材の上端、つまり、取付部の上端に流れてきた雨水は、本体部材の側面に溢れ出ることなく、より円滑に且つ確実に、本体部材の内部空間及び竪樋内に流入する。
本発明に係る雨水排水用中継部材は雨水が流入可能に構成された排水部材と、構造物の外壁面に沿って配管された竪樋とを接続可能に構成され、前記排水部材の排水を前記竪樋に流す中継機能を有する雨水排水用中継部材であって、有底筒状に形成された本体部材と、前記本体部材の上端の開口部に着脱可能に設けられ、前記本体部材の内部空間と外部とを連通する貫通孔が形成された蓋体と、前記本体部材の前記外壁面側の上縁から上方に向って突出する板状の取付部と、を備え、前記取付部の幅方向の両端側には高さ方向に延びると共に、下端が前記蓋体の上面に連なる縦溝が設けられ、前記取付部の上面には、幅方向の中央に向けて漸次低くなる凹部が形成されていることを特徴とする
上述の雨水排水用中継部材では、雨水排水用中継部材の上端に流れてきた雨水の一部が凹部によって、上面の幅方向の中央側に集められ、凹部の底端から取付部の外壁面とは反対側の面を伝って蓋体の上面に集水される。このように、取付部の上面に流れてきた雨水を縦溝と凹部の双方によって集水するので、雨水は本体部材の側面に溢れ出ることなく、より円滑に且つ確実に、本体部材の内部空間及び竪樋内に流入する。
本発明に係る雨水排水用中継部材は雨水が流入可能に構成された排水部材と、構造物の外壁面に沿って配管され、外面に複数の溝が形成された竪樋とを接続可能に構成され、前記排水部材の排水を前記竪樋に流す中継機能を有する雨水排水用中継部材であって、有底筒状に形成された本体部材と、前記本体部材の上端の開口部に着脱可能に設けられ、前記本体部材の内部空間と外部とを連通する貫通孔が形成された蓋体と、前記本体部材の前記外壁面側の上縁から上方に向って突出する板状の取付部と、を備え、前記取付部の幅方向の両端側には高さ方向に延びると共に、下端が前記蓋体の上面に連なる縦溝が設けられ、前記本体部材の周壁部の表面の一部又は全部に、壁面の上下方向と平行な方向に連続する多数の溝が形成されており、前記本体部材の後壁部にウェルドラインが形成されていることを特徴とする
本発明に係る本発明に係る雨水排水用中継部材によれば、雨水排水用中継部材を取り付けた構造物の外壁面等から伝って雨水排水用中継部材の上端に流れてきた雨水と、雨水排水用中継部材の表面に付着していた汚れによって、構造物の外壁面が汚れるのを防止することができる。
本発明に係る雨水排水用中継部材の一実施形態を示す図であり、構造物の外壁面に取り付け、排水部材及び竪樋を接続した状態を水平方向及び鉛直方向に直交する面で切断して見た断面図である。 本発明に係る雨水排水用中継部材の一実施形態を前側から見た斜視図である。 本発明に係る雨水排水用中継部材の一実施形態を示す平面図である。 図2に示す雨水排水用中継部材の一実施形態の要部を拡大して示した斜視図である。 本発明に係る雨水排水用中継部材の構成要素を分解して示し、後側から見た場合の斜視図である。 本発明に係る雨水排水用中継部材の一実施形態におけるスペーサーを前側から見た斜視図である。 図2に示す雨水排水用中継部材の一実施形態の変形例の要部を拡大して示した斜視図である。 本発明に係る雨水排水用中継部材の一実施形態におけるスペーサーの変形例を示す斜視図である。 本発明に係る雨水排水用中継部材の一実施形態の変形例を示す図であり、図8に示すスペーサーを用いて構造物の外壁面に取り付け、排水部材及び竪樋を接続した状態を水平方向及び鉛直方向に直交する面で切断して見た断面図である。 図8に示すスペーサーを本発明に係る雨水排水用中継部材の一実施形態に取り付けた状態を示す斜視図である。 従来の雨水排水用中継部材の一例を示す図であり、構造物の外壁面に取り付け、排水部材及び竪樋を接続した状態を水平方向及び鉛直方向に直交する面で切断して見た断面図である。 従来の雨水排水用中継部材の一例を示す図であり、構造物の外壁面に取り付け、竪樋を接続した状態を示す斜視図である。
以下、本発明に係る雨水排水用中継部材の実施形態について、図面に基づいて説明する。
先ず、本実施形態に係る中継部材(雨水排水用中継部材)1の構成について説明する。
