JP6716288B2 - リチウムイオン電池用電極、リチウムイオン電池及びリチウムイオン電池用電極の製造方法 - Google Patents
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Description
しかしながら、双極型電極において電極の厚さを厚くすると、集電体からの距離が遠い活物質の割合が増加する。ここで、活物質自体の電子伝導性は高くないため、集電体からの距離が遠い活物質から集電体までの電子の移動はスムーズに行われないと考えられる。そのため、電極の厚さを単に厚くしただけでは活物質の量が増えたとしても電子伝導性が悪く、全活物質中の充放電に関与する有効活物質割合が低くなってしまう。また、電極の厚さを厚くした場合、電極空隙内のイオン拡散抵抗が大きく、大電流における充放電容量すなわちレート特性が大きく低下してしまうという問題が生じてしまう。
(1)まず、長繊維を用いると、活物質間の空隙の形状がより直線的となって、この空隙を通過するリチウムイオンの拡散経路長が短くなると考えられる。そのため、イオン拡散抵抗が小さくなる。
(2)短繊維も併用すると、長繊維のみでは接触できていなかった「活物質−活物質間」および「活物質−長繊維間」についても、より多くの導電パスが形成できる。そのため、電子抵抗が小さくなる。
(1)および(2)の結果、イオン拡散抵抗と電子抵抗の両方が小さくなる。そのため、大電流における充放電時にも多くの電気を取り出すことができ、レート特性が向上する。
本発明のリチウムイオン電池用電極は、リチウムイオン電池のセパレータ側に配置される第1主面と、集電体側に配置される第2主面とを備えたリチウムイオン電池用電極であって、
上記電極の厚さは50〜5000μmであり、
上記第1主面と上記第2主面の間に、平均繊維長が50nm以上100μm未満である短繊維(A)、平均繊維長が100μm以上1000μm以下である長繊維(B)及び活物質粒子(C)を含み、
上記短繊維(A)及び上記長繊維(B)は導電性繊維であることを特徴とする。
短繊維(A)及び長繊維(B)は導電性繊維である。
図1に示すリチウムイオン電池1は、正極10と負極20を備えており、正極10と負極20の間にはセパレータ30が設けられている。
正極10のセパレータ30と反対の面には集電体40が、負極20のセパレータ30と反対の面には集電体50が設けられている。上記構造をまとめると、集電体40−正極10−セパレータ30−負極20−集電体50の順に積層構造が形成され、全体としてリチウムイオン電池1となっている。
正極10は所定の厚さt1を有するシート状の電極であり、セパレータ30側に配置される第1主面11及び集電体40側に配置される第2主面12を備えている。正極10には正極活物質粒子14が含まれている。
同様に、負極20も所定の厚さt2を有するシート状の電極であり、セパレータ30側に配置される第1主面21及び集電体50側に配置される第2主面22を備えている。負極20には負極活物質粒子24が含まれている。
正極10の厚さt1及び負極20の厚さt2は、それぞれ50〜5000μmであり、このように電極が厚いと、電池内に多くの活物質を含ませることができ、リチウムイオン電池を高容量化することができる。
本発明のリチウムイオン電池用正極の厚さt1は好ましくは150〜1500μmであり、より好ましくは200〜950μmであり、さらに好ましくは250〜900μmである。
本発明のリチウムイオン電池用負極の厚さt2は好ましくは150〜1500μmであり、より好ましくは200〜950μmであり、さらに好ましくは250〜900μmである。
このような、本発明のリチウムイオン電池用電極を負極及び/又は正極に用いたリチウムイオン電池は本発明のリチウムイオン電池である。
図2は、図1に示すリチウムイオン電池の正極のみを模式的に示す断面図である。
正極10は、上述したように第1主面11と第2主面12を備えている。そして、第1主面11と第2主面12の間には、導電性繊維である短繊維(A)及び長繊維(B)が含まれている。図2では短繊維(A)を参照符号13A、長繊維(B)を参照符号13Bで示している。
第1主面11と第2主面12の間には、さらに活物質粒子(C)としての正極活物質粒子14が含まれている。
本発明のリチウムイオン電池用電極では、短繊維(A)と長繊維(B)の少なくとも一部が、第1主面から第2主面までを電気的に接続する導電通路を形成しており、導電通路は、導電通路の周囲の活物質粒子(C)と接していることが好ましい。
図2には、短繊維13A及び長繊維13Bの少なくとも一部が、第1主面11から第2主面12までを電気的に接続する導電通路を形成している様子を模式的に示している。
図2には、電極の厚さよりもその長さが短い長繊維13B及び短繊維13Aが複数本重なり合って導電通路を形成している様子を示している。
