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JP6734712B2 - キャップ付き容器 - Google Patents
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JP6734712B2 - キャップ付き容器 - Google Patents

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本発明は、容器本体とキャップとを備えるキャップ付き容器に関するものであり、特に容器本体が、口部に通気口を有する外層体と、外層体の内側に配置される内層体とを備えるキャップ付き容器に関する。
従来、外層体と外層体の内側に配置される内層体とを備えた二重構造になる容器が知られている(例えば特許文献1参照)。この種の容器は、外層体をスクイズしたり外層体の口部に取り付けたポンプを駆動させたりして内容物を抽出させても内層体の内部には空気が入らないため、使用開始後における内容物の品質劣化が生じにくいという利点がある。また、内容物を抽出させると、外層体に設けた通気口から外層体と内層体との間に空気を導入して内層体だけが減容変形するため、内容物が少なくなっても容器の自立性が維持されるという利点もある。更に、容器の姿勢を問わずに内容物を抽出させることができる(容器を正立姿勢にした状態でも倒立姿勢にした状態でも内容物の抽出が可能)という利点もある。このためこの種の容器は、化粧料や医薬品、各種の食品や調味料等を収容する容器として幅広い分野で使われている。
ところでこのような容器は、外層体の口部に装着したキャップによって開封前の密閉性が維持されているものの、内容物の種類や内層体の材質によっては、内容物の水分や揮散成分が内層体を透過してしまうおそれがある。このため、透過した水分や揮散成分が通気口から外界へと放出されて、内容物の濃度変化や内容物の減量につながる懸念があった。
特開2001−106263号公報
このような不具合を解決できる方法としては、例えば内層体の厚みを厚くすることが考えられる。しかし、内層体の厚みが厚くなり過ぎると剛性が高まるために減容変形に支障を来すおそれがある。
本発明は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、開封前の内容物の濃度変化や内容物の減量が有効に防止できる、新規のキャップ付き容器を提案することを目的とする。
本発明は、胴部と該胴部に肩部を介して一体につながる筒状の口部とを有するとともに該口部を貫く通気口及び該口部の外周面に設けられる雄ねじ部を有する外層体と、内容物を収容可能な充填空間を有し該内容物を抽出させるに伴って該通気口から該外層体との相互間に空気を導入して減容変形する内層体とを備える容器本体と、
前記口部を囲繞する外周壁に前記雄ねじ部に適合する雌ねじ部を有し該口部にねじ込まれて前記充填空間を閉鎖するキャップと、
を備えるキャップ付き容器であって、
前記口部は、前記雄ねじ部を有する上部筒状壁と、該上部筒状壁に一体につながるとともに該上部筒状壁よりも大径であり、且つ、前記肩部より小径になる下部筒状壁とを有し、
前記下部筒状壁は、その外面から径方向外側に向けて突出する段部、或いは、その外面から下方に向けて拡径しながら延在する傾斜部を有し、
前記外周壁は、前記段部或いは前記傾斜部に当接して前記通気口と外界との空気の流れを遮断する下端部を有し、
前記段部或いは前記傾斜部と前記下端部との当接はねじ込み終了域であって、前記肩部の上方において生じるキャップ付き容器である。
前記ねじ込み終了域において、前記段部或いは前記傾斜部と前記下端部との当接部位の上方において前記下部筒状壁と前記外周壁との間は間隙を有することが好ましい。
前記外周壁は、前記雄ねじ部が設けられる上部外周壁と、前記雄ねじ部より下方に設けられる下部外周壁とを有し、
前記下部外周壁は、前記上部外周壁よりも薄肉であり、前記段部或いは前記傾斜部と前記下端部との当接に伴って径方向外側に向けて撓むことが好ましい。
前記外周壁は、前記上部外周壁と前記下部外周壁とが連結する部位に径方向外側に向けて突出するリング部を有することが好ましい。
