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JP6709767B2 - トルク変動抑制装置、トルクコンバータ、及び動力伝達装置 - Google Patents
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JP6709767B2 - トルク変動抑制装置、トルクコンバータ、及び動力伝達装置 - Google Patents

トルク変動抑制装置、トルクコンバータ、及び動力伝達装置 Download PDF

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Description

本発明は、トルク変動抑制装置、特に、回転軸の回りに回転するとともにトルクが入力される回転体のトルク変動を抑制するためのトルク変動抑制装置に関する。また、本発明は、トルク変動抑制装置を備えたトルクコンバータ及び動力伝達装置に関する。
例えば、自動車のエンジンとトランスミッションとの間には、ダンパ装置を含むクラッチ装置やトルクコンバータが設けられている。トルクコンバータには、燃費低減のために、所定の回転数以上で機械的にトルクを伝達するためのロックアップ装置が設けられている。
特許文献1には、トルク変動抑制装置を備えたロックアップ装置が示されている。特許文献1のトルク変動抑制装置は、イナーシャリングと、複数の遠心子と、複数のカム機構と、を備えている。イナーシャリングはトルクが伝達されるハブフランジに対して相対回転自在であり、遠心子はハブフランジ及びイナーシャリングの回転によって遠心力を受ける。カム機構は、遠心子の表面に形成されたカムと、このカムに接触するカムフォロアと、を有している。
この特許文献1の装置では、トルク変動によってハブフランジとイナーシャリングとの間に回転方向のずれが生じた場合には、遠心子に作用する遠心力を受けてカム機構が作動し、遠心子に作用する遠心力を、ハブフランジとイナーシャリングとの間のずれが小さくなる方向の円周方向力に変換する。この円周方向力によって、トルク変動が抑えられる。
特開2017−53467号公報
特許文献1のトルク変動抑制装置では、ハブフランジの外周部に径方向外方に開く複数の凹部が形成されており、この凹部に遠心子が径方向に移動自在に収容されている。このような構成では、遠心子の円周方向の両側部と、この両側部に対向する凹部の側壁と、の間には、隙間が生じる。構造上、この隙間をなくすことはできない。
以上のような遠心子と凹部との隙間によって、装置の作動中に、遠心子が傾く。遠心子が傾くと、遠心子の外周面に形成されたカムの形状が設計上の形状からずれることになり、所望の捩り特性(ハブフランジとイナーシャリングとの相対回転角度と、ハブフランジとイナーシャリングとの間の伝達トルクと、の関係を示す特性)が得られない。また、遠心子が傾くタイミングは、トルク変動の周波数によって変わるので、捩り特性がばらつくという問題がある。
本発明の課題は、遠心子及びカム機構を有するトルク変動抑制装置において、カムを形成する遠心子が傾いた場合であっても、安定した捩じり特性を得ることにある。
(1)本発明に係るトルク変動抑制装置は、トルクが入力される回転体のトルク変動を抑制する装置である。このトルク変動抑制装置は、質量体と、複数の遠心子と、複数のカム機構と、複数の支持部と、を備えている。質量体は、回転体とともに回転可能であり、かつ回転体に対して相対回転自在に配置されている。複数の遠心子は回転体及び質量体の回転による遠心力を受けて径方向に移動自在である。複数のカム機構は、遠心子の外周面に形成されたカム及びカムに沿って移動するカムフォロアを有し、遠心子に作用する遠心力を受けて、回転体と質量体との間に回転方向における相対変位が生じたときには、遠心力を、相対変位が小さくなる方向の円周方向力に変換する。複数の支持部は、回転体又は質量体に設けられて遠心子を径方向移動自在に支持可能であり、遠心子のカムが延びる方向の第1側部及び第1側部とは逆側の第2側部に当接可能である。
そして、回転体と質量体との間に回転方向の相対変位がない場合におけるカムとカムフォロアとの中立時接触点は、遠心子の第1側部が支持部と当接する第1当接点と遠心子の第2側部が支持部と当接する第2当接点とを結んだ直線より径方向内方に位置している。
この装置では、回転体にトルクが入力されると、回転体及び質量体が回転する。回転体に入力されるトルクに変動がない場合は、回転体と質量体との間の回転方向における相対変位はない。一方、入力されるトルクに変動がある場合は、質量体は回転体に対して相対回転自在に配置されているために、トルク変動の程度によっては、両者の間に回転方向における相対変位(以下、この変位を「回転位相差」と表現する場合がある)が生じる。
ここで、回転体及び質量体が回転すると、遠心子は遠心力を受ける。そして、回転体と質量体との間に回転方向における相対変位が生じたときには、カム機構は遠心子に作用する遠心力を円周方向力に変換する。この円周方向力は回転体と質量体の間の相対変位を小さくするように作用する。このようなカム機構の作動によって、トルク変動が抑えられる。
