JP6709075B2 - 雨水排水用中継部材 - Google Patents
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Description
上述のように、図11及び図12に例示した従来の中継部材では、中継部の上端に流れてきた雨水が汚れを伴って構造物の外壁面に達して、矢印で示すように外壁面を伝うことで、構造物の外壁面が汚れてしまうという問題があった。
上述の雨水排水用中継部材では、取付対象の構造物の外壁面等から伝って雨水排水用中継部材の上端に流れてきた雨水が取付部の上面に達し、そこから取付部の幅方向の両側に流れ、縦溝に流入する。縦溝の下端が蓋体の上面に連なっているので、縦溝に流入した雨水は、蓋体の上面に集水され、貫通孔から本体部材の内部空間を通って最終的には竪樋に流れ出す。従って、雨水排水用中継部材の上端、つまり、取付部の上端に流れてきた雨水は、本体部材の側面に溢れ出ることなく、円滑に、本体部材の内部空間及び竪樋内に流入し、排水される。これにより、取付部の上面に達した雨水が本体部材の側方の外壁面を伝って流れ落ちることを防ぐことができる。
上述の雨水排水用中継部材では、縦溝に流入する際に、雨水に取付部の幅方向の外側に向かう勢いがあっても、その勢いを斜面で吸収及び低減することができる。そのため、雨水排水用中継部材の上端、つまり、取付部の上端に流れてきた雨水は、本体部材の側面に溢れ出ることなく、より円滑に且つ確実に、本体部材の内部空間及び竪樋内に流入する。
上述の雨水排水用中継部材では、雨水排水用中継部材の上端に流れてきた雨水の一部が凹部によって、上面の幅方向の中央側に集められ、凹部の底端から取付部の外壁面とは反対側の面を伝って蓋体の上面に集水される。このように、取付部の上面に流れてきた雨水を縦溝と凹部の双方によって集水するので、雨水は本体部材の側面に溢れ出ることなく、より円滑に且つ確実に、本体部材の内部空間及び竪樋内に流入する。
先ず、本実施形態に係る中継部材(雨水排水用中継部材)1の構成について説明する。
中継部材1は、大型構造物等に用いられる雨水排水用の角マスであり、中継部材1に接続される排水部材10は、構造物の躯体内に埋設された横引きの埋設配管であり、例えば塩化ビニル等の樹脂製の管からなる。排水部材10の一端は、図示していないがドレン等に接続されている。排水部材10の他端(下流側端部)は、外壁面Wから突出し、中継部材1に接続されている。一方、中継部材1に接続される竪樋11は、外壁面Wに沿って鉛直に延設された樋であり、例えばステンレスやアルミニウム等の金属製の管、又は塩化ビニル等の樹脂製の管からなる。
周壁部20の表層は耐候性のあるABS樹脂、AES樹脂で形成され、内層は硬質塩化ビニル樹脂で形成されていることが好ましい。
本体部材2は、軸線Oに沿って延設された筒状の周壁部20と、周壁部20の下端部に設けられた底部21と、を備えている。周壁部20の上端の開口部には、着脱可能に閉塞する蓋体29が設けられている。また、本体部材2には、排水部材10の他端に接続可能に構成された流入口25と、竪樋11の上流側端部に接続可能に構成された流出口26が形成されている。
このように細かい溝を連続的に形成することで、同一の箱内に梱包された中継部材1同士の接触に起因する擦れ傷に対して接触面積が減るために傷付き難くなる。また、足場や路面等の他の物体との接触により起こる傷に関しては、このように連続する細かい溝を多数設けてあるので、足場や路面との接触面積が減り、傷つき難くなる。
ここで、溝の深さが5μm未満であると、溝が浅くて傷への効果が得られない。一方、溝の深さが100μmを超えると、傷への効果は見られるが外観に違和感が生じるので好ましくない。
また、溝間のピッチが50μm未満であると、溝と溝とのピッチが狭いため、溝と溝との間にある凸部ピッチが狭く、単位長さ当たりの凸部の数が多くなって、中継部材1の表面に占める凸部の割合が大きくなるため、接触面積低減への効果が乏しくなる。一方、溝間のピッチが500μmを超えると、溝と溝との間にある凸部ピッチが広くなって、単位長さ当たりの凸部の数が少なくなるが、溝の深さが上述のように5μm以上50μm以下と浅く設定されているため、溝と溝との間にある凸部の頂部の角度が緩やかになり、中継部材1の表面に物を押付けた場合に凸部一つ当たりの頂部の実質的な接触面積が大きくなり、この結果、接触面積低減への効果が乏しくなる。