本発明に従うキャップ付き容器において、キャップの外周壁は、キャップのねじ込み終了域において、下部筒状壁の外面から径方向外側に向けて突出する段部、或いはこの下部筒状壁の外面から下方に向けて拡径しながら延在する傾斜部に当接する下端部を有していて、通気口と外界との空気の流れを遮断することができる。このため、内層体から内容物の水分や揮散成分が透過することがあっても、これらは外層体と内層体との間の空間に滞留してこれらの濃度が高まるため、新たな水分や揮散成分の透過を抑制することができる。また、これらの効果を発揮させるにあたって、内層体が減容変形しにくくなるという問題が生じることもない。しかもキャップをねじ込む際、外周壁の下端部が段部や傾斜部に当接するのはねじ込み終了域であるため、両者が当接する際のトルクの上昇を極力抑えることができ、キャップの開閉作業に影響を及ぼすことがない。
本発明に従うキャップ付き容器の第一実施形態を示す、側面視での部分断面図である。 図1に示すキャップを取り外した後、外層体の口部に櫛付きノズルを装着した状態を示す側面図である。 本発明に従うキャップ付き容器の第二実施形態を示す、側面視での部分断面図である。 本発明に従うキャップ付き容器の第三実施形態を示す、側面視での部分断面図である。
以下、図1を参照して、本発明に従うキャップ付き容器の第一実施形態について説明する。なお、本明細書において、「上」方向、「下」方向とは、図1に示すように容器本体(符号1)が下方に位置し、キャップ(符号4A)が上方に位置する状態での向きをいう。
本実施形態のキャップ付き容器は、容器本体1(外層体2Aと内層体3で構成される)、キャップ4A、パッキン5を備えている。
外層体2Aは、筒状の口部2aと、口部2aに一体につながる胴部2bと、胴部2bの下端を閉鎖する底部2c(図2参照)を備えている。本実施形態の外層体2Aは合成樹脂製であって、胴部2bは可撓性を有している。
口部2aは、上方に位置する上部筒状壁2a1を備えている。上部筒状壁2a1の下端には、下方に向かうにつれて径方向外側へ延在する連結部(上部連結部)2a2が一体につながっており、上部連結部2a2の外縁には、上部筒状壁2a1よりも大径になる下部筒状壁2a3が一体につながっている。更に下部筒状壁2a3の下端には、下方に向かうにつれて径方向外側へ延在する連結部(下部連結部)2a4が設けられている。
また口部2aは、上部筒状壁2a1を貫く貫通孔(通気口)2a5と、上部筒状壁2a1の外周面に設けられる雄ねじ部2a6を備えている。また通気口2a5を設けた部位には、上下方向に延在して雄ねじ部2a6を分断する切欠き2a7が設けられている。
更に口部2aは、図1の拡大図に示すように、下部筒状壁2a3と下部連結部2a4とがつながる部位において、下部筒状壁2a3の外面から径方向外側に向けて突出する段部2a8を備えている。
胴部2bは、下部連結部2a4の外縁に一体につながって下方に向けて拡径しながら延在する肩部2b1を備えている。肩部2b1の下端には、図2に示すように下方に向けて略同一の外径で延在する胴部本体2b2が一体につながっていて、胴部本体2b2の下端には、底部2cが一体につながっている。
内層体3は、その内側に内容物を収容可能な充填空間Sを備えている。本実施形態の内層体3は、薄肉の合成樹脂製であって、減容変形可能に設けられている。
本実施形態における外層体2Aと内層体3は、相互に相溶性が低い合成樹脂を剥離可能に積層させたものである。外層体2Aを構成する合成樹脂としては、例えば低密度ポリエチレン(LDPE)や高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)をはじめとするポリエチレン樹脂(PE)を採用することができる。また内層体3を構成する合成樹脂としては、ナイロン樹脂(PA)、エチレンビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)、変性ポリオレフィン樹脂(例えば三井化学株式会社製「アドマー」(登録商標)等)を採用することができる。なお内層体3は、これらの樹脂が単体で構成されるものの他、複数層で構成されるものも採用することができる。複数層になる内層体3として、例えば2層の場合を例示すると、内側層(内容物に接する側の層)を変性ポリオレフィン樹脂で構成し、外側層(外層体2Aに面する側の層)をナイロン樹脂(PA)やエチレンビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)で構成したものを採用することができる。このような外層体2Aと内層体3は、外層体2Aを形成する合成樹脂素材と内層体3を形成する合成樹脂素材とが積層されたパリソンを、ブロー成形することによって得ることができるが、他にも、外層体2Aの合成樹脂素材と内層体3の合成樹脂素材とを積層させた試験管状のプリフォームを準備し、このプリフォームを2軸延伸ブロー成形して形成することや、外層体及び内層体を個別に形成し、その後、内層体を外層体の内側に配置したものも用いることができる。また、図示は省略するが、外層体2Aと内層体3との間に、縦方向に延在して外層体2Aと内層体3とを部分的に接合する、1本或いは複数本の接着帯を設けてもよい。