図1に示すように、中継部材1は、雨水が流入可能に構成された排水部材10と、構造物の外壁面Wに沿って配管された竪樋11とを接続可能に構成された中継部材であり、排水部材10と竪樋11との間に介装されている。
中継部材1は、大型構造物等に用いられる雨水排水用の角マスであり、中継部材1に接続される排水部材10は、構造物の躯体内に埋設された横引きの埋設配管であり、例えば塩化ビニル等の樹脂製の管からなる。排水部材10の一端は、図示していないがドレン等に接続されている。排水部材10の他端(下流側端部)は、外壁面Wから突出し、中継部材1に接続されている。一方、中継部材1に接続される竪樋11は、外壁面Wに沿って鉛直に延設された樋であり、例えばステンレスやアルミニウム等の金属製の管、又は塩化ビニル等の樹脂製の管からなる。
図1に示す符号Oは、竪樋11の中心軸線を示しており、以下、単に「軸線O」とする。本実施形態においては、軸線Oに沿った方向(即ち、図1における縦方向)を「高さ方向」とし、高さ方向のうちの中継部材1の流出口26が設けられた方向(即ち、図1における下側)を「下方」とし、その反対側(即ち、図1における上側)を「上方」とする。また、高さ方向に直交する方向のうち、外壁面Wに対して垂直な方向(即ち、図1における横方向)を「奥行き方向」とし、構造物の外壁面W側(即ち、図1における右側)を後面(背面)及び後側とし、その反対側(図1における左側)を前面(正面)及び前側とする。さらに、高さ方向に直交する方向のうち、外壁面Wに沿った方向、つまり、奥行き方向に直交する方向(即ち、図1の紙面に直交する方向)を「幅方向」とする。
中継部材1は、有底筒状に形成された本体部材2と、本体部材2の上端の開口部に着脱可能に設けられ、本体部材2の内部空間と外部とを連通する貫通孔29aが形成された蓋体29と、本体部材2の外壁面W側の後壁部24の上端(上縁)24tから上方に向って突出する板状の取付部15と、を備え、取付部15の幅方向の両端側には高さ方向に延びる縦溝16が設けられている。
本体部材2は、箱状の樹脂部材であって、例えば硬質塩化ビニルやABS樹脂、AES等の合成樹脂からなり、例えば射出成形法等の公知の樹脂成形法によって成形されている。
周壁部20の表層は耐候性のあるABS樹脂、AES樹脂で形成され、内層は硬質塩化ビニル樹脂で形成されていることが好ましい。
本体部材2は、軸線Oに沿って延設された筒状の周壁部20と、周壁部20の下端部に設けられた底部21と、を備えている。周壁部20の上端の開口部には、着脱可能に閉塞する蓋体29が設けられている。また、本体部材2には、排水部材10の他端に接続可能に構成された流入口25と、竪樋11の上流側端部に接続可能に構成された流出口26が形成されている。
詳しく説明すると、図2及び図3に示すように、周壁部20は、上方から見た平面視において前方側の一辺が円弧状に形成された略角筒形状の筒部である。周壁部20の前方側の前壁部22は、前方側に向かって膨出された湾曲状の壁部となっている。周壁部20の幅方向両側の側壁部23,23は、前壁部22の両側端から奥行き方向に沿って配設された壁部であり、互いに平行に配設されている。周壁部20の後方側の後壁部24は、両側の側壁部23,23の後方側の側端間に配設された壁部であり、外壁面Wに沿って延設されている。
前壁部22、側壁部23を含む周壁部20の表面の一部又は全部に、軸線Oと略平行な方向に連続する深さ5μm以上100μm以下の溝が、軸線Oの方向と直交する方向に50μm以上500μm以下のピッチで多数連続して形成されていることが好ましい。
このように細かい溝を連続的に形成することで、同一の箱内に梱包された中継部材1同士の接触に起因する擦れ傷に対して接触面積が減るために傷付き難くなる。また、足場や路面等の他の物体との接触により起こる傷に関しては、このように連続する細かい溝を多数設けてあるので、足場や路面との接触面積が減り、傷つき難くなる。
ここで、溝の深さが5μm未満であると、溝が浅くて傷への効果が得られない。一方、溝の深さが100μmを超えると、傷への効果は見られるが外観に違和感が生じるので好ましくない。
