図1には、本発明の実施形態に係る放射線測定システムの一例が示されている。放射線測定システムは、一例として、1又は複数の放射線測定装置(例えば、放射線測定装置10A,10B,10C,・・・,10N)と、外部装置としてのホスト装置12と、を含む。放射線測定装置10A,10B,10C,・・・,10Nを区別する必要がない場合には、これらを「放射線測定装置10」と称することとする。放射線測定装置10とホスト装置12は、通信経路14を介して互いに通信する機能を備えている。
放射線測定装置10は、放射線を測定する装置であり、例えば、可搬型のモニタリングポストである。もちろん、放射線測定装置10は、非可搬型のモニタリングポスト、サーベイメータ、体表面モニタ、等であってもよい。例えば、自治体毎に、1又は複数の放射線測定装置10が設置される。また、放射線測定装置10は、他の装置との間でデータを送受信する機能を備えている。
ホスト装置12は、放射線測定装置10を管理する装置であり、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC、スマートフォン、携帯電話、等の装置である。ホスト装置12は、例えば、CPU等のプロセッサと、ハードディスクやメモリ等の記憶装置と、他の装置との間で通信を行うための通信インターフェースと、ユーザインターフェース(表示装置と入力装置)と、を含む装置である。ホスト装置12は、他の装置との間でデータを送受信する機能を備えている。
通信経路14は、1又は複数の通信媒体(伝送方式)によって実現される通信経路である。通信媒体は、例えば、電話回線、有線通信(例えば有線LAN(Local Area Network))、無線通信(例えば無線LAN)、衛星通信(回線)、インターネット、等の方式である。もちろん、通信経路14は、別の通信媒体によって実現されてもよい。通信経路14は、専用回線であってもよい。
本実施形態に係る放射線測定システムにおいては、測定データをファイル要素とするデータファイルの構成(つまりデータファイルの形式)を定義するデータファイル構成定義ファイルが作成されており、放射線測定装置10は、そのデータファイル構成定義ファイルに従って、測定データをファイル要素とするデータファイルを生成し、通信経路14を介して、そのデータファイルをホスト装置12に送信する。測定データは、例えば、放射線の測定結果を表わすデータ、温度を表わすデータ、測定時間を表わすデータ、等である。データファイルの形式は、例えば、CSV(comma separated values)等のテキスト形式(text形式)、表計算ソフトウェア用のデータ形式、HTML(Hyper Text Markup Language)形式、等である。もちろん、これら以外のデータ形式が用いられてもよい。
また、データファイルをホスト装置12へ送るための通信媒体(伝送方式)を定義する通信媒体定義ファイルが作成されており、放射線測定装置10は、その通信媒体定義ファイルが定義する通信媒体を利用して、データファイルをホスト装置12に送信する。この通信媒体(伝送方式)は、上述した、電話回線、有線通信(例えば有線LAN)、無線通信(例えば無線LAN)、衛星通信(回線)、インターネット、等の方式である。
また、データファイルをホスト装置12へ送るときの通信プロトコル(通信方式、通信手順)を定義する通信プロトコル定義ファイルが作成されており、放射線測定装置10は、その通信プロトコル定義ファイルが定義する通信プロトコルに従って、データファイルをホスト装置12に送信する。この通信プロトコルは、データファイルの送受信の方式(手順)であり、例えば、Push方式、Pull方式、データファイルの送信時間の間隔、等である。Push方式は、例えば、放射線測定装置10が自動的にデータファイルをホスト装置12に送信する方式である。Pull方式は、例えば、ホスト装置12が放射線測定装置10からデータファイルを取得する方式(例えば、ホスト装置12が放射線測定装置10にデータファイルの取得を要求し、放射線測定装置10は、その要求に応じて、データファイルをホスト装置12に送信する方式)である。データファイルの送信の時間間隔は、例えば、1日当たり1回の送信、1時間当たり1回の送信、1分当たり1回の送信、等のように、放射線測定装置10がデータファイルをホスト装置12に送信する時間の間隔である。例えば、1日当たり1回の送信を定義する通信プロトコルが用いられる場合、放射線測定装置10は、1日当たり1回の割合で、データファイル(又はデータファイル群)をホスト装置12に送信する。なお、通信プロトコルは上記の例に限定されるものではなく、上記の例以外の通信プロトコルが用いられてもよい。
本実施形態では、ホスト装置12からの要求に応じて、上記のデータファイル構成定義ファイル、通信媒体定義ファイル及び通信プロトコル定義ファイルの中の少なくとも1つの定義ファイルの定義内容を変更することができるようになっている。
以下、図2を参照して、放射線測定装置10の構成について詳しく説明する。図2には、放射線測定装置10の構成が示されている。
放射線測定装置10は、検出ユニットとしての検出器16,18と、測定ユニットとしての測定部20と、外部通信ユニットとしての外部伝送部22と、を含む複数のユニットを含む。また、放射線測定装置10は、複数のユニットの間の内部ネットワークを構成する内部伝送路24,26を含む。各ユニットは、他のユニットとの間でパケット通信を行う機能を備えている。
