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JP6712531B2 - 表示装置およびその着雪防止方法 - Google Patents
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JP6712531B2 - 表示装置およびその着雪防止方法 - Google Patents

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Description

本発明は、表示装置およびその着雪防止方法に関する。
降雪センサが備えられた表示(標示)装置が知られている(例えば、特許文献1,2)。特許文献1,2において、降雪センサが降雪を感知したときにブロアを駆動させたり、熱素子への電力供給を開始させたりすることにより、着雪を防止し、表示の視認性を確保している。
特開2002−38429号公報 特開2016−126151号公報
しかしながら、降雪センサが降雪を感知している状態は、必ずしも表示面に着雪しやすい状態であるとは言えない。降雪センサは上方から降ってくる雪を感知するものであり、ほぼ鉛直に設置される表示面に対して上方から降ってくる雪が着雪する可能性は小さいからである。反対に、雪の量が少なくても雪が表示面に対して垂直に吹き付けていれば着雪する可能性は大きくなる。そのため、特許文献1,2のように降雪センサの感知結果に基づいてブロアや発熱素子へ電力を供給すると無駄に電力を消費してしまう。
また、特許文献1において、降雪センサのほかに、風速計と風向計とを備えさせ、風速計と風向計の計測結果に基づいてブロアの噴出量を調整することが提案されている。さらに、特許文献2においては、風量が多いことや表示装置に垂直の向かい風があることを示す信号が外気感知センサから出力された場合に、発熱素子へ供給する電力量が増大させることが提案されている。このように、風速と風向を考慮すれば、表示面に着雪しやすい状態でブロアや発熱素子へ電力を供給することができる。しかしながら、表示装置に風速計や風向計を備えさせると、装置が複雑となり、製造コストが増大したり、メンテナンスの負担が増大したりするという問題が生じる。
本発明は、前記問題にかんがみてなされたもので、簡素な装置構成によって、表示面への着雪を少ない電力で低減できる技術を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明の表示装置は、表示面と、表示面を加熱するヒータと、雪の通過を検知する雪検出部を備える降雪センサを、雪検出部に対して上方から通過する雪を遮るように配置することによって形成された横雪センサと、横雪センサにおける雪の検出結果に基づいてヒータが生じさせる熱量を制御する制御部と、を備える。
以上説明した本発明の構成において、雪検出部に対して上方から通過する雪を遮るように降雪センサを配置することによって、上方からの降雪を検出しにくくし、水平方向から雪検出部に進入する雪を検出するようにすることができる。表示面に対して垂直に近い角度で吹き付ける雪、すなわち表示面に着雪しやすい雪を降雪センサによって検出でき、ヒータが生じさせる熱量を効果的に抑制することができる。また、上方から通過する雪を遮るように、従来の降雪センサを配置すればよく、風量計や風速計を備えさせる必要がない。すなわち、簡素な装置構成によって、表示面への着雪を少ない電力で低減できる。
図1Aは表示装置の正面図、図1B,図1Cは表示装置の側面図、図1Dは表示装置の拡大図である。 降雪センサの斜視図である。 表示装置のブロック図である。 着雪防止処理のフローチャートである。 図5Aは表示装置の正面図、図5Bは表示装置の拡大図である。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)第1実施形態:
(2)第2実施形態:
(3)他の実施形態:
(1)第1実施形態:
図1Aは、本発明の一実施形態にかかる表示装置1の正面図である。本実施形態の表示装置1は、道路を走行する車両の乗員が各種情報を視認するための表示装置である。ただし、表示装置1は、屋外に設置されればよく、必ずしも道路用の表示装置でなくてもよい。
