JP6735014B2 - めっき処理装置 - Google Patents
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Description
本出願は、2018年3月22日出願の日本出願第2018−054649号に基づく優先権を主張し、前記日本出願に記載された全ての記載内容を援用するものである。
被めっき物をめっき液に浸漬することにより前記被めっき物の表面にめっき層を形成するめっき処理装置であって、
前記めっき液を収容するめっき槽と、
前記被めっき物に給電しつつ回転することにより、前記被めっき物を前記めっき槽に収容された前記めっき液に浸漬し、次いで前記めっき液の外に搬送する給電ローラと、
前記めっき槽の内部に配置され、前記めっき槽に収容された前記めっき液に電気的に接触するアノードケースと、
前記給電ローラおよび前記アノードケースに供給する電力を制御する制御盤と、
前記給電ローラと前記制御盤とを電気的に接続する第1ブスバーと、
前記アノードケースと前記制御盤とを電気的に接続する第2ブスバーと、
を備え、
前記第1ブスバーおよび前記第2ブスバーは、それぞれ銅製の基材および前記基材表面を覆うチタン製の被覆層を有する、複数のブスバー部材から構成され、
前記第1ブスバーおよび前記第2ブスバーは、前記ブスバー部材同士が接続される第1接続部と、前記ブスバー部材が、前記給電ローラ、前記アノードケース、または前記制御盤に接続される第2接続部とを有し、
前記ブスバー部材は、前記第1接続部および前記第2接続部以外の部分において、前記基材と前記被覆層との間に間隔を有する、
めっき処理装置、である。
サイズが大きい被めっき物に効率よくめっき処理を行うには、給電ローラとアノードケースに大電流を流す必要がある。このため、給電ローラと制御盤、およびアノードケースと制御盤との接続には、ケーブルや電線を用いるのではなく、高い導電性を有する銅(例えばC1100等)製のブスバーが用いられている。
[本開示の効果]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
(1)本開示の一態様に係るめっき処理装置は、
被めっき物をめっき液に浸漬することにより前記被めっき物の表面にめっき層を形成するめっき処理装置であって、
前記めっき液を収容するめっき槽と、
前記被めっき物に給電しつつ回転することにより、前記被めっき物を前記めっき槽に収容された前記めっき液に浸漬し、次いで前記めっき液の外に搬送する給電ローラと、
前記めっき槽の内部に配置され、前記めっき槽に収容された前記めっき液に電気的に接触するアノードケースと、
前記給電ローラおよび前記アノードケースに供給する電力を制御する制御盤と、
前記給電ローラと前記制御盤とを電気的に接続する第1ブスバーと、
前記アノードケースと前記制御盤とを電気的に接続する第2ブスバーと、
を備え、
前記第1ブスバーおよび前記第2ブスバーは、それぞれ銅製の基材および前記基材表面を覆うチタン製の被覆層を有する、複数のブスバー部材から構成され、
前記第1ブスバーおよび前記第2ブスバーは、前記ブスバー部材同士が接続される第1接続部と、前記ブスバー部材が、前記給電ローラ、前記アノードケース、または前記制御盤に接続される第2接続部とを有し、
前記ブスバー部材は、前記第1接続部および前記第2接続部以外の部分において、前記基材と前記被覆層との間に間隔を有する、
めっき処理装置、である。
上記(1)に記載の開示の態様によれば、高い耐食性を有し、かつ長期に亘って安定して使用可能なブスバーを備えためっき処理装置を提供することができる。なお、ブスバー部材が制御盤に接続されるとは、ブスバー部材が制御盤に直接的に接続される場合、およびブスバー部材が導電性部材を介して制御盤に間接的に接続される場合の両方を含む。後者だと、制御盤が腐食環境下にない場合には、その周辺において耐食性のない導電性部材を使用しても問題なく、また、導電性部材と制御盤とを接続した方が電気抵抗を低減することができ、大電流を流すことができる。
前記間隔が1μm以上であることが好ましい。
上記(2)に記載の開示の態様によれば、前記銅製の基材と前記チタン製の被覆層との間に1μm以上の間隔があることにより、通電による発熱で前記銅製の基材が熱膨張した場合に前記チタン製の被覆層にかかる応力をより抑制することができる。
前記第1接続部において、前記基材同士が直接溶接されていることが好ましい。
上記(3)に記載の開示の態様によれば、ブスバー部材同士が接続されている第1接続部において電気抵抗を小さくし、これにより、通電による発熱をより低減することができる。
前記第1接続部において、いずれか一方の前記ブスバー部材の端部はT字型の形状を有し、さらに、前記第1接続部は複数のねじ穴を備え、前記複数のねじ穴にねじ込まれた複数のボルトによって接続されていることが好ましい。
上記(4)に記載の開示の態様によれば、ブスバー部材同士を十分な強度で容易に接続することができ、また、その分離も容易に行うことができる。
