JP6728766B2 - 易引裂性ポリオレフィン系樹脂積層発泡シート - Google Patents
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Description
押し出し方向に一軸延伸されていて、流れに沿った方向にはある程度引き裂き可能であるが、幅方向には引き裂きにくい。
層(A):ポリオレフィン系樹脂層
層(B):環状オレフィン系樹脂(b1)とポリオレフィン系樹脂を含有する混合樹脂層
層(C):ポリオレフィン系樹脂層
前記層(A)が、エチレン・α−オレフィン共重合体(a1)0〜100重量%及び高圧法低密度ポリエチレン(a2)0〜100重量%[ただし、(a1)及び(a2)の合計量を100重量%とする。]を含有する樹脂層であり、
前記層(B)が、環状オレフィン系樹脂(b1)10〜90重量%及びエチレン・α−オレフィン共重合体(b2)10〜90重量%[ただし、(b1)及び(b2)の合計量を100重量%とする。]を含有する樹脂層であり、
前記層(C)が、エチレン・α−オレフィン共重合体(c1)0〜100重量%及び高圧法低密度ポリエチレン(c2)0〜100重量%[ただし、(c1)及び(c2)の合計量を100重量%とする。]を含有する樹脂層である
ことを特徴とする第1の発明に記載の易引裂性ポリオレフィン系樹脂積層発泡シートに存する。
前記層(A)が、エチレン・α−オレフィン共重合体(a1)0〜100重量%及び高圧法低密度ポリエチレン(a2)0〜100重量%[ただし、(a1)及び(a2)の合計量を100重量%とする。]を含有する樹脂層であり、
前記層(B)が、環状オレフィン系樹脂(b1)10〜90重量%、エチレン・α−オレフィン共重合体(b2)10〜90重量%及び高圧法低密度ポリエチレン(b3)0〜30重量%[ただし、(b1)、(b2)及び(b3)の合計量を100重量%とする。]を含有する樹脂層であり、
前記層(C)が、エチレン・α−オレフィン共重合体(c1)0〜100重量%及び高圧法低密度ポリエチレン(c2)0〜100重量%[ただし、(c1)及び(c2)の合計量を100重量%とする。]を含有する樹脂層である
ことを特徴とする第1の発明又は第2の発明に記載の易引裂性ポリオレフィン系樹脂積層発泡シートに存する。
成分(D):MFR0.1〜5(g/10分)である高圧法低密度ポリエチレン
すなわち、図1に示すとおり、ポリオレフィン系樹脂発泡シート2(Y)の少なくとも片面に、4(A層)、5(B層)、6(C層)をこの順に有する積層体3(X)を積層してなる易引裂性ポリオレフィン系樹脂積層発泡シート1が本願発明の対象物である。
以下、本発明について、項目ごとに詳細に説明する。
本発明の易引裂性ポリオレフィン系樹脂積層発泡シート1は、発泡シート2の少なくとも片面に、下記の層(A)、層(B)、層(C)をこの順に有してなる積層体(X)を積層してなる。
層(A):ポリオレフィン系樹脂層
層(B):環状オレフィン系樹脂とポリオレフィン系樹脂を含有する混合樹脂層
層(C):ポリオレフィン系樹脂層
以下、各層について、詳細を説明する。
本発明に用いられる積層体(X)における層(A)は、ポリオレフィン系樹脂を含有するポリオレフィン系樹脂層である。該ポリオレフィン系樹脂としては、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂などを挙げることができ、好ましくは、ポリエチレン系樹脂である。
層(A)は、より好ましくは、エチレン・α−オレフィン共重合体(a1)0〜100重量%及び高圧法低密度ポリエチレン(a2)0〜100重量%[ただし、(a1)及び(a2)の合計重量を100重量%とする。]を含有する樹脂層であり、さらに好ましくは、エチレン・α−オレフィン共重合体(a1)70〜100重量%及び高圧法低密度ポリエチレン(a2)0〜30重量%[ただし、(a1)及び(a2)の合計重量を100重量%とする。]を含有する樹脂層である。
