JP6738779B2 - 杭打機及び杭打機の姿勢変更方法 - Google Patents
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Description
図1は本発明の一実施形態に係る杭打機の全体構成を表す側面図である。本実施形態において、同図中における左右を杭打機の前後、紙面に直交する方向の手前側及び奥側を杭打機の左右とする。図1に示した杭打機は油圧ショベルをベースマシンとするものであり、車体10及び杭打作業機50を備えている。車体10は、走行体20及び旋回体30を備えている。
図4は本発明の一実施形態に係る杭打機に備えられたアタッチメントの側面図、図5は正面図である。本実施形態に係る杭打機の姿勢変更システムは、図1等で説明した杭打機と図4等に示したアタッチメント75を含み、前述した作業姿勢から走行姿勢に、また走行姿勢から作業姿勢に、アタッチメント75を補助的に用いて杭打機の姿勢を変更するものである。アタッチメント75は上部パーツ76と下部パーツ77に分割可能に構成されている。上部パーツ76はアタッチメント75を打設装置52で把持するためのパーツであり、例えば打設装置52で把持する杭と同程度の外径を持つ円筒状の形状をしている。上部パーツ76の上下方向の寸法は、リーダ51の下部まで下げた打設装置52とウィンチアーム56との間に納まる程度である。上部パーツ76の内側の空間には水平方向にパイプ78が渡されており、パイプ78は上部パーツ76の外周面に開口している。パイプ78にはウィンチ55のワイヤ又はワイヤを掛けるための治具(不図示)を通すことができ、打設装置52を下げて上部パーツ76をウィンチ55で吊り上げることで、打設装置52の内部に上部パーツ76を挿入できるように構成されている。下部パーツ77は、下端部に左右一対の車輪79を有している。下部パーツ77は高さ寸法は上部パーツ76と同程度であるものの、上部パーツ76に比べて小径で軽量に構成されている。これら上部パーツ76と下部パーツ77が複数のピン80で連結され、下端に車輪79を有し上部が打設装置52で把持可能な一体のアタッチメント75となる。
本実施形態に係る杭打機は、例えば仮設の基礎工事現場が内部にある商業施設から離れたところで待機しており、商業施設(例えば交通機関)の営業終了時刻に合わせてトレーラ等の輸送車両で搬送されてくる。輸送車両には自走して乗降するため、この時点では杭打機は走行姿勢である。図6に示したように、商業施設Xに到着した杭打機は輸送車両から自走して降り、例えば施設利用客が通行する歩行者用通路等の移動経路Yを走行して移動する。杭打機を走行させる際には、商業施設内の床を傷めないように杭打機の走行経路に敷物をする。移動経路Yは天井や天井から吊り下がる案内看板等で走行姿勢の杭打機の全高を厳しく制約する。移動経路Yの途中にはスロープSが存在する場合もある。移動経路Yを走行して商業施設Xに設けられた基礎工事現場Zに到着したら、杭打機の姿勢を作業姿勢に変更する。走行姿勢から作業姿勢への姿勢変更手順は、後で説明する作業姿勢から走行姿勢への姿勢変更手順と反対の手順である。杭打機を作業姿勢にしたら、機体の四隅のアウトリガー38を接地させてリーダ51の角度を鉛直に調整し、ウィンチ55や打設装置52を用いて杭打作業を施工する。基礎工事現場Zも移動経路Yと同じく商業施設の天井等で高さが制約され、杭打作業も高さに制約がある中で行われる。この杭打作業は、再度杭打機を走行姿勢にして移動経路Yを通って商業施設Xの外まで走行するのに要する時間等を考慮して、商業施設の営業開始時刻から逆算した時刻まで行われる。
(1)高さ制限下での運用性
本実施形態によれば、リーダ51が短尺でリーダ51の上端が運転室32の上端よりも低いので商業施設X等の建物内部で天井等により高さが制限された基礎工事現場Zであっても杭打作業を施工することができる。また、下端に車輪79を有するアタッチメント75を打設装置52で把持し、リンクピン63を外しリンク53とリーダ51の拘束を解いて打設装置52を下降させることで、バックステーシリンダがなくても自力でリーダ51を後傾させることができる。これにより高さが制限された空間内でも効率的に作業姿勢から走行姿勢への姿勢変更ができ、デパーチャアングルを確保してスロープSを移動したり輸送車両に自走して乗降したりすることができる。高さ制限下で走行姿勢から作業姿勢への姿勢変更も容易である。よって、天井で高さが制限された空間内で走行、杭打ち作業及びリーダ51の姿勢変更をし、空間的及び時間的な大きな制約下で効率的に杭打ち作業を行うことができる。
仮に作業姿勢でリーダ51を固定するための第1リンクと走行姿勢でリーダ51を固定するための第2リンクを別々に用意した場合、杭打機の姿勢変更の度にリンク交換の作業をしなければならない。それに対し、軸64からの距離が異なる2つのピン孔65,66をリンク53に設けたことにより、1本のリンク53によって作業姿勢又は走行姿勢でリーダ51を選択的に固定することができる。これにより姿勢変更作業がより効率的に行える。外したリンクの保管を考慮する必要もない。但し、本質的な上記効果(1)を得る限りにおいては、一体のリンク53ではなく、作業姿勢時と走行姿勢時で別々の第1リンク及び第2リンクを用いる構成としても良い。
