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JP6731364B2 - ヒンジ - Google Patents
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この発明は、第1部材及び第2部材を回転可能に支持するヒンジに関する。
従来、自転車やオートバイの荷台に設置され、小荷物や書類などの物品を収納することができ、物品の集配に使用される集配箱が提供されている(特許文献1、2)。集配箱は、物品を収納する本体と、本体を覆う蓋体とを有し、本体と蓋体とはこれらを互いに回転可能に支持するヒンジによって連結されている。このような集配箱に用いられるヒンジは、蓋体の急速な開閉の動作を抑制するように、回転速度を緩衝するようなダンパ機構を備えるものが使用されていた。
特開平7−251773号公報 特開平7−251774号公報
しかしながら、ダンパ機構を備えるヒンジは、構造的に複雑であり高価格であった。この発明は、上述の実情に鑑みて提案されるものであって、集配箱に適用されるヒンジであって、簡単な構造を有する安価なヒンジを提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、この出願に係るヒンジは、第1部材及び第2部材を回転可能に支持するものであって、シャフトと、シャフトの軸方向に延びる第1部材のための第1取付部並びにシャフトを回転可能に挿通する略平行な第1シャフト支持部及び第2シャフト支持部を含み、第1シャフト支持部及び第2シャフト支持部にはそれぞれ軸方向に外側の面にシャフトを囲んで所定パターンの第1凹凸部及び第2凹凸部が形成された第1ヒンジピースと、シャフトの軸方向に延びる第2部材のための第2取付部並びにシャフトを回転可能に挿通する略平行な第3シャフト支持部及び第4シャフト支持部を含み、第3シャフト支持部及び第4シャフト支持部にはそれぞれ軸方向に内側の面にシャフトを囲んで所定パターンの第3凹凸部及び第4凹凸部が形成され、第3シャフト支持部及び第4シャフト支持部はそれぞれ軸方向に第1シャフト支持部及び第2シャフト支持部の外側にあって対向して接する第2ヒンジピースと、第1シャフト支持部及び第2シャフト支持部を対向する第3シャフト支持部及び第4シャフト支持部に向けてそれぞれ付勢する付勢手段とを含み、第1凹凸部及び第2凹凸部並びに第3凹凸部及び第4凹凸部は第1ヒンジピース及び第2ヒンジピースの開閉角度が所定角度において互いに嵌るように対応した位置に形成されている。
第1凹凸部及び第2凹凸部はそれぞれ第1シャフト支持部及び第2シャフト支持部においてシャフトを囲む円周上に角度45度ごとに形成された凹部であり、第3凹凸部及び第4凹凸部はそれぞれ第3シャフト支持部及び第4シャフト支持部においてシャフトを囲む円周上に角度90度ごとに形成された凸部であってもよい。
第1ヒンジピースはシャフトの軸方向に第1取付部の両端からそれぞれシャフトの方向に立ち上がった第1フランジ部及び第2フランジ部をさらに有し、第1シャフト支持部及び第2シャフト支持部はそれぞれ第1フランジ部及び第2フランジ部が第1取付部の一側端を超えてシャフトに向けて延長されて形成され、第2ヒンジピースはシャフトの軸方向に第2取付部の両端からそれぞれシャフトの方向に立ち上がった第3フランジ部及び第4フランジ部をさらに有し、第3シャフト支持部及び第4シャフト支持部はそれぞれ第3フランジ部及び第4フランジ部が第2取付部の一側端を超えてシャフトに向けて延長されて形成されてもよい。
記第1ヒンジピースにおいて、第1取付部と第1フランジ部及び第2フランジ部との間にそれぞれ一側端から他側端に向けて所定深さの切り込み部が形成されてもよい。
本発明に係るヒンジは、構造的に簡単であり、安価で提供することができる。