また、溝間のピッチが50μm未満であると、溝と溝とのピッチが狭いため、溝と溝との間にある凸部ピッチが狭く、単位長さ当たりの凸部の数が多くなって、中継部材1の表面に占める凸部の割合が大きくなるため、接触面積低減への効果が乏しくなる。一方、溝間のピッチが500μmを超えると、溝と溝との間にある凸部ピッチが広くなって、単位長さ当たりの凸部の数が少なくなるが、溝の深さが上述のように5μm以上50μm以下と浅く設定されているため、溝と溝との間にある凸部の頂部の角度が緩やかになり、中継部材1の表面に物を押付けた場合に凸部一つ当たりの頂部の実質的な接触面積が大きくなり、この結果、接触面積低減への効果が乏しくなる。
また、表面の溝と溝との間にある凸部が尖った頂点を有する形状であることやアール形状の頂点を有する形状であることが好ましい。
さらに、溝を構成する凸部は耐候性のあるAES樹脂やABS樹脂で構成されることが好ましい。
なお、軸線Oと略平行な方向に連続する深さ5μm以上100μm以下、軸線Oの方向と直交する方向に50μm以上500μm以下のピッチで多数連続して形成される溝は竪樋11にも設けられていることが好ましい。これにより、竪樋11自体にも傷や汚れを付きにくくすることができるうえ、中継部材1と同じ溝の模様を有することで外観に一体感が生じる。
後壁部24の上端24tには、後壁部24と同じ幅寸法を有する板状の取付部15が設けられている。図2及び図3に示すように、取付部15の幅方向の両端側には、後側に進むほど幅寸法が小となる縦溝16が形成されている。取付部15の上面15aにおいて縦溝16の上端は開放されており、取付部15の下端15bにおいて縦溝16の下端は蓋体29の上面29bに連なっている。縦溝16は、上端から下端まで同じ溝幅である。なお、縦溝16の形状は特に限定されず、例えば縦溝16の最大幅寸法は高さ方向において下側に向かうに従って大とされていてもよい。
取付部15には、縦溝16に連設する誘導壁18が設けられている。誘導壁18は、取付部15の上面15aから本体部材2の上面(上端)2aに向けて傾斜する斜面18pを有する。図1及び図2には、幅方向から見て略直角三角形状に形成された斜面18pを例示しているが、特にこの形状に限定されず、縦溝16に流入した雨水が斜面18pを乗り越えずに、蓋体29の上面29bに集めやすい形状であればよい。
取付部15の上面15aの幅方向の中央側には、下側に凸である凹部19が設けられている。幅方向における凹部19の両端の位置は、縦溝16の位置や幅寸法に応じて適当に設定されている。
図1に示すように、本体部材2の周壁部20には、排水部材10を接続可能に構成された流入口25が設けられている。
詳しく説明すると、図5に示すように、周壁部20の後壁部24には、後壁部24の外縁に沿うように開口部24aが設けられ、この開口部24aの端縁から流通路空間S1に向って傾斜しながら突出する斜壁部24bが設けられている。斜壁部24bの最も前側の端縁を連結する壁面27の上部には、排水部材10の端部(外壁面Wから突出した端部)を挿通可能な流入口25が形成されている。流入口25は、上端及び幅方向両端において後壁部24の外縁に沿って、且つ下端においては排水部材10の外縁の形状に応じて下側に向かって膨出された湾曲状の開口からなる。流入口25の下端と底部21の上面との間に適当な高さを持たせて配設されている。また、流入口25の幅寸法は、排水部材10の外径と略同等に設定されている。
底部21は、周壁部20の下端を閉塞する板状の壁部であり、軸線Oに対して略垂直に配設されている。底部21の外縁には、全周に亘って周壁部20が立設されており、底部21の中央部分には、継手41,42を介して竪樋11に接続される流出口26が設けられている。
詳しく説明すると、底部21の中央部分には、平面視円形の開口21aが形成されており、開口21aの縁部から略円筒形状の流出口26が垂下されている。流出口26は、継手41の内側及び継手42の上部の内側を嵌合可能に構成された筒部であり、軸線Oを中心軸にして高さ方向に延設されている。なお、筒状の流出口26は、継手41,42を嵌合させ易くするため、その外径が下方に向かうに従って段階的に縮径されている。
流出口26には、上側から下側に向って順次、段部26a,26bが高さ方向に間隔をあけて設けられている。段部26bには、流出口26から径方向に張り出した突出部26cが形成されており、段部26aと突出部26cとの間に凹部26dが形成されている。段部26bの下側には、流出口26から径方向外側に張り出した突出部26eが形成されている。