そして、導電通路の一方の末端に位置する短繊維13A又は長繊維13Bは第1主面11に達しており、導電通路の他方の末端に位置する短繊維13A又は長繊維13Bは第2主面12に達している。
また、1本の長繊維13Bが導電通路の一方の末端と他方の末端をつないでいてもよい。
また、図2には短繊維13A及び長繊維13Bにより形成される導電通路が周囲の正極活物質粒子14と接している様子も示している。
このような場合に、本発明のリチウムイオン電池用電極には短繊維(A)と長繊維(B)が含まれていると判断することができる。
導電性繊維の繊維長は、SEM観察により測定することができる。
まず、0.2mm角視野中に存在する繊維についてそれぞれ繊維長を測定し、50nm以上100μm未満の繊維につき、繊維長が横軸であり測定結果(繊維の本数)が縦軸であるヒストグラムを作成して繊維長分布をヒストグラム化する。
なお、繊維長の測定は三視野について行い、ヒストグラムは三視野の合計で作成する。
また、2mm角視野中に存在する繊維についてそれぞれ繊維長の測定を三視野について行い、100μm以上1000μm以下の繊維につき、50nm以上100μm未満の繊維と同様に繊維長分布をヒストグラム化する。
なお、0.2mm視野角での測定結果と2mm視野角での測定結果を合わせて繊維長分布を1つのヒストグラムとして記載しても良く、1つのヒストグラムで記載する場合は、測定結果(繊維の本数)のスケールが合うように換算すればよい。
なお、視野から一端がはみ出しており、繊維長が特定できない長い繊維についてはカウントしない。
そして、50nm以上100μm未満の領域に存在するピークのうち最も頻度の大きい繊維長(モード長)を短繊維(A)の平均繊維長とし、100μm以上1000μm以下の領域に存在する最も頻度の大きい繊維長(モード長)を長繊維(B)の平均繊維長とする。
なお、ヒストグラム作成時の横軸である繊維長は以下の間隔で記載し、測定結果もこの間隔となるようにまとめる。
50nm〜500nm:50nm刻み
500nm〜1μm:100nm刻み
1μm〜100μm:10μm刻み
100μm〜500μm:50μm刻み
500μm〜1000μm:100μm刻み
短繊維(A)の電気伝導度が50mS/cm以上であると、短繊維(A)により第1主面から第2主面までを電気的に接続する導電通路を形成させた際の抵抗が小さく、集電体からの距離が遠い活物質からの電子の移動がよりスムーズに行われるため好ましい。
短繊維(A)の繊維径は、SEM観察し測定する。短繊維(A)の平均繊維径は0.2mm角視野中に存在する、繊維長が50nm以上100μm未満の繊維10本についてそれぞれ中央付近の直径を測定し、この測定を三視野について行い、合計30本の繊維の径の平均値をもって測定値とする。
長繊維(B)の電気伝導度が50mS/cm以上であると、長繊維(B)により第1主面から第2主面までを電気的に接続する導電通路を形成させた際の抵抗が小さく、集電体からの距離が遠い活物質からの電子の移動がよりスムーズに行われるため好ましい。
長繊維(B)の繊維径は、SEM観察し測定する。長繊維(B)の平均繊維径は2mm角視野中に存在する繊維長が100μm以上1000μm以下の繊維10本についてそれぞれ中央付近の直径を測定し、この測定を三視野について行い、合計30本の繊維の径の平均値をもって測定値とする。
電極の体積を基準として、短繊維(A)の占める体積の割合は、以下の式より導かれる。
[電極の体積を基準として、短繊維(A)の占める体積の割合][%]=
[(電極の単位面積あたりに使用した短繊維(A)の重量)/(短繊維(A)の比重)]/[(電極の単位面積)×(電極厚さ)]×100
なお、短繊維(A)の占める体積の割合を求める際には、繊維長が50nm以上100μm未満の繊維を短繊維(A)とする。
また、電極の体積を基準として、長繊維(B)の占める体積の割合は、以下の式より導かれる。
[電極の体積を基準として、長繊維(B)の占める体積の割合][%]=
[(電極の単位面積あたりに使用した長繊維(B)の重量)/(長繊維(B)の比重)]/[(電極の単位面積)×(電極厚さ)]×100
なお、長繊維(B)の占める体積の割合を求める際には、繊維長が100μm以上1000μm以下の繊維を長繊維(B)とする。
短繊維(A)の占める体積の割合及び長繊維(B)の占める体積の割合が少ないということは、短繊維(A)及び長繊維(B)が占有していない空隙に活物質粒子(C)が充填されることを意味しており、活物質粒子(C)が充填されることによって、高容量のリチウムイオン電池用電極となる。
また、本発明のリチウムイオン電池用電極においては、短繊維(A)の占める体積(VA)及び長繊維(B)の占める体積(VB)の合計(VA+VB)と活物質粒子(C)の占める体積(VC)との比率[(VA+VB)/VC]が0.00125〜0.5であることが好ましく、0.02〜0.3であることがより好ましい。
短繊維(A)の占める体積(VA)及び長繊維(B)の占める体積(VB)が少なく大部分が活物質粒子(C)であることによって、高容量のリチウムイオン電池用電極となる。