表示装置1は、支柱Vと横梁Yと表示板Bと降雪センサSとを備える。支柱Vは、長さ方向が鉛直方向となるように下端が地面(ハッチング)に固定された柱状部材である。横梁Yは、水平方向の梁であり、支柱Vと表示板Bとを連結する。表示板Bは、道路の上方において、支柱Vによって片持ち支持される。表示板Bは、矩形板状の筐体を有し、当該筐体の1個の面に表示面Mが形成されている。
表示面Mが形成されている方向が前方であり、表示面Mは前方から接近する車両の乗員によって視認される。表示面Mにおいては、LED等の発光素子がドットマトリクス状に配置されており、当該発光素子の点灯制御を個々に行うことにより表示面Mにて画像を形成し、各種情報を表示することができる。
図1B,図1Cは、表示装置1の側面図である。なお、図1B,図1Cにおいて支柱Vの図示が省略されている。図1Bにおいては表示面Mが鉛直方向の面をなしているが、図1Bに示すように表示面Mの方向を鉛直方向から傾斜角α(例えば3度)だけ傾けることにより、表示面Mの前方下方を走行する車両の乗員から表示面Mを見やすくすることができる。傾斜角αは、表示面Mの高さや大きさや道路の勾配等に応じて設定され得る。本実施形態において、表示板Bの高さHは2200mmであり、幅Wは3200mmであり、奥行きDは300mmである。むろん、表示板Bの大きさは例示した大きさに限定されない。
図1A〜図1Cに示すように、表示板Bの下方には降雪センサSが配置されている。図1Dは、降雪センサSが設けられた部位を拡大して示す側面図である。降雪センサSは、表示板Bの底面B1の前方側の端部に上端が接合するように配置されている。そのため、降雪センサSは、表示板Bの底面B1を前後に二等分する二等分線Xよりも前方に配置されていることとなる。また、表示面Mと降雪センサSの前面とが同一平面上に並んでいる。なお、降雪センサSは、表示板Bの底面B1に対して連結部材を介して固定されてもよい。
図2は、降雪センサSの斜視図である。降雪センサSは、ほぼ直方体状の外形形状を有し、下方に直方体状の凹部(雪検出部A)が形成された形状となっている。幅方向における雪検出部Aの一方の側面に発光部S1が備えられ、幅方向における雪検出部Aの他方の側面に受光部S2が備えられている。発光部S1から発光された光線L(太線矢印)が雪検出部Aを幅方向に貫通し、受光部S2にて受光される。この光線Lの光路上を雪が通過した場合、光線Lが受光部S2にて受光されなくなる。従って、発光部S1にて常時発光を行い、受光部S2にて光線Lが受光できない時間当たりの回数を検出することにより、光線Lを通過した雪の量を検出できる。雪の量の検出手法はどのような手法であってもよく、例えば、受光できない期間の長さの合計値を雪の量として検出してもよい。光線Lの波長は特に限定されず、光線Lは、赤外光であってもよいし、可視光であってもよい。また、光線Lは、レーザ光であってもよい。さらに、光線Lの代わりに雪検出部Aを貫通可能な電磁波以外の音波や電波を採用してもよい。
本実施形態において、降雪センサSの高さhは100mmであり、幅wは200mmであり、奥行きdは20mmである。また、雪検出部Aの高さh1は40mmであり、幅w4は140mmである。降雪センサSにおいて雪検出部Aの左右の部分の幅w2,w3はそれぞれ30mmである。
図1Dにおいて、雪検出部Aがハッチングによって示されている。図1Dに示すように、雪検出部Aが下方に向くように降雪センサSが配置される。ここで、表示板Bを鉛直上方から見た場合に、降雪センサSとその雪検出部Aの全体が表示板Bによって遮蔽されて見えなくなる。従って、鉛直方向に下降する雪は表示板Bによって遮られ、雪検出部Aには到達しないこととなる。つまり、降雪センサSは、上方からの降雪を検出するという本来の使用目的を果たすことのないように配置されている。