キャップ4Aは、上部筒状壁2a1の上方に位置するとともに、その外縁が下方に向かって径方向外側に広がる向きに傾斜する平板状の天壁4aと、天壁4aの外縁から下方へ向けて延在して口部2aを囲繞する筒状の外周壁4bとを備えている。また外周壁4bの内周面には、雄ねじ部2a6に適合する雌ねじ部4cが設けられている。なお、図1の拡大図において符号4dを付した部位は、外周壁4bの下端部を示している。
パッキン5は、平板状に形成されていて、キャップ4Aの内側に取り付けられている。そして、外層体2Aにキャップ4Aをねじ込むことで、上部筒状壁2a1の上面と天壁4aの下面との間で挟持されて充填空間Sを密閉することができる。
このように構成されるキャップ付き容器は、外層体2Aにキャップ4Aを装着するべく口部2aに対してキャップ4Aを回転させると、締め付けが終了するねじ込み終了域において外周壁4bの下端部4dが、図1の拡大図に示すように段部2a8に気密に当接する。これにより、通気口2a5と外界との空気の流れを遮断することができるため、内容物の水分や揮散成分が内層体3を透過することがあっても、これらが外界に放出されることがない。このため、透過した水分や揮散成分は外層体と内層体との間に滞留することになり、ここでの濃度が高まるため、新たな水分や揮散成分の透過を抑制することができる。また、下端部4dと段部2a8との当接はねじ込み終了域で生じるようにしているため、両者が当接する際のトルクの上昇を極力抑えることができ、キャップ4Aを回転させる際に力が過度に必要になることがない。なお、外層体2Aとキャップ4Aによって水分や揮散成分の透過を抑えているため、内層体3としては比較的ガスバリア性の低い安価な材料を用いてコストを抑えることも可能であるが、減容変形に影響を与えない程度に内層体3の厚みを厚くしたり、内層体3に高いバリア性をもつ材料(例えば耐水分透過性を持つ変性ポリオレフィン樹脂や耐酸素透過性を持つEVOH等)を採用したりすることによって、内容物の濃度変化や内容物の減量を抑える効果を更に高めることが可能である。
なお、本実施形態のキャップ付き容器は、キャップ4Aを取り外した後、例えば図2に示すような櫛付きノズル6を口部2aに装着して使用されるが、用途に応じて種々のノズルを装着して使用することができる。
次に、本発明に従うキャップ付き容器の第二実施形態について図3を参照しながら説明する。なお以下の説明において、上述した第一実施形態と共通する機能を有する部分については、図面に同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態のキャップ付き容器は、第一実施形態の外層体2Aに換えて外層体2Bを備えている。外層体2Bは、外層体2Aの段部2a8に換えて、図3の拡大図に示す傾斜部2a9を備えている。ここで傾斜部2a9は、下部筒状壁2a3と下部連結部2a4とがつながる部位において、下部筒状壁2a3の外面から下方に向けて拡径しながら延在するものである。
本実施形態のキャップ付き容器では、口部2aに対してキャップ4Aを回転させると、図3の拡大図に示すように外周壁4bの下端部4dは、締め付けが終了するねじ込み終了域において傾斜部2a9に気密に当接する。すなわち、本実施形態のキャップ付き容器でも、先に述べたものと同様に内容物の濃度変化や内容物の減量を抑制することができ、またキャップ4Aを回転させる際に力が過度に必要になることがない。
更に本発明に従うキャップ付き容器は、図4に示す如きものでもよい。図4に示す第三実施形態のキャップ付き容器は、第二実施形態のキャップ4Aに換えてキャップ4Bを備えるものである。キャップ4Bは、上部筒状壁2a1の上方に位置する平板状の天壁4eと、天壁4eの外縁から下方へ向けて延在して口部2aを囲繞した、全体として筒状をなす外周壁4fとを備えている。
