JP6739080B2 - ビタミンdの定量方法、質量分析装置およびビタミンd定量用試薬キット - Google Patents
ビタミンdの定量方法、質量分析装置およびビタミンd定量用試薬キット Download PDFInfo
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Description
DAPTAD(4−(4’−ジメチルアミノフェニル)−1,2,4−トリアゾリン−3,5−ジオン)を開発した(例えば、非特許文献1参照。)。DAPTADにより誘導体化したビタミンDは、誘導体化前と比較して約100倍にシグナル強度が増大しているため、微量の試料をLC/MS/MSで分析するのに好適である。これは、従来から用いられているPTADと比較しても、約10倍のシグナル強度である。さらに、ビタミンD代謝物の1つである25(OH)D3をDAPTADで誘導体化することにより、不活性妨害代謝物である3−エピ体(3−epi−25(OH)D3)等の構造異性体と区別して定量することも可能となり、従来の方法よりも更に選択性が向上している。
生体由来試料に含まれるビタミンDを誘導体化試薬を用いて誘導体化し、質量分析装置を用いて測定する、ビタミンDの定量方法であって、
n個の試料に対し、n種の4−(4‘−ジメチルアミノフェニル)−1,2,4−トリアゾリン−3,5−ジオン(DAPTAD)アイソトポログをそれぞれ誘導体化試薬として用いて誘導体化を行う誘導体化工程と、
前記誘導体化工程により得られたn種の誘導体化試料を混合する混合工程と、
前記混合工程で得られた混合試料に含まれる、質量の異なるn種のビタミンD誘導体のそれぞれを、質量分析装置を用いて定量分析する定量分析工程と、
を含む。
質量の異なるn種の4−(4‘−ジメチルアミノフェニル)−1,2,4−トリアゾリン−3,5−ジオン(DAPTAD)アイソトポログによりそれぞれ誘導体化された、質
量の異なるn個の誘導体化試料の混合試料から、ビタミンD誘導体を分離する分離部と、
前記分離部で分離されたビタミンD誘導体をイオン化するイオン化部と、
前記イオン化部で生成されたイオンを質量に応じて分離して検出する質量分離部と、
前記質量分離部で分離して検出された質量の異なるn種のビタミンD誘導体について、それぞれ検出されたイオンの量に基づいて、前記混合試料中に含まれる前記n種のビタミンD誘導体の量に対して関連付けて定量する計算部と、
を備える。
質量の異なるn種の4−(4‘−ジメチルアミノフェニル)−1,2,4−トリアゾリン−3,5−ジオン(DAPTAD)アイソトポログと、
誘導化反応停止剤と、
誘導体分解防止剤と、
を備える。
まず、本実施形態に係る質量分析装置の構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る質量分析装置100の構成を模式的に示す図である。
を吸引し、試料を導入するためのインジェクタを通して、一定の流量で移動相をカラムに供給する。インジェクタは、例えばオートサンプラを備え、あらかじめ調製された所定量の試料を移動相中に導入する。インジェクタによって移動相中に試料が導入されると、移動相とともに、試料はカラムに導入される。
Resonance, FT−ICR)等の質量分析計を用いることができる。
induced dissociation,CID)法、プリカーサーイオンに光を照射して開裂させる光解離などの方法が挙げられる。なお、開裂部34における開裂方法は特に限定されない。
Resonance, FT−ICR)等の質量分析計を用いることができる。なお、第2質量分離部36では、第1質量分離部32と同じ種類の質量分析計を用いてもよいし、第1質量分離部32とは異なる種類の質量分析計を用いてもよい。ビタミンDを同定する際の第1質量分離部32と第2質量分離部36の組み合わせとしては、例えば、第1質量分離部32および第2質量分離部36がともに四重極型質量分析計である場合などが好ましい。