なお、短繊維(A)の占める体積(VA)、長繊維(B)の占める体積(VB)及び活物質粒子(C)の占める体積(VC)は、以下の方法により測定する。
電解液等を乾燥させ短繊維(A)、長繊維(B)及び活物質粒子(C)が混合した電極1cm2当たりの重量[w(g)]並びに電極の膜厚[t(cm)]を測定し、短繊維(A)の真比重[dA(g/cm3)]、長繊維(B)の真比重[dB(g/cm3)]、活物質粒子(C)の真比重[dC(g/cm3)]並びに短繊維(A)、長繊維(B)及び活物質粒子(C)の本発明の電極を構成する材料の合計重量に対する仕込み割合(WA、WB、WC)から算出する。
VA=(w×WA/dA)/(t×1)×100
VB=(w×WB/dB)/(t×1)×100
VC=(w×WC/dC)/(t×1)×100
なお、LiNi0.8Co0.15Al0.05O2等のリチウムニッケル複合酸化物とは、下記一般式(1)で示されるような複合酸化物であり、
一般式(1):LiX(Ni1−yCoy)1−zMzO2(但し、式中、x、y、zは、0.98≦x≦1.10、0.05≦y≦0.4、0.01≦z≦0.2であり、Mは、Al、Mg、Mn、Ti、Fe、Cu、Zn、およびGaからなる群より選択される少なくとも1種の金属元素である)で表される化合物である。
その好ましい例として、リチウム−ニッケル−マンガン−コバルト複合酸化物、またはリチウム−ニッケル−コバルト−アルミニウム複合酸化物などが挙げられる。
図2に示す形態では、正極活物質粒子14の周囲が被覆剤15で被覆されている。被覆剤は被覆用樹脂を含んでおり、正極活物質粒子の周囲が被覆剤で被覆されていると、電極の体積変化が緩和され、電極の膨脹を抑制することができる。被覆用樹脂の例としては、ビニル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、アニリン樹脂、アイオノマー樹脂、ポリカーボネート等が挙げられる。これらの中ではビニル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂又はポリアミド樹脂が好ましい。
本発明のリチウムイオン電池用電極において、活物質粒子(C)として被覆活物質粒子を用いる場合、リチウムイオン電池用電極は結着剤(バインダともいう)を含まないことが好ましい。ここでいう結着剤としては、リチウムイオン電池の電極において活物質粒子と集電体との結着及び活物質粒子同士の結着を目的として用いられる公知の結着剤(デンプン、ポリフッ化ビニリデン、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、テトラフルオロエチレン、スチレン−ブタジエンゴム、ポリエチレン及びポリプロピレン等の高分子化合物)等が挙げられる。
被覆活物質粒子ではない活物質粒子を用いるリチウムイオン電池用電極においては、結着剤で活物質粒子を電極内に固定することで導電経路を維持する必要がある。しかし、被覆活物質粒子を用いる場合は、被覆用樹脂の働きによって活物質粒子を電極内に固定することなく導電経路を維持することができるため、結着剤を添加する必要がない。結着剤を添加しないことによって、活物質粒子が電極内に固定化されないため活物質粒子の体積変化に対する緩和能力が良好となる。
なお、活物質粒子が被覆活物質粒子である場合、被覆剤と導電通路が接している場合も、導電通路が活物質粒子と接しているとみなすことができる。
導電助剤としては、導電性を有する材料から選択される。
具体的には、金属[アルミニウム、ステンレス(SUS)、銀、金、銅及びチタン等]、カーボン[グラファイト及びカーボンブラック(アセチレンブラック、ケッチェンブラック、ファーネスブラック、チャンネルブラック、サーマルランプブラック等)等]、及びこれらの混合物等が挙げられるが、これらに限定されるわけではない。
これらの導電助剤は1種単独で用いられてもよいし、2種以上併用してもよい。また、これらの合金又は金属酸化物が用いられてもよい。電気的安定性の観点から、好ましくはアルミニウム、ステンレス、カーボン、銀、金、銅、チタン及びこれらの混合物であり、より好ましくは銀、金、アルミニウム、ステンレス及びカーボンであり、さらに好ましくはカーボンである。またこれらの導電助剤とは、粒子系セラミック材料や樹脂材料の周りに導電性材料(上記した導電助剤の材料のうち金属のもの)をめっき等でコーティングしたものでもよい。
また、導電助剤16は、被覆剤15の中に含まれていてもよく、導電助剤16が正極活物質粒子14と接していてもよい。導電助剤が被覆剤の中に含まれていたり、正極活物質粒子と接していたりすると、正極活物質粒子から導電通路に達するまでの電子伝導性をさらに高めることができる。