ここでは、遠心子に作用する遠心力を、トルク変動を抑えるための力として利用しているので、回転体の回転数に応じてトルク変動を抑制する特性が変わることになる。また、例えばカムの形状等によって、トルク変動を抑制する特性を適切に設定することができ、より広い回転数域におけるトルク変動のピークを抑えることができる。
また、ここでは、カムとカムフォロアとの中立時接触点は、遠心子の第1当接点と第2当接点とを結んだ直線より径方向内方に位置している。この場合、従来構造(特許文献1の図9を参照)に比較して、カム(例えば円弧)の中心を、第1当接点と第2当接点とを結んだ直線により近づけることができる。このため、遠心子が傾いても、遠心子の外周面に形成されたカムの形状の変化の度合いが小さくなる。したがって、捩じり特性の不安定さを抑えることができる。
(2)好ましくは、遠心子は、第1外周側当接部及び第1内周側当接部と、第2外周側当接部及び第2内周側当接部と、を有している。第1外周側当接部及び第1内周側当接部は、第1側部に設けられ、支持部に当接可能である。第2外周側当接部及び第2内周側当接部は、第2側部に設けられ、支持部に当接可能である。この場合、中立時接触点は、第1外周側当接部が支持部に当接する第1外周側当接点と、第2内周側当接部が支持部に当接する第2内周側当接点と、を結ぶ直線と、第1内周側当接部が支持部に当接する第1内周側当接点と、第2外周側当接部が支持部に当接する第1外周側当接点と、を結ぶ直線と、の交点である不動点より径方向内方に位置している。
この場合も、前記同様に、遠心子が傾いても、遠心子の外周面に形成されたカムの形状の変化の度合いが小さくなり、捩じり特性の不安定さを抑えることができる。
(3)好ましくは、カムは径方向内方に窪む円弧状に形成されており、カムの円弧中心は不動点上に位置している。この場合は、遠心子が傾いても、カム形状が変化することはない。
(4)好ましくは、回転体は、外周面に径方向外方に開く複数の凹部を有し、凹部には遠心子が収容されている。また、好ましくは、遠心子の第1外周側当接部、第1内周側当接部、第2外周側当接部、及び第2内周側当接部は、それぞれ外周面が凹部の側壁に当接可能なガイド用のコロである。
(5)好ましくは、回転体は、外周面に径方向外方に開く複数の凹部を有し、凹部には遠心子が収容されている。また、好ましくは、支持部は、凹部の第1側壁に回転自在に装着された第1外周側コロ及び第1内周側コロと、凹部の第2側壁に回転自在に装着された第2外周側コロ及び第2内周側コロと、を有している。第1外周側コロは、遠心子の第1外周側当接部に当接可能である。第1内周側コロは遠心子の第1内周側当接部に当接可能である。第2外周側コロは遠心子の第2外周側当接部に当接可能である。第2内周側コロは遠心子の第2内周側当接部に当接可能である。
(6)好ましくは、質量体は、回転体を挟んで対向して配置された第1イナーシャリング及び第2イナーシャリングと、第1イナーシャリングと第2イナーシャリングとを相対回転不能に連結するピンと、を有している。遠心子は、回転体の外周部でかつピンの内周側において第1イナーシャリングと第2イナーシャリングとの軸方向間に配置されている。カムフォロアは、内部にピンが軸方向に貫通する孔を有する円筒状のコロである。カムは、遠心子に形成されてカムフォロアに当接し、回転体と質量体との間の回転方向における相対変位量に応じて円周方向力が変化するような形状を有する。
ここでは、第1イナーシャリングと第2イナーシャリングとを連結するピンを利用して、カムフォロアを装着している。このため、カム機構の構成が簡単になる。
(7)本発明に係るトルクコンバータは、エンジンとトランスミッションとの間に配置される。このトルクコンバータは、エンジンからのトルクが入力される入力側回転体と、トランスミッションにトルクを出力するハブフランジと、入力側回転体とタービンとの間に配置されたダンパと、以上に記載のいずれかのトルク変動抑制装置と、を備えている。
(8)本発明に係る動力伝達装置は、フライホイールと、クラッチ装置と、以上に記載のいずれかのトルク変動抑制装置と、を備えている。フライホイールは、回転軸を中心に回転する第1慣性体と、回転軸を中心に回転し第1慣性体と相対回転自在な第2慣性体と、第1慣性体と第2慣性体との間に配置されたダンパと、を有する。クラッチ装置は、フライホイールの第2慣性体に設けられている。
以上のような本発明では、遠心子及びカム機構を有するトルク変動抑制装置において、カムを形成する遠心子が傾いた場合であっても、安定した捩じり特性を得ることができる。