継手41は、流出口26の外側を嵌合可能に構成された筒体であり、その外径が下方に向かうに従って微小に漸次縮径されている。継手41の内側には、上側から下側に向って順次、径方向内側に張り出した突出部41a,41bが高さ方向に間隔をあけて設けられている。また、継手41の下端部は、径方向内側に張り出しており、突出部41cを備えている。
継手41は、上端の高さを流出口26の上端の高さに合わせるように、流出口26に外嵌されている。このような嵌合時には、突出部41aが凹部26dに嵌り、突出部41bが突出部26eに係合し、突出部41cが流出口26の下端部に対して幅方向に間隔をあけて配置されている。
継手42は、流出口26の下端部の外側を嵌合可能に構成された筒体であり、その外径が下方に向かうに従って微小に漸次縮径されている。継手42の下端部から僅かに上側には、継手42の内側から径方向内側に張り出した後に下側に垂下する垂下部42aが設けられている。継手42の下部と垂下部42aとの間には、高さ方向に延びる凹部42bが形成されている。
継手42は、上端部を流出口26の突出部26eの下端に当接すると共に、流出口26の下端部と継手41の突出部41cとの隙間に嵌入されるように、流出口26の下部に外嵌されている。
竪樋11は、上端部を凹部42bに嵌入させ、継手42に外嵌されている。なお、流出口26は、継手41,42を用いずに竪樋11の上端部を直接嵌合可能に構成されていてもよい。
竪樋11は、高さ方向において適切な間隔をあけて配置された竪樋支持具48によって外壁面Wに固定されている。図1に例示した竪樋支持具48は、外壁面Wを基端側として外壁面Wに固定可能な固定部48Cと、固定部48Cから前方に延びた支持軸48Aを備えている。支持軸の先端部には竪樋11の外径に合わせた内径を有する丸状の嵌合体48Bが形成されている。丸状の嵌合体48Bに竪樋11を挿通することで、竪樋11は外壁面Wに支持及び固定されている。
本体部材2の内部には、流通路空間S1が設けられている。流通路空間S1は、排水部材10から雨水が流入して竪樋11から雨水を流出させる雨水の流通路となる空間であり、流入口25及び流出口26にそれぞれ連通されている。詳しく説明すると、流通路空間S1は、周壁部20の前壁部22と側壁部23と後壁部24と底部21とで囲まれた空間であり、本体部材2の内部空間の大部分を占めている。流通路空間S1の上端は蓋体29によって閉塞されている。
図1及び図4に示すように、蓋体29は、板状の樹脂部材であり、例えば塩化ビニル等の合成樹脂からなる。蓋体29は、例えば射出成形法等の公知の樹脂成形法によって成形される。また、蓋体29は、本体部材2の平面視における外形と同形状に形成されており、本体部材2の上端に載置されている。蓋体29の下面の外周部は、全周に亘って外周側から内周側に向かって下向きに傾斜しており、本体部材2の傾斜した上端面に面接触されている。また、蓋体29の中央部分には、本体部材2の流通路空間S1(内部空間)と外部とを連通する貫通孔29aが形成されている。蓋体29は、貫通孔29aを底端として窄むように傾斜又は湾曲して形成されている。
本実施形態では、外壁面Wから奥行き方向において排水部材10が外方に突出する寸法(以下、突出寸法という)が本体部材2の奥行き方向の寸法よりも大きい。中継部材1は、外壁面Wと本体部材2との間に介在するスペーサー3を備えている。
図1及び図7に示すように、スペーサー3は、本体部材2の後壁部24に当接する前面部30と、前面部30の幅方向両側に設けられた側壁部33,33と、前面部30の下端部から奥行き方向に突出して設けられた底部31と、前面部30の上端部から奥行き方向に突出して設けられた上部38と、を備えている。
前面部30の上部は、前面部30の外縁から所定の寸法だけ内方に形成された開口部30aが設けられている。開口部30aの下端においては、排水部材10の外縁の形状に応じて下側に向かって膨出された湾曲状に形成されている。また、開口部30aの幅寸法は、排水部材10の外径と略同等に設定されている。前面部30は、後壁部24の斜壁部24bに当接可能となるように前側に突出して形成されている。また、開口部30aの下端と底部31の上面との間に適当な高さを持たせて配設されている。