検出器16,18は、例えば、シンチレーション検出器、半導体検出器又はGM管等の放射線検出器である。検出器16,18としてシンチレーション検出器が用いられた場合、検出器16,18は、シンチレータと、光電子増倍管と、マルチチャンネルアナライザ(MCA)と、信号処理部と、CPU等のプロセッサと、メモリ等の記憶装置と、を含み、放射線を測定し、放射線の計数率(例えばCPMやCPS)や線量率等を演算する。検出器16,18は、その演算結果である測定値を表わす測定データ(デジタル信号)と、その測定データの属性を表わすデータ識別子(例えば固有のID)と、を含むデータを、内部伝送路24を介して測定部20に送信する。検出器16,18は、例えば、パケット通信によって測定部20にデータを送信する。この場合、検出器16,18は、測定データとデータ識別子とを含むデータパケットを生成し、データパケットを測定部20に送信する。測定データと、その属性を表わすデータ識別子と、の対応付けを表わす測定データ対応テーブル(対応表)が予め作成されており、検出器16,18は、その測定データ対応テーブルを参照して、自身が測定した測定データに対応するデータ識別子を、その測定データに対応付けることにより、測定データとデータ識別子とを含むデータパケットを生成する。例えば、記憶装置には、その測定データ対応テーブルを示す情報とプログラムが記憶されており、プロセッサが当該プログラムを実行することにより、測定データ対応テーブルを参照して、測定データにデータ識別子を対応付ける。測定データ対応テーブルについては、図4と図5を参照して後で詳しく説明する。なお、図2に示す例では、2つの検出器が用いられているが、1つの検出器が用いられてもよいし、3つ以上の検出器が用いられてもよい。
データ識別子としてのIDは、放射線測定装置10とホスト装置12において共通のID、つまり、放射線測定装置10とホスト装置12において共用されるIDであり、放射線測定装置10とホスト装置12が認識可能な固有のIDである。例えば、ホスト装置12にも、測定データ対応テーブルを示す情報が記憶されている。
測定部20は、パケット通信によって、検出器16,18からデータ(データパケット)を受信し、そのデータに周辺データを付加する機能を備えている。測定部20は、例えば、内部通信部28と、データ処理部30と、制御部32と、を含む。
内部通信部28は、第1内部通信手段の一例に相当し、パケット通信を行う機能を備えている。内部通信部28は、例えば、パケット通信によって、内部伝送路24を介して、検出器16,18からデータパケットを受信し、パケット通信によって、内部伝送路26を介して、データパケットを外部伝送部22に送信する。
データ処理部30は、検出器16,18から送られたデータパケットをアンパケット化した上で、アンパケット化されたデータに周辺データを付加し、これにより生成されたデータを再度パケット化する機能を備えている。内部通信部28は、再度パケット化されたデータ(データパケット)を、内部伝送路26を介して外部伝送部22に送信する。周辺データは、例えば、放射線測定装置10が設置されている場所の温度を表わす温度データ、測定時間を表わす測定時間データ、放射線測定装置10が設置されている場所を表わす位置データ(例えばGPSデータ)、等である。例えば、放射線測定装置10に温度センサが設置されており、その温度センサによって温度が測定されて温度データが生成される。また、データ処理部30は、GPS機能によって、放射線測定装置10が設置されている場所を表わす位置データを取得する。もちろん、これら以外のデータが周辺データとして用いられてもよい。
本実施形態では、周辺データも測定データとして扱われる。測定データとしての周辺データと、その周辺データの属性を表わすデータ識別子(例えば固有のID)と、の対応付けを表わす測定データ対応テーブル(対応表)が予め作成されており、データ処理部30は、その測定データ対応テーブルを参照して、周辺データに対応するデータ識別子を、その周辺データに対応付ける。データ処理部30は、測定データとデータ識別子とを含むデータを再度パケット化する。なお、測定部20は、CPU等のプロセッサとメモリ等の記憶装置とを含む。記憶装置には、例えば、測定データ対応テーブルを示す情報とプログラムが記憶されており、プロセッサが当該プログラムを実行することにより、測定データ対応テーブルを参照して、測定データとしての周辺データにデータ識別子を対応付ける。
周辺データのデータ識別子としてのIDも、放射線測定装置10とホスト装置12において共通のIDであり、放射線測定装置10とホスト装置12が認識可能な固有のIDである。
制御部32は、測定部20の各部の動作を制御する機能を備えている。
外部伝送部22は、データパケットに基づいてデータファイルを生成し、データファイルを、通信経路14を介してホスト装置12に送信する機能を備えている。外部伝送部22は、例えば、内部通信部34と、データファイル生成部36と、外部通信部38と、記憶部40と、制御部42と、を含む。
内部通信部34は、第2内部通信手段の一例に相当し、パケット通信を行う機能を備えている。内部通信部34は、例えば、パケット通信によって、内部伝送路26を介して、測定部20からデータパケットを受信する。
データファイル生成部36は、複数のデータ識別子が列記されたデータファイル構成定義ファイルに従って、データパケット中の測定データをファイル要素とするデータファイルを生成する機能を備えている。このとき、データファイル生成部36は、データファイル構成定義ファイルに列記された複数のデータ識別子の並び順で測定データを並べることにより、データファイルを生成する。このデータファイル構成定義ファイルについては、図6を参照して後で詳しく説明する。
外部通信部38は、データファイル生成部36によって生成されたデータファイルを、通信経路14を介してホスト装置12に送信する機能を備えている。外部通信部38は、複数の異なる通信媒体(伝送方式)に対応しており、当該複数の通信媒体の中のいずれかの通信媒体によって、データファイルをホスト装置12に送信する機能を備えている。上述したように、データファイルをホスト装置12へ送るための通信媒体(伝送方式)を定義する通信媒体定義ファイルが作成されており、外部通信部38は、その通信媒体定義ファイルが定義する通信媒体を利用して、データファイルをホスト装置12に送信する。また、データファイルをホスト装置12へ送るときの通信プロトコル(通信方式、通信手順)を定義する通信プロトコル定義ファイルが作成されており、外部通信部38は、その通信プロトコル定義ファイルが定義する通信プロトコルに従って、データファイルをホスト装置12に送信する。通信媒体定義ファイルについては、図7を参照して後で詳しく説明する。通信プロトコル定義ファイルについては、図8を参照して後で詳しく説明する。
記憶部40は、ハードディスクやメモリ等の記憶装置であり、上記のデータファイル構成定義ファイル、通信媒体定義ファイル、及び、通信プロトコル定義ファイルを記憶する。これらの定義ファイルは、ホスト装置12からの要求に応じて変更可能なデータである。また、記憶部40には、プログラムが記憶されている。外部伝送部22は、例えばCPU等のプロセッサを含み、当該プロセッサが当該プログラムを実行することにより、データファイル生成部36の機能や外部通信部38の機能や制御部42の機能が実現される。