本発明の第1実施形態によるトルクコンバータの模式図。 図1のハブフランジ及びトルク変動抑制装置の正面部分図。 図2の矢視A図。 カム機構の作動を説明するための図。 従来装置の課題を説明するための図2に対応する図。 従来装置の課題を説明するための図2に対応する図。 回転数とトルク変動の関係を示す特性図。 本発明の第2実施形態の図2に対応する図。 本発明の第3実施形態の図2に対応する図。 本発明の第3実施形態の図2に対応する図。 本発明の適用例1を示す模式図。 本発明の適用例2を示す模式図。 本発明の適用例3を示す模式図。 本発明の適用例4を示す模式図。 本発明の適用例5を示す模式図。 本発明の適用例6を示す模式図。 本発明の適用例7を示す模式図。 本発明の適用例8を示す模式図。 本発明の適用例9を示す模式図。
−第1実施形態−
図1は、本発明の第1実施形態によるトルク変動抑制装置をトルクコンバータのロックアップ装置に装着した場合の模式図である。図1において、O−Oがトルクコンバータの回転軸線である。
[全体構成]
トルクコンバータ1は、フロントカバー2と、トルクコンバータ本体3と、ロックアップ装置4と、出力ハブ5と、を有している。フロントカバー2にはエンジンからトルクが入力される。トルクコンバータ本体3は、フロントカバー2に連結されたインペラ7と、タービン8と、ステータ(図示せず)と、を有している。タービン8は出力ハブ5に連結されており、出力ハブ5の内周部には、トランスミッションの入力軸(図示せず)がスプラインによって係合可能である。
[ロックアップ装置4]
ロックアップ装置4は、クラッチ部や、油圧によって作動するピストン等を有し、ロックアップオン状態と、ロックアップオフ状態と、を取り得る。ロックアップオン状態では、フロントカバー2に入力されたトルクは、トルクコンバータ本体3を介さずに、ロックアップ装置4を介して出力ハブ5に伝達される。一方、ロックアップオフ状態では、フロントカバー2に入力されたトルクは、トルクコンバータ本体3を介して出力ハブ5に伝達される。
ロックアップ装置4は、入力側回転体11と、ハブフランジ12(回転体)と、ダンパ13と、トルク変動抑制装置14と、を有している。
入力側回転体11は、軸方向に移動自在なピストンを含み、フロントカバー2側の側面に摩擦部材16が固定されている。この摩擦部材16がフロントカバー2に押し付けられることによって、フロントカバー2から入力側回転体11にトルクが伝達される。
ハブフランジ12は、入力側回転体11と軸方向に対向して配置され、入力側回転体11と相対回転自在である。ハブフランジ12は出力ハブ5に連結されている。
ダンパ13は、入力側回転体11とハブフランジ12との間に配置されている。ダンパ13は、複数のトーションスプリングを有しており、入力側回転体11とハブフランジ12とを回転方向に弾性的に連結している。このダンパ13によって、入力側回転体11からハブフランジ12にトルクが伝達されるとともに、トルク変動が吸収、減衰される。
[トルク変動抑制装置14]
図2は、ハブフランジ12及びトルク変動抑制装置14の正面図である。なお、図2は一方(手前側)のイナーシャリングを取り外して示している。図3は図2をA方向から視た図である。図2以降の図ではハブフランジ12及びトルク変動抑制装置14の一部を示しているが、全体としては、円周方向の4ヶ所に、各図に示した部分が等角度間隔で設けられている。
トルク変動抑制装置14は、質量体としてのイナーシャリング20を構成する第1イナーシャリング201及び第2イナーシャリング202と、4個の遠心子21と、4個のカム機構22と、複数の支持部23と、を有している。
<第1及び第2イナーシャリング201,202>
第1及び第2イナーシャリング201,202は、それぞれ連続した円環状に形成された所定の厚みを有するプレートであり、図3に示すように、ハブフランジ12を挟んでハブフランジ12の軸方向両側に所定の隙間をあけて配置されている。すなわち、ハブフランジ12と第1及び第2イナーシャリング201,202とは、軸方向に並べて配置されている。第1及び第2イナーシャリング201,202は、ハブフランジ12の回転軸と同じ回転軸を有し、ハブフランジ12とともに回転可能で、かつハブフランジ12に対して相対回転自在である。
第1及び第2イナーシャリング201,202には軸方向に貫通する孔201a,202aが形成されている。そして、第1イナーシャリング201と第2イナーシャリング202とは、それらの孔201a,202aを貫通するリベット203によって固定されている。したがって、第1イナーシャリング201は、第2イナーシャリング202に対して、軸方向、径方向、及び回転方向に移動不能である。
<ハブフランジ12>
ハブフランジ12は、円板状に形成され、内周部が前述のように出力ハブ5に連結されている。ハブフランジ12の外周部には、外周側にさらに突出し、円周方向に所定の幅を有する4つの突起部121が形成されている。突起部121の円周方向の中央部には、所定の幅の凹部122が形成されている。凹部122は、径方向外方に開くように形成され、所定の深さを有している。
<遠心子21及び支持部23>
遠心子21は、ハブフランジ12の凹部122に配置されており、ハブフランジ12の回転による遠心力によって径方向に移動可能である。遠心子21は、円周方向に延びて形成され、円周方向の両端に溝21a,21bを有している。溝21a,21bの幅は、ハブフランジ12の厚みより大きく、溝21a,21bの一部にハブフランジ12が挿入されている。