本実施の形態のヒンジの概略的な構成を示す斜視図である。 本実施の形態のヒンジの概略的な構成を示す分解斜視図である。 本実施の形態のヒンジの上面図及び正面図である。 本実施の形態のヒンジの動作を示す正面図である。 本実施の形態のヒンジと集配箱の開閉の関係を説明する図である 本実施の形態のヒンジと集配箱の開閉の関係を説明する図である。 本実施の形態のヒンジの集配箱における設置の態様を示す一部拡大斜視図である。 本実施の形態のヒンジを適用した集配箱を使用する態様を示す模式図である。
以下、この発明に係るヒンジの実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施の形態のヒンジの概略的な構成を示す斜視図である。図2は、本実施の形態のヒンジの概略的な構成を示す分解斜視図である。図3は、本実施の形態のヒンジの上面図及び正面図である。図3(a)は上面図であり、図3(b)は正面図である。
本実施の形態のヒンジ10は、第1ヒンジピース1及び第2ヒンジピース2を有し、これら第1ヒンジピース1及び第2ヒンジピース2はシャフト3によって連結されている。第1ヒンジピース1は、平坦な略矩形状の第1取付部1aと、シャフト3の軸方向について第1取付部1aの両端からシャフト3に向かって立ち上がった第1フランジ部1c及び第2フランジ部1dと、第1取付部1aにおいてシャフト3に対向する一側端を超えて第1フランジ部1c及び第2フランジ部1dが延長されてシャフト3を回転可能に支持する第1シャフト支持部1e及び第2シャフト支持部1fとを有している。
第1取付部1aには複数の第1貫通孔1bが形成され、第1貫通孔1bによって第1部材(図示なし)をねじ止め可能なようにしている。第1取付部1aの軸方向に両端からは、第1接続部1l及び第2接続部1nを介してそれぞれ第1フランジ部1c及び第2フランジ部1dがシャフト3に向けて第1取付部1aの主面に対して略垂直に立ち上がっている。第1取付部1aと第1フランジ部1c及び第2フランジ部1dとの間には、第1取付部1aの一側端から他側端に向けて第1切り込み部1k及び第2切り込み部1mがそれぞれ形成され、第1取付部1aと第1フランジ部1c及び第2フランジ部1dとの間はスロート状の第1接続部1l及び第2接続部1nが接続している。第1フランジ部1c及び第2フランジ部1dは、それぞれ第1接続部1l及び第2接続部1nから第1取付部1aの主面に対する高さを増加させながら互いに略平行にシャフト3に向かって延び、第1軸孔1g及び第2軸孔1iによってそれぞれシャフト3を回転可能に支持する略円板状の第1シャフト支持部1e及び第2シャフト支持部1fを形成している。
第1ヒンジピース1において、第1シャフト支持部1e及び第2シャフト支持部1fは、第1フランジ部1c及び第2フランジ部1dを介してスロート状の第1接続部1l及び第2接続部1nによって第1取付部1aに接続されている。したがって、第1シャフト支持部1e及び第2シャフト支持部1fは、シャフト3の軸方向について互いに接離方向に所定範囲で変位することができ、変位を回復するように第1ヒンジピース1を構成する材料の弾性力によって付勢される。第1シャフト支持部1e及び第2シャフト支持部1fには、軸方向について外側の面に第1軸孔1g及び第2軸孔1iを囲んで第1凹凸部及び第2凹凸部を構成するそれぞれ所定パターンの第1凹部1h及び第2凹部1jが形成されている。第1凹部1h及び第2凹部1jにおいては、第1軸孔1g及び第2軸孔1iを囲む所定半径の円周上に角度間隔が45度で複数の凹部が配置され、8回回転対称になっている。複数の凹部は、所定径及び所定深さの略ドーム状の形状を有している。
第2ヒンジピース2は、平坦な略矩形状の第2取付部2aと、シャフト3の軸方向について第2取付部2aの両端からシャフト3に向かって立ち上がった第3フランジ部2c及び第4フランジ部2dと、第2取付部2aにおいてシャフト3に対向する一側端を超えて第3フランジ部2c及び第4フランジ部2dが延長されてシャフト3を回転可能に支持する第3シャフト支持部2e及び第4シャフト支持部2fとを有している。
