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JP6738083B2 - 吐出装置 - Google Patents
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JP6738083B2 - 吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、吐出装置に関する。
従来、吐出装置本体と、吐出装置本体に対して着脱可能な、シリンジとプランジャーとを有するシリンジカートリッジとを備えた吐出装置が知られている。
特許文献1に記載の吐出装置が備えるシリンジカートリッジにおいては、プランジャーの外周面とシリンジの内周面との隙間を封止する環状のシール部材が、プランジャーの外周面に設けられている。
特表2016−511123号公報
しかしながら、プランジャーの外周面とシリンジの内周面との隙間をシール部材によって封止することで、シリンジ内に液体を充填した後、シリンジ内にプランジャーを挿入した際に、前記隙間からシリンジ内の空気を排出することができず、シリンジ内で液体とプランジャーとの間に空気が入り込んだ状態となってしまう。このように、シリンジ内で液体とプランジャーとの間に空気が入り込んだ状態であると、プランジャーにより空気を介して液体が押されることになるため、シリンジの先端側に設けられたノズルから液体を吐出する際の吐出精度が低下してしまう。
これに対して、従来、シリンジのノズル側を上にして、自然に空気が上に集まってノズルから抜けるのを待ったり、遠心脱泡器や真空脱泡器などの空気抜き装置を用いてノズルから空気を抜いたりしていた。そのため、空気抜きに時間がかかったり、空気抜き装置を使用する手間がかかったりするなど、シリンジ内の空気抜き作業が煩雑になるといった問題が生じる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、シリンジ内の空気抜き作業が煩雑になるのを抑制することができる吐出装置を提供することである。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係る吐出装置は、吐出装置本体と、前記吐出装置本体に着脱可能に設けられたシリンジカートリッジとを備えた吐出装置において、前記シリンジカートリッジとして、シリンジと、前記シリンジ内に設けられたプランジャーと、前記プランジャーの外周面に設けられ、該プランジャーの外周面と前記シリンジの内周面との間の隙間を封止するシール部材とを備え、前記プランジャーには、プランジャー軸線方向に貫通する貫通孔が形成されており、気体を通し液体は通さない通気部材を該貫通孔に設けたシリンジカートリッジを用いており、前記シリンジ内で前記プランジャーが該シリンジの先端側に向かって移動するように、該プランジャーの基端側を押圧する押圧部材と、前記押圧部材の先端側と基端側とのそれぞれへの移動に連動して、該先端側と該基端側とのそれぞれに向かって移動可能なように、該押圧部材の先端側に配置された磁石部材と、前記磁石部材と磁力によって接合する、前記プランジャーの基端側端部に設けられた磁性部と、前記シリンジ内における前記プランジャーの位置を維持しつつ、前記磁性部と前記磁石部材との磁力による接合を解除する接合解除手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る吐出装置は、前記磁石部材は前記押圧部材に対して相対移動可能に配置されており、前記接合解除手段は、前記磁石部材を前記プランジャーから遠ざかる向きに移動させる磁石部材移動手段と、前記磁石部材移動手段により前記磁石部材を前記遠ざかる向きへ移動させたときに、前記プランジャーの前記遠ざかる向きへの移動を規制するプランジャー移動規制手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る吐出装置は、前記吐出装置本体に対して着脱可能に設けられ、前記シリンジカートリッジの少なくとも一部を覆い隠すカバー部材を有することを特徴とする。
以上、本発明においては、シリンジ内の空気抜き作業が煩雑になるのを抑制することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係るシリンジカートリッジが装着された吐出装置を先端側から見た斜視図である。 図2は、実施形態に係るシリンジカートリッジが取り外された吐出装置を先端側から見た斜視図である。 図3は、実施形態に係る吐出装置の側面図である。 図4は、シリンジ内に液体を充填し終えたシリンジカートリッジの状態を示す図である。 図5は、シリンジ内に液体を充填した後、シリンジ内にプランジャーを挿入したシリンジカートリッジの状態を示す図である。 図6は、シリンジカートリッジにおけるプランジャー及びその近傍の拡大図である。 