なお、遠心子21の外周面21cは、内周側に窪む円弧状に形成されており、後述するように、カム31として機能する。
遠心子21は、第1ガイド用コロ26a及び第2ガイド用コロ26bと、各ガイド用コロ26a,26bを回転自在に支持するピン27と、を有している。
第1ガイド用コロ26a及び第2ガイド用コロ26bは、遠心子21の両端の溝21a,21bに配置されている。第1ガイド用コロ26aは第1外周側コロ26oa(第1外周側当接部)と、第1外周側コロ26oaの内周側に配置された第1内周側コロ26ia(第1内周側当接部)と、を有している。また、第2ガイド用コロ26bは第2外周側コロ26ob(第2外周側当接部)と、第2外周側コロ26obの内周側に配置された第2内周側コロ26ib(第2内周側当接部)と、を有している。第1外周側コロ26oaと第2外周側コロ26obとは対向して配置され、第1内周側コロ26iaと第2内周側コロ26ibとは対向して配置されている。
第1外周側コロ26oa及び第2内周側コロ26iaは凹部122の第1側壁122aに当接して転動可能であり、第2外周側コロ26ob及び第2内周側コロ26ibは凹部122の逆側の第2側壁122bに当接して転動可能である。すなわち、凹部122の第1側壁122a及び第2側壁122bは、遠心子21を径方向移動自在に支持する支持部23として機能している。
ピン27は、遠心子21の溝21a,21bを回転軸方向に貫通して設けられている。ピン27の両端は遠心子21に固定されている。
<カム機構22>
カム機構22は、カムフォロアとしての円筒状のコロ30と、遠心子21の外周面21cであるカム31と、から構成されている。
コロ30は、リベット203の胴部の外周に嵌めこまれている。すなわち、コロ30はリベット203に支持されている。なお、コロ30は、リベット203に対して回転自在に装着されているのが好ましいが、回転不能であってもよい。
カム31は、コロ30が当接する円弧状の面であり、ハブフランジ12と第1及び第2イナーシャリング201,202とが所定の角度範囲で相対回転した際には、コロ30はこのカム31に沿って移動する。この実施形態では、カム31は、図2の点Zを中心とする半径rの円弧状に形成されている。
また、ハブフランジ12とイナーシャリング20との間に回転方向の相対変位(回転位相差)がない状態(図2に示す状態)での、カム31とコロ30との中立時接触点Cnは、不動点Dよりも径方向内方に位置している。
なお、不動点Dとは、凹部122内で遠心子21が傾いてその姿勢が変化しても、その位置が変化しない点であり、図2に示す直線L1と直線L2との交点で定義される。直線L1は、第1外周側コロ26oaが第1側壁122aに当接する第1外周側当接点C1oと、第2内周側コロ26ibが第2側壁122bに当接する第2内周側当接点C2iとを結ぶ直線である。直線L2は、第1内周側コロ26iaが第1側壁122aに当接する第1内周側当接点C1iと、第2外周側コロ26obが第2側壁122bに当接する第2外周側当接点C2oとを結ぶ直線である。そして、この実施形態では、カム31の円弧中心Zと不動点Dとは距離hだけ離れている。
詳細は後述するが、コロ30とカム31との接触によって、ハブフランジ12と第1及び第2イナーシャリング201,202との間に回転位相差が生じたときに、遠心子21に生じた遠心力は、回転位相差が小さくなるような円周方向の力に変換される。
[カム機構22の作動]
図2及び図4を用いて、カム機構22の作動(トルク変動の抑制)について説明する。なお、以下の説明では、第1及び第2イナーシャリング201,202を、単に「イナーシャリング20」と記す場合もある。
ロックアップオン時には、フロントカバー2に伝達されたトルクは、入力側回転体11及びダンパ13を介してハブフランジ12に伝達される。
トルク伝達時にトルク変動がない場合は、図2に示すような状態で、ハブフランジ12及びイナーシャリング20は回転する。この状態では、カム機構22のコロ30はカム31のもっとも内周側の位置(円周方向の中央位置)に当接し、ハブフランジ12とイナーシャリング20との回転位相差は「0」である。
前述のように、ハブフランジ12とイナーシャリング20との間の回転方向の相対変位量を、「回転位相差」と称しているが、これらは、図2及び図4では、遠心子21及びカム31の円周方向の中央位置と、コロ30の中心位置と、のずれを示すものである。
ここで、トルクの伝達時にトルク変動が存在すると、図4に示すように、ハブフランジ12とイナーシャリング20との間には、回転位相差θが生じる。図4は+R側に回転位相差+θ1(例えば5度)が生じた場合を示している。
図4に示すように、ハブフランジ12とイナーシャリング20との間に回転位相差+θ1が生じた場合は、カム機構22のコロ30は、カム31に沿って相対的に図4における左側に移動する。このとき、遠心子21には遠心力が作用しているので、遠心子21に形成されたカム31がコロ30から受ける反力は、図4のP0の方向及び大きさとなる。この反力P0によって、円周方向の第1分力P1と、遠心子21を内周側に向かって移動させる方向の第2分力P2と、が発生する。