第2取付部2aには複数の第2貫通孔2bが形成され、第2貫通孔2bによって第2部材(図示なし)をねじ止め可能なようにしている。第2取付部2aの軸方向に両端からは、それぞれ第3フランジ部2c及び第4フランジ部2dがシャフト3に向けて第2取付部2aの主面に対して略垂直に立ち上がっている。第3フランジ部2c及び第4フランジ部2dは、それぞれ第2取付部2aの主面に対する高さを増加させながら互いに略平行にシャフト3に向かって延び、第3軸孔2g及び第4軸孔2iによってそれぞれシャフト3を回転可能に支持する略円板状の第3シャフト支持部2e及び第4シャフト支持部2fを形成している。
第2ヒンジピース2において、第3シャフト支持部2e及び第4シャフト支持部2fは、第3フランジ部2c及び第4フランジ部2dを介して第2取付部2aにおいてシャフト3に対向する一側端から他側端まで接続され、シャフト3の軸方向についての互いの接離方向の変位は抑制されている。第3シャフト支持部2e及び第4シャフト支持部2fには、軸方向について内側の面に第3軸孔2g及び第4軸孔2iを囲んで第3凹凸部及び第4凹凸部を構成する所定パターンの第1凸部2h及び第2凸部2jがそれぞれ形成されている。第1凸部2h及び第2凸部2jにおいては、第3軸孔2g及び第4軸孔2iを囲む所定半径の円周上に角度間隔が90度で複数の凸部が配置され、4回回転対称になっている。複数の凸部は、第1凹部1h及び第2凹部1jを構成する複数の凹部に対応する形状であり、所定径及び所定高さの略ドーム状の形状を有している。第2ヒンジピース2において第1凸部2h及び第2凸部2jがそれぞれ形成された第3シャフト支持部2e及び第4シャフト支持部2fの内側の面は、第1ヒンジピース1において第1凹部1h及び第2凹部1jが形成された第1シャフト支持部1e及び第2シャフト支持部1fの対向する外側の面にそれぞれ対向して接している。
シャフト3は、所定径及び所定長さを有し、一端近くには所定幅及び所定深さを有する第1溝部3aが形成され、他端近くには同様に所定幅及び所定深さを有する第2溝部3bが形成されている。シャフト3は、付勢手段を構成するコイルスプリング4を挿通し、コイルスプリング4の両側に第1ヒンジピース1の第1シャフト支持部1e及び第2シャフト支持部1fをそれぞれ回転可能に挿通し、第1ヒンジピース1の外側に第2ヒンジピース2の第3シャフト支持部2e及び第4シャフト支持部2fをそれぞれ回転可能に挿通している。シャフト3の一端において、第1溝部3aにはE型止め輪6が嵌められ、E型止め輪6と第2ヒンジピースの第3シャフト支持部2eとの間には座金5が挿通されている。また、シャフト3の他端において、第2溝部3bにはE型止め輪8が嵌められ、E型止め輪8と第2ヒンジピースの第4シャフト支持部2fとの間には座金7が挿通されている。
コイルスプリング4は、第1ヒンジピース1の第1シャフト支持部1e及び第2シャフト支持部1fとの間においてシャフト3に挿通され、第1シャフト支持部1e及び第2シャフト支持部1fに対してシャフト3の軸方向に外側に向かって付勢している。前述のように、第1ヒンジピース1の第1シャフト支持部1e及び第2シャフト支持部1fは、シャフト3の軸方向について互いに接離方向に所定範囲で変位し、弾性力で付勢することができる。第1ヒンジピース1の第1シャフト支持部1e及び第2シャフト支持部1fは、それぞれコイルスプリング4とともに弾性力によって第2ヒンジピース2の第3シャフト支持部2e及び第4シャフト支持部2fに対して付勢されている。
本実施の形態の第1ヒンジピース1及び第2ヒンジピース2は、所定厚さを有するステンレス鋼の板金によって作製されている。本実施の形態のシャフト3、コイルスプリング4、座金5、7、及びE型止め輪6、8もそれぞれステンレス鋼によって作製されている。
図4は、本実施の形態のヒンジの動作を示す正面図である。本実施の形態のヒンジ10において、第1ヒンジピース1及び第2ヒンジピース2は、シャフト3に回転可能に支持され、それぞれシャフト3を軸として回転することができる。ここで、第1ヒンジピース1の第1シャフト支持部1e及び第2シャフト支持部1fは、コイルスプリング4及び弾性力によって、それぞれ対向する第2ヒンジピース2の第3シャフト支持部2e及び第4シャフト支持部2fに対して付勢されている。したがって、ヒンジ10が開閉するように第1ヒンジピース1及び第2ヒンジピース2がシャフト3の周りを回転するとき、第1ヒンジピース1の第1シャフト支持部1e及び第2シャフト支持部1fと第2ヒンジピースの第3シャフト支持部2e及び第4シャフト支持部2fとは、それぞれ対向する面が摺動される。ここで、滑らかな摺動を滑らかにするため、対向する面にはそれぞれグリースが塗布されている。