ここで外周壁4fは、雌ねじ部4cが設けられる上部外周壁4f1と、上部外周壁4f1に一体につながる下部外周壁4f2とを備えている。下部外周壁4f2は、上部外周壁4f1よりも薄肉であって、径方向内側から力を受けると径方向外側に撓むように弾性変形する。なお、図4の拡大図に示す符号4f3を付した部位は、外周壁4f(下部外周壁4f2)の下端部を示している。更に、上部外周壁4f1と下部外周壁4f2がつながる部位には、径方向外側に向けて突出するリング部4f4が設けられている。
本実施形態のキャップ付き容器では、口部2aに対してキャップ4Bを回転させると、図4の拡大図に示すように外周壁4bの下端部4f3が、締め付けが終了するねじ込み終了域において傾斜部2a9に気密に当接する。この時、下部外周壁4f2は、両者の当接によって径方向内側から力を受けるため、径方向外側に広がるように弾性変形する。これにより、下端部4f3が傾斜部2a9に当接した際のトルクの上昇を抑えることができる。また、本実施形態でも通気口2a5と外界との空気の流れを遮断することができるため、内容物の濃度変化や内容物の減量を抑制することができる。なお、リング部4f4は下部外周壁4f2よりも径方向外側に突出しているため、キャップ4Bに対して外側から衝撃が作用することがあっても、下部外周壁4f2よりも先にリング部4f4で受けることができる。このため、下部外周壁4f2の不用意な損傷を防止することができる。
本発明に従うキャップ付き容器は、これまでに述べた実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に従う範囲で種々の変更がなされたものも含まれる。例えば図3に示すキャップ4Bは、外周壁4fの下方部分である下部外周壁4f2の厚みを全体的に薄くして、この部分を外側に撓むように弾性変形可能にしてトルクの上昇を抑えていたが、図1に示すキャップ4Aのような外周壁の厚みが全体的に略同一になるものであっても、その外周壁に局所的に薄肉部を設けて、薄肉部よりも下方部分が径方向外側に弾性的に広がるように構成してもよい。
1:容器本体
2A、2B:外層体
2a:口部
2a1:上部筒状壁
2a2:上部連結部
2a3:下部筒状壁
2a4:下部連結部
2a5:通気口
2a6:雄ねじ部
2a7:切欠き
2a8:段部
2a9:傾斜部
2b:胴部
2b1:肩部
2b2:胴部本体
2c:底部
3:内層体
4A、4B:キャップ
4a:天壁
4b:外周壁
4c:雌ねじ部
4d:下端部
4e:天壁
4f:外周壁
4f1:上部外周壁
4f2:下部外周壁
4f3:下端部
4f4:リング部
5:パッキン
6:櫛付きノズル
S:充填空間

Claims (4)

  1. 胴部と該胴部に肩部を介して一体につながる筒状の口部とを有するとともに該口部を貫く通気口及び該口部の外周面に設けられる雄ねじ部を有する外層体と、内容物を収容可能な充填空間を有し該内容物を抽出させるに伴って該通気口から該外層体との相互間に空気を導入して減容変形する内層体とを備える容器本体と、
    前記口部を囲繞する外周壁に前記雄ねじ部に適合する雌ねじ部を有し該口部にねじ込まれて前記充填空間を閉鎖するキャップと、
    を備えるキャップ付き容器であって、
    前記口部は、前記雄ねじ部を有する上部筒状壁と、該上部筒状壁に一体につながるとともに該上部筒状壁よりも大径であり、且つ、前記肩部より小径になる下部筒状壁とを有し、
    前記下部筒状壁は、その外面から径方向外側に向けて突出する段部、或いは、その外面から下方に向けて拡径しながら延在する傾斜部を有し、
    前記外周壁は、前記段部或いは前記傾斜部に当接して前記通気口と外界との空気の流れを遮断する下端部を有し、
    前記段部或いは前記傾斜部と前記下端部との当接はねじ込み終了域であって、前記肩部の上方において生じるキャップ付き容器。
  2. 前記ねじ込み終了域において、前記段部或いは前記傾斜部と前記下端部との当接部位の上方において前記下部筒状壁と前記外周壁との間は間隙を有する請求項1に記載のキャップ付き容器。
  3. 前記外周壁は、前記雄ねじ部が設けられる上部外周壁と、前記雄ねじ部より下方に設けられる下部外周壁とを有し、
    前記下部外周壁は、前記上部外周壁よりも薄肉であり、前記段部或いは前記傾斜部と前記下端部との当接に伴って径方向外側に向けて撓む請求項1又は請求項2に記載のキャップ付き容器。
  4. 前記外周壁は、前記上部外周壁と前記下部外周壁とが連結する部位に径方向外側に向けて突出するリング部を有する請求項3に記載のキャップ付き容器。
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