そして、第1分力P1は、カム機構22及び遠心子21を介してハブフランジ12を図4における左方向に移動させる力となる。すなわち、ハブフランジ12とイナーシャリング20との回転位相差を小さくする方向の力が、ハブフランジ12に作用することになる。また、第2分力P2によって、遠心子21は、遠心力に抗して内周側に移動させられる。
なお、逆方向に回転位相差が生じた場合は、コロ30がカム31に沿って相対的に図4の右側に移動するが、作動原理は同じである。
以上のように、トルク変動によってハブフランジ12とイナーシャリング20との間に回転位相差が生じると、遠心子21に作用する遠心力及びカム機構22の作用によって、ハブフランジ12は、両者の回転位相差を小さくする方向の力(第1分力P1)を受ける。この力によって、トルク変動が抑制される。
以上のトルク変動を抑制する力は、遠心力、すなわちハブフランジ12の回転数によって変化するし、回転位相差及びカム31の形状によっても変化する。したがって、カム31の形状を適宜設定することによって、トルク変動抑制装置14の特性を、エンジン仕様等に応じた最適な特性にすることができる。
例えば、カム31の形状は、同じ遠心力が作用している状態で、回転位相差に応じて第1分力P1が線形に変化するような形状にすることができる。また、カム31の形状は、回転位相差に応じて第1分力P1が非線形に変化する形状にすることができる。
ここで、遠心子21の両側部の第1及び第2ガイド用コロ26a,26bと対応する第1及び第2側壁122a,122bとの間には隙間がある。したがって、カム機構22の作動中において、4つの当接点C1o,C1i,C2o,C2iのうちの2つが当接することによって、遠心子21が傾くことになる。この場合の遠心子21の傾きの中心は不動点Dであり、カム31の円弧中心Zとはずれた位置にある。このため、遠心子21が傾いて姿勢が変化すると、中立時接触点Cnにおけるカム形状が、設計上のカム形状(図2に示す状態)とは変化する。このため、所望の捩り特性が得られないことになる。
図5A及び図5Bに、以上の課題を従来の構成を参考にして示している。すなわち、図5A及び図5Bに示すように、遠心子21’の両側部の各ガイド用コロ26’と対応するハブフランジ12’の凹部の側壁との間には隙間(ガタ)がある。このような状態では、作動中において、図5Bに示すように、一方側の内周側のガイド用コロ26’と、他方側の外周側のガイド用コロ26’の2つのみが側壁に当接し、遠心子21’が傾く。すると、カムフォロア30’の位置もずれることになり、所望の捩り特性が得られないことになる。
なお、後述するように、カム31の円弧中心Zを不動点Dに一致させれば、すなわち図2の距離hを「0」にすれば、遠心子21が傾いてもカム形状は変化しない。
しかし、遠心子21の形状等を考慮して装置をコンパクトにするためには、カム31の円弧中心Zを不動点Dに一致させることが困難な場合がある。
ここで、従来のこの種の装置では、中立時接触点が不動点よりも径方向外方に設定されている。カムの円弧中心は、当然中立時接触点よりも径方向外方に位置するので、従来装置では、不動点とカムの円弧中心との距離が長くなってしまう。
そこで、この実施形態では、中立時接触点Cnを不動点Dよりも径方向内方側に配置している。中立時接触点Cnを、より径方向内方に位置させることによって、カム31の円弧中心Zも径方向に内方に位置することになる。したがって、図2に示す距離hが、従来装置に比較して短くなる。距離hとカム31の形状の変化の度合いはおよそ比例するので、本実施形態のように距離hが短くなると、遠心子21の傾きによるカム形状の変化も小さくなる。このため、カム機構22の捩り特性は従来装置に比較して安定する。
[特性の例]
図6は、トルク変動抑制特性の一例を示す図である。横軸は回転数、縦軸はトルク変動(回転速度変動)である。特性Q1はトルク変動を抑制するための装置が設けられていない場合、特性Q2はカム機構を有さない従来のダイナミックダンパ装置が設けられた場合、特性Q3は本実施形態のトルク変動抑制装置14が設けられた場合を示している。
この図6から明らかなように、カム機構を有さないダイナミックダンパ装置が設けられた装置(特性Q2)では、特定の回転数域のみについてトルク変動を抑制することができる。一方、カム機構22を有する本実施形態(特性Q3)では、すべての回転数域においてトルク変動を抑制することができる。
−第2実施形態−
図7は本発明の第2実施形態によるトルク変動抑制装置の一部を示しており、第1実施形態の図2に相当する模式的な図である。なお、図7においても、図2と同様に、図における手前側のイナーシャリング201を取り外して示している。また、第1実施形態と同様又は対応する部材には同じ符合で示している。
第2実施形態のトルク変動抑制装置は、カム機構22の作動等の基本的な構成は第1実施形態と同様であるが、遠心子21及び支持部23の構成が第1実施形態と異なっている。