その一方で、降雪センサSの雪検出部Aには斜め方向および前後方向に吹き付ける雪が通過可能となっている。従って、降雪センサSによって斜め方向および前後方向に吹き付ける雪の量を検出することができる。さらに、図1Dに示すように、降雪センサSは表示板Bの底面B1を前後に二等分する二等分線Xよりも前方に配置されている。なお、底面B1には、表示板Bの背面を水平方向に支持する横梁Y(図1A,図1B,図1C)が含まれてもよい。そのため、後方から斜めに下降して底面B1に遮られることなく雪検出部Aの光線Lを通過できる雪の軌道KB(二点鎖線)は、前方から斜めに下降して雪検出部Aの光線Lを通過できる雪の軌道KF(二点鎖線)よりも水平に近い角度となる。つまり、極めて風速が大きい場合を除いて、後方から吹き付ける雪が降雪センサSにて検出されないようにすることができる。そのため、後方から吹き付ける雪の量よりも、前方から吹き付ける雪の量を、降雪センサSにて検出しやすくすることができる。さらに、表示面Mと降雪センサSの前面とが同一平面上に並んでいるため、前方から斜めに下降する雪が表示板Bの底面B1に遮られないようにすることができる。
以上説明したように、本実施形態の降雪センサSは、おもに前方から吹き付ける雪の量を検出できるように配置されている。ここで、降雪センサSと、雪検出部Aに対して上方から通過する雪を遮る機能を果たす表示板Bとによって、本発明の横雪センサZ(破線)が構成される。表示板Bの下方において降雪センサSが配置される幅方向の位置は特に限定されず、支柱Vの反対側に降雪センサSが配置されてもよいし、支柱V側に降雪センサSが配置されてもよいし、幅方向の中央部に降雪センサSが配置されてもよい。また、支柱Vが表示板Bの左右両側に備えられてもよい。さらに、より確実に後方から吹き付ける雪を検出することを防止できるように、表示板Bの底面B1に後方からの気流を遮る庇を設けてもよい。
図3は、表示装置1のブロック図である。表示装置1は、表示板Bと降雪センサSと制御部20と温度センサ30と電源部40と電力供給回路50とを備える。制御部20と電源部40と電力供給回路50とは、表示板Bの内部に備えられてもよいし、表示板Bとは別の制御ボックス内に備えられてもよい。表示板Bは、表示部11とヒータ12とを備える。表示部11は、ドットマトリクス状に配置された複数のLED等の発光素子と、当該複数の発光素子の駆動電流を生成するドライバ回路等を含む。ヒータ12は、表示面Mにてドットマトリクス状に配置された複数の発光素子の間を縫うように張り巡らせられた電熱線である。ヒータ12に電力を供給することにより、ヒータ12は当該電力の大きさに応じた量のジュール熱を生じさせ、表示面Mを加熱する。なお、ヒータ12は、熱を生じさせる素子であればよく、必ずしも電熱線でなくてもよい。
温度センサ30は、外気温を計測するセンサである。電源部40は、外部電源(商用電源)から表示装置1の各部に供給する電源を生成する電源回路である。電源部40は、例えば直流化回路や変圧回路を含む。電力供給回路50は、制御部20からの制御信号に基づいてヒータ12に供給する電流を生成する回路である。電力供給回路50は、ヒータ12に供給する電流としてHighとLowの電流値を有する矩形波を生成し、制御部20からの制御信号に基づいて電流値がHighとなる期間の比率であるデューティ比を調整する。Highの電流値は一定であり、Lowの電流値は0であることとする。ヒータ12の抵抗値は一定であるため、ヒータ12に供給する電流のデューティ比を調整することにより、ヒータ12への供給電力を調整できる。
制御部20は、CPUとROMとRAM等を含むコンピュータであり、ROMに記録されている制御プログラム21がCPUにて実行される。制御プログラム21は、表示制御モジュール21aとヒータ制御モジュール21bとを含む。表示制御モジュール21aの機能により制御部20は、表示部11が備える複数の発光素子の点灯制御を行う。具体的に、表示制御モジュール21aの機能により制御部20は、ROMに記録された表示画像データに基づいて表示部11のドライバ回路に出力する制御信号を生成する。表示画像データは、図示しない通信部を介して外部の装置から取得されてもよい。なお、制御部20は、必ずしもソフトウェアを利用して本発明の機能を実現するものでなくてもよく、ASIC(application specific integrated circuit)等であってもよい。