図7は、シリンジカートリッジが装着された吐出装置の縦断面図である。 図8は、図7に示す吐出装置の先端側を拡大した拡大縦断面図である。 図9は、シリンジカートリッジが取り外された吐出装置の縦断面図である。 図10は、図3における吐出装置のB−B断面図である。 図11は、プランジャーの金属部と磁石部材との磁力による接合が解除された状態を示す、図3における吐出装置のB−B断面図である。 図12は、プランジャーの金属部と磁石部材との磁力による接合が解除された状態を示す、吐出装置の先端側を拡大した拡大縦断面図である。 図13は、吐出装置本体から着脱式カバーを取り外した状態を示す吐出装置の側面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る吐出装置の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の実施形態により本発明が限定されるものではない。また、各図面において、同一または対応する要素には適宜同一の符号を付し、重複した説明を適宜省略する。
図1は、実施形態に係るシリンジカートリッジ100が装着された吐出装置1を先端側から見た斜視図である。図2は、実施形態に係るシリンジカートリッジ100が取り外された吐出装置1を先端側から見た斜視図である。図3は、実施形態に係る吐出装置1の側面図である。
図1、図2及び図3に示すように、吐出装置1は、吐出装置本体10と、この吐出装置本体10の先端側に着脱可能に設けられたシリンジカートリッジ100とを備えている。吐出装置本体10は、作業者が把持および操作するための装置部分であり、内部には後述する駆動源等の主要構成物が備えられている。シリンジカートリッジ100は、その大部分が吐出装置本体10の中に収容されている。すなわち、シリンジカートリッジ100においてノズルが取り付けられるシリンジ101の先端部分は、吐出装置本体10から露出するが、その他のシリンジ101の部分は、吐出装置本体10の中に隠れている。これにより、ノズルの先端から吐出装置本体10の先端までの距離を大幅に短くすることができ、吐出装置1を用いる作業者は、ノズルの先端を目標箇所に近づける作業が容易になり、作業の正確性を向上させることができる。なお、本実施形態においては、前記ノズルの図示は省略している。
なお、吐出装置1では、上述のように吐出装置本体10の中にシリンジカートリッジ100の大部分を収容する構成としたことにより、シリンジ101内の液体の量を直接視認することが難しくなった。そこで、吐出装置1においては、吐出装置本体10におけるシリンジカートリッジ100の収容部を覆うカバーに、シリンジ101内の液体の量を確認するための確認窓15を設けている。これにより、吐出装置本体10からシリンジカートリッジ100を取り外すことなく、シリンジカートリッジ100内の液体の量を確認窓15から確認することができる。
吐出装置本体10には、第一操作入力部40aと第二操作入力部40bとが設けられている。第一操作入力部40aおよび第二操作入力部40bは、吐出装置1を使用する作業者が操作入力を行うためのものである。
第一操作入力部40aは、吐出装置本体10における先端付近の上面に設けられている。第一操作入力部40aは、作業者が吐出装置本体10を用いて作業する際に使用する操作ボタン41を備えている。操作ボタン41は、例えば液体の吐出に割り当てられており、作業者が操作ボタン41を押した場合、シリンジカートリッジ100内の液体がノズルを介して所定量吐出される。
第二操作入力部40bは、吐出装置本体10における中央付近の上面に設けられている。第二操作入力部40bは、吐出装置1の設定をするための設定ボタン42を備えている。設定ボタン42は、例えば吐出装置1から吐出される液量の設定を行うことができる。設定ボタン42によって設定された吐出装置1の設定は、表示パネル43に表示され、作業者が吐出装置1の設定を確認することが可能である。
図1、図2及び図3に示されるように、吐出装置1の長手方向における中央付近の下部には、バッテリー収容部70が設けられている。バッテリー収容部70には、バッテリーケース蓋71が設けられ、バッテリー収容部70内にバッテリー72(図7参照)が収容される。一般にバッテリー72は重いため、吐出装置1におけるバッテリー72の位置は、吐出装置1全体における重心位置に大きく寄与する。そして、吐出装置1全体における重心位置は、作業者が吐出装置1を操作する際の操作性に大きく影響することになる。
吐出装置1では、吐出装置1の長手方向における中央付近にバッテリー72を収容しているので、吐出装置1全体における重心位置が、吐出装置1における中央付近に存在することになる。これにより、作業者が吐出装置1を把持する際に、バランスを取るために余計な力を必要とすることがなくなる。このことは、作業者がノズルの先端を目標箇所に近づけることに注力できるので、作業の正確性が向上することになる。