図7に示す支持部23は、凹部122の側壁122bに回転自在に支持されたガイド用コロ36bを有している。ガイド用コロ36bは、外周側コロ36obと、外周側コロ36obの内周側に配置された及び内周側コロ36ibと、を有している。なお、図7では一方のガイド用コロ26bのみを示しているが、他方側も同様の構成である。
外周側コロ36ob及び内周側コロ36ibは、ともに遠心子21の円周方向の一方の側面21dに当接し、転動可能である。したがって、遠心子21は、側面21dに、外周側コロ36obに当接可能な外周側当接部と、内周側コロ36ibに当接可能な内周側当接部と、を有している。すなわち、外周側コロ36ob及び内周側コロ36ibは、遠心子21を径方向移動自在に支持する支持部23として機能している。
この第2実施形態における不動点Dは、図7に示す直線L1と直線L2との交点で定義される。直線L1は、一方側の外周側コロと遠心子21の一方側の端面とが当接する当接点と、他方側の内周側コロ36ibと遠心子21の他方側の端面とが当接する当接点とを結ぶ直線である。直線L2は、一方側の内周側コロと遠心子21の一方側の端面とが当接する当接点と、外周側コロ36obと遠心子21の他方側の端面と当接する当接点とを結ぶ直線である。
以上のような第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、中立時接触点Cnが不動点Dよりも径方向内方側に位置するように、カム形状が設定されている。したがって、カムの円弧中心(図示せず)と不動点Dとの間の距離が短くなり、カム機構22の捩り特性は従来装置に比較して安定する。
−第3実施形態−
図8A及び図8Bは本発明の第3実施形態によるトルク変動抑制装置の一部を示しており、第1実施形態の図2に相当する模式的な図である。なお、図8A及び図8Bにおいても、図2と同様に、図における手前側のイナーシャリング201を取り外して示している。また、第1実施形態と同様又は対応する部材には同じ符合で示している。
第3実施形態のトルク変動抑制装置は、カム機構22の作動等の基本的な構成は第1実施形態と同様であるが、カム31と不動点Dとの位置関係が第1実施形態と異なっている。
すなわち、この第3実施形態では、カム31の円弧中心Zと不動点Dとが同じ位置に設定されており、図2の距離hが「0」に設定されている。
この第3実施形態では、図8Bに示すように、遠心子21が傾いてもカム31の形状は変化しない。このため、第3実施形態の装置では、カム機構22において、常に所望の捩り特性を得ることができる。
[他の実施形態]
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
(a)前記実施形態では、カムを一定の曲率を有する円弧で形成したが、複数の曲率からなる曲線でカムを形成してもよい。このような場合でも、中立時接触点が不動点の径方向内方に位置するようにカムを設定すれば、カム機構の捩じり特性は安定する。
(b)ガイド用コロの個数は前記実施形態に限定されない。例えば、遠心子の円周方向の両側に1つずつのガイド用コロを設けるとともに、遠心子の内周面と凹部の底面との間に1つのガイド用コロを設け、合計3つのコロにより遠心子の移動をガイドするようにしてもよい。
この場合は、一方側のガイド用コロが凹部の側壁に当接する当接点と、他方側のガイド用ことが凹部の側壁に当接する当接点と、を結ぶ直線よりも、中立時接触点が径方向内方に位置するようにカムを設定すれば、カム機構の捩じり特性は安定する。
(c)ガイド用コロとしては、所謂ローラベアリングを用いてもよい。この場合には、遠心子又はハブフランジの凹部とローラベアリングの外周との間の摩擦をさらに低減できる。
(d)前記実施形態では、遠心子をハブフランジに設けたが、イナーシャリングに設けてもよい。
[適用例]
以上のようなトルク変動抑制装置を、トルクコンバータや他の動力伝達装置に適用する場合、種々の配置が可能である。以下に、トルクコンバータや他の動力伝達装置の模式図を利用して、具体的な適用例について説明する。
(1)図9は、トルクコンバータを模式的に示した図であり、トルクコンバータは、入力側回転体41と、ハブフランジ42と、これらの部材41,42の間に設けられたダンパ43と、を有している。入力側回転体41は、フロントカバー、ドライブプレート、ピストン等の部材を含む。ハブフランジ42は、ドリブンプレート、タービンハブを含む。ダンパ43は複数のトーションスプリングを含む。
この図9に示した例では、入力側回転体41を構成する回転部材のいずれかに遠心子が設けられており、この遠心子に作用する遠心力を利用して作動するカム機構及び支持部を含む機構44が設けられている。カム機構及び支持部44については、前記各実施形態に示された構成と同様の構成を適用できる。
(2)図10に示したトルクコンバータは、ハブフランジ42を構成する回転部材のいずれかに遠心子が設けられており、この遠心子に作用する遠心力を利用して作動するカム機構及び支持部を含む機構44が設けられている。カム機構及び支持部44については、前記各実施形態に示された構成と同様の構成を適用できる。