さらに、溝を構成する凸部は耐候性のあるAES樹脂やABS樹脂で構成されることが好ましい。
詳しく説明すると、図5に示すように、周壁部20の後壁部24には、後壁部24の外縁に沿うように開口部24aが設けられ、この開口部24aの端縁から流通路空間S1に向って傾斜しながら突出する斜壁部24bが設けられている。斜壁部24bの最も前側の端縁を連結する壁面27の上部には、排水部材10の端部(外壁面Wから突出した端部)を挿通可能な流入口25が形成されている。流入口25は、上端及び幅方向両端において後壁部24の外縁に沿って、且つ下端においては排水部材10の外縁の形状に応じて下側に向かって膨出された湾曲状の開口からなる。流入口25の下端と底部21の上面との間に適当な高さを持たせて配設されている。また、流入口25の幅寸法は、排水部材10の外径と略同等に設定されている。
詳しく説明すると、底部21の中央部分には、平面視円形の開口21aが形成されており、開口21aの縁部から略円筒形状の流出口26が垂下されている。流出口26は、継手41の内側及び継手42の上部の内側を嵌合可能に構成された筒部であり、軸線Oを中心軸にして高さ方向に延設されている。なお、筒状の流出口26は、継手41,42を嵌合させ易くするため、その外径が下方に向かうに従って段階的に縮径されている。
継手41は、上端の高さを流出口26の上端の高さに合わせるように、流出口26に外嵌されている。このような嵌合時には、突出部41aが凹部26dに嵌り、突出部41bが突出部26eに係合し、突出部41cが流出口26の下端部に対して幅方向に間隔をあけて配置されている。
継手42は、上端部を流出口26の突出部26eの下端に当接すると共に、流出口26の下端部と継手41の突出部41cとの隙間に嵌入されるように、流出口26の下部に外嵌されている。
竪樋11は、高さ方向において適切な間隔をあけて配置された竪樋支持具48によって外壁面Wに固定されている。図1に例示した竪樋支持具48は、外壁面Wを基端側として外壁面Wに固定可能な固定部48Cと、固定部48Cから前方に延びた支持軸48Aを備えている。支持軸の先端部には竪樋11の外径に合わせた内径を有する丸状の嵌合体48Bが形成されている。丸状の嵌合体48Bに竪樋11を挿通することで、竪樋11は外壁面Wに支持及び固定されている。
なお、排水部材10の突出寸法が小さい場合は、スペーサー3は省略可能である。
上述したように、本体部材2は、例えば射出成形法等の公知の樹脂成形法によって成形されている。射出成形法を用いて本体部材2を成形する際には、外方から視認され難い箇所に金型内における樹脂の合流跡であるウェルドラインが形成されるように、金型内に溶融樹脂を注入するゲートの位置を選択することが好ましい。即ち、本実施形態では、外壁部W側となる後壁部24にウェルドラインが形成されることが好ましい。特に前壁部22や側壁部23に軸線Oと略平行な方向に連続する溝が形成されている場合、この溝とウェルドラインとが同じ面にあると、規則的な溝のパターンがウェルドラインによって乱れ、著しく外観が悪化するため、前壁部22や側壁部23にウェルドラインができない様な位置にゲートを設定することが好ましい。金型内に溶融樹脂を注入するゲートの位置としては、図2に示すように、
G1・・・流出口26の内面、且つ、後壁部24から最も遠い箇所
G2・・・流出口26の外面、且つ、後壁部24から最も遠い箇所
G3・・・底部31の外面、且つ、後壁部24から最も遠い箇所
の三ケ所が候補として挙げられる。上述のG1,G2,G3の何れも周壁部20の下側に位置するので、中継部材1を排水部材10及び竪樋11に組み付けて外壁面Wに設置する際に、樹脂注入完了後に注入部材を成形体から抜き出して形成され、凸状に残るゲート痕が正面から見え難い位置となり、外観の点で良好である。
ゲートの位置をG1とすると、流出口26に竪樋11を外嵌させて接続する際に、ゲート痕の凸部に干渉することなく接続することができる。
ゲートの位置がG3としたとき、下方からだと凸部が見える可能性があるが、ゲートの位置をG2とした場合には、ゲート痕が流出口26の外面に位置するので、竪樋11を外嵌させることで正面からも下方からも見えなくなる。