層(A)に用いられるエチレン・α−オレフィン共重合体(a1)は、エチレンとα−オレフィンとの共重合体であって、メタロセン触媒、Ziegler触媒、Phillips触媒等により重合されたもののいずれであっても良く、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)であることが好ましい。密度は、0.890〜0.960g/cm3であることが好ましく、より好ましくは0.910〜0.940g/cm3である。密度が0.890g/cm3を下回る場合は十分な剛性が得られず、積層体(X)がブロッキングしてしまう等、加工性に劣る恐れがある。一方、密度が0.960g/cm3を超える場合は、ポリオレフィン系樹脂発泡シート(Y)との十分な融着が得られない恐れがある。
なお、本発明において、密度は、JIS K 6922−2に基づいて測定する値である。
なお、本発明において、メルトフローレート(MFR)は、JIS−K−7210により測定したメルトフローレート値である。
本発明に用いられる高圧法低密度ポリエチレン(a2)(LDPEとも称される)は、ホモのポリエチレンであって、有機過酸化物により重合されたものである。
高圧法低密度ポリエチレン(a2)の密度は0.915〜0.935g/cm3の範囲から選ばれるが、好ましくは、0.920〜0.930g/cm3であり、更に好ましくは0.922〜0.929g/cm3である。密度が0.915g/cm3未満である場合、積層体(X)成形時に穴あきが発生しやすくなり、外観が良好なフィルムが得られない恐れがある。一方、密度が0.935g/cm3を超える場合は、積層体(X)の加工安定性が得られない恐れがある。
なお、本発明において、密度は、JIS K 6922−2に基づいて測定する値である。
本発明に用いられる積層体(X)における層(B)は、環状オレフィン系樹脂(b1)とポリオレフィン系樹脂とを含有する混合樹脂層である。
より好ましくは、層(B)は、環状オレフィン系樹脂(b1)と、エチレン・α−オレフィン共重合体を含む樹脂層であり、さらに好ましくは、層(B)は、環状オレフィン系樹脂(b1)10〜90重量%と、エチレン・α−オレフィン共重合体(b2)10〜90重量%と、高圧法低密度ポリエチレン(b3)0〜30重量%を含有する樹脂層[(b1)、(b2)、(b3)の合計量は100重量%]であることを特徴とする。
環状オレフィン系樹脂が10重量%未満であると十分な易引裂性が得られない恐れがあり好ましくない。
本発明層(B)で用いる環状オレフィン系樹脂(b1)としては、例えば、ノルボルネン系重合体、ビニル脂環式炭化水素重合体、環状共役ジエン重合体等が挙げられる。これらの中でも、ノルボルネン系重合体が好ましい。また、ノルボルネン系重合体としては、ノルボルネン系単量体の開環重合体(以下、「COP」ともいう。)、ノルボルネン系単量体とエチレン等のα−オレフィンを共重合したノルボルネン系共重合体(以下、「COC」ともいう。)等が挙げられる。また、COP及びCOCの水素添加物も用いることができる。
また、環状オレフィン系樹脂(b1)の重量平均分子量は、5,000〜500,000が好ましく、より好ましくは7,000〜300,000である。
層(B)に用いられるポリオレフィン系樹脂としては、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂等を用いることができ、好ましくは、ポリエチレン系樹脂である。
層(B)に用いられるエチレン・α−オレフィン共重合体(b2)は、エチレンとα−オレフィンとの共重合体であって、メタロセン触媒、Ziegler触媒、Phillips触媒等により重合されたもののいずれであっても良く、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)であることが好ましい。密度は、0.870〜0.935g/cm3であることが好ましく、より好ましくは0.910〜0.933g/cm3である。密度が0.870g/cm3を下回る場合は十分な剛性が得られず、積層体(X)を下フィルム(III)として用いた場合に、ロールに巻きつく等の加工性に劣る恐れがある。一方、密度が0.935g/cm3を超える場合は、隣接するフィルムとの十分な融着が得られない恐れがあり、二次加工性に欠ける可能性がある。
なお、本発明において、密度は、JIS K 6922−2に基づいて測定する値である。
なお、本発明において、メルトフローレート(MFR)は、JIS−K−7210により測定したメルトフローレート値である。