また、吐出装置1では、バッテリー収容部70が吐出装置本体10の先端よりも長手方向で少し後方に下がった場所に設けられている。この構成により、バッテリー収容部70の前方端面が、作業者が吐出装置1を把持する際の指掛け部16として機能することになる。
作業者は、吐出装置1を把持する際、人差し指を操作ボタン41の上に添え、中指を指掛け部16に掛け、親指を吐出装置本体10の側面に添えることで、安定して吐出装置1を把持することができる。この構成には、二つの効果がある。一つは、作業者が中指を指掛け部16に掛けることにより、吐出装置1自体をしっかり把持することができることである。もう一つは、人差し指で操作ボタン41を押した際の反動を中指で吸収することができることである。従来は、操作ボタン41を押した際の反動でノズルの先端がブレてしまうことがあったが、本構成ではこのブレを抑制することができる。この二つの効果により、吐出装置1では、作業の正確性が顕著に向上することになる。
なお、上述したような目的のため、バッテリー収容部70の前方端面の位置は、吐出装置本体10の先端から指一本程度後方に後退した位置に設けることが好ましい。
図4は、シリンジ101内に液体を充填し終えたシリンジカートリッジ100の状態を示す図である。図5は、シリンジ101内に液体を充填した後、シリンジ101内にプランジャー102を挿入したシリンジカートリッジ100の状態を示す図である。図6は、シリンジカートリッジ100におけるプランジャー102及びその近傍の拡大図である。
図4、図5及び図6に示すように、シリンジカートリッジ100は、シリンジ101と、シリンジ101内に挿入されたプランジャー102とを有し、シリンジ101内に液体が充填される。シリンジカートリッジ100は、シリンジカートリッジ保持部25(図7参照)を介して、吐出装置本体10に保持されている。シリンジカートリッジ保持部25は、ほぼ円筒形状であり、シリンジカートリッジ100(シリンジ101)の外周側面を保持している。
シリンジ101の先端側には、液体が通過する細径の流路103が形成されている。そして、その流路103と連通するノズルが、シリンジ101の先端部に対して取り付け可能となっている。一方、シリンジ101の基端側は開放しており、シリンジ101内にプランジャー102が基端側から挿入されることで、シリンジ101の基端側がプランジャー102によって閉塞される。なお、吐出装置本体10からシリンジカートリッジ100を取り外した状態で、シリンジ101内に液体を充填するときなどには、キャップ部材90をシリンジ先端側に取り付けて流路103を閉塞する。
プランジャー102の外径は、シリンジ101の内径よりもわずかに小さく設定されており、プランジャー102がシリンジ101内でシリンジ軸線方向に進退可能となっている。そして、シリンジ101内でプランジャー102がシリンジ軸線方向に進退することで、流路103を通じてノズルから、シリンジ101内の液体を吐出したり、シリンジ101内に液体を吸入したりすることができるようになっている。
プランジャー102の外周面には、プランジャー102の外周面とシリンジ101の内周面との隙間を封止する二つの環状のシール部材であるシールゴム104a,104bが設けられており、このシールゴム104a,104bによって前記隙間からシリンジ101内の液体が漏れ出すのを抑制している。
また、プランジャー102には、プランジャー軸線方向で貫通する貫通孔106が形成されており、気体を通し液体を通さない通気部材であるフィルター107が貫通孔106の途中に設けられている。これにより、シリンジ101内に液体を充填した後、シリンジ101の基端側からプランジャー102を挿入した際に、シリンジ101内における液体とプランジャー102との間に存在する空気が、プランジャー102の貫通孔106を通りフィルター107を介して排出される。よって、シリンジ101内の空気抜きを行いながら、シリンジ101内にプランジャー102を挿入することができる。そのため、プランジャー102をシリンジ101内に挿入した後、シリンジ101の流路103を上にして、自然に空気が上に集まって流路103から抜けるのを待ったり、遠心脱泡器や真空脱泡器などの空気抜き装置を用いて流路103から空気を抜く必要がない。したがって、空気抜きに時間がかかったり、空気抜き装置を使用する手間がかかったりするなどして、シリンジ内の空気抜き作業が煩雑になってしまうのを抑制することができる。
なお、プランジャー102の貫通孔106に設けるフィルター107などの気体を通し液体を通さない通気部材としては、例えば、ピペットチップに使用されている公知のものなどを用いることができる。