制御部42は、外部伝送部22の各部の動作を制御する。また、制御部42は、変更手段の一例に相当し、ホスト装置12からの要求に応じて、データファイル構成定義ファイル、通信媒体定義ファイル、及び、通信プロトコル定義ファイルを変更する機能を備えている。
以下、図3を参照して、パケット通信にて取り扱われるデータの構造について詳しく説明する。図3には、そのデータの構造が示されている。データパケットは、測定データとデータ識別子としてのID(例えば固有のID)とによって構成されている。測定データは、上述したように、放射線測定の結果を表わすデータ(線量率等)、温度データ、測定時間データ、位置データ、等である。IDは、放射線測定装置10とホスト装置12において共通のIDである。
以下、図4を参照して、測定データ対応テーブル(対応表)について詳しく説明する。測定データ対応テーブルにおいては、測定データの種類を示す情報と、その測定データを表わすデータ識別子としてのID(例えば固有のID)と、が互いに対応付けられている。例えば、測定データとしての「線量率A」のIDは「000」であり、測定データとしての「線量率B」のIDは「001」であり、測定データとしての「温度」のIDは「002」であり、測定データとしての「測定時間」のIDは「003」である。この測定データ対応データブルは、例えば、放射線測定装置10とホスト装置12に記憶されている。
図5には、測定データ対応テーブルの別の例が示されている。この測定データ対応テーブルにおいては、測定データの種類が同じ場合であっても、その測定データの状態(ステータス、状況)に応じて、異なるデータ識別子としてのID(例えば固有のID)が対応付けられている。例えば、測定データとしての線量率Aが、線量率そのものを表わすデータである場合、ID「A01」が線量率Aに付与される。線量率Aが、スペクトルを表わすデータである場合、ID「B01」が線量率Aに付与される。線量率Aが、時刻補正済みのデータである場合、ID「C01」が線量率Aに付与される。このように、同じ線量率Aであっても、その状態に応じて、異なるIDが付与される。この測定データ対応テーブルは、例えば、放射線測定装置10とホスト装置12に記憶されている。
本実施形態では、検出器16,18や測定部20において、図4に示されている測定データ対応テーブルに従って各測定データにIDが付与されてもよいし、図5に示されている測定データ対応テーブルに従って各測定データにIDが付与されてもよい。
以下、図6を参照して、データファイル構成定義ファイルについて詳しく説明する。図6には、データファイル構成定義ファイルの一例が示されている。例えば、データファイル毎にデータファイル構成定義ファイルが予め作成されている。図6に示す例では、データファイルAの形式を有するデータファイルを生成するためのデータファイル構成定義ファイル、データファイルBの形式を有するデータファイルを生成するためのデータファイル構成定義ファイル、及び、データファイルCの形式を有するデータファイルを生成するためのデータファイル構成定義ファイルが予め作成されている。データファイル生成部36は、これら複数のデータファイル構成定義ファイルの中の1つのデータファイル構成定義ファイルに従って、そのデータファイル構成定義ファイルが定義するデータ形式を有するデータファイルを生成する。例えば、測定データの種類毎にデータファイル構成定義ファイルが予め作成されていてもよいし、複数の測定データの種類の組み合わせ毎にデータファイル構成定義ファイルが予め作成されていてもよい。もちろん、1つのデータファイル構成定義ファイルが予め作成されており、データファイル生成部36は、そのデータファイル構成定義ファイルに従って、データファイルを生成してもよい。
データファイル構成定義ファイルにおいては、複数のデータ識別子としてのIDが列記されている。ここで、データファイルAの形式を有するデータファイルを生成するためのデータファイル構成定義ファイルについて詳しく説明する。このデータファイル構成定義ファイルは、例えば、テキスト形式のデータファイルを生成するための定義ファイルである。具体的には、データファイル構成定義ファイルの1行目においては、1文字分のスペース(空欄)の後に「data1」という文字列が記述されており、文字列「data1」の後に、記号「:(コロン)」が記述されている。2行目においては、2文字分のスペースの後に、データ識別子としての「ID:000」が記述されている。データ識別子「ID:000」が記述されている領域には、データファイル生成部36によって、ID「000」を有する測定データが入力される予定となっている。3行目においては、1行目と同様のデータ構成を有する。つまり、1文字分のスペースの後に「data2」という文字列が記述されており、文字列「data2」の後に、記号「:(コロン)」が記述されている。4行目は、2行目と同様のデータ構成を有する。つまり、2文字分のスペースの後に、データ識別子としての「ID:001」が記述されている。データ識別子「ID:001」が記述されている領域には、データファイル生成部36によって、ID「001」を有する測定データが入力される予定となっている。以降の行においても同様である。
データファイル構成定義ファイルは、例えば、外部伝送部22の記憶部40に記憶されている。もちろん、データファイル構成定義ファイルは、ホスト装置12にも記憶されていてもよい。データ識別子としてのIDは、例えば、ホスト装置12等の他の装置において認識可能な固有のIDである。また、ホスト装置12からの要求に応じて、データファイル構成定義ファイルの定義内容(例えば、データファイル構成定義ファイルが定義するデータの形式、データファイル構成定義ファイルに含まれるデータの種類等)を変更することが可能となっている。例えば、データファイル構成定義ファイルが定義するデータの形式がテキスト形式であっても、データの記述の仕様(例えばデータの並び順、スペース(空欄)の有無等)が、ユーザ(例えばホスト装置12を使用する管理者等)の要求毎に異なる場合がある。例えば、あるユーザは、測定データA,B,Cの並び順で各測定データが記述されたデータファイルを要求しており、別のユーザは、同じ測定データの種類であっても、測定データA,C,Bの並び順で各測定データが記述されたデータファイルを要求している場合がある。また、ユーザ毎に、要求されている測定データが異なる場合がある。例えば、あるユーザは、測定データA,Bが記述されたデータファイルを要求しており、別のユーザは、測定データA,Cが記述されたデータファイルを要求している場合がある。このような要求に応じるために、データファイル構成定義ファイルの定義内容を変更できるようになっている。外部伝送部22の制御部42は、その要求に応じて、データファイル構成定義ファイルの定義内容を変更する。