上部38の幅方向の中央側には、下側に凸である凹部39が設けられている。幅方向における凹部39の両端の位置及び曲率は、取付部15の凹部19と揃えられており、縦溝16の位置や幅寸法に応じて適当に設定されている。
上述した本体部材2及びスペーサー3は、取付部15及びスペーサー3の上部において外壁面Wに取り付けられている。詳しく説明すると、図6に示すように、取付部15の幅方向両側には、アンカーボルトやネジ等の固定用治具を通すための略円形の取付孔28Aと略矩形の取付孔28Bが形成されている。スペーサー3の上部には、固定用治具を通すための筒状の挿通部39Aと略矩形の取付孔39Bが取付孔28に対応する相対位置に設けられている。取付部15及びスペーサー3は、取付孔28A及び挿通部39Aに共通の固定用治具を前側から挿通させ、取付孔28B,39Bに共通の固定用治具を前側から挿通させた状態で固定用治具を締め付けることにより、外壁面Wに固定されている。
なお、排水部材10の突出寸法が小さい場合は、スペーサー3は省略可能である。
次いで、本体部材2の製造方法について説明する。
上述したように、本体部材2は、例えば射出成形法等の公知の樹脂成形法によって成形されている。射出成形法を用いて本体部材2を成形する際には、外方から視認され難い箇所に金型内における樹脂の合流跡であるウェルドラインが形成されるように、金型内に溶融樹脂を注入するゲートの位置を選択することが好ましい。即ち、本実施形態では、外壁部W側となる後壁部24にウェルドラインが形成されることが好ましい。特に前壁部22や側壁部23に軸線Oと略平行な方向に連続する溝が形成されている場合、この溝とウェルドラインとが同じ面にあると、規則的な溝のパターンがウェルドラインによって乱れ、著しく外観が悪化するため、前壁部22や側壁部23にウェルドラインができない様な位置にゲートを設定することが好ましい。金型内に溶融樹脂を注入するゲートの位置としては、図2に示すように、
G1・・・流出口26の内面、且つ、後壁部24から最も遠い箇所
G2・・・流出口26の外面、且つ、後壁部24から最も遠い箇所
G3・・・底部31の外面、且つ、後壁部24から最も遠い箇所
の三ケ所が候補として挙げられる。上述のG1,G2,G3の何れも周壁部20の下側に位置するので、中継部材1を排水部材10及び竪樋11に組み付けて外壁面Wに設置する際に、樹脂注入完了後に注入部材を成形体から抜き出して形成され、凸状に残るゲート痕が正面から見え難い位置となり、外観の点で良好である。
ゲートの位置をG1とすると、流出口26に竪樋11を外嵌させて接続する際に、ゲート痕の凸部に干渉することなく接続することができる。
ゲートの位置がG3としたとき、下方からだと凸部が見える可能性があるが、ゲートの位置をG2とした場合には、ゲート痕が流出口26の外面に位置するので、竪樋11を外嵌させることで正面からも下方からも見えなくなる。
上述したように、本実施形態の中継部材1によれば、取付対象の構造物の外壁面W等から伝って中継部材1の上部に流れてきた雨水が取付部15の上面15aに達し、図4に示すように、取付部15の幅方向の両側に流れ、縦溝16に流入する。縦溝16の下端16bが蓋体29の上面29bに連なっているので、縦溝16に流入した雨水は、蓋体29の上面29bに集水され、貫通孔29aから本体部材2の流通路空間S1を通って最終的には竪樋11に流れ出す。従って、中継部材1の上端、つまり、取付部15の上面15aに流れてきた雨水は、本体部材2の側面、即ち周壁部20に溢れ出ることなく、円滑に、本体部材2の流通路空間S1及び竪樋11内に流入し、排水される。これにより、取付部15の上面15aに達した雨水を本体部材2の側方の外壁面Wを伝って流れ落ちることを防ぐことができる。そして、構造物の外壁面W等から伝って中継部材1の取付部15の上面15aに流れてきた雨水と、中継部材1の表面当に付着していた汚れによって、構造物の外壁面Wが汚れるのを防止することができる。