第1ヒンジピース1の第1シャフト支持部1e及び第2シャフト支持部1fにおいて、第2ヒンジピース2の第3シャフト支持部2e及び第4シャフト支持部2fに対向する面には、それぞれシャフト3を挿通する第1軸孔1g及び第2軸孔1iを囲む円周上に角度45度の間隔で8回回転対称に第1凹部1h及び第2凹部1jが形成されている。また、第2ヒンジピース2の第3シャフト支持部2e及び第4シャフト支持部2fにおいて、第1ヒンジピース1の第1シャフト支持部1e及び第2シャフト支持部1fに対向する面には、それぞれシャフト3を挿通する第3軸孔2g及び第4軸孔2iを囲む円周上に角度90度の間隔で4回回転対称に第1凸部2h及び第2凸部2jが形成されている。
第1ヒンジピース1の第1凹部1h及び第2凹部1jと第2ヒンジピース2の第1凸部2h及び第2凸部2jとは、第1ヒンジピース1の第1シャフト支持部1e及び第2シャフト支持部1f並びに第2ヒンジピース2の第3シャフト支持部2e及び第4シャフト支持部2fにおいて、互いに対応する円周上に形成されている。したがって、ヒンジ10が開閉するように第1ヒンジピース1及び第2ヒンジピース2がシャフト3の周りを回転するとき、第1ヒンジピース1と第2ヒンジピース2のなす角度が45度ごとに、第1ヒンジピース1の第1凹部1h及び第2凹部1jと第2ヒンジピース2の第1凸部2h及び第2凸部2jとが互いに嵌る角度が存在する。ヒンジ10を開閉するときには、当該嵌る角度の近くにおいて当該角度に向けて引き込まれるトルクが生じ、当該嵌る角度においてはヒンジ10の開閉を留めて固定することができるいわばクリック動作が可能になる。換言すると、クリック動作は、所定角度でヒンジ10の回転を留めて固定を可能にすることと、所定角度の近くで所定角度に向けて引き込むように生じるトルクとの組み合わせから提供することができる。前記嵌る角度はヒンジ10の開閉する角度が45度ごとに存在するため、クリック動作もヒンジ10の開閉角度が45度ごとに存在する。
図4(a)に示すように、ヒンジ10の開閉角度が90度において、クリック動作が生じている。ここで、ヒンジ10の開閉角度とは、便宜上、第1ヒンジピース1の第1取付部1aの主面と第2ヒンジピース2の第2取付部2aの主面のなす角をいうものとする。本実施の形態において、ヒンジ10の開閉角度が90度において、クリック動作が生じるように、第1ヒンジピース1の第1凹部1h及び第2凹部1jと第2ヒンジピース2の第1凸部2h及び第2凸部2jとは、回転軸となるシャフト3について互いに適切な位置に形成されている。すなわち、ヒンジ10の開閉角度が90度において、第1ヒンジピース1の第1凹部1h及び第2凹部1jと第2ヒンジピース2の第1凸部2h及び第2凸部2jとが互いに嵌るようになされている。
図4(b)は、図4(a)からさらに開閉角度がさらに45度にわたり増加したヒンジ10を示している。ヒンジ10の開閉角度は、135度である。ヒンジ10において、第1ヒンジピース1の第1凹部1h及び第2凹部1jと第2ヒンジピース2の第1凸部2h及び第2凸部2jは、図4(a)に示した開閉角度が90度のヒンジ10を基準として、互いに45度にわたり回転している。第1ヒンジピース1の第1凹部1h及び第2凹部1jは、45度間隔で形成されて8回回転対称であるため、図4(b)においても図4(a)と同様に、第1ヒンジピース1の第1凹部1h及び第2凹部1jと第2ヒンジピース2の第1凸部2h及び第2凸部2jとが互いに嵌ることによるクリック動作を可能にしている。