以下、図7を参照して、通信媒体(伝送方式)定義ファイルについて詳しく説明する。図7には、通信媒体定義ファイルの一例が示されている。通信媒体定義ファイルにおいては、通信媒体の名称と、その通信媒体を識別するための通信媒体識別子としてのID(例えば固有のID)と、が対応付けられている。図7に示す例では、通信媒体XにはID「00X」が対応付けられており、通信媒体YにはID「00Y」が対応付けられており、通信媒体ZにはID「00Z」が対応付けられている。例えば、通信媒体Xは、市街地では使用可能であるが、山中では使用できない通信媒体(例えば無線LAN等)である。また、通信媒体Yは、市街地と山中の両方で使用可能な通信媒体(例えば衛星通信)である。外部通信部38は、例えば、通信媒体X,Y、Zに対応しており、通信媒体X,Y,Zに従ってデータファイルをホスト装置12に送信する機能を備えている。例えば、外部通信部38は、これら複数の通信媒体の中の1つの通信媒体に従って、データファイルをホスト装置12に送信する。もちろん、通信媒体定義ファイルには1つの通信媒体が定義されており、外部通信部38は、その通信媒体に従って、データファイルをホスト装置12に送信してもよい。
通信媒体定義ファイルは、例えば、外部伝送部22の記憶部40に記憶されている。もちろん、通信媒体定義ファイルは、ホスト装置12にも記憶されていてもよい。通信媒体識別子としてのIDは、放射線測定装置10とホスト装置12において共通のID、つまり、放射線測定装置10とホスト装置12において共用されるIDであり、放射線測定装置10とホスト装置12において認識可能な固有のIDである。また、ホスト装置12からの要求に応じて、通信媒体定義ファイルの定義内容(つまり、使用される通信媒体)を変更することが可能となっている。例えば、放射線測定装置10が、無線LANを使用できる環境(例えば市街地)に設置されている場合、その無線LANに対応した通信媒体(例えば通信媒体X,Y)が、ユーザによって要求されることが想定される。また、放射線測定装置10が、無線LANが使用できない環境(例えば山中)に設置されている場合、衛星通信に対応した通信媒体(例えば通信媒体Y)が、ユーザによって要求されることが想定される。このような要求に応じるために、通信媒体定義ファイルの定義内容を変更できるようになっている。例えば、通信媒体定義ファイルに通信媒体Xのみが定義されている場合において、その通信媒体Xではデータファイルの送受信が不可能であり、通信媒体Yではデータファイルの送受信が可能な場合、通信媒体の変更(例えば通信媒体Xから通信媒体Yへの変更)がユーザによって要求されることが想定される。この場合、外部伝送部22の制御部42は、その要求に応じて、通信媒体定義ファイルが定義する通信媒体を、通信媒体Xから通信媒体Yに変更し、外部通信部38は、通信媒体Yに従って、データファイルをホスト装置12に送信する。
以下、図8を参照して、通信プロトコル定義ファイルについて詳しく説明する。図8には、通信プロトコル定義ファイルの一例が示されている。通信プロトコル定義ファイルにおいては、通信プロトコルの名称と、その通信プロトコルを識別するための通信プロトコル識別子としてのID(例えば固有のID)と、が対応付けられている。図8に示す例では、通信プロトコルaにはID「00a」が対応付けられており、通信プロトコルbにはID「00b」が対応付けられている。例えば、通信プロトコルaは、1日当たり1回の割合でデータファイルをホスト装置12に送信するプロトコルであり、通信プロトコルbは、1時間当たり1回の割合でデータファイルをホスト装置12に送信するプロトコルである。その他、Push方式を規定する通信プロトコルや、Pull方式を規定する通信プロトコル等が、通信プロトコル定義ファイルに定義されていてもよい。外部通信部38は、それら複数の通信プロトコルの中の1つの通信プロトコルに従って、データファイルをホスト装置12に送信する。もちろん、通信プロトコル定義ファイルには1つの通信プロトコルが定義されており、外部通信部38は、その通信プロトコルに従って、データファイルをホスト装置12に送信してもよい。
通信プロトコル定義ファイルは、例えば、外部伝送部22の記憶部40に記憶されている。もちろん、通信プロトコル定義ファイルは、ホスト装置12に記憶されていてもよい。通信プロトコル識別子としてのIDは、放射線測定装置10とホスト装置12において共通のID、つまり、放射線測定装置10とホスト装置12において共用されるIDであり、放射線測定装置10とホスト装置12において認識可能な固有のIDである。また、ホスト装置12からの要求に応じて、通信プロトコル定義ファイルの定義内容(つまり、使用される通信プロトコル)が変更することが可能となっている。例えば、ユーザ側の状況が変わったことで、データファイルの送信回数の変更が要求されたり、送受信の方式の変更が要求されたりすることが想定される。このような要求に応じるために、通信プロトコル定義ファイルの定義内容が変更できるようになっている。例えば、通信プロトコル定義ファイルに通信プロトコルaのみが定義されている場合において、別の通信プロトコルbが要求された場合、外部伝送部22の制御部42は、その要求に応じて、通信プロトコル定義ファイルが定義する通信プロトコルを、通信プロトコルaから通信プロトコルbに変更し、外部通信部38は、通信プロトコルbに従って、データファイルをホスト装置12に送信する。
以下、図9を参照して、データファイル生成部36によるデータファイル生成処理について詳しく説明する。図9は、その処理を説明するための図である。