度)が大きい順にイオンを選択する。
次に、本実施形態に係るビタミンDの定量方法について説明する。
まず、n個の試料に対し、n種の4−(4‘−ジメチルアミノフェニル)−1,2,4−トリアゾリン−3,5−ジオン(DAPTAD)アイソトポログをそれぞれ誘導体化試薬として用いて、生体由来試料に含まれるビタミンDを誘導体化を行う(ステップS10)。
本実施形態において誘導体化の対象となる化合物は、s−cis−ジエンを有する化合物であるビタミンDまたはビタミンD代謝物である。ビタミンDまたはビタミンD代謝物は、その構造中にs−cis−ジエンを有するため、後述するクックソン型誘導体化試薬の一種であるDAPTADとディールス・アルダー反応により定量的に反応して誘導体化され、特にLC/ESI−MS/MSによる分析において、高感度および高選択性な定量分析が可能となる。
本実施形態の誘導体化工程において、上記のビタミンDおよびビタミンD代謝物は、ク
ックソン型誘導体化試薬の一種であるDAPTADによって誘導体化される。クックソン型誘導体化試薬は、化合物のs−cis−ジエンと選択的に反応し、ディールス・アルダー反応により定量的に誘導体を形成する試薬である。
ビタミンDの誘導体化の前に、まず、n個の生体由来試料、例えば、血漿又は血清を採取して前処理を行う。前処理は、例えば、血漿試料に内標準物質として2H6−25(OH)D3を含有するアセトニトリルを添加し、ボルテックスミキサーを用いて混合の後、遠心分離し、その上清の溶媒を留去することにより行う。必要に応じて、メタノール等の有機溶媒を用いた除タンパクや固相抽出、液液抽出、Supported Liquid
Extraction(SLE)を行うことが好ましい。
ルコールを含む誘導化反応停止剤により誘導体化反応を停止させる反応停止工程を含み、この反応停止工程において、得られる誘導体の分解を防止するための誘導体分解防止剤を添加することが好ましい。誘導体分解防止剤は、反応停止工程において反応液に含まれていれば、得られる誘導体の分解を防止する効果が得られるため、誘導体分解防止剤は反応停止工程の前に反応液に添加されていてもよく、また、反応停止剤溶液中に添加されていてもよい。
次に上記誘導体化工程で得られたn種(DAPTADアイソトポログが、2H0−DAPTAD、2H3−DAPTADおよび2H6−DAPTADの3種の場合には3種)の試料を混合する(ステップS12)。
上記混合工程で得られた混合試料に含まれる、質量の異なるn種のビタミンD誘導体のそれぞれを、タンデム型の質量分析装置100を用いて定量分析する。この定量分析工程
は、より詳細には、誘導体化試料の混合試料を、高速液体クロマトグラフィーで分離する分離工程と、分離された試料をイオン化するイオン化工程と、イオン化工程で生成されたイオンを質量に応じて分離してプリカーサーイオンを選択する第1質量分離工程と、第1質量分離工程で選択されたプリカーサーイオンを開裂させて、1つ以上のフラグメントイオンを生成する開裂工程と、開裂工程で生成された前記1つ以上のフラグメントイオンを、質量に応じて分離する第2質量分離工程と、第2質量分離工程で分離された1つ以上のフラグメントイオンの量を検出して、検出されたイオンの前記量を前記生体由来試料に含まれる前記ビタミンDの量に対して関連付ける工程とを含む。
以下、本発明を実験例および比較例によってさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに何ら限定されるものではない。なお、以下の実施例等の記載において、特に言及しない限り「%」は「質量%」の意味で用いる。
市販の25(OH)D3(和光純薬工業株式会社製)を用いて、100μg/mLの濃度の25(OH)D3保存液を調整した。25(OH)D3保存液の濃度は、265nmにおけるモル吸光係数(ε)18200を用いて、UV分光法により確認した。その後の希釈は、エタノールを用いて行い、0.50,1.0,2.5,5.0,10および25ng/mLの溶液を調製した。内標準物質(IS)として、市販の[26,26,26,27,27,27−2H6]−25(OH)D3(アイソサイエンス社、アメリカ合衆国)を用い、そのエタノール溶液(50ng/mL)を調整した。