ヒータ制御モジュール21bの機能により制御部20は、ヒータ12を制御して表示面Mにおける着雪を防止ための処理である着雪防止処理を実行する。図4は、着雪防止処理のフローチャートである。着雪防止処理は、雪が降り得る季節(例えば冬期)のみ実行されればよい。
まず、制御部20は、温度を検出する(ステップS100)。すなわち、制御部20は、温度センサ30にて検出された外気温を取得する。次に、制御部20は、温度が閾値以下であるか否かを判定する(ステップS105)。閾値は、例えば表示面Mに対する着雪が生じ得る上限の温度(摂氏2度等)であってもよい。
温度が閾値以下であると判定されなかった場合(ステップS105:N)、制御部20は、ヒータ12をOFFにする(ステップS110)。すなわち、制御部20は、デューティ比が0となるような電流をヒータ12に供給させるための制御信号を電力供給回路50に出力する。なお、ヒータ12をOFFにする手法はデューティ比を0にするものに限られず、例えばヒータ12と電力供給回路50との電気的な接続を遮断するようにスイッチを切り替えてもよい。
一方、温度が閾値以下であると判定された場合(ステップS105:Y)、制御部20は、降雪センサSにおける雪の検出量を取得(ステップS115)。具体的に、制御部20は、おもに前方から吹き付ける雪の量を検出できるように配置されている降雪センサS(横雪センサZ)から雪の検出量を取得する。つまり、制御部20は、おもに前方から吹き付ける雪の検出量を取得する。
次に、制御部20は、雪の検出量が第1判定値T1以上であるか否かを判定する(ステップS120)。すなわち、制御部20は、おもに前方から吹き付ける雪の量が第1判定値T1以上であるか否かを判定する。第1判定値T1(例えば0)は、予め決められた値であり、温度が閾値以下であっても表示面Mへの着雪が生じ得ない微小な雪の量である。
雪の検出量が第1判定値T1以上であると判定されなかった場合(ステップS120:N)、制御部20は、ヒータ12をOFFにする(ステップS110)。すなわち、制御部20は、温度が閾値以上である場合と同様に、表示面Mへの着雪が生じ得ないとして、ヒータ12をOFFにする。
一方、雪の検出量が第1判定値T1以上であると判定された場合(ステップS120:Y)、制御部20は、雪の検出量が第2判定値T2以上であるか否かを判定する(ステップS125)。ここで、第2判定値T2は、予め決められた値であり、第1判定値T1よりも大きい値である。
雪の検出量が第2判定値T2以上であると判定されなかった場合(ステップS125:N)、制御部20は、ヒータ12の供給電力をG1×Pに設定する(ステップS130)。すなわち、制御部20は、おもに前方から吹き付ける雪の量が第1判定値T1以上であるが、第2判定値T2未満である場合に、ヒータ12をONにし、その供給電力をG1×Pに設定する。ここで、Pは、ヒータ12に供給可能な最大の電力であり、ヒータ12に供給する電流のデューティ比が100%である場合の電力である。G1(例えば0.5)は、0〜1の間の値をとる係数である。なお、供給電力とヒータ12の抵抗値とHighの電流値とに基づいてヒータ12に供給すべき電流のデューティ比を導出できる。
一方、雪の検出量が第2判定値T2以上であると判定された場合(ステップS125:Y)、制御部20は、雪の検出量が第3判定値T3以上であるか否かを判定する(ステップS135)。ここで、第3判定値T3は、予め決められた値であり、第1判定値T1および第2判定値T2よりも大きい値である。
雪の検出量が第3判定値T3以上であると判定されなかった場合(ステップS135:N)、制御部20は、ヒータ12の供給電力をG2×Pに設定する(ステップS140)。すなわち、制御部20は、おもに前方から吹き付ける雪の量が第2判定値T2以上であるが、第3判定値T3未満である場合に、ヒータ12をONにし、その供給電力をG2×Pに設定する。ここで、G2(例えば0.75)は、0〜1の間の値をとる係数であり、G1よりも大きい係数である。供給電力がG2×Pに設定される場合(ステップS140)においてヒータ12が生じさせる熱量は、供給電力がG1×Pに設定される場合(ステップS130)においてヒータ12が生じさせる熱量よりも大きくなる。