負極活物質粒子としては、黒鉛、難黒鉛化性炭素、アモルファス炭素、高分子化合物焼成体(例えばフェノール樹脂及びフラン樹脂等を焼成し炭素化したもの等)、コークス類(例えばピッチコークス、ニードルコークス及び石油コークス等)、炭素繊維、導電性高分子(例えばポリアセチレン及びポリピロール等)、スズ、シリコン、及び金属合金(例えばリチウム−スズ合金、リチウム−シリコン合金、リチウム−アルミニウム合金及びリチウム−アルミニウム−マンガン合金等)、リチウムと遷移金属との複合酸化物(例えばLi4Ti5O12等)等が挙げられる。
負極においても、導電通路が導電通路の周囲の負極活物質粒子と接しているので、正極の場合と同様に、負極活物質粒子から発生した電子がすぐに導電通路に達し、導電通路を流れてスムーズに集電体にまで達する。また、集電体から負極活物質粒子に向かって流れる電子もスムーズに負極活物質にまで達することができる。
また、本発明のリチウムイオン電池用電極が負極である場合においても、活物質粒子(C)として被覆活物質粒子を用いる場合、リチウムイオン電池用電極は結着剤を含まないことが好ましい。その理由はリチウムイオン電池用電極が正極である場合と同様である。
本発明のリチウムイオン電池用電極の製造方法の一の態様は、本発明のリチウムイオン電池用電極の製造方法であって、上記短繊維(A)、上記長繊維(B)及び上記活物質粒子(C)を含むスラリー(Y)を、膜(E)上に塗布する工程(Q1)と、加圧又は減圧して、上記活物質粒子(C)、上記短繊維(A)及び上記長繊維(B)を上記膜(E)上に定着する工程(Q2)とを含むことを特徴とする。
スラリー(Y)としては、活物質を含むスラリー(X)にさらに短繊維(A)及び長繊維(B)を加えてスラリー中に短繊維(A)及び長繊維(B)を分散させたものが挙げられる。
活物質粒子(C)を含むスラリー(X)は、溶剤(F)を含む溶剤スラリー(X1)であるか、電解液(D)を含む電解液スラリー(X2)であることが好ましい。
溶剤(F)としては、水、1−メチル−2−ピロリドン(N−メチルピロリドン)、メチルエチルケトン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルアミノプロピルアミン及びテトラヒドロフラン等が挙げられる。
また、電解液(D)としては、リチウムイオン電池の製造に用いられる、電解質及び非水溶媒を含有する電解液を使用することができる。
電解質としては、通常の電解液に用いられているもの等が使用でき、例えば、LiPF6、LiBF4、LiSbF6、LiAsF6及びLiClO4等の無機酸のリチウム塩、LiN(CF3SO2)2、LiN(C2F5SO2)2及びLiC(CF3SO2)3等の有機酸のリチウム塩等が挙げられる。これらの内、電池出力及び充放電サイクル特性の観点から好ましいのはLiPF6である。
非水溶媒は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
導電助剤としては本発明のリチウムイオン電池用電極の説明で説明したものを用いることができる。
結着剤としてはデンプン、ポリフッ化ビニリデン、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、テトラフルオロエチレン、スチレン−ブタジエンゴム、ポリエチレン及びポリプロピレン等の高分子化合物が挙げられる。
なお、活物質粒子(C)として被覆活物質粒子を用いる場合、スラリー(X)には、結着剤は添加しないことが好ましい。被覆活物質粒子ではない活物質粒子を用いるリチウムイオン電池用電極においては、結着剤で活物質粒子を電極内に固定することで導電経路を維持する必要がある。しかし、被覆活物質粒子を用いる場合には被覆用樹脂の働きによって活物質粒子を電極内に固定することなく導電経路を維持することができるため、結着剤を添加する必要がない。結着剤を添加しないことによって、活物質粒子が電極内に固定化されないため活物質粒子の体積変化に対する緩和能力が良好となる。
また、スラリー(Y)は溶剤(F)を含む溶剤スラリーであってもよい。
このような特性を有する材料の例としては、炭素繊維等の導電性繊維を配合した濾紙、金属メッシュ等が挙げられる。
金属メッシュとしては、ステンレス製メッシュを用いることが好ましく、例えばSUS316製の綾畳織金網(サンネット工業製)等が挙げられる。金属メッシュの目開きは、活物質粒子及び導電部材が通過しない程度とすることが好ましく、例えば2300メッシュのものを用いることが好ましい。
図3(a)には膜上にスラリーを塗布した様子を模式的に示しており、膜としての濾紙470上に、正極活物質粒子14と短繊維13A及び長繊維13Bを含むスラリーが塗布されている。
加圧操作の方法としては、スラリーの塗布面の上からプレス機を用いてプレスする方法が挙げられる。また、減圧操作の方法としては、構造体にスラリーが塗布されていない側の面に濾紙やメッシュ等を当てて、真空ポンプにより吸引する方法が挙げられる。
加圧又は減圧によりスラリー(Y)から電解液又は溶剤が除去されて、短繊維(A)及び長繊維(B)と活物質粒子(C)が膜(E)の上に定着されて、流動しない程度に緩くその形状が維持された状態となる。