測定データ群44は、検出器16,18や温度センサ等によって得られた複数の測定データを含んでいる。測定データ群44においては、測定データ毎に、データ識別子としてのIDと、測定データの内容(データ実体)と、が互いに対応付けられている。この対応付けは、例えば図4や図5に示されている測定データ対応テーブルに従って、検出器16,18や測定部20によって行われる。測定データ群44は、データパケットとして、測定部20から外部伝送部22に送信される。
外部伝送部22においては、データファイル生成部36が、記憶部40に記憶されているデータファイル構成定義ファイルに従って、データパケットとしての測定データ群44の中の測定データ(データ実体)をファイル要素とするデータファイルを生成する。図9に示す例では、データファイル構成定義ファイル46がユーザによって指定されており、外部伝送部22は、データファイル構成定義ファイル46に従ってデータファイル48を生成する。具体的には、データファイル生成部36は、データファイル構成定義ファイル46が定義するデータの形式を維持しつつ、データファイル構成定義ファイル46に記述されているデータ識別子としてのIDの文字列を、測定データ群44の中の当該IDに対応する測定データに置き換える。例えば、測定データ群44の中でID「000」に対応する測定データ(データ実体)は「999」であるため、データファイル生成部36は、データファイル構成定義ファイル46において、文字列(ID「000」)を、そのID「000」に対応する測定データを表わす文字列「999」に置き換える。他のIDについても同様である。これにより、データファイル構成定義ファイル46中のIDの文字列が測定データを表わす文字列に変換され、その結果、データファイル48が生成される。データファイル48は、通信媒体定義ファイルによって定義されている通信媒体、及び、通信プロトコル定義ファイルによって定義されている通信プロトコルに従って、ホスト装置12に送信される。
以下、図10を参照して、本実施形態に係る放射線測定システムの動作について説明する、図10は、その動作を示すシーケンス図である。
まず、放射線測定装置10の外部伝送部22は、デフォルトのデータファイル構成定義ファイルを、通信経路14を介してホスト装置12に送信する(S01)。デフォルトのデータファイル構成定義ファイルは、外部伝送部22の記憶部40に予め記憶されている定義ファイルである。例えば、ホスト装置12が定義ファイルを放射線測定装置10に要求すると、外部伝送部22は、その要求に応じて、デフォルトのデータファイル構成定義ファイルをホスト装置12に送信する。定義ファイルの要求は、ユーザの指示に応じて行われてもよいし、自動的に予め設定されたタイミングで行われてもよい。外部伝送部22は、ホスト装置12が利用可能な通信媒体(ホスト装置12が対応している通信媒体)を利用してデータファイル構成定義ファイルをホスト装置12に送信する。その通信媒体(伝送方式)は、予め設定された通信媒体であり、例えば、放射線測定装置10からホスト装置12に定義ファイルを送信するときに利用される通信媒体である。
放射線測定装置10からホスト装置12にデータファイル構成定義ファイルが送られると、ホスト装置12のユーザは、そのデータファイル構成定義ファイルを参照して、データファイル構成定義ファイルの変更の有無を判断する(S02)。例えば、データファイル構成定義ファイルが、ホスト装置12の表示装置(例えば液晶ディスプレイ等)に表示され、ユーザは、その表示内容に基づいて、データファイル構成定義ファイルの変更の有無を判断する。データファイル構成定義ファイルが、ユーザが要求しているデータファイルの形式(出力形式)を定義していない場合、ユーザは、データファイル構成定義ファイルの変更を要求する。一方、データファイル構成定義ファイルが、ユーザが要求しているデータファイルの形式を定義している場合、ユーザは、データファイル構成定義ファイルの変更を要求しない。例えば、ユーザは、ホスト装置12の入力装置(例えばキーボードや操作パネル等)を使用して、データファイル構成定義ファイルの変更要求の有無を指示する。
もちろん、データファイル構成定義ファイルの変更の有無が、ホスト装置12によって自動的に判断されてもよい。例えば、ホスト装置12は、ユーザの要求に応じた内容を定義するデータファイル構成定義ファイルを記憶しており、そのデータファイル構成定義ファイルと放射線測定装置10から送信されたデータファイル構成定義ファイルとを比較することで、定義ファイルの変更の有無を判断する。例えば、両定義ファイルの差が予め設定された閾値以上の場合、ホスト装置12は、データファイル構成定義ファイルの変更を行うと判断する。一方、両定義ファイルの差が閾値未満の場合、ホスト装置12は、データファイル構成定義ファイルの変更を行わないと判断する。
ホスト装置12は、データファイル構成定義ファイルの変更要求の有無を示す情報を、ホスト装置12が利用可能な通信媒体を利用して、放射線測定装置10に送信する(S03)。データファイル構成定義ファイルの変更が要求された場合、ホスト装置12は、変更後のデータファイル構成定義ファイルそのもの、又は、変更後のデータファイル構成定義ファイルの定義内容を表わすデータ(例えば、データ識別子としてのIDが列記されたデータ)を、放射線測定装置10に送信する。変更後のデータファイル構成定義ファイルそのもの、又は、変更後のデータファイル構成定義ファイルの内容を表わすデータは、例えば、ホスト装置12のユーザによって指定又は作成されたデータである。
放射線測定装置10の外部伝送部22は、ホスト装置12からデータファイル構成定義ファイルの変更要求の有無を示す情報を受信すると、ホスト装置12が利用可能な通信媒体を利用して、受信済みを示す回答をホスト装置12に送信する(S04)。