一方、雪の検出量が第3判定値T3以上であると判定された場合(ステップS135:Y)、制御部20は、ヒータ12の供給電力をG3×Pに設定する(ステップS145)。すなわち、制御部20は、おもに前方から吹き付ける雪の量が第3判定値T3以上である場合に、ヒータ12をONにし、その供給電力をG3×Pに設定する。ここで、G3(例えば1)は、0〜1の間の値をとる係数であり、G2よりも大きい係数である。供給電力がG3×Pに設定される場合(ステップS145)においてヒータ12が生じさせる熱量は、供給電力がG2×Pに設定される場合(ステップS140)においてヒータ12が生じさせる熱量よりも大きくなる。以上の処理が完了すると、制御部20は、一定期間待機した後に、ステップS100に戻る。
以上説明した第1実施形態において、雪検出部Aに対して上方から通過する雪を遮るように降雪センサSを配置することによって、上方からの降雪を検出しにくくし、水平方向から雪検出部Aに進入する雪を検出するようにすることができる。表示面Mに対して垂直に近い角度で吹き付ける雪、すなわち表示面Mに着雪しやすい雪を降雪センサSによって検出でき、ヒータ12が生じさせる熱量を効果的に抑制することができる。また、上方から通過する雪を遮るように、従来の降雪センサSを配置すればよく、風量計や風速計を備えさせる必要がない。すなわち、簡素な装置構成によって、表示面Mへの着雪を少ない電力で低減できる。
また、制御部20は、横雪センサZ(降雪センサS)における雪の検出量が多いほどヒータ12が生じさせる熱量を大きくしている。これにより、横雪センサZにおける雪の検出量が多く、表示面Mに着雪しやすい雪の量が多い状況で、ヒータ12が生じさせる熱量を大きくすることができる。反対に、横雪センサZにおける雪の検出量が少なく、表示面Mに着雪しやすい雪の量が少ない状況で、ヒータ12が生じさせる熱量を小さくでき、電力を抑制できる。
さらに、制御部20は、温度が閾値以下の場合、横雪センサZにおける雪の検出結果に基づいてヒータ12を加熱させている。すなわち、制御部20は、温度が閾値よりも大きい場合、横雪センサにおける雪の検出結果に拘わらずヒータを加熱させない(ステップS110)。これにより、水平方向に吹き付ける雪の量が多くても、雪が溶けやすく表示面Mに着雪しにくい状況で、無駄に電力を消費する可能性を低減できる。
さらに、降雪センサSを表示板Bの下方に配置することで、雪検出部Aに対して上方から通過する雪が遮られるようにすることができ、雪が遮るための構造を個別に設けなくても済む。また、表示板Bの底面B1を前後に二等分する二等分線Xよりも前方に降雪センサSが配置されている。これにより、斜め前方から降雪センサSに吹き付ける雪よりも、斜め後方から降雪センサSに吹き付ける雪が表示板Bの底面B1によって遮られやすくすることができ、表示面Mに対して前方から吹き付ける雪を効率よく検出できる。
さらに、表示面Mと降雪センサSの前面とが同一平面上に並ぶようにしている。すなわち、降雪センサSの前面よりも表示面M(表示板B)が前方に位置しないようにしている。これにより、前方から降雪センサSに吹き付ける気流を表示板Bが乱すことを防止でき、表示面Mに対して前方から吹き付ける雪を効率よく検出できる。さらに、表示面Mよりも降雪センサSが前方に位置しないようにすることで、降雪センサSが表示面Mの視認性を損なうことを防止できる。
(2)第2実施形態:
図5Aは、第2実施形態にかかる表示装置101の正面図である。第1実施形態の表示装置1と第2実施形態の表示装置101との相違点は、降雪センサSの位置である。第2実施形態において、降雪センサSは表示板Bの右側方に備えられている。降雪センサSは、表示板Bの着雪可能性を評価するものであるため、表示板Bに近い位置であれば、降雪センサSの位置は特に限定されない。例えば、表示板Bと支柱Vとの間にスペースを確保し、当該スペースに降雪センサSを配置してもよい。