図3(b)には、短繊維13A及び長繊維13Bと正極活物質粒子14が濾紙470上で定着されてなる電極210を示している。
電極210において膜(E)が導電性材料からなるとき、膜(E)は集電体として使用することができ、また、集電体と膜(E)を接触させて一つの集電体として機能させることもできる。すなわち、電極210において第2主面212は短繊維13A及び/又は長繊維13Bが濾紙470と接触する部分として定めることができる。
膜(E)が導電性を有さない材料であるときは、膜(E)をセパレータ側に配置するようにするとよい。また、膜(E)をセパレータとしてもよい。導電性を有さない材料からなる膜の例としては、アラミドセパレータ(日本バイリーン株式会社製)等が挙げられる。
プレス工程(Q3)は、工程(Q2)における加圧又は減圧よりも、さらに圧力差を大きくして活物質粒子(C)の密度を向上させる工程である。プレス工程(Q3)は、工程(Q2)が減圧である場合に加圧を加えるという態様と、工程(Q2)が加圧である場合に加圧する圧力をさらに高くするという態様の両方を含む概念である。
集電体としては、アルミ、銅、アルミニウム、チタン、ステンレス鋼、ニッケル、焼成炭素、導電性高分子及び導電性ガラス等が挙げられる。
スラリー(Y)としては、図3(a)を用いて説明したスラリー(Y)と同様のスラリーを用いることができ、スラリー(X)にさらに短繊維(A)及び長繊維(B)を加えてスラリー中に短繊維(A)及び長繊維(B)を分散させたものが挙げられる。
スラリー(Y)は、電解液(D)を含む電解液スラリー(Y1)であることが好ましい。電解液(D)としては上述した電解液スラリー(X2)における電解液(D)と同様のものを用いることができる。また、スラリー(Y)は溶剤(F)を含む溶剤スラリーであってもよい。
図4(a)には集電体50上にスラリーを塗布してスラリー層225を形成した様子を模式的に示しており、集電体50上に、負極活物質粒子24と短繊維13A及び長繊維13Bを含むスラリーが塗布されており、スラリー層225が形成されている。
図4(a)に示す形態では、負極活物質粒子24の周囲が被覆剤25で被覆されており、スラリーには導電助剤26が含まれている。
短繊維13A、長繊維13B、被覆剤25及び導電助剤26については本発明のリチウムイオン電池用電極(正極)の説明でその詳細を説明した短繊維13A、長繊維13B、被覆剤15、導電錠剤16とそれぞれ同様である。
また、負極活物質粒子24も、本発明のリチウムイオン電池用電極の説明でその詳細を説明した負極活物質粒子と同様である。
セパレータとしては、アラミドセパレータ(日本バイリーン株式会社製)、ポリエチレン、ポリプロピレン製フィルムの微多孔膜、多孔性のポリエチレンフィルムとポリプロピレンとの多層フィルム、ポリエステル繊維、アラミド繊維、ガラス繊維等からなる不織布、及びそれらの表面にシリカ、アルミナ、チタニア等のセラミック微粒子を付着させたもの等が挙げられる。
吸液性材料としては、タオル等の吸液性布、紙、吸液性樹脂等を使用することができる。
吸液によりスラリー(Y)から電解液又は溶剤が除去されて、短繊維(A)及び長繊維(B)と活物質粒子(C)が集電体とセパレータの間に定着されて、流動しない程度に緩くその形状が維持された状態となる。
加圧の方法は特に限定されないが、種々の方法で実施できる。たとえば、公知のプレス機を用いる方法及び重量物等を重りとして載置して加圧する方法が挙げられ、加圧は超音波振動機等で加振しながら行っても良い。セパレータの上面側又は下面側から加圧する場合の圧力は、0.8〜41kg/cm2が好ましく、0.9〜10kg/cm2がより好ましい。圧力がこの範囲にあると電極内部の導電通路を良好に形成することができるので電池をより高容量化でき好ましい。
電極220においては、電極の第1主面221がセパレータ30と接しており、電極の第2主面222が集電体50と接している。
このようなリチウムイオン電池用電極の製造方法であると、電極がセパレータと集電体で挟まれた状態で製造される。そのため、電極の両側にセパレータと集電体を配置する工程を別途行う必要がなく、双極型電極として好ましい形態の電極が少ない工程で得られるため好ましい。
また、集電体の一方の面に正極を形成し、もう一方の面に負極を形成して双極型電極を作製し、双極型電極をセパレータと積層してセル容器に収納し、電解液を注入し、セル容器を密封することでも得られる。
また、正極、負極のいずれか一方に本発明のリチウムイオン電池用電極を用いてもよく、正極、負極を共に本発明のリチウムイオン電池用電極としてリチウムイオン電池としてもよい。