前記第2接続部において、前記ブスバー部材、または前記ブスバー部材と接続される前記給電ローラ、前記アノードケース、または前記制御盤の接続部分はT字型の形状を有し、さらに、前記第2接続部は複数のねじ穴を備え、前記複数のねじ穴にねじ込まれた複数のボルトによって接続されていることが好ましい。
上記(5)に記載の開示の態様によれば、ブスバー部材とブスバー部材以外の部材(例えば、アノードケース、給電ローラ、制御盤および制御盤に接続された導電性部材等)とを十分な強度で容易に接続することができ、また、その分離も容易に行うことができる。
前記ボルトの数が、前記第1接続部または前記第2接続部を流れる電流125A当たり1個以上である、ことが好ましい。
上記(6)に記載の開示の態様によれば、T字型の第1接続部または第2接続部において電気抵抗を小さくすることができ、これにより、T字型の第1接続部または第2接続部における発熱をより少なくすることができる。
前記ボルトがステンレス製であることが好ましい。
上記(7)に記載の開示の態様によれば、T字型の第1接続部または第2接続部において接続強度をより高くすることができる。
前記ブスバー部材の前記ボルトがねじ込まれる部分のねじ穴の内周面が前記チタン製の被覆層によって被覆されている、ことが好ましい。
上記(8)に記載の開示の態様によれば、T字型の第1接続部または第2接続部において、ブスバー部材の耐食性をより高くすることができる。
本開示の実施態様に係るめっき処理装置の具体例を、以下に、より詳細に説明する。
なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
長尺シート状の被めっき物としては、例えば、鋼板や、三次元網目状構造の骨格を有する金属多孔体を製造するための基材(すなわち、三次元網目状構造の骨格を有する樹脂成形体)を好ましく用いることができる。
銅製の基材12とチタン製の被覆層11との間の間隔13は、1μm以上であることが好ましく、5μm以上であることがより好ましく、10μm以上であることが更に好ましい。また、銅製の基材12の腐食を抑制する観点からは、銅製の基材12とチタン製の被覆層11との間の間隔13は、30μm以下であることが好ましい。
ブスバー部材16においてチタン製の被覆層11は、純チタンである必要は特に無く、チタンを主成分としていればよい。チタン製の被覆層11には、耐食性の向上や電気抵抗の低減等を目的として、チタン以外の成分が含まれても構わない。
チタン製の被覆層11は、厚みが厚いほどブスバー部材16の耐食性を高くすることができるが、一方で接続部の電気抵抗の増大の原因となってしまう。このため、チタン製の被覆層11の厚みは、0.1mm以上、2.0mm以下であることが好ましく、0.3mm以上、1.5mm以下であることがより好ましく、0.5mm以上、1.0mm以下であることが更に好ましい。
なお、第1接続部および第2接続部においては、例えば、ボルトによる締め付け圧力によって銅製の基材12とチタン製の被覆層11との間に間隔13が生じないようにすればよい。
図3に、めっき槽1において被めっき物5が水平方向に搬送されてめっきされるタイプのめっき処理装置30の構成の一例の概略を示す。めっき処理装置30は、被めっき物5を図3の左側から右側に送る構成となっており、第1めっき槽31と、この第1めっき槽31の下流側に配置された第2めっき槽32とを備えている。
複数のめっき槽1内には、被めっき物5の前記他面側にめっき液4を介してアノードケース3が設けられている。図3には示していないが、アノードケース3は第2ブスバー10Bを介して制御盤6または制御盤6に接続された導電性部材に接続され、給電される。アノードケース3の中には、被めっき物5にめっきする対象の金属が設けられており、アノードケース3および給電ローラ2(槽外給電陰極)に給電することで、被めっき物5の前記他面側にめっき膜が形成される。
予備めっき槽は、図1に示すめっき処理装置のように、被めっき物5を水平方向に搬送し、めっき液中で被めっき物5の一面側に予備的にめっきを行うものである。
本めっき槽40は、めっき液4、第1押えローラ41、第1給電ローラ42、一対の第1アノードケース43、第1送りローラ44、第2送りローラ45、一対の第2アノードケース46、第2給電ローラ47および第2押えローラ48を備えている。
図7に、銅製の基材12同士が溶接されている第1接続部の構成の概略を説明するための断面図を示す。図7において左側に示されている銅製の基材12は紙面に対して垂直方向に延在しており、右側に示されている銅製の基材12は図7の上側に延在している。第1接続部を形成するためには、ブスバー部材16同士が接触する部分の被覆層11を除去し、銅製の基材12同士を直接接触させて溶接すればよい。銅製の基材12同士が接合されていることにより、第1接続部における電気抵抗を非常に小さくして給電効率を向上させることができ、通電時の第1接続部での発熱を少なくし、30℃程度以下にすることができる。更に、銅製の基材12同士が接合している部分の面積を比較的小さくすることができる。