本発明に用いられる高圧法低密度ポリエチレン(b3)は、LDPEとも称される、ホモのポリエチレンであって、有機過酸化物により重合されたものである。
密度は0.915〜0.935g/cm3の範囲から選ばれることが好ましく、より好ましくは、0.920〜0.930g/cm3であり、更に好ましくは0.922〜0.929g/cm3である。密度が0.915g/cm3未満の高圧法低密度ポリエチレンを層(B)に用いると、積層体(X)成形時に穴あきが発生しやすくなり、外観が良好なフィルムが得られない恐れがある。一方、密度が0.935g/cm3を超える場合は、積層体(X)の加工安定性が得られない恐れがある。
なお、本発明において、密度は、JIS K 6922−2に基づいて測定する値である。
本発明に用いられる積層体(X)における層(C)は、ポリオレフィン系樹脂を含有するポリオレフィン系樹脂層である。
好ましくは、層(C)は、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂などを用いることができ、より好ましくは、ポリエチレン系樹脂である。より好ましくは、層(C)は、エチレン・α−オレフィン共重合体(c1)0〜100重量%と高圧法低密度ポリエチレン(c2)0〜100重量%[ただし、(c1)及び(c2)の合計量を100重量%とする。]を含有する樹脂層である。さらに好ましくは、層(C)は、エチレン・α−オレフィン共重合体(c1)70〜100重量%と高圧法低密度ポリエチレン(c2)0〜30重量%[ただし、(c1)及び(c2)の合計量を100重量%とする。]を含有する樹脂層である。
層(C)を形成するのに用いるエチレン・α−オレフィン共重合体(c1)は、エチレンとα−オレフィンとの共重合体であって、メタロセン触媒、Ziegler触媒、Phillips触媒等により重合されたもののいずれであっても良く、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)であることが好ましい。密度は、0.890〜0.960g/cm3であることが好ましく、より好ましくは0.910〜0.940g/cm3である。密度が0.890g/cm3を下回る場合は十分な剛性が得られず、積層体(X)がブロッキングしてしまう等、加工性に劣る恐れがある。一方、密度が0.960g/cm3を超える場合は、隣接するフィルムとの十分な融着が得られず、二次加工性に欠ける恐れがある。
なお、本発明において、密度は、JIS K 6922−2に基づいて測定する値である。
なお、本発明において、メルトフローレート(MFR)は、JIS−K−7210により測定したメルトフローレート値である。
本発明において用いる高圧法低密度ポリエチレン(c2、以下、「LDPE(c2)」ともいう。)は、ホモのポリエチレンであって、有機過酸化物により重合されたものである。密度は0.915〜0.935g/cm3の範囲から選ばれるが、好ましくは、0.920〜0.930g/cm3であり、更に好ましくは0.922〜0.929g/cm3である。層(C)へ密度が0.915g/cm3未満の高圧法低密度ポリエチレンを用いると、積層体(X)成形時に穴あきが発生しやすくなり、外観が良好なフィルムが得られない恐れがある。
一方、密度が0.935g/cm3を超える場合は、積層体(X)の加工安定性が得られない恐れがある。
なお、本発明において、密度は、JIS K 6922−2に基づいて測定する値である。
本発明に用いられる積層体(X)は、前述したように、特定の層(A)/特定の層(B)/特定の層(C)との構成からなるものである。図1に、本発明に用いられる積層体(X)を含むフィルムの一例の断面の概略図を示す。(A)層側が発泡シート(Y)の片面に積層する側となる。
積層体(X)の全体の厚さとしては、30〜150μmのものが好ましい。積層体(X)の厚さが30μm以上であれば、優れた二次加工性が得られる。
また、本発明に用いられる積層体(X)は、上記の製造方法によって、実質的に無延伸の多層フィルムとして得られるため、真空成形による深絞り成形等の二次成形が可能となる。
本発明のポリオレフィン系樹脂積層発泡シート1(以下、単に「積層発泡シート」という場合がある)は、ポリオレフィン系樹脂発泡シート(以下、単に「発泡シート」という場合がある)の少なくとも片面に前記積層体(X)が積層されたものである。