撹拌機、温度計、還流冷却管、滴下ロート及び窒素ガス導入管を付した4つ口フラスコに、酢酸エチル83部とメタノール17部とを仕込み68℃に昇温した。次いで、メタクリル酸242.8部、メチルメタクリレート97.1部、2−エチルヘキシルメタクリレート242.8部、酢酸エチル52.1部及びメタノール10.7部を配合したモノマー配合液と、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.263部を酢酸エチル34.2部に溶解した開始剤溶液とを4つ口フラスコ内に窒素を吹き込みながら、撹拌下、滴下ロートで4時間かけて連続的に滴下してラジカル重合を行った。滴下終了後、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.583部を酢酸エチル26部に溶解した開始剤溶液を滴下ロートを用いて2時間かけて連続的に追加した。さらに、沸点で重合を4時間継続した。溶媒を除去し、樹脂582部を得た後、イソプロパノールを1,360部加えて、樹脂濃度30重量%のビニル樹脂からなる被覆用樹脂溶液を得た。
LiCoO2粉末[日本化学工業(株)製 セルシードC−8G]96重量部を万能混合機に入れ、室温、150rpmで撹拌した状態で、被覆用樹脂溶液(樹脂固形分濃度30重量%)を樹脂固形分として2重量部になるように60分かけて滴下混合し、さらに30分撹拌した。
次いで、撹拌した状態でアセチレンブラック[電気化学工業(株)製 デンカブラック(登録商標)]2重量部を3回に分けて混合し、30分撹拌したままで70℃に昇温し、100mmHgまで減圧し30分保持した。上記操作により被覆正極活物質粒子(C−1)を得た。
LiCoO2粉末[日本化学工業(株)製 セルシードC−8G]96重量部を、LiNi0.8Co0.15Al0.05O2粉末(以下、NCAとも記載する)粉末に変更する以外は、(C−1)の作製方法と同様の操作をして、被覆正極活物質粒子(C−2)を得た。
難黒鉛化性炭素[(株)クレハ・バッテリー・マテリアルズ・ジャパン製 カーボトロン(登録商標)PS(F)]90重量部を万能混合機に入れ、室温、150rpmで撹拌した状態で、被覆用樹脂溶液(樹脂固形分濃度30重量%)を樹脂固形分として5重量部になるように60分かけて滴下混合し、さらに30分撹拌した。
次いで、撹拌した状態でアセチレンブラック[電気化学工業(株)製 デンカブラック(登録商標)]5重量部を3回に分けて混合し、30分撹拌したままで70℃に昇温し、0.01MPaまで減圧し30分保持した。上記操作により被覆負極活物質粒子(C−3)を得た。
短繊維(A−1)は、Eiichi Yasuda,Asao Oya,Shinya Komura,Shigeki Tomonoh,Takashi Nishizawa,Shinsuke Nagata,Takashi Akatsu、CARBON、50、2012、1432−1434及びEiichi Yasuda,Takashi Akatsu,Yasuhiro Tanabe,Kazumasa Nakamura,Yasuto Hoshikawa,Naoya Miyajima、TANSO、255、2012、254〜265頁の製造方法を参考にして製造した。
炭素前駆体として合成メソフェーズピッチAR・MPH[三菱ガス化学(株)製]10重量部とポリメチルペンテンTPX RT18[三井化学(株)製]90重量部を、バレル温度310℃、窒素雰囲気下で一軸押出機を用いて溶融混練し、樹脂組成物を調製した。
上記樹脂組成物を390℃で溶融押出し紡糸した。紡糸した樹脂組成物を電気炉に入れ、窒素雰囲気下270℃で3時間保持し炭素前駆体を安定化させた。ついで、電気炉を1時間かけて500℃まで昇温し、500℃で1時間保持し、ポリメチルペンテンを分解除去した。電気炉を2時間かけて1000℃まで昇温し1000℃で30分間保持し、残った安定化させた炭素前駆体を導電性繊維とした。
得られた導電性繊維90重量部、水500重量部とΦ0.1mmのジルコニアボール1000重量部をポットミル容器に入れ5分間粉砕した。ジルコニアボールを分級後、100℃で乾燥し、短繊維(A−1)を得た。
SEMでの測定結果より、平均繊維径は、0.3μm、平均繊維長は、26μmであった。また、短繊維(A−1)の電気伝導度は600mS/cmであった。
上記短繊維(A−1)の作製において、溶融押出し紡糸の条件を変更した以外は同様にして、導電性の短繊維(A−2)を得た。
SEMでの測定結果より、平均繊維径は、0.2μm、平均繊維長は、9μmであった。
また、短繊維(A−2)の電気伝導度は600mS/cmであった。
長繊維として炭素質炭素繊維[大阪ガスケミカル(株)製 ドナカーボ・ミルド S−243:平均繊維長500μm、平均繊維径13μm:電気伝導度200mS/cm]を準備した。
長繊維として炭素質炭素繊維[大阪ガスケミカル(株)製 ドナカーボ・ミルド S−344:平均繊維長960μm、平均繊維径18μm:電気伝導度200mS/cm]を準備した。
長繊維として黒鉛質炭素繊維[大阪ガスケミカル(株)製 ドナカーボ・ミルド SG−249:平均繊維長110μm、平均繊維径13μm:電気伝導度600mS/cm]を準備した。