次に、吐出装置1の内部構成について説明する。図7は、シリンジカートリッジ100が装着された吐出装置1の縦断面図である。図8は、図7に示す吐出装置1の先端側を拡大した拡大縦断面図である。図9は、シリンジカートリッジ100が取り外された吐出装置1の縦断面図である。図10は、図3における吐出装置1のB−B断面図である。
図7及び図9に示すように、吐出装置本体10の内部には、吐出装置本体10の長手方向に延在した筒体20が設けられている。筒体20は、吐出装置本体10の内部で、電動アクチュエータ31と減速機32と出力軸33とピストン基端部34とピストン35とを保持している。
電動アクチュエータ31は、吐出装置1の駆動源となるもので、バッテリー収容部70に収容されたバッテリー72から供給される電力により駆動する。なお、バッテリー72から供給される電力は、途中の制御回路において適切に制御される。すなわち、制御回路は、第二操作入力部40bの設定ボタン42によって設定された吐出量となるように、電動アクチュエータ31の1回の駆動回転量を制御したり、設定ボタン42によって設定された吐出モードと吸入モードとの切り替えに応じて電動アクチュエータ31の回転方向を変更したりすることができる。
減速機32は、電動アクチュエータ31によって生み出される回転駆動力を、減速変換し、出力軸33へ伝える装置である。出力軸33は、外周面にネジ溝が形成された円柱状の構造物である。出力軸33の一端は、減速機32に連結しており、電動アクチュエータ31によって生み出される回転駆動力によって回転する。
ピストン基端部34は、中央に穴を有し、当該穴にナット状に雌ネジが形成されている。当該雌ネジは、出力軸33の外周に形成されたネジ溝に螺合している。一方、ピストン基端部34は、筒体20に形成された長溝に嵌合されており、筒体20の内部で回転することが規制されている。その結果、出力軸33が回転すると、出力軸33に螺合されているピストン基端部34も回転しようとするが、その回転は規制されているので、ピストン基端部34は、筒体20の内部を長手方向に移動する。
ピストン35は、ピストン基端部34に連結されており、ピストン基端部34が筒体20の内部を長手方向に移動することにより、ピストン35も筒体20の内部を長手方向に移動する。一方、ピストン35の先端側は、シリンジカートリッジ100のシリンジ101内に挿入されている。したがって、ピストン35の先端側は、ピストン基端部34の移動に伴って、シリンジ101内を移動することになる。
ピストン35は、先端が閉塞された略円筒状をなすものであり、その外径の大きさは、シリンジ101の内径よりも僅かに小さいものである。また、ピストン35の内径の大きさは、出力軸33の外径よりも僅かに大きいものである。ピストン35の先端側には、プランジャー102を押すためのイジェクトピン36が設けられている。
また、シリンジカートリッジ100のプランジャー102の後端側との間に磁石部材50を備えている。この磁石部材50は、ピストン35及びイジェクトピン36を内包する筒部材であるパイプ37の先端側端部に固定されており、プランジャー102の基端側に設けられた、磁性を有する金属によって形成された磁性部である金属部105と、磁力によって接合可能となっている。磁石部材50の径方向中心には、イジェクトピン36の形状にならった貫通孔51が形成されている。そして、イジェクトピン36の先端面と磁石部材50の先端面とがほぼ面一となる初期位置と、前記初期位置から基端側に磁石部材50の先端面が退避した退避位置との間で、イジェクトピン36と磁石部材50とが相対移動可能に、イジェクトピン36が貫通孔51に挿入されている。
ピストン35と磁石部材50との間には、中空内部にイジェクトピン36を内包するように、磁石部材50を先端側に向けて付勢するためのコイルばね38が配設されており、このコイルばね38の基端側端部をピストン35の先端側に有するフランジ部で受けており、コイルばね38の先端側端部を磁石部材50の基端面で受けている。
そして、電動アクチュエータ31を正回転方向に回転させて、ピストン35を先端側に移動させることで、ピストン35の先端側に設けたイジェクトピン36の先端面でプランジャー102の基端面が押され、プランジャー102がシリンジ101内を先端側に移動する。これにより、シリンジ101内に充填された液体が、プランジャー102によって先端側に向かって押され、シリンジ101の流路103を通ってノズルから吐出される。なお、プランジャー102がシリンジ101内を先端側に移動する際には、プランジャー102の移動に連動して、プランジャー102の金属部105と磁力によって接合された磁石部材50も、パイプ37と共に先端側に移動する。