ポリオレフィン系樹脂発泡シート(Y)は、ポリオレフィン系樹脂で形成されたシート状の発泡体である。この発泡シートの元になるポリオレフィン系樹脂としては、例えばポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂などが、単独であるいは2種以上混合して、使用できる。
ポリエチレン系樹脂としては、例えばエチレンの単独重合体が挙げられる他、エチレンと他の単量体との共重合体などが、単独で或いは2種以上混合して、使用できる。エチレンの単独重合体としては、例えば低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン等が挙げられる。また、エチレンと共重合体を形成する他の単量体としては、例えば酢酸ビニル、プロピレン、α‐オレフィン(1−ブテンなど)、スチレン、アクリル酸エステル、アクリロニトリル、塩化ビニル等が挙げられる。共重合体としては、上記他の単量体成分の割合が30質量%以下のものが、好適に使用される。またポリエチレン系樹脂には、本発明の効果を阻害しない範囲で、他の樹脂を混合しても良い。当該他の樹脂としては、例えばポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアクリロニトリル、α−オレフィン共重合ポリエチレン、アクリル酸エステル等が挙げられる。他の樹脂は、樹脂の総量中、30質量%以下の割合で混合するのが好ましい。
ポリプロピレン系樹脂としては、例えばプロピレンの単独重合体やエチレン−プロピレン共重合体などの汎用のポリプロピレン系樹脂が挙げられる他、プロピレンと他の単量体との共重合体などが、単独であるいは2種以上混合して、使用できる。
また分解型発泡剤としては、例えば重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸アンモニウム、亜硝酸アンモニウム、アジド化合物、ホウ水素化ナトリウムなどの無機系発泡剤、アゾジカルボンアミド、アゾジカルボン酸バリウム、ジニトロソペンタメチレンテトラミンなどの有機系発泡剤が挙げられる。
上記発泡剤は、単独で用いても良く、2種以上を混合して用いてもよい。
揮発性発泡剤を用いる一般的な押出発泡方法は、低密度ポリエチレンを加圧加熱下の押出機中で混練し、次いで揮発性発泡剤を圧入しつつ、大気中等の低圧域に連続的に押出して発泡させるものである。この場合、押出発泡時に、揮発性発泡剤の蒸発潜熱による溶融樹脂の冷却効果が期待でき、発泡時の気泡膜形成維持が容易となる。そのため外観が良好で連続気泡が少ない低密度の発泡体をつくることが可能となる。
これに対し、分解型発泡剤を用いる場合の押出発泡方法は、低密度ポリエチレンと分解型発泡剤とを押出機に供給し、押出機中で溶融混練しつつ、分解型発泡剤の分解温度以上に加圧加熱し、次いで低圧域に押出して発泡させるものである。この方法では、揮発性発泡剤のような発泡時の蒸発潜熱が期待できないため、発泡時の気泡膜形成維持が困難となる。したがって低密度の発泡体を得ようとして分解型発泡剤の添加量を多くしても、連続気泡が多く、外観が悪い発泡体しか得られないおそれがある。
しかし分解型発泡剤の中でも有機系発泡剤は、脂肪族炭化水素等の揮発性発泡剤と併用した際に気泡核剤として機能して、例えば平均気泡径が2.5mm以下といった緻密な、しかも気泡径の揃った均一な発泡体を形成するために機能する。したがって特に好適な発泡剤としては、脂肪族炭化水素と有機系分解型発泡剤との併用系が挙げられる。
まずポリオレフィン系樹脂と発泡剤とを押出機に供給し、溶融混練したのち、上記サーキュラーダイを通して筒状に押し出して発泡させる。次にこの筒状発泡体を円環状のマンドレルの外周に沿わせて引き取って冷却する。詳しくは、発泡体内側をマンドレルから空気を吹き付けるとともに、マンドレル自体を水冷して冷却し、また発泡体の外側には空気を吹き付け冷却する。そして冷却された円筒状発泡体を回転刃等でシート状に切り開くと、発泡シートが連続的に、効率よく製造される。マンドレルの内部に通水される冷却水の温度は20〜35℃の範囲で管理することが好ましい。