リーダ51には前部に打設装置52が取り付けられているため、リーダ51を後に90度倒して水平に寝かせてしまうと、打設装置52が上に延びる格好となって走行姿勢時の機体全高が高くなってしまう。姿勢変更の過程では更に機体全高が高くなる瞬間がある。従って、走行姿勢時及び姿勢変更時に打設装置52の一部がリーダ51の上端よりも高くなることがないように、本実施形態ではデパーチャアングルが確保できる程度にリーダ51を後傾させた姿勢を走行姿勢としている。その際、例えば基礎工事現場Z又は移動経路Yが駅コンコース等であれば、天井から吊り下がる案内看板と運転室32との間隔は非常に狭く、人間の頭が入るか入らないか程度である。従って後傾した杭打作業機50の上端の高さは少しでも低くしたい。
リーダ51が短尺であるため、下限まで下げた打設装置52とウィンチアーム56との間の間隔が短く、アタッチメント75を一体に構成するとウィンチ55を使ってアタッチメント75を打設装置52にセットできない可能性がある。一体の場合はアタッチメント75の重量も増すので、人手による運搬も容易ではなくなる。
Claims (5)
- 走行体、前記走行体の上部に設けられ運転室を有する旋回体、及び前記旋回体のベースフレームである旋回フレームに連結された杭打作業機を有し、前記杭打作業機が、左右に延びる軸を介して前記旋回フレームに回動自在に連結されたリーダ、前記リーダに沿って昇降する打設装置、前記リーダに設けたウィンチ、及び前記リーダの上部に設けられ先端にワイヤを掛ける滑車を有するウィンチアームを備え、前記リーダが起立した作業姿勢から前記リーダが後傾した走行姿勢に、また前記走行姿勢から前記作業姿勢に、姿勢を変更する姿勢変更装置を備えた杭打機において、
前記リーダが、前記作業姿勢で上端が前記運転室の上端よりも低くなるように長さが設定されており、
前記姿勢変更装置は、
前記作業姿勢の前記リーダを前記旋回フレームに連結する第1リンクと、
前記走行姿勢の前記リーダを前記旋回フレームに連結する第2リンクと、
下端に車輪を有し前記打設装置で把持可能なアタッチメントとを備えており、
前記姿勢変更装置を構成する前記第1リンク及び前記第2リンクを一体のリンクとして形成し、
前記旋回フレームの前部にポストを設けており、
前記姿勢変更装置は、前記ポストに支持された前記一体のリンクの角度調整用の揚重機を備えていることを特徴とする杭打機。 - 請求項1に記載の杭打機において、前記姿勢変更装置は、前記一体のリンクの角度範囲を規制するストッパを備え、前記一体のリンクの重心が前記一体のリンクの回動支点よりも前記揚重機に近い側に移動することを制限する構成としていることを特徴とする杭打機。
- 請求項1に記載の杭打機において、前記ウィンチアームを前方に延びる姿勢から後方に延びる姿勢に180度反転可能に構成しており、前記リーダを前記走行姿勢にしてかつ前記ウィンチアームを後方に延びる姿勢にしたときに、前記ウィンチアームの先端の前記滑車が前記ウィンチアームの基部よりも低くなるように構成したことを特徴とする杭打機。
- 請求項1に記載の杭打機において、前記姿勢変更装置の前記アタッチメントを、前記打設装置で把持するための上部パーツと、前記車輪を有する下部パーツとに分割可能な構成にしていることを特徴とする杭打機。
- 走行体、前記走行体の上部に設けられ運転室を有する旋回体、及び前記旋回体のベースフレームである旋回フレームに連結された杭打作業機を有し、前記杭打作業機が、左右に延びる軸を介して前記旋回フレームに回動自在に連結されたリーダ、前記リーダに沿って昇降する打設装置、前記リーダに設けたウィンチ、及び前記リーダの上部に設けられ先端にワイヤを掛ける滑車を有するウィンチアームを備え、前記リーダが起立した作業姿勢から前記リーダが後傾した走行姿勢に、また前記走行姿勢から前記作業姿勢に、姿勢を変更する姿勢変更装置を備えた杭打機であって、
前記リーダが、前記作業姿勢で上端が前記運転室の上端よりも低くなるように長さが設定されており、
前記姿勢変更装置は、
前記作業姿勢の前記リーダを前記旋回フレームに連結する第1リンクと、 前記走行姿勢の前記リーダを前記旋回フレームに連結する第2リンクと、
下端に車輪を有し前記打設装置で把持可能なアタッチメントとを備えており、
前記姿勢変更装置を構成する前記第1リンク及び前記第2リンクを一体のリンクとして形成し、
前記旋回フレームの前部にポストを設けており、
前記姿勢変更装置は、前記ポストに支持された前記一体のリンクの角度調整用の揚重機を備えている杭打機の姿勢変更方法において、
前記作業姿勢で前記アタッチメントを吊り上げて前記打設装置で把持する工程と、
前記一体のリンクと前記リーダとの連結を解いて前記リーダに対して前記打設装置を下降させて前記リーダを後傾させる工程と、
前記揚重機で前記一体のリンクの角度を調整する工程と、
前記一体のリンクにより前記走行姿勢で前記リーダを固定する工程と、
前記打設装置から前記アタッチメントを取り外す工程とからなることを特徴とする杭打機の姿勢変更方法。
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