同位体標識していないDAPTADは、公知の方法、すなわち、上記の非特許文献1に記載の方法により合成した。同位体標識されたDAPTAD、すなわち、2H3−DAPTADおよび2H6−DAPTADについては、図4に記載のスキームに基づき合成した。なお、使用した全ての溶媒は、市販特級品以上のグレードの溶媒である。
後述のように調整した試料を乾燥し、2H0−DAPTAD、2H3−DAPTADまたは2H6−DAPTADのいずれか(10μg)の酢酸エチル溶液(50μL)を加え、その混合物を室温で1時間放置した後、エタノール(20μL)を添加して反応を停止させた。
・使用した装置
LC/MS/MSは、日本ウォーターズ株式会社製、Waters(登録商標) Quattro Premier XE 三連四重極質量分析装置に、日本ウォーターズ株式会社製、LC−e2695カラムクロマトグラフィーを接続して使用し、イオン化法にはESIを用い、下記分析条件で分析した。
カラム:YMC−Pack Pro C18 RS(株式会社ワイエムシィ製、粒子径3μm、カラムサイズ150×2.0mmi.d.)
カラム温度:40℃
移動相:0.05%ギ酸含有メタノール−10mMギ酸アンモニウム(4:1、v/v)
流速:0.2mL/min
イオン化モード:ESI(+)
キャピラリー電圧:3.3kV
コーン電圧:40V[25(OH)D3−DAPTAD]、35V[25(OHD)3S−DAPTAD]または30V[25(OH)D3−DAPTAD]
CE(コリジョンエナジー):25eV
ソース温度:120℃
脱溶媒温度:400℃
脱溶媒ガス(N2)流量:800L/h
コーンガス(N2)流量:50L/h
コリジョンガス(Ar)流量:0.19mL/min
本発明の方法の開発と評価は、日本赤十字社から入手した新鮮凍結血漿−LR「日赤」(FFP−LR「日赤」)を用いて行った。日本人の新生児からの血漿試料も使用した。血液は、静岡済生会総合病院で出生後60日以内の新生児の手の甲の静脈から採取した。なお、書面によるインフォームド・コンセントを新生児の親から得た。また、実験手順は、東京理科大学の倫理委員会によって承認された。
血漿(5.0μL)を、内標準物質(50pg)を含有するアセトニトリル(100μL)に添加し、ボルテックスミキサーを用いて30秒間混合し、その後、1000gで10分間遠心分離した。その上清を別の試験管に移し、N2気流下で溶媒を留去した。残渣を、DAPTAD、2H3−DAPTADまたは2H6−DAPTADのいずれかにより誘導体化し、得られた3種の試料を混合して溶媒を留去した。残渣を移動相(60μL)に溶解し、その一部(15μL)をLC/ESI−MS/MSに付した。
血漿(1.0μL)をアセトニトリル(9.0μL)に添加し、ボルテックスミキサーを用いて30秒間攪拌し、その後、1000gで10分間遠心分離した。その上清を別の試験管に移し、活性炭(1.0g、Norit(登録商標)、ナカライテスク株式会社製)を用いて15時間攪拌した。2000gで10分間遠心分離して活性炭を除去し、その上清をメスフラスコ中で10mLとなるようにアセトニトリルで希釈し、サロゲートマトリックス(25(OH)D3を含まない血漿抽出液)として使用した。50μLのサロゲートマトリックスは、5μLのプラズマ由来の成分が含まれている。
内標準物質(50pg)と段階的な濃度に調整した25(OH)D3(5.0,10,25,50,100および250pg;1.0,2.0,5.0,10,20および50ng/mLに相当)を、サロゲートマトリックス(50μL;5μLの血漿に相当。)に
添加した。溶媒を留去した後、残渣を上記の通りに誘導体化した。3種のDAPTADにより誘導体化され、同量の25(OH)D3を含有する3種の試料を混合し、溶媒を留去した。残渣を移動相に溶解し、LC/ESI−MS/MSに付した。誘導体化した25(OH)D3と内標準物質のピーク面積比(y軸)を25(OH)D3の濃度(ng/mL