本発明のポリオレフィン系積層発泡シートは、前記ポリオレフィン系樹脂発泡シート(Y)を、前記積層体(X)と積層一体化することにより製造できる。積層の方法としては、例えばサーマルラミネート法、ホットメルト接着剤によるラミネート法等の、従来公知の一般的な積層法を採用することができる。
本発明のポリオレフィン系樹脂積層発泡シートは、上述した構成により、人の手で容易にMD,TD 方向に裂くことができるようにしたので、包装作業の能率を向上させることができる。また、当該積層発泡シートを分断する際に、カッター等を用いる必要がないので、作業時の危険性を軽減することができる。
なお、実施例に於ける各種物性の測定は、下記要領に従った。
気泡緩衝材をゆっくりと間断的に、長手方向及び長手方向に垂直な方向へ引き裂いた。
間断的に引き裂いても常に引き裂けるものを○、引き裂けなくなってしまうものを×とした。
以下のインフレーションフィルム製膜機(成形装置)を用いて、下記の成形条件で、積層体(X)を成形し、評価した。
装置:インフレーション成形装置(プラコー(株)製)
押出機スクリュー径:50mmφ×2、55mmφ×1
ダイ径:200mmφ
押出量:25kg/hr
ダイリップギャップ:3mm
引取速度:23m/分
ブローアップ比:2.0
成形樹脂温度:180℃
フィルム厚み:30μm
冷却リング:2段式風冷リング
実施例で使用した原料は、下記の通りである。
(1)エチレン・α−オレフィン共重合体(a1)(c1)
日本ポリエチレン社製ノバテックLL「UF421」
密度0.924g/cm3、MFR0.9g/10分のエチレン・1−ブテン共重合体
(2)エチレン・α−オレフィン共重合体(b2)
日本ポリエチレン社製ノバテックLL「UF320」
密度0.922g/cm3、MFR0.9g/10分のエチレン・1−ブテン共重合体
(3)環状オレフィン系樹脂(b1):COC
商品名TOPAS「8007」を使用。
ノルボルネン含有量 36mol%
[ポリオレフィン系樹脂発泡シート(Y)]
厚み約1mmの酒井化学工業製の高発泡ポリエチレンシート#210×1200を用いた。
[実施例及び比較例]
<実施例1>
表1の通り、積層体(X)として、層(A)をエチレン・α−オレフィン共重合体(a1)UF421、層(C)をエチレン・α−オレフィン共重合体(c1)UF421、層(B)をエチレン・α−オレフィン共重合体(b2)UF320、環状オレフィン系樹脂(b1)COCを用い、層比1:1:1の30μmインフレーションフィルムを得た。
ポリオレフィン系樹脂発泡シート(Y)に積層体(X)を重ね合わせ、400φ誘電加熱ロールの温度を140℃ 、融着スピードを45m/minに設定して融着してポリオレフィン系樹脂積層発泡シートを得た。
評価結果を表1に示す。
得られたポリオレフィン系樹脂積層発泡シートについて、手による引裂性評価を行った。その結果、長手方向、長手方向に垂直な方向へ引き裂くことができた。
ポリオレフィン系樹脂発泡シートのみを用いて、手による引裂性評価を行った。
評価結果を表1に示す。このものは、長手方向には、引き裂けるが、長手方向に垂直な方向への引き裂きは困難であった。
<比較例2>
層(B)にUF320を用いた以外は、実施例1と同様にして、ポリオレフィン系樹脂発泡シートを得た。
評価結果を表1に示す。
長手方向に引き裂くことはできるが、長手方向に垂直な方向へ引き裂くことはできなかった。
したがって、本発明のポリオレフィン系樹脂発泡積層シートは、手で容易に引き裂くことのできる易引裂性を備えたポリオレフィン系樹脂積層発泡シートであり、大きな技術的意義を持つことが明らかである。
2・・・ポリオレフィン系樹脂発泡シート(Y)
3・・・積層体(X)
4・・・層(A)
5・・・層(B)
6・・・層(C)
Claims (11)
- ポリオレフィン系樹脂発泡シート(Y)の少なくとも片面に、下記の層(A)、層(B)、層(C)をこの順に有する積層体(X)が積層された、長手方向及び長手方向に垂直な方向において引裂性を有する、易引裂性ポリオレフィン系樹脂積層発泡シート。
層(A):ポリオレフィン系樹脂層
層(B):環状オレフィン系樹脂(b1)とポリオレフィン系樹脂を含有する混合樹脂層
層(C):ポリオレフィン系樹脂層 - 前記積層体(X)は、