長繊維として黒鉛質炭素繊維[日本グラファイトファイバー(株)製XN−100−15M:平均繊維長150μm、平均繊維径10μm:電気伝導度600mS/cm]を準備した。
エチレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート(DEC)の混合溶媒(体積比率1:1)に、LiPF6を1mol/Lの割合で溶解させてリチウムイオン電池用電解液を作製した。
短繊維(A−1)2重量部、長繊維(B−1)1重量部及び正極活物質粒子としてのLiCoO2粉末[日本化学工業(株)製 セルシードC−8G]97重量部を上記電解液と混合して、電解液スラリーを作製した。
膜(E)としてステンレス製メッシュ[サンネット工業(株)製 SUS316綾畳織2300メッシュ]を準備し、上記ステンレス製メッシュに電解液スラリーを塗布し、吸引濾過(減圧)することにより、正極活物質粒子と短繊維及び長繊維をステンレス製メッシュ上に定着させてリチウムイオン電池用正極を作製した。
表1に示すように、短繊維(A)、長繊維(B)及び活物質(C)の種類、体積割合、並びに、電極の厚さ及び目付量を変更してリチウムイオン電池用正極を作製した。
表1中、LCOはLiCoO2粒子、NCAはLiNi0.8Co0.15Al0.05O2粒子、被覆LCOは被覆LCO粒子、被覆NCAは被覆NCA粒子を示す。
短繊維(A−1)2重量部、長繊維(B−1)4.2重量部及び負極活物質粒子としての難黒鉛化性炭素[(株)クレハ・バッテリー・マテリアルズ・ジャパン製 カーボトロン(登録商標)PS(F)]93.8重量部を上記電解液と混合して、電解液スラリーを作製した。
膜(E)としてアラミドセパレータ(日本バイリーン株式会社製)を準備し、上記アラミドセパレータに電解液スラリーを塗布し、吸引濾過(減圧)するとともに加圧圧力1.5kg/cm2で加圧することにより、負極活物質粒子と炭素繊維をアラミドセパレータ上に定着させてリチウムイオン電池用負極を作製した。
表2に示すように、短繊維(A)、長繊維(B)及び活物質(C)の種類、体積割合、並びに、電極の厚さ及び目付量を変更してリチウムイオン電池用負極を作製した。
表2中、HCは難黒鉛化性炭素粒子、被覆HCは被覆難黒鉛化性炭素粒子を示す。
実施例1〜11及び比較例1〜6のいずれかで作製した正極を、17mmφに打ち抜き、17mmφのLi金属からなる負極と共に2032型コインセル内の両端に配置した。
正極側の集電体としては厚さ20μmのアルミニウム電解箔を用い、ステンレス製メッシュを集電体側に配置した。
電極間にセパレータ(セルガード3501)を2枚挿入し、リチウムイオン電池用セルを作製した。
セルに上記電解液を注液密封し、以下の方法で放電容量(mAh)を測定し、活物質の重量で除して活物質の重量当たりの放電容量(mAh/g)として評価した。
この評価で作製した電池を評価用電池1〜11及び比較用電池1〜6とした。
実施例12〜22及び比較例7〜11のいずれかで作製した負極を、17mmφに打ち抜き、17mmφのLi金属からなる正極と共に2032型コインセル内の両端に配置した。
負極側の集電体としては厚さ20μmの銅箔を用い、アラミドセパレータをセパレータ側(正極側)に配置した。
電極間にセパレータ(セルガード3501)を2枚挿入し、リチウムイオン電池用セルを作製した。セルに上記電解液を注液密封し、以下の方法で放電容量(mAh)を測定し、活物質の重量で除して活物質の重量当たりの放電容量(mAh/g)として評価した。
この評価で作製した電池を評価用電池12〜22及び比較用電池7〜11とした。
室温下、充放電測定装置「バッテリーアナライザー1470型」[東陽テクニカ(株)製]を用いて以下の方法により評価用電池1〜22及び比較用電池1〜11の評価を行った。
正極の評価は0.1C及び1.0Cの電流で4.2Vまでそれぞれ充電し、10分間の休止後、0.1C及び1.0Cの電流で2.7Vまでそれぞれ放電して得られた電池容量から、以下の式でレート特性を算出した。
負極の評価は0.1C及び1.0Cの電流で電圧1.5Vまでそれぞれ充電し、10分間の休止後、0.1C及び1.0Cの電流で10mVまでそれぞれ放電して得られた電池容量から、以下の式でレート特性(0.1Cでの電池容量と1.0Cでの電池容量の比率)を算出した。レート特性の値が大きいほど容量の低下が少なく優れた電池特性を有することを意味する。なお、レート特性は電極の厚さにも依存するため、本評価においては、異なる厚さの電極でも比較が出来るよう、0.1Cでの電池容量と1.0Cでの電池容量の比率に補正係数[0.5×(電極の厚さ(μm))1.4]をかけた値をレート特性とした。
(レート特性[%])=[1.0Cにおける充電(または放電)容量]÷[0.1Cにおける充電(または放電)容量]×100×0.5×(電極の厚さ(μm))1.4
10、210 リチウムイオン電池用電極(正極)
11、211 正極の第1主面
12、212 正極の第2主面
13A 短繊維
13B 長繊維