本実施形態の中継部材1では、縦溝16に連設する誘導壁18が設けられ、誘導壁18は、取付部15の上面15aから本体部材2の上面2a、さらに蓋体29の上面29bに向けて傾斜する斜面18pを有するので、縦溝16に流入する際に、雨水に取付部15の幅方向の外側に向かう勢いがあっても、その勢いを斜面18pで吸収及び低減することができる。これにより、取付部15の上面15aに流れてきた雨水を、本体部材2の周壁部20に溢れ出させることなく、より円滑に且つ確実に、本体部材2の流通路空間S1及び竪樋11の内部に流入させることができる。
本実施形態の中継部材1では、取付部15の上面15aに幅方向の中央に向けて漸次低くなる凹部19が形成されているので、取付部15の上面15aに流れてきた雨水の一部を凹部19によって、上面15aの幅方向の中央側に集め、凹部19の底端から取付部15の外壁面Wとは反対側の面を通って蓋体29の上面29bに効率良く集水することができる。このように、取付部15の上面15aに流れてきた雨水を縦溝16と凹部19の双方によって集水するので、雨水を本体部材2の周壁部20に溢れ出ることなく、より円滑に且つ確実に、本体部材2の流通路空間S1及び竪樋11の内部に流入させることができる。
また、本実施形態の中継部材1は、スペーサー3を備えているので、例えば排水部材10が外壁面Wから突出している寸法が本体部材2の寸法よりも大きい場合であっても、外壁面Wと本体部材2との間にスペーサー3を介在させ、本体部材2を安定して外壁面Wに設置することができる。これにより、外壁面Wに対して本体部材2の姿勢をより正確に固定することができる。従って、本体部材2の姿勢のずれによる雨水の漏れや排水部材10及び竪樋11との接続不良等の発生が抑えることができる。さらに、排水部材10が外壁面Wから突出している寸法が変化しても、スペーサーの奥行き寸法を調節して製造及び使用すれば、本体部材2の各部分の寸法を変更して製造し直す必要がない。つまり、排水部材10が外壁面Wから突出している寸法によらず、本体部材2の形状や寸法を共通して使用することができ、中継部材1の製造コストの低減を図ることができる。
以上、本発明によるその実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、必要に応じて、誘導壁18は省略されてもよく、縦溝16の深さ(奥行き方向の深さ)寸法を調節する等により、溝内に雨水をより多く導くこともできる。
また、例えば、図7に示すように、誘導壁18には、斜面18pの内縁端の長さ方向(即ち、奥行き方向)の全体に亘って段部17が設けられていてもよい。なお、段部17は多段であってもよい。また、段部17は取付部15の上面15a側のみにあってもよい。
上述のように、誘導壁18に段部17を設けることで、取付部15の上面15aに流れてきた雨水を誘導壁18の内側へ導くことができる。これにより、段部17に連通する縦溝16を通して雨水を竪樋11の内部により容易に流入させることができる。
また、例えば図6等に例示したスペーサー3の変形例として、図8に示すスペーサー46を用いてもよい。スペーサー46は、スペーサー3の上部38と同様の形状を有する上部47と、上部47の底面から下方に突出して設けられた嵌合部48と、を備えている。上部47の幅方向の中央側には、下側に凸である凹部49が設けられている。嵌合部48は、図8及び図9に示すように、本体部材2と構造物との間を連結する固定具55(例えば、ビス等)に外嵌可能に構成され、連結具55を挿通可能な中空部48sと、中空部48sに連通する隙間を有し且つ具55の外周面に当接可能となるように断面視において円弧状に形成された当接部48gと、を有する。
図8に示すように、嵌合部48の延在方向Lと平行してスペーサー46を予め長尺に製造しておけば、本体部材2の取付部15と外壁面Wとの距離(図9参照)に合わせて長尺のスペーサー46から延在方向Lに沿って長さ寸法l46だけ切り出すことができる。スペーサー46を取り付ける際には、先に前側から固定具55を取付部15の取付孔28Aに通し、固定具55の先端部を構造物に埋め込む。次に、固定具55の露出部分に上方から、長さ寸法l46で切り出したスペーサー46の嵌合部48を外嵌し、取り付けを完了する。