血漿、x軸)に対してプロットし、得られた回帰直線を検量線として使用した。
血漿を三分割し(それぞれ5.0μL)、それぞれ内標準物質(50pg)を含有するアセトニトリル(100μL)に添加して前処理し、異なるDAPTADにより誘導体化した。得られた3種の試料を混合し、溶媒を留去した。残渣を移動相に溶解し、LC/ESI−MS/MSに付した。測定により得られたDAPTAD、2H3−DAPTADまたは2H6−DAPTADにより誘導体化した25(OH)D3濃度を比較した。この試験は、10種の異なる血漿試料(成人5、新生児5)に対して行われた。
分析精度について、3種の異なる血漿試料;バッチA(血漿A−1,A−2およびA−3)およびバッチB(血漿B−1,B−2およびB−3)からなる2種のバッチを用いて試験した。血漿A−1およびB−1には2H0−DAPTAD、血漿A−2およびB−2には2H3−DAPTAD、血漿A−3およびB−3には2H6−DAPTADをそれぞれ使用した。日内変動係数(n=5)、日間変動係数(n=5)は、それぞれ、1日および5日間にわたって試料の反復測定により評価した。精度を相対標準偏差(RSD、%)として決定した。
マトリックス効果について、post-extraction addition experimentにより調べた。DAPTAD誘導体化25(OH)D3の標準試料(50pg/60μL、n=5)とマトリックス試料を分析した。この試料は、標準DAPTAD誘導体化25(OH)D3(50pg/60μL、n=5)に血漿試料15μLの抽出物を添加することにより調製した。
血漿(5.0μL)を、上記と同様に前処理し、DAPTADにより誘導体化し、LC/ESI−MS/MSに付した。このように、標準方法では、1つの試料は、1回のLC/ESI−MS/MSの走査で分析した。標準方法ではまた、3−epi−25(OH)D3による25(OH)D3濃度の偽高値を避けるために、DAPTADにより誘導体化して行った。
3種の異なる試料の同時定量における、天然起源の安定同位体の影響を最小限に抑えるために、互いに質量が少なくとも3Da異なるDAPTADアイソトポログを設計した。DAPTADは上記のように調整し、DAPTADアイソトポログ溶液は酢酸エチル中で
それぞれウラゾール体の酸化によって調製され、誘導体化のために使用した。DAPTADアイソトポログ溶液は、−18℃で保存した場合、2ヵ月は安定であり、2ヶ月以内であるならば誘導体化に使用することができる。2H3−DAPTADおよび2H6−DAPTADの同位体純度は、25(OH)D3と反応させた後に、LC/ESI−MS(選択イオン検出;SIM)により決定した。DAPTADアイソトポログの25(OH)D3との反応は、室温で1時間行われた。
622.5、621.5、620.5および619.5)をモニターすることにより、2H3−DAPTADの同位体純度は99.0%より高かった(2H2−型の含有量は0.98%であり、2H1−および2H0−型は全く検出されなかった。)。2H6−DAPTAD(選択イオン m/z 625.5)の同位体純度は約98.5%だった(2H5−型の含有量は1.50%であり、2H4−、2H3−、2H3−、2H2−、2H1−および2H0−型は全く検出されなかった。)。このように、使用されたDAPTADアイソトポログは、十分な同位体純度を有していた。
び6S体の2種類の異性体が存在する。ここでは、血漿中の25(OH)D3の定量のために、6S体を用いた。