データファイル構成定義ファイルの変更が要求されている場合、放射線測定装置10の制御部42は、ホスト装置12からの変更要求に従って、データファイル構成定義ファイルの定義内容を変更する。例えば、変更後のデータファイル構成定義ファイルそのものがホスト装置12から放射線測定装置10に送信された場合、制御部42は、記憶部40に記憶されているデフォルトのデータファイル構成定義ファイルを、変更後のデータファイル構成定義ファイルに置き換える。変更後のデータファイル構成定義ファイルの定義内容を表わすデータ(例えば、データ識別子としてのIDが列記されたデータ)がホスト装置12から放射線測定装置10に送信された場合、制御部42は、記憶部40に記憶されているデフォルトのデータファイル構成定義ファイルの定義内容を、変更後のデータファイル構成定義ファイルの定義内容に変更する。データファイル構成定義ファイルの変更が要求されていない場合、記憶部40に記憶されているデフォルトのデータファイル構成定義ファイルの定義内容は変更されずに維持される。
次に、放射線測定装置10の外部伝送部22は、ホスト装置12が利用可能な通信媒体を利用して、デフォルトの通信媒体定義ファイル、又は、その通信媒体定義ファイルに定義されている通信媒体のIDを、ホスト装置12に送信する(S05)。デフォルトの通信媒体定義ファイルは、外部伝送部22の記憶部40に予め記憶されている定義ファイルである。
放射線測定装置10からホスト装置12に通信媒体定義ファイル又は通信媒体のIDが送られると、ホスト装置12のユーザは、その通信媒体定義ファイル又は通信媒体のIDを参照して、通信媒体定義ファイルの変更の有無を判断する(S06)。例えば、通信媒体定義ファイル又は通信媒体のIDが、ホスト装置12の表示装置に表示され、ユーザは、その表示内容に基づいて、通信媒体定義ファイルの変更の有無を判断する。通信媒体定義ファイルが、ホスト装置12が利用可能な通信媒体(ホスト装置12が対応している通信媒体)を定義していない場合、又は、通信媒体のIDが、ホスト装置12が利用可能な通信媒体を表わしていない場合、ユーザは、通信媒体定義ファイルの変更を要求する。一方、通信媒体定義ファイルが、ホスト装置12が利用可能な通信媒体を定義している場合、又は、通信媒体のIDが、ホスト装置12が利用可能な通信媒体を表わしている場合、ユーザは、通信媒体定義ファイルの変更を要求しない。もちろん、通信媒体定義ファイルが、ホスト装置12が利用可能な通信媒体を定義している場合であっても、通信媒体定義ファイルが、ユーザが要求している通信媒体を定義していない場合、ユーザは、通信媒体定義ファイルの変更を要求してもよい。同様に、通信媒体のIDが、ホスト装置12が利用可能な通信媒体を表わしている場合であっても、通信媒体のIDが、ユーザが要求している通信媒体を表わしていない場合、ユーザは、通信媒体定義ファイルの変更を要求してもよい。例えば、通信料金や通信速度等の条件によっては、通信媒体定義ファイルが定義する通信媒体が、ユーザが要求している通信媒体と異なる場合がある。このような場合に、ユーザが、通信媒体の変更を要求することが想定される。例えば、ユーザは、ホスト装置12の入力装置を使用して、通信媒体定義ファイルの変更要求の有無を指示する。
もちろん、通信媒体定義ファイルの変更の有無は、ホスト装置12によって自動的に判断されてもよい。例えば、通信媒体定義ファイルが、ホスト装置12が利用可能な通信媒体を定義していない場合、ホスト装置12は、通信媒体定義ファイルの変更を行うと判断する。一方、通信媒体定義ファイルが、ホスト装置12が利用可能な通信媒体を定義している場合、ホスト装置12は、通信媒体定義ファイルの変更を行わないと判断する。また、ホスト装置12は、ユーザによって指定された通信媒体を示す情報を記憶していてもよい。この場合、通信媒体定義ファイルに定義されている通信媒体が、ユーザによって指定された通信媒体と異なる場合、ホスト装置12は、通信媒体定義ファイルの変更を行うと判断する。一方、通信媒体定義ファイルに定義されている通信媒体が、ユーザによって指定された通信媒体と同じ場合、ホスト装置12は、通信媒体定義ファイルの変更を行わないと判断する。
ホスト装置12は、通信媒体定義ファイルの変更要求の有無を示す情報を、ホスト装置12が利用可能な通信媒体を利用して、放射線測定装置10に送信する(S07)。通信媒体定義ファイルの変更が要求された場合、ホスト装置12は、変更後の通信媒体定義ファイルそのもの、又は、変更後の通信媒体を表わすデータ(例えば、通信媒体識別子としてのID)を、放射線測定装置10に送信する。変更後の通信媒体定義ファイルそのもの、又は、変更後の通信媒体を表わすデータは、例えば、ホスト装置12のユーザによって指定又は作成されたデータである。例えば、デフォルトの通信媒体のIDが「00X」の場合であって、ホスト装置12が、ID「00X」の通信媒体に対応しておらず、ID「00Y」の通信媒体に対応している場合、ホスト装置12は、通信媒体のIDとして文字列「00Y」を放射線測定装置10に送信する。
放射線測定装置10の外部伝送部22は、ホスト装置12から通信媒体定義ファイルの変更要求の有無を示す情報を受信すると、ホスト装置12が利用可能な通信媒体を利用して、受信済みを示す回答をホスト装置12に送信する(S08)。
通信媒体定義ファイルの変更が要求されている場合、放射線測定装置10の制御部42は、ホスト装置12からの変更要求に従って、通信媒体定義ファイルの定義内容を変更する。例えば、変更後の通信媒体定義ファイルそのものがホスト装置12から放射線測定装置10に送信された場合、制御部42は、記憶部40に記憶されているデフォルトの通信媒体定義ファイルを、変更後の通信媒体定義ファイルに置き換える。変更後の通信媒体を表わすデータ(例えば、通信媒体識別子としてのID)がホスト装置12から放射線測定装置10に送信された場合、制御部42は、記憶部40に記憶されているデフォルトの通信媒体定義ファイルの定義内容を、変更後の通信媒体に変更する。通信媒体定義ファイルの変更が要求されていない場合、記憶部40に記憶されているデフォルトの通信媒体定義ファイルの定義内容は変更されずに維持される。
次に、放射線測定装置10の外部伝送部22は、ホスト装置12が利用可能な通信媒体を利用して、デフォルトの通信プロトコル定義ファイル、又は、その通信プロトコル定義ファイルに定義されている通信プロトコルのIDを、ホスト装置12に送信する(S09)。デフォルトの通信プロトコル定義ファイルは、外部伝送部22の記憶部40に予め記憶されている定義ファイルである。