前記層(A)が、エチレン・α−オレフィン共重合体(a1)0〜100重量%及び高圧法低密度ポリエチレン(a2)0〜100重量%[ただし、(a1)及び(a2)の合計量を100重量%とする。]を含有する樹脂層であり、
前記層(B)が、環状オレフィン系樹脂(b1)10〜90重量%及びエチレン・α−オレフィン共重合体(b2)10〜90重量%[ただし、(b1)及び(b2)の合計量を100重量%とする。]を含有する樹脂層であり、
前記層(C)が、エチレン・α−オレフィン共重合体(c1)0〜100重量%及び高圧法低密度ポリエチレン(c2)0〜100重量%[ただし、(c1)及び(c2)の合計量を100重量%とする。]を含有する樹脂層である
ことを特徴とする請求項1に記載の易引裂性ポリオレフィン系樹脂積層発泡シート。 - 前記積層体(X)は、
前記層(A)が、エチレン・α−オレフィン共重合体(a1)0〜100重量%及び高圧法低密度ポリエチレン(a2)0〜100重量%[ただし、(a1)及び(a2)の合計量を100重量%とする。]を含有する樹脂層であり、
前記層(B)が、環状オレフィン系樹脂(b1)10〜90重量%、エチレン・α−オレフィン共重合体(b2)10〜90重量%及び高圧法低密度ポリエチレン(b3)0〜30重量%[ただし、(b1)、(b2)及び(b3)の合計量を100重量%とする。]を含有する樹脂層であり、
前記層(C)が、エチレン・α−オレフィン共重合体(c1)0〜100重量%及び高圧法低密度ポリエチレン(c2)0〜100重量%[ただし、(c1)及び(c2)の合計量を100重量%とする。]を含有する樹脂層である
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の易引裂性ポリオレフィン系樹脂積層発泡シート。 - 前記ポリオレフィン系樹脂発泡シート(Y)が、下記の成分(D)からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の易引裂性ポリオレフィン系樹脂積層発泡シート。
成分(D):MFR0.1〜5(g/10分)である高圧法低密度ポリエチレン - 前記環状オレフィン系樹脂(b1)が、エチレン・環状オレフィン共重合体であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の易引裂性ポリオレフィン系樹脂積層発泡シート。
- 前記エチレン・環状オレフィン共重合体中のエチレン/環状オレフィンの含有割合は、エチレンと環状オレフィンとの合計重量を100とした場合、重量比で15〜40/85〜60であることを特徴とする請求項5に記載の易引裂性ポリオレフィン系樹脂積層発泡シート。
- 前記エチレン・環状オレフィン共重合体は、ガラス転移点が60℃以上であることを特徴とする請求項5又は6に記載の易引裂性ポリオレフィン系樹脂積層発泡シート。
- 前記積層体(X)において、前記環状オレフィン系樹脂(b1)は、前記積層体(X)全体の重量を基準として、3〜60重量%含まれることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の易引裂性ポリオレフィン系樹脂積層発泡シート。
- 前記エチレン・α−オレフィン共重合体(a1)、前記エチレン・α−オレフィン共重合体(b2)及び前記エチレン・α−オレフィン共重合体(c1)のいずれかは、190℃におけるメルトインデックスが0.1〜30g/10分であることを特徴とする請求項3に記載の易引裂性ポリオレフィン系樹脂積層発泡シート。
- 前記積層体(X)において、JIS K7128−2に準拠して測定したエルメンドルフ引裂強度が、MD方向(縦方向)及びTD方向(横方向)において、それぞれ11N/mm以下であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の易引裂性ポリオレフィン系樹脂積層発泡シート。
- 前記層(B)の厚さは、前記積層体(X)の全体の厚さを基準として、20〜70%であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の易引裂性ポリオレフィン系樹脂積層発泡シート。
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