(3)図11に示したトルクコンバータは、図9及び図10に示した構成に加えて、別のダンパ45と、2つのダンパ43,45の間に設けられた中間部材46と、を有している。中間部材46は、入力側回転体41及びハブフランジ42と相対回転自在であり、2つのダンパ43,45を直列的に作用させる。
図11に示した例では、中間部材46に遠心子が設けられており、この遠心子に作用する遠心力を利用して作動するカム機構及び支持部を含む機構44が設けられている。カム機構及び支持部44については、前記各実施形態に示された構成と同様の構成を適用できる。
(4)図12に示したトルクコンバータは、フロート部材47を有している。フロート部材47は、ダンパ43を構成するトーションスプリングを支持するために部材であり、例えば、環状に形成されて、トーションスプリングの外周及び少なくとも一方の側面を覆うように配置されている。また、フロート部材47は、入力側回転体41及びハブフランジ42と相対回転自在であり、かつダンパ43のトーションスプリングとの摩擦によってダンパ43に連れ回る。すなわち、フロート部材47も回転する。
この図12に示した例では、フロート部材47に遠心子48が設けられており、この遠心子48に作用する遠心力を利用して作動するカム機構及び支持部を含む機構44が設けられている。カム機構及び支持部44については、前記各実施形態に示された構成と同様の構成を適用できる。
(5)図13は、2つの慣性体51,52を有するフライホイール50と、クラッチ装置54と、を有する動力伝達装置の模式図である。すなわち、エンジンとクラッチ装置54との間に配置されたフライホイール50は、第1慣性体51と、第1慣性体51と相対回転自在に配置された第2慣性体52と、2つの慣性体51,52の間に配置されたダンパ53と、を有している。なお、第2慣性体52は、クラッチ装置54を構成するクラッチカバーも含む。
図13に示した例では、第2慣性体52を構成する回転部材のいずれかに遠心子が設けられており、この遠心子に作用する遠心力を利用して作動するカム機構及び支持部を含む機構55が設けられている。カム機構及び支持部55については、前記各実施形態に示された構成と同様の構成を適用できる。
(6)図14は、図13と同様の動力伝達装置において、第1慣性体51に遠心子が設けられた例である。そして、この遠心子に作用する遠心力を利用して作動するカム機構及び支持部を含む機構55が設けられている。カム機構及び支持部55については、前記各実施形態に示された構成と同様の構成を適用できる。
(7)図15に示した動力伝達装置は、図13及び図14に示した構成に加えて、別のダンパ56と、2つのダンパ53,56の間に設けられた中間部材57と、を有している。中間部材57は、第1慣性体51及び第2慣性体52と相対回転自在である。
図15に示した例では、中間部材57に遠心子58が設けられており、この遠心子58に作用する遠心力を利用して作動するカム機構及び支持部を含む機構55が設けられている。カム機構及び支持部55については、前記各実施形態に示された構成と同様の構成を適用できる。
(8)図16は、1つのフライホイールにクラッチ装置が設けられた動力伝達装置の模式図である。図16の第1慣性体61は、1つのフライホイールと、クラッチ装置62のクラッチカバーと、を含む。この例では、第1慣性体61を構成する回転部材のいずれかに遠心子が設けられており、この遠心子に作用する遠心力を利用して作動するカム機構及び支持部を含む機構64が設けられている。カム機構及び支持部64については、前記各実施形態に示された構成と同様の構成を適用できる。
(9)図17は、図16と同様の動力伝達装置において、クラッチ装置62の出力側に遠心子65が設けられた例である。そして、この遠心子65に作用する遠心力を利用して作動するカム機構及び支持部を含む機構64が設けられている。カム機構及び支持部64については、前記各実施形態に示された構成と同様の構成を適用できる。
(10)図面には示していないが、本発明のトルク変動抑制装置を、トランスミッションを構成する回転部材のいずれかに配置してもよいし、さらにはトランスミッションの出力側のシャフト(プロペラシャフト又はドライブシャフト)に配置してもよい。
(11)他の適用例として、従来から周知のダイナミックダンパ装置や、振り子式ダンパ装置が設けられた動力伝達装置に、本発明のトルク変動抑制装置をさらに適用してもよい。
1 トルクコンバータ
11 入力側回転体
12 ハブフランジ(回転体)
122 凹部
122a 第1側壁(支持部)
122b 第2側壁(支持部)
14 トルク変動抑制装置
20,201,202 イナーシャリング(質量体)
21,58,65 遠心子
22 カム機構
23 支持部
26oa 第1外周側コロ(第1外周側当接部)
26ia 第1内周側コロ(第1内周側当接部)
26ob 第2外周側コロ(第2外周側当接部)
26ib 第2内周側コロ(第2内周側当接部)