放射線測定装置10からホスト装置12に通信プロトコル定義ファイル又は通信プロトコルのIDが送られると、ホスト装置12のユーザは、その通信プロトコル定義ファイル又は通信プロトコルのIDを参照して、通信プロトコル定義ファイルの変更の有無を判断する(S10)。例えば、通信プロトコル定義ファイル又は通信プロトコルのIDが、ホスト装置12の表示装置に表示され、ユーザは、その表示内容に基づいて、通信プロトコル定義ファイルの変更の有無を判断する。通信プロトコル定義ファイルが、ホスト装置12が利用可能な通信プロトコル(ホスト装置12が対応している通信プロトコル)を定義していない場合、又は、通信プロトコルのIDが、ホスト装置12が利用可能な通信プロトコルを表わしていない場合、ユーザは、通信プロトコル定義ファイルの変更を要求する。一方、通信プロトコル定義ファイルが、ホスト装置12が利用可能な通信プロトコルを定義している場合、又は、通信プロトコルのIDが、ホスト装置12が利用可能な通信プロトコルを表している場合、ユーザは、通信プロトコル定義ファイルの変更を要求しない。もちろん、通信プロトコル定義ファイルが、ホスト装置12が利用可能な通信プロトコルを定義している場合であっても、通信プロトコル定義ファイルが、ユーザが要求している通信プロトコルを定義していない場合、ユーザは、通信プロトコル定義ファイルの変更を要求してもよい。同様に、通信プロトコルのIDが、ホスト装置12が利用可能な通信プロトコルを表している場合であっても、通信プロトコルのIDが、ユーザが要求している通信プロトコルを表していない場合、ユーザは、通信プロトコル定義ファイルの変更を要求してもよい。例えば、データファイルの送信頻度等の条件によっては、通信プロトコル定義ファイルが定義する通信プロトコルが、ユーザが要求している通信プロトコルとは異なる場合がある。このような場合に、ユーザが、通信プロトコルの変更を要求することが想定される。例えば、ユーザは、ホスト装置12の入力装置を使用して、通信プロトコルの変更要求の有無を指示する。
もちろん、通信プロトコル定義ファイルの変更の有無は、ホスト装置12によって自動的に判断されてもよい。例えば、通信プロトコル定義ファイルが、ホスト装置12が利用可能な通信プロトコルを定義していない場合、ホスト装置12は、通信プロトコル定義ファイルの変更を行うと判断する。一方、通信プロトコル定義ファイルが、ホスト装置12が利用可能な通信プロトコルを定義している場合、ホスト装置12は、通信プロトコル定義ファイルの変更を行わないと判断する。また、ホスト装置12は、ユーザによって指定された通信プロトコルを示す情報を記憶していてもよい。この場合、通信プロトコル定義ファイルに定義されている通信プロトコルが、ユーザによって指定された通信プロトコルと異なる場合、ホスト装置12は、通信プロトコル定義ファイルの変更を行うと判断する。一方、通信プロトコル定義ファイルに定義されている通信プロトコルが、ユーザによって指定された通信プロトコルと同じ場合、ホスト装置12は、通信プロトコル定義ファイルの変更を行うと判断する。
ホスト装置12は、通信プロトコル定義ファイルの変更要求の有無を示す情報を、ホスト装置12が利用可能な通信媒体を利用して、放射線測定装置10に送信する(S11)。通信プロトコル定義ファイルの変更が要求された場合、ホスト装置12は、変更後の通信プロトコル定義ファイルそのもの、又は、変更後の通信プロトコルを表わすデータ(例えば、通信プロトコル識別子としてのID)を、放射線測定装置10に送信する。変更後の通信プロトコル定義ファイルそのもの、又は、変更後の通信プロトコルを表わすデータは、例えば、ホスト装置12のユーザによって指定又は作成されたデータである。例えば、デフォルトの通信プロトコルのIDが「00a」の場合であって、ホスト装置12が、ID「00a」の通信プロトコルに対応しておらず、ID「00b」の通信プロトコルに対応している場合、ホスト装置12は、通信プロトコルのIDとして文字列「00b」を放射線測定装置10に送信する。
放射線測定装置10の外部伝送部22は、ホスト装置12から通信プロトコル定義ファイルの変更要求の有無を示す情報を受信すると、ホスト装置12が利用可能な通信媒体を利用して、受信済みを示す回答をホスト装置12に送信する(S12)。
通信プロトコル定義ファイルの変更が要求された場合、放射線測定装置10の制御部42は、ホスト装置12からの変更要求に応じて、通信プロトコル定義ファイルの定義内容を変更する。例えば、変更後の通信プロトコル定義ファイルそのものがホスト装置12から放射線測定装置10に送信された場合、制御部42は、記憶部40に記憶されているデフォルトの通信プロトコル定義ファイルを、変更後の通信プロトコル定義ファイルに置き換える。変更後の通信プロトコルの内容を表わすデータ(例えば、通信プロトコル識別子としてのID)、がホスト装置12から放射線測定装置10に送信された場合、制御部42は、記憶部40に記憶されている通信プロトコル定義ファイルの定義内容を、変更後の通信プロトコルに変更する。通信プロトコル定義ファイルの変更が要求されていない場合、記憶部40に記憶されているデフォルトの通信プロトコル定義ファイルの定義内容は変更されずに維持される。
なお、上記の例では、データファイル構成定義ファイル、通信媒体定義ファイル及び通信プロトコル定義ファイルが、それぞれ別々に、放射線測定装置10からホスト装置12に送信されているが、データファイル構成定義ファイル、通信媒体定義ファイル及び通信プロトコル定義ファイルを含む定義ファイルが、一度に、放射線測定装置10からホスト装置12に送信されてもよい。
次に、測定部20は、測定データとデータ識別子としてのIDとによって構成されているデータパケットを、外部伝送部22に送信する(S13)。
外部伝送部22のデータファイル生成部36は、データファイル構成定義ファイルに従って、測定部20から送信されたデータパケットの中の測定データ(データ実体)をファイル要素とするデータファイルを生成する(S14)。デフォルトのデータファイル構成定義ファイルが維持されている場合、データファイル生成部36は、デフォルトのデータファイル構成定義ファイルに従ってデータファイルを生成する。デフォルトのデータファイル構成定義ファイルが変更されて、変更後のデータファイル構成定義ファイルが記憶部40に記憶されている場合、データファイル生成部36は、変更後のデータファイル構成定義ファイルに従ってデータファイルを生成する。