図4(c)は、図4(a)からさらに開閉角度がさらに90度にわたり増加したヒンジ10を示している。ヒンジ10の開閉角度は、180度である。ヒンジ10において、第1ヒンジピース1の第1凹部1h及び第2凹部1jと第2ヒンジピース2の第1凸部2h及び第2凸部2jは、図4(a)に示した開閉角度が90度のヒンジ10を基準として、互いに90度にわたり回転している。第1ヒンジピース1の第1凹部1h及び第2凹部1jは、45度間隔で形成されて8回回転対称であるため、図4(c)においても図4(a)と同様に、第1ヒンジピース1の第1凹部1h及び第2凹部1jと第2ヒンジピース2の第1凸部2h及び第2凸部2jとが互いに嵌ることによるクリック動作を可能にしている。
図4(d)は、図4(a)からさらに開閉角度がさらに135度にわたり増加したヒンジ10を示している。ヒンジ10の開閉角度は、225度である。ヒンジ10において、第1ヒンジピース1の第1凹部1h及び第2凹部1jと第2ヒンジピース2の第1凸部2h及び第2凸部2jは、図4(a)に示した開閉角度が90度のヒンジ10を基準として、互いに135度にわたり回転している。第1ヒンジピース1の第1凹部1h及び第2凹部1jは、45度間隔で形成されて8回回転対称であるため、図4(d)においても図4(a)と同様に、第1ヒンジピース1の第1凹部1h及び第2凹部1jと第2ヒンジピース2の第1凸部2h及び第2凸部2jとが互いに嵌ることによるクリック動作を可能にしている。
本実施の形態のヒンジにおいて、クリック動作は、シャフト3の軸方向について、第1凹部1h及び第2凹部1jをそれぞれ形成した第1シャフト支持部1e及び第2シャフト支持部1fの外側の面を第1凸部2h及び第2凸部2jを形成した第3シャフト支持部2e及び第4シャフト支持部2fの内側の面に付勢して摺動させることにより可能になっている。本実施の形態において、このような付勢力は、第1ヒンジピース1を構成する材料の弾性及びコイルスプリング4によって生み出されている。コイルスプリング4は大きな付勢力を提供することができるため、クリック作用の際に所定角度に向かって高トルクで引き込み、当該角度を維持することができる。また、本実施の形態のヒンジは、構成部品が少なく、簡単な構造を有するために、耐久性があって長寿命であり、しかも安価に提供することができる。
図5及び図6は、本実施の形態のヒンジと集配箱の開閉の関係を説明する図である。本実施の形態のヒンジ10は、集配する物品を格納する集配箱100の本体101と蓋体102を互いに回転可能に接続するために適用することができる。集配箱100は、集配する小荷物や書類のような物品を内部に格納できるように頂面が開口を形成する略直方体状の容器を構成している。蓋体102は、集配箱100の本体101に相当する直方体の頂面に相当し、周囲に所定幅のフランジ部が形成されている。集配箱100は、本体101の開口の長手方向の一辺に沿って、ヒンジ10、20を設けて本体101と蓋体102とを連結している。集配箱100の本体101及び蓋体102は、例えばポリプロピレンや塩化ビニル等を母材とするFRPで作製してもよく、炭素鋼にメッキや塗装を施して作製してもよい。
図7は、本実施の形態のヒンジの集配箱における設置の態様を示す一部拡大斜視図である。集配箱100の本体101において、ヒンジ10は、本体101の開口の長手方向の一辺の一端近くに、第1ヒンジピース1の第1取付部1aの主面が本体101の一辺を形成する側面101aと略平行になるように側面101aにねじ止めされている。また、集配箱100の蓋体102において、ヒンジ10は、第2ヒンジピース2の第2取付部2aの主面が蓋体102の天面102aと略平行になるように、フランジ部102bにねじ止めされている。同様に、ヒンジ20は、本体の開口の長手方向の一辺の他端近くに設置されている。
図5(a)に示すように、集配箱100において本体101に対する蓋体102の開閉角度が0度であって完全に閉じた状態においてヒンジ10の開閉角度は90度であり、図4(a)に対応している。ここで、便宜上、本体101の開口面と蓋体102の主面とのなす角度を本体101に対する蓋体102の開閉角度とする。この状態において、図4(a)について説明したように、第1ヒンジピース1の第1凹部1h及び第2凹部1jと第2ヒンジピース2の第1凸部2h及び第2凸部2jとが互いに嵌るようにされている。蓋体102の開閉角度が0度の状態はヒンジ10の開閉角度が90度のクリック状態に対応し、蓋体102には開閉角度が0度になる直前に開閉角度が0度に向けて引き込むトルクが働き、蓋体102の開閉角度が0度になると回転を留めて固定することを可能している。