検量線は、実際の分析がなされる生体試料と同一のマトリックスを用いてされるべきである。しかし、25(OH)D3は内因性化合物であり、D結合タンパク質やアルブミンと強く結合しているため、血漿をそのまま活性炭処理に付しても25(OH)D3を完全に含まない血漿は作成できなかった。本実施例において、血漿から調製したサロゲートマトリックスを、検量線の作成のために使用した。図6および表2に示すように、0.998より大きな係数(γ2)を有する十分な直線性が、いずれのDAPTADアイソトポログについても得られた。5種の異なるサロゲートマトリックスを用いて作成された5つの曲線の傾きのRSDは非常に小さかった(0.75−1.12%)ことが示されているように、再現可能な検量線が得られた。いずれのアイソトポログを用いても、各検量線の傾きには有意な差はなかった。
同じ血漿の3つのアリコートを同時に、異なるDAPTADアイソトポログで誘導体化した後に分析し、測定値(25(OH)D3濃度)を比較した。表3から明らかなように、使用したいずれのDAPTADアイソトポログにおいても、血漿の上清からは類似の値が得られた。測定値のRSDは、4.2%以下であった。このように、DAPTADアイソトポログは、血漿中の25(OH)D3の定量において、同様に作用することがわかった。
3種の異なる血漿試料の、3種のDAPTADアイソトポログを用いた同時測定において、表4に示すように、日内変動係数(n=5)は5.9%以下であり、日間変動係数(n=5)も5.5%以下であった。回収率(正確度)は98.7−102.2%であり、本発明による方法は正確であることを示している。
3種の血漿試料は同時測定のために混合されているため、多重マトリックス効果(イオン抑制)が懸念された。しかし、post-extraction addition experimentの結果が示すように、マトリックス効果はそれほど重要ではない。マトリックス試料の応答は、標準試料のものの89.7±5.9%(平均±SD、n=5)だった。
新たに開発された方法の適用性を実証するために、18バッチ(全部で48血漿試料)を3種のDAPTADアイソトポログを用いた本方法に基づいて分析した。バッチは、3
種の異なる血漿試料からなり、それは、成人23、乳児25から集められた。ESI−MS/MSにおいてDAPTAD誘導体は高感度であるため、25(OH)D3の測定のために、5.0μLだけ血漿が使われた。誘導体化前の前処理は除タンパクのみを行った。
次に、血漿中25(OH)D3と25(OH)D3Sの同時定量を行った。この例では、試料として血漿試料20μLが使われた。前処理として、誘導体化の前に、除タンパクと、Oasis(登録商標) HLB(製品名、日本ウォーターズ株式会社製)による固相抽出を行った。内標準物質として、2H3−25(OH)D3と2H6−25(OH)D3Sを用いた。
次に、図14−17により、25(OH)D3をDAPTADを用いて誘導体化する際に、反応停止工程において、誘導体分解防止剤としてトリエチルアミンを添加したことによる効果を説明する。
3−DAPTADである。また、図14および15では、使用した試料の量は2.5pg相当量、図16および17では、使用した試料の量は100pg相当量をインジェクションした。
Claims (13)
- 生体由来試料に含まれるビタミンDを誘導体化試薬を用いて誘導体化し、質量分析装置を用いて測定する、ビタミンDの定量方法であって、
n個の試料に対し、n種の4−(4‘−ジメチルアミノフェニル)−1,2,4−トリアゾリン−3,5−ジオン(DAPTAD)アイソトポログをそれぞれ誘導体化試薬として用いて誘導体化を行う誘導体化工程と、
前記誘導体化工程により得られたn種の誘導体化試料を混合する混合工程と、
前記混合工程で得られた混合試料に含まれる、質量の異なるn種のビタミンD誘導体のそれぞれを、質量分析装置を用いて定量分析する定量分析工程と、
を含む、ビタミンDの定量方法。 - 前記ビタミンDは、ビタミンD代謝物を含む、請求項1に記載のビタミンDの定量方法。
- 前記質量分析装置としてタンデム型質量分析装置を用いると共に、
前記定量分析工程は、
前記誘導体化試料を、高速液体クロマトグラフィーで分離する分離工程と、
分離された試料をイオン化するイオン化工程と、
前記イオン化工程で生成されたイオンを質量に応じて分離してプリカーサーイオンを選択する第1質量分離工程と、