また、電動アクチュエータ31を逆回転方向に回転させて、ピストン35を基端側に移動させることで、ピストン35の先端側に設けたイジェクトピン36も基端側に移動する。このとき、イジェクトピン36の先端部に形成された引っ掛かり形状によって、イジェクトピン36の先端部が磁石部材50に引っ掛かった状態となる。そのため、イジェクトピン36の基端側への移動に連動して、パイプ37と共に磁石部材50も基端側に移動し、この磁石部材50の基端側への移動に連動して、磁石部材50と磁力によって金属部105が接合されたプランジャー102も、シリンジ101内を基端側に移動する。この際、流路103を介してシリンジ101内への吸引力が発生するので、流路103からシリンジ101内に液体を吸引することが可能となる。
このように、本実施形態に係る吐出装置1においては、電動アクチュエータ31を正回転方向または逆回転方向に回転させて、ピストン35を先端側または基端側に移動させることにより、イジェクトピン36または磁石部材50を介してプランジャー102がシリンジ101内を先端側または基端側に移動することになる。ここで、先述のように、吐出装置1では、シリンジカートリッジ100の大部分が吐出装置本体10の内部に収容されている。したがって、シリンジカートリッジ100を吐出装置本体10に接続する際に、接続部分を直接操作することはできない。そのため、本実施形態に係る吐出装置1においては、電動アクチュエータ31を回転させてピストン35を移動させて、シリンジカートリッジ100が有するプランジャー102の金属部105と、吐出装置本体10に設けられた磁石部材50とを磁力によって接合させることにより、作業者が接続部分を直接操作することなく、吐出装置本体10に対するシリンジカートリッジ100の装着が可能になっている。
図3に示すように、吐出装置本体10の側面には、吐出装置本体10からシリンジカートリッジ100を取り外す際に操作するイジェクトレバー60が、吐出装置本体10に対して吐出装置本体長手方向にスライド移動可能に設けられている。このイジェクトレバー60は、吐出装置本体10の側面を形成するカバーに形成された、吐出装置本体長手方向に長尺なガイド孔80に挿入された接続部61によって、パイプ70の基端部と接続されている。
図11は、プランジャー102の金属部105と磁石部材50との磁力による接合が解除された状態を示す、図3における吐出装置1のB−B断面図である。図12は、プランジャー102の金属部105と磁石部材50との磁力による接合が解除された状態を示す、吐出装置1の先端側を拡大した拡大縦断面図である。
吐出装置1においては、作業者が手でイジェクトレバー60を吐出装置本体10の基端側にスライド移動させることで、イジェクトレバー60と接続されたパイプ37が基端側にスライドする。このように、イジェクトレバー60を手で操作してパイプ37を基端側にスライド移動させることで、パイプ37の先端側に固定された磁石部材50も基端側に移動する。このとき、電動アクチュエータ31は動作させておらず、ピストン35の位置が固定されている。そのため、ピストン35と磁石部材50との間に配設されたコイルばね38が圧縮するとともに、ピストン35の先端側に設けられたイジェクトピン36によってプランジャー102の基端側への移動が規制される。よって、プランジャー102は磁石部材50とともに基端側に移動することなく、プランジャー102の金属部105と磁力で接合していた磁石部材50を、金属部105から分離させることができ、シリンジ101内におけるプランジャー102の位置が維持される。
このように、本実施形態に係る吐出装置1においては、シリンジ101内にシール性を持ったプランジャー102を入れたままの状態で、吐出装置本体10に対してシリンジカートリッジ100の取り外しを行うことができる。これにより、吐出装置本体10からシリンジカートリッジ100を取り外して交換を行うときに、プランジャー102の金属部105が磁力により磁石部材50と接合したまま、吐出装置本体10からシリンジカートリッジ100が取り外されて、シリンジ101内からプランジャー102が抜けてしまい、シリンジ101内の液体が漏れてしまうのを抑制することができる。よって、シリンジ101内から漏れた液体により手などを汚すことなく、シリンジカートリッジ100の交換を行うことができる。
一方、イジェクトレバー60から手を離すと、パイプ37内でピストン35と磁石部材50との間に設けられたコイルばね38の復元力により、磁石部材50が先端側に付勢されることで、磁石部材50やイジェクトレバー60と共にパイプ37が吐出装置本体10の先端側に向かってスライド移動する。そして、プランジャー102の金属部105と磁石部材50とが接触し磁力によって接合がなされる。
イジェクトピン36の先端部には、プランジャー102に設けられた貫通孔106の基端側開口を覆って塞ぐように、プランジャー102の金属部105と接触する円盤状のシールゴム39が設けられており、このシールゴム39の先端面がイジェクトピン36の先端面を成している。そして、吐出装置本体10にシリンジカートリッジ100を装着した状態では、金属部105とシールゴム39とを常に密着させている。そのため、プランジャー102の貫通孔106を通ってシリンジ101内の空気の出入りは行われない。