30 コロ(カムフォロア)
31 カム
Cn 中立時接触点
D 不動点
Z カム円弧中心

Claims (8)

  1. トルクが入力される回転体のトルク変動を抑制するトルク変動抑制装置であって、
    前記回転体とともに回転可能であり、かつ前記回転体に対して相対回転自在に配置された質量体と、
    前記回転体及び前記質量体の回転による遠心力を受けて径方向に移動自在な複数の遠心子と、
    前記遠心子の外周面に形成されたカム及び前記カムに沿って移動するカムフォロアを有し、前記遠心子に作用する遠心力を受けて、前記回転体と前記質量体との間に回転方向における相対変位が生じたときには、前記遠心力を、前記相対変位が小さくなる方向の円周方向力に変換する複数のカム機構と、
    前記回転体又は前記質量体に設けられて前記遠心子を径方向移動自在に支持可能であり、前記遠心子の前記カムが延びる方向の第1側部及び前記第1側部とは逆側の第2側部に当接可能な複数の支持部と、
    を備え、
    前記回転体と前記質量体との間に回転方向の相対変位がない場合における前記カムとカムフォロアとの中立時接触点は、前記遠心子の第1側部が前記支持部と当接する第1当接点と前記遠心子の第2側部が前記支持部と当接する第2当接点とを結んだ直線より径方向内方に位置している、
    トルク変動抑制装置。
  2. 前記遠心子は、
    前記第1側部に設けられ、前記支持部に当接可能な第1外周側当接部及び第1内周側当接部と、
    前記第2側部に設けられ、前記支持部に当接可能な第2外周側当接部及び第2内周側当接部と、
    を有し、
    前記中立時接触点は、
    前記第1外周側当接部が前記支持部に当接する第1外周側当接点と、前記第2内周側当接部が前記支持部に当接する第2内周側当接点と、を結ぶ直線と、
    前記第1内周側当接部が前記支持部に当接する第1内周側当接点と、前記第2外周側当接部が前記支持部に当接する第1外周側当接点と、を結ぶ直線と、
    の交点である不動点より径方向内方に位置している、
    請求項1に記載のトルク変動抑制装置。
  3. 前記カムは径方向内方に窪む円弧状に形成されており、
    前記カムの円弧中心は前記不動点上に位置している、
    請求項2に記載のトルク変動抑制装置。
  4. 前記回転体は、外周面に径方向外方に開く複数の凹部を有し、前記凹部には前記遠心子が収容されており、
    前記遠心子の第1外周側当接部、第1内周側当接部、第2外周側当接部、及び第2内周側当接部は、それぞれ外周面が前記凹部の側壁に当接可能なガイド用のコロである、
    請求項2又は3に記載のトルク変動抑制装置。
  5. 前記回転体は、外周面に径方向外方に開く複数の凹部を有し、前記凹部には前記遠心子が収容されており、
    前記支持部は、
    前記凹部の第1側壁に回転自在に装着され、前記遠心子の第1外周側当接部に当接可能な第1外周側コロ、及び前記遠心子の第1内周側当接部に当接可能な第1内周側コロと、
    前記凹部の第2側壁に回転自在に装着され、前記遠心子の第2外周側当接部に当接可能な第2外周側コロ、及び前記遠心子の第2内周側当接部に当接可能な第2内周側コロと、
    を有している、
    請求項2又は3に記載のトルク変動抑制装置。
  6. 前記質量体は、前記回転体を挟んで対向して配置された第1イナーシャリング及び第2イナーシャリングと、前記第1イナーシャリングと前記第2イナーシャリングとを相対回転不能に連結するピンと、を有し、
    前記遠心子は、前記回転体の外周部でかつ前記ピンの内周側において前記第1イナーシャリングと前記第2イナーシャリングとの軸方向間に配置されており、
    前記カムフォロアは、内部に前記ピンが軸方向に貫通する孔を有する円筒状のコロであり、
    前記カムは、前記遠心子に形成されて前記カムフォロアに当接し、前記回転体と前記質量体との間の回転方向における相対変位量に応じて前記円周方向力が変化するような形状を有する、
    請求項1から5のいずれかに記載のトルク変動抑制装置。
  7. エンジンとトランスミッションとの間に配置されるトルクコンバータであって、
    前記エンジンからのトルクが入力される入力側回転体と、
    前記トランスミッションにトルクを出力する出力側回転体と、
    前記入力側回転体と前記出力側回転体との間に配置されたダンパと、
    請求項1から5のいずれかに記載のトルク変動抑制装置と、
    を備えたトルクコンバータ。
  8. 回転軸を中心に回転する第1慣性体と、前記回転軸を中心に回転し前記第1慣性体と相対回転自在な第2慣性体と、前記第1慣性体と前記第2慣性体との間に配置されたダンパと、を有するフライホイールと、
    前記フライホイールの前記第2慣性体に設けられたクラッチ装置と、
    請求項1から5のいずれかに記載のトルク変動抑制装置と、
    を備えた動力伝達装置。
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