前記第1質量分離工程で選択されたプリカーサーイオンを開裂させて、1つ以上のフラグメントイオンを生成する開裂工程と、
前記開裂工程で生成された前記1つ以上のフラグメントイオンを、質量に応じて分離する第2質量分離工程と、
前記第2質量分離工程で分離された1つ以上のフラグメントイオンの量を検出して、検出されたイオンの前記量を前記生体由来試料に含まれる前記ビタミンDの量に対して関連付ける工程と、
を含む、請求項1または請求項2に記載のビタミンDの定量方法。 - 前記ビタミンDとして、25(OH)D3を含み、
誘導体化された25(OH)D3のプリカーサーイオンが、619.5の質量/電荷比を有する、請求項3に記載のビタミンDの定量方法。 - 前記誘導体化された25(OH)D3のフラグメントイオンが、341.3の質量/電荷比を有しているイオンを含む、請求項4に記載のビタミンDの定量方法。
- 2H6−25(OH)D3が内標準物質として用いられる、請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載のビタミンDの定量方法。
- 前記1つ以上のフラグメントイオンの量の検出は、多重反応モニタリング(MRM)または選択反応モニタリング(SRM)を用いた検出である、請求項3ないし請求項6のいずれか一項に記載のビタミンDの定量方法。
- 前記ビタミンDとして、25(OH)D3Sを含み、
誘導体化された25(OH)D3Sのプリカーサーイオンが、699.6の質量/電荷比を有する、請求項3ないし請求項7のいずれか一項に記載のビタミンDの定量方法。 - 前記誘導体化された25(OH)D3Sのフラグメントイオンが、421.2の質量/電荷比を有しているイオンを含む、請求項8に記載のビタミンDの定量方法。
- 前記誘導体化工程は、誘導化反応停止剤により誘導体化反応を停止させる反応停止工程を含み、
前記反応停止工程において、得られる誘導体の分解を防止するための誘導体分解防止剤を添加する、請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載のビタミンDの定量方法。 - 質量の異なるn種の4−(4‘−ジメチルアミノフェニル)−1,2,4−トリアゾリン−3,5−ジオン(DAPTAD)アイソトポログによりそれぞれ誘導体化された、質量の異なるn個の誘導体化試料の混合試料から、ビタミンD誘導体を分離する分離部と、
前記分離部で分離されたビタミンD誘導体をイオン化するイオン化部と、
前記イオン化部で生成されたイオンを質量に応じて分離して検出する質量分離部と、
前記質量分離部で分離して検出された質量の異なるn種のビタミンD誘導体について、それぞれ検出されたイオンの量に基づいて、前記混合試料中に含まれる前記n種のビタミンD誘導体の量に対して関連付けて定量する計算部と、
を備える、質量分析装置。 - 前記質量分離部は、
前記イオン化部で生成されたイオンを質量に応じて分離してプリカーサーイオンを選択する第1質量分離部と、
前記第1質量分離部で選択されたプリカーサーイオンを開裂させてフラグメントイオンを生成する開裂部と、
前記開裂部で生成されたフラグメントイオンを質量に応じて分離する第2質量分離部とを有し、
前記計算部は、前記第2質量分離部でフラグメントイオンとして分離された質量の異なる前記n種のビタミンD誘導体について、それぞれ検出されたイオンの量に基づいて定量計算を行う、請求項11に記載の質量分析装置。 - 質量の異なるn種の4−(4‘−ジメチルアミノフェニル)−1,2,4−トリアゾリン−3,5−ジオン(DAPTAD)アイソトポログと、
誘導化反応停止剤と、
誘導体分解防止剤と、
を備える、ビタミンD定量用試薬キット。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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