上述の構成を備えたスペーサー46によっても、例えば排水部材10が外壁面Wから突出している寸法が本体部材2の寸法よりも大きい場合であっても、外壁面Wと本体部材2との間にスペーサー46を介在させ、本体部材2を安定して外壁面Wに設置することができる。従って、スペーサー3を用いた場合と同様の作用効果が得られる。さらに、本体部材2の取付部15と外壁面Wとの距離が変動しても、長尺に形成したスペーサー46から任意の長さ寸法l46で切り出して使用することで、製造工程及び作業を煩雑化させずに本体部材2を安定して外壁面Wに設置することができる。
1 中継部材(雨水排水用中継部材)
2 本体部材
3 スペーサー
10 排水部材
11 竪樋
15 取付部
16 縦溝
18 誘導壁
18p 斜面
29 蓋体
29a 貫通孔
W 外壁面

Claims (4)

  1. 雨水が流入可能に構成された排水部材と、構造物の外壁面に沿って配管された竪樋とを接続可能に構成され、前記排水部材の排水を前記竪樋に流す中継機能を有する雨水排水用中継部材であって、
    有底筒状に形成された本体部材と、
    前記本体部材の上端の開口部に着脱可能に設けられ、前記本体部材の内部空間と外部とを連通する貫通孔が形成された蓋体と、
    前記本体部材の前記外壁面側の上縁から上方に向って突出する板状の取付部と、
    を備え、
    前記取付部の幅方向の両端側には高さ方向に延びると共に、下端が前記蓋体の上面に連なる縦溝が設けられ
    前記縦溝は前記取付部において前記外壁面と隣り合う壁面とは反対側の壁面から前記外壁面に向かって凹んでいることを特徴とする雨水排水用中継部材。
  2. 雨水が流入可能に構成された排水部材と、構造物の外壁面に沿って配管された竪樋とを接続可能に構成され、前記排水部材の排水を前記竪樋に流す中継機能を有する雨水排水用中継部材であって、
    有底筒状に形成された本体部材と、
    前記本体部材の上端の開口部に着脱可能に設けられ、前記本体部材の内部空間と外部とを連通する貫通孔が形成された蓋体と、
    前記本体部材の前記外壁面側の上縁から上方に向って突出する板状の取付部と、
    を備え、
    前記取付部の幅方向の両端側には高さ方向に延びると共に、下端が前記蓋体の上面に連なる縦溝が設けられ、
    前記縦溝に連設する誘導壁が設けられ、
    前記誘導壁は、前記取付部の上面から前記本体部材の上面に向けて傾斜する斜面を有し、
    前記誘導壁の頂面と前記頂面の幅方向内側に隣り合い且つ前記頂面よりも低い面とを有する段部が設けられていることを特徴とする雨水排水用中継部材。
  3. 雨水が流入可能に構成された排水部材と、構造物の外壁面に沿って配管された竪樋とを接続可能に構成され、前記排水部材の排水を前記竪樋に流す中継機能を有する雨水排水用中継部材であって、
    有底筒状に形成された本体部材と、
    前記本体部材の上端の開口部に着脱可能に設けられ、前記本体部材の内部空間と外部とを連通する貫通孔が形成された蓋体と、
    前記本体部材の前記外壁面側の上縁から上方に向って突出する板状の取付部と、
    を備え、
    前記取付部の幅方向の両端側には高さ方向に延びると共に、下端が前記蓋体の上面に連なる縦溝が設けられ、
    前記取付部の上面には、幅方向の中央に向けて漸次低くなる凹部が形成されていることを特徴とする雨水排水用中継部材。
  4. 雨水が流入可能に構成された排水部材と、構造物の外壁面に沿って配管され、外面に複数の溝が形成された竪樋とを接続可能に構成され、前記排水部材の排水を前記竪樋に流す中継機能を有する雨水排水用中継部材であって、
    有底筒状に形成された本体部材と、
    前記本体部材の上端の開口部に着脱可能に設けられ、前記本体部材の内部空間と外部とを連通する貫通孔が形成された蓋体と、
    前記本体部材の前記外壁面側の上縁から上方に向って突出する板状の取付部と、
    を備え、
    前記取付部の幅方向の両端側には高さ方向に延びると共に、下端が前記蓋体の上面に連なる縦溝が設けられ、
    前記本体部材の周壁部の表面の一部又は全部に、壁面の上下方向と平行な方向に連続する多数の溝が形成されており、
    前記本体部材の後壁部にウェルドラインが形成されていることを特徴とする雨水排水用中継部材。
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