14 正極活物質粒子
15、25 被覆剤
16、26 導電助剤
20、220 リチウムイオン電池用電極(負極)
21、221 負極の第1主面
22、222 負極の第2主面
24 負極活物質粒子
30 セパレータ
40、50 集電体
225 スラリー層
470 濾紙
Claims (17)
- リチウムイオン電池のセパレータ側に配置される第1主面と、集電体側に配置される第2主面とを備えたリチウムイオン電池用電極であって、
前記電極の厚さは50〜5000μmであり、
前記第1主面と前記第2主面の間に、平均繊維長が50nm以上100μm未満である短繊維(A)、平均繊維長が100μm以上1000μm以下であり、平均繊維径が0.1〜100μmである長繊維(B)及び活物質粒子(C)を含み、
前記短繊維(A)及び前記長繊維(B)は導電性繊維であることを特徴とするリチウムイオン電池用電極。 - 前記短繊維(A)は、前記第1主面と前記第2主面の間に離散して存在する導電性繊維であり、
前記短繊維(A)の電気伝導度は50mS/cm以上である請求項1に記載のリチウムイオン電池用電極。 - 前記短繊維(A)の平均繊維径が0.01〜20μmである請求項1又は2に記載のリチウムイオン電池用電極。
- 前記長繊維(B)は、前記第1主面と前記第2主面の間に離散して存在する導電性繊維であり、
前記長繊維(B)の電気伝導度は50mS/cm以上である請求項1〜3のいずれかに記載のリチウムイオン電池用電極。 - 前記電極の体積を基準として、前記短繊維(A)の占める体積の割合が0.1〜15vol%、前記長繊維(B)の占める体積の割合が0.001〜15vol%である請求項1〜4のいずれかに記載のリチウムイオン電池用電極。
- 前記短繊維(A)の占める体積(VA)と前記長繊維(B)の占める体積(VB)との比率(VA/VB)が、0.2〜50である請求項1〜5のいずれかに記載のリチウムイオン電池用電極。
- 前記電極の体積を基準として、前記活物質粒子(C)の占める体積の割合が30〜80vol%である請求項1〜6のいずれかに記載のリチウムイオン電池用電極。
- 前記活物質粒子(C)が、表面の少なくとも一部が被覆用樹脂及び導電助剤を含む被覆剤で被覆されてなる被覆活物質粒子である請求項1〜7のいずれかに記載のリチウムイオン電池用電極。
- 請求項1〜8のいずれかに記載のリチウムイオン電池用電極を負極及び/又は正極に用いたリチウムイオン電池。
- 請求項1〜8のいずれかに記載のリチウムイオン電池用電極の製造方法であって、
前記短繊維(A)、前記長繊維(B)及び前記活物質粒子(C)を含むスラリー(Y)を、膜(E)上に塗布する工程(Q1)と、
加圧又は減圧して、前記活物質粒子(C)、前記短繊維(A)及び前記長繊維(B)を前記膜(E)上に定着する工程(Q2)とを含むことを特徴とするリチウムイオン電池用電極の製造方法。 - 前記スラリー(Y)は、電解液(D)を含む電解液スラリー(Y1)であり、
前記膜(E)が前記活物質粒子(C)を透過させず前記電解液(D)を透過させる膜であり、
前記工程(Q2)において、加圧又は減圧して前記電解液(D)を前記膜(E)を透過させて除去する請求項10に記載のリチウムイオン電池用電極の製造方法。 - 前記工程(Q2)の後、スラリー(Y)をさらに強い圧力で加圧するプレス工程(Q3)を行う請求項10又は11に記載のリチウムイオン電池用電極の製造方法。
- 前記膜(E)の電気伝導度は100mS/cm以上である請求項10〜12のいずれかに記載のリチウムイオン電池用電極の製造方法。
- 前記膜(E)上に定着された前記リチウムイオン電池用電極を、集電体又はセパレータの主面に転写する工程(Q4)を行って、リチウムイオン電池用電極の第1主面がセパレータの主面に配置されたリチウムイオン電池用電極を形成する、又は、リチウムイオン電池用電極の第2主面が集電体の主面に配置されたリチウムイオン電池用電極を形成する、請求項10〜13のいずれかに記載のリチウムイオン電池用電極の製造方法。
- 請求項1〜8のいずれかに記載のリチウムイオン電池用電極の製造方法であって、
前記短繊維(A)、前記長繊維(B)及び前記活物質粒子(C)を含むスラリー(Y)を、集電体上に塗布して集電体上にスラリー層を形成する工程(T1)と、
前記スラリー層の上にセパレータを載置して、セパレータの上面側から吸液して、前記活物質粒子(C)、前記短繊維(A)及び前記長繊維(B)を前記集電体と前記セパレータの間に定着する工程(T2)とを含むことを特徴とするリチウムイオン電池用電極の製造方法。 - 前記スラリー(Y)は、電解液(D)を含む電解液スラリー(Y1)である請求項15に記載のリチウムイオン電池用電極の製造方法。
- 前記セパレータの上面に吸液性材料を置いて前記セパレータの上面側からの吸液を行う請求項15又は16に記載のリチウムイオン電池用電極の製造方法。
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