図5Bは、降雪センサSが備えられた付近を拡大した側面図である。図5A,図5Bに示すように、降雪センサSは表示板Bの右側面に対して連結部材Cを介して固定されている。連結部材Cは、側面にボルトで固定される固定部と、当該固定部と降雪センサSとを連結するアーム部とを含む。アーム部は、表示板Bの表示面Mと降雪センサSの前面とが同一平面上に並ぶように形成されている。すなわち、連結部材Cは、降雪センサSの前面が鉛直方向から傾斜角αだけ傾くように降雪センサSを固定している。
降雪センサSの上方には屋根Rが備えられている。屋根Rを鉛直上方から見た場合に、降雪センサSとその雪検出部Aの全体が屋根Rによって遮蔽されて見えなくなる。降雪センサSは、屋根Rを前後に二等分する二等分線Xよりも前方に配置されている。屋根Rは、水平面に対して45度よりも大きい角度で傾斜した2個の平面によって構成されている。また、屋根Rの後方の端部の高さは、屋根Rの前方の端部の高さよりも低くなっている。
図5Bに示すように、後方から斜めに下降して屋根Rに遮られることなく雪検出部Aの光線Lを通過できる雪の軌道KB(二点鎖線)は、前方から斜めに下降して雪検出部Aの光線Lを通過できる雪の軌道KF(二点鎖線)よりも水平に近い角度となる。従って、後方から吹き付ける雪よりも、前方から吹き付ける雪を降雪センサSにて検出しやすくすることができる。屋根Rの後方の端部の高さを低くすることにより、後方からの吹き付ける雪を確実に遮ることができる。なお、第2実施形態においても第1実施形態における着雪防止処理と同様の処理を行えばよい。
以上説明した第2実施形態において、降雪センサSを上方から覆う屋根Rを設けることで、降雪センサSを自由な位置に配置できる。すなわち、降雪センサSを表示板Bの下方以外の位置に配置することができる。降雪センサSを表示板Bの下方に配置しないことで、表示板Bの底面B1をフラットな状態とすることができ、表示板Bを運搬する場合等において降雪センサSが邪魔とならないようにすることができる。さらに、屋根Rを前後に二等分する二等分線Xよりも前方に降雪センサSが配置されため、後方から降雪センサSに吹き付ける雪が屋根Rによって遮られやすくすることができ、表示面Mに対して前方から吹き付ける雪を効率よく検出できる。屋根Rは、水平面に対して45度よりも大きい角度で傾斜した平面によって構成されているため、屋根R上に雪が積雪する可能性を低減し、当該積雪によって降雪センサS等に不具合が生じる可能性を低減できる。
なお、第1実施形態においては、前方から表示面Mに吹き付けた雪が表示面Mに沿って下降して降雪センサSにて検出され得る。一方、第2実施形態においては、表示面Mに吹き付けた雪が降雪センサSにて検出される可能性は低い。そのため、第1実施形態の方が第2実施形態よりも降雪センサSにおける雪の検出量は多くなりやすくなる。従って、第1実施形態の各判定値T1〜T3が、第2実施形態の各判定値T1〜T3よりも大きい値に設定されてもよい。
(3)他の実施形態:
上述した実施形態においては、上方からの雪を遮る機能を表示板Bまたは屋根Rに持たせた例を示したが、表示装置1を構成する他の部材によって上方からの雪を遮るようにしてもよい。例えば、表示板Bと支柱Vとを表示板Bの背面で連結する横梁Yの下方に降雪センサSを配置するようにしてもよい。また、表示板Bの底面B1の奥行が小さい道路標識のような固定式標示装置をヒータで加熱する場合に、表示板Bの側面に降雪センサSを配置する前記第2実施形態を適用するのが好適である。また、降雪センサSは、雪検出部Aへと前方から雪が進入可能な方向で配置されればよく、図2において上方に示されている面Tが前方に向く方向で配置されなければよい。
さらに、降雪センサSの雪検出部Aの少なくとも一部分が、鉛直上方から見た場合に表示板Bや屋根Rによって遮蔽されればよく、必ずしも雪検出部Aの全体が遮蔽されなくてもよい。降雪センサSの雪検出部Aの一部分(例えば鉛直上方からの投影面積の50%以上、望ましくは70%以上)が遮蔽されるだけでも、上方からの雪が雪検出部Aを通過しにくくすることができる。