なお、これまで吐出装置1から液体を吐出する例について説明してきたが、電動アクチュエータ31の回転方向を吐出時とは逆方向にすることで、吐出装置1のシリンジ101内にノズルから流路103を通して液体を吸入する作業を行うことができる。
図13は、吐出装置本体10から着脱式カバー108を取り外した状態を示す吐出装置1の側面図である。本実施形態に係る吐出装置1においては、吐出装置本体10に対して着脱可能な着脱式カバー108によって、吐出装置本体10におけるシリンジカートリッジ100の収容部が覆われている。そして、図13に示すように、吐出装置本体10に対してシリンジカートリッジ100の着脱を行いシリンジカートリッジ100の交換を行う際など、吐出装置1のメンテナンス時には、吐出装置本体10から着脱式カバー108を取り外す。これにより、吐出装置本体10におけるシリンジカートリッジ100の収納部を露出させることができ、メンテナンス性を向上させることができる。
一方、吐出装置本体10にシリンジカートリッジ100が装着された状態で、吐出装置1による液体の吐出動作を行うときには、吐出装置本体10に対して着脱式カバー108を装着しておく。これにより、吐出動作時における作業者の吐出装置本体10の把持位置と、ノズル先端との距離とが近いという、吐出動作の操作性を向上させることができる関係性を維持することができる。
すなわち、吐出装置本体10におけるシリンジカートリッジ100の収容部を覆うカバー部材として、吐出装置本体10に装着されたシリンジカートリッジ100を露出可能な構成にすることで、メンテナンス性と吐出動作の操作性との両立を実現することができる。
なお、上記実施形態により本発明が限定されるものではない。上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
1 吐出装置
10 吐出装置本体
15 確認窓
16 指掛け部
20 筒体
25 シリンジカートリッジ保持部
31 電動アクチュエータ
32 減速機
33 出力軸
34 ピストン基端部
35 ピストン
36 イジェクトピン
37 パイプ
38 コイルばね
39 シールゴム
40a 第一操作入力部
40b 第二操作入力部
41 操作ボタン
42 設定ボタン
43 表示パネル
50 磁石部材
51 貫通孔
60 イジェクトレバー
61 接続部
70 バッテリー収容部
71 バッテリーケース蓋
72 バッテリー
80 ガイド孔
90 キャップ部材
100 シリンジカートリッジ
101 シリンジ
102 プランジャー
103 流路
104a シールゴム
104b シールゴム
105 金属部
106 貫通孔
107 フィルター
108 着脱式カバー

Claims (3)

  1. 吐出装置本体と、
    前記吐出装置本体に着脱可能に設けられたシリンジカートリッジと
    を備えた吐出装置において、
    前記シリンジカートリッジとして、
    シリンジと、
    前記シリンジ内に設けられたプランジャーと、
    前記プランジャーの外周面に設けられ、該プランジャーの外周面と前記シリンジの内周面との間の隙間を封止するシール部材とを備え、
    前記プランジャーには、プランジャー軸線方向に貫通する貫通孔が形成されており、気体を通し液体は通さない通気部材を該貫通孔に設けたシリンジカートリッジを用いており、
    前記シリンジ内で前記プランジャーが該シリンジの先端側に向かって移動するように、該プランジャーの基端側を押圧する押圧部材と、
    前記押圧部材の先端側と基端側とのそれぞれへの移動に連動して、該先端側と該基端側とのそれぞれに向かって移動可能なように、該押圧部材の先端側に配置された磁石部材と、
    前記磁石部材と磁力によって接合する、前記プランジャーの基端側端部に設けられた磁性部と、
    前記シリンジ内における前記プランジャーの位置を維持しつつ、前記磁性部と前記磁石部材との磁力による接合を解除する接合解除手段と、
    を有することを特徴とする吐出装置。
  2. 請求項に記載の吐出装置において、
    前記磁石部材は前記押圧部材に対して相対移動可能に配置されており、
    前記接合解除手段は、前記磁石部材を前記プランジャーから遠ざかる向きに移動させる磁石部材移動手段と、前記磁石部材移動手段により前記磁石部材を前記遠ざかる向きへ移動させたときに、前記プランジャーの前記遠ざかる向きへの移動を規制するプランジャー移動規制手段と、を有することを特徴とする吐出装置。
  3. 請求項1または2に記載の吐出装置において、
    前記吐出装置本体に対して着脱可能に設けられ、前記シリンジカートリッジの少なくとも一部を覆い隠すカバー部材を有することを特徴とする吐出装置。
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