2 本体部材
3 スペーサー
10 排水部材
11 竪樋
15 取付部
16 縦溝
18 誘導壁
18p 斜面
29 蓋体
29a 貫通孔
W 外壁面
Claims (4)
- 雨水が流入可能に構成された排水部材と、構造物の外壁面に沿って配管された竪樋とを接続可能に構成され、前記排水部材の排水を前記竪樋に流す中継機能を有する雨水排水用中継部材であって、
有底筒状に形成された本体部材と、
前記本体部材の上端の開口部に着脱可能に設けられ、前記本体部材の内部空間と外部とを連通する貫通孔が形成された蓋体と、
前記本体部材の前記外壁面側の上縁から上方に向って突出する板状の取付部と、
を備え、
前記取付部の幅方向の両端側には高さ方向に延びると共に、下端が前記蓋体の上面に連なる縦溝が設けられ、
前記縦溝は前記取付部において前記外壁面と隣り合う壁面とは反対側の壁面から前記外壁面に向かって凹んでいることを特徴とする雨水排水用中継部材。 - 雨水が流入可能に構成された排水部材と、構造物の外壁面に沿って配管された竪樋とを接続可能に構成され、前記排水部材の排水を前記竪樋に流す中継機能を有する雨水排水用中継部材であって、
有底筒状に形成された本体部材と、
前記本体部材の上端の開口部に着脱可能に設けられ、前記本体部材の内部空間と外部とを連通する貫通孔が形成された蓋体と、
前記本体部材の前記外壁面側の上縁から上方に向って突出する板状の取付部と、
を備え、
前記取付部の幅方向の両端側には高さ方向に延びると共に、下端が前記蓋体の上面に連なる縦溝が設けられ、
前記縦溝に連設する誘導壁が設けられ、
前記誘導壁は、前記取付部の上面から前記本体部材の上面に向けて傾斜する斜面を有し、
前記誘導壁の頂面と前記頂面の幅方向内側に隣り合い且つ前記頂面よりも低い面とを有する段部が設けられていることを特徴とする雨水排水用中継部材。 - 雨水が流入可能に構成された排水部材と、構造物の外壁面に沿って配管された竪樋とを接続可能に構成され、前記排水部材の排水を前記竪樋に流す中継機能を有する雨水排水用中継部材であって、
有底筒状に形成された本体部材と、
前記本体部材の上端の開口部に着脱可能に設けられ、前記本体部材の内部空間と外部とを連通する貫通孔が形成された蓋体と、
前記本体部材の前記外壁面側の上縁から上方に向って突出する板状の取付部と、
を備え、
前記取付部の幅方向の両端側には高さ方向に延びると共に、下端が前記蓋体の上面に連なる縦溝が設けられ、
前記取付部の上面には、幅方向の中央に向けて漸次低くなる凹部が形成されていることを特徴とする雨水排水用中継部材。 - 雨水が流入可能に構成された排水部材と、構造物の外壁面に沿って配管され、外面に複数の溝が形成された竪樋とを接続可能に構成され、前記排水部材の排水を前記竪樋に流す中継機能を有する雨水排水用中継部材であって、
有底筒状に形成された本体部材と、
前記本体部材の上端の開口部に着脱可能に設けられ、前記本体部材の内部空間と外部とを連通する貫通孔が形成された蓋体と、
前記本体部材の前記外壁面側の上縁から上方に向って突出する板状の取付部と、
を備え、
前記取付部の幅方向の両端側には高さ方向に延びると共に、下端が前記蓋体の上面に連なる縦溝が設けられ、
前記本体部材の周壁部の表面の一部又は全部に、壁面の上下方向と平行な方向に連続する多数の溝が形成されており、
前記本体部材の後壁部にウェルドラインが形成されていることを特徴とする雨水排水用中継部材。
Priority Applications (1)
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| JP2016038299A JP6709075B2 (ja) | 2016-02-29 | 2016-02-29 | 雨水排水用中継部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016038299A JP6709075B2 (ja) | 2016-02-29 | 2016-02-29 | 雨水排水用中継部材 |
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