図5(b)に示すように、集配箱100において本体101に対して蓋体102の開閉角度が45度の半ば開いた状態においてヒンジ10の開閉角度は135度であり、図4(b)に対応している。この状態は、図4(b)について説明したように、図4(a)から開閉角度が135度まで45度にわたり増加したクリック状態に対応している。したがって、蓋体102には開閉角度が45度になる直近で開閉角度が45度に向けて引き込むトルクが働き、蓋体102の開閉角度が45度になると回転を留めて固定することを可能している。
図6(a)に示すように、集配箱100において本体101に対して蓋体102の開閉角度が90度に開いた状態においてヒンジ10の開閉角度は180度であり、4(c)に対応している。この状態は、図4(c)について説明したように、図4(a)から開閉角度が180度まで90度にわたり増加したクリック状態に対応している。したがって、蓋体102には開閉角度が90度になる直近で開閉角度が90度に向けて引き込むトルクが働き、蓋体102の開閉角度が90度になると回転を留めて固定することを可能している。
図6(b)に示すように、集配箱100において本体101に対して蓋体102の開閉角度が135度に開いた状態においてヒンジ10の開閉角度は225度であり、図4(d)に対応している。この状態は、図4(d)について説明したように、図4(a)から開閉角度が225度まで135度にわたり増加したクリック状態に対応している。したがって、蓋体102には開閉角度が135度になる直近で開閉角度が135度に向けて引き込むトルクが働き、蓋体102の開閉角度が135度になると回転を留めて固定することを可能している。
図8は、本実施の形態のヒンジを適用した集配箱を使用する態様を示す模式図である。図8(a)に示すように、集配箱100は自転車201の荷台に取り付けてもよい。また、図8(b)に示すように、集配箱100はオートバイ202の荷台に取り付けてもよい。
本実施の形態のヒンジ10を適用した集配箱100は、ヒンジ10のコイルスプリング4により高トルクのクリック動作が提供されている。したがって、クリック動作において、所定角度に引き込むトルクを確保するとともに、当該角度を維持することができる。したがって、蓋体102を所定の開閉角度に留める操作を行う使用者の負担を軽減することができる。
また、本実施の形態のヒンジ10を適用した集配箱100は、開閉角度が45度ごとにクリック作用により開閉を留めることができる。したがって、集配箱100の蓋体102の開閉角度を45度、90度又は135度等に留めることができ、集配箱100の本体101に集配する物品を格納したり取り出したりする使用者に利便を提供することができる。また、蓋体102は開閉角度が45度においてクリック作用により開閉が留められるため、蓋体102を閉じるときに使用者の指を蓋体102と本体101との間に挟み込むことが防止される。
本実施の形態のヒンジ10を適用した集配箱100は、蓋体102の開閉角度を45度に留めることにより、屋外における集配作業で降雨に遭遇したときにも、本体101への物品の出し入れを確保すると同時に、本体101の内部への水の浸入を抑制することができる。本実施の形態のヒンジは、構成部品がすべてステンレス鋼によって作製されているため、高い耐食性を有し、屋外で使用される集配箱100にも、高い耐久性を提供している。
1 第1ヒンジピース
1a 第1取付部
1c 第1フランジ部
1d 第2フランジ部
1e 第1シャフト支持部
1f 第2シャフト支持部
1g 第1軸孔
1h 第1凹部
1i第2軸孔
1j 第2凹部
2 第2ヒンジピース
2a 第2取付部
2c 第3フランジ部
2d 第4フランジ部
2e 第3シャフト支持部