また、ヒータ12が生じさせる熱量は必ずしも多段階に制御されなくてもよく、降雪センサSが検出した雪の量に応じて単にヒータ12のON/OFFが切り替えられるだけでもよい。さらに、本発明において、温度センサ30は必須ではなく、温度センサ30と図4のステップS100〜S105が省略されてもよい。
また、降雪センサSは、必ずしも表示板Bの底面B1または屋根Rを前後に二等分する二等分線Xよりも前方に配置されなくてもよい。むろん、表示面Mと降雪センサSの前面とが同一平面上に並ばなくてもよい。例えば、表示板Bの底面B1または屋根Rを前後に二等分する二等分線Xよりも前方に降雪センサSを配置する代わりに、後方からの雪を遮る庇を降雪センサSの後方に配置してもよい。このようにしても、表示面Mに対しておもに前方から吹き付ける雪を検出できる。
さらに、屋根Rの形状は、図5A,図5Bに示した形状に限定されない。例えば、後方になるほど高さが低くなる単一平面の屋根Rが備えられてもよい。この場合、屋根Rの前方端部から雪が落下し、降雪センサSにて検出される可能性を低減できる。
1,101…表示装置、11…表示部、12…ヒータ、20…制御部、21…制御プログラム、21a…表示制御モジュール、21b…ヒータ制御モジュール、30…温度センサ、40…電源部、50…電力供給回路、A…雪検出部、B…表示板、B1…底面、C…連結部材、KB,KF…雪の軌跡、L…光線、M…表示面、R…屋根、S…降雪センサ、Y…横梁、S1…発光部、S2…受光部、T1…第1判定値、T2…第2判定値、T3…第3判定値、V…支柱、X…二等分線、Z…横雪センサ。

Claims (9)

  1. 表示板と、
    前記表示板の表示面を加熱するヒータと、
    雪の通過を検知する雪検出部であって前記表示板の幅方向の一方の側面に発光部が備えられ、前記幅方向における他方の側面に受光部が備えられている雪検出部を備える降雪センサを、前記雪検出部に対して上方から通過する雪を遮るように配置することによって形成された横雪センサと、
    前記横雪センサにおける雪の検出結果に基づいて前記ヒータが生じさせる熱量を制御する制御部と、
    を備える表示装置。
  2. 前記制御部は、前記横雪センサにおける雪の検出量が多いほど前記ヒータが生じさせる熱量を大きくする、
    請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記制御部は、温度が閾値以下の場合、前記横雪センサにおける雪の検出結果に基づいて前記ヒータを加熱させる、
    請求項1または請求項2のいずれかに記載の表示装置。
  4. 前記降雪センサを前記表示板の下方に配置することで、前記雪検出部に対して上方から通過する雪が遮られる、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の表示装置。
  5. 前記表示板の底面を前後に二等分する二等分線よりも前方に前記降雪センサが配置される、
    請求項4に記載の表示装置。
  6. 前記降雪センサを上方から覆う屋根を設けることで、前記雪検出部に対して上方から通過する雪が遮られる、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の表示装置。
  7. 前記屋根を前後に二等分する二等分線よりも前方に前記降雪センサが配置される、
    請求項6に記載の表示装置。
  8. 前記表示面と前記降雪センサの前面とが同一平面上に並ぶ、
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の表示装置。
  9. 表示と、前記表示板の表示面を加熱するヒータと、を備える表示装置の着雪防止方法であって、
    雪の通過を検知する雪検出部であって前記表示板の幅方向の一方の側面に発光部が備えられ、前記幅方向における他方の側面に受光部が備えられている雪検出部を備える降雪センサを、前記雪検出部に対して上方から通過する雪を遮るように配置することによって形成された横雪センサにおける雪の検出結果に基づいて前記ヒータが生じさせる熱量を制御する、
    表示装置の着雪防止方法。
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