外部伝送部22の外部通信部38は、通信媒体定義ファイルに定義されている通信媒体を利用して、通信プロトコル定義ファイルに定義されている通信プロトコルに従って、データファイルをホスト装置12に送信する(S15)。デフォルトの通信媒体定義ファイルが維持されている場合、外部通信部38は、デフォルトの通信媒体を利用してデータファイルをホスト装置12に送信する。デフォルトの通信媒体定義ファイルが変更されて、変更後の通信媒体定義ファイルが記憶部40に記憶されている場合、外部通信部38は、変更後の通信媒体を利用してデータファイルをホスト装置12に送信する。また、デフォルトの通信プロトコル定義ファイルが維持されている場合、外部通信部38は、デフォルトの通信プロトコルに従ってデータファイルをホスト装置12に送信する。デフォルトの通信プロトコル定義ファイルが変更されて、変更後の通信プロトコル定義ファイルが記憶部40に記憶されている場合、外部通信部38は、変更後の通信プロトコルに従ってデータファイルをホスト装置12に送信する。
以上のように、本実施形態によると、ホスト装置12からの変更要求に応じて、定義ファイル(データファイル構成定義ファイル、通信媒体定義ファイル、通信プロトコル定義ファイル)が変更され、変更後の定義ファイルに従ってデータファイルが生成され、そのデータファイルがホスト装置12に送信される。このように、本実施形態によると、ホスト装置12の要求に柔軟に対応することが可能となる。例えば、放射線測定システムの運用の都合上、データファイルの形式、通信媒体及び通信プロトコルが、変更される場合がある。本実施形態によると、その変更に柔軟に対応することが可能となる。例えば、データ識別子としてのID、通信媒体識別子としてのID、及び、通信プロトコル識別子としてのIDが、放射線測定装置10とホスト装置12において共通のIDとして用いられ、ホスト装置12からの要求に応じて、定義ファイルが動的に変更される。
また、本実施形態によると、放射線測定装置10とホスト装置12において共通のIDを用いているため、放射線測定装置10の故障時において、そのIDを参照することにより、調査時間やメンテナンス時間の短縮が望める。
また、本実施形態によると、ホスト装置12からのリモート操作によって、放射線測定装置10に記憶されている定義ファイルを書き換えることが可能となる。これにより、様々な場所に設定されている複数の放射線測定装置10に記憶されている定義ファイルを、ホスト装置12からのリモート操作によって書き換えることが可能となる。そのため、その書き換えに要する時間を短縮することが可能となる。また、人が介在することが望ましくない放射線測定の現場に、作業者が現実に行かずに、定義ファイルをリモート操作で書き換えることが可能となる。
上述した実施形態において、緊急時において、外部伝送部22の制御部42は、定義ファイルの定義内容の変更を禁止してもよい。緊急時は、例えば、放射線の測定値(例えば線量率等)が、予め設定された閾値以上になった場合等である。例えば、ホスト装置12から定義ファイルの変更が要求された場合であっても、制御部42は、定義ファイルの定義内容の変更を禁止する。
また、緊急時において、外部伝送部22のデータファイル生成部36は、予め設定された緊急時用のデータファイル構成定義ファイルに従ってデータファイルを生成してもよい。緊急時用のデータファイル構成定義ファイルは、予め作成されて記憶部40に記憶されており、定義内容の変更が禁止された定義ファイルである。例えば、デフォルトのデータファイル構成定義ファイルの定義内容が変更された場合であっても、緊急時には、データファイル生成部36は、その変更後のデータファイル構成定義ファイルを用いずに、緊急時用のデータファイル構成定義ファイルに従ってデータファイルを生成する。これにより、緊急時における状況を判断するための測定データを含むデータファイルが生成され、そのデータファイルがホスト装置12に送信される。
また、緊急時において、外部伝送部22の外部通信部38は、予め設定された緊急時用の通信媒体定義ファイルに定義されている通信媒体を利用してデータファイルをホスト装置12に送信してもよい。緊急時用の通信媒体定義ファイルは、予め作成されて記憶部40に記憶されており、定義内容の変更が禁止された定義ファイルである。例えば、デフォルトの通信媒体定義ファイルの定義内容が変更された場合であっても、緊急時には、外部通信部38は、その変更後の通信媒体を利用せずに、緊急時用の通信媒体を利用してデータファイルをホスト装置12に送信する。緊急時用の通信媒体は、例えば、より確実に通信を行うことが可能な通信媒体であり、具体的には、衛星通信等である。例えば、変更後の通信媒体が無線LANであっても、緊急時には、衛星通信を利用してデータファイルがホスト装置12に送信される。これにより、緊急時において、より確実にデータファイルがホスト装置12に送信される。
また、緊急時において、外部伝送部22の外部通信部38は、予め設定された緊急時用の通信プロトコル定義ファイルに定義されている通信プロトコルに従ってデータファイルをホスト装置12に送信してもよい。緊急時用の通信プロトコル定義ファイルは、予め作成されて記憶部40に記憶されており、定義内容の変更が禁止された定義ファイルである。例えば、デフォルトの通信プロトコル定義ファイルの定義内容が変更された場合であっても、緊急時には、外部通信部38は、その変更後の通信プロトコルに従わずに、緊急時用の通信プロトコルに従ってデータファイルをホスト装置12に送信する。緊急時用の通信プロトコルは、例えば、データファイルの送信頻度が極力多くなるようなプロトコルであり、具体的には、1分間に1回の割合でデータファイルを送信するというプロトコル等である。別の例として、現時点で採用されている通信プロトコルによるデータの送信頻度が、緊急時用の通信プロトコルによるデータの送信頻度よりも少ない場合、緊急時には、外部通信部38は、緊急時用の通信プロトコルに従ってデータファイルをホスト装置12に送信してもよい。一方、現時点で採用されている通信プロトコルによるデータの送信頻度が、緊急時用の通信プロトコルによるデータの送信頻度よりも多い場合、緊急時においても、外部通信部38は、現時点で採用されている通信プロトコルに従ってデータファイルをホスト装置12に送信してもよい。これにより、緊急時において、その状況を判断するために、より多くのデータファイルがホスト装置12に送信される。