2f 第4シャフト支持部
2g 第3軸孔
2h 第1凸部
2i第4軸孔
2j 第2凸部
3 シャフト
4 コイルスプリング
5、7 座金
6、8 止め輪

Claims (3)

  1. 第1部材及び第2部材を回転可能に支持するヒンジであって、
    シャフトと、
    前記シャフトの軸方向に延びる前記第1部材のための第1取付部並びに前記シャフトを第1貫通孔及び第2貫通孔にそれぞれ回転可能に挿通する略平行な第1シャフト支持部及び第2シャフト支持部を含み、前記第1シャフト支持部及び第2シャフト支持部にはそれぞれ前記軸方向に外側の面に前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔をそれぞれ囲んで所定パターンの第1凹凸部及び第2凹凸部が形成された第1ヒンジピースと、
    前記シャフトの軸方向に延びる前記第2部材のための第2取付部並びに前記シャフトを第3貫通孔及び第4貫通孔にそれぞれ回転可能に挿通する略平行な第3シャフト支持部及び第4シャフト支持部を含み、前記第3シャフト支持部及び第4シャフト支持部にはそれぞれ前記軸方向に内側の面に前記第3貫通孔及び前記第4貫通孔をそれぞれ囲んで所定パターンの第3凹凸部及び第4凹凸部が形成され、前記第3シャフト支持部及び前記第4シャフト支持部はそれぞれ前記軸方向に前記第1シャフト支持部及び前記第2シャフト支持部の外側にあって対向して接する第2ヒンジピースと、
    前記第1シャフト支持部及び前記第2シャフト支持部を対向する前記第3シャフト支持部及び前記第4シャフト支持部に向けてそれぞれ付勢する付勢手段とを含み、
    前記第1凹凸部及び前記第2凹凸部並びに前記第3凹凸部及び前記第4凹凸部は前記第1ヒンジピース及び前記第2ヒンジピースの開閉角度が所定角度において互いに嵌るように対応した位置に形成され、前記第1ヒンジピース及び前記第2ヒンジピースは、それぞれ一枚の板金によって構成され、
    前記第1シャフト支持部及び前記第2シャフト支持部は、前記軸方向に前記第1取付部の両端から前記シャフトに向かって延び、前記第3シャフト支持部及び前記第4シャフト支持部は、前記軸方向に前記第2取付部の両端から前記シャフトに向かって延び
    前記第1ヒンジピースは前記シャフトの軸方向に前記第1取付部の両端からそれぞれ前記シャフトの方向に立ち上がった第1フランジ部及び第2フランジ部をさらに有し、前記第1シャフト支持部及び前記第2シャフト支持部はそれぞれ前記第1フランジ部及び前記第2フランジ部が前記第1取付部の一側端を超えて前記シャフトに向けて延長されて形成され、
    前記第2ヒンジピースは前記シャフトの軸方向に前記第2取付部の両端からそれぞれ前記シャフトの方向に立ち上がった第3フランジ部及び第4フランジ部をさらに有し、前記第3シャフト支持部及び前記第4シャフト支持部はそれぞれ前記第3フランジ部及び前記第4フランジ部が前記第2取付部の一側端を超えて前記シャフトに向けて延長されて形成され、
    前記第1ヒンジピースにおいて、前記第1取付部と前記第1フランジ部及び前記第2フランジ部との間にそれぞれ前記一側端から他側端に向けて所定深さの切り込み部が形成されたヒンジ。
  2. 前記第1凹凸部及び前記第2凹凸部はそれぞれ前記第1シャフト支持部及び前記第2シャフト支持部において前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔をそれぞれ囲む円周上に角度45度ごとに形成された凹部であり、前記第3凹凸部及び前記第4凹凸部はそれぞれ前記第3シャフト支持部及び前記第4シャフト支持部において前記第3貫通孔及び前記第4貫通孔をそれぞれ囲む円周上に角度90度ごとに形成された凸部である請求項1に記載のヒンジ。
  3. 請求項2に記載のヒンジによって本体及び蓋体が互いに回転可能に支持され、本体に対する蓋体の開閉角度を45度、90度又は135度に留めることができる集配箱。
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