銅製の基材12同士は、深溶込みが可能な電子ビーム溶接によって溶接されていることが好ましい。銅製の基材12同士を電子ビーム溶接する際には、銅製の基材12の表面は特に表面処理等の特別な処理をする必要がない。なお、銅製の基材12同士が溶接されていると、第1接続部においてブスバー部材16同士を分離することができなくなるため、めっき処理装置の停止時やメンテナンス時においてブスバー部材16同士を分離する必要がない部分にこの構成を採用することが好ましい。
ブスバー部材16同士あるいはブスバー部材16とブスバー部材16以外の部材との接触面積が大きい程、接触を安定させるために、第1接続部または第2接続部に使用するボルトの本数を多くすることが好ましい。例えば、ボルト14の本数は、ブスバー部材16同士あるいはブスバー部材16とブスバー部材16以外の部材とが接触している面積を基準として、2本/m2以上であることが好ましい。また、第1接続部または第2接続部におけるボルトの本数は、第1接続部または第2接続部を流れる電流125A当たり1個以上であることが好ましい。
また、ボルト14のサイズは特に限定されるものではなく、締め付けトルク等を考慮すると、例えば、JIS B 1180:2014によるM12等を好ましく用いることができる。なお、十分な設置スペースを確保できる場合には、更に大径のボルトでも良い。
2 給電ローラ
3 アノードケース
4 めっき液
5 被めっき物
6 制御盤
7 送りローラ
10A 第1ブスバー
10B 第2ブスバー
11 チタン製の被覆層
12 銅製の基材
13 間隔
14 ボルト
15 ねじ穴の内周面
16 ブスバー部材
20 給電ローラ
21 回転軸
22 給電ブラシ
23 付勢部材
24 筐体
25 陽極
30 めっき処理装置
31 第1めっき槽
32 第2めっき槽
40 本めっき槽
41 第1押えローラ
42 第1給電ローラ
43 第1アノードケース
44 第1送りローラ
45 第2送りローラ
46 第2アノードケース
47 第2給電ローラ
48 第2押えローラ
Claims (8)
- 被めっき物をめっき液に浸漬することにより前記被めっき物の表面にめっき層を形成するめっき処理装置であって、
前記めっき液を収容するめっき槽と、
前記被めっき物に給電しつつ回転することにより、前記被めっき物を前記めっき槽に収容された前記めっき液に浸漬し、次いで前記めっき液の外に搬送する給電ローラと、
前記めっき槽の内部に配置され、前記めっき槽に収容された前記めっき液に電気的に接触するアノードケースと、
前記給電ローラおよび前記アノードケースに供給する電力を制御する制御盤と、
前記給電ローラと前記制御盤とを電気的に接続する第1ブスバーと、
前記アノードケースと前記制御盤とを電気的に接続する第2ブスバーと、
を備え、
前記第1ブスバーおよび前記第2ブスバーは、それぞれ銅製の基材および前記基材表面を覆うチタン製の被覆層を有する、複数のブスバー部材から構成され、
前記第1ブスバーおよび前記第2ブスバーは、前記ブスバー部材同士が接続される第1接続部と、前記ブスバー部材が、前記給電ローラ、前記アノードケース、または前記制御盤に接続される第2接続部とを有し、
前記ブスバー部材は、前記第1接続部および前記第2接続部以外の部分において、前記基材と前記被覆層との間に間隔を有する、めっき処理装置。 - 前記間隔は1μm以上である、請求項1に記載のめっき処理装置。
- 前記第1接続部において、前記基材同士が直接溶接されている、
請求項1または請求項2のいずれか一項に記載のめっき処理装置。 - 前記第1接続部において、いずれか一方の前記ブスバー部材の端部はT字型の形状を有し、
さらに、前記第1接続部は複数のねじ穴を備え、前記複数のねじ穴にねじ込まれた複数のボルトによって接続されている、請求項1または請求項2記載のめっき処理装置。 - 前記第2接続部において、前記ブスバー部材、または前記ブスバー部材と接続される前記給電ローラ、前記アノードケース、または前記制御盤の接続部分はT字型の形状を有し、
さらに、前記第2接続部は複数のねじ穴を備え、前記複数のねじ穴にねじ込まれた複数のボルトによって接続されている、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のめっき処理装置。 - 前記ボルトの数は、前記第1接続部または前記第2接続部を流れる電流125A当たり1個以上である、請求項4または請求項5のいずれか一項に記載のめっき処理装置。
- 前記ボルトはステンレス製である、請求項4から請求項6のいずれか一項に記載のめっき処理装置。
- 前記ブスバー部材の前記ボルトがねじ込まれる部分のねじ穴の内周面が前記チタン製の被覆層によって被覆されている、請求項4から請求項6のいずれか一項に